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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

薬剤師 はじめに

 不倫は他の夫婦の話であり、自分たちには関係がないと私は漠然と思っていました。結婚後、2人の子どもに恵まれ、19年間を夫婦仲良く過ごすうちに、そういう意識を私は知らず知らずに持つようになっていました。

 私は、わが社の中国工場を立ち上げるため、4月から3カ月間の予定で中国へ長期出張し、予定どおり任務を終えて7月初めに日本に帰ってきました。

しかし、この3カ月の間、妻は私以外の男に抱かれていたのです。私が異国の地で家族のために必死に頑張っていたときに、妻は他の男に抱かれ性の快楽に溺れていたのです。

 妻は私の帰国後自ら告白したのですが、、私は怒り・嫉妬・やるせなさから、自分の感情を抑えることができず、土下座をして涙を流しながら謝る妻に、複雑な感情を爆発させてしまいました。

それから約6カ月が過ぎ、私も落ち着きを取り戻し、「妻の不倫」という事実に真正面から向き合うことができるようになってきました。そんなある日ふとしたことからこのサイトを発見し作品を読み漁りました。このサイトで私と同じような経験をした人たちが本当に多いことを知りました。

 『インプリンティング』は主人公が海外勤務中にその奥さんが不倫をしていたという点で私たちのケースと似ています。また、『水遣り』、『CRの妻』は社内上司との不倫という点で、また媚薬を使われたという点でも、妻のケースと驚くほどよく似ています。もっともケースが似ているだけで、作品としてはこれらに足元にも及ばないと思いますが……。  

古くは『戦い』、最近では『白き花』、『再びの妻』、それから未完の『黒か白か』も奥さんの不倫を扱ったものです。その他にも不倫を扱った作品が非常に多いことを知りました。これらの作品を読むうちに、もう二度とこんな経験をしたくないとの思いから、私も「妻の不倫」の一部始終を書きとどめようと思いました。

 妻に話しましたところ、「恥をさらすようでちょっと抵抗がありますが、私が二度と不倫をしないことを不特定多数の読者の方に誓うことになるのなら、あなたのお望み通りにして下さい」との返事が返ってきました。それで私は投稿する気になったのです。

 「もし当時の私の心境について、お分かりにならないところがありましたら何なりと聞いてください。理路整然とお話しすることはできないと思いますが、当時の心境を正直にお話します。」という妻に後押しされる形で書き始めました。

私には書き下ろしながら投稿を続けるような芸当はできませんし、また途中で挫折するようなみっともない真似もしたくありません。このサイトでも途中で挫折した作品が実に多いことに本当に驚かされます。

 事故、病気等の不可抗力で未完となっているものから、自分の力量を度外視して無謀に挑戦して途中で挫折したと推測できるものまで、理由は千差万別なのでしょう。

 ですから私は事前に書きしたためておくことにしました。書いておけば途中で挫折する可能性は少ないし、また後で文章に手を入れることもできると考えたのです。こうして今年の正月明けからぼちぼちと書き始め、ようやくほぼ全文を書き上げましたので、そろそろ投稿を開始することにしました。なお、この話の時点は昨年、つまり2008年であることを予めお断りしておきます。
  1. 2014/06/01(日) 20:48:09|
  2. 薬剤師・津島正義
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薬剤師 第1回

私は津島正義46歳、〇〇食品株式会社の製造部長代理を務めています。ある国立大学の工学部機械工学科を卒業しました。理工系ですが、高校時代から空手をやっていまして2段の腕前です。もっとも文武両道は高校時代だけで、大学時代も社会人になってからも空手をやっていません。ですから今は単なるデブ(身長181㎝、体重90㎏)の中年男でしかありませんが、喧嘩には自信があり、これまで負けた記憶がありません。
 妻は菜穂子43歳で、子どもは長男18歳、大学1回生、長女16歳、高校2年生の二人です。

 私たちが結婚したのは19年前のことです。妻は大学で薬学を学んだ薬剤師で、大学卒業後、ある医薬品メーカーに勤めていましたが、結婚後すぐ子どもを身ごもり出産・育児のため退職しました。

子育てを終えた妻は、3年前から再び仕事に就き、現在は健康関連食品会社に勤務しています。妻と私はもともと幼なじみで、妻は幼稚園児の頃から「私は正義ちゃんのお嫁さんになる」と公言していました。

彼女が小学生の高学年になっても自分の両親にはそのことを言っていたようですが、私は直接彼女の口から聞くことはなくなりました。

 彼女が中学生の頃になると、挨拶する程度で、私と親しく会話することはなくなりました。しかし私はますます美しくなる菜穂子を嫁にしたいと本当に思うようになってきました。

私が大学を卒業する時に、思い切って彼女に思いを打ち明け交際して欲しいと話をしたのです。すると「私の気持ちは今も昔と変わっていません。でも恥ずかしくてそんなことを口に出すことはできませんでした。私は今年から〇〇大学の薬学部へ進学します。将来薬剤師になるつもりです。お友達からお願いします。」と彼女は私に応えてくれたのです。

 そして私たちは友達として交際を続け愛を育んできました。妻は目標である薬剤師になりました。お互いが社会人になって、暫くして結婚しました。嘘のような話ですが、本当の話です。

妻は長いこと家庭に入って子育てに専念してくれましたが、子ども達も大きくなったのでまた働きたいという妻の希望を私は受け入れました。そして自宅から電車で40分、車で25分ほどの距離にある現在の健康関連食品会社に勤めるようになったのです。丁度3年前のことです。

妻によると、健康関連食品という概念は極めて曖昧で、サプリメントなどの「健康食品」、1日に必要な栄養成分を補給・補完する「栄養機能食品」、生活習慣病の一次予防に役立つ「特定保健用食品」の3つを総称して「健康関連食品」と呼ぶ場合が多いそうです。

健康関連食品の市場規模は急速に拡大しており、既に2兆円をはるかに越えているといわれています。市場拡大の背景には高齢化社会の到来と女性の社会進出があるようです。

一生健康でいたいと願う高齢者が増え、病気を予防すべく健康関連食品を進んで摂取するようになりました。また女性の社会進出の増加に伴い、経済的に余裕が出た女性が、自らの健康と美容に気を使い健康関連食品を積極的に摂取するようになったのです。

妻の勤める〇〇株式会社もこの15年間に企業規模を急速に伸ばし、従業員数人の零細家族企業から、現在は従業員600名を超えるまでに急成長しました。

営業本部長の村澤剛48歳はその立役者の一人ということです。正式の肩書きは常務取締役営業本部長で、その妻の杏子さんは現三嶋社長の妹です。妹の七光りだけでなく、この男には実力が備わっているようです。
  1. 2014/06/01(日) 20:59:13|
  2. 薬剤師・津島正義
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薬剤師 第2回

村澤営業本部長は先頭に立って、健康関連食品メーカーからの販売代理権の取得や委託生産の拡大等を通じて取扱商品を増やす一方で、首都圏から地方まで全国的な販売網を拡大・整備してきました。

現在、 同本部長は訪問販売・通信販売・ネット販売などを展開する直販部と、医薬品量販店、スーパーマーケット、コンビニなどへの販売を担当する営業部を統括しています。

 私はというと、2008年初め上司から中国への長期出張を命じられました。中国で食品の現地生産を開始するため、現地企業と合弁で工場を建設しており、生産設備の据え付けや試験生産、本格生産を現地で指導して欲しいというものでした。

期間は2008年4月から約3カ月間ということです。このプロジェクトについては良く知っていましたが、自分が行くとは夢にも思っていませんでした。

上司の話では製造課長に出張させることに内定していたのですが、課長の奥さんが病気で入院しており、長引くという話なので、人道的配慮から私にお鉢が回ってきたというわけです。今回の任務から見て、製造技術や品質管理の技法に長けたものでないと務まらないので、私も納得せざるを得ませんでした。

中国への出張が近づいてきた3月の中旬に、妻が相談事を持ってきました。
「仕事のことなんですが、村澤本部長から、自分の業務を補佐して欲しいと言われています。地方への出張が伴う新しい仕事です。出張が伴いますので、私の一存では決められなくて……」と妻は説明し始めました。

「営業本部長の業務を補佐する?。それって、どんな仕事をするんだ?秘書業務か?菜穂子に務まる仕事か?」私は妻に聞いてみました。というより問い詰めたという方が正しいかも知れません。

「営業本部長によると、うちは東京など関東圏の営業基盤は強く知名度も高いのです。しかし、地方ではまだ脆弱で知名度も低いのが現状です。それで3カ年計画で地方での流通販売網を抜本的に整備し、知名度を高め、販売力を強化しようとしています。
 最初の2年間は東海、関西、中国、四国、九州に重点的に取り組む計画です。それに伴い営業本部長の仕事を補佐することが必要なのです。それは秘書業務ではありません。3カ年計画を作成し、推進する業務補佐で、計画が軌道に乗るまでの期間ということです。
 各営業所からは顧客とのダイレクトな流通経路を確保した流通販売網の強化案を提出されています。それを参考にして本部長の下で3カ年計画の作成が進められています。私にそれを補佐して欲しいというのです。」

 妻は村澤本部長に教えられたのか、スラスラと説明しました。
  1. 2014/06/01(日) 21:04:32|
  2. 薬剤師・津島正義
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薬剤師 第3回

「本部長が推進するプロジェクト業務を菜穂子が補佐するのか?。仕事の内容から言えば、営業企画的な仕事だろ!そんな仕事が菜穂子に務まるのか?適任者は他にいるだろ?」私はその職務は妻にはとても無理だと思ってそう聞いたのです。

「はい、本当のところは私も迷っています。村澤営業本部長が私の能力を買いかぶっているのかも知れませんが、私はやってみようとも思っています。無理ならその時に言ってくれたらよいと村澤本部長も仰ってくれていますし。」妻はそう答えました。

「菜穂子がやりたいなら引き受けてもいいけど、それには条件がある。やってみて無理なら変わって貰え!無理する必要はないのだから、子ども達や私に迷惑を掛けない範囲内でやりなさい。」俺は妻に条件付きで基本的に了承しました。

村澤本部長の狙いが本当は仕事にあったのではなく、菜穂子そのものにあったのです。それが解ったのはずっと後になってからでした。この時私には村澤がそんな邪な欲望を持っていようとは夢にも思っていなかったのです。ですから妻には荷が重いと思いながらも、条件付きで了承したのです。

妻は実際の年より若く見え、色白で、顔の彫りが深く、鼻筋が通おり、女優のような顔立ちです。身長165㎝、体重52㎏で、胸とお尻が大きくモデルのようなスタイルをしています。書類を持って社内を闊歩する妻は目立つ存在なのでしょう。村澤はその妻に目をつけ淫欲の標的にし、罠を仕掛けたのです。

よく考えればおかしな提案です。妻は社会経験は短く、営業の計画立案・実行を補佐する職が務まるほどの経験はないのです。薬剤師という国家資格を持っているだけです。特殊な専門職ですから営業というジャンルで応用が利くとはとても思えません。ですから何か裏があると考えるのが普通だと思います。

でもその時は、妻はもちろん、私もまったく気がつかなかったのです。会社の役員が部下の女性をものにするために、役職上の権限を行使するなど想像だにしていませんでした。今時そんな役員がいるとは私の想像の範囲外だったのです。なぜおかしいと気がつかなかったのかと、責められても私には抗弁できません。本当に解らなかったのです。残念でなりません。悔やまれます。

妻が入社したとき、村澤は既に取締役営業本部長で、雲の上の存在であったようです。ですから入社2年ほどは村澤とまったく顔を合わせることも口を聞くこともなかったと妻は言います。

 しかし、入社2年半を過ぎた頃、妻の仕事が変わり、全国の営業所の営業成績を集約する業務に関わるようになってから、その報告のため妻は村澤と顔を合わせるようになったようです。

そうした中で妻は村澤に好かれたのかも知れません。結局、妻は村澤の提案を引き受けたのです。4月1日、人事発令があり妻は正式に営業本部長直属の部下に就きました。辞令を持って挨拶回りに行こうとしたとき、村澤本部長が営業部に現れました。
  1. 2014/06/01(日) 21:22:31|
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薬剤師 第4回

 営業部員を全員集め、本部長自らが今回の人事の狙いや業務などを、3カ年計画との関係から説明し、計画を成功裏に完遂させるためにも妻に協力するように全員に訓示したのです。

 部課長はこの人事を予め知っていたようですが、この人事を知らされていなかった一般社員は、営業本部長直属の津島職員に今後どのようなスタンスで接したらいいのかが分からず戸惑っているようです。

 役員が決めた人事に社員が口を挟むわけにはいきませんが、異例の職務や人事に「おかしい、役員と津島さんとの関係が怪しい。」と陰口する社員もいました。それだけ奇抜な人事異動だったのでしょう。

発令後、妻は同僚の動揺に気づいているようですが、自分ではいかんともできないので、気にしないでこれまでどおり同僚、先輩、上司に接するようにしています。早速役員室で事務打ち合わせをしています。

「そのカーディガン素敵だね。胸のブローチがアクセントになっていて魅力的だよ。それはそうと何か困ったことはないか?あったら何でも俺に言ってくれよ。」村澤本部長が妻に話しかけています。

「いえ、特にありません。気に掛けていただきありがとうございます。」妻は正直に答えました。

「3カ年計画は私が作成するので、津島さんは宣伝広告部とも相談して各商品の効能を端的に説明する文章を作って欲しい。今後全国で開催する展示即売会の場で、会員を始めお客さんにすぐ商品の成分、効能が説明できるようなものがいい。効能が端的に分かるキャッチフレーズのようなものがあると最高なんだけどな。とりあえずこのリストにある売れ筋の15商品だけでいいよ。」といいながら村澤本部長は書類のようなものを妻に手渡しました。

「はい、解りました。考えてみます。」妻は本部長にそう答えました。

「それと地域別に流通販売網の現状と改善点を一覧表に整理してくれないか?各営業所からの報告書はここにあるから、コピーを持っていっていいよ。こちらは急ぎで、今月15日までにお願いできるかな?」

「はい、分かりました。15日までに整理し、ご報告いたします。」妻は本部長にそう回答しました。

「話はそれるけど、これから一緒に仕事をしていくことになるので、挨拶代わりに津島さんを食事に招待したいんだけど、いつがいいかな?」

「本当ですか?お食事にご招待していただけるのですか?光栄です。日にちは本部長が決めて下さい。」妻は遠慮がちに本部長に答えました
  1. 2014/06/01(日) 21:23:17|
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薬剤師 第5回

「それじゃ4月4日金曜日はどうかな?夜6時頃からでどうかな?」村澤が妻に提案しました。村澤に下心があるとは妻には知る由もありません。

「はい、結構です。」妻は素直に答えました。
「それじゃ6時に地下の駐車場で待ってるね。」村澤が妻に言いました。

4月4日は私が中国へ出発する日です。朝早く妻と娘に見送られ家を出て、車で空港へ向かいました。妻は私が出発する日であることを村澤には言っていないとのことです。妻は空港で見送りたいと言い続けましたが、自宅から成田空港までは遠いので私が遠慮したのです。

3日の夜9時頃、出張の準備を整え、私たちは寝室に入りました。私は3カ月会えなくなるので、妻を堪能したかったのです。妻もその気になっているのはその素振りですぐ分かりました。

 「あなた、暫く会えなくなるわね。私寂しいです!」妻はそう言いながら私に抱きついてきました。

「暫く会えなくなるけどよろしくな!仕事はほどほどにしろよ!子ども達を宜しくな!」俺は妻を抱き締めながら言いました。

「はい、あなた。お仕事大変でしょうが、お元気でね。今晩私はお人形さんになりますから、あなたのお好きなようにしてください。何を要求されても、私、絶対にイヤと言いません。」妻は私の耳元で囁きました。

私は、ベッドでは少し淫らな妻の方がいいと思っています。新婚の頃、いろいろエッチなことを試みたのですが、妻はイヤがり拒否しました。

フェラチオを拒否され、妻のものを口唇で愛撫しようとしましたが拒絶され、お尻に指を這わせたときも変態扱いされ拒否されました。

ですから私たちのセックスは自然とキスして、胸を触り、挿入して腰を振り、射精するという紋切り型つまり決まり切った形のセックスを繰り返してきたのです。

妻は雑誌の記事に書いてあるような絶頂を知らないと思います。大きな喘ぎ声をあげたことも、イッタことも多分ないように思います。セックスの頻度は新婚当時で週2~3回、最近では週1回が精々で、妻にいわせると10日に1回だそうです。

絶対拒否しないということは、新婚当時拒絶していた行為も受け入れるというのでしょう。私は妻を全裸にして仰向けに寝かし、覆い被さりキスを楽しみ、乳房を揉み、妻の秘裂を口唇で愛撫しました。

左手指でクリトリスを扱いたり、摘んだりしながら、蜜壺に指を挿入し、掻き回し始めました。指を3本にして掻き回していると、妻はこれまでに出したことのない喘ぎ声を出し始めたのです。しかもその声はますます大きくなり、しかも切羽詰まったような喘ぎ声に変わってきました。
  1. 2014/06/01(日) 21:24:07|
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薬剤師 第6回

妻は拒否するどころか、その行為を積極的に受け入れ快感に浸っている様子です。粘液が止めどもなく流れてきます。「あああんっ・・ああんっ・・・・」妻は頻りに可愛い声をあげています。

私は蜜壺から指を抜き、その指を妻の唇に持っていき、「舐めなさい!」と言ったのです。妻は目を開け3本の指を口に含み、舌を絡め、音を立てて、粘液で濡れた指を舐め始めたのです。

散々舐めさせてから指を抜き、肉棒を唇に突きつけて、「舐めて気持ちよくしなさい!」私は妻に命令しました。妻は肉棒を咥え、舌を絡め、顔を振り始めたのです。こんな行為をしたのは結婚以来初めてです。

 「菜穂子、気持ちいい~ああっ~~」俺は思わず声をあげました。私の肉棒は硬くいきり立っています。

「菜穂子、挿れるよ。」私はそう言って、妻の口唇から肉棒を抜き、妻の身体に割って入り、挿入しました。

私はゆっくりと腰を振り、突き入れ、次第に出し入れのテンポを早くしていったのです。豊かな乳房を両手で握り、懸命に腰を入れて打ち込みました。
「あああん~~ああん~~」妻が可愛い喘ぎ声をあげています。

突然私は肉棒を抜いて、妻を起こし、四つん這いにして、後ろから突き入れたのです。妻が犬みたいといって嫌がってきた体位を取らせたのです。妻はすんなりと受け入れました。
「あっ~~あっ~~あっ~~~」突き上げるたびに妻は短い叫び声を上げています。

「中でいいのか?」私は妻に聞きました。余裕がなくなってきたため聞いたのです。
「中に~~出~~し~て!あん~~ぜ~んび~~で~~す~~。」妻はたどたどしく返事をしました。

私は返事を聞いて猛然と腰を振りました。ラストスパートです。妻の大きな喘ぎ声を聞きながら、妻の中で射精しました。暫くしてティッシュを取り、妻の股間にあて、私は仰向けに寝ころびました。

余韻に浸っていると、妻は起き上がり、股間を拭い始めました。そして「あなた、とっても気持ちが良かったです。」と言いながら私に抱きついてきました。
「とっても良かったよ。」と言って私は妻をきつく抱き締めました。

「私、あなたに正直に言います。私は新婚の頃から、いろいろあなたを拒絶してきました。淫乱な女と思われたくなかったからです。そんな女になったら旦那様にすぐ飽きられてしまうと思っていたからです。ごめんなさい。
 でも35歳を過ぎた頃から、私は淫乱になってきました。雑誌に書いてあるような性の悦び、絶頂感を知りたくなりました。身体が欲求するようになってきたのです。
 あなたにいろいろ試して欲しくなりましたが、切っ掛けがなくてなかなか言えませんでした。今晩はいい機会だと思って、試していただこうと思ったのです。とっても良かったです。」と妻は告白しました。
  1. 2014/06/01(日) 21:24:58|
  2. 薬剤師・津島正義
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薬剤師 第7回

「なんで俺に言ってくれなかったんだ。夫婦なのに!俺は昔からベッドでは少し淫乱な方がいいと思っていたんだ。でも拒否されてステレオタイプな形のセックスしかできなかった。俺は前からいろいろ試したかったし、もっと淫乱なセックスをしてみたかったんだ。」私は本音を吐露した。

「今からでも遅くないからいろいろ試してみような。夫婦なんだから恥ずかしいことなんかないんだよ。2人がよければどのようなことでも愛の行為として許されるんだ。自分に素直になってもっともっとセックスを楽しめばいい!」私は妻にそう訴えました。

「はい、あなた。帰ってきたらもっともっと試してね。私もして欲しいことを正直に言います。自分に素直になります。」と妻は約束してくれました。

嬉しい反面で、3カ月も留守をするのに、妻の身体に火をつけてしまってよかったのかなと私は少し後ろ髪を引かれる思いだったのです。その夜は心地よい疲れからかすぐ寝てしまいました。

出発前の3月30日の日曜日に私は、近くに住む妻の友人である井崎恵子43歳の夫慎次さん45歳と会って、3カ月の予定で中国へ出張するので、留守中宜しく頼む旨をお願いしました。留守中は妻子だけになるので、何かあったときは宜しく面倒見て欲しいといった趣旨の挨拶なのです。

慎次さんも心得ていて私の趣旨を分かってくれて、留守中はそれとなく恵子さんに面倒見させると約束してくれました。私は菜穂子が人事異動で出張するような職務に就いた旨を慎次さんに伝えました。

妻と恵子さんは子どもを通じて知り合った友人で、お互いの家を行き来する間柄です。その関係から旦那同士も知り合い、家族ぐるみでお付き合いするようになったのです。

翌日の4月4日朝、私は成田国際空港から飛行機に乗り、中国へ向かいました。中国出張の理由は私なりによく理解しています。中国には生産委託する協力工場がありますが、食の安全性についてもうひとつ信頼がおけないのです。
  
 ですから自社工場を建設し日本の製造技術や品質管理技術だけでなく、現地従業員の教育を通じて食の安全性を確保しようとしているのです。そのためには製造や品質の管理技術に明るい人が行かねばならないのです。私がそのお眼鏡にかなったというわけです。

 そして3カ月を中国で過ごし、7月4日金曜日に日本へ戻ってきました。中国では工場建設の最終段階を見届け、設備の搬入・据え付けを行い、試験生産を繰り返してから、商業生産させてきました。
  
 一方で中国人従業員の品質に対する考え方を変えさせるべく徹底した教育を実施してきました。意識改革のため生産したばかりの製品を廃棄したこともあります。私は廃棄するにあたって何故廃棄するのか、何故不良品と判断したのか、何故不良品が生産されたのか、従業員によく説明しました。

 製品は会社の顔です。その善し悪しが会社の信用・発展を左右します。徹底的に良品を生産することの必要性を強調してきました。そしてそんなことを繰り返しながら何とか本生産へとこぎつけ、新たに中国に着任した工場長(元製造部次長)にバトンタッチしました。

慣れない異国での仕事は言葉や文化の違いもあって気苦労が多く、私には本当に激務でした。当初中華料理が続いたためか下痢に悩まされました。それでも会社のため、家族のためと頑張ってきたつもりです。

 中国滞在中に井崎慎次さんから5月中旬と6月中旬に手紙による連絡がありました。恵子さんが土日にそれとなく妻の様子を見に行ってくれていたようです。直接会って話をするだけでなく、それとなく様子を見ていてくれたのです。

 直接話をしているときはいいのですが、離れて様子を見ているとき、妻が何か考え込んだり、涙を見せるなど、妻の様子が少しおかしいとそれとなく知らせてくれたのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:27:14|
  2. 薬剤師・津島正義
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薬剤師 第8回

そう聞かされても私は中国にいるのですから、日本へちょっと帰って、妻の様子を見に行くという訳にもいきません。私は妻にパソコンでメールをしたり電話をしたりして励ましてきました。

 電話で話した限りでは、「こちらは大丈夫ですから、何も心配なさらずにお仕事に頑張ってください。帰国するのを楽しみにして待っています。」と妻は元気そうにいいました。私に心配掛けないよう妻なりに気丈に振る舞っていたのかも知れません。

3カ月ぶりに日本の土を踏んだ時、これで本当に私に課せられた任務が終わったのだと思いました。そして空港から会社へ無事帰国した旨を電話にて報告した後、妻子の待つ自宅へと急ぎました。

夕方5時頃自宅に到着し、妻と抱き合い無事に帰ったことを喜び合いました。その後風呂に入り、ビールで乾杯し、3カ月ぶりに妻と長女と一緒に食事をしました。食事後、長女に買ってきたおみやげを渡しました。
 
 「お父さん、ありがとう。」と言って長女はおみやげを受け取り包みを開けました。中味を見て、 「素敵なブラウスをありがとう、お父さん」と言って2階の自分の部屋に行きました。

 「これが菜穂子へのおみやげだ!」と言って私は小さな包みを差し出しました。
「あなた、このレースのカーディガン、素敵だわ、気に入りました。ありがとう。」妻はおみやげの中味を見て笑顔で礼を言いました。

妻は食後の片付けをした後、スーツケースを開けて、洗濯物や旅行用品等を片付けて、私と居間で寛いでいます。心配していましたが、妻は予想以上に元気そうなので安心しました。

「菜穂子、この3カ月間女性に触れていないんで今晩頼む。」
「はい、あなた。本当にご苦労様でした。それじゃ10時頃寐ましょうか?」妻は微笑みながら言いました。

「そうしよう。明日と明後日は休みだな。」私は意味深なことを言いましたが、特別な意味はありません。
「あなた、帰ってきた早々で申し訳ありませんが、私、お話があります。明日にでも聞いて欲しいのですが……。」妻は真剣な顔をして言いました。

  1. 2014/06/01(日) 21:28:01|
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薬剤師 第9回

 「あぁ、分かった。明日聞こう。」私は気軽に返事をしました。その時にでも留守中に何があったのかを妻に質そうと思いました。

夜10時頃私は寝室に入り、ベッドに横になって妻を待ちました。間もなく妻が風呂から出て寐化粧をして寝室に入って来ました。「お待たせしました!」と言って妻は、私のベッドに入ってきました。

「あなた、出発の時と同じように私をお好きなようにしてください。」妻は笑みを浮かべて言いました。

私は燃えに燃えました。妻を抱き寄せ唇を吸い、ネグリジェとショーツを脱がせ、全裸にしました。そして右の乳房を揉みながら、左の乳首を唇と舌で転がしたり、噛んだりして、長いこと乳房や乳首を愛撫しました。
「ああんっ~~ああん~~」妻は可愛い喘ぎ声をあげています。

散々乳房や乳首を愛撫してからお臍を舐めてから、下半身に移り、妻の両脚を広げて割って入り、左手でクリトリスを扱き、唇で秘裂を舐め、舌を蜜壺に入れ、右手指で肛門を悪戯しました。

妻の陰毛の上下左右が剃られ、秘裂を隠すような綺麗な縦長の陰毛が私の目に入りました。その時は漠然と自分で剃るわけないのにおかしいな、誰かに剃って貰ったのかなと思いました。でも場所が場所だけに他の人に剃らせるわけないし……。私はそんなことを漠然と考えていました。

 妻は肛門を触られて吃驚して腰を左右に振り、私の責めから逃れようとしましたが、私は妻の腰をガッチリと抱え、逃がしませんでした。

「嫌がった罰だ!」と言って人差し指を妻の肛門に入れたのです。「イタァ~~イタイ~~」と言いながらも、妻は私の言いなりになっています。

肛門に人差し指を入れ、蜜壺に親指を入れて交互に抜き差しを始めました。暫くして私はシックスナインの姿勢を取り攻撃を続けながら、肉棒を妻に咥えさせました。

妻のフェラチオの技術は驚くほど上手になっていました。亀頭を舌でぺろぺろして、肉棒を深く咥え吸い込み、そして解放する。出発時と雲泥の差だと私は思いました。

私は姿勢を変えて勃起した肉棒を妻の蜜壺にあて一気に挿入し、抜き差しを始めました。
「あああんっ~~ああんっ~~」妻は喘ぎ声をあげています。
抜き差しのスピードを速めて、私は懸命に打ち込みました。

「あああんっ~~いい~もっと~~もっと突いて~~」妻が催促の言葉を吐いています。妻がこんなことを言ったのを私は初めて聞きました。
私は猛スピードで腰を振っています。

「あああんっ~いい~イク~~イッちゃう~~」妻は頻りに大きな声をあげている。
 間もなく私は妻の中に射精して快感に浸りながら、妻の変身ぶりに驚いていました。妻が不倫をしている、もう疑いないと私は思いました。
  1. 2014/06/01(日) 21:28:46|
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薬剤師 第10回

妻は身体を起こし、自分の股間を処理した後に、快感に浸っている私のところに来て、肉棒を咥え清め始めました。舌と唇を使って器用に舐めています。やがて私の肉棒がまた目を覚まし勃起してきました。

妻は私の上に跨ぎ、腰を下ろして、自分の蜜壺に肉棒を咥え込んだのです。そして腰を上下に振り始めました。妻がこんな姿勢を取ったのを私は初めて見ました。

妻の身に異変が起きていることを私は改めて確信しました。妻が不倫をしている?私以外の男に教えられている?腑が煮えくりかえるような気持ちでそんなことを考えていました。冷静ではいられないのですが、旅の疲れと、この日2回して疲れが重なったのかいつの間にか私は寐てしまいました。

翌日私は7時半頃目を覚ましました。妻はもう起きて食事の支度をしています。歯を磨き顔を洗ってダイニングルームのテーブルに座って、私は新聞を読み始めました。

そこに妻が来て、「あなた、おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」と聞いてきた。

「ああ、よく寝た。」
「朝食にしてもいいですか?」
「ああ、いいよ。」
 私は意識して冷静に振る舞うように腹に決めているのです。

私と妻、長女の3人で久しぶりに朝食をとりました。長女は朝9時頃地域の図書館に行くということでした。

長女が外出し、妻が掃除、洗濯をして居間に入ってきました。時刻は朝9時半を過ぎていました。

「話って何だ?俺も聞きたいことがあるんだ。」私は妻に話しかけました。

「はい、それでは私からお話ししてよろしいですか?ちょっと躊躇しますけど、お話ししなければなりません。あなた、聞いてください。」妻が真剣な顔をして私を見つめました。

「話してみなさい。」と私は静かに言いました。
  1. 2014/06/01(日) 21:29:29|
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薬剤師 第11回

 「あなた、ごめんなさい。あなたの留守中に、私、不倫をしてしまいました。相手は会社の村澤本部長です。これ以上あなたを裏切れません。あなたへの罪悪感にもう堪えきれません。本部長とのお付き合いを辞めるため会社に退職願いを出し、あなたにすべてをお話ししてお許しを請おうと決心しました。
 私は6月20日付けであの会社を退職しました。でも退職後もあなたにすべてをばらすと脅迫されていて、関係を強要されています。何とかこの関係を断ち切りたいです。もうあなたにすべてをお話しする以外に選択肢はありません。あなた、ごめんなさい。」妻は涙を流しながらここまで話し、泣き崩れたのです。

 妻は告白するかどうか散々迷ったようです。このまま不倫を続けることもできるとも考えたようです。でも毎週外出するとなれば早晩不倫を知られてしまうでしょう。隠していても普段の素振りでバレてしまう恐れもあります。精神的に疲れて体調を壊してしまう恐れもあります。私に騙し通せる保証はどこにもないのです。もし村澤と会う機会が増えたら、それだけバレる危険が膨らむことになります。

 知られたとき裏切り続けていたとなると、離婚を覚悟しなければならないでしょう。私や子ども達と別れることだけは絶対に避けなければならないと妻は考えています。それなら深みにはまる前にみずから告白すれば償いの機会を貰えるかも知れません。妻は自分の気持ちに素直になり、不倫を止め、謝罪し、償っていく道を選択したのです。

不倫を告白しようと思うだけなら、世の中にいっぱいいることでしょう。しかし思うだけでは意味がないのです。不倫をしている多くの女性は心の中で告白し謝罪しようと決めたり思ったりしているだけで、実行するだけの勇気がなく、ズルズルと不倫を続けてしまうのでしょう。妻は最悪の事態をも覚悟して、清水の舞台から飛び降りるつもりですべてを告白したようです。

冷静になれば、それがどんなに勇気のいることであったのか推測できますし、生半可なことではできないことはよく分かります。でもその時は冷静ではいられなくて感情を爆発させてしまいました。

「えぇ!何だと!やっぱりそうなのか!いつからだ!全部話してみろ!詳しく話せ!昨日の寝室での痴態を見ても何か様子がおかしいと思って、菜穂子に問い質そうと思っていたんだ。もしかしたら不倫ではと疑っていた。昨日のあの行為は村澤に教えられたのか?」俺は思わず大きな声を出してしまった。

 全身が凍りつき、全てが崩れ落ちていくかの様な感覚に陥り、すぐ裏切られたという想像を絶する感覚に襲われ、怒りと嫉妬で俺の血圧があがりました。

 暫くして、とにかく事実関係を妻から聞き出すことが先決だと思いました。とても冷静ではいられないのですが、事実関係を把握するために温和しくしていようと心に決めたのです。

 妻は「そうです。退路を断つために、あなたにおかしいと思っていただけるようにわざとあのような行為をしました。あなたにすべてをさらけ出し、お許しを請い、一生償っていくと決めましたが、私の心の中には隠そうとする気持ちが少しですけどまだ残っています。ですから私には逃げ道を塞ぐ必要があったのです。あなたに是非お見せしたいものがあります。」と言って、寝室に入り原稿用紙の束のようなものを持ってきました。

「これはあなたの留守中に私がどんな過ちを犯してしまったのかを正直に書きとどめたものです。あなたに告白して許しを請おうと思ったとき、反省の意味を込めて自分のしてきたこと、していることをすべて正直に書きとどめようと思いました。
 そしてほぼ1カ月を掛けて書きました。これからすべてをお話ししますが、同時にここに書きしたためてありますので、どうぞ後で読んでください。」妻は涙を流しながらそう言って、原稿用紙を私に差し出しました。

 それはA4の400字原稿用紙が30数枚綴じられていました。ざっと見るとびっしりと文字が書かれています。
  1. 2014/06/01(日) 21:30:11|
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薬剤師 第12回

妻の告白を聞き、そして妻の書いた文章を参考にしながら、妻が何をしでかしたのかを私なりに客観的に書き纏めてみました。私は現場にいたわけではありませんから、意味の分からない点は妻に聞きましたが、それでも創作部分や表現を誇張した部分が出てしまいました。この点は予めお断りしておきます。

 私が中国に出発した日の夜、妻は村澤本部長に食事に招待されました。午後6時20分頃2人はこの地域で最高級と評判の料亭に入りました。

村澤と妻は女将風の人に個室に案内されました。テーブルの下は堀コタツ風になっており、足が伸ばせるようになっています。テーブルには2人がすぐに飲食できるよう準備が整っています。
食事が順次運ばれ、ビールで乾杯し、2人は食事を始めました。

「こんな凄いところへご招待していただきましてありがとうございます。」妻は心より感謝の意を示しました。妻には初めての高級料亭であったから、本当に凄いところに来たと思ったのです。

「さあ、時間はたっぷりあるからゆっくり食事を楽しんでくれ!ところで、津島さんはアルコールは飲めるの?」村澤本部長が笑みを浮かべながら妻に聞きました。

「少しだけですが飲めます。ビールでしたらコップ2~3杯が限度です。」妻も笑いながら答えました。

「それじゃ時間をかけて、自分のペースでゆっくり飲んだらいい。無理に飲ませるつもりはないからね。」村澤も笑いながら言いました。

妻には村澤がますます頼もしい男に見えてきたのです。仕事はできるし、包容力はあるし、自分の能力を評価してくれると妻は思っています。

 何よりも自分を女性として見てくれています。仕事の成果を誉めてくれるだけでなく、髪型、服装、靴などが変われば、すぐ気づきいつも誉めてくれます。それが妻には何よりも嬉しいのです。夫以外の男性にトキメキを感じてしまっているのです。妻の髪型の変化にも気づかない夫とはだいぶ違うと思ってしまうのです。

話はもっぱら妻のプライベートなことでした。趣味は何か、夫はどこに勤めているのか、毎日何時頃に帰るのか、休みは何をしているのかなどです。出張は子どもの世話に差し障えないのか、また出張は何曜日がもっとも都合がよいかなども聞いてきました。

それは村澤が欲している情報なのでしょう。妻を知れば知るほど、妻を連れ回せる機会が増えるはずです。何時どのように妻を落とすかを考えるには妻にかかわる情報が必要なのでしょう。妻は何の疑いもなく聞かれるままに話してしまうのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:30:53|
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薬剤師 第13回

妻は、一緒に仕事をしていくうえで必要な情報だと思い、みんな正直に話しました。話の過程で、夫が今日3カ月間の予定で中国へ出張したことも話してしまったのです。

「それはしばらく寂しいね。」村澤は真顔で言ったが、その目が輝いたことに妻は気づきませんでした。

妻が話したこれらの情報がどう使われどんな結果をもたらすのか、妻には分かる筈もないのです。

食事が進み、妻は手洗いのため席を外しました。席に戻ると、村澤が「これはある会社が売り込んできた美容に効果のある飲むヒアルロン酸とコラーゲンだが、味に特徴がないんで取り扱うかどうか決めかねているんだ。ちょっと飲んで意見を聞かせてくれないか。」と言って50mlの小瓶を妻に手渡しました。蓋は既に開けてありました。

妻はその小瓶が市販の健康食品であることを確認し、何の疑いもなくその液体を飲みました。「飲みやすいですね。でも他社商品を飲んだことがありませんので比較はできません。感想は後日でもいいですか。」と妻は聞き返しました。

「もちろんだ。そんな急ぐわけではないから。会社に確か他社の商品があったと思うので明日にでも試飲してみてくれないか?」と村澤は言いました。
「はい、その上で私の感想を申し上げます。」妻は笑顔で返答しました。

話を続けていると、村澤は「ちょっと失礼」と言って席を外し、手洗いに行きました。ついでに会計を済ませてきたのか、10分ほどして戻ってきました。

 その頃から妻の身体に異変が起きてきたのです。鼓動が異常に高まり、身体が火照り、下半身が疼いてきたのです。股間から愛液が流れてくるのが自覚できるのです。「私の身体、どうしたのかしら?」と妻は焦りました。

村澤は妻を見て、頃はよしと思ったのか、立ち上がり、「どうしたの?」と言って肩を抱きました。そして、妻が顔を村澤の方に向けたとき、村澤は妻の唇に吸い付いてきたのです。

暫くすると村澤の舌が妻の口に入ってきました。妻は無意識に舌を差し出し、村澤の舌に絡ませました。夫とのキスとは違い、音がするほど激しく吸い、舌を絡めたディープキスです。

村澤の唾液を妻がゴクリ、ゴクリと呑み込んでいます。ディープキスの最中に村澤の手が妻の胸にあてがい、乳房を柔らかく揉み、乳首を指で扱きました。その動きは巧みで、快感の波は全身に波及し、妻は官能の渦に身を任せているのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:31:40|
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薬剤師 第14回

妻は最初何が起きたのか分からず、無意識に村澤の行為を受け入れ、事態が飲み込めたときも抵抗するつもりはありませんでしたと、告白していますし、原稿用紙に書いてもいます。

 村澤に好感を持っていたし、上司に恥を掻かせられないという思いや、媚薬の影響もあったと思います。でも正直に言うと快感に浸り、もっともっと気持ちよくなりたい、気持ちよくしてくれるのではと期待していたと言うのです。村澤と抱き合い、キスをしている時間は3~4分だったと妻は述懐しています。

「ごめん、ごめん、私としたことが。津島さんが余りに素敵だったもので遂……」村澤は言い訳をしながら、妻から離れていきました。

「3番の部屋、終わりました。」村澤が店の人に電話連絡をしました。

妻はもっとして欲しかったと正直に言っています。私以外の男の愛撫を抵抗もせず受け入れていたのです。私には妻がその気になっていたなんて信じられないことでした。

 妻は上気とした顔をあげ、「今日はご馳走様になりました。」と言って立ち上がり、帰り支度を始めました。

「自宅まで送っていこう!」と村澤は言って、待っていた車を呼びました。
「今晩は遅くまでありがとう。自宅近くで降ろすね。」と言って村澤は妻の太ももに手をやりました。でもそれ以上の行為は何もして来ませんでした。

「こちらこそありがとうございました。今日はとっても楽しかったです。」妻は手を払うこともなく村澤に礼を言いました。

長男は大学の近くのアパートを賃借しており、長女も今日は実家にお世話になっています。誰もいない家は静かで寂しいです。ソファーに座っていると、罪悪感が頭を過ぎりましたが、その時は夫がいないこともあり、深く考えることはありませんでした。

着替えてソファーに座り直しました。身体がまだ疼いています。下着を捲り、片方の手で胸を揉み、他方の手で股間をまさぐっています。股間は粘液でビッショリと濡れています。

身体を横たえ、自分の身体を慰めています。妻がオナニーを覚えたのは、5、6年前のことです。身体が敏感になり、自分で慰め快楽を追求するようになったと言います。私はこの時まで妻が自分で慰めているとは夢にも思いませんでした。
  1. 2014/06/01(日) 21:32:28|
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薬剤師 第15回

「あああっ~~ああっ~~」妻が喘ぎ声をあげています。乳首とクリトリスは特に敏感で、今もその辺りを中心に手指を忙しく動かしています。顔を上げ目を瞑り快感をどん欲に貪っている風情です。

 その夜は自分を慰め快感に浸りながら眠りにつきました。この日を切っ掛けに妻はちょっとエロティックな下着を何着か購入するようになります。心の中でいつか村澤に抱かれることを意識して、村澤に会うときはその下着を着けるようになったのです。

私に内緒にしておきたかったためか、妻はその下着類を引き出しの奥に仕舞っていたのです。中国から帰って妻の告白に基づき引き出しを覗いてみました。そこにはコード刺繍の入ったストレッチ素材のレース付きショーツと乳房が半分見えてしまいそうなブラジャーが仕舞われていました。

 ショーツも透き通っており、肝心の所が透けて見えるのです。ショーツとブラジャーがセットになっており、色違いのものが3~4セットありました。相手に見せることを意識したエロチックな下着でした。

 「お前は、こんなイヤらしい下着を着けて村澤を誘惑していたのか?」
「誘惑なんかしていません。でも心の中のどこかで、求められるのを期待していたのかも知れません。」

「出張のときはこの下着を着けていたんだろ?お前は出張前からヤツに抱かれるつもりだったのか?」
「無意識にそんな気持ちをもっていたのかも知れません、ごめんなさい!」

「この淫売女!恥を知れ!お前は高揚していてスキだらけじゃないか!」私はその答えを聞いてまた声を荒げてまた怒鳴ってしまいました。
  1. 2014/06/01(日) 21:33:14|
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薬剤師 第16回

4月9日水曜日、妻は役員会議室で村澤と打ち合わせをしています。

「4月6日(日)~8日(火)まで営業部の人事関係の話で大阪、神戸へ行ってきた。大阪支店長や神戸営業所長とも話したんだが、今後、本社では通信販売とネット販売に力を入れていく。

 それと訪問販売が重要だ。特に地方ではマンツーマンによる適切な商品説明と日常のアフターフォローにより顧客のネットワークを拡大していくつもりだ。」村澤本部長は今後の販売戦略についてこう説明した。

 「各営業所に会員と潜在会員をターゲットにした展示即売会を開催するよう指令を出した。会員は20%引き、新規会員は10~15%引きにする。新規会員については購入額に基準を設けて、基準以上か以下かによって差を付けることにする。初日は私たちも応援に駆けつける。津島さんは初日に商品の効能・品質説明を担当してくれ。」村澤本部長は説明を続けます。

健康関連食品は医薬品のように即効性がないから、長期にわたって飲用・服用することによって徐々に体質改善をしていく商品であるため、すぐ効果を確認することは難しい商品です。

 そこで一般消費者の多くは販売員の説明やパッケージされている成分名を頼りにして商品を選択する。選択したら、その商品を長期に愛用することになります。

それゆえに愛用者や会員を増やすため、こういう機会を戦略的に増やすことにしたというのです。

「静岡営業所から15日(火)~16日(水)に開催を要望している。津島さんは都合つけられるか?」
「はい、大丈夫です。」

「出張の時は佐藤健一営業課長に相談してくれ!私から適切に処理するよう言ってある。」と村澤本部長は妻に言いました。

4月15日朝早く、妻は新幹線で静岡へ向かいました。到着後、静岡営業所に寄って、現地スタッフとともに会場に向かいました。場所は駅前のホテルのパーティ会場を利用しています。これから午後6時まで会場にいて会員様に商品やその効果を説明することになります。 

午後3時頃、村澤本部長が激励に駆けつけてくれました。早速、静岡営業所長と話をしています。
「本部長、手応えがあります。既存会員がもう80名ほどいらしていますし、新規会員も40名近く登録がありました。会員は値引きもあり、まとめ買いしているようです。津島さんは商品知識が豊富で、説明も上手で、会員の評判がいいです。明日も是非お願いしたいです。」

「そうか。津島君の意向もあるので聞いてから返事する。それから宿泊の方は押さえてあるかな?」
  1. 2014/06/01(日) 21:33:53|
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薬剤師 第17回

「佐藤課長の指示どおりこのホテルに確保してあります。本部長のお部屋は津島さんの部屋の斜め前になります。」
「そうか、ありがとう。夕食は?」本部長が畳み掛けるように聞きました。

「このホテルの近くのフランス料理店を予約してあります。社の方針もありますが、私もご一緒させて頂きます。ただご説明したとおり用事が入っておりますので、8時過ぎには退席させていただきます。予めご了承下さい。」

「分かっている。話は佐藤課長から聞いている。お勘定も私がやっておけばいいんだな?時間が来たら遠慮なく席を立ってくれ。」村澤本部長は所長にそう返事をしました。

「それでは時間になりましたら途中退席いたしますので、お許し下さい。お会計は店側と話がついていますのでそのままにしておいてください。後で私がサインするようになっています。それと急で申し訳ありませんが、地元のドラッグストアの社長にご挨拶をお願いしたいのですが……。先月から取引をしていただいておりますので………。」

「いいよ、それも私の仕事だ。先方の都合のいい時間に訪問するので、アレンジしてくれ。それから身内間の接待になるから私は遠慮する。支払いは私が自分でやるから心配しなさんな!」
 「分かりました。すぐアレンジします。支払いの方は大変申し訳ありませんが、お願い致します。」

その後村澤本部長は、顧客に挨拶し、妻のところに来て、「明日もお願いしたいというので、午後3時まで会場の方を手伝ってくれないか?夕方の新幹線で帰ってきたらどうかな?社には戻らなくてもいいよ。」

「はい、それでは午後3時まで会場の方を担当します。」と妻は村澤に返事をしました。
「それじゃ宜しく頼む。」と言って村澤本部長は所長のところへ歩いていきました。

午後6時になり会場を閉める準備を始めました。その頃タイミングよく村澤本部長と所長が挨拶回りから戻ってきました。

「津島さん、一旦ホテルに戻って、午後6時半にロビーに集合しよう。夕食を予約してあるようだ。」と村澤本部長が妻に言いました。

職員が帰ってから、所長が村澤本部長と妻を宿泊ホテルに案内しました。チェックイン後、所長を待たせて2人は荷物を部屋に置いた後、またロビーに戻ってきました。そして所長の案内でホテル最上階のフランス料理店に入っていきました。妻はこれから自分の身に何が起こるのか知る筈もないのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:34:31|
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薬剤師 第18回

店には既に3組のお客が座っていました。店の一番奥に個室風の席があり、そこが妻たちの予約席となっていました。窓から夜景が一望できる特別席のような感じです。コース料理が既に予約されているようで、飲み物を注文しました。先ずビールで乾杯し、ワインに切り替える段取りとなっています。

ビールで乾杯した後、食事をしながら仕事のこと、静岡のこと、それぞれの家族のこと、趣味のことなどを話しました。山口という姓の静岡所長は父親が病気で入院しており、下着を届けることになっています。山口所長の話によると、面会時間が通常は午後8時までなのだが、今晩だけは特別に午後9時まで延長していただいたとのことで、急いでいるのです。

自宅への帰り道に病院があり、風邪を引いている母親から、病院に寄るよう頼まれているというのだ。病院へ行くのは3日連続とのことです。

 「病院は実家からだと遠いので手伝わないと……。新しい替え下着は自分が運び、汚れ物は私が持って帰ってきて妻が洗います。」山口所長は言い訳を言っています。

「家族なんだからそのくらいは協力しなさい。私たちのことは気にせず病院へ行きなさい!」村澤本部長が当然だという顔をして言いました。

デザート、紅茶が運ばれてきました。時計を見ると8時が過ぎ、所長がソワソワして席を立った。「津島君、店の出口まで見送ってあげなさい!」村澤本部長が妻に指示しています。

「はい、明日もお手伝いに上がりますので宜しくお願いします。」と言いながら席を立ち、所長の荷物を持って出口へ進みました。
その時村澤本部長が妻の紅茶に小瓶に入った錠剤を入れたのを誰も見ていませんでした。

村澤の奥さんが後日告白したところによると、村澤は15、16年ほど前に自分の男性機能を強く、太く、長く、そして持続力を増強するため、医者に掛かったり男性用精力剤を愛用してきました。本部長の奥さんによると、見違えるような逞しい肉棒を手にしたとのことです。今でも時々その種の薬剤を口にするそうです。

 しかし逆に夫婦関係は良くなくなったといいます。村澤が以前にも増して女性にだらしなくなってしまったからだといいます。いろいろな女性をつまみ食いするようになったのです。それが理由で夜の夫婦生活も遠のいていったといいます。だから奥さんは昔の彼の方が誠実でよかったと言っています。

その夜8時半頃お開きにしてレストランを出ました。「話があるので、ちょっと俺の部屋に立ち寄ってくれないか?」村澤本部長は妻に言いました。
上司からの命令であり、妻はもちろんそれに従い、「はい、分かりました」と返事をしました。

レストランに入る前に受け取っていたカードキーを持って10階に上りました。まず本部長が部屋に入り、妻がその後に続きました。部屋はスイートルームで、部屋の隣に応接セットのある部屋がついていました。窓からは静岡の街の夜景が広がっています。

応接ソファーに座り、妻は本部長の話を待ちました。実はこの時妻は少し目眩がするなど、身体の変調を自覚しおかしいなと思っていたのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:35:12|
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薬剤師 第19回

それを知ってか知らずか、村澤本部長は鞄から書類を取り、それを妻に渡しました。
 「一覧表、良くできているね。さすが津村さんだ。この赤字のところを修正してくれるとさらに良くなると思う。明後日までに直しておいてくれないか?」と本部長は言いながら妻の隣に座ってきました。

「はい、分かりました。明後日までに直しておきます。」
「さあ、今日はまだ時間があるからゆっくりして行きなさい。」と言いながら本部長は妻を抱き寄せ唇を重ねました。

 妻は吃驚して「いけません、本部長!」と拒否する言葉を吐きましたが、この時妻の瞼が何故か重たくなり、夢うつつになってきたのです。現実なのか夢なのか分からなくなっていたと妻は述懐しています。

 妻は意識を失ってしまい、以降のことは記憶にないのに、自分がセックスをしている夢を見ていて全身に快感が走り、心地よい時間を過ごしていたと言うのです。

妻が気がついたのは、朝方のことで村澤の部屋のベッドで下着姿で寝ていました。村澤の姿はありませんでした。妻が眠ってしまったため、村澤は妻の部屋に移って休んでいたことが後で分かりました。

昨夜何があったのか、妻は覚えていません。でも夢の中でセックスをしていて快感に浸っていたことを覚えています。あれは夢の中かしらと妻は一瞬考えました。でももしかしたら現実の出来事かも知れないと思いながら、妻は起き上がり、シャワーを浴びるため、浴室へ向かいました。

その時妻はあることに気づいたのです。何故かブラジャーをしていないのです。ショーツがずれていて、その他の下着も自分が着けたのではなく、誰かに着せられた感じなのです。うまく説明はできないのですが、寐てる間にずれたのか下着の着心地にどこか違和感があるのです。

シャワーを浴びてから、部屋の屑籠を調べてみました。妻はもしかしたらと思ったのです。ティッシュのゴミがいくつか捨ててあり、妻はそれを拾い上げ調べています。精液を拭ったと見られる何枚かの丸めたティッシュがありました。

 ブラジャーもベッドの近くに置いてありました。妻は村澤に犯されたのではと思いましたが、それを証明するものがありません。捨てられたティッシュはDNAを鑑定しない限り証明にはならないでしょう。村澤のことですから、詰問しても巧みに言い逃れるでしょう。

その日の朝8時頃、妻は村澤と一緒に1階のコーヒーラウンジで朝食をとりました。
「昨夜は津島さんが眠ってしまったので、そのまま寐て貰い私が津島さんの部屋に移動をして寐たんだ。」村澤は真面目な顔をしてそう説明しました。

「ご迷惑をお掛けしました。不覚にも寐てしまいました。」妻はそう言って謝りました。しかし、本心は睡眠薬を飲まされ、眠ったところを犯されたのではと考えています。でも証拠がないのでこの時は黙っている以外になかったのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:35:59|
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薬剤師 第20回

妻は8時半頃に1階に下り、展示即売会をお手伝いするため早めに会場に向かいました。村澤本部長は朝9時過ぎの新幹線で社に戻るとのことです。

 その日の午後3時半の新幹線で帰った妻は、最寄り駅のスーパーマーケットに寄って、午後6時過ぎに自宅に着きました。着替えを済ませ居間で一息入れていると、頭に昨夜の村澤本部長との行為が蘇ってきました。

 キスをして舌を絡ませたところまでは思い出せるのですが、その後のことが思い出せないのです。もしかしたら村澤と関係を持ってしまったのかも知れないと身体を震わせました。ですがそれも一瞬のことで、何も記憶にないこともあって、そんなに深刻に考えることも、また罪悪感に苛まれることもありませんでした。

その翌日、出社すると、広島、福岡、大阪と、お得意様対象の展示即売会が開催されるスケジュールが組まれておりました。その予定表に添って妻は村澤とほぼ毎週1泊2日又は2泊3日の予定で出張することになっています。

「4月19日(土),20日(日)に広島で展示即売会を開催することになり、19日(土)だけ我々も手伝うことになっている。ついては、18~20日の予定で出張してくれ!私も一緒だが、ただ私は東京に用事があり19日の夕方の新幹線で帰るつもりだ。」と村澤はカレンダーを見ながら説明しました。

「津島さんは19日(土)フルにアテンドして、20日(日)に帰るようにしてくれ。月曜日は代休を取っていいよ。人事課に説明してあるので、届けを出しておきなさい。出張の件は佐藤課長に既に話してあるので、津島さんは出張申請書を出すだけでいい。」

「分かりました。それでは人事課に届けを出しておきます。」妻は村澤にそう返事をしました。

4月18日午後2時前に社を出て、村澤と一緒に新幹線で広島に向けて出発しました。泊まるホテルも今晩食事するところも広島営業所を通じて手配済みとのことです。妻は何故か静岡で着たものと色違いの勝負下着を着けています。

午後6時に過ぎに広島に着き、会場となる〇〇ホテル広島に向かいました。ホテルには広島営業所長が待っており、簡単に打ち合わせした後、ホテルの部屋に入って、荷物を置いてすぐまた1階のロビーに下りました。

所長は明日の準備等があるため遠慮するとのことで、2人でホテルから歩いて5分ほど離れた割烹店に入り、2階の個室に案内されました。本来は4人席のようですが、今日は2人が差し向かえにセットされています。窓側の部屋で窓を開けると夜景が一望できます。料理はすでに予約されており、着席と同時に次々と料理が運ばれてきます。

所長が出席しないのは、全社的に接待費削減のため身内間の接待は原則禁止するとの社長の方針に従ったもののようです。営業成績のよい営業所でも最近では社の方針が徹底されるようになっているのだそうです。

ビールで乾杯した後、食事を取り始めました。村澤はすぐワインに切り替え、2人で談笑しながら食事を取っています。とにかく村澤の話は巧みで面白いのです。その上、妻をいろいろ褒めるものですから、妻の気持ちは高揚しています。好感を持っている男の人に褒められると女は嬉しくなるのでしょう。
  1. 2014/06/01(日) 21:36:58|
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薬剤師 第21回

私には妻の心境がよく分かりません。静岡の時の件もあるのですから、村澤にはもっと用心すべきだと思うのですが、妻にはまるで警戒心がないように見えるのです。

食事が始まってから既に1時間15分が過ぎています。食事がほぼ終わり、この後はデザート、紅茶が出てくる予定です。「ちょっと失礼します」と言って妻は化粧室へ向かうため席を立ちました。

妻が席に戻ったときには、ケーキと紅茶が準備されていました。それをいただきながら2人は談笑しています。それから10分ほどして会計を済ませて2人は店を出て、歩いてホテルに帰りました。

その帰る途中、妻は動悸が激しくなり、身体全体が火照り、下半身が疼き、蜜壺を何かで掻き回して欲しくなってきたのです。最初は我慢していたのですが、ホテルに着いた頃には、下半身の疼きでしゃがんでしまいそうな衝動に駆られ始めていたのです。

 妻がこんな症状を体験したのは初めてです。ホテルで村澤は妻の異常に気づき、自分の肩に捕まらせて、「とにかく少し休みなさい」と言って村澤は自分の部屋に連れて行きました。

後日、村澤は妻をものにするため、薬効の相乗効果を考慮し、何種類かの薬剤を調合した強力な媚薬を用意していたことが分かりました。個々の薬剤はどれも合法のようなのですが、村澤の調合した媚薬は薬効が異常に強すぎて違法になるようです。

 それも通常の2倍に相当する量を紅茶の中に入れて妻に飲ませたことが判明しました。それが不倫の引き金になったのかどうかは分かりませんが、妻の性的欲求はこの時異常に高まっていたようです。

 これも後日分かったことですが、村澤は媚薬の達人なのです。村澤が媚薬を扱い出したのは18年ほど前のことで、最初は市販の媚薬を興味本位に風俗店の女性や素人の女性に使用して効き目を確認していたようです。

 しかしそれでは飽きたらず、何年も掛けていろいろな市販薬を混ぜ合わせたりして、実地に試しながら強力な媚薬を作り出せるようになったのです。そして輸入ブローカーから世界各国の媚薬を調達するだけでなく、催淫効果のある各種成分そのものを調達し、独力で強力な媚薬を作るようになっていったようです。

村澤は妻をベッドに寝かせ休ませたとき、妻の唇を吸い始めたのです。手を妻の胸に這わせ揉みながら妻の口に舌を入れているのです。妻は抵抗せず自分の舌を差し出しているのです。

本部長の右手は相変わらず妻の豊かな乳房を掴み、揉みしだいています。妻は抵抗しなければと思いましたが、全身が性感帯になったような感じで、快感が全身に伝播し抵抗できませんでした。

妻の甘い吐息に刺激されたのか、本部長は妻のタイトスカートの中に手を入れ、股間を撫で始めました。妻の抵抗はなく、次第に息づかいが激しくなってきました。両足も少しずつ広がってきました。
  1. 2014/06/01(日) 21:37:57|
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薬剤師 第22回

 村澤は股間から手を離し両手でブラウスの裾を捲り上げ、左手を背中に回し、右手をスカートの中から股間へと忍び込ませました。右手指を蜜壺に入れ掻き回し始めたのです。

「ああぁ~~ほん~ぶ~ちょう~~ダメ~~です~~」妻はかろうじて抵抗を見せていますが、本部長の行為を咎めているようには見えません。

「どうだ?気持ち~いい~だろ~菜穂子さん~~」村澤本部長が妻を名前で呼んだのはこの時が初めてです。
「ああぁ~~」妻は小さな声をあげ目を瞑り抗うことをしません。

「もっともっと気持ちよくしてあげるからね、これ脱ごうか?」村澤本部長は妻のカーディガン、ブラウス、ブラジャー、スカートを次々にはぎ取り、ショーツ姿にしてしまいました。

「イヤ~~ダメ~止めて~~~」妻は抵抗しましたが、形だけの抵抗で、大の男にかなうわけはなく瞬く間に裸に剥かれてしまったのです。

村澤本部長は妻の上に覆い被さり、キスをしてから両手で乳房を優しく揉みしだき、やがて口唇を乳首に咥え扱き始めました。両方の乳首を丹念に舌と唇で愛撫しています。

「ああぁっ~~あぁっ~~」妻の喘ぎ声が大きくなってきました。

村澤は身体をずらし、ショーツを脱がし、股間に顔を埋めた。左手指でクリトリスを弾き、右手指を蜜壺に挿入し手掻き回し、舌で秘裂を舐め始めたのです。

「あああぁっ~~ああぁっ~あぁ~イイ~~」妻は頻りに何かを言いながら叫んでいます。

村澤の愛撫は丁寧で、妻の顔や仕草を見ながら延々と続けるのです。妻の歓喜に満ちた顔を見て、いつ脱いだのか、村澤は裸の股間を妻の顔に近づけました。
  1. 2014/06/01(日) 21:38:42|
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薬剤師 第23回

シックスナインの姿勢を取り、「咥えなさい!」と言ってから妻の股間を舐め始めました。妻もそれに気づき大きな肉棒を咥え顔を動かし始めました。

「菜穂子さん、欲しくなってきただろ!」
「ああんっ~~ああんっ~~」妻は言葉にならない声をあげています。

「咥えているものが欲しいだろ!何が欲しいか言ってみなさい、菜穂子さん。」
「あああんっ~~欲しい~~これ~欲しい~~です~~」妻は咥えているものを離して言いました。

「菜穂子、何が欲しいのか言うんだ!」村澤は妻を呼び捨てにして、卑猥なことを言わせようとしています。

「このオチン〇ンが~~欲しい~~です~~」
「オチン〇ンをどこに欲しか言わなければ分からないだろ!」

 「菜穂子の~~オマ~~〇コに~~~オチンチンを~~入れ~~てください~~ 」妻は陥落しました。村澤が期待していた卑猥な言葉を口にして挿入をお願いしました。

この時妻は気持ちよくなりたいとばかり考えていて、他のことは何も考えられませんでしたと述懐しています。妻は自分が何をしているのか分からないほど欲情していたのです。

「オチンチンが欲しいのか?それなら入れてあげよう!」村澤はそう言いながら身体の位置を変え、妻の股間に割って入り、逞しく天を仰ぐ肉棒を妻の蜜壺にあてました。

「あああんっ~~」村澤が妻を貫いたとき、妻は大きな叫び声をあげました。今までに経験したことのない、蜜壺が裂けるような圧迫感を股間に感じたからです。

村澤が妻の豊かな乳房を握りながら、ゆっくりとしたテンポで抜き差しを始めました。
「あああんっ~~ああん~~~」妻は早くも喘ぎ声をあげ始めています。

村澤は妻の声を楽しむかのように、深く突き浅く突く動作を交互に繰り返している。
 「~~あああんっ~~もっと~~もっと突いて~~」妻は頻りに何かを言っています。

 妻の声に反応するかのように村澤はスピードを上げて腰を突き込んでいます。
「菜穂子、どうだ、気持ちいいだろ!」打ち込みながら村澤は妻に話しかけました。この時から村澤は妻を菜穂子と呼び捨てにするようになりました。さらに村澤は妻を追い込みある卑猥なことを約束させたのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:39:44|
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薬剤師 第24回

「~~いいっ~~いいっ~~の~~気持ち~い~いっ~~」
妻の反応に満足したのか、村澤はニコッと笑みを浮かべ打ち込みペースを猛然と速めていきました。

「~~あああっ~~あああっ~~イッちゃう~~イッちゃう~~ああん~~」妻は身体を反らし淫らな声をあげています。
「これがいいのか?イッテいいよ、イキなさい~~」村澤は懸命に打ち込みながら妻に話しかけています。

「あああんっ~~イクゥ~~イッちゃう~~イ~イクゥ~~」村澤に10分以上も突き込まれ、妻は大きな声をあげた後、温和しくなりました。

その後村澤は2分ほど打ち込んでいたが、「ううぅ~~ううん~~」と呻き声をあげながら肉棒を抜き、妻のお腹の上に射精しました。

やはりいい女だったな。予想外に色っぽい下着を着けているので、村澤はちょっと驚いています。もう俺の女だな、村澤は自信を深めた様子です。もっともっと俺好みの女にしてやると村澤は心の中で呟いています。

妻は、村澤とのこの行為で初めて絶頂を知ってしまったのです。雌としての快感の世界をこれからも見ずにはいられなくなってしまうでしょう。

 事実、妻は私や子ども達への罪悪感を感じながらも、それから2カ月余りは村澤の思いのままに淫靡な世界へと導かれていくのです。

「お前がヤツにそんな簡単に身体を許したなんて俺には信じられない。人妻なら夫以外の男性に身体を求められたら、それを阻止しようと必死に抵抗するだろ!お前は舞い上がっていて隙だらけじゃないか!」
 
 私は怒りと嫉妬で興奮し捲し立ててしました。私には妻が村澤に抱かれた理由が分からないのです。何で必死に抵抗しなかったのか不思議なのです。もっとスッキリとした理由が妻の口から聞きたいのです。

「今考えると私はどうかしてました。夜になると欲しくてあなたに抱いて欲しかった。でもあなたは中国へ行っていました。本当に寂しかったです。そんなときあなた以外の男の人に褒められて舞い上がってしまったようです。頭の中では拒絶しなければと必死でしたが、全身が性感帯になったような感じで、快感が全身に伝播し抵抗できなくなり易々と受け入れてしまいました。ごめんなさい。」
 涙を流し謝罪する妻の回答が、今ひとつ理解できないのです。

私にはなるほどそうだったのかと納得できる合理的な理由が聞きたいのです。でもそんな答えは妻の口から返ってきません。男には分からない女心というのでしょうか?
  1. 2014/06/01(日) 21:40:34|
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薬剤師 第25回

 妻は村澤に好感を持ち浮かれていた、村澤に恥を掻かせたくなかったから抵抗も限界的であった、妻の身体は寂しくて欲求不満状態にあり、媚薬によって性欲が異常に昂進していた、そんなことが重なって不倫をしてしまったのだろうか?たとえそうであっても不倫に走った行為が許されるわけではありません。

 私は妻の不倫の切っ掛けについて合点がいかないのですが、不倫の全体像を早く把握するため、ここは引き下がって話を進めることにしました。

妻と村澤は4月24日~26日に福岡に出張しています。展示即売会は25日が初日であるので前日の夕方、福岡へ入りました。新幹線で博多に着き、ホテルにチェックインし、その後2人は恋人気分で博多市内を散策し、繁華街から外れた裏通りのラブホテルへ入りました。

ラブホテルで、2人はお風呂に入り、湯船の中で村澤は妻を抱き締め唇を重ねています。ディープキスを楽しんだ後、2人は何やら話をしています。

「約束だぞ、ここを綺麗にしような!」村澤は妻の股間に触れながら言いました。

「あああ~~恥ずかしいです!」妻はそう言いながら湯船から出て、洗い場にお尻をつけて座り、両脚を大きく開きました。そして身体を後ろに反らしました。

村澤は右手にカミソリを、左手に石けんの泡を掴んで、妻の股間の前に座りました。妻の陰毛に石けんの泡を塗り、カミソリでそこを剃り始めたのです。左右、上下のむだ毛を剃り細長い綺麗な縦型の陰毛にしたのです。
「綺麗になったよ。」村澤は妻に自分で見るように促しました。

村澤はその後浴室を出る前に無防備な妻の秘裂、蜜壺、乳首に用意していた軟膏状の何かを塗り込みました。

 村澤は出張のたびにベッドでフェラチオや騎乗位など男の悦ばし方を妻に教え込むとともに、毎回何かを約束させるのです。先週の広島出張では陰毛を形良く剃ることを約束させたのです。

風呂から上がって、2人はベッドの上で抱き合いディープキスを交わしています。村澤は右手で乳房を揉みながら妻に唾液を飲ませています。ディープキスの後、村澤は妻の耳やうなじ、頬に口づけし、乳房を揉み乳首を口に含み舌で転がし始めました。

村澤の前技は今始まったばかりです。これから乳房・乳首からやがて下半身に移り、手指、口唇で秘裂、蜜壺を愛撫することになります。

 それは妻が絶頂に達し、肉棒を欲しがるまで延々と続けられるのです。なぜか身体が火照り、下半身が疼いているときに延々と愛撫されるのです。村澤には妻が早晩陥落することは分かっています。

妻が愛撫で絶頂に達し肉棒を欲しがると、村澤はすぐに挿入せずに焦らせるか、挿入しても絶頂に達する直前に抜いて、何かを約束するまでお預けさせるのです。早晩妻は屈服して約束してしまうことになるのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:41:23|
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薬剤師 第26回

広島では剃毛を約束させられました。村澤は妻を何でも言うことを聞く自分好みの女にしたいがゆえに、そんな要求をしているのです。

今また村澤は新しい約束をさせようと狙っています。村澤の愛撫で妻はもう絶頂寸前に追い込まれています。

「~~あああんっ~~ああん~~欲しいです~~ください。」先程から喘ぎ声をあげていた妻は何かを欲しがっています。

「欲しいときは何とお願いするんだ?菜穂子。」村澤は腰を振りながら聞いている。

「あああん~~菜穂子の~~オマ〇コにオチン〇ンを~~くだ~さ~い~入れて~~くだ~さ~い。」妻は屈服しておねだりをしました。

「菜穂子、この次はまず私にお口で奉仕するんだ!約束できるか?それからDVDを撮る話も、約束できるか?」村澤は妻に聞いています。

 村澤は2つの条件を出しました。ひとつは次からまずお口で奉仕することです。セックスを始める前に口で奉仕するという隷従行為をすることを誓わせているのです。

 もうひとつは菜穂子の裸体をDVDに撮って記念に持っていたいというのです。自分が大切に保管し、他の人には見せないというのです。

「はい、かならずお口でご奉仕します。お約束します。でもDVDは絶対に嫌です。」と菜穂子は拒否しています。
それを何とか認めさせようと村澤は妻に要求しているのです。

一度絶頂の悦びを知った女は、忘れられずまた求めてしまうこと、理性ではその欲求を抑制できないことを村澤は知っているのです。だからその女の弱みを利用して自分好みの女に仕立てようとしているのです。

「あああんっ~~ああん~~DVDを~~撮る~~のは~イヤ~で~す。」妻は必死に抵抗しています。

「それじゃ~~入れてやらない~~」と村澤は妻を愛撫して焦らします。

「イヤ、入れて~~入れて~ください。」妻は懇願しています。

「DVDを撮ってもいいと言うんだ!、そうしたら入れてあげる。」

「入れて~~DVDを~~撮って~いい~~だから入れて!」

「約束だぞ!」村澤の言葉に妻は頷きました。妻は遂に屈服したのです。
  1. 2014/06/01(日) 21:42:12|
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薬剤師 第27回

翌週の月曜日、妻は出社し何もなかったかのように勤務しています。夕方、携帯電話が鳴りました。妻は村澤からだと思いながら受話器を耳にあてがっています。

「もしもし、津村ですが?」
「ああ、私だが今大丈夫かな?役員会議室へ来てくれないか。」村澤からの呼び出し電話でした。

 今日2人が話すのは初めてです。妻はすぐに役員会議室へ行きました。そこには村澤が既に待っていました。

「忙しいところ呼び立ててすまん!今週の金曜日夜空けておいて欲しい。」
「今週は出張はないのですね?」
「たまたまないんだ。」と村澤は妻に返事をしました。

「それなら都合つきます。何か?」
「食事の後連れて行きたいところがあるんだ。午後6時でどうかな?」と村澤が逆に聞いてきました。

「分かりました。6時で結構です。」と妻は答えました。村澤の前だとなぜか夫や子ども達に対する罪悪感が薄らいでしまうのです。

各営業所から展示即売会の開催要望が寄せられており、スケジュールを作成し、来週以降は忙しくなるわ、と思いながら腕時計を見ました。時刻は5時50分になっています。

妻は手洗いへ行き、5分ほどして席へ戻り、荷物を持って「お先に失礼します。」と言いながら席を立ちました。地下駐車場で村澤の車に乗り妻達は夜の街に消えました。

二駅ほど先の小料理屋で食事した後、2人は車に乗り繁華街から一本裏通りのマンションに入っていきました。マンション入り口にあるパネルのボタンを押すと正面玄関のドアが開き、そして201号室へ入っていきました。

この時既に妻の身体に異変が起きていたのです。身体が火照り、股間が疼き、どうしようもなく肉棒で蜜壺を掻き回して欲しくなっていたのです。

「この部屋は2人の愛の巣だ。」村澤はそう言いながら各部屋と台所、浴室など案内してくれました。妻は村澤の説明を聞きながら、部屋の様子をみています。

洋室にはダブルベッドが置かれ、大きな布団が掛けられており、何時でも使えるようになっています。洋室のクロゼットの中になぜか金庫が置いてあります。もうひとつの部屋も6畳ほどの洋室でクロゼットの中にガウンや浴衣が何枚か掛けてあります。

居間は12畳ほどの広さがあり、長椅子やテーブル、薄型テレビやDVDレコーダーなどが置かれてあります。台所にはシステム・キッチンがあり、そこには小型の冷凍冷蔵庫があります。

 妻は部屋をみながら、ここで生活できそうだけど、ホテルの部屋のようでもあり、誰の部屋なのだろうかと考えていました。

後日、ここはマンスリー・マンションで、村澤が妻と愛を交換するために賃借したものであることが分かりました。出張の時だけでなく、普通の日も妻を抱くためにわざわざ賃借したものなのです。

今日はいわばお披露目で、これから妻をここで抱こうとしているのです。そのために食事の時に妻の知らない間に媚薬を飲ませて準備を整えています。
  1. 2014/06/01(日) 21:43:05|
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薬剤師 第28回

村澤は洋間からガウンを2着持ってきてベッドの上に置き、 妻を長椅子に座らせ、自分もその隣に座りました。そして妻を抱きかかえ、顔を上に向かせてキスをしました。

妻は抵抗せず温和しく村澤の行為を受け入れています。村澤の舌が妻の口に押し入ってきた時、妻は舌をその舌と絡め、音を立てて吸い始めました。

長いディープキスが終わり、村澤は仁王立ちになり、妻にお口で気持ちよくするよう命令しました。妻は約束を思い出し、村澤の股間のチャックを降ろし、まだ柔らかい肉棒を取り出し、手を添えて口に咥えました。

舌で亀頭を舐めたり、陰茎を喉の奥に呑み込んだり、頭を懸命に振っている。村澤は妻に肉棒を咥えたまま、上を向き笑みを浮かべるよう命令しました。命令に従うと村澤が見下ろすようにDVDを撮っています。

村澤は妻にもう10分以上お口で奉仕させています。ようやく村澤が射精を我慢しているのか、顔を顰め始めました。そして間もなく村澤が妻の口の中に射精しました。妻はゴクッとそれを一気に飲み込みました。

しばらく休憩を取ってから、村澤は自分の右手で妻の乳房を揉み、時々手を離しその手をスカートの中に入れ股間を擦り始めました。左手はブラウスの下に差し入れ巧みにブラジャーのホックを外しに掛かっています。

妻の荒い息が村澤の頬にかかっています。村澤は妻を抱きかかえベッドの上に座らせ、衣服を脱がせ始めました。間もなく妻をショーツ1枚の姿にして、ガウンを羽織らせ仰向けに寝かせました。

村澤の本格的な愛撫が始まっています。右の乳房を揉み、左の乳首を舐め舌で転がし指で弾いている。そして今度は右の乳首を舐め舌で転がし指で弾き、左の乳房を揉んでいる。それを交互に繰り返しています。
 「あああんっ~~ああん~~ああっ~~」妻が頻りに喘ぎ声をあげています。 

やがて村澤が身体の位置をづらし、妻の太ももを抱きかかえるようにして股間に陣取り、左手でクリトリスを扱き、右手指3本を蜜壺に入れ肉襞を掻き回し、舌で秘裂を舐めたり秘裂に挿入したり出したりしています。

「~もう~ください~~いれてください~~」妻は大きな声で懇願しています。
「どこに何が欲しいんだ?菜穂子!」村澤は意地悪そうな顔をして笑みを浮かべています。

「~つ~つよし~~さんの~~オチン〇ンを菜~穂子の~オ~オマ〇~コに~入れ~て~~ください~~」妻は恥ずかしい言葉を口にしてお願いしています。

妻は確実に村澤好みの女になってきたようです。先程の食事の時に、会社では本部長でよいが、プライベートの時は名前(つよし)で呼んでくれないか?と言われたのである。妻はそれをもう実行しているのです。
  1. 2014/06/02(月) 00:24:40|
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薬剤師 第29回

村澤は硬く勃起した肉棒を妻の蜜壺にあてがい一気に貫ぬき、性交を楽しみながらゆっくりと抜き差しを始めた。手にはDVDを持ち妻の顔や身体に向けています。

村澤は妻が挿入を懇願した辺りから、またデジタル・ビデオカメラでDVDを撮っているのです。妻はそれを承知していますが、約束なので拒否できないのです。

 このDVDを見れば、妻は強要されているのではなく、自分から村澤の行為を受け入れていることが分かります。誰が見ても妻を犯しているようには見えないでしょう。

 妻との交際の単なる記念のためにDVDを撮っているのか、妻をいずれ脅迫する材料にするつもりなのか、それとも保身を考えているのか、村澤の意図がどこにあるのか分かりません。

しかし村澤の意図はどうであれ、村澤にとっても妻にとっても自分の首を絞めるような証拠になる危険性があります。外にでない保証はないのです。また第三者の手に渡れば村澤が現時点で意図していないような用途に将来使われる危険性もあるでしょう。

「~~あああんっ~~ああんっ~~」妻が押し寄せる快感を味合うかのように目を瞑り、頻りに喘ぎ声をあげています。

村澤は腰を突き上げ一定の速度で抜き差ししています。ビデオカメラを横に置き、今度は両手で乳を握り揉んでいます。そして頃合いを見てまたDVDを撮るのです。

村澤は先程妻の口の中で果てているが、ちょっとの休憩でまたすぐ勃起させて妻に挿入しています。そのタフさに驚かされます。村澤が挿入してから何分が過ぎたのでしょうか。村澤の打ち込むスピードが先程よりもかなり早くなっています。

「~~あああんっ~~い~い~きもち~~い~~い~イクゥ~~イ~イッチャウ~~~」妻の表情に余裕がなくなって、顔を歪め身体を反らし切羽詰まったような喘ぎ声に変わってきました。

村澤が懸命な打ち込みを続けています。DVDを撮る余裕はないようです。妻の声がなくなりました。村澤も「~~あっ~~ああっ~~」という声を発して妻に身体に覆い被さるように倒れ込みました。

2人ともイッたようで、ともに横になっていましたが、妻が「~~洩れてきたわ~~」と言って身体を起こし、後始末を始めました。広島への出張以来、妻はピルを服用しています。

この夜、妻は村澤に送られて夜11時頃自宅に戻りました。帰り際に村澤からマンションの鍵を渡されました。その翌日、妻は機転を利かせてその合い鍵を作っています。本当はなくしては大変だと思い、念のため合い鍵を作ったのです。

 帰宅後、お風呂を準備した後、普段着に着替えました。ソファーに座り休息していると、先程の村澤との官能的な絡みが頭に浮かんできました。

「あなた、ごめんなさい。」妻は目に涙を浮かべながら呟きました。自宅にいるときは、妻は夫である私に対する罪悪感から、もうこんなことは止めなければ、本当に取り返しがつかなくなると涙を浮かべ真剣に思うのです。

しかし村澤の声を聞き顔を見ると、そんなことは頭の中から消え、また気持ちよくしてくれると期待してしまう自分がいるのです。

妻は5月に大阪、名古屋、札幌と、ほぼ毎週出張があり1~2泊し、現地のラブホテルで村澤と愛を交換しました。その上、隔週で村澤が賃借しているマンションに出入りし、関係を持っているのです。

愛欲に溺れている妻ですが、自宅では涙することが日増しに多くなっています。このままでは夫に合わせる顔がない、結果がどうであれ夫に打ち明けて許しを請おう、村澤ともう会うのは止めよう、退職しよう、妻の頭の中に何とかしなければという思いが次から次へと浮かんできます
  1. 2014/06/02(月) 00:26:34|
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薬剤師 第30回

妻は、5月30日金曜日に村澤に退職願を提出しました。夫や子ども達に対する罪悪感に堪えきれなくなって、一大決心をしたのです。

退職を決意させる直接の切っ掛けとなったのは北海道への出張でした。妻は札幌での展示即売会に協力するため5月23日から26日まで3泊4日で北海道へ出張しました。

妻は展示即売会の前日に札幌入りし、24日~25日の2日間展示即売会にフルアテンドして翌日に帰る予定にしていました。ところが村澤は24日だけアテンドし、25日に支笏湖温泉で1泊して翌日帰るよう命令してきたのです。支笏湖温泉では仕事がなく、明らかにおかしいと思いましたが、妻は村澤の命令に従いました。

支笏湖温泉では露天風呂付きの部屋を取り、しかも村澤と夫婦ということにして相部屋を予約していたのです。チェックインして部屋に入ってから、妻をセックスの対象としか見ない村澤の行動に妻は夢から覚めたかのように、彼に対して嫌悪感を持つようになったのです。そして村澤との決別を決意したのです。

 部屋に入って一緒に露天風呂に入りました。「こんな昼間に仕事を休んで、露天風呂を楽しむなんて不謹慎です、一緒に入れません。」と言いながら妻は抵抗したのです。

しかし、村澤は「日々仕事に打ち込んでいることのご褒美だと思ったらいい。」と言って村澤は妻に抱きつき唇を重ねたのです。妻は真剣に抵抗しましたが、男の力には勝てず村澤の行為を受け入れざるを得ませんでした。

口を吸いながら村澤は手を妻の乳房にあてがい、巧みに揉み上げ指で乳首を扱き始めたのです。快感の波は全身に伝わり、頭の中では拒否しているのに、身体が村澤の愛撫を受け入れたがっているのです。

妻は村澤の愛撫に抗しきれず、一緒に露天風呂に入ることに同意しました。湯船に浸かっている村澤は、妻を膝の上に乗せて両手で乳房を揉み、時々キスをしています。

散々戯れてから村澤は湯船を出て、椅子に座り妻に首筋から背中、胸、お腹を洗わせています。
「ここは綺麗にしたら口に咥えて清めなさい!」村澤は股間を指さして命令しました。

「はい」と妻は素直に返事をしました。そして肉棒を両手に持ち、咥えてから頭を前後させています。村澤は両手で妻の頭を押さえ、時々腰を突きだしている。妻は苦しいのか涙を流しています。

妻の奉仕が10分ほど続いていたが、「続きは布団の上でしよう!」と言って村澤は肉棒を抜き勃起させたまま湯船に浸かりました。間もなく村澤と入れ替えに妻が湯船に入ってきました。村澤は一歩先に露店風呂から出ました。

妻が露天風呂を出たとき、村澤から「栄養ドリンクだ!」と言って手渡された栄養ドリンクを飲み干しました。妻は迂闊にもそれが本当に市販の栄養ドリンクなのかどうか確認もせずに飲んだのです。妻の行動を見る限り、村澤をまだ信用しているとしか私には思えないのです。
  1. 2014/06/02(月) 00:27:49|
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薬剤師 第31回

10分ほどして村澤が妻を抱き寄せ唇を吸い始めたのです。丁度その頃妻の身体が火照り、動悸が激しくなり、下半身が疼き蜜壺を肉棒でメチャメチャに掻き回して欲しくなっていました。

妻は村澤に抵抗するどころか、身体の欲求を満足させようと自分から求めています。村澤の手は乳房と股間に伸びており、妻は温和しくその愛撫を受け入れています。

村澤の愛撫は延々と続き、妻は「あああんっ~~ああんっ~~きも~~ち~いい~~~」と喘ぎ声をあげている。
「菜穂子、欲しくなったか?」
「欲しい。菜穂子のオマ〇コに~~オチン〇ン~~を入れて~くだ~~さい。」

村澤は満足げに笑みを浮かべ妻の蜜壺に肉棒を挿入し、ピストン運動を開始した。それから10分後妻は何度かイカされ微睡んでいると、村澤が妻の顔の上に射精したのです。

吃驚して妻が顔を背けたため、口の中やそのまわり、鼻の穴の中におびただしい量の精液がまかれたのです。お陰で妻はまた露天風呂で顔を洗うハメになりました。

 それから寐る前と、翌朝起きる前に、村澤は妻の身体を求めています。その日飛行機で帰ってきた妻は、食後ソファーに座り、旅館での村澤との歓喜のひとときを思いだしていました。  

 同時に村澤が求めているのは身体であることを妻はハッキリと認識するようになります。このままでは夫や子どものところに本当に戻れなくなるとの恐怖が妻の頭にまた浮かんできました。それゆえ会社を辞め村澤から離れることを決意したのです。

 妻はその直後に中島弁護士事務所を訪問し相談に訪れています。思い切って今後の対処方法について相談してみようという気になったのです。

「津島さんはわが社にとって貴重な戦力なんだ。何で退職をしたいのかね?」退職願を提出したとき、村澤は妻に問いかけました。

「私には愛する夫や、子ども達がいます。もう私は罪悪感に堪えきれません。辞めさせていただきます。」妻は涙を流して村澤にお願いしました。

「分かった。後任の選定や業務の引き継ぎもあり、6月20日付けで退職ということでいいね。」
「はい。お願いします。」妻は了承しました。

この日から妻は出張から解放されましたが、村澤の夜のお相手が終わったわけではありません。村澤はキッパリ別れるからと約束し、その代わり辞めるまで週1回の頻度で関係を結ぶことを強要したのです。

「帰国されたら、旦那にこれまでのことを話し、謝罪しなければならないなぁ……。」と村澤は旦那にばらすと暗に脅しを掛けてきたのです。不本意ではありましたが、妻は夫が帰国するまでは温和しく村澤の言うことを聞いていようと覚悟を決めたのです
  1. 2014/06/02(月) 00:28:42|
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薬剤師 第32回

村澤の妻に対する態度が明らかに変化してきました。これまではいろいろな機会を捉えて妻のことを褒め称えていたのに、退職願を出してからは褒めるどころか、「ベッドで乱れて悦びの声をあげていたことを旦那にお話ししよう」などと言って、妻にそれとなく脅しを掛けることが多くなってきたのです。

「私は村澤本部長の本当の性格を知らなかったんだわ。今までは私が意図的に村澤像を描いていただけで、これが本当の村澤なんだわ。」妻の村澤を見る目が変わってきました。

6月6日金曜日、村澤は妻を食事に誘い、夜8時頃例のマンションに入りました。この時既に妻の身体に異変が起きていたのです。身体が火照り、股間が疼き、どうしようもなく肉棒で蜜壺を掻き回して欲しくなっていたのです。

妻はようやく薬が使われていることに気づきました。と言うよりも薄々感づいていたことに確信を持てるようになったと言った方が事実に近いでしょう。村澤と一緒に食事をすると、食後10分~20分に自分の身体が変調を来します。媚薬に疎いと言っても妻は薬剤師です。こういつもいつも同じような症状が起きるのは人為的と考えるのが自然です。

妻はこれまでのことを思い返していました。4月4日、食事に招待されたとき、妻はお手洗いのため席を外し、席に戻ってくると、村澤から美容に効果のあるヒアルロン酸とコラーゲンの入った50mlの小瓶を渡されて飲みました。蓋は開いていました。あの時小瓶には媚薬が入っていたと考えられます。

4月15日静岡へ出張した夜、フランス・レストランでデザート、紅茶が運ばれてきたとき、村澤の指示で、静岡所長を見送りました。席を外した隙に、多分紅茶に遅効性の睡眠薬を入れたのだと想像できます。

4月18日に広島へ出張したとき、割烹店で食事をしてホテルに帰る途中に、身体に異変が起きましたが、あれも多分紅茶に媚薬が入っていたと思われます。妻が席を外している間に紅茶が運ばれてきたことを思いだしています。

4月24日、福岡へ出張したとき、ラブホテルで浴室を出るとき、村澤は妻の股間や乳房・乳首に軟膏状の何かを塗っていました。今思えばあれは媚薬かも知れないと妻は推理しました。
  1. 2014/06/02(月) 00:30:04|
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薬剤師 第33回

妻は、村澤が賃借しているマンスリー・マンションへ初めて行ったときのことを思い起こしています。そこへ行く前に小料理屋へ入って村澤と一緒に食事をしました。食事の時に何らかの方法で媚薬を飲ませたのだと妻は思い起こしています。

5月には大阪、名古屋に出張しました。大阪、名古屋の時もラブホテルに入る頃、かならず身体に変調を来して、異常に性欲が昂進していました。妻には村澤が媚薬を使ったとしか考えられないのです。

北海道での温泉旅館で泊まったときも、温泉から出た後で、栄養ドリンクを飲んで暫くしたら身体が疼いてきました。あの時もドリンクに仕掛けがあったと考えられます。

妻は村澤という人物を疑いの目で見るようになりました。疑問を持っても対決するとなると1人では勝ち目はありません。ですから夫が帰国するまでは、当分村澤の従順な女でいようと妻は決心しています。

 しかし、夫の帰国が遅れる可能性もあります。その場合、帰国するまで村澤の言うことを聞いていなければならないのか?妻はそれだけは絶対に嫌だと思うのです。妻はようやく勇気を出して法律事務所を訪問し、相談することにしました。

 前述の通り妻は中島民蔵弁護士事務所を訪問し相談に訪れています。村澤のことだから素直に妻との関係を切ることができるか不安でしたし、夫の帰国が遅れた場合の対処方法も考えておかなければなりません。ですから思い切って相談してみようという気になったのです。

 妻は中島先生に夫が留守中であること、村澤と関係を持ち、その関係が続いており、関係が切れるのか不安であること、など概要をお話し今後の対処方法を相談しました。

 先生はズルズルと関係を続けることだけは絶対に避けなければならないこと、相手も妻との関係が露見することを恐れていること、ですから旦那さんにすべてをお話し、相手の方の奥さんや会社の責任者などに積極的に開示するよう助言を受けたのです。そうすれば関係を絶つことができるし、相手に然るべく社会的制裁を受けさせる可能性が高いというのです。

 先生の助言を受けて、妻は私の帰国が延期になったときには、先生の指導のもとで、結果を恐れず村澤と戦う決意を固めたのです。
  1. 2014/06/02(月) 00:30:56|
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薬剤師 第34回

6月6日夜、村澤はDVDを手元に置き、ベッドに座らせた妻の唇に吸い付いたのです。すぐに村澤の舌が妻の口に入ってきた。妻は無意識に舌を差し出し、村澤の舌に絡ませました。

村澤の唾液を妻がゴクリと呑み込んでいます。村澤の手は妻の胸にあてがい、乳房を柔らかく揉み、乳首を指で扱いている。快感の波が全身に波及し、妻は官能の渦に身を任せています。妻は快感に浸り、もっともっと気持ちよくなりたいと欲求していました。

やがて村澤は妻の下着を捲り、片方の手で胸を揉み、他方の手で股間をまさぐり始めた。媚薬のためか股間は粘液でビッショリと濡れています。蜜壺の肉璧を何かで掻き回して欲しい衝動に駆られていたのです。

「あああっ~~ああっ~~」妻が早くも喘ぎ声をあげています。妻の敏感な乳首とクリトリスを村澤は巧みに攻撃し、さらに蜜壺に指を差し込み掻き回し始めたのです。

「ああぁ~~つよし~さん~気持~ち~いい~~です~~」妻は頻りに喘ぎ声をあげている。
「どうだ?気持ち~いい~だろ~菜穂子~~」村澤はそう言いながら妻を抱き上げベッドへ寝かせた。

「もっともっと気持ちよくしてあげるからね、これ脱ごうか?」村澤は妻のカーディガン、ブラウス、ブラジャー、スカートを次々にはぎ取り、ショーツ姿にした。そして妻の裸体をDVDで取り始めたのです。

「イヤ~~ダメ~止めて~~~」妻は抵抗しましたが、形だけの抵抗で、DVDに収まっています。

村澤はDVDを横に置き、妻の上に覆い被さり、キスをしてから両手で乳房を優しく揉みしだき、やがて口唇を乳首に咥え扱き始めました。両方の乳首を丹念に舌と唇で愛撫しています。

「ああぁ~~あぁ~~」妻の喘ぎ声が大きくなってきました。

村澤は身体をずらし、ショーツを脱がし、股間に顔を埋めた。左手指でクリトリスを弾き、右手指を蜜壺に挿入し手掻き回し、舌で秘裂を舐め始めたのである。

「あああぁ~~ああぁ~~イイ~~」妻は何かを言いながら叫んでいる。

村澤の愛撫は丁寧で、妻の顔や仕草を見ながら延々と続いた。妻の歓喜に満ちた顔を浮かべている。村澤は妻を膝の上に乗せて、後ろから右手で乳房を揉み、左手で蜜壺を掻き回しています。
  1. 2014/06/02(月) 00:31:50|
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薬剤師 第35回

暫くして村澤はシックスナインの姿勢を取り、「咥えなさい!」と言ってから妻の股間を舐め始めた。妻もそれに気づき大きな肉棒を咥え顔を動かし始めました。

「菜穂子、欲しくなってきただろ!」
「ああんっ~~ああんっ~~」妻はただ喘ぎ声をあげているだけです。

「咥えているものが欲しいだろ!何が欲しいか言ってみなさい、菜穂子さん。」
「あああんっ~~欲しい~~これ~欲しい~~です~~」妻は咥えているものを離して言った。

「菜穂子、何が欲しいか言うんだ!」村澤はいつも妻に卑猥なことを言わせている。
「このオチン〇ンが~~欲しい~~です~~」
「オチン〇ンをどこに欲しか言わなければ分からないだろ!」

 「菜穂子の~~オマ~~〇コに~~~オチンチンを~~入れ~~てください~~ 」妻は卑猥な言葉を口にして挿入をお願いしている。

「ご希望だから入れてあげよう!」村澤は逞しく天を仰ぐ肉棒を妻の蜜壺にあてました。
「あああんっ~~」村澤が妻を貫くとき、妻は大きな叫び声をあげます。今でも蜜壺が裂けるような圧迫感を股間に感じるからである。

村澤が妻の豊かな乳房を握りながら、ゆっくりとしたテンポで抜き差しを始めました。
 「~~あああんっ~~もっと~~もっと突いて~~」妻は頻りに何かを言っている。

 妻の声に反応するかのように村澤はスピードを上げて腰を突き込んでいます。

「菜穂子、どうだ、気持ちいいだろ!」打ち込みながら村澤は妻に話しかけました。

「~~いいっ~~いいっ~~の~~気持ち~い~いっ~~」

妻の反応に満足したのか、村澤はニコッと笑みを浮かべ打ち込みペースを速めていった。そして妻を四つん這いにして後ろから貫ぬきました。

「~~あああっ~~あああっ~~イッちゃう~~イッちゃう~~ああん~~」妻は身体を反らし淫らな声をあげています。
「これがいいのか?イッテいいよ、イキなさい~~」村澤は後ろから懸命に打ち込みながら妻に話しかけています。

「あああんっ~~イクゥ~~イッちゃう~~イ~イクゥ~~」妻は大きな声をあげた後、温和しくなりました。
「ううぅ~~ううん~~」村澤もすぐ呻き声をあげて妻の中で射精しました。
  1. 2014/06/02(月) 00:32:40|
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薬剤師 第36回

妻は暫く微睡んでいましたが、股間の処理を行うため身を起こしました。村澤はベッドから下りて金庫を開けています。妻はその様子を目を凝らして見ています。金庫の鍵番号とその中味が知りたかったのです。

鍵番号は村澤の内線番号であることが妻にはすぐ分かりました。右回しと左回しの順番をもう一度確認すれば覚えられると妻は思いました。

 デジタルビデオカメラを金庫の中に入れたが、中味が何なのかよく分かりませんでした。どうやら自宅や会社に置いておけないものをここに入れているようです。

村澤の誘いに応じて、妻は6月13日、20日、27日とこのマンションに来て関係を持ちました。6月27日は退職後です。妻はこれで終わったと安心していたのですが、携帯電話で約束させらたのです。応じなければ「旦那にすべてをお話しよう」と脅されたのです。
 
 妻は「主人が帰国次第、すべてをお話ししますから、そんな脅しはもう通用しなくなります。」と心の中で抵抗しています。やはり私にすべて自分の口から話さなければ何時までもこの男に脅され関係を強要されると思ったのです。私に告白する決心をしてみると、村澤といるときより夫といるときの方が心休まることを今更ながら自覚しました。

 村澤とこのまま快楽に浸っていると、夫や子どもを失い、取り返しのつかないことになると遅まきながら妻は悟り、その思いが日増しに強くなってきています。

 6月20日に妻は退職しましたが、村澤は「旦那への秘密保持」を条件に、妻にその後も関係を強要してきました。

女を抱くという欲望を実現するためには約束を平気で破り、脅してくるなど村澤は態度を豹変させています。誠実などとはほど遠い人物であることが分かりました。

村澤の人間性が分かってきましたが、妻は毎週この部屋で村澤に抱かれています。夫である私が帰ってきてから、面と向かって告白し謝罪したいようなのです。ですからそれまでは村澤の言うことを温和しく聞くということで、マンスリーマンションで関係を続けているのです。正直言って私には妻の心境がよく分かりません。

 それはともかく、妻はマンスリーマンションにある金庫の仕掛けを解き明かそうと、分かったことはすべてメモしています。金庫の中味もDVDと何かの薬品、多分媚薬と思われるものが入れてあることが分かりました。妻は妻なりに村澤の秘密を暴こうと情報収集しているのです
  1. 2014/06/02(月) 00:33:30|
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薬剤師 第37回

6月27日、マンションから自宅へ帰る途中、7月4日に会う約束を迫られましたが、その日は私が帰国する予定になっているため、妻は断りました。

 その代わりとして村澤から翌週の7月11日に夜のデートを約束させられました。旦那にもっともらしい理由をつけて外出しろと言うのです。

「これがあなたの留守中に私が取った行動のすべてです。この3ヶ月弱の間、私は取り返しのつかないことをしてしまいました。あなた、ごめんなさい。」と言って妻はまた床に這い蹲り頭を床につけて謝っています。

「俺が中国で苦労しているときに、菜穂子は、他の男に抱かれ性の快感に溺れていたのか?村瀬のオチン〇ンをいじくった手で俺に料理を作ったのか?村澤に散々抱かれた身体を昨日俺は抱いたのか?」俺は怒りと嫉妬で散々妻をなじりました。

「ごめんなさい、ごめんなさい。」妻は涙を流しただ謝るだけです。

「菜穂子は不倫をどう考えているんだ?良いことなのか、悪いことなのか?」
「……悪いことです…してはいけないことです…。」

「悪いことと知りながらなぜすぐに止めなかった?」
「…あなたに申し訳ないと思っていましたが……止められませんでした、ごめんなさい……。」


「不倫したのも不倫を続けていたのも媚薬のせいなのか?」
「その影響があったかも知れませんが、媚薬のせいにはしたくありません。私が本当にバカだったんです。警戒心が薄く村澤にスキを突かれてしまいました。意思が弱くてなかなか止められませんでした。お詫びする以外にありません………ごめんなさい。」 

「俺がまだ帰国しなかったら、不倫を続けていたんだろ?」
「はい、少しは続いていたかも知れません。でもあなたの帰国がもし伸びたときには、私は牙を剥くつもりでした。村澤の脅迫に屈していたのはあなたの帰りが分かっていたからで、それまではと堪えていました。この原稿用紙の最後に弁護士事務所、警察、三嶋社長の自宅、村澤の自宅などの住所リストがありますよね。これはいざというときに使おうと思って作ったんです。
 既に弁護士事務所の中島民雄先生に相談しております。もしあなたの帰国が遅れた場合、思い切ってすべてを中国にいるあなたと、三嶋社長や村澤本部長の奥さんにお話するつもりでした。必要なら警察にも相談するつもりでした。」

 「俺の帰国を待たなくても、中島先生と相談した後も、村澤と淫乱な関係を続けていたんだろ?ヤツとの関係を絶つため何故すぐ行動しなかったんだ?別れる決心をしながら何故俺の帰るまで村澤と淫らな関係を持ち続けていたんだ?」私は素朴な疑問を妻にぶつけてみました。

 「今考えれば村澤本部長とすぐ関係を絶つべきであったと思います。実は中島先生からも、手を切るのは早いほうが良い、と助言されていたのです。でもあの時は、これだけの重大な過ちを犯してしまったのですから、電話やメールではなくどうしてもあなたの前ですべてを告白し謝罪すべきだと考えていました。ですからそれまではと思っていたのです。」と妻はスラスラと答えました。

どうも私の前ですべてを話して謝罪するという形式を妻は重んじたようなのです。私には疑問が残るのですが、全体像を知るため話を先へ進めることにしました。

「村澤が好きではなかったんだな!」
「仕事はできるし、私を女としてみてくれました。ちょっと言いにくいのですが、性の悦びを教えてくれました。ですから最初の1カ月半ぐらいはあの人に好意を持っていました。」妻は正直に言っているのですが、その答えが気に入らなくて、私はまた怒ってしまうのです。

「それじゃ村澤を愛していたのか?」
「違います。愛したことはありません。私が愛しているのはあなただけです。信じてください。」妻は必死に訴えました。

「愛していないけど、好意を持っていた?それはどんな感覚なんだ?俺にも分かるように説明してくれ!」
  1. 2014/06/02(月) 00:48:03|
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薬剤師 第38回

「私にとってあなたは絶対に守りたい人です。自分の命に代えてでも守りたい人です。私が生きていく上でかけがいのない人です。それは私にとってもっとも大切な家族だからです。あなたを愛するのは夫婦愛、家族愛というべきものです。
 でも村澤は違います。好感を持っていただけで、守りたいとかは思ったことはありません。言いにくいのですが、性欲を満足させてくれましたから、正直言って好感をもっていました。素敵な人と思っていました。
 でもそれは性愛といってもよいと思いますが、あなたを愛するのとはまったく別物です。これ以上は上手く説明できません。」妻は目に涙を浮かべて必死に説明しました。

妻が説明していることが私にも何となく分かる気がして、私は話題を変えました。

「村澤は最初から菜穂子を狙って自分の直属の部下にしたんだろ!仕事だといって自分と一緒に出張させ、出張先で媚薬を使って菜穂子を自分の女に仕立てようとしたんだろ!」俺は一気に捲し立てました。

「はい、今考えるとそうだと思います。」
「菜穂子は村澤の仕掛けた罠にはまって性の悦びに溺れてしまったんだろ!村澤とすぐ別れようとは思わなかったのか?」私はまた大きな声を出してしまいました。

「はい、性の悦びに溺れていました。抗弁できません、ごめんなさい。頭の中では何度も別れようとしましたが、村澤に求められるとこの身体が反応してしまうのです。理性ではどうにも抑制できませんでした。2カ月過ぎた頃からあなたに対する罪悪感に堪えきれず、本気で別れることを考えるようになりました。」妻は涙を流し土下座をしながら説明をしました。

 「だいたい菜穂子はスキがありすぎる。菜穂子は一人娘で、学生時代に俺とつきあい始め、社会人になってすぐ結婚した。社会人と言っても薬剤の分析器械とにらめっこだった。そして結婚してすぐ子どもができて出産、育児のため専業主婦になった。
 だから男の人をよく分かっていないんじゃないか?普通の女性はたとえ相手が会社の人であっても、恋人でない限り夜お酒を飲む席に2人だけで一緒することはないぞ!ましてや主婦が家族とか兄妹など余程信頼を寄せている人でない限りそんなことはしないだろ!でも菜穂子はスキだらけで易々と誘いに乗っている。どこの企業でも地位に関係なく虎視眈々と女性を狙っている男性はいるし、その気はなくてもスキだらけの女性を見たら、普通の男でもその気になるぞ!」

 「はい、男性を分かっているつもりでしたが………言い訳できません。もうあなた以外の男性と二人だけでお茶にも食事にも絶対に行きません。約束します。」妻は相変わらず土下座をして頭を床に付けて謝っています。

「あそこの毛を剃ったのも村澤がやったのか?」
「はい、そうです。ごめんなさい、あなた!」

「菜穂子、裸になれ!全裸だ!」俺は怒鳴った。
「……はい。」妻は吃驚して私を見たが、私の顔を見て真剣であることを察したのか、温和しく脱ぎ始めました。

「そこのソファーに仰向けに寝ろ!脚はM字に開け!明るいところで見せてみろ!」私は妻に命令しました。
妻は恥ずかしそうにソファーに寐て私の言うとおりに脚を開きました。

「クリトリスが大きくなったなぁ。村澤に随分可愛がって貰ったようだな。オマ〇コが少し膨らんで小陰唇がちょっと飛び出してるじゃないか?俺の留守中、淫乱になって随分使い込んだようだな!留守中にヤツと何回していたんだ?」

「ごめんなさい、あなた………12~13回だと思います。」妻は謝ってから少し間をおいて私の質問に答えました。

「12~13回だと。よくもヌケヌケと答えられたもんだな!よ~し、衣服を着けろ!村澤の自宅の現住所、電話番号、会社の電話番号は分かっているから、そのマンスリー・マンションの住所と具体的にどこにあるのか教えてくれ。」俺は妻の返事が気に入らなくて不愉快になりながらも、妻に命令しました。

「あ~~そうだ。菜穂子はマンスリー・マンションの合い鍵を持っていたな?」
「はい、持っています。」
「作戦を考えて、後で話をする。」
「…………」
「来週は忙しくなるぞ。俺たちがこれからどうするかはすべて終わってから決める。」俺は呟くように言いました。

「許してください。どんなことでもして償います。お願いします、あなた。」妻は床に頭をつけて謝っています。
  1. 2014/06/02(月) 00:48:56|
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薬剤師 第39回

私は菜穂子に対して怒っていますが、菜穂子と別れようとは正直思っていないのです。私は妻が村澤に抱かれ悶えている現場を見ていたら対応が違っていたかもしれません。情けないことに私には菜穂子がいない生活など考えられないのです。

自分の妻が不倫をした場合、世間の旦那の対応は決して一様ではないでしょう。離縁する者、別居する者、やり直す者など対応は様々でしょう。正解、不正解などないのです。それぞれの立場からベストと思われる選択をするだけです。

 私の中では離婚を考える余地はないのです。このとき私は怒っていますが、離婚という文字は頭に浮かんできませんでした。妻が反省し償うつもりでいるのなら、すべてが終わってから夫婦で話し合い、元の鞘に収まるのがベストの選択であると思っています。でもすぐに結論を出すほど心に余裕はありません。

7月7日月曜日、私は3カ月ぶりに出社して、関係部長に帰国報告するとともに、臨時役員会で中国出張の成果を報告しました。

中国製品の食の安全が日本で問われていることを私も知っています。ですから製造技術や製品の品質や安全を、従業員教育の中心に据えてきました。中国では金銭欲が先行しており、品質や安全性に対する従業員の意識は正直言ってなっていないのです。

 ですから私は意識改革が必要と判断してこの面での教育を重視してきたつもりです。今後引き続き品質や安全について従業員教育をしていく必要があると思っています。この点は役員会でも報告しお願いしました。

製造部長への報告の中で、留守中の妻の件を相談しました。「〇〇株式会社の三嶋哲也社長とわが社の奥田副社長は大学時代の同じゼミの先輩後輩で懇意にしているぞ!一度相談したらどうだ。俺が副社長に話を聞いていただくよう話をしとくわ!」製造部長はそう言ってすぐ副社長に話をつけてくれました。偶然とはいえこのとき私は社内に三嶋社長の知人がいるなんて本当にラッキーだなと思いました。

早速奥田副社長に面談し、委細をお話しし三嶋社長にお会いしたい旨をお話ししました。奥田副社長は彼の会社の役員がうちの社員の奥方に手を出すとは怪しからんと言って、三嶋社長にすぐ電話をしてくれました。

9日水曜日の午前に、先方の社でお会いいただけるとの回答を得ました。早速10時にお伺いすることでアポイントが取れました。

その日帰宅して食事を取った後、「マンスリー・マンションの合い鍵あるよな?マンションに行けば入れるよな?金庫の開け方知っているよな?」と妻に確認しました。

「はい、それが何か?」
「明朝、俺をそのマンションに案内してくれ!金庫の中のものを確かめよう。物証になるかも知れない。」と私は妻に説明しました。

「明後日、三嶋社長にお会いする。すべてお話しするつもりだ。順序としては村澤と先に会うべきだと思うが、成り行きでそうなった。三嶋社長に会うとき、できれば物証があった方が説得力があるだろう。」私は妻にマンションへ行く趣旨を説明したのです。
「分かりました。案内します。」妻が私の目を見ながら返事をしました。
  1. 2014/06/02(月) 00:49:57|
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薬剤師 第40回

「それから菜穂子は3カ月も媚薬を使われていたんだろ?媚薬が手に入ったらそれを持って病院へ行ってこい。一度身体を検査して貰った方がいいと思うぞ!」

「はい。私の身体を気になさってくれてありがとう、あなた。何ともないとは思いますが、念のためそうさせていただきます。」と妻は私の助言に従って診察に行ってくると約束しました。

7月8日朝8時半頃、私は妻と一緒に車でマンションに向かいました。運転手は私、妻は道案内人です。マンションは車で30分くらいのところにありました。

車を駐車場に止め、合い鍵を正面玄関の鍵穴に入れると、ドアーが開きました。すぐ2階の201号室へ行き、合い鍵を入れるとドアーはすぐ開きました。

2人で洋室に入って金庫の前に座りました。妻が金庫の鍵を回し始めると、金庫はすぐ開き、中味を出して何なのかを調べ始めました。記録済みDVDが2枚、未記録DVDが5枚、媚薬(未調剤のものを含む)が20数点、睡眠薬が2点、デジタル・ビデオカメラが1台、が入っていました。

 その中から小分けできるものは1つずつ取り、小分けできないものは箱ごと取り出しました。それに記録済みDVD2枚を取り出して金庫を閉めました。それらを用意したバッグに収めて帰り支度をしました。長居は無用です。

部屋を出て車に戻り自宅へ帰ってきました。私は車から降りてその足ですぐ出社しました。遅刻ですが、昨日部長の許可を取ってあります。出張していたため、仕事が山積しているので休みづらいのです。

その日帰宅すると、妻が村澤の自宅の住所、電話番号、会社の住所、電話番号、マンスリー・マンションの住所を記載したメモを私に手渡してくれました。

食事後、書斎でパソコンを使ってDVDを再生し、ここぞと思う場面を写真に撮っておくことにしました。予想どおりDVDの中味は、妻が積極的にセックスをしている場面ばかりです。村澤は写っていません。それでも男と絡んでいると推測できそうな写真5枚を作りました。

DVDを見たのはほんの10分程度で、後は見ないことにしました。見ない本当の理由は怖くて見る勇気がなかったのです。
  1. 2014/06/02(月) 00:50:53|
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薬剤師 第41回

7月9日水曜日、約束どおり午前10時に三嶋社長を訪問しました。秘書に私の名刺を渡し三嶋社長にお会いしたいとお話しました。背が高くすらっとした若くて綺麗な女性秘書でした。

 「お話は承っております。こちらの応接室へどうぞ。ここで少々お待ち下さい。」そう言って秘書は去っていきました。6畳ほどの大きさの応接室で、応接セットの豪華さから見て役員応接室だと私は思いました。

「どうもお待たせいたしました。三嶋です。奥田さんにはいつもお世話になっております。」と言って三嶋社長は名刺を私に差し出しました。私の名刺を既に手に持っていました。

「奥田さんから用件をちょっとお聞きましたが、改めてご説明いただけますでしょうか?」

「はい、早速ですがお話を聞いてください。」と言って私はここ3ヶ月間の村澤と妻の関係をお話しました。そして写真をお見せしました。

「そんなことがあったのですか。村澤が大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。実は村澤は私どもの功労者なのですが、一方で取引業者からリベートを密かに受けているとの密告が複数あります。ですから事実関係を把握するため現在プロの手で調査中で、一両日中に結果が出る予定です。私としては総合的に判断したいと考えていますので、どうぞその点をお含み置き下さい。それでは村澤を呼びましょう。」

3~4分後、村澤が応接室に入ってきました。紳士然としており、いかにもエリートサラリーマンといった風情の人物でした。社長が村澤に用件を簡潔に話しました。

「津島さんの話を認めるね。津島さんの奥さんは既に退職しているようだが、まだ関係を持っているのかね?媚薬を使っているのも事実なのか?」三嶋社長はいくつかの点について村澤に確認しました。

「大筋で事実であると認めます。しかし、脅迫はしていません。少なくても私には脅す意図はありませんでした。菜穂子さんがそう受け取ったのなら仕方ありませんが……。」村澤は事実関係を大筋で認めました。村澤は脅す意図はなかったと言っていますが、菜穂子は脅されていると認識しているのです。

 「津島さん、お話しは分かりました。この件は私に任せていただけないでしょうか?責任を持って処理させていただきます。」

「はい、宜しくお願いします。」と言って私は同意しました。この場で結論が出せるような問題でないことは百も承知です。しかも社長の言うように別件があるのならなおさら一筋縄ではいかないでしょう。

三嶋社長にすべてを委ねてからわが社に戻って、奥田副社長に念のため電話をして礼を言いました。

「処分を三嶋社長に任せたのなら安心だ。何かあったら遠慮なくまた言ってきなさい!」と言って副社長は電話を切りました。

その日の夜、自宅に村澤の奥さんから電話がありました。
  1. 2014/06/02(月) 00:51:37|
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薬剤師 第42回

「夜分恐れ入ります。村澤の家内です。兄から連絡を受けました。このたびは主人が大変ご迷惑をお掛けしまして申し訳ありませんでした。そちらにお伺いしたいのですが、会って頂けないでしょうか?」

「今週の土日なら時間を取れますが……。」私はそう答えました。11日金曜日は菜穂子が病院へ行くことになっています。検査結果によっては入院ということにもなるでしょう。しかし、奥さんとはやはり会って話をしなければなりません。ですから土日に会うことにしたのです。

「それでは12日土曜日の午前10時に伺わせていただきます。」
「はい、お待ちしています。」私はそう言って電話を切りました。

11日朝、「結果は携帯で連絡しますね。」と言って妻は病院へ行く前に私が出勤するのを見送りました。

その日の昼前に、菜穂子から携帯電話がありました。「あなた、私です。今診察が終わりました。やはり検査入院するようお医者様に言われました。今日これから自宅に帰って入院の支度をして入院の手続きをします。3日間の入院になりますので、ご不便をお掛けしますがお願いします。」妻は申し訳なさそうに説明しました。

「分かった。俺のことは気にするな。今晩病院へ行く。それじゃ後で。」俺は電話を切りました。
その晩7時頃、私は病院へ行きました。看護士センターで確認して妻の病室である905号室に入りました。

4人の患者さんと同室でした。私は妻の診察結果を聞いた上で、媚薬を持ってきたかどうかを小声で聞きました。

「お医者様にお話しして、すべてお渡ししました。どういうものなのか分析検査するそうです。」妻が他の患者に聞こえないよう小声で話をしました。

「何か持ってくるものがあったら言ってくれ。俺は適当にやるから心配するな。何かあったら携帯電話をしてくれ。それじゃまた来る。」と言って私は病室を後にしようとしました。

 その時、「社長さんとの話はいかがでしたか?」
と妻が聞いてきました。
 「三嶋社長は立派な人だった。すべてをお話しし、村澤の処分を含めすべてをお任せした。村澤は最初に俺が自分のところに来ると思っていたのか、社長に呼ばれしかも俺が同席しているのを見て吃驚していた。村澤のヤツ、もっと抵抗するかと思ったけど観念したのか大筋で事実だと認めた。でもヤツは結局俺に謝らなかった。俺の女房にこれだけのことをしたのだから、絶対に謝まらせる!」私はキッパリと言いました。

 「いろいろとご迷惑をお掛けしてすいません。」妻が申し訳なさそうに小声で言いました。
  1. 2014/06/02(月) 00:52:24|
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薬剤師 第43回

「暑い中をお越し頂き恐縮です。家内が検査入院しておりまして生憎留守にしています。」と私は挨拶して事情を説明しました。奥さんは背は低いが、小太りで目がクリクリとした可愛い女性でした。年令は妻と同じくらいかなと思いました。

「入院ですか?どこか悪いのですか?」
「検査入院です。3ヶ月間媚薬を投与されていたもんですから、身体に異常がないか検査して貰っています。」私は奥さんの顔を見ながら言いました。

「このたびは村澤がいろいろとご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。心よりお詫びいたします。また媚薬を使っていたんですね。あの人はそういう薬には長けていて、15年ほど前から薬を調達してましたが、それだけでは飽きたらず何時の頃からか自分でそういう薬を調剤して女性に使っていたようです。奥様には後遺症がないことを願うばかりです。私たちは約束どおり正式に離婚することにしました。」

「約束?」私は思わず聞き返してしまいました。
「ええ、あの人が不倫したのはこれで2度目になります。7年ほど前に同じ会社に勤めていた人妻に麻薬の入った媚薬を投与して1年ほど不倫を続けていたことがあります。それが最初です。
 相手の奥さんは身体がボロボロになり、入院して不倫が発覚したのです。相手の旦那さんがお金を必要としていたため示談で解決に応じてくれましたが、今度同じような問題を起こしたら離婚する約束でその時は元の鞘に収まったのです。」奥さんはハッキリとした声で説明しました。

「村澤は17~18年ほど前に陰茎の増強手術をしました。なんでも若い女性に男のシンボルが小さく、そのうえ早漏だとバカにされたのが手術をする動機だったようです。手術をしたことは許しましたが、その頃から女性問題を引き起こすようになりました。男の機能に自信を持つようになったのでしょう。
 1~2回の浮気は数え切れないと推測しています。私は村澤との行為を避けるようになっていましたので、その程度は許してきましたが、相手のご家族を巻き込んでご迷惑をお掛けすることだけは絶対に許せません。」奥さんはさらに説明を続けました。
 
「村澤は浪費家なものですから、お金は私が握っています。ですから私が慰謝料をお支払い致します。200万円と思っていましたが、入院していることを考慮し入院費として50万円を上乗せし、250万円でお許しください。奥様もスキがあったことでこうなったと思いますが、主人が計画的にやったことですので、奥様に対しては慰謝料を一切請求いたしません。」奥さんはキッパリ言い切りました。随分歯切れのいい奥さんだなと私は思いました。

「はい、それで私も忘れるようにします。」私はごねてもしょうがないので手を打つことにしたのです。

「ありがとうございます。会社は会社として処分するようですが、それとは別にけじめを付けさせていただきます。銀行口座番号を教えてください。」そう言って奥さんはメモを取って帰りました。

7月12日、妻から携帯電話がありました。 「お医者様があなたにお話ししたいと言っています。明日の日曜日午後3時に病院へ来てくださいということです。検査結果をお話ししたいそうです。」

「分かった。13日午後3時にそこの病室へ行けばいいのか?」私は念のため聞きました。

「私が後で聞いておきますので、あなたはこの病室に来てください。それからタンスの一番下から着替えの下着をもう一組持って来てください。」妻が私に言いました。
「分かった。持っていく。昨日は娘が夜食を作ってくれたよ。」と報告して私は電話を切りました。

  1. 2014/06/02(月) 00:53:22|
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薬剤師 第44回

13日の午後、私は病院へ行きました。最初妻の病室へ行き、妻と一緒に病院の会議室のようなところに案内されました。そこは雑然と書類が積まれており、普通の会社なら倉庫だなと私は思いました。3~4分待っていると、担当医が来て説明を始めました。

「奥さんの検査が終わりました。体内に薬物の成分がまだかなり残留しています。市販の媚薬とは違い、どれも非常に強力なもので日本では流通していない薬剤が含まれていると専門医から報告を受けています。そんな強力な薬を普通の主婦に使うなんて非常識極まりない犯罪です。奥さんは危ないところでした。もう少し長期間投薬されていましたら、回復までに相当時間が掛かるところでした。奥さんの診察結果では、正常範囲を超える数値も出ましたが、薬の影響ですので時間が経てば正常値に戻ると思います。体内に残留している薬剤成分は時間の経過とともに自然に排泄されると診断します。従いまして今回は「要観察」ということで、念のため2カ月後に再検査したします。
 奥さんの場合、強力な媚薬を投与されていたため、異常に性欲が昂進されていたものと推測できます。明日午前11時に退院して結構です。後ほど計算書と退院後の注意事項を看護士の方から奥さんに説明いたします。」医師はそう言って退室しました。

私たちはその後、病院内にあるコーヒーショップに入り、村澤の奥さんの話を妻に伝えました。 「ハッキリとした奥さんで話していて気持ち良かったよ。別れることは聞いたけど、どういう条件なのか俺たちには関係ないから聞いていない。村澤のヤツは以前にも媚薬を使って人妻と不倫していたとのことだ。それも麻薬入りの非合法の薬を使っていたようだ。不倫相手の旦那が消費者金融にかなりの借金があって、纏まったお金が欲しくて示談にしたと言ってた。警察沙汰になるところだったが、不倫相手の旦那がすぐ金が欲しくて警察の介入を極力嫌ったみたいだ。いずれにしてもこれで一段落だ。後は会社の処分だな。」

「はい、本当にご迷惑をお掛けし申し訳ありません、あなた。」

「会社の処分が出ても出なくても村澤にはもう一度会って、正式に謝罪して貰いたいと思っている。男のけじめだ。謝罪しなければ少し痛い目を見て貰おうと思っているけど、極力自制するつもりだ。」私は静かに言いました。

「あなたは子ども達の父親ですから、犯罪者になって欲しくはありません。ですから暴力沙汰だけは避けてください。」妻は真顔で言いました。

「分かっているよ。俺の女房にこれだけのことをしたんだ。1~2発、殴らないと気が済まないと思っている。でもできるだけ暴力は控えるようにするよ。」私は自分の気持ちを正直に言いました。

7月14日午前中、妻から無事退院したとの連絡を受けました。その直後に、副社長から電話を受けました。
 「今日午後3時頃、三嶋社長が来社する。君にも会いたいそうだ。来られたらまた電話する。」奥田副社長は用件だけ言って電話を切りました。

午後3時過ぎ、電話がありました。
 「津島君、三嶋社長がお見えになった。役員応接室Bに来てくれ。」
「はい。」と言って私は役員応接室に行きました。
 
「お忙しいところお呼びだてして申し訳ありません。先日の件につきまして、社内の処分が決まりましたので、今日はそれをご報告したいと思いまして訪問させていただきました。」

「わざわざ社長自らご来社いただきまして恐縮です。」私は腰の低い社長に丁重に言いました。

「いいえ、こちらがご迷惑をお掛けしたのですから当然です。津島さんにご迷惑をお掛けしただけでなく、役員として背任行為が明らかになりましたので、臨時取締役会で村澤君を懲戒解雇にすることを決めました。」

「社として謝罪の意味を込めてこれで勘弁してください。」と社長は内ポケットから封筒を取り出して私に渡しました。中味は小切手で暮れのボーナスほどの金額でした。

 「御社の誠意を受け取らせていただきます。これで今回のことは忘れます。でも村澤さんには男として謝罪して貰いたいと思っています。」私は正直に言いました。

「それはそうでしょう。村澤君に男のけじめを付けるよう言っておきます。津島さんも機会がありましたら、村澤君と連絡を取ってください。身辺整理のため暫くはここにいるとのことです。」と言って社長はポケットからメモを取り出して私に渡しました。
  1. 2014/06/02(月) 00:54:14|
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薬剤師 第45回

「頂戴します、ありがとうございます。それでは私の方から連絡を取らせていただきます。」私は社長の配慮に感謝しながら、村澤にはこちらから連絡する旨を伝えました。

7月15日、私は村澤に電話をして、明日近くの公園で会うことにしました。15日の晩に妻にその旨を伝え、村澤に何か言うことがあるか聞いてみました。

「言うことは何もありません。バカな過ちを犯してしまったことを本当に反省しています。」妻がしおらしく言いました。
「お前に性の快楽のイロハを教えてくれた人だろ。お礼でも言っておこうか?」俺は妻にわざと嫌みを言いました。
「そんなことありません。何も言わなくて結構です。」妻は怒ったように語気を強めて言いました。

16日午後3時、私は会社近くの公園に向かいました。村澤は既に来ていました。
「三嶋社長から会社としての処分を聞いた。それと奥さんからあんたと離婚したことを聞いたよ。慰謝料でも誠意を見せて貰った。人の女房に酷いことをしておいて、肝心のあんたが謝罪に来ないとはどういう了見をしているんだ!」私は一気に捲し立てました。近くを歩いていた男の人が私の声に驚いて立ち止まってこちらを見ています。

「酷いことをしてしまい逢いづらかったんだ。欲望のままに奥さんには大変酷いことをしてしまい、大変申し訳けないと思っています。ご存知の通り、うちの女房は社長の妹で、気が強いんです。
 だから俺は家では頭が上がらなかった。俺の言うことを聞く女性、俺の気持ちを癒してくれるような女性が欲しかった。そんなとき営業部に素敵な女性がいた。それがあなたの奥さんでした。
 それで直属の部下にして口説き落とすことを考えて仕組んだのです。毎週私と一緒に出張させてそういう機会を作ったんだ。後先は何も考えなかった。菜穂子は可愛い声を出して悶える良い女だった。」村澤が長々と説明しました。

「人の女房を呼び捨てにするな!菜穂子に酷いことをしてくれたな。そんなことをしたら早晩夫婦間に嵐が吹き荒れるようになることくらい分かるだろ。それなのに心配してくれるのはお前の奥さんや会社の社長だ。みんなお前の尻ぬぐいをしたり責任を取っているんだ。お前は俺の前で正式に謝罪しようとしない。お前はやったことが酷いうえに、無責任だ!」と言いながら俺は村澤の頬に拳を振るってしまいました。

 極力冷静に振る舞おうと事前に腹に決めていたのですが、本人のでかい態度を見ていて怒りが込み上げてきて自然に手が出てしまいました。

村澤は2㍍ほど先へ倒れ込みました。
「立てよ!」俺はそう怒鳴りながら、立ち上がるところをまた拳を振るいました。村澤は2~3㍍先に倒れ込みました。私に喧嘩ではかなわないと思っているのか、心底悪いことをしたと反省しているのか、村澤は一切手を出してきません。

「俺の女房に媚薬を使ったな?」
「俺の欲望をかなえるために使った。すまなかった。」村澤が頬を撫でながら言いました。

「主婦にそんな媚薬を使ったら身体がおかしくなると思わなかったのか?」
「思った。でも使ってしまった。申し訳ない。」村澤は淡々と話しました。

「複数の薬剤を調剤して強力な媚薬を作っているだろ!それからお前が初めて妻を抱いたのは静岡でだろ、睡眠薬を使ったな、違うか?」
「その通りだ。静岡では抵抗されると思って計画したんだ。申し訳なかった。」村澤は俺の質問に真顔で答えました。

「俺たち夫婦はこれからどうするか考えている。元の鞘に収まるのはもう無理かも知れない。」脅かしのつもりで言っただけで、私はまだ妻との関係について何も決めていません。

「………」
  1. 2014/06/02(月) 00:55:08|
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薬剤師 第46回

「お前を殴って少し怒りが和らいだ。お前は離婚したし社会的な制裁も受けたので、絶対に許せないけど、俺は忘れるようにする!殴ったのが気にくわなければ警察にでも訴えろ!」私はそう言って村澤の前から姿を消しました。後日、村澤は私を訴えることもなく姿を消しました。私たち夫婦が彼に会うことはもうないと思います。

 余談ですが、それから1カ月ほどして、村澤が大阪で職を見つけたとの情報を副社長から聞きました。どうやらその情報源は三嶋社長のようでした。義弟であった人物ですから、社長も村澤のことを気にしていたようです。

それはともかく7月19日の午後、自宅に父の津島正次郎75歳から電話がありました。私は出勤していたので妻が電話に出ました。もちろん父は妻が不倫をしていたことを知りません。

「菜穂子さん、3日前にお母さんが体調不良で入院した。お母さんに結果が分かるまで正義には黙っているように言われていたんだ。検査の結果胃ガンと分かった。それも余命3カ月との診断だ。他の内臓に転移しておりもう手術できない状態だというんだ。正義には菜穂子さんからとりあえず連絡しておいてください。」父は一気に喋りました。

父から電話を受けた妻は、すぐ折り返し携帯電話で私に連絡してきました。
 「私、これから〇〇病院へ行って様子を見てきます。あなた、すいませんが食事を外で済ませてお帰りください。」

「わかった。宜しく頼む。」私はそう言って電話を切りました。一難去ってまた一難です。母京子はまだ73歳です。まだ若いのにどうしたんだろ?私はショックでしばし呆然としてしまいました。

その晩、菜穂子から母の容体を聞きました。
「お義母さんは、大分前から食欲がないなど身体の調子が悪かったのに、我慢をされていたみたいです。それで容体が悪化したと主治医の先生が言っていました。病気の様子を見るのは医者の仕事で、患者さんが様子を見ていたら手遅れになるときがある、とお医者さんが言ってました。余命3カ月の宣告ですが、お父さんの意向で本人には内緒にしています。あなたもお義母さんには悟られないようにしてくださいとのことです。病院にはお父さんだけでなく、由里さん(私の妹)が見舞いに来ていました。」妻はそう私に報告しました。

「由里さんといろいろ相談しました。由里さんはできるだけ病院に来ますが毎日は無理と言ってました。お義母さんが可愛そうです。私、罪滅ぼしに義母さんのお世話をさせてください。私、毎日病院に通います。最後までお義母さんのお世話をさせてください。」妻は真剣な顔をして私に訴えました。

「菜穂子はそれでいいのか?」
「いいです。面倒見させてください。」
「分かった。面倒を掛けるがお願いしてもいいか?」

「はい。」妻は大きく頷いて返事をしました。 「分かった。頼む。面倒をみてくれ!俺も娘も協力する。両親も、妹もみんな感謝するだろう。」
「それでは明日から病院へ通います。」

  1. 2014/06/02(月) 00:56:04|
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薬剤師 第47回

その翌日から妻は午後3時から6時半頃まで毎日病院にいて、母を世話するようになりました。午前中にスーパーマーケットに買い物に行き、それから晩の食事を作り、暖めれば食べられるように準備して病院に行くのです。ご飯は午後6時半に炊けるようにタイマーをセットしています。

自宅から病院までは電車で30分、車だと道路が混雑していて40~50分かかります。妻はその日の荷物によって車にするか電車にするかを決めているようです。

そして母が夕食を終えるまで病院にとどまり世話をしています。着替えは父か妹が届けているようです。汚れた下着は妻が持ち帰って洗濯したり、父か妹が持ち帰って妹が洗ったりしているようです。当然のことながら家族がみんなで協力しています。私も土日に病院に見舞いに行っていますが、毎日病院で看病している妻に比べたらその負担は比較にならないほど軽微です。

そんな生活が1カ月半ほど続いていますが、妻は愚痴ひとつ言いません。人生の最後ですから自宅で悔いのない生活を送るようにとの病院側の判断で、8月末に一時退院させることにしました。病院側がサジを投げたのではなく、人生の最後ですから患者さんの希望通り自宅で過ごさせようと言うのです。

 その後2カ月ほど母は私の実家である自宅で過ごしました。妻は病院にいるときと同じように毎日母の看病に当たってくれました。妻が私の実家へ行かなかった日は6月中旬に自分の再検査のため病院へ行った日だけです。再検査の結果、妻は完全に健康を取り戻していることが分かりました。

 それはともかく、母の容態がやがて悪化し、食欲はなくなり点滴だけとなり、痩せ衰え、耳も不自由になってきました。

 医師からはガンが全身に転移しており、余命1週間との宣告を受けました。激痛を和らげるためモルヒネを使うようになっています。病院側と相談の上で個室に再入院させました。病院側の特別許可を貰って病室に布団を敷き、妻が泊まり込むようになりました。最上階にレストランがあり、妻はそこで食事を取っているようです。汚れ物は妹が来たときに持って帰って貰っているようです。

妻が病院に泊まり込むようになってから8日目に母は息を引き取りました。11月14日のことです。父は、母が菜穂子に感謝していたことをみんなのいる前で打ち明けました。今はお通夜、告別式が終わって家族・身近な親戚だけで食事を取っています。

 家族や身近な親戚はみんな妻がよくやったと褒めてくれました。不倫のことはさておき、母の看病では暑い季節から秋まで約4カ月間ずっと面倒を見てきた妻に私も感謝しています。とてもいい加減な気持ちでできることではないことは私にも分かっています。医師の診断よりも延命できたのも妻のお陰であるとみんな口を揃えて言ってくれます。

ここ4カ月間の母の看病で、私の怒りや嫉妬は少し和らいできたことは確かです。夫婦で何ヶ月ぶりかでゆったりとした気持ちでお茶を飲んでいます。村澤との問題も解決し、いずれ伴侶を亡くした父親を自分たちが引き取ることになるかも知れません。そろそろ夫婦で向き合っていろいろ話し合う時期が来たと思っています。

 人間は誰でも過ちを犯します。大切なのはその過ちと向き合い、二度と同じ過ちを犯さないこととと、迷惑をかけた人たちに誠意を持って償っていくことが大切です。妻は本当に反省し、家族に償っていくつもりでいるようです。私はそれを信じようと思います。
  1. 2014/06/02(月) 00:56:58|
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薬剤師 最終回

11月22日土曜日の夜の一時、妻とお茶を飲んでいます。いい機会だと思い、私は切り出しました。
「菜穂子、俺と引き続きやっていきたいという気持ちに変わりないか?」俺は冷静に聞きました。
「はい、変わりません。あなたと別れるなんて考えたこともありません。一生一緒にいて償いたいです。お願いします、あなた。」

私は菜穂子のしたことを一生許せないし、忘れられませんが、菜穂子を愛しているのです。ですから私も妻と別れるなんて考えたこともありません。

「私は菜穂子のしたことを許せないが、もう絶対に不倫はしないと約束するなら引き続き一緒にやっていこうと思っている。約束できるか?」俺は妻を見ながら聞きました。

「はい、もう不倫なんか絶対にしません。」と言って妻は涙を流しています。
「今度不倫したら離婚だぞ!もちろんその時には子どもたちにもすべてを話すぞ!」
「はい。約束します。もう絶対に不倫しません。」

 この時私の頭に浮気する人間はまた忘れた頃に浮気をするものだという話をどこかで聞いたことを思いだしました。

 でも私はそんな言葉を信じてはいません。人間の行動様式をそんな単純にパターン化できるものではありません。人間の行動様式はもっともっと複雑怪奇なのです。確かに浮気を繰り返す者もいますが、生涯二度と浮気をいない人間だっています。いまは二度と浮気をしないと言う妻の言葉を信じようと思います。

「それからベッドでは俺のすることを拒否するな!俺を拒否しておいて、実はやって欲しかった。だから浮気をしましたなんて言われたら堪ったものではない!」俺は語気を強めて言いました。

「はい、本当に勝手だったと反省しています。これからは何でも試みてください。あなたのお好きなようになさってください。もう絶対に逆らいません。私もして欲しいことは正直に言います。」妻は涙で顔をクチャクチャにしたまんま言いました。

「よし、今晩早速試してみる。寝室では俺に従順な妻になるんだ!いいな!」
「はい、約束します、あなた。それではお風呂の準備をしますね。」と言って妻はいそいそとお風呂の準備を始めました。

その夜を契機に夫婦の夜の回数は増え、夜の生活を夫婦で楽しむようになりました。私が新婚時代にやってみたかった行為を妻は抵抗もせず受け入れてくれます。私好みの淫乱な妻になり、今まで見せたこともないような痴態を見せるようになりました。

 私にとって妻の不倫は決して許せるものではありません。しかし、妻が不倫をしたという事実はもう消せません。二度と不倫をしないと約束させることができるだけです。元の鞘に収まると決めたからには、不倫をした妻を許せないけれども、妻を受け入れる他ないのです。

私は妻を愛しているがゆえに、今はそれでよいと思っています。将来後悔することになるかも知れませんが、今はベストの選択をしたと思っています。決して後悔はしないと私は確信しています。

 妻が変わったのは夜の夫婦生活だけではありません。昼もとにかく甲斐甲斐しく私の世話を焼いてくれます。出勤のときも帰宅したときも私の着替えを手伝ってくれますし、座れば食事やお茶がすぐ出てきます。家では私のやることがないほど世話してくれます。
 とくに休みのときなどはうっとうしいほど私の側にいて何かと世話を焼いてくれます。そうしていることがとても嬉しそうなのです。彼女にしてみればそれも私に対する償いの表現なのかも知れません。

 今年の3月のある日、「外へ出てまた働きに出たい気持ちはないのか?」と私は何気なく妻に聞いたことがあります。
 「そんな気持ちはありません。」という言葉がすぐ返ってきました。妻にはその意思が全くないようです。もう会社務めはこりごりと思っているのかも知れません。

 「俺はお前に外で働いて欲しいと思っている訳ではないよ。ちょっと聞いてみただけだ。」私は照れ笑いしながら言いました。

 父親の問題は私たち夫婦と、父や妹夫婦とで追々よく話し合って、父親にとっても私たちにとってもベストの選択をしていけばいいのかなと私は考えています。夫婦でこの問題を真摯に話し合っています。

今年(2009年)の5月の連休を利用して父親と妹夫婦、そして私たち夫婦で関東のある温泉地に行きました。母を亡くし寂しい思いをしている父を励まそうと妹と相談し計画したのです。温泉宿で酒を酌み交わしながら追々考えていかなければならない問題について率直に話し合いました。父親との同居問題はいくつかの案を提示したのですが、肝心の父が決めかねており、まだ結論が出ていません。父は真剣に考えておくということなので、同じメンバーでまた改めて相談することにしました。

 どうやら父には同じような年代の人たちがいる有料老人ホームに入りたい気持ちがあるようなのです。私には老人ホームに関する知識がありませんので、この機会にいろいろ調べてみようと思っています。私たち夫婦は既に話し合って、父親の希望通りにさせてあげようと決めております。


  1. 2014/06/02(月) 00:58:02|
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