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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

序破急 - 序の5 営み

柚布子はベッドに仰向けに寝ると、脚を開いて目を閉じた。 ベッドの揺れが開いた脚の間に誰かが進んでくるのを知らせている。 柚布子は「あ~ん」と淫らな吐息を漏らしてその者に全ての自由を捧げる合図を送っているように見えた。

英生は柚布子の股間に腰を進めると男根を片手で握りその男根で柚布子の小陰唇を僅かに割り上下させた。
「あ、あ~ん」
柚布子の声が漏れる。英夫には薄いゴムを隔てても充分濡れているのが分かった。 英夫は男根のカリで柚布子の陰核を擦った。
「あ、いや~」
柚布子は腰をくねらせて挿入を催促しているようだった。 英夫は亀頭を小陰唇を割って膣口に押し入れた。
「あ、あ~ん」
柚布子の声は更に淫らさを増してきた。 英夫は亀頭がすっぽり隠れるくらいのところで止めると、そこで小さいストロークで擦り始めた。
「あ、あ、うん」
柚布子は喘ぎながら上体を少し起して手を延ばして英夫の腰を掴みにきた。 それは焦らさないで一気に奥まで入れて欲しいという合図なのだ。 英夫はその手を取ると、互いの掌を合わせて指を交互に交差させるように手をつないで、腰をゆっくり押し進めた。
「あん、あ、あ~」
由布子は背中を浮かせるように仰け反って英夫の男根を膣全体で感じていた。 英夫は柚布子に覆いかぶさると激しく舌を絡めた。

英夫は柚布子の尻を少し持ち上げるようにしてさらに密着度を上げると、亀頭の先が子宮口へ触れた。 その瞬間、柚布子の腰が引けた。 「まだ、早かったか」英夫はそう思いゆっくり腰を動かし始めた。 子供を産んでいない柚布子の子宮口はそれほど開発されていなかった。 むやみに触ると快感より痛みを感じた。 挿入初期段階で、その痛みが子宮全体を支配する快感になるほど経験はなかった。 英夫も痛がるものを無理やり感化させることはしていなかった。 挿入を続けて柚布子が高まって、逝くようになると痛みが和らぐのであった。 この開発の遅れが、いつか夫婦の危機になるとは思ってもいなかった。 結婚して5年も経つのに自らの男根で子宮口の快感を憶えさせなかったのが英夫の最大の落ち度であった。

柚布子は膣の中に挿入されたものの律動に合わせて喘ぎ声を上げていた。 前戯の時は瞼の重盛に高まっていたが今は英夫を完全に重盛に置き換えて喘いでいた。
「あん、重盛さん」「あ、来て」「重盛さん」言葉では単一の言葉を発しているが脳ではそのように叫んでいた。 そうすることにより一層高まるのを既に前戯の時に知っていた。
柚布子は喘ぎの中で違う男と契っていた。 やがて、下腹部に麻痺するような熱さがやってくるのを感じていた。

英夫は柚布子を突きながら覆いかぶさり柚布子の表情を魅入っていた。 「こんなに艶っぽいのは初めてだ」そう思いながら、唇が喘ぎの合間に違う動きをしているのに気が付いた。
「シ」「ゲ」「モ」確かにそのように動いたと思った。 英夫の中にムラムラと嫉妬心が湧き、いつもより高まってきたのを感じて、息が荒くなった。

「柚布子は重盛に抱かれたのか、抱かれているのか」そう思うと喘いでいる柚布子が重盛に抱かれている柚布子に見えて来た。
「柚布子、あー」
英夫は膣を突きながら両手で胸を荒々しく揉みしだいた。
「あ、あーん」
重盛に胸を揉みしだかれた由布子は悲鳴を上げた。 と英夫は錯覚すると肛門から内股にかけて自立神経が高まってきているのを感じた。
「あ、あ、柚布子、逝く」
「う~ん、いくぅ、逝って~」
同じ幅のストロークなのに時たま子宮口に当たるようになり、その瞬間柚布子が眉をしかめた。 英夫は子宮が下がって来たのを感じていた。
「柚布子、あっ、あっ」
「あ、あ~ん、あなた~」
柚布子は背中を浮かせ仰け反り、膣の中で英夫の男根が脈打つように動いているのを感じていた。 背中をベッドに落とすと呼吸の度に胸が上下し生き物のように乳房が揺れていた。 その乳房を英夫は揉み両方の乳首を交互に吸った。 そしてそのまま柚布子の上に覆いかぶさった。 すると柚布子は英夫の背中に腕を回し、互いに余韻を楽しむように暫く動かなかった。
  1. 2014/10/31(金) 22:20:36|
  2. 序破急・中務
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序破急 - 序の4 営み

柚布子は自分がいつもより濡れていることを自覚していた。 目を閉じて舌を絡めている時も瞼の内側には重盛の陰影が映っていた。 絡めていた舌は柚布子の舌を離れると柚布子の唇をなぞり始める。 その舌を柚布子の舌が追いかける。 何週か舌の追いかけっこ終わると、舌は顎から喉、胸へと尖らせてまま移動した。 口を塞がれていた柚布子は舌が移動すると、喘ぎ声を洩らし始めた。 「あ~、重盛さん」 思わず口から声が出てしまったと思い慌てて口を手で覆って目を開けると、夫の英生が左の乳首に取り付いて強く吸い上げていた。

英生はいつも柚布子にしているように右の乳房を揉みしだきながら、左の乳首を舌で愛撫していた。「いつもより、声出ているな」と思いながら妻の柚布子を見ると口を手で押さえながら喘いでいた。 そんな柚布子を見るのは結婚前に付き合い始めた頃以来だ。 そんな妻を英生は嫌いじゃないと思った。 英生は両方の乳首の愛撫を終わると、脇へと舌を進めた。 脇は柚布子の性感帯のひとつであることを夫婦になってから探し当てたのだ。 左の脇腹から脇の下へと舌を舐め上げるのと同時に右の脇は同様に掌で撫で上げるのである。 その動きに合わせるように柚布子は仰け反って背中を浮かせるのである。 反った胸は小ぶりの乳房ではあるが乳房の上にピンと乳首が立っている。 それを英生は片方を指で揉んで、もう一方を口に含んで甘噛みするのである。 そうすると柚布子は「あ、あ~ん」と淫らな声を上げるのである。

柚布子の脚は膝を立てたり伸ばしたり、開いたり閉じたりしてその付け根を何とかして欲しいと訴えていた。 英生の舌は臍から舌へと移動して柚布子の脚の付け根に到達するところである。 結婚前、柚布子は無駄毛の処理をしていた。 特に下のヘアーはパンティーからはみ出ないように剃っていた。 英生はその剃り痕に失望していたので結婚後は下のヘアーは剃らせなかった。 逆に脇の下はきっちり処理しているのを好んだ。 今、英生の舌はそのへアーを覆っている淡いブルーのビキニ・パンティーの淵をなぞっている。 僅かにパンティーからヘアーがはみ出している光景がたまらなくなく英生は好きなのである。 しかもクロッチ以外の生地は透けていてレース模様の間からヘアーが透けているのが英生にとってはなんとも言えないないのである。

英生も好きだが、柚布子もこの下着を勝負下着的にしているのを知っていた。 「これを付けて重盛と・・・」 そんな思いがふと英生の頭を過ぎった。 勿論、英生が入浴している間に柚布子が履き替えたものだ。
英生が下着の両方の腰辺りに手を入れるのと同時に柚布子が腰を浮かすと、英生は下着をお尻から脱がして膝まで下げると柚布子は両方の脚を器用に動かしながら脚から外した。 そして自ら脚を大きく開いてその間に英生を誘った。
逆三角形に見事に生えた茂みは陰核を覆い、大陰唇へと続いていた。 その大陰唇の茂みの間から小陰唇のピンクの襞が見えていた。 襞には既に薄っすらと愛液が光っていた。 英生は処理していない茂みに唇を細めて息を吹きかけると、茂みがそよいで陰核が顔を出す。 すると「あ、あっ」と柚布子は声を洩らした。

英生は人差し指と薬指で柚布子の大陰唇の茂みを上下に撫でてから小陰唇の内側へ指を移動させ、襞を開き中指を伸ばした。 充分濡れているとは言っても膣口はまだ狭い。 中指がやっと入るくらいに絞まっている。 英生は指を徐徐に奥に入れていく。 柚布子細かい喘ぎ声を連発させていた。
英生は柚布子の脚の間から一旦外に出ると右手の人差し指と中指を膣口からゆっくり挿し入れると同時に腹から上えとキスマークを付けるように接吻をしていき、三度柚布子と舌を絡めた。 英生の右手は膣襞のザラッとして部分を二本の指で激しく擦るのと同時に親指で陰核を押しつぶすように押さえた。
舌を絡めていた柚布子は快感に舌を絡めてはいられなくなり、口を英生をから逸らすと「あ、あ~、あ~ん」と叫んで、英生にしがみついた。 "プチ逝き"と英生は名付けていた。

夫婦の呼吸とは不思議なものである。 英生と柚布子はどちらに促されるということもなく上体を入れ替えた。 柚布子は軽く英生と舌を絡めると英生がしたことと同じように舌を英生の乳首まで運ぶと両方の乳首を舌で愛撫した。 女のように喘ぐことはないが気持ちいいと英生は思っていた。
柚布子は一気に下腹部へと舌を進め英生のトランクスを脱がした。 茂みを掻き分け英生の男根のカリから下を上下に扱いた。 柚布子の指が英生の男根を昆虫の足のような動きで絡むのを見ているのがとても好きであった。 ましてや柚布子は今年になってからネイルに凝っているから、その爪でカリを刺激されると英生は我慢汁を洩らしてしまうのである。 主婦でありながらネイルに凝るなんてろくに料理も出来ないに違いないと言う人もいるが、この光景を失うくらいなら料理なんて俺がやるとまで思っている。
 
柚布子は我慢汁を亀頭全体に塗りたくると男根を口に含んで吸いならが口でしごいた。 英生と結婚して二人でAVを見ながら会得したものである。 柚布子はそうすると英生が悦ぶことを知っていた。 しばらく英生の男根をしゃぶったり扱いたりして充分に男根が硬直しているのを確認すると柚布子は枕元に手を伸ばし、コンドームを手に取り袋を破ると中身を取り出し、男根に被せた。 この瞬間男子ならだれでもそうであるが、英生も少し醒めるのであるが、幸いにも柚布子のネイルの指がゴムを被せる仕草は卑猥だと感じて硬直を保っていられるのである。
  1. 2014/10/31(金) 22:19:16|
  2. 序破急・中務
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序破急 - 序の3 兆候

英生はたいして酒を煽れずに一時間ほどで飲み屋を後にして自宅へ帰った。 自宅には当然、柚布子が先に帰宅している。
「あら、お帰りなさい、早かったのね」
いつもと変わらない妻の声がして英生はほっとした。
「あまり、盛り上がらなかったんですぐにお開きになったんだ」
「そうなの、でも飲んで来るって言ったから何も用意してないわよ」
「うん、いいんだ、ちゃんと食べてきたから」
「そう」
いつもの他愛のない会話である。

「ところで、展示会の方はどうなの?」
英生は展示会のことに話を振った。
「結構、来場者多くて混んでたケド、ほとんど冷やかしの客ばかり、不況だから」
「そ~なんだ」
「お得意先とかも来たんでしょ?」
「来たとは思うんだけど、バタバタして挨拶も出来てないわ」
柚布子は親会社に転属してから営業と一緒に出歩くようになっていたので営業トークが上手くなっていた。 自分でも夫の追及を流してしまったことに驚いていた。
「うちの、小宮山とか重盛も来たんじゃないの?」
「来場者記録まだ見てないからわからないけど、招待状出したから来てると思うわ」
「ふ~ん、そ~なんだ・・」
妻は明らかに嘘をついている。 隠すことでもないのに隠されて、 英生の胸の中を取り残された感の風がよぎった。 しかし、そこは夫婦、柚布子は風を読み取った。
「ねぇ、まだビール飲める? 私も飲みたいから」
「ああ、飲めるよ」
「何か作るね、その間にお風呂入っちゃって」

二人はソファーに並んで缶ビールを飲みながらテレビの映画を観ていた。 しかし、映画の中身はどうでもよかった。 夫に寄りかかる柚布子は今日の重盛とのことを思い出していた。 そして英生もまた、今日の公園での妻と重盛の様子を思い出していた。

英生は柚布子の左肩に手を回していた。 その手を脇の下へ伸ばし、胸へと運んだ。 そして、掌全体で胸を揉みはじめていた。 スウェットのトレーナーの上からでもブラジャーに包まれた乳首の勃起がはっきりと分かった。 英生は柚布子の右の耳たぶを甘噛みした後舌を耳の穴へと尖らせて入れた。
「あ、あ~」
重盛にされた時と同じような状況ではあるが、英生に身体を委ねていることだけは違っていた。 英生は首筋に舌を這わせ、時より強く接吻した。
「ん、うん、あん」
柚布子の艶かしい声が漏れはじめていた。 英生は胸を揉んでいた手をトレーナーの裾から中へ滑りこませると胸まで引き上げブラジャーを上にずらし、左の乳房を露にさせたかと思うとトレーナで再びその膨よかな胸を覆った。 そして、トレーナーの上から乳首を探し当てて指で弄んだ。 その行為が柚布子には重盛との行為を思い起こさせていた。
「あん、は~、んっ」
柚布子は一瞬、夫と重盛を頭の中で入れ替えていた。 そして公園では必死に防いでいた唇を自ら英生の唇を求めて、濃厚な接吻を始め、互いの舌を絡め合わせ吸い合った。 公園では堅く閉ざしていた腿も今は何とかして欲しいといった体で開いていた。 英生は勝って知ったる距離感で、舌を絡ませながらでもスカートを捲り下着の中に指を滑り込ませた。 そこはすっかり潤んでいた。
「あ、う、ううん」
柚布子の声は淫らさに変わっていった。

英生は右手で股間を弄りながら、トレーナーとブラジャーを片手で捲くりあげようとするが片手ではぎこちない。 柚布子は唇を離すと、自分でトレーナーとブラジャーを取り、英生の唇に再び吸い付いて舌を絡めてきた。 英生は暫くは柚布子のしたいように舌を絡めていたが、唇を離すと右の乳首に吸い付いて舌で乳首を愛撫した。 時には赤子のように吸い付き、時には軽く甘噛みした。 その度に柚布子は淫らなため息を洩らしていた。

英生は右手の掌に柚布子の愛液が流れるのを感じていた。 「今日は随分と早く濡れているな」と思った。 柚布子の脳にはサブリミナルのように重盛が浮かび上がっていたのを英生は知る由もない。
「むこう、行こうか」
英生が寝室の方を顎でしゃくると、柚布子は頷いて、ソファーから立ち上がってスカートを取るとパンティだけの姿になって寝室へと向かった。
  1. 2014/10/31(金) 22:18:30|
  2. 序破急・中務
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序破急 - 序の2

柚布子はとある機器会社の営業支援課でいわゆる販売の為の機器の技術的なサポートと納品までの全てを行っている部署である。 その会社の営業は御用聞きみたいなもので契約書と請求書の処理だけしていれば給料が貰えるので、営業支援課が納品を仕切っていると言ってもいい。


もともと柚布子はその会社の子会社からの転属であった。 柚布子は理工系の大学を出ていることもあり、子会社ではファームウェアサポートを担当していた。 数年前の不況で子会社を整理することになったが、サポート部門は残さざるを得ないので柚布子は親会社に引き取られたのである。

夫の英生とは子会社時代の先輩、後輩の中である。 英生は開発部にいて日本独自仕様への変更を行っていた。従って、サポート部門は開発部門に技術的な問い合わせを頻繁に行うので親しくなり、付き合うようになって結婚した。 会社では旧姓で通すのが常識になっていて、給与明細等の人事労務関係以外は全て旧姓を使用していた。 親会社へ転属した時に夫の姓にしても良かったのだが、E-mail は親会社のドメインを使用していた為、そのまま旧姓を使う方が業務上都合が良かった。

一方、英生の開発部門は競合する会社に売却されてしまい、柚布子とは別の会社に勤めるしかなかった。 さらに競合会社と言っても受注残が柚布子の会社より多かったので子会社整理の風が吹くのが数年遅かっただけであった。
結局、また会社を変え今では派遣でとあるSI会社のデリバリー部門にエンジニアとして働いている。そのSI会社では以前の親会社、つまり柚布子の会社の製品も扱っているので英生にとってはうってつけであった。

英生が派遣されているSI会社担当の新しいアカウントマネジャーが柚布子であった。 柚布子と英生が夫婦であることを知るものはそこには居ない。


重盛浩太はSI会社の製品企画部の中核社員である。 取引先から製品を購入し、システムとして組み上げ販売している。 どこの会社も全面禁煙で、重盛の会社も地下駐車場の外れと屋上の緑地の陰が喫煙所となっていた。 雨が降らない限りは重盛は屋上の喫煙所を使用している。

「重盛さん、午後は臨海地区の展示場でのエキスポに行くんですよね?」
喫煙しながら部下から尋ねられた。
「ああ、行くよ」
「購買部の小宮山さんも昨日行って、取引先の生田さんとお茶デートしたらしいですよ」
「ああ、知ってる。」
「なんか、スカートも仕事で来る時と違って短めで、ブラウスも色っぽかったらしいですよ」
「あいつの大げさな表現だよ、そんなわけねぇ~だろ、バーカ。営業だよ、営業でお茶しただけに決まってんだろ」
「そっすか、重盛さん先越されましたね」
「バーカ、なにくだらねぇ~とこ行ってんだよ」
重盛と部下は煙草の火を消すと屋上から降りていった。 喫煙所は生垣で2つに区切られていて、もうひとつの喫煙所には英生が煙草を吸わずに生垣越に重盛の会話を聞いていた。 そして、妻の昨日の出掛ける時の服装を思い出していた。 取引先の生田とは柚布子の旧姓である。

柚布子の会社も展示会に製品を出品していて、期間中は柚布子も応援に行っているのである。
  1. 2014/10/31(金) 22:17:30|
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序破急 - 序の1

柚布子は重盛に肩を抱かれていた。 重盛の吐息が右の頬に当たり迫ってっくるのを感じ取っていた。 重盛の唇は柚布子の唇を目指しているのは間違いない。 重盛に肩を抱かれているというか抑えられている状態では逃げ場はない。
「だめ」
柚布子はそう言っておもいきり顔を左に向けた。 重盛の唇は深追いはせずに柚布子の右耳へと転進して囁いた。
「どうして、いいだろう?」
重盛の吐息が柚布子の右耳にかかり首筋が熱く感じ易くなっていった。 その首筋に重盛は唇を着地させ軽く吸った。
「はぁっ」
微かに柚布子は声を洩らしてしまった。
「だめ、いけないわ」
柚布子の声には耳を貸さず重盛は唇を上下させ髪の香りとも肌の香りともつかね女の香りを吸い込んで「この女を絶対ものしてやる」と心で呟いた。

柚布子の肩に回した手を肩から脇へと下ろし、ブラウスの上からだが胸の隆起を掌に収めようとしていた。 柚布子は肘でそれを食い止めようとすると重盛の唇の進行を重盛の上体を押さえて防いでいた手を引かざるを得ない。 柚布子は唇の進行を食い止めることにした。
重盛は柚布子の左胸をまさに掌中に収めていた。
「お願い、やめて、だめっ」
柚布子は依然として拒否の意思表示をしている。
「どうして、もういいだろう?」
重盛は左の掌をゆっくり動かしはじめると同時に首筋を少し強く吸った。
「あ~、だめ、やめて、重盛さん」
柚布子の意思とは裏腹に重盛の左手の指は柚布子のブラウスの上からでも乳首が堅くなってきたのを検知し、人差し指と中指の間に挟んで揉みはじめていた。 もはや唇を奪うのは時間の問題と重盛は思った。

柚布子は重盛と会う時はビジネススーツが多いが、この日は重盛の会社ではないので普段会社に着ていくシフォンスカートを履いていた。 その薄手の生地は重盛の残った手の進入を容易に許してしまっていた。 柚布子は腿を固く閉ざしてはいるが奥に重盛の手が届くのは時間の問題である。 重盛は固く閉ざした腿に指を這わせて、奥にいくほどストッキング越に湿り気を感じ取っていた。

重盛の指が奥に到達して敏感な部分に触れたと同時に柚布子は公園のベンチから立ち上がった。


夕闇が臨海地区の公園をすっかり覆い、そこかしこのベンチにはカップルが腰を下ろし語らうもの、あるいは頭のシルエットが重なっているカップルも出始めていました。 それらのカップルの中に中務柚布子(31歳)と重盛浩太(34歳)の姿があった。 歳の頃も同じでどこにでもある仕事帰りのカプルに見えた。
そして、このカップルの為の公園に連れのない男が柚布子たちの方を歩道橋の階段の踊り場から凝視している。 中務英生(36歳)、柚布子の夫である。

英生からは二人はベンチに座って重盛が柚布子の肩を抱いて耳元で何か囁いているように見えた。 そして柚布子が立ち上がり、新交通システムの駅に向かって歩きだし、重盛もそれを追っていた。 英生も離れてその後を追った。 地下鉄に乗る時に柚布子と重盛はそれぞれの自宅方面の路線へと分かれて行った。 英生はそれを見届けるとどこか一杯ひっかける場所を探した。 柚布子には付き合いで飲んで帰ると電話をするつもりだった。 妻と重盛の光景をみて素面では妻の顔が見れないかも知れないと思ったからである。
  1. 2014/10/31(金) 22:16:33|
  2. 序破急・中務
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強奪された妻 第2回

最悪の事態が頭の中を駆け巡り、私は男子トイレを飛び出し耳を潜めると…




「んくっ‥んあっ‥あぁん‥」すすり泣きの様なくぐもった女性の声が微かに聞こえて来ました。

私は全身総毛立ちました…あの鼻にかかった控えめなあえぎは‥妻の、妻の独特のあの時の声だったからです。


私はもう一度個室を見ました…!異常なし!キョロキョロ周囲を見回しながら女子トイレの個室を急いで確認しました!
ここも、もぬけの殻…

(何処だ!何処に居るんだ瞳!)声が聞こえるのに…居場所が解らない…オロオロしながら周囲を見て回ると…………!!

来る時は慌てていて気付きませんでしたが、そこには男子トイレの先、建物の角を曲がっ所‥一番奥に身障者用のトイレがあったのです!
 
そして‥そこには赤い使用中のランプが点いてるではありませんか!

 私は恥も外聞も無くその扉にへばりついて耳を澄ましました。

男女の荒い息遣いがはっきりと聞こえてきます。そして「ヌチュッ、ピチャ!ヌチャッ、ぺチャッ!」という粘りを帯びた規則正しい音も…!!

そして!!「あひっ‥あぁんあ、ダメえっ‥」妻の嬌声が今度ははっきりと聞こえてきます。

私がそれを確信するのを待っていたかのように男の声がしました…

「う、うひっ‥た、たまんねえよ‥奥さんのマンコ‥たまんねえよ‥チンポが、と、とろけそうだぜ!ぅぅっ…」

どう聞いても60歳近い男のしわがれ声です。

男は私の妻から快楽を貪るように気持ち悪く声を上ずらせながら続けます

「うっ‥うぉっ‥犯りたかったんだよぉ‥ハァハァッ‥あんたみたいな脚が長くて綺麗な奥さんと‥ハァハァッ‥綺麗な奥さんのマンコを…オォッ
…犯してみたかったんだよ!」

(さ、捧げてるのか?!家庭を守る妻の身でありながら、見ず知らずの男に‥肉体を捧げさせられているのか!?)

私は頭に血が上りきってしまいました‥が『助けなければ』と扉を叩こうとした時、フッ!とあの変質者達の常軌を逸した顔が浮かびました…

『冷静になれ…よく考えろ!』私は自分に言い聞かせました。

『今、騒ぎ立てて…もし、居直られたら…刃物を持っていたら……どうしたらいいんだ?!』

妻の命が…と、最悪の事が頭を過ぎり、ただ立ち尽くすだけでした。


その間にも…いやがおうにも聞こえてくる、変質者の呻き声と妻の嬌声…

そして、私の耳に衝撃的な声が…

「ハァハァ…たまんねぇよ!ハァハァ!だ、出すぞ!出すぞ!奥さん…」

「あんっ…あぁ、あっ…ぃやぁっ…」(おまえ!まさか…!?感じているのか?!)

妻を犯す変質者のしわがれ声と共に聞こえてくる、妻の‥昇り詰めようとしているときの声…!

「ズリュッ…ヌチュッ…‥ヌチュッ‥ヌチュッ!ヌチュッ!…」早まって行く粘着音

「あんっ‥あんっ‥あっ‥あっ‥あっ!ぁあっ!」それに合わせるように響く妻の嬌声…

今にも昇り詰めそうな妻の淫らな声を聞いた私は激高し、心の中で(ヤメロ~ッ瞳!逝くな!逝かないでくれ!)と叫んでいました。

しかし、その願いも虚しく「ぬぉっ‥ぐはっ‥うぐっ‥うぐぐぐぅっ…」

妻に精を打ち放つ変質者の気味の悪い呻き声と同時に「‥あああっ‥ぃやぁ‥いっいっ‥んんんんんっ…」

私との愛の営みの時と同じ、歯を食いしばり押し殺すような妻の最後の声が聞こえてきました…

「はぁっ‥はぁっ‥」

昇り詰めた妻の荒い息遣いが聞こえ、ショックの余り私はその場にへたり込んでしまいまいた。

…そして休む間もなく…放心状態の私の耳に声が聞こえてきます

「ヘヘヘッ‥坂井‥瞳サン!‥淫乱な奥さんだなぁ‥何回逝ったか覚えてるか‥おい!?」

「えっ!‥はぁっ‥はぁ‥わ、わかり‥ませんっ‥はぁっ…」

(えっ!?もう一人居たのか?)息も絶え絶えに応える妻に問い掛けてきたのは別の男の声でした…。

「フフフッ‥あの乱れようじゃ分からないだろうなたぁ…八回だよ…ハッハッハ…」

(八回!?こんな変質者達に犯されているのに八回も逝ったのか?!)

私は八回という言葉に絶句すると同時に、何時まで続くんだ?こんなのが続いたら…妻がどうにかなってしまうのでは…激しい胸騒ぎに襲われました。

「それにしても、いい躯してがる…この躯であの乱れようじゃ、旦那一人じゃ物足りないだろ…え!どうなんだ?」

「あぁん‥ぃやっ‥主人の事はいっ‥お、おっしゃらないでぇ‥」(そ、そんな変質者相手にどうして敬語なんか使うんだ!)

妻はこの男に躯を弄られているのか?妻の声が荒い息遣いから鼻にかかった甘い声へと変わったのを感じました。

「ヘヘヘッ‥いいぞ!その調子だ…奥さんみたいな上品のな顔立ちの人妻には、お上品な言葉遣いがピッタリだ!!

俺達を汚い物でも見るような目で見やがる、品のいい人妻を犯すのは‥ハァッハァッ‥ゾクゾクすんだよ!!」

「はあぁん‥そっ‥そんなぁ…」(く、くそっ!そんなくだらないことの為に…!!)

「あぁ‥そんなに‥ジロジロ見られたら…は、恥ずかし‥いっ…」

「ハァハァッ‥くっ‥たまらねぇ肉付きしてやがる‥ハァハァ‥い、色っぺえ水着の跡クッキリつけやがって‥

乳が‥ここんとこだけ、まっ白じゃねえかよ……それと…ここも…お、俺ぁいっぺんでいいから、あんたみたいなスラリとした美人の人妻の…

こういう日焼けの跡を舐めてみたかったんだよ…」

《《《その日焼け跡とはきっと…………………………さかのぼること3週間前に私達家族でタヒチへ旅行に行った時に現地で買った水着…
36歳の主婦にとっては国内で着るにはかなり抵抗がありそうな、紐ブラ・ハイレグのビキニ!!その時についた日焼け跡のことかと思います…》》》



「あんっ‥お‥およしになってぇ‥そ、そんなところ、お舐めに…ならないでぇっ…はぁっ‥ううっ」

「ピチャッ!ペチョッ!チュルッ!」唾液の淫靡な音がこだまします…。

その音は妻の身体が既に何らかの液体でかなり濡らされている事を物語る高い音でした。

「それにしても…随分食い込んだ水着だったみてえじゃねえかぁ‥!ハァッハァッ‥し、尻にくっきり跡が残ってんぞ!ハァッハァッ‥

こ、この跡が!たまんねえんだよっ!…ペチャッ‥ズチュゥッ‥」

「はぁん‥あぁっ‥ぃやぁ…」

「‥ハァッ‥ハァッ…こ、こんなヤラシイ水着を着て…水着の尻見られて感じてたんだろ…!どうなんだ?ん?瞳!

今日のように、何処の誰かも分からない男に‥ここを‥こうされたかったんだろ?ズチュゥッ‥ピチャピチャピチャッ…」

「ああんっ!そ‥そんなぁ…あぁっ‥そんなこと‥ち、違います…あぁッ!」

見ず知らずの声だけの男が平然と妻を名前で呼ぶこと、更に妻が媚びるようにそれに応えている会話に私の頭は完全に焼き付いてしまいました。

「いいか!正直に答えろよ!!‥ハァッ‥ハァッ‥さっきもよ‥おまえが、ガキ連れて歩いてる後から、俺達が付いていたのに気付いていたよなぁ!?」

「えぇっ?!…………はっ‥はい…」

「ハァッ‥それで‥ハァッ‥どう思ったんだ?ハァッハァッ‥正直に‥答えろ!」

「えぇっ!?…………き、気持ち悪いと…お、思い…ました…」

「ヘヘヘッ‥だよなぁ?!…でもよ~おまえはこっちの尻だけ水着を‥食い込ませて‥ハァッハァッ‥こ、この白い尻を‥食い込みを直そうともせずに‥

その気持ち悪い俺達に‥見せつけながら‥歩いてたんだよ…!ハァッ‥ハァッ‥無意識のうちに、おまえ躯が‥男を欲しがってんだよ!!」

「あぁぁ…そ、そんなぁ…」

確かに妻は水着の食い込みを直すのも忘れ、子供との遊びに夢中になっていました

そして、それを波打ち際から見ていた私は、我が妻ながらあまりの艶かしさに海パンの中が勃起していた事を思い出しました…

まさか、その時から奴らが妻の近くに居たとは………………………………

「ハァッハァッ…もっと!‥もっと尻を突き出すんだ…………………へへへッ…そうだ!いい眺めだぞ‥瞳…」

「イヤァ!そんなところ…見ないで…下さ‥い…」

「ハァッハァッ‥す、凄いぞ…瞳のマンコが精子まみれになってるぞ…この胎内に何発ブチ込まれたか覚えてるかぁ?!

ハァッハァッ‥…5発だよ!この胎内が5人分の精子でいっぱいになって溢れ出してるぞ…こりゃ確実に妊娠するなぁ…瞳?」

「あぁ‥そ、そんな‥こと‥あんっ‥おっしゃらないでぇ‥」

(くっ!私の妻になんて酷いことを…)

変質者達に犯され汚されてしまった妻でしたが、『もしかしたら胎内までは汚されていないかも…』

という私の一縷の望みもこれで、完全に断たれてしまいました…

「ここを‥ハァッハァッ‥こうやって‥なぞられると‥たまらんだろう‥瞳の淫乱マンコが欲しい欲しいってヒクヒクしてるぞ…

…これだけ犯られても、まだこれが欲しいか?…」

「あぁっ…そんなに意地悪ならさないでぇ…あっ…あぁぁ‥…………ほ、欲しいっ‥です‥もっと‥もっと‥くだ‥さい………………」
 
妻の声の後『ズチュッ…』という粘り帯びた音とともに「……んあっ!!あうっっ…!」と妻の苦悶の声が響きました。

「ハァッハァ‥どうだ‥望みどおり‥ウッ‥ぶ、ぶち込んでやったぞ…ハァハァッ‥」

快楽に溺れ完全に理性を失っているとはいえ、変質者の男根を欲し哀願する妻の声に底知れぬ怒りを覚えました…

しかし、その薄汚い肉棒で愛する妻が貫かれる、その瞬間の苦しげな声を聞いてしまった私は、妻が串刺しにされているような錯覚に陥り

、思わず顔をしかめてしまいました。

「あんっ‥あぁ‥いぃっ‥あん‥あんっ‥」

聞いた事のないような、大きな声でよがり始める妻…

そして、粘着質の規則正しい音が徐々に間隔を縮めていきます。

「ほらぁ!瞳!もっと尻を振るんだ!いやらしく…そ、そうだ!そうだ!へへへッ…いいぞ…」

(お、応じているのか!?こんな、こんな所で‥何処の誰かも分からない変質者の求めに応じて、尻を振っているのか!?瞳!)

「そうだ‥ハァハァッ‥こ、媚びるように、俺のチンポをこねるように、尻を『の』の字に振るんだ!!

‥‥お、おひっ!そうだ!た、たまらねえよ!たまらねえよ…瞳!」

「あんっ‥イヤァ!‥あんっ‥あはんッ!」

今まで夫である私でさえ聞いた事の無いような、ゾクっとくる瞳の媚びるような声が聞こえてきました…。

「あひっ!ダ、ダメええ!そ‥そこ‥いやっ!あうっ‥お、おゆるしになってぇぇ‥あぁぁ‥」

一際高く妻が声をあげます

「ハァッハァッ‥なんだ?奥さん、ここか?ここがいいのか?ん?こうか?こうか!」

「ズニュッ、ニチャッ・ヌチャッ・ヌチャッ・ヌチャッニチャッヌチャッッ…!」一気に粘着音が早くなりました。

「アンッ!ダメッ!アンッ!イヤッ!やめっ‥ゆ、ゆるしてええぇ…!」

妻の声も切羽詰まった声になってきます。

(ほ、ほじくられているのか?感じる所を?薄汚い男の生殖器でなぞり上げられているのか!)

「「ひ、瞳!チュッチュッしようや!おら、舌出せ!」(チュバッ!クチュッグジュッ!)

舌を貪り合う音が聞こえます‥

そう、明らかに音は二つ‥ 一方的に男に貪られているのではなく貪り合う男女の音です…

「あんっ‥ね、ねえ‥お、お願いです‥わ、私‥もう ‥!!!」

「ハアッ‥ハアッ‥グフフフッ、言っただろ?『あなた』って呼べって!」

(な、何だって!?こ、この身の程知らずの変質者が!)

しかし、私の怒りは次の瞬間絶望に突き落とされました。妻の美しい声が響いたのです

「あんッ‥あなた!すっごい! 瞳‥すっごくイイの‥!ねえっ!ねえっ!もう…どうなってもいいの…!お願いぃ‥あなたぁぁぁっ…!」

『あなた』それは最初の子供が生まれた頃から、妻が私を呼ぶ時の言葉‥勿論、愛しあう時も…その言葉をこんな奴に…

そんな妻への怒りよりも、こんなになるまで愛する妻を‥寄って集って堕とし込んだ変質者達に対して、表しようのない怒りが込み上げてきました…

「ハァッハァッ‥うぉっ‥いっ‥いいぞ!マンコが絡み付いてくるぞ‥瞳‥!

こ、この淫乱女め… おらぁ!‥さっきのデブオヤジと禿げジジイにしたように、お‥俺にもおねだりしてみろ!ほらっ!瞳!」

「あんッ‥ほ、欲っしいっ‥!!!あなたのっ‥精子が欲っしいの…!お、お願いです‥ぶ、ぶつけてぇ…!

瞳の淫らな子宮に‥あぁぅっ‥あなたの精子‥い、いっぱい、いっぱい注いでください…ッああぁぁん…!」

(もう…ダメだ…)完全に叩きのめさてしまった私は、何も考えられなくなり放心状態で立ち尽くし………………

…………気が付くと海パンを膝まで降ろし、勃起したペニスを握りしめていました…

そうです!私は建物の陰とはいえ、屋外で下半身を露出させていたのです!

「ぐひひひっ…いいぞ!いいぞ!‥ぐはぁ~気持ちいい!瞳のマンコ気持ちいいぞ!

出すぞ!おら、逃げんな!逃がしゃあしねえよ!おらっ!尻をもっと上げろ!一番奥で直接ブチ当ててやる!そうだ!おらっ!」

「あんっ!あひッ!あんっ!ねぇ、抱いて!後ろから瞳をギュッってしてぇ!」

「いいぞ!ほら!こうか!こうか!」

「んぁあっ!ねぇ!アナタッ!ねぇッ!‥い、一緒に‥!イッてぇぇぇl!」

「おお!いくぞっ!孕め!孕め!孕め‥う、う、うぐっおおおおお~!」

「あひッ!あひッ!いいいいいっ‥んぃやああああぁぁぁぁッッ~!」

あたりを憚らない声を上げ、完全に雄と牝の獣のような叫びをあげて私の愛する妻は、

見ず知らずの下劣な男の精をその身に受け止めさせられたようです。

「おひっ!出る!出る!とまらねえ!精子とまらねえよ!おい!まだだ!倒れんじぇねえ!全部だ!全部受け入れろ!そうだっ!ぐくうっ!」

男は骨の髄までしゃぶり尽くすように、最後の一滴までも私の妻の胎内に注いでいるようです…。

妻はからは、ただ「ひはっ、ひはっ」 と激しく酸素を欲する呼吸が聞こえるだけです。

おそらくは身も心も‥歪んだ快楽に引きずり込まれて、焼け爛れ、男のされるがまま、人形のように精を注がれているのでしょう。

そして、私は‥この男が言った、先程通路で私がすれ違った男達にも愛する妻が汚されたことも…深く考えられないほど呆然とし、

本来なら私のものを受け止めるべき妻の躯に他の男の精が打ち込まれるのを聞かされながら、目の前の扉に‥空しく射精していたのでした…。

  1. 2014/10/30(木) 20:32:34|
  2. 強奪された妻・坂井
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強奪された妻 第1回

私の妻は『坂井 瞳』36歳 見た目の雰囲気・性格ともに大人しいく慎ましやかな感じで、 言葉遣いも丁寧で清楚な雰囲気の美人であるから
なのか、痴漢やストーカー的被害に遭い易く被害に遭っても抵抗出来ずにじっと堪えてしまうタイプで、それが変質者を付け上がらせてしまう……。

身長163㌢バスト86㌢Cカップ、くびれた腰、思わず触りたくなるむっちりと張ったお尻。
アンバランスな顔とスタイル・・・妻は水泳のインストラクターをやっており職場でも間違いなくいやらしい目で見られているでしょう。

一度、妻が競泳水着とサポーター・タオル等濡れ物を入れた袋を職場の女子更衣室に忘れてきた日があって次の日、出勤すると無くなっていた事
があり2、3日後べったりと精液が付けられた状態でポストに入れられていたこともありました。

妻に余計な不安感を与えないよう知らないふりをしてましたが、最初に見つけたのは毎朝ポストへ新聞を取りに行く私です。
明らかに誰かが来た跡。水着の胸部分と股間部分、サポーターは一人の男から放出される量とは思えないくらい、精液まみれでした…。

その後も月に数回、勤務中の妻の水着姿を盗み撮りした写真に赤マジックで『愛してる』等と気味悪く書かれ、べったりと精液が付けられた物が
ポストに投げ込まれていたり…
そのコメントもや写真の合成も次第にエスカレートしていき『お前を必ず孕ましてやる』とまで書かれたり、水着姿の尻のアップの周りを取り囲
むように勃起したペニスが並べられた写真まで…

さすがに私も不安を感じましたが、妻の勤務は必ず日中であったのと夜の外出には必ず同行するか、送迎するようにしていました


そんな妻ですが、子供を産むまではセックスに対しても奥手で毎度毎度、生娘のようにじっと行為が終わるのを待つだけで、私のふがいないも
手伝い「こいつ不感症なのか?」と思わせることも頻繁にありました…

しかし、二人目を産んでからは急激に感度が上がり始め、今ではセックスとなると人が変わったようになる。

私のような短小早濡でも1回の行為で何度も何度もイク淫乱女に変貌する、私はそのギャップが好きで堪らないのですが、余りの乱れ様に時折
不安になり 行為の最中に「そんなに感じて…瞳は…誰にされても感じちゃうんじゃないか?」と問い掛けると「そんなことある訳ないわ…
あなただけ…あなただけを愛してるの…愛してもいない人に抱かれて感じるなんて…絶対にない…」

途切れ途切れの声で答える妻に愛おしさを感じながらも、「もしも…」不安は拭えない自分がいました。



これは先日、私達家族4人と近所の妻の友人『黒岩 麻理』とその子供達とで市内のプールへ行った時の話です。

背中の大きく開いた黒のワンピース水着で颯爽と更衣室から出てきた妻…夫である私でさえ見とれてしまう立ち姿。
一方、黒岩麻理はというと背も低く丸々と肥えた体、妻より4歳も若いのに老けた意地悪そうな顔…全く正反対の二人が友人であるということが
信じられない…

天気にも恵まれ、芋洗い状態のさざ波ブールへ…妻と麻里と子供達は深い方へ、私はビデオカメラを持って下の子供と波打ち際で遊んでいました。

 十数分後、黒岩麻理と子供達が引き上げてきて…妻と逸れた…とのこと。

子供達を麻理に任せ私一人で混み合うプールを捜し回ると壁際に、何かを取り囲むように家族連れやカップルで賑わうプールには不似合いな、
むさ苦しい男達の団体が…どの顔も醜く加齢し、中には六十歳近い男の姿まで…
 
不審に思い近付いてみると、波に揺られて動く男達の赤黒く日焼けした身体の隙間から、見覚えのある黒いワンピース水着の胸の辺りが見え隠れ
 そして、俯き顔を歪める妻の顔が私の目に飛び込んで来ました。

妻の身に危険が!!と思った私は慌てて助けるべく近付こうとしましたが、あの状況で妻が何をされているかは容易に想像出来る中、人込みを
掻き分けて進むうちに『妻が痴漢されている…ちょっとだけ見てみたくないか…?!大丈夫だ!イザとなったらここなら簡単に助け出せる…』
興奮した私は悪魔の囁きに負けてしまいました。

男達に気付かれないよう静かに近付き覗き込むと、俯き顔を真っ赤にして弱々しく首を振り躯を揺すり必死に抵抗する妻の姿が…
その異常な光景に興奮し海パンの中を勃起させながら覗き込んでいると、妻が一瞬『ビクッ!』と躯を震わせ、それと同時に「ハッ!?」
と驚いたような表情で空を見上げる!

そして、眉間にシワを寄せ哀しげな表情でがっくりと顔を伏せる妻・・・
『妻は水中でどんな事をされているんだ!?』
どうしてもこの目で見たくなり、水中へ潜ると男達の身体の隙間から見え隠れする想像以上の妻の無惨な姿が!!

両腕はがっちり掴まれ勃起した肉棒を無理矢理握らされ、水着の上から上半身…特に両乳房は荒々しく揉みくちゃに…
下を見ると辛うじて爪先立ちで支える片方の脚、もう片方の脚は脹ら脛を二本の手で掴まれ、脇腹に付きそうな程大きく広げられ…

愛する妻の秘部を覆い隠す為にあるべき筈の水着は一本の手によって綺麗に処理された陰毛がはっきり見える位に、一本の紐のようになる程
引っ張られ、大きく広げられ剥き出しになった尻肉や太股には無数の手が!!その感触を楽しむかのように蠢く・・・

そして、その両脚の中心には!!!
ゴツゴツした手から延びる一本の太い指が妻の胎内へ突き刺さっている…

その指の持ち主がポケットから何やらチューブのような物を取り出すと、妻の胎内に突き刺していた指を引き抜き、その指にチューブから
半透明の軟膏を絞りだし、再び妻の胎内に突き刺し捏ねくり回している。

その驚愕の光景に鼓動が高まり息苦しくなった私は、水中から顔を上げ男達の身体から見え隠れする妻の様子を伺いました。

すると時間が経つにつれ先程迄とは明らかに妻の様子に変化が…

先程迄の苦痛に歪む表情から何かに上気したように頬を赤らめ、漏れ出る声を必死に押さえるかのように唇を噛み堪えているように見えました。
『まさか!感じているのか!?』『まさか、あんな男達に…有り得ない!!』汚い・醜い・中年、妻の最も毛嫌いするタイプの男達だったので
高を括っていました。
『ちょっと可哀相な事をしたな…今夜は激しく抱いて忘れさせてやるからな…確か今日あたりが…そろそろ三人目の子供でも…』
と異常な興奮状態の中、容易に助け出せると余裕の私の目に驚きの光景が飛び込んできました。

唇を噛み必死に閉じていた妻の唇が一瞬開き、声を漏らしたように見えたのです…
『まさか!?』と思いよく見ると一度開いた唇はもう閉じることはなく、周囲の騒ぎ声に掻き消されてはいますが、声を上げている事は一目瞭然でした。
『瞳!本当か?!こんな奴らに感じているのか?!』私は猛烈な嫉妬心が込み上げてきて愛する妻に裏切られた気分になり
『あぁそうか!そんなにコイツらがいいのか!もう助けてやらねえよ!好きにしろ…』半分やけになって見ていると…

妻の胎内に指を埋めていると思われる男が妻の耳元で何か囁いている…それに対し妻は弱々しく首を振るだけ…
すると男は腕を小刻みに激しく揺すると妻は「あぁっ!」と大きな声を上げたような表情なり、それを見た男がピタッと動きを止めまた耳元で囁くと…

妻はその男の顔を見つめた後、ゆっくりと頷きました。

その光景を『何が起きたんだ?!クソッ!どうにでもなれ!』完全に頭に血が上りやけ気味なってに見ていると、妻を取り囲む男達の輪が岸へと
動き始めました…

妻が男達に何処かへ連れていかれる!!

妻の危機を感じた私は、さすがに冷静さを取り戻し助けようとした時です!!
「坂井さ~ん!」と呼ぶ声に振り返ると黒岩麻理でした「奥様見つかりました?」その問いに『男達に囲まれて歩く妻の姿を見られては…』
と体裁を気にした私は「いえ…まだ…」と答えてしまいました…そして、その後も数分話し掛けられ、その場で足止めをくらいました……


全て後で分かったことですが、【実はその妻の友人である黒岩麻理と妻に群がるあの男達はグルだったのです!!】
妻を捜す私の一部始終を監視していたようです。


私達家族は昨年、今のマンションに移り住みました。
その隣のビルは地元では有名な建設会社でした…妻を早くに亡くし一人身の社長『黒岩 茂実』がこの忌まわしい事件の黒幕だったのです!!
全てが明らかになっのはこの日から一年以上経過してからでした…

この建設会社ビルの社長室の真向かいが調度、私達家族が住むマンションの部屋でした…
黒岩はその社長室から妻がベランダで洗濯物を干す姿を偶然見つけ、その美しさに一目惚れしたのが全ての事の発端でした。
金に物を言わせ欲しい物は全て手に入れる!
地元でそれは有名な話だそうです。
そして、運の悪いことに妻の勤務するスポーツ施設は黒岩グループの経営でした…
今思えば私の妻は変質者『黒岩』の手に堕ちる運命だっのかもしれません…

卑劣な男『黒岩』は自分の手はおろか身近な部下や手下などは使わず、下請けの下請け業者が日雇いする40歳~60歳の身寄りもなく
ホームレス同然の使い捨て人間を集め、社長室からベランダに出る妻の姿を見せ、飢えた男達を夢中にさせ

スポーツ施設には清掃員としと数名を送り込み、妻が忘れた水着を盗ませ、水着姿を盗み撮りさせその水着や写真に精液を放出させていた…
じわじわと私の妻を自分の物にする為のプロセスを楽しんでいた。

更にその卑劣な計画には娘である『麻理』までをも巻き込んでいた…
離婚をし所謂『出戻り』の麻理は若い頃から容姿にコンプレックスを持ち、美しい女性に対し異常なほどに敵対心を持っていて、身近に居る美し
く男性にチヤホヤされる女に傷痕を残すことでしか癒しを得られない荒んだ人間であった!
麻理は父である茂実の思いやそれを果たす為の計画を聞き心よく承諾し私の妻に近付いてきた…
そうとも知らずお人よしの妻は麻理と仲良くなっていった…

ある日 麻理は茂実と同居する自宅に妻を招き、かなり酔う程酒を飲ませ シモの話まで根掘り葉掘り聞きだした。
娘麻理から私の妻が異常に敏感な肉体だという報告を受けほくそ笑む黒岩だったが…

実際その時に黒岩が私の妻を襲うのは容易であった、しかしそれでは躯は奪えても心迄は奪えない…
その時、私の妻『坂井 瞳』の心も躯も完全に私から奪う為の卑劣な計画が黒岩の中で閃いた…

その計画の実行日が正に今日だったのです!!

黒岩麻理に呼び止められて、足止めをされている間に妻を取り囲み歩く男達の姿が見えなくなってしまい、私は慌てて周囲を捜しました…

すると、黒岩茂実に大金を積まれ、卑劣な変質者の下部と化した飢えた男達の姿が遠くに見えました。
自分の妻が他の男達、しかも、本来なら妻に指一本触れられないような臭いデブおやじがまるで我が物のように肩を抱き、薄禿げの小肥り男が
先導するのを私は追い掛けました。

『この先は?トイレか?トイレに引きずり込もう というのか!?そんな事は絶対にさてたまるか!!』
愛する妻の身に重大な危機が迫っていると察し「おい!お前達」と男達を呼び止めようとしたその時、「ちょっとあなた!よろしいですか?」
清掃員を装った警備員に私は呼び止められてしまいました。

「何ですか!妻が、大変なんです!」 「嘘いうんじゃないよ!あんたさっきからあのお客さん達を盗み見てたろう?盗撮でもしてるんじゃないのか?」
「あ、あなたも見てたでしょう?妻があの男達に悪戯されてたんですよ!」「あ~!あの人達はもともとそういう仲間なんだろう?!それよりあんた、自分の奥さんだったら普通止めるだろ、おかしいじゃないか!」
なんということでしょう。私の妻を卑劣な手で弄んでいた男達が守られて、夫である私が責められるとは!!

そうこうしている間に男達は、さざ波ブールの裏手奥のトイレに通じるL字型の通路に、妻と共に姿を消してしまいました。
私はそれから事務所に連れていかれ、警備員に所持品などを調べられました。

こうしている間に妻がなにをされているのか……いくら水中とはいえ平然とこれだけの公衆の面前で、寄って集ってか弱き女の躯を我が物のように
弄ぶ卑劣な変質者達です!

トイレになど連れ込まれられたら何をされてしまうか…。
(どうか無事でいてくれ、振り切って逃げてくれ…)虚しい願いに心は空回りするばかりです。


警備員は一通り調べが終わると、ようやく私の盗撮などの嫌疑は晴れました。が、「早く一緒に来て妻を助けてください!」と言っても
「まだ、そんなこと言ってるのか、早く帰れ帰れ!!」とまるで取り合ってもらえません。

仕方なく私は一目散に『あのトイレ』に向かいました…。

すると‥妻が連れて行かれたであろう、さざ波プール裏手にある『あのトイレ』に通じる通路の入口に【この先のトイレ使用できません】
とマジックで乱雑に書かれた立て看板が…
(ん?さっきまではこんな看板なかっぞ…誰も居ないということか?!いや‥念のため見ておこう)私は看板を無視し、トイレへ向かいました。

静まり返った通路を進みトイレに近付くにつれ何人かの汗だくの男達とすれ違いました。
いずれも女性と縁がなさそうなデブオヤジや骸骨のような禿げオヤジなどです。
(どうゆうことだ!?使用禁止のはずじゃ…)
一瞬、不審に思いましたが…ただ、あの男達の中で私の記憶に鮮明に残る『妻の肩を我が物のように抱きながら歩くデブオヤジ』や『妻を取り囲む
男達を先導する薄禿げの小肥りの男』あの二人とはすれ違いませんでした。

ですので、かえってそれらの男性達は私に取っては安心材料に思えました。

「あいつら以外でもこれだけ人が勝手に出入りしているのなら、きっと何かあれば騒ぎになっているだろう…」
「そうでないということは、きっと妻は逃げ切って無事だったのだろう…」と・・・。

ただ、フッ!とそうした男達とすれ違う時、安心とは似つかわしくない匂いが鼻をかすめました。
しかし、「妻は無事なはずだ!」という気持ちがその匂いがなんであるかを私に考えさせませんでした。
そう!、後から考えれば、何故か皆、汗だくだったその男達から臭ってきたのは…他ならぬ精液の匂いだったのです。


さすがに傍若無人なあの変質者たちでも、女子トイレはバレたりしたらまずいだろうから利用しないであろう…とすれば、男子トイレか?
震える足で男子トイレの個室を全て見ましたが、もぬけの空。乱暴がなされたような後なども見受けられませんでした。

「だよな‥使用禁止なんだから、誰も居るはずない!…よかった…きっと無事でどこかで休んでいるか、子供達の所に戻っているんだろう…」
ホッと胸をなでおろした時です!

 海パン一枚で冷房が効いた部屋で、警備員に一時間以上取り調べを受けているうちに冷えたのか、腹を下し猛烈な便意が…
まだ、妻の無事を確認出来ていない不安を残しながらも便意には勝てず用を足していると…
小便の便器の方から用を足す音と男性二人の会話が聞こえてきました

「ふぅ~たまらんな、あの女~!あの絡み付いてくる肉襞…ちんぽが蕩けるかと思ったぜ」
「ああ!あの顔にあのカラダ‥おまけにあの品のあるよがり声にはゾクゾクするわ…
この年になってあんなイイ女を犯れるとは思ってもみなかったぞ…」
「金を貰ってあれだけの女!しかも、人妻を抱けるなんて最高だな…おれにもツキが回ってきたぞ!」「オイ!まだイケるか?」
「ああ勿論だ!社長に毎日精のつく物食わされて、10日もセンズリ禁止させられてよ~毎日悶々として狂いそうだったぞ…」

「俺もだ!…くくくっ…坂井…瞳…たまらね~ぜ!!ズコズコ突きまくって色ボケにしてやるぜ…イヒヒヒッ…」
「しかしアソコは暑過ぎるなぁ!まるで蒸し風呂だ…おい!あっちで水浴びてから戻るか!?今頃はマルさん達が犯ってんだろ?!
あのオヤジは長いからまだまだ、まわって来ないぞ」

大便の個室で息を殺しその会話を聞いていた私はハンマーで殴られたような衝撃を受けました…
『坂井瞳!?どうして妻の名前を…肉襞?!…色ボケ?!…まさか、もう妻は汚されてしまったのか?!』

最悪の事態が頭の中を駆け巡り、私は男子トイレを飛び出し耳を潜めると…
  1. 2014/10/30(木) 20:31:21|
  2. 強奪された妻・坂井
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ミコと美子 最終回

数週間後、新しいスーツを着て、颯爽と出掛ける妻の姿がありました。
離婚届は出していませんが、来年息子の進路が決まり次第、息子に打ち明けてから役所に出そうと決めて、既に2人のサインはしてあります。
それまで妻に一部屋貸して、一緒に暮らしてはいますが一切の生活を別にした、家庭内別居ならぬ、家庭内離婚の状態です。
「今日は仕事が終ってから居酒屋で、遅くなった私の歓迎会をしてくれると言うので遅くなると思います」
「何度も言うが、一々俺に報告はいらない。もう夫婦では無いのだから」
「そうでした・・・・・・ごめんなさい」
妻は私が気になるようでしたが、それ以上に私は妻の事を気にしていました。
妻が休日出勤をすると、職場の男に誘われて自棄になって遊んでいるのではないかと心配なくせに、帰ってくると何も気にしていなかったような振りをしてしまいます。
毎日でも私に抱いて欲しかったという言葉を思い出し、残業で遅くなる度に、本当は誰かに慰めてもらっているのではないかと気が気では無いくせに、帰ってくると寝室から出て行きもせずに顔も合わせません。
しかしこの日、仕事を終えて家に帰ると、久し振りに外で一杯やらないかと友人から誘いの電話が掛かり、私は思わず妻の歓迎会がある居酒屋を指定していました。
私は待ち合わせた時間よりも早く行き、妻の姿を探しましたが何処にもありません。
仕方なく、とり合えずビールを頼んで飲んでいると、この店は二階に座敷があるようで、数人の男女が階段を降りて来ました。
「2人をおいて来ていいの?」
「主任が美子さんに仕事の話があるから、みんな先に帰ってくれと言うのだから仕方が無いだろ」
「あの様子だと、主任は美子さんに気があるな」
「ああ、採用条件は40歳までだと内々に決めていたのを、一目惚れした主任が可也押して採用されたらしいぞ。浮気して奥さんに出て行かれて1年か。離婚も決まったらしいし、丁度寂しくなった頃か?」
「理由は分からないが、美子さんも離婚したのを機会にうちに勤めたらしいから、お互い人肌恋しくなって今夜辺り」
「そんな言い方やめなさいよ。あの主任では美子さんが可哀想だわ。私が戻って連れ出してあげる」
「やめておけ。主任に怨まれるだけだぞ。それに主任だって良いところはあるぞ」
「どこが?」
「慰安旅行の時に見たが、チンポコがデカイ。今夜美子さんは、主任のデカチンで・・・・・・・」
「厭らしいー。いくら酔っていても、そんな下品な話はやめて。美子さんだって、主任は嫌よ」
「分からんぞ。寂しいところに、あのデカチンを入れられたら」
「もう、やめてってば」
私は心穏やかではありませんでした。
暫らくして2人が階段を降りてきたので私が顔を隠すと、妻は私に気付かずに横を通り過ぎていきます。
「美子さん、いいだろ?もう少しだけ付き合ってくれよ」
太った男は仕切に妻の腰を抱こうとしますが、妻はその手を必死に払い除けています。
妻が出て行ってから入れ替わるようにして友人が入って来て、1時間ほど一緒に飲んでいたのですが落ち着かず、急用を思い出したと言って帰りましたが、友人と何を話したのかさえ覚えていません。
家に着くと妻の姿はなく、私は冷蔵庫からビールを出して、またキッチンで飲み始めていましたが、一本飲み終わっても帰ってはこずに、私は酔って眠ってしまいました。
「あなた、起きて。こんな所で眠ったら風邪をひきます」
妻の声で目が覚めて時計を見ると、1時間も眠ってしまっていたようです。
「楽しかったか?こんなに遅くなったぐらいだから、楽しかったよな」
お互い干渉しない約束でしたが、私は酔いに任せて嫌味を言っていました。
「ごめんなさい。みんな良い人達ばかりで、盛り上がってしまって帰してもらえなくて」
「みんな?主任はの間違えじゃないのか?シャワーを浴びてくる」
洗い場に座り込んでシャワーを浴びていましたが、あの太った男に抱かれている、妻の姿ばかりが浮かんで来ます。
デカチンという言葉が頭から離れずに、ネットで見たビール瓶のような大きなチンチンを、顎が外れそうなほど大きく開けた口に、無理矢理入れられている妻の姿が浮かんで来ます。
思い余って裸のまま風呂を飛び出すと、不安そうな顔で座っていた妻の手を掴んで寝室に連れて行き、乱暴に服を脱がせてベッドに押し倒して妻の脚の間に座って、何処かに痕跡が残っていないか、オマンコを覗き込んでいました。
「主任のチンチンはデカかったか?抱かれたのは今日で何度目だ?今日は何回逝かされた?」
「主任とその様な関係はありません。主任に抱かれてなんかいません」
「もう俺とは関係無いのだから嘘をつくな。それなら、どおしてみんなといたと嘘をつく。みんなを先に帰して、その後ホテルに行ったのだろ」
「違います。スナックに付き合わされてカラオケでデュエットさせられましたが、それだけで帰って来ました。嘘をついたのは、あなたに疑われたくなかったから」
「頼むから本当の事を言ってくれ。あの主任がそれだけで済ませるはずがない」
「正直に言います。デュエットさせられている時、嫌だったけれど肩を抱かれました。その後何度もホテルに誘われました。でも断わって帰って来ました。本当です」
私は目の前のオマンコに吸い付いて、唾液で濡らすように舐め回してから、妻の中に入れて覆い被さっていました。
「どうして泣いている?俺に抱かれるのがそんなに辛いか?」
「違います。私嬉しいの」
「何が嬉しい?」
「あなたが焼餅を焼いてくれたから。まだ私の事を思ってくれていたから」
「馬鹿を言え。もう夫婦ではないが、これ以上息子の顔をまともに見られない母親になって欲しく無かっただけだ」
その時妻は、下から腰を使い出しました。
「大事な話をしている時に、何で腰を動かしている。この淫乱が」
「淫乱な女でいい。もう、あなたに何と思われてもいい。あなたには何を言われてもいい。私はあなたで感じたい。今あなたに感じさせて欲しい。あなたのオチンチンでいっぱい逝きたい」
「嘘をつけ。だれのチンチンでもいいくせに」
私も妻の動きに合わせて、腰を動かし始めていました。
その後は妻に仕事を辞めさせ、毎晩のように妻を抱き、一緒に旅行もしましたが離婚をやめた訳ではありません。
離婚届もそのままで、依然息子の進路が決まり次第提出することになったままです。
ただ、その時が来ても本当に離婚届を提出するかどうかは怪しくなってきました。
妻がまた浮気をしてしまわない限り、離婚届けを出す事は、私には出来そうもないからです。
  1. 2014/10/30(木) 02:54:21|
  2. ミコと美子・美子の夫
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ミコと美子 第20回

奥さんの性格を知っていた佐々木は、離婚という最悪の事態も想像出来たでしょう。
それでも妻との関係を続けたということは、いくらお金で女に言う事を聞かせても、終わってしまえば虚しい気持ちだけが残って満足出来なかったのが、妻を服従させる事が出来た事で有頂天になってしまい、何も考えられなくなってしまったのでしょう。
佐々木がどの様な目に合っても自業自得で、到底許す気にはなれませんでしたが、相手が離婚して無一文になるという罰を受けた以上、妻をどうするかの選択に迫られていました。
「美子は2つの家庭を壊したんだ。相手が離婚した以上、俺達もこのままでは済まない。美子はどの様に責任をとる?」
「何でもしますから、離婚だけは許して下さい」
私は佐々木の奥さんよりも女々しい人間です。
何故なら、妻の答えが分かっていて聞いているのです。
「駄目だ。片親になる息子の気持ちが分かるか?片親になってしまった、佐々木の家の子供の気持ちが分かるか?何でもしますと言っても、どうやって償うつもりだ。そんなものは自己満足で、誰も許しはしない。俺も許せそうもないから本当はすぐに出て言って欲しいが、とり合えず職が決まるまでは、お手伝いとして置いてやっても良いがどうする?」
「お願いします。一生懸命働きます。」
妻は泣き出してしまいましたが、泣きじゃくる妻を見ていて不謹慎にも興奮を覚えていました。
その後は妻に対して何でも命令口調で話し、本当のお手伝いさんになら言えないような厳しい言葉を浴びせ続けていましたが、妻の困る顔を見ると気が安らぐと同時に、不思議な興奮もあるのです。
その興奮は性的興奮にもつながり、その興奮を鎮めるだけのために、妻を道具のように扱っていました。
「よし、もう出すから飲め。一滴も溢さずに飲み込め」
しかし最初の頃は妻を従わせる事で多少なりとも気が休まっていたのですが、暫らくすると、私に絶対に逆らわずに、どの様な惨めな要求にも従う妻が面白く無くなり、以前の笑って暮らしていた頃が懐かしく思えて、妻を虐めれば虐めるほど落ち込んでしまうようになってしまいました。
「俺が眠るまでマッサージをしろ」
妻に腰を揉んでもらっていても、身体は楽になっても少しも嬉しくありません。
以前妻が腰を痛めた時に、毎晩私が腰を揉んであげていたのを思い出しましたが、何度も振り向いてお礼を言う、妻の喜ぶ顔を見ていた時の方が遥かに嬉しかったのです。
そんな事を考えていたら、自然と涙が溢れてきました。
私の涙を見た妻も、腰を揉みながら涙を流しています。
「私は・・・取り返しのつかない事を・・してしまったのですね・・・・沢山の人を不幸にして・・・・何もかも無くしてしまった・・・・・・・」
「ああ・・楽しかった思い出までも・・・・・・・全て」
あの投稿写真を見なければ、すぐには無理でもいつか許せると思ったかも知れません。
沖縄での会話を聞かなければ、もう少し違った解決方法があったのかも知れません。
性的な事は夫婦でも知られたくない事はあり、当然私にも妻に知られたくない秘密はあります。
妻には誠実な夫の振りをしていますが、隣の若奥さんがスカートを穿いて草むしりをしていた時、カーテンに隠れてスカートの中を覗いていた事があります。
近所の奥さんがゴミの整理をしていた時に胸元から乳房が見えたので、手伝う振りをしながら、ずっと覗いていた事もあります。
妻には知られないように細心の注意を払い、ネットを見ながらオナニーする事もあります。
ソープや他の風俗にも興味深々で、行ってみたいくせに妻に知られて軽蔑されるのが怖くて行けませんでした。
私には機会が無かっただけで、素敵な女性から誘われていれば、私が先に浮気していたかも知れません。
いいえ、勇気が無かっただけで、過去に抱いてみたいと思った女性は何人もいます。
そんな女性の乱れる姿を想像しながら、妻を抱いた事もあるのです。
妻に私の心が覗けたなら、もっと前に妻の方から離婚を切り出されていたかも知れません。
その前に、結婚すらしてもらえなかったかも知れないのです。
魅力的な女性が裸でベッドに入ってきたら、私は間違いなく抱いてしまうでしょう。
そこに愛など無くても、私はセックスを楽しむ事が出来るでしょう。
しかし妻は、いくら欲求不満になっても、気が狂いそうなほど身体が疼いていても、決して私以外の男に慰めてもらう事は許されないのです。
私以外の男で濡らしてしまう事すら許せない。
妻は神聖な存在で、どのような理由があろうとも、例え殺されようとも私以外とはセックスなどしてはいけないのです。
これが友人夫婦の話なら、もう一度考えろと言うでしょう。
子供の為に考え直せと言うでしょう。
心と身体は違うと言うかも知れません。
しかし、勝手だと言われようとも、小さな男だと罵られようとも妻だけは別なのです。
マッサージをやめて私の背中で泣く妻に、優しく穏やかに声を掛けました。
「離婚しよう。お互いに楽になる」
「あなた・・・・・・・・・・・はい・・・・・・」
  1. 2014/10/30(木) 02:52:25|
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ミコと美子 第19回

私にある興奮は、寝取られて興奮しているのに似ていますが、私自身の中ではそれとは少し違うように思っています。
妻が他の男に抱かれるのは耐えられず、ましてや佐々木に二度と抱かせる気は毛頭ありません。
妻を他の男に抱かせてまで、興奮を得ようなどという気持ちは全く無いのです。
しかし、妻の話を聞いて想像していると興奮が有るのは確かで、上手く説明出来ませんが、妻が他の男に感じてしまった寂しさ、裏切られた怒り、妻の裏の顔を見てしまった驚き全てに興奮があり、その興奮は性的興奮に直結してしまいます。
それに妻を困らせ虐めて罰を与えようとしている興奮が加わり、妻の裏切りは小さいものであって欲しいと願いながらも、裏切りが大きいほど怒りと比例して興奮も大きくなっていくのです。
「脅されて関係を続けたような事を言っているが、本当は月一回の行為を心待ちにしていたのではないのか?」
私は否定して欲しくて聞いておきながら、待っている答えはイエスなのです。
「そんな事は絶対に・・・・・・・・・・」
妻はそう言いかけましたが、絶対にの次の言葉は途絶えてしまいました。
「自分に正直になって考えてみろ」
妻は黙り込んでしまいましたが、自分と向き合っているのだと感じた私は、妻の答えを急がずに待ちました。
「最初の頃は・・・嫌でした」
「最初の頃は嫌だったと言う事は、その後は心待ちにしていたと言う事だな。罪悪感から逃れるために、嫌なのに脅されて仕方なくと、自分に都合よく考えるようにしていたのでは無いのか?」
「そんな事・・・そんな事は・・・・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・」
今思えば、佐々木に抱かれた後の1ヶ月間は、身体が疼いて毎日でも抱いて欲しいという気持ちは無くなったと言います。
それだけ佐々木との行為は濃いものだったのでしょう。
妻は自分の本心に気付いた瞬間、急に目は虚ろになり、抜け殻のような状態になってしまいました。
これは罪悪感で心が壊れてしまわないように防衛本能が働いて、一時心を何処か他の場所に置いたのかも知れませんが、私にはその場所が、佐々木との甘美な思い出の中に思えてなりません。
妻とは、もう元の夫婦には戻れないと悟りました。
例え私の思い過ごしであっても、そう思ってしまう私がいる限り、以前の夫婦には戻れません。
そうかと言って、私には離婚する勇気もない。
離婚という2文字を脅しに使っていても、今すぐ離婚を決断する気にはなれないのです。
これは、こんな裏切りをされてもまだ愛情があるからなのか、長年連れ添った情なのかは分かりません。
本当は、今の生活を捨てて一人になる勇気が無いだけなのかも知れない。
裏切った妻を憎んでいても、他の男に渡したくない独占欲も確かにあります。
離婚も出来ないが、このまま許す事も出来ない。
私はもがき苦しみ、妻に対しての答えが出せない代わりに、敵意は佐々木へと移っていきました。
その後佐々木からは何の連絡も無く、携帯も通じないのでこのまま逃げる気だと思った私は、私から佐々木の家に出向こうと思っていた矢先、突然佐々木の奥さんが現れました。
奥さんは若い頃は可也の美人だったと思われ、今でも化粧をきちんとしていて綺麗なのですが、目を見ただけで気の強さが伺えます。
ただでさえ気が強そうに見えるのに、この時の奥さんは細く手入れされた眉を吊り上げ、何も言わずに妻の前まで行くと突然右手を振り上げて、思い切り妻の頬を張りました。
「なに、その目は!」
「いいえ・・・・・・すみませんでした」
奥さんの話しだと、佐々木はあの日の帰り道、余程悩んでいたのか赤信号を突っ切って事故を起こし、命に別状は無かったものの、足を複雑骨折してしまって入院しているそうです。
事故を起こした場所を不審に思った奥さんが問い詰めると、最初嘘をついていた佐々木もいずれ知られなら、自分から打ち明けた方が良いと思ったのか、観念して洗い浚い話したそうです。
「私達はすぐに離婚しました。あの人は金遣いが荒くて、次々に高級車を買い換えて乗り回し、毎晩のように飲み歩いていたけれど、養子の辛さもあるだろうと思って許していました。ただ浮気だけは許せなかった。奥さんと付き合うまでも怪しい事はあったけど、仮にそうでも、それらは全て一夜限りのお金で足を開くような汚れた女で、気持ちまでは無いと思って追求せずに我慢していたわ。でも今回は違っていた。毎月のように奥さんと・・・・・・・・・・」
奥さんは妻を睨みながら、テーブルに200万の小切手を置きました。
「こんな物では納得出来ないと思うけど、これで話をつけさせて。あの馬鹿は金遣いが荒くて財産を作るどころか減らしてしまったから財産分与はないし、自分の給料は貯金もしないで湯水のように使っていたから私への慰謝料を払うお金も無いの。でも男ならご主人に対して慰謝料ぐらいは払って、けじめぐらい着けろと言って、このお金だけは貸しました。病院の入院費も私が貸している状態です」
「それでは・・・・・・・」
佐々木は足が治ったら、奥さんのところで働くそうです。
年齢を考えれば就職も難しく、おまけに足は完全には治らないかも知れないので、貸したお金を返してもらうためだと言っていますが、これは長年連れ添った奥さんの温情なのでしょう。
「今後いくら頑張って誠意を見せても復縁は絶対にないし、近くのアパートに住んでもらって、もう一緒に暮らす事も無いけれど、口惜しいかな息子達の父親には変わりないから・・・・・・・」
奥さんは話していてまた怒りが込み上げてきたのか、立ち上がって妻の前に行くと思い出したようにまた頬を張り、手が痛かったのか仕切に振っています。
「あの人が酔わせて関係を持ち、その後も脅していたような状態だったらしいけど、あなたにも非が無かった訳ではないわよね?」
「はい・・・・・・」
「幸せな家庭を壊されて、本当は殺したいほど憎いけれど、あの人の非の方が明らかに大きいからこの2発で忘れてあげるわ。旦那の稼ぎを当てにして、自分は1円のお金も稼げないくせに性欲だけは一人前にあって、酔いに任せて男なら誰にでも股を開くような女から、慰謝料を貰う気もないし」
奥さんは好き放題言って帰っていきましたが、最後まで毅然としていた態度。
終始妻を睨み付けていた鋭い目。
何より私とは違ってぐずぐず考えずに、裏切られたから離婚するという決断の早さ。
そんな奥さんを見ていて、佐々木との家庭内での関係が手にとる様に分かりました。
おそらく家庭内での立場が弱かった佐々木は、自分よりも下の、自分に絶対服従するような存在が欲しかったのでしょう。
  1. 2014/10/30(木) 02:51:17|
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ミコと美子 第18回

翌月もホテルに部屋をとったと電話が掛かり、もう終わりにしたいと思ってはいても、他の父母達に知れるのが怖くて、佐々木に逆らう事なく一夜を共にしてしまったそうです。
「俺に対して悪いとは思わなかったのか?」
「思っていました。でも・・・・・・」
妻は私の事よりも、自分の軽率な行動から息子が後ろ指を刺される事を恐れたのでしょう。
この頃には妻の目から涙は消え、思い出して酔っているかのように詳しく話しだしたので、私の脳裏には2人の会話さえも聞こえて来るようでした。
その夜は写真を撮られた後に指や口で延々と責め貫かれ、途中からはローターまで使われて散々逝かされ続けた妻は、疲れ果てて少し眠ってしまったのですが、当然そのまま眠らせてもらえるはずも無く、揺り起こされると腕を掴まれて、重い身体を引き摺るようにバスルームまで連れて行かれ、身体に勢いよく冷たいシャワーを浴びせかけられます。
「キャー、やめて」
「自分だけ散々楽しんで眠ってしまうからだ。俺のこれはどうするつもりだ」
佐々木の下腹部を見ると、それは怖いほど硬くなっていました。
「冷たい・・・もうやめて・・・・」
「だから、これをどうする?」
妻は手を伸ばしてそっと握り、佐々木に目で促されて口に含みました。
最初はゆっくりと口を使っていた妻も、次第に意識がはっきりしてくると、このまま出させてしまえば解放してもらえるかも知れないという思いから、舌まで使って激しく責め始めましたが、佐々木の言葉で動きが止まります。
「もう少しで出そうだぞ。一度出しておいた方が、チンポでじっくりオマンコを虐めてやれるから、もっと激しくしてくれ」
口に出しただけでは満足しないと知った妻は、このまま出させてしまうと次に回復するまで、またオモチャで責め続けられると思い、恥ずかしい決断をしてしまいます。
「口はイヤ!」
「口はイヤ?それはオマンコに入れて欲しいという意味か?」
妻は恥ずかしそうに頷き、佐々木を喜ばせてしまいます。
「そうか、俺のチンポが欲しくなったか。口よりもオマンコに欲しくなったか」
妻は後から抱きついた格好の佐々木に指で悪戯されながらベッドに連れて行かれ、仰向けに寝かされると、大きくなって顔を覗かせてしまっているクリトリスを擦られながら、脚を大きく開くように指示されたので、恥ずかしさからしっかり目を閉じて、おまけに両手で顔まで覆ってゆっくりと脚を開きました。
「そうか。オマンコが寂しかったのか」
しかし妻の中に入ってきたのは、それの感触ではありません。
妻が手を退けて目を開けた瞬間、それは妻の中でうねり出しました。
「イヤー・・・おバイブはイヤー・・・オチンチンにして・・・オチンチン・・入れてー」
「オチンチン?」
「アーン・・・・おチンポ・・・・・おチンポ・入れてー・・・」
「後で嫌と言うほど入れてやるから、そう焦るな。今入れてはすぐに出してしまいそうだから、少し俺の興奮が醒めるまで、暫らくこれで我慢しろ」
結局どう転んでも妻はバイブの餌食になるように仕組まれていて、諦めた妻はこの黒い塊によって、何度も何度も気を遣らされるのでした。
もう自分では脚を閉じられないほど逝かされて、ようやくバイブのうねりが治まったと思ったら、今度は佐々木のチンチンが入って来て妻の中で暴れ回ります。
「もう・・・逝けない・・・許して・・アッ・・アッ・・・イヤー・・・また・・また・・」
「来月俺と逢うまで、もうセックスはしたくないと思うほど逝け。旦那とは出来ないぐらい何度でも逝け」
次から次へと快感に襲われ、何度も何度も逝かされ続けた妻は、いつ佐々木が終わったのかさえも分からずに眠ってしまったのですが、一度出しただけでは満足しない佐々木に身体を揺すられて目が覚めます。
窓を見るとカーテンが開けられ、既に朝日が差し込んでいました。
「一眠りしたから体力も戻っただろ?今日俺は運転しなければならないから、今度はミコがしてくれ」
「ミコ?」
「ああ、名前を付けてやった。今日から俺と逢っている間は美子ではなくてミコだ。美子とは別人のミコだ。その方が旦那に対する罪悪感も少しは軽くなるだろ?」
佐々木に促され、朝日の差し込む明るい部屋で、既に硬くそそり立っている物を口に含まされてしまいます。
「ミコは本当に淫乱だな。チンポを咥えていただけで濡れてきたぞ。もう口はいいから跨って、自分でオマンコに入れてみろ」
「せめてカーテンを閉めて。こんな明るい所では・・・・・・」
しかし佐々木は返事もせずに睨んでいます。
妻は仕方なくチンチンに手を添えると、じっと横たわっているだけの佐々木に跨って、生まれて初めて自ら男を体内に納めていました。
「じっとしていては、いつまでも終わらないぞ。もう一泊していくつもりか?」
「・・ウッ・・どうすればいいか・・・・・ウウッ・・」
「どうするも何も、ミコが気持ちいいように動けばいい」
そう言いながら、結合部の少し上で半分顔を覗かせてしまっているクリトリスを触ってきたので、妻の腰は意思とは関係なく怪しく動き出してしまいました。
「アァァー・・・・いや・・・恥ずかしい・・アーン・・・私だけは・イヤ・・・動いて・・・お願い・・ウウッ・・・一人は・イヤ」
佐々木がクリトリスを触るのをやめても、もう妻の腰は止まりません。
「そんなに腰を動かしていて、今更嫌もないだろ。それにしても良い眺めだぞ。ミコのオマンコが俺のチンポを美味しそうに咥え込んでいるのがよく見える」
「アアーン・・・見ないで・・・見ちゃいやー・・・動て・・・・一人は・イヤ・・・私だけ・・恥を掻くのは・・イヤー」
しかし佐々木は、妻の乱れていく姿を満足そうに下から見ているだけで一切動かず、妻は恥ずかしさで狂いそうになりながらも動きを止められず、完全に顔を出したクリトリスを擦り付けるよ
うな動きを続けて、一人登り詰めてしまいました。
妻が動きを止めて崩れ落ちると、今度は佐々木が下から何度か突き上げ、また感じ出した妻が身体を起こして動き出すと佐々木は動きを止めて、満足そうに笑みを浮かべながらその様子を見ています。
そのような行為を何度か繰り返され、妻は口では嫌だと言いながらも佐々木の前に恥ずかしい姿を晒し続け、ホテル中に響き渡るような大きな声を上げ続けていました。
「少しは我慢することも覚えろ。そんなに逝き続けていては身体がもたないぞ。ほら、早く起き上がって続けろ」
「少し休ませて・・・・・もう・身体が動かない」
「何が動かないものか。そんなに腰を動かしているのに」
妻には動かしている意識は無いのですが、快感を求めて腰が勝手に動いてしまっているのです。
「もう・・許して・・・・・・出して・・・もう出して」
「そんな動きではいつまでも終わらないぞ。出して欲しければこのぐらい動かないと」
「イヤー・・そんなにされたら・・また・・また・・・イヤー・・・・動かないでー」
佐々木は帰りの車の中で、妻の乱れようを詳しく話して聞かせます。
妻は消えて無くなりたいほどの羞恥心の中、関係を持てば持つほど誰にも知られたくない秘密が増えてしまう事を悟るのですが、その事をみんなに話されるのが怖くて関係をやめたいとは言えずに、佐々木との関係を切る方法は、ただ息子の卒業を待つことしかないとしか考えられませんでした。
その後も佐々木の行為はエスカレートしていき、縛られて弄ばれるなど妻の常識では考えられない恥ずかしい行為までさせられてしまいますが、やはり多少は抵抗しても最後には従わざるを得なくなり、結局歓喜の声を上げさせられて佐々木を喜ばせてしまうのです。
「美子は写真を撮られるだけでも濡らす女になってしまったのか?縛られて虐められても感じる女にされてしまったのか?」
「・・・・・ごめんなさい」
「謝るなと言っただろ!」
「嫌だったけれど、感じてしまうの・・・・気持ちは嫌でも・・濡らしてしまうの・・・・」
分かり切っていた事でも妻の答えを聞いて失望し、悔しいはずなのに股間を硬くしているのです。
  1. 2014/10/30(木) 02:50:12|
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ミコと美子 第17回

結局妻は、脅されて無理やり抱かれるのではなく、自ら抱いて欲しくて来た形にさせられてしまいました。
「そうか。俺もとんだ淫乱な奥さんに見込まれてしまったものだ。そんなに身体が火照っているなら、このまま帰すのは可哀想だから抱いてやるか。何をしている?見ていてやるから早く服を脱げ。抱いて欲しくて来たのだろ?」
しかし妻は、この様な明るいところでじっと見られていては、恥ずかしくて脱げません。
「脱がせて・・・・・・・」
そう言い掛けると佐々木はまた不機嫌そうな顔になったので、仕方なく妻は自らの手でボタンを外し、言われるままに下着も脱いで、生まれたままの姿を晒していました。
「手を退けないか。疼いて我慢出来ない厭らしい身体をよーく見せてみろ。よし、それでいい。こんな明るいところで、平気で素っ裸になれるような淫乱な奥さんには手加減はしない。今日はローターだけでなく、こんな物も使ってやろう。どうした、嬉しくないのか?」
それは初めて目にする真っ黒なバイブでした。
「嬉しいだろ?と聞いているのが分からんのか!」
更に妻を辱める為に目の前に突き付けて、スイッチを入れると低いモーター音を立ててくねり出しました。
「イヤ・・・・・・・・・嬉しい・です」
妻は逆らえずにそう言ったものの、目の前のグロテスクな黒い塊を見ていると涙が溢れて来ます。
しかしその涙は、また佐々木と関係を持たなければならない悔しさや私への罪悪感から来る涙ではなく、これを使われた時に、どのような姿を晒してしまうのか分からない恐怖心から来る涙でした。
妻はローターで逝かされた後、続けてバイブで逝かされて、最後にはバイブを入れられながら、同時に大きく飛び出したクリトリスにもローターを充てられたところまでは覚えていたのですが、その後の事は覚えていません。
「やっと気が付いたか。それにしても凄い反応だったな。いったい何回逝ったんだ?」
妻はゆっくりと首を横に振りました。
「分からないほど逝けたのか。バイブは初めてか?」
今度はゆっくりと頷きます。
「そうか、バイブ初体験か。さて、続きを始めるとするか」
そう言って、またバイブを手にした佐々木を見た妻の顔は引き攣りました。
「お願い、許して。もうそれは使わないで。もうそれは許して下さい」
「あんなに感じたのに?気持ち良かっただろ?」
「でもいや。もう許して」
妻は自分一人が狂わされる恥ずかしさから逃げたくて、佐々木の硬くそそり立っているチンチンを、恥も外聞も無く掴んでしまいます。
「これを下さい。これにして下さい」
「もう少し遊んでからにしないか?」
佐々木はそう言うと、また妻の目の前に持って来てスイッチを入れたので、バイブから逃れる事しか頭に無かった妻は、口いっぱいにチンチンを含むと必死に舌を動かせました。
「そうか、そんなに俺のチンポが欲しいか」
妻は咥えながら、何度も首を縦に振ります。
「よし、それならそこに寝て足を開け」
しかし妻はやめません。
このまま出してしまえば、これで終わると考えたのです。
「そんなにされると出てしまうぞ。良いのか?そうなると回復するまで、またバイブを使う事になる」
妻は考えの浅かった事を知り、慌てて仰向けに寝ましたが、自ら足を開く事は出来ませんでした。
「足を閉じていては入れられないだろ。分かったぞ。恥ずかしくて言えないだけで、やはりこれが欲しいのだな」
仕方なく足を開きましたが、それだけでは許してくれません。
「もっと開いて両手で持て。そうだ、良い眺めだ。おや?オマンコだけでなくお尻の穴までヒクヒクしているぞ」
「早く。早くして下さい」
「そう焦らずに、もっとよく見せろ」
「いや、見ないで。早くして。恥ずかしいから早くちょうだい」
「早くちょうだい?旦那でもない男に、そんな恥ずかしい事がよく言えるな。やはりそんな悪い奥さんには、もっとこれでお仕置きしてからだ」
佐々木はバイブを持ちました。
「いやー、それはいやー」
「それはいや?何が嫌なんだ?はっきり言わないと分からんぞ」
「バイ・・・・・・・おバイブ・・・・おバイブはいやー」
バイブと言えない妻は、余計厭らしく聞こえるのも分からず、バイブにおの字を付けました。
「そうか。バイブは嫌か。それなら何がいい。何を入れて欲しい?」
「オチンチン、オチンチンにして下さい」
「オチンチン?そんな物は持っていない。もしかして、このチンポの事か?」
「そう。チン・・・・チン・・・・おチンポ・おチンポ入れて下さい」
妻はまた余計卑猥に聞こえるとも知らず、おの字を付けてしまいます。
佐々木はようやく嵌めたのですが、興奮していたのか早く終ってしまい、妻の願いも虚しく、次に回復するまでバイブとローターを使い続けます。
結局夜明けまで妻のオマンコには、佐々木のチンチンかバイブのどちらかが入れられていて、休む事無く感じさせられ続けた妻は、帰りの車の中ではずっと寝息を立てていました。
  1. 2014/10/30(木) 02:49:07|
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ミコと美子 第16回

佐々木は関係を秘密にする代わりの条件として、今後も関係を続ける事を要求して来ました。
しかし妻は抱かれた事だけでなく、他にも恥ずかしい秘密を握られていたのです。
「オシッコを漏らした?何処で」
何度逝っても許してもらえず、佐々木に責められ続けた妻は疲れ果てて少し眠ってしまったのですが、心地良い刺激で目が覚めると、佐々木が乳首に吸い付いていました。
妻は寝惚けたような状態で、すぐには状況が飲み込めませんでしたが、徐々に佐々木に抱かれ続けた記憶が甦り、これ以上こんな事はやめなければと思った時には既に感じ始めてしまっていて、口ではやめてと言いながらも逃げる事は出来なかったようです。
拒否する言葉も次第に喘ぎ声に変わり、クリトリスが勃起して顔を覗かせた頃に、佐々木が予め持って来ていたローターを使われました。
妻は今まで味わった事の無い刺激に、自分がどんな醜態を晒してしまうのか怖くなり、今度は必死で逃れようと抵抗したのですが、下半身をしっかり抑え込まれていて逃げられません。
しかし無理やり使われている内に、気持ちとは裏腹に身体はローターの刺激を求めるようになってしまい、こんな物で逝かされる恥ずかしさも逆に刺激になって、終にはホテル中に響き渡るような大きな声を出して果ててしまったのですが、それでもローターによる佐々木の責めは終わりません。
今まで経験した事の無い、自分が分からなくなるほど感じさせてくれたはずの振動も、達したばかりで敏感になっているクリトリスには刺激が強過ぎ、妻は頭の中が真っ白になってしまって訳が分からなくなり、気付いた時には泣き叫びながらオシッコを飛ばしてしまっていたそうです。
すると佐々木は妻が失禁した事を冷やかしながら、濡れたシーツを気にする事も無く、妻に覆い被さって来ました。
妻は怖いほど硬くなっているチンチンで何度も追い込まれながら、クリトリスにはまたローターを使われたので、事が終った時には開いた脚を閉じる気力も残っていません。
佐々木はそんな妻を満足そうに笑みまで浮かべて見ていましたが、バッグから下着とウィッグを出すと、妻の横に放り投げてきました。
「これを着けろ」
妻はその声で我に返り、慌てて足を閉じると両手で身体を隠し、佐々木を見るとデジカメを構えます。
「いやー、やめてー!写真は嫌です」
「絶対に他の者には見せないし、ウィッグを着ければ誰だか分からない。早くその下着を着けないと、生まれたままの姿を撮るぞ」
「お願い、写真は許して」
「なーに、2人だけのただの記念写真だ。そんなに嫌がらなくても、オシッコを漏らす姿まで見せてくれた仲じゃないか」
失禁した恥ずかしい姿を晒してしまった事を言われては、妻は逆らう事が出来ません。
裸よりはましだと思った妻は、結局卑猥な下着を着けさせられ、ポーズまでとらされて写真に納められてしまいました。
佐々木は毎回写真を撮ろうと思っていて、妻が抵抗しないようにソフトなものから慣らしていくつもりだったのでしょう。
そのために写真を脅しに使う事もしませんでした。
「本当に脅されたのか?」
妻が言うには、言う事を聞かなければ関係だけで無く、感じ過ぎて失禁した事も父母会のみんな
に話すと言って脅迫してきたそうです。
しかしその時は、妻もただの脅しだと思って取り合わなかったのですが、次の試合の慰労会が終わりに近付いた頃、佐々木は他の父親を集めて、まるで自慢話のように話し出しました。
「先月抱いた女は凄かった。人妻なのですがこれが凄く淫乱な女で、逝く時の凄い声と言ったら、私の方が恥ずかしくなってしまいました。それに最後はどうなったと思います?何と感じ過ぎて、漏れちゃう~と言いながら、本当にオシッコを漏らしてしまいました」
「それは凄い。感じ過ぎてオシッコを漏らすような淫乱な女がいるとは聞いた事はありますが、私は実際にお目に掛かった事が無い。逆を言えば、それほど女を感じさせて追い込むとは、佐々木さんもやりますなー」
「そんな淫乱な人妻を、どこで見つけたのですか?」
「う~ん、それは言えません。」
「言えないという事は、まさか父母会の中の奥さんだったりして」
この会話を聞いた妻は、これは脅しではなく、佐々木はみんなに知られても人妻を落とした甲斐性のある男という目で見られ、逆に自分は平気で浮気する、だらしない女という目で見られて恥を掻くだけだと感じたのです。
佐々木は女を喜ばせる事に長けた、セックスが上手い男だと自慢になり、逆に自分はオシッコを漏らすほど感じてしまう、淫乱で誰にでも抱かれる軽い女だと蔑まれ、恥ずかしくて父母会どころか学校にも顔は出せなくなってしまい、その上失禁した事まで知られれば、息子まで笑い者になると思ったそうです。
結局妻は予約していたホテルをキャンセルし、佐々木の待っているホテルの部屋に行きました。
「何をしに来た?」
「あんな事をみんなに話すのは、やめて下さい」
「だから何だ?やめて欲しくて抱かれに来たのか?どうした?何とか言えよ」
「・・・・・・・・はい」
「残念だが、その気は無くなったから断わる。これでは、まるで俺が脅して無理やり抱くみたいだ。何も無理に抱かせてもらわなくても、誰が感じ過ぎてオシッコを漏らしてしまったのかを教えてやって、みんなで笑い者にした方が余程楽しい。話されたくないから抱かれてやるのでは無くて、身体が疼いて一人寝は寂しいから、また抱いて欲しくて来たのなら別だが。俺に先月抱かれた事が忘れられなくて、どうしても抱いて欲しいのなら、抱いてやってもいいぞ。どうする?」
自分から抱いて欲しいと言わされる悔しさよりも、みんなに知られる恥ずかしさの方が強く、妻はその言葉を口にしてしまいます。
「抱いて・・・・・・」
「なに!聞こえない」
「抱いて下さい」
「なぜ抱いて欲しい?話されたく無いからか?それとも身体が疼いて仕方ないからか?」
「身体が・・・・・・・・」
「聞こえない!このまま帰っても良いのだぞ」
「身体が疼いて我慢出来ないから抱いて下さい」
妻が一気にそう言うと、それまで不機嫌そうな顔をしていた佐々木は、ようやく満足そうな笑みを浮かべました。
  1. 2014/10/30(木) 02:47:53|
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ミコと美子 第15回

いつもの妻なら酔って意識が朦朧としていても、一緒にホテルに入る時点で拒否していたかも知れませんが、その日の妻は最初から悶々としていた上に、酔った事で更に身体が疼いてしまい、ホテルに連れ込まれても拒否する事もなく、その疼きを癒して欲しい気持ちが勝ってしまったのでしょう。
「その日は一度抱かれて終わったのか?朝まで一緒だったのなら、それでは済まなかっただろ」
「はい・・・・・・・・」
「2度目には酔いも醒めてきていただろ」
妻は重苦しさで目覚めると、目の前に佐々木の顔がありました。
まだ少し酔いも残っていて、すぐには状況が掴めずに、何故自分の上に佐々木が乗っているのかさえも分かりません。
しかし徐々に意識がはっきりしてくると、宴会が終わると佐々木の車に乗せてもらい、その後誰かとセックスをした記憶が甦り、今の状態から相手は佐々木だとようやく悟ったと言います。
「いやー!」
「急にそんなに大きな声を出すなよ」
「降りて。これは違うの。酔った上での間違いなの」
「間違い?今更そんな事を言うのか?それならさっきの、もっと動いてーと言って、下からも腰を使っていたのは何だったんだ?」
そう言われてみれば、焦らすようなゆっくりした動きが続き、焦れったくなってそのような事を言ってしまった記憶があります。
妻は羞恥心と後悔から、何とか佐々木から逃げようとしましたが、上から押え付けられていて動く事が出来ません。
すると佐々木の腰が動き出し、その時初めてオチンチンを入れられている事に気付きました。
何とか押し退けようとしていた妻も、腰の動きが早くなると不覚にもまた感じ始めてしまい、感じてしまうと逆らう事も出来なくなって、その後一度出して余裕のある佐々木に、何度逝かされても許してもらえず、朝まで色々な体位で責め貫かれたそうです。
この事は百歩譲って、いいえ千歩譲って私が満足させなかったのと酒に酔った事が原因だったとしても、妻を許せるものではありません。
ましてや本当に後悔があるのなら、翌月も抱かれた事は理解に苦しみます。
その時は訳が分からなくなっていたにしても、家に帰ってからは冷静になれたはずです。
多かれ少なかれ、当然罪悪感もあったはずです。
勿論、家族が壊れてしまう可能性も考えたでしょう。
しかし妻はまた関係をもってしまった。
この事はどう説明されても、納得出来るものではありません。
「ホテルを出て彼の車の助手席に乗ると、罪悪感で押し潰されそうになりました。彼が運転しながら、私を何度も喜ばせた事を自慢する度に、取り返しが付かない事をしてしまったと、凄く悔やみました。私が感じている時の様子を詳しく聞かされる度に、車から飛び降りて死んでしまいたくなりました」
「佐々木に送ってもらったのか?」
「先月までずっと・・・家の近くまで」
「本当に罪悪感があったのなら、どうして翌月も抱かれた!その後もどうして関係を続けた!」
妻が言い辛そうに脅されたと言った時、私は写真の存在を思い出しました。
「写真を撮られて、それで脅されたのか?」
「写真を撮られた事は気になっていましたが、直接それで脅された事はありません」
「それなら何で脅された!本当は脅されたなんて嘘で、佐々木にまた抱いて欲しいと思ったのだろ。そんなに佐々木とのセックスは良かったのか?」
「正直に言います。抱かれて凄く感じさせられた事で、終わった直後はその様な気持ちも少しあったかも知れません。でも、二度とあなたを裏切りたくなかった。罪悪感の方が強くて、二度と関係を持つのは嫌でした。何より・・・彼の事は好きではなかったし」
「好きではなかった?好きでもないのに、それ以前も毎回送ってもらったのか?好きでもないのに抱かれたのか?」
「ごめんなさい。彼に抱かれてしまったと分かった時、私自身凄いショックでした。彼の事は好きではないというより、はっきり言って嫌いでした。初めて送ってもらった時から、毎回車の中で卑猥な話をしてきたり、私達夫婦のセックスをしつこく聞いてきたり、時には締まりが良さそうな足首だとか言って、私の身体を批評したりもしました」
佐々木は厭らしい話をするだけで触るなどの行為は無かったために、妻は子供達の関係も考えて、愛想笑いをして聞き流していたそうです。
「そんなに嫌だったのなら、送られるのを断われば良かっただろ」
「何度も断わりました。でも父母会の中での関係を考えると、強くは断われなかったです。それでも一度だけ強く断った事がありますが、その時は遠慮するなと言って、強引に私の手提げバッグを持って行って、車に積んでしまいました」
「どうしてその事を俺に言わなかった」
「言えばあなたは心配すると思ったから。もう応援に行くなと言われると思ったから。卒業まで私さえ我慢すれば、何もかも穏便に済むと思って」
この話が本当だとすれば、佐々木は初めて会った頃から、ずっと機会を狙っていたのかも知れません。
佐々木に抱かれてから翌月の試合が一週間後に迫り、佐々木と顔を合わせなければならない事で悩んでいると、その事を知っているかのように佐々木から携帯に電話がかかり、ホテルを予約したと言われたそうです。
妻は強く断わりましたが、すると佐々木は一夜を共にしたら愛してしまったから、妻を狙っている他の父親が手を出さないように、父母会のみんなに自分の女になったと宣言すると言いました。
「そんなのはただの脅しだ。奴も家族に知られては困るから、誰にも言えないに決まっている」
「いいえ、父母会で噂になっても、あなたや奥さんは一度も出てこないし、遠くに住んでいるから噂は伝わらないと。例え出てくる事があっても、陰で話すだけで直接本人には誰も話さないと」
妻は可愛い格好をしていたので若く見え、父母会の父親連中には結構人気があったようで、お茶を誘ってきた父親も何人かいたそうです。
ただの脅しではなくて、佐々木はそのような妻を落とした事を、自慢したかったのも事実だったかも知れません。
  1. 2014/10/30(木) 02:46:29|
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ミコと美子 第14回

2人の様子が気になって覗くと、中腰になってパソコンを操作している佐々木の腰に、妻が抱き付いていました。
「もうやめて~」
「いいから邪魔するな!」
妻は佐々木をパソコンから引き離そうと必死のようですが、何かを止めさせようとしているにしても、何の抵抗も無く佐々木の身体に抱きつけることに、2人の親密さを感じてしまって良い気はしません。
「痴話喧嘩は、俺にいない所でやってくれないか」
妻が慌てて佐々木から離れると、振り向いた佐々木の顔には余裕の笑みが浮かんでいました。
「ご主人の言っている意味が分からなかったので、何の事か奥様に聞いて勝手に写真を見せてもらったが、パソコンに不慣れなので間違って消してしまった。女の方は写真を見る限り奥様だと俺も思うが、相手の男は顔も写っていないので誰だか分からない。身に覚えがないから俺で無い事は確かだが」
そう言うだろうと、私も最初から分かっていました。
「後からされている写真をよく見たか?顔は写っていなくても、こいつの腰を掴んでいる左手の甲に傷痕があった。どうして出来た傷かは知らんが特徴のある形をしていたから、この男を知っている奴なら見ればすぐに分かる。顔なんか分からなくても、この男は左手親指の付け根から手首に掛けて、比較的大きな傷のある男だ」
佐々木は慌てて左手をポケットに突っ込んで隠しました。
「それと、不慣れだから消してしまったのではなくて、慣れているから削除出来たのだろ?だが残念だったな。ノートパソコンにも保存してあるから、消されても別に構わない。それに最近は便利になって、小さなカードにもこのぐらいの容量のものは楽に入ってしまう。それも2枚あるから、その司法書士さんとやらに1枚持って行って、相談し直してくるか?」
佐々木は観念したのか、その場に土下座しました。
「俺にとって一番憎むべきは妻だから、素直に認めて謝れば大事にはしないつもりでいたが、今までの態度で堪忍袋の緒が切れた。徹底的にやってやるから覚悟しろ。それと明日奥さんを連れて来いと言ったが、これは家族の一大事だから、日を改めてお互いの子供も交えて6人で話し合おう。みんなでこの写真を見ながら」
その言葉に、先に反応したのは妻でした。
「あなた、それだけは許して下さい」
妻はその場に土下座しましたが、佐々木もまた土下座したまま帰ろうとしないので訳を聞くと、養子の上に奥さんは嫉妬深く、知られれば離婚は免れないので、お金で解決させて欲しいとの事でした。
「それは出来ない。俺の家庭だけ無茶苦茶にされて、それで済ませるほど人間が出来ていない。離婚されようが殺されようが俺の知った事か!家から追い出されてもお前は口が上手いから、それを活かせば営業か何か道はあるさ。精々頑張れ。俺に慰謝料を払うために」
佐々木は肩を落として帰っていきました。
佐々木が帰ってからも、妻は息子にだけは話さないでくれと言って、私から離れずに謝り続けていましたが、私は一切取り合いません。
「話されて困るような事を何故した!いくら謝っても許す気は無いし、一切美子の言う事を聞く気も無い。それよりも、美子も仕事を探した方が良いぞ。これからは自分で食べていかなければならないし、佐々木の奥さんに話せば慰謝料を請求される。離婚となれば、結構高いらしいからな」
妻はこの言葉で、離婚が嫌かどうかの感情論だけでなく、その後の現実も悟ったようです。
「許して下さい・・・・許して下さい」
「謝るな!嘘ばかりついてきたお前の口が信用できるか!きちんと離婚が成立するまでは、ここにおいてやろうと思ったが、今度口先だけで謝ったらすぐに出て行け!口で謝るよりも態度で示せ。態度で示した所で、許す気は毛頭無いが」
「ごめ・・・・・・・」
私はこうなった切欠を話させましたが、それは想像もしなかった事でした。
昨年の暮れ、息子の学校で他所の学校を招待して行われた試合が終ってから、近くの料理屋で会合という名のいつもの慰労会があったのですが、この日は忘年会も兼ねていたのでみんな普段よりも酒がすすみ、妻もまた遅くなる事を想定して、近くのホテルに部屋をとっていた気楽さから、勧められるまま飲んで酔ってしまい、意識が戻ったのは佐々木に抱かれた後だった言います。
しかしそれには伏線がありました。
息子の応援に行く前々日に、友人と酒を飲んだ勢いで妻を抱いたのですが、酔っていたので少し濡れてきただけで中に入ってしまい、妻も私もあと少しと言う時にチンチンは元気を無くしてしまったので、妻は一度も逝けずに終わったのです。
酔っていたのが原因かとも思いましたがこんな事は初めてで、このままEDになってしまうのかも知れないと思い、焦った私はその事を試したくて翌日も妻を誘い、また妻を一度も逝かせる事無く繋がり、前日の事を意識し過ぎる余り、やはりあと一歩というところで急速に萎んでしまいました。
それが1ヶ月半振りのセックスだったという事もあり、妻は生殺しの状態で、身体が疼いたまま息子の学校へ向かったのです。
「あの時、美子は平気だと言っていたじゃないか。逆に俺の体を心配してくれただろ」
妻は指ででも最後までして欲しかったのですが、恥かしくて言えなかったと言います。
妻はセックスが好きでないと、私はずっと思い込んでいました。
しかし実際は、30歳を越えた辺りからセックスの良さを知り、35歳を過ぎた辺りからは毎日でも抱いて欲しい気持ちでいたそうです。
しかし皮肉な事に、逆に40歳を過ぎた私は誘う回数が減っていってしまいました。
「どうして言わなかった」
「恥ずかしくて・・・・・・・」
夫婦なのに何が恥ずかしいと思いましたが、よく考えてみれば私も同じです。
毎日でも妻を抱きたかった頃、セックスが好きでない妻を気遣って我慢した事もありました。
セックスは、させてもらっているという気持ちでいました。
オナニーする事に嫌悪感を持っていて、今まで一度もしたことのなかった妻も、流石にこの時は私の鼾が聞こえだすと、自然と手が乳房とクリトリスに行ってしまったそうですが、途中で我に返ってしまい、こんな事をしている自分が恥ずかしくなって最後までは出来ませんでした。
オナニーを途中で止めた事で更に身体は疼いてしまい、妻は悶々とした気持ちのまま家を出ましたが、思い切り試合の応援をした事で発散出来てその事を忘れていたところ、その夜の忘年会でまた思い出してしまったのです。
忘年会ではみんな可也酔っていて、普段話さないようなエッチな話で盛り上がり、服の上から他の奥さんの乳房を触る父親や、ズボンの上から他所の父親のチンチンを掴む母親、中には抱き合ってキスを始める者まで現われて、そんな様子を見ていた妻は、身体の疼きを思い出してしまったそうです。
妻はそんな自分が嫌で、忘れる為にまた勧められるまま酒を飲み、佐々木に送ってやろうと言われた時には、いつも送ってもらっていた意識だけが残っていて、車に乗り込んでしまったところまでは覚えていたのですが、気が付くとそのような事になっていました。
佐々木は最初から、妻を酔わせて抱くつもりだったのでしょう。
それが偶然、酔って更に身体が疼いてしまった、妻の思いと重なってしまったのだと思います。
佐々木が妻を狙っていたのは明らかで、途中から妻の横に座り、一番酒をすすめていたのも佐々木でした。
  1. 2014/10/30(木) 02:45:22|
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ミコと美子 第13回

これは私の知っている、今までの妻なら考えられない事です。
いくら許して欲しいにしても、こんな恥ずかしい事が出切る女ではありませんでした。
私は妻の足元に回って暫らく眺めていましたが、ここに佐々木が何度も出入りしたかと思うと悔しさで押し潰されそうになり、例え痛がろうとも全て掻き出したい衝動に駆られて、乱暴に指を2本突っ込んでやったのですが、何と中は濡れていて、痛がるどころかヌルッと簡単に指を受け入れてしまいました。
「どうして濡れている!本当に反省しているのか!こんな時に、こんな格好で、何を考えている!もう出て行け!」
「違います。でも・・・・・身体が・・・・・勝手に・・・・・」
その時、偉そうな事を言いながらも、チンチンが硬くなっていく事に気付き、そんな自分が嫌になって妻の脚の間から抜け出すと、頭の後ろで手を組んで仰向けになって寝転びました。
「あなた・・・・・・」
上半身を起こした妻は、私の下半身の変化に気付いたようで、ズボンとパンツを一気に下げると私の機嫌をとるかのように、そっと優しく口に含んできました。
これは許してもらうために、セックスで誤魔化そうとしているのだと思いましたが、愛しそうに咥えていた口の動きも次第に激しくなり、咥えたまま下げたズボンとパンツを抜き取ったかと思うと、私の足を胸の方に折り曲げて、玉を口に含んで舌で転がされた為に、快感から逃げられません。
妻の技は絶妙で、口が玉にあればチンチンは手で刺激され、口がチンチンに戻ると手は玉を刺激するを繰り返していました。
「ウウッ」
妻はその声を聞くと喉の奥まで咥え込み、口の中にいっぱい唾液を溜めて、クチュクチュと大きな音を立てながら更に激しく責め始めたので、妻にこの様なやり方を初めてされた私は、早くも終わりに近付いていました。
しかし、このようなテクニックを佐々木に仕込まれたのは明らかで、このまま妻に逝かされるのは悔しい気持ちもあり、このまま終わりたい気持ちを振り切ると、私の上に跨るように命令していました。
すると妻は、私の気が変わらないようにチンチンを擦って刺激し続けながら跨ると、初めて自らオマンコに収めたのですが、その手馴れた仕草から、私に対しては初めてでも、これも佐々木に仕込まれた事が伺えます。
「ウッ・・ウウッ・・ウッッ」
「まさか感じてなんかいないだろうな?本当に反省しているのか?自分の立場を分かっているのか?ずっと俺を騙して裏切っていたんだぞ。反省の気持ちがあれば、気持ち良くなる余裕などないはずだ。気持ち良くなることは絶対に許さん!一生気持ち良い事や楽しい事は無いと思え。毎日後悔と反省の中だけでだけ生きろ。絶対に感じるな。ましてや逝ったりしたら・・・・・」
「・・・・感じてなんかいません・・・・・感じていないから早く出して・・・早く逝って」
妻は私の上で頭を激しく振りながら、必死に快感と戦っています。
「ウッ・・・お願い・出して・・・出してくれないと・・・・」
「出さないと何だ?やはり感じているのか?何の反省も無いと言う事か」
「違います・・・感じてなんかいません」
私が妻の中に解き放っても、妻は感触を惜しむかのように腰を動かし続けています。
「もう出たから降りろ。重いから早く降りろ」
妻は私から降りるとティッシュをとってオマンコに当て、流れ出る物でシーツを汚さないように左手で押えながら、急速に縮んでいくチンチンを右手で持つと、口に含んで舌で舐めとるようにきれいにしました。
翌日になって、約束通り佐々木はやってきましたが、沖縄の時とは違い何故か堂々としています。
「ご主人。本当に申し訳ない事をしました」
そう言うとバッグから出したお金を、テーブルの上に置きました。
「どのように責任をとらせて貰ったら良いか分からずに、司法書士をしている友人に尋ねたところ。身体の関係が無かったのなら、慰謝料は発生しないと言われました。でもそれでは余りにも申し訳ないので、慰謝料では無くて解決金として20万持って来ました」
俯いていた妻は顔を上げて、全て知られている事を伝えようと佐々木を見たのですが、佐々木はそれに気付きません。
「こんな物は受け取らない」
「そう言わずに受け取って下さい。受け取ってもらわないと、私の気持ちが収まりません。これはお礼も含まれているのです。ご主人が来てくれなかったら、取り返しのつかない事になっていた。私の目を覚まさせてもらって感謝しているのです。さあ、遠慮なさらずに」
佐々木は本当に口の上手い奴です。
あの投稿された写真を見ずに、偶然あのような場面に出くわしただけなら、佐々木の言葉に騙されていたかも知れません。
「そんな物では、気が収まらないと言っているんだよ!散々妻を弄びやがって!」
私が怒鳴ったことで妻が全て話してしまったと思った佐々木は、その時の対策も相談してきたらしく、まだ堂々としていました。
「奥様が何を言ったかは知らないが、私は奥様を抱いてはいない。信じられないなら調停でも裁判でも、何でも受けて立ちます。証拠の写真でもありますか?あるはず無いですよね。あの時が初めてで、私は奥様とセックスはしていないのだから」
「話にならん!明日もう一度、今度は奥さんも連れて来い」
「こんな遠い所まで、また明日出直して来いと?私はもう来ない。今日来たのも善意で来たのだ。もう奥様と二度と関係を持とうなどとは考えないから安心してくれ。もうこれで会う事も無いと思うが、何ら法的責任も無いのに、これ以上言い掛かりをつけるのなら、こちらは弁護士を雇う」
佐々木は立ち上がると、振り向きもしないで出て行こうとしています。
「それなら来なくてもいい。裁判所で会おう。ミコの夫さん」
佐々木は立ち止まり、振り向くと驚いた顔で私を見ました。
「ご主人・・・今何と?」
「ご主人などと呼ばずに、ミコに虜と呼んでくれても良いぞ」
佐々木は顔面蒼白となり、呆然と立ち尽くすだけで言葉も出ないようなので、私はこれから2人をどうするか考えるために、冷静になりたくて隣の部屋に行くと、暫らくして2人の言い争う声が聞こえてきました。
  1. 2014/10/30(木) 02:43:50|
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ミコと美子 第12回

私は水を飲みに来た振りをしてキッチンに入って行くと、もう涙も枯れてしまって出ないのか、妻は抜け殻のような状態で、じっと写真を見詰めています。
「なんだ、まだいたのか?同じ空気を吸っているだけでも、吐き気がするから早く出て行ってくれよ」
「お願い、許して。もう絶対にしません」
「もう絶対にしない?何をしないと言うんだ?逆に今まで何をしてきた!いつからの付き合いだ!いや、いつから抱かれていた!」
「あなたが来てくれなかったら、抱かれていたかも知れない。沖縄に行ってから、開放的な気分になってしまって・・・・・・どうかしていました。許して下さい」
「間違いないな?もしもまだ嘘をついているようなら、本当に何もかも終わりだ」
「はい・・・・・」
「そうか。それなら面白いものを見せてやろう」
私は妻をパソコンの前に座らせると例のサイトを開いたのですが、ミコの夫の投稿は早くも全て削除されていたので、仕方なく保存してあった写真を見せました。
「この写真をどう思う?これらはみんなミコの夫という男がネットに投稿したもので、日本で、いや世界中で沢山の男が見たものだ」
妻は投稿されていた事は知らなかったらしく、一瞬目を大きく見開いて驚きの表情を浮かべた後、急に立ち上がると走ってキッチンへ行き、包丁を出して手首に当てたので、後を追った私は咄嗟に包丁を持っている方の手首を掴んで取り上げました。
「死なせて~」
おそらく妻は寝不足も重なり、何も考えずに衝動的にこの様な行動に出てしまったのでしょう。
「勘違いするなよ。俺の前で死なれるのが嫌で、落ち着かせようと抱き締めただけだ。許した訳ではないし許す気も無い。死ぬのは勝手だが、今死なれては俺の妻のまま死んだことになるから、死ぬなら離婚が成立してからにしてくれ」
私は妻を殺したいほど憎んでいるはずなのに、落ち着かせようと抱き締めていました。
私が手を下さなくても自分で死のうとしたのを必死に止めていたのです。
妻は少し落ち着くと床に転がっている包丁を見て震え出し、自分のとった行動が余程ショックだったのか、私が離れようとしても両手で私の腕をしっかりと掴んで離しません。
そういう私も今の出来事はショックで妻を無理に引き離すことも出来ず、寝室に連れて行くとベッドに寝かせ、背を向けて黙って座っていました。
「お願い、何でもいいから話をして。罵倒する言葉でも、軽蔑する言葉でもいいから何か話して」
「話を聞く気もないと言ったが、俺も本当は知りたい事がある。何でもいいのなら、今一度死んだつもりで俺の質問に答えろ。」
「ごめんなさい・・・・・・」
「謝るな。一番信頼していた人間に裏切られたのだぞ。謝られても許せるはずが無い。いくら謝っても同じだから、俺の質問にだけ答えろ」
謝らなければ怒れてきますが、謝られても怒りが込み上げてくるのです。
「いつからの関係だ」
「去年の・・暮れからです」
「佐々木の女房はこの事を知っているのか?」
「奥さんは・・・知りません」
「昨夜は俺が部屋を出てから、一晩中抱かれたのか?」
佐々木は今後の事を話し合おうと言ったそうですが、妻は私の後を追ってホテルを飛び出し、既に姿が見えなかったので電話してみると電源が切られていて繋がらず、仕方なく那覇のホテルに一人で泊まったそうです。
「本当か?」
「本当です!ホテルの人に聞いて下さい!」
私は妻がまた衝動的に何か起こさないように、怒りを抑えて淡々と放していましたが、この逆切れにも似た強い言い方に怒りが込み上げ、妻の頬を思い切り張ると、声を荒げていました。
「それなら裸になって見せてみろ!裸で股を開いて見せてみろ。どうした!一晩中奴のチンチンで散々突かれて、赤く爛れてしまっていて見せられないだろ!」
急に豹変した私に驚いた妻は、本当に裸になると両手で顔を隠し、徐々に脚を開いて行きます。
いくら私が言い出した事でも、こんな事の出来る女になった妻の変わりように驚きました。
「何だ、その格好は。佐々木に仕込まれて、こんな事が平気で出来る女になってしまったか」
妻は慌てて脚を閉じましたが、それはそれで気に入りません。
「誰が閉じてもいいと言った!あの後本当に抱かれていないか調べてやるから、膝を立てて大きく開け!」
妻は膝を立てると、これ以上開けないというほど大きく脚を開きました。
  1. 2014/10/30(木) 02:42:43|
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ミコと美子 第11回

ドアを開けた妻は私が早かった事に驚きましたが、次の瞬間、私が連れて来たのが佐々木だと知り、何も言えずに固まっています。
「偶然佐々木さんに会ったから、少し話したいと思って来てもらった」
「ええ・・・・・いいですよ・・・・佐々木さん・・昨日は・ご苦労様でした」
「そんな挨拶もまだだったのか?今まで一緒にいたのに」
「いえ・・・・そんな事は・・・・・・」
部屋から出て来たのを見られていると知った佐々木は、妻の言葉を遮るように、ようやく重い口を開きました。
「すみません。私も折角沖縄まで来たのだからもう1泊して行こうと思って、前から泊まってみたかったこのホテルまで来たのですが、あいにく満室だったので諦めて他に行こうとした時、偶然奥様に会いました。それで勧められるまま厚かましく部屋まで押しかけて、お茶を一杯ご馳走になっていたらご主人から電話があって・・・・・・・・。別に疚しい事は無かったのですが、変に誤解されても嫌だと思い、私も奥様も慌ててしまて・・・・・・・・」
佐々木が今まで黙っていたのは、色々な言い訳を考えていたのでしょう。
「そうか、実は俺も嘘をついていた。本当は早くに着いていて、ライトアップされたビーチが余りにきれいなので散歩していた。すると暗闇で中年のカップルがキスしていて、何とそこで良からぬ事を始めてしまい、更に何かしようとしていたので咳払いをしてやった」
妻は泣き出してしまいましたが、佐々木は少しでも罪が軽くなる言い訳を始めます。
「見られてしまったのですね。もう正直に全て話します。昨夜の慰労会で奥様と意気投合してしまい、今夜ここで一緒に泊まる予定でした。こんな事を言っても罪は軽くならないですが、本当に今夜が初めてで、まだセックスはしていません。変な言い方ですが、ご主人が来てくれたお蔭で私も目が覚め、妻を裏切る事にならなくて良かったと、今はホッとしています」
佐々木は頭の回転も速く、口も上手いと思いました。
私を裏切ったのは佐々木ではなくて妻だと分かっていても、妻もこの口に騙されて、上手く言い寄られて関係を持ったのではないかと妻を庇い、妻よりも佐々木を悪者にしようとしている私がいます。
「初めて関係を持つ女に裸同然のビキニを着せて連れ回し、暗闇だと言ってもあんな所で抱き合って指まで入れるか?それに普通初めて関係を持つ女に、徹底的に調教してやるから、俺が望んだ事はどんなに恥ずかしい事でも出来る女になれなんて言えるか?」
「それは・・・・・興奮を高める為の・・・・ただの言葉の遊びで・・・・・・・・・」
「美子もあんな姿を人目に晒して、初めて関係を持つ男なのにあんな所で黙って指まで入れさせて、腰が動くほど感じるのか?フェラしますと言って、跪いてパンツを下げようとするか?2人共この部屋に戻ってからの事を、凄く楽しみにしていたようだから邪魔者は消える。佐々木、俺は帰るから精々明後日までこの淫乱女と楽しめ。その代わり帰ったら、楽しんだ事を忘れるほどの地獄が待っているぞ。帰った翌日に家まで来い。女房を連れて来るのを忘れるな」
「待ってー・・・・行かないで~」
私は振り向きもしないで部屋を出ると携帯の電源を切り、那覇に戻ってホテルに部屋をとりましたが、勢いであのまま2人を残して来た事を後悔していました。
あの後2人は開き直り、本当に楽しんでいるかも知れません。
障害があるほど2人は燃え上がり、今頃激しいセックスをしているかも知れません。
脳裏にネットで見た縛られた妻の姿が次々に浮かび、妻の喘ぎ声までもが聞こえて来るようで、結局眠れたのは明け方になってしまい、チェックアウトぎりぎりの時間に、ホテルの従業員に起こされる始末です。
私は軽いブランチをとった後、気になって恩納村のホテルに戻りましたが、流石にもう1泊するのは諦めたらしく、清掃中の人に尋ねると、新しいお客さんが入ると言われました。
私はキャンセル待ちをして夕方の便で家に戻ると、既に我が家には明かりがついています。
中に入ると、キッチンで家族写真の入った写真盾を両手で握り締めて泣いていた妻は、私に気付いて慌てて床に土下座しましたが、私はそんな妻を無視して寝室に行こうとしました。
「あなた待って。話を聞いて」
「話?離婚の条件か?財産分与と慰謝料を相殺して、お前には何も渡す気はないから、着の身着のままで出て行け!もちろん子供も渡さない。嫌だと言っても今回の事を全て話すつもりだから、お前にはついて行かないだろう。それどころか軽蔑して、一生会いたくないと言い出すかも知れない。何しろ相手は友達の父親だからな。他の話は聞く気が無い。今すぐ出て行ってくれ」
強い事を言いましたが、疲れて寝室でベッドに寝転んでいても、妻の事が気になって眠れるはずがありません。
  1. 2014/10/30(木) 02:41:45|
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ミコと美子 第10回

妻は唇でも噛んで耐えているのか、低い唸り声はしても喘ぎ声は聞こえてきません。
「ンー・・・ンーン・・・ダメ・・・声が出てしまう・・・ンンー・・・」
「指で逝くのか?指よりもチンポで逝きたいだろ?チンポを入れてもらったら気持ちいいぞ~。ミコさえ素直になってチンポを入れて下さいと言えば、すぐに入れてもらえるのだぞ。お願いすれば、この硬いのがもらえるのだぞ。指で良いのか?チンポ欲しいと言ってみろ。チンポ入れて下さいとお願いしてみろ」
「チン・・・・・・・・ダメー」
妻は誘惑に負けそうになりましたが、誰かに見られるかもしれないという羞恥心の方が勝ったようで、急に我に返ったかのように手を振り払うと振り向き、佐々木の下腹部が目の前に来るように膝をつきました。
キスをしていただけだとか、ただ抱き合っていただけだとか言い逃れ出来ないように、決定的な場面を待っていると自分に言い聞かせていましたが、本当はただ見入ってしまって動けなかっただけかも知れません。
その証拠に妻の事を情けなく思いながらも、こんな色気のある妻を初めて見た事で、下半身を硬くしてしまっているのです。
妻は口で済まそうとしていますが、流れからいって佐々木がそれで許すとは思えず、妻もまた、この上佐々木を口で感じてしまえば落ちてしまいそうで、もう少し我慢すればと思いながら、写真を撮るために携帯を出して握り締めたのですが、妻が小さな競泳用のパンツに手を掛けた時、私は咳払いをしてしまいました。
ここまで我慢しながらも、例え口だとしても佐々木の欲望の塊を、妻自らが体内に受け入れようとした瞬間、見るに耐えられなくなってしまったのです。
そうかと言って、下半身を膨らませた惨めな姿で2人の前に出る事も出来ずに、咄嗟に私がとった行動が咳払いだったのです。
「嫌!近くに誰かいる」
「気のせいだ。仮にいたとしても構わないから続けろ」
妻は慌てて立ち上がると佐々木から離れ、水着を直してホテルに向かって小走りに駆け出したのですが、裸同然の格好では暗闇から出る事が出来ません。
佐々木を見ると、ここまで追い込みながら、あと一歩のところで逃げられた事で機嫌が悪く、砂の上に置いてあったパーカーを足で踏みつけていて渡そうとはしません。
「お願い、パーカーを返して。続きはお部屋に帰ったらしますから。今夜は何でも言う事を聞きますから」
「いや、それだけでは許さない。俺に逆らった罰として、部屋に戻ったらもう一泊すると旦那に電話するんだ」
妻は少し考えた後、小さく頷きました。
「例え旦那が駄目だと言っても絶対に帰さない。徹底的に調教してやるから、俺が望んだ事はどんなに恥ずかしい行為でも出来る女になれ。俺の事を思っただけで濡らしてしまう女になれ。帰ってからも俺を思い出して、毎日オナニーしてしまう女になれ。分かったか!」
本心なのか、今の状況から逃げたいだけなのか分かりませんが、妻は黙って大きく頷くと、ようやく返してもらったパーカーの砂を掃って着て、横に並んだ佐々木にお尻を触られながら、その手を掃おうともせずにホテルへ戻って行きました。
私は膨らんだ下半身を両手で押え、早く治まれと念じながらその場に座り込んでしまいましたが、このような所に一人座っている場合ではありません。
ホテルに入ると妻達がエレベーターに乗り込むのが見えたのですが、同じエレベーターに乗って部屋を確認する事も出来ないので、仕方なく何階に止まるか見ていると5階に止まりました。
5階では追い付いて部屋を確認することは無理かも知れないと思いながらも、隣のエレベーターに乗ったのですが、やはり妻達の姿はありません。
部屋を知って最中に乗り込むことは不可能となり、一晩妻達のセックスを想像しながら過すのは耐えられず、一夜を共にしたではなく、一夜を共にしようとしたでも良いと思い、あの状況からしてすぐに始まってしまう可能性が高いと思った私は、妻に電話しようと携帯を手にした時、逆に妻から電話が掛かりました。
「電話してくれたのね。携帯を部屋に置いたままビーチを散歩していたので、気付くのが遅くなってごめんなさい」
「どうした?何だか元気がないな」
「言い難いけれど、もう1泊してきたら駄目かな?」
「駄目も何も、もう1泊して欲しいと思って電話したんだ」
「えっ?どう言う事?」
「実は今、俺も沖縄に来ている。それも美子が泊まっているホテルに向かっていて、もう近くまで来ているんだ。たまには一緒に観光でもしようと思い、仕事を任せて思い切って来てしまった」
「ええっ!」
「黙って部屋まで行ってビックリさせようと思っていたが、よく考えれば多分フロントで聞いても教えてもらえないだろうから、結局ルームナンバーを教えてもらおうと思って電話した。あと15分ぐらいで着くらしいから、ルームナンバーを教えてくれ」
「えっ・・・・ええ・・・またこちらから電話します」
そう言うと一方的に、電話を切ってしまいました。
このホテルは円形の吹き抜けになっていて、その周りに客室があるので全ての部屋が見渡せ、どの部屋のドアが開くのか注意深く見ていると、それから5分も経たない内に吹き抜けを挟んで丁度真向かいの部屋から、大きなバッグを提げた佐々木が出て来ました。
「佐々木さんじゃないですか。これは奇遇ですね」
近付いてきた佐々木に声を掛けると、一瞬状況が理解出来ずに不思議そうな顔をしましたが、すぐに私だと分かって、持っていたバッグを床に落としてしまいました。
「さっきは余りに驚いてしまって、訳も分からず切ってしまってごめんなさい」
「そんな事は構わない。それよりも珍しい人に会ったから、今から一緒に行く」
「誰・・・・・誰なの?」
妻からルームナンバーを知らせる電話が掛かりましたが、当然そこは佐々木が出てきた部屋で、私は佐々木の背中を押しながら、その部屋の前まで行きました。
  1. 2014/10/30(木) 02:40:31|
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ミコと美子 第9回

私は見失わないように、急いで2人が消えていった方向に行くと、黒い2つの人影が椰子の木の根元で抱き合っていました。
幸い砂地で足音はしないので、思い切って2人の話しが聞き取れそうな所まで近付いて物陰に隠れて覗いたのですが、2人はただ抱き合っているだけではなくて、キスをしていて会話がありません。
妻は多少なりとも拒んだのか、私が見た時も腕を2人の間に入れて、佐々木を引き離すかのように押していたのですが、暫らくするとキスで感じてしまったかのように腕は2人の間から抜け落ちて、身体の横に力無く垂れ下がりました。
すると佐々木は逃がさない様にしっかりと抱き締めていた手を放し、掌で妻の両頬を挟んで強く唇を押し付けたので、妻は苦しいのか仕切に身体をくねらせていましたが、もう逃げようとする仕草ではありません。
次第に妻の身体からは力が抜けて崩れ落ちそうになると、身体とは逆に力なく垂れ下がっていた腕は佐々木の背中まで上がり、力強く抱き付きました。
その間一度も唇が離れる事は無く、いつしか妻の腕は背中から更に上がって首に巻き付き、佐々木に身体を預けてしまうと、佐々木は両手を妻のお尻に持っていって、自分の方へ強く押して下腹部を密着させながら揉んでいました。
そのキスは舌が絡み合って離れなくなったかと思えるほど長く情熱的なもので、私が妻とあのようなキスをしたのは、どのぐらい前だったのでしょう。
いいえ、新婚の時でもこんなキスはした事が無いかも知れません。
私はもっと決定的な場面まで待つつもりが、猛烈な嫉妬心が湧いて耐えられなくなり、2人の前に出て行こうとした時、ようやく佐々木は唇を離して妻を解放しました。
「裸では無いと言っても、こんな薄い物では着けていないのと同じだな。チンポがミコのオマンコに擦れて大きくなってしまった。このままでは人前を歩けないから、一度口で抜いてくれ」
「こんな所では嫌」
「そうか。フェラが嫌ならオマンコに出すしかないな」
「お願い、これ以上恥ずかしい事はさせないで。お部屋に戻ったら何でも言う事を聞きますから。お部屋でなら、どんなに恥ずかしい事でもしますから」
「嫌だと言いながら、本当は恥ずかしい事をされるのが好きだろ?こんな裸同然の姿を見られて、ミコだって感じているのだろ?」
「そんな事はありません。お願い、もう虐めないで」
暗闇に慣れてきた目を凝らしてよく見ると、妻は乳首とオマンコが辛うじて隠れるだけの、白いビキニを着せられています。
「感じていないのが本当なら許してやる。でも、海にも入っていないのに、水着が濡れていたようだぞ。チンポを擦り付けていたら、オマンコの辺りが少し冷たかった」
妻は恥ずかしいのか、佐々木に背を向けてしまいました。
「そんな事・・・ありません」
「そうか?よし、調べてやろう」
佐々木は後から抱きつくと、嫌がって抵抗する妻の水着を上にずらして完全に乳房を露出させ、露になった大きな乳首を摘みながら、下腹部に持って行った手で、水着の上からオマンコを擦っています。
「ほら、感じていないなんて嘘じゃないか。こんなに水着がぐっしょり濡れているぞ。みんなに見られて感じてしまったのだろ?その後オマンコにチンポを擦り付けられたから、中に欲しくなってしまって更に濡らしていたのだろ?正直に言ってみろ!」
「お願いですから、こんな所で恥を掻かせないで。おフェラしますから、もう触らないで」
妻の口からフェラという言葉を初めて聞きました。
息子を育てる過程で、オチンチンと言うのは聞いた事がありますが、その他の性器やセックスに関する言葉は、私が知る限り口にした事は無いのです。
「それにしても凄い濡らしようだな。中なんか蕩けてしまって・・・・・」
ここからではよく分かりませんが、水着の脇から指を入れられたようです。
「いや・・・いや・・・ンー・・・やめて・・・ウンー・・ンー・・・これ以上されたら・・」
「これ以上されたらどうなる?恥ずかしい声が出てしまいそうか?チンポが欲しくて我慢出来なくなるか?」
「ンンー・・・お願い・おフェラで・・・・ンーン・・・お口でしますから・・指を・・・・」
「そんな事を言って、もう欲しくて我慢出来ないのだろ?尻に当たっている硬いのを、オマンコに欲しいのだろ?」
「ンンーン・・・違います・・・・違う・・・違う」
「いくら違うと言っても身体は正直だ。ほら、チンポが欲しくて腰が厭らしく動き出したぞ」
「ダメ・・言わないで・・ダメ・・・ダメ・・・・動かさないで・・・・・」
「意地を張らないで、そろそろ素直になったらどうだ?よし、ミコが正直になれるように協力してやるか」
乳首を摘んでいた手は、乳房全体を荒々しく揉み始め、オマンコを触っていた手の動きが早くなると、私からもはっきり分かるほど、妻の腰は大きく動き出しました。
  1. 2014/10/30(木) 02:39:04|
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ミコと美子 第8回

私の想像通り相手が佐々木だとすれば、次の遠征までは関係を持つ心配は無いので、はやる気持ちを抑えてじっと耐えていました。
保存してある写真だけでも、妻に白状させる事は容易だとは思ったのですが、どうしても2人が逢っている現場を押えたくなったのです。
その理由は現実にこの目で見ないと、これだけの根拠が有りながらも、妻を信じたい気持ちが残っているからです。
妻が告白して決定的になっても、20年近く信じて愛してきた妻を、責めきれないと思ったのです。
それからの私は、今までにこれほど妻を意識して見た事があっただろうかと思えるほど、毎日妻を目で追うようになっていましたが、笑顔の妻を見れば見るほど、今までの妻の事を考えれば考えるほど、この妻が私を裏切り、私の知らないところであの様な淫らな行為をしていたとは信じられません。
私と一緒にいる時の笑顔も、昔から何も変わらないのです。
不倫疑惑を除けば、私にとってこれ以上無い良妻なのです。
「来週の沖縄行きは何泊の予定だ?」
大会は別にして息子達の練習試合は、ほとんどが近県の学校とするのですが、年に数回は今回のように遠方にも出向きます。
「何校かと2日間試合をしてから、3日目は海で遊ばせてもらえるらしいから、子供達は2泊して午後の便で帰ってしまうけれど、私はもう1泊させてもらってもいいかな?2泊とも那覇市内の子供達と同じホテルで泊まるから、子供達を見送ってから恩納村のホテルで泊まって、次の日北の方を観光してから帰りたいの」
本当は駄目だと言って、知っている事を全て話したかったのですが、ぐっと我慢してそれらの言葉を飲み込みました。
「美子は本当に旅行が好きだな」
「だって、交通費は同じなのだから、勿体無いから観光でもしてくればと言って、私をその気にさせたのはあなたでしょ?でも、私ばかりごめんね」
日程表を見ても、子供達の予定は妻の話に嘘は無いようです。
いくら何でも子供達や他の父母がいるホテルで、2人が部屋を共にする事はないと思った私は、3日目に泊まる恩納村のホテルに乗り込むことにしました。
その日私は午後の便で帰る息子達に会うのを避け、夕方に着く便に乗って沖縄に向かい、タクシーで妻の泊まるホテルに急ぎましたが、ホテルが近付くにつれ、既に2人の行為が始まっていないか心配になり、着くとすぐにフロントまで走って行って妻の部屋のルームナンバーを尋ねたのですが、妻の部屋どころか決まりだからと言って、ここに泊まっているかどうかさえも教えてもらえません。
急用があると言って、身分証明書代わりに免許証を提示したのですが駄目でした。
ホテルの対応は当然の事かも知れませんが、この時の私は、妻が男と泊まっている為に、トラブルを避けたくて教えないのだと思い込み、暫らく食い下がったのですが結果は同じです。
突然部屋に押し掛けて、言い逃れ出来ないようにするつもりだったのを諦めて、仕方なく電話を掛けたのですが、呼んではいても妻は出ません。
私の計画は大きく狂い、ロビーにあるソフアーに座って今後の対応を考えていたのですが、その時妻がエレベーターから降りてくるのが見えました。
妻はパーカーだけを着ていて白い足を太腿まで晒し、隣にはお揃いのパーカーを着た見覚えのある男が寄り添っています。
(やはり佐々木だ)
私は咄嗟に隠れようと慌てて立ち上がったので余計に目立ってしまい、一瞬佐々木と目が合ってしまったのですが、私がここにいるとは夢にも思っていない佐々木は、私だとは気付きません。
妻もまた何故か恥ずかしそうに終始俯いていて、周囲を見る余裕すらないようでした。
2人は外に出て行ったので後を追うと、ホテルのプライベートビーチは一部きれいにライトアップされていて、何組ものカップルが散歩したり、波打ち際に座って寄り添ったりしているのが見えました。
その時2人は立ち止まり、佐々木はパーカーを脱いだのですが、お腹の出た不恰好な体形に似合わない、競泳用の小さなパンツを穿いています。
しかし妻はパーカーを脱がずにただ俯いていたので、佐々木は妻にも脱ぐように言っているのか、仕切に妻のパーカーを引っ張っていました。
暫らくその状態が続いた後、妻は小さく頷いて脱ぎ始めたのですが、パーカーを脱いだ妻の後ろ姿を見た瞬間、心臓が止まってしまうかと思いました。
それと言うのも、一瞬妻は全裸だと思ったのです。
よく見ると肩甲骨の下辺りと腰の両横に、白く細い紐の結び目が見えるので、何かは着けているようなのですが、後ろから見る限りお尻も丸出しで裸同然なのです。
佐々木は妻が身体を隠せないように脱いだパーカーを奪い取り、恥ずかしそうに俯く妻の手を引いて、更に辱めるかのように何組もカップルがいる方に連れて行き、しばらく辺りを意味も無く歩き回ってから、椰子の木が植わっている暗闇の方に消えて行きました。
  1. 2014/10/30(木) 02:37:50|
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ミコと美子 第7回

それから一週間ほど経ってようやく届いた物は、ネットで買ったコスプレ用ロングの、明るい茶色のウィッグです。
「今夜もいいだろ?今夜はこれを被ってくれないか?」
それを見た妻の顔は一瞬引き攣った後、見る見る蒼ざめていきます。
妻はこの時点で私に全て話し、泣いて許しを請うと思っていましたが、妻の口から出た言葉は予想とは違うものでした。
「なにそれ?そんな変態のような事は嫌!」
「そう言わずに頼む」
強がっていた妻の目にも、不安からか流石に涙が溜まっていきましたが、それでも浮気について話そうとはしません。
「泣けるほど嫌なのか?」
「別に泣いてなんかいない。急に変な事を言うから驚いただけ」
私が秘密を知っているのかどうか半信半疑のようで、この場は私に逆らわない方が得策だと思ったのか渋々着けましたが、私がそこに見たものは妻の美子ではなく、正しくネットで見た最初の頃のミコの姿そのものだったのです。
おそらくミコの夫は、人妻を寝取って自分の女にした事を、誰かに自慢したかったのでしょうが、その事で関係が終ってしまう事を恐れたのか、人妻が自分の意のままになっている姿を投稿して、自己満足するに留めたのでしょう。
こんな人妻を落としたと自慢するのではなくて、自分の妻として投稿した真意は分かりませんが、ただの浮気相手ではなく、夫のように妻を独占したい思いの現われだったのかも知れません。
夫にもなりたいが、人妻を寝取った男にもなりたい。
それで頻繁に妻と書かなくても良いように、ミコという名前を作ったのかも知れません。
この関係を、誰にも邪魔される事無く永遠に続けたい。
その思いがミコの夫を慎重にさせ、万が一妻を知っている人間が見ても分からないように、必要以上に顔を塗り潰し、この様なウィッグまで着けさせて変装させたのだと思います。
しかし思っていた以上の興奮を得てしまったミコの夫は、何処かに忘れてきてしまったか何らかの理由でウィッグが無い時に写した、投稿するつもりの無かった写真までも、予定外に投稿してしまったのでしょう。
その後の写真もウィッグを着けていないところをみると、ありのままの妻を写して、みんなに見せたくなったのかも知れませんが。
私は妻自ら懺悔させようと、妻を下着姿にするとベッドから離れ、ミコの夫がしていたように写真を撮り始めました。
「あなた、何しているの!写真なんてやめて!」
「撮られていて感じてこないか?」
「こんな格好で写真を撮られて、恥ずかしいだけで感じる訳がないでしょ!」
私の知っている妻なら、ここまでされれば罪悪感に耐え切れず、泣き崩れて謝り続けるはずです。
しかし妻は泣き崩れる事もなく、不安の裏返しなのかも知れませんが、私を罵倒し続けています。
妻はミコの夫に心まで調教されて、変わってしまったのかも知れません。
目の前にいる女は、妻を演じ続けているミコなのかも知れません。
私は悔しさと怒りで狂いそうなのですが、次第に目の前にいる妻を美子ではなくて、ミコとして見てしまっていました。
裏切られた思いが強く、激しい怒りを感じながらも妻に対して不思議な興奮もあり、私の股間は硬くなっているのです。
「凄い・・凄い・・・こんな・・こんな・・凄いー」
私が抱いた事で思い過ごしだったと安心したのか、妻はいつも以上に乱れ、聞いた事の無いような大きな声を出して感じていました。
私は妻の寝息を聞きながら相手は誰なのか考えていましたが、父母会の者としか考えられません。
平日は私の仕事を手伝っていて、ほとんど一緒にいます。
休みの日も買い物に行く程度で、私と出掛けるか家で趣味に没頭しています。
投稿された写真の間隔からも、試合の応援に行った時にホテルや旅館で抱かれているのは明らかで、相手が近くに住んでいて遠征先で待ち合わせて逢っているのなら、月に一度ではどちらかが我慢出来なくなって必ず他の日も逢うなど、今までに何かしらの不審な行動があったはずです。
そう考えた時、私の脳裏に一人の男の顔が浮かびました。
その男は遠くに住んでいるのですが、息子の学校からみれば方角が同じで、やはり息子が越県留学しています。
昔その男も同じスポーツをやっていたらしく熱心で、車では行けないような余程遠い遠征先で無い限り、ほとんどの試合に車で行っていて、帰る方向が同じ妻を頻繁に乗せて来てくれたのです
が、最近はそのような事も一切無くなり、昨年は妻の話にも頻繁に出てきたのですが、最近では他の父母は出てきてもその男の話は聞いた事がなく、その事が逆に不自然に感じたのです。
確か名前は佐々木と言い、年は私よりも4つ上だと妻から聞いた事があるので50のはずです。
「佐々木さんは元気にしてみえるか?」
「えっ・・佐々木さん?・・・・佐々木さんって・・・・どこの・佐々木さん?」
私は妻の反応を見るために、その男の名前を出すと妻は取り乱してしまい、咄嗟に惚けていました。
佐々木とはよくある名字ですが、私の周りにも妻の知り合いにも佐々木という人間はいません。
「ほら。試合の応援に行った帰りに、帰る方向が一緒だからと言ってよく送ってもらっただろ」
「あっ・・・あの・・佐々木さんね・・・・・・・元気だけれど、急にどうしたの?」
「いや、お袋が電話して来て、仏壇を洗いに出したいから良い店を知らないかと聞かれたから。
確か佐々木さんは仏壇店を経営していたよな」
「そうだったかしら・・・・・・・」
「何を言っているんだ。美子から聞いた話だぞ」
「そうだとしても父母会の中で、お金が絡むような付き合いはしたくないからやめましょうよ。それに、通り道だと言って送ってくれていたけど、家が近い訳でもないし」
確かに我が家からは直線でも50キロはありますが、妻は私を佐々木とは会わせたくないようで、この話を何とかやめさせようと、私の嘘の話しだとも気付かずに必死でした。
「あなた、今夜は何が食べたい?」
妻はその後も違う話をして、何とか彼の話題から話を逸らそうとします。
「昨年は毎月のように送ってくれたのに、最近は向こうで一緒になっても送ってもらえないのか。何か不味い事でもあったのか?例えばおかしな関係になりそうになったとか」
「ば・・馬鹿な事を言わないで!」
「おっ、むきに成るところを見ると、既におかしな関係になっていて、痴話喧嘩でもしたとか?冗談だ。そう怒るな。本当にそう思っていたら、逆にそんな話は出来ない」
「冗談でも言わないで!別に何もないわよ。最近私は観光も兼ねて泊まってくるし、佐々木さんは仕事が忙しくなったのか、試合が終わると慰労会にも出席しないで、急いで帰られる事が多くなったから・・・・・もう佐々木さんの話はいいでしょ?」
佐々木について話す妻は落ち着きがなく、明らかに動揺しているのが分かります。
怒っていながら私の目を絶対に見ない妻の態度からも、相手は佐々木に間違いないと確信しましたが、そんな事を考えている内に、私の心に恐怖心のようなものが芽生えていました。
それは私が知る限り、妻は浮気など出来る女では無いという事です。
セックスもあまり好きでは無いので、体だけの関係も考えられません。
もしもそうなら、佐々木に対して心の繋がりがある事になり、浮気などではなくて本気だという事になってしまいます。
  1. 2014/10/30(木) 02:36:50|
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ミコと美子 第6回

その日からは毎晩妻を抱きましたが、それは怒りながらも私の知らない妻に興奮してなのか、ただ単に牝を盗られたくない、牡の本能からなのかは分かりません。
「あなた、最近どうかしたの?」
「毎晩エッチするのは嫌なのか?」
「そう言う意味じゃない。それは嬉しいわ」
以前、妻の痴態を投稿してみたいと思ったこともありましたが、やはり私には到底出来ない事を思い知らされました。
現実に妻の裸体が、大勢の男の目に晒されてしまったかと思っただけでやり切れません。
私だけのものだった妻の乱れた姿で、大勢の男が性欲を処理していたかと思うと、悔しさで狂いそうです。
ただでもそうなのに、妻が男に抱かれて欲望を身体の奥深くに思い切り出され、その男が妻を、さも自分の妻であるかのように投稿しているのですから尚更です。早く決着を着けたい気持ちも有りましたが、妻が何をされたのか全て知りたい気持ちが強く、妻が毎月弄ばれていたとすれば、まだ先月の写真が残っているはずだと思い、ミコの夫に対して要望を書き込んでいました。

奥様を縛っておられますが、ミコの夫さんは以前から奥様を縛るような行為を楽しんでおられたのですか?
もしもそうなら、とても羨ましいです。
私にもその様な願望はあるのですが、実際には出来そうもありません。
毎月ホテルなどで楽しんでおられるとすれば、先月のもあるのですか?
もし有るのでしたら、是非お願い致します。
ミコに虜

それから3日して、ミコの夫と名乗る男は私の要望を叶えてくれました。

ミコに虜さん、いつもありがとうございます。
私もミコ以外の女性を縛った事はあっても、やはり妻と思うとどこか照れ臭くて、今まで出来ずにいました。
ですから1ヶ月ほど前に、ホテルで縛ってみたのが初めてで今回が2度目なのです。
先月ホテルで縛った時、ミコは嫌がって激しく抵抗しましたが、口では拒否し続けていても身体が感じてしまうのはどうする事も出来ず、今まで聞いた事の無い悲鳴にも似た凄い声を上げながら、何度も登り詰めました。
その時私は、ミコはこの様な行為でより大きな快感を得る事を知り、今回は調教旅行にしようと思った次第です。
今回も最初は強く拒否していたミコでしたが、既に1ヶ月前にホテルで縛られて、我を忘れて激しく逝き続けていた姿を私に見られてしまっていたせいか、完全に自由を奪われてからは拒否する強い言葉もすぐに許しを請うような言葉に変わり、次第に許しを請わなければならない自分の立場にも感じているようでした。
私も前回で性癖を知られてしまった事から、自分でも不思議なほど大胆になれて、言葉でも散々虐めてやると、ミコは言葉で虐められれば虐められるほど、逆にシーツを汚す愛液の量も増え、声も大きくなっていきます。
この言葉で虐めるというプレーの良いところは、縛って辱めている時やオチンチンで責めている時だけで終わらず、終わった後も行為中の乱れた様子や、どんな言葉を口にしたかを事細かに教えてやる事により、羞恥に震える姿をいつでも楽しめる事です。
事実今回の旅行でもミコが帰りの車中で、縛ったり辱めたりするような行為はやめて欲しいと泣き出したので、辱められて感じていた様子や、最後には無意識にオチンポ欲しい、オチンポいいと口走った事などを詳しく聞かせてやると、もう虐めないでと言いながらも息遣いがおかしくなり、手を伸ばして触ってみると、やはり言葉だけで濡らしてしまっていたところをみると、ミコも満更では無かったのだと思います。
ただ少し調子に乗り過ぎて、その後もずっと言葉で辱めながら触り続けていたので、朝まで散々オチンチンで気を遣ったにも関わらず、我慢出来ないと言ってオチンチンを引っ張り出すと、運転中にも関わらず私の股間に顔を埋めてきて、何とかその気にさせようと必死に口を使いだしたので、危険だと思った私は、結局ラブホテルに入らされる羽目になり、私に跨って激しく腰を振るミコに、微かに残っていた精液までも一滴残らず吸い取られてしまい、運転をするのが嫌になるほど疲れ果てた私は、帰りまでミコを刺激してしまった事を後悔しました。
今回の写真は、先月初めて縛った時の物です。
前回の写真と時期が前後してしまいますが、ミコに虜さんからのリクエストにお答えして投稿させて頂きました。
ただこの時はミコを初めて縛った事で私も興奮してしまい、プレーに専念してしまったので写真は2枚しかありません。
ミコの夫

その写真は、ホテルのベッドの上で縛られている妻の姿でした。
1枚は、足を胸に抱えた状態に縛られて放置されている写真で、一応赤いブラジャーとパンティーは着けさせてもらっているのですが、それらは下着と呼ぶには余りにも薄くて透けてしまっているので、硬くなってしまっている乳首や、オマンコに当てられているローターもはっきりと確認出来ます。
もう1枚は全裸で縛られ、オマンコだけで無く、口にもバイブを頬張っている写真でした。
正直、それらを見て興奮も有りましたが、妻を自分の所有物のように好きに扱われた事に、言い様の無い怒りを感じます。
私には絶対に見せない顔を、他の男に見せていた妻に激しい怒りを感じます。
しかし、甘いかも知れませんがここまできたら妻自ら告白し、私に懺悔して欲しくて毎日出来る限り平静を装い、ある物が届くのをじっと耐えて待っていました。
  1. 2014/10/30(木) 02:35:14|
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ミコと美子 第5回

予定よりも遅く、翌日の昼過ぎに妻は帰って来ましたが、その様な目で見ているせいか疲れ切っているように見えます。
「疲れたのか?」
「少し。余分に1泊させてもらったけれど、今回の遠征先は少し遠かったから」
「今回は温泉旅館で先月はホテル。その前に行った時は、確か温泉旅館に泊まったと言っていたよな」
「ええ、今まで旅館よりもホテルの方が気楽でいいと思っていたけれど、前に泊まった温泉旅館が凄く良かったから、今回も近くに良い温泉が有ると聞いて泊まってみたけれど、ここも凄く良かったわ。旅館を見直しちゃった。私ばかり贅沢してごめんなさい。それが何か?」
「いや、何でもない。俺は仕事で行ってやれないから、それは別に構わない」
私は妻を信じようと思いながらも、やはりどこかで疑っているところがあり、妻には極力普通に接しながら次の投稿を待っていました。
〔調教旅行・ミコの夫〕
それは妻が帰って来た3日後の事でした。

これは4日前に調教旅行に行った時の写真です。
2ヶ月前に行った温泉旅館でのミコの乱れ様が忘れられず、また前回と同じ温泉に行きました。
ミコが今まで泊まったホテルよりも乱れてしまう理由は、この旅館は部屋が離れ風に独立していて、隣を気にせずに心おきなく大きな声を出せるからでしょう。
また各部屋に露天風呂が付いているため、そこでの行為も興奮を誘う理由の一つだと思います。
ミコの夫

私は妻であって欲しくないと必死に打ち消していたのですが、4日前の旅行と書いてあるのを読んだ時点で諦めの気持ちになり、最初の写真を見て、思いが叶わぬ事をはっきりと知りました。
その写真のミコはミニのワンピースを着ていたのですが、妻もそれと同じ物を持っています。
そこには私の気持ちをあざ笑うかのように、今までと違って大量の写真が貼られており、またご丁寧な事に、ほとんどの写真に詳しい説明が書かれていました。

ミコに虜さんのリクエストに応えして、最初に着衣の写真を貼りました。
ただ、見掛けは普通のスナップ写真のように見えるのですが、中には貞操帯を着けさせていて、パンティーやパンストは穿かせていません。
貞操帯と言っても使い方は全く逆で、私が鍵を外してやらない限り、ミコのオマンコの中に納められているリモコンバイブを、自分では絶対に取り出せないのです。
ミコの夫

次の写真ではレザーの黒いブラジャーと、同じく鍵の付いた黒い貞操帯だけの姿で、並べられた2枚の座布団の上に寝転んで、腰だけを高く持ち上げていました。

ミコは旅館に着くまでに何度も達しそうになりましたが、今回は調教が目的の旅行だったので、少し可哀想な気はしましたが、私はその度にスイッチを切ってそれを許しませんでした。
旅館に着くと、どうにか仲居さんが部屋を出て行くまでは平静を装って我慢していましたが、姿が見えなくなるや否や私に泣いて縋ってきたので、今回の旅行中は何をされても一切逆らわない事を大きな声で何度も誓わせてから、スイッチを渡してやるとこの有様です。
ミコの夫

次の写真は脱衣場と思しき所で、妻がフェラしているところを上から撮ったものです。

ミコは続けて2度達したのですが、放っておけばいつまでも止めそうもないので、強引にスイッチを取り上げて貞操帯を外してやり、オマンコからバイブを抜いてやると、もう一度だけ逝かせて欲しいと愚図ったので、仕方なくお気に入りのいつもの黒く太いバイブで思い切り逝かせてやりました。
その後、濡れてグチャグチャになったオマンコを洗ってやろうと、一緒に温泉に入ろうとしたのですが、長い時間焦らされ続けた身体はその程度では満足出来なかったようで、私のオチンチンを見るや否や、待ち切れずに咥えてきたのがこの写真です。
ミコの夫

次の写真は、脱衣所の壁に手をついている後ろ姿なのですが、どうやらバックから嵌められているようでした。

オチンチンを美味しそうに咥えながら激しく舌を使い、上目使いで必死に訴えかけてくるミコを見ていて、食事が済むまでおあずけは余りに可哀想だと思った私は、一度嵌めてやったのですが、立ったままの体制が辛かったのか軽くしか逝きませんでした。
軽くしか逝けなかった事で、それは前菜のようなものになってしまい、この後の露天風呂でも片時もオチンチンを放してもらえず、結局させられる羽目になってしまい、温泉に浸かって疲れを癒すどころか逆に疲れてしまいました。
中にはデジカメを持って行かなかったので、残念ながら写真はありません。
前回もそうでしたが、ミコは屋外でされている事に興奮するのか、露天風呂では思い切り逝けたようで、ようやく満足してくれて落ち着いてくれたので、今度は仕返しとばかりに私が酒を飲んでいる間中、まだ一度も出していない私のオチンチンに、口でたっぷり奉仕させてから、最後は両乳房に挟ませて、思い切り顔にかけてやりました。
調教旅行なのに、私もまだまだ甘いですね。
ミコの夫

その後の写真は、部屋に敷かれた布団の上で縛られている写真ばかりで、浴衣を着たまま赤いロープで縛られて、オマンコに入れられたバイブが割られた裾から見えている物。
布団の上に仰向けに寝たミコの夫のチンチンを、後ろ手に縛られているので手は使えずに、口だけで奉仕させられている物。
やはり後ろ手に縛られたまま、ミコの夫の上に跨っているのを下から写された物など、刺激的な写真が並んでいます。
それらを見た私は悔しさで押し潰されそうになりながらも、何故か下半身は硬くしてしまっているのです。
それどころか硬くなったチンチンを取り出して、右手で擦りたい気持ちにまでなっています。
妻がこのような事をされているのに、下半身を硬くしてしまっている自分に戸惑いながらも、悔しさや怒りだけでなく、興奮も混じった不思議な快感に酔ってしまっている私もまた、普通の性癖では無いのかも知れません。
ただ、相変わらずその下には色々な感想が並んでいましたが、流石にそれらを読む気力は残っていませんでした。
  1. 2014/10/30(木) 02:22:13|
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ミコと美子 第4回

それから何日かミコの夫からの投稿が無かったことで冷静になれた私は、妻を少しでも疑っていた自分を恥じてそこを見ないようにしていましたが、妻が息子の試合の応援に行った翌日、隠れて見なくても良い気楽さから、我慢出来なくなって見てみると、今までのようなシティーホテルではなくて、和風旅館での行為が3日前に投稿されていました。
〔愛妻と温泉旅館にて・ミコの夫〕
最初に貼られていた、浴衣を着たミコが立ったまま自分で裾を胸まで捲り上げ、紐を両サイドで結んだ黒く小さなパンティーを見せている写真を見た瞬間、私は強い衝撃を受けました。
(美子?いや、そんな馬鹿な)
やはり顔は分からないように塗り潰してありますが、その写真のミコは髪形や髪の色まで、妻と全く同じなのです。

前回で投稿をやめようと思いましたが、みなさんにミコを見られる興奮が忘れられずに、投稿しない予定だった写真も見て頂きたくなって戻って来ました。
これは2ヶ月前に某温泉に行った時の写真です。
投稿をやめようと思った理由は、この旅行に行く前に長い髪をバッサリ切ってしまい、ミコが普通のおばさんになってしまったからです。
ミコの夫

この髪型の方がどこにでもいる奥さんのようで、私は凄く興奮します。
早く浴衣を脱いだところもお願いします。

髪型を変えただけで、凄く感じが変わりましたね。
私もこの方が、真面目な人妻がネットで裸体を晒している感じが出ていて好きです。

普通のおばさん?
普通のおばさんは、こんな卑猥なパンティーは穿きませんよ。

それら感想の下にはミコの夫にチンチンを入れられている、俗に言うハメ撮り写真があったのですが、どれも乱れた浴衣を脱がさずにしていて、全裸でされているよりも数段卑猥に見えます。
まだ半信半疑の私は、最後までざっと見ただけで股間を硬くしていましたが、もう一度最初からじっくりと見直した時、更なる衝撃を受けました。
最初の写真は四つん這いで浴衣の裾を腰まで捲り上げられて、結合部は写っていなくても後から嵌められていると分かる、お尻の一部と腰を掴んでいる左手、あとは浴衣に隠れた背中と頭しか写っていない写真だったのですが、次の写真では背中を反らせて頭を持ち上げているために、他の写真のように塗り潰されていない頬や目鼻の、極一部が見えてしまっています。
(これは美子だ!どうして美子が・・・・・・・・)
顔の一部分が見えていると言っても他の者では分からない程度なのですが、20年近く妻と一緒にいる私はそう感じたのです。
最後の写真の、ミコの夫に中に出された精液が流れ出る、オマンコのアップをぼんやりと見詰め、高鳴る心臓の音を聞きながら、この後どうすれば良いのか途方に暮れてしまいました。
当然妻に対して激しい怒りを覚え、今すぐにでも妻を殺したいほどの悔しさもあったのですが、妻は2泊の予定で出掛けていて明日まで帰って来ません。
私は妻に電話して、すぐに呼び戻そうと携帯を握り締めましたが、悔しい気持ちだけではなくて不思議な興奮があるのも事実で、他にもこのまま投稿を続けさせて、私の知らない妻の全てを知りたいという気持ちも大きく、結局電話することが出来ずに今までの画像を全て保存すると、ミコの夫に対して残りの写真も見せてくれるように書き込んでいました。

他にもあれば是非見せて下さい。
奥様に凄く興奮して、新しい写真が投稿されていないか、毎日何度も何度も覗きに来ています。
出来れば普段着の奥様も見てみたいです。
ミコに虜

そう書き込んでからカツラで検索し、今はカツラの事をウィッグと言う事を知って、今度はウィッグで検索するとコスプレ用ウィッグのページで、妻が着けていた物と良く似たウィッグを見付けました。
私は怒りと悔しさで呆然としていましたが、電話の音で我に返ります。
「あなた、ちゃんと食事した?」
「ああ、それよりも今何処にいる?」
「今から旅館に向かうところ。明日の朝こちらを発つから、昼頃には帰れると思う」
「一人だけなのか?他に誰もいないのか?」
「えっ・・・一人だけよ。子供達は一昨日、試合が終わるとすぐに専用バスで帰ったわ。父兄はその日に帰った人もいるし、慰労会が長引いたので1泊して今日帰った人もいるけれど、私のように旅行気分で来ていて、もう1泊していかれる人はいないみたい。最初はあなたに勧められて観光してくるようになったけれど、最近ではみんなと違って高い交通費を払って来たのだから、近くの名所を見て回りらないと損した気分になってしまって。毎月私だけ旅行しているようで、あなたに悪いけれど、お蔭で試合の応援に来るのが苦では無くなった。いつもありがとう」
今夜妻の身に起こるかも知れない事を考えると、泊まらずにすぐに帰って来いと怒鳴りたかったのですが、妻と話している内にこの期に及んでも、これは他人の空似で、やはり妻に限ってそのような事は有り得ないという気持ちの方が大きくなっていき、逆に妻を疑っている自分を恥じてしまっていて、妻を信じようとしている私がいるのです。
  1. 2014/10/30(木) 02:19:44|
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ミコと美子 第3回

この頃の私は、完全にミコの虜になっていました。
次の日には4ヶ月前に撮ったというミコの全裸写真が貼られていましたが、盾筋の一部だけを黒く塗ってあるだけの、全体的には極薄いボカシしかかけられていないオマンコのアップを見た時、私はまた息を飲みました。
(やはり陰毛の生え方やクリトリス、オマンコの形までもが美子にそっくりだ。まさか・・・・いや、それはない)
薄く少ない陰毛。
感じてしまって、完全に顔を覗かせてしまっている大きなクリトリス。
ふくよかな痴丘。
ポッテリとしていて、右の方がやや長い大陰唇。
どれをとっても妻によく似ているのです。
その夜私は、改めて妻のオマンコを観察してみようと思って誘いました。
「どうしたの?」
「今日もしたくなった」
「それなら電気を消して」
私は妻の要求を聞き入れずに押し倒し、感じてきた頃を見計らって大きく脚を広げさせて覗き込みました。
「アァァーン・・・いやん・・・電気を消してよ・・・恥ずかしいから・そんなに見ないで」
そう言いながらも、感じて大きく飛び出したクリトリスを指で擦ってやると、脚を大きく開いたまま喘いでいます。
(やはりミコのオマンコとそっくりだ。こんなに似ている事があるのだろうか?)
しかし、いつしか妻を疑うことも忘れてミコとしているような錯覚に陥った私は、久し振りに痛いほど硬くなった物を、我慢出来ずに妻の中に捻じ込みました。
「ウウッ・・・・・今日はどうしたの?・・・凄く硬~い・・・・大きい~」
妻に悪いと思いながらも、妻をミコだと思って腰が激しく動いてしまいます。
次の日は妻が眠るまで待ちきれずに、風呂に入った隙にパソコンの前に座ると、ローターをクリトリスに当てられている写真や、オマンコにしっかりとバイブを咥え込んでいる写真が投稿されていました。
どの写真も表情は分からなくても、口の開き方や不自然な首の捻り方から、完全に感じてしまっているのが分かります。
(やはり美子ではなかった。美子がローターやバイブを受け入れるはずがない)
婚約中に入ったモーテルで、食事メニューに挟んであったピンクローターやバイブのパンフレットを見つけ、買って試してみようかと言った事があります。
しかし妻は目に涙を溜めて激しく首を横に振りながら、そんな人だとは思わなかったと言って、今日は帰ると言い出しました。
私は冗談だと誤魔化して何とか宥めましたが、それに懲りてその後は、その様な物を使うどころか使おうと思った事すらありません。

いつも沢山の感想をありがとうございます。
妻のミコは最近特に感じ易くなったようです。
これは3ヶ月前に写した物ですが、この日はホテルに行く途中、ミコが一番感じるクリトリスに当たるよう、パンティーの中にローターを入れてパンストでしっかり固定してやりました。
ミコはこんな事は嫌だと言って今にも泣き出しそうな顔をしながらも、スイッチを入れた途端、横断歩道を渡る歩行者に聞こえてしまわないかと心配になるほどの声を上げ始め、それはホテルに着くまで途絶える事はありませんでした。
しかしロビーに入ると人が多く、子供連れなどもいたのでローターを動かす事はできません。
するとミコはあれほど嫌がっていたにも拘らず、オシッコを我慢している子供のように太腿を擦り合わせて、何とか快感を得ようとしているでは有りませんか。
エレベーターで2人切りになると私に抱き付き、部屋まで我慢出来ないと愚図るので動かしてやると、ミコは股間を私の脚に擦り付け、声が出ないようにキスを求めてきました。
ミコは羞恥心の限界を超えてしまい、それがより大きな快感をもたらしたのか、この日は面白いように逝くので何回気を遣るか数える事にしましたが、車中では走行中と駐車場で各1回。
短時間だったにも拘らず、エレベーターの中でもキスをしながら逝きました。
バスルームでは身体を洗ってやってから少し指で悪戯してやると、オマンコにシャワーのお湯を当てた瞬間逝ってしまい、ベッドでは私のオチンチンに口でたっぷり奉仕させてから、お気に入りの黒いバイブを使ってやると立て続けに2回達していました。
その後のミコは全身が性感帯に成ってしまったのかと思えるほど、何処を触ってやっても感じる
ようで、オチンチンで3回逝かせてやってもまだ満足してくれず、出してしまって柔らかくなってオチンチンを、何とかもう一度硬くさせようと必死に手や口を使ってきて、結局朝までに何回達したのか数えられなくなってしまいました。
ミコの夫

ミコの夫さんのオチンチンを入れてもらう前に、6回も達しているのに朝まで?
なんて淫乱な奥様だ。

ミコさんも凄いが、朝まで付き合えるミコの夫さんも凄いですね。

奥様の達した時の顔が見たいです。
もう少し表情が分かるように薄く出来ませんか?
  1. 2014/10/30(木) 02:16:55|
  2. ミコと美子・美子の夫
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ミコと美子 第2回

そこには、今度はショッキングピンクのTバックを着けて、乳房を露にした写真が貼られていました。

1ヵ月後、今日は乳房を出した写真を撮ろうと決めてホテルに行ったところ、ミコは垂れているのを気にして予想以上に嫌がりましたが、どうにか説得して撮らせてもらいました。
確かに少し垂れているので、見苦しいかも知れませんがお許し下さい。
ミコの夫

見苦しいなんてとんでもない。
その少し垂れたところが、より卑猥で堪りません。

小さな乳輪に大きな乳首。
凄く嫌らしい身体ですね。

早くパンティーを脱がせた写真をお願いします。
出来ればボカシを限界まで薄くして。

私はこの写真を見て息を飲みました。
何故なら、乳房の垂れ具合や乳輪の色、乳首の大きさまで妻とよく似ていたのです。
(まさか美子?そう言えば顎の輪郭や唇の形も似ている様な気がするし、無理に読めばミコと読めないことも無い)
確かに妻は、一人息子が遠くの高校にスポーツで越県留学しため、月に数回行われる練習試合の内、毎月1回試合後に開かれる父母会の会合がある試合だけは欠かさず応援に行って、会合にも出席してきます。
この会合はその後行われる親睦会と、どちらが主なのか分からない状態で、それも試合後すぐに行われずに夜行われるので、最近は泊まってくるようになりました。
このミコという女性がこの男の妻ではなくて不倫相手だとすれば、それも月に一度の関係ならば、妻にも可能だという事になります。
しかしこれは、嘘か誠か真意は分からないのですが、父母がどれだけ熱心なのかも、子供がレギュラーになれるかなれないかを左右すると聞いていたので、地元に住んでいる他の父母のように毎試合応援に行く事の出来ない妻にとって、多少交通費は掛かってもこれぐらいは仕方ないと私も認めていて、泊まってくる事に関しても、浮気出切る様な女ではない事を知っているので私が勧めたのです。
遠征試合では旅行好きな妻の事を考えて、もう一泊して観光してきても良いと言い出したのも私です。
第一妻の髪は肩よりも少し短く、過去にもミコのように長くしたことはありません。
何より妻は、以前友人が不倫しているのが分かった時、彼女のような貞操観念の低い人とは付き合いたくないと言って、その後一切の縁を切ったほどで、妻の性格からして浮気など考えられません。
セックスもあまり好きではないのか、いざ始まると凄く乱れるようには成りましたが、どちらかと言うと淡白な方で妻から誘ってきたことは一度も無く、私が誘わなければ無ければ無いで済んでしまうようでした。
その妻が浮気しいて、この様な卑猥な下着姿で写真を撮られる事など、天地がひっくり返っても有り得ない事なのです。
ミコの夫の投稿する写真は次第に過激なものになっていき、次に投稿されていた写真は、白くて薄いパンティーを穿かせて大きく脚を開かせているもので、中心に染みが広がっていく様子が分かる、3枚の連続写真でした。

これは4ヵ月前のものですが、この時は恥ずかしい姿を撮られる事に感じてしまったようで、まだ指一本触れてもいないのに、こんなに濡らしてしまっています。
ミコの夫

写真を写されただけで感じてしまっているのですか?
なんて淫乱な奥様だ。
それとパンティーを透して、大きなクリが尖っているのが分かるのですが、感じて大きくなっているのですか?
それとも普段から大きいのでしょうか?

陰毛が見えないのですが剃っているのですか?
それとも生まれついてのパイパンとか?

ミコのクリトリスは普段の状態でも大きい方だとは思いますが、他の女性に比べて特別大きいとは思っていません。
但し感じてくると写真のように倍以上に膨らみ、包皮から完全に顔を覗かせてしまいます。
見掛けは、まるで小さなオチンチンが付いているような感じになるので、膨らむと言うよりは、勃起すると言う表現の方が正しいのでしょう。
ミコは全体的に体毛が薄く、陰毛も薄くて少ないので、上の写真では無いように見えるかも知れませんが、決して剃ったりしている訳ではありません。
この写真だと陰毛が確認出来ると思います。
ミコの夫

そのコメントには、写真がもう1枚貼られていましたが、それは水を吹きかけたのではないかと疑うほど濡らしていて、クリトリスやオマンコの形までもがはっきりと分かってしまいます。

本当に薄くて少ない、少女のような陰毛ですね。
これなら水着を着た時に、無駄毛の処理をしなくても済みそうですね
それにしても、触られてもいないのにこんなに濡らしてしまうなんて。

本当に大きなクリトリスですね。
妻の倍はありそうです。
それだけ感度も良いのでしょうね?

ふっくらしたオ○○コが美味しそう。
焦らさないで早く続きを。

妻の美子も体毛は薄く、感じてくると初めて見た時は少し驚いたほどクリトリスは大きくなるのですが、まだこの時の私は、世間には似た女がいるものだとしか思っていませんでした。
  1. 2014/10/30(木) 02:15:10|
  2. ミコと美子・美子の夫
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ミコと美子 第1回

近所にもいそうな普通の奥さんが恥ずかしい姿を晒している、そんな投稿写真が好きでした。
作られたAVなどではなくて、素人の奥さんの痴態を見ると異常に興奮を覚えます。
しかし見るのが専門で、妻を投稿してみたいなどという気持ちも勇気もありません。
例え勇気があったとしても、妻の性格を考えると投稿どころか、そのような写真を撮らせてもらうことすら難しく、そこに写っている奥さん達を、これが妻だったらと置き換えたりして、想像して興奮するだけで満足でした。
妻が寝てから、隠れてそのようなホームページを見るという生活を繰り返していた10ヶ月ほど前、いつものように何箇所かサーフィンしていて、人妻専門ではない比較的マイナーな所にあった見出しが目に留まってしまいます。
〔41歳の愛妻ミコとシティーホテルで・ミコの夫〕
最初この見出しに惹かれたのには深い理由など無く、単にその奥さんが妻と同じ歳だという理由からだけです。
妻と置き換えて楽しむ場合、若い奥さんよりも同じ年代の奥さんの方が妻と置き換えて想像し易く、より強い興奮を覚えました。

初めて投稿します。
写真は私の愛妻ミコ41歳です。
私達夫婦は月に一度ホテルや旅館に泊まって、家族の事や仕事も忘れて朝まで楽しんでいます。
多少お腹の肉は弛んでしまいましたが、年の割にはいけている方だと図々しく自画自賛しています。
これは長い間説得して、ようやく半年前に初めて写すことが出来た時の写真ですが、その後は毎回撮らせてもらうようになり、まだ撮り溜めた物が有りますので、ご要望が有れば徐々に投稿したいと思います。
ミコの夫

写真を見るとこの奥さんは、ポッチャリとしていて肉付きは良いのですが、そうかと言って太っている訳ではなく、その点から言えば妻とよく似たプロポーションをしています。
しかし、妻との決定的な違いは色気でした。
髪はストレートの明るい茶色で胸辺りまであり、卑猥な下着を穿いていて、可愛い物を好む妻とは格段の差があります。
顔は分からない様に眉から鼻にかけて黒く塗り潰してありますが、唯一見えている唇も真っ赤な口紅をつけていて、写真からも熟女の色気がプンプンと匂ってきます。
残念な事に、貼られていた3枚の写真は全てパンティーを着け、乳房も腕で隠していて見えませんがパンティーは黒いヒモパンで、妻と同い年の素人の奥さんが、こんな卑猥な下着を穿かされていると思っただけでも、充分過ぎるほどの興奮を与えてくれます。
この写真は2日前に投稿されていて、下には既に沢山の感想が並んでいました。

とても41歳の身体には見えません。早くその卑猥な下着の中も覗いてみたいです。

柔らかそうで抱き心地の良さそうな身体ですね。
隠そうとして、オッパイが腕に押し潰された感じがまた厭らしい。
私もその胸に顔を埋めてみたい

我慢出来ずに下着姿だけで抜いてしまいました。
早く続きを。

今回私はこれが妻だったらと、いつものように置き換える事もず、完全にこの奥さんに惹かれ始めていました。
妻は若い頃から色気とは程遠く、どちらかと言うと服装なども可愛い物を好み、私よりも5つ年下と言う事もあってか、付き合い出した頃はセックスの対象と言うよりも、抱き締めて守ってやりたいと思わせるタイプでした。
それは40歳を過ぎた今でもあまり変わらず、未だに可愛いミニスカートを穿いたりして、年よりも若くは見えますが、その分熟女の色気は足りません。
(体形はよく似ているのに、この色気の違いは何なのだ?美子も髪を長く伸ばして、あの様な卑猥な下着を着ければ、この奥さんのような色っぽい女になるだろうか?)
「髪をもう少し長くしてみたらどうだ?」
「えー、いやよ。短い方がシャンプーの後も楽だから」
ミコという奥さんに興奮していた私は久し振りに妻を誘いましが、ピンクの花柄のパジャマを脱がせると、現れたのはリボンの付いた白い綿のパンティーです。
「もう少し色気のある下着は無いのか?今時、高校生でもこんなパンティーは穿いていないぞ」
「そお?あなた、高校生のパンティーをいつ見たの?」
「それに、こんな時は少しぐらい化粧をしろよ」
「お風呂に入って、折角化粧を落としたのに?」
興奮は醒めていきましたが、どうにか妻と一戦交えてベッドを抜け出し、またミコの事が気になってパソコンの前に座っていました。
  1. 2014/10/30(木) 02:10:27|
  2. ミコと美子・美子の夫
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パーティー 第33回

 ひとしきりの交合の後、ようやく相楽が唇を離す。

「上手・・・」
 男から届けられた唾液が口中を蜜のように甘く満たしているのであろうか、恍惚の表情を浮かべながら、加奈はそう言って、相楽の瞳を舐めるように見つめた。緩んだ眼差し、べっとりと唇の周囲を濡らす唾液のきらめきは、まさに扇情の極みであった。私の知らない加奈だった。未だかつてこんな表情の加奈を見たことがない。接吻の行為そのものにも増して、今の加奈の表情は、烈しく私を欲情させた。

 ”堪らない・・・”

 あまりの切なさに胸が潰れてしまいそうになる。同じ女が、今ひとつ屋根の下でスヤスヤと安息の寝息をたてて眠っているなど、とても信じられない。

「なにが?」
 中指で加奈の唇のふちをゆっくりとなぞりながら、相楽が掠れた声を出す。
「・・・キス」
「そうかな」
「すごい・・・。このまま飲み込まれちゃう、って思った・・・。怖かった・・・」
「加奈さんこそ、むちゃくちゃ・・・」
 
「・・・なあに?」
「エッチかった」
「やん、もう」
 こうした戯れの言葉も、さっきまでの友達モードは卒業して、いまや完全に恋人モードである。加奈の声が艶めかしい。

「ねえ、加奈さん」
「ん?」

「飲み込まれたい?」
 そう尋ねられたあと、加奈はまっすぐに相楽を見つめた。わずかに瞳が潤んでいる。堪らない表情であった。ゾクゾクするほどに美しい。しばらくののち、加奈の首がこくりと上下に振れた。

「言ってみて。言葉にしてみて」

 相楽の視線から一瞬、瞳をそらしたあと、再び相楽を見つめ直すと、

「・・・飲み込んで・・・」と、加奈はさらに艶めいた声で言った。

 その一言、その声の潤いが、私の行為にとどめを刺した。ペニスから濃縮された嫉妬の塊が流れ出た。
  1. 2014/10/30(木) 01:20:00|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第32回

「んん・・・」
 瞳を見開き、驚きの表情を浮かべるものの、加奈は相楽の行為を躊躇なく受け入れた。これも見せつけることを意識しているのだろう、相楽は、舌が加奈の唇に出はいりしていることをことさら強調するような動きをする。それはさながら男根が女陰を貫くさまであった。

 ”犯されている・・・。加奈が・・・、他の男に・・・”

 気づけば、股間が痛いほどに勃起している。泣きたいほどに苦しいはずなのに、どうしてこんな反応をするのか。この妖しげで悩ましげな感覚はなんなのか。むなぞこに湧き上がるこの毒々しい欲情はいったい何ものなのか。
 バラバラになった自分の心と身体に恐怖を感じながらも、もはや我慢は限界にきていた。私は、下着をパジャマのズボンとともに膝までおろし、いきり立ったペニスを握り締めた。頭の中で、加奈の唇に舌を這わせながら、思い切りペニスをしごく。体中を爛れた”快感”が駆けめぐっていく・・・。

 舌と唇が入れ替わった。
 相楽は唇で吸い取るようにして、加奈の舌を自分の口腔内へと導いていく。無様に口を開いた加奈の忘我の表情が、私をさらに堪らない気持ちにさせる。

 ”相楽の口から加奈が、加奈そのものが吸い取られていく・・・”
 
 やはり見てはいけなかったか---。
 加奈のこんな姿を見て、私の加奈に対する気持ちはこれからどうなってしまうのか。明日からのわれわれ夫婦の生活はどう変化してしまうのか。もはや修復不可能な領域に足を踏み入れてしまっているのではないのか。キスだけでこれほどの衝撃を受けているのだ。これ以上のシーンを見せつけられて、果たして私の精神は正常でいられるのか。もうここでやめるべきではないのか。

 ”吸い取られていく・・・、何もかも・・・”

 これまで、私たち夫婦で交わした様々なこと。慈しみや、信頼や、いたわりや・・・。そんな大切な思いまでもが、相楽の口から吸い取られていく・・・。
  1. 2014/10/30(木) 01:18:16|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第31回

 ”ああ、重なっている・・・唇が・・・加奈の唇が・・・”

 決して他人に触れさせることなどありえないと信じ込んでいた加奈の唇。セックスのとき、私の鼻や耳たぶを甘やかになめまわしてくれるそのやさしくてやわらかな部分に、他人の唇が重ねられている・・・。貪られている・・・。烈しい行為に上下にめくれ上がっている・・・。
 
 ”ああ、加奈の唇、唇、唇・・・” 

 心臓が早鐘を打つ。体温が上昇する。喉が干乾びてくる・・・。

 加奈の喉仏が上下する。まるで相楽の口から何かが供給されて、それをごくごくと飲み干しているようである。
 相楽の動きは、アダルトビデオのような、あきらかに他人に見せつけることを意識したものだった。裏にこんな悪魔のような仕掛けが張り巡らされていることなど露とも知らず、加奈は男の施しに夢中になっている。

 接吻が烈しさを増すにつれ、始めは放心したようにだらりとさげられていた加奈の両手が、相楽のわき腹に添えられた。的を得たりと思ったか、その動きを受け、相楽の動きがさらに激しさを増す。首を右に左に傾けながら、むさぼる様に加奈の唇を噛み、舐め、吸う。肉食獣を思わせる獰猛な接吻であった。

 繰り広げられるすべてのシーンが、錐のように私の胸をギリギリと抉っていく。まるで全身を火で焙られているようなほてりを覚える。そして、次に用意されたシーンは、そんな私の心をさらに震撼させるものであった。

 「こうしてみて」
 相楽は、尖らせた舌を加奈の目の前に突き出した。
 加奈に舌を出せというのだ。これもアダルトビデオではよく見かけるシーンだ。男優の要求に、その性技にすっかり酔わされているということを装ったAV女優が、欲情たっぷりの顔で舌を出す。見ているものは、そこまで忘我の境地でセックスに没頭しているのかと女の無様な表情に興奮を覚える。そうしたエンタメやステディな恋人同士の関係ならいざ知らず、初めてのキスでこんな要求をするなんて馬鹿げている。ましてや加奈が・・・。
 しかし、今の加奈はもはや私の知る加奈ではなかった。瞳のあたりにわずかな迷いを浮かべたものの、まるで催眠術に掛けられたように、ゆっくりと唇を開いていく。

 ”加奈、やめろ、そこまでは・・・”

 唇の隙間から舌先がわずかに顔を出す。

 ”加奈・・・”

 『てへっ』
 照れを隠すとき、失敗したとき、おどけた調子でそう言って、加奈は小さく舌を出す。付き合っていた頃、私は加奈のこのしぐさが堪らなく好きで、それを見るたび、こんなに素敵な子が自分の彼女であることの満足感、幸福感に酔いしれたものだった。そして今、その愛しい舌先が他の男に蹂躙されようとしている。またひとつ私の大好きな加奈が奪われていく・・・。

 小刻みに震える加奈の舌先に相楽の舌先が触れる。上下に左右にそして円を描くように、ちょろちょろと愛撫する。眉間に深い皺を刻み、加奈は男の行為に敏感に反応する。女のからだはすべてが性感帯になると聞く。舌先への愛撫を受け、加奈はさらなる興奮の高みへと登っていくのか。
 
 そして衝撃のシーンはさらにエスカレートする。今度は、相楽が加奈の口の中に舌を突き入れたのだ。
  1. 2014/10/30(木) 01:09:08|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第30回

 画面が切り替わり、ようやく加奈と相楽が姿を現した。その光景は、私の嫉妬心をさらにガリガリと掻き毟るものだった。
 ふたりは、並んで壁にもたれて座っていて、相楽が加奈の肩を抱いている。加奈の顔は相楽の胸の中にすっぽりと収まっていた。
「いや、恥ずかしい・・・」くぐもった加奈の声が聞こえてくる。
 性急な手つきではないものの、なんとか加奈を次のステップへ導こうとする相楽の意図が見て取れる。しかし加奈は容易にこれを受け入れようとしない。
「もう、だめだったらぁ」
 バストのあたりに添えられている相楽の手がもぞもぞと動くたび、加奈は身をよじり逃れようとする。
 しかし、かといって加奈の様子は、露骨に嫌がっているというわけでもないのだ。
 姿が見えないときは、加奈の声がなにやら怯えているように思えて、なんとか逃れてくれと祈る思いでいた。
 ひょっとしたら、嫌がるところを無理矢理に押し倒されて、レイプまがいのことをされたのではあるまいか。さっきの寝室での涙は、そこに原因があるのではないのか。もしそうであるならば、今回の一件が加奈の意志によるものでないのならば、この地獄のような苦しみから逃れることができるのに。
 しかし、どうやらそうではなさそうだ。映像を見る限り、ふたりにそうした気配はまるで感じられない。
 もう覚悟はできている。そうするつもりでここへ来た。でもやはり怖い・・・。あと少しのところで、どうしても踏み込めない。画面の加奈からは、そんな様子が伺える。
”あと一歩で”
 双方が同じ思いを共有しながら、激しくせめぎあっていた。 

 画面が徐々に引きの絵になる。
 ワンピースの裾から、くの字に折り曲げられた足が大胆に露出している。太股の半分以上が露になっていた。
 上半身は相楽の身体にゆだねられている。完全に恋人同士の構図であった。
 これは私の妻なのだ。なぜその妻が他の男とこんなことをしているのか。そしてなぜ私がこうしてその様子を見ているのか。

 相楽が囁くようにしきりに加奈に話しかけている。ときおり、加奈の顔が上下に揺れ、またときおり左右に揺れる。クスクスと笑い声も聞こえてくる。
 相楽は、これまでのおちゃらけたものとはまったく違う雰囲気を漂わせている。容姿が端麗なだけに、こうした切り替えは、とてつもない効果を生む。女は男のこうした手管に弱い。
 相楽と加奈がゆっくりと溶け出し、融合し始めている。

「ああ・・・」ときおり、画面の外で藤木と戯れる佳澄さんの喘ぎが聞こえてくる。

「加奈さん、これ見て」と、相楽は加奈の目の前に自分の掌を差し出した。
胸に埋めていた顔をわずかに起こし、加奈が横目でこれを見た。
「なあに?」
「この上に何が見える?」
「何もないけど・・・」
「ほんま?、ほんまに見えへん?」
「見えない・・・」
「じゃあ、これでどう」
相楽は開いていた手を握り締め、手首をくるりと一回転させた。
「さあ、どうだ」
小指、薬指、中指と一本づつ、ゆっくりと指を開いていく。

「ええっ!」

 なんと、なにもなかった掌の上に不思議な形をした小瓶がのっている。
「なんでぇ!?、どうなってるの!?」
 加奈は相楽の手と顔を交互に見ながら、大きな瞳を白黒させている。
「ふふん」口端をわずかに吊り上げ、相楽は得意げに鼻を鳴らすと、そのなにやら妖しい風情の小瓶の蓋を、恭しい手つきで開ける。

「加奈さん、これ、ちょっと嗅いでみて」
「なんなの?」
「不思議な気持ちになれる不思議な液体。麻薬とか、媚薬とか、そんな変なもんやないよ。エッセンシャルオイルみたいなもんやから心配ない」
「いやん、怖い・・・」
「心配ないっていうてるやん、ほんなら俺が先に」
 相楽は小瓶の口に鼻を近づけ、ニ、三度、首を横に振る。
「うん、いい香り。ほら、加奈さんもやってみて」
 相楽に促され、加奈は、おずおずと小瓶の口に顔を近づけていく。
「ほんとだぁ、不思議な香り・・・。でも、とってもいい香り」
「ほらな」
「こんな香り初めて・・・」

 こんなものを嗅がされて、大丈夫なのか。
 結局、普通のやり方では加奈は落せないので、薬物に頼ったのではないのか。もしそうなら、これは由々しき事態だ。単に、浮気とか寝取られとか、そうした問題ではなくなってくる。

「じゃあ今度は、目を瞑って深呼吸するようにやってみて。もっともっと不思議な気持ちになれる」
「大丈夫?そのまま気を失っちゃうなんてことない?」
「もう、疑り深いなあ。じゃあ、一緒にやろ」
 相楽は小瓶の口に鼻を近づけた。続いて加奈が近づいていく。
 画面いっぱいに二人の顔が映し出されている。鼻の先が触れ合うほどの近距離だ。
「さあ、目を瞑って」
 ささやくような相楽の言葉に、加奈はゆっくりと目を閉じた。その直後だった。

”あっ!”

 相楽の唇が、加奈の唇に重ねられた---

 一瞬の出来事だった。
 唇と唇が触れるか触れないかくらいの、軽いキス・・・
 それでも、これまで執拗に繰り返されてきた戯れ事とは桁違いの衝撃である。
 目が眩みそうになる・・・
 呼吸が苦しくなる・・・
 加奈の、妻の唇に、私以外の男の唇が重ねられた・・・
 身体の力が抜けていく・・・
 しかし、キスそのものよりも、さらに私の心に強い衝撃を持たらしたものがある。

 それはキスのあとの加奈の表情だった---。

 十四年前のファーストキッス。
 あのときと同じ表情をしているのだ。

 どうしてこの表情なのか。これは心の中に大切にしまいこんでいる私の一番の宝物なのに・・・。
 どうせなら、もっと淫らな顔をしてくれればいいではないか。待ってましたと、娼婦も顔負けの淫乱さを剥きだしにして、男の顔を射抜くように見つめればいいではないか。

 ”なんで・・・”

 初めて見た加奈はそれはそれは光り輝いていた。バイト先のファーストフード店に加奈が面接に訪れたとき、けっして大げさではなく、天使が舞い降りてきた、そう思った。
 それから三ヶ月。やっとの思いでこぎつけた初デート。ファーストキスを今日きめるべきか、次回に持ち越すべきか、激しい逡巡ののち、結局なにも出来なかった。二度目、三度目も同じだった。それほどに私は加奈を大切に思っていた。十八歳の加奈の唇は、私にとって聖なる場所だった。
 そして、四度目のデート。帰り道に立ち寄った公園。付かず離れず、微妙な距離で腰掛けたベンチ。
「ねえ!見て!、虹よ!虹が出てる!」
 そう言って、虹の方向を指でさし示したまま振り返った加奈に、小さな小さな口づけをした。
 そのときの加奈の表情。私はそれを生涯忘れることはない。
 驚きと戸惑いと恥ずかしさと喜びと、そしてここから何かが動き出す期待と・・・。いろんな思いが絵の具のように混ざり合って、加奈の小さな顔を染めあげた。彼方の虹がティアラのように加奈の頭を飾っていた。
 今、同じ表情をした加奈が、パソコンの画面の中にいる。そしてその視線の先には、私ではない、見知らぬ男の顔がある。

「さっきの窓越しのキス、めちゃくちゃ興奮した。嫉妬した」
 そう低く呟いて、相楽は加奈の顎先を摘まむ。加奈の濡れた唇が僅かに開いている。怯えるでもなく、照れるでもなく、そして淫らでもなく。すべてのしがらみから解き放たれた素のままの加奈がいる。さっきの軽いキスは、加奈の心を頑なに守っていた最後の壁をきれいに取り払ってしまったようだ。
 ここまでの男たちの手管で、ついに加奈の心が”素っ裸”にされてしまった。

「でも、あれはあくまでガラス越し。本物のキスは・・・」
 直後、相楽の首が僅かに傾いたかと思うと、一直線に加奈の唇めがけて動き出した。
「あ・・・ダメ・・・」
 加奈の唇からは弱々しい否定の言葉が漏れ出るものの、決して顔をそむけようとはしない。視線は、相楽の唇の一点に集中している。
 
 ”おい、やめろ・・・”
 
 そう心の中で叫んだ直後、私の気持ちを弄ぶように、接合の僅か数センチのところで、ふいに相楽の動きが止まる。

「・・・俺がもらう」

 そうひとこと吐息のように囁いたあと、二人の唇が結ばれた。深々と・・・。

 接合の刹那、すべてを観念した様に加奈は見開いていた瞳を静かに閉じた。
 私への操という、ともし火が消え失せた瞬間だった---
  1. 2014/10/30(木) 01:07:49|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第29回

「佳澄、見せてやろうよ。俺たちがどんなに仲がいいか」
「見せるってなにをよぉ?」
「ふん、わかってるくせに。もう恥ずかしいくらいに潤っちゃってるくせに、ここ」
 言って、藤木は佳澄さんのスカートの股間の部分にやさしく手を添える。
 こうした手つきにまるで性急さ、粗雑さが感じられない。どこまでも優雅だ。その優雅さこそが、この男が纏う上等なエロティシズムの源泉なのだろう。それは、同じ男として憧憬のまなざしを向けざるを得ないほどに見事なものだった。

「やだあ、恥ずかし~い」
 佳澄さんの瞳が完全に蕩けきっている。言葉とは裏腹に声のトーンにはまるで否定の色が含まれていない。

 かまわず、藤木は左手をセーターの下から差し入れる。セーターが躰にフィットしたものゆえ、挿入された手の形がくっきりと浮かび上がる。それはまるで獲物を狙うクモのようにもぞもぞと胸の位置に到達する。

「いやん、ほんとに恥ずかしいって・・・やめてふじ・・・んん・・・」
 顎先を摘まみ、首を捻じ曲げるようにして、佳澄さんの口元に唇を近づけていった。
「本気なの?」
 佳澄さんの問いに、藤木は瞼の動きで返事をした。
 直後、観念したように、いや、このときを待ち侘びていたように、佳澄さんの瞳がゆっくりと閉じられた。

 そしてついに・・・
 憧れの佳澄さんの唇に藤木の唇が重ねられたのだ。
 衝撃の映像であった。接吻という行為がこれほど淫らに映るものだとは・・・。
 これを見たときの佐久間氏の胸中には、いったいどれだけの毒々しい感情が湧き上がったことだろう。

 藤木は佳澄さんの上下の唇を交互に甘く啄ばむようにして吸う。
 佳澄さんも同じことをする。
 藤木が唇を伸ばす。
 出迎えた佳澄さんの舌がそれを口内へといざなう。両の頬をへこませて、佳澄さんの唇が烈しく藤木の舌を吸い込んでいる。なにか特殊なマイクで拾い上げているのであろうか、イヤホンからは、”ぴちゃくちゃ”という粘った水音と、鼻孔を抜ける烈しい呼吸の音が、ことさらに大きく出力されてくる。さながら舌と唇が性器と化して、烈しく交合しているかのようだ。
 相手の内にあるものすべてを我が身へ取り込みながら、同時に自分の内にあるものを相手の体内へ送り込もうとする強い意志を感じさせる濃厚な交わりが続く。

 加奈にもこんな濃厚なキスシーンが用意されているのだろうか・・・。
 相手は藤木か、相楽か・・・。他人の妻でさえこれほど衝撃なのだ。もしこれが加奈だったら・・・。ああ、躰が熱い・・・。眼が眩む・・・。

 突き出た佳澄さんの舌が上向きに反り返り、藤木の舌先が、舌の裏をなぞるように這っていく。
 映像がアップになった。性能のいいカメラは、佳澄さんの舌裏のツブツブまでをも克明に映し出している。たっぷりとした唾液に塗れた舌と舌とが執拗に絡み合う。

 二人から放たれる淫蕩極まりない熱気が、まわりを包み込んでいく。もはやさっきまでの友達ムードは完全に一掃され、画面はさながら、アダルトビデオの様相を呈している。
 藤木の唇が、チューチューとしばらく佳澄さんの下唇に吸い付いた後、鋭角なあご先へと滑り落ちていく。つがいを失った佳澄さんの唇が、名残惜しげにパクパクと小さな開閉を繰り返す。溶け出した口紅が、唇の周辺をぼんやりと朱色に染めている。
 藤木はあご先を口中に含むようにした。左手で右の耳朶を揉む。
「ああっ・・・」と、佳澄さんが初めて明確な喘ぎ声を上げた。藤木の舌が喉に到達したのだ。佳澄さんが天井を仰ぎ見る格好になった。

「佳澄はね、本当は苛められるのが好きなんだ」
 執拗な愛撫を続けながら、藤木が画面の外にいる加奈と相楽に語りかける。

 加奈と相楽はどうしている!? 藤木と佳澄さんの本格的な絡みが始まってから、まったく声が聞こえてこないではないか。まさかすでに・・・!? 画面の外で、ふたりと同じようなことをしているのか!?

 堪らず、プレイヤーの早送りボタンにカーソルを合わせたそのときだった。

 かさかさとかすかな衣擦れの音がしたかと思うと、

「いやっ・・・」

 低く掠れた声がした。

 加奈の声だ・・・

 それは明らかに怯えの色を含んでいた。
 相楽がなにかを仕掛けているに違いない。

”逃げろ加奈、逃げてくれ・・・”

 無意味とは知りつつも、心の中で何度もそう叫び続けていた。
  1. 2014/10/30(木) 01:06:30|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第28回


「でも最後はクリでしかイカない」
「まあ、そうだけど・・・」
「どうしてか、わかる?」
「さあ・・・」
「それは大きさだよ」
「大きさ?」
「そう。中イキにはある程度の大きさが必要なんだ。よく、セックスの良し悪しにものの大きさは関係ないって言うやつがいるけど、あんなのウソ。単なる慰めさ。気持ちのいいセックスをするためには絶対、サイズの適合性が必要なんだ。ご主人のは加奈さんのサイズに合わないんだよたぶん」
「主人のが小さいってこと?」
「そう」
「サイズが合わないと、男と女どっちも不幸。ふたりは性的不適合。動物学的には本当は結ばれてはいけないカップルだったっていうことになる」
「ええ、そんなあ、ひど~い」
この妖しい空気感から逃れたいのか、加奈は無理矢理にふざけた調子で反応するものの、藤木の表情は微動だにしない。もうおふざけはおしまいだ、眼差しがそう告げている。

 それにしてもこんな若い男にセックスの指南を仰ぐことになろうとは・・・。
 たしかに私のそれは大きくはない。人並み以下なのかもしれない。ファックだけでいかせたことはない。けれど、その分愛撫にはたっぷりと時間をかけ、それはそれは丹念に、加奈の躰のすみからすみまでをも愛し尽くしている。
 時にはそれだけでお互いに満足してしまって、ファックには至らずに終わってしまうこともある。しかしそうした静かな交わりこそ、本当に愛し合った夫婦のセックスのあり方なのだ。それは、長年連れ添って、幾度と無く肌を重ね合わせる関係になったものでしか到達できない至高の境地なのだ。
 セックスは男と女の精神と精神の結合だ。エロ小説やアダルトビデオまがいの偽物のセックスに毒された若造になにがわかるというのだ!
「けっ、知った風な口を聞きやがって!」
 パソコンの前で一人毒づいた。しかし、そんな私の言葉を遮るように、
「彼の言うとおりよ」
 佳澄さんがきっぱりとした調子で言った。

 藤木が佳澄さんの右の首筋に唇を寄せる。軽く首を傾げ、佳澄さんがそれに応える。
「私もずっと大きさなんて関係ないって思ってた。でも彼のを受け入れたとたんそれが間違いだってわかった。”大きさは関係あるぅ!”って。夫のでは決して届かない部分に私の最高に感じる部分があるの」
 佳澄さんの右手が持ちあがり、藤木の髪に絡み始める。
「そこを彼のでグリグリされたら、もうだめ。失神しちゃうくらいに感じちゃうの」
「事実してんじゃない、いつも白目剥いちゃってるし」
「やだ、バラさないでぇ!ほんとにもう今までのセックスはいったいなんだったの!?って思うの。こんな気持ちのいい部分にどうして届いてくれなかったのぉ!役立たず!って、夫のおちんちんを恨んだわ。いやん、くすぐったい」
 次第に藤木の愛撫が烈しくなっていく。

「それはほんとこの人にイヤというほど思い知らされた。この人のってほんとすごいの。まるで芸術作品。加奈さんにも見せてあげたい」
 いつの間にか佳澄さんの手が藤木の股間に添えられている。

「セックスは愛情だけじゃない。やっぱりあそこの大きさと技量が肝心なの。彼に愛撫されたらね、全身が性感帯になるの。彼とのセックスはね、結婚して10年、一生懸命に夫や子供に尽くしてきた私自身へのご褒美」

 ご褒美・・・。
 結婚十年。妻を他人に寝取られることを嗜好する亭主と浮気願望の妻。藤木の存在は、そんな夫婦の間に交わされる究極のスィートテンダイヤモンドなのかもしれない。

「加奈さん、女に生まれてきたからには、一度は本当の男に抱かれないとダメ。セックスは食事に似ているの。手早く簡単に空腹を満たすだけのコンビニの弁当もあれば、食欲だけでなく五感のすべてを刺激するディナーもある。もちろん彼のはディナーよ。それも三ツ星の超一流レストランのディナーなの」
 藤木の愛撫に、ときおり小さな吐息で応えながら、佳澄さんは次々に彼への賛辞を口にする。

「加奈さん、そんなとびきりのディナー、味わったことある?」
重たくなり始めた瞼に、淫らな欲情が宿っていた。知的で聡明な彼女がまさかこんな娼婦のような表情を作るとは・・・。女という生き物が真底わからなくなる。

「味わっちゃう?加奈さんも」
そう言った直後、藤木のまなざしが更に淫魔としての鋭さを増す。

「えっ・・・」
 画面が加奈の表情に切り替わる。頬を紅潮させ、瞳を大きく見開いている。明らかに狼狽した様子が見て取れる。

 藤木のその言葉が戦闘開始の合図になり、「パーティー」はついに、最終のステージへと移行する。
  1. 2014/10/30(木) 01:05:04|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第27回

「あれぇ、どないしたん加奈さん。顔赤いよ」
 相楽が首を傾げ、下から加奈の顔を覗き込んでいる。
「やあん・・・」加奈が慌てて相楽の顔を両手で覆い隠す。

「加奈さん、ウソ言ってるぅ」
 佳澄さんがそう声をあげ、またもや悪魔的な笑顔を見せる。
 もはや、これまでの佳澄さんに対するイメージは完全に崩壊した。今はただ、妻を私から強引に奪い去る魔女にしか見えなかった。

「なになに、どういうこと?」藤木が佳澄さんの顔を覗き込む。
「あのね・・・」佳澄さんが藤木に舐めるような耳打ちをする。
「ちょっともお、ほんと余計なこと言わなくていいったらあ!」
 加奈が一層強い調子で言った。声に余裕がなくなっている。
 
 ほんとうに厭な展開になってきた。どうやら女同士でのみ共有している加奈の秘密が藤木に告げられているらしい。 どんな秘密なのか。恐ろしい予感がする。気がつけば私は、マウスを握り締め、画面の停止ボタンにポインタを合わせようとしていた。まるで躰の防衛本能がこの倒錯した思いに反旗を翻し、無理矢理に私を制御しようとしているかのようだ。
 
「へえ~加奈さんがねぇ。こりゃ驚いた!」
「おおい、オレにも聞かせろぉ!」
「こらあ、もう、子供は膝の上で寝てなさい!」加奈が両手で相楽の頭を押さえつける、
「まてまて、あとでゆっくり聞かせてやる」

「加奈さん」
 これまでとは明らかに異なるトーンで藤木が妻の名を呼んだ。

「な、なに・・・」加奈の声が震えている。

「イッたこと・・・、ある?」

 そう言った瞬間、藤木の表情が豹変した。これまでの柔和な表情が消え、女落としのプロとしての淫蕩な表情に切り替わったのだ。ついに彼らの”仕事”が始まるのか---。

「なによ突然・・・」
「イクだよ、イク。絶頂、エクスタシー、オーガズム、アクメ」
「そんないっぱい言ってくれなくてもわかるって・・・。ある・・かな・・・」
 加奈が複雑な表情を見せている。
 藤木の表情の変化に何かが近づいていることを痛いくらいに感じているはずだ。このままズルズルと流されてしまうことに対する不安と恐怖。こわい!逃げ出したい・・・。でも・・・。
 これまで見たこともない夢の世界へ足を踏み入れることへの期待、胸の高鳴り。性能のいいカメラは、加奈のそんな微妙な心のあやまでをも描き出していた。
 夢先案内人である藤木に手を引かれ、妻が淫夢の世界へと導かれていく。私がいくら手を伸ばし、どんなに叫んでみても、振り向きもせずに・・・。

「それって中イキ?」
「中イキ?なにそれ?」
「クリトリスでいく、クリイキじゃなくて、おちんちんの出し入れだけでいっちゃうってこと」
「ああ、それは・・・ないかも・・・」
 加奈がまたひとつ、夫婦の秘密を白状する。加奈のいうとおりだった。ペニスの出し入れだけでイカせたことはない。

『イキたいの・・・』『うん』
 その言葉を合図に私達はいつも、わずかに躰を離した形で正常位になり、抽送を続けたまま、私が加奈のクリトリスを指で愛撫する。こうすると、ものの2、3分で加奈は絶頂を迎える。

『一度おちんちんだけでイってみたい・・・』

 そう加奈にねだられたのはいつ頃だったろうか。しかし以来私達夫婦は一度もそれに成功していない。
 私はいわゆる皮かむり、仮性包茎で、世間の男の平均がどれくらいかはわからないが、かなり早漏の方だと思っている。妻がおちんちんだけでイケないのは、出し入れの時間が短いことが原因なのではと、早漏に効く、つまりは射精遅延効果のあるサプリメントを服用したことがあった。これが意外によく効いて、かなりの時間持続はするようにはなったのだが、やはり、ペニスの出し入れだけで妻を絶頂に導くことはできなかった。


「それだよ。セックスにハマるかハマらないかは、そこなんだ。残念ながら加奈さんは未だに本当のセックスの楽しみを知らないことになる」
「本当のセックスの楽しみ?」
「そう。女の成熟ってね、ヴァギナ感覚に目覚めていくことなんだよ」
「ヴァギナ感覚?」
 まるで少女のようなまなざしで加奈が藤木の言葉に耳を傾け、彼が発する聞きなれない言葉をひとつひとつ復唱する。

「要するに膣で感じるかってこと。クリはおちんちんみたいなものだからね。これって男を知らなくても勝手に発達するものなんだよ。それに対してヴァギナ感覚は、男によって開発されるものなんだ。男の介添えがない限り目覚めることはない。最初は刺激の強いクリ感覚がヴァギナ感覚に勝るんだけど、いつしかこれが逆転する。クリトリスの刺激なんて、目じゃなくなる。でも、それが人類にとって大きな意味を持つんだ」
「人類?」
「うん。ヴァギナ感覚がクリ感覚に勝るからこそ、男と女は延々と生殖という行為をしてきたんだ。これが逆だったら、女は男を必要としなくなって、人類は絶えてしまう。だからヴァギナ感覚は圧倒的にクリ感覚に勝らなければならない」
「へぇ・・・」
「以上、渡辺○一大先生の受け売りでしたあ。要するにセックスで大事なのはいかにヴァギナで感じれるかってこと。感じて感じて感じて感じて、そこで、そこだけで絶頂を得られるかってこと。だから、中イキの味を知らないというのは、本当のセックスの楽しみを知らないということになる。加奈さん、膣で感じる?」
 藤木が真剣な眼差しを加奈に向けた。
 この男にこの表情で見つめられたら、加奈のようなうぶな女は、ひとたまりもない。まるで催眠術にかけられたかのように藤木の思い通りに反応してしまう。

「感じるわ・・・」

 このまま藤木のペースに乗せられたら、行き着く先は一つである。しかし加奈に話を切り替える余裕はなかったし、場の雰囲気はもはやそれを許さなかった。
  1. 2014/10/29(水) 09:14:07|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第26回

 再開あけの映像は、それまでとはあきらかに異なる、なんとも淫らな色に染まっていた。
 藤木がリビングの壁にもたれながら足を大きく広げて座り、その間に佳澄さんがいて、とろけた表情で藤木の胸にしな垂れている。ウエストには藤木の両腕が巻きつき、その上に佳澄さんの手が優しく添えられていた。
 二人の表情がこれまでとは全く別なものになっている。淫欲の潤滑油が全身に行き渡り、いつねっとりとした絡みが始まってもおかしくない、そんな妖しい風情なのだ。

「加奈さん、ちょっと手貸して」相楽の声がした。
「もう、なにすんのぉ」
 鼻にかかった甘えた声が聞こえてくる。

 加奈の声だ――――。

 この声がしだいにもっと湿り気をおび、いつしか烈しい喘ぎに変わる。最後には”お願いもっとぉ”と泣き喚くことになる。
”お願い抱きしめて・・・。もっと強く・・・。離さないって言ってほしい・・・”
 同じ声で・・・。私の胸の中で泣きながら囁いたその声で・・・。

 画面が引きの絵になり、二人が姿を現した。
 加奈が横座りの形になっている。シニヨンの髪は解かれていた。傍らで相楽が躰を横にしている。

「おい・・・」思わず声をあげた。
 
 男の頭が加奈の膝の上にのっている―――――。

さっきまでは相楽の接触には露骨に嫌悪の態度を示していた加奈が、なんとその相楽にひざまくらを許しているのだ。
 「最高の癒しや」眼を閉じ、相楽が呟いた。
 それだけではない。相楽が加奈の手をとり、タンクトップの首元から自分の胸を触らせているではないか。
「こうやって胸触られると落ち着くねん」
「もう甘えん坊なんだから」
 加奈はまるで嫌がる様子をみせていない。それどころか、
「わあすっごい、胸かっちかっち!。なんかスポーツやってるの?」
 とやたらとあちこち撫でまわしている。

 『さあ、三人とも今日は耳の大掃除よ。順番におかあさんの膝の上にいらっしゃい』
 加奈の膝は私達家族の癒しの枕だ。今そこに、見ず知らずの若い男の頭がのせられていて、まるで恋人同士のような振る舞いをみせている。嫉妬が呼吸を荒くする。さっきの射精で萎れた性器が、早くもムクムクと反応を始めている。

「相楽くんの胸、すべすべしてて、とても気持ちいい」
「藤木くんのもそう。ダンナとは皮膚の感触がまるで違うのよねえ」
「皮膚の感触?、なんだいそれ」
「いい男はね、みんな肌がすべすべしているの。上質の脂でしっとりとコーティングされている感じ。これは年齢の問題じゃない」佳澄さんが言う。
「ほんまそれ」
「ほんとよ、肌がよくないとセックスもよくない」
「藤木のはそんなにいい?」
「最高よ。胸を重ね合わせただけでウットリしちゃう。この人に抱かれてるとね、なんだか真っ青な海でイルカと戯れてるみたいな気分になる。それに比べてらウチひとはくたびれたトド」

 普段の佳澄さんからは想像もつかない言葉である。若い男の胸に包まれながら、淫らな表情でこんな言葉を吐く妻を、佐久間氏はなおもやさしい思いで見つめることができるのだろうか。いくらなんでも佳澄さんがここまでのめり込んでしまうとは、さすがの佐久間氏も計算外だったのではあるまいか。
 もしや加奈の口からこんな言葉が吐き出されたら・・・。

「でも、ダンナさんともちゃんとやってるんやろ」
「もちろん。週に3回はお勤め果たしてるわ」
「へえ~」
「眠る前の体操みたいなものだから。うちのひととのセックスはもっぱら美容と健康のため。それと日頃の感謝のしるし」
 会話の間、加奈の手はずっと相楽に握られたままだ。さっきまでのように引き気味の態度は見せていない。
 こうしてこのまま加奈の躰は、この関西弁の軽薄な男に奪われてしまうのだろうか・・・。ひょっとしたらさっきの涙はこの男が原因で・・・? まさかこんな男に・・・!? 考えただけで、口惜しさに身震いがする。

「加奈さんのところはどうなん?」その相楽が膝の上で首を反らして加奈を見上げ、言った。

ドキリ・・・。相楽がセックスの話題をわれわれ夫婦に切り替える。なにやらイヤな展開になりそうな気がした。バクバクと心臓が鳴る。

「どうって?」加奈がとぼけた答えをした。
「エッチや、エッチ。どれくらいのペース?週に3回、4回、それとも毎日?」
「やん、毎日だなんて、とんでもない」
「じゃ、週に1回、2回?」
「ないんだって」と佳澄さんの声。
「え?ないって、どういうこと?」
「ねえ、加奈さん」
「うん・・・、みつきに1回くらい・・・」と加奈が消え入りそうな声を出す。
「みつきに一回!?」と、相楽が頓狂な声をあげた。
「そんな大げさに驚かなくてもいいじゃない・・・」
「ほんでも、みつきに一回って!」
「だって子供が二人もいるのよ。そんなものよ」
「だめだめ。男と女の仲はセックスがなくなっちゃったらお終いだよ。もっと頑張んなくっちゃ」
「そうだけど・・・」
「どっちの問題なん?ご主人、加奈さん」
「う~ん、どっちかっていうと私・・・かな」
「なんで、ダンナさんのセックスは不満?」
「別にそんなことはないんだけど・・・」

” ないんだけど・・・“ 加奈のなにやら余韻を残すものいいが私を不安にさせる。ああ、誰か早く話題を変えてくれないものか。こんな連中に自分たちの夫婦生活のことをあれこれ言われたくない!”
しかし案の定、いやな予感は的中する。次の一言が私をまた一歩奈落の底へ引きずり込む。

「つまないんだって」
と佳澄さんがいたずらっぽい笑顔を見せた。悪魔の笑顔だ。

「えっ、そうなの?」
「この頃いっつも私に愚痴ってるんだよ加奈さん。あんまり退屈なんであくびが出そうになるんだだって」
「ちょ、ちょっともう!、余計なこと言わなくてもいいのぉ!」
加奈が慌てた様子で、右手を伸ばし、手のひらを左右に振る。
「だっていつも言ってるじゃない」
「やん、もういいって!」
「こんな可愛い奥さんといっしょに暮らしてて、みつきもお預けやなんてダンナさん可愛そ」
 と相楽は寝返りを打ち、うつぶせの状態になった。頬を加奈の膝の上に乗せ、両手をウエストにまわす。
「やあん、もう」
“やめろ!こいつ!”殴りかかりたい衝動が、胸底から湧き上がってくる。

 恐れていた展開になってしまった・・・。
”セックスがつまらない・・・”、”あんまり退屈なんであくびが出そうになる・・・” 
 衝撃の言葉であった。

 本心なのか・・・。加奈も、余計なことは言わなくてもいい、とは言ったが、否定はしなかった。

 確かに回数は少ないが、それゆえ、みつきに一度の交わりはそれなりに充実したものになっているという思いがあった。それは加奈も同じだと思っていた。交わりの最中、加奈の顔を両手で包みこみ「愛してる、愛してる」と囁くと、「私もよ。大好き。愛してる」と応えてくれる。何度も言ってくれる。
「もう良すぎて死にそう」、「おかしくなっちゃう」そんな情熱的な言葉を何度も何度も囁いてくれる。
 終わったら、ぐったりと加奈はしばらく起き上がれない。ときには鼻の頭に珠の汗を浮かべ、ぜいぜいとした喘ぎがしばらくは収まらないこともある。次の朝、玄関先で「昨日はよかったね」と耳元で囁いて私を送り出してくれるときもある。そんな昔のことではない。いや、この前もそうだった。

 それが、あんまり退屈なんであくびが出そうになるだと・・・!?
 あれもこれも、みんな演技だったといいのか・・・!?。

 それは違う!絶対に違う!遊んでいる友人の手前、調子を合わせているだけなんだ!

「ところで、加奈さんはどうなの?」
「なにが?」
「みつきの間、どうしてるの?」藤木の眼がキラリと輝いた。
「私?、どうって・・・、別になんにもないわよ・・・。さっきも言ったじゃない」
「一人エッチとかもないの?」
「ええっ?、ないよそんな・・・」

「ほんとかなあ~」
 佳澄さんが、にんまりと意味ありげな笑みを浮かべている。
「な、なによ・・・」
 加奈がなにやら狼狽した様子を見せながら、床においてあったグラスを口にした。
 しきりに髪をかきあげている。動揺しているときに見せる仕草だ。瞳がくるくると忙しく動き回わり、ときおりちらちらと佳澄さんの顔をうかがっていた。
新たな恐怖が近づいている。
  1. 2014/10/29(水) 09:12:48|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第25回

 泣き疲れた加奈が、私の胸にしがみつく様にして深い眠りに落ちている。
 あの涙はいったいなんだったのか・・・。
 あれからいくら問いただしても、ただ泣き続けるだけで、とうとう最後までわけを話そうとはしなかった。
”離さないって言ってほしい・・・”
 泣きじゃくる加奈の背中をさすり、髪を撫で、ときおり強く抱きしめながら、私は懸命にその言葉の意味を考えていた。

 早くに結婚して、これまでひたすら貞淑な妻、可愛い妻として夫に尽くしてきた。代わり映えのしない毎日。夫との交わりはマンネリの極致。一度くらいは思い切りハメを外してみたい。冒険をしてみたい。週刊誌やレディコミにあるような刺激的な体験をしてみたい・・・。そんな思いから、誘われるままあんなハレンチな行為に身を投じてしまった。ところが、思い描いていたことがいざ現実のことになってしまったら、あまりの罪の意識の大きさに押しつぶされそうになってしまった。私に申し訳が立たず、あれからずっと苦しんでいる。
 願わくばあの涙が、そうした自責の念に駆られたものであればと思う。しかしながら、さっきの加奈の振る舞いを思い返すに、あの涙のすべてが私にとってそのように都合のいいものであったとはどうしても思えないのだ。

『あなたと結婚して本当によかったなあってつくづく思うの』
『それに比べたら、ほんとうちはうまくいってるよね』
『あなたが好き、大好き・・・』

 あれらの言葉は、私に対する贖罪の思いから発せられたものなどではなく、必死に自分に言いかせるための言葉ではなかったか---。

 あの日以来、初めて夫以外に肌を重ねた男のことが忘れられなくなってしまった。日ごと夜ごと思いだしては烈しい恋火に身を焦がし、丹念な愛撫を施された部分へと右手を忍ばせてしまう。日を重ねるうちに気持ちはどんどん膨らんでいって、ついにはどうにも抜き差しならないところまできてしまった。一夜のアバンチュールが本物の恋に転化したのだ。私に泣いて縋り付くことで、そんな気持ちをなんとか制しようとしている・・・。自分ひとりでは最早どうすることもできない。自分の心をなんとかあの男から奪い返してほしい。千切れてしまいそうになる心をなんとか掴まえていてほしい・・・。あの涙はそうした自制の涙ではなかったか・・・。そうした思いが、あの”離さないって言ってほしい・・・”という最後の言葉にすべて集約されているのではないのか・・・。

 ああ、なんという惨めさだろう・・・。
 私は、たったひとり愛する妻の躰だけでなく、心さえも奪われてしまったのだ。私は今、あの妻物語の住人が泣いて羨むほどの、みごとなまでの寝取られ亭主に相成ったのだ。

「加奈ひどいよ・・・」
 言いながら、そっとその髪を撫でてみる。
「なにをされたんだ。そんなによかったのか。泣きたいほどよかったのかよ。忘れられないほどよかったのかよ。ああ、堪らないよ加奈・・・。気が変になりそうだよ。なんとかしてくれよ・・・。泣きたいのはオレの方だよ。しがみつきたいのはオレの方なんだよ」
 まるで亡骸に話しかけるように、加奈の寝顔に向かい、呟いた。いや、事実亡骸なのかもしれない。私への操を頑なに守り続けたあの日までの加奈は、もうこの世にはいないのだ。
「でも不思議なんだ。こんな酷いめにあっているのに、どうしてもおまえのことが憎めないんだ。それどころか愛しくて愛しくて堪らない気持ちになってる。どうしてかな・・・」
 加奈の髪をかきわけ、ひたいに口づけをする。
「抱きたいよ加奈。抱いて、抱きしめて、無茶苦茶にしたいよ。そして訊くんだ。しながら訊くんだ。何をされたのか。何を言ったのか。おまえの口から訊きたいんだ。残らず全部訊きたいんだ。ああ、もう我慢できないよ」

 ズボンを下着もろとも足元までずりおろし、いきり立つ一物を握り締めた。
 瞳を閉じて、妄想の世界へとトリップする。


 加奈の体を仰向けにして、腹の上に馬乗りになる。
『同窓会なんてウソなんだろ?』
『えっ!?』
『知ってるんだよオレ、全部』
『えっ!ど、どうして・・・!』
 妄想の中の加奈が驚愕の表情を浮かべ、絶句する。
『怒らないから、言ってごらん』
『・・・』
『したんだろ?』
『・・・』
『さあ、言ってごらん』
『ごめんなさい・・・』
 瞳から再び大粒の涙が溢れ出す。
『なあ、したんだろ?』
 私の問いに、加奈の首が小さく縦に振れる。
『なにをした?』
『お願い許して・・・』
 震える唇で加奈が言う。
『ああ、許すよ。怒ってなんかいない。だからちゃんと言ってくれ』
『ごめんなさい・・・』
『もう一度きく、何をした?』
『・・・いやらしいことです・・・』
『それじゃわからない』
『・・・セックスをしました。ごめんなさい・・・』
『何人とした?』
『そんな・・・』
『ふつうじゃないんだろ』
『あああ・・・』
『ねえ、言ってよ』
『ふたり・・・、ふたりの男に挟まれてセックスを・・・』
『よかったか?』
『はい・・・』
『オレのよりか?』
『もう許してください・・・!』
『言って。正直に言って』
『言いたくありません!』
『言え!!言うんだ!!』
 加奈のパジャマを左右に力一杯割り開く。ぶちぶちと音をたて、ボタンがはじけ飛ぶ。Eカップの乳房が剥き出しになる。パジャマのズボンをショーツとともに引き摺り下ろす。加奈の裸身が部屋のあかりに煌々と照らされている。
『いや!』
 両の手首を掴み万歳の格好をさせ、自分の両足を使い、加奈の両足を左右に思い切りかき拡げる。なんて眩しい躰なのか。なんて淫らな躰なのか。尖った乳首をむさぼるように口に含む。
『ここも愛されたのか!』
 喘ぎながら、ガクガクと加奈の首が振れる。
『吸われたか!引っ張られたか!噛まれたか!』
『された・・・されたました・・・あああ・・・』
『言え!どっちかよかった!言え!言うんだ!』
『あああ、あ、あっちの・・・』
『言え!言えっ!』
『あっちほうがよかったぁ!あなたよりよかったぁ!』
『ここに入れられたのは本当か?』
 乾いた肛門にグリグリと指を捩じ入れる。
『あああっ!そこはイヤ!』
『入れられたんだろ!』
『いや!いやあああ!』
『あいつらに入れさせて、オレはだめなのか!』
『あああ・・・、許してぇ!許してぇぇ!』
『入れられたんだろ!言え!言ってくれ!』
『・・・は、はい、入れられました・・・』
『こうか、こうやって入れられたか!』
『あああああああっ!』
『こうか!こうなのか』
 根元まで深々と指を突き入れる。
『違う・・・』
『ええ?』
『違う!違う!もっと奥まで・・・』
『加奈・・・おまえ・・・』
『あの子達の指は長いの!バイブみたいに長いの!』
『畜生!こうか!こうかっ!』
『違う!もっと深く!お腹の中まで入れられたぁ!』
『加奈、好きなのかあいつが』
『ああああ・・・』
『こうやってウンコの穴を穿られて好きになったか!』
『す、好きよ!』
『なんだとぉ』
『好きなの!彼のことが!あなたより好きなの!ごめんなさい!ごめんなさい!!』
 自分の頭の中でこしらえた加奈のその言葉が、私に最後の止めを刺した。とてつもない絶頂感だった。頭の中が真空になる。寝ている加奈の頭を抱き、髪の中に深く顔を埋めて、「くぅ・・・」と叫びとも、泣き声ともつかぬ声をあげながらシーツの上に射精をした。涙が出た。あとからあとから湧いて出た。加奈の躰を離れ、ベッドの上でのたうちまわるようにして泣いた。声を殺して、ただただ泣いて、泣いて、泣いた。
 これまでまるで脳内モルヒネのように苦しみを紛らわしてくれていた性欲が精子とともに流れ出て、そのあとに残る、悲傷、寂寥、虚脱、失望、絶望・・・。このまま加奈を殺めてしまえば、少しは楽になるだろうか。憎しみからではなく、私一人の加奈にするためにこの手で殺めてしまえば・・・。
 なにも知らず、加奈は深い眠りの中にいる。
 「加奈・・・」
 そっと、両手をその白く細い首にかけてみる。
 「誰にも渡さない・・・」
 私の涙がひとしずく、眠る加奈の頬に落ちた・・・。



 どれくらい経ったろう・・・。
 ゆっくりとベッドを抜け出した。振り返り、子猫のように躰を丸めた加奈を見下ろす。

「加奈、見てくるよ・・・」

 オレの知らないもう一人のおまえをこの目でちゃんと確かめてくるよ。あの涙のわけを探してくるよ。
 怖いよ加奈・・・。とっても怖いよ。
 でも見るよ最後まで。逃げないよ。そのうえでもう一度ちゃんと向き合おう。
 愛しているよ加奈・・・。何があっても離さない。おまえはオレだけのものだ。

 書斎に戻り、机の椅子に腰を下ろす。大きく深呼吸をする。
 マウスを握る。
 果たして、どんな衝撃が私を待ち受けるだろうか・・・。
 震える手で再生ボタンをクリックする。

 私の妻物語---。
 
 本編の始まりである。
  1. 2014/10/29(水) 09:11:45|
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パーティー 第24回

 直樹を下の布団に勇樹と並べて寝かせ、ベッドの上で加奈を後ろから抱きしめるようにして横になった。
「昔思い出すね」
 不思議な抱き心地だった。昨日まで自分の躰の一部のように馴染んでいた加奈の躰が、まるで見知らぬ女を抱いている様に馴染まないのだ。
「どうしたの?胸がドクドクいってるよ」
 異常を示しているのは心臓だけではなかった。股間が痛いほどに起立している。それだけは覚られまいと、僅かに腰を引いた姿勢をとった。
 これほど酷い仕打ちを受けているのに、どうしてこんな気持ちになるのか。十四年前、一人暮らしの自分の部屋で初めて加奈を抱いた時のあの感覚。二人とも充分に意識しているのにふざけてばかりで、いつまでたっても思った雰囲気になれずにいて、ようやくの思いでベッドの上で重なり合えたときのあのときめき、あの感動。同じ思いが今、この胸にある。加奈を誰にも渡したくない。加奈は私だけのものだ。夫婦愛とか家族愛などという以前に、ただ単純に一人の女としての加奈が好きだという感情。十年の結婚生活の中で、いつのまにか色褪せ、古ぼけ、くたびれてしまったものが、今鮮やかにこの胸に甦っているのだ。
「やっぱりどこか悪いんだって。躰が熱いよ。無理しないで今日はこのまま一緒に寝ようよ」
 できることなら、そうしたい。目覚めたら今日の出来事はすべてが夢で、ただ加奈に対するこの新鮮な気持ちだけはそのままに残っている。そうであったらどんなにいいだろうと思う。
「最近ちょっと忙し過ぎない。いやよぉ、下の村田さんとこのご主人みたいに狭心症の発作で突然、なんて」
”狭心症の発作・・・”
 DVDのこれからの内容によっては、ひょっとしたらそんなことが起こるかもしれない。朝になって加奈が書斎の扉を開けると、椅子に腰掛けたまま亡骸になった私がいる。パソコンの画面には獣と化した四人の酒池肉林の狂態が映し出されている。なにがなにやらわけがわからず、両手で顔を覆い、発狂するように泣き喚く加奈。なんとおぞましい光景か。まるでホラーだ。想像することさえ恐ろしい。

「このごろね」
「ああ」
「あなたと結婚して本当によかったなあってつくづく思うの」
「なんだよそれ」
「ユキ覚えてる?」
「ユキって・・・、ああ、高校のときの」
「そうそう。一度旦那さんとうちに遊びに来たことあったじゃない」
「ああ」
「彼女、離婚したの」
 突然、加奈の口から離婚の二文字が出て、ぎゅっと胸が締めつけられる思いがする。さっきの離婚の情景が再び頭をよぎる。
「原因は何だと思う?」
「さあ」
「DVだったんだって」
「DV?」
「ドメスティックバイオレンス。家庭内暴力よ。あんなにやさしそうな旦那さんだったのに。人は見かけだけじゃほんとわかんないものよねえ」
 とてもそんな男には見えなかった。うちに遊びに来たときの小太りで人なつっこい風貌を思いだした。
そんな男が今の私のような仕打ちを受けたら、いったいどんなことになってしまうのだろう。憤激のあまり、妻を殺めてしまうだろうか。それを思うと、私のこの感情は何なのだ。加奈に平手打ちのひとつもくれてやるぐらいの怒りがどうして湧いてこないのか。ひょっとしたら、本当は私は加奈のことなど、大して愛してはいないのではないか。加奈のことを守ろうなどとは、本当は思ってはいないのでないか・・・。
 自分の本当の思いが、いったいどこにあるのか・・・。今私は、完全にそれを見失っている。

「志穂のところも、なんだかあぶないみたい。昨日電話があって散々愚痴聞かされちゃった。こっちは強烈なマザコンだって。大恋愛だったのよ彼女。両方の親に反対されて、駈け落ち同然で一緒になったのに・・・。それが、今では触れられるのもいやだって言うの。あっちの方も、もう一年以上もご沙汰なんだって。どうしてそんな風になっちゃうのかなあ。それに比べたら、ほんとうちはうまくいってるよね」
”あっちの方・・・”
 決してセックスとかエッチなどとあからさまな言葉は吐かない慎ましい女が、煌々と照らされた明かりのもとで、初めてあった男達にこの身の隅々までをも晒けだしたのかと思うと、あまりの口惜しさに張り裂けそうな思いになる。
「ねえ、そう思わない?」
 それにしても、どうしてこんな日にはかったようにこんな話をするのか。いくらなんでもタイミングが良すぎるではないか。やはり、加奈は私があのDVDを見ているのを知っているのではないか。そのうえでわざとこんな話を持ち出して、私を弄んでいるのではなかろうか。実は私以外の人間は皆、裏で繋がっていて、よってたかって私を陥れているのではあるまいか・・・。書斎には小型カメラのようなものが仕掛けられていて、私の様子がどこか別のところで盗み見られている・・・。あるいはインターネットを通じてこの手の嗜好を持つ夫どもに、加奈の映像ともども配信されてるのではあるまいか・・・。もしかしたら佐久間氏が、いやちょっと待て、ちょっと待て・・・。
 それはあまりに考えが突飛すぎる。ドラマや小説じゃあるまいし、そんなことが易々と現実の世界で起こるはずがないでないか。それになんの恨みがあって、加奈が私にそんな惨いことをするというのか。
 妻の貞操という唯一無比の絶対的な信頼を失って、何もかもが疑心暗鬼に囚われてしまう。これから先、ずっとこうなのかと思うと暗澹たる気持ちになる。

「ねえったらぁ」
「ああ」
「もう、さっきからああとか、さあとかばっかり。やっぱりなんか怒ってる」
「だから怒ってない」
「怒ってるよぉ」
「・・・」
 私が答えずにいると加奈は、「じゃあ、もっとギュウってして」と、自分のお腹のあたりに添えられている私の手を取り、それを胸の位置にまで持ち上げた。
 いったいこの態度は何なのだ。本当に単なる偶然なのか・・・。
 私の困惑をよそに、この後加奈は、さらに不可解な態度に出る。

「どうした、おまえも今日は変だぞ」
「わかんない。でもなんだかとっても甘えたい気分なの」
 言われたとおりに、両腕にいっそう力を込め、包み込むようにして加奈を抱いた。
「うん、そう・・・・」
 加奈の体温が伝わってくる。洗髪後のやさしい香りが鼻腔をくすぐる。
”私だけのぬくもりだったのに・・・。私だけの匂いだったのに・・・。”
 そう思うと、もっともっと強く烈しく抱きしめて、このまま加奈を壊してしまいたくなる。鼻先を髪に埋め、深い呼吸をした。と、そのときだった。

「こうしていつまでも、しっかり掴まえててね。離さないでね・・・」

 突然、これまでの軽い口調とはあきらかに違う、どこか儚げな声で加奈が言った。
「どうした?やっぱりおかしいぞおまえ」

「いけない?、甘えたいの。いけない?」

 言って、加奈はくるりとこちらに寝返りをうった。
「おまえ・・・」
 驚いたことに、瞳が潤んでいる。
「おい・・・」

「好き・・・」

「えっ?」

「あなたが好き、大好き・・・」

 そう言って、私の胸に強く顔を埋めてくる。
「加奈・・・」

「お願い抱きしめて・・・。もっと強く・・・。離さないって言ってほしい・・・」

 すすり泣く声で加奈が言う。私のシャツに生温かい加奈の涙が広がっていく。

「おい、なにかあったのか」「泣いてちゃ、わかんないだろ」
 何かしら言葉をかけるたび、泣き声がどんどん大きくなっていく。終いには、深々と息を引いてしゃくり上げるほどの号泣になった。

”どういうことなんだこれはいったい・・・!?”

 私の胸の中で、大柄な加奈がまるで子供のように小さくなって、ひたすら泣きじゃくっている。
  1. 2014/10/29(水) 09:10:03|
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パーティー 第23回

「び、びっくりした・・・」

「そんなに驚かなくてもいいじゃない。どうしたの具合でも悪いの?顔が赤いわよ。熱があるんじゃない?」と、加奈が私の額に手を伸ばしてきた。私は咄嗟に顔を後ろに引き、その手を緩やかに払いのけた。
「なんなの?なにか怒ってるの?」
「いや・・・。熱なんかないよ、大丈夫だ。おまえこそどうしたんだ。めずらしいじゃないか、こんな時間に起きてくるなんて」
「なんだか眠れなくて」と軽く髪をかきあげ、充血した目をパチパチとしばたかせた。
「やっとうとうとしかけたら、あなたさっき寝室のぞいたでしょ。あれでまた目が覚めちゃった」
「そうか・・・、悪かった」
「ほんとどうしちゃったの?今日は変よ。私、なんか気に障ることでも言った?」
「いやなんでもない・・・」

「ねえ、一緒に寝ない?」
「ええっ?」
「昔、眠れないときはよく後ろからギュって抱きしめてくれたじゃない。ねえあれやって」と、加奈がまるで邪気のない笑顔を向け、私の手を引いた。

「よくもそんな平気な顔していられるもんだな!」

 もしやここで、そう声を荒げ、「オレが何にも知らないと思っているのか!ちょっと来い!」と加奈の髪を引っ掴みながら書斎へ連れて行き、「これはどういうことなんだ!説明しろ!」などと派手な修羅場を演じたら、一体私たち家族はどうなってしまうだろう・・・。
 はっきりとした気性の加奈のことだから、このまま一生私に負い目を背負ったまま夫婦生活を続けるよりは、いさぎよく離婚の道を選択することだろう。もしもそんなことになってしまったら・・・。
 事情を知った厳格な加奈の父が、こいつを殺してオレも死ぬと激昂する・・・。
 血圧の高いうちのおふくろは、ショックのあまりに倒れてしまうかもしれない・・・。
 加奈と二人、ダイニングのテーブルに向かい合って座り、震える手で離婚届にハンコを押す・・・。
 ありがとうと言う、元気でと言う・・・。子供達に最後の抱擁をする・・・。ガチャリ・・・すべての終わりを告げるように扉が閉まる・・・。
 一人残された部屋で、過ぎ去りし日々に思いをはせながら、落涙に咽ぶ・・・。二人で選んだリビングのカーテンがやさしく風に揺れている・・・。
 まるで早送りのVTRを見るように数々の情景が、次々と頭の中を駆け巡っていく。

「ねえ、どうしちゃったのボーっとして」加奈の言葉に我に返った。
「やっぱりどっか具合悪いんじゃない?ねえ一緒に寝ようよぉ」
 と加奈がめずらしく甘えた声を出し、両手で軽く私の右手の指を掴んで、ぶらりぶらりと左右に振った。

 どうしてよりによってこんな日に、こんな態度を見せるのか。

”なんだか眠れなくて”
 まさか、書斎での様子が覗き見られていた?!
 いや、それならこんな態度には出まい。感の鋭い女だから、私の内に起きている尋常ならざる変化を敏感に嗅ぎ取って、躰が自然に防御本能のようなものを働かせているのか。

「せっかく眠りかけたのに、あなたが起こしちゃったのよ。責任あるぞぉ」
 と、一層甘えた声で言う。
「いや今日は勘弁してくれ。どうしても明日提出しなけきゃいけない企画書を作ってるんだ。もしかしたら徹夜になるかもしれない」と、スルリとその手を解いた。
「そう・・・残念。でも疲れてるみたいだからあんまり無理しないでね」
「ああ」
「おやすみなさい」
 踵を返し、加奈が寝室に向かう。そのときだった---。
 突然、言いようのない不思議な感情が湧き上がってきた。加奈の背中がなにやらとても儚げに見え、後ろからしかと抱きしめたい衝動に駆られるのだ。
 これは一体どういう感情なのだろう・・・。
 怒りがあるのは確かなのだ。何が不満だったのだ、どうして私がこんな理不尽な目に遭わなくてはならないのだと。
 しかし今、それを遥かに凌駕する強い思いが、胸底からどうしようもなくムクムクと湧き上がってくるのだ。

 DVDを見終わって寝室の扉を開けてみると、ベッドの上には直樹だけが眠っていて、加奈の姿はどこにもない。居間にも、キッチンにも、トイレにも、風呂場にも、そしてベランダにも・・・。携帯電話や財布は残されている・・・。夜の夜中、うちの中から忽然と加奈が姿を消してしまう。そんなファンタジー映画のようなストーリーが頭の中に瞬時に組み立てられていって、切なさにぎゅっと胸が締め付けられる思いがするのだ。
 ひょっとしたら今の会話を最後に、二度と加奈と言葉を交わすことができないんじゃないか。もう二度と肌を合わせることはないのではないか---。なにやらこれが今生の別れのような思いがして、猛烈に加奈が恋しくなるのだ。

『オレは純粋に女房に裏切られたいんだ。そしてそのことによって死ぬほどの切なさを味わいたいんだよ』
 佐久間氏が言っていた”死ぬほどの切なさ”とはこういうことだったのか・・・。

 たまらず、「そんなに眠れないのか」と淋しげなその背中に声をかけた。
 寝室の扉を開けようとしていた加奈が振り向いた。
「うん・・・」
「わかった。じゃあ、おまえが眠れるまで一緒に添い寝するよ」
「ほんと!」と加奈が大きな瞳を輝かせた。
  1. 2014/10/29(水) 09:08:35|
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パーティー 第22回

 場の盛り上がりを考えているのか、藤木の悦技に陶酔しきっているのか、加奈はこの行為も受け入れた。いったんガラスから唇を離し、藤木の瞳を見つめたあと、さらにねっとりと唇を這わせた。

「やめろ・・・、加奈・・・」震える声でそう呟きながら、ごくり、生唾を飲み下す。

 そして藤木の行為はさらにエスカレートする。なんと今度は、左手をブラのホックにかけるや否や、一瞬にしてそれを外してしまったのである。それはさながらマジシャンの手さばきであった。こうした手管で、数え切れないほどの女の戒めをほどき続けてきたのだろう。
「やん!」
 さすがに加奈も、この行為にはすばやく反応した。突然我に返ったようにガラス戸から唇を離し、その場にしゃがみこんだ。
「ごめん、ごめん、こりゃちょっと調子にのっちゃったかな」
「もう、知らない!」本気なのか、単なるポーズなのか、佳澄さんがふてくされた表情を見せている。
「こら藤木、やり過ぎぃ」
 画面は瞬時に元の和やかな雰囲気を取り戻している。

 ”ぶ、無事だった・・・”

 プレイヤーのポーズボタンを押し、ここでいったん再生を止めた。フーッと長い息を吐き、崩れるように椅子の背もたれに身を預け、天井を仰ぎみた。
 疲れた・・・。顔が火照っている。おそらく熱が出ているだろう。首の後ろに猛烈な痛みがある。脱力感が激しい。未だかつて味わったことのない異様な緊張感に、躰中の力が奪い取られている。

 くだらない・・・。なんてくだらないんだ・・・。
 できるものなら画面の中に飛び込んでいって、「おい、もういいだろう」と加奈の手を引いて連れ帰りたい。画面を見ながら始終そんな衝動にかられていた。しかしそんな見るに耐えない稚拙な戯れに心乱され、気づけばじわじわと漏れ出たカウバー腺液によって、下着を冷たく濡らしている自分はもっとくだらない。
 できることなら連れ帰りたいと切に思う心とは裏腹に、男達に導かれるまま、次第に性の蕾を開花させていく妻の姿に、ときめきに似た感情を高ぶらせている自分が心底情けなくなる。


 喉がカラカラに渇ききっている。水を飲もうと書斎を出た。
 廊下を進み、寝室の前で立ち止まる。

”加奈・・・”

 ノブに手をかけた。
 ゆっくりと扉を開けてみる---。
 ベッドの上に、軽く両膝を曲げ横向きになって眠る加奈がいた。かばう様に左手が、傍らで眠る直樹のお尻の辺りに添えられている。

『いやだ、違うよぉ!でもダメなのぉ』
『もう、今胸さわったのだあれ!?』
 さっきの嬌声が、頭に中にわんわんと鳴り響いている。

”あの画面の中にいる「加奈」と呼ばれている人物は、本当にここにいる加奈と同じ人物なのだろうか・・・”

 顔の形、口の形、目の形。髪の色、肌の色、少し鼻にかかった声の色。どこをどう見てもまるで違いはないのだが、感覚としてどうしても二人が一致しないのだ。あのような動かぬ証拠を見せつけられてなお、妻を信じたいと思う自分がいる。ひょっとしたらあれは加奈ではないんじゃないか。でなければ、無理矢理に催眠術のようなものをかけられていて、一時的に自分を失くしてしまっているんじゃないかなどと、あり得ないことだとは解りつつも、そんな荒唐無稽な可能性に縋ろうとしている。
 十年という歳月は、妻を完全に私の内部に同化させてしまっている。妻が私を裏切るということは、手足が私の意思に反してひとりでに動き出して悪事を働くのと同じことだ。頭では理解できていても、躰がそれを受け入れられないでいるのだ。

 そっと扉を閉め、キッチンに向かう。
 流しの前に立ち、水道のコックを全開にした。勢いよく流れ出る水を両手で掬う。飛沫が弾けシャツを濡らす。構わず口を近づけ、ごくごくと流し込んだ。砂漠化した身体に水気が染み渡っていく。

”果たしてあの続きは見るべきなのか・・・”

 まだ加奈は何もされていない。衝撃はこれから始まるのだ。にも関わらず、この激しい疲労感はどうだ。恐らくはこれから、アダルトビデオも顔負けのハレンチ極まりないシーンがこれでもかとばかりに繰り広げられるに違いない。ほんのニ、三発のジャブを食らっただけで足元も覚束なくなっているのに、これから繰り出されるメガトン級のパンチの連打に、果たしてこの身は持ち堪えることが出来るのであろうか・・・。想像するだけで、烈しい恐怖に押しつぶされてしまいそうになる。
 何を叫ばされるのだろう。何度気をやらされるのだろう。それを目の当たりにした私の中に果たしてどんな異常な感情が芽生えるのだろう。そして、すべてが終わった後に津波のように襲い来るであろう途方もない喪失感は、私を、私達夫婦を、そして家族を、どこへ押し流してしまうのだろう。俯き、流しの縁に両手をつきながら、あれこれと思いを巡らせているそのときだった。

「ねえ」

 あまりの驚きに、一瞬躰がビクンと跳ね上がった。なにやら鋭利なものを背中に突き立てられたような思いがする。
 振り向くと、ダイニングの入り口のところにパジャマ姿の加奈の姿があった。
  1. 2014/10/29(水) 09:07:33|
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パーティー 第21回

「だめ~!」
 佳澄さんが頬を膨らませた。
「藤木くんは私だけのものなのぉ」
 しな垂れかかるようにして藤木の腕にしがみつく。
「いいじゃない、せっかく盛り上がってきたんだからさ」
 藤木が佳澄さんの髪をやさしく撫で、言った。
「だめよ。だいいち加奈さんが承知しないわよ。ねえ加奈さん」

 いくら藤木の手管に参っているとはいえ、友人の彼氏を相手にディープキスなどとんでもない。私の知っている加奈ならば当然、こんな命令は一笑に付す言葉を吐き出すはずである。ところが画面にいる加奈は、
「う、うん・・・。そうね・・・ディープキッスはちょっとね・・・」とあいまいな返事をし、瞳をパチパチと瞬かせながら、妙にドギマギとした表情を見せるのだった。
”なんなんだこの表情は・・・!?、ひょっとしたら加奈は・・・!?、ときめいている・・・!?”
「わかった。じゃあさ、ガラス越しのキッスってのはどう?セピア色の映画みたいでさ。カッコよくない?加奈さんも、それならいいでしょ?」
 加奈は上目遣いに佳澄さんの顔を見た。”それならいい?、藤木くんとキスしてもいい?”瞳は佳澄さんにそう語りかけていた。
 なんということだ・・・。
 加奈のような気丈な女でさえ、こういった特別な男にかかればこうも易々と落とされてしまう。女とはこんなに簡単なものなのか。恋愛や性に関しては、むしろ男よりも女の方がアナーキーであるという。しっかりものの加奈も、例外ではなかったということか。


「加奈さん、ここに立って」
 藤木はリビングの掃きだしのガラス戸を開け、テラスの側に立って、こちらを向いた。
 ガラス戸を挟んで、藤木と加奈が向き合う格好になっている。
「加奈、愛してる・・・」
 芝居がかった口調で藤木が言い、ガラス戸に唇を重ねた。
 加奈は無言だった。照れ隠しのような言葉も吐かなかった。わずかに引き攣った微笑みを浮かべ、佳澄さんに一瞥をくれると、ガラス戸に貼りついた藤木の唇に顔を近づけていった。
「おお・・・」相楽が低い声をあげた。あれほど賑やかだった相楽も、囃し立てるような声はあげなかった。場の雰囲気は明らかにそれまでとは違ったものになっている。
 ガラスを挟んで、藤木の唇と加奈の唇がピタリと重なりあった。
 加奈の横顔がアップになる。ぴくぴくと睫が震えていた。鼻腔を抜ける熱い息が、唇の周りのガラスを曇らせている。
 誰も言葉を吐こうとはしない。長い沈黙が続く。そろそろ何かが起こりそうな予感がした。このまま一分が経過して、はいおしまい、おもしろかったねではきっとすまないはずだ。そう思った直後だった。予感は的中した。藤木の左手が行動を始めたのだ。
 ガラス戸の左側から腕を回し、それを加奈の腰に伸ばしていった。触れられた刹那、ピクリと全身を震わせたものの、加奈はこれに抗わなかった。だらりと下げていた右手を持ち上げ、伸びてきた藤木の肘の辺りを指先で摘まんだ。決して藤木の動きを制しているのではなかった。期待していたアプローチに対する無意識の喜びの反応、そう思える加奈の動きであった。
 いける。そう判断したのか、藤木はさらに腕を伸ばし、片手で加奈を抱きかかえるようにした。加奈は首を僅かに傾げながら、唇をいっそう強くガラスに張り付けた。
 すでに命令の一分は経過しているはずだが、二人がキッスをやめる気配はない。それどころか、藤木の行為はさらに刺激的な方向へと向かう。加奈の腰にあった手がするすると背中を這い上ったかと思うと、ワンピースのファスナーを摘まみ、それをゆっくりと下ろし始めるのだ。

「おい・・・」
 思わず声が出た。かぶりつくように画面を凝視する。

 驚いたことには、なんとその行為にさえ加奈は抗う様子を見せないのだ。藤木のシャツの脇腹の辺りをギュッと握り締め、左の掌をガラスに這わせながら、息遣いを荒くする。

『ねえパパ、背中しめてくれない?』
 加奈がこのワンピースを買って来た日のことを思い出した。新しい服を着て久方ぶりに女っぷりの上がった加奈を眺めながら、嬉々として着替えを手伝っていた私であった。振り向いた加奈の肩越しの笑顔が今も脳裏に焼きついている。その同じ服のファスナーを今、ほかの男が引き下ろしていくのだ。燃え上がる嫉妬の炎に胸が焦げつきそうであった。

 焦らすように殊更ゆっくりゆっくり、加奈の背中を藤木の手が滑り落ちていく。しだいに肌を露出するVの字が拡がっていき、ついには白いブラのストラップの部分が姿を見せ始めた。藤木はそこでいったんファスナーから手を離すと、今度はワンピースの開いた部分から手を差し入れ、加奈の素肌にじかに指を這わせ始めた。

”ついに来たか・・・”心臓がまさに早鐘のように鳴り響く。腋の下がじっとりと濡れてくるのを感じていた。
  1. 2014/10/29(水) 09:06:33|
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パーティー 第20回

「一番は、三番の耳元で卑猥な隠語を三つ囁くのじゃ」
「もう、やだあそんなのぉ!」さっきの腋攻めが気持ちを開放的にしたのか、言葉ほどには加奈に拒む気配はなかった。
「さあ、どんなエッチな言葉を囁いてくれるのかなあ。楽しみ楽しみ」
 藤木が耳元に右手を添えながらテーブルの上に身を乗り出した。
「恥ずかしいよぉ」
「早く早く」
「じゃあ・・・」
 加奈が藤木の耳元に顔を近づけた。何事かを囁いている。
「それはダメだよ。おっぱいは隠語じゃないって。”お”のつく四文字の言葉っていったら他にあるじゃない」
「もう」再び加奈が藤木の耳元へと唇を寄せた。
 なかなか言い出せないでいるのか、二人がそのままのポーズで固まっている。 
「ほんとに言うのぉ?」
「もちろん」

 しばらくして、加奈の頬が僅かに動いた。
「おおお、萌え~だねえ。こりゃなかなかいい命令だ。じゃ、あとふたつ」

 加奈が、女性器のあの俗称を口にしたことは間違いない。
 倦怠したセックスを少しでも盛り上げようと考えているのか、最近でこそようやくそういった言葉を吐いてくれるようになったのだが、付き合っている頃はもちろん、結婚してもしばらくは恥ずかしいから絶対にいやだと、加奈は頑なにそういった言葉を口にすることを拒み続けた。ああ、それがどうだ。画面の中にいる加奈は、今日初めて会った男の耳元で、易々とそれを吐き出している。

「うああ!、それやべえ!お願い、も、もう一回言って加奈さん!」
「なんや、なに言うたんや!」
「言っていい?加奈さん」
「だめ~!」

 ゲームを始めた当初、まるで消極的だった加奈が、いつしか驚くほど大胆に振舞うようになっている。加奈のこれほど奔放な姿を見るのは初めてのことだ。自分には引き出せなかった加奈の知られざる一面を垣間見せられて、嫉妬と官能が綯い交ぜになった奇妙な感覚が躰を駆け巡っていく。特別、露骨な性行為が行われているわけでもないのに、さっきから股間が熱く充血したままになっている。嫉妬とはこれほどまでに性欲を煽るものなのか。

「さあ、舐めてよ加奈さん」
「できないよぉ」
「いくらなんでもそれは加奈さんには無理だって。佳澄代わりにやってあげたら」
「いやだぁ」
 相楽が強硬に突っ込むのを、藤木が穏やかに和らげる。おそらくは計算されたものなのだろう、二人の絶妙のコンビネーションによって、加奈の羞恥の衣が、一枚、また一枚と剥ぎ取られていく。

 時間の経過とともにゲームは益々盛り上がりを見せ、四人はいつしかリビングの広い場所へと移動して、そこで車座になっている。テーブルがなくなって自由に動けるようになった分、肉体的な接触が顕著になっていく。

「もう、今胸さわったのだあれ!?」
「違う違うオレじゃないって」

 相楽の接触に対しては、どこか引き気味の加奈であったが、藤木に対してはまるで違った反応を見せた。引くどころか、それを嬉々として受けて入れている様子が見て取れるのだ。佳澄さんを瞬時にして射抜いたというまなざしに、加奈も早々と屈してしまったのだろうか。加奈の振る舞いに見える心の動きを一瞬たりとも見逃さじと、食い入るように画面を凝視し続ける私であった。

 そんな中、ついに決定的な命令が下された。なんと、加奈と藤木が一分間のディープキッスをするというのだ。
  1. 2014/10/29(水) 09:05:25|
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パーティー 第19回

「二番は一番の腋の下を一分間舐め続けろだって!」
「イエーイ!」と、相楽が親指をつきたてるポーズを作った。
 二番と一番ということは、相楽が加奈の腋の下を舐めるということだ!
「ダメ!そんなの絶対ダメ!」
 加奈は少し前かがみになって、両手を胸の前で交差しながら大きく首を横に振り、叫ぶように言った。
「あかん、あかん、王様の命令は絶対や」
「これぐらいはやってもらわないとねぇ」と藤木も相楽に加勢する。
「お願い!腋の下は絶対ダメなのぉ!一分どころか一秒だってダメ!」
「はは~ん、ひょっとして加奈さん、そこ性感帯?」
 好色漢を装うような表情を作って藤木が言った。
「いやだ、違うよぉ!でもダメなのぉ」
「そうかぁ腋の下がなあ。それはぜひとも反応見てみたいなぁ」
「いやんエッチ!お願いこのとおり!それだけは許して!」と加奈は顔の前で両手を合わせた。
 藤木の言うとおりだった。私との交わりの最中、興が乗ってくると必ず加奈は『舐めて』と自ら腋を拡げで来る。無駄毛の処理を怠る冬場などは、僅かに伸びた腋毛を前歯で噛んで引っ張ってやると、それまでとは明らかに異なるトーンで咽び泣くような声をあげる。乳首や局部を攻めたときよりも、むしろ反応が大きいほどだ。それほどに、腋の下は加奈の官能器官なのである。

「わかった、わかった、じゃあさ、触らなきゃいいでしょ。顔を近づけて匂いを嗅ぐってのはどう?」
「匂い!?、それもやだぁ~!」
「ダメダメ、どっちかだよ」
「ええ・・・やだなぁ・・・」
「さあ、どっち?」
 両手を頬にあてがったまま、
「じゃあ・・・、匂いの方・・・」と加奈が渋々の口調で言った。
「よし決まった」と藤木が指を鳴らし言った。
「オレは舐める方がよかったんやけど・・・」と相楽が不貞腐れた顔を見せる。
「文句言わない。さあ加奈さん、腋ヌードオープン!」
 藤木の言葉に、加奈はおずおずとした動作で両腕を持ち上げた。ワンピースはノースリーブだ。腕を上げただけで腋の下が丸見えになる。
「ほらもっとこうして両手を頭の後ろに持っていって。ちゃんと見えてから一分間だからね」
「加奈さん頑張って」と佳澄さんが楽しそうに小さな声援を送る。
「いやだもう・・・」言いながら、加奈は腕をさらに上げ、後頭部のあたりで両の掌を重ね合わせた。きれいに剃りあげた腋が、完全に剥き出しになった。腋の下の底の部分がぽっこりと突き出るほどだ。
 加奈は学生時代、本格的にバスケットボールをやっていたスポーツウーマンである。今も週に2、3度はスポーツクラブのマシンジムで筋力トレーニングに励んでいる。バストのサイドから二の腕にかけてのしなやかな筋肉のラインが健康的な官能美を描いている。
「そうそう。うわあ、悩ましいポーズだなあ。こうして改めて眺めると腋の下ってすっげえエロいよねぇ」
「いやだあ、もう変なこと言わないでよぉ!」
 と加奈がわずかに腕を下げた。
「だめだめ!ちゃんと上げてなきゃ」
 加奈がやれやれといった調子で再び腕を元の位置に戻す。
「ほんまエロいエロい。へへっ」
 相楽が右の腋に顔を近づけていく。加奈の二の腕あたりがぶるぶると震えていた。
「オレいつも思うんやけどぉ、胸やお尻を隠すことには、あれほどやっきになる女性が、こんなにエロティックな場所を、なんでこうも無防備にしてるんやろうなあ。ああ、すごいいい匂い」
 鼻先が腋の皮膚に触れるほどに近づいて、ピクピクとひくついている。
 加奈に腋臭の気はなかった。その部分はいつも無臭なのだが、やはり汗をかくこの季節はエチケットのためにパウダースプレーを使っている。レモンライムのさわやかな香りが、相楽の鼻腔を刺激しているはずだ。
 愛する妻が両の腋を無防備にさらけ出し、見ず知らずの男の顔がむしゃぶりつかんばかりの位置にまで近づき、くんくんとその匂いを嗅ぎ取っている。なんと扇情的な構図であろう。場のムードはまだまだ無邪気なものだが、この行為に私の胸の中は、淫らにざわめきたった。股間のイチモツがムクムクと反応し始めている。

「いやん!」
 突然短い悲鳴を上げて、加奈が腋を閉じた。
「ダメ~!最初からやり直しぃ!」
「だって、相楽くんの鼻息がかかってくすぐったいんだもん!」
「ほんと感じやすいんだね。旦那さんにいつもそこ可愛がって貰ってんでしょ」
「いやだエッチ。そんなんじゃないってもう!」
 藤木に図星を突かれて、僅かに狼狽する加奈の僅かな表情の変化を私は見逃さなかった。おそらく、今の遊びによって加奈の秘部からは、じわっと熱い樹液が染み出しているに違いない。

 これを境に、命令は徐々に官能的な色合いを深めていく。
  1. 2014/10/29(水) 09:04:34|
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パーティー 第18回

「ねえ、何かおもしろいことやろうよ」長い会話がしばし途切れたところで、佳澄さんが言った。
「おもしろいことって?」
「それはあなた達男の子が考えてよ」
「王様ゲームぅ!」相楽が待ってましたとばかりに大声を上げた。
「ええ~!、相楽くん古いよぉ、今どき王様ゲームなんて高校生でもやんないよ」
 と、佳澄さんが大仰に言った。
「そんなことないって、男と女が集まれば、やっぱり王様ゲームやんか」
「いやよ。だって相楽くん、すっごいエッチなこと命令しそうじゃな~い」
「あたりまえや、王様ゲームはそれやからおもろいんやんか」
「それじゃ、やんない。加奈さんもやだよねぇ」
「うん・・・」
「モデルのときは、さんざんやってたんじゃないの?昔思い出してさ、やってみようよ」
「なによ藤木くんまで。い・や・だ」
「そうだ、じゃ携帯でやろうよ」言って、藤木がポケットをまさぐりだした。
「携帯?」
「あるんだよ。命令を出してくれるサイト」
「へぇ~そんなのあるんだぁ。でもそれもエッチじゃないの?」
「いや、大丈夫だよ。軽いのばっかりだから」
「携帯で王様ゲームか。おもしろそうね、やってみようよ。ねぇ加奈さん、やろうよ。いいでしょ」
「え~でもぉ・・・」
「大丈夫、あんまり変なのはパスするからさ。やってみようよ加奈さん」
 藤木が言う。
「絶対エッチなのはいやよ」
「わかってるって。よーしきまりだ!それじゃあさっそく・・・」
 と藤木が携帯を操作し始めた。
「あったあったこれだこれだ。まずは人数を入れてと・・・」

 あれほどスマートなホスティングを続けてきたにしては、王様ゲームとは少々子供じみている。楽しげにしているものの、なかなかガードを緩めない加奈の心を、それで一気に切り崩しにかかろうというのか。

「ん・・・んっ!いやん!唇くっついちゃったぁ!」
「相楽、おまえねらってたろ」
「ちゃうちゃう、オレがポッキー大好物なん、おまえも知ってるやん」
「知らねえよ」
「へへっ柔らかかったな、佳澄さんの唇・・・」
「ちぇっ、やっぱりねらってやがった」

 再生が始まってからすでに三十分以上が経過している。これも佐久間氏を焦らせる演出なのか。その後、腕立て伏せを100回せよだの、男同士のキッスだのと、無邪気なシーンが延々と続いていく。
 こうしてこのまま何事もなく再生が終わってしまったならどんなにいいだろう・・・。そう思わせるほどに、画面からはいつまでたっても淫行の匂いが漂ってこない。
”いや、ひょっとしたら本当にこのまま・・・!?”
 そんな祈りにも似た期待を抱きながら、少し早送りをしてみようとマウスを握り締めた直後だった。藤木の言葉に思わずマウスの動きを止めた。
  1. 2014/10/29(水) 09:03:17|
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パーティー 第17回

「ご主人に気づかれる心配はないの?」
「うん、それは大丈夫だと思う」
「もしバレたら、どうなるんやろ?」
「う~ん、どうだろう。離婚だ!って怒られちゃうかな。でも案外許してくれそうな気もするの。だって主人、とて
も心の広い人だし、なにより私、すっごく愛されてるものぉ、へへっ」
「そうかなあ、愛してるからこそ、許されへんと思うけどなあ。俺やったらぶっ殺すかも」
「やだ、脅かさないでよぉ」
「そんな危険を冒してまで、こいつと付き合いたい?」
「だってこんなに素敵な人、もう絶対巡り合えないもの。私、この出会いは大切にしたいの」
 佳澄さんが隣に座る藤木の腕に腕を絡めながら、言った。
「はいはい、ごっつぉさん。えらい仲のよろしいことで。あ~あ、ご主人可愛そ」
「いやん、もちろん今も主人のことは愛しているし、尊敬もしているわ。とっても仲がいいんだから私達。でもそれと
これとは全然別なの」
「甘いもんは、別腹?」
「う~ん、かなり違うと思うけど、相楽くん的にはそう理解しておいてOKよ」

 いくらその道のプロとはいえ、少しばかりのきっかけを作っただけで、自分の方からはほとんど何のアプローチもせ
ずに、これほどハイレベルなミセスをものにしてしまうとは、一体この藤木という男は何者なのだろうか。
 一見甘やかに見える双眸の奥に見える精悍な光は、この男がただものではないことを物語っている。職業柄いろんな
人間に接するゆえ、人を見る目は肥えている方だと自負している。私には、佳澄さんを瞬時にして射抜いたというこの
男のまなざしが、単なる虚無的なポーズによって作り出されたものではなく、なにかアーティスティックな思考の果て
に行き着いたとても価値のあるもののように思えるのだ。
 愛する妻を弄んだことに烈しい怒りを覚えつつも、いつの間にかこの若き淫魔に畏怖の視線を向けている自分に気づ
く。

「加奈さんは彼氏いるの?」藤木が言った。
 初めて話の矛先が加奈に向けられ、私の身体がきゅっと固くなった。
「彼氏?、いるわけないじゃないそんなのぉ」
「だって加奈さんはご主人一筋だもんねぇ」と小さく首を傾げる様にして、佳澄さんが言った。
「一筋ってわけじゃないけど・・・」
「てことは、いたことはあるんだ?」
 藤木が加奈のカラになったグラスにワインを注ぐ。
「いない、いない」
 と加奈は顔の前でひらひらと手を振った。
「結婚してすぐに子供ができて、これまで子育てに精一杯だったから、とてもそんなことを考える余裕なんてなかった
もの」
 加奈の言葉に、ほっと安堵の胸をなでおろす私であった。これ以上の衝撃には最早対応できない。もしやここで彼氏
がいるだの、以前にはいたことがあるなどと加奈が言おうものなら、私はこの場でへなへなと情けなく崩れ落ちてし
まったことだろう。

「でも子供も大きくなったんだしさ、そろそろ欲しいって思わない?旦那だけなんてつまんないじゃん。佳澄を見てて
私もって思ったりしない?」
「うん、そりゃあねぇ。でも私なんか誰も相手にしてくれないよ」
「何言ってんだよ、厭味だよそれ。加奈さんみたいな素敵な年上の女性に憧れてるんだぜ俺達。なあ相楽」
「ほんま、ほんま、とても小学生三年の子供がいてるなんて信じられへん。加奈さんやったら、金スマの金曜日の妻達
に出てもオーケーやで」
「ありがとう、お世辞だとわかっててこんなにうれしいの初めてよ」と、加奈は快い笑いをみせた。
「いっそのこと相楽くんと付き合っちゃえば」
「おお、いいねえそれぇ」ポンとひとつテーブルを叩き、藤木が言った。
「いやだ、ちょっと待ってよ」
「オレも藤木みたいに強引に迫ってみようかなぁ」と相楽は下から覗き込むように加奈に顔を近づけた。
「いやん!」と僅かに頬を赤く染めながら、加奈が相楽の肩を押し返した。
 加奈は華やいでいた。これほどキラキラと輝いている姿を見るのはどれくらいぶりになるだろう。思えば、二十歳そ
こそこで私と結婚し、すぐに長男の勇樹を産んだ加奈は、こうした男遊びはほとんど経験がない筈だ。すべての出来事
が魅力的に映るのだろう。そこへもってきて相手がこれ以上はないというほどの極上の男達とくれば、湧き上がる新鮮
な喜びを隠し切れないのも無理はなかった。

”旦那だけなんてつまんないじゃん。佳澄を見てて私もって思ったりしない?”
”うん、そりゃあねぇ”
 本気でそう思っているのか、それとも単に男達との会話を楽しんでいるだけのことなのか・・・。
 いまはまだ他愛もないものだが、このさき藤木達の手管によって身も心もほぐされた加奈の口から、果たしてどんな
衝撃的な言葉が吐き出されるのか。ことによるとそれは、私達の夫婦生活にピリオドを打ってしまうようなものになる
かもしれない。そう考えると映像よりもむしろ、”言葉”に対する恐怖を強く感じる私であった。


 こうしてしばらく、まるで全員が旧知の友人のように和気あいあいと会話が進んでいく。男と女の深刻な話題に、場
のトーンがぐっと落ち着いたものになったかと思えば、何がおかしいのか、しきりに笑い転げる四人の姿が映し出され
たりした。
 その間の藤木と相楽の年上女に対する応対ぶりは、それは見事なものであった。地味すぎず、飛びすぎず、これぞ三
十路過ぎの主婦を蕩かせる極上テクとでも言わんばかりの絶妙なホスティングを展開していくのだ。
 特に藤木のそれは、同じ男として羨望の目を向けざるを得ないほどにすばらしいものであった。これくらいの年代の
男などは、まだまだ自分自身さえももて余しているもので、いくらいいように装っても、どこか子供じみた部分が言葉
や所作に表れるものだが、この藤木という男の言動には、そういった幼さ、稚拙さがまるで感じられないのだ。かと
言って妙に背伸びをしている様子でもなく、年寄りじみてもない。またホストのような執拗に女に媚びた様子や、妙に
勢い込んだところもみせない。おそらくはまだ二十台前半の年頃だろうが、その年にして早くも成熟した大人の女を喜
ばせるコツのようなものをしっかりと身につけているようである。

 ワインの酔いも手伝ってか、会話が進むにつれ、佳澄さんと藤木のスキンシップの度合いがどんどんと高くなってい
く。テーブルの上で手を握り合ったり、ふざけて互いの脇腹を擽りあったり。しまいには二人の身体がべったりと寄り
添う形になり、佳澄さんが藤木の肩の上に頭を乗せたりして、まるで蜜月の恋人どおしのような振る舞いを見せた。容
姿が完璧な二人だけに、なにをやっても様になる。さながら、恋愛映画のワンシーンを見ているようである。
 ときおり佳澄さんの顔がアップになる。藤木との戯れに、瞳がとろりと蕩けだしていた。
 この間、相楽と加奈の接触は少なかった。ときおり佳澄さん達を真似て、相楽が加奈の肩に頭をのせたり、なにやら
ひそひそと耳打ちをしたりと他愛もないアプローチを試みるものの、加奈の身体が相楽の方へ傾いていくことはなかっ
た。そもそもこういったおちゃらけた感じの男は加奈の好みではなく、どちらかというと藤木のような正統派の二枚目
に加奈は弱いのだが、二人の様子からして藤木が加奈の相手をするとは思えない。
”一体この先どんな展開になっていくのだろう?”
 この時点の雰囲気から見ると、この先加奈がこの男達の手管に屈するなどとは考えにくかった。

 しかし、次に行われる遊びによってパーティーのムードは一変、一気に淫蕩なものへと変わっていくのだった。
  1. 2014/10/29(水) 09:02:22|
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パーティー 第16回

「それにしてもこんなべっぴんの奥さん、どうやってGETしたんや藤木。オレやったらビビッてもうて、よう声かけへんわ」
 背徳と享楽の宴は、加奈の横にすわる男のその一声で始まった。
「なに言ってんだよ。ナンパのプロがよく言うよ」
 テーブルには、オードブルのようなものと4つのグラスが並べられ、中央には半分ほどになったワインの瓶が置かれていた。
 藤木が薄い笑みを浮かべながら、グラスを口にする。映像は想像以上の鮮明さだった。とても盗み撮りしたものだとは思えない。
「どうやって知りあったん?」と、男が佳澄さんに顔を向けた。

「行きつけの雑貨屋さんにガーデニングの材料を買いに行ったのね。で、買い物が終わって表に出てみたら、私の車の前に大きなミニバンが停められてたの。後ろに電柱があったから、ちょうど挟まれる格好になっちゃって、車が動かせなくなっちゃってたのよ」
 佳澄さんが藤木との馴れ初めを語り始めた。すでにアルコールが入っているのであろう、声がいつもにも増して艶めいたものになっている。瞳がキラキラと輝いていた。フィットした水色のサマーセーターが、形のいいバストの膨らみをくっきりと浮き立たせている。
「そのあとスイミングスクールに娘を迎えに行かなくちゃいけなくて、すっごく急いでたから、どうしょうと思って、もう半べそかいちゃってたの。そしたら彼が声をかけてくれた」
 そう言って、佳澄さんは隣に座る藤木の膝の上にそっと手をおいた。そのさりげない仕草が、藤木に対する慈しみの深さを物語っていた。
「彼、『ひどいことするなあ。きっと犯人は店の中にいますよ。ちょっと待ってて』って言って、お店の中に入っていったの。何をするんだろうと思っていたら、『店の前に止めてあるミニバンは誰んだ!後ろの車が出せねぇじゃねえか!』って大声で叫んでくれたの」
傍らで藤木が両手を組みながらソファにくつろぎ、柔らかな笑みを湛えている。
「おお、おお、いつもの手ぇやがな。こいつの」
「いやだ、へんなこと言わないでよ。すごいかっこよかったんだから。そしたら、店の奥から中年のおじさんがスゴスゴと出てきて、バツの悪そうな顔をして車をどかしたの」
「ぐるやで、そのおっさん。なあ藤木」
「勝手に言ってろ」と、藤木が小馬鹿にしたような笑みを作った。
「もう、嫌い相楽くん。そしたらそのあと彼ったら、こっちがお礼を言う間もなく、どっかへ消えちゃってたの」
「そこがカッコいいわよねえ。なんだかドラマみたい」加奈が言った。ここで映像が切り替わった。加奈と隣に座る相楽という男が正面になった。この男もかなりの美男子であった。戦隊ヒーローもののイケメン俳優と言えば、解りやすいだろうか。マッタリとした関西弁と精悍なマスクがチグハグな印象を受けるが、そのミスマッチ加減が女を誑かすための大きな武器になるのであろう。

「で、その日から、ほとんど口もきいていない彼のことがなぜか頭から離れなくなっちゃったの」
「へぇー、それって一目ぼれ?」
「そういうことになるかな。三十を過ぎて、子供も大きくなって、自分が恋をするなんて、この先もうありえないって思いこんでたわ。だってすっごい体力いるじゃない、恋って。一日中相手のことを考えて、なんでもないことに喜んだり落ち込んだり。そんなことはもう自分には無理だと思っていたの。でも、そんな私の開くはずのなかった心の扉を彼はなんなく開けてしまったの。いやん!自分で言って恥ずかしくなっちゃった。ちょっと酔っ払っちゃったかな」
「うらやましいなあ。素敵な出会いよねぇ」加奈が言った。
「気持ちは日に日に大きくなっていったわ。しまいには、寝ても覚めても彼のことばっかり考えるようになった。もう一度会いたい、少しでいいから話をしてみたいって、一日中思ってた。こんな気持ちになったのは初めて」
「へえ、なにがそんなによかったん、こいつの?」
「う~ん、何がって、言葉にするのは難しいわ。彼の持っている雰囲気とか、輝きとか憂いとか、そんなものを一瞬にして全部興味を持ったの。それはとても言葉にはできない思いなの」
「ひや~、なんやえらい小説みたいなこと言うんやなぁ」
「でも、敢えてひとつ言うとしたら、”まなざし”、かな」
「まなざし?」
「そう。私、男の魅力は”まなざし”だと思うの。こんなに素敵なまなざしをくれた人は初めて。私、それに射抜かれちゃったみたいに思う」
「へぇー、男の魅力はまなざしかぁ。なんか深いなー。どう、加奈さんオレのまなざし?」
 と、相楽がおどけた調子で気取った顔を加奈に近づけた。
「やだ~、アハハッ」と加奈が大仰なリアクションを返す。
 まさかその劇的な出会いが自分の夫によって仕掛けられたこととは知らず、佳澄さんはまるで少女のようなロマンスに浸っている。哀れであった。改めて佐久間氏の罪の深さを思う。

「それで、そのあとどうなったん?」
「ひょっとしたら、あの雑貨屋さんにいけばまた会えるかもしれないと思って、そのあと何回か行ってみた」
「ええっ、そらまたすごい執念」
「でしょう。自分でもそう思う。ほんとはこんなに執着する人間じゃないのに。この人のこととなると普通の私じゃなくなるの。もうなにもかも」
 藤木は相変わらずソファにくつろぎ、佳澄さんの話にときおりクールな照れ笑いを浮かべている。
”普通の私じゃなくなるの。もうなにもかも・・・”
 妙に耳に残る言葉だった。おそらくこの後の映像で、それを別の形で思い知らされることになるのだろう。

「それで、会えたん?」
「ううん、結局は会えずじまい。出会ってから一ヶ月が経って、さすがにもう無理だなってあきらめようと思ったわ。ちょっとの間だったけど、素敵な夢を見させてもらったって」
「でも、ドラマはここからなのよ。ねぇ~佳澄さん」
 と、加奈が愛くるしく小首を傾げる様にして言った。
「え、なになに」相楽が身を乗り出した。
「最後にその雑貨屋さんに行った日の次の日だったわ。土曜日だった。家族で近所のショッピングセンターに買い物に出かけてたの。晩御飯の材料を買ってレジで支払いをしていたら、隣のレジになんと彼が並んでいたの」
「ええっ!そらまた劇的な再会やんか!」
「でしょう!私もう、いてもたってもいられなくなって、すぐにでも声をかけたかったんだけど、夫も子供もいるから、どうしようもなくて」
「ほんま、ドラマのワンシーンやね」
「そうなのぉ!もう私、心臓がバクバクしちゃって。夫が横から何か話しかけてくるんだけど、全然上の空で、買い物したものを袋に詰めている間、彼を見失わないようにずっと目で追ったわ」
「ここであったが百年目」
「そうそう、そんな感じ。出口に向かう途中で、買い忘れたものがあるから先に車に戻っててって、夫と子供に言って、彼のところへすっ飛んで行ったの。もしかして、はあ?どなたでしたっけ?なんて言われたらどうしようって思ってドキドキしたわ。でも今考えればおかしな話よね。単に困っているときに助けてくれた人なんだから、夫や子供のいる前で声をかければよかったんだよね。でもね、なぜかこの人とのことは家族には知られたくないって思っちゃってたのよねぇ」
「不倫の匂い?」
「たんぶんそう。この時点で既に自分の気持ちの中に、私今いけないことをしているっていう罪悪感とその裏返しの陶酔感みたいなものがあったもの」
「そのとき既に二人ははじまってたんやなあ。それで声かけたらコイツはなんて?」
「彼案の定、なんだかクールで、『先日はどうもありがとうございました』って言ったら、『ああ』って一言だけ」
「それも手ぇやっちゅうねん。惚れたら惚れるほど、態度がクールになるねん、この男は」
「ええ、そうなの藤木くん」
「照れてたんだって。こんな美人と話なんてしたことなかったから」
「うそばっかり」
 と佳澄さんが肩をすくめるようにして呆れたそぶりを見せた。

「お礼がしたいって言ったの。そしたら、彼そんなのいいって。お礼されるようなことじゃないからって」
「まあそら、おっさんどなっただけやからな。確かにお礼されるようなことはしてへんわな」
「いいのぉ、それが格好よかったんだからぁ。それでね、それじゃどうしても私の気が済まないからって言って、さっきもらったレシートの裏に、携帯の電話番号を書いて彼に渡したの」
「おお、すごいやん、佳澄さん積極的!」
「でも彼のクールな顔からしたら、これは望み薄だって思ったわ。でもそれがね・・・」
「ここからがクライマックスね」
「へへっ、そうなの」
「ええ、ドラマはまだ続くん?」
「そのあと、彼と別れて駐車場に向かって歩いてたら、突然携帯が鳴ったの」
「もしかして!?」
「そうなの。出たら彼だった」
「いきなりかー!」
「そう。西側の駐車場に通じる階段の踊り場で待ってるから今すぐ来てって」
「で、行ったん!?」
「もちろん。主人に買い忘れたものをもうひとつ思い出したからって言って」
「ご主人、可愛そ」
「それで、指定された場所に行ったらね。フフッ」
「なんやなんやその笑いは!」
「そしたらね・・・、いきなり手をひっぱられてぇ、抱きすくめられたの」
「ええっ!いきなり!」
「驚いて見上げたら、彼の唇が目の前にあった」
「うわっ!てことはそこで?!」
「そう、キスされちゃったの」
「すっげえ!藤木おまえっちゅうヤツは!こんな別嬪を!」
 相楽の剣幕に、藤木がおどけて小さく肩を竦める仕草を見せた。
「しゃあけど、いくらなんでも、それはあんまり強引やんか。佳澄さん、変な男って思わへんかった?」
「普通ならね。でも彼ならそれが許せちゃうのよ。ほんとに彼は不思議な人。こんな人には今まで一度も会ったことがないわ。普通の男がやったら滑稽で思わず吹き出しちゃいそうなことを、彼はすっごいドラマティックなものに昇華させちゃうの。そんな不思議な力を持ってる」
 佳澄さんの藤木への入れ上げぶりが画面を通してひしひしと伝わってくる。平凡な家庭生活に突如として訪れたとびきりのシンデレラストーリーに、身も心も耽溺しているようである。
 しかしながら、雑貨屋での出会いも、ショッピングセンターでの劇的な再会も、すべては佐久間氏と藤木の仕組んだ芝居なのだ。レジで藤木の姿を目に留め、慌てふためく佳澄さんの姿を佐久間氏はどんな想いで見つめていたのであろう。家族のことをそっちのけで若い男との再会に胸躍らせる愛妻の姿を見て、きっと被虐的な快感に酔い痴れていたことに違いない。
 駐車場で待っている間に唇が奪われてしまうということも、恐らく打ち合わせのとおりなのだろう。車のシートに身を沈めながら、張り裂ける想いに胸を焦がし、股間を熱く滾らせていたに違いない。おそらくはその夜、狂おしい嫉妬の情火に焼かれながら、攻めるように佳澄さんを組し抱いたことは想像に難くない。ああ何という不条理か---。人として、果たしてこれは許されるべき所業なのか---。佳澄さんがことの真実を知ったときの計り知れない衝撃を思うと、これはもう立派な犯罪行為とさえ思う。
 しかし今、そうした明らかにモラルの彼岸にいる佐久間氏の心情を、完全に理解している自分がいる。もしもそれが加奈だったらと、事々をおのれに置き換えるたび、身体の芯に熱いものを滾らせる自分がいる・・・。
 もはや彼の心情は私自身の心情なのだと、はっきりと自覚する私であった。
  1. 2014/10/29(水) 09:00:57|
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パーティー 第15回

 どうしよう・・・。
 いきなり全裸の加奈が出てきたら・・・。
 両足を思い切り広げられ、見知らぬ男に強烈な打ち込みを受けている加奈が出てきたら・・・。
 やはりやめておこうか。このまま見ないでおこうか・・・。
 マウスを握り、プレイヤーのSTOPボタンに矢印を合わせる。

 いやダメだ・・・。そんなこと、できるはずがない!
 見なきゃいけないんだ!確かめなきゃいけないんだ!
 大丈夫だ!イタズラなんだこれは!私を裏切って加奈が他の男とどうにかなるなど、そんなバカな話があるはずがないではないか!もうすぐだ。もうすぐ佐久間氏がおどけた顔で登場するはずだ。

 見るべきか、やめておくべきか、マウスを握り締めながら烈しく逡巡しているうち、白地の画面から、霧が晴れるようにして、ひとりの男が姿を現した。
”おおやはりそうか!佐久間さんじゃ・・・”
 ところが・・・。
 登場した男は、佐久間氏には似ても似つかぬ男だった。長髪の美男子。それも頭に超がつくほどのとびきりの美男子であった。
『佐久間様、お世話になっております。藤木です』

”藤木!こいつが藤木か!”
『吸って!ああん!吸って!藤木くん!そこっ・・・あっ吸ってぇ~~!』
 あの佳澄さんをいとも簡単に落とし、はいていたパンティーまでをもせしめてこれる男。
 アイボリーの大きな革のソファに、足を組みながら深く身を沈め、カメラに向かってやわらかな笑みを向けている。

 人妻落としのプロなどというから、見るからに色事師然とした男か、いかにも遊び人風といった男を想像していたのだが、それは全くの私の見当違いであった。画面に映っている男には、ホストクラブの店員のギラついた下品さも、昨今流行の若手芸人風のちゃらけた様子もない。透明感のあるという表現が適切なのだろうか、朝ドラのヒロインが慕う好青年とでもいうような爽やかな印象を受ける男であった。
”こいつがあの佳澄さんを・・・。そしてひょっとしたらうちの加奈までも・・・”
 それにしても、なんと美しい顔をしているのか。モデルや役者でもこれだけの顔を持っているものは少ないだろう。このルックスを持ってすれば、人妻の一人や二人落とすことなど、ほんの朝飯前、造作もないことに違いない。

 藤木の登場で、”ストーリーテラー佐久間”の線はなくなってしまった。なにやら不穏なムードを漂わせるプロローグに、私はズンと気分が重くなっていくのを感じていた。

『少々予定より遅れてしまいましたが、ようやく奥様の痴態をカメラに収めることに成功いたしました。我ながら満足のいく出来栄えだと思っています。きっと佐久間様にもお喜びいただけるものと確信しております。佐久間様には決してほどけなかった女の結び目を、私目がきれいにほどかせていただき、奥様のすべてを余すことなく曝け出させていただいております』
その爽やかな風貌にはおよそ似つかわしくない色事師としての口上を、淡々とした口調で語る藤木であった。

『待ちに待った奥様の艶姿でございます。一刻も早くご覧になりたいお気持ち、お察しいたしますが、その前にひとつ、佐久間様にお断りしなければならないことがあります』
 足を組みながらソファにふんぞり返る不遜な態度とそれとは対照的な丁寧な言葉遣い。このひどく慇懃無礼な態度が、サービスの提供者と依頼者という主従の関係でありながら、寝取る側と寝取られる側、ひいては精神的なサドマゾプレイのSとMの関係にある藤木と佐久間氏の、微妙な立場関係を如実に物語っている。

『今回佐久間様から、どうせやるのなら複数の男から攻められる奥様を見てみたいというご要望をお受けいたしまして、奥様と私、それに私の友人が三人で会っているという何気ないシチュエーションを起点に、徐々に妖しいムードになりながら、果ては本格的な3Pにまで発展してしまうというとびきり淫らなストーリーを組み立てておりました。ところがです。当日お宅を訪問いたしましたところ、なんとそこに奥様のご友人がおいでだったのです』
”友人・・・、それが加奈・・・”
 瞬時に顔から血の気が失せて行くのを感じた。緊張が口の中からみるみると水気を奪っていく。

『聞けば、奥様は私との不倫を、そのご友人に詳しく話をされているらしく、今度彼とその友達の三人で会うことになったので、一緒に合コンのようなことをやろうと誘われたようなのです。われわれとしてもこれはとんだハプニングでして、一時は撮影を中止しようかとも考えたんですが、この日をのがすと佐久間様のおっしゃる期日には間に合わなくなってしまいます。佐久間様は海外にご出張中、相談することもかなわず、思案の末まことに勝手ながら、今回はこのご友人を巻き込んで男女四人による乱交パーティーのようなものにするべく、ストーリーを変更することにいたしました。奥様ともども、このご友人がわれわれプロの手管に屈し、みごとその躰を開くまでの過程を、お楽しみいただければと思います。夫と子供が待っているからと、早く帰らなきゃを繰り返していた平凡な主婦が、最後には二本の指でお尻の穴を穿られながら、”お願いもっと!”と鳴き叫ぶ姿は、それは圧巻の一言ですよ』
 優美な笑みを残しながら、藤木の姿がゆっくりと白地の画面へとフェードアウトしていく。

”奥様ともども、このご友人がわれわれプロの手管に屈し、みごとその躰を開くまでの過程を、お楽しみいただければと思います”
 その友人が、うちの加奈だと言うのか。
”最後には二本の指でお尻の穴を穿られながら、”お願いもっと!”と鳴き叫ぶ・・・”
 ばかな!まさかそんなことをあの加奈が許すはずがないではないか!きっと別の女だ。藤木は加奈の名前は語ってはいなかったではないか。別の友人である可能性もあるのだ。いやきっとそうに違いない!
 この期に及びまだ、そんな儚い可能性に縋り付こうとしていた私であった。
 ところが、そのわずかの後だった。望みは、見るも無残に引き裂かれた。

 画面に、ソファに座る男女四人の姿が映し出された。
 佳澄さんがカメラから見て正面の位置に座り、その隣に藤木が座っていた。その藤木の前に短髪の男が座っている。向こう側を向いているので顔は判らない。そしてその男の横、佳澄さんの向かい側に座っている女性。長い髪をシニヨンに纏め、薄いオレンジ色のノースリーブのワンピースを着ている女性・・・。

 加奈だった---。

 紛れもない、私の妻がそこにいたのだ。
「なんで・・・」
 心臓が凍りつく思いだった。”なんで”、そう一言だけ口から漏れた。
 どうしてこんなところに加奈がいるんだ!なんでこんなバカげた企てに加奈が巻き込まれなければいけないんだ!覚悟はしていたものの、こうして実際に画面の中にいる加奈の姿を見ると、私にとってあまりに理不尽なことの成り行きに、改めて烈しい怒りが込み上げてくる。
 いつなんだ、これは?、いったいいつ行われたのだ・・・?!
 このオレンジ色のワンピースとシニヨンに纏めた髪・・・・。

 んんっ!?これは!?

 そうか!どうしてこんなことに今まで気づかなかったのだろう!

 これまで、そんな大それたことをしでかす時間など加奈にはなかったはずだと思っていたが、なんとも疑わしい空白の一日があった。2週間ばかり前、高校時代の同窓会と称し、夜遅くまで出かけていた日があったではないか!このワンピースはその同窓会のためにと新調したものだ。『思い切って買っちゃった。こんなに高いの買うの久しぶりだわ』と、加奈は鏡の前で何度もポーズをとっていた。それにこのシニヨンの髪型は常日頃のものではない。年に一度あるかないかの特別な日の装いである。間違いない、これはあの同窓会に行くと言って出かけた日に撮影されたものだ。
 憧れていた誰々くんはすっかり髪が薄くなっちゃって幻滅したとか、学年で一番のアイドルだった誰々ちゃんはバツ2の五十男と結婚したんだとか、帰ってきた加奈は同窓会でのエピソードを熱心に語っていた。
 まさかあれが全部作り話だったなんて・・・。まさか加奈が私にこんな大それたウソをつくなんて・・・。

 そう言えば・・・。
『同窓会よ。来月。行っていいかな』
 ガーデンパーティーの帰りの車中、たしか加奈はそう言っていた。あの時は佳澄さんのあられもない声が頭の中に鳴り響いていて、加奈の話はまるで上の空だったが、確かに同窓会に行くと言っていたはずだ。ということは、あの日に既に計画はなされていたということか。佐久間氏と私が書斎にこもり、怪しい密談を交わしていたその時、子供たちがはしゃぎまわっている傍らで、佳澄さんと加奈はこの日のことについて密かに話し合っていたのであろうか。
 いったい二人は何を企んでいたのだろう・・・。
 まさか藤木が言うような展開になることを、初めから期待しての企みだったのだろうか・・・。
 ”加奈さん、いつもいつも優等生主婦やってないで、ちょっとくらい羽目を外さなきゃダメよ”
 ”たまには若い男の子と遊んでみたら”
 ”ねえ、彼の友達も来るからさ、四人でちょっとエッチなことやってみない?”
 佳澄さんからのそんな誘いに、加奈はそうよねぇと軽く応じたのだろうか・・・。とても加奈がそんなことを簡単に承諾するとは考えられないが、現にこれだけ大掛かりな嘘を演じているのだ。そこまでの露骨な会話はなかったにせよ、少なくともこのパーティーが妖しげな何事かを期待させるものになることを、二人は暗黙に了解しあっていたに違いない・・・。
”ああ加奈・・・どうしてなんだ・・・”
 佐久間氏や藤木の言うとおりならば、こののち妻は、この二人の若者が繰り出す数々の手管に、悦楽と恥辱に塗れながら身悶えることになるのだ。あそこを激しく突かれて、たっぷりと愛液を滴らせることになるのだ。
 ああ、胸をかきむしりたくなる。気が狂いそうになる。唇が震え、全身に悪寒が走りだす。
 結婚以来、私は妻を縛りつけたことは一度もなかった。あれはするな、これはダメだなどと言った記憶がない。すべては妻の意思に任せてきた。それもこれも、厳格な家庭に育ち、堅実で浮ついたところのない妻に全幅の信頼を寄せていたからだ。その信頼は、私にとって絶対的なものであった。それは、われわれ家族が不安なく穏やかに暮らしていくための基本事項であり、根本、土台なのであった。それがあるからこそ、仕事や家庭生活の万事がつつがなく運ぶのだ。
 しかし、その信頼が今、脆くも崩れ去ってしまった---。妻に限って間違いはない。妻が私を裏切るなど、太陽が西から昇るがごとき、水が下から上へ流れるがごときにあり得ないことだと信じ込んでいた。その私の中の常識が今、完全に覆ってしまった。妻への信頼、それは私が勝手に作り上げた幻想に過ぎなかったのだ。

「加奈・・・」
 これがもし、今この時に行われていることならば、どんな手だてを使っても阻止する。たとえ命に代えても加奈には指一本触れさせない。だが、なんとも口惜しいことに、ことはすでにすんでしまっているのだ。泣いても喚いても、最早どうすることもできない。すべての真実はこの一枚のDVDの中に、0と1の無機質な連なりによって、冷酷に刻まれているのだ。
 こいつらに、こんなやつらに加奈が奪われてしまうのか・・・。
”最後には二本の指でお尻の穴を穿られながら・・・”
 ほんとにそんなことが・・・。亭主の私でさえ許されない部分への愛撫を許したというのか!

『あなた私がそんなに軽い女だと思ってるわけぇ!だいいち今まで子育てに精一杯で、とてもそんな気持ちにはなれなかったわよ』
『あんなふうに言われたから、ちょっと言って見たかっただけ。ついてなんて行かないわ』
『どう?安心した?』
 加奈の言葉が頭の中を空しく駆け巡る。
 何をされたのか・・・。どんな言葉を叫ばされたのか・・・。何度気を遣らされたのか・・・。
 そしてまたここで戦慄が走る---。
 ことが正常な私を苦しめる展開になって行くにつれ、腹の中に、不届きな欲情がとぐろを巻き始めている・・・。落胆の底からふつふつと涌きあがってくる妖しい思いが私を徐々に支配し始めている・・・。
 見ず知らずの男の汗液に塗れながら性の愉悦に浸る妻のあられもない姿が見たい・・・。メス犬の姿勢をとらされながら若き男根を深々と突きたてられ、身も世もないほどに悶え狂う妻の姿を見てみたい・・・。
 もはや否定の余地はない。命に代えても加奈には指一本触れさせないと思う自分とは、まるで正反対の思いを持つもう一人の自分が明らかに存在する。苦悩に打ちひしがれる自分を見下し、高笑いをするもう一人の自分が・・・。

 貞淑だと思い込んでいた妻の奔放な行動、至極正常に妻を愛していると思っていたおのれの、これほどまでに倒錯した心・・・。

 結婚して10年。これまでひたすら真っすぐであった私達夫婦の道が、大きな弧を描いて漆黒の闇の中へと吸い込まれていく・・・。
  1. 2014/10/29(水) 08:59:38|
  2. パーティー・ミチル
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パーティー 第14回

「おいおい・・・」
「なにぃ?、一緒に入るのイヤ?」
「い、いや、別にそんなことないけど・・・」
「ひさしぶりねぇ。子供ができる前は毎日二人で入っていたのにね」
 言いながら、首筋のほうから両手で髪をかきあげ、後頭部のあたりでピン止めをする。長身の躰が妖しくくねり、うなじの後れ毛がえもいわれぬ女の色香を匂わせている。こうしてまじまじと妻の裸体を眺めるのは久方ぶりのことである。
 二児の授乳を経験したものの、まだまだ張り艶の衰えない乳房に、ツンと上を向いた小さめの乳首。薄めの陰毛に覆われた美しく淫らな下腹部と、成熟した女の淫靡さがねっとりと纏わりついた白い臀部。肉付きのいい太股は若さを保ったまま引き締まっている。
 見慣れた妻のパーツのひとつひとつが、どうしたことか、今日は驚くほど新鮮かつ淫らに映る。
”綺麗だ・・・”
 気がつけば、湯船の中でイチモツが激しくそそり立っている。できればここで思い切り加奈を抱きたかった。

「どうしたのよジロジロ見て。また太ったって言いたいんでしょ?」
「いや違う違う、なんかおまえ綺麗になったなって」
「もう、無理しなくていいって」
 と椅子に腰をおろし、両手を頭の後ろにあげて、もう一度髪を止めなおす。目の前で、加奈の両の腋がむき出しになる。うっすらと生えかけた腋毛が妙に艶かしい。ここも、男の舌が這いずりまわったのだろうか。腋は加奈の性感帯だ。貪るような愛撫を受けて、喜悦の声をあげたのではなかろうか・・・。
「先、洗うね」
 そう言って加奈がタオルにボディソープを垂らす。
 もしここで、なにもかもををぶちまけたら、加奈はいったいどんな反応を示すのだろうか。烈しく狼狽し、私に許しを請うだろうか。それとも、女だって浮気のひとつくらいと開き直るだろうか。
 もちろん、そんな無謀なことをする気はないが、少しは探りを入れてみたくなる。

「加奈、この前の浮気の話なんだけどさ」
「え、またあの話?」
 突然の私の問いかけにも、まるで表情を変えずに躰を洗い続けている。見る見るうちに加奈の裸体が真っ白な泡に包まれていく。タオルの両端を持ってゴシゴシと背中を擦る。その腕の動きに合わせるように、両の乳房がたぷたぷと重々しく揺れる。長年連れ添った妻の躰を洗う姿に、これほどのエロスを感じるとは・・・。背中から両手をまわし、乳房を鷲掴みにしたい衝動に駆られる。もしかすると、こうして他の男と一緒に風呂に入り、泡まみれの躰を擦り合わせていたのかもしれない・・・。
 ああ、堪らない。次々に沸き起こる淫らな空想に、股間の怒張がますます勢いを増す。

「おまえ、ほんとにカッコいい男に誘われたらついていっちゃうのか?」
「なによぉ、そんなに気にしてるの?」
「ああ、そりゃ・・・まぁ・・・」
「ついてかない」
「ええっ?」
「あんなふうに言われたから、ちょっと言って見たかっただけ。ついてなんて行かないわ」
「そうか・・・」
「どう?安心した?」
 と、私にニコリと小さな笑みを返しながら、泡立つタオルを拡げた股間にあてた。

 私の探りにも、まるで狼狽する様子はない。ウソのつけない加奈のことだから、もし佐久間氏の言うようなことがあれば、こんなに平然としていられるわけがない。やはり違うのだ!何事もなかったのだ!
”安心した?”
 屈託のない加奈の笑顔に、張り詰めていた緊張が少しはやわらいだ気がする。私はフーッと長い息を吐きながら、深々と湯船に躰を沈めた。湯を両手にすくい、顔を覆う。
 躰は正直だった。思いが少し安心の方向へ傾くと、あれほど逞しくいきり立っていた股間のイチモツが急速に大人しくなってくる。そして、それと同時に信じられない変化が、自分の内に生じていることに戦慄する。なんと驚いたことに、ひょっとしたら加奈が無事であるかもしれないということを、どこか残念に思う気持ちが湧き上がってきているのだ!
”何なんだこれは!?、一体全体どうしちまったんだオレは!?”
 ウソであってくれ、間違いであってくれ、そう切に願う心とは裏腹に、他の男に弄ばれる妻の姿を想像しながら股間を熱くする自分がいる。まるで、上半身と下半身に別々の人格が宿り、激しく争っているようである。
”どうか何事もありませんように・・・”
”見たい!他の男の躰に絡まれた加奈の淫らな姿を見てみたい・・・”
 全身、白い泡に包まれた加奈の裸体に、二人の私が熱い視線を送っていた。


「それじゃ、おやすみなさい」
 と、加奈が寝室に入って三十分が経過した。
”そろそろいいだろう”
 寝室に行き、そおっと扉をあけてみる。
 静まりかえった部屋に勇樹の軽い鼾の音だけがクークーと響いていた。大の字になっているその勇樹の横で、加奈と直樹が寄り添うようにして眠っている。
”よし、大丈夫だ・・・”ゆっくりと扉を閉める。
 書斎に戻りパソコンのスイッチを入れる。
「畜生、早く立ち上がれ」
 焦りからか、起動時間がいつもよりずっと長く感じる。
 鞄の中から佐久間氏からもらったDVDを取り出す。

 いよいよだ・・・。

 ここに・・・この中に・・・本当に加奈が・・・加奈が・・・。
 ガタガタと手が震え、DVDをうまくトレイにセットできない。もう片方の手を添え、両手でようやくそれをセットした。
 口が渇く。汗が噴き出す。バクバクと激しい動悸が胸を打つ。まるで心臓が何倍にも肥大化しているようだ。
 神様、どうか・・・どうか何事もありませんように・・・。

 パソコンが立ち上がり、再生が始まった。
  1. 2014/10/29(水) 08:55:46|
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パーティー 第13回

 エレベーターの扉が開く。重い足取りで廊下に出る。うちに帰ることがこんなにも辛く感じたことはない。自分には一点のやましい所もないはずなのに、加奈の顔を見るのがひどく怖かった。
 部屋にたどり着き、扉の前で深い呼吸をする。どんな顔をすればいいのだろう。なにを話せばいいだろう・・・。答えの出ぬまま、恐る恐るにインターフォンを押した。
『はい』
「ただいま・・・」
『お帰りなさい』
 ガチャリ。
 チェーンの外れる音が胸を抉る。玄関の扉が開いた。

「お帰りなさい。早かったね」

 そこにいつもの加奈がいた。
 何にも変わらない。私の妻、勇樹と直樹の母親としての加奈がそこにいる。
 本当なのだろうか?どう考えてみても、何度考えてみても、加奈が、目の前にいるこの加奈が、私を裏切って他の男と躰の関係を持つなんてことは考えられないのだ。やはり佐久間氏の悪趣味なイタズラではないのか。こうしていつもと変わらぬ加奈を見ると、ますますその思いが強くなってくる。
 DVDを再生してみると突如佐久間氏が現れ、ドラマのストーリーテラーよろしく『ハハハッ斉藤くん、驚いたかね。オレのジョークに付き合ってくれてありがとう。加奈さんが映ってるなんてのはウソウソ大ウソ。いつもながらからかい甲斐のあるヤツだね君は、ヒヒヒッ。それじゃ佳澄の濡れ場を存分に楽しんでくれたまえよ』なんてことにならないだろうか。私のことを子分のように思っている佐久間氏のことだから、きっとそういうこともありうる筈だ。
ああ、後生だから、お願いだから、そうであってくれ・・・。すべてはウソであってくれ・・・。

「どうしたの?顔色悪いわよ」
「いや別に・・・」
 言いながら、私の目は加奈の胸や腰、お尻のあたりにまとわりついた。

「直樹ぃ!パパ帰ったわよぉ!」
「はーい!」
 子供部屋の扉が開き、次男の直樹がなにやら手に持って廊下を駆けてきた。
「はい、パパこれ、父の日おめでとう」
 と、キーホルダーのようなものを私に差し出した。
「直樹、父の日はおめでとうじゃなくて、ありがとうよ」
「ははっそうか、パパありがとう」
「ああ、ありがと・・・」
 と直樹の頭を軽く撫でた。いつもならこんな時は、嫌がる直樹を無理やりに抱き上げ、頬擦りやキッスをしてみせるのだが、さすがに今日は、そんな気持ちにはなれない。
「あら直樹、パパあんまり喜んでくれないね」
「うん、なんかがっかり・・・」
「ごめんごめん。おいおいそんな顔しないでくれよ」
「もういい!」
 と直樹がべそをかきながら、子供部屋に帰ってしまった。
「どうしちゃったの?パパらしくないわ。直樹、幼稚園で一生懸命作ったのよ。父の日に渡せばって言ったんだけど、できたらすぐにあげるってパパに約束してたから絶対今日渡すんだって、頑張って起きてたのよ。あんなに楽しみにしてたのに」
「そうかそりゃ悪かった。ごめん・・・」
「あとでちゃんと言っといてあげてね」
「ああ、わかった」
 夫婦のことで子供につらくあたるなど父親失格だと思うが、今はとにかく加奈のことで頭がいっぱいだ。とても他のことを考える余裕がない。
「先にご飯?」
「いや、風呂に入る。めしはいいよ」
 空腹のはずなのに、まるで食欲がない。腹の中が、なにやら鉛のようなもので満たされている気がした。とにかく風呂に入ってまずは一息つきたい。


”いったいいつだ?。いつそんなことが行われたのだ?”
 ここしばらく土日はずっと一緒にいたし、平日も夜は当然ダメだから、するとしたら昼間か?。平日の昼間、勇樹と直樹が学校や幼稚園に行っているそのわずかな間に、男達との享楽の時間を過ごし、何食わぬ顔をして直樹の幼稚園バスのお迎えに行ったというのか。ばかなっ!加奈が、そんなことのできる女だとはとても考えられない。それじゃいったいいつなんだ・・・?そんなことをする時間がないじゃないか。専業主婦と言えども、小さい子供が二人もいるとなると、案外自由になる時間は少ないものだ。そんなことから考えてみても、やはり加奈が巻き込まれているのはおかしい。やはりこれはからかわれているだけなのか。しかしながら、さっきの佐久間氏の表情は尋常なものではなかった。とてもウソを言っている顔には見えなかった。
”別に彼らはレイプ紛いのことをしでかしたわけじゃないんだ。むしろ・・・”
 またあの声が聞こえてくる・・・。”むしろ・・・?”、むしろ何なのだ!?、むしろ加奈の方が積極的に男に迫ったとでも言うのか!?。はっ!そんな馬鹿げたことが・・・!ありっこない!。
 ああ、どっちなんだ!早く真実を確かめたい。このままでは気が変になってしまいそうだ。しかし、書斎のパソコンでDVDを再生するとなると、皆が寝静まったあとでなければならない。加奈が寝るのはいつも十二時をまわってからだから、まだたっぷり三時間はある。長い・・・。
 ひとり湯船に浸りながら、あれやこれやと思いを巡らせているその時、突然ガラガラと浴室の扉が開いて、全裸の加奈が入ってきた。
  1. 2014/10/29(水) 08:54:18|
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パーティー 第12回

 あまりの衝撃に、とても満員の電車に揺られて帰る気力はなく、店の前ですぐにタクシーを止め、乗り込んだ。まるで投げつけるように行き先を告げたあと、沈み込むようにしてシートに深々と腰を下ろし、目を閉じた。

 今日は朝から気力の充実した一日だった。なんとしてでも佳澄さんの映像をいただいて帰る。そうしたら今夜はひとり書斎に篭もり、憧れの佳澄さんの痴態を水割り片手に存分に楽しむことにしよう。乳首はどんな色をしているのだろうか。乳輪はでかいだろうか。陰毛は薄目か、濃い目か、性器のアップはあるだろうか。どんな体位ではめられているのだろうか・・・。そんなことをあれこれと考えながら、日中ひとり会社のデスクでほくそ笑んでいた。それが、ああなんということだ、まさかそこにうちの女房が一緒に映っているなんて・・・。天国から地獄とはまさにこのことだ。楽しいはずの一日が、一転、人生最悪の日になってしまった。あのときの不吉な胸騒ぎはこれを予見してのことだったのか。私の中の防衛本能のようなものが、この件に関わることを拒絶していたのだろうか。こうなってしまったら『人妻実話』への映像提供などとんでもない。すべてはご破算だ。せっかくのお手柄もふいである。いや、もうそんなことはどうでもいい・・・。ことは、私たちの結婚生活を根底から揺るがす、一大事なのだ。

 それにしても何だって加奈が・・・。
 友達にカッコいい男が来るからと誘われた。それにのこのこ出かけて行って、結果いいように弄ばれた。なんと単純な図式なのか。そんなに安い女だったのか。いやいや信じられない。断じて信じられない!

”あなた私がそんなに軽い女だと思ってるわけぇ!”

 寝間で言っていた言葉が甦る。
 そうなのだ。決して感情に流されず、常に沈着冷静に物事を判断する加奈がそんなことになってしまうとは、どうにもこうにも考えられないのだ。しかし、佐久間氏の表情からは決して、ウソや戯言を言っているようには見えなかった。
”これがまさにプロフェッショナルでね。見事に難攻不落の佳澄を口説き落としてくれたんだ。寝取ってくれたそのあと、待ち合わせた喫茶店でお土産だと言って、佳澄のはいてたホカホカのパンティをくれたこともあったよ”

 そんなプロの手管に、さすがのしっかりものの加奈も落とされてしまったということなのだろうか・・・。
 ああ、本当にそうだとしたら、いったいどこまでのことをされているのだろう・・・。
”それは、自分で確かめてみてくれないか。私の口からは言えないよ”
”加奈さんは決して無理やりその・・・なにされたわけじゃないんだよ・・・”
 佐久間氏の言葉が、頭の中をぐるぐると駆け巡る。今も耳の横で繰り返し囁かれているようだ。

 様々なシーンが目に浮かぶ・・・。
 厭らしい舌先でコロコロと乳首を転がされている・・・。
 マングリ返しのポーズをきめられ、剥き出しの性器と肛門をベロベロと舐め尽されている・・・。
 尻を高々と掲げさせられ、背後から猛烈な打ち込みを受けている・・・。
 私が聞いたこともない烈しい喘ぎ声をあげ、夫よりもあなたの方がイイなどと叫ばされている・・・。
 フェラチオはどうだろうか・・・、アナルはどうだろうか・・・
 ひょっとして、もっと変態的な行為まで・・・、まさか、中出しも!?
 想像は限りなく広がっていく・・・。

 と、その時だった。私は、今自分の身に起きているある現象に気づき、思わず「あっ!」と大きな声をあげてしまった。
「どうかしましたか?お客さん?」
 運転手が怪訝そうな顔をして、バックミラーを覗き込んでいる。
「い、いやなんでもない」
 見ず知らずの男に弄ばれる加奈の様々な姿を想像しているうち、なんと、股間のイチモツが激しく勃起しているのだ。
 なんなんだ・・・!?
 このあいだ、寝間で加奈のウソの浮気の話を聞いたときと同じ類の興奮、それを何倍にも増幅させた恐ろしいほどの興奮が、自分の内部に、まるで溶岩のようにドロドロと湧き出しているのを感じるのだ。

”見たいのか・・・!? まさか・・・!? 私は加奈のそんな姿を見たいのか・・・!?”

 妻の不貞。男にとって、これほど残酷ものはない。烈しい嫉妬の坩堝の中でもがき苦しむ男の様ほど、惨めなものはないのだ。
 確かにつらい、張り裂けそうに胸が痛い。今もし、佐久間氏から電話が入り、”さっきは驚かして悪かった。加奈さんが映ってたなんて冗談だよ。そんなことあるわけないじゃないか、君も単純だねぇ、ガハハハッ”と豪快に笑い飛ばしてくれたら、どんなにいいだろうと思う。ウソであってくれ、間違いであってくれ、心の底からそう思う。
 しかしその苦痛に満たされた心の奥底に、とてつもなく甘美な何かがもぞもぞと蠢いていることを私は今、はっきりと自覚しているのだ。情欲という名のもう一人の自分が、本来の思いとはまったく別の意志を持って動いているのだ。

 本当なのか!?、見たいのかオレは!?、本当に見たいと思っているのか・・・!?

 自分の内に、こんなにも倒錯した思いを持つもう一人の自分がいることを明確に自覚しながらも、それをけっして肯定したくはなく、何度も何度も、同じ自問を繰り返す私であった。

”妻を愛しているからこそ・・・”
 弱々しく首を傾け、車窓に流れゆくネオンの灯りをぼんやりと眺めながら、繰り返し、佐久間氏が言ったその言葉の意味を深く噛み締める私であった。                                       
  1. 2014/10/29(水) 08:53:25|
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仲のよい妻が・・・まぬけな夫 (15)
真面目な妻が・ニシヤマ (7)
自業自得・勇輔 (6)
ブルマー姿の妻が (3)
売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー (25)
ココロ・黒熊 (15)
妻に射精をコントロールされて (3)
疑惑・again (5)
浮気から・アキラ (5)
夫の願い・願う夫 (6)
プライド・高田 (13)
信頼関係・あきお (19)
ココロとカラダ・あきら (39)
ガラム・異邦人 (33)
言い出せない私・・・「AF!」 (27)
再びの妻・WA (51)
股聞き・風 (13)
黒か白か…川越男 (37)
死の淵から・死神 (26)
強がり君・強がり君 (17)
夢うつつ・愚か者 (17)
離婚の間際にわたしは妻が他の男に抱かれているところを目撃しました・匿名 (4)
花濫・夢想原人 (47)
初めて見た浮気現場 (5)
敗北・マスカラス (4)
貞淑な妻・愛妻家 (6)
夫婦の絆・北斗七星 (6)
心の闇・北斗七星 (11)
1話完結■不倫・不貞・浮気 (18)
■寝取らせ (263)
揺れる胸・晦冥 (29)
妻がこうなるとは・妻の尻男 (7)
28歳巨乳妻×45歳他人棒・ ヒロ (11)
妻からのメール・あきら (6)
一夜で変貌した妻・田舎の狸 (39)
元カノ・らいと (21)
愛妻を試したら・星 (3)
嫁を会社の後輩に抱かせた・京子の夫 (5)
妻への夜這い依頼・則子の夫 (22)
寝取らせたのにM男になってしまった・M旦那 (15)
● 宵 待 妻・小野まさお (11)
妻の変貌・ごう (13)
妻をエロ上司のオモチャに・迷う夫 (8)
初めて・・・・体験。・GIG (24)
優しい妻 ・妄僧 (3)
妻の他人棒経験まで・きたむら (26)
淫乱妻サチ子・博 (12)
1話完結■寝取らせ (8)
■道明ワールド(権力と女そして人間模様) (423)
保健師先生(舟木と雅子) (22)
父への憧れ(舟木と真希) (15)
地獄の底から (32)
夫婦模様 (64)
こころ清き人・道明 (34)
知られたくない遊び (39)
春が来た・道明 (99)
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それぞれの秋・道明 (25)
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