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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

知られたくない遊び 第1回

仄かに昇る白い湯煙の向こうに、女の項が浮かんで見える
女は髪が濡れないように、櫛で艶のある黒髪を上に纏めている
ここは温泉旅館の客室にある露天風呂
・・・・夜空には雲はなく、中秋の名月が女の白い肌を青白く照らしていた

松田哲平と妻の翔子は、幼い子ども二人を妻の両親に預け、夫婦水入らずの旅行に来ていた
哲平は30歳、翔子は28歳である

二人は共に、スポーツジムのインストラクターをしていた頃に知り合い、恋に堕ちた
翔子の両親は、不安定な職業の哲平と結婚することに、将来を危惧して反対をした
しかし、既に妊娠していた翔子は両親の反対を押し切って結婚したのだった
躓いた結婚生活は上手くいかないもので、両親の心配が現実のものとなる
哲平は職業を代え、全国を飛び回る建築関係の会社に転職をしたのだが、仕事はきつく収入は少ない

二人目の子を出産する頃になり、漸く翔子の両親の理解が得られ、苦しいながらも援助を得て、一戸建ての家を新築した
しかし、この家のローンの支払いの負担が、若い二人の生活を一層苦しめることとなる
・・・そして、未曾有のこの不況が襲う

そのため、下の子どもが2歳になった時
翔子は保育園に子どもを預け、家計を補うためにと、家の近くの喫茶店のアルバイトにでているのだった



「ねぇ、あなた・・・もうひとり子どもを作りたいなぁ、私」

「馬鹿を言うなよ、今の4人家族の生活で、アップアップじゃないか」



「うん・・・でも、男の子二人でしょ・・私、女の子を育てたいの」

「えっっ・・それは、また、どうして?」



「息子は嫁の言いなりになり、嫁の家に引っぱられてしまうって言うじゃない」

「えっ、もう、そんな先のことを考えてるの?それに、それって俺のことか」



「ふふふふ・・・あなたのことじゃないわ・・・やっぱり、ちょっと先のことよね
 でも、可愛い女の子・・・欲しいなぁ」



くすくすと笑う翔子の顔に、月の光が降り注ぐ
日々の子育ての疲れから久々に開放され
質素な生活の中での少しの贅沢に、翔子の心が弾んでいる


「ねぇ、あなた・・・・幸せ?・・幸せよね、私たち」

「ああ、そうだよ・・・貧乏だが間違いなく、幸せだよ、翔子」



哲平が愛妻を抱き寄せる


この夫婦の営みは、月に1度程度となっていた
28歳でセックスの快感を覚え始めた女体は、それでは少し寂しいのが当たり前
その契りの日には、翔子は夫の精を何度も求める
だが、精神的にも疲れ切っている夫の体が反応するのはせいぜい2回まで
それも最近は、1回が限度のセックスレス状態だ


若い夫婦でありながら・・・・
既に、肉体的な喜びを求めることより、心のつながり重視の夫婦生活に変わりつつあった
  1. 2014/10/24(金) 10:05:44|
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知られたくない遊び 第2回

 月の光が二人の寝所に差し込んで、幻想的な雰囲気を醸し出す

 夫は愛しい妻の手を握っている
 妻の柔らかい、そしてすべすべとした肌の感触を哲平は楽しんでいた


 「翔子・・もう寝った?」

 「いいえ・・・なぁーに、あなた」



 「うん・・・・お願いがあるんだ」

 「どんなこと?」



 「・・・・・・しゃ、写真を撮らせて欲しい」

 「写真?!・・私の?」



 「ああ・・・・君の裸の写真」

 「私の裸?・・・何を言ってるの、何度も見てるじゃない」



 「そうじゃないんだ・・・・・・君の裸、今の美しい君の裸体を撮りたいんだ」

 「えっ・・・で、写真を撮ってどうするの?」



 「デジカメだろ、撮ったデータをパソコンで大画面に映す
  そうすれば、毎日、君と会えるし君を見れる・・・月に1度しか、帰れないんだ
  ・・・・仕事先で君を忘れないようにしたいんだよ」

 「まあ・・うふふ・・・それって、あなた・・浮気の虫でも抑えようってことかしら」



 「そ、そんなんじゃない・・・・無性に、君の裸を見たい時があるんだ
  特に、仕事で嫌なことがあった時なんか、そんな気持ちになるんだ」

 「ふーん・・・そうなんだ・・・でも、恥ずかしい・・・裸の写真なんて」



 「何、言ってんだい・・・さっき、何度も見てるって言ってたじゃないか」

 「デリカシーが無いわねぇ・・・それと、これとは別のものよ、ふふふふふ」


 薄明かりの客室に、閃光が月光に交わり、何度も走る

 パシャ、パシャ・・・・・・・
 その光の中に、浴衣姿の若妻の姿が浮かぶ
 男を誘うように、少しずつ肌をあらわにしていく
 目は涼しげでカメラを見つめ、顔は微笑んでいる

 白く、すべすべとした肩が現れ
 女が形の良い豊満な乳房を右手で押さえ、左手が浴衣の裾をはだけると
 しなやかな2本の美脚が姿を現す
 女は蒲団に仰向けで寝そべり、両手で大きく浴衣の裾を広げる
 カメラのフラッシュの光が、爪先から少しずつ美脚の麓に上っていく

 翔子は信じられないような、大胆なポーズをレンズに披露した
 両脚を大きくM字に広げ、指先が女陰を擽る


 「あぁぁぁ・・あなた・・・私を見て・・・・・」


 自慰に耽る愛妻の淫らな姿を、無我夢中でシャッターを押し続ける夫がいた
  1. 2014/10/24(金) 10:07:11|
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知られたくない遊び 第3回

 「翔子ちゃん、今日はオーナーの見廻りの日よ、気合いを入れて頑張ってね」

 チーフ格の女性店員が翔子に声をかけた


 フランチャイズの喫茶店「羽衣」

 この店のモーニング珈琲を楽しみに、付近の老人たちが集まってくる
 ここで働いている店員は、全て専業主婦だ
 ジーンズに白のニットウェアー、お揃いのエプロン
 目を惹く制服ではないが、全員、清楚な雰囲気をもつ若妻ばかり
 この店のオーナーの趣味だ


 翔子はここのアルバイト主婦の中でも、朗らかな性格と落ち着きのある接客態度から
 大勢のお客に人気がある


 「翔子ちゃん、今日はあの口煩いオーナーの巡回の日だって?」

 「はい、月に1度のオーナー巡回の日なんです・・・この前の巡回の時は、いろいろと指導をお受けしました・・・今日は失敗の無い様に頑張ります」

 

 「ふーん・・・いろいろと指導をね」

 「はい、注文の取り方から、お釣りの渡し方等々・・・・細かく、実地に」



 「へぇー・・実地とは、手を添えてお釣りを渡す・・あの応対も?」

 「はい、お客様が出された手の下に手を添えて、お釣りをお渡しし、心からお礼をする」



 この老人も、翔子に手を添えられてお釣りを渡される瞬間が気に入っている
 スキンシップというか、若い女性の手に触れるあの感触が目的でこのお店に来る老人は多い


 「翔子ちゃんは気丈夫だから心配ないと思うんだけど・・・あのオーナーには気をつけろよ」

 「はい??!!」



 「ここのオーナーは金持ちだが・・・女癖が悪くって、それで奥さんに逃げられたんだ」

 「えっ??」



 「この頃は、真面目に商売に専念しているようだが・・・なにせ、まだ40歳の若さだ
  女を卒業するには、まだまだ・・・・」

 「まぁ・・・そんなこと・・・ご心配なく、私には大事な旦那様がおりますので・・ふふふ」


 翔子は、笑いながら定位置に戻った
 確かに、ここのオーナーの評判は悪い、ヤクザ者じゃないかと言う人もいる
 とはいえ、自分とオーナーが淫らな関係になるなんて想像すらできない翔子だった

 いつものように、午前11時きっかりにオーナーが店を訪れた
 それは、この店が一番忙しくなる時間帯のスタートだ
  1. 2014/10/24(金) 10:08:15|
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知られたくない遊び 第4回

 喫茶「羽衣」のオーナー、岩井惣一が巡回に訪れた
 いつもは厨房に入り、自ら調理に携わりながら、矢継ぎ早に店員に指示を出す
 
 しかし、今日の岩井は女性店員の動きが見渡せる客席に腰を降ろした
 女性店員には、仕事ぶりを監視されているようで余計に緊張感が増す

 
 「何かご注文はされますか?オーナー・・」


 チーフの指示で、翔子が水をテーブルの上に置いた



 「翔子か・・いつ見ても、お前・・・元気そうだな」

 「はい、それが私の唯一の取り柄ですから・・・・」



 「唯一?・・・いいや、お前は他にももっと良いものをもってるじゃないか」

 「なんでしょう?それは」

 「・・・まあいい、ホットを頼む」



 岩井の店員に対する話し方は、このようにぶっきら棒で高圧的だ
 背を向け、カウンターへ戻る翔子の後姿を見つめる岩井
 細身で背が高く、バストとヒップが大きく、括れたラインにジーンズがぴったりと身に付いている
 岩井は、経済新聞の株価欄に視線を戻しニタッと笑って鼻を摘む



 翔子はこの店の忙繁時間帯だけに雇われたアルバイト店員だ
 その日、翔子の仕事が終わる午後2時過ぎに再び岩井が現れた
 チーフに要件を伝えると、帰り支度の翔子を呼び止める


 「翔子・・・今から、俺に付き合ってくれないか、見せたいものがある」

 「今からですか?」

 「ああ、そうだ・・・・時間はとらない・・・お前にとって良い話だと思う」



 オーナーの愛車は白のフェアレディ
 これまでに、この助手席に幾人の女性が乗ったことか
 今、助手席に座る翔子に、岩井は洒落たサングラスを手渡す


 「気に入るかどうかは別にして、お前には似合うはずだ」


 翔子は手にしたサングラスを掛けると、岩井の方に顔を向けた
 そこには、鼻筋の通った彫りの深い美人がいた


 「うん・・・それでいい」



 お客さんが言った言葉

 『ここのオーナーには気をつけろ、女癖・・・・妻と離婚』
  そんな文字が、翔子の胸を過ぎる


 静かに、白色のフェアレディが走り出した
  1. 2014/10/24(金) 10:09:07|
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知られたくない遊び 第5回

翔子を乗せたスポーツカーは市街地を抜け、川沿いの土手を整備して造られた道路を上流へと走る
しばらくすると、小高い丘陵に整然と開発された住宅街が視界に入ってくる
そこは、市内で高額所得者が住まいを構えている高級住宅街だ
道路も公園も整備され、道行く人の服装は個性的でセンスが良く、皆上品な人に見えた


「さあ、着いたよ・・・・あれが俺の家で、手前が今度オープンする純喫茶のお店だ」


(チーフから、聞いたことがある・・・オーナーが新しい店を建設中だと)


「さあ、中を案内しよう」


店内は既に調度品も搬入され、全てが整っていた
室内は落ち着きのある雰囲気で、柱、椅子、机・・・・すべてが訪れる人を優しく包む


「オーナー・・・・どうして、私をここに?」

「まあ、慌てなさんな・・・そこに座って・・・俺が珈琲をいれるから」



厨房の中で、珈琲をたてる岩井
その姿はイライラとして指示をだす男のイメージとは対称的に、この店に相応して落ち着いた振る舞いである


「さあ、どうぞ・・・・お気に召すかな?」


(目の前のこの人・・・いつも、こんな雰囲気でいればいいのに)


「美味しい・・とても美味しいです」

「良かった・・気に入ってもらって」


翔子は珈琲の芳しい香りを楽しみ、日々の煩わしさから逃れ一時の休息に浸っていた
室内に音楽が流れる、それは昔の外国のミュージック
岩井はにこやかに翔子を見つめ、翔子も微笑みを自然と返していた


「翔子ちゃん・・・話というのは、この店を手伝ってほしいんだ
 こういうお店をやるのが、俺の夢だった・・・・そのパートナーになってほしい」

「私に?・・・・・私には、とても無理です・・・こんなお店」


「大丈夫だよ・・・翔子は合格だ・・・ずっと観察していたんだから」

「でも・・・こんなお店に出るのに着る物すら、私には・・・」

「黙って、これに着替えてごらん・・・きっと、やる気が起こる」


岩井が差し出した、仕事着
それはシンプルだが高級な白のブラウスに、黒のロングスカート
それに黒のストッキングとハイヒール

その仕事着にじっと見入って、迷っている翔子


「着てみないと分からないよ・・・・着替えはその衝立の向こうでやればいい
 そうだ・・今日、翔子ちゃん、カメラ持ってたね、それで写真を撮ろうよ
 その写真を見て、判断すればいい・・・・きっと似合っているから・・・・」

カメラ・・そう、今日のオーナー巡回のとき・・親しいお客さんに頼まれて夫のカメラで撮影した


(なんて素敵な仕事着・・・折角だから身につけてみようかしら・・・それからでも)


翔子が仕事着を手に持ち衝立の方に歩きだした
・・・その後姿に男の目がウインクを投げていた
  1. 2014/10/24(金) 10:09:57|
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知られたくない遊び 第6回

衝立の中で、翔子が着替えをしている
最初に真っ白なブラウスを身につけると、着ていたジーンズを足元に落とす

乳白色の長い素足が露わになった
その脚の表面を、黒のストッキングがするすると太腿へと上がっていく

黒のスカートを手に取り、その肌触りにウットリとしたところで
聞き慣れた呼出のメロディが、翔子のバッグの中で鳴り始める


(あら・・主人からだわ)


翔子は着替え中であるにもかかわらず、携帯を手にした



「あなた、私です」

「翔子か・・・大変なことになった・・・会社が今日、倒産した・・・」



「な、なんですって・・・会社が倒産!・・」

「ああ、前から綱渡りの経営だったらしい・・・それがとうとうこんなことに
 それで、従業員で組合を結成して退職金等の交渉を弁護士とやることになったんだ
 しばらくは、帰れないが・・・・今はやれるだけやるしかない」



「そう・・そんなことに・・・あなた、こちらのことは心配しないで頑張って
 あなた、無理はしないで、くれぐれも健康だけは気をつけてね、お願いよ」

「うん、気をつけるよ・・・ご両親には翔子から話しておいてくれ」



電話が切れた後、翔子は放心状態で立ちすくんでいる

弱々しい夫の声が蘇り、急に途轍もなく不安が押し寄せた
・・・子の養育費に家のローン、稼がなければならない時に夫が失業とは!
翔子は夫を勇気づけたものの、予想できない将来に気が滅入っていく



「大丈夫かい?・・・翔子ちゃん・・・聞こえたんだけど、旦那さんの会社が倒産だって?」

「・・ええ・・・・はい」



小刻みに震える翔子の肩に、岩井の手が回った



「俺にできることがあれば相談に乗るよ・・とにかく、詳しく話してごらん」



岩井は放心状態の翔子を抱きかかえるようにして、ソファーに座らせる
そして、ポツリポツリと話す翔子の髪を撫で・・・時には抱きしめ勇気づける


そんな翔子の上身は先ほど身につけた白のブラウス
下身は白のパンティと黒のストッキングをつけただけの艶姿
そんな涎の出るような若妻の肢体に岩井が密着しているのだ


「俺の大事なパートナーになる翔子ちゃんだ・・・心配しないで・・・ね、翔子」



岩井の左腕に力が入る
翔子の上半身を抱き寄せ、右手が黒のストッキングの上をすべり始めている
それでも、翔子は相談に乗ると言ってくれた岩井を信じて尚も話し続ける



「うん、よしよし・・・・任せなさい、俺がなんとかしてあげる」



そう言うと、岩井は翔子の顎を引き寄せ、唇を奪おうとする
同時に右手がスーと膝から上に昇り、パンティ越しに女陰を弄った


「はぁっ!?・・・嫌、やめて!オーナー・・」
  1. 2014/10/24(金) 10:10:50|
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知られたくない遊び 第7回

翔子は、岩井の魂胆にようやく気が付き悲鳴をあげた
上半身は身動きすることもできないほど、固められている
何と愚かで何と無防備な姿を晒していたのか・・・・・だが、もう遅い


「翔子ちゃん・・・これは、俺が約束を履行するための担保だよ
 絶対に悪いようにはしないから・・・ね、だから・・これくらいは当たり前なんだよ」


それだけ言うと、岩井は翔子の唇に己が唇を強引に重ねていく
堅く口元を閉ざす女の抵抗をあざ笑うかのように、舌をねじ込もうとする
パンティの上から愛撫を繰り返していた右手が、素早くブラウスのボタンを外し始めた



「翔子ちゃんが黙ってさえすれば、旦那にも知られることはないし
 それで、お金のことは間違いなく解決するんだ・・・・いい話じゃないか」

「あぁぁぁん!」


ブラウスのボタンを外し終えた右手が、ブラジャーの中に入り込み乳房を握り締めた
そして、仰け反る首筋に男の舌が這い回る


イヤイヤと首を振り続ける翔子の表情に、岩井の口元は緩み
左腕の中に翔子の頭部をしっかりと抱え込むと、甘露な女の舌を吸い出す
右手はブラジャーを押し上げ、剥き出しになった豊満な乳房の頂を甚振っている


(それにしても、思った以上に良い肢体をしていやがる・・この女
 表情もいいし・・・この泣き声は辛抱堪らん・・・・さぁ、もう一押しだ)


「翔子ちゃん・・・これ以上の言いようの無い、助け舟をだしてあげよう
 旦那を雇ってあげる・・・今のこの不景気じゃ、就職先を見つけるのは大変だぞ」

「夫を・・・夫を雇って下さる?」



「ああ、そうだ・・・夫婦揃ってうちに勤める・・・いい話だろ?」

「はい・・・そうしていただければ、大変有難いことです」



「うーん・・そうだよね・・・しかし、それには俺のコレとご対面してもらわないと」

「ああぁぁ・・嫌、嫌・・」



翔子の乳房を弄っていた岩井の右手が、パンティの中に滑り込む
絹草を撫で上げ、女の源泉を甚振りだす


「それは、それだけはできません・・・主人を裏切ることなどできません」

「泣かせるねぇ!旦那のために操を守るか、しかし今の時代そんな観念は捨てたほうがいい
 これは、裏切りなんかじゃない、妻の内助の功だよ・・生活防衛のためだろ・・・翔子ちゃん」



「嫌です、できません・・・絶対に・・・・いやぁーん」

「ふん・・・そうは言っても、下の口の方はもっと、もっとって誘っているぞ・・えっ、翔子ちゃん」



「あっあっ・・・あん・・・やめてぇ!」

「うおっ!いい声だねぇ・・ほれ、ほれ、俺の指をこんなに締め付けてくる
 ははぁーん・・・この様子じゃ、翔子ちゃん、ひょっとして旦那とはご無沙汰なんだろ?違うか・・」



「嫌、いやぁーん」

「図星か・・・はははは、当たりか・・・・翔子ちゃん
 なんと勿体無いことをするのか、今の若い夫婦は・・・・・」



蜜汁をたっぷりと浴びた男の指が、女陰の中を激しく暴れまわる
頃合い良しと、岩井は翔子のパンティを降ろしにかかった


岩井は十分に心得ている・・・
貞淑で初心な翔子のような妻ほど、犯ってしまえば・・・・旦那に話すことなどできずに、後は言いなりと
  1. 2014/10/24(金) 10:11:55|
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知られたくない遊び 第8回

善人面をした遊び人に暴力で犯され、愛する夫との絆を断ち切られる
貧しいながらも、夫と二人で築いてきた明るい家庭が壊される
人生はお金だけじゃない!もっと大切なものを、なんとしても守らねばならない
だが、翔子は今・・・・・強姦寸前、絶体絶命の大ピンチだ


(どうしよう・・・・・・このままでは犯される!何か、何か手立ては?)


「翔子ちゃん・・・良い匂いだよ、この香り、この柔らかな感触・・うっは堪らん」


岩井は翔子の女陰に鼻先を近づけ、今にもしゃぶり始めようとした時
それまでの翔子の激しい抵抗が止んだ

(ふふふふふ・・・こいつ・・・漸く、諦めやがったか・・・うはははは)


「あの・・オーナー・・・・こんなふうに犯されるように抱かれるの、私は嫌
 せめて最初だけでも、優しく抱いてください・・・ねぇ、お願い
 オーナーが約束を守って下さるのなら・・・私、私・・・・・・」

「ほうう・・・それじぁ、お前のからだを担保に出すと言うんだな・・・
 それに、甘い恋人チックなのがご希望か?嘘じゃないだろうな!」



「嘘なんかじゃありません・・今の生活は苦しいし、夫の就職など願っても無いこと
 それに・・オーナーの想像どおり、夫とのセックスでは満足できていないのも事実
 だから、こんなにからだが感じてしまって・・・
 その代わり、オーナー・・・約束は必ずお願いしますね」

「はっきり言うねぇ・・・・旦那が気の毒だ、それにその変わり身の早さ」



「まあ、酷い!・・・真綿で首をしめ、私のからだに火をつけたのはオーナーじゃない」

「それはそうだが・・」



「ねぇ・・お金持ちなんでしょう!
 お願い、最初だけでも私が行ったことのないような高級ホテルでロマンチックに・・・・ねぇ」

「そうまで言われちゃ、俺も男だ、此処ではやるわけにはいかないか・・・分かった!
 翔子ちゃんがビックリするような高級ホテルへ連れてってあげる、そこで・・はっはっ」



そう言って、嬉々として岩井が翔子の肢体から離れると
翔子は自分の衣服に早速、着替え始める
それを眺める岩井には、今からホテルへ連れ込む女の仕草が妙に色っぽく見える


「ねぇ・・・ブラの後のホックを留めてくださる?」

「あっ、ああ・・・いいよ」



岩井の顔は崩れっぱなしだ、にたにた笑いながら女の要請に応じていく


「あぁぁ、あん!・・もう」


情夫きどりの岩井が、翔子の豊満な乳房を背後から握り締めたのだ
しばらく、乳房を揉みしだくと項に舌を這わす
岩井は、翔子を改めて抱きしめ唇を奪うと舌を絡めてくる・・・もう、俺の女だ


「ねぇ・・・車の中で待っててくださる?・・・私、少し化粧を直しますから」

「ああ、早く来いよ」


車のキーを持って館を出て行く岩井
怒りの三角まなこで睨みつける女の視線など、有頂天の岩井にはわかるはずもない


・・・・車の中で待つこと5分
2本目のタバコに火をつけようとして、気が付いた
まさか!・・・・いや、やはり素直過ぎる・・・遣りやがったな翔子のやつ!
  1. 2014/10/24(金) 10:12:58|
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知られたくない遊び 第9回

あれから1ヶ月が過ぎた
再び、喫茶「羽衣」の岩井オーナーの巡回の日が廻ってきた
チーフ以下、女性店員の動きは機敏そのものだ



何時もの時刻に、岩井オーナーが車から降りてくる

「オーナー、お疲れ様です・・・・今日は、厨房に入られますか?」

「やぁ、チーフ、出迎え有難う・・今日も一人のお客として対応してくれればいい」



前回の巡回の時と異なり、岩井は一番奥の席に座る
ここの席は店全体を見渡せる位置にはなく、観葉植物の飾りで囲まれている
他のお客さんに話声を聴かれる恐れがないため、商談などによく利用される場所であった



「ご注文は何にされますか?」

翔子が岩井の前に水を差し出す



「翔子か・・・変わりがないようで、良かった・・・まあ、座れ」

「オーナー!ご注文を」



「その態度は、俺と話しをしたくないようだな
 それなら、これ、この間の忘れ物だ、お前のハンドバッグだろ?
 相当慌てて飛び出したようだな・・・・くくくっ」

「・・・・・はい、身に危険が迫っていましたから」

「よく、言うねぇ・・中身を確認してくれないか、何も盗んだりはしていないが・・・念のためだ」



そのバッグは翔子の愛用の物、中身は夫のカメラが入っていた
翔子はそのカメラを手にしてハッとして、身が固まる
カメラの下に一枚のプリント・・・・・・



「俺も驚いたよ・・・翔子と旦那、そんな趣味を持ってたんだ」


翔子の顔がみるみる赤面し、からだが震えだした



「折角だから、全部コピーさせてもらったよ
 それにしても、良く撮れてるね・・色彩といい、あそこの毛も鮮明だ、それにこの顔の表情・・
 大胆なんだ、翔子は・・・・・それで、俺もころっと騙されちゃったのかもな
 俺が後で連絡できるように・・お前の携帯のナンバーを紙に書いて、ホットと一緒に持ってきて」

「あの・・・」



「返して欲しけりゃ、言ったとおりにしろ!」

「でも・・・」

「今度、俺を馬鹿にしたら承知しないぞ・・・・早く珈琲を持って来い!」



肩を落とし、うな垂れて厨房に戻る翔子
この男には、上等の尻肉が左右に揺れて、まるで雄を誘っているように映り、堪らず倅が頭を上げる


(・・・・・・倅よ、我慢だ・・もう暫くだ・・・)
  1. 2014/10/24(金) 10:13:50|
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知られたくない遊び 第10回

その夜、翔子の携帯が鳴る

「翔子か・・・岩井だ、来週の月曜日の朝9時、伊丹空港のロビー、行き先は十和田
 3泊の日程だ・・・・・来れば、返してやる・・あの恥ずかしい写真もデータも
 俺はお前のように騙したりはしない・・・翔子・・・・・・待っているぞ」



岩井からの電話は一方的に切れた


(あぁぁ・・・どうしよう・・・こんな写真のデータがあんな男の手に)



岩井がプリントした1枚の写真
A4版の光沢紙に恍惚の表情をした浴衣の女が写っている
両脚をM字に開脚し、自らの手で乳房と女陰を慰めている
乱れた浴衣から覗く豊満な乳房に手を添え、濡れ光る女陰の入り口には細い指が重なっている
空ろな女の視線はカメラのレンズと焦点が合っている
それは・・・・・・あの夫婦旅行での翔子の大胆な自慰姿だ


(私・・・なんて、大胆なことをしたのかしら・・・)




その時、固定電話の呼び出し音が響く



「はい、松田です・・・あっ、あなた!」

「翔子、本当に心配かけてすまない・・・
 会社の弁護士との交渉は難航しているが、なんとか退職金の一部は貰えそうだ
 ただ、従業員で結成した組合の幹部に推薦されてしまって、しばらく帰れそうにない」



「そんな・・あなた」

「今は辛抱してくれよ・・子どもたちのことは、翔子・・君が頼りだ
 頑張って、できるだけお金を持って帰れるようにするから、頼むよ、翔子」



電話の向こうで、夫が咳をする様子が窺える



「咳をしているの?あなた、大丈夫?・・・くれぐれも健康には気をつけてね」

「分かってる・・・家に帰ったら職探しだ、病気なんかになっておれるもんか」



「そうよ、あなた・・・健康であれば、何度でもやり直せる、私も頑張るから」

「有難う、翔子」



「あなた・・淋しくない?一人で頑張れるの?・・私が側にいなくても大丈夫?」

「心配しなくてもいいよ・・翔子、あの時の写真、今パソコンで開いて見ているんだ
 身体が疲れ切っているというのに、不思議なもんだ・・何故か、あそこが元気なんだ
 こんなことでもして、気を紛らわせていないと・・・とても、やっていけない」



「あなた、写真!!って、あの旅行の時、撮った写真?」

「ああ、そうだよ・・・我ながら上手く撮れてる、いやモデルがいいのかもな
 翔子も見たらいい・・自分の綺麗なヌードを・・・カメラに消さずに残しているから」

「馬鹿!!馬鹿よ・・あなた・・・どうして消さなかったの・・馬鹿」

「どうしたんだ・・・そんなに怒るなよ、他人に見せなきゃいいんだから」




「・・・・あなた・・・私、私どうしたら・・・」

「翔子ごめんよ、心配をかけて・・・毎日、電話するから・・我慢してくれ」



「ああぁぁ・・・・あなた・・
 私・・私、まだどうするかは決めてないんだけど、来週はバイト先で宿泊研修があるの・・・」

「へぇぇ・・このご時世なのに、アルバイトの人に宿泊研修を?
 そりゃいいじゃないか、行って来いよ、気晴らしにもなる
 それじゃ来週は携帯に電話するよ・・・・・じゃぁな、翔子」



受話器を置く翔子の腕が震えている
会社が倒産し、咳をしながら頑張っている夫に、とてもこちらの苦境を話せない
もう、自分で解決するしかないと翔子は心に決めた


(あぁぁ・・もう一度、あのオーナーの横暴を何とかして跳ね返すしかない)
  1. 2014/10/24(金) 10:15:03|
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知られたくない遊び 第11回

朝の通勤時間帯の空港ロビー

 (チィ・・糞面白くも無い・・・一億円が塩漬けのままか)


 経済新聞の株価の動向を食い入るようにサングラスの男が読みふけっている
 岩井惣一はフランチャイズの喫茶店を経営する傍らで、株式投資にも手を出した
 あのリーマン・ショックで下落した株価は漸く、7割程度まで回復したものの
 プロでも予想だにしなかった暴落に保有している株式は塩漬け状態が続いている
 この男に喫茶店経営の才はあるが、投資についてはまだまだ授業料が必要だ

 予定の時刻に待ち女はいまだ、現れず・・・・・・イライラがつのる



 「オ・・オーナー・・・遅れてすみません」

 「おっ!・・なんだ、その服装は?とても、旅行に行く・・まあいい、俺のあとについて来い」



 「あの・・私・・・・」

 「いいから、ついておいで・・・」



 岩井の足は、空港近くの女性ファッションの店の前で立ち止まる

 「いいか・・・口答えは許さんぞ」



 1時間後、店の前で女性オーナーが深々と頭を下げ、二人の客を送り出した


 (まあ、可哀そうに・・・翔子さんて言ったかしら、気の良さそうないい人なのに
  これまでの人と同じように、暫くの間、惣一ちゃんのオモチャにされるのね)



 その視線の先では
 岩井が情夫気取りで、翔子の肩を抱き、新調のワンピースの腰に手を回している
 翔子が嫌がり立ち止まると、岩井が耳元で何か囁いている
 そして、岩井の手がいやらしく翔子のヒップを撫で回す


 (惣一ちゃん・・・いい加減にしておかないと・・・今に天罰が下るわよ・・本当に)



 岩井は、この期に及んでまだ覚悟を決めない翔子に手を焼いていた
 このままでは、楽しみにしていた旅にはとても発てそうにない
 岩井は、翔子を近くの公園のベンチに座らせた



 「翔子・・・まだ、決心がつかないのか!」

 「オーナー、お願いです・・・私には夫がいます、写真を返してください」

 「だから、言う事を聞いてくれたら返すって、言ってるだろが!」



 翔子は縋るような視線を岩井から、ベンチの正面に見える大きな楠の木にふる
 大木の根元から幹、そして力強い枝振りを眺めながら・・


 「でも、それって・・・脅迫?強要?
  ・・・・・・・・それなら・・私、警察に相談するしか方法 が・・・」

 「えぇぇ!ちょっと待ってよ、しょうがないなぁ・・そんな風に考えてるの?」



 「・・・・夫も相談できる状態じゃないし・・・警察にしか・・・」

 「はぁ・・・?そんなに深刻に思わないで、俺は気軽な遊びのつもりなんだよ
  折角、手助けしてやろうと思っているのに・・・
  しかたがない、もう、わかったよ・・・・ほれ写真と記録したメモリだ」

 「そ、これが・・・」



 翔子の顔に安堵の喜色が広がっていく



 「ああ、プリントした写真はその1枚だけ、データはすべてそのメモリの中だ」

 「あ、有難うございます・・・オーナー、分かって頂けたんですね」



 翔子は純粋だ、それに予想した以上の上手く運んだ顛末に、気が緩んでしまう


 『喉が渇いたろう?』と、親切げに自動販売機の珈琲を手渡す岩井に、素直に応じてしまう、疑ることなど今はできない
 狙った女を騙すために作戦を変更した男の本心など、とても翔子に読める筈がない
 そうだ、この男のとっておきの裏強行策・・即効性の睡眠剤と高価だが性欲を高める薬が仕込んである・・・
 岩井は時間稼ぎに、翔子に語りつづける

 

 「オーナー・・・私、昨日、心配でよく眠っていないの・・何だか少し、眠く・・」

 「そうなんだ・・俺は翔子にそんなに心配をさせたんだ
もう安心しただろう、ここで少し眠るといい・・・・もう終わりだよ、翔子」



公園のベンチに座っている男と女

周囲の人目など気にもせず、男は腕の中で眠っている美しい獲物に舌を這わしていく・・・・・・
  1. 2014/10/24(金) 10:16:39|
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知られたくない遊び 第12回

 その頃翔子の夫、松田哲平は倒産した会社の弁護士との交渉がヤマ場を迎えていた
 交渉は、倒産会社の債務弁済の第一順位が公租公課と従業員への債務に充てられることとなり、政府からの保障制度もあって哲平たちの真摯な姿勢と努力の成果が報われたのである

 哲平は、このことを翔子に伝え、少しでも、妻の不安を和らげようと、昼間に携帯に電話を入れたが電源が切られていた
 夕刻に電話をすると、呼び出しはするものの翔子は電話には出なかった

 哲平の携帯に翔子からの着信のメロディが鳴ったのは午後7時である



「あなた、翔子です・・・ごめんなさい、何度も電話があったみたいで」

「いいんだよ、翔子は研修中だったんだから・・・・
 喜んでくれ、今日の交渉で目途がついた、それを早く知らせて安心させようと思ってね」



「そうだったの・・・それで」

「その後の交渉で大筋、会社とは合意に扱ぎつけたよ・・・
 こちらも譲歩はしたが、いつまでも引き伸ばしてはおれないからね」



「それじゃ・・・・あなた、こちらに早く帰ってこれるのね!」

「ああ、そうだな・・・・今月いっぱいでこちらを引き払って、来月から就活だ」



「あっ!・・あぁぁぁ・・」

「おいおい、急に大きな声だすなよ・・・・嬉しい気持ちはわかるけど」



「うっ!・・ごめんなさい・・・でも、本当に嬉しくて・・・あなた、早く帰ってきて」

「勿論だ・・・できるだけ早く帰れるように頑張るよ」

「はぁっ!・・・あなた、それじゃ私、待ってるから」



翔子から電話を切った


(翔子のやつ・・・気が動転しているな・・・まあ、心配をかけたからな
 家に帰ったら・・これからは俺の方から・・・・・)


哲平は、携帯電話に優しくキスをした
目の前のパソコンの画面の中で、自慰に耽っている妻の翔子が自分を見つめている


(もう直ぐ帰れる・・・そうしたら、翔子・・・)


哲平は心身とも疲労しているというのに、今夜も一人で男根を・・・・
――――――――――――――――――――――

こちらは、空港近くのホテルの一室
岩井が泣きじゃくる翔子の裸の背を擦っている
翔子が哲平と電話をしているというのに、岩井がお構い無しに悪戯をしていたのだ


「翔子、優しい旦那じゃないか・・・・
 とても、俺とこんな関係になったなんて、話せないよなぁ」

「どうしよう・・今日の私、どうかしていた・・・・・夫に申し訳なくて」



「なんだ、またそんなことを?・・・あんなに、俺のもので善がり狂ったくせに」

「私、今日の私・・・何時もと違う、少し、変なんです」

「少し、変!・・ね・・・まあいい
 変であろうと無かろうと、お前から俺の一物にしゃぶりついて善がり捲くったのは事実
 翔子、あれだけ喘いだら喉が渇いたろう?・・・これを飲むといい、すっきりする」



翔子は、岩井の差し出すドリンクを一気に飲み干す
その様子を満足げに笑いながら眺めている岩井・・・ドリンクはもちろん媚薬入りだ


(翔子・・・もう一度、今度はきっちりと引導をわたしてやる
 ・・それで昇天、成仏だ、お前と旦那との糸を切ってやる
 さぁ、今夜のうちにお前は生まれ変わるんだよ、翔子・・・・俺好みの女にな) 


悪魔のような容赦のない責めは明け方近くまで続く
そして、生贄の女の善がり声は部屋中に響き渡り、止むことはない・・・

  1. 2014/10/24(金) 10:17:28|
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知られたくない遊び 第13回

台所で遅い夕食の準備をしている翔子を、居間で寝転んで眺めている哲平

(女という生き物は逞しい・・・)


哲平が会社倒産の残務から開放され、自宅に戻ってみると
妻は時間制限のあるアルバイトから隣の市にオープンしたオーナー直営の喫茶店に移ったという
なんでも、自分の才能をオーナーに認められ8時間勤務の正規の従業員にしてもらったらしい
午前7時に家をでて、午後8時に帰宅する・・・・そして、夕食の支度
いつものジーパン姿は以前と変わらないが、少し腰周りがふっくらとして大きくなった気がする


「翔子・・・少し、お尻・・・でかくなったんじゃないか?」

「えっ!・・お尻?・・そんなことより、あなた・・ハローワークどうなの?」



「うーん・・あまり気に入った仕事がない」

「あなた、今はこちらが選べる時ではないのよ・・大学4年生新卒者の内定も難しいって・・頑張ってね
 いくら私が、正規社員になれたからといっても、お給料は少ないから」

「ああ、わかってる」



哲平の就職活動は、芳しくない
失業手当が半年間もらえるとしても、のんびり構えていることはできない


「おい、今夜・・・久しぶりに」


いつの間にか、寝そべっていた哲平が、台所の翔子の背後に立っている
先ほど感じたヒップの感触を確めようと、哲平がジーンズの上からヒップの丸みに手を当てると
翔子のお尻が逃げる


「・・・ちょっと、やめて・・・夕飯の準備が遅れるでしょ!」


それでも、哲平の手がヒップから腰へと昇っていく


「やめてって言ってるでしょ!・・ごろごろしているから、そんなことばかり考えるのよ」

「キツイなぁ、翔子」



「そう?・・・ご免、でも・・今はあなたが就業するまではと、頑張ってるのよ、私」

「そうだな、翔子は正規社員で働いていて、旦那が扶養家族だもんな・・」

「そんな厭味に言わなくても・・・・・機嫌直しに、後で美味しい珈琲入れるわ
 家でも練習しておくようにと、オーナーが・・」



夕食後、店から借りてきたという道具で翔子が珈琲をいれる
そして、哲平をお客に見立てて珈琲を差し出す



「うーん・・・これはいける、美味しい珈琲だ・・・香りもいい」

「そうでしょ、でも高級純喫茶のお店なので・・・お客さんは上品だし、私、緊張しっぱなしで」



「わははは・・それで翔子、ストレスが堪ってんだ」

「何が可笑しいのよ」

「ごめん、ごめん・・・・翔子、本当に頑張ってるんだ・・・俺も気合い入れるよ」



哲平はにこやかに笑う翔子の顔を見て思った


一度、翔子がそんなに頑張って働いているところを見てみたいと
反面、少し寂しくもなった
あれほど、哲平の身体を欲しがり燃えていた妻が、今は仕事に夢中になっている
  1. 2014/10/24(金) 10:23:42|
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知られたくない遊び 第14回

哲平は久しぶりにスーツ姿で家を出た
今日はハローワークに紹介された会社の面接の日だ
やっとのことで、自分の希望にあった建設系の会社に出会えたのだ

しかし、面接を終えてみると印象が良くない
『芸は身を助ける』とはよく言ったもので、これといった資格を持っていない者には会社は非情だ
案の定・・・・・「この度は、ご縁が無かったようです」との返事


(くよくよしても仕方が無い・・・そうだ、翔子のお店で美味しい珈琲でもよばれよう)



哲平は、昼食を簡単に済ませ、翔子から聞いていたお店に入る
翔子が言っていたとおり、そこは落ち着いた雰囲気の高級な純喫茶だ

30代の淑やかな女性が水を運んできた


「いらっしゃいませ・・・・・こちらは初めてですね?」

「はい・・・あの、ここで働いている松田の家の者ですが・・」



「そうですか、では松田チーフのご主人?・・ですね」

「はい・・・翔子はいますか?」



「いいえ・・今は店にはいらっしゃいません・・・チーフが店にいらっしゃるのは午前中のみで
 午後はオーナーの屋敷の家事をしておられます・・・」

「家事をしている?それは知らなかった・・・・」



「オーナーは、お一人で隣の大きな屋敷でお住まいです・・・それで毎日、家事を手伝っておられます」

「そうなんだ・・・私が不甲斐ないから、翔子はここでもそんなことまでして・・」


女性の顔が気の毒そうな表情に変わったのを、哲平は気付かない振りをした
同情を買うのは嫌いな男だ



「松田チーフをお呼びしましょうか?」

「・・・いいえ、もういいです、それと、私がここに来たことは妻には言わないで下さい
 一生懸命に働いている妻に余計な心配はさせたくない、お願いします
 そうだ・・・・・・折角だから、この店の一番人気の珈琲をください」

「畏まりました」


注文を聞いた女性が戻っていく
高級な白のブラウスに黒のロングスカート
スカートには腰骨までの深い切り込みがされていて
歩く度に、その隙間から形の良い脹脛と太腿が見えるのだが卑猥には感じない
落ち着きがあり、清楚で知性美が魅力的な感じの良い女性だ


(翔子もあの制服で働いているんだ・・・・)



哲平は店をでると、オーナーと翔子がいるという屋敷を眺めた
とても、一般庶民が持てる屋敷ではない
あんな大きな屋敷の家事を一人でしているなんで、大変な苦労を掛けると・・・哲平は頭を下げた
  1. 2014/10/24(金) 10:24:36|
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知られたくない遊び 第15回

 会社訪問も不採用が続くと、さすがに哲平の心もすさんでくる
 辛い仕事をしているにも関わらず、明るく振舞う翔子の態度に余計に気が滅入る


 「翔子、すまない・・・・今日訪問した会社も駄目だった」


 台所で夕飯の後の水洗いをしている翔子の背に向かって、哲平は沈んだ声で報告した


 「・・・・そうだったの?・・でも、大丈夫・・・私が頑張るから
  あなたは、あなたを必要とする会社をじっくりと探して・・・・
  オーナーがよく言うの・・・人は一握りの米と小さな夢、そしてほんの少しの勇気さえあれば生きていけると・・・」

 「優しいんだ・・・有難う、翔子」



 夫の茶碗を洗う、翔子の手が止まる
 形の良いお尻、今夜の翔子は珍しくミニスカートだ
 ストッキングをしていない白い素足に、哲平はお店で見た淑やかな女性店員の姿をダブらせてしまう
 自分の妻も大勢のお客に、この白い素足を見られている・・・・・・
 そう考えていると、ムクムクと男が起きだしてくる


 人間とはこんな時であればあるほど、歪んだ想いが頭がもたげる



「ねぇ・・あなた、うちのオーナー・・今度、京都に料理のお店を出すのに、市場調査に行かれるんだけど
 体調がすぐれないので、ついでに北陸の温泉で療養したいとおっしゃるの
 それで、私に一緒に付いていってもらえないかと言われてるの・・・・・・」

「オーナーって・・・お幾つなんだい」


「そうね・・・40歳後半ってとこかな、頭は切れるんだけど健康がおもわしくないのよそれに・・・どうも、あっちの方がサッパリなので仕事に精を出しているって噂なの」

「まだそんなお歳なのにか?・・・じゃ、行ってやれよ、世話になってるんだ」



「あなた、有難う・・オーナーもきっと喜ぶわ・・・それに、私にも勉強になるし」

「おいおい・・仕事に夢中になるのは良いが・・・妻や女性の本分を忘れるんじゃないぞ」



「それは・・・あなたから見て、私って、女の魅力が無くなっているってこと?」

「いいや・・・前よりずっと、魅力が増した気がしている・・・その・なんだ・・
 腰付きといい・・振る舞いといい・・・随分と素敵になっ た・・・どこでそんな
 あっ、そんなことじゃない、どんなに仕事に打ち込んでも家族や自分を大切にしろってこと」

「・・・・そうね、忘れないようにする・・・あなたにそんな風に見えるのは、きっと毎日、上品な大勢のお客さんに接しているからかなぁ・・・自然にね
 でも、やはり今は目的を持って活き活きと働いているからと思う・・・・」



翔子の言うように、人間の最大の魅力は「活き」かもしれない
しかしそれは、女の魅力とはあまり関係がない、ましてや魅力的な肢体への変化は全く違う要素なのだが
哲平は・・・


「そうだよなぁ・・・俺も早く遣り甲斐のある仕事、目的を見つけるよ、翔子」

「その意気よ・・・・頑張って、あなた」



二人の夫婦生活はセックスレスが相変わらず続いている


その夜も、哲平は何ヶ月振りかの夫婦の契りを翔子に求めたが
翔子は、明日が早いからとやんわりと拒否したのだ

しかたなく・・欲望を抑えられない哲平は、パソコン画面の中の妻に精を放つ
この男は、画面の中の淫らな妻の姿に群がる男たちを妄想し、己が精を放つ快感に酔うことで満足し始めていた
  1. 2014/10/24(金) 10:25:56|
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知られたくない遊び 第16回

高級純喫茶『飛翔』の店の窓から
岩井の屋敷の玄関の前で、旅行荷物を積み込む男女を見つめる鋭い女の視線


(優しかった夫の突然の死・・・・もしも、誰かによって為されたのであれば
あなた・・・・私が必ず恨みを晴らしてみせます)


この視線の主は、この店で働いている女性・・・名は吉沢理絵、32歳
理絵の夫は大手銀行の融資課長の職にあったのだが、突然横領の嫌疑をかけられ、その日の帰宅途中に、駅のホームから落ちて電車に轢かれて死亡したのだ
銀行は被疑者が死亡したことで、世間での体裁も考え横領の告発を見送った
銀行の話では、数千万円になるという横領の疑いだった・・・

しかしどう考えても、質素で堅実な生活を送っていた夫に、そのような金銭は必要としないし、夫の精錬潔白な性格からして誰かに陥れられたとしか考えられない
愛する夫との幸せな生活・・・この幸せをぶち壊した人間を見つけ出し復讐する
今の理絵にとって、その一念が生きる支えとなっていた


その夫に再三融資を求め、断られ続けていたのが・・・・・岩井惣一
夫の葬儀の時、このような事情で弔問客がいない中、唯一人、岩井は弔問に訪れた


「奥様、私はあなたのご主人に大変お世話になった者です、こんなことになって本当に残念です
 私にできることがあれば、何なりと仰ってください」

と、丁重に接近してきた



「それにしても・・奥様はお美しい、さぞ、ご主人はこの世に未練を残されたことでしょう
 何か・・・奥様宛てに残されたものでもあるのでしょうね?」

「いいえ・・・・突然の事故でしたから、そのようなもの、ございません」

「そうですか・・・・しかし、本当にお美しいお人だ・・・」

舐めるような岩井の視線に、喪服姿の理絵は悪寒を覚えたのを今も忘れられない


葬儀が終って夫の書斎の整理をしていると、夫が綴っていた日記帳が出てきた
その中に記載されていたのは・・・・飛松支店長の不正の疑いと執拗に融資を求める岩井の姿
夫が死亡したその日、岩井への多額の融資の決定が飛松支店長決裁でなされていたという事実を、夫の親しい同僚から聞くに及んで、彼等が夫の死に関与しているとの疑念を深めた
そして、岩井の好意に甘える振りをして、一番の疑わしい人物に接近しているのだ


その岩井が翔子と市場調査の出発前に、店の方に顔を出した

「理絵さん・・・松田チーフとこれから出かけますが、後は宜しくお願いしますね」

岩井の理絵に接する態度は、他の女性店員とはまるで違う・・・



「ご心配なくお出かけ下さい、オーナー」

「あなたが居てくれて、私は本当に助かっている
 流石に、あの吉沢課長さんの奥様だ・・・・・
 理絵さん、前にお願いしたことのご返事・・・・・期待していますよ
 それじゃ、行って来ます」


理絵は、岩井に頭を下げた

その岩井のお願いとは・・・・
経理が堪能な理絵に、事業のパートナーとして役員への就任要請だった
表向きには、岩井が世話になっていた銀行の融資課長の未亡人へのお礼ととれるのだが・・
  1. 2014/10/24(金) 10:26:48|
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知られたくない遊び 第17回

逞しい男の腕の中で、女が喘いでいる
男はその女の顔を見ながら、自慢の剛直を叩きつけるように女陰深く差し込んでいく

北陸の温泉旅館の一室


(この女のように・・・亡き夫を慕う、あの知性的な美人の逝く顔を、早く見たい)



「あんんん・・・オーナー・・・強すぎます・・・」

「強すぎ?・・・何を甘えているんだ、翔子・・・・・これぐらい辛抱しろ」



「あっあぁぁ・・ねぇ・・・優しく、ねぇ・・・お願い」

「そうだった・・お前はロマンチックなセックスがお好みだったな」



「あぁーん・・・嫌、そんなにきつくしないで・・・お願い、オーナー」

「淫乱女のくせに、何を言っていやがる・・・もっと、もっと、ねぇ・・もっと、だろうが!!」



心の屈折した男の執拗な女責めが続く



「翔子よ、俺の言いつけをちゃんと守っているだろうな、え!
 ここの穴は、もう俺様だけのもの・・・旦那はマスで辛抱してもらうって!」

「はい、主人とは一切・・性交渉をしていません
 恐らく、私のあの写真で・・・主人は・・・・・・」



「そうだ・・・それでいいんだ・・・いいか、ここが汚い穴になった時・・・お前は首だぞ」

「わかっています・・オーナーの仰るとおりにします・・・ですから、主人を」



「ああ・・・旦那の就職のことだな・・・・・じゃ、一度面接しなきゃなぁ・・」

「有難うございます・・・主人も喜ぶと思います」



「なら交換条件に・・・なぁ、翔子・・・お前に一働きしてもらうぞ
 なーに、相手はエロ爺だ・・・・直ぐ終わる・・・ただ、入れるところがケツの穴」

「嫌!!・・・そんな変態・・・・そんな人」



「ばーか・・・変態って・・・・・お前も淫乱女だろうが!!
 心配すんなって・・・本番までに俺が鍛えてやるから、安心しろ!」

「嫌・・・嫌・・・・そんなの嫌・・・・」



男が見つめている女の涙顔が、亡夫の通夜式で理絵が見せたあの時の悲しげな哀顔に見えてくる
現実はドラマチックだ、この獣男がそんな理絵に一目惚れしてしまった
誰しも、喪服姿の未亡人・・それも若くて美人とくればそんな気も起こらぬものではない
しかし、この男の執着心は尋常ではない



岩井は嫌がる裸の翔子に白足袋を履かせ、喪服に着替えさせると
再び、獣のように襲いかかる
襟元を広げ豊満な乳房を引っ張り出し、揉みくちゃに搾り込む
舌を襟足に這わせ、乳首を弄る
喪服の未亡人の股を広げ、白い素足の足首を両手で掴み自分の両肩に置く


(逝くぞ・・・・理絵)


もう既に、愛液で濡れ光る女の女陰に男の剛直が突き進む



(俺の女になれ・・・俺を愛せ、愛してくれ、理絵・・・何としても、何としてもだ)



心の歪んだ男が、尊い淑女の真心を射とめんと、がむしゃらに、膣道を突き進んでいく
相手の気持ちなど一切考えていない、否・・・感じられない自己中だ
悲しいかな!これがこの獣男の愛情表現・・・狙われた女は堪ったものじゃない
  1. 2014/10/24(金) 10:27:53|
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知られたくない遊び 第18回

うららかな陽射しの午後
理絵が岩井の屋敷の書斎へ向かっていた
書斎といっても、中央に大きな大理石のテーブルとその回りに8人が座れる豪華な椅子
壁には有名な絵が掛けてあり、木彫の本棚が並ぶ
大きな窓の近くにオーナー愛用の机が置いてある


理絵が部屋に入ると、岩井は読んでいた書類から顔をあげ、眼鏡をはずした

「やぁ、理絵さん・・・・ここにお越しになるということは、お返事を頂けるのかな?」

「はい、そのつもりで参りました」


清い澄んだ視線が岩井の視線と交差する
私服を纏った理絵は一段と知性美が増し、首筋の色の白さが際立ちスカートから覗く脛から足首までのラインの素晴らしさが、この男のフェチ色欲を煽る



「あの、先日・・松田チーフのご主人がお店の方に来られたのですが、チーフはお屋敷の方でお仕事中と、お伝えすると
 珈琲を飲まれて、会わずに帰られました・・・なにやら、お元気がなさそうでしたが・・・」

「そう・・チーフのご主人が・・・・いっ!?・・理絵さんがそう感じられたのも無理もない
 ご主人は現在、失業中で職探しをしておられる・・・私もチーフから頼まれていて
いずれご主人にも私の仕事を手伝ってもらうつもりでいるんですよ」



「そうなんですか!それはさぞかし松田チーフも喜ばれることでしょう」

「うん・・彼女は今、銀行に行ってもらっている・・戻ればそのことを伝えておこう
 それより、理絵さん・・・私へのお返事はどうなんでしょう?」



「そのことですが・・・夫を亡くしてからオーナーのご好意に甘えるばかりで・・・
 経理の仕事をお手伝いするのは、当然の務めとしても、オーナーの事業パートナーとして役員になるとなると、あまりにも・・・・・」

「うっっ!?」

理絵との会話中もその魅力にうっとりとしていた岩井が、椅子に座ったまま机の上に肘をつき、握り拳を口にあてた



「どうかされましたか・・・オーナー?」

「いや、何でもない・・・続けてください」

「はい・・・役員に就任するというのは、あまりにも厚かましく・・」


岩井が、ふぅぅと息を吐く



「理絵さん・・そんなご遠慮、謙遜はされなくていいですよ
 あなたが来られてからの立ち振る舞い、お仕事振りだけを見ていても
 素晴らしい能力をお持ちなのを、私は十分に感じました
 それよりも、何よりも・・・・私は亡くなったあなたのご主人には恩義がある」

「恩義?ですか・・・?」


目の前に立つ美貌の未亡人に、岩井の目がこよなく優しく向けられる
この視線にこれまでに騙された女は数知れない
  1. 2014/10/24(金) 10:28:50|
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知られたくない遊び 第19回

広い書斎の中に、振り向かせたい美貌の未亡人が目の前にいる
・・・・岩井惣一の口説き芝居の始まりだ


「私は愚かだった・・・妻に逃げられて、覚えたての株式投資に自暴自棄で、のめり込んでいたんです
 恐らく、ご主人は私の執拗な融資依頼に辟易されていたことでしょう
 ご主人がお亡くなりになった日も、私は相変わらずの無理をお願いしていたんですよ
 ご主人は言われました・・・・・岩井さん、人生は何度でもやり直せる、投げ捨ててはいけないと
 見抜いておられました・・・・・私に投資の才はない、生業に励めとね」

「主人がオーナーにそんなことを・・・」



理絵も知りたかった・・夫の最期の日の様子
理絵は自然と、岩井が腰掛けている大きなデスクの前まで歩み寄っていた



「それで・・その他にも夫は何か?」

「ええ・・・それは、私を説得するために話されたのでしょう
 あなたとの幸せな自分の生活のこと、勤めている銀行での悩みなどを率直に話されました
 自暴自棄で執拗な融資を迫る嫌な客・・・・そんな私に対して
 あなたのご主人は自分自身の悩みまで引き合いに出して説得しようとする・・・誠実な人だった
 ・・・・それで、やっと私は自分を取り戻すことができたのですよ
 そうでなければ・・・・・・・・私は今頃どうなっていたか」

「そんなことがあって、オーナーは夫の通夜式に来て下さったのですね・・・」



両手を組み、ぽつぽつと思い出すように話す岩井の目には涙が滲んでいる


「私は、私は・・・残念だ!
 理絵さん・・・・あの精錬潔白な吉沢課長さんに横領の嫌疑などと・・いったい誰が?
 ご主人は嫌疑を晴らす機会も無く亡くなられるなんて!・・・さぞ、無念な
 それに・・こよなく愛していたあなたを残して・・・・・・・うーーん、未練が残る」

「あぁぁぁ・・・仰らないで!」



理絵の目からも涙が溢れる・・・そのことは、理絵もどうしても納得できない同じ思い



「理絵さん、間違いない!!
 あなたのご主人は、上司である飛松支店長に嵌められたんだ
 あなたのご主人は、飛松支店長の不正行為に悩んでおられ
 多分、内部告発をされたのでしょう・・・しかし、権力に優る相手に押さえ込まれた
 あの支店長は、あの大銀行の重役の親戚の贔屓であそこまで出世した男ですから」


飛松支店長の名は、夫の日記帳にも度々登場する
しかし、疑惑の人物ではあるが重役の親戚とは知らなかった


「あぁぁ恨めしい!
 私は、私はどうしても夫の遺恨を晴らしたい・・・でも女の力ではどうしようも」

「理絵さん、助太刀しますよ・・私が!
 このままにはしておけない、敵討ちをするんです・・・・そうでなければ、ご主人は浮ばれません
 一緒に戦いましょう・・・あの傲慢で憎き、飛松と」



岩井は、崩れそうになるからだを支えるように、デスクの上に置かれた理絵のしなやかな白い手を確りと両手で挟みこむ
そして、理絵を引き寄せ耳元で呟いた



「あの男の仕業に間違いないんです・・・
 ほら・・・・・あそこにある金庫、あの中には5000万円の現金が入っています
 あの日、飛松に脅しをかけたんですよ、私
 そうしたら、あっさりと5000万の融資を認めたんですよ・・それも無担保で!
 あの金は、敵討ちの軍資金・・・あなたにお渡しします
 ・・・あなたとご主人に救われた私がと確りとスクラム組んで戦う
 それが・・・・亡くなったあなたのご主人の願いだ!
 だから、いいですね・・・敵は強大です・・・・二人で、理絵さん」


理絵が岩井に接近し、知りたかった最大の疑念

「支店長決裁による岩井への巨額の融資の謎」
その顛末を今聞かされた理絵は・・・・・岩井への疑惑を解き、こっくりと頷く


白く透き通るような項から芳しい香りが漂い、男の鼻を擽る
抱きしめて、唇を奪いたくなる衝動を堪え・・その美しい横顔に岩井は舌で自分の唇を舐める


・・・興奮し、したり顔で眺めていた男の顔が歪んだ



この部屋には、もう一人
・・・・・大きな机の下で、この男の怒張を咥えさせられていた女がいる
その女の唇から、放出された大量の白濁の液が流れ出ていた
  1. 2014/10/24(金) 10:30:04|
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知られたくない遊び 第20回

ここは高級料亭・・・その玄関の前に翔子の夫、松田哲平が立っている

(俺は・・・・・ほんとに情けない男になってしまった・・・)

昨夜、翔子から、『岩井オーナーが、ご主人の就職祝いの宴を是非とも』と聞かされ、その宴会場所がこの高級料亭である
つまり、哲平は翔子の口利きで岩井の元で働くことができるのである



哲平が案内された部屋には、既に岩井ともう一人恰幅のいい人物が上席に座っていた


「待っていたよ・・・松田君だね・・・まあ、駆けつけ三杯といこうじゃないか」


翔子から岩井オーナーは頭が切れるが、健康はすぐれないと聞かされたことがあったのだが・・・
とても、そのようには見えない



「初めまして、翔子がお世話になり、その上この度は私までも有難うございます」

「まあ、まあ・・・堅苦しいことは抜きだ、翔子君の夫君だ・・間違いない
まあ、飲もう、今夜は目出度い席だ・・・あっ、そうそう、こちらは私が世話になっている大銀行の支店長の飛松さんだ
翔子君を良くご承知で、その夫君の就職祝いをすることを聞かれて、是非にと同席されたんだよ」



「初めまして松田です、これからも宜しくご指導をお願いします」

「そんな堅苦しい・・・わかってますって、この世は皆で助け合わなくちゃ・・ね、岩井さん
 難しく考えたら生きていけない・・・大らかに、そして我慢、我慢・・・」

「そうですね支店長、これからも応援宜しく頼みますよ・・さあさあ、どうぞ」



三人だけの宴会はどんどんと酒が進む
もともと、アルコールに強くない哲平だが、自分の就職を祝う会とあって飲まざるを得ない
岩井と飛松に交互にお酌をされ、哲平は直ぐに限界を超える
そして、二人の話題は下ネタに移って、場は大いに盛り上がる



「哲平君、君の細君は別嬪さんで明るくてスタイルもいい・・・毎晩、やってるんだろ?
 なぁ、岩井さん・・・俺たちならそうだよなぁ」

「はぁ?・・いや・・翔子のやつは、そっちの方はどうも・・」




「うーむ・・翔子君は今確かに仕事に夢中だが・・それとこれは別ですわなぁ、
はははは・・あの肢体の持ち主なんだ、好きなんだと思うがなぁ・・ねぇ、飛松さん」

「えっ?・・・でも、何ヶ月もやってないんです・・・よ・・ほんとうに」

「それじゃ・・哲平君、溜ってるだろう!今から面白い遊びをしようか・・翔子君には内緒だぞ」



もう完全に、哲平は酩酊状態だ・・・ふらふらとトイレに向かった




「岩井さん・・・あなたは、ほんとうにとんでもないことを考えるねぇ」

「何を仰る、飛松さん・・・わたしゃ、あんたには遠く及びませんがな」



岩井が立ち上がり、隣の部屋との襖を開けると
薄明かりの中、朱色の長いテーブルの上に、手足を縛られた白い女体が盛られていた
  1. 2014/10/25(土) 07:04:31|
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知られたくない遊び 第21回

岩井と飛松は早速、その裸体を甚振りにかかる

(ほぅぅぅ・・・・これは責め甲斐のある尻肉だ)


トイレに立った哲平は、二人の予想どおり5分経っても戻ってこない
恐らくトイレの中でへたって居る筈だ・・・・そう、お酒の中に睡眠薬



「飛松さん・・・哲平君は頃合いをみて、呼び戻すとして始めましょうよ
 あなたは下の方を・・・・私はオッパイを頂きますよ」

「そうするか岩井さん・・この奥さんのお尻・・・いいねぇ・・堪らないなぁ」

「あぁぁ、うぐっ!」



女が呻いた
岩井が荒々しく乳房を揉むのと同時に、飛松がアナルを弄り始めたのだ



「どうした?気持ちがいいのか?
 いいか、絶対に声は出すなよ・・・好き者の淫乱女の身体だけを見ても分かりはしないが
 声を出せば、ばれてしまうぞ・・・・えー、翔子!」



淫鬼の二人が目配せする



「しかし、岩井さん・・・興奮するなぁ・・・亭主の前で、愛妻を甚振るなんてこと
 奥さん、しっかりとお勤めするんだよ・・・私の責めで声を出さなかった女など今までにいないが
 堪えるんだ・・・旦那が居るんだよ・・・・こりゃ責め甲斐がある」

「うぅーぐぅ・・」

「ほぅぅぅ・・もう覚悟はできているようだね・・・飛松さん、それじゃそろそろ旦那をここへ」



翔子からは下肢の方の様子は見えない
両手両脚を縛られ人の字に広げられている、さらに弄り易いように腰の下には枕が差し込まれている
さあ・・今夜の主人公、酒と睡眠薬で朦朧とした夫の哲平が翔子の下肢の前に座らされた



「どうだい・・・いい女だろ!この太腿の張りがあって柔らかそうな肉付き・・・そして、見てみろよ、むっちりとこの円やかな尻肉を」


「えっ!どうしたんだい・・触りたいのか?・・えっ!奥さんに申し訳ないって?」


「へぇぇ・・今時めずらしいご主人だ・・いや、奥さんに惚れているんだ、そうなんだ哲平君」


「そうか・・そこで見てるだけでいいか?なら、我々は遠慮なく遊ばせてもらうよ
 ほら・・・この手に吸い付いてくる肌の滑らかさ・・・よそ見しないでよく見て
 あら?・・好き者の女だ・・・もう、ここがこんなに涎汁で光っている・・・・」



地獄の苦しみの中で、翔子は耐えた
騙されていることも分からずに、夫にばれない様に必死で口を噤んでいる
何度も絶頂を経験している若妻が、繰り返し襲ってくる快感に歯を食いしばり、声を発しない
そのやるせない女の顔、心とは反対に高まってくる快感に反応してくる女体
そのアンバランスに淫鬼たちの興奮度は増すばかりだ



「岩井さん・・・このあたりで一度、お先に失礼してぴくぴくの穴で抜かしてもらうよ
 さあ、よーく見ておくんだ、哲平君・・・私の一物をほれ、ここに今から・・はははは」

「・・・・うぅぅぐっぅ!」



翔子はもう限界だった・・・・
しかし、声を出しそうになった口には、何時も舐め親しんでいる男の一物が納まっている


それはまるで、上下から淫鬼が生贄を串刺しにして、身体と心を弄び奇声をあげて遊ぶ情景
鬼達の至福の夜は、始ったところだ・・・・・
  1. 2014/10/25(土) 07:05:38|
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知られたくない遊び 第22回

「行ってらっしゃいませ、オーナー」

「じゃ、行ってきます・・・・・・今夜、早く帰って昨日の件をお話します」


吉沢理絵の新しい生活が始っている
午前10時、遅い朝食を済ませた岩井を今、理絵は屋敷から見送ったところだ


理絵は、会社の経理を引き受けることとなったのだが、オーナーの吉井は店の巡回等で忙殺されて、経理の報告する時期が帰宅後の夜遅くしかない
そんなことが続き、岩井の勧めもあって、屋敷の一部屋で寝泊りするようになっていた


理絵は部屋を借りる代りにと、翔子がやっていた屋敷の家事全般を自分がすることを申し出た
そのため松田翔子は夫、哲平と高級純喫茶「飛翔」の運営を任され、夫婦で働くようになったのである


岩井を送り出したあと、食卓の水洗いを済ませ、理絵は岩井の寝室の掃除をする
ベッドの白いシーツの上に男のちじれた陰毛に目が止まる
ふと、今朝の情景がフラッシュバックして身体の芯が熱くなった


――――――――――――――――――――――――――――――――――

朝食の用意が整った理絵は、まだ起きてこない岩井を起こしに寝室に入った
昨夜の岩井は酩酊状態になるほどアルコールに酔い上機嫌で帰宅した


「理絵さん・・漸く、飛松支店長と接触できる機会ができましたよ
 奴さん、亡くなった吉沢課長の奥方の理絵さんが私のところに居るときいて
 顔が青ざめていましたよ・・・・・はははは、詳しくは明日にでも・・・」


そのまま、寝室へ入ってしまって朝を迎えたのである


「オーナー、朝ですよ・・・起きてください」


岩井はベッドの周りに服を脱ぎ捨て、そのまま寝込んでしまったようだった
返事をしない岩井の側でもう一度声をかける



「あっ、もう朝か・・・・理絵さん、おはよう」

「おはようございます・・・朝食の準備ができております」

「有難う・・・・・・じゃ、シャワーを浴びてくるよ」


そう言って、岩井がベッドから起きだした
理絵は驚き、慌てて目を床に落とす
・・・岩井は裸で寝ていたのだ
岩井は裸のまま窓際に進み、大きく背伸びをする
・・・その後姿は筋骨隆々とした上半身に、ゴルフで鍛えあげた下半身、特に臀部と腹筋は鍛え方が凄い、男を嫌でも意識してしまう


岩井は振り向き、俯いて目を閉じている理絵に

「やぁ・・・失礼、驚いたかもしれないが、私は何も着ないで寝る習慣なんだ
 なーに、気の知れたあなたと二人きり・・・・気にしないで・・・じゃ」

と言って、バスローブを羽織り、部屋を出て行く



しかし、理絵はまだ顔を上げれない
臍にまで反り返った黒くて大きな男の怒張・・それを見てしまって、混乱している
夫との夫婦生活の中でも、これほど男という存在を意識したことはない・・・・
自分の中で、何かがはじけた瞬間だった


シャワー室でその怒張に岩井は冷水を浴びせている

(倅よ、見たか・・・お前を見て驚いた理絵の顔
 もう暫くの我慢、我慢・・・待てば待つほど、具は煮詰る
 効いているようだよ・・・・女盛りの未亡人に男の裸を見せる媚薬が
 ワクワクするなぁ・・貞淑な理絵が自ら股を広げ、お前を求め愉悦にのたうつ様か)



この獣男にしては、回りくどいやり方だ
柿が熟して自ら堕ちてくるのをただ、ただ待っている
毎晩、自ら珈琲を点て、理絵に振舞う・・・その男が下着を着けていない

(今夜から・・嫌でも俺の倅を嫌でも意識するだろう・・・)
  1. 2014/10/25(土) 07:07:40|
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知られたくない遊び 第23回

こちらは大手銀行の支店長室
飛松は部下の行員に、大事な商談をするので余人を通すなと命じていた


「飛松さん・・・この前の趣向、お気に召しましたでしょうか?」

「ええ、私もこの道では相当なものと自負しておりましたが・・・岩井さん、とてもあなたには及びませんよ」

二人は、同時にくっくっと笑う



「ところで、お願いの件・・・よろしいですね」

「ああ・・お願いされるというより、今度も私を楽しい遊びに誘っていただける
 全く岩井さんというお人は・・・・・ワクワクしますよ
 私を悪代官に仕立て、あだ討ちに来る美しい未亡人を返り討ちにするなんてこと
 良くも思いつくもんだ、そんなシナリオ・・・・・ほんとうに」



「何を仰るお代官様!・・・・共に脛に傷を持つ仲間、互いに助け合ってこその世渡り」

「ははははっは・・・しかし、岩井さん、あなたがそこまで熱くなれるなんて
 さぞ、美しい女性なんでしょうな」



「はあ・・・ご主人のお通夜式という場所柄と雰囲気もあって、見初めてしまったというか
 主人を慕う貞淑な妻の姿に痺れたというか・・・
 私は女遊びが過ぎて家内に逃げられ、ヤンチャな生活を続けていましたから」

「でも、岩井さん・・・一度覚えた麻薬のような女遊び・・抜け出せますかな?」



「さあ、それは・・・・今度の女性が私の探し求めている女なら・・・・・」

「ほぅぅ・・・・・互いに自分に合った最高の女を探し求めて遊びを続けている同志
 大当たりを願ってますよ・・・・はっははは
 そんなに純な男心の恋のキューピット役・・・・お任せ下さい、少々私流になりますがね・・・乞う、ご期待としておきましょう」



支店長室に若い女性行員が、来客に飲み物を持って入って来た



「岩井さん、紹介しておきましょう・・・・今泉沙世君です」

「よろしく・・・・今泉さん」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


そう言って、珈琲をテーブルに差し出すと沙世は部屋から出て行く



「いい娘でしょう?あの沙世君は・・・悪代官に目をつけられた庄屋の生娘ってとこかな」

「へぇーお代官様、それは嫌、嫌と逆らいながらも・・・強いものには従わがわざるを得なくなる生娘?」

「そうだよ、岩井さん・・・それを、美しい未亡人が体を張ってあなたを相手に、男女の手本を見せるという成り行きに」


悪党達の妄想はどんどんと限りなく広がっていく


(倅よ、もうすぐだ・・・お前を受け入れて、あの理絵が狂う様・・・ああ、痺れる)
  1. 2014/10/25(土) 07:13:41|
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知られたくない遊び 第24回

木々に囲まれたゴルフクラブに、白のスポーツカーが滑り込んでくる
夫婦らしき男女は、車のキーを預けクラブハウスの中へと進む


「理絵さん、飛松が現れた時からは理絵と呼びますよ」

「はい、オーナー・・・・私は、あなたとお呼びします」


岩井の話はこうだ

飛松支店長はお気に入りの女性行員に、再三モーションをかけては断られている
独身の若い行員だそうで、美人だが潔癖な性格で飛松の邪まな思いを跳ね返しているという
その女性行員を飛松が権力を嵩に、無理矢理に交渉を迫るところを記録し、パワーハラスメント及び、セクシャルハラスメントで訴え、銀行の今の地位から引き摺り落とすというのが岩井の仇討ち作戦だ
しかし、その場面に同席するために、岩井は飛松に嘘をついて信用させたという
飛松に恨みを持っていると思われている元部下の妻であった理絵
その理絵が、岩井の妻となり最早、亡夫のことなど如何でもよくなっていると言ったのだ
ならば、そのことを確めたいと飛松は言ったという
それで、2泊3日のゴルフツアーがセッティングされたのである



第1日目は、午後からの薄暮プレーである
プレーのスタート時刻にはまだ若干時間の余裕があった


「理絵さん・・飛松は用心深い男、まだ信用していないはず、奴を引き摺り落とす証拠を握るまでは
 私を亡くなったご主人と思って夫婦に成りきるんだ・・・・いいね」

「はい・・」



「飛松が連れてくる女性に、私とあなたが仲の良い夫婦と思わせることができれば・・・こっちのもんだ、あとは奴さんからボロを出す」

「ええ・・・」



「それで・・・理絵さん、その・・・なんだ、できる限り私がリードをするが・・あなたの方からもその・・腕を組むとか」

「はい、心得ています・・・・全ては証拠を押さえるまでの辛抱ですから」



「辛抱?・・・遺憾、遺憾、理絵さん、辛抱と思っていては、相手に悟られてしまう・・
 それに、飛松は何を言い出すかわからない・・・少し予行演習をしておきましょうか」

「予行演習?」

「そうだ、彼等が来るまでには時間がある・・・そう、スキンシップの馴れの演習だよ
 いきなり私があなたに触れたら、違和感を感じるだろう?馴れだよ、馴れ」



理絵の顔にパァッと赤みが射す

(なんと、俺を痺れさせる初心な女なんだ・・・・・俯きやがった)


そんな理絵の様子にお構いなく、岩井は理絵の肩に手を回していく
そして、女の華奢な上半身を岩井は自分の腕の中へと引き摺り込む
すると首をイヤイヤと振りながら理絵が顔をあげた


「人前で、べたべたしている夫婦が必ずしも良き夫婦とは思いません
 肉体の接触よりも、相手を思いやる配慮が感じられる方がより理想の夫婦関係かと
 ・・・・ですから・・・飛松支店長の前でも、そのようにした方が信用されるのでは?」

「なるほど伴侶への思いやりか・・・流石だ、理絵さん・・・それで行こう」



岩井の変わり身は天下一品、相手に自分の本心を悟らせない
この男は決して、深追いはしない・・・・・だが、離れ際に女の芳しい匂いを嗅ぐことも忘れない


ようやく二人の前に、若い女性を伴った飛松が現れた
  1. 2014/10/25(土) 07:15:00|
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知られたくない遊び 第25回

「やぁ・・岩井さん、待たせてしまいましたか?・・・そちらが新妻の理絵さん?」

「いえ、私たちも先ほど着いたところです・・まだ、婚姻届は出せませんので、フィアンセとしておきましょう・・・理絵です」

「届けができない?・・・ああそうか、前のご主人が亡くなられてまだ6ヶ月経たないか
 聞きましたよ、理絵さん・・・岩井さんがお通夜の時にあなたに一目惚れしたとかで
 でも、良く決心されましたねぇ・・・ご主人は私の良き部下でしたし、思い出もあるだろうに
 理絵さん、亡くなられたご主人は何か私のことを話していませんでしたか?」


いきなり、飛松が探りを入れて来た



「いえ、何も・・・主人は家で職場のことは何も話しませんでしたから・・・
 優しい主人でしたが、私自身のこれからのことを思うと・・・逞しい岩井さんのプロポーズをお受けするのが女の幸せかと
 きっと主人も喜んでくれていると思っています」

「そうですか・・・いや、熱い熱い・・それならもうお二人は当然に契り合った関係に?
 いや、はは・・・失礼、失礼・・今日はゴルフを存分に楽しむとしましょうか
 紹介が遅れました・・こちらは、本店の経営戦略室への異動が決まっている我が行の女性のホープ、今泉沙世君です」


沙世が頭を下げた

「あなた、沙世さんと着替えにいっていいかしら」

「ああ、理絵・・・そうしなさい」


男たちを残して、女たちは着替えのために席を立った


「理絵さん・・・あの支店長、無神経で失礼でしょう?職場でも女性にだらしなくて
 私は大嫌いなんですよ・・それで、異動を希望したら、このゴルフに付き合えって」

「そんな人に付いて来て大丈夫?沙世さん・・・・2泊もするゴルフツァーよ」



「勿論、あの人と二人きりなら、OKなんかしないわよ・・・理絵さん達と一緒だと聞いて」

「でも、気をつけなさい・・・悪党だから」



「悪党って?」

「いや、何でもない・・・あなたのような女性を抱きたいと思う男の人って、たくさんいると思うから用心に越した事はないのよ」

「私って・・・魅力があります?自分では思ったこともないんですが・・・」



沙世は、女の理絵から見ても快活で少し天然掛かったヤングレディだ
幼な顔の少女っぽい体つきが、中年男性の色欲を誘うのだろう



「もしも、もしもの時があれば・・・・・私を呼んで・・彼と助けに行くから
 絶対にあんな男に、いいようにされちゃ駄目よ、沙世さん」

「理絵さん・・・何か訳ありのようですね・・・でも有難う、心配してくれて」
  1. 2014/10/25(土) 07:17:04|
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知られたくない遊び 第26回

季節は秋
『神の住む森』と称される一級のゴルフコース
二組の男女がインコースの10番ホールに向かった

理絵が一番籤を引き、レディース・ティグランドに立っている
長い黒髪を後ろで纏め、バイザーで締める
形の良い耳から透き通るような項が、輝く
長めのショートパンツから伸びるしなやかな脚線の先に白のシューズ
クラブを振る女体がしなやかに回転する・・・・・ナイスショット
ピンク色の玉がフェアウェイの中央を転がる


「理絵、ナイスショット」

「ありがとう・・・・・あなた」


次は沙世の番だ
沙世はゴルフレッスンに通い始めてまだ1年
ゴルフコースデビューからまだ半年、ベストスコアは120
第1打は大きくスライスして林の中へ


3番手は飛松
飛松の玉は左のバンカーへ


最後は岩井
岩井はシングルプレイヤーの上級者
やすやすと飛距離たっぷりのフェアウェイのど真ん中へ


4人はカートに乗り込み第2打の地点へ向かう
その間も、岩井と理絵は楽しく語り合い
誰が見ても仲の良い夫婦としか見えない
第3打でグリーンに乗せた岩井に理絵が声をかける


「あなた・・・ナイスショット・・・ほんとに素敵」

「ありがとう・・・理絵」



先にグリーンに向かう理絵の颯爽とした後姿を見つめる岩井


(俺に、俺に・・・・こんな妻がいてくれたら・・・俺は、俺は・・)



夕暮れの18番グリーンのカップにコトンと音をたて、沙世の第6打が吸い込まれる



「ボギーでホールアウトか・・・・まあ、いいっか」

「沙世君、上出来じゃないか・・55だろ?・・・さあ、宿舎に戻って明日に備えようか」

「そうしましょう、飛松さん・・皆さん、お疲れ様でした」

「あなた、お疲れ様・・・・皆さんもお疲れ様」



カートに向かう女性二人の後に、男性二人


「さあ、いよいよ・・・返り討ちの舞台の始まりだね、岩井さん
 それにしても、あなたが入れ込むだけあって・・・いい女だね、理絵さんて」

「・・・・・・・ええ」



「どうしたんだい?越後屋さん・・・少し、元気がないねぇ」

「いや、そんなことはありませんよ・・お代官様・・・・・」

「そうかなぁ・・・いいかい、越後屋さん
 悪党は悪党らしく、最後まで悪党を貫く・・・情に流されて、仏心を出しちゃお仕舞だよ」
  1. 2014/10/25(土) 07:18:00|
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知られたくない遊び 第27回

4人の宿泊場所はゴルフ場近くの小さいながらも高級旅館
飛松と沙世に各1部屋、岩井と理絵に1部屋の計3部屋、それと宴会用の部屋が充てられていた

岩井と理絵の部屋では、浴衣を着た理絵が湯上りの髪を梳かしている
その様子を湯上りの渇いた喉をビールで潤している岩井が眺めている



「ねえ、オーナー・・・昼間はあれで良かったかしら?」

「うん、理絵さん・・・・大丈夫だ、完璧だよ・・・私が本当の妻かと錯覚するぐらいだった、その・・何だ、相手への心遣いが感じられて」

「そう、なら良かった・・・・ほんとうに、今日は主人のことを忘れてしまうくらい楽しかったから
・・・でも、いよいよこれからですね」



岩井と飛松の悪巧みなど微塵も疑っていない理絵は、鏡に映る自分に言い聞かせていた
二人が宴会場に着くと、既に飛松と沙世が席に着いていた
沙世の前に岩井、飛松の前に理絵が腰を降ろす


「漸くのご到着、さあさあ、まずはビールで乾杯といこう
 岩井さんと理絵さんの第二の人生の門出に、そして沙世君の本店でのご活躍に
 併せて、私自身が今取り組んでいる企画が成就することを祈念してご唱和を・・乾杯!」

「乾杯!」  「乾杯!」  「乾杯!」


男女二組の宴会が始った
沙世はお酒が好きらしく、飛松にすすめられる盃を即座に空け、饒舌になり笑顔が絶えない


「すみませーん・・今の内にみなさんに言っておきます
 私、お酒が大好きで何時も途中から飛んでるぞって言われてますので・・・・・」


飛松が舌を出した
そんな沙世の宣言の後でも、飛松は空いた盃に酒を注ぎつづける
沙世はお酒が好きだが、強くはない・・直ぐに限度を超える
飛松の左手が浴衣越しに沙世の太腿をさわさわと擦っているようだが、気にもしない


「あのぅ・・・理絵さん、ゴルフ場で確か・・亡くなられたご主人が飛松支店長の部下だったとか言ってましたねぇ・・・」

「ええ・・・融資課長をしておりました」



「あーああ・・・理絵さん、あの吉沢課長さんの奥様だったの?」

「はい、主人は家では職場のことを何も話しませんでしたが
沙世さんにも主人がお世話になっていたんでしょうね?」



もう沙世の目は空ろになっている、もう駄目だ
沙世はそんな目で、理絵と目の前に座っている岩井の顔を交互に見つめると
ニタッと笑う


「ふーん・・・ご主人が亡くなられて直ぐに、こちらの岩井さんとねぇ・・・・何となくわかる気がする」

「えっ!?」



「理絵さん、寂しかったんでしょう?吉沢課長に愛人がいて・・・それで、直ぐにこの岩井さんと・・・」

「おいおい、沙世君・・・・だいぶ酔っているなぁ・・止めなさい、そんな事実かどうか分からない噂話」



「噂話?・・・事実ですよ支店長、あなたの耳にも届いていたはずです
 総務課に光り物が大変お好きな女性がいるでしょう、あの女なのよ、吉沢課長の愛人は」

「もうやめんか、沙世君!・・・・そんなことを言っていると、君の本店への異動が白紙になるよ」

「なによ、むきになって・・・なら、やってごらんなさいよ、支店長
 白紙にするなら、私はあなたのこの手をセクハラで訴えますから・・・それと、パワハラでもね」



沙世は飛松の手首を掴んで持ち上げた
岩井と理絵の目の前で交わされる会話に、二人は口が開いたまま固まった
どうやらこの若い娘は、『庄屋の生娘』では無かったようだ
  1. 2014/10/25(土) 07:18:44|
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知られたくない遊び 第28回

女遊び好きの悪党二人が仕組んだシナリオ
それがスタートする前に、予想だにしない沙世の暴露発言が飛び出した
それでも岩井は雰囲気を戻そうと動く


「沙世ちゃん、私にもお酌をお願いできますか?」

沙世が岩井の顔を見てニコッと笑う



「理絵、沙世ちゃんと入れ替わって飛松さんにお酌をしてあげなさい」

「えっ!?・・・はい、あなた」

「理絵さん、いいの?こちらはエロ支店長よ・・・気をつけてね
 あなたの新しい旦那さんは、ゴルフもお上手だし・・うーん、私、誘惑しちゃうかも
 さあ、場所変え、場所変え・・・・うふふふ」



沙世は岩井を気に入っているのか、お酌をしながら体を預けていく・・もう本能のままだ
岩井は理絵の視線を気にしながら、盃を空けていく
パートナーを入れ替え、お酒がすすむ


「いい男ね・・・・青年実業家だし、なんといってもこの身体・・鍛えてある、男よね」

「沙世さん、私の良い人に抱きついたりしたら嫌よ
 随分と頂いたようだし、早いですが明日に備えて・・・・・お部屋で、女同士で休みませんか?」



理絵は、亡き夫の愛人の話をそのままにはしておけない

「あなた、沙世さんもう限界のようだし、こんなに酔った若い女性を一人にするのも心配
今夜は沙世さんと私たちのお部屋で休んでもいいでしょう?」

「えっ?!私たちの部屋でかい?・・・・・・ううーん・・いいよ、そうしてあげなさい」


状況判断の早い岩井は、当初の企てに固執しない
もう、今夜の作戦は続行不能と判断している
沙世が岩井の側から立ちかけて、やはり抱きついてきた
岩井はそのまま沙世を抱きかかえたまま、理絵を連れ立って自分たちの部屋に送っていく


「やれやれ・・・・作戦の練り直しか」

飛松が部屋を出て行く3人を見ながら、独り言をもらした



しばらくして、岩井が戻ってくる

「飛松さん、なんですか・・・あの娘は」

「職場の者から、お酒は飲ますなとは聞いていたんだが・・・・・あれほどまでとは」



「そんなことより、先ほど彼女が言った、理絵の旦那に愛人がいたっていう話・・・知ってたんでしょ?」

「ああ、そのことね・・・
 理絵の旦那は、銀行のお金に手をつけて・・・どうも総務課の女性に貢いでいたらしい
 私に逆らってばかりいたもんで、お払い箱にしようと呼びつけて叱ってやったんだ
 そうしたら、なんと気の弱い男だった・・・・帰宅途中で死んじゃった
 あんな貞淑な奥さんがいるんじゃ、何と言って説明する?できんわなぁ・・・」



「どうしてそれを教えてくれなかったんですか!そんなことなら、小細工なんぞしなくても良かったんじゃないですか」

「何を仰る、越後屋さん
 あなたばかりもてもてで、良い思いをするのは如何なものでしょうねぇ
 代官としては、あなたの事業に特別の取り扱いをしてあげているのですから
 まあ、私の遊びにも付き合ってくださいな・・・・ねえ、越後屋さん」



「そ、そんな」

「大丈夫、私も理絵さんはあなたのお望みの妻になる素質があると見た
 ただ、今のままであなたの妻になったんじゃ、まとも過ぎて必ずあなたはもの足りなくなって飽きる
 だから・・・・強烈な体験を二人で彼女に経験させようじゃないですか
・・・まあ、任してくださいな」


岩井は理絵に、飛松が生真面目な融資課長の夫を死に追いやった張本人と吹き込んでいる
それで、理絵が自分を頼りにして付いて来ているのだ
夫の仇討ちをしようと、ここまで来ているのに夫が裏切っていたとなるとどうなるのか
もう先が読めない・・・

(ここは、飛松に任そう・・・・)
  1. 2014/10/25(土) 07:19:31|
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知られたくない遊び 第29回

理絵の第2日目のプレーは散々だった

昨夜の沙世の言葉『夫に愛人がいた』・・・この言葉が頭から離れないのだ
そして昨晩は、送り届けた沙世は直ぐに眠ってしまい、その沙世の顔を見て夜を明かしていた
プレー後に湯に浸かり疲れは取れたものの、前日の鏡に映った自分の顔が、今はどこにも見えない

その鏡を岩井が覗き込み、優しく肩に手を置いた



「ショックだったんだろう?昨夜のこと」

「まさか、あの優しい主人に愛人がいたなんて・・・・・私、信じられない」



「無理もない・・・しかし、沙世ちゃんがあのように言うということは・・・」

「そんなこと!」

「昨夜、あれから飛松に真偽をたしかめようとしたんだ・・・そうしたら
 彼も薄々感じていたらしく、そのことでご主人を相当叱り付けたらしい
 その帰りに、ご主人の事故だ・・
 彼は、妻である君に合わす顔が無くての自殺じゃないかと言うんだ」



俯き泣き出しそうになる理絵を、岩井は抱きしめる

「真偽は帰って調べてみないと何とも分からない
 私もご主人の潔白を信じている人間だ
 君には、私が付いている・・・私は君のためなら何でもする・・だから泣かないで」

「ありがとう・・・オーナー、あなたは本当に優しい・・ありがとう」



「さあ、元気だして・・・今できることは沙世ちゃんだけは、あんな飛松から守ってやらないと」

「ええ、あの娘には・・・なんの罪もない、こんなドロドロとした愛欲の職場で汚れさせたくはない」

「そうだ・・・そうだよ、理絵さん」



二人は漸く昨日の宴会部屋に向い、襖を開ける
部屋の中では、飛松が浴衣の上半身をはだけて一人で酒を飲んでいる


「やぁ・・やっとお出ましか、待ちきれなくて先に頂いてるよ」

「飛松さん、沙世ちゃんは?」



「ああ・・余程今日のラウンドで疲れたのか、お酒を飲んで寝込んでしまったんでね
 隣の部屋で寝かしている・・・・」

「まさか!?・・・あなた」


理絵は沙世が寝ているという隣の部屋へ走っていく


さあ・・・これからだと
理絵の浴衣姿を目で追い、飛松は岩井に片目を瞑って合図を送る
  1. 2014/10/25(土) 07:20:20|
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知られたくない遊び 第30回

理絵が襖を開けると二組の蒲団が敷かれており、奥の蒲団で沙世が寝息をたてている

沙世の浴衣の帯は解かれ
純白のブラジャーとパンティに包まれた若い裸体が
薄暗い灯の中で寝息とともにゆっくりと上下していた


飛松が理絵の背後から声をかける


「ピチピチとして瑞々しい肉体だろう?味見は今夜ゆっくりと・・・」

「人でなし!・・・将来のある人に、なんでそんなことをするの!」



「ふん!・・主人を亡くして直ぐというのに、新しい男と一緒になろうとするようなあなたに
 そんなことを言われるのは心外だ・・・
 いや、それが職場の愛人に現を抜かし、公金に手をつける旦那の妻の倫理感かもな
 利に走り、我が身のことを省みずに人を非難するとは・・はは、いい気なもんだ」

「亡き主人を冒涜するのは、やめて!あの真面目な人に使い込みなど出来るはずがなく、ましてや愛人をつくるなどと何かの間違いに決まっています」



「ほう・・・そう思うのはあなたの自由だが
 そんなご主人が亡くなってまだ半年も経たないって言うのに、あなたはご主人に代わる新しい男のプロポーズを受け入れたんだろ!理絵さん・・・あなたは、そういう女なんだ」

「違います!私とオーナーはそんな・・・・」

「違うって!・・・岩井さんはあなたをフィアンセと紹介したじゃないか!」

「そ、それは・・・オーナーは主人の恨みを晴らす手助けをするために・・・」


飛松の頬が緩んだ



「どういうことかね、岩井さん
 理絵さんの話じゃ、どうも私が悪者のように聞こえてしまうんだが・・・・
 私がどれだけあなたの事業に肩入れしているか、あなたそれを仇で返すお積りか?」

「いえ、そんな・・・
 私は正確な情報が入らないまま、ひょっとして飛松さんの仕業かと思い込んで・・・」

「何だって!?そんな・・・あなたを信用して、あれだけの大金を担保なしで融資したんですよ、私は!
 それに、そこに寝ている沙世君が昨夜言ったことが事実なんだよ・・本当に情けない」


信じたくないと理絵が首を振る

それを見た飛松が岩井にもう少し自分に任せろと、再び目で合図を送る



「あれほど、あなたを信頼していたのに・・・・あなたは私をそんな男と見ていたなんて
 ああぁぁ馬鹿らしい、即刻、無担保で融資した資金を返済して頂きましょうか
 それで、今後一切のお付き合いはお断りです」

「そ、そんな・・いきなりそれはあんまりです、飛松さん」



「何があんまりですか?この私を疑るなんて
 さあさあ、出て行ってくださいな・・・あなた方と、沙世君は無関係・・私は今からこの沙世君としっぽりと・・」

「やめて!この沙世さんをあなたの毒牙で犯すなんて、絶対にさせません」



「毒牙??・・・・・はははは
 何て世間しらずな女なんだ・・・理絵さん、これからのことは恐らくこの娘も承知の上
 本店への異動なんて、この娘が身体を張らないと無理なことぐらい認識してますよ」

「お願いです、飛松さん・・・そんなことは、決してこの娘のためにはなりません」



理絵が必死になって飛松に訴える
益々飛松の頬が緩む・・・ふふっと笑うと飛松は


「手遅れですな・・・理絵さん
 ほれ、このように私の息子が我慢できないと涎を垂らしているんでねぇ」




理絵の目に、そそり立つ飛松の一物が飛び込んできた
理絵は目をそらせ、岩井に応援を求める

岩井は両手をついて、飛松に頭を下げた



「大変申し訳ないことを致しました、飛松さん
 私があなたを疑ったりしたこと、心からお詫びします
 しかし、このように理絵さんも懇願しております
 私の事はなんとでもお詫び致しますので、この場は沙世ちゃんに手を出さずにご辛抱いただけませんか」

「ここまで来て、何を?嫌だね・・・私は前からこの娘にぞっこんなんだ
 見てみろよ、さぁどうぞって状態だろうが・・・邪魔者は早く消えてくれ」



理絵も頭を下げる


「確かに、沙世さんと私たちは初対面で無関係と言えばそのとおりです
 でも、若い娘が陵辱されるのを見過ごすなんてこと・・・良心が許しません
 私も岩井さんと同じように何とでもお詫びしますので・・・どうか、沙世さんの操だけは」


もう飛松の口元は緩みっぱなしだ



「なんとでもお詫びするだって?
 ・・・・・・・・・理絵さんに岩井さん、本当だろうな!
 そこまで言われちゃ、考えなくもない
 そうだな??私の息子も納得できるように・・・・
 理絵さん・・・あなたが沙世君の代りに私の息子を宥めてくれるか?」

「そ、そんなこと・・・とても私・・」



「できない?!
 それなら・・・100歩譲って、そこの岩井さんと堅い契りを交わすというのはどうかな?
 私とはできなくとも、あなたを助けようとした男とは契れるだろう!!
 私の前で、二人のエロショーを見せてくれ!
 それをやるなら、すべて水に流してやってもいい
 出来ないんなら、黙って部屋を早く出て行け!」



理絵は唇を噛み締めた
理絵の肩に手を置き、堪えるしかないと囁く岩井
一方、満面の笑みで、どうだとばかりに涎を舌で拭う飛松

ああ・・哀れな未亡人に、もう退路はない
理絵は、ただ唯・・・何も知らずに眠っている沙世の肢体をじっと見つめている
  1. 2014/10/25(土) 07:22:15|
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知られたくない遊び 第31回

橙色の仄かな明かりが美人の横顔を照らしている
夜具の上で正座し、契りを交わす男を待つ理絵
もう一つの夜具の中で、陵辱を免れた沙世が寝息をたてていた

静かに襖が開き飛松と岩井が入ってくる
岩井が飛松にもう少し話し合いたいと、別室に連れ出していたのだ
実際は悪党どもの思惑が予想以上の好展開になり、理絵をどのように甚振るかの下打ち合せといったところだ



「岩井さん、新婦の理絵さんがお待ちかねの風情だね」

「もう・・・言葉で甚振るのは、堪えてください・・」

理絵がイヤイヤと俯いたまま反発した
淫鬼の二人が顔を見合わせる


「理絵さんの方は覚悟ができているようだし
 色男の岩井さん、ぐずぐずせずにしゃきっとしなきゃな・・・はははは
しかし人助けのためとは言え、まな板ショーをするにはいささかアルコールが足りないのではないですかな、元融資課長夫人殿」

「そんな卑劣な仰り方はやめてください」

「ほうぅ・・その勝気がいつまで続くのかねぇ・・・さあ、色男さん
 始めてもらいましょうか・・少し明かりが足りないようだ、明るくするよ」



岩井が口を挟む

「待って下さい、飛松さん・・・これ位の明るさの方がムードもでるし、先ほどもお願いしましたように、蒲団の中で契らせてもらえませんか」

「駄目だね、この明るさじゃ良く見えん・・・暗いのが好きなら目隠しでもするんだな
 抵抗するようなら、縛り上げるんだよ・・・色男さん」

「オーナー・・・その人に何を言っても、こちらがより惨めになるだけ
 お願いです、早く・・・・早く、終わらせてください・・・・・・」


岩井の魂胆を知らない哀れな女
淫鬼二人は生贄が見せた覚悟に横目で互いに小躍りする



岩井は震える理絵の肩を抱き寄せ、蒲団の中へ誘い込み耳元で囁く

「理絵さん、私のことなどどうでもよいがこれで沙世ちゃんの操が助かるんだ・・・暫くの辛抱だよ
 蒲団の中で、二人が愛し合ってる振りをして誤魔化せばいいんだ、悟られぬように
 私を亡きご主人と思って甘えてください・・・その方が少しでも気が楽になる」


そう言いながら岩井は、理絵の黒髪を無骨な手で撫で上げると、項に優しく手を触れ、首筋に唇を這わしていく
そして浴衣の帯を解き、ブラジャーを外した

32歳の熟れ盛りの形のよい乳房、想像していたとおり色素の少ない蕾が頂きで震えている
岩井は手のひらで白い乳房の裾野を押し上げ、頂上の蕾を甘く噛む


「うっ・・・オーナー、止めて」


理絵の声などお構い無しに、鍛えられた筋肉質の岩井の脚が、真っ直ぐに伸びる理絵の細い両足を両サイドから挟み込む
柔らかく弾力のある菩薩の腿肉に触れ、痺れるような感覚が男根の根元を刺激した

こんな状況にあっても目を瞑り貞淑の表情を崩さない女
岩井は逃がさぬように、左腕を理絵の首の後に回し右手で顔を引き寄せる


「理絵さん・・・今から私はあなたを最愛の妻と思って抱く
 あなたと私の濃密な交わりを奴に見せつけてやるんだ・・・それが精一杯の抵抗だよ」


岩井はそう言うと、唇を重ねていく・・・・・



隣の部屋で手酌で飲んでいる飛松は、襖を全開にして二人の絡みをつまみにしている

「よー・・お二人さん、あれだれ言ったのに蒲団の中へ入っちまったなぁ・・
 まあ、素人さんだから許してやるか・・・おっ!ブラを外したか・・匂いでも嗅いでやろう・・・ははは」


岩井の理絵に対する愛撫は優しい・・・この男が初めて見せる恋人への愛し方だ
しかし・・・どうしても馴染まない、我が侭男には到底無理な愛・・・通じない
それでも、ゆっくりと時間をかけ、貞淑な女の無念さを癒し、そして久々の男との肉交への緊張感を解きほぐそうとする



「理絵さん・・・ご主人はこの乳首をどんな風に吸ったのかな?こんなふうに噛んだりもしたかい?」

「あん・・・・・嫌・・・」

「しっ!・・・・・声が大きいよ、嫌がったりしたら奴を喜ばし、奴の思う壺だ」


男にご無沙汰だった熟女の身体に、堅くなった自慢の剛直をパンティ越しに押し付ける
岩井は理絵という観音菩薩を抱きしめたまま、口を吸い何度も怒張を擦り付け念願の至福の世界に浸っていた


「どうしたんだい・・・じれったいなあ・・・早く善がり声を聞かせてもらえないかねぇ
 ええ、お二人さん・・そうだ、理絵のパンティをこちらに投げて貰えないか、岩井さん
 無念の女汁で濡れてるかどうか・・その湿り具合と匂いも確めたいんだよ」

(ちぃっ!急かせやがって飛松の奴・・応援のつもりだろうが・・しかたがない)



岩井は心とは裏腹に、少しずつ蕩けだした理絵の耳元で再び囁く

「理絵さん、・・・・今からパンティを脱がすけれど安心して、絶対に中には入れないから・・・蒲団の中だ、奴からは見えない」

「でも・・・」

「大丈夫・・逆らって蒲団を捲られたら、奴の前で挿入しなければならなくなる・・ここは言うとおりにするんだ」


そう言うと岩井は蒲団の中に潜り込み
二人に掛けてあった蒲団が自然と捲れ、隣室にいる飛松の目にも理絵の豊満な乳房が飛び込む
蒲団の暗闇の中で、白いパンティに包まれた理絵の柳腰に頬摺りする岩井
ああ・・と仰け反る理絵・・・・乳房が大きく揺れている
  1. 2014/10/25(土) 07:23:07|
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知られたくない遊び 第32回

 飛松が手酌の酒をぐっと飲み干す
 その視線の先には、羞恥に震える理絵の乳房が波を打つ
 
「あっっ・・オーナー、そんな・・・あぁぁぁ」


(さて・・そろそろ、私も腰を上げるとするか・・・・)


 
 理絵は顎を突き出し、顔を左右に振る
 岩井は理絵のパンティを片方の足から剥がしたところで、顔を女陰に押し付け
 蒲団に潜り、息の上っているにも関わらず、丹念に女陰を舐めだした
 愛情は無くても熟れた女の生理ははたらく
 理絵の女陰からは、既に芳しい香りが漂い始めていた


「嫌・・・・もう、もう・・・そんなに・・・やめて」

「何を止めるのかな?・・・理絵奥様」


 目を瞑り悶えていた理絵の枕元に、いつの間にか盃を手にした飛松が腰を降ろしている
 理絵は慌てて露わになった両の乳房を手で覆い隠そうとする



「私に見られるのがそんなに恥ずかしいのかい?・・・・理絵さん
 忘れちゃたのかなぁ・・・
 私にあなたが逝くところを見せる約束だろ?岩井さんが射精しなくちゃお仕舞いにならないんだよ
 このままじゃ朝まで続くんだよ、このエロショーは!
 それの方が辛いだろう?どうだい・・・私が手助けしてやろうか」



 言い終わらぬ内に、飛松は理絵を抱え起こすと背後から揺れる乳房をおもいっきり握り潰す

「あぁぁぁ痛い・・・やめて!・・・助けて、オーナー」


 理絵の悲鳴に岩井が蒲団を跳ね除け、顔を出す
 その口元は女の蜜汁で光っている
 理絵は浴衣が肌蹴て漆黒の絹草までも飛松に晒され、岩井によって剥ぎ取られたパンティが片足の脛に引っ掛かっていた


「イヨッ・・・理絵さん、いい姿だ、艶っぽいねぇ・・・・流石、岩井さん、業師だねぇ
 目を楽しませてくれる、じゃ・・そろそろ、ドッキングを見せてもらおうか」

「そんな・・・嫌です」

「嫌?・・・・どうする岩井さん、この期に及んで・・・理絵さん、嫌だって言ってるぞ」



 岩井は飛松を押し退け、興奮状態の怒張を隠しもせず理絵に語りかける


「理絵さん、此処までしてやめてしまっては元も子もない・・・・辛抱だ、今は堪えるんだ」

「でも・・・・いくらなんでも、こんな近くでなんて・・・とても恥ずかしくて」

「ふん!・・・矢張り無理なんだ・・・所詮、あんた方とそこの沙世君とは全くの他人
 見せかけの正義感なんて所詮そんなもんだ・・・ははん・・・
 じゃ、こちらは予定通り沙世君とおっぱじめるぞ・・さぁ、帰った帰った」




 理絵は隣で寝ている沙世を見つめ、顔には諦めの表情が浮かぶ


「・・・・お酒を・・・お酒を・・・飲ましてください」

「ほぅぅ・・・・
 じゃ、気の変わらぬ内に・・この沙世君のために用意した、高級な媚薬入りのお酒を飲むといい
 色男の岩井さん、さぁ・・・・口移しで飲ませてあげなよ・・・・ふふふははは」



 岩井は我が意を得たりと、理絵を抱きしめ酒を含ませる
 どうにでもなれと理絵は自分を愛撫する男に身をまかせてゆく・・・・

 暫くして、室内が淫気で充満する
 最初は見ているだけの飛松だったが、矢張り我慢ができない
 理絵が羞恥にまみれ、岩井の手管で絶頂を迎えたところから同衾となった



「さあ、理絵・・・咥えるんだ、噛むんじゃないぞ
 久しぶりの男の精だ・・・・前と後から同時に送り込んでやる」


 そう言うと飛松が理絵の乳房を握りつぶしながら、口内に押し込んでいく
 その対面では、岩井が理絵の腰を抱え込み剛直を打ち込み続けていた
  1. 2014/10/25(土) 07:24:20|
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知られたくない遊び 第33回

 朝の冷気が頬を撫で、沙世は目覚めていく
 開け放たれた窓の外に向って、煙草の煙を吐く男の姿が目に写る


「おはようございます、岩井さん」

「良く眠っていたね・・沙世ちゃん」

 辺りを見回し、自分がこの部屋で寝ていたことに不審がりながらも寝床から起きだした



「岩井さん、支店長と理絵さんはどちらに?」

「うん・・・朝風呂に行ってる」

「あの二人が・・ですか?」

「亡くなったご主人のことを飛松さんから聞き出しているうちに、三人で飲み明かしてしまったんだ
 それでどうやら、ご主人のことを割り切ったみたいだ・・・・・」

「理絵さん・・・さぞショックだったでしょうね」

「・・・・そのようだ、見てごらん・・・あそこ、二人が抱き合っている」

「えっ!?」



風呂上りに飛松が理絵を旅館の庭園に連れ出したのだろう
日が昇っていないとはいえ、庭園の照明の中で浴衣の男女が大きな松の幹の影で抱き合っている
男が女の首筋に吸い付き、乳房の辺りを弄っている様が沙世にも見て取れた



「止めに行かないんですか?理絵さん、あなたの奥さんになられるんでしょ?」

「ああ・・そう、そうしたい・・・・・しかし、今はああやって亡き夫の影を消し去る方が私のためにもなるって・・・言うんだよ、飛松さん」


部屋から眺める男女の視線の先では
飛松が理絵の浴衣の裾を捲り上げ、背後から怒張を突き立て女の腰を抱え込んでいる
松の幹にしがみつき臀部を突き出す姿勢
その女の顔が愉悦で上下左右に揺らいでいた
無理もない・・・
昨夜飲まされた媚薬の効果は絶大であり、男二人掛かりで一晩中犯し抜かれた女体が愉悦を求めて彷徨っているのだった
ただ・・・飛松は昨夜一度も理絵の女陰を使用することは無かったのに、今は・・


「可哀そう、理絵さん・・・・・あれじゃまるでエロ爺のオモチャにされてる
 本当にあれでいいの?あなたの奥さんにしたい人なんでしょ?」

「もう止めてくれ・・・沙世ちゃん」

「私、理解できない・・そんな男の人の気持ち
 自分の大切な女の人が他人とセックスしているのを見て平気でいられるなんて」

「・・・・平気なんかじゃない!」


沙世が悪戯な目を向ける

「なら・・・どうして止めないの?」


それに応えず、沈黙が流れる
視線を沙世に向けた岩井が若い娘に襲いかかった
  1. 2014/10/25(土) 07:25:38|
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知られたくない遊び 第34回

 今まで、さんざん飛松と共同で女を漁ってきた岩井
 岩井は飛松が狙っていた沙世の若い肉体を貪り尽くし、恨精を吐き出すと自分の部屋に戻っていた
 暫くして・・・・・・理絵の声がした


「オーナー・・・・こちらですか?」

「ああ、いるよ」



「よかった・・・朝湯をいただいて、先ほどのお部屋に戻ったら・・岩井さんは部屋に戻られたって言うし
 沙世さん、先にチェックアウトするってもう服を着替えられて・・・・」

「そうなの・・・・・」



「沙世さん、昨夜のことは何にも覚えていなくて・・・・でも、無事で何よりでした」

「うん・・・・その代わり、君があんなことになってしまって・・・大丈夫かい?」



「昨夜のあんな経験は初めてで・・・・少し、まだ普段の自分じゃないような」


理絵を見つめる岩井の視線が光る

(そうだろ!あんなに飛松に姦られていたじゃないか・・・・女に目覚めたか、理絵?)



「ねぇ・・・オーナー、これからも私の良きパートナーでいてくださいね」

「そ、それは・・・勿論だとも、もう他人じゃないんだし」



「私・・・・これまで死んだ主人だけの人生でした・・・その主人が私を裏切っていたなんて
 これから先どう生きていけばよいのか、オーナーのような強い方が側に居て欲しい」



俯き加減にぼそぼそと話す理絵の様子に、岩井は満足気に頷く

(無理もない・・・・・一晩中、姦られまくられて気弱になったか)


事実上、岩井の女になることを自分から言い出した理絵
飛松にも先ほどまで犯されて色ぼけ状態の女体
そんな女の風情が岩井の男を高ぶらせる


(真面目で貞淑な女ほど、壊されれば漂うだけか
 よーし、ここは駄目押しに俺の一物で仕込むに限る・・・・)



「心配はいらないよ、理絵さん、亡きご主人のことはもう忘れて、私を頼ればいい
 もう一度、そうもう一度・・・二人きりでもう一度・・・・ね」


岩井は理絵を抱きしめると、浮き浮きと風呂場へと引き立てていく
それに逆らうことができずに、男に従っていく哀れな女の背が震えていた
  1. 2014/10/25(土) 07:26:52|
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知られたくない遊び 第35回

それから3ヶ月が過ぎた
理絵がモーニングの準備をしている・・・そう、理絵は岩井の従順な妻となった
今朝も岩井の一物を口に含み、40歳にして精力旺盛なこの男のエキスを飲み干した
それが岩井の妻となった理絵の朝の勤めとなっている


岩井は渋茶で喉を潤し、新聞に目を通す
経済面から第1面へ

『今春の大学新卒で就職内定者が約8割・・・超氷河期』の見出しが躍る

(あーあ・・・これじゃ塩漬けの株は当分捌けない・・・うーむ、なんだ!?)


社会面に大きく
『就職希望の女子大生に強制猥褻・・・・メガバンクの支店長を逮捕』のリード


「飛松さん?!なんて馬鹿なことを・・・理、理絵・・・飛松さんが、逮捕されたぞ!」

「はい、そのニュースは先ほどテレビでもやってました
 否認しているようですが、淫らなことをされた女性は他にもいるようですよ
 テレビのリポーターの女性、『女性の敵』って・・・・『許してはならない』って
 そうなると、沙世さんの栄転の話はどうなるのかしら」


「さぁーな、・・・・しかしこのご時世だ、飛松さんはもう終わりだな
 それにしても成り行きとはいえ・・理絵の乳を揉み、しゃぶった男だというのに、えらく冷たいじゃないか」

「そんな言い方は、やめてください
 あの時の私・・・私じゃなかったんです・・・あんな私、私じゃない」


「そうかなぁ・・・・理絵、あれからも俺に隠れて何度か飛松さんに会っていたんじゃないのか」

「そんな、そんなこと絶対にありません・・・・今の私にはあなただけよ・・もう意地悪!」

「ああ、冗談だ・・・冗談だよ
 しかし、あの人ならやりそうなことだ
 就職したい女子大生の弱味に付けこみ、淫行を迫る・・そんなことを非常に好む性質
 お仕舞いだ、お天道様は全てお見通し、とうとう年貢の納め時って・・・・
 おっと、沙世ちゃんのこと心配だし、今日は、銀行に行って様子を見てくるよ」

「ええ、そうしてあげてください」


墓穴を掘った性友、飛松の末路に自分の未来をダブらしている岩井
この男もまた同じ道を歩むのか・・・理絵と再婚しながら沙世との関係が続いている
この男もまた、唾を付けた若い女体を放っておけない性質なのだ




「昨日、病院で検査してもらったの・・・妊娠しているって言われた
 認知してくれるわよね、あなた・・・・このお腹の子!」


悲壮な表情で厳しく迫る女の前で
岩井は悠然と煙草に火をつけ、二人が何時も使っているラブホテルの窓の外に目を向けた
そして・・・・


「認知って・・・・それでいいのかねぇ
 沙世は若いんだし、将来もある・・・・・産むと困るんじゃないの?」

「それじゃ、産むなって?酷い事を!あなたの子よ、いえ、私とあなたの子なのよ!」
  1. 2014/10/25(土) 07:28:15|
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知られたくない遊び 第36回

ラブホテルの一室で
婚姻関係でなくとも『子は宝、財産』と信じる女の追求に、『債務』と考えている男は逃げ場がない


「ああ、確かに俺とお前の子なのだろうが
 今の俺には理絵という妻がいる・・・少し考えさせてくれないか」

「なによ!自分の都合ばかり考えて
じゃ、私から理絵さんに話すわ・・・・あなたと別れてって」


「別れて!?・・・どうしてそんな論理の展開になるんだ
 今日の沙世はどうかしている、いつもの冷静さがないぞ」

「いーえ、私は至って論理的よ・・・そう、あなたと結婚する・・あなたの妻になる
 ええ、それがお腹の赤ちゃんにもベスト・・・・夫婦の子になるし、そうよ、出来ちゃった結婚よ、なにもおかしくない!」


本店への栄転の夢が断たれ、おまけに不倫の子を身籠った若い女は直線的で果敢に攻める


「おいおい、沙世に子どもができたからって理絵との離婚には繋がらないだろう
 俺はお前も好きだが・・・・それ以上に理絵とは結婚したばかりなんだぞ
 第一・・・今の理絵は俺にぞっこんで、とても離婚なんて受け入れるはずがない」

「理絵さんがあなたにぞっこんだって?・・・あら、そうかしら
 それは独りよがりな自惚れもいいとこだわ
 あなた・・・知らないでしょう・・・理絵さん、あれからも支店長と逢っていたのよ・・・」


「理絵が!?・・・・そんなこと有るはずがない」

「それが・・・有るのよ
 実はね、あのゴルフの後で理絵さん、私を訪ねてきて
 あの時私が言った、亡くなったご主人が貢いでいたという女性に遭わせて欲しいって
 困ったわ、私・・・・あれは、真っ赤な嘘だもの」

「何だって!!」


「支店長にそう言えと言われていたの
 効果抜群、あなたの思い通りになったでしょ?理絵さんショックであなたと結ばれた・・・」

「何てことを・・・・・・・」

「あれは全て、支店長が考えたシナリオ
 自分に刃向かう元部下の未亡人を陥れる・・・・なんてね、好きなのよねぇ、あの人
 ネチネチと美人を甚振る・・・それも、懇意なあなたの妻になった理絵さんを意のままに
 本人はそのように思っていただろうから、本望じゃない・・望みが叶って」

「飛松さんが、俺の妻の理絵を!?もしそうなら酷すぎる、裏切りだ・・・・そんなことするから天罰が下るんだ」


「ふふふふははは・・・面白いわ本当に・・単純ね、あなた
 今度の事、天罰?って本当に思っているの?・・・・少し女性を甘く見ていないかしら」

「まさか?!・・・お前等」


沙世はお腹を手で擦っている

「このお腹の赤ちゃんこそ・・・・天からの授かりもの、私が予期した結果じゃないわ
 でも、飛松支店長への制裁は仕組まれたもの・・・復讐ね、きっと
 さて、次は誰の番かしらね・・・・・・・このままだと、あ、な、た」
  1. 2014/10/25(土) 07:29:10|
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知られたくない遊び 第37回

高級純喫茶『飛翔』
その奥の席に、瞑想に耽る岩井惣一が座っている

(さてさて・・・沙世が妊娠?それに、飛松の逮捕は理絵の復讐だって?)


「オーナー?・・・オーナー!・・・珈琲をお持ちしましたよ」

久しぶりに見る翔子の姿は、束の間の幸せを楽しむ白鳥の雌のように健康的で清々しく、岩井には厭味に映る
翔子は珈琲をテーブルに置くと、カウンター席に戻り、夫の哲平と談笑している

(翔子のやつ、飛松の逮捕で気を良くしたのか・・・・あんなに笑顔を旦那に見せよって)


この店を岩井から任されているのは、松田夫婦だ
松田哲平の妻、翔子は岩井に犯され、その後、岩井と飛松によって散々弄ばれた女
岩井の相棒の飛松が強制猥褻で逮捕され、さぞや気分がいい筈だ

岩井は理絵を妻にしてからは、今泉沙世だけを相手にしていたが
その沙世が妊娠して、自分に結婚を迫る事態となった
おまけに、やっと手に入れた理絵が飛松の次に自分を狙っていると沙世が言う

(あぁぁ・・・なんてこった、そんなのありかい?
あれほどまでに俺の前では従順な妻、理絵
 俺の追い求めた理想の妻、理絵・・・それが見かけだけの芝居だとしたら・・・おうう、怖い)



この男のイライラとした気持ちの捌け口、それは・・・・雌を傷めつける雄の行動しかない

「翔子ちゃん、それに哲平君・・・二人のお陰でこの店の売上げも順調だ
 その働きに臨時ボーナスで報いようと思う・・・どうかな」

「本当ですか?オーナー」


「ああ、そうだよ、哲平君
 この春休みに、家族旅行でもしておいでよ
 私の気が変わらぬうちに、今からでも旅行社へ行っておいで、費用は勿論私が持つ
 子ども好きなお二人だ、3人目の子作りに励んだらどうだね?」

「まぁ、オーナーったら・・・・有難うございます」


翔子の笑顔がますます明るくなった
オーナーの岩井が久しぶりにカウンターの中に入ると言い出し
哲平は旅行社へと向う

(あの岩井オーナーが、優しい心遣い・・・・ああ、有難いことだ)


しかし、そんな哲平の思いもよそに、哲平が居なくなった店のカウンターの中で

「やめて下さい、オーナー・・・ここはお店です、お客さんがいつ・・・嫌っ」


岩井の手が翔子のヒップを撫で回し、パンティを引き摺り降ろす

「心配いらねーよ、さっき臨時休業の看板を出したからな
 翔子・・・お前、飛松さんが捕まって、さぞや安心したんだろ?えっ!
 とんとご無沙汰だったよな、なんだ・・淋しいってか?ほら、もう濡れてるぞ・・・この淫乱妻め」

「そんな!言わないで・・・・あっ嫌、嫌です」

「喜べ、この淫乱!今日から旦那とのセックスは解禁だ、妊娠していいぞ・・・」

「えっ?」

「子作りだよ、子作り!3人目の・・・・ただ、仕込みは俺と旦那の競争になるがな
 まずは、俺の先攻だ・・・・・・・・
 いいか、明日から毎日、店を閉めたら必ず俺の部屋に来るように・・・いいな」

「あぁぁぁ、嫌ゃ・・・」

岩井は、立ちバックの姿勢で翔子を犯しにかかる
渾身の精を翔子の女のグラウンドにぶち撒けた
  1. 2014/10/25(土) 07:30:15|
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知られたくない遊び 第38回

岩井が帰宅すると、理絵が台所で夕食の支度を始めていた
前の旦那との間に、子を為していない32歳の女
その肢体からは清楚な色香が周囲に漂い、この男を魅了する

(おぅぅ・・・愛しい我妻)

均整のとれた女盛りの肉体、素足の白さが透き通るようだ
足首の細さ、脹脛・・そして、その上部の臀部の丸みが男を誘う


(俺が、初めて理絵と出会ったのは・・・・そう・・銀行の前
 融資担当の課長と親しく話していた・・・美人だ、まさか、彼の妻だったとは
 二度目の再会は、その課長のお通夜式・・夫の事故死にも気丈夫に振舞っていた
 驚いたよ、俺と飛松で陥れた男の妻だったとは・・・
 時折見せる切ない表情、隠しきれない心労が伝わってくる
 にも拘らず、そんな女から醸し出される艶色
 首筋から襟足にかけての肌の白さが、俺の目を惹きつけ俺を狂わせる
 目の前で、テレビドラマのようなことが起きたんだ・・・
 後生だよ、理絵・・・俺を裏切ったりしていないよなぁ?)



「あなた、沙世さんはお元気でしたか?」

「うん、元気だった・・・でも、本店への異動の話は白紙になったそうだ」

「そうですか、それはお気の毒に」

「推薦していた支店長があんなことを仕出かしたんだから、当然かもしれない
 それと、飛松さん・・・親戚や家族からも縁を切られたらしい
 銀行は世間体もあり、被害にあった女性たちを厚く保護する一方、飛松さんには徹底した処分をするらしい
 まだ45歳というのに・・・もう・・・お仕舞いだよ」


理絵の手が止まる

「あの人は・・・前の主人にも酷いことをしていたらしいですから」

「ほうぅぅ・・・自業自得ってかい?酷いことをされたのはご主人だけか、理絵」

「えっ?」


「少し聞きたいことがあるんだ、いいかな」

「わかりました・・・もう少し待ってて・・私からも大事なお話しが」


夕食の支度の区切りのついたところで、理絵がお茶を運んでくる
岩井の横に腰をかけ、甘えるように岩井の肩に頭を置く
そして、理絵が先に話し出した


「あなた・・・私、赤ちゃんができたようです」

「なに!?」

「明日、病院で診察してもらいますが・・・恐らく間違いはないと」


岩井の口は、あいたままだ



「本当か!?理絵・・・お前に俺の子が」

「ええ、あんなにあなたに愛されていたんですもの・・・私には初めての赤ちゃんよ」

「あぁぁ、それは目出度い・・・最高だ、理絵・・・・よくやった
 俺には子がいない・・初めての子・・・男でも女でもいい、頼んだぞ理絵」

「ありがとう、あなた・・・そんなに喜んでくれて」


沙世から吹き込まれた「理絵の不貞、復讐する女」の疑念は、瞬時に岩井の頭の隅に追いやられる
愛する妻の妊娠の事実は、それほど強烈なインパクトだった

たとえ沙世の話が事実であったとしても、最早、子を宿した妻が自分を陥れたりはしない
いつの間にか、理絵に対してはそう信じ込もうとする男になっていた
遊び慣れた男、さんざ女を玩具にしてきた男も・・・・今はこの女に惚れきっている
  1. 2014/10/25(土) 07:31:13|
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知られたくない遊び 最終回

沙世に支払った慰謝料は高くついた
当然だ、妻の座を求める妊娠した女との手切れ金
妻理絵との幸せな関係を希求する岩井にとって、何物にも変え難い
沙世に頭を下げ、精一杯の誠意を見せた

翔子に仕掛けた『子作り競争』などというふざけた遊びも、もうする気はない
それどころか、これまでの翔子へ被虐な行為を理絵の知るところとなることに怯えた
それほどまでして
愛情と精力の全てを、妊婦の妻・理絵にだけ注ぐことにしたのだ
この男にして初めて味わう幸福感、求めていた幸せな家庭の姿だった


「理絵・・・少し大きくなってきたようだな、お腹」

「当然でしょ・・・・あなた、日に日に赤ちゃんは成長するんですから」

「ああ、そうだな」

「そうそう、あなた・・沙世さん銀行を辞めて何か事業を始めるって電話があったわ
 若い人って素晴らしいわ、可能性に挑戦できてほんとに羨ましい」

「そう・・・・・」


沙世のことなどには無関心そうな夫の返事に、横目で鋭い視線を向ける妻がいる
岩井はそれに気付かず、理絵の誕生日のプレゼントを何にしようかと思案していた



高級ブランドの店に岩井がいる
ショーケースの中から、輝き光るネックレスを手に取り魅入っている


「あら・・お久しぶり・・・惣一さん」

声を掛けたのは、岩井の前妻・・・由里子だった


「由里子か、奇遇だ・・・ここで何を?」

「何をって・・・あなたこそ
 風の便りに聞いたわよ・・・あなたも、再婚したんだって?」

「ああ、知らせなくてすまない・・・それより、お前も再婚してどうなんだ、幸せか?」

「勿論、幸せよ・・・・念願の赤ちゃんも授かって」

「ほぅぅ・・・赤ちゃんか」

「ええ、私・・どうしても子どもを産みたかったの・・・そして育てたかった
 ご免ね、あなた・・・・私、結局あなたより・・・子どもを取ったのよねぇ」

「それはどういう意味だい・・・俺より、子どもを取るって?
 俺の女遊びに嫌気がさして出て行ったと、思ってたんだが・・・・・・・・」

「それもあるけど・・・・子を持てない夫婦で、夫が女遊びを止められないなら
 愛しきれない、続かないと思って・・・ご免、私のあなたへの愛情はその程度だったのね
 でも、惣一さん・・そんなあなたを愛してくれる女性が現れて再婚でしょう
 そちらも夫婦水入らずで、さぞや幸せなんでしょうね・・・・あなた」


(どういうことだ!子を持てない夫婦だって!?それはどういう・・
 先ほど、由里子は子を授かったと・・・・・・・・・・・)


何やら嫌な予感が背に走ると、岩井の手が少し震えだした
勘の鋭いこの男は、それを押し隠し・・俺流で前妻の由里子に微笑みながら問いかける

「ああ、幸せだとも・・・今の妻とは理解しあい、認め合っている・・二人だけの世界だと思う
 それはそうと・・・由里子、俺たちが子を持てない夫婦だと何時気が付いたんだ?」

「それは離婚する少し前よ・・・不妊の理由を大学病院で調べてもらっていたの
私には、問題は見当たらないので・・・あなたを傷つけないよう、内緒で精液を
そうしたら・・・原因はあなたにあって、諦めてくださいと言われたの、ショックだったわ
それで、離婚を決意したって訳・・・・・・ご免ね、冷たい自分勝手な妻で
私は、大家族の中で育ったでしょう、だから寂しいのは堪えられない
あなたには大事なことだから、私が再婚する時に手紙にそのことと検査結果の診断書を同封したの
読んでくれたでしょう?私の手紙・・・あなた
・・・・あら、あなた・・・手が震えているわよ」


その手紙を封も切らずに破り捨てていた、岩井
手の震えは、腕から上半身にまで広がり、顔から血の気が消えていた


「ははは・・うははっは・・・由里子、どうやら俺は遊んでたつもりだが、遊ばれてたようだ
 すまなかった、由里子・・・・・・・・君は必ず幸せになってくれ、由里子
 君への償いと出産のお祝いに、そうだ、このネックレス・・君へのプレゼントだ」

「惣一さん、あなた・・・ひょっとして、今のこと知らずにいたの?」

「ああ・・でも、いいんだ・・・・いいんだ、これで・・・
これくらいの罰は受けて当然・・いや、駄目だ、受け入れては駄目だ
受け入れたら、もう俺は立ち直れない」


怒りの涙か、それとも悲しみの涙か・・・・岩井の頬を伝って落ちた


                  完
  1. 2014/10/25(土) 07:32:14|
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