主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。
「いってらっしゃい。」
いつもと変わらない朝の風景・・・妻に送り出されてエレベーターに乗って一階エントランスに下りる。
オートロックのドアを抜けて表に出ると、正面にはマンションの子供達のための小さな公園が有って、集団登校の小学生達がぱらぱらと集まり始めている。
これもいつもと変わらない朝の風景だった。
このままマンションの敷地を抜けて表通りに出てからいつものように咥え煙草に火を点けようとしたのだが、いつもと違う風景を思い出してそっと振り返ってみる。
児童達の脇の砂場のベンチに腰掛けていた、見なれない男は既に立ち上がってマンションの入り口へ向かい歩き出していた。
振り返った私に彼の視線がぶつかる。
何も気付かなかったかのように振る舞い、いつものように表通りの歩道を駅の方向へ歩き出すが得体の知れない胸騒ぎに支配される。
見なれない男は既にオートロックを通り越してエントランスの向こうのエレベーターの前に立っていた。
降りて来たエレベーターからは同じ階に住んでいる顔見知りの瀬川さんのご主人が現れて、瀬川さんなりのいつもと変わらない朝の出勤風景を演じている。
マンションから出て行こうとする瀬川さんと逆にエントランスに足を踏み入れた私に人なつっこい笑顔で朝の挨拶を交わす。
「どうしたの?」
「ちょっと、忘れ物・・・。」
「そう、早くしないと遅れるんじゃないの?」
「ええ、朝の五分は貴重ですから・・・。」
言葉の遣り取りの間にエレベーターに乗り込んだ、見なれない男はさっさとドアを閉じてしまった。
「何だよ、乗るの分かってるだろうになあ・・・。」
瀬川さんは抗議するようにエレベーターを振り返る。
中の見えるエレベーターの窓から見なれない男の視線が私を捉えているのを感じた。
瀬川さんと別れ急いでエレベーターを呼ぶが大マンションの朝の出勤時間のピークを迎えたため、もう一機のエレベーターはのろのろと停止を繰り返しながら、なかなか降りて来ない。
これを避けるために少し早く部屋を出るようにしているので、同じ考えの瀬川さんとは度々朝の駅への道筋を御一緒しているのだ。
極端に遅い下りのエレベーターとは逆に、見なれない男を乗せた上りのエレベーターはストレートに上昇して我が家の有る十四階に停止した。
やっと到着したエレベーターからはぞろぞろと大勢のスーツ姿の男女が吐き出される。
はやる気持ちを悟られないように丁寧に会釈を返し、エレベーターに乗り込み慌てて14を押してドアを閉じた・・・途中、ゴミを出して部屋へ帰ろうとするご婦人の姿が目に入ったが、待つ事は出来なかった。
エレベーターは勢い良く上昇する、だが・・・部屋へ帰って出て来た妻に何と言おうか・・・考えが及ばなかった。
“1403-水野”
自室の前に立ち大きく息を吸い込むと、ドアノブに手を掛けた・・・ノブの金属製の冷たい感触が自分の掌の多量の手汗を教えてくれる。
扉に鍵は掛けられていなかった。
突然の私の帰宅に妻は別段慌てる様子も無く理由を尋ねるが・・・今の私には白々しいとしか受け取ることが出来なかった。
玄関に立つ妻を押し退け、乱暴に靴を脱ぎ捨てると。3LDKの我が家のトイレ、バスに至るまで隈なく探索するが何も発見出来ない。
夫婦の寝室として使用している六畳の洋間のダブルベッドの横に置かれたベビーベッドでは二歳に成る一粒種の祐馬がすーすーと安らかな寝息を立てている。
驚いて問い詰める妻に理由を答えられず、無言で部屋を後にする。
駅への道を小走りに急ぎ足で向かいながら、「気でも狂ったの・・・?」と叫ぶ妻の声と、見かけぬ男の動静がぐるぐると渦を捲いて湧き上がる。
- 2014/08/30(土) 17:56:50|
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通勤の車内でも、会社に着いてからも朝の事が気になって仕方が無かった。
いっそ帰宅して確かめたかったのだが、いつもと違って今日の午前中は営業会議のため外回りをすることが出来なかった。
営業会議と言っても実際には前月の実績報告をして当月度の目標の確認とキャンペーンの説明を受けるだけで、会議と言うよりは説明会に近い内容で取り立てて緊張するような事でもなく、居眠りをする者さえ出るような通月の手続きのような物だった。
前壇で熱弁を奮う営業部長の話しも丸で耳に入らなかった。
朝の見なれない男の異様な容姿が繰り返し頭の中に浮かんで来る。
歳は二十代の後半であろうか・・・私よりは幾分、若く見えた。
自動車の整備工が着るような淡い水色のつなぎを身に付け、髪はぼさぼさの汚らしい長髪で、硬そうな不精髭を顎に生やしていた。
小柄な痩せぎすのおたく風でみすぼらしくさえ感じたが、その目付きは鋭くこけた頬とあいまって一筋縄では行かないような危なさを感じた。
だが、妻が浮気をするにしても、こんな筋者のようなある意味、薄気味悪い男を選ぶ筈が無いとも思われたが・・・。
しかし、あの男の今朝の態度は私の外出を待ち構えていたように思えて仕方が無かった。
それと最近の我々夫婦の営みの不一致が疑念を更に掻き立てているのも事実だった。
それというのも、祐馬が出来てからと言うもの、セックスは有るものの熱が篭らない状態が続いている。
妻はそれなりに欲求が募るのか、寝ている私の性器に手を伸ばして求めて来るのだがなかなかその気に成らない。
勿論、百パーセント拒否する訳ではないのだが、傍らで祐馬が寝息を立てている事が気に成って集中できず、激しいセックスを避けて自分勝手に終了してしまう事が多くなって来ていた。そんな気の乗らないセックスを繰り返している内に、もともと性に淡白な事も手伝って妻を逝かしてやる事が出来なく成ってしまっていた。
祐馬が気に成ってと言うのも事実では有るが、妻にと言うか・・・妻との在り来たりのセックスに飽き飽きしてしまっているのも事実で、社内やご近所の女性の中には私の性欲を掻き立てる対象が幾人か居り、その対象者の全てが人の妻だった。
それでは我妻は、それほど魅力の無い女なのかと言うと逆で、少なくとも私が性欲を掻きたてられる女性の誰よりも魅力的で美しい女性で、性欲が湧かないと言う事意外は理想的な妻でも有り、私の優越感を満足させてくれる最高の妻だとさえ思っている。
ようするに今の私に性欲を吹き込む対象と言うのは個体ではなく、人の物を奪い取るというシチュエーションなのかもしれない。
その証拠に朝の見なれない男に妻が汚されていると言う妄想を抱く今、私の性器は痛いほどに勃起している・・・。
今日の私にとって果てし無いくらいに長い長い営業会議もようやく終了し、出席者は三々五々、昼食に町へ散って行ったが、私は直ぐに営業車に乗り込むとエンジンキーを回し勢い良く発進させた。
自宅には人影は無かった・・・不貞の痕跡を求めてベッドやソファーなど隈なく探してみたものの、何の発見も無かった。
ふう・・・溜め息を付いて、部屋を後にする、だが妻の外出を考ると疑念が全て晴れたと言うわけではなかった。
一階へ降りると、児童公園で幼い子を遊ばせている母親の姿が目に止まった・・・瀬川さんの奥さんも私に気付きお辞儀をしている。
「どうしたんですか?奥さんにご用?」
「いえ、そうじゃないんですけど。営業で近く回ったもんだから昼でも食おうかと思ったんですが。」
「そうですか、でも奥さん留守だったでしょ・・・残念でしたね。」
「まあ、突然だししょうがないですよ・・・。それはそうとうちの何処へ行ったかご存知無いですか?」
「う~ん・・・買い物だと思うんですけど・・・そう言えばこの頃あんまり祐馬君ここで遊ばせてないなあ・・・どこか友達のお母さんの家にでも行かれてるんじゃないかしら。」
「あ・・・奥さん・・・ちょっと変な事聞きますけど、ぼさぼさの髪で顎鬚生やした小柄な目付きの悪い男、近くで見かけた事有りませんか?」
「えっ・・・それって変質者ですか?この辺に居るんですか?・・・や~気持ち悪い・・・この子も気を付けなくちゃ・・・」
「あ・・・ああ、そうですね・・・今朝、見掛けたんですよ。エレベーターで上がって行ったから・・・ちょっと気に成って。ご主人も今朝見た筈だから帰ったら聞いてみたら良いですよ。」
「わかりました・・・。」
表通りに止めていた営業車に乗り込むと煙草に火をつけて、相変わらず児童公園で子供と砂遊びを続ける瀬川さんの奥さんを眺めた。
タイトなジーパンにフィットした小尻が格好良かった・・・、引き剥がして己をぶち込みたい衝動に駆られる。
瀬川さんの奥さん、瀬川瑠美・・・歳は妻より四つ年下の二十八歳、とりたてて言うほど美人でもスタイルが良いと言うわけでも無かったが、愛くるしい表情と柔らかそうな白い肌は妙に男心をくすぐる・・・笑うと遠慮気味に口端から覗く八重歯が奇妙な魅力を醸し出していた。
妻と比べれば余りにありふれたどこにでも居そうな若い母親でしかなかったが・・・私が性欲を掻き立てられる、ご近所の主婦の内でも一番の女性だった。恐らくは彼女に対しての性欲と言うよりは・・・親しい顔見知りの瀬川さんの奥さんと言う事が増幅されたフェロモンを生み出しているに違いなかった。
- 2014/08/30(土) 17:58:16|
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「昨日、うちのに会ったんだってね?」
「あ、はあ・・・昼帰った時に。」
「水野さんはお昼、家で食べるんだ?」
「いや・・・そうじゃないんですが、たまたま近くの得意先・・・回ったものですから。」
「へえ、こんな郊外の住宅地にも得意先が有るんですか?水野さんって何を売ってらっしゃるのです?」
「医療器具です・・・医者が取引先の殆どなので勿論、住宅街にも有りますんでね。」
「そうですか、そりゃそうですね。私は特殊な工作機械を販売してるんで住宅街とは殆ど縁がありませんね・・・住宅街とかは道が混まないからいいね。」
「それはね、でもかなり山の中の得意先とかも有るんで面倒くさい時も有りますよ。」
「まあ・・・物売るってのは、何でも大変ですよね。」
今日は瀬川さんとエレベーターで一緒に成ったので駅までの道を御一緒させてもらっている。
奥さんは妻より四つも年下だが、妻より二つ上の私よりも瀬川さんは四つ年上で、瀬川さん夫妻は十歳も歳が離れている事に成る。
社内恋愛と聞いているが、若くて綺麗な奥さんを射止めて羨ましくも有った。
「瀬川さん、ホント若い奥さん捕まえたんですね・・・羨ましい。」
「何言ってるんだよ、うちのは若いだけさ。君とこの奥さんこそ美しくて羨ましいよ・・・何なら交換しようか・・・ははは。」
「そんなお世辞は必要無いですよ・・・はは・・・交換だ何て心にも無いことを・・・」
「そんな事は無いさ、悪いけど世辞は苦手でね・・・水野さんにその気が有るんなら、何時でも大歓迎さ・・・一晩だけでも良いからさ・・・この歳に成ると我欲の維持にもそんな刺激は大変有効なんでね。」
ちょっと際どい会話に成ってしまった事も有って、そこから駅までは会話が途切れがちに成ってしまった。
瀬川さんは奥さんから昨日の見なれない男の事を聞かされたのだろうか・・・?確かめたかったのだがちょっと聞ける雰囲気ではないように感じた。
並んで満員電車に吊革を掴んで揺られながらも、会話は無いままだったのだが、私が先に下車する駅が近づくと瀬川さんは耳元で。
「さっきの話し・・・気にせんで下さいね・・・でも、失礼だとは思いますが、もし水野さんも私と同じように刺激を求めていらっしゃるなら・・・いつでも相談に乗りますよ・・・多いんですよ我々くらいの年数に成ったご夫婦には。」と囁いた。
瀬川さんの話しはスワッピングの申し込みなのだろうか・・・歩く道々、思いがけない提案に驚きながらも、妙に息苦しいような妄想に支配されていた。
昨日に引き続き昼に自宅へ帰ってみたものの、やはり妻の姿は無かった。
別に働きに出ている訳でもないのに毎日何処へ出かけているのだろう・・・今まで妻から何の隠し事もされたことは無かったが、ひょっとすると知らないのは私だけだったのではないのか・・・疑わしい事は何一つ無いにもかかわらず疑念が次から次から湧いて来て気が変に成りそうだった。
昨日の見なれない男が十四階でエレベーターを降りたのは間違いない・・・だが行き先は全く分からない・・・もしかすれば私が知らないだけでこの階の住民なのかもしれない・・・それとも私は彼の行き先が我が家であった事を望んででもいるのだろうか?
あのいかにも不信なハイエナのような見なれない男に、美しい妻が辱められ気も狂わんばかりに性の喜びを甘受させられる様を期待していたのではないのか?
何も発見できない事は百も承知の上で、家捜しを始めていた。
妻の衣装や下着類の入っている箪笥の引出しや、宝石箱・・・押入れや通帳類、トイレや洗面所のストック棚、ベランダの物入れに至るまで探索した物の、勿論めぼしい物など何一つ見当たらなかった。
見当たらないのだからそんな事実など何処にも無いと考えるべきなのだろうが・・・それでは納得がいかなかった・・・ひょっとすると昨日妻に言われたように本当に狂ってしまったのかもしれなかった。
溜め息を付いて寝室のベッドに横に成って妻の嬌態を夢想しながら狂ったようにマスターベーションに耽った・・・ここまで来れば妻を汚されてみたい願望を内包しているのは間違い無かったが実際にそうなる事は怖くて怖くてどうしようもなかった。
うっすらと今朝の瀬川さんからの刺激の強い提案を思い返してみる・・・。
瑠美さんに己を吸い上げられる目の前で、妻が瀬川さんの膝上に乗せ上げられ結合部分も露に下方から突き上げられる、霞み掛かったようなあられもない表情を浮かべながら追い詰められる妻・・・体奥にぶちまけられる生暖かい液体の感触と瀬川さんの嘲るような豪快な高笑いの中、堪え切れずにクライマックスに達する妻の壮絶な絶叫・・・・・・妻の貞操が叩き潰された哀しみと悦び、相反する二つの願望が交錯する中でいたたまれない気持ちのまま瑠美さんの喉奥で弾ける我が精。
背徳の夢想の中で飛び散った精子をティッシュペーパーで受けとめ、ひりつくような射精の余韻に浸っていると、唐突に玄関でチャイムが鳴った。
- 2014/08/30(土) 17:59:17|
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ベッドの上でだらしなく射精の余韻に浸っていた私は慌てて飛び起きて、快感の残骸を始末した。
音を立てないように慎重に身支度を整えながらドアの覗き穴から外を覗うと、そこには隣室の瀬川さんの奥さんの姿が有った。
恐らくは、妻を尋ねて来たのだろう・・・そのまま居留守を決め込もうかとも思ったのだが、瀬川さんの奥さんは執拗にチャイムを押し続けている。
考えた末にインターフォンを通して声を掛けた。
「はい・・・」
「あ・・・やっぱり帰っていらしたんですね・・・?外にお仕事の車が止まっていたので、そうかなあと思って・・・。」
どうやら瀬川さんの奥さんは妻ではなく私に用事が有るらしかった。
何だか妖しい期待感を抱きながらそっと玄関のドアを開いた。
「お食事に戻られたんでしょ・・・?今日も奥さん、祐馬君と出掛けてらしたみたいだし・・・、気の毒だなあ・・・何て思って・・・。簡単な物で良かったら家でどうかなって・・・ご迷惑だったかしら・・・?」
誘われるままにのこのこと隣室にお邪魔してしまった・・・お隣同士とは言え、部屋へ上がらせてもらったのは始めてだった。
良いのかな・・・幾ら昼食をよばれるだけと言っても、ご主人の留守宅に男一人で上がり込んで・・・。
キッチンで立ち働く奥さんを眺めながら後ろめたい罪悪感が湧き上がっていた。
いつも目にする活動的なジーンズに白いトレーナー姿の上からピンクのエプロンを纏って立ち働く彼女を見ていると結婚したての新妻ではないかと錯覚する位の初々しさに満ちて見えた。
彼女はいかにも楽しそうに鼻歌交じりでパスタを茹でていた、鼻歌のリズムに乗って身体を揺する度にデニム地に包み込まれた小さく引き締まったいかにも若々しい硬そうな尻が上下動している。
「何だか・・・凄く楽しい・・・変よね私♪」
いかにも嬉しそうに声が弾んでいた。
「いや~・・・いいのかな・・・ご主人の留守に上がり込んじゃって・・・。」
「あら、気にしてるんですか・・・?変なの・・・ご飯食べにいらしただけじゃない。それとも別の目的でもお有りだったかしら・・・ふふ♪」
にこにこしながらディッシュに盛り付けられた湯気の立ち込めるパスタを私の前に置いた。
「お口に合うかな・・・?どうぞ・・・。」
自分も横に掛けたが食事はしないらしく、パスタを口に運ぶ私の姿をじっと見ている。
テーブルに両肘を突いて下から見上げられると落ち付かなくて食事の味もろくに分からなかった。
潤んだような切れ長の瞳でじっと見詰められドギマギしてしまい、何を話して良いのか分からず黙ってぱく付いていたのだが、あまりの静けさにさすがにばつが悪くなって照れ隠しに言葉を掛けてみた。
「子供さんは今日はどうしたんですか?」
「保育園に預けてるんです。」
「えっ!保育園って奥さん仕事はして無いんじゃなかったかなあ・・・?」
「あらご主人知らなかったの・・・私設の保育園だから・・・ちょっと高いけど、好きな時だけ預かってくれるんで便利なんですよ、お宅の祐馬君もちょくちょく来てますよ。」
妻からはそんな話しは聞かされた事が無かった・・・専業主婦が私設保育園を何のために利用しなければ成らないのか・・・。
「今、多いんですよ・・・公営の保育園だと休む時いちいち連絡しなければならないから・・・私設だと行かせたい時だけ連れて行けば良いから便利なんです。第一専業主婦じゃ公営には入れられないからね・・・。」
「でも・・・仕事してなければ預ける必用無いじゃないですか・・・?」
「あら、ご主人・・・専業主婦って言っても、たまには用事が有るじゃないですか。外出しなきゃならない時だって・・・違います?」
「そりゃそうかもしれないけど・・・でも、家は・・・」
「はは・・・奥さんの事かあ・・・。う~~ん、やっぱね買い物とかでも子連れだと結構しんどいから・・・そんな時預けるんだと思いますよ・・・それにお母さんから開放されたい時だって有るんじゃないかな、母親ってご主人が思う以上に重労働でかえって子供預けて働いた方が楽なんて思う事も有るもの。水野さんの奥さんはご主人を凄く愛してらっしゃるみたいだから心配無いわよ・・・。」
「心配・・・どう言う意味?」
「はあ・・・ご主人って案外鈍いのね・・・浮気よ・・・ああ、奥さんの事じゃなくてね・・・奥さんは絶対そんな事しないと思うから安心して。でもそのために利用するお母さんって結構いるらしいから・・・それと二十四時間預かってくれるから水商売のお母さんも良く利用するみたいね。・・・あと合法的に認められない仕事してるお母さんもね。」
「合法的・・・?」
「うん、主婦売春ってやつ・・・」
妻が私設保育園を利用している・・・少々ショックを受けていた・・・うちの妻がそんな所を利用しなければ成らない理由など何も思い当たらなかった。
「奥さん羨ましいなあ・・・こんなに心配してくれる素敵な旦那さんが居て・・・。」
「やめてくださいよ・・・心配って言うか・・・知らなかったから。ちょっと腹も立ってるんですよ・・・。」
「やだ・・・可愛い・・・ふふ・・・ごめんなさい、うちは主人があの歳でしょ・・・全然構ってくれなくて・・・今みたくむきに成ってくれたらなあ。」
「瀬川さんは良いご主人じゃないですか・・・?優しそうで真面目そうだし。」
「そう、その通りなの・・・それが退屈で・・・分かります?」
「ええ、まあ少しは・・・」
「それと・・・もう歳だからかな・・・めっきり回数が減っちゃってて・・・。」
「え?」
「やだ、ごめんなさい・・・恥ずかしい・・・でも・・・」
突然のあからさまな発言に少々面食らいながらも、今朝の刺激が必要だという瀬川さんの言葉を思い返していた。
奥さんは意味ありげに下方から私を見上げている・・・幾分面長でシャープな輪郭線の中の目は悪戯っ子のようにくるくると良く動き、すっと縦に伸びた細い鼻筋からちょこんと慎ましげに座る唇、そこからちろちろと上唇を舐る舌先が覗いている。項に沿うように刈り揃えられたショートボブの茶髪が良く似合っていて、どことなく中性的な魅力を感じる・・・華やかで女っぽい妻とは全く逆のタイプの女性だった。
「でも・・・ホントなの・・・ねえ・・・水野さん達って勿論まだ有るわよねえ・・・。」
余りの質問に答えられずに居ると続けざまに・・・
「あれって・・・どれくらいの・・・ああ、恥ずかしっ・・・けど、聞いちゃうおっと・・・うふ・・・。あのね・・・どれくらいのペースで有るんですか?」
奥さんのストレートな問い掛けに面食らった・・・妻にならまだしも夫の私に投げ掛けられる質問とはにわかには信じられなかった。
「私達だって同じですよ・・・結婚して五年以上も経てば・・・若いか歳かなんて関係なく、減って当たり前なんじゃないかな・・・残念ながら。」
「そりゃあ、そうだと思うけど・・・でも、有るのは有るんでしょ・・・?」
「え、ま・・・まあ、月一かニくらいかな・・・。」
実際にはこれより遥にペースは遅いだろう・・・だが見栄も有って本当の事は答えられなかった。
「月二回も有れば充分よ・・・うちなんて無いに等しいもの・・・奥さん羨ましい・・・やっぱり奥さんあれだけ綺麗だから・・・ご主人だって飽きたりしないものね・・・。」
恐らくは羨ましいなどと言う言葉は大よそ当てはまらないだろう・・・確かに月一か二月に一度位の交わりは有る・・・しかしここ数年は私の自分勝手な性交が繰り返されているため、妻はかえって欲求不満を貯め込んでおり・・・現に、“こんなのだったらしない方がまし・・・かえって欲しくなっちゃう”と言うのは、事後の妻のお決まりのフレーズに成っていた。
「ねえ、じゃ水野さん、浮気なんてしないよね・・・?」
「しないんじゃなくて、出来ないですよ・・・。もう昔みたいにもてないし・・・しがないサラリーマンじゃ小遣いだってしれてるから・・・。」
「あら、水野さんって凄く素敵よ・・・私が独身ならアタックしてたかも・・・それにお金なんて必要ないじゃない・・・浮気相手だって何処かに住んでる訳だしさ・・・上手く時間さえ合わせれば・・・。」
「今の俺みたいに・・・ですか・・・?」
「うふ・・・ですよ・・・まあ・・・その気は無いでしょうけどね・・・。」
などと口ではそんな事を言いながらも膝に降ろしていた私の左掌の甲に指を這わせて来る・・・。
目を見ると心なしか潤んで来ているようにさえ見えた。
暫く無言で見詰め合っているうちにも、甲に触れていた彼女の指はしっかりと私の指の間に潜り込み、きつく握り締めて来ていた。
「奥さん・・・冗談ならこの辺で終わりにしませんか・・・?これ以上挑発されたら私だって男なんだし・・・勘違いしちゃうかもしれないですよ?」
「あら・・・上手な探り方です事・・・うふ・・・でもちょっとずるいな~~~女に本音を言わせよう何て・・・男らしくない感じですよ・・・奥さんがそんなに恐いの・・・?それとも内の人に遠慮してるのかしら・・・?」
更に積極的に指を絡めようとする彼女の手から躊躇するかのごとく手を逃すように引く事によって太腿の上を擦り上がり、結果的にかなり際どい位置まで移動してしまった。
さっき放出したばかりだと言うのに私の愚息は妖しい期待に再び息を吹き返して来ておりスラックスの布地を押し上げ始めていて、そこに彼女の親指の付け根当たりの甲の部分が触れてしまう・・・一瞬、ぴくっとした彼女の手だったが今度はそれを探るかのように親指を立てて触れて来た。
ここまでされては我が自制心も限界だった・・・身を凭せ掛けるようにして寄せて来ていた奥さんの華奢な肩を右手に抱きかかえると一気に引き寄せ顔を近づけた。
- 2014/08/30(土) 18:05:11|
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じっと目と目が見詰め合うが、明らかに私の目の方が充血を帯びていた。
瀬川さんの奥さんは掌で私の口を塞ぎ、口許に笑みを浮かべながらはやる私を制した。
「うふ・・・だ・め・・・これ以上は無理よ・・・水野さん。」
我が耳を疑った・・・あれほど積極的に挑発していた筈の彼女が掌を返すような言葉を発した。
「・・・だめ・・・だって?」
「あら・・・当然でしょ・・・私は人妻なのよ・・・あなただって奥さんが有るじゃない・・・冗談で済まされるのは、ここまでよ。」
「今更それは無いよ・・・散々、その気にさせといて。」
「あら・・・私のせいにするの~・・・そりゃ、際どい話しは確かにしたけど・・・だからってお隣りの人妻を犯して良いって事には成らなくてよ。」
お・・・犯す・・・だと、この女・・・肩を掴んでいた手に力を込めた・・・。
「い、痛いよ・・・乱暴する積もり・・・」
あまりの屈辱に身体がガタガタ震える。
「なあ・・・奥さん、あんまりだと思わないか?誘うような言葉や表情で俺をその気にさせた上、その手で弄ってさえ来たくせに。」
「あら!止めてよ変な言い方・・・確かにあなたと奥さんの性生活について質問はしたわよ・・・でも、答えるか答えないかはあなたの勝手じゃない、それに私の不満も話したけど・・・でも・あなたにそれを鎮めて何て一言だって言っちゃいないし思ってもいないのよ。その上、弄ったってどういう意味・・・?手には確かに偶然に触れたよ・・・でも変な所に引っ張って触らせたのはあなたじゃない・・・自信が有るのかどうか知らないけど・・・あんまりって言うのはこっちの台詞よ。」
か~~と頭に血が上った・・・彼女の言い分では、悪いのは全て私だと言う事に成ってしまうではないか。
椅子から立ち上がって逃れようとする彼女の細い腰を力一杯抱きかかえると、身を浴びせるように床に押し倒し組み敷いた。
「やっ・・・ちょっとお、これって冗談じゃないわよ・・・私はあなたに食事をしてもらったのよ・・・お腹が減っちゃ気の毒だと思ったから!それなのに何て事してるのよ、これ立派な犯罪よ・・・その上、私はあなたの知人の妻で、それにあなたの奥さんとも親しくしている人妻なのよ。」
これ以上何を言われても言葉を返す気に成らなかった・・・幾ら抗議したところで彼女が取り合うとは思えなかった・・・、だがここまで来た以上後へは引けなかった・・・。
腹の上に馬乗りに成って両脚で彼女の両腕を挟み込み動きを封じた、不満の言葉を吐き続けるのを見下ろしながら背広の上着を脱いでネクタイをもぎ取り床に投げ捨てる。
憤りと同時に私の中にある考えが浮かんでいた・・・彼女はさっきからの話しで欲求を持て余しているのは明らかだった、肉体に楔を撃ち込んで遣りさえすれば満たされない疼きが炎の如く燃え上がり自ら快楽を求めて走り出すに違いないと・・・。
ベルトの金具を外してスラックスのジッパーを降ろすと彼女の抵抗は狂ったように激しさを増した。
肩や両足を投げ出すように跳ね上げ続けていたが、トレーナーを捲り上げられブラジャーを乱暴に千切り取られて露出した小振りな両の乳房を鷲掴まれた上に、紅に近い褐色の乳頭を舌先で転がしてやると、観念したのか体力に限界が訪れたのかゼイゼイと息を乱しながら顔を横に背けて抗いを納めた。
全く反応も示さずに、ただ目を閉じて横たわる彼女からはこの場を早く遣り過そうとでもしているかのような意思を感じた。
腹の上で馬乗りに成って乳房を揉みしだいていた手を尻の後ろに回してジーパンの前ボタンに移動させると、ビクッと下半身に力を込めたのが分かったが相変わらず抵抗は無かった。
硬い布地が下腹部にきつく食い込んでいて、後ろ手の不自由な姿勢でボタンを外すのはなかなか骨が折れた、まるで貞操を破られまいと踏ん張ってでもいるかのようだったが、遂には口を抉じ開けられてしまった・・・肌をきつく絞め付けた腰丈のローライズは最上部の戒めを解かれると弾けるようにひとりでにジッパーを割り裂いた。
頭を捻って見るとV字に開かれた前合わせから淡い黄色のサテンのパンティーが顔を覗かせていた。
回した手を素早く潜り込ませて奥を探ってみると、抗いとは裏腹に既にどろどろに蜜が溶け出していた。
「拒んでいたわりには、随分派手に湿らせてるじゃないか・・・奥さんだって期待してたんじゃないの・・・本当は?」
秘密を暴き有頂天と成った問い掛けにも彼女は相変わらず顔を背けたまま反応を示さなかった。
身体をずらして足元に移動し下半身から窮屈なジーパンをパンティーもろとも奪い取ると、性急にスラックスと下着を膝までずり下げて裸の腰を脚の間に割り込ませ、一気に貫いた。
男根が押し込まれた瞬間、彼女は「むっ・・・」と押し殺すような鼻息を漏らしたものの、興奮の余り早くも快感に咽ぶ我が愚息の懸命な攻撃にも少しの反応も示す事無く、時の過を待つかのごとくに目と口をきつく閉じ合わせたまま・・・只、身を横たえするに任せているのみだった。
何とかして、嬌声を搾り取ろうと女体を反回転させ片方の足首を高く掲げて連結を限界まで深めた上で必死に抽送の速度を増すものの・・・木偶の棒が如き彼女に一切の変化も与える事は叶わなかった。
そればかりか能力を超越した猛烈な責めで、早くも自ら限界を招いていた・・・押し入ってから物の五分と経ってはいなかった。
「はう・・・う・・・ふっうう!」
無表情の彼女とは裏腹に、情け無くも私だけがクライマックスに必死で耐える呻き声を漏らしてしまっていた、尿道の半ばまで精は上り詰めていてこれ以上の行為の続行は一方的な自失を意味した。
くそっ・・・!
声一つ上げさせる事の出来ないでいる自分自身の不甲斐なさに茫然自失と成りながらも・・・前後させる腰の律動を中断せざるおえなかった・・・このまま自分一人絶頂を迎えてしまっては、余りに惨めだった。
動きを止めた腰に変えて、分泌される蜜液を塗り込めた中指をきつく閉じ合わされた裏門のおちょぼ口に当てがい根元まで差し貫いた。
その行為に彼女は閉じていた目を見開き、あくまで無表情、無言のまま蔑むような目線を投げて寄越した。
無遠慮に中指で肛門を抉っていた私だったが、余りに厳しい眼差しに大いにたじろいだ。
「ごめん・・・痛かった・・・。」
媚びるように彼女のご機嫌を伺いながら・・・中指を退散させる中途半端な男の姿が有った。
情け無い事に性器までが萎縮してしまい、力無く膣口から抜け落ちて垂れ下がった。
身支度を整え終えた彼女が始めて口を開いた。
「水野さん・・・私、あなたには正直がっかりしちゃった・・・暴力で女を物にしようなんて、最低ね。」
彼女の言葉に何も反論が出来なかった。暴行を非難する言葉よりも男としての能力を発揮できず仕舞いに終わった不甲斐なさが胸を締め付けた。
欲求不満を訴えていた筈の彼女に苦痛の呻きのひとつも与える事が出来ずに、自分勝手な性交ですら完結できなかった己の非力が怨めしかった。
「安心して・・・主人や奥さんには内緒にしておくから・・・。でも一言謝って、でないとあなたとこれからお隣り付き合いも出来なく成っちゃうから。」
悔しかった・・・零れ落ちそうに目の縁に溜まった涙を必死で堪えた。
「奥さん・・・無礼な行為を犯して済みませんでした・・・二度としませんから許して下さい。」
言い終えて噛み締めた奥歯に更に力を込めた・・・決して俺だけが悪いのではない筈なのに・・・。
「認めた訳よね・・・ご主人・・・最悪の結果だけは免れたけど、貞操を破られたのは間違い無いんですからね。」
「は・・・はい・・・」
堪えていた涙が一筋頬を伝って顎先まで流れた。
「泣いてるんだ・・・。」
「・・・」
「だらしないわね・・・しっかりしてよ。あなた男でしょ。そんなだからあんなセックスしか出来ないのよ・・・お陰で私は助かったけど・・・あれじゃ奥さんとも上手く行ってないんじゃないの?」
「くっ・・・」
憤りは最早限界まで達していた・・・しかし悔しいが暴力に訴え出た所で、更に惨めに成ることは目に見えていた。
そんな状況の中、自分でも戸惑うような変化が生じていた。
自分は今、生涯で最悪の屈辱を味合わされているのだ・・・にも拘わらず萎えていた男根が再びむくむくと頭をもたげ始めていた。
前から気が付いていたのだが、私は自らを辱められる事でより性欲を掻き立てられると言う性癖を持っている。
妻を他人に寝取られる妄想が私の最も興奮できるシチュエーションなのだが、寝取る男達は必ず私よりも圧倒的に強い精力の持ち主で・・・妻は必ず私に対しての三行半と相手に対する隷従を誓わされながら至高の悦楽に身を焦がす・・・私はそれを見せ付けられながら独り孤独な精を吐き出す・・・。
つまり、瀬川さんの奥さんから与えられた屈辱的な状況と性的な侮辱が屈折した性欲に火を点けているのだ。
しっかり身支度を整えた彼女に対し、一種のショック状態の中にいた私は未だに下半身をワイシャツの裾で隠しただけの半裸姿のままで床にへたり込んでいた。
慌てて前を隠したのだが、彼女はそんな私の変化を見逃さなかった。
「あら~あ・・・水野さん、今頃起って来たの・・・変な人~・・・苛められて興奮するの?あなたって・・・。」
図星を差されて真っ赤に顔が上気する。
「気持ち悪う~・・・うふふ・・・変態みたいよ・・・。」
更なる侮辱は勃起を最高の硬度にまで高める。
慌てて床に脱ぎ散らかした下着とスラックスを拾い集めて身に着けようと立ち上がった拍子に、ワイシャツの裾の合わせ目を割って勃起が露出してしまう。
それを目の当たりにした彼女からは、くぐもったような笑いが漏れた。
「帰るの・・・?」
「え・・・ええ・もう用無いだろうし・・・。」
「部屋で出すの・・・?」
「・・・い・や」
「そのままじゃ・・・辛抱できないでしょ・・・ふふ・・・そうなんでしょ・・・?」
「関係無いだろ・・・奥さんには。」
「あ~ら・・・勿論よ・・・関係無いよ・・・でも・・・ちょっと興味は有るわよ・・・うふふっ」と言うと悪戯っぽく笑みを覗かせながら膝までパンツを引き上げた私の正面に立ち塞がった。
「出すの・・・見せてよ・・・見た事無いんだ・・・。」
「な・何を・・・」
「あなた、断れない筈よ・・・それともさっき謝ったのは嘘だったのかしら・・・?」
「・・・」
「うふふ・・・少しだけ、手伝ってあげるから・・・ね?」
- 2014/08/30(土) 18:08:49|
- 疑惑・again
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