主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。
この地方では雪なんてちっとも珍しくないが、今日は朝からドッサリと大雪が降って、そしてやけに冷えた。
祖父が、久し振りで風呂に入りたいと言う。
僕と圭子は、部屋でテレビを見ながら蜜柑を食べていたが、父が部屋の入り口まで来て、すまなそうに僕等に頼んだ。
「じいちゃんがな、圭子さんに風呂に入れて欲しいって言うんだ」
「おふくろは?」僕は父に聞いた。
妻の圭子が思い出したように言う。
「あゝ、そうそう、お母さん腰が痛いって言ってらしたわ」
「まあ、そういうことでな、圭子さんすまんが何とかお願いできないだろうか・・・。別にいいだろう。もう八十なんだから」
確かに異性を風呂に入れるってことになるんだろうが、まあ、八十歳の老人ではどうってことないだろう。
「えゝ、いいですよ」圭子が応える。すでに立ち上がっている。
僕も、圭子がいいならってことで了承した。
祖父は寝たきりで、ほとんど風呂に入ることが出来ない。
頭はしっかりしているんだが、下半身がまったくダメだ。
だから、いつもは巡回して来る介護専用の風呂に入れてもらうのがやっとだった。
でも、稀に身体の調子がいい時、家族のものが協力して家の風呂に入れてやることがあった。
その役目はいつもは母がやるのだが、持病の腰痛が出たっていうんだったら、まあ、しょうがない。
僕は高校を卒業後、東京の大学へ進んで、そして地元の企業に就職した。俗に言うリターン組ってやつだ。
妻の圭子は高校の時の同級生で、僕等はこの春結婚したばかり。
僕の兄が離婚をしたのを契機に勤めを止め、母と一緒にこの家の家事を取り仕切っている。
圭子は頭のいい女だ。兄嫁とは上手くいかなかった母も、圭子とは本当の母子のように自然に振る舞うことが出来る。
まあ、高校の頃からチョクチョク家に来ていたから、顔なじみでもあったが・・・。
僕と圭子が風呂場に行くと、母が壁に寄りかかるように立っている。
「ゴメンなさいね、圭子さん。お願いしちゃって・・・」
「それよりもお母さん、腰、大丈夫ですか?」
「これは持病だからしょうがないんだけど、こんな時によりによってねえ・・・」
「どうぞ、休んでらっしゃって下さい」
「ええ、でも心配で・・・」
「で、どうすりゃいいんだ。ただ入れりゃいいんだろう?」僕が母に聞く。
「そうなんだけど・・・。でもね、一緒にお風呂に入らないとダメなのよ。
足が全然ダメでしょう?だからね、圭子さんが先に入ってて、迎えるようにして上げないとダメなの」
「入るって、裸になってですか?」
「そう。普通にお風呂に入るみたいに・・・。あとで、お父さんとお兄ちゃんが担いで来るから・・・」
「でも・・・」圭子はちょっと困った顔をする。
そりゃそうだよな。父や兄が担いで来て、それを圭子が受け取る。
その時、圭子は全裸になっている。いくら家族の一員になったといっても、まだ新妻だ。抵抗はあるよな。
「水着か何んかに着替えたらどうだ?」と僕が圭子に言う。
「そんなこと・・・。いいですよ、バスタオルか何か身体に巻いてるから」
「私、ここにちゃんとついているからね、大丈夫よ」これは母。
「そうですね。ご高齢のことだし、間違いがあったらいけないから、お母さんにいてもらいましょうか。
あなた、椅子か何か持って来て上げて・・・」
風呂の戸は大きく開けられている。身体のでかい祖父を入れるためにはそうせざるを得ないだろう。
その開け放たれた戸が閉まってしまうのを阻止するように、母は椅子をおいて座っている。
その位置からは脱衣室から浴槽まですっかり見渡せる。
僕もその脇に立っていた。
「じゃあ、私、入りますから・・・」圭子はそう言って、戸を閉めようとしたが、もちろん閉めることは出来ない。
「じゃあ、失礼します」後ろ向きに服を脱ぎ始めた。
母や僕は、まるでかぶりつきで、圭子が服を脱いで裸になるのを見物しているようだ。
圭子の今日の服装は、セーターにジーンズ。セーターをサッと頭から抜くと、ジーンズのジッパーを下げた。
「あんまりジロジロ見ないで下さい。恥かしいから・・・」そう言いながら、ジーンズを足から抜き取る。
ベージュ色のブラジャーとパンティーのまま、髪の毛を後ろに持ち上げて、輪ゴムで結わえる。
それから、バスタオルを器用に身体に巻いて、その中から、巧みにブラジャーとパンティーを抜き取った。
そして、そのまま浴槽の戸を開けて中に入ると、バスタオルを身体から外して、脱衣室のすぐ脇に引っ掛けた。
圭子の全裸の身体が湯気の中にボンヤリと見える。
でも、その湯気は脱衣室からさらにその外に一気に広まって、そして、圭子の身体がまるで霧が晴れるみたいにハッキリと現われた。
母はボンヤリとその一連の作業を見ていたが、
「戸はそのまま開けておいた方がいいわ。あまり温度が違ってもいけないから・・・。それからお湯はちょっとぬるめにして上げてね」
「はい。じゃあ、そうします。・・・。ちょっと熱いわね」
圭子はお湯を身体に掛けながら、水道の蛇口を捻った。圭子の声が浴室の中で反響するように響いた。
「さっき、一度お風呂に入ったから・・・。もういいですよ。どうぞ連れて来て下さい」
「若いっていいわねえ」母がため息を吐くように僕に言う。
「結構、スタイルいいだろう?」
「そりゃあもちろん。ダメよ、大事にして上げなくちゃ・・・」
圭子に聞こえたのだろうか?
「何、お母さんに言ってるの?」浴槽から頭だけを出して、圭子が聞く。
「お前のこと誉めてたのさ」
母が小さな声で僕に言う。
「圭子さん、大丈夫かしら?」
「大丈夫だよ。おふくろがそこにいて、ちゃんと指図してくれれば・・・」
「ええ、それはそうだけど。おじいちゃんてね。
お前も聞いてるだろうけど、ずいぶん女遊びをした人なの。死んだおばあちゃんは、あれでずいぶん泣かされてたわ」
「うん。それは聞いたことあるよ」
「もちろん今は下半身はまったくダメだから変なことはないと思うけど・・・」
「当たり前じゃないか。ただ風呂に入りたいだけなんだろう?」
「そうなんだけど・・・。でもね、両手は達者だし・・・。お前ね、私も注意してるけど、圭子さんがもし変な風になったらすぐ助けて上げるのよ」
「何言ってるんだ。圭子じゃなくて、心配なのはおじいちゃんの方だろう?」
その時、僕は母が何を言いたいのか、さっぱり判らなかった。
廊下の方で、ドタドタと足音がした。父と兄が祖父を担いで来たに違いない。
僕が、来たことを圭子に告げると、圭子は浴槽からサッと出て、あわててバスタオルを身体に巻いた。
ちゃんと巻けているかな?僕は少し気になった。
- 2014/11/25(火) 05:51:08|
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雪はまだ降っているようだ。
兄の子供たちは、圭子との遊びに疲れてグッスリと深い眠りに入っているだろう。
そうだったな、僕が仕事から帰ってきた時、圭子は彼等と雪合戦をしていた。母がいなくなって、子供たちは圭子にすっかりなついている。
父や兄は、ふだんからムッツリしている。『北国の春』という歌謡曲の“兄貴もおやじ似で無口な二人が・・・”という歌詞を地でいっている。
だから、家の中でも僕や圭子はやけに目立った。
「全部脱がせて来た?」母が父に聞く。
「おゝ、全部脱がせて来た」と父。
祖父は裸のまま、毛布に包まれている。この毛布は、以前僕等がプレゼントしたものだ。人一倍大きな身体が、毛布からはみ出している。
「風邪引かせないようにネ」
そのまま脱衣所に寝かせて、父と兄が毛布を慎重に剥ぎ取った。まだ上半身は意外にしっかりしている。
それに比べて、下半身がやけに痩せていた。それに、肌がとても白くて、そして艶がなかった。
圭子が、心配そうに浴室の隅から覗き込んでいる。バスタオルから飛び出している二本の足を僕は見ていた。
祖父の肌と圭子の肌を対比していた。
祖父が、「すまんのう」と言いながら、でも「寒い」と言った。
「ほらほら、早く入れてあげて」母が、父と兄に言う。
父と兄は、裸の祖父をもう一度担ぐと、浴室に入れた。それから、浴槽のヘリに背を立てかけるようにして、洗い場に座らせた。
父がその身体に浴槽のお湯を掛ける。それから、容赦なく下半身を洗う。
圭子が、
「私、やりますから・・・」と言うが、
「いいから、いいから」
と手馴れたもんで、サッサッと洗っていく。 兄が、祖父の身体が倒れないように脇から押さえている。
その後ろに、圭子が、バスタオルを片手でしっかり押さえるようにして立っている。何をしていいか判らないのだろう。
「これでよしっと。じゃあ入れるか」
「よし」
「じゃあ、圭子さん、先に入ってくれるか?」
父は圭子に言った。
圭子は兄の手前、モジモジしている。
「圭子さんお願い。風邪引かしたら大変。バスタオルのままでもいいから、早く入って!」母が指図する。
「・・・はい」
圭子は、でもバスタオルを外した。
バスタオルを脱衣室の方に放り投げると、そのまま湯船の中に入った。その動作は、兄の背中で行われたから、兄には見えない。
でも、父には、そして僕や母には、圭子の張りのあるお尻が湯船の中に沈んで行くのがしっかり見えた。
「これでいいですか?」
圭子が湯船の中に、こちらに背を向けるように入った。浴槽から圭子の頭だけが飛び出している。
父と兄は、祖父を担いだまま、入れる位置を確認する。圭子の全裸の身体は、丸見えになっているに違いない。
「そうじゃなくってね、足を伸ばしてると、じいちゃんの体重で支えきれなくなる。しゃがむようにした方がいい」
圭子が浴槽の中で動いた。
「こうですか?」その動作を、父と兄はしっかり見ている。
「そうそう。それでいい」
それから、父と兄が慎重に祖父を入れて行った。
「両手でね。後ろから抱くようにして・・・。そう。首から上がちゃんと出るようにネ」母がこちらからテキパキと指図する。
「うわあ、重たい。大丈夫かな」これは圭子。
風呂の湯がザーッと溢れた。
「両手で、しっかり押さえていれば大丈夫よ。我慢して・・・」母が言う。
「圭子さん。そうじゃなくってね、この手をこうやって、後ろから抱くようにするんだ」これは兄。
「こう?ですか」
「そう。こうしてね。うん。ほっとくとお湯の中に沈んじゃうから・・・。そうそう。うまいうまい」兄が圭子の手を取ってやり方を教えている。
「これでよしっと・・・」
父と兄は、一仕事を終えたように、フーッと息を吐きながら浴室を出た。ずいぶんと重労働には違いない。
「これでいいだろう。じいちゃん、よかったな、圭子さんに入れてもらって・・・」
「おう、極楽じゃ」
「じいちゃん、長湯だから、よく入るんだぞ」
僕は、父と兄が出た後に入れ替わるように浴室に入った。
圭子は浴槽の中で、背筋をピンと伸ばしてしゃがんでいる。
その身体に自分の身体を預けるように祖父が足をダランと伸ばして座っている。圭子は後ろから抱っこするようにしている。
僕を見ると、
「すっかり皆んなに見られちゃったわね」と恥かしそうに笑った。
「いいさ。別に・・・。僕の家族なんだから・・・」
祖父が、両手で顔を洗っている。洗いながらフーッとため息をつく。さぞ気持ちいいんだろう。
「じいちゃん、よかったな」
「おう」
圭子の両手は、後ろから祖父の脇の下を通って、祖父の胸の前で組まれている。
祖父がズルズルと湯船の中に沈み込まないようにしっかりと押さえている。
でも、祖父が両手をしっかり下ろして、脇の下を固めているから、圭子は手の自由が利かないんじゃないかな?
イヤ、それだけじゃなくて、圭子は身体を動かすことも出来ないんじゃないかな?
「お前、大丈夫か?」
「大丈夫よ」でも、ちょっと重そうな顔をしている。
「おじいちゃん気持ちいい?」圭子が聞く。
「うん、ありがとうな。こんなベッピンさんに風呂に入れてもらって、冥土の土産が出来たようなもんだ」
「あらあら、悪かったですね、いつもは私で・・・」母が言う。
「そりゃそうじゃ、こんな張りのあるおっぱいに触れるなんて何十年ぶりじゃろう?」
見れば、圭子の上半身は祖父の背中にピッタリと密着している。
「あら、エッチなおじいちゃんだこと」
圭子が、顔を僕のほうに向けて、ニコッと笑った。
「じゃあ、何かあったら言えよ!」僕がそう言うと、圭子はコックリと頷いた。
僕が浴室を出る時、うっかりストッパーを外してしまったことに僕は気づかなかった。
母は気づいた。だから僕に何か言おうとした。僕は母を安心させるように、
「大丈夫だよ。うまくやるよ」と言った。
「違うの。早く・・・」
その拍子に浴室のドアがバタンと閉まった。
「鍵掛けられないように!」母があわてて言ったが、それと同時に鍵の掛かる音がした。
え?圭子は手を動かすことが出来ないから、祖父が鍵を掛けたに違いない。
僕は、あわてて、「おい。大丈夫か?」と圭子に聞いたが、
「大丈夫じゃよ。取り巻きがうるさくっていかん。後で呼ぶから、お前たちは向こうへ行ってなさい」と祖父が言う。
母が腰の痛いのも忘れて、ドアのところまで来て、
「おじいちゃん。鍵は掛けないで・・・。ね。すぐ外してちょうだい」とドアを叩いたが、
「大丈夫じゃよ。ベッピンさんと二人で入ってるんだ。邪魔しないでくれ・・・」と開けようともしない。
兄が意味深い目をして笑みを浮かべながらタバコを吸っている。
お湯の音がチャプチャプと聞こえた。それがだんだん激しくなって・・・、ちょっと争っているような感じがして・・・、そしてすぐ静まった。
圭子の声は・・・、聞こえなかった。
イヤ、しばらくして、圭子の「ヒッ!」という押し殺したような叫び声が聞こえたような気がした。続いて祖父の低く笑う声が聞こえた。
母が、僕の脇で少し涙ぐんでいた。
- 2014/11/25(火) 05:52:20|
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圭子を女にしたのは僕だ。まだ、高校時代の話しだ。
僕も童貞だったし、なかなか一回では出来ずに、四回目にやっと成功した。
圭子のやつ、「もうこんなこと二度としたくない!」って言ってたっけ。
でも、何ていうかな、圭子はまだ本当の女の悦びを知らないっていうかな。
僕の要求には順々と従ってはくれるのだが、本当に達したのを僕は見たことがない。
そりゃあ、僕もあちこちで予行練習をして来たさ。だから本当に達した時の女性がどんなかっていうのは何となくわかっている。
僕は、母と一緒に、浴室のすぐ外で立ちすくんでいた。どうしてもあげられない。
圭子の声が激しくなってきた時、僕は母を下がらせた。母はしきりに「ゴメンなさい・・・」って謝っていた。
圭子の声が激しくなってきた時、僕は母を下がらせた。母はしきりに「ゴメンなさい・・・」って謝っていた。
父と兄は、廊下に座り込んでボンヤリしている。二人にも圭子の声はハッキリと聞こえているだろう。
父が言った。
「まあ、辛抱してくれ。あの歳じゃもう長いことないから・・・。母さんだって・・・」
「あなた・・・」
「いや、いいさ、別に・・・。どうせ、下は役立たずなんだから実害があるわけじゃない」
母が?まさか、母も?そして父はそれを知っていたのだろうか?
「それに、圭子さんが本当に嫌なら、声を上げるさ。イヤ、こういう声じゃなくてな・・・。その時はガラスをぶち破ればいい」
「絶対に嫌がってないさ」兄が言う。
「最初から判ってたのか?」僕は兄に聞いた。
「多分そうなるかな、とは思ってたさ。だって最近、じいちゃんの圭子さんを見る目、違ってたものな。
圭子さんに入れて欲しいって聞いた時ピンと来たよ」
「・・・」
「そうじゃないんだよ。じいちゃんはな、ああしてやることが風呂に入れてくれた御礼だと思ってるんだ。
別に圭子さんのこといじめようと思ってやってるんじゃないんだ」
「義姉さんもやってたのか?」それが離婚の原因か、と僕は思った。
「あの人はやろうともしなかったわ。臭い臭いって」母が思い出したように言う。
「だから、私、圭子さんがいじらしくって、いじらしくって・・・」両手で顔を覆った。
圭子の声がさらに激しくなった。
僕は、圭子が泣いているのかなって思った。でも、そうではなくて歌を唄っているように聞こえる時もあった。
僕は、今まで、こんな圭子の声を聞いたことがなかった。
一際、圭子の叫ぶような大きな声がして、・・・そして静かになった。
「おい!」と圭子に呼びかける祖父の声がした。
それからゆっくりとドアが開いた。ノック式の鍵だから、内側からはノブをちょっと回すだけで開く。
僕は浴室のすぐ脇に立っていた。だから、ドアが開くのがすぐ判って、鍵が外れると同時に、パッと大きくドアを開いた。
そして何よりもまずストッパーをしっかりはめた。
祖父が僕を見て言った。
「ベッピンさんが気をやってしまった」僕はその意味が判らなかった。
「え?」
でも、その意味は圭子の様子を見てすぐ判った。気をやる、とは気絶することだったのか・・・。
- 2014/11/25(火) 05:54:19|
- 妻の絶頂・こうくん
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圭子は、身体を傾けるようにして浴槽のヘリに身体を預けている。
目をつむった顔が、湯船すれすれになるくらいに下を向いている。髪の毛が濡れていた。
でも、けなげにも、祖父の胸に回した手は、しっかりと組まれていた。
どうなっても、自分がどんな風になっても絶対に離すまい、そんな圭子の気持ちがいじらしかった。
祖父が僕に向かって、一言、
「いい女だな」と言った。
祖父の手は、いや祖父の指は・・・、おそらく圭子を絶頂に導いたに違いない祖父の指は、すでに圭子には触れていない。
「圭子に何したんだ?」僕は祖父に聞いた。
「何って、かわいがってあげてたんだ」
「誰もそんなこと頼んじゃいない。何でそんなことした?」
「でも、ずいぶん悦んでたぞ」
いつの間にか浴室の中に入ってきた父と兄が、言っても無駄だ、という顔をして、
「ともかく、じいちゃんを出そう。のぼせてしまう」そう言いながら、祖父を抱え上げようとしたが、圭子がしっかり手を組んでいる。
僕は、優しく圭子の手をほどこうとした。でもギュッと握った手はかたくなで、なかなかほどけなかった。
僕は圭子の顔を優しく叩いた。
「おい、大丈夫か?もういいから・・・。手をほどいていいから・・・」
圭子は気づいた。ぼんやりして、そして、だるそうに手をほどいた。
父と兄が祖父を持ち上げると、祖父のものが僕の目の前にあった。それは形をなさないくらい小さく縮こまんでいる。
お湯が僕の身体に掛かった。でも、僕は圭子の肩を抱いて、そのままでいた。
「私・・・」
「いいから。いいから、何も言うな」
僕は圭子がいじらしかった。
手で、圭子の顔を洗ってやった。手で髪の毛を梳いてやった。
圭子は呆然とされるままになっている。
「もう出よう」
「うん。・・・。ゴメン。立てない」
祖父は洗い場に座って、父にまた身体を洗ってもらっている。兄が脇から支えている。
僕は、ズボンのまま浴槽の中に入って、圭子を抱き上げた。早くここから圭子を去らせたい、その一心だった。
そのまま、浴室を出て、廊下を足早に歩く。圭子の全裸の身体から、水がポタポタと落ちた。
母が途中から、バスタオルを圭子の身体に掛けてくれた。そして、圭子の裸の肩をトントンと軽く叩いた。圭子が軽く頷いた。
「あとはこっちで何とかやるから・・・。ともかく圭子さんを休ませて・・・」
僕は黙っていた。圭子が、僕の首に手を回して、顔を僕の胸に押し付けるようにしていた。
でも、不思議だった。
あの圭子が、どうして祖父のたった二本の手だけで、いや十本の指だけで、いとも簡単に絶頂を迎えることが出来たのか?
僕が蒲団を敷いている間、圭子はボンヤリと横座りに座って、気だるそうに身体を拭いていた。
「敷き終わったぞ。もう寝ろ」僕が言うと、圭子はそのまま崩れるように布団の上に寝転んだ。
明るい蛍光灯の下に、圭子は何を隠すでもなく、身体をちょっと横向きにして全裸のまま寝ている。
いつもは僕に身体を見せるのも恥かしがるのに、今は何も隠そうとしない。
圭子が着るかな?と思って箪笥の引出しから出したパジャマも、圭子は見えているだろうに着ようとする素振りも見せなかった。
僕は、立ったまま、そんな圭子の全てを見ていた。
今、僕は圭子に何をしてあげたらいいのだろう?セックス?圭子は待っているんだろうか?
でも・・・。ゴメン、圭子。僕には自信がないんだよ。
いや、きみを抱いてセックスするくらいのことは今すぐ出来るさ。僕だってまだ若いんだ。
でも、きみをさっきみたいにいかせる自信がないんだ・・・。
窓の外を見ると、あんなに大降りだった雪が、だいぶ小降りになっている。もうすぐ止むことだろう。
- 2014/11/25(火) 05:56:13|
- 妻の絶頂・こうくん
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圭子が、母と一緒に台所で夕食の準備をしている。ペチャペチャと、よくああ話すことがあるものだ。
この家は男兄弟が二人。母も自分の娘が出来たような心境なのだろう。
居間では、父と兄がムッツリとテレビを見ている。兄の子供たちが、台所と食堂の間を飛び跳ねている。
僕は圭子と母に命じられて、卓上コンロの設置におおわらわだ。今日は皆んなで鍋でも突っ突くのだろうか。
あれから、圭子が変わったかって?いや、あいかわらずさ。何も変わりはしない。
でも、圭子は祖父の面倒をよく見るようになった。
前は、どちらかといえば母の方が多かったんだが、それが、今では圭子が祖父の部屋の掃除から食事の世話、
排泄の世話まで、ほとんど一人でやっている。
もちろん、圭子には兄の子供たちが金魚の糞のようにくっついて歩いている。
それに、祖父はあの風呂場の出来事が信じられないくらい、すっかり老衰の寝たきり老人に戻っていた。
また、風呂に入りたいとも言わないようだ。
だから僕は、そんな圭子を安心して見ていた。
ただ、僕はきっかけを探していた。何のきっかけかって?
それは、祖父があの時、どうやって圭子を絶頂に導いたのか知りたいっていうのかな。
あのあと、僕と圭子は何回となくセックスをしている。でも、僕がどうやっても圭子は変わらなかった。
前と同じさ。最後の一線を超えさせてあげることが出来ない。
僕は正直、いらついていた。
圭子は決して不満をもらさなかった。いつも、僕を優しく迎えてくれる。僕の望むように受け入れてくれる。
でも、それが僕をますますいらつかせた。
だから、その晩、セックスをして、圭子の中にたっぷり放出した後、
圭子の身体の余韻を味わいながらそのまま腰の動きを続けていた時、僕は圭子にそっと聞いてみた。
あの時、どういうことがあったのか、と・・・。あの時、祖父にどういうことをされたのか、と・・・。
僕の腕の下で、僕の腰の動きに合わせて、最後の一滴まで吸い取るように懸命に腰を振って応えながら、
圭子は満面の笑みを浮かべて首を振った。そして言った。
「あなただって素敵よ。今だって、たくさん、たくさん、感じたわ・・・」
でも僕は悔しかった。いや、自分のふがいなさに嫌気が指していた。
僕はそのまま抜かずに、二度目の挑戦をしていた。圭子のものから僕の精液が漏れている。音がした。
僕は腰の振りをさらに早くした。
圭子は僕の真下で、目をつぶって、そして・・・、感じようと努力している。いや、思い出そうとしている、僕はそう感じたんだが・・・。
僕の腰の動きが激しいから、圭子の顔が揺れている。
僕が二度目の放出をした後、圭子は、
「元気なのね。今日のお鍋が効いたのかしら・・・。でも、明日、大丈夫?」と笑った。
ある日曜日。
一面の雪景色ながら、空はカラリと晴れて、温かい日差しが部屋に差し込んでいる。
親戚に法事があって、父も母も朝早くから出かけていた。そして、兄や兄の子供たちも、別れた義姉に会うために出かけていた。
二組とも、帰りは夜遅くになるだろう。
家には、僕と圭子だけが祖父のお守りをしていた。こんなことってめったにない。
僕が提案をして、今日は一日中、祖父の部屋で過ごすようにした。いや、僕が仕向けた。
僕にはちょっとした企みがあったのだ。
- 2014/11/25(火) 05:57:50|
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プロフィール
Author:シーザー
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