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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

輪姦される妻 第1回

近、いつもこのページを見ています。
昔は『妻と他の男のSEX』なんて想像もできませんでした。
が、今年の夏にとある事件が起こり、私は変わったのです。と
いうより、変わってしまったといった方が良いでしょう。この
話を公にするのは勇気が要ります。いまこうして書いている段
階でも「やめておいた方が・・・」と思っています。しかしこ
こに公表した事で事件の再犯防止になれば、それに超した事は
ありません。そして何よりも、心のどこかで「妻に起こった出
来事を知ってもらいたい」という気持ちがあるのも事実です。
妻には本当に悪いと思いますが、ここに公表したいと思いま
す。

※細かい設定や名前は変えてあります。


それは今年の7月も終わりの頃でした。

いつものように朝、出発の支度をし、朝食をとりながら妻と何
気ない会話をしていると突然妻が思い出したように話しはじめ
ました。近所の仲の良い奥さんが妊娠したと言うのです。
私はまたか・・・と思いました。私達夫婦は社宅に住んでいる
のですが、4月、5月、6月とまわりで妊娠が相次いでいたの
です。結婚してちょうど2年になりますが、まだ子供はいませ
ん。妻が子供を欲しがっているのは良く分かるのですが、私は
子供が嫌いな事もあり、まだいい、と思っていました。ここ最
近の妊娠騒ぎで嫌気もさしていて、また子供の話をされてはた
まらないと思い私は妻にそろそろ出発ようと言いました。私達
夫婦は共働きをしており、毎朝一緒に家を出て、同じ電車にて
通勤していたのです。社内恋愛の末の職場結婚で、妻は結婚し
てからは退職し、私とは全然別の職場で働いていました。です
が、勤め先が共に都内で、また場所もそんなに離れていなかっ
たので毎朝一緒に家を出るようになったのです。

いつもの事ですが、電車はもの凄い通勤ラッシュでした。電車
に乗り込むときはとにかく人と人の押し合いで、妻とははぐれ
てしまう事が多く、そしてその日も結構離れて乗車することに
なってしまいました。距離にして3mくらいでしょうか?ちょ
うどドアを隔てた向う側、といった感じです。妻の方を見てみ
ると、かなり窮屈そうにしています。そこで私はハッとしまし
た。妻の後ろに陣取っている男に見覚えがあったのです。よく
見ると、妻の左右にいる男も見た事のある男でした。私に背を
向ける格好の、妻の前に陣取った男も恐らくそうでしょ
う・・・

話が前後しますが、実は1ヶ月程前に妻が痴漢にあったと私に
話してきたことがあったのです。その日の朝の事は私も何とな
く覚えていて、今と同じように人込みに押され、妻と離ればな
れになった時に今と同じ男達に囲まれていたのです。その男達
がスーツではなく、普段着でしかも今風の若者だったから印象
に残っていたのです。

(また痴漢か・・・!?)

電車はちょうど走りはじめた所です。妻の表情を見ていると、
どうやら妻も周りの若者に気付いたようでうつむいています。
額にはうっすらと汗が浮かんでいるように見えました。
それはこの熱気のせいなのか、それとも・・・

自分で言うのも何ですが確かに妻は綺麗で、今年で32歳になり
ます。が、恐らく周りの人間からはもっと若く見えているで
しょう。決して大きくはないが形の良いツンと上を向いたバス
ト、抱き着けばそれだけで折れてしまいそうな細いウェスト、
そしてまだまだ弾力を失わない丸いヒップ・・・。子供を産ん
でいないので驚く程スタイルも良く、男好きのする体をしてい
ると思います。こんな通勤ラッシュの電車に乗って痴漢にあう
な、という方が無理な話でしょう。しかし同じ男達にまたして
も狙われるとは・・・

私はどうすればいいか必死に考えました。この混雑の中では身
動きはとれないので、もし何か出来たとしても、私には声に出
して周りの人間に助けを求めるくらいしかできないでしょ
う・・・
しかし実際に妻が痴漢されていなかったら?
それにもし私が叫んだ所で男達は何もしていないと言い張ったら?
その後に仕返しじみた事をされたら?

とにかくパニック状態になりながら必死に考えていると、何
と、突然私と私の目の前にいる男が新聞を読みはじめたので
す。いくら小さく新聞を折っているといえ、妻、そしてそのま
わりの男達は見えなくなってしまいました。この新聞を読む男
が妻の周りを取り囲む男達と仲間なのかどうかははっきりしま
せん。

どうしようも無く私は次の駅までの15分間耐える事にしまし
た。駅についたら多少動けるようになるので妻の所へ行け
る・・・そう考えたのです。その15分間はまさに苦痛でした。
この電車が快速特急である事を恨みました。
いったい妻はどんな事をされているのだろう?
4人の男に囲まれて15分もの間、いったい何を・・・?
  1. 2014/07/10(木) 00:22:52|
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輪姦される妻 第2回

途中電車が揺れてちらっと妻の様子が伺える時がありましたが、依然と
して妻は下を向いたままです。見るとびっしょりと汗をかき、額から首
筋へと汗が流れていました。あきらかに苦悶の表情を浮かべており、時
折ぴくっと動くその仕種を見ていると、やはり何かされているとしか思
えません。が、見えた!と思ってもすぐに新聞が視界を塞いでしまい、
また何も見えなくなってしまいます。15分という時間がこんなに長く感
じられた事はありませんでした。

耐えに耐え、ようやく駅に着いた時です。私は下車する乗客の流れに
乗って妻の所へ行こうとしました。するとなんとした事か、新聞を読ん
でいた男が私を下車する流れに押し込むのです!!どうやらその男はこ
こで降りたいらしく、力の限り私の事を押してきました。私も必死に車
内にとどまろうとするのですが、まんまとホームへと押し出されてしま
いました。諦めずに私はまた電車に乗ろうとするのですが、そこで新聞
の男が私に絡んできたのです。この時になって気付いたのですが、この
男は日本人ではないらしく訳の分からない言葉でわめき散らしていまし
た。無視して電車に乗ろうとしても胸ぐらをつかんできて私の進路の邪
魔をします。今思えばこの新聞の男も奴等と仲間だったのでしょう。こ
の男とやりあっているうちに電車は無情にも発車してしまいました。

私はどうすることもできず、唖然としながら動き出す電車内の妻を探し
ました。そして、そこには妻がいました。一瞬ですが、恐怖に怯え、助
けを乞う妻と視線が合いました。そして、妻の後ろに陣取った男とも目
があいました。その男は無表情ですが、まるで私に勝ち誇ったかのよう
に口元だけは笑っていました。そして妻が私の視界から消える寸前、確
かに見えたのです。その男が妻のうなじに吸い付く姿を・・・
  1. 2014/07/10(木) 00:23:39|
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輪姦される妻 第3回

その日の私は仕事が全く手につきませんでした。会社に着いてからしば
らくして携帯に妻からのメールがあり安心はしましたが、心の中のもや
もやとしたものは消える事がありませんでした。電車の中の15分の長さ
がまるで嘘のように午前中はあっというまに終わり、昼休みになると私
はすぐに妻の携帯に電話をかけました。

「ごめん、今朝は何もできなくて・・・大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫・・・帰ったら話すから・・・心配しないで。」

やはり妻は心無しか元気がありませんでした。言葉少なに携帯を切り、
その後私は今朝の事をずっと考えていました。今さら考えた所で何も始
まらないのは分かってはいたのですが・・・

仕事は適当に切り上げ、私は家路へと急ぎました。少しでも早く妻と
会って、今朝、何があったのか、何をされていたのかを聞きたくてしよ
うがありませんでした。家についたのは、もう少しで9時になろうかと
いう時刻だったと思います。妻はとある病院にて会計事務をしているの
ですが残業も殆ど無く、この時間であれば普段は家に帰り窓には明かり
が灯っているはずだったのです。が・・・今日、その窓に明かりは無く
人の気配はありませんでした。私は不安に駆られました。

(何故帰っていないんだ!?)

昼以来妻からは何の連絡も無く、飲みに行ったとか食事に行ったという
事は考えられませんでした。もう寝たのか?とも思いましたが時間がま
だ早すぎます。きっと急に仕事が忙しくなったか買い物でもしているの
だろう、と無理矢理自分に言い聞かせるように自宅のドアを開けまし
た。その時足下からカタッという音がしたのです。見てみるとそこには
A4サイズの封筒がありました。妻が帰宅していなかった事ばかり気にし
て今まで全く気付きませんでしたが、どうやらドアに立て掛けてあった
ようです。

(こんな所に何故?誰が?)

封筒の中身は結構な厚みがあり、カラカラと音がします。が、重量はそ
んなにありません。とりあえず私は部屋に入り、封筒を開けてみまし
た。封筒を開ける時点ですでに心臓の鼓動が速くなっていたのですが、
中身を見てさらにそれは速くなりました。封筒の中には1本のビデオ
テープが入っていたのです。ラベル等は貼って無く、ケースも無い真っ
黒のビデオテープでした。とりあえず再生してみようとテープを取り出
した時、封筒の底に何か光るものがあるのを見つけました。何か小さい
針のような・・・

「あっ!!」

私は思わず声に出していました。その光るものは普段妻がつけていたシ
ルバーのピアスだったのです。その時私には自分の心臓の鼓動しか聞こ
えていませんでした。かなり速いペースで正確にリズムを刻む自分の鼓
動が、私の視野を狭めます。嫌な予感を感じながらも私は恐る恐るテレ
ビの前まで行き、ビデオデッキにテープを差し込みました・・・
  1. 2014/07/10(木) 00:24:19|
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輪姦される妻 第4回

私は嫌な予感を感じながらも私は恐る恐るテレビの前まで行き、ビデオ
デッキにテープを差し込みました・・・

再生が始まりました。しばらく真っ青な画面が続いた後、いきなり何か
コンクリートのような灰色の・・・いや、何かの天井?が映りました。
どうやらカメラが真上を向いているようで日光が入るとすぐに画面全体
が白く飛んでしまいます。音から判断するに、どこかの駅のようでし
た。しかし画面は白く飛び、音は雑音だらけでいまいち状況が掴めませ
ん。突然、画像が揺れ始めました。どうやらこの撮影者が走っているよ
うです。そして電車に乗り込みました。

「あっ!」

私はまたしても声にだしてしまいました。低い位置からの真上を見上げ
たアングルですが、そこには妻が映っていたのです。そして今朝の4人
がぐいぐいと妻を電車の奥へと押し込んで行く様子も映っていました。
妻の服装を見るとやはり今朝撮ったもののようです。

「い、痛い!」
「押さないで!」

という妻の声が雑音に混じりながらもかすかに聴き取れました。驚いた
事に、すでにこの時点で妻の後ろにいる男は妻の両脇から手を差し入
れ、ウェストを抱え込んでいます。また両脇にいる男達はそれぞれ妻の
手を握っているようでした。妻は電車に乗ってすぐに身動きができない
状態になっていたようです。カメラは妻の真下ではなく、少し前から上
を見上げるようなアングルになっています。恐らく妻の前にいる男の足
下にカメラが置いてあるのでしょう。私は瞬きもせず、ただただ画面に
見入っていました。電車が動き出すと急に画面が左右二分割になりまし
た。左側には今までの下からの映像、そして右側には、妻の左胸あたり
から表情を伺うようなアングルの画像が映っていました。左側の男が
バッグかなにかにカメラを入れて抱え込んでいるようです。

妻の表情を見ると、まさに苦悶の表情でした。うつむき加減になりじっ
と耐えています。男達の手はそれぞれが意志をもって動き始めており、
妻の後ろから両手をウェストにまわした男は服の上から妻の乳房を腫れ
物でも触るかのようにやさしくさすり、左右の男はそれぞれ妻の手を握
りつつ、空いたもう片方の手で妻の臀部を下着のラインに沿ってなぞり
あげていました。妻の前に位置した男はスカートのスリット部分から右
手を侵入させ、その白い太ももを這い回っています。妻の胸を触ってい
た赤黒い大きな手はその動きが次第に大きくなり、大胆に両乳房を鷲掴
み、大きなストロークで揉みしだくようになりました。たまに妻の
「うっ」「くぅっ」というくぐもった声が聞こえます。後ろの男は時折
妻の耳に息を吹き掛けているようで、その度に妻はビクッ、ビクッと反
応しています。また左側の画面を見るといつのまにかカメラが妻の脚と
脚の間に置かれた状態になっており、ちょうどスカートの中を真下から
見上げる格好になっていました。明かりが無いために若干暗いのです
が、妻のスカートの中はかろうじて映っていました。前の男がスリット
から手を差し込んでいる為か、スカートは膝上10cmくらいまでずり上
がっています。白くて柔らかいシミ一つない妻の太ももを、血管の浮き
出た手が、その手に吸い付くような瑞々しい感触を楽しむかのごとくナ
メクジのように這い回っています。
私は絶句しました。

「いやだっ、やめて・・・」

妻の囁くような、それでも精一杯の抵抗がテレビのスピーカーから聞こ
えていました。
  1. 2014/07/10(木) 00:25:02|
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月満ちて、堕ちる刻 第壱話 「支配する、男達」

河邑五月(かわむら・さつき 仮名)は、その形の良い下唇を噛み締めた。

電車内。正午過ぎ。
何時もなら、自宅に居る筈の夫の義父、義母の二人は法事で留守だった。気遣い、早めの帰宅をする必要も無い。
だからこそ、少し遠出をした。久し振りに繁華街迄、その足を伸ばそうと、準急の電車に乗ったのだった。

車内はそう混雑はしていなかった。無論途中から乗り込んだ五月には座る場所は無い。それでも良かった。いや、いい筈だった。
しかし、五月は後悔していた。

車両の両開きのドア。その前に立った。車内は結構揺れる。自然と五月の両足は少し間を広げて踏ん張る形を取った。
その時。何かが、足首に当たったのを感じた。
反射的に五月の口元は「済みません」という形に開き、その場を退けようとした。
その右方向への行く手を阻もうとするかの如く、そのドアに長身の若者が凭れ掛かる。
五月は、驚いた様に逆の左にと向きを変えた。
その方向にも、今度は小太りの若者が背を向けて立ちはだかる。
何時の間に、二人は現われたのか。全く解らなかった。

五月は嫌な予感を感じた。
目の前では、見慣れた光景が右へと流れていく。しかし、五月の焦点は既に定まった所には無かった。

背後にいる何者かが、その身体を押し付けて来ていた。
額に汗が浮かんでくるのを感じる。誰が背後にいたのか、その性別すら解らない。だが、それは直ぐに判明した。
堅くなった物が、五月の尻の部分に押し付けられ始めたのだった。
男の動きは大胆そのものだった。スカートの裾がゆっくりと上がり始めていた。動揺する五月を余所に、その裾は腿の上部迄捲くられていった。
今日の服装は、白いブラウスにグレーの薄いフレアースカートを着用していた。軽装に素足だった事を、五月は悔やんだ。
男の行為は、より大胆になっていく。
恐怖と羞恥で声は愚か、背後を向く事も顔を上げる事も出来ない侭、五月はその下唇を噛み締めた。
左右では若者が、五月の項垂れた頭部の上で何か会話を交わしている。聞き取れない。只、何かを言った後、下卑た笑いだけは耳に飛び込んでくる。
「!!」
五月は俯いたまま、その眼を裂ける程に開いた。

自分の両足の狭間には、手提げの紙袋が置かれている。その中にはビデオカメラらしい機材が、五月の股間を真下から仰ぐ形でその全てを撮影していた。更にはそのカメラ側部から、折畳式のモニターが背後から痴漢行為を続ける男に向けて、その画面を点灯させている。五月からも、その画面が逆像となって覗き込めた。
自身の両足、脹脛からその上部、尻から股間迄の全てが映し出されている。真っ白い尻に、白いレースのショーツが噛み付く様に食い込み、その肉を腿の付け根へと押し出す様に食み出させていた。
その食み出した尻の肉が、裏腿の表面が、電車の揺れに合わせて波打っている。

五月は絶望感と、嘗て経験した事の無い恥辱を感じた。
車内のアナウンスが次の停車駅を告げてから未だ数分だった。到着までに十分以上在る。鼓動が加速を付けて昂まっていく。
次の瞬間、五月は声を放ちそうになるのを覚えた。
背後の男が、スカートを腰迄捲り上げていた。その裾を束ね、何かクリップに近い物で下がらぬ様に止めた気配が在った。
五月の口が無言の侭、大きく開く。穿いていたショーツが一気に腿まで降ろされたからだった。五月の顔が泣き出しそうに歪む。男は両手でその剥き出された尻をわし掴み、捏ねる様に揉み始めていた。

男の行為は正に狂態だった。
公衆の面前で、電車内で、そのスカートを腰迄捲くり上げられ、その尻を剥き出しにされ、両手で弄ばれている。五月はドアにその両手を押し付け、両の腕で自身の顔を隠していた。額がドアのガラス
の振動を伝えている。
一体、何人の人間がこの行為に気付いているのか。背後からは、自分の下半身が全て露出されているに相違無い。
五月の身上を知っている人がいれば、どうすればいいのか。

背後の男は、今や二人の協力者を得てか、五月の下半身全てをその手で、指で、犯そうと懸命に動いている。
尻を両手で左右に割る動作を繰り返し、楽しんでいる。
堅く眼を閉じ、その唇を血が滲む程噛み締めて堪えた。
両脇を固めた二人も共犯だろう。今は何も会話していない。五月の
身体を、打ち震える反応を伺っているに違いなかった。

五月の身体がびくんッ、と弾んだ。
無骨な指が尻の下から前へと周り込み、股間の亀裂をなぞり始めていた。五月はその場に崩れそうになった。それを背後の男は許さなかった。分厚い左手が五月の腹部に回され、その尻を突き出させる格好で支え上げた。五月はドアに上半身を押し付けられ、両手を壁に密着させて嘆く「罪人」の如く、態勢を取らされた。

五月はこの行為が現実とは思えない侭、全てをもぎ取られていく屈辱感に飲み込まれていた。あれだけ恐怖に戦き、屈辱に嫌悪した股間が、男に反応し始めていた。指は惨酷な程、繊細な動きに変化していたのだった。
一番敏感な、亀裂の上部。其処に生えている陰核は、女の貞操そのものを否定して、堅く頭を擡げている。亀裂の奥から止めど無い蜜が溢れ出し始めていた。

五月の身体が、その下半身が連続的に跳ね始めた。
痙攣を起こしたかの様に、尻が跳ね、上半身が震えていた。
声も出せず、五月はドアに震える吐息を吐き出した。男は今や突き出した尻を左手で巻き取る格好で支配し、右手を尻の裏から奥へと
伸ばし、激しい振動を送り続ける。
その振動を受けて、五月の盛り上がった真っ白い尻が、ブルブルと波打って表面を揺らせている。ドアに押しつけた白い指が、その表面に爪を立てる。五月は項垂れた首を左右に振り続けた。

【もう、全てを支配される・・・助けて・・・許して】
  1. 2014/07/10(木) 00:26:03|
  2. 月満ちて・hyde
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月満ちて、堕ちる刻  第弐話 「紅い瞳の、欲するものは」

「もう、その位にしたら?オッサン」
不意に、背後から男の声が上がる。五月の身体が反射的に強張った。直後、背後の圧力が弱まり、その声に身を引いた。
 五月は素早くショーツを引き上げ、その場にしゃがみ込んだ。
突然出来た背後の空間に、今まで横にいた二人の若者が割って入ってきた。
五月はしゃがんだ侭、身を縮め込む様に両手で自身を抱いた。言い知れない恐怖感に、鳥肌が立つ。
だが、二人は意外な行動に出た。

「早くスカート、上げなヨ。隠してやっから」
一人がそう言った。やはり若い声だった。顔などまともには見れない。困惑する五月を余所に、若い男二人はその侭五月を覆い隠す様にして背後に立った。後ろを向き、床に座り込む様な姿勢の五月には、その行為が救いの為なのか動揺していて、理解も出来ない。
 思わず、両手を後ろに回す。剥き出しの腰の上部で、捲くれたスカートが落ちない様、クリップで留めてあった。焦り、震える手はそれを掴めない。我に帰れば、恐怖と屈辱感が五月を支配していた。

「な、何だよ、アンタ」
背後から震えた声が、聞こえる。中年の男の声だ。
「何だじゃネエヨ、オッサン。痴漢するにも程があるって」
辺り憚らぬ声が、中年に向けられている。
電車内がざわめき始めていた。
クリップが外れた。捲くれ上がったスカートの裾が降ろされ、剥き出しの下半身を隠す。
五月はやっと、ゆっくりと振りかえる事が出来た。

目の前に、中年のサラリーマン風の男の背中が見えた。その後頭部を付きぬけて、前に立ちはだかる男の顔が在った。
上背が在る。長髪で髪の毛は金色に近い。浅黒い痩せた頬には薄っすらと髭が生えている。だが、若い。どうみても未成年だった。

「その紙袋、見せてみな」
若い長髪の男が言う。背を向けた中年は何も言わない。
黙した侭、震える背中は明らかに動揺している。
「ほらよ」
五月の右側にいたもう一人が、男の足元に在る紙袋を奪う。
「な、な」
何をすると言いたいのか、中年は上擦った声を洩らし、それを奪おうとする。
その両手を羽交い締めにする、両脇にいた二人。
車両内の全ての人々が興味深々の眼をこちらに向けていた。
さつきは未だ、立てなかった。脚に力が入らない。

「何だ、コレ?」
受け取った金髪の男が、右手を高々と上げる。その手にはあのビデオカメラが在った。
微かなざわめきが上がる。
長椅子に座っていた主婦達が何かを互いに耳打ちしている。
出来る事なら、この場から立ち去りたかった。
その時、車内のアナウンスが聞こえた。到着駅が近い事を告げる。
さつきは再び背を向けたまま、ゆっくりと立ち上がった。
今度は、好奇の視線からその身を隠す為に。



駅の改札前。
五月は言い様のない不安に駆られていた。
痴漢行為を行った中年の男は、この停車駅に着くと同時に、先程の若者三人に引き摺り出された。
「あの」
「改札の前で待っててよ、コイツ突き出してくっからサ」
小太りの男が振りかえって笑った。爽やかさには程遠い笑みだった。

五月は迷った挙句、その若者達を待つ事にした。
決して好青年には見えない三人だ。どちらかと言えば「危険な風貌、雰囲気」さえ秘めている。
しかし、自分は助けて貰った。真横の二人の行動に疑問は残ったが、このまま礼も告げず、立ち去る訳には行かない。
だが、やはり駅員に呼ばれるのだろうか。
あれこれと聞かれ、あのビデオも見られて・・・・。

「よお、お待たせ」
不意に背後から肩を叩かれ、軽い悲鳴を上げた。
「参ったな、俺らだヨ」
「チカンじゃねえって」
振りかえった目前には、両脇にいた二人の若者が立っていた。
「あ、あの・・・有難う、ございました」
五月は未だ動揺しながらも、深く一礼した。
五月は思った。
やはり、この二人は若い。派手な格好をしてはいるが、未だ高校生位の年齢に違いなかった。

「あの・・・」
「あ?」
「いえ・・・・もう一人の方は」
一人足りない。あの一番長身の若者は何処にいったのか。
「ああ、マコト?もう直ぐ来るって」
小太りの方が答える。パンク系の黒いTシャツが張り裂けそうに伸びている。もう一人の細い若者も同じような赤い長袖のカットソーを着ている。髑髏のイラストが、威嚇している様に思えた。
「来たゼ、マコト」
長袖の若者が言う。五月は人込みの中に、一際目立つ長身の男を見つけた。
長い髪を掻き分けながら近づいて来る。
そして、手にはあの紙袋を持っていた。
「お待た・・・」
五月の前に立つ。その男に向かい、頭を下げ、礼を言う。
顔を上げ、改めて男の顔を微かに見た。
未だ眼はしっかりとは合わせられない。何処まで見られたのか、という危惧は捨て切れなかった。

五月の眉が微かに曇る。
目前に立つ若者。その両目が血の色をしていた。
正確には、その「瞳」のみが異様に赤いのだった。
先程は、全く気付かなかった。コンタクトなのか。

だが、この状況下でその質問が出来る程、五月は積極的な性格では無い。寧ろ、控えめで大人しい性格。
痴漢に遭っても、毅然とした態度で拒否出来ない性格。
そんな従順な性格を、自身は決して好きではなかった。
もっと強く凛とした、女性に憧れた時期も在った。
だが、そんな性格を、その心を愛してくれる人もいる。
不意に、夫の顔が浮かぶ。
今頃は仕事に没頭している事だろう。
その夫の声を、仕草を思った。
そして。
目の前に、あの赤い瞳が在った。笑っていない。いや、表情が無いのだった。
一瞬、背筋が冷たくなるのを感じた。

自分は今、何をしているのか。
どうしてあんな行為に遭ったのか。
周りの雑音が大きく耳に響いてくる。
改めて、周りを見渡す。

駅の雑踏の中、五月と三人の若者はその光景に可笑しい程馴染んでいなかった。
三十三歳の、人妻。十代の金髪の男が三人。通り過ぎる人々の視線が突き刺さってくる。
「あの」
「いこうぜ」
赤い眼がそう言った。紙袋を下げた手の甲が見えた。赤いモノが付着している。

【あれは・・・・血?・・・誰の・・・・さっきの男の人?】

「あ、あの・・・」

五月の声は流され、若者三人は改札を抜けて行く。
その背中を見つめながら、五月は何か名状しがたい予感を感じた。
決して、いい予感では無い。
「ついてこい」と言わんばかりに、その背中達は告げている。
そして、言いたかった。いや、聞きたかった事が聞けていない。
躊躇したのは、数秒か。
五月はその右足を踏み出していた。

  1. 2014/07/10(木) 00:26:52|
  2. 月満ちて・hyde
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月満ちて、堕ちる刻  第参話 「偽りの、刻」

「でさ、バッカなんだゼ?コイツヨ」
「ウルセエヨ、もういいっての」

その喫茶店は、駅前の角に在った。
無論、入った事など無かった。派手な看板にガラス張りの壁が、五月には好きになれなかったからだ。
内部は外観から想像するより遥かに広かった。しかし、客層は想像通り若く、話し声も店内に大きく響いている。
五月が苦手とする、店だった。
増してや、前に座っている人間は知り合ったと言うにも程遠い、間柄と言える。

だが。

「そーだナ、マコトがモテるはいいとしてもヨ、オメーは別」
「何でだヨ」
「その腹じゃな、女が寄ってこねーヨ?」
「これでも痩せたっつーノ」

五月の前で、若い男の二人が会話を続ける。
荒い、今風とでも言うのか、喋り方は幼く、そして愛嬌さえ在った。
店内に入って約半時間。五月の表情も徐々に硬さを無くしていった。自分でも驚く程、心は変化していた。先程までの「危険な雰囲気」に満ちた、あの若者達とは思えなかった。

「だベ?五月さん」
「はい?」
「ほら、ビョウになんか興味ないってヨ」
「ビョウって言うなってノ、オメーは」

五月は両手で口を塞いでいた。不快なのでは無い。可笑しかった。
若者はやはり高校生だと言う。十七歳。だがその指の間に、煙草の煙が揺らいでいる。耳にはピアス。本物かも知れない、肩への小さな刺青。
彼等が路を練り歩いてくれば、皆避けて通るに相違無かった。
五月にしても、それは一番苦手な人種の筈だった。

「五月さんの旦那さんってサ、どんな人?」

ビョウと呼ばれる向かって右側の小太りの若者が、そう言う。
身を乗り出すのが癖なのか、何時もテーブルに置いた黒いポシェットを左脇に抱えて聞いてくる。
慣れれば、それも変では無く、可笑しく見える動作と成るのだと感じた。

「そうですね・・・優しい人です」
五月は微かな笑みさえ浮かべ、返す自身に少し驚いていた。
今や五月は名前や年齢、居住している街まで話していた。
強制や脅しでは無く、質問に正直に答えていた。
そう出来た自分に、何故か嬉しい気さえしていた。
見掛けでは、人は判断出来ない。
最近の少年は在る意味、悪い大人より怖い。そう思っていた。

「ビョウさんって、変わったお名前ですね」
「だろ?」
左に席を置く、ナオと呼ばれる若者が五月に向かって人差し指を出す。如何にも「その訳を聞け」と言わんばかりの動作で。

「ちょっと待てっつーノ、俺ホントはサ」
「ビョウはサ、一分と持たネエから、ビョウ」
「一分?」
五月は聞き返し、微かに首を傾けた。意味が解らない。
そして、その眼を少し見開くと、伏せ目がちに黙った。

「アレ?怒ったのカナ」
「ナオが悪りいナ、これはヨ」
ビョウが例に因って、黒いポシェットを左腕に抱える動作をする。

五月の脳裏に一瞬だけ、先程の行為が走った。
眼を上げると、神妙な顔つきで五月を覗く二人の顔が在った。
それは十七歳の少年の顔であった。

「もう・・・」
少し抗議するつもりで、その二人を軽く睨む。
「うわ、色っぺーなあ、オイ」
「俺、今サキッポ出たかも」
「サスガ、ビョウだな」
一気に笑いが出た。

【この二人は・・・・悪い人なんかじゃない。でも・・あの人は】

「あの・・マコトさんは何処に」
「ここだって」

五月は、声のする方を見上げた。
あの、マコトが立っていた。
「遅いってノ、マコトはヨ」
「あーあ、いいトコだったのに、テメーは」
「車、取って来たゼ」
マコトは、二人の口調に全く合わそうとしない。
「・・・車?」
五月が思わず聞き返した。車を取ってくるとは聞いていなかった。
「ああ、家迄送ってやるよ」
「え・・・・・・でも、そんな、結構です」
思わず、強い口調が出た。
「イイって、乗れヨ。あのビデオも車ン中だしヨ」
「え、そうなんですか」
五月は思わず身を乗り出した。
聞きたかった事。それはあのビデオをどうするつもりなのかという懸念だった。無論、自分の所有物等では無い。それでもあのテープは貰いたかった。あの行方が気が気で無かったのだった。

「アンタにやるヨ、あれは」
「・・・・・」
五月は思った。どうして今返してくれないのかと。
「あのオヤジ、アンタを付け狙ってるゼ」
「・・・・え」
「アンタの名前、家、全部知ってるらしい。警察に突き出すって言ったら、やってみろ、お前も五月も出てきたら刺してやるってヨ」

五月は黙った。声が出ない。又、あの震えが始まっていた。

「だからヨ、ぶん殴ってやった」
「何処をヨ」
ビョウが聞いた。
「顔だ。歯ぁ折ってやったヨ」

【あの手の甲・・・・その時の・・】

「だから今日は家の前迄送ってやる、アブネエからな。警察に言うのはその後でいいだろ」

【そんな・・・そこまでして、どうして】

「どうしたヨ」
「・・・・どうして、そこまでしてくれるんですか」
五月は優しさと恐怖を同時に受けた思いだった。声が奮えていた。

マコトは暫く黙った。そして口を開く。
「似てるンだよ、アンタは・・・」
「誰に、ですか」
「・・・・・・・・・知ってるヤツにな」

五月は未だ狼狽した眼をマコトに向けていた。
「さあ、立てヨ。家まで送るヨ」
五月は腕を抱えられながら、無言で頷いた。
  1. 2014/07/10(木) 00:27:40|
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月満ちて、堕ちる刻  第四話 「堕ちてゆく、月」

その一軒家は、先程の駅から車で30分程走った場所に在った。
居間に置かれた、黄色い皮製のソファー。
長身の若い男が、長い脚を投げ出して座っていた。

チャキッ、チャキッという金属音がフローリングに床に響く。
男はその右手にバタフライナイフを持ち、器用に右方向、左へと回転させている。
それを回す男の眼には、表情が無かった。
只、その瞳だけが異様に紅い。


河邑五月は、キッチンに立っていた。
先程知り合った三人の若者達に差し入れた、コーヒーカップを洗っていた。
不意に人の気配を感じ、振り返る。
「・・・・え?」
五月の足下に、あの「ビョウ」がいた。
キッチンの床を舐める様に屈んで、五月の両足の狭間に、その右手を入れている。
「何、してるんですか」
声が上擦る。まさか、と思った。
ビョウは五月を見上げ、笑みを浮かべた。その笑みは、あの駅で見た「嫌な笑み」だった。

五月がスカートの裾を押さえながら、その身を引く。
真下に在ったのは、あの「黒いポシェット」だった。
「分からねえノ?これがヨ」
ゆっくりと立ち上がり、中身を取り出す。
五月は眼を疑った。
その中に入っていたのは、あのビデオカメラだった。
「撮らせて貰ったゼ、バッチリと、ヨ」
「映りはどーよ」
その脇に来た「ナオ」が、手を伸ばし、モニターを取り出す。
「まてヨ、巻き戻してからだっつーノ」
五月は両手でその胸を抱くようにして、後退った。
「な、に、を・・・・撮った、の」

【まさか・・・あの喫茶店でも・・・】

「おお、バッチリ」
「うわ、スゲー食い込みジャン、自宅での人妻、半ケツってヤツ?」
「こりゃあ、売れるって。逆さ撮りだけでもヨ」

「・・・売る・・・って・・どうい、う事、なの」
五月の唇が、あの屈辱感に再び震え始める。

「これにヨ、アンタのレイプシーンを混ぜて売るワケ」
ナオはその髪を掻き上げながら、淡々と言い始める。
「さっきサ、サ店でも隠し撮りしてたヨ。普段の服装とか、会話とかヨ織り交ぜてナ」
「じゃ、あ、さっき、の、お、とこ、の、ひと、は」
余りの驚愕さに、呂律が回らない。
「グルだヨ」
「だっ、て、殴った、って」
息さえ困難になるのを、五月は自覚した。
「知らねエそれは。多分マコトが只殴りたかっただけじゃねえノ」

「三十三歳、熟女ってヤツ?五月さん美人だしヨ売れ」
五月は全ての言葉をビョウが言い終わる前に、踵を返した。
逃げ出す様に走る五月を、二人が追う。
静寂な一軒家に、ドンドンと足踏みするかの如く、三人の足音が響き渡った。
五月は二階へと続く階段を、その髪を振り乱しながら掛け上げる。
その姿を真下から見上げながら、追うビョウとナオ。
「バッカじゃネエ?何で玄関から逃げねえンだ」
「ドーテンしてンじゃねえ?しかし、スゲエ美味そうなケツしてンな、左右に振りやがってヨ」

五月は階段を昇り切って直ぐ左手に在る、ドアノブに手を掛ける。
一気にそのドアを開けた。
「はい、そこまで」
ナオがその手を掴み締める。
「何ヨ?寝室ってヤツ、コレ」
後から来たビョウが粘い声を出した。
「何だヨ、五月さん、分かってンじゃねえかヨ、そー言うコト?」
掴まれた右腕を引っ張られ、その寝室へと引き摺り込まれる。
悲鳴を放ちながら、五月はその首を激しく振った。
五月は暴れた。生まれて初めて感じる恐怖だった。
「ビョウ、縛るモン出せ!」
ナオは五月を羽交い絞めにしながら叫んだ。
「ンなコト言ったってヨ」
ビョウが辺りを見渡す。ドアの傍に在る、書斎に使っているのだろう、五月の夫のものらしいデスク周辺を探す。
その時、マコトが無言で入ってきた。
その口をナオの掌で封じられた五月と、目が合った。
五月は縋る様な眼で、マコトを見た。
だが、その紅い瞳には感情が無かった。

「オイ、早くしろヨ!」
「待てヨ、今探してるってノ!」
書斎の本棚に在る数々の本が床に撒かれていく。
「マコト!」
マコトはダブルベッドの脇に在る、箪笥の引き出しを片っ端から開けていく。五月の下着類もフローリングに散らばる。
その中に在ったパンティーストッキングを掴んだ。
慣れた動作で、その中心に幾つもの「結び目」を結び上げる。
五月は首を捻じ曲げ、その動作を恐怖に見開いた眼で見た。

マコトが結んでいない一本をビョウに手渡す。
ビョウはナオと五月の間に割って入り込み、五月の両手を後ろに引き回す。五月が悲鳴を放つ。両手を交差され、その部分にストッキングが撒かれていく。
マコトが、悲鳴を放ちながら首を左右に振り続ける五月の前に立つ。
無言でその髪を掴み、引き上げる。五月は、ウンッ!と唸った。蒼白な顔が跳ね上がった。
もう一本のストッキングがその頬を巻く様に縛られる。
マコトは、五月の頬を片手で摘み上げる。五月の口元が開いた。
その開かれた口元に、幾重にも重ねられた結び目が押し込まれる。
「アッ、オオオ、オッ・・・」
白い歯が、その結び目を噛む。五月の眉根が苦悶に歪み切った。

「カメラは」
息一つ乱さず、マコトは言った。
「あ、一階に置いてきたヨ」
反対に息を弾ませたビョウが返す。
「取ってくる、オメーラ用意しろヨ」
項垂れた五月を他所に、マコトは寝室を出た。

「さあ、拝めンゼ?コイツの乳とか、ケツ」
「剥けヨ、時間がネエぞ」
ナオは崩れそうになる五月の身体を背後から支えた。
白いブラウスの合わせ目に両手が掛かる。五月は微かにその首を振った。
「いいねエ、その仕草ヨ」
一気に左右に引き裂く。バッという音と共にボタンが飛び散る。
「おお、透けてンゼ・・こいつのブラ。乳首バリ透け」
レースのショーツの揃いのブラジャーを、ビョウが凝視する。
「スゲエな、コイツ・・・いい身体してンゼ、真っ白だヨ」
「早くしろヨ、テメー」
覗き込みながら、ナオが言う。
「はいはい」
ブラウスが肩まで剥かれ、縛られた後ろ手の部分に丸め込まれる。
ブラジャーが前面部分を持たれ、真上に引き上げられた。
「ウンッ!」
五月は気張った様な声を放ち、その真っ白い喉元を見せて仰け反った。
形の整った乳房が、上下に揺れ動きながら露出する。
「うわ、結構デケエ・・・Dくらいはあンゼ」
「下も脱がせヨ、見てねーで」
「はいヨ、ウルセーなテメーは」
ビョウが五月のスカートに手を掛ける。引き摺り降ろそうとするが、張り出した腰の部分で引っ掛かり巧く抜けない。
「ファスナー、左横!」
「サスガ、レイプマンナオ」
五月は仰け反った侭、その下半身を剥き出さされた。
「食い込んでるゼ・・・最高だなコイツ・・おまんこの毛は・・と」
ショーツが足下迄落とされる。
「ン!ンンン・・・・」
ナオの肩にその首を載せたまま、五月は天井を仰いだ。
その結び目を、歯が折れんばかりに噛み締めた侭で。
  1. 2014/07/10(木) 00:28:34|
  2. 月満ちて・hyde
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月満ちて、堕ちる刻  第五話 「十七歳達の、征服」

目の前に、真っ白な剥き出しの下半身が在る。
括れた腹部とは対象的に、左右に張り出した豊満な腰だった。
その下腹部が、女の荒い息遣いとに同調して、ゆっくりと波打つ。
上部に在る臍は丸く窪み、腹部全体には黒子一つ無い。
滑らかな肌は、血管が透けて見える程白く、艶やかだった。
股間に生えた陰毛は決して濃くはない。黒く直毛気味の陰毛を女は持っている。縦長で、割れ目に沿ってその形が出来ていた
そして、その下では抵抗の証なのか、閉じられた両の腿肉が屈辱を訴えるかの如く、微かに波打ち痙攣していた。

「オイ、ビョウ!」
その前に屈み込み、噛み付く様な目で五月の股間を見つめるビョウに、ナオは一喝した。
ハッとした顔を上げるビョウ。
「犯す用意しろ、オメーからだろ」
「・・・・・・わかったヨ」
陰に篭った声がビョウに口から出た。それは興奮し切った若い少年の歪んだ心を露にしている。

五月は仰け反った侭、硬く目を閉じた。
自分はもうすぐ犯される。決して逆らえない。力ずくで奪われる。
それも徹底的に汚され、辱められ、その姿をビデオに取り込まれる。
自分の年齢の半分程の少年達に、幾度と無く犯される。
この三人は、若い。絶対に一度では満足しないだろう。

五月が初めてセックスを経験したのは、二十四歳の事だった。
世間一般から見ても、十分に奥手な方と言えた。
相手は同い年の同僚。初めての経験で三度も要求された。
二度目は後背位を要求され、苦痛を訴える五月を余所に、男は只管その腰を叩き付けてきた。男の実家の元、両親を気にする余り、一切の
悲鳴を堪え、枕に顔を埋めて行為が終わるのを待った。
男はその腰を五月の掲げた尻に押し付けて、呻いた。
そして息も絶え絶えの五月を仰向けに転がし、三度跨ってきたのだった。
男は若かった。若さ故の未熟さ、荒荒しさが、そうさせたのだろう。
だが、少年達は若干十七歳だ。
五月は、その秘めたる「強暴さ」と相反するであろう「長けた技量」に恐怖した。

「ほら、今回はこのマスク、使えってヨ」

もう、何も思えない。瞼の裏には、闇だけが広がっている。
全てを思考する力が急速に失せて行くのを感じていた。
只、反応する事だけは死んでも避けたかった。
愛する夫と暮らすこの家で、共に寝起きをするこの寝室で、どんなに弄ばれようと、感じてはならない。
いや、感じる筈が無い。
どんな事をされようと、この場所だけでは絶対に感じてはならない。
「生きた人形」になる決意を、五月は固めた。

「何だヨコレ、銀行強盗かヨ、俺ら」
「黙って付けろって、ビョウ。沼田さんがコレにしろって言ってたゼ」
「チッ・・・あのやくざオヤジ」

五月は身体が宙に浮くのを感じた。
ドスッ。ベッドが撓む音がして、自身の身体がバウンドした。
「パンツは足首に絡ませとけ、その方がいい」
マコトの声がする。
「ブラも摺り上げたままでいいンかヨ」
ビョウが返す。
「ああ、ブラウスもそのままだ」


男は、家路を急いでいた。
帰宅するのでは無い。一旦、自宅に戻るのだった。
寝る間も惜しみ、朝方まで掛かって仕上げた「資料」。
あれが無ければ、今日の勤務は終わらない。
男は左手首を自身の目下に差し出す。
「三時か・・・」
あの書斎の上だろう。
男は、自身の迂闊さに舌打ちした。
こんな日に限って、午前中のコールに妻も両親も電話には出なかったからだった。
「会社に戻れば、四時過ぎか」
男は、再度独り言を呟いた。


マコトはビデオカメラのモニターを見ていた。
2.5インチの折り畳みの液晶画面。黄金色に近い黄色いシーツを被せたダブルベッドの上。横向きで五月が這わされている。
膝を付き、その真っ白い尻を天井に向けて真上近くに迄掲げさせられている。
柔軟な上半身が折れる様にして、シーツに埋まっている。
表情を撮る為、その首は左に曲げさせ、その顔をこちらに向かせている。後ろ手に引き上げ、縛り上げた両手首は丸め込まれたブラウスで見えない。引き上げたブラジャーの下部から、両の乳房が重たげに垂れ下がって見える。
その掲げた尻に顔を埋め、尻たぶをわし掴んだまま責める男。
何かを吸い取り、舐める音が寝室に響く。
覆面を被った小太りの男も全裸だった。
決して長くは無い男根が、天を向いて怒張している。
五月の眉間に、深い皺が寄っている。その瞼は硬く閉じられていた。
ストッキングの猿轡を噛み締め、時折その張った裸体を痙攣させる様に跳ね上げる。
苦悶に歪むその口は、決して屈しない意思を示しているのか。

覆面はその目鼻、口部分を露出させた造りだった。
誰かは、分からない。
五月だけが、その全てを晒していた。
覆面の男が、尻から顔を離す。そして平手でたった今舐めていた尻を平手で打ち据え始めた。
パン、パンッ、という打音が掲げた尻を波打たせる。
その度に、ンッ!ンゥッ!という気張った呻き声が五月の噛んだ猿轡から洩れる。

やがて画面の左端から、もう一人の覆面を被った男がベッドに上がり込んだ。這ったまま尻を打ち据えられる五月の裸体が、その重みでゆらり、と揺れ動く。
背後の黒い覆面の男が叩く行為を止めた。
五月の腹部が大きく波打っている。
五月も無言なら、男の二人も無言だった。
只、荒い息遣いだけが、寝室に響く。
五月の前に立った赤い覆面の男が五月の首元に手を伸ばす。
「あ・・あ、あ・・」
猿轡を外され、その口から溜息とも呻きとも取れる声が出された。
その後ろではストッキングの縛めが解かれる。
五月は全裸の侭、その裸体をベッドに埋めていく。
そしてうつ伏せになり、死んだように腹這った。

「OK、カットだ」
マコトの声が放たれる。相変わらず抑揚の無い声だった。
「女の方向、変えろ。前から女のオマンコ、撮るぞ」
その声にも、五月は反応しない。死んだ様に目を閉じて動かなかった。
「マコト」
黒い覆面が言う。
「何だ」
「喋っていいかナ、俺」
「ア?」
マコトはテープを取り替えながら、五月蝿そうに答える。
「いいオマンコしてるなオメーとか、言いながらヨ、犯りてえンだけどナ、俺」
「ぶん殴られてーのか、ビョウ?」
「・・・・」
「オメーはダメだ、ワケのわかんねー事ホザくからヨ」
「俺は、何時もどーりかヨ、マコト」
ベッドに這ったままの五月を真上から見ながら、ナオが言う。
「ああ、いいゼ」
テープを入れ替え、モニターをセットする。
「ナオは、女に色々言わせろヨ、オメーは声がいい」
「だとよ」
這ったままの五月の尻を両手で撫で回すビョウに、ナオが言う。
「いいケツしてンヨなあ、マジで。ぱんぱんに盛り上がっててヨ・・・柔らけーしヨ・・早くオマンコしてえ」
ビョウは執拗に撫で回す。尻の表面がブルブルと細かく波打っている。叩かれた手形が、赤く消え残っている。
五月は動かない。只、硬く目を閉じていた。唯一の抵抗だった。

「位置つけよ、カメラ回すぜ」

ナオがうつ伏せた五月をあお向けに転がす。真っ白い裸体が揺れた。
ビョウがその両足首を掴み、カメラに向かってその脚を向けさせる。
五月の裸体がベッドの上で90度回転した。
「OK、始めろ」
マコトが言う。
カメラのタリーランプが赤く点滅し、録画の為、内部のヘッドがテープに張り付く。その機械音がした。

ナオが五月の頭に回り込み、その顔を後ろ向きに立ったままの姿勢で跨いだ。
「目を開けろヨ」
五月は従わなかった。
ナオはそのまま屈み込み、五月の頬を両手で掴んだ。
「口、開けろ」
五月は微かに首を振った。
ナオは無言のまま、五月の口を抉じ開ける。無理矢理に五月の顎が呻き声と共に押し下がっていく。
ナオはその侭、股間にだらりと垂れ下がった男根を五月に押し込む。
「ン!グウウウ・・・」
「舐めろ、コロスぞ」
グッ、とその赤黒い男根を五月の喉元迄押し込む。
「ンンンッ・・・・・」
五月は広げた両手でシーツを掴み締めた。
咲きこんだ。呼吸が出来ない。
「分かったろ?舐めナ」
もう一度、男根を咥えさせられる。半分程で口一杯になった。
「出来ンだろ?いつも旦那にやってるみてーに、舌使えヨ」
五月は従った。もう、同じ事だった。どの道、犯される。
ビョウがベッドの端に屈み込む。五月の足元だった。
そしてその両足首を掴み、その侭折り曲げる様に高く持ち上げる。
五月のくぐもった声が響く。
ナオが交代する如く、その足首を掴み、左右にゆっくりと割っていく。
「ンンンン・・・・ウウ、ン!」
限界迄、五月の両足が開き切った。
ビョウがベッドの端で屈み込み、剥き出された五月の中心部を凝視する。深い亀裂が、生き物の様にその裂け目を露にしている。天井を向いた角度に近い程、五月の尻は広がっていた。亀裂の真下に在る、窪んだ肛門が剥き出しにされ、ビクッ、ビクッ、と息づき蠢いていた。
ビョウが、その股間にむしゃぶり付いた。
「ン!ンウウウウウ・・・」
五月はナオの男根を含んだ侭、仰け反って首を振った。
「ほら、舌がお留守だゼ?五月さん」
ナオが五月を見下ろしながら言う。
五月の広がった両足の指が内側に折れ曲がっていく。
その股間では、蹲ったビョウが顔を埋め込んで喘いだ。
猫が水を舐める様な湿った音が、寝室に響く。
「ウメエヨ、コイツのオマンコ・・・匂いも全然しねえヨ」
「ウルセエぞ、黙って舐めろ」
マコトがカメラを構えたまま言った。
  1. 2014/07/10(木) 00:29:37|
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月満ちて、堕ちる刻  第六話 「目撃」

河邑雄一(仮名)は、自宅の前に立った。
玄関のノブに、手を掛ける。
スッ、と音も無くそれは開いた。

「何だ、帰ってきてるのか」
誰に言う訳でも無く、そう呟く。
そして、目下に置かれた複数の靴に気付いた。
雄一の眉が曇る。
一つは妻である五月のヒール。だが、その周りに無雑作に脱ぎ捨てられた派手なスニーカーが二足、そして刺々しい鋲が並んだブーツ。その大きさは日本人離れしていた。

【何だ・・・誰か来ているのか・・・】

来客が在るとは聞いていない。増してやこの靴等の持ち主に心当たりも無い。見るからに、その持ち主の姿が想像出来る靴だ。

その時、微かな声が聞こえた。雄一は思わず、二階の方を仰ぐ。
短い、呻き声だ。ンッ、ンッ、とも、グッ、グッ、とも取れる気張った女の喘ぎ声だった。
雄一は靴を脱いだ。全身から汗が噴出すのを感じながら、階段を昇って行く。
その声が鮮明になってくる。声と同時に何か柔らかく、それでいて重みの在る物を打ちつける、独特の打音が同調して響いている。

寝室のドアが、十センチ程開いている。声と打音は其処から洩れていた。
「堪ンねえ、スゲエ、締まるヨ、コイツの、オマンコ」
若い男が、上擦った声を放つ。
「オラ、舌もっと使えってヨ、ホラ」
更に、別の男の声が重なる。
階段を昇り切った、向かって左手のドア。
ガラス格子を填め込んだ造りの扉の奥に覗く、光景。それが雄一の眼に突き刺さってくる。
裂けんばかりに、カッ、と両目が開く。

向かって左奥の角に置かれた、ダブルベッド。
その中央に、全裸の女が這っていた。
背後に、女の真っ白い尻を突き上げて責める小太りの男。
頭を覆う様に、黒い覆面のような物を被っている。
更に、その女の前に、同じ格好をした全裸の男。
赤い覆面をし、女の頭部を両手で鷲掴み、自らの股間に押し付けては戻す荒い動作を続けている。
女は苦しげに呻きながら、前後の男に奉仕している。
脚を投げ出し、座り込んだ前にいる男の腰を、白い指が掴んでいる。その先端が迷うように離れては、背後からの責めに反応して、男の腰を握り締めている。
その脇の下部で、垂れ下がった乳房が前後に踊っていた。

「オオオオ、オッ、オオッ・・・」
背後の男が、喉を振り絞り、感極まった声を放った。
掲げ上げた尻を両手で掴み絞め、小太りの男が忙しなく腰を振りたくった。肉のぶつかる打音が重なり、女は這ったまま、絶望的な響きの呻き声を洩らした。
「アッ!オッ!オオオオ・・・」
覆面を被った後頭部を揺らせながら、男は再び咆哮する。
渾身の動作で二度、激しく尻を突き上げる。
女の盛り上がった尻が、ドチッ、ドチッ、と跳ね上がった。
グウッと、その腰を押し付けて男が反り返る。
女の背中が同調してググッと、山なりに盛り上がる。決して注がれてはならない物を強引に注入された証だった。
男は、一滴残らず注ぎ込もうと、押し付けた下腹部を更に密着させる。その動作で、女の尻が男の圧力で横に伸び、更に上へと掲げられていく。数秒間、その姿勢が続いた。
耐え切れぬ様に、か細い嗚咽が塞がれた女の口から洩れていった。

そして、小太りの男は男根を引く抜く。
粘った音が微かに響いた。
水糊に突っ込んだ棒を抜けば、そんな音になるのかも知れない。

たった今までそれを咥えていた赤銅色の大陰唇が捲れ上がり、ゆっくりと原型に戻っていく。
男が、女の尻から降り、身を離す。
掲げたそれを、崩れる様にベッドに落しながら両腿を開いたまま無言で腹這っていく女。
「オイオイ、ケツは上げとけヨ」
女の前で、男根を口に含ませているもう一人がその両手を伸ばし、中腰でその括(くび)れた腰をわし掴んで持ち上げる。
「カメラに、よーく観てもらえヨ、アンタのザーメンだらけのオマンコをヨ」
女の尻が再び持ち上がっていく。赤い覆面の男は、続ける。
「デカイケツ、上げたままで、俺のチンポを、しゃぶりナ」
女は肘を付き、その両腿を開いたままでその姿勢を強引に保たされた。
「よーし、そンでいい。どーだ、そっちはオマンコ、見えるか」
女の頭部を再び握り締め、赤い覆面が腰を前後に揺らす。
「もっと、吸え、唇も使え、お前、三十三なんだろ、テク在ンだろーがヨ」
女の表情は見えない。
セミロングの髪がその肩迄に掛り、前後に揺れながら女の横顔を隠している。口を塞がれた女の荒い息が、その鼻から喘ぐ様に洩れている。時折短く呻く。男根がその唇に吸われ、密着して戻る独特な音が部屋に響き始めた。

「よく見えねーナ、おいビョウ、オマンコ広げてこいヨ、このカメラじゃよく映ンねえンだ」


【カメラ・・・??!!男は二人じゃないのか!!!】

今、雄一の目前で犯されている全裸の女。
その顔を見る迄も無い。それは、妻の五月だった。
何時の間にこうなったのかは、判らない。
只、五月が合意の基で行われている行為でない事は、一目瞭然だ。
妻は、間違い無く「複数の男達」に陵辱されている。
当然ながら初めて垣間見るその光景は、余りにも衝撃的で在った。
妻は愚か、他人のセックスでさえ目前で繰り広げられる事など皆無だろう。
増してやそれは妻であり、相手は見ず知らずの男達で在った。
雄一の胸中は、嘗(かつ)て経験した覚えの無い、強烈な憤怒、そして嫉妬に覆い尽くされていた。
  1. 2014/07/10(木) 00:30:35|
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月満ちて、堕ちる刻  第七話「挑戦的な、愛撫」

「後でもう一回犯らせてくれンだろ?スゲエ締まるンだって、コイツのオマンコヨ・・・暖かくてヨ、溶けたチーズに突っ込んだみてーなンだヨ、俺がイク時ビクッ、ビクッて動いたしヨ、感じてンゼ、ゼッテー」

余程昂奮しているのか、早口に奮えながら黒い覆面の男が言う。
そして這ったままでもう一人の男を咥える五月の尻の前にしゃがみ込んだ。
「ウルセエぞ、ビョウ!ゴタゴタ喋ンじゃねーぞ、テメーはヨ」
隙間の開いたドアからは見えないもう一人の男が言う。
「ヘイヘイ、敵(かな)わねーナ、やくざの息子にはヨ」
「テメー、何か言ったかヨ」
若い声が返す。しかしそれは、若いそれには決して無い、独自の威圧感に溢れていた。
「ナオ、未だ持つか?」
その声が、五月の前で中腰になり男根を咥えさせる赤い覆面に告げられる。
「ちょっとヤベーナ、この女、ホントは巧えーンじゃネエ?」
五月は無言で、ゆっくりとその顔を上下させている。
しかし、その動作に抑揚は感じられない。
只命じられた行為を実行しているだけに思えた。
「よしビョウ、左手で女のオマンコ広げナ。そのアップの後でナオに突っ込ませるからヨ」
ビョウと呼ばれた男が、ベッドの端にしゃがみ込む。
五月の足元でその左手を伸ばし、掲げた尻の中心に在る性器を広げる。親指と人差し指が「OK」の型に似たものと成った。そしてそれを両腿の付け根に押しつけ、五月を広げさせていく。

五月の夫は凝視した。
黒い覆面の男が、五月を広げていく。
大陰唇が左右に裂く様に広げられた。野太い指の行為でそれは薄く伸び、口内の粘膜の如く血管を透けさせた。
更には奥に隠れていた小陰唇までもが剥き出され、臼桃色の膣口が
喉奥を晒した様に捲れ出した。其処からは先程吐き出された精液が溢れ、ゆっくりと外部へ滴っている。
それは粘い毒液を必死で吐き出そうとする、五月の肉体の意思の様に思えた。

河邑五月は、堅く眼を閉じていた。
未だ、一人しか済んではいない。後、二人もいる。
口内では、もう一人の少年の男根が膨れ上がって暴れていた。
先程の少年の男根はそう大きく無かった。触らなくとも、分かる。
女性としての哀しい構造だった。
犯されている際も、只、鈍痛と屈辱感だけが在った。
そして何より、快感を掘り起こされる程の時間では無かった。
だが。

「もうもたねえヨ、いれるゼ」
口元から、長い男根が引き抜かれる。熱い息が、五月の口元から出た。それには自分自身、嫌悪しそうな響きを伴っていた。
仰向けに転がされた。乳房を痛い程握り締められる。
寄せ集める様に揉まれ、頂点に在る乳首を舌で転がされる。
餓えたケモノが、上質の肉塊を投げ与えられた如く、少年は唸り声さえ発しながら行為に没頭している。
口での長い行為が、火を付けている。我慢の限界という気配が在る。
「旦那とは、週に何回、オマンコ、してんだヨ」
臍に舌を入れながらの、問いだった。
五月は黙したまま、堅く眼を閉じて堪えた。
「言えヨ、言わなきゃ、ケツの穴、犯すゾ」
「・・・・・・・・・に、か、い位、で、す」
ナオと言う少年にしか聞こえない声で、五月は呟いた。
「さっき、バックで、犯られてヨ、感じたのか、え」
五月は首を振った。本心だった。感じてはいない。
「ダンナは、どんな、体位で、オメーを、抱くンだ」
五月は仰け反った。指が入れられた。簡単に二本を埋め込まれた。
残っている精液が、潤滑油の役割を果たしている。
「言えヨ、淫乱女、こんなに濡らしやがってヨ」
首を振る。そうでは無い。自分が感じているのでは無い。
二本の指が激しく中で前後し、親指がその上部の陰核を軽く撫で回す。何度も同じ問いを耳元で囁かれる。
五月は幾度と無く、唇を割りそうになる声を必死で堪えた。
犯される直前に抱いた「技量への懸念」が的中していた。
少年は、五月の反応をある種冷静に見ている。
その顔を覗き込み、時には狡猾な笑みさえ浮かべた。
自分の顔が紅潮し、熱を持っているのが自覚出来た。
このままでは、屈服してしまう。
長い指は的確に狙いを定め、五月を弄び嬲り続ける。
広げられた部分は、耳を覆いたくなる音を発して撓(たわ)み続ける。五月の意思と反比例して、受け入れる態勢を整えている。
その両手を、少年の肩に回したい衝動を、震えながら堪えた。
迷う手が、シーツを握り締める。
少年が、その両手首を掴み、上へと引き上げた。
五月の両手が万歳の形に押さえ込まれる。少年は器用に自分の両腿で、五月の両脚を左右に割る。
熱く反り返った男根の先端が、五月の開いた亀裂を撫で回している。歯を食い縛った。喉元がその行為に反応するかの様に、上下した。

「ウメエナ、ナオは」
「クッソー、俺が道開いてやったンだっつーノ・・・」

「前、と・・・・・う、しろ、で、すッ・・・」
泣くような声が、自身の口を割った。少年は執拗に陰核をその亀頭で責める。擦り付け、軽く叩き付ける。
やがて、少年は五月の両足を抱え上げて裂く様に広げた。
「オメーは、どっちが、感じるヨ、五月」
五月は今は自由になった左手を伸ばし、自身の口を甲で塞いだ。
甘い声が、出ている。信じられない思いだった。
少年は、膣の入り口を大きい亀頭で突付き、抜いては充血し切った陰核をそれで叩く。五月はその度に短い悲鳴を放った。
「前、か、ら、で、すッ」
悲鳴交じりの声が出た。
「じゃあ、マズは、前ナ」
少年が五月を折り畳んだ。
恐ろしい程長い男根が、一気に押し込まれていく。
五月は堅く頭を擡げた乳首を震わせ、その口を大きく開けた。
反り返った男根は、十分に潤った五月の内壁を抉る様に進入し、更なる奥へとその全体を誇示するかの如く、突き進んでくる。
子宮内に迄届きそうなそれは、五月の裸体を硬直させ、全ての理知を、想いを放棄させていく。
「さあ、泣けヨ、オマンコ女」
五月はその少年を声を追い払う様に、左右に首を振りながら嗚咽を放った。
  1. 2014/07/10(木) 00:31:29|
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月満ちて、堕ちる刻  第八話 「殲滅される、心」

河邑雄一は、寝室の扉の前で跪(ひざまず)いていた。
その両目は瞬きさえ惜しむ程、見開いたままだった。
ドアの隙間、十センチ程から覗く光景は、凄まじいものであった。

妻の嗚咽が止まない。その体格、声からも未青年ではないかと判断出来る男は、妻の両脚をその肩に担ぎ上げ、ゆっくりと突き上げている。
褐色の引き締まった尻が前後に踊り、妻の両脚が応じて揺れ動く。
広げ切った真っ白い脹脛(ふくらはぎ)に力を込めているのが分かる。若い男に押し潰される様に、妻の左右に広がった尻の中心に、その赤銅色の裂け目に、野太い男根が突き刺さっている。
長いストロークで、出し入れされる。その度に裂け目からは白乳色の体液が、先程吐き出された男の精と入り混じって滴り落ちる。

妻は、五月は明らかに感じていた。
突如、この光景に出くわした時、雄一は五月が「陵辱」を受けている事を直感した。
脱兎の如く、飛び込むつもりだった。
夫も、義父義母も不在の中、妻の五月は暴漢達にその爛熟した裸体を剥き出しにされ、抵抗も出来ずに犯されていたのだ。
命を賭して、助ける覚悟だった。たとえ暴漢が何人居ようとも。夫として、そして愛する女の為に。

だが雄一は、飛び込めなかった。
憤怒は在る。目前で、五月を犯している男に殺意さえ感じる。

五月の裸体が、揺れている。先程より男の動きは速くなっていた。
「何処に、入ってンだ、俺の、チンポは、ヨ」
五月は答える代わりに、甲高い悲鳴を放つ。尻から腿にかけての表面が細かく波打ち、男の動きに連動する。妻の声は断続的に響いている。夫の雄一との行為では、滅多に聞かれない響きを持っていた。

怒り、憎しみ、そしてその何倍も大きな感情が、今の雄一を凝視し続けるだけの存在に踏み留めさせている。
余りにも強烈な寝室の光景に、暫くはその「最も強大で、抜き差しならぬ痛み」として、胸中を激しく絞め付ける感情の意味に気付かなかった。

「女、横向けろヨ、ナオ、ケツから犯ってくれ」
端でカメラを構えているのだろう。三人目の男が言う。
妻から、男が離れる。長い男根が膣からずるり、と抜ける。
白い裸体が転がされ、横向きにされる。その豊かな尻を抱え上げられ、五月はベッドに肘付く。
「バックも好きなんだろ?オマンコ女の五月はヨ」
五月は垂らせた首を振って拒絶する。余りにも弱い抵抗だった。
赤い覆面が、笑っている様に見える。反り返った男根を握り、狙いを定める。
「ンフ!」
五月がその顔を跳ね上げる。男根が掲げた亀裂に押し込まれていく。きいいい、とも、ひいいい、とも取れる金切り声が五月の食い縛った唇から洩れた。
「ほら、ヨッ」
男が五月の尻に腰を押し付け、打ち込む様に一突きした。ドチッ、という音を発して尻が跳ねる。
「あはッ!」
裂ける程その口を開き、五月は叫んだ。
男が中腰になり、本格的な動きを始める。
「チンポは、どこだ、何処に、入ってる」
「アッ、アッ、あはッ、ああッ!!」
五月の叫びが、雄一の耳を打ってくる。泣き声交じりの鋭い悲鳴だった。シーツを掴む白い手は、それを引き千切らんばかりの力が篭っている。打ち込まれる度に、掲げた尻から背中に掛けての肉が、上へ上へと波打って揺れ動く。
「オラ、オマンコだろ、そーなンだろ、五月」
五月の悲鳴が一層高くなる。
男はその言葉を連呼する。その発するタイミングと腰の動きが連動する。執拗に繰り返す。
寝室には、男の下腹部が五月の尻を打ち叩く打音と、甲高い悲鳴だけが響いている。
そして、妻が嗚咽交じりに、その言葉を言わされた。
「聞こえ、ねえヨ、はっきり、言え」
「お、まん、こッ、で、すッ」
五月は涙を流さず、声だけで泣きながら答えた。答えながら激しく首を振りたくった。言わされてしまった自責の念を表していた。
それを聞いた男が、堪らなくなったのか激しく腰を揺さぶった。
妻の嗚咽がそれに重なる。
男の身体が硬直する。五月は上半身を崩す様にベッドに埋めていった。
数秒間。
寝室に静寂が訪れる。
そして。

五月の腹這った上半身が、ゆっくりと起き上がる。背後の男が後ろから両手を回し、抱きかかえたのだった。
「まだまだ、これからだヨ・・・・人妻さんヨ」
五月の上半身が起きあがったまま、正面を向く。股間には、男の男根が貫いたままだ。
「俺ら、十七だゼ?抜かずの、なんて当たりメーなンだヨ」
「あ・・・・おうッ・・・」
五月の低い呻きと共に、その両腿が男の両手で掴まれ、左右に広げられる。男は上半身を倒し、五月を正面に向けたまま更に自身の両足もベッドに広げていく。
五月は男に背を向ける様に跨り、その両足を思いきり広げ切った体制を取らされた。
「・・・お、ねが、い・・・もう、許し」
五月は、首を仰け反らせて言葉を詰まらせた。男が下から突き上げている。

嫉妬だ。
それも、名状し難い程、この身を焼き尽くす業火に包まれた痛みを感じる程の。
今まで気付き上げた全ての形が、音立てて崩れ落ちる程の。
妻の剥き出された性器に、男の男根が生き物の如く出し入れを繰り返している。白い喉元を見せて苦悶に喘ぐ妻の表情とは裏腹に、その下に在るもう一つの唇は歓喜に満ちた動きで、男根を呑んだり吐いたりしている。

雄一は多分、もう一歩も動けない自分を確信した。
  1. 2014/07/10(木) 00:32:31|
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月満ちて、堕ちる刻  第九話 「女という、生き物」」

天井を見上げている。
その景色は何時も「夫との営み」で時に見上げる景色だった。
部屋の壁と同色の、真白い板が縦に走っている。
その光景が揺れる。上下に。
五月は仰け反って喘いだ。半開きの唇からは独特の響きを湛えた声が、寝室に響いている。
夫とのセックスでは普段、声は余り出さない筈だった。感じてはいた。だが、羞恥心がそれを拒む。夫はその事が多少不満なのだろう、五月に悲鳴を上げさそうと「今、何処に入っている」と聞かれた事も在った。
言わされ、喘いだ記憶が在る。
夫だからこそ、従った思いだった。そう思っていた。

「もう、二発分、入ってるゼ、五月の、オマンコに、ヨ」
少年の上に跨り、その両脚はM字型に大きく開いている。
少年が五月の両膝を掴み、引き広げていた。
自身の足の裏が、少年の腿に乗せられている。

「どうヨ、三十三歳、未成年に、犯られて、感じるンかヨ」
貫きながら、少年が耳元で囁く。
ベッドの直ぐ側で、凝視する黒い覆面。喋る事も無く、只一点を食い入る様に見つめているのか。鼻息が異常に荒い。
カメラは未だ、その全てを余す所無く取り込み続ける。三人目に成るだろう、その撮影者も無言だった。
五月は首を振り、喘ぎ続けた。自身の股間で響く、男根を呑む音が堪えられない程、卑猥に、そして大きく響いている。
羞恥は、堪えず在る。この音にも、少年の言葉にも、今の体位にも。
だが、反応していた。十分に感じていた。ナオという名の少年。十七歳の性戯は凄まじかった。変則な体位ながら、反り返った男根は易々と五月を奥まで貫いている。槍に似た亀頭が、陰核を擦り上げ、恥丘の内部を抉る勢いで何度も往復する。
その度に、反る様にして自身の上半身を支えた腕が、少年の脇でブルブルと震える。乳首は泣きたい程に堅く尖っている。全身が貫かれている思いだった。前後、上下に巧みに振られる。
五月は、その度に甲高い悲鳴を放った。
少年は未だ卑猥極まりない言葉を、五月に投げ付ける。
五月はやがて服従した。
その言葉を言わされた。
もっと、私の嫌らしいオマンコを突いて下さいと、悲鳴交じりに叫ぶ。言わされると、更に高い悲鳴が五月の口を割った。
もう何処まで堕ちるのか、自身でも判断出来なかった。
自分の物とは思えない声が、言葉が、唇を支配し続けている。

「ダメだヨ、もう一回やりてえヨ」
その行為を真下で仰ぐ様に凝視していたビョウが言う。
「なら、口だナ、オマンコはもうザーメンでズルズルだからヨ」
マコトが答える。カメラを平然と構え撮影を続ける。
この少年だけは、冷静さを欠いていない様だった。悶え喘ぐ五月の裸体を、ガラスの様に冷たい眼に写しながら低い声で言った。

ビョウは揺れ動く五月の前に立った。
「早く跨げヨ、もう直ぐイクぞ」
下から突き上げながらナオが言う。
ビョウが五月の上半身を跨いで、中腰に成る。
五月が真っ白い喉元を見せながら、その顔を左右に振る。
振りながら嗚咽を放った。ナオが突き上げている。

ビョウは真下に在る、五月の顔を凝視した。
清楚で美しいその顔は、泣き出しそうに歪み唇を噛み締めている。
堅く眼を閉じたまま天を仰いで喘ぐその顔を両手で挟み込む。
「あ、アアッ・・・」
その顎を抉じ開けた。白い歯が見える。高い鼻筋が通っている。耳元が抜ける程白い。決して染めてはいない光沢の在る髪が指に絡みつく。親指でその頬を撫でながら、その怒張した男根を咥えさせた。
「アオ!オウンン・・・」
「舌、使え、オマンコ女!」
ナオの口調を真似た。躊躇いがちな動作で、柔らかい舌が少しずつ絡んでくる。ビョウは女の様な声を洩らした。
「ウフ、ンフッ、ウンッ!ウン!ンッ!」
ナオがその下から激しく突き上げてくる。
その度に口を塞がれた五月の喘ぐ声が、早くも限界に近い男根を震えさせる。熱く洩れる息が、ビョウの下腹部を撫でる。
ビョウはアアアアッ、と喚きながらその男根を引き抜いた。
五月の顔を挟み、その頬に男根を押し付ける。
猛烈な勢いで、その先端から濁った白乳色の精液が迸(ほとばし)った。
五月は仰け反ったままで、それを顔面で受け止める。その部分は髪から左の頬迄を汚し、飛沫して付着した。
「もう、いいかナ俺、マコト」
苦しげにナオが喘いだ。
「いけヨ、中出しだ、ビョウ、どけヨ」
ビョウが慌てて飛び退く。ベッドがユラッと大きく弾む。
「中に、だすゼ、オマンコ女、嬉しいかヨ」
五月は答えなかった。食い縛った歯の隙間から低く高い呻き声が洩れていく。
激しく突き動かされる。又、食い縛った筈の唇が大きく開いた。
又、絶頂に追い遣られる。
身体全部が反応している。膣が慌しく衝動を繰り返し始めていた。
子宮が収縮しては伸びている。乳首が歓喜に延び切って震える。
「アッ、ああッ、あはッ!あはあッ!」
狂った様に首を前後左右に振りたくった。
近所にも響きそうな声が、自身から放たれていく。
被虐の快感に打ちのめされていた。
犯され、そして死ぬ思いで反応している。貪欲に、性器は少年を貪って喘いでいる。
女とは何かと、一瞬だけ思った。
人の妻と成り、幸せに暮らすその奥底に在る、恐ろしい妄執が自分にも存在したのかと、驚愕した。
ナオが一刻一刻、刻む様に腰を打ち付けた。
子宮に熱い流動体が注がれるのを感じながら、五月は絶叫した。
  1. 2014/07/10(木) 00:33:28|
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月満ちて、堕ちる刻 第拾話 「堕ちた月の、行方は」

「いい女じゃないスか、これならイケますよ」
細面の顔に似合わない、大きな黒縁の眼鏡を掛けた男がいう。
「だろ?俺もそう思ってヨ、態々(わざわざ)お前を呼んだ訳ヨ」

十畳程の事務所。
数人の男等が、29インチのテレビに映される画面を食い入る様に凝視している。
そのモニターには、三十前後に見える女が、赤い覆面を被った男にその豊かな尻を抱えられ、突き上げられている場面が映っている。
真横からのアングルだった。
ベッドに付いた片手を後ろに引き上げられ、その表情が隠す事が出来ずにいる。手綱の如くその腕を引かれて、呻き喘いでいた。
豊満な乳房が突かれる度、ブルブルと前後に揺れ踊っている。

「で、どうだ・・・何本位イクと思う」
事務所を見渡す様に置かれたデスク。その革張りの椅子に腰掛けた男が、眼鏡の男に言う。
「そーですね、50セット・・・つまり五千本はイクンじゃないスかね、この女だと」
「いい尻してましたよ・・・・・美人ですしね」
立ったまま、そのやり取りを聞いていた中年の男がその口を挟む。
男は、この事務所に似合わない風貌を持っている。どう見ても草臥(くたび)れたサラリーマンにしか見えない。
「なら、上代二万で一本(一億)か、こりゃあ凄えな」
「ネットで流します。マニアが飛びつきますよ、三十三歳の美人妻、高校生に生出しレイプ、顔出しって謳い文句で」

<何処に、入ってンだ、言えヨ、五月>
<オ、マンコ、ですッ>
女が泣く様な声で言っている。尻から腿にかけての肉が波打って揺れている。その尻を打つ男の責めに、肉の打音が激しく響く。
女は嗚咽を放ちながら、その首を振りたくっている。

「いいなあ、この女・・・俺でも興奮しますね・・・雰囲気在るし・・乳も尻も堪ンない肉付きだな・・・サツキって言う名前なんスね」
摺り落ちそうな眼鏡を人差し指で上げ、男が呟く。
「五月生まれなんだってヨ、だからサツキだと、なあマコト」
「・・・・・・・ああ。だとヨ、サテンで言ってた」
眼鏡の男の横で、長い脚を組んで座っているマコトが返す。
「いないンスよねえ、最近の人妻でこういう古風って言うか、淑やかさを持った、それでいて熟れた女が・・・いやあ、いいなあ」

<あ、オウッ・・・オ、オ、オ・・>

五月が低く呻く。
画面の女は一度放出され、そのまま男に跨がされていた。その両脚が画面に向かって左右に引き広げられていく。
幾重にも脂の乗った裏腿の付け根に、赤銅色に裂けた性器が剥き出す。野太い男根が、その亀裂に反り返って突き刺さっている。
下の男が突き上げ始めた。五月が喉元をこちらに見せ付ける様にして仰け反った。


「綺麗なオマンコしてるヨなあ、この五月って女ヨ」
椅子に反り返った姿勢で、男は煙草に火を灯す。
「尻も最高です。ショーツが食い込んで、半分位、尻の肉が食み出してるんです、スカートの中で」
歯切れの悪い響きで、中年男は笑いながら言う。前歯が足りない。
「ウルセエ、覗きヤロウ、ウザいンだテメーはヨ」
マコトが、噛み付く様に言った。
「今度は奥歯、折ってやろーか?」
「マコト」
椅子の男が制す。
「何時も楡がその役買って出るから、オメーらが女犯れンだろ」
楡と呼ばれた男は、黙している。上目遣いにマコトを見ている。
粘着質を持った目線だった。
「覗きヤロウがヨ、俺にも犯させろなんてホザクからヨ」
「おお、二本目は口ですね」
聞いてもいない口調で、眼鏡の男が言う。
いきり立った男根を咥えさせた黒い覆面の男は、アアッと叫んで放出する。五月の顔に精液が飛び散った。白い顔が歪められる。
「早えー・・・もう出したンすか・・相変わらずビョウクンは・・・で、マコトクンは」
「ア?」
マコトが例の口調を発する。
「この次かな、お得意の駅弁ファック」
ビデオカメラを手に取り、早回しのボタンに手を掛ける眼鏡の男。
白い裸体がノイズの中で乱舞し、場面が変わる。
「登場、か」

画面が元のスピードに戻る。
その中央で五月が立たされ、床に両手を突いてその裸体を支えている。長身の浅黒い体が五月の腰元を鷲掴んでいる。
逆さまの背中の中央、背骨が苦しげに浮き出している。垂れ下がった五月の髪が、支える両腕の狭間で振り子の如く前後に踊っていた。

「あれ?立ちバック、嫌いじゃなかったっけ、マコトクン」
「・・・・・」
五月は甲高い悲鳴を放ち続けている。剥き出した項が透ける様に白い。
その長身故、胸部から上が画面を超えて切れている。
引き締まった腹部が、盛り上がった尻を打ち叩いている。尾骨がその形を剥き出す様に見せている。マコトの責めに、五月の尻肉が飛び散らん程の勢いで波打って弾んで揺れ動く。
赤い覆面より一回り大きな男根が、掲げられた尻を裏から刺し貫いていた。

「顔が見えなきゃ、ノレないって言ってたよね、この前」
「女に依るンだヨ」
珍しく感情の入った響きで、マコトは言った。
苛立った感を含んでいる。

五月が叫んでいる。苦悶とも歓喜とも取れる悲鳴だった。
「アイツに似てるからじゃネエのか、マコト」
煙草を揉み消した男が言う。
「顔を見ながらは、出来なかったンじゃねえのか」
「黙れヨ、瘤チンヤロウ・・・・」
マコトは言うなり、席を立った。其処に留まるのが我慢成らない雰囲気だった。
「マコト」
男が声を掛ける。
「なあ、この女、何処に住んでる?教えろヨ」
「・・・・ビデオで犯った女は深追いすんな・・アンタの口癖じゃなかったっけ」
背中を向けたまま、マコトが言う。
「足ツイたら、ヤバい・・・だから一度だけにしろ・・だったヨな」
部屋の空気が凍る。
誰も喋らなかった。男にそんな口調で返せるのも、マコトを覗いて誰もいる筈が無い。
「・・・・教えろ」
男が言う。
静かに、そして強い口調だった。
「知らネエな、忘れちまったヨ」
長身の背中が開いたドアに消えた。

「楡」
「・・・・・はい」
歯の無い、口元が開く。
「知ってるナ、お前さんは」
二本目の煙草に火を付ける。
「ええ、知ってますよ沼田さん」
楡が笑みを浮かべる。
「この女は前から私が眼を付けていたんです。住所、氏名、電話番号、家族構成、亭主の」

楡は喋り続ける。
沼田と眼鏡の男は呆気に取られていた。
どうしてこんな男がやくざなのか、眼鏡の男はどうしても理解出来なかった。
寒気がした。それは今まで感じた事の無い、無性に嫌なものだった。
  1. 2014/07/10(木) 00:34:32|
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月満ちて、堕ちる刻  第拾壱話 「見えない、絆」

河邑雄一は、夜目にも白い双の乳房を凝視していた。
それを掴む。荒々しく揉みしだく。両手の指の狭間から、軟い乳の肉が溢れていく。

あの悪夢の陵辱を目撃した日から丁度一週間が過ぎていた。
結局最後迄、愛する妻を助ける事は無かった。
寧ろ強暴な嫉妬の塊と成り、陵辱を受ける白い裸体を只凝視し続けたのだった。
男達は雄一に気付く事は無かった。三人が順に犯し、その狂態をビデオに収め続けた。

【助けるべきでは無かったのか・・・夫として、主として】

思わず、強く握り締める。乳輪がその周囲を伸ばす様に浮き上がってくる。妻は黙したままその白い首筋を露にした。
強い欲望が在った。結婚して三年。週に二度は妻を抱いていた。従順な妻は何時も応じていた。今までは。

そして今日まで、雄一は堪えた。
恐ろしい程の、妻の肉体に対する欲望。いや、怒りに近い嫉妬。
そして相反してあの陵辱を受けた五月を抱く事に、自責の念が雄一を苦しめた。
そして何よりも、妻が拒否するのではという恐怖が在った。
しかし妻は、求めると黙ってその身体を開いた。
そして、冷静に見ても妻は普段と何ら変わらない態度で、雄一と接していた。

【何を考えている・・五月・・・苦しくは、辛くは無いのか・・・】

そんな筈は無かった。
夫に尽す妻だった。家事もそつ無く、義父義母にも波風立てる事無く柔らかい物腰で接する、素晴らしい妻で在った。その淑やかな性格故、妻自身の苦しみは計り知れないものが在る筈だった。
増してや、あれ程迄に、肉体が反応し続けたのだ。感じているなどとは、決して口には出さない妻だった。しかし、夫である自分には刺すような痛みで、その反応が確認出来た。
だからこそ、犯され辱められて尚感じた自分を、五月はきっと恥じ悔やんでいるに相違無かった。
最後の男に立ったまま背後から貫かれ、妻は泣き喚いていた。許しを乞い、叫びながら、何度も絶頂に追い遣られていた。
夫である自分には、決して見せなかった妻の激しい反応だった。
その狂態が、今もケロイド状の焼け跡の如く、脳裏に焼き付いている。決して消える事は無い。一生斯かろうとも。

激しい嫉妬が沸いた。
妻の上半身を引き起こし、怒張した男根を咥えさせる。
妻は従った。何時もの様に黙して奉仕を始める。肌蹴(はだけ)たパジャマから形の良い乳房が覗いている。雄一は妻の髪を掴むと右側に押し分け、その奉仕する表情を覗き込んだ。
きめ細やかな白い頬が、窄まり頬張っては膨らむ。
強暴な想いが、雄一の両手を動かす。
「ン、・・・ン、・・・・」
その頭を振られ、息だけで小さく妻が喘いでいる。暖かく柔軟な舌が男根を優しく絡め取っている。

【どうだったんだ・・感じたんだろ・・五月・・】

喉迄出そうになる言葉を幾度も飲み込んだ。
勝手だと、雄一は自身を想った。今や妻を犯した男達よりも、犯され喘ぎ、悶えた五月に対して責める気持ちが自身を支配しつつ在る。男達はビデオを取り終えた後、その覆面を外した。派手な風貌のそれらはどう見ても十代にしか見えなかった。

口での奉仕を続けさせたまま、妻の穿いているパジャマを取り去る。しっとりと軟い太腿の感触が、男根を更に怒らせる。
その揃えた両腿の狭間に、半ば強引に左手を割り込ませた。
妻が咥えた口元を微かに歪ませる。

若者が出ていく際、雄一はその身を隣の客間へと潜めた。
助けたかった。それは本心だ。しかし、あの陵辱を目撃された事を、この妻が気付いたのなら、それは夫婦の破滅へと限りなく近づいてしまう事は明白だった。
妻は夫の前で乱れた事実に、自身を苛み続け、決してこのままの生活に甘んじようとはしないだろう。
たとえ、夫が許そうとも。

穿いているショーツを引き降ろし、股間に手を伸ばす。其処は愕く程に潤っていた。あの日の陵辱は、妻にとって何を想わせるのか。
妻は犯された。ビデオにも撮られている。このまま、一度だけでの陵辱では済まないだろう。男達は自宅さえ知っている。

激しい苦悶と、快感が雄一の股間に渦巻く。
妻から身を離し、その身体をベッドに倒した。男達に辱められた場所。妻が悲鳴を放ち、被虐に快感に嗚咽を放った場所。
雄一はその両脚をゆっくりと抱え上げた。
柔軟な白い下半身は、剥き出されて広がった。左の腿に、丸まったショーツが絡まっている。

【次に犯しに来たなら、もう助けるしかない】

どの道、破滅が近いのか。
あれだけ愛し合い、大切に想っていた絆とは何だったのか。
脆いからこそ、愛しいのか。ならば強い愛とは何なのか。

亀頭部分を、妻の膣口へと埋め込む。
妻が、ああ、と小さく洩らした。
体重を掛け、妻を折り畳んでいく。妻は上半身を反らせて雄一を呑み込んだ。その中は泣きたくなる程、暖かかった。
肉襞が男根を包み、ある程度の圧力を持って締め付けてくる。
重ねた肌の部分が、妻の女としての肌を、肉感を、そして感触を震える程に感じている。
男達が放った精液は、只、この凝脂の肌を滑り落ちただけに思えた。どんな事をされようと、この真っ白い肌だけは、汚す事は出来ないのだと感じた。
何物にも変え難い、妻の全てが今、胸中に在る事に雄一は気付いた。

【俺が悪かった・・もう離しはしない・・・どんな事があろうとも】

絆など、見えなくていい。
互いに同じ苗字を名乗り、籍を入れるだけの行為だけが夫婦と呼称する証などでは無い筈だ。
犯された事は、時間が解決してくれる。決して口には出さない。
そして、若し次が在るなら命を賭して守る。
妻を責めてはいけない。黙して堪えるその胸中を、察して余りあるなら、自分が堪えなければならない。

雄一は、そう自分に言い聞かせた。
勝手な理屈かも知れない。
だが、今はそれを否定するだけの余裕が無い。
このままでは妻共々、男達に、そして止めど無く膨張していく嫉妬に押し潰されるのを待つだけだ。

何もしない事が、する事の数倍も苦しいものである事を知った。
妻が小さく喘ぎ続けている。
そして強烈な快感が、雄一の男根を占領した。
  1. 2014/07/10(木) 00:35:24|
  2. 月満ちて・hyde
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月満ちて、堕ちる刻  第拾弐話 「新たなる、屈辱」

河邑五月は、寝室に在る姿見の前にその両膝を付き座っていた。
午前十時過ぎの暖かい日差しが、窓越しに差込んでくる。
鏡を見ながら、そのセミロングの髪を両手で束ね上げ、一括りにして結い上げる。その動作に五月の上半身がグッと反り、踵に乗せていた重たげな尻が持ち上がる。ブルーの綿ブラウスの胸元が乳房に突き上げられて、誇示する様に盛り上がった。
そして、五月は自身の顔を凝視した。

蒼白な顔をしていた。今から外出する女の華やかさは、其処には無い。口角が微妙に歪み窪んでいる。自然さを振舞おうとも、真一文字に閉ざした唇は今にも震えだしそうだった。
ネクタイを巻く。身に纏う紺色のスーツに合わせて買った、女性用の短いネクタイ。渋い地模様は夫の趣味だった。
正装に近い格好で出かけなければならない。家の者には中学時の同窓会と嘘をついた。
他にどんな言い訳が在るというのか。

腰迄の丈の、ショートジャケットに手を伸ばす。ゆっくりと羽織って五月は立ち上がった。
もう一度、五月は鏡の前で自身の全身を見た。
誰が見ても仕事か、相応の会合に出かける様にしか見えないだろう。
目に留まるとすれば、ストッキングを穿いていない事か。
そして。

バッグの中で携帯電話が鳴る。聞こえるか聞こえないかの、最小の音量だった。五月が調整したのだった。義父義母に聞かれてはならない。
慣れない手つきで携帯を通話ボタンを押す。それは自分の所有物では無かった。
「・・・はい」
妙に低い声が出た。自分の声とは思えない。
<着替えたか>
男の声がした。聞いた事も無い、中年の男の声だ。
「はい」
<手紙に書いてあった通りの格好だろうな>
「・・・はい」
受ける手元が汗ばむ。このまま携帯を床に投げ捨てたい心境だった。

<はい、では分からんな。丁重に質問に答えろ>
「言われた通り・・」
<言われた?ご命令と言え>
男の声も微かに震えている。それは昂奮の余りそうなっている響きが在った。
「ご命令、通り・・・タイト、でスーツに致しました」
五月は目を閉じて言った。
<パンストは>
「穿いて、おりません」
<よし、出かけろ>
男の声は続く。
<今からこの携帯は繋いだままにしておけ。同封してあったイヤホンマイクを差して、耳で聞いておけ。絶対に外すな・・・わかったな>
「はい・・・・わかりました」
五月はバッグから黒いイヤホンマイクを取り出し、携帯電話のジャックに差し込んだ。そしてイヤホンの部分を左の耳に押し込む。
<何か喋ってみろ>
男の声が、イヤホンを通じて鮮明に鼓膜を振動させた。その独特な口調に鳥肌が立ちそうだった。
「何を、言えば、よいのですか」
五月は喉に何か詰まった様に、その声を詰まらせた。早く会話を終わらせたい。夫の両親が気付く恐れが在った。
<よし。鮮明に聞こえるな・・・・表に出ろ>
「・・・・・はい、わかりました」
消え入りそうな低い声で、返した。


玄関のドアを閉め、駅に向かって歩く。
誰にも会わない事を願った。後での言い訳が複雑になってしまう。
<相変わらず、いい尻をしているな>
不意に耳元で男の声が響く。五月は振り返った。
午前中とは言え、駅前には多数の人々がいた。子供を連れた主婦。初老の男。学生風の青年。中年の男も多数いた。
「何処かで、見て、いるのですか」
思わず、聞いた。真横を通る中年の主婦らしき女が、眉を潜めて通り過ぎる。
男は息だけで笑った。五月の両の二の腕に、鳥肌が噴き出す。
<もう、何も言うな。お前はどうせ逆らえない。命令通りにするだけでいい・・・分かったら一度だけ、返事をしろ>

五月は答えなかった。駅に登る階段の前で立ち尽くしていた。
膝が細かく振動している。どうにかすればこの場に倒れてしまいそうに、身体が傾いでいる。見えない声の主に、身体中が底知れぬ恐怖を感じていた。その嫌悪感に、皮膚が、肉体が、悲鳴を上げていた。
<・・・・へ、ん、じ、をしろ>
一刻一刻、刻んで男は言った。怒気を含んでいる。
「は、い、わか、りました」
五月は真一文字の唇を更に歪め、返事をした。
階段に向けて歩き出す。

<ちょっと待て>
五月の脚が固まった。その脇をサラリーマン風の男が、先程の主婦と同じ表情をして通り過ぎる。
<スカートの丈が長いな・・・>
長くは無い。
宅急便で届いた荷物に梱包されていた携帯電話と、一枚の手紙。いや命令文か。それにはミニのタイトスーツで出かける様指示が成されていた。五月は言われた通り、一番丈の短いタイトを選んでいた。
両の膝が完全に露出している。膝上の半分程が剥き出していた。
<其処で今から三つ程、ウエストの部分を折り曲げろ>

五月は俯いた。そしてその両目は地面を凝視するかの様に大きく見開いていた。
そんな事をすれば裾が後十センチ程も擦り上がってしまう。増してや五月は素足だった。剥き出しの太腿がその付け根に近い所迄を、晒す事になる。その姿で階段を上がる行為など、出来る筈が無い。
両の握り締めた拳に力を込めた。
<亭主の職場・・・あのビデオを此処から郵送すれば、明日には間に合うな・・>
五月の身体が震えた。小刻みに。与えられた屈辱を飲み干す様に。


楡は五月の背後にいた。
その距離は七メートル程か。正確にはその距離感を保ったまま、斜めに、前後に、時には通り過ぎ、その位置関係を巧みに変えながら。
五月の両手が前に回った。クッ、クッ、と小刻みに紺色のタイトスカートの裾が上がっていく。二回折られた所でその行為は止まった。
楡は凝視した。
真っ白く張った両の裏腿が剥き出している。背後のスリットが擦り上がったせいで、尻の厚みに圧迫されその三角形に成った隙間を広げている。閉じた両腿の付け根が見え隠れしていた。
やや在って、五月はもう一折ベルト部分を折り曲げた。グッ、と裾が更に三センチ程上がる。裏腿の全体が完全に露出し、厚い尻たぶがタイトの裾を山形(やまなり)に変形させた。
静脈が透けそうな腿の付け根から、食み出した尻の下部の肉がその曲線を覗かせる。
黒い下着なのか、押し広がったスリット部分からはその生地さえ微かに見えた。

<いいぞ、かいだ、ん、を、昇って、いけ>
楡は息が苦しくなる程の高揚を感じていた。
五月は、ゆっくりとその脚で階段を昇り始めた。
楡は、気付かれない様に距離を保ちながらその後を追う。
後から階段を昇る人々は、五月のその姿を凝視していた。
急に急いでいた脚を止め、露骨に五月の背後に付こうとする中年もいた。
<ゆっくりと、歩け・・・大丈夫だ、ギリギリ、尻は見えないぞ」
呻く様に、楡は言った。
それは全くの出鱈目だった。
五月が脚を上げる度に、その裾は更に擦り上がり、その腿から尻にかけての部分を剥き出しにさせた。厚みの在る真っ白な尻が、昇り行く者の真上で左右に揺れ動いている。スリットからは、尻の割れ目に埋まる様に食い込んだ黒い下着が、その股間部分までを晒していた。

五月は階段を昇り切り、裾が更に上がっている事に気付いた。
その直後、叩く様な動作で両手を後ろに回して裾を引っ張った。
嘗(かつ)て経験した事の無い屈辱感が、全身を支配する。
泣きたかった。両手で顔を隠し、しゃがみ込んでしまいたかった。
前を向く事も出来ないまま歩く。
見慣れた駅が、そうで無くなっていた。羞恥の拷問を受けさせられる場所へと、その姿を変えていた。
項垂れたその肩を、突然掴まれる。五月はその人物が誰かも確認出来ないほど、狼狽していた。



「ええ・・・・大丈夫ですよ・・・今見つけました」
駅構内の男子便所。歯切れの悪い声は、其処から響いていた。
「はい、手は一切付けてません、よ、沼田さん」
男の声は時折上擦る。何かに耐え切れなくなった様に。
だが、歯の無い口調が電話の相手にそれを悟らせなかった。

洋式便器の備えられた個室。その一番奥側。
二人の男女がいた。
女は洋式便器の蓋の上に乗せられている。蓋越しに用を足す格好で便器に跨り、その両膝を立てさせられている。
便器の裏側には、下着一枚のみを穿いた中年の男が立っている。
黒いブリーフから怒張した男根を飛び出させ、女に咥えさせている。
女のブラウスが肌蹴、胸元が露になっている。ブラジャーは着けたままで擦り上がり、双方の乳房が剥き出している。
穿いていた小さなショーツも腿の部分迄捲くり上げられ、裏腿の中間で丸まって留まっている。
「ええ、勿論です・・・指一本触れてません」
個室を個室とする筈の、そのドアが開け放たれている。
その前には手洗い場が在った。張られた大きな鏡を、男は凝視している。
女の両の脹脛を、男は掴んでいる。上に持ち上げ、女の尻から股間部分を、鏡に曝け出させていた。女の白い下半身は、幼女が抱えられ小便をさせる格好に似た形を取らされている。
広がった裏腿の付け根から、女の性器が剥き出している。その亀裂の下部に在る、窄まった肛門迄もが鏡に余す事無く映っていた。
「ええ、仰る、とおり、の、いい女、です」
男はその顔を歪めた。絶頂が近い証だった。
鏡を凝視しながら、女の両膝を広げては閉じる動作を繰り返させる。
その度に、女の股間に裂けた大陰唇が、その亀裂を生き物の如く広げては、奥に生えた陰核を覗かせている。
女はその顔を左奥へと曲げ、その唇を窄め、膨らませる。硬く目を閉じたまま、全てを諦めた様に奉仕している。
だが、ネクタイで後ろ手に縛られた両手は、その苦悶を訴えるかの如く蠢き、悶え、苦しんでいた。
そして、ゆらゆらと揺れる女の足の裏は、哀しい程真白く、儚く透き通っていた。
  1. 2014/07/10(木) 00:36:21|
  2. 月満ちて・hyde
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月満ちて、堕ちる刻  第拾三話 「見知らぬ、世界」

2020。

その部屋の番号だった。楡と言う男に来訪するよう命じられた部屋。
その地方都市では、隋一高級とされるホテル。最上階に在るそれは、聞かずともスイートで在る事は容易に判断出来る。

河邑五月は、その長い廊下を歩いた。
踏み込めば、ヒールが埋まりそうな絨毯が敷き詰められている。
静まり返った館内は、平日という訳だけでは無いだろう。このような階の部屋をリザーブ出来る人間は、そういるものでは無い。

エレベーターの中迄、楡は付いて来た。いや、連行されたというべきか。
逃げない様にか。口を犯し、その口中に自らの欲望を注ぎ込んで尚、男は五月の身体をエレベーターの中でさえ撫で回した。
「どんな風に犯されたか、後日聞くからな」
服の上から乳房をわし掴んで、楡は呻いた。
その響きには自分の獲物を差し出さなければならない、嫉妬さえ感じられた。決して手を付けるなと言われ、五月の口を犯した。
黙っていろと、念押しされた。自分が影で若者や、ビデオ業者を操っているからと。私の奴隷になれとも、楡は言った。
悪い様にはしないからと。姑息で狡猾な手口を使い慣れている感が在った。
今までその技量で、あの世界を生き延びてきたのかも知れない。
どうしてこうなってしまったのか。
あの、普段の生活は何処へ行ってしまったというのか。
五月は、地に脚が付いていない様に感じた。
今から、その組織を牛耳る男に抱かれなければならない。
暴力団の幹部だという。あの若者達三人から際限無く受けた陵辱を、あのビデオで余す所無く観たのだという。
又、犯される。一度では済む筈も無い。優しい愛撫等は到底期待も出来ない。連中は自分の事を、欲望を吐き出す為の肉としか思っていないだろう。人権も、女として、人妻としての立場も怒張した男根で貫き通すに違いない。踏み躙る事こそが、楽しみなのだろう。
そんな人種と、この様な展開で接触する事になろうとは夢にも思わなかった。

部屋の前に立つ。
歯が鳴っている。逃げたかった。先程の楡の時とは明らかに異なる恐怖が、全身を震わせている。
逃げるべきか、と咄嗟に考えた。逃げて、警察へ駆け込むべきなのか。そうなれば、全てが明るみに成る。夫にも、義父義母にも、世間にも。それでも構わないと、恐怖に戦く心が叫んでいる。
涙が溢れていた。助けて欲しかった。相手は暴力団の人間だ。法の裁きを受けようとも、後の報復が何より怖かった。
薄いグレーの絨毯に、玉の様な涙が滴り落ちる。

どれほど、時が流れたのか。
2020号室の重そうなドアの前で、五月は声も漏らさずに泣いた。バッグからハンカチを取り、目頭を、頬を拭う。
そして軽い堰が出た。一度、二度。
その時。
音も無く、目前の扉が開いた。五月は息を呑んだ。
目の前には、女が立っていた。
「五月さんですか」
女は静かに聞いてきた。自分と変わらぬ程の歳か。整った細面の顔立ちをしている。
「は、い」
声が上擦った。意外な人物の登場に、驚愕していた。
「御入りになって」
女はドアを大きく開ける。その時初めて女の全身が確認出来た。
黒いサテン地のドレス。ノースリーブの脇から細い肩が剥き出している。胸元が深く割れ、真っ白い胸元が露になっている。
五月は戸惑った。そのドアの向こうから、複数の男の声がする。
「どうぞ」
女が五月の腰に手を回し、柔らかい動作で且つ強引に、部屋の中へと招き入れる。手馴れた動作だった。
足元が縺れそうになるのを、五月は覚えた。

アプローチとしては十分な、絨毯を敷き詰めた廊下。
奥行きの広さがはっきりと確認出来た。
女に支えられるようにして、五月は奥へと進んだ。
何か会話をする、男の声。
こちらをじっと見つめる、スーツ姿の若い男。五月を噛みつく様な眼で凝視する。それは、女を見つめる眼では無く、警戒し威嚇する殺気に満ちていた。
五月は思わず目を逸らせた。
「大丈夫、こちらへ」
女は、五月に声を掛ける。落ちついた響きだった。
五月は、女にしがみ付きながら歩いた。

部屋の内部が眼の前に広がる。
三十畳以上は在るのか。壁一面に張られたガラス窓。大きなリビングの真中に、真紅のソファーが向かい合わせに二つ。其処に座る二人の男。
その側近なのか、夫々の背後には屈強そうな男が一人ずつ仁王立ちになり、その手を後ろに組んでいた。
五月でさえ、いや誰が見ても、その雰囲気で男達の素性が一見で判断出来るだろう。
「お待ちください」
五月から、女が離れる。
女が五月から見て向かって奥側に座っている男に向かう。
光沢の在る、ロングドレスが床上で優雅に舞う。その後姿は五月の眼を大きく開かせた。
縦に割られたスリットはそれを鋭利な刃物で裂いた様に、真上に伸びている。その先端は女の尻の半分迄を覗かせて伸びている。下着を穿いていないのか、亀裂が剥き出し、尻の曲線が露になっている。身体に張りついたデザインが、女の体付きを一見で確認出来た。五月より若干細い様に思える。だが、美しい女だった。
真白い背中の窪みが、しなやかに曲がっていく。

「五月様が、来られました」
耳打ちする様に、女がその男に言った。
男は握っているグラスを煽りながら、五月を見た。
浅黒い頬張った顔がこちらを向いている。角刈りの頭髪が、その風貌を更に際立たせている。四十半ばの歳か。その眼は大きく、どんな些細な物体も見過ごす事は無い様に思えた。

男は何も言わず、女に顎を使った。女が一礼する。
五月は又、震えている事に気付いた。
膝が抜けそうにガクガクと音を鳴らしている。
男達は再び会話を始めた。五月の事などどうでもいいように思えた。その事が、逆に恐怖だった。何を言っているのか聞き取る余裕など無い。只、感じた事の無い空気がこの部屋には充満していた。
それは、普通の暮らしをしている人間には、きっと一生感じる事の無い雰囲気だった。
それが、今。こんなにも身近に感じている。
光景も、置かれた立場も、何もかも信じられない思いだった。
「これを」
「・・・・え」
女が、黒い布を手渡す。それが何なのか分からない。
「どうぞ」
白い手がすうっと、部屋の奥へ伸びる。
五月はその方向を見た。白いドアが在る。
「・・・・・あ、あの」
「聞いておられませんか、楡の方から」
「何の、こと、でしょう」
声が擦れている。水が欲しかった。
「では、ご案内致します」
女はドアへ向かう。五月を連れて。
  1. 2014/07/10(木) 00:37:40|
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月満ちて、堕ちる刻  第拾四話 「反乱の、行方」

「でヨ、五千万ってどの位ヨ」
小太りの男が、その細い眼を丸くする。
新居一樹が、擦れた独特の声で聞いた。
「取敢えず、テメエの趣味の悪りいポシェットには入り切らねえヨ」
長身の若者が、皮製のパンツを穿いた長い両足を組替える。


彼らにとっては何時もの喫茶店、三人の若者達がいた。
「しっかしヨ、マコトもヤルよナ」
「ああ、マジ。ヤクザ脅しにカケるなんてヨ」
「そンなんじゃねえって・・・気に入らねえだけだヨ」
そう言うと氷川誠は、煙草に火を点ける。
「って、あの沼田がかヨ?マコトの親代わりなんだろ、あのオッサン、いいのかヨ」
有吉直哉が、返す。
「親なモンかヨ」
マコトは眼を天に向ける。紅い、瞳だった。



水割りを作る手が震える。
一抱えは在ろうかという、大理石のテーブル。其処に置かれた、数々の高級酒。値段は愚か、名称も分かる筈が無い。
その部屋も二十畳はあろうかという、ベッドルームだった。
漆色の家具類。壁面に設置された棚には、更なる酒類が並べられている。
キングサイズのベッドは、ペルシャ風の絹であろうカバー。重そうな額縁に填められた画は、フェイクとは思えない。

「五月さん」
隣へと続く、ドアが開く。あの女がドアよりも白い顔を覗かせた。
はい、と答える。心臓が昂まった。
「早くしてね、お待ちよ」
ドアは閉まる。平然とした女の態度を残して。
河邑五月は、グラスを手にした。
光り輝くそれは、バカラだろう。分厚い瓶に湛えられた琥珀色の液体を、それへと注ぐ。
五月は、あの女と全く同じ服装を着用していた。
この部屋に来て間も無く、手渡された黒い布は黒いサテンドレスだった。折り畳まれたその狭間には、同色の下着迄揃えられていた。
黒い、紐状のデザイン。Tバックとでも言うのか。それは五月が何時か通信販売で目にした「バタフライ」と呼ばれるパンティーに酷似していた。
股間だけを辛うじて覆う部分以外は、全て紐で出来ている。
あの女同様、ドレスは五月の尻の半分迄を露出させている。歩けば剥き出しの尻たぶが揺れているのが安易に確認出来るだろう。
それ以外、下着など全く身に着けていない。

接待。
そんな言葉では、言い表せられない。
奉仕、いや、服従なのか。
五月はドアを開けた。
臼紫色の霞が、部屋に充満している。
苛立った煙草を何本も捻消したような空気。
気のせいか、先程より男達の会話のテンションが上がっている様に思えた。
軟い絨毯が、足音を即座に吸収していく。
「そんな話しはアテにはなりませんよ、沼田さん」
その長髪をオールバックにした男が言う。
似合っていない。若く見せようとしているのだろうが、その体格と品の無いダブルのスーツが打ち消してしまっている。
「期限は1ヵ月後。きっちりと、一本ですから」
沼田と呼ばれた男の横に、五月は立った。
深く一礼する。そうしろと言われていた。見張り役なのか、背後にいる若い男の視線が、下半身に突き刺さってくる様に感じた。

「わかっていますよ、それは」
全く分かっていない口調で、沼田が返す。怒気さえ含んでいた。
五月はその両膝を付き、何杯目かの水割りをテーブルに置いた。
「何が在ったかは存じませんがね、決済を伸ばせとは無茶な話しですよ、貴方らしくも無い」
早口で、男が言う。
その風貌は、沼田の雰囲気とは又異なっていた。
何かインテリな感じがする。只、それでも善人には見えない。
五月は立ち上がり、深く一礼した。胸元が大きく開き、左右の乳が垂れ下がるのが自身でも自覚した。
何度も観られている。今更隠そうとも思わなかった。
失意の念が、身体を、心を呪縛している。
沼田の視線が、一番執拗だった。楡から聞いた幹部とは、この男の事の様だった。
この会合の後、この男に犯されるのか。
あの女は、沼田の女なのか。それとも自分の様に、支配された人の妻なのだろうか。
絶望し、やがて飼い慣らされ、あの様に従順な女になるというのか。
女が、テーブルを片付けている。
五月と目が合った。狼狽する五月を余所に、女は薄い笑みを浮かべた。
それは舞いながら掌に落ちて消え行く、雪に似ていた。
五月も、やがて微笑んだ。
極めて薄く、たった一瞬。
そうしたかった。女に、自分と同じ哀しみを感じた。
本能的に。女として。
  1. 2014/07/10(木) 00:38:34|
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月満ちて、堕ちる刻  第拾五話 「目撃」

河邑雄一は、繁華街を歩いていた。
所謂外回りの途中だった。雄一は仕事では滅多にこの場所には来ない。只、業務上必要な書面が切れ、通りかかったこの街に降りたのだった。

文房具店を探す。
地方都市としては、この繁華街が一番栄えている場所である。
地元商店街とでも言えばいいのか、不景気ながらもその集客力はさほど落ちていないのではないかと感じた。
行き交う人々は、若者と、老夫婦、夫人、そしてサラリーマンが少し。午後を少し過ぎた時点では、その客層は正にこんなものだろう。

不意に、雄一の脚が止まる。
目の前の、少年にその目は向けられていた。
茶色に染め上げた髪。派手な風貌。今時何処にでもいる、少年。
だが。
その体格には、見覚えが在った。早足に成る。追い越しそして、距離感を持って再度少年の顔を振りかえった。

【コイツ・・・・・・・・間違い無い!】

雄一は、全身の血が逆流していくのを感じた。
小太りな体格。背は雄一の肩程しか無いだろう。堅そうな髪にパーマネントがきつく当てられている。
見間違える筈も無い。
この少年こそ、妻の五月を犯していたあの三人組みの一人だった。
雄一は、一気に脚を早めその少年の前に立ちはだかった。

「な、何だヨ」
少年は、雄一を見て言った。
威嚇する目と狼狽する声が交じり合っている。
「お前、名前を言ってみろ」
そう言うなり、少年の肩をわし掴んだ。声が奮えているのは雄一も同じだった。だが怯えているのでは無い。憤怒が身体中を駆け巡っている。
「ア?」
少年は、その肩を振りほどこうと雄一の手を掴んだ。
雄一は更に両手でその腕を逆に押さえつける。揉み合う形となった。
「ンだヨ、テメエはヨお!」
少年が怒号を放つ。もう、早くもその周りには人の囲いが出来始めた。
「五月の、亭主だ!」
雄一も、叫んだ。あの時の、殺意にも似た怒りが込み上がっている。
少年の顔が一瞬凍りついた。そして一気に驚愕の表情を浮かべる。
「お前!あんな事をして!」
雄一は少年を地面に捻り倒した。冷静な心など、消し飛んでしまっていた。相手が未成年であろうが構わない。殴り倒すつもりだった。
少年は地面を転がった。殴ろうと右手を振り上げる。
その時、その手が何物かに掴まれる。
見物人の一人だった。中年風だが、腕には自信が在りそうな男。
「アンタ、何してるんだ!止さんか!」
「離せ、離せえ!」
我を忘れて叫ぶ。警察を呼べ、と誰かが叫んだ。
雄一は歯軋りをした。
少年が、地面を幾度も転びかけながら逃走していく。
何故、こうなるのだ。
警察を呼ぶ立場は、自分ではないか。悪いのは、罰せられるのは、姑息に走り逃げていくあの少年の方だ。
雄一は満身に力を込めて、背後からの拘束を振り解いた。

「アンタ!おい!」
男が叫ぶ。雄一は走った。
あの少年を逃してはならない。全力で追いかけた。



「なるほど、そう言う事でしたか」
冷静な声で、男が言う。
「御恥ずかしい限りですよ、井浦さんには」
沼田が返す。低く呻く様に。

スイートホテルの一室。
その寝室には、二組の男女がいた。
並んで設置されたキングサイズのベッド。双方に分かれ、それぞれが全裸で絡み合っている。
「しかしねえ・・・このままで済ますつもりですか」
井浦という男の股間には、一人の女がその頭部を埋めていた。ゆっくりと上下している。
「済ませません」
答えた沼田の股間にも、全裸の女が怒張した男根を咥え奉仕している。
「恩を仇で返すか・・・筋モンが、なめられたものです」
沼田が、女の髪をわし掴んで上下させる。

河邑五月は、呻きながらそれを奥まで呑み込んだ。
節くれ立った野太い男根だった。隆起の瘤が複数埋め込まれているのが分かる。
丁寧に舌を絡め、頬を窄めた。
沼田に、その命までも牛耳られている気がした。早く終わって欲しい。その一心で奉仕を続けた。
抱かれずに済む筈は無かった。それは覚悟していた。
隣には、先程の女が同じ様に尽している。
二人の女が、並べられて奉仕をさせられるその行為が、今の五月を無抵抗にさせていた。
逆らえない。本物のやくざだった。只恐怖心が在った。
増してや、沼田は今、明らかに苛立っている。
言いようの無い怒気が、含んだ男根をより怒らせている様に思えた。
五月は固く目を閉じ、その顔を上下させた。
あの少年達に犯された時の様に、無になろうと覚悟をしていた。
そして、反応だけはしたくない。そう思っていた。
屈服するのは、命じられた事に服従する行為だけでいい。
女として、反応する事はもう堪えられない。

「で、どうされるんですか、これから」
井浦が奉仕していた女をそのまま自身の上に乗せる。
女は短い悲鳴を放って、上半身を仰け反らせた。
小ぶりだが、形の整った乳房が上下に踊り始める。
女はその両手を井浦の胸に乗せ、仰け反っては喘いでいる。
「そうですねえ・・・取敢えず」
沼田は五月を仰向けに転がした。
五月が両手でその顔を覆う。両足首を掴まれ、裂ける程左右に引き広げられた。
「一匹毎、吊り上げてシメるか」
沼田の顔が剥き出された五月の股間に埋まる。五月は声も無く身を捩った。分厚い舌が膣に押し込まれている。
「マコト以外・・・・殺るか、ですね」
「まあ、どっちにしても」
井浦が女を裏返し、その尻を抱え上げる。
女が金切り声を放つ。その真っ白い尻が音を発して揺れ始める。
「ビデオ、取り帰して、早く、一億、払ってくださいね」
「ア、アアッ、アッ、アッ!」
女が枕にしがみ付いて喚いている。
「ええ、勿論」
五月も裏返された。枕にしがみ付く動作迄、隣で犯される名も知らぬ女と同じだった。何かを抱きしめたかった。そうでないと気がふれてしまいそうな感じがした。
五月は、長く気張った様な呻きを洩らした。
膣壁を抉じ開ける圧力を持って、沼田の男根が押し込まれていく。
やがてそれは、五月の中に全て収まった。鈍痛と、容量感一杯になった感覚が股間を支配する。
「いい女でしょ、この、五月って女は」
沼田が抱え上げた尻に跨っている。突かれる度に五月は短く呻き続けた。
「ええ、その女なら、イケるでしょうね、一本」
井浦が、責めに揺れ動く五月を見ながら女を突き上げる。
「あとで、代わりましょう、いい、オマンコ、です」
「お願い、しますよ」

全裸の褐色の裸体が、二つの真白い尻に跨り突き上げている。
その双方の尻は、同じ様に揺れ、独特な打音を発して波打っていた。
二人の女の悲鳴が交差する。激しい責めに堪え切れなくなった様に、どちらも甲高い悲鳴となって。
やがて、男達が呻いた。
  1. 2014/07/10(木) 00:39:28|
  2. 月満ちて・hyde
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月満ちて、堕ちる刻  第拾六話 「奪うもの、奪われしもの」

息が切れそうだった。
ぜいぜいと、膝を抱えて佇む姿は中年に近い。

「クソ・・・・何なんだヨ、ありゃあ・・」
行き付けのゲームセンターの前。小太りの少年が独り言を呟いた。
「何で分かったンだろ・・・」
新居一樹は、又独り言を言った。
心底愕いていた。まさかあんな場所で、犯した嫁の亭主が現われるとは考えてもいなかった。
それにしても納得がいかない。何故、自分がその犯人だと判ったというのか。
あのビデオは未だ、一樹の手中に在る。
マコトに言われた通り、ビデオ業者の男の部屋に侵入し、大元で在る「マスターテープ」を奪ってきた。編集の直前であった。ダビングさえ行われてはいなかった。

「どっかで観たのか・・・あのテープ」
再三、独り言を言いゲーム機の前に座り込む。激しい鼓動は治まってはいない。
「いや、ゼッテー、そんな筈ないよナ」
しつこい位の独り言。一樹は動揺していた。落ち着かせる為に、何か喋らなくては気が済まない。
斜め前に立つ、女子高生の二人組みがこちらを見て笑っている。
黄色に近い茶色の髪。下着が覗きそうな程、短いスカート。
一樹はその気になって髪を掻き上げる動作をした。
「見て見て、アイツ」
「やっぱ、ヘンー!」
二人組みは身を捩らせて笑った。一樹は事の成り行きに漸く気付く。
「オラ、見せモンじゃねーゾ、ブス!」
「コラ」
背後から、何物かがその頭部を叩く。
「うわあッ」
一樹は椅子から飛び上がった。
「スゲエリアクションだな、ビョウ君ヨ」
振りかえった其処に、氷川誠が立っていた。
「ビ、ビ、ビ」
「ア?」
マコトが屈み込む。女子高生は笑い転げていた。
「ビョウって、言うなって、ノ」
マコトは笑わなかった。呆れた様に只ビョウを見つめる。
「オメエヨ、こんなゲーセンで女見てンじゃねーヨ・・・俺ら、今から金の受け渡し場所をヨ」
「それどころじゃねーッテ、マコト」
裏声で叫ぶ。女子高生の笑いが再び起こる。
「ア?何だヨ」
「アイツに遭っちまったヨ、アイツに」
「・・沼田か」
マコトの声が低くなる。
「じゃなくって、ダンナだヨ、五月って女のダンナ!」
「・・・・・・・・どーいう事ヨ?ビョウが知ってンのか、そいつの事」
マコトがゲーム機の上に腰掛ける。
「ちげーヨ!向こうが俺の顔を知ってンだっつーノ!」
「何・・・・・・・?」
「五月って女をヨ、俺が犯した事も知ってンだって!」
「相手が、そう言ったのかヨ」
二人組みが黙ってこちらを見ている。
「見せモンじゃねーっつったのが、聞こえなかったかテメーラ」
マコトが睨み上げる。女子高生は足早にその場を去った。
「言ってねーけど、あの怒り様じゃきっと知ってンヨ、アイツ」
「・・・・・・」
「殺されるかと、思ったってノ」

マコトは黙した。そして口を開く。
「何で・・・判ったンだ、そんな事」
「知らねえヨ!」


「広げろ、奥まで見える様に」
有無を言わせぬ口調だった。五月は、ベッドの中央で仰向けに成り、自身の両足首を掴み締めていた。
「もっと・・・限界迄広げろ」
五月は従った。腿が攣りそうな程、左右に広げて見せた。

今や寝室には、五月と沼田との二人だけがいた。
井浦は、あの女を連れて引き上げていた。
「お前、子供を産んだ経験は」
沼田が剥き出した股間に屈み込んで凝視している。強かに酔っている。グラスを片手に持ち、五月の性器を覗き込んでいた。
「あり、ません」
「だろうな・・・・綺麗なマンコしてやがる・・」
五月はヒッ、という悲鳴を放って仰け反った。膣の中に、グラスの氷が押し込まれている。
「おお、よく溶けるな・・・」
氷を指で掴み、中で往復させる。
「ア、オッ!い、い、いひッ!」
五月の首がその行為に対して激しい抗議をする様に、左右に振られる。両足がびくびくと跳ね上がり、脚の裏が内側に折れ曲がろうと蠢く。
「俺は、奪う事が好きでね」
「あっはッ!」
五月が白い歯を見せて叫ぶ。
そのままの姿勢で貫かれていた。Vの字に広がった五月の両足がそのまま折り畳まれていく。
「あッ、おッ、アウッ!オウッ!」
口が大きく広がる。閉じても男根が一気に押し込まれ、その度に叫び声を放つ。
真っ白い裸体が、褐色の裸体に幾度も上から何かを打ち込まれる様に、その広がった股間に下腹部を叩き付けられる。
パアンッ、パアンッ、という打音が寝室に響き渡る。
「ウ!ウン!ウグ!ンウッ!」
五月の身体は完全に近い形で、沼田に折り畳まれている。ともすれば、広げ切った両脚の甲がベッドに付く程畳まれている。
「人の所有物を奪う、力づくで」
押し広がった両腿の中央に、真上から野太い男根が突き下ろされる。尻が縦に弾んで揺れ動き、跳ね上がる。
五月は叫び続けた。
「それで、ないと、燃えない」
沼田は五月の真上で腕立て伏せをするが如く、上下に動き責める。
五月は自身の両足首を、血が滲む程掴み締めて首を振った。
「それが、このザマだ、ガキに、一杯、食わされた」
縦横無尽に揺れ動く乳房を、沼田はわし掴む。
五月は歯を食いしばった。それでも嗚咽がその口を割り続ける。
「感じて、いるのか、五月」
五月は黙って首を振った。嘘だった。十分に感じている。
若者達には無かった無骨な男根を呑み込み、奮えながらその部分は締め付けようと蠢いている。
突き下ろされる度、勃起した陰核が擦り上げられ、膣にめり込もうと歪んでいく。堪えられない感覚だった。
心は如何に抵抗し、相手を憎悪しようとも、この身体がいう事を聞かない。
沼田は三度目を行っている。執拗だった。氷を入れられる直前迄、気が遠くなる程剥き出した部分を責められていた。
「どうなんだ」
沼田が五月を担ぎ上げる。その腰に跨る格好を取らされる。
「言ってみろ、正直に」
腰を掴まれ、上下に揺り動かされる。五月は仰け反って叫んだ。
「感じますッ、かんじ、ますッ!」
腰が貪欲に動き始めた。五月は嫌悪する様に首を左右に振った。
だが、その動作とは裏腹に、豊満な腰は貪欲に沼田を咥え込んで上下に踊っている。
「俺の、女に、なれ、五月」
五月は嗚咽を放って首を激しく左右に振った。
「いや、嫌ああ!!」
沼田は怒った様に五月をその上で反転させ、上半身を起こして五月を腹這わせる。
「聞こえなかったのか、五月」
尻がグッ、と掲げられる。音を立てて男根が突き刺さってきた。
五月は鋭い悲鳴を放った。
「俺の、女に、なれッ」
ドチッ、ドチッと重い音を発して、盛り上がった尻が波打って弾み、責めに揺れ動く。
「あはッ!あはあッ!」
五月は絶叫した。そして誓わされた。
全てを任せ、貴方の女になりますと、叫ばされた。
  1. 2014/07/10(木) 00:40:22|
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月満ちて、堕ちる刻  第拾七話 「命を、賭して」

「でヨ、どーすンだヨこれから」
小太りの少年は缶コーヒーを煽って、そう言った。
「架空口座ってヤツ、見つけたらしーゼ。ナオがネットでヨ」
長身の少年が、受ける。
「只信頼出来るモンかどうか、確かめてンだヨ、千円放り込んでナ」

夕刻近く。
二人の少年が、駅に向かって歩いている。
それを見つめる、眼が在った。眼鏡の奥深く、それは鈍く輝き、呑舟の魚の如く鈍い憎悪を放っていた。

「そんな口座、信用出来ンのかヨ、マコト」
「だから確かめてンだろーが」
二人の会話は続いた。苛立ちが在る。それは「架空口座」の真意の事だけでは無かった。
「何で・・・判ったンだ?」
マコトが呟く。何度も口にした言葉。
「だから、知らねーってノ!俺ら、マスクもしてたジャン?」
「・・・・クソ、何で面割れてンだヨ・・・」
マコトは歩きながら皮のジャケットに手を伸ばす。
引き抜いた「ラッキーストライク」は空だった。
舌打ちをし、パッケージを握り潰した。



河邑雄一は、駅に続く道を歩いていた。
少年の行方は判らない。完全に見失っていた。
疲労の色が濃い。闇雲に走り続けた。捕まえての後の事など考えてもいなかった。
只、一度でいい。殴ってやりたかった。あの少年は間違い無く、妻の五月を犯した犯人の一人だった。そうでなければ、逃げはしないだろう。自分と取っ組み合いの喧嘩に成った筈だ。
五月が陵辱を受けていた光景は、今も胸中に刻み込まれている。渇して消えない火傷に似ている。責めに揺れ動く真っ白い裸体が、嫉妬の業火となり、今も雄一を苦しめていた。

「そうだ、ビデオも持っているのか・・・」
うわ言の様に呟く。何とか居場所を見つけ取り戻せないものか。
それも、あの妻には感付かれる事無く。

時計を見る。四時を過ぎていた。
行き交う人の波が、自分の目の前を通りすぎていく。
歩道に伸びる影は長く、伸びて揺れている。日は、落ちる時間を刻々と短くしている。
季節はもう直ぐ変わろうとしていた。秋から冬へ。冬は人恋しい季節となる。寒さに耐える為の温もりが欲しくなる。
妻は今、何をしているだろうと思った。
その優しい、白い微笑を思った。


「何処いくんだヨ、マコト」
「ヤニだヨ、買ってくる」
マコトは歩道に設置された自動販売機に向かった。
黄金色に輝く夕日が、眼に眩しかった。思わず目を細める。


雄一の脚が、止まった。
先程と同じ感覚。在る人物を見つけ、気付き、立ち止まったその感覚。
斜めに刺し込む金色の光の中、立ち止まって缶コーヒーを持っている少年。


マコトは販売機の前にいた。携帯電話の着信音。
左手で電話を取り出す。
「はいヨ」
「マコトか」
三枚目の硬貨を挿入する手が止まった。
「覗き野郎かヨ」
マコトは言った。楡の声に間違い無い。
「子供の火遊びは、もうこの辺で止めたらどうだ」
硬貨を入れる。販売機の各ランプが点灯した。
「歯を入れる金が、欲しいのか?オッサン」
目当てのボタンを押す。煙草を吐き出す機械音。
「もう一度だけ言う。大人をからかうと」
「痛い目に遭うってか?上等だ」
釣銭が落ちる音。
「やってみろ、ヘタレ痴漢野郎」


雄一はゆっくりと、歩いた。
今度は逃がさない。際まで慎重に近づくつもりだった。
少年は気付いていない。
無防備な姿勢で、立ち止まった侭伸びをしている。
「・・・・・・?」
雄一の眉が曇った。
少年の斜め後ろ。雄一の斜め目前。
一人の男がいた。スーツ姿の男。それだけなら見落としてしまう。
だが、男は立ち止まって動かない。そして、少年を見るその眼は尋常では無かった。放つ雰囲気は一般人のそれでは無い。
直感で、そう感じた。

「何だ・・・・アイツ」
次の瞬間、雄一の目が大きく開いた。
その若い男は上着から、何かを取り出した。
鋭利な表面が、夕日の光をその侭の明るさで跳ね返す。
雄一は少年を見た。全く気付いていない。
男が、少年に向かった。
「いかん!」
そう叫んだ。その直後に雄一も走り出していた。
  1. 2014/07/10(木) 00:41:16|
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月満ちて、堕ちる刻  第拾八話 「揺れる、想い」

「ねえ、おかあさん、おとうさんは」
「遠い所に・・・・・居るのよ」

円らな、瞳。何も疑う事の無い表情。

「ふーん・・・帰ってこないの?」
「・・・・・そうね」
母は優しく未だ幼い少年を抱き上げる。
「帰ってくるんでしょ、おとうさん」
「・・・・・良い子にしてれば・・・きっとね」


「あの人は、誰?」
「・・・・・・」
「ねえ、誰なの」
少年の目線の先。見知らぬ男が立っていた。
「・・・・・新しい・・・・お父さん・・よ」
「え・・・・」
「よろしくナ、ボウズ」
分厚い掌が、少年の頭を撫で回す。痛いだけだった。

夜。
聞いた事の無い、母の悲鳴。
短く喘ぎ、執拗に叫び続ける。何かを打ち据える様に響く打音。
少年は隣の部屋で布団を被り、両耳を小さな手で塞ぎ続けた。

ある日、少年は母の姿が見えなくなった事に気付く。
散かった部屋。あの男が背中を向け、胡座を組んでいる。
「おじちゃん、おかあさんは」
「知るか、あんなスケはヨ」
少年は肩を竦め、微かに震えた。母のいなくなった部屋は、酷く荒んでいる様に思えた。たった一日で。
「ねえ、おか」
「逃げたンだよ、あの女あ!」
男がコップを壁に投げつける。少年は飛び上がった。
涙が溢れて止まらない。泣き声を必死で堪えた。
「どこ、に、行ったの・・・」
「前の亭主のトコじゃねえか」
まさかな、と続けて言い、男は又笑った。
「てい、しゅ、って」
しゃくりあげて、喉が上下した。
「お前のオヤジだ、おとうさんだよ」
「ぼく、も、いき、たいよ」
「行きたい、だと?」
男は笑った。半袖の奥から、刺青が覗いている。一緒になって笑っている様に見えた。
「そーか、行きたいか」
男が振り返る。酒焼けした赤銅色の顔が少年を見る。

「天国、へか?」



「ウアアアアア!!」
氷川誠は、飛び起きた。その叫び声に周囲にいた若者達も驚愕する。
「うわ!」
「きゃあ!」
マコトはゆっくりと周囲を見渡す。魘され、我に帰った表情。
その額には、脂汗がべったりと光っている。

「オイオイ、どーしたヨ・・・マコト」
「熱でもあるの?マコト」
触ろうとする少女の手を払い除ける。
「何でもネエヨ・・・」
右手の甲で、汗を拭う。
「マコトでも、怖い夢に魘されンのか?」
誰かの声に、皆が笑った。
マコトは笑わなかった。

あの日から三日が過ぎている。
有吉直哉と付き合っている、少女のアパートだった。
家出してきたのだと聞いている。その他には何も知らない。
その素性も、年齢さえも。

「今頃、どうしてンのかナ・・・・」
「ア?誰がヨ」
新居一樹の独り言に、有吉直哉が答える。
「五月さんの、ダンナだヨ」
「助かったンだろ?そうニュースで言ってたジャン」
煙草を探す仕草をしながら、ナオが言う。
「でもサ、腹刺されたンだゼ?痛かっただろうナ・・・」
そう言いながら、首を伸ばす。
ナオの仕草に気付いた少女が、同じ様に煙草を探している。真っ赤なミニのタイトスカートを穿いていた。剥き出しの腿が張り詰めている。光沢の在るそれは、十代半ばの肌だった。
その四つん這いで突き出した尻をビョウは覗いていた。
豹柄の下着が露出してしまっている。
「あ、エッチ!」
振り返った少女が言う。そして煙草を隣のナオに渡した。
「テメエ・・・ホント変わらネエな」
呆れた表情で煙草を咥え、ナオが言った。
「な、何がヨ」
「この前までヨ、助けてくれた、身代わりになってくれたって泣いてたクセにヨ」
「だって、そうじゃネエかヨ・・・助けてくれたンだゼ?俺を押し退けて、自分が身代わりに刺されてヨ」
ビョウが言う。
「パンツ見ながら言ってもシマラネエヨ」
少女が吹き出して笑った。
「笑うなってノ、カナはヨ」
「何で?」
「中坊のクセにヨ」
ナオが続ける。
「あ、ひっどーい、ナオまでカナを子供扱いして!」
「静かにしろヨ、テメーラ!」
マコトが一喝した。全員が黙する。
「テレビのボリューム、上げてくれ・・・カナ」
カナが拗ねた様に膨れた頬を向けたまま、リモコンを掴む。

見慣れたニュースキャスターが、例の如く神妙な顔で原稿を読んでいる。


<・・・・で起きた「通り魔事件」は未だ犯人像さえ明らかになってはいません。当局は目撃者情報に全力を注ぐと共に、その場にいた二人組の少年が、事件に何らかの関わりを持っている可能性が在るとの見方を強め、この少年達の行方も捜索中です>

「冗談じゃねえゾ、俺らは」
「ウルセエ、黙れヨ」

<尚、少年を庇った形で刺された会社員の男性の意識はしっかりとしており、警察は近くその時の状況を犯人像を含め詳しく聴取する予定です>

「うわ。でっかーい」
カナと呼ばれる少女が思わず声を上げる。
画面が病院を映し出す。夜景に聳えるそれは、総合病院の様に見えた。
「バカやろう・・・映しやがった・・・・」
「ア?何がヨ?」
ナオがマコトに問う。
「・・・・・何映してンだ」
言うなりマコトは立ち上がった。
「おい、マコト、何処行くンだヨ」
ビョウが声を掛ける。
マコトは答えなかった。
「ヤバイゼ、マコト!俺らサツにも」
ナオも上擦った声を掛ける。
薄い造りのドアは、返事も無く閉められた。
  1. 2014/07/10(木) 00:42:10|
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月満ちて、堕ちる刻  第拾九話 「蒼い、月明かりの中で」

河邑五月は、夜道を歩いていた。
疲労感が濃い。その足取りは重かった。
ともすれば、アスファルトの中に穿いているヒールが埋まり、五月の全身を闇へと呑み込んでしまうのではないかと思った。

<どうして・・・・こうなったの・・>

夫が刺された。犯人は判らない。
得意先回りをしていたのだと言う。不意に目の前の男が、少年に向かい、刃物を持って近づいた。
自分は咄嗟に走った。結果、静止しようとして立ちはだかり、刺されたのだと言う。

携帯電話で報せを受けた時、五月は貧血を起こし道端で倒れた。
あの沼田に犯され、家路に着く途中の出来事だった。
偶然にも夫の同じ病院に運ばれ、そこで対面した。
ベッドに横たわる夫を目の当たりにして、言葉が出なかった。
ついさっきまで、人の妻で在りながら「犯されていた」自身。
性の奴隷となる事迄も、約束した自分。
その間に、夫が刺されたのだ。
絶句し、震えながら見つめるしか無かった。

だが、そんな五月に夫は笑顔を見せた。
「悪かったな、心配かけて」
その血の気の無い、笑顔。五月は只泣くしか無かった。
号泣した。謝る事も出来ない。その、言葉が言えない。
気がふれた様に泣き続けた。周囲が狼狽する程の乱れ方だった。
警察の人間も席を外し、医者も退いた。
それでも五月は泣き続けた。今までの、言い様の無い「全ての罪」が一気に溢れ出し、止まらなくなったのかも知れない。
そんな様子を見ていた義父と義母が、見兼ねて五月を別室へと運んだのだった。

「その犯人、覚えてるの?」
「いや・・・・全くだ」
「じゃあ・・・あなたが庇ったっていう少年は?」
「覚えが無いな・・・」
「服装とか、年齢とか・・」
「うーん・・・どうだったかな、二十歳前後かな」

今日になって、やっとまともな会話が出来た。
「警察の人には、その事を?」
「ああ、さっき来てたから、一応言っておいた」
点滴を受ける二の腕が、心なしか痩せた様に思える。

「どうして・・・そんな危ない事・・」
見舞いの林檎を見つめながら、五月は再び問うた。腹部を刺された夫は、未だ流動食さえ受け付けられない。
剥いてあげたい気持ちが、歯痒かった。
「さあ・・・・でもな」
「でも?」
「放っておけないだろ?普通は・・」
五月は溜め息をついた。どう言えばいいのか。夫は、雄一は優しすぎる。
それが、時に五月を困らせる事さえ在った。
贅沢な悩みだ。それが魅力で在る筈なのに。

「あなた」
「ン?」
「その・・・少年達だけど」
五月は俯いた。心臓が踊り始める。
「あなたが・・知っている人とかじゃないのね?」
「勿論だよ、知っていれば相手も逃げたりはしないさ」
「・・・そうよね」


五月は、歩きながら夜空を見上げた。
満月だった。
舗装された歩道に、五月の影が延びて揺れている。蒼い光が背後から差し込んでいる。
月は、太陽の何十万分の一の明かりしか無い。何かの本で読んだ。
そうは思えない。今日は特に明るく思える。
只、熱が無い。心地よく照らされ暖めてくれる、何かが足りない。
地球という惑星に捕らえられ、永遠に「奴隷」の如くその周囲を周り続ける衛星としての運命を、嘆いているのかも知れない。

寒さが身に沁みて来た。
今日は早く帰りなさい、と言った夫。その過剰な程の優しさ。
だが、暖かい。この、蒼い月光とは違う。


「只今、戻りました・・・」
五月はヒールを脱ごうとした。そして見慣れぬ靴が置かれている事に気付いた。
黒い、大きな。男物の靴。
「ああ、五月さん」
義母が出迎える。
「お義母さん、未だ起きてらしたの」
「ええ」
「お義父さん、もうお帰りになられたのですか」
義父は親戚の所へ行っている。あの事件から、呼び出しがひっきり無いのだった。
「いいえ、未だよ。それよりもね」
義母が小声に成る。
「はい?」
「警察の方が・・・御見えよ」
「え・・・・」
叉かと、思った。事情聴取は今日も行った筈だ。
こんな夜更けに自宅に迄来るなんて。五月は叉溜め息をついた。
「で、どちらにおられるんですか」
「二階の客間よ、お一人だけど」
「じゃあ、私が」
「私も、行こうか」
「いえ、お義母さんはもう、御休みになって」
「あの、御茶はお出ししたから」
「はい、有り難うございます」

義母も疲れている筈だった。五月は結った髪を整えながら、二階へと続く階段を上がった。

「失礼致します」
「はい、どうぞ」
五月は客間の戸を開けた。そして頭を下げ、挨拶をした。
「ご苦労様です・・・」
そう言い、五月は顔を上げる。一瞬、その眉根が寄った。
「覚えて、おいでですか」
目の前には、歯の無い男が座っていた。
あの、笑みを浮かべて。
  1. 2014/07/10(木) 00:43:00|
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月満ちて、堕ちる刻  第弐十話 「長い、夜の始まり」

六畳の和室。中年の男と、三十路を過ぎた女。
漆色のテーブルに向かい合わせ、座っている。
女はベージュ色のスーツ。男はグレーのスーツ。
互いに言葉は無く、只、押し黙っている。
だが、男の粘着質を持った視線に、遠慮は無い。
蒼白な顔の侭、俯き加減の女を凝視している。

「何時まで、黙っているつもりかな」
男が、その口を開いた。独特の口調で。
「どうして・・・・ここが・・・・分かったのですか」
河邑五月は言った。重い、擦れた声だった。
「私達の、素性を」
男は茶を啜った。耳を塞ぎたくなる音が和室に響く。
五月は血の気が失せていくのを感じた。
「なめて貰っては、困りますね」
目の前の五月は、俯いた侭で膝に手を付いている。
その顔が、不意に上がる。我慢成らない気配で。

「警察なんて、嘘を」
五月は男を見た。敵意に満ちた眼だった。
楡は、微かに動揺した。
初めて見せた、五月の敵意だった。
「おやおや、怖い顔も出来るんですね・・・奥さん」
楡は笑った。
「ご用件は、何なのですか」
静かに、しかし強い口調で五月は言い切った。
「そうそう、あのビデオの事ですがね・・・」
「もう、無いのでしょう?貴方達の手元には」
「・・・良くご存知で」
楡は少し驚いた様に言った。
「あの・・・少年達が・・盗んでしまったと聞きましたから」
「そう・・・それで困っていましてね」
「私には、関係ないわ」
大きな瞳を向け、楡を睨む。

楡康彦は、焦りを感じていた。
五月の態度は、この前よりも明らかに変貌している。
夫が刺され、精神的にもかなりのダメージを受けている筈だ。
だが、この気丈さは何なのだ。
自棄を起こしているのか。

「いい服を着ているね、五月さん」
「ご用件をどうぞ」
即座に返してくる。五月の口調は変わらない。
「脱ぎなさい、五月」
五月は黙った。楡は口調を強める。
「下着姿になれ」
楡は唐突に言い放った。
「警察を呼びます」
五月は立ち上がった。有無を言わせない態度だった。
「ご主人は気の毒でしたな」
大きな声で、楡は叫んだ。
五月の脚が止まる。
「奥さんが、やくざに犯されている間に刺され」
「止めて!」
五月は息だけで、叫ぶ様に制した。
楡は笑みを浮かべた。
「おっと・・・お義母さんに聞こえたかな」
楡に背を向け立ち尽したまま、五月は動かない。
両脇に下げた拳を握り締めている。
その身体が微かに奮えている。怒りのせいなのか。屈辱への恐怖か。
「あの時と同じだな・・・・五月」
楡は舌で上唇を舐めた。尻の厚みで盛り上がったタイトスカートを
凝視する。
「又パンツのラインが透けてるぞ・・・相変わらずデカい尻に小さなパンツを食い込ませているみたいだな」
五月は押し黙ったまま動かない。
勝った、と楡は思った。一旦は窄んだ股間が、急激に膨れ上がるのを感じた。
「医者や患者に、その尻を見せつけて悦に入ってるのか」
五月は踵を返した。
立ち尽くした姿勢のまま、楡を睨んだ。その眼には涙が溢れている。
「いい表情だ・・・服を脱げ」
「・・・・・」
「警察、呼ぶか?構わんよ、私は。オマンコ剥き出しで尻振りながら、泣いて呼ばせてやるよ」

見開いた視線が床に落ち、大粒の涙が滴り落ちる。
ポタポタと、畳に染み落ちていった。
「何て・・・酷い・・・人なの・・貴方は」
奮える声で、五月は言った。
「哀しいか、え?澄ましやがって」
楡は胡座を組み、反り返る様に両手を後ろに付いた。
「お前の亭主を庇った、ガキ。誰か知ってるんだろうな、人妻尻奴隷さんよ」
楡が笑う。弱い物を甚振る、喜びに満ち溢れた響きが在った。
「・・・・どう・・・・いう、意味?」
五月が顔を上げる。その表情は異常な程狼狽していた。
「ま、さか・・」
「偶然とは怖いな・・・お前を犯した連中の内の二人だよ」
  1. 2014/07/10(木) 00:43:58|
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月満ちて、堕ちる刻  第弐十一話 「再会の刻」

和室に備え付けられたサッシの窓から、蒼白い光が漏れている。
真夜中過ぎの月の灯は、六畳間を余す事無く照らしていた。

「両手は真っ直ぐに伸ばせ・・・そうだ。直立不動の姿勢を保て」

 粘着質の低い響きを持って、その男の声は響いた。
 男は、その畳を敷き詰めた中央に胡坐を画き、目の前に立っている女を粘い視線で凝視し続ける。
 女はその目前に立ち尽くしていた。全裸に近い裸体にはスーツの下に穿いていた濃いブルー色のショーツだけを身に着けている。華奢なデザインのそれは、両端の生地の幅も細く、左右に張り出した女の両腰に埋まりながらその肉に噛み付いている。

「いつもそんな卑猥なパンティーを穿いているのか?お前は・・・人妻の癖に・・・」

 男は勝ち誇った声でそう言った。女は答えない。真っ白い裸体を晒した侭、直立不動の姿勢で目を閉じている。
真白い下腹部が、ゆっくりと息衝き波打つ。
その下には小さな三角の布が張り付き、深い角度を描くV字の切れ込みが、女の股間を辛うじて隠している。

「三十三歳とは思えんね・・・その下着は」
男の眼が、噛み付きそうに女の股間を食い入る。大儀そうに首を傾げて続ける。
「どうなんだ?そんな下着をいつも穿いているのか?返事をしろ」
男が語気を強める。女は促された様に、はい、とだけ言った。低く震えた声だった。何かに怯えている感が在った。例えばそれは、同居人には悟られたくは無いという怯えが。

「この前・・・やくざに犯されながら・・感じたのか?お前は・・どうなんだ」

男が上唇を舐める。女は固く眼を閉じた侭、俯くように首を垂らせた。そして、ゆっくりと左右に振る。
女の乳房が、その動きに合わせて揺れ動く。血管が透ける程の白い肌がその乳房を包み込み、更に蒼白く映えている。

「正直に白状しないと・・・只では済まんよ」
男が溜息交じりに洩らす。絶対的有利の立場に在るのか、その声には狡猾な自信が満ち溢れていた。

「・・・・感じ・・・ました」
女は俯いた侭、そう呻いた。言わされてしまった恥辱の念が和室に響く。
「どんな体位が、一番感じたんだ・・言え」
「・・・・わかり、ません」
「正直に・・・・言え。何度言わせるんだ、お前は」
男の声も震えていた。しかしそれは興奮の度合いが高まりつつある証拠であり、男の歪んだ性癖が露出した瞬間でもあった。

女は、言わされた。男は更に詳細を聞いてくる。
体位の詳しい内容、どんな声を放ったのか迄を白状させられた。
「それは・・・あのガキ達に犯された時も同じだったか」
「・・・・・・はい・・」
女は答えた。嘘はもう吐いていない。正直に言った。身体が傾いで倒れそうに揺らいでいる。
「その侭で、後ろを向け。両手は真横にぴったりと沿えてな・・・お前は奴隷だ・・・らしくしろ」
男は言いながら着ている背広を脱いでいる。
女は従った。

「デカイケツしやがって・・・・そんなに食い込ませてどうする気だ?男を誘惑しているつもりか」
背後から容赦の無い、下卑た言葉が投げられる。
男が近づいた気配が在った。
「半分程・・・食み出させてやがる・・ぶりんッ、て感じでよぉ・・」
男が真下から覗き込んでいる気配が在る。晒した尻を凝視している。

「さて・・・」
男が立ち上がった様に思えた。次の瞬間、下着が指が掛かり、腿まで一気に引き下げられる。
ひッ、と言う息を引き込んだ声に成らない声が女から出た。
女の盛り上がった真白い尻が、下着を下ろされた反動でその表面を波立たせながら露出した。



 河邑雄一は、病院のベッドにいた。
消灯された院内は静まり返っている。だが眠れない。
腹部の痛みは和らいでいる。しかし熱っぽいだるさは依然として在る。風邪などでは無い。刃物が進入した証なのだろう。未だ身体が悲鳴を上げているのかも知れなかった。

 どのくらい時間が過ぎたのか。
雄一はふと、その眼を開けた。窓から差し込む光は満月のそれだった。それがシーツに反射し、病室全体を蒼い光で覆い尽くしていた。
その床に伸びる影。

「・・・・よお・・元気か・・」
その影はそう言った。



「じゃあ・・・お前が一番感じた体位・・・その格好を再現してみろ」

 楡はそう言った。目の前で背を向けた侭立っている全裸の女、河邑五月に向かって。
 五月はややあって従った。黙した侭その両手を伸ばす。ゆっくりと上半身を前方へ折り曲げていく。 
「それが・・・お前の感じた体位の格好か・・・五月」
「・・・・・は、い・・そうです・・」

五月は苦悶を交えた呻きを洩らす様に言った。
髪が逆様に垂れ下がり、畳に落ちる。両手をその畳に付けて身体を支える。尻が真上近く迄上がり、揃えた両脚が無様に左右へと蟹股に拡がった。掲げた尻が屈辱で床に落ちそうに揺れる。全裸で行うには余りにも卑猥な姿だった。
そして自分の真後ろには、あの楡が居る。
究極と言える屈辱の姿勢だった。
そして、それはあの若者達に犯された際も、やくざに陵辱を受けた時にも従わされ、絶頂に追い遣られた体位の格好だった。雌同然の扱いで貫かれ、被虐の悲鳴が際限なく五月の口を割った。だがそれは心の奥底に隠した被虐の歓喜を誤魔化す為に、そう叫んだのだった。
顔を打ち振りながら、嫌と叫びながら、自身の乳首は硬く尖り続け、尻は貪欲に男根を呑んでは吐いて揺れ続けた。

何故、ここまで楡に従うのか自身でも解らなくなっていた。
あの少年達と知らずに助けた夫。殺害を妨害した故、その夫が更なる危険に晒されると言った楡の言葉。
それに屈服したからか。夫を助けて欲しければ命令に従えと言われたからか。
そう、きっとそうだ。それ以外に何が在るというのか。
五月は自身にそう言い聞かせ、楡に尻を掲げた。
だが。
得体の知れない恐ろしい何かが自身の中で芽生えつつあるのを、五月は恐怖していた。


 楡は息を呑んだ。 
目の前に、三十路を過ぎた人妻の尻が在る。盛り上がった尻の肉山が豊かなまろみを帯びて艶やかな光沢を放っている。
その肉山を左右の掌で鷲掴む。パン、という打音が和室に響く。
同時に、ンッ!という気張った呻きが五月から洩れた。
白い尻が撓み、指がその中へと埋まっていく。弾力に富み、且つ得も言われぬ軟い尻の感触が、楡の脳を痺れさせる。

「この格好で、犯されたのが、一番、感じた、のか」
 楡は上擦った声でそう言いながら掴んだ尻を両手で揉み、捏ね回す。
「・・・そう、ですッ・・」
思わず耳を覆いたくなる甘い声が出そうになる。五月は必死で堪えた。

 尻全体が五月の性感帯であった。知っているのは夫ではない。自分自身だけだ。撫でられても、荒々しく掴まれても感じる。しかしその事を知ったのは最近の事の様に思える。
何故、こんな身体になってきたのか。自分はこんなにも卑猥で淫らな女だったのかと、自身に問うた。
そして、その事をこの男にだけは悟られては成らない筈だった。
しかし、それは今左右に捏ねられ、揉みしだかれている。垂れ下がった乳房も一緒に踊っていた。乳首が頭を擡げていた。尻の中心が熱くなってきている。五月はその感覚を追い払う様に歯を食いしばって堪えた。

「立った侭、尻から犯されて感じましたと言え」
五月は黙った。不意に尻を打たれた。平手が飛ぶ。
楡の言葉をそのまま返した。変態女、と言われて再度平手が飛ぶ。パンッと、小気味のいい打音が響いた。
五月は血が滲むほど下唇を噛んだ。苦痛のせいでは無かった。
「亭主と、やくざのちんぽ、どっちが大きかったんだ、白状しろ」
 楡が掲げた尻を左右に掴み広げ、割る。そして中央に寄せ集めては又広げる。それを繰り返す。
「やく、ざ、の、ほう、ですッ」
蟹股に広げた両腿が震えて痙攣している。尻の奥から水糊を掻き回す様な音が出始めていた。
「この、尻奴隷が」
そう言うと容赦の無い平手が五月の尻を打った。
五月は崩れ落ちる様にその両膝を付いて突っ伏した。
楡がその両手を掴み、後ろ手に引き回す。五月の両手が交差され、ベルトで縛られた。
仰向けに転がされ、両脚首を掴まれて引き裂かれんばかりに拡げられる。
五月は声も無く仰け反った。楡の男根が音を立てて押し込まれていた。
「どうだ、オマンコ女、いいか、どうだ」
五月はその細い首元を晒した侭、泣き出しそうな顔を歪めて黙している。反り返った上半身の上で、両の乳房が上下に踊る。乳首は硬く尖り切っていた。
下敷きになった両腕に痛さも何処かに消し飛んでいる。
声だけは堪えなければならない。義母に悟られてしまう。その一念で堪えた。
苛立った様に、楡が五月を再度転がす。
尻を掲げさせられた。
「尻から、犯してください、楡様、と言え」
五月は小声で従った。その声は自身でも恐ろしい程、恐怖だけでは無い、何か期待し、そして奮えていた。
もう堪えられないのは明白だった。これ以上責められたく無い筈だった。
 次の瞬間、五月は無言でその口を裂く勢いでカッ、と拡げた。
尻が掴み広げられ、剥き出した肛門に楡の分厚い舌が押し込まれていた。
舌が肛門を押し広げ、内壁を掻き回す。五月の背中が捩れ、気張る様な呻きが急に高くなり、嗚咽の声が洩れ始めていた。
再度、五月の唇が大きく拡がる。楡はその下に在る濡れそぼった膣に無骨な指を捻じ込んていた。出し入れをしている。
五月は、縛られた両手の指で幾度も空を掴んでは、引っ掻く様な動作をし続けた。
  1. 2014/07/10(木) 00:45:48|
  2. 月満ちて・hyde
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いまごろ、妻は・・・・ 第4回

ワゴン車の中で、妻を捜し出せなかった私を、男達が取り囲んだ。
「おいっ!おっさんよ-、どこにこの車の中に、あんたの奥さんがい ると言うんだよ-。え-。」
スキンーヘッドの髭づらの男の黒光りした太い右腕が、私のしているネクタイをつかみ、締め上げた。
「さあ、この始末をどうつけていただこうかな?え-、おいっ。」
男は、薄気味悪い笑みを浮かべながら、さらに首を締め付けてきた。
私は、崖っぷちに立たされたぎりぎりの緊迫感の中で、落ち着け、落ち着けと心の中でつぶやいた。
この中のどこかに、きっと佐知子はいるはずだ。
どこにいるんだ。佐知子-!・・・・・・・・・・・




うっ!何か聞こえる。
あっ!うめき声だ。間違いない!
ベットル-ムの脇に首を締め上げられながら、立ちつくしていた私は、車内に流れるロック音楽の激しいリズムとは別の所からの、うなるようなうめく声を微かに耳に感じ取った。
間違いない!このうめき声は、妻の佐知子に違いない。
「おいっ!そこをどけ-。」
つかんでいた男の手を、思い切りはねのけた。
私は、ベットの下にしゃがみ込んで、途切れ途切れにか細くなりつつあるそのうめき声のする場所を捜し求めた。
その声は、紛れもなくベットの下から微かにしていた。

ベットの下を潜り込むように見てみると取っ手が付いていて、机の引き出し式のような収納ボックスになっていた。
おそるおそるその取っ手を両手で、ゆっくりと引っ張ってみた。
すると、大きな箱形の収納ボックスの中から、妻の姿が現れた。

ル-ムランプに照らし出された妻は、グッタリとして動かなかった。
黒髪は振り乱れ、目にタオルが巻かれ、口にもタオルの猿ぐつわをされ、両手は後ろ手にロ-プで縛られ、両足も足首で頑丈に縛られていた。白いブラウスの胸元のボタンが、引き千切られたのか妻の横たわる体の脇に落ちていた。上に羽織ったグレ-のカ-ディガンも、肩の所が破れていた。
紺色のスカ-トも、あちこち泥で汚れている。          そして、男達に殴られたのか、激しく抵抗したのか頬が赤く腫れているように見えた。
「くそっ-!なんてことをして・・・・・」

私は、妻の哀れな姿を真のあたりに見て、激しい怒りと憤りが体中を駆け巡り、全身がわなわなと震えた。
「おいっ!妻を返してもらうぞ。」
わたしは、立ち上がってスキンヘッドの男をにらみ付けながら、大声で怒鳴った。

が、すると男の目がキラリ光り、薄笑いをした瞬間!
すざましい速さで、男の足が私の腹部を思い切り蹴り上げた。
うっ!一瞬にして激しい痛みが、私の体を貫いた。
両手で腹部を押さえながら、ガクッとその場にうずくまる私の後頭部めがけて、さらに容赦なしの一撃の強打が襲った。
私は目の前が真っ暗になり、全身がクラクラと痙攣状態に陥って、床の上にドサッ!と倒れ込んだ。

そして、だんだんと薄れていく意識のなかで、男達の靴音だけが耳の奥で響きながら、やがて消えていった。
  1. 2014/07/10(木) 00:47:25|
  2. いまごろ、妻は・・・みなみのホタル
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いまごろ、妻は・・・・ 第5回

暗い、とにかく暗くて目の前さえも見えない真っ暗闇の中を、私は痛む体を引きずりながら、手探りで遠くに見えて来るであろう光の出口に向かって、フラフラとしながら歩み、倒れては起きあがり、泥まみれになりながら、トボトボと気力だけで進んで行こうとした。

だが、いくら歩いても前に進まない。
誰かが私の体を引き留めようとしている。
何かが私を押さえ付け、動くのを封じ込めようとしている。
私の体が、だんだんとがんじがらめにされて、そして徐々に土の中へと埋められるかのようにまったく動けなくなり、さらにじわりじわりと息づかいさえもできなくなりつつあった。
あっ!!!!!苦しい-!息が出来ない!
誰か-!助けてくれ-!あ-あぁ----・・・・・・・・・・




ふと私は、あまりの息苦しさに目が覚めた。
体中に冷たい汗が、つ---と流れた。
それと同時に、殴られた頭と腹部に強烈な痛みがガァ-ンと蘇り、今、自分がおかれている状況が、まだわからずにいた。
まだもうろうとする意識のなかで、周りの情景をぼんやりとする目を凝らしながら、なんとか確認しようとした。

私は、薄暗い大きな古い倉庫の中の片隅に作られた部屋にいた。しかも、壁際にある鉄骨の柱に、口にタオルで猿ぐつわをされ、ロ-プでしっかりと後ろ手に縛られていた。
部屋の中は、以前事務所に使われていたのか、うす汚れてほこりまみれの事務用デスクやイスが、あちこちに無雑作に置かれていた。コピ-紙の白い紙が、何枚も泥で汚れた床に散らばっていた。
部屋の片隅に古いベットが、なぜか置かれている。
部屋の天井の真ん中に、蜘蛛の巣が張った薄暗い蛍光灯が一カ所付いていて、辛うじてその部屋全体を照らしていた。

そんな薄暗い部屋の中を、さらに私は目を凝らして見回した。
妻の佐知子の姿を捜そうと、縛られながらも必死になった。
部屋の隅々まで見回してみても、妻の姿がない!
私は、苛立つ焦りと自分の無力さ、力のなさからくる虚しい絶望感に押し潰されるのを必死で、心の中で食い止めようとした。

そんな私の不安な気持ちを嘲笑うかのようにあの若者達の群は、奥のデスクの上にカンビ-ルやウィスキ-のビンを何本も飲み干しながら、わあわあと何やら大声でわめくように話をしている。

そうだ!私は、やつらのワゴン車の中で捜していた妻の姿を見つけた途端、殴り付けられて気を失い、そのままここへ連れてこられたに違いないと思った。
くそっ-!私は怒り狂ったように、縛られた両手のロ-プを振り解こうとして、思い切り両腕に満身の力を込めた。
だが、ロ-プはびくともしない。
あぁ-、くそっ-、だめだ-・・・・・・・・・


するとしばらくして、例のリ-ダ-格のスキンヘッドの男が立ち上がって言った。
「さあ、いよいよ今夜の重要なショ-タイムを始めようぜ。」
するとほかの男達も立ち上がって、
「おう!待ってました。」
「よっしゃ-!やるぞ-。」
「うぉ-!楽しみだなあ-、へへへへへ」
などと、いろんな言葉を発しながら、バタバタと動き始めた。

私はこれから、何が始まるのか訳がわからず、大きな不安感が暗い闇の中で広がり、私を見てせせら笑っているかのよう思えた。
建物の外では、草木を撫でる夜風がさわさわと流れていた。
  1. 2014/07/11(金) 09:16:41|
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いまごろ、妻は・・・・ 第6回

男達はベッドを、部屋の中央のちょうど蛍光灯の照明の真下へ運んできて据えた。ひとりの男が、そのベッドの上に真新しい白いシ-ツを敷いた。
すると、スキンヘッドの男が叫んだ。
「おいっ!あの女を車から連れてこい。」
4人の男達が部屋をドタドタさせて出ていくと、しばらくして手足を縛られた妻の佐知子が、男達の手で抱きかかえられるようにして連れてこられ、ベッドの上に降ろされた。
妻はまだ、目隠しと猿ぐつわをタオルでされたままの姿であった。
横たわった体はかすかに動いたように見えたが、口に猿ぐつわされ、手を縛られている状態の私では何もしてやることが出来ず、もどかしい苛立つ気持ちがどんどんと募ってくる。

しかし、妻がこれからこの男達の群に何をされるのか。
私は考えれば考えるほど、ぐるぐると渦巻いてくる不安と恐怖感に、押し潰されそうな気持ちになってくる。
ただ私は、じっとこのまま妻を見守るしかないのか。
くそっ!それしかないのか。・・・・・・・・・

スキンヘッドの男が、ヘッドに横たわる妻に近づいた。
「さあ-、奥さん!大変だっただろう-。目隠しと口のタオルをとってあげようね-。」
そう言って、妻に付けられていた目隠しと口の猿ぐつわを外した。
妻の体がその時、ビクッと震えたように見えた。
タオルを外された妻の目は涙目になって潤み、長い間目隠しをされていたためか、天井の照明の眩しさにやや虚ろになり、周りの状況がはっきりわからずにいるようだ。

手足を縛られたままぼんやりしとている妻を、5つの男の顔がぐいっと覗き込んだ。
「あっ!!!!あ、あ、あ、あなた、あなたたちは!・・・・・・」
「わ、わ、私を帰して。お願いだから・・・・・おねがい・・・・・・・・」

妻の佐知子のか細い、消え入るような弱々しい叫びが部屋の中に響き渡った。
「さあ-、奥さん!次はその手と足のロ-プを外してあげようね-。」
男達は、妻の後ろ手と両足首に縛られたロ-プをスルスルと解きほどいた。妻の手首と足首にできた赤く充血したロ-プの摺れ痕が、今までの抵抗の痕を物語っているように思えた。

ロ-プを解かれた妻は、いきなり立ち上がってベッドの上から逃れようとした。しかし、たちまち5人の男達の腕力に捕まり、再びベッドの上にねじ伏せられた。
「さあ-、奥さん。いいね、無駄な抵抗はしないように・・・・。
でないと、また痛い目に遭うことになるからね-。え-、わかったかね?」
「それからね-。もうひとつ教えてあげようか。あそこの隅に奥さんの旦那が縛られているんだ。まあ-、どうしようもないがね。」
「えっ!あっ、あ、あなたぁ-!・・・・・・・・・」
妻の佐知子は、ベッドから顔を上げて私のいる方向を見た。
私は猿ぐつわをされていて、だだ、
「うっ!ううううううう・・・・・・・・・」
と、声にならない声を発するだけであった。


「よぉ-し。これから、いよいよ本番だぁ-!」
そう言うと、スキンヘッドの男は黒のティ-シャツを脱いで、上半身裸になった。黒々と日焼けしてガッチリとした大柄の体が、やや汗をかいて光っていた。
「よしっ!ブラウスとスカ-トを脱がせろっ!」
「おう!!!!!」
男達は一斉に雄叫びをあげて、押さえ込んでいた女の身に付けていた衣服に黒々とした手を掛け始めた。
「いや-!いや-いや-やめて-、やめて-・・・・おねがい
・・・・・」
妻の佐知子は、激しい拒絶した抵抗を見せた。体を右に左に激しく捻りながら、その場を逃れようと試みた。
衣服を脱がされまいと激しく抵抗する妻。それをニヤニヤとうす笑いしながら、力ずくで剥ぎ取ろうとする男達の集団。
「これだけ抵抗されると、ますますやりたくなるぜ!へっへへへへへ」
男達は口々に叫びながら、なおも佐知子の体を押さえ込む。

男達のすざましい腕力に、妻の抵抗はいつまでも続く訳はなかった。
5人の男にガッチリと両腕と両足を掴まれて、妻が動けなくなった。
そして、男達のごつい手によって、白いブラウスと紺色のスカ-トが剥ぎ取られた。
その下からは、妻の佐知子のふくよかな白い肌に、わずかに覆う薄紫色の下着姿が、蛍光灯の明かりに照らし出されて現れた。
「おっ!おおぉ--・・・・・・・」
男達のどよめきとも溜息ともわからぬ叫び声が、部屋の中で陰にこもって闇に消えた。
  1. 2014/07/11(金) 09:17:32|
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いまごろ、妻は・・・・ 第7回

うす汚れた部屋の中で、蛍光灯の冷たい明かりに照らし出された妻の佐知子の下着姿。男達の視線が溜息とともに、一斉に突き刺さるように、妻の体の最も恥ずかしい部分の布切れに注がれた。
若い男達はもうすでに、動物的な野獣の本能を呼び起こされるように、荒く興奮した息使いをし、目つきがギョロギョロとして血走ったようになってきていた。

「あにき-!俺、こんな人妻と一度でいいから、やりたくてやりたくてたまらなかったんだ-。この体・・・・このにおい・・・・たまらねえ-!!うおぉぉぉ!!----。」
そう言って、茶髪の若い男が妻のふっくらとしたブラを掴み、覆い被さるようにしゃぶりつこうとした。
「うっぅぅ!いやぁ-・・・・やめて・・・・・・・」
妻が嫌がって喚くように叫んだ。

「おいっ!シンジ!待ちなっ!」
スキンヘッドの男が、その若者の腕を掴んで妻の体の上から引き吊り降ろした。その若者は、そのはずみでベッドの下の床にドサッと落ちた。
「おいっ!いいか、シンジ!おまえの気持ちもわからんでもねえが、
おまえはこのグル-プの中ではまだまだ新兵だ-。俺達、先輩をたてるのが本筋じゃねえか-。おいっ!」
スキンヘッドの男が、鋭い目つきでシンジの首筋を掴みながら、大声で怒鳴った。
「へいっ。わかりました、あにき-。兄貴の言うとおりにします。」
その若者は、その兄貴のすごい怒りにしぶしぶ従った。


ふと、スキンヘッドの男がベッドの脇から離れて、デスクの上のカンビ-ルを一本手に持ってきて、プシュ-と封を開けた。
ポケットから黒い小瓶を取り出して栓を取り、瓶の中の黒い液体をカンビ-ルの中へと注ぎ込んだ。男はそのカンビ-ルをゆっくりと回すようにしながら、中味を混ぜ合わせた。
男はカンビ-ルを手にしながら、再び妻の横たわるベッドに近づいて言った。
「このカンビ-ルに入った薬は、媚薬といってどんな男も女もたちまち、オスとメスになってしまうという強力なものだ。俺は、この貞淑ぶって慎ましやかにしているこの奥さんを本当の女にしてやり、メス犬状態になるようにしたいと思う。みんなぁ-、どうだぁ-!!!」
「おうっ-!!いいねえ-、いいねえ-。やれ!-やれ!----」
リ-ダ-の発言に、全員が煽り立てるように賛同した。

私は、縛られたままどうすることも出来ず、妻の佐知子のこれからの成り行きを見つめているしかなかった。

スキンヘッドの男がベッドの妻に近づいて、カンビ-ルの中味を口に一杯含むと、いきなり、妻の鼻を摘んで唇と唇を重ね合わせた。
佐知子は嫌がって顔をそむけようとしたが、男達の手で顔さえも押さえ付けられて逃れられない。
佐知子の唇に、ビ-ルのアルコ-ル臭さと男臭いにおいが、覆い被さるようにそして、舐めるように襲ってきた。男の分厚い唇と大きな舌先が、執拗に妻のかたくなな唇をこじ開けようと挑んでくる。
佐知子は口を開くまいときつく閉じていたが、鼻を摘まれているのでだんだんと息が出来ず、ついに息苦しくなってやむなく唇を開いた。

すると、ビ-ルとともに苦い味の液体が、男の舌先と一体になって入り込んできた。妻はおもわず息苦しさとともに、ゴクリと液体を飲み込み、男のくちづけを許してしまっていた。
身動きひとつ出来ずぼんやりとしている佐知子に、男は続けて何度も何度も、ビ-ルを口に含んで鼻を摘みながら、唇をつけて飲ませ続けた。

男はカラになったカンビ-ルを、ポイッと部屋の隅に投げた。
空きカンの音が、カランカランと部屋の中に響き渡った。
  1. 2014/07/11(金) 09:19:01|
  2. いまごろ、妻は・・・みなみのホタル
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いまごろ、妻は・・・・ 第8回

真っ暗な闇夜の世界。夜風だけが無情に、そして冷たい響きを奏でながら、さわさわさわ・・・・と周りの草木を靡(なび)かせていく。
そんな外の情景とは、まったく別世界のような空気のこの薄暗い建物の中の一室で、今、まさに男達の集団とひとりの女のドラマが、始まろうとしていた。

ベッドに横たわる下着姿の妻、佐知子。
そのふくよかな白い裸身に身を付けているのは、男達の手によって薄紫色のブラとショ-ツだけにされていた。
そんな妻の裸身を見つめる男達の目は、すでに獲物を狙う野獣の眼のように、ギラギラと鋭い光りを放っていた。そして、男達の吐く息も次第に荒く、大きく肩で息をするくらい興奮も絶頂の域に到達しそうになっていた。

そんな時、リ-ダ-のスキンヘッドの男が振り向いて言った。
「おいっ!テツ!ちゃんとしっかりビデオの撮影係をやってるだろうなっ!」
「おう!あにき-、ちゃんと初めからバッチシ撮ってますよお-。俺にまかせといて下さい。いいのが撮れますぜ。へっへっへっ・・・・」
そのテツと呼ばれた若者は、ベッドの脇に立って懸命に覗き込むように妻の裸身を、ビデオカメラで撮っていた。
「いいか!テツ!これから始まる素人の人妻を犯る!というこの手のビデオテ-プは、業界では人気が高くてけっこう高値で捌(さば)けるんだぜ。だから、俺達は人妻の体を十分に楽しめて、しかもそのテ-プが高く売れて金儲けも出来る。そして、そのテ-プがまた、その人妻を犯ったという証しになって、またまたのちのちに、いろんな使い方ができるという良いことずくめよお-。ふっふふふふふふ・・・・たまらんなあぁ-。」

ジッジジジジジジジ・・・・・・・・・・・とビデオカメラがまわるなか、上半身裸になっていたスキンヘッドの男が、いきなりズボンとトランクスを脱ぎ捨て素裸になって、ベッドに横たわる妻にのし掛かり、馬乗りなろうとした。
「いゃああぁぁぁ----!!!やめて-・・・・おねがい・・・」
妻の佐知子が、声を荒げて絶叫した。
男達の太腕に押さえ込まれていた妻の体が、一瞬、最後の力を振り絞るかのように左右に大きく捩(よじ)れて、男達の手を逃れようとした。

すると、馬乗りになっていたスキンヘッドの男の右手が、空を切って妻の頬を平手打ちした。
パッシ-ン!---すざましい音が部屋の中に響いた。
「おいっ!奥さんよぉ-、無駄な悪あがきはよせと前から言ってるだろう? ちゃんといい子にしていれば痛い目には遭わせないんだから・・・・・いいね・・・・・」
赤く染まった頬の妻の顎を撫でるようにしながら、無理やり唇と唇を重ね合わせていった。
妻の佐知子は、平手打ちの余りにも強い痛みに顔に苦痛の表情を浮かべ、全身が痺(しび)れたようにグッタリとしていた。
それでも男は、舐め回すように妻の薄紅色の唇に吸い付き、大きなグロテスクな舌を妻の唇の中へ中へとこじ開けて入り込み、弱々しく唇を半開きにした妻の舌先を探し求めて、強引に舌と舌を絡み合わせて、長々とディ-プキスを厭らしいほど続けた。

私は部屋の片隅の鉄柱にロ-プで縛られたまま、この男の行為を悶々とした心持ちで、見つめているしかなかった。
佐知子がかわいそうだ・・・・・たのむからやめてくれ・・・・・お願いだ、たのむから・・・・・・・佐知子・・・・・・・
そう叫びたかったが、もう声も出ない・・・・・

妻の唇にむしゃぶりついていたスキンヘッドの男が、やおら、妻の体の上で上体を起こした。男の唇から唾液が糸を引くように垂れて、妻の薄紫のブラを濡らしていた。
そして妻の体に馬乗りになりながら、その濡れたブラのホックを外し
て一気に取り去った。ふっくらとした豊満な白い乳房が、薄灯りのもとに現れた。
「おぉぉ--!!すげぇ-なあ-・・・・いいなあ・・・」
またしても、男達の大きな溜息と歓嘆な叫び声が口から漏れた。

そしてまた男の手はさらに休まず、自分の体をあとずさりさせながら、両手を妻の小さな薄紫色の腰布にあてがい、一気に足元までずりおろして剥ぎ取っていた。
妻の白い肌の全裸が、ついに男達の好奇の目の前に曝(さら)されていた。いくつもの野獣の眼は、妻の最も恥ずかしい部分に集中して注がれていた。
もう男達は、誰も何も言わなくなっていた。
ただ無言で、妻の裸体を貪(むさぼ)るように見つめていた。

ふくよかな白い乳房から下へ下へと、流れる線に沿って進むと、白い裸体の下腹部に黒々としたデルタの茂みが、花芯をひっそりと隠していた。しかも、その黒いデルタの茂みにひっそりと息づく花芯は、すでにもう僅(わず)かながら少しずつ少しずつ花滴(しずく)が伝うように湧(わ)き出してきていた。

「あっ!あっ-うおぉぉぉぉぉ・・・・ああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
すると突然、妻の佐知子が全身を震わすようにしながら、大きな叫び声を上げ始めた。
  1. 2014/07/11(金) 09:59:53|
  2. いまごろ、妻は・・・みなみのホタル
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いまごろ、妻は・・・・ 第9回

妻の佐知子が、突然!雄叫びのようなすざましい叫び声を上げた。
そして妻の裸体が、ベッドの上でガクガクと、大きく揺さぶるように、震えていた。
私は、相変わらず縛られたまま、突然、大きな叫び声を上げたベッドの上の妻を見つめた。
佐知子の顔は、余りの苦痛に引きつり、白い裸身が見る見るうちに、赤くピンク色に全身が染まり始めていた。

「おっおおぉぉ!さっき飲ませた薬が、いよいよ効き始めてきたなあ。これから、もっと面白いことになってくるぜ。ふっふふふふふ・・・・・」
スキンヘッドの男は、裸で妻の体に、馬乗りになったままで呟いた。
男の下腹部のいちもつは、どす黒く天を突くかのようにそそり立ち、まさにカリ太で長い。
絶好の好物の獲物を目の前にして、牙をじっくりじっくり研ぐ野獣の如く、いつでも襲い掛かれる準備は万端整っていた。
雄の野獣は、雌の体の上に乗りかかり、今すぐにでも交尾の行う体勢で挑み、その直前の空気を確かめるように、雌の裸体に食らい付いていった。

妻の体は、すでに痙攣(けいれん)するかのように、ピクピク、ピクピクと痺(しび)れるように震え、体全体が上気したように熱くカッカッと火照り続け、目からは涙のしずくが伝い、瞳(ひとみ)は呆(ぼう)然としたように焦点が定まらない状態であった。
また、口からは唾液がなぜかダラダラと伝うように流れ、自分自身の体が、徐々に自分のものでなくなりつつあるような不思議な感覚に、陥(おちい)っていきつつあった。

すると男の唇が、再び妻の唾液で濡れた唇を舐めるように吸い付き、大きな舌先が、妻の舌を探し求めて絡み合った。
さらに男は、首筋から舌で舐めるように愛撫を続け、ふくよかな乳房の頂点の乳首へと舌先を移していった。
可愛げ乳首を男は、何度も何度も唇に含み、舌先で転がすように舐めるように愛撫を繰り返していった。
そのたびに、妻の口からは、
「あっ!ああああぁぁぁ----・・・・・・」
「うっ!うおぉぉぉぉぉ----・・・・・・」
悲痛の叫びなのか、歓喜の叫びなのかわからない呻(うめ)き声を、
何度も口元から発していた。

男の舌先が、いよいよ妻の股間の下腹部の黒いデルタ地帯の茂みに到達した。男は、執拗に黒い茂みの中を舌先で這い回り、デルタの割れ目を探そうと、必死に下へ下へと舌先を動かしていった。
もうすでに、妻のデルタは花の滴(しずく)が、湧き出るように溢れ出ていた。そして、ふっくらとした大きな尻のアナルまで、伝う程流れていた。

男の舌先が、溢れる花の滴を舐めながら黒々しとた茂みの中に、ついにデルタの割れ目を探し当てた。
そして、ひめやかにひっそりと隠れていた花芯の花弁(はなびら)に当たり、そこの扉をこじ開けるように擦り抜けると、ついに花芯の奥深くへと舌先が侵入していった。
すると男の舌先が、花芯の奥深くで、熱い女の情念を感じ取った。
「あっ!ああああぁぁぁ-・・・・うっ!ううううぅぅぅ-・・・・」
妻の雄叫びが、何度も部屋の中で響き渡った。

「うっ!ふぅ-。これがまさに、女そのものの味だぜ。たまらねえ-。」
男は、何度も何度も妻の股間に顔を埋めて、花芯への愛撫を繰り返した。妻の花芯を舐める男の、興奮した荒い息づかいだけが、聞きたくない!と思っている私の耳元に、容赦なく入り込んできた。
虚(うつ)ろな目をして、天井を見たままの妻の佐知子の瞳から、一滴の涙がすぅ-と流れ落ちた。
  1. 2014/07/11(金) 10:01:19|
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いまごろ、妻は・・・・ 第10回

大きく両足を広げられた妻の佐知子の股間にのめり込むように、男は顔を埋めて、執拗に妻の花芯を愛撫し続けている。
男の大きな舌が、まるで蛇の鎌首のように女の恥部の至る所を舐め尽くし、花弁(はなびら)をも吸い尽くして、花芯の奥深くまで侵入を繰り返している。

ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃ・・・・・・と淫靡な男の舌先が奏でる
音色が、薄灯りの部屋の中で響き、闇に吸い込まれていく。
女は恥部から湧き出る程に花しずくを垂らし、太股からふっくらとした大きな尻のアナルにまで、伝って流れていた。

すると、虚ろな目をして全裸で大の字になって、男のなすがままであった妻の体が、ピンク色に赤味を帯びて、ガクガクと震えだして起き上がり、馬乗りになっていた裸の男の体にしがみついていった。
「うっ!うっうお-ぉぉぉぉ・・・・・あっ!あああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
と、獣(けもの)のような雄叫びに近い叫びを上げて、男の体の上にのしかかっていった。今までとはうって変わって、まるでメスの本能のまま行動を起こしているかのようであった。

妻の髪は振り乱れ、目つきはまさにギラギラとして恐ろしく獣そのものの目つきになっていた。雄(おす)の体臭を嗅ぎ分けて、交尾への激しい欲望だけに突き走る雌(めす)の獣(けもの)。今の妻の姿は、まさしく獣そのものであった。

雄の唇を吸い舐め尽くし、舌を絡め合わせ、口元から唾液をダラダラと垂らし、さらに雄の体に自分の体を重ね合わせながら、首筋から乳首、そして体中を舐めながら、次第下へ下へと舌先を這わせ、雄の股間の巨大な逸物にたどり着いた。

それを見つめて、一瞬!雌は躊躇(ためら)いの表情を見せたが、直ぐさま、その黒い巨大な逸物に、いきなりしゃぶりついていった。
「あっ!うっううう・・・・いっいいいい・・・・」
訳のわからない声を発しながら、右手でそれを掴み、まさに好物をしゃぶるように、幾度も幾度も舌先で舐め回し、口元を大きく開いて喉の奥まで含み、そして、口の中でも舌先を絡めるようにして舐め尽くしている。そのたびに、雄の逸物はみるみるうちに、さらに興奮して膨張して大きくそそり立っていた。

そんな妻の雌そのものの姿は、いままで見たことなど一度もない姿であり、情景であった。
しかも妻の佐知子は、その雄のものをしゅぶりながら、ときおりニヤリと笑うのであった。その光景は、まさに異常な姿であった。

雌化した妻の雄の逸物を嬉しそうにしゃぶる音色。
私の目に異常な別世界の光景として写り、そして、まるで悪夢を見ているような錯覚感をも打ち消していった・・・・
  1. 2014/07/11(金) 10:02:02|
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いまごろ、妻は・・・・ 第11回

妻の佐知子は、もうまさしく、獣(けもの)の雌(めす)そのものになって、雄(おす)の股間に大きくそそり立った逸物を、美味しそうに舐め回し、しゃぶりついている。
「ジュボッ・・・ジュボ・・・・ジュルルルル・・・・・」
と、厭らしいしやぶる音色が辺りに流れる。
妻は雌犬のように四つん這いなり、雄犬の股間に顔を近づけて、唇から唾液をダラダラ垂らしながら、雄のものを口に何度も何度も含み、そして舐め回し、愛撫を続けている。

大きくふっくらとした尻を後ろへ大きく突き出し、自らの股間の恥部からは、花のしずくをふくよかな太股に流れるように伝わせ、ベッドの上のシ-ツに、ポタリポタリと落とすほどに、興奮度は絶頂に達していた。

周りの男達も、その雌犬の濡れて迸(ほとばし)った股間の恥部を覗き込むように見つめながら、
「すげえなあ!・・・・ここがすごい濡れようだぜ。まったく・・・」
「それにしてもあの奥さんが、これほどまで変わるとはびっくりだぜ。あの薬の効き目は確かだなあ・・・・」
「そして、この女のフェラのやり方はすごいぜ。まさに人妻のテクニックそのものだなあ・・・・兄貴!すごく気持ちいいでしょうねえ-・・・・・」
兄貴と呼ばれたスキンヘッドの男は、ベッドの上で大の字になりながら、女にしゃぶらせたまま、
「たまらねえ-ぜ。まったく、すごいぜ。あの薬の威力がこれほどまで、すごいとは思わなかったぜ。あの慎ましやかにお淑やかにしていた奥さんが、これほどまでに変わるとは・・・・・
それにこの奥さん!もうこの俺のものが、ほしくてほしくてたまらないらしいんだ。いま、穴から性汁垂らしながら、腰を振りだしているぜ。」
そう言われながらも、妻の耳には何も入らないのか、黙ったまま黙々と男のものをしゃぶり続けている。
妻は男の肉棒だけでなく、腰を左右に振りながら、玉袋を舐めたり愛撫したり、肉棒の根元もあちこちと愛撫を繰り返している。

すると、妻の腰の振りが止まったかと思ったら・・・・・
いきなり男の股間に跨り、ビタビタと性汁の垂れていた自らの恥部を思い切り宛って、一気に腰を下ろしていった。
「うっ!あっあああああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
妻の歓喜の絶叫が、部屋中に響き渡った。
妻の恥部に巨大な肉棒が、全身を貫かんばかりに突き刺さった。
そしてさらに、上下に腰を激しく動かし、ふくよかな乳房を左右に揺さぶりながら、男の巨大な肉棒を恥部いっぱいに飲み込んだり、吐き出したりを繰り返している。

妻は大きく体全体を揺さぶりながら、髪を振り乱し、目は獣の目のようにギラギラと鋭い眼光を放ち、体全身が赤味を帯びて汗をしっとりとかいている。今まさに性の欲望のまま、行動を起こしているとしか思えなかった。

妻は何度も何度も、激しく激しく腰を振り動かして、男の肉棒の感触を自らの恥部の肉壁に包み込み、そしてまた、肉棒にその肉壁を奥深く突き当たる程に掻き回されて、歓喜の声を何度も上げ、また肉棒を吸い尽くすほどに収縮させて、頂点に昇り詰めようと翻弄していた。

すざましいほどに、腰を激しく振り動かし続ける妻に、徐々に、そして、少しずつ少しずつ変化の兆しが出てきた。
体全体が、さらに赤味を増して染まり、汗が背中、腰、乳房、腹部と吹き出してきて、肉棒を挿入したまま前屈みになり、男の両肩にしがみつき、ガクガクと体が震えだして止まらず、歓極まってついに、
「あっ!うおっ!おおおおおぉぉぉぉ・・・・・・・」
と獣的な雄叫びを上げて、大きな怒濤のうねりに昇り詰めていった。
  1. 2014/07/11(金) 10:13:52|
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嘱託輪姦 第1章 たくらみ

「あんた達、そこの海岸にある飯場の人かい?」
公園に入ってくるアベックをじろじろと見ながら卑猥な声を飛ばしていた25、6歳の土方風の二人連れを見ていた私は、意を決して声をかけた。
「なんだよう、それがどうしたんだい、おっさん」
「いいから、そんなに悪ぶるなよ。ちょっと頼みたい事があるんだけど、話を聞いてもらえないかな。
もちろん、頼み事をちゃんとやってくれればお礼はするぜ」
「…」
「ハハハ…悪ぶってるようでも案外と気が小さいんだな。でもそんなに心配はいらないんだ」
「…」
「あんた達はいつも二人一緒かい?」
「ああ、俺達は仲間だよ。だけどよ、いつもは、もう一人居るんだけど、今日は来てないのさ」
「そうかい、それだったら三人だったってかまわないし、どうだい話しに乗らないか?」
「乗ったっていいけど…おい、どうする?」
「どんなことやるんだい?」
「まあ、あんた達ににすれば損のいく事じゃないんだから、どうだい? やってみるかい? 但し話を
聞いてから止めたというのは無しにしようぜ」
私の話に不安な面はあるものの、それ以上に興味ももったらしい二人は、顔を寄せ合って何やらボソボソ言っていたが、私が危ない事じゃないと言ってあることだし、損のいく事でもないと言ったことに気を引かれたのか、やがて、さっきから悪ぶった口をきいていた、いかにも兄貴分風の彼が、
「じゃあ、やってやるよ。話を聞こうじゃないか」
「そうかい、乗ってくれるか。だったら、先ず今から直ぐに向こうの喫茶店へ行くんだ。そして、電話に出てきた女をよく見てこいよ。話はそれからだ」
私の言うことに別に逆らおうともせず、喫茶店へ向かった彼達が店へ入るのを確認した私は直ぐ近くの公衆電話に向かい、その喫茶店へ電話をした。
「すみませんが、そちらに<田中サチ子>が居るはずんですが、ちょっと呼んでもらえませんか。そうです、すみませんね」
 向こうからは見えないだろうが、私のいる公衆電話からは薄紫のノースリーブに濃紺のスラックスをはいた彼女が受話器を取るのが目のあたりに見えていた。
「もしもし…」
「ああ、俺だよ。ごめんねもう少し時間がかかりそうなんだよ。うん、終わり次第すぐそこへ行くから」
彼達に見せるために、喫茶店で待たせておいた妻のサチ子に電話をした私は、先ほど彼達と話をした近くに止めておいた車の中で待っていると、やがて妻を見たであろう彼達が帰ってたきた。
「どうだった? よく見てきたかい?」
「すげえ美人じゃないか。なんだよ、あの人は?」
「あれか、あれは俺の女房さ」
「へえ、おっさん、あんな美人の奥さんがいるのか?」
「そんなに美人だと思うんなら、一度あんた達に抱かせてやろうか?」
「冗談はなしにしようぜ、おっさんの奥さんだって、いま言ったじゃないか。本気にしちゃうぜ」
「ああ、本気にして結構、悪い冗談なんか言うもんか。あんた達にその気があれば、抱かせてやるよ。だけど、もう30過ぎてるんだぜ、それでも抱きたいと思うかい?」
「もちろんだよ、なあ、おい…」
悪ぶってはいても、流れ者の土方では場末の女を抱くのがせいいっぱいだろう。それだって、そんなに度々は女と寝ることもないだろうと思っていた通り、二人の若者は、にわかに目を輝かせて身を乗り出してきた。
「じゃあ、ここでは話がしにくいし、車に乗れよ」
彼たちを乗せた私は少し離れた海岸へ移動して車を止め、
「あんた達が本気で彼女を抱きたいと言うのなら抱かしてやろう。但し、彼女はあんた達に抱かれたいとは思ってもいないし、ここでこうやって私とあんた達が話をしていることも知らない。だから、彼女を抱こうとすればレイプする以外にないんだ」
「レイプって…強姦じゃないか、そんなやばいことできるかよ」
「その辺のことは心配するな。この向こうに貸し別荘があるだろうが、いま私達はあそこの右側の別荘に居るんだ。都合のいいことに、今は他の別荘には誰も来ていないし、その近辺には民家もないよな、だから大きな声を出しても誰にも聞かれることはないんだ。それに、これは私が頼んでることだ。仮に犯された彼女が警察に訴えるなんて言ったって、私がそんなことさせはしないし、彼女だって、そんな自分の恥を世間にさらすようなことはしないよ。あんた達に迷惑がかかることは絶対にないから心配しなくていいんだ。だけど実際にやる時は彼女は暴れるだろうから、そのつもりでやらないといけないぜ」
「じゃあ、その時、あんたはどうしてるんだい?」
「私は、夜の8時ころ、用事をこしらえて別荘を出るさ。だから、その時間に近くまで来ていてくれよ。そしたら、裏口から、あんた達を入れておいて、私は外に出てるから…」
「おい、トオル…どうする? やばいことないってんならやってやろうか。スリルはあるけどよ」
彼はトオルと言う気弱そうな仲間に声をかけていたが、当人はすでにやる気になっており、トオルもまた、不安はあるものの、女が、それも上等の女が抱けると言う興味には勝てなかった様子だった。
「よし、じゃあ、話は決まった。けど、いつも一緒に居るという仲間はどうするんだ?」
「二人じゃあ、いけないのかい?」
「いいや、二人でもいいさ。でも、いつも一緒だと言ってたろ? だったら、その男も連れてきたっていいから、なんだったら連れてこいよ」
「おっさん、奴のこと、なんにも知らないからそんなこと言うんだよ。ケイはハーフだぜ。それも日本語はペラペラのくせして、みかけは真っ黒さ…」
「へえー、おもしろいじゃないか。かまわないから連れてこいよ。だけど、そのケイってのは誘ったら来るかい? こんなことに…」
「喜んでくるさ。あいつは強姦で二度もくさい飯を食ってんだ。女ときたら目がないんだから。だけどよ、女とやらせたらめっぽう強いくせに、もう32、3になるんだけど、おつむのほうはちーっとお留守だぜ」
「強姦させるには、そんな男はうってつけじゃないか。よし、じゃあ必ず連れてくるんだ。いいな」
「おっさんがいいと言うのなら連れていくさ。だけどよ、あいつにやられたら、あんたの奥さん、しばらくは身体がガタガタになるかもよ」
「いいとも、じゃあ、とりあえず三人として三万やっておこう。事がうまくいった時にはまたやるが、それでもいいだろ?」
「なんだか照れるよな。あんな美人の奥さんをやらしてもらって金をもらうってのも…だけどよ、折角くれるってんだから、もらっとくよ」
「ああ、とっとけよ。ただね、レイプする時にも女房に怪我だけはさせないようにしてくれよな。怪我さへさせなければ、何回やったってかまわないよ。朝までいたっていいんだ。私は6時ころ帰るから、その前に出ればいいさ」
「何回やったっていいんかい?」
「ああ、やってくれよ。あんた達は若いんだから何回でもできるだろ? 思いっきり女房を辱めて、気のすむまでやったらいいさ。そのケイって奴だけじゃなく、あんた達も今までにレイプしたことあるんだろ?」
「高知でだけどさ、2、3年前に、30過ぎの幼稚園の先公を3人でまわしたことはあるさ。だけど、その才子って先公は、もともと夜の9時ころに遊びにこいって俺を誘ったんだし、俺とやるのは承知だったんだから、強姦って事はないよな。俺達3人が部屋へ入ったら<いったいどういうこと?>って、最初は怒ったけど、少々暴れたって、押し倒したらそれっきりよ…やり始めたらヒイヒイ泣いて悦んでたもんな」
「へえ、じゃあ、その先生とも何回もやったんかい?」
「いや、その時は1回だけよ。最後に突っ込んだケイがあんまり激しくやったもんだから、へたばりやがって、もうこれ以上できないって言いやがったのさ」
「そうか、じゃあ今夜はやりたいだけやるんだな。何回やったってかまわないんだから。ケイってのにも好きなだけやっていいからって言っとけよ」
「俺だって、いくらやってもいいのなら、2回や3回は軽くできるさ。トオルだってできるよな?」
「そのケイって…黒人とのハーフだったら、体も大きいんだろうな?」
「そうでもないけど、それより奴はデカマラだよ。だから、突っ込まれたら、あんたの奥さんびっくりするぜ」
「へえー、そんなに大きいのか。それだったら、ケイがやってる時に写真撮っとけよ。ポラのカメラがサイドボードの上にあるから、だけど、写真は後から私がもらうよ」
「写真なんか撮っていいのかい?」
「ああ、フィルムは10枚入ってるし、新しいのも一緒に置いてあるから、裸にしてヌード撮ったり、あそこの大写しを撮ったらいいんだ。ケイがデカマラ突っ込んでるとこは絶対に撮っとけよ。私が見た後で、あんた達にやるからさ。但し、1枚はケイとやってるところを、二人の顔がバッチリ写るように
撮っとけよな」
「分かったよ、へへ…久しぶりに楽しみだな今夜は…」
「私も、あんた達がやってる最中に帰るかも知れない。ケイがやってるとこ見てみたいしな。だけど、そおっと入ってくるし、やってるとこへはいかないから安心してやれよ」
「おっさんはやらなくていいのか?」
「女房が廻されてるとこへノコノコ出ていけるわけがないじゃないか、とにかく、あんた達がやり易いように、女房にワインでも少し飲ませておくよ…、じゃあ、今夜の8時、まちがいなく来てくれよな、そのケイも一緒に…」
  1. 2014/07/11(金) 10:14:52|
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嘱託輪姦 第2章 痴戯の悪夢

 私は歩いていた。どこをどう歩いているのかさえ分からずに、ただ歩き続けていた。
足を棒のように堅くして何の意思も目的もなく歩いていた。焦点がなくうつろな目に写る風景も全く意識には残らない。瞳の奥には暗い哀しみと怒りがよどんでいた。
私の心の目は女の裸身を見ていた。白く抜けるような肌、豊潤な肉付きで爛熟しているが子供を産んでいないウエストは快く締まり、ウエストからヒップへの曲線は色香を匂わせ、まるで男を誘っているように見える。うつ伏せになった女体の椀を伏せたように隆起したヒップを男の手が撫で回し、わし掴みにする。女体は私の妻サチ子のものであった。  
男の手は女体を反転させて仰向けにし、形を崩していない乳房を掴み揉みしだき、紅く勃起した乳首を抓まれた妻は濡れた声を上げている。しかし、その手は私の手ではない。私以外の男の手なのだが、男は一度も顔を見せない。
「お前は誰だ、顔を見せろ!」
それには応えず、男は妻の身体を開かせる。一掴みの毛糸屑を乗せたような陰毛、その下の潤っているピンク色の襞を男は掻き分けて侵入しようとする。
「止めてくれっ!」
私は、声にならない声を上げたが、とたんに妄想の淫景は水面に小石を投げ込んだように崩れ、そして消えた。

妻、サチ子32歳。157cmと上背はそれほど高くないが、バスト85cm、ウエスト60cm、ヒップ88cmとプロポーションはいい。膝裏からふくらはぎへの艶めいたふくらみ、それがよく締まった足首でまとまり、歩くたびに丸いヒップが左右に揺れる。男を楽しませる機能を備えていることを示した女体が、私にはひどくエロチックに思えたものだが…。
その足も男の身体に絡み付いて震えたことだろうし、丸いヒップは男のため、自分のために激しく揺さぶられたことであろう。

サチ子の浮気を知ったのは偶然であった。3日の予定の出張が2日で終わった開放感が会社からの帰途、駅からネオンの輝きが増し始めた夕暮れの町へと足を向けさせていた。
馴染みの店で水割りを飲んで開放感を味わい、タクシーを拾うために駅への近道を通ろうとホテル街へ入った。
人目を避けるようにホテルから出てきた男と女…、その前を歩く女の後姿を見て思わず自分の目を疑った。40歳前後の男に寄添うように歩く女、それは疑いもなく私の妻サチ子であった。
「ねえー、まだ時間あるんでしょ? もっと一緒にいたい…」
少しハスキーだがよく通る声、紛れもなくサチ子の声だが、まだその声も潤んでおり、その男との歓喜の時の声を想像するに充分であった。男は腕時計を見てうなずく、サチ子は嬉しさを全身で表現して弾むように自分の腕を男の腕に絡ませた。
その夜、私はサチ子の居る我が家に帰る気にならず、駅前のホテルに入ったが、殆ど眠れず、うたた寝で一夜を明かした。その間、ひっきりなしにサチ子と男の情痴シーンを見ていた。
サチ子は感じ易い部分を指でさして男に教える。そこは私にも要求する蟻の門渡りと言われるところだ。そこを男の舌が執拗に這うとサチ子は身をくねらせて悶える。男は、自分の股間を指差す。するとサチ子はこっくりと頷き嬉々として男の下腹部に顔を埋めた。 
やがてサチ子の頭が上下に動き始める。男の手がサチ子の頭を押さえ、腰を浮き上がらせる。男のものはサチ子の喉を突き通しているようだ。再び、サチ子の頭が前後左右に動き始め、やがてサチ子の喉がゴクリと動いた。おそらく男が放出したものを飲み込んだのだ。おもむろに顔を上げたサチ子が唇の端に滴った白い蜜を舌で舐め、幸せそうな表情を見せる。
「ちくしょう!」
そこで私は胸を掻きむしられる思いで目が醒めるのだ。あのサチ子が見知らぬ男に抱かれ、肌をまさぐられている。いや、その男に抱かれて喘ぎ悶えているという思いは私には耐えられないことであった。
夜が開けても、会社へ出る気もなく、と言って家へ帰ろうとも思わない。ホテルの狭い部屋の中を、まるで檻の中の熊のように歩き回っているのに飽きた私は、ホテルを出て、ただ意味もなく歩き続けたのであった。

あれから三晩、私はまともに眠っていない。眠ったと思うとサチ子の激しい痴態を夢見て目を醒ます。サチ子の秘肉に没入する男の顔は分からない。それをサチ子に問うすべも知らない。なにもかも、サチ子のせいなのだ。サチ子のために三晩眠っていない。しかし、その男のことをサチ子に問い質す勇気は私にはなかった。
「俺は嫉妬深い男だろうか、それとも、それほどまでにサチ子を愛しているのだろうか」
とにかく、やりきれなさは同じだ。
サチ子に復讐してやろうか。だが、どうすればいいんだ。そうだ、サチ子には魔性が棲んでるんだ。それが男を狂わし、女を淫らにしているんだ。その魔性を追出すためには、数多くの男たちによって魔性の穴を塞ぐんだ。これは復讐ではない。サチ子を他の男達に犯さすことによって羞恥心を刺激し、虐めることによって魔性を追出すのだ。多くの男たちを迎えて魔性の何かは、かえって悦ぶだけかもしれない。だが、今の私にはそうしないではいられなかった。
翌日、私は会社へ休暇届を出し、海岸沿いに貸し別荘のある南九州への旅行にサチ子を誘った。
  1. 2014/07/11(金) 10:15:41|
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嘱託輪姦 第3章 3人の猟人

 約束の8時に海岸には3人の若者の影があった。
「おっさん、本当にいいのか?」
「ああ、しっかりやってくれよ。だけど、私は知り合いになった人とマージャンをすると言って出てきたんだ。マージャンをする夜は、朝まで帰らないことが多いから、おそらく女房はいつも見ている9時からのテレビドラマを見る前に戸締りを確かめるだろう。だから、あんた達が別荘へ入るのはその後だ。その前に、私が裏口の錠を開けるから」
「ちくしょう! まだ1時間もあるのか」
「まあ、そんなにガツガツすんなよ。時間はたっぷりあるんだ。それより裏口から入って真っ直ぐいくと玄関だ。そして手前右側の部屋で女房はテレビを見ている。ベッドはその部屋の続きにあるから、女房を襲ったら、直ぐにベッドへ連れていけよ。ソファーの付近にはいろんなものが沢山あって危ないからな。向かって右手の壁にスイッチがあるから、ベッドのほうの明かりをつけておくんだな」
「わかったよ、入ったらまかしときな」
「そうか、じゃあ思いっきりやってくれ。泣いたって喚いたって気にすることないから」
「おっさんも変わってるよな、あんなにきれいな奥さんを俺たちに廻さそうとしてるんだから…」
 それは私の心にズキッと針を刺すような言葉であった。彼達は女房を抱けることに興味はもっていても、やはり、どうして自分の女房をほかの男に抱かすのか、それも3人もの男たちに廻さすのか疑問に思っているだろう。しかし、それを彼達に説明しようにも、私自身それが分からない。だから、私はそれには応えず、
「あんたがケンってのか? しっかりやってくれよ」
 兄貴格のヤスシの後ろで、黙って突っ立ってる本当に影のような黒漆の男に声をかけた。
あと1時間もしないうちに、サチ子はこの3人の狩人、ヤスシ、トオルそしてデカマラだというケンに自由を奪われ、そのサチ子の白い肌に巣くっている魔性は、若い猟人達によって巣くっている穴を塞がれ、追い立てられるであろう。男を狂わす何かをもっている魔性は、かえってそれを悦ぶかも知れないが…
「もう、そろそろだな。じゃ私はいったん帰って裏口を開けておくから、後15分くらいしたら入るんだな」
 女肉に飢えた彼たちの触覚は、熟れた女肉の匂いをかぎつけて、さぞや、いきり立っているであろうと思われる彼達を残して、私は別荘へと引き返した。
 私には、彼達がここへやってくるまでに、まだしておかなければならない事があった。それは、裏口の錠を開けて、前もって開けておいた窓から納戸へ入り、納戸の押入れから天井裏へ上がることであった。
 彼達には別荘を出て行くといったが、私には最初からそのつもりはなく、3人の男達によってサチ子がたっぷりと陵辱されるさまを最後までこの目で見届けるつもりだ。
 裏口を開けた私は中へ入ってみたが、案の定、テレビに見入っているのか、サチ子が気づくことはなかった。
 天井裏に持ち込んであった毛布の上に腹ばいになった私の眼下にはベッドが見え、その向こうにはソファーに横になったサチ子の姿があった。おそらく戸締りは確認して回ったであろうが、誰もいない気安さからか、サチ子はパンティもブラジャーもつけずに素肌にじかに黒のナイロン地のネグリジェをまとっており、まっ白い肌がより効果的に悩ましく裸身を浮き立たせていた。
 天井裏へは下の部屋の明かりが、まるでサーチライトのように何本も何本も差し込んでいたが、その明かりで時計を見ると9時15分…、サチ子はテレビの画面に見入っている。
しびれを切らした猟人達が美味な女肉を求めて襲ってくることも知らずに…

 いきなりドアが開いた。サチ子はハッとしてそちらを見たがそこには誰もいない。
「だれっ? 誰かいるの? あなたでしょう、おどかさないでよ、びっくりしたわよ」
「ねえ、あなたでしょ?」
「あっ!」
 入口に兄貴格のヤスシを真中にして右にトオル、そして左には全身に墨を塗りたくったようなケンの3人が姿を現した。
「だれ? だれよっ!」
「あなたたち…いったい、なにを…お金なんかないわよ!」
「バッカヤロウ! 金なんかいらねえよ。俺たちゃ強盗じゃないんだ」
「…」
 やにわにトオルとケンがサチ子に飛び掛り、トオルがサチ子の右手首をぐっと掴んだ。
「あっ! なにをするのっ…」
 びっくりして手をひっこめようとする隙に、今度はケンがこれもがっしりとサチ子の左手首を掴んだ。
 つい今まで、くつろいでテレビを見ていたのが、異様な黒人を交えた若い男達の突然の出現には、驚きとともにあっけにとられていたサチ子だったが、
「立つんだよ!」
 と言うヤスシの声と同時に、両脇からとられていた腕を二人の男に持上げられてはじめて狼狽した。
 救いを求めるように、ヤスシの方を見たサチ子は、そこに獣欲の炎に燃えた“男”の眼に会い、言うべき言葉を失ったのであろう。まるで催眠術をかけられたように、フラフラと立ち上がったサチ子の前にヤスシが近づいた。
「いやっ! なになさるの」
「あんたが、この別荘にきた時から、俺達は目をつけてたのよ。旦那がマージャンの約束をしてるの聞いたんでよ、今夜がチャンスだって思ったのさ。その旦那が出かけたんで、じゃあ、その間に俺達が楽しませてもらおうって思ったわけよ。まあ、あんたもたっぷりと楽しませてやっから安心しな」
「いやっ! 許してっ! お金…あるだけあげる…」
「金はいらないって言っただろうが、俺達が欲しいのは、あんたの、この身体だけよ」
「あんたたちなんかに…」
 サチ子は激しく抵抗し始めた。両腕を捻るようにもがいても、トオルとケンにがっちりと掴まれた腕はビクとも動かなかった。
「やめなさい! こんなこと…やめなさい!」
「俺は、命令されるのが大嫌いなのさ」
 ヤスシはトオルの持っていたナイフをとり、そのナイフの先をサチ子の顔にあてた。
「きれいだ…だがよっ、暴れるとそのきれいな顔に大きな傷がつくぜ…おとなしく俺達に抱かれるんだな。逃げようったって逃げるところもないし、それによいくら叫んだって、ここじゃあ、誰もきやしないさ」
 ズボンの前を異常に突っ張らせたケンが声を荒げた。トオルも目をギラギラさせている。
「ガツガツすんなよ時間はたっぷりあるんだ。奥さんはよ、俺達に抱いてもらいたいって、用意して待ってくれてたんだよ。俺達がきたらすぐにでもできるようにネグリジェの下には何も着てないのさ…パンテイまで脱いでやんの、お前も触ってみなって」
 その声を聞くとケンは左手をサチ子の胸元にまわし、彼女の胸のふくらみをぐいぐいと揉みしだいた。
「すごいっ! ヤスシ、お前知ってたのか? このスケのデカパイを…」
「ああ…やめて!」
 身をよじって暴れるサチ子の身体を、背後からがっしりと抱きこんだケンは、両手を生き物のように、豊かな胸元に這わし、唇をサチ子の首筋に荒々しく押し付けていた。ケンのしぐさに勇気づけられたのか、トオルも同じように触っている。
「なんてすべすべしてるんだ…」
「いやっ! さわらないで…」
 まるで蛇が這いずり回るように、手首から肘へ品定めでもするかのように二の腕を握り締めたり撫でたりしているが、おそらく彼達には肉付きのよい女の成熟した肉体のやわらかい弾力が、こまかく震えて掌の中いっぱいに広がっているであろう。暖かいぬくもりがじかに伝わって、彼達のものは一段と膨らみを増している。
 二人の男が欲情に目をギラギラさせて、嫌悪感と羞恥と、そして恐怖感でふるえているサチ子の肌を楽しんでるいる間に、ヤスシは腰をふり、脚をばたつかせてもがくサチ子の身体から、アッという間にネグリジェを剥ぎ取ってしまった。
 しみひとつない白い肌を隠すものは何一つなく、男達の淫らな視線がその裸身を這いずり回っていた。
「あなたたち、気でも狂ってんじやないの! こんなことして私が許すと思ってるの? 後で警察に訴えますからね…」
「ああ、サツに言いたきゃ言ったらいいさ、サツでよ、奥さんに突っ込んだら、もっとして、もっとしてって、泣いて嬉しがりましたって、くわーしく白状するからよ。実地検証をさせてもらえたらいいな、実演でもすりゃあ、サツの旦那も大喜びよ」
 おそらく、サチ子は愕然としているだろう。たかが脅しだと思っていたのが、なにもかも計算づくでやっている。初めて、サチ子の顔に絶望感が現れた。
「奥さん、分かったろう? 今夜は、俺達と楽しくやろうや。旦那には絶対にバラさないからよう」
「ヤスシ、早くやろうよ。もう我慢できないよ…下のほう、触ってもいいか?」
「ああ、たっぷり刺激しておいたほうが、奥さんも悦ぶからな。そうだ俺達も裸になって元気のいいところを見せようぜ。奥さんだけが素っ裸じゃ不公平だからな」
  三人の若者はかわるがわるにサチ子を押さえて、一人づつ裸になっていった。ヤスシもトオルも、それにケンも、素っ裸になった連中は若さを誇るように、これ見よがしに勃起したものを突き出しており、その中でもケンはブリーフを弾き下ろした途端、30度近い角度をもってまるで鉄ん棒のように逞しく怒張した肉塊を、ぬっとばかりに突出していた。
 ヤスシから、ケンのはでかいと聞いてはいたが、いま眼下に見えるそれは、ヘッドだけはテカテカと赤みをおびて光っているが、股間から隆々と立ち上っている肉塊は猛々しく蒼筋を浮かべ、太さ長さ共に他の二人を圧倒するものであった。それは、男の私が見てもほれぼれとするものであり、手馴れた女を服従させるには、格好の武器となるであろう。
 怒張した一物をこれみよがしに突出した裸身に囲まれたサチ子は、さすがにもう説得の意欲も失せたのか、男達の裸身から目をそらせるのに懸命のようであった。
「すげえオッパイだなあ…」
トオルが何回目かの嘆声を漏らして手を差し伸べた。
「奥さん、そろそろベッドへいこうか。奴らもしびれ切らしてるからよう」
「やめて…」
  サチ子が、二人に掴まれている手をふりほどこうとして悶えると、ヤスシが反対側からその白い乳房の頂点についている乳首を指で抓みながら、
「奥さん立ったままでやるのが好きかい? それだったらここでぶちかましてやろうか」
 ヤスシは怒張したものをサチ子の下半身に突き立てた。
「いやっ! いやっ! やめて…なぜ、こんなことを…ああっ!」
 突き立てられた腰を引きながらも、もっとも敏感な性感帯である乳首を、ヤスシに指の腹でコロコロと刺激されて、サチ子が思わず声をあげた。
  1. 2014/07/11(金) 10:16:32|
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嘱託輪姦 第4章 陵辱

 ふっくらと盛り上がった乳房の上に、硬くしこった小さなグミのような乳首をヤスシが指ではさみ、ころがすように愛撫するたびに、二人の男に掴まれたサチ子の白い腕がピクピクと痙攣するようにひきつるのが私にもはっきりと見えた。
「へへへ…なかなか感度がいいらしいな、奥さん、これは楽しみだぜ」
 私が言うのも変だが、サチ子は着痩せするたちで、服の上からは想像するよりは大きな乳房は、大きな球を真っ二つに切断して左右の胸にくっつけたような、完璧といいたいくらいの丸みであり、掌で揉むと生ゴムのような弾力が、暖かいぬくもりと一緒に掌いっぱいに広がり、なんともいえない気分にさせてくれたものだった。
 それより、私の気にいってたのは、乳首の美しさであった。子供を産んでいないせいか、ピンクビデオで見るのよりずっと小さい乳首で、淫らさやうすぎたなさが微塵も感じられない清楚そのものの、硬くしこったグミの実のようなかわいらしい乳首だった。
 だが、その乳房も、乳首も、あの男がもみしだき、その快楽にサチ子は酔い痴れたであろう。私には、どうしてもそれが許せないことであつた。
 私の真下にあるベッドまで、引きづられるようにして連れてこられたサチ子は、両手はケンとトオルに押さえられ、そのベッドの上で大の字になっている。ヤスシは脚の上に跨ってサチ子の自由を奪っていた。片手で乳房を揉む二人の男達の指の動きに眉をしかめ、身を悶えさせるサチ子を見ていたヤスシは、
「じゃあ、奥さん、そろそろ楽しませてやろうか」
と言いながら、手をスーッと太腿から上に這わせる。
「ああ…だめ!」
 黒い恥毛の部分はことさら避けて、太腿の内側から張りのある腹部に、そして、くびれたウエストから再び太腿へと、すべすべした女の肌ざわりを楽しむかのように、ヤスシが掌をずらしていくと、サチ子はいままでになかった激しい抵抗を見せた。
「そうら、奥さん、大事なところに指が入るよ…」
 掌をたるみひとつない下腹にぴったりとあてがい、指先をピアノの鍵盤でも叩くようにうごめかせる。
「よして! いやっ! いけません…」
ヤスシの指は恥毛をかき分けている。
「やめてぇっ! いやよっ! ああ、だめ…」
 サリサリとした恥毛の硬い感触を楽しむかのように、ふっくらと盛り上がった恥毛の丘をヤスシが撫でまわすと、サチ子の悶えがいっそう烈しくなるのが、私の嗜虐感を刺激してなんともいえない気持ちになった。
「うっ…」
 ヤスシの指先が、ついにサチ子の亀裂をなぞり、小さな木の実にでも迫ったのであろう。サチ子は身体を折るようにして息をつまらせた。
 私の眼下にはサチ子のくぼんだ腹部と、魅力的な曲線を描く伸びた両脚がある。太腿をぴっちりと必死に閉じ合わせているが、豊かに張った太腿の付け根に、黒々と恥毛が淫靡な翳をつくって象牙色の白の中に沈んでいた。
 恥毛に覆われた下腹部が、ふっくらとふくらみ、小さな丘となって太腿の割れ目へ落ち込んでいる。そのふくらみを裂くように刻み込まれた亀裂を割って、ヤスシの指が深々と埋まっていった。
「あっ! だめ! いやよっ…」
 サチ子の全身に鋭い痙攣が走った。乳首が硬くとがり、白い胸元がのけぞった。
「奥さん、なんだかんだと言ったって、もう、ぐっしょりじゃないかよ」
 ヤスシは腰を浮かし、そしてサチ子の膝頭をつかむと、荒々しく横に押し広げた。黒い恥毛を二つに分けるように、濃いセピア色の亀裂がのぞき、とろとろとした粘りつくようなサチ子の深部までが見えるようであった。ヤスシの二本の指が、その亀裂をまさぐると、
「いやっ! やめてぇっ!」
 サチ子は必死に開かれた身体をすぼめようとベツドの上でのたうった。
「暴れたって無駄さ」
 ヤスシの目には嗜虐な笑いさえ、ギラギラといろめいていた。膝と膝の間に、ヤスシがあぐらをかいていては、サチ子がどんなにもがこうが、引き裂かれた身体を閉じられることはなかった。
 奥深く入れた指が淫らにうごめくたびに、サチ子は腰を引き、身体をよじり、ヤスシの手を逃れようとしているが、それが逆にヤスシのサディスチックな快感をあおっているようであった。
「そうだ、もっと暴れな! もっと腰をふるんだ!」
 と、さらに手の指を烈しく、まさぐるように動かすと、グッと歯を噛み締めヤスシの淫虐に耐えていたサチ子の口から、悲鳴のようなうめきがほとばしった。
 白い頸をのけぞらせ、押さえられた腕がヒクヒクと痙攣する。内腿の白い肌がピーンと張り詰めたようになり、太腿の付け根がえぐったようにくぼむ。男の侵入を防ぐように力の限り硬く合わせようとしていた太腿が、いつしか受け入れるように開いていた。
「くくっ! むむ…」
 もはや理性は姿を消し、官能の炎がサチ子の全身を、身体の芯からあぶっていた。いくら歯を食いしばっても、洩れてくるのは喜悦のうめき声であった。
「うううっ! やめて…」
 サチ子の睫毛がふるえ、目尻から涙がこぼれた。
「お前ら、もう手を押さえなくったっていいから、二人でオッパイを可愛がってやれや。それによ、ケン、お前のドデカイやつを奥さんに握らせてやれよ」
「よう、奥さん、俺のをしごいてくれよ」
 ケンはサチ子の手を取り、動くたびにピクンピクンと脈打ち揺れているものを握らそうとした。
 サチ子はそれに逆らって手を引こうとするがケンの力に勝てるはずがなく、太い蒼筋が絡み合い脈打つように浮き上がった欲望の肉塊を無理に握らされ、そのサチ子の指を囲ったケンの手の動きによって、ケンの欲望を更に昴める形となっていた。
 ケンに刺激されてか、トオルも自分のものをサチ子に握らせ、やはり、自分の手を動かしてしごいていたが、3人の中では一番若いトオルは、現実にこうしてすばらしい女の裸身をなぶり、その女の悶えるさまを見て興奮が高まっている上に、いままた、その女に自分のものを握らせ、しごかせてはもはや限界だったのか、
「おうっ…」
 と、叫んだかと思うと、白い肌が、さきほどから男たちになぶられて、ピンク色をぼかして溶かし込んだように、色づいている豊な胸の上に、大きい弧を描いて情欲の精を噴出させた。
「おい! ヤスシ、やらせろよ! なあ、俺に先にやらせろよ!」
と、言う、ケンのしぼり出すような声に、
「バッキャロ! ガツガツすんなよ。先ずは俺がやるんだよ! お前のデカイやつをいきなりぶちこまれたら、奥さん、目をまわすぜ、それよか、そのデカイのを奥さんにしゃぶってもらいなよ」
「いやっ! やめて…ゆるして…」
「さあ、ゆっくりしゃぶるんだ」
 サチ子の胸に跨ったケンは、蒼筋を立てて怒張した黒い肉塊をサチ子の顔前に誇示するように突き出した。
 サチ子は引き裂けんばかりに眼を見開き、おそらくは初めて見たであろう、ズキッ、ズキッと脈打っている巨大な肉塊を放心したように見つめていた。やがてケンは、いやがるサチ子の朱唇を割るようにして、その黒い巨大な肉塊をこじ入れた。
「むぐぐぐ…」
「あきらめなよ、奥さん…そんな大きいのにゃ、めったにお眼にかかれないぜ、たっぷりとしゃぶって楽しみなよ。それによ、そろそろ下にもぶちこんで欲しいんだろうが、今、やってやっからよ、一緒に十分に楽しもうぜ。すぐに、もっともっとって言わしてやっからよ」
「くくくっ…」
 ケンのものから見れば、多少の見劣りはするものの、抑えに抑えていたヤスシの欲望の肉塊は天を指していた。
その先端をサチ子の股間にあてがい、亀裂を引き裂いたかと思うと、そのままサチ子の身体に覆い被さり、若さにまかせて一気に頂上をめざし激しく動いた。あんなに抵抗していたサチ子の両手も、いつしかヤスシの背に爪を立てるように回されていた。
  1. 2014/07/11(金) 10:18:00|
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嘱託輪姦 第5章 敗北者

「ケン、お前の番だぜ。そのデカイやつが欲しいって、奥さんはせがんでんだ。早くぶちこんでやれれよ」
 一人の男に犯され、陵辱のかぎりを尽くされた後で、傍若無人な新たなる闖入者が現れても、全裸のままのサチ子は身体を開いたまま動く気配もなかった。
 そげたような、内股のそけい部のうすい筋肉がひきつってブルブルとふるえており、朱唇を裂くような悲鳴をあげた後の、せわしない息づかいに胸を大きく揺らせていた。その胸の白い肌も、烈しい交接でバラ色に染まり、全身から噴き出る汗で艶やかに光り輝いていた。
 V字形に割られた大腿の間にしゃがみこんだケンが脚に手をかけると、サチ子は物憂げにその白い脚をひねり、よじり合わせてわずかに抵抗を見せたが、ケンは苦もなく両脚を肩に担ぎ上げ、蒼筋を浮かべて脈打っている、漆黒の巨大な肉塊を手にとり、赤黒く張りテカテカと光った先端をサチ子の亀裂にあてがった。
 さっきまでは、つつましやかにぴったりと閉じていたであろう花びらが、ヤスシの陵辱によって今は濡れて輝きながら、内側の肉壁がまるで大きな大輪の紅い花を咲かせたように、内腿の白さと対照的な真紅の美しさを、惜しむことなくさらけだし、たるみのない脂ののった下腹部から股間にいたる淫らな斜面の草むらに、ヤスシの精気の名残の白液が、にぶく光っているのが痛々しくもエロチックであった。
いまはもう抵抗するすべもないサチ子の股間に向けてケンが腰に力を入れた。赤黒く肥大した先端がじょじょに亀裂を割っていく。
「ううっ! むはっ!」
 ケンが腰に力を入れるたびにサチ子は腰を引きながらも重苦しそうな生臭いうめき声をあげている。
 すでにヤスシのものによって道を付けられているとはいえ、そのヤスシのものとは、一回り違う隆々として巨大な黒い肉塊が、しだいにサチ子の亀裂の奥深く沈み込んでいくさまを、私はかたずをのんで見守った。
 固くかみしめたサチ子の口から、
「ううう…」
 と、うめき声が洩れる。ケンがゆっくりと腰を動かし始めた。
「ようし、いいぞケン、奥さんの腰をかかえこめよ!」
「なにするの? いやあっ! やめてぇっ!」
 放出した後の虚脱感で、一休みというところだったヤスシがポラロイドカメラをかまえると、ケンの巨大な肉塊を、もうすでに根元までくわえ込んでいたサチ子が、ひときわ高い悲鳴をあげた。
「奥さんよぅ、ケンのようなデカイやつをぶらさげた男には、めったにお目にかかれないんだからさ、記念に写真を撮っといてやっからな。後で、旦那と見ろや」
「そんな、やめて! おねがい、写真だけは…」
 腰をよじり、身体を捻じ曲げてカメラのレンズから避けようとするサチ子だったが、その身体の中心に巨大な肉塊を打ち込まれている身ではなすすべもなかった。
ピカッ! ストロボが閃く。
「そうら、もうすぐできるぜ…」
 おそらくヤスシの手にしている印画紙には、ケンの肩に両脚を乗せて、その股間の付け根には巨大な肉塊を没入させた、サチ子のおぞましい淫らな姿が、しだいに鮮明に浮き出ているだろう。
「だめだ! ケン! 今のは、お前の立派な代物が見えないや。ちょっと抜いて、そのままにしてろ」
「やめてぇ! おねがい…」
ヤスシは手にしたカメラをかまえなおし、
「ようし! いいぞ…」
ふたたび、閃光が走り、サチ子の身体から力が抜けた。
「おねがい…写真だけは…」
「へえー、写真は駄目だけど、本番のほうなら、いくらでも俺達とやるってのかい?」
「うう…」
「どうなんだ? 本番なら、いくらでもサービスしますって言いたいのかい?」
「おねがい…」
「ケンよ、奥さんがお願いしますってさ、充分に楽しませてやれよ。奥さんもケンにサービスしろよ!」
卑猥なことを口にしながら、ヤスシは次々といろんなアングルからストロボを閃かせていた。
「うううっ! やめて…くくっ! むうっ…」
 ケンの腰を突き出すテンポが速く力強くなるにつれて、もはや理性は姿を消し、官能の炎がサチ子の全身を芯からあぶっていくようだった。いくら歯をくいしばっても、洩れてくるのは喜悦のうめき声になり、いくら自制してもケンの腰が少しでも遠のくと身体がそれを求め、サチ子のほうからそれを追い求めていくようになっていた。
じっとりと白い裸の全身が汗ばんでいた。ただでさえ盛り上がっている乳首が、ケンの烈しい動きにつれて胸を張るたびにはちきれんばかりとなりキラキラと輝く。固くとがった乳首が私にはもぎとってしまいたくなるようなサディスチックな誘いを感じさせた。
それと同時に、ケンの両肩に乗せたサチ子の脚が快楽をあらわにし始め、ひきつってふるえているのを目の当たりにしていると、ふいに、他の男に自分の妻が、今は復習しようとしているサチ子ではあったにしても、そのサチ子が犯され、犯されながらも、しだいに燃え上がっていく姿に嫉妬を感じた。
 悲愴感を覚えているのは、むしろ私のほうだった。どう虐めたらサチ子は音をあげるのか、たとえ鞭でなぐっても、このサチ子は歓喜の悲鳴をあげて、もっと、と叫ぶかも知れない。そこには絶望しかなかった。
 ストロボの閃光が、烈しい律動で充分に潤んで卑猥な音をたてている部分の光景を浮き彫りにする。その閃光の度に浮き上がるケンの肉塊は黒々と濡れ光っており、異常なほどの大きさに隆々と怒張したその巨大な肉塊を抜き差しするたびに、
「ああっ、あうっ」
 と、サチ子は悲鳴をあげてのけぞり腰をゆさぶっている。まさに淫靡なその姿はすでに私という男の妻ではなく、女であり雌であった。いや、魔性の巣くう淫蕩な雌獣かもしれない。
 サチ子がこんなに簡単に、早く順応するとは思ってもいなかった。
「ああっ、あうっ…いいっ…」
 サチ子は唸った。うめき唸り、そして汗と脂でドロドロに光った身体を痙攣させて、連続的に絶頂を迎えている。
「あ、あっ…いいーくっ!」
「うっ、ぐぐ…うはっ、ああ、いいっ、いいわあっ…いくうっ! ねえ、いっくうっ!」
 サチ子がふりしぼるような悲鳴をあげて、何度目かの絶頂に上りつめた。
 柔らかい肉体も裂けよとばかりに攻め込み、サチ子を狂乱状態に落とし込んだケンは、そんなサチ子を無視してやおら立ち上がり、そのサチ子の身体を横にゴロリと廻したかと思うと顔を伏せさせ、腰を高く上げさせて四つん這いにさせた。メロンのような乳房が揺れている。ケンは膝で立ったまま、脈動している肉塊を力強くサチ子に押し付けた。
「あうっ、うううっ…」
 その巨大な黒い肉塊は、サチ子の悲鳴と共に消えた。ケンは強くその肉体でサチ子の大きく二つに割れた腰を圧迫しながら、両手でサチ子の乳房を弄ぶ。サチ子の顔は、まるで激しい苦痛を味わうかのように歪んでいる。
「あーーっ! いい、ねえっ、きて、きて…」
ケンの律動が烈しくなってきた。
「ああっ! もうだめっ! だめっ! ねえっきてっ! あうっ、うっ! いっくうっ! いいっ…」
 サチ子は狂ったように全身を震動させ、痙攣させ、のど首をぐうんと伸ばして反り返る。
続いてケンも、
「うおっ、ううーーむ…」
 と、獣の吼えるようなうめき声をあげて、のけぞった体を前に倒し、サチ子を押しつぶして果てた。

 二人の男にたちに存分に犯され、陵辱の限りを尽くされたサチ子は、再びカメラをかまえたヤスシに仰向けにされたが、それに逆らうことも起き上がろうとする気力もなく、度重なる陵辱に、いたるところ紅を散らしたように染まっている白い肌は、全身から噴き出る汗と脂で艶やかに光っていた。
 乱れたほつれ毛が、汗に光る額に何本かべっとりと張り付き、せわしげに吐く吐息や苦しげに波打つ胸のふくらみが、サチ子に凄惨とも思える被虐的な美しさを与えていた。
 ボロギレのように横たわっているサチ子に、ヤスシは容赦なくストロボを閃かせる。印画紙は次々と床に落ちてかってに卑猥な映像をつくっていく。
 ヤスシの手によって広げられたサチ子の亀裂は、さきほどからの烈しい陵辱を物語るかのように紅い花びらが咲き誇っていた。その開いた花唇からは若い二人の男が注ぎ込んだ夥しい精液が、花唇が息づく度にトロトロと流れ出ており、サチ子の身体全体から注ぎ込まれた精液の匂いがムーッと蒸れ立っているのを感じさせた。
 
 サチ子には魔性が棲んでいて、それが男を狂わしサチ子自身を淫らにしているんだ。その魔性を追い出すためには数多くの男のものによって魔性の穴を塞ぐしかない。
 サチ子を男たちに犯さすことによって、羞恥心を刺激し、虐めることによって魔性を追い出すのだ。これは復讐ではない。と、思う一方、多くの男たちを迎えて魔性のなにかは、かえってそれを悦ぶだけかも知れないと思った。
 今、私の真下でトオルに犯されているサチ子の表情には苦痛はない。最初、ヤスシに犯された時は、サチ子の表情は恐怖におののき、身体いっぱいで抵抗しており、それは強姦そのものであったが、その顔もだんだんと表情が変り、相手が変わって際限なく犯されていくうちには、どこか恍惚とした表情を浮かべ、トオルの背に双手をまわし、烈しく腰をゆすっているいまのサチ子には、淫蕩的な快美の表情を隠そうとする意図も見られなかった。
 私は敗北者だった。サチ子はもう私一人のものではないのだ。サチ子の身体に染み付いている精液の匂いは、夫の私からの贈り物ではないのだ。
 ただ、不思議なことに、私のこの絶望的な気持ちから、嫉妬の感情はわきおこってこなかった。いや、
わきおこってこない…と、言ったら、それは嘘になる。その嫉妬の感情に何か得たいの知れない病的な、そして情欲的な、快美と興奮を覚えている事実を私は否定できない。
 私は魔性に魅入られたのだろうか。しかし、魔性に魅入られるということは、なんと言う快美なんだ。私の心の奥にある嫉妬そのものが快美なんだろうか…

 髪を乱した頭を枕に乗せ、仰向けに寝たサチ子の上にトオルが両手を左右に突っ張って半身をもたげ、重みをサチ子にかけないようにしながら烈しく腰を上下させている。その横には、ヤスシが、サチ子の胸の白くむっちりと盛り上がった乳房に顔を寄せて乳首を口に含み、片手は下の女の内股に伸びている。
 サチ子は激しい息づかいをしながら、乱れた髪をふりみだし、うめき、絶叫し、腰を突き上げて狂乱している。
 淫乱の限りを尽くして執拗に展開される光景を後に、私は立ち上がった。ひときわ高いうめき声や、叫び声とも泣き声ともとれる激しい喘ぎ声を上げて狂乱しているサチ子の凄惨とも言える姿を、もはやこれ以上見続けるだけの感情の余裕が私にはなかった。
  1. 2014/07/11(金) 10:19:08|
  2. 嘱託輪姦・Hirosi
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私の日常 第1回

私は隆春37歳。妻は文恵38歳。娘は良子17歳。
つたない文章ですが、少しずつかいていきたいと思います。

2年前の7月中旬から8月16日まで私は名古屋に出張に出ました。その時の出張はきついことがわかっていたので、会社から出張後の一週間の休みをもらっていました。そして8月16日。

「ただいま」
玄関のドアを開けた時、「生臭い」としか言いようのないムワッとした匂いがした。なんだろう?と思いながら居間へ向かった。居間のドアを開けようとした時、私は何人かに羽交い絞めにされ、そのまま手足を縛られ口をふさがれ、そのままの状態で居間に引きずり込まれた。そして私の目に飛び込んできた光景は、妻と娘の陵辱される姿だった。テーブルなどの家具は部屋の片隅に移動させられ、部屋の中はコンビニ弁当や菓子の袋などでただ、散らかっていた。その中で6人の男に二人は犯され続けていた。よく見るとキッチンの方にはなぜか私服の女性がいた。

声の出せない私の上に乗っかった男は私に向けて話しを始めた。
「お帰り、お父さん。お父さんが出張の間お母さんが寂しいって俺らにねだるもんだから、ずっとこうやって相手をしてあげてたんだよ。びっくりした?」
「そりゃあ、びびるだろ」
笑いながらもう一人の男が言う。
「実はね、良子は高校に入ってすぐにあそこにいる女子のペットになったんだよ」
キッチンにいる2人を指差しながら男は言う。
「そんでそのまま何人かの女子に遊ばれてたんだけど、途中から俺らも加わらせてもらってね。それからは俺らの便所になったんだよ」
「ペット」や「便所」という言葉の意味はすぐにはよくわからなかった。後で事細かに説明されるまでは。
「先月くらいにお父さんが一ヶ月間出張でいなくなるって聞いたんでね。お父さんが出かけた次の日からこうしてお母さんの相手をしてあげてるんだよ」
話をまとめるとこうなる。まず、娘は同じクラスの女子にいじめを受けていて、それが「性的」なものに変わった時、娘は「ペット」になった。そして女子の主導で男子が加わり、「便所」になった。

この辺の描写は「妻」ではないので省きます。いろいろ聞いてはいるのですが。

私の出張を知った女子のリーダー格の鈴木は今回の計画を実行した。まず、学校が終わったあと、女子二名と男子5名で我が家を訪れる。そして娘の部屋に行き、娘を裸にさせる。そして鈴木の足をソックスをはいたまま舐めさせる。そこにお茶を持ってきた妻がそれを目撃し、驚いている隙に男子が押さえつけそのまま犯させる。そしてデジカメで妻の痴態を写し収める。

そして、そのままいいなりにした妻も含めた二人は寝てるとき意外はほとんど誰かに何かをされていたらしい。多いときには20人近くの男子の相手をさせられたらしい。
  1. 2014/07/11(金) 10:20:22|
  2. 私の日常・たかはる
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私の日常 第2回

私は隆春37歳。妻は文恵38歳。娘は良子17歳。
つたない文章ですが、少しずつかいていきたいと思います。

2年前の7月中旬から8月16日まで私は名古屋に出張に出ました。その時の出張はきついことがわかっていたので、会社から出張後の一週間の休みをもらっていました。そして8月16日。

「ただいま」
玄関のドアを開けた時、「生臭い」としか言いようのないムワッとした匂いがした。なんだろう?と思いながら居間へ向かった。居間のドアを開けようとした時、私は何人かに羽交い絞めにされ、そのまま手足を縛られ口をふさがれ、そのままの状態で居間に引きずり込まれた。そして私の目に飛び込んできた光景は、妻と娘の陵辱される姿だった。テーブルなどの家具は部屋の片隅に移動させられ、部屋の中はコンビニ弁当や菓子の袋などでただ、散らかっていた。その中で6人の男に二人は犯され続けていた。よく見るとキッチンの方にはなぜか私服の女性がいた。

声の出せない私の上に乗っかった男は私に向けて話しを始めた。
「お帰り、お父さん。お父さんが出張の間お母さんが寂しいって俺らにねだるもんだから、ずっとこうやって相手をしてあげてたんだよ。びっくりした?」
「そりゃあ、びびるだろ」
笑いながらもう一人の男が言う。
「実はね、良子は高校に入ってすぐにあそこにいる女子のペットになったんだよ」
キッチンにいる2人を指差しながら男は言う。
「そんでそのまま何人かの女子に遊ばれてたんだけど、途中から俺らも加わらせてもらってね。それからは俺らの便所になったんだよ」
「ペット」や「便所」という言葉の意味はすぐにはよくわからなかった。後で事細かに説明されるまでは。
「先月くらいにお父さんが一ヶ月間出張でいなくなるって聞いたんでね。お父さんが出かけた次の日からこうしてお母さんの相手をしてあげてるんだよ」
話をまとめるとこうなる。まず、娘は同じクラスの女子にいじめを受けていて、それが「性的」なものに変わった時、娘は「ペット」になった。そして女子の主導で男子が加わり、「便所」になった。

この辺の描写は「妻」ではないので省きます。いろいろ聞いてはいるのですが。

私の出張を知った女子のリーダー格の鈴木は今回の計画を実行した。まず、学校が終わったあと、女子二名と男子5名で我が家を訪れる。そして娘の部屋に行き、娘を裸にさせる。そして鈴木の足をソックスをはいたまま舐めさせる。そこにお茶を持ってきた妻がそれを目撃し、驚いている隙に男子が押さえつけそのまま犯させる。そしてデジカメで妻の痴態を写し収める。

そして、そのままいいなりにした妻も含めた二人は寝てるとき意外はほとんど誰かに何かをされていたらしい。多いときには20人近くの男子の相手をさせられたらしい。
  1. 2014/07/11(金) 10:21:05|
  2. 私の日常・たかはる
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私の日常 第3回

3ヶ月ほど前から、差出人不明のメールが届くようになっていた。メッセージは特にないのだが、アドレスがいくつか書き込んであり、それらはすべて「妻が陵辱されて喜ぶ夫」が小説なり投稿なりで書き込んであるところに繋がっていた。ネットを始めて間がなかった私は「こんなこともあるのかな?」と、軽い気持ちでそれらを読みふけっていた。そして「そういうこと」にだんだん興奮してくる私に気がついていた。

ドアを開けると10畳の洋間のフローリングの上にあった私と妻のためのベッドは2つだったのが1つになっていた。私のベッドが妻のベッドがあった位置に移動していて、私のベッドの横に置いてあった私のパソコンはそのままの場所にあり、そしてそのパソコンの周りには、私のものでないモニターを始めとして、ごちゃごちゃと機材が置かれていた。
「ああ、ごめんね、勝手に内装変えちゃったんだよ」
そういうと、男たちは担ぎ上げていた私を静かにおろし、口を塞いでいたガムテープを剥ぎ取った。
こんな状況の中、思わず最初に口にした言葉は
「ち、調教って・・・俺をどうするつもりだ・・・?」
だった。声は少し震えていた。
連中は、「妻と娘を心配する」言葉が出ると思っていたらしく、思わず口にした「自分のみを案じる」言葉を聞いて全員が吹き出していた。
「はははっ、あんた最高だね!まさかここで自分の事だけを心配してるなんて。」
「ホントだね、それでも一家の主なの?」
私は思わず顔があかくなってしまった。

「まあ、いいや」
ひとしきり笑った後、種田が説明を始めた。
「俺が調教なんて言うからびびっちゃったんだね。ごめんごめん。いやぁ、最初はその予定だったんだよ。こっちには男が好きなやつとか、いわゆる両刀使いとかがいるもんでね。連中に任せようかという話だったんだよ、最初はね。でも鈴木のやつがさ、それじゃあ面白くないってんで予定を変えたんだよ。それでさ・・・」
話をまとめるとこうなる。
まず、この家は元々妻の実家の為、名義は両親が死んだあと妻になっている。そして既に、妻は彼らの奴隷になることを誓わされ、契約書と誓約書を書き、印鑑も押してあるため、「奴隷の持ち物は主人のモノ」と言う勝手な理屈で「鈴木」という女子の持ち物にこの家はなっている、ということ。
「と、いうわけで、この家にあんたが住む権利はもうないんだよ。だからここから出てってほしい・・・けどここからが大事なとこなんだけど。」
一度言葉を切る。
「鈴木の提案でさ、「家賃」を払うのならこの家に住まわせてやってもいいってことになったんだ。ただ、あんたが「借りられる」のはこの二階だけ。まあ、この部屋と6畳の部屋が二つあるし、トイレもあるし、しょぼいけどキッチンやシャワーもあるから生活には困らないだろ?」
この家は元々平屋建てだったのだが、私たちの結婚を機に2階を両親が建て増ししてくれた。
「ただ、1階は鈴木のモンだからな、玄関以外は入るなよ。絶対にな。もし1階のものを使いたければ使用料が発生するからな。」

私は怒りを通り越し、ただ、呆然とそれらを聞いていた。
  1. 2014/07/11(金) 10:22:17|
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私の日常 第4回

妻と私は高校のときに知り合った。当時私はサッカー部の1年。彼女はバレー部の2年。そして彼女の妹の幸恵がサッカー部のマネージャーだったという縁で、いろいろあった末、付き合うことになった。その後彼女は大学に進学。それまでは順風満帆だった私たちだがそれを機に少し疎遠になった時期もあった。まあ、私が同じ大学に進学して少し後に元どうりになったのだが。そして、大学在学中に彼女が妊娠。互いの両親といろいろあったのだが、とりあえず籍を入れ彼女はしばらく休学。そして私は彼女の家に引越し、そこから大学に通うことになった。大学卒業と同時に式を挙げ、今に至る。
ちなみに、彼女の両親は5年前と3年前に他界した。彼女の妹、幸恵は、10年前に結婚し家を出た。そして、旦那の転勤で四国の愛媛に引っ越していった。弟の孝弘はアメリカで働いている。

呆然と話を聞いている私に彼らは言葉を続ける。
「そんでまあ、今すぐ決めることはできないだろ?だから5日やるよ。時間を。どうせ休みなんだろ?ただ、その間ここからは・・・ってゆーかこの2階からは出させないからね。そこにさ、モニターがあるだろ?」
種田が指差す場所にあるモニターを、岸田と呼ばれた男が操作する。
「実はさ・・・」
岸田がモニターを付け、いろいろ弄るとどこかで見た光景が映し出される。
「んん・・・ああ・・・」
音量はそれほど大きくないが声も聞こえる。それは一階で行なわれている妻たちの痴態だった。
「一階の居間と浴室とトイレにさ、カメラをしかけてあるんだ。そんでさ・・・」
種田が目配せする。
岸田がチャンネルを弄る。
すると、場面と光景が次々と移り変わる。
居間は台所からと居間の入り口のドアの上あたり。それと締め切られたカーテンのそばにおいてある持ち運び式のカメラ。トイレは真正面から斜め上に。浴室のカメラは更衣室に備え付けてあり、浴室のドアを開けると、その中も映し出される。
「あんたはこの五日間、このモニターを見ててくれ。まあずっと見てる必要はないけど。俺らも極力モニターの近くでやってやるからさ。そんで・・・」
岸田がモニターを消す。
「ここからが究極の選択だ。俺たちはこれから五日間下で楽しませてもらう。それをあんたは見る。そして、五日後決めて欲しいことがある。」
種田の口元が歪む
「このままこの状況を続けるか否か、を。」
「・・・どういうこと・・・だ・・・?」
やっとのことで二言目を発する。
「鈴木の提案なんだけどさ、五日後にあんたが「続けたくない、元に戻りたい」と言えば、俺たちはすべてをなかったことにしてやる。良子へのいじめも止めてやるし奥さんにも手を出さない。もちろん今までの画像やらなんやらも全部返す。なんなら焼却してやってもいい。俺らはすべてを忘れてやる。ただ・・・」
周りの連中をぐるりと見回し、言葉を続ける。
「ただ、そこであんたが「続けたい」といえば、このまま続ける。もちろんその決断は奥さんや良子には言わない。あんたは俺たちに脅され続けてるって説明してやるよ。」
私は唇を噛み締め、必死で理解しようとしていた。
「で、まあ五日後にそれを決めてもらうんだけど、きめたらそれっきりってわけじゃあない。一年、期限をやるよ。一年間の間なら「やめたい」と言えばさっき言った通りすべてをやめてやる。
いい条件だろ?・・・まあ、あんたに「やめたい」と言わせない自信があるらしいからこんな条件なんだけどね。そんで、一年後にもう一回聞いてやるよ続けるかどうかを。もしそこでも「続ける」のなら、あいつらは鈴木のモンになる。もちろん「飼う」場所はここらしいけどね。要するにそうなったら鈴木があきるまでは一生このままだ。まあ、奥さんのほうは「使えても10年だね」とか言ってたからそのころには奥さんは解放されるでしょ。ただ、良子のことは異様に気に入ってるからなぁ、あいつ。場合によっては良子が死ぬまで使われるかもね」
言い終えた後、種田はポケットからナイフを取り出し、それで私を縛るガムテープとビニールテープを切り裂いた。
「よし、楽になった?一応こういうものもあるんでね、いま暴れても無駄だよ。まあ、もしそんなことしたらあいつらのいろんな映像がいろんなとこに出回ることになるけどね。」
ナイフを見せつけながらそう言う。
「さて、今から五日間は絶対に2階から降りるんじゃないぞ。モニターではどこをどう見ても自由だ。飯は俺らが持ってきてやる。わかった?」
私は思わずうなずいてしまった。
そして、種田が寝室のドアを開けようとした時、
「おいおい、やんねぇの?」
「ああ!!そうだ!!忘れてたよ・・・。」
佐藤に言われ、種田が何かを思い出す。
「おい、ちょっとこいつ押さえつけてよ」
種田がそう言うと男子全員に私は「大」の字に押さえつけられた。
「ええーー!やっぱりやるのぉーー?」
由香がそういって難色を示す
「だって、やってやんなきゃかわいそうだろ?一階からずっとびんびんだぜこの人。」
そういって私の股間を差す。
何をやるのかはわからなかったが、確かに私の股間は一階のあの光景を見てから一切萎えることなく、硬さを保っていた。
そして由香と竹田の手によって私のズボンとトランクスは脱がされた。
「ふーーーん、でかさは・・・普通かな・・・?」
竹田がそうつぶやく、
「じゃ、どっちがやる?」
「二人でやってやれよ」
「そうだね」
そう言って二人はソックスを履いたまま私の股間を踏みつけた。
「ううっ・・・!!」
おもわずうめいてしまう。
「おい、モニター付けろよ。」
種田に言われ佐藤がモニターをつけ、チャンネルを回す。
「おっ、そこがいいんじゃねぇ」
「そうだな」
私の視線はモニターにむけられた。移っていたのは浴室だった。そこでは妻が四つん這いになって、顔だけ上をむいて男の小便を飲まされていた。男の後ろには5人ばかり「順番待ち」をしていた。
妻は口をあけて浴びせ掛けられている。そして、用を足し終わった男のペニスを含みちゅうちゅうと吸っていた。
女子二人はさらに固くなり膨張した私のペニスを踏みつけ続ける。
「はははっ、これでいったら変態決定だね」
由香がそう言う。
妻は浴室のタイルにこぼした男の小便をすすっていた。

そして私は射精した。

「じゃあ、頑張ってね。」
彼らはそう言い、放心状態の私をそのままにして階下に下りていった。
出張中、妻とは電話で二度、話した。
1度目は向こうについてすぐ、当然このときは普通に話した。
2度目は8月4日、そのときはもう「始まっていた」はずなのだが30分ほど話している間、今思い出してもおかしなところは微塵も感じられなかった。

帰ってきたのが午後三時すぎ、今は5時を少し過ぎていた。
後始末をした後、しばらく放心状態だった私は、今、モニターをつけるかどうかで悩んでいた。

コンコン、とドアがなった。
私が返事をする前にドアは開いた。
「やぁ、やってる?」
入ってきたのは眼鏡をかけたショートカットの女の子だった。鈴木という女子だった。
「あれ?やってないの?なんで?あぁっ、モニターもついてない!」
彼女は驚きの声をあげ私の顔を覗き込む。私はおもわず目をそらす。
「せっかくいろいろ用意してあげたのに・・・種田から話は聞いたんでしょ?」
うなずく私
「ふーん・・・まぁいいや・・・ハイ、これ」
そう言って彼女はポケットから紙を出し、私に渡す。それにはこう書いてあった。
 見る・・・1000円
 踏み付け・・・3000円
 踏み付け(裸足)・・・4000円
 手コキ・・・15000円
 ブラ・・・3000円
 パンティー・・・5000円
 靴下・・・4000円
 その他・・・相談次第
 アナルマッサージ・・・10000円
 アナル挿入・・・20000円
 前立腺マッサージ・・・10000円
 フェラ・・・50000円
 ローション・・・サービス
 その他のプレイ・・・相談次第

「なに・・・これ・・・?」
私の質問に彼女は少し笑みを浮かべる
「それはね、お父さんの「オナニーお手伝い表」。その料金を支払えば私たち女子の中から誰かが来てそこに書いてあることをしてもらえるってわけ。もちろん誰にやって欲しいっていう要望も聞いてあげるわ。なんと、指名料は無しよ!」
そういって彼女は楽しそうに笑う。
「その他にして欲しいことがあったらいってね。メニューに加えるから。あぁ、そうそうそれね、合成もできるのよ。お父さんの要望には極力答えられるようにしてるの。たとえば、んーー・・・そうね・・・「見る」と「踏み付け」と「靴下」を選ぶとするでしょ、合計で8000円ね。これを選ぶと・・・そうね・・・2人必要ね。
要するにお父さんには寝そべってもらって、生靴下を好きに使ってもらって、一人がお父さんの股間を踏みつけるの。そして、それをもう一人が見ながらいろいろ言ってあげるわ。どう?夢のようでしょ。ちなみに何発でもオッケーよ。」
少し間をあけ、話を続ける。私はまた、勃起していた。
「これから五日間モニターをみててムラムラしたらだしたくなるでしょ?もちろん一人でやってもいいけど、それじゃあ飽きちゃうかもしれないじゃない?だから、希望があればそうやってお手伝いをしてあげるってわけ。格安でね。」
私の視線はウロウロと落ち着かない。
「それから、この五日間は「お試し期間」だから全部無料。好きなだけつかってね」
彼女はそう言ってニッコリと微笑む。
「まぁ、五日間楽しんでよ。21日の午後五時がリミットだからね。
あ、そうそう、今まで誰かが来たり電話があったときは良子に対応させてたんだけど、これからはお父さんがやってね。もちろん私たちのことは内緒よ。
それから、二人との接触は一切無しね。二人には「お父さんは脅して二階に軟禁してある」って言ってるから。監禁してるわけじゃないから逃げるのは自由だし、110番するのも自由だけど、そうしたららどうなるか、わかってるでしょ?」
そういって私を覗き込む
「あと、これからは一切お父さんはセックス禁止。誰ともね。風俗もだめ。まあ、五日後に「続けない」って言えば別だけど。許されるのはオナニーとこの表の中のものだけ。わかった?」
私はもう、パンパンに腫れ上がった股間を隠しながらしばらく考えた後、うなずいた。
彼女は微笑んでいる、そしてもうひとつ今度は紙切れを私に渡す。
「繰り返すけど、楽しんでね。これは一階においてある携帯の番号。
なんか用事があるときはここにでんわしてね。じゃあね。」
そういって彼女は部屋から出て行った。
  1. 2014/07/11(金) 10:23:06|
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私の日常 第5回

妻との性生活は「普通」だったと思う。セックスを覚えたての高校のころや妊娠が発覚する前は毎日のようにやっていたが、出産後は人並みにだいたい週2回だったと思う。ただ、フェラチオはしてもらったことはない。
「そんな、変態みたいなことはできない。」
と、妻は言っていた。いつもゴムはつけていたし、変わった体位や「アナル」なんかはやらせてもらったことは一度もなかった。

鈴木が去った後、とうとう私は欲望に負けてモニターをつけてしまった。「変態みたいな」事をする。妻の姿をどうしても見たかった。
モニターには浴室が映っていた。もう、だれもいなかった。チャンネルを変える。居間に妻がいた。

男たちはご飯を食べているようだった。妻はその中の一人に口で奉仕いていた。娘の姿は見当たらない。奉仕されている男は妻をカメラで映していた。チャンネルを変える。
モニターには男に奉仕する顔がアップになっている。ほんのり化粧はしてあるようだった。妻の肩甲骨あたりまで伸びている髪はいつものように後ろで束ねていた。
カメラが台所のほうに向けられた。女子たちは4人で私たちのテーブルに座り話しながらパンを食べているようだった。そして、その台所の下に娘の、良子の姿があった。鈴木の靴下を履いたままの足を舐めていた。

私はいつのまにかズボンを脱ぎ捨てオナニーを始めていた。モニターの中では妻が男の出したものを飲み込んでいる。
もうすぐ私も・・・、という時、さっきの表のことを思い出した。
擦るのをやめ、少し考える。
確かに異様に興奮している。心臓の鼓動は激しく鳴っている。このまま出すのがもったいない、と思ってしまっていた。
でも、これで、電話すると彼女らに屈服してしまったような感じになるのがものすごく嫌だった。
でも・・・

モニターは男のものを丹念に舐め上げる妻の姿がまだ映っている。モニターの中で携帯の音が鳴った。カメラは台所のほうに向けられた。
「はい、もしもし」
「あの・・・お願いしたいんだけど・・・」
声は明らかに震えていた。電話に出た鈴木にはわかっただろう。

私は風俗に行った事がない。知っている女性は妻だけだ。出張中、向こうの上司に誘われてピンサロに行くことになったが、妻に悪いと思い適当に理由をつくり、帰ってきた。
そんな私が・・・

「博子ォ、彼から電話だよ」
  1. 2014/07/11(金) 10:23:55|
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私の日常 第6回

博子と呼ばれた女子に電話が変わる。どうやら彼女が担当らしい。
「はーい!変わりましたよぉーーー、どのメニューにしますかぁ」
きわめて明るい声で博子が言う
「あの・・・見る・・・で・・・」
「え!?」
しばし絶句しているようだった。
「それだけでいいの!?タダだよ、タダ!五日間だけだよ!使わないと損だよ!」
私は少し悩んでから
「いや・・・最初だから・・・」
と答えた。
「んーーー・・・・・・そっか・・・まぁ、徐々にってことね?まぁいいや。じゃあ・・・孝ちゃんいこうか」
「え?あたし?・・・しょうがないなぁ・・・」
孝ちゃん―竹田孝子の手を取り、モニターから二人の姿が消えた。

「こんばんわー」
二人はノックもしないで入ってきた。
「さっそくだけど、どうぞ」
そういって二人は私の横にちょこんと座る。他の連中はみんな私服なのだが博子だけはなぜか制服だった。
「え・・・と・・・」
戸惑う私に博子が言う
「「見る」だけでいいんでしょ?見ててあげるからどうぞ」
「あ・・・じゃあ・・・」
モニターの中は妻がアナルのアップに変わっていていわゆる「アナルビーズ」で責められていた。
始めて見るその光景に興奮しながらオナニーを再開する。
「ふーん、大きさは普通だね。あっ、でも少し皮が被ってる」
博子の言葉に思わず赤面してしまう
「まぁいいや続けてよ。」
妻はビーズが出てくるたびに嬌声をあげている。
「うわ、もうでてるよ、汁が」
「あー、そうだね、出てるね」
「もうカチカチじゃん」
「一回出してあげたんでしょ」
「うん、由香と二人でね。」
「へー、なのにもうあんなになってるんだ」
「でも、もうセックスできないんでしょ」
「うん、らしいね」
そういって、二人は笑っている。
「見られる」のがこんなに興奮するものだと言うことを、このとき初めて知った。

「まだ、なの?」
「結構もつね」
「踏んでやったときはすぐに出たんだけどね」
「ふーーーん・・・・・・あっそうだ!おじさん、いいものあげるからそこに仰向けになってよ。」
私は躊躇したが、
「いいから、いいから」
と、無理やり仰向けにさせられた。手はまだ動いている。
「何やるの?」
「サービス、サービス」
と、笑顔で言うと彼女は私の顔面の上にその股間を押し付けてきた。
スピーカーからは妻の声が聞こえている。
「どう?おじさん、じょしこーせーの匂いだよ」
彼女はそういってケラケラと笑っている。
私の手の動きが無意識に速くなる。
そうして、それからはモノの十秒も持たなかった。

「ふふふっ、おじさんってMっ気があるんだね。ねっ、気持ちよかった?」
思わずうなずく私。
情けないと言う気持ちもあったが、それ以上に「気持ちよかった」「もう一度・・・」という気持ちで一杯だった。

「もう一回する?」
彼女の提案に一も二もなくうなずいてしまった。

モニターにはアナルを貫かれている妻の姿が映っていた。
  1. 2014/07/11(金) 10:24:55|
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私の日常 第7回

結局、初日は4回も出してしまった。
一度目は二人に踏まれて。
二度目は顔面騎乗されて自分の手で。
三度目は竹田の、靴下を履いたままの足を舐めながら、博子に足で踏みつけてもらって。
四度目は竹田のパンティーを舐めながら博子に手コキで・・・。
もう、「タガ」が外れてしまった私に躊躇はまったくなかった。
私自身の女子高生との「プレイ」で肉体を。そして、モニターから流れる映像で心を、それぞれ犯されているような気分だった。
誰がどう見ても「変態」としか思えない行為を女子高生に罵倒されながら続ける・・・

モニターを見てて気付いたのだが、主に男に陵辱されるのは妻の方だった。娘は主に女子に「使われて」いるようだった。
二人はもちろん、私がこんなものを見ながらこんなことをしてるなんて夢にも思ってないだろう。

そうして、時間は流れ、21日。もう、どれほど出したかわからない。
私は5時前になると、なぜか正座をして彼女らがくるのを待っていた。

コンコン
ノックされる。時間は5時丁度。
「はい、どうぞ」
私は即答する。
中に入ってきたのは、今日ここに来ていた全員、12人いた。
鈴木が笑顔で私に言う。
「さて、決断の時です。続けますか?やめますか?」
答えはとうに決めていたはずなのだが、いざとなるとやはり躊躇してしまう。続けるなら今までの生活のすべてが無くなってしまうのだ。
迷わない方がおかしい。
そんな私を見かねて佐藤が口を開く
「オイ、グチグチ今になって悩むなよ。もう、決まってんだろ!?」
「佐藤、うるさい。」
佐藤が言い終わるやいなや語気を荒げた鈴木が口をはさんだ。
佐藤は、まだ、何かいいたげだったが、やはり鈴木には逆らえないらしい。黙ってしまった。

そして、しばらくの静寂の後、
「続けます」
と、そう、言ってしまった・・・。
刹那、
「なんだって?続けます?もう一回言い直してみな。」
語気は荒げたまま、私の顔をにらむように鈴木が言う
私は最初、分けがわからなかったがすぐに彼女の言葉の意味に気付いた。

「続け・・・させて・・・下さい・・・」
彼女はにっこりと微笑んだ。
  1. 2014/07/11(金) 10:27:24|
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私の日常 第8回

送られてくるアドレス。
出張に出る前の私の最大の楽しみは、その先にあるいろいろな話を読むことだった。
妻はそのことは知らない。今も知らないだろう。
そして、それらを読みふけっているうちに、興奮する対象が「陵辱される妻」から「何もできない夫」に変わっていることに私はうすうす気付いていた。

あの日、私は、彼女――鈴木瞳と「契約」を交わした。一方的に、無理矢理に持ち込まれたものではあるが、あの五日間の快楽で、私はその契約に途方もない魅力を感じてしまっていたからだ。
彼女はご丁寧に「契約書」まで用意していた。それは、私が妻と娘について一切口を出さないこと。二階を借りていられるためのさまざまな条件、など、いろいろなことがかいてあり、最後には
「ただし、この契約は、甲(私のこと)の意志により、一方的に破棄できるものとする」
と、書かれていた。
それは「自分でこの状況を望んだ」ということを文面上でも認めたことに他ならない。
私は自分自身の快楽のために妻と娘を犠牲にする、というこの状況にとてつもない興奮を覚えていた。

妻と娘には今まで通り「脅してある」と言っているらしい。二人とはあれ以来会ってもいないし言葉も交わしていない。勝手な接触は許されないからだ。それは「契約書」にもちゃんと明記してある。モニターで見られていることはもちろん知らない。

一週間の休暇が終わり、私は一週間ぶりに出社した。なぜか気分は高揚していた。仕事は順調にこなした。しばしば、妻の痴態を思い出し、手がつかなくなることもあったが、業績は以前よりも伸びていた。

その内に娘の夏休みが終わった。さすがに連中も学校があるため、妻が責められるのは今まで通り一日中ではなくなったが、娘は学校でも家でも、一日中調教されているようだった。学力は当然落ちるものと思っていたが、意外にも勉強はきっちりさせられるらしい。
妻は彼女たちの学校が終わるまでは普通の主婦に戻る。もちろん私は仕事があるため会うことはないが。妻も、もう自分でこの状況を抜け出そうとすることはないだろう。「奴隷契約」を結んでいるせいもあるが(このいきさつは次の機会に・・・)。
  1. 2014/07/11(金) 10:28:03|
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私の日常 第9回

あれから3ヶ月が過ぎた。もう11月。肌寒い季節だ。私は出社するときは背広の上に薄いコートを羽織っている。
今日の仕事を終えたとき既に5時20分を過ぎていた。電車を乗り継ぎ、6時過ぎにいつもの駅に着く。途中本屋に寄って少し立ち読みをし、目的の本を買った後、7時前に家に着いた。

玄関のドアを開けると、おいしそうな匂いとにぎやかな笑い声がしていた。気にはなるのだが一階には入れない。仕方なく右手にある階段から私の「借家」へ向かう。ちなみに家賃は5万6000円だ。
連中の靴はいつも通りきちんと靴箱の中に入れられている。突然の訪問者があっても怪しまれることはない。

階段を上り、正面にある「元・夫婦の寝室」の鍵を開け中に入る。連中の手によってすべての部屋に鍵をかけてあるため、妻が一人でいるときでも中の様子は一切わからないようになっている。
荷物を置いた後、先にシャワーを浴びようといつも思うのだが、やはりいつものようにモニターの電源を付けてしまう。
居間が映し出される。
今日は8人きているようだ。男が5人、女子は3人いる。居間のど真ん中にテーブルが出されてあり、その真ん中には「鍋」が用意されていてみんなでそれをつついている。
ちなみに、私の今日の晩御飯はコンビニで買ってきたソバとおにぎりが二つである。
妻の姿はいつものようにテーブルの横にあった。これまたいつものように全裸に靴下と首輪というスタイルで、ペット用の皿に盛られたものを食べている(何を食べているかはよく見えない)。手は後ろでに縛られているので口だけを使っている。
娘の姿がない。おそらくテーブルの下だろう。
いつもの見慣れた光景だ。
私はスーツを脱ぎ、シャワーを浴びることにした。

テレビを付け、適当に変えながら買ってきたご飯を食べた。
少し買ってきた本をぱらぱらとめくった後、またモニターの電源を入れた。
さっきと同じ居間の風景なのだが、人が減っている。ご飯はもう終わったのだろう、4人しかいない。男二人と女二人。私はチャンネルを回した。
トイレのカメラに娘と竹田孝子の姿があった。
一階のトイレは2畳近くの広さがある。洋式に変えるときに少し広くしたのだ。
その中の洋式トイレの横に妻と娘専用のトイレがある。動物用のトイレだ。
そこで、娘は「大きい方」をしていて、それを竹田が面白そうに見ていた。
今度は浴室に切り替える。

浴室のカメラは、更衣室から浴室を映すようになっている。その為、浴室の擦り硝子のドアを閉められると(まぁ、これが通常の状態なのだが)その中は当然硝子越しにしか見えなくなる。
私にとってこのことが唯一にして最大の不満であった。スピーカーはここからの音も拾っているので声は聞こえるのだが、肝心の中身が見えないのだ。よって、今、妻と男3人が入っている浴室の中でどんなことが行なわれているのか、何をしているのかがほとんどわからないのだ。
これまでは我慢していたのだが今回は少し文句を言おうと思い、私は受話器をとった。

「はーい」
居間にいた鈴木博子が出る。あのあと知ったのだが、首謀者の「鈴木恵」と、私を「責める」係りの「鈴木博子」は従姉妹同士らしい。
私は彼女に説明をした。
「ああ、あれね、私もあいつらに何回か言ったんだけど「寒いからヤダ」って言って聞かないのよ。でもその気持ちはわからないでもないから私もきつく言えないんだけどね」
「でも・・・どうしてもみたいんだ・・・」
その言葉を聞いて、彼女はケラケラと笑う。
「ふふっ、何?そんなに見たいの?それは奥さんのことが心配だから?それともおじさんがオナニーしたいから?」
私はすべてを見透かされているような気がしてしばし言葉に詰まる。
「どっち?」
なおも聞いてくる。
「あの・・・オナニーがしたいから・・・です・・・」

後日浴室の中にもカメラが設置された。
  1. 2014/07/11(金) 10:28:44|
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私の日常 第10回

鈴木恵は契約の時、「ご褒美」と称して「文恵 Vol2」と書かれたビデオを私に渡した。
このテープは無料だが、その他のテープは一律1万円で売る、と言っていた。サンプルをまず「無料」で進呈し、その次からは「有料」になる。これは、昔から使われる「商売」の常套手段だ。もちろん今でも使われている。彼女はそのことを知っているのだろうか・・・?

ビデオをデッキに入れる。

「どう?そろそろ欲しくなった?」
鈴木恵のこの言葉から始まるこのビデオは調教を始めて7日目を中心に編集してあるらしい。
妻にはなにで出来ているのかはわからないが貞操帯が装着してある。
アナルだけを露出され、前はどうあがいてもいじれないようになっているやつだ。

妻は最初のうちは、犯されてもそれをビデオやデジカメで撮られても、それを「ばらまく」と言われても「娘を守る母」の毅然とした態度でかなり抵抗したらしい。娘のために戦ったのだろう。
鈴木恵はこれでは埒が開かないと考え、作戦を変更した。妻の方から「お願い」させるようにしようというのだ。

まず、浣腸を何度も何度も、繰り返し繰り返し、何にもでなくなっても、妻がそれを見ると本気で怯えるようになるまで施す(この辺の出来事は vol1 のビデオに納められていた)。
次に前述の「貞操帯」を装着する。そして、妻の両手両足を拘束し、アナルだけを延々と責め続けるのだ。
それはアナル拡張の意味もあるのだが、それよりも前の方がなにをどうあがいても、一切いじれないというのがミソらしい。
前の方は穴ひとつ開いていないので、小便をするときは当然外さなければならない、ただ、そのときは3人がかりで妻の腕を押さえつけ、浴室で用を足させていた。
つまりいついかなるときもアソコはいじれない上に、アナルだけは一日中いたぶられるのだ。

妻は二日目で
「なんでも言うことを聞くから、もう、外してください!」
と、言い、三日目には
「入れて下さい!」
と、泣いて懇願していた。だが、
「逆らった罰だ」
といわれ、それから5日間外されることはなかった。

後ろの刺激だけではまともにイケない。
アソコはうずきっぱなし、という極限状態のまま、7日目に入る。
妻は腕だけを後ろに回されて縛られ、顔面と肩とヒザで体を支える形になっている。
「どう?そろそろ欲しくなった?」
鈴木恵は意地悪く、妻の正面に座り、顔を覗き込みながら聞いている。この質問も難解したかわからない。
バックでは種田と佐藤が妻のアナルを責め続けている。
「・・・いれて・・・下さい・・・もう・・・逆らいません・・・」
妻は泣きじゃくり、鼻水とよだれをたらしながら、いつものセリフを言った。
鈴木はニヤニヤしながら今までと違う言葉で妻を驚かせた。
「そうねぇ・・・そろそろいいかもね・・・お母さん、貞操帯、外してあげましょうか?」
妻はぶんぶんと首を縦に振る。
「でもねぇ、それには条件があるの。散々私を困らせた罰として、お母さんには私の奴隷になってもらうわ」
妻は目を見開き、驚く。
「で、これに印鑑を押して欲しいの。もちろん実印の方ね」
といって、妻に「契約書」見せた。
それには主に奴隷としての心得などが書かれていた。
妻はただ、驚きの表情でそれを呼んでいる。
読み終えたあと、鈴木の合図で、止まっていたアナルへの責めが再開される。もだえる妻に問い掛ける。
「どうする?私の奴隷になる?」
ここまでされれば妻はもう、うなずくしかなかった。
両手の拘束が外され、妻は自らの手で印鑑を押した。
「これで貴方は私の奴隷。もう逆らわないでよね、ぜったいよ。もし、そうなったら今回よりきついお仕置きがまってるからね。・・・
じゃあ、はずすわよ」
そう言って妻の貞操帯を外そうとする。妻はもうまちきれないのだろう。フトモモを擦り合わせてもじもじしている。と、手を止めて妻の耳元にささやくように彼女が問い掛ける。
「そうだ、どうする?自分でする?男子にしてもらう?どっちがいい?」
鈴木はニヤついている。
妻は少し考える間も無く。
「して・・・下さい・・・」
と答えた。

妻は、いままで聞いたことのないような声で、みたことのないような姿で男のものを受け入れていた。前にも口にも後ろにも。
男は総勢7人いたのだがそのすべての精を搾り取るような勢いだった。
その時娘は台所にいる、鈴木博子の股間に奉仕しながら、彼女の足でアソコを責められていた。よく見ると、後ろの穴にはバイブらしきものが刺さっていた。
  1. 2014/07/11(金) 10:29:30|
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私の日常 第11回

妻はずっとバレーをしていたこともあり(ママさんバレー含む)、体の線は未だに崩れていない。子供を一人しか生んでない事と、セックスレスになったことがあまり無かった事も原因の一つだろう。スリーサイズは測ったことはないが、妻が言うには80-64-96らしい。数字通りヒップはかなり大きく、私も妻のこの部分を一番気に入っていた。

連中はムチやロウソクなどのいわゆる定番プレーはまったくしていない。いつか鈴木恵が言っていたのだが、「人間にとって屈辱的な事」を「心から喜んで」やらせるのが一番興奮するらしい。その為、靴下を履いたままの足を舐めさせるのは「基本中の基本」だと言っていた。

一度、妻は膀胱炎になり、高熱を出したことがあった。いつも彼らは病気には気を使っていたようなのだが、このときはこうなった。
妻が寝込んでいる間、一切の調教はストップし(娘は別)、鈴木恵と博子は学校を休んでまで献身的に看病していた。
氷をつくり、水をかえ、おかゆを作り、着替えをさせ、常に
「大丈夫?」
「心配ないよ。私らがいるから」
と、言い続け、常に妻を励ましていた。
今までは悪魔のように見えていたであろう二人に、妻は泣いて感謝したと言う。
一度堕とすところまで堕とし、その次に限りなくやさしくする。
いうまでもなくこれは洗脳の手段の一つである。
完治した妻は二人に、より一層の忠誠を「自発的」に誓った。

12月23日。私はいつもより遅めの午後8時過ぎに帰宅した。一階からはいつものように、賑やかな声が聞こえてくる。二階に向かう。
と、ドアを開けるとテーブルの上に置いてある封書が目につく。
「招待状」と書いてある。私は封をあけてみた。
           招待状
 お父さんに朗報です。クリスマスは私たちは、それぞれ家族や彼氏や彼女と楽しく過ごすので特別なことは何もないのですが、大晦日から元旦にかけて「ミレ二アム記念パーティー」を行います。そしてなんと!!お父さんもこのパーティーに参加させてあげることに決定いたしました!!と、いうわけで、参加の意思があるのなら、大晦日の日は外出しないで家にいてください。昼過ぎに迎えのものをよこしますので。
これは久しぶりに家族と会話するチャンス。そして、生で二人の痴態を見ることができるチャンスです。それではお楽しみに!!

 あ、そうそう、今日は別にいいですけど、参加されるのなら明日からオナニーは禁止です。当日までとっておいてくださいね。まぁ、夢精はしょうがないですけど、そんな年でもないでしょう(笑)。
                  
                 鈴木博子
  1. 2014/07/11(金) 10:30:11|
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私の日常 第12回

妻にも娘にも排泄の自由はない。用を足したいときは誰かに「お願い」をしなくてはならない。小でも大でもだ。
二人とも3センチ大のバイブを肛門に入れられていてその上に前だけ開いた革パンをはかされている。そしてそれには鍵がついてあり自分では脱ぐことができない。そして、それらのことはもう「日常」になっていた。ただ、妻は主婦の時間があるので、その間だけは小用の方は自由に許されている。

手紙にあった通り、クリスマスは男が3人来ただけだった。他の連中はよそで楽しんでいるのだろう。
娘は鈴木恵に連れられて、今日は家にいない。よって今家にいるのは、妻と男子3人と二階の私だけである。

すでに妻には浣腸が施されている。いくら入れたのかはわからないが、妻の下腹は少し膨れて見える。肛門にはいつもの「栓」がしてあり排泄は出来ない。妻は断続的にくる排泄の苦しみに眉をひそめながら、いつもの皿で四つんばいでご飯を食べさせられていた。
男たちはそれを楽しげに眺めている。
「しかし、こいつもよくこんなもんが食えるよな、本田の小便入りなのにな」
「まぁ、変態だからな。ここの一家は。」
そういって笑いあう。
どうやら昨日食べていたチャーハンの残りに男の小便がかけられ、それを食べさせられているらしい。妻は笑みを浮かべているように見える。

彼らはイブの夜にやることも会う人もいないくやしさ(?)を妻にぶつけるようになぶり続ける。
いつもは「監視役」「歯止め」として必ず誰かしら女子がいたのだが、今日は男しかいない。

妻は男のモノを必死でしゃぶっている。肌には脂汗が浮かんでいる。
もう、苦しさも限界なのだろう。
「よし、出すぞ」
「はい・・・いただきます・・・」
妻はそう言って男のものをいつものように飲み込もうとする、が、
「まだ、飲むなよ。口の中に残しとくんだ。」
もう一人の男がニヤニヤしながら妻の「食事皿」を持ってくる。
「よし、ここに吐き出せ。そんで、次はこいつだ」
男に命じられるまま妻は残りの男の精液を搾り取る。そして、男が出すたびに食事皿に吐き出す。

「よーし、じゃあ、こいつをすするんだ。」
妻は少し躊躇したが、いわれたとうり食事皿に吐き出した3人分の精液をすすりとろうとする。
「おっと、まだ飲み込むなよ。全部口の中に含んだらまた吐き出すんだ。そんでそれを「いい」っていうまで続けろ」
妻は言われた通りに、すすっては吐き出しすすっては吐き出しを繰り返す。
「うわぁ・・・すげぇ・・・まじでやってるよ・・・気持ち悪ィ・・・」
自分たちでやらせておきながら勝手なことを言っている。
それを妻は3度繰り返した。そうしてやっと
「よし、待て。そのままだ」
口に含んだままの妻に男がそう言う。
早く排泄したいのだろう。妻の表情は苦しさに歪んでいる。
「そのまま、口の中でくちゅくちゅやるんだ」
妻は口を動かす。
「口を開けてみろ」
何度もかき混ぜられた3人分の精液は、妻の口の中で糸を引いて広がっている。
「よーし、のみこんでいいぞ」
妻ののどが鳴る。
「もっかい口開けて」
時間をかけて飲み込んだ後、そう命じられ口を開ける
「うまかった?」
「はい・・・おいしかったです・・・」
もちろんこのセリフ意外妻には許されていない。
「よーし、よくやったな。文恵にご褒美だ。出していいぞ」
「ああ・・・ありがとうございます・・・」
妻は安堵の表情を浮かべた。
男は二人ががりで妻を担ぎ上げた。
おそらく浴室に行くのだろう。
私はチャンネルを変えた。

妻は赤ちゃんのように抱えられて、抱えている男は汚れてもいいように裸になっている。
もう一人の男が妻の革パンの鍵を外し、バイブをゆっくりとはずす。
「おい、俺が合図するまで、だすなよ」
妻は必死で我慢しているが、拡張された穴では持つはずがない。
少しずつ茶色い「汁」が滴り落ちる。
「よし、出せ!」
「うう・・・んんん・・・」
男の合図と共に妻は排泄を開始する。
「うれしいか?」
「はい!」
「お礼はどうした!?」
「あ・・・りがとう・・・ございます・・・ぅ・・・」

妻はすべてを吐き出した後、4人で入浴をし、その間も嬲られ続けていた。

その日の陵辱は明け方まで続いた。
  1. 2014/07/11(金) 10:30:57|
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