主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。
日曜日の昼下がり、燦燦と日の差し込むリビングのソファーでの昼寝を、一本の電話が終了させた。7月も下旬の夏真っ只中で、窓を全開にして扇風機を回していても、全身には汗が噴き出していた。
鳴り続ける電話音をうとうとと聞きながら今日子が外出していたのを思い出す。1才になる健司をつれて、近くに住む私の両親の家に遊びに行っているのだ。この家に住み始めて半年、それまでは東京にいた。私が東京の大学に入って、東京で就職し、結婚、出産と東京で行った。
親の切なる願いに負けるようにして、故郷に舞い戻ってきたのだ。子供のころは、この何もない町が恥ずかしかった。しかし、30歳を過ぎて、家族も持った自分にとって、この町は過ごしやすかった。父親の口添えで、この町ではそこそこの会社へ転職し、実家の近くの家を買った。同居という話も出たが、まだしばらくはこの三人で居たかった。ゆくゆくは両親がこの家に入り込んでくることもあるだろうが、まだまだ先のことであろう。ローンを背負いはしたが、今の生活が続いていけば、それほど重荷ではない、そんな毎日であった。
受話器から聞こえてきた声に目が覚め、そして、不愉快な気持ちになった。
「奥さん、お願いできますかねぇ・・・・」
高橋という男の声だった。私は昨日のことを思い出していた。
「町内の子ども会の寄り合いに出席してほしい」
子ども会会長と名乗る男から電話があったのは、昨日の昼前、土曜日の休日を三人で過ごしていた時であった。
”やっぱりきたか・・・”そう思った。
都会と違い、田舎ではこういうものがついてくる。予想はしていたが、実際、呼び出されるとやはり、うっとうしかった。嫌がる私とは対照的に、人懐っこい今日子は、平然とした様子だった。
翌日の日曜日に、私と今日子は健司を連れて近くの集会所に足を運んだ。
「わざわざすみませんねぇ・・・」
そう言って、会長と名乗った男が、この高橋であった。
木造平屋の古ぼけた集会所で、普段は月に一、二度近所の子供たちを対象に、習字を教えているということであった。
中に入ってみると、そこにいたのは、十人程度の老人の群れであった。私たちと同年代の人間はこの高橋以外、なかった。
そして、その老人たちが役員さん達で、その上に立つ会長さんがこの高橋という事だった。
「どうか役員になってもらえませんか」
ボロい習字教室用の長机をみんなで囲みながら高橋がきりだした。
「なかなか若い人たちはなってくれないんだよ」
老人たちの言葉が私と今日子にあびせられる。
「いやぁ、ちょっと・・・」
そう言いながら私は今日子のほうを見た。
その時、今日子は部屋の隅にあったポットと湯飲みをいそがしくあやつり、みんなにお茶をいれていた。今日子らしい気配りだ。
元々、人懐っこく、明るく、人に当てにされるといやと言えない性格の今日子ならこの厄介ごとを引き受けてしまうのではないか・・・そう思って見ていると、
「役員ですか、いいですよっ、どうぞ」
そう言って、高橋の前に湯飲みを置いた。
会ったばかりの男に、かいがいしくお茶を出す今日子の姿に、私はちょっと腹を立て、今日子が気付くはずもない嫉妬を起こしていた。
それからの一時間ほど、私と健司は退屈な時間をすごした。ブラブラと集会所の中を健司をあやしながら歩き回った。役員の老人たちは長机を挟んで世間話を繰り返している。その一番端で、今日子は高橋と向かい合っていた。
「とりあえず、奥さんには子供習字教室の手伝いをしてほしいんです。実は私が教えているんですけどね。とりあえず、その打ち合わせをしたいので大山さん、ちょっと奥さん借ります」
そう言って二人は話し始めた。はじめのうちは健司をあやして遊んでいたのだが、長くも続かず、まだ終わらないかな・・・と遠目に二人を見て、私は高橋の視線に気が付いた。
ぺらぺらと言葉を繰り出す口とは対照的に高橋の目は、今日子の胸元に釘付けになっていたのだ。黄色いノースリーブのポロシャツ風の服から今日子の乳が遠慮なく突き出ている。あきらかに高橋の目は今日子のそれに釘付けになっていた。
今日子はその視線に気付く様子もなく、高橋の繰り出す言葉に「はいっ、あっ、はいっ」と元気よく返事をしている。
”きょっ、今日子が高橋に視姦されている!”
申し訳程度にクーラーのきいているこの中で、一気に汗が噴き出してきていた。
“今日子は自分が視姦されている事に気付いていないのか?”
その答えは今日子の様子でわかった。自分が性的興奮の対象となっていることなどわかるような敏感な性格ではない。それほどおっとりと、心優しく、そういうことに関しては、無垢な女だった。
私は今日子が汚されているという腹立たしい気分になって”もう連れて帰ろう”そう決心して二人に歩みかかろうとしたとき、高橋が動いた。
湯飲みに残っていたお茶を一気に飲み干し、そのまま、湯飲みを「タンッ」と大き目の音が鳴るくらいに机に置いたのであった。世間話をしていた老人たちが一瞬振り向き、そしてすぐに話を再開させる。
目の前にいた今日子が一瞬、びっくりしたようにビクッっとしたが、その後、「あっ、はいっ」と笑顔で大きく返事をし、湯飲みを持って隅においてあるポットの元に歩き出した。
今日子が歩き出すとすぐに、高橋の視線が今日子の後姿にそそがれた。黄色いノースリーブのポロシャツの下で、白いホットパンツに包まれたはちきれんばかりの尻肉が、歩くたびにムチムチと音をたてて揺れ動く。
”きょっ、今日子がいやらしい格好をしている・・・”
なぜか私はその時初めて、そう思った。家を出て、ここに来るまではそんな事は思いもしてなかったのだが、普通の奥さんの普通の格好、ポロシャツにホットパンツ・・・それが高橋という男の目を通して見てみると、逆にセクシーな衣装よりもひどく、いやらしい格好であった。
今日子は小柄な女だ。身長は150センチくらいしかない。かくいう私も小柄で、165センチくらいだ。だから私と今日子はいつも「健司にはいっぱいカルシウムをとらせて大きくしよう」といっていた。
そして、今日子は特別に美人ということはない。人並みの顔だ。ただ、子供のような童顔で雪のようなもち肌の為、実際の年齢、31才よりも5つくらい若く見られる。本当にごく普通の奥さんだった。それなのに、今、私の目に映る私の妻は、はしたなかった。
”大山さんの奥さんはみんなのオナペット・・・身長150センチのスリーサイズは・・・バスト90センチ・・・ウエスト65センチ・・・ヒップは・・・95センチのムチムチ奥さんだ、ヒヒッ、子供のようなかわいい顔して、高橋のオナペットにされているのも知らないでニコニコと視姦されてるぞ・・・”
主人の私が、なぜだか知らないが、他人事のように、そう心の中でつぶやいていた。そして、私はその場から動けなくなってしまったのだ。
高橋の視姦は今日子が対面に戻ってくるまでそのヒップに釘付けであった。そして、打ち合わせが終わるまで今日子は高橋に目でファックされ続けたのだ・・・
その夜、私の今日子への性欲は、過去最高のものだった。いやらしく、そのムチムチな乳と尻肉をファックしてみたい気持ちで一杯だった。しかし、元々、私達の夜の営みのスケールはごく標準で、ノーマルなものであった為、私の姓に対するスタイルを変えることを今日子に見られることへの恥ずかしさから、結局、いつも通りのコースを辿った。
“ムチムチ奥さん!町中のみんなにオナペットにされてるよ、奥さんが商店街を歩くたびに店のおっさん達が振り返り、そのはしたない95センチのヒップを見て「なめやがってあの尻、ピチピチのホットパンツはいて、完全に挑発してやがる。大山のとこの息子の巨尻妻だぜ!子供みたいな顔して乳と尻ブルンブルンさせて歩いてやがる!」って言ってたぞ!この間も八百屋の親父が、奥さんが前かがみになった瞬間、強烈に突き出た巨尻を後ろからこっそり写真に収めていたぜ!”
心の中でそう叫びながら、三こすり半で射精した自分の不甲斐なさを恨みながら、昨日は眠った。
「あの、奥さんはー?」
高橋の催促に私は現実に引き戻された。それと同時に嫉妬心と、昨日の集会所での異様な興奮が蘇ってくる。
「あのっ、どちら様でしょうか?」
自分には分かりきった返事をしていた。
「高橋ですけど」
なぜか昨日のような低い物腰ではなく、邪魔くさそうな雰囲気が高橋の声にはあった。
- 2014/06/10(火) 03:53:07|
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「あっ、今日子は今、外出していますが・・・」
「帰りは何時になります?」
「いや、ちょっと・・・遅くなると思いますけど・・・」
「困ったな、もう」
怒っているのが分かるような声で、高橋がため息をもらした。
「あの、どういったご用件でしょうか?」
なぜか私のほうが下手になっている。
「いやっ、ちょっと早急に打ち合わせておかないとならない事がありましてねぇ、とにかく、明日そちらにお邪魔すると言っておいて下さい」
私の中で、言い様のない気持ちが一気に持ち上がってきた。
「えっ、明日ですか?月曜日ですか?」
「そうです。時間がないもので」
「あっ、そうですか・・・それで何時ごろ・・・」
「わかりません。私も仕事があるのでその合間にササッと行って、ササッと終わらせるつもりです」
「あぁ・・・はい、分かりました。伝えます」
「はい」
その一言でガチャリと電話は切れていた。
体のラインに沿って張り付いている真っ白なTシャツに、これまた今にも尻部分が張り裂けそうなピンクの膝上5センチのタイトスカート。
それが月曜日の今日子の服装であった。朝起きてその姿を見た時、私は腹が立ち、異様な興奮で心臓がバクバクし始めた。
それは朝食を食べる時も止むことは無かった。この服装の今日子を今まで何度も見たことがある。しかし、今までと今日とでは感じ方がまったく異なっていた。
“昨日、高橋が来るって言ってあるのに、なんというスケベな格好なんだ!私が戻ってくるまでに奴が上がり込んで来るかもしれないんだぞ!そんな事だから、近所の連中にオナペットにされるんだよ!大山のとこの息子の恥知らず巨尻嫁ってオナニーされるんだ!”
子供を抱いてあやしている後姿を見ながら、心の中で私は今日子の事を罵り続けた。
“あぁ・・・歩くたびに95センチの恥知らずヒップがムチッ、ムチッと鳴いているぅ!ぶっ、ブラジャーの線がムチムチの背肉に押されて・・・スケスケじゃないか!
このっ、スケベッ!スケベ人妻!!”
私は倒錯の世界をさまよい続けた。
「お父さん?今日はゆっくりしているのねぇ?」
現実に帰り、時計を見ると出掛ける時間を過ぎていた。
「あぁ・・・行ってくる」
ふらふらとリビングを出て玄関に出た。
「ちょっと、大丈夫?あなたフラフラしてるわよ~」
ニコニコ笑う今日子の顔を見て、私の口から言葉が出そうになった。
“ちょっと、その服装はまずいんじゃないか?今日、高橋さんが来るんだから・・・もうちょっと・・・”
やっぱり言っとこう・・・そう思った途端、玄関の呼び出し鈴がけたたましい音を立てた。
「ピンポーン!ピンポーン!!」
「は~いっ、ちょっとあなた、玄関開けてぇ」
私の体全体から汗が一気に噴き出してきた。
“もしや・・・もう、来たのか?”
次の瞬間、外からドアのノブがガチャガチャと回され、引かれたドアがドンドンッと音を立てた。
呆然と立ち尽くす私の背に今日子の声が届く。
「あなた?開けあげてっ」
「あっ、あぁ・・・」
力なく鍵を外し、ドアを押しやるとそこにはやっぱり、高橋が怒った顔で立っていた。
- 2014/06/10(火) 03:53:58|
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「あっ、高橋さんっ!昨日はどうもすみませんでした~!留守にしてて!」
と、今日子はペコリと頭を下げた。
「昨日、午後から集会所で打ち合わせって言ってたのお忘れでしたか?」
口元に笑みを浮かべながら高橋が言った。左手には、なにやら大きく膨らんだ紙袋を下げている。
「えっ、そう・・・でしたっけー?」
眉をひそめた今日子の目線が、昨日のことを思い出すように宙を泳ぐ。
「えぇ、お別れする際に・・・」
「・・・そうですかっ、私、忘れてしまっていたようです、すみませんでしたぁ!」
元気よくそう言ってまた、今日子が頭を下げる。
“本当にそんな約束があったのだろうか?”
今日子は別に忘れっぽい性格ではない。約束事を忘れるような事は、今までもそうそうなかった。恐らく、今日子にも自分が約束を破ったという確信は持ってはいないだろうが、元来、人を疑うという事のない、純な性格のため、高橋の言ったことを真に受けてしまったようで、すまなそうな顔をしている。
他の男にペコペコと頭を下げている妻の姿を見て、またあのなんとも言えない感情が噴き出してきた。怒りと、異常な興奮・・・心臓が壊れんばかりの速さで、脈を打つ。
「あっ、高橋さんっ、どうぞお上がりください!」
「はい。すいません御主人、お邪魔します」
靴を脱ぎ捨て、高橋が玄関を上がる。
「じゃあ、あなた、気をつけて!」
そう言って、今日子は子供を抱いたまま膝をつき、空いた手で高橋の靴を揃えなおし始めたのだ。その後ろで高橋が、今日子のその様子を見て、ニヤッと口を歪めたような気がした。
“あぁ・・・今日子が・・・高橋の言いなりに・・・ブッ、ブラジャーの線と、そんな・・・巨尻を高橋に突き出すように命じられて!この、スケベ!・・・オオッ、オナペットママ!”
「さぁ、どおぞぉ!」
そんな私を無視して、今日子が先立ってリビングに入っていく。恐らく、客としてやってきた高橋に失礼がないように、気を使って最優先しているのだろう。
そして、高橋がその後姿を眺めながら、リビングに姿を消そうとした瞬間、左手にぶら下げていた紙袋の片方の手綱がはずれ、こちらに向けて口を広げた。
なにやら、ゴチャゴチャと入っているようで、私の視界から消えるギリギリの所で確認できた物は、真っ黒い色をしたビデオカメラのような物だった。
会社のデスクに腰を下ろしても、私の異常興奮は一向に治まる気配はなかった。
“あのビデオカメラは一体何なんだ!打ち合わせに必要なんかないだろ!高橋の奴、あのビデオカメラで・・・きょっ、今日子のブラ線を盗撮する気だな!そっ、そして、今日子の目を盗んで・・・洗濯カゴの、きっ、近所の奥さんの、夏場のムレムレの、洗濯前の恥ずかしいママの、パッ、パンティーを盗み撮りする気だ!!!”
私の妄想は一日中、続いた。
“高橋の狙いは分かっている!それは、今日子の恥知らずな95センチヒップだ!なにかと言い訳つけて、きょっ、今日子の後ろに回り込み、タイトスカートが今日子の、ケッ、ケツのでかさに負けてバリィー!と破ける瞬間を待っているんだ!私がこうしている間もずっとカメラ片手に狙ってやがるんだ!わざと何かを落として、奥さん、ちょっとそれ取ってください、とか言って、子供を抱いたまま前かがみになった、無防備な目の前にあるいやらしい大山今日子のヒップを撮りまくる気だ!”
今日子にそれとなく聞いてみるしかない・・・
一体、高橋とどんな話をしたのか?あのビデオカメラは何だったのか?
家に着くまで、居ても立っても居られないやきもき感が、まとわり付いて離れなかった。
玄関の鍵を開け、ドアを引いた途端、ガリッという金属音に私は驚かされた。
“!?”
ドアの隙間から中を覗き込むと、チェーンロックが、施されていた。
“なぜだ!?”
目をむく私の前に、朝見た、きちんと揃えられた高橋の靴があった。
“まだいる!!”
無我夢中の私は、一心不乱に玄関のチャイムを鳴らしていた。
「ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン」
「きょっ、今日子~!」
と、私は近所に聞こえないくらいの大きさの声で家の中に向かって叫んだ。
「はっ、は~い!いっ、今!・・・イキますーーー!!」
今日子の大声が、リビングのほうから飛んできた。いつものようなノンビリとした口調と違い、切羽詰ったような言いぶりが私を不安のどん底に落とし入れた。
“今日子!・・・”
呆然と玄関前で立つ、私の目前のドアが開けられたのは、それから5分も経った後だった。
「ごめんなさい~!ちょっと、健ちゃんにてこずっちゃって!おっ、お帰りなさい!」
健司を抱き、姿を現した今日子は、ひどくあたふたした様子に私には映った。息が荒く、大きい呼吸を繰り返している。ショートカットの髪の毛は、濡らしたようにベトベトで、前髪が束になって額に張り付いていた。
「今日子・・・一体どうしたんだ・・・」
「けっ、健ちゃんが・・・グズッて、しょうがなかったのよ、ねっ、ねぇ健ちゃん・・・」
そう言って健司をあやしながら、今日子は目を伏せた
「そうか・・・で、この靴・・・」
きちんと揃えられた高橋の靴を眺めながら、私がつぶやいた時、リビングのドアがスッと開き、高橋が姿を現した。
「たっ、高橋さん、忘れ物を取りにいらっしゃったのよ!朝、帰る時、忘れ物をなさって・・・」
「奥さん、どうもすみませんでした。それでは、よろしくお願いします。ご主人、お邪魔しました・・・」
そう言いながら靴を履き、高橋が出て行った。大事そうに、紙袋を抱えながら。
- 2014/06/10(火) 03:54:58|
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“明らかに、おかしいじゃないか!”
私はリビングに入った。
手が震えている。怖かった。何があったのだ?何かがあったのだ、今日子と高橋の間で。
玄関がチェーンロックされた私の家の中で、居るなんて思ってもみなかった高橋と、チャイムを押してもなかなか出てこなかった今日子に、あたふたと狼狽したまま、出てきた今日子・・・
“今日子!私の今日子!いつも私の為にガンバッてくれている今日子が!かっ、可哀想に・・・何があったんだよ、今日子!”
とにかく問いただすしかない。今日子が泣き出してしまうかもしれないが、守れるのは私だけだ。
“ごめんよ、今日子・・・私がどうかしていたんだ。高橋の企みに気付いていたのに、ほったらかしにして!今日子はいつもの、今日子だったじゃないか!恥知らずなんかじゃない!恥知らずな事なんかした事ない!スケベなんかじゃない!スケベなことなんか言った事もない!只の、普通の主婦だったのに・・・”
今日子がリビングに入ってきた。
「あなた・・・ごめんなさいっ!」
そう言いながら子供を私に押し付け、深々と頭を下げた。
「きょっ、今日子・・・」
「夕御飯の支度、まだっ!」
と、今日子は冷蔵庫に向かって走り出していた。呆然と立ち尽くす私を尻目に、冷蔵庫から食べ物を取り出しながら、言葉を続ける。
「もう、健ちゃん、大変だったのよぉ!お医者さん行ったりで、一日中あたふたしちゃった!」
「えっ?・・・」
「お昼に抱き上げたら、体が熱くって、もう、怖くなってお医者さんに駆け込んだの!でねっ、お薬もらって帰ってきたんだけどさぁ、さっき、健ちゃんが咳き込んだのよ!私、もうびっくりしちゃって、でもっ、もうこんな時間病院やってないから、どうしようってなってたら、あっ、その時丁度、高橋さんが忘れ物を取りにいらしてたんだけどぉ、電話で聞いてみたらって高橋さんに言われて、もうっ、急いで電話して症状を説明していたら、あなたが帰ってくるし、もぅ、慌てちゃった!で、お医者さんが言うには、全然心配ないんだって!よかった、健ちゃん!」
いつもと寸分違わぬ妻が、そこにいた。
私は言い様のない脱力感に見舞われ、リビングの椅子に腰を下ろした。腕の中で子供がご機嫌な顔をしてこっちを見ている。
“全部、私の一人よがり妄想の勘違いじゃないか?”
現に、今日子はいつものように振舞っている。振舞っているというより、いつもの今日子そのものだ。
“もし、高橋に何かされていれば・・・”
こんな態度を取れる玉じゃないことは私がよく知っている。今日子は暴力的というか、ハードなシーンはからっきしダメな方で、テレビでそういうシーンがあってもすぐに目をそらし、「終わった?終わったぁ!?」と、聞いてくる。もし私が考えるようなことが少しでもあれば、そのダメージで今でも震えて、泣いているに違いない。
“何もなかったんだ!俺の考えすぎだったんだよ!”
そう思い直し、私はその確認作業に入った。
「なぁ?高橋さん、何忘れたんだって?」
「シャープペンシルよ!テーブルの下に落ちていたの!」
「高橋さん、ビデオカメラ持って来てただろ?あれ、何だったんだい?」
「えっ?あぁ、・・・実はさぁ、あれねっ」
今日子が料理を持ってリビングにやって来る。
「今度、習字教室の風景を撮りたいんだって!ところがね、高橋さん、使い方知らないんだって!で、教えてくださいだって!あんなの、簡単なのにねぇ。結局、それが一番知りたかったんじゃないの?・・・その後、10分くらい話して、帰っていったもん」
私は目の前で御飯を食べる今日子の顔を凝視した。
“普通の奥さんじゃないか”
今朝、あれほどいやらしく見えた服装も今は普通に見える。スカートにしたってミニではない。どこの奥さんも履いている普通のものだった。体つきだって、ポッチャリしているだけの事だし。
顔も人並みの顔だ、別に美人というわけではない。子供のような幼い顔と、張りのあるもち肌で、幼く見えるが、もう30才だし、実際は若くない。
“高橋にしたって・・・”
どこにでも居るような普通の奥さんに対して、どうこう言う物じゃ、ないだろう。今日子より欲望を刺激するような女性は、どこにでもたくさんいるじゃないか。
大体、不倫とか、レイプとかそうそうある物じゃないだろ?そんな物、普通にしてたら巡り会うことなんか、ない!そんな物、テレビの中の話だ。
なぜか、私はどうかしてしまっていたのだろう。ほら、いつもと同じ我が家の光景じゃないか・・・みんな、いつも通りじゃないか・・・
風呂にも入り、私は完全に平常心を取り戻していた。テレビの番組にも夢中になれている。
今日子が風呂から出てきた。
「今日は疲れたー!パパ、先に寝るね、おやすみぃ!」
そう言いながらリビングを出ようとする。
私は、あっ、と思い出し、今日子に声をかけた。
「そうそう!今日、帰ってきたら玄関のチェーンロックがかかっていたけど、どうしたんだい!」
ドアに手を掛けていた今日子の動きが止まった。
「・・・・えっ?あっ、・・・あれねぇ、・・・・さっ、最近、・・・この付近に不審者が出るんですって!高橋さんが、忘れ物取りに来たときに、そう言って、用心した方がいいって、・・・そっ、それで念の為に、かけておいたのよね!」
「・・・ふ~ん」
そう言って私は再びテレビに夢中になった。
- 2014/06/10(火) 03:55:46|
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8月に入った。暑さが全開となって、町中を駆け巡る。
あの日から4日、経過していた。別に今までと変わりない毎日だ。只、あの日以来、今日子とのセックスはない。体調があまりよくないらしく、昨日、迫ってみたが断られた。
元々、付き合っていたときから、あんまり求めると助平と思われて、嫌われるのが怖かったため、あんまりセックスに関心がないように振舞っていた。それは結婚してからでも同じ事で、私のそういうイメージが壊れるのを恐れ、今までどおりだった。大体、セックスのペースは週1.5回ペースで、私が迫ったり、たまには、今日子のほうからくることもあった。
正直、昨日したかったのだが、無理強いをせず、夜中にこっそり起きだして、一回のリビングのテレビでアダルトビデオを見て処理した。
今日は金曜日、私の会社は創立記念日で休みだ。昼近くまで寝て、起きた。今日子は隣のベッドでまだ寝ている。健司の夜鳴きが激しかったからだ。その健司もこれまた今日子の隣のベビーベッドで寝ていた。
“今日も外は暑いだろうな・・・”
そう思い、寝室の窓のカーテンを開ける。一斉に日差しが差し込んできた。ふと、前の通りを見下ろしてみると、家の前に一台の小型トラックが止まっていた。
“んっ!?宅急便?”
途端に、下から玄関のチャイムが鳴り響いてきた。
“やっぱり”
私は寝室を出て、階段を下りた。は~いと返事をしながら玄関の鍵を外す。
「はい・・・んっ!?」
玄関前には、誰の姿もなかった。そればかりか、さっきまで止まっていた宅急便の車も見当たらない。
“あれ?荷物じゃなかったのかな?”
そう思っていると、玄関横の郵便受けに何やら突っ込まれて、半分はみ出しているものを見つけた。手にとって見ると、さっき止まっていた車に描かれていた名称ロゴと同じものが印刷された紙袋だった。
“やっぱり荷物じゃないか・・・”
それを持ってリビングに入る。
“今日子宛にか・・・”
ここの住所、そして受け取りの欄に今日子の名前が入っている。
差出人は東京の方からで株式会社「小学アイドル」となっていた。
そして、品名の欄には「嗜好品」となっている。
“なんだこりゃ?コーヒーかな?”
そう思っていると、パジャマ姿の今日子がリビングに入ってきた。
「なに?」
「あぁ、荷物・・・今日子宛・・・」
「えっ?私、何か頼んだっけかなぁ?」
荷物を受け取り、そのままキッチンの方に歩いていく。そして、冷蔵庫の中から麦茶を取り出し、それを飲みつつ、紙袋を開けていった。ビリビリとガムテープを破り、中を覗き込む。そして、しばらく中を見つめた後、その袋を持ったまま、こちらに引き戻り、私をスルーしてそのまま、リビングを出た。トントントンッと階段を上がる音が、かすかに響く。
“健司を連れに行ったのかな?”
そう思った私の頭の中に、疑問が浮かび上がった。
“あれっ?荷物の受け取りのハンコ・・・いるんじゃなかったっけ・・・確か・・・いるよな?”
しばらく考え込んでいると、今日子が健司を抱えて降りてきた。
「なぁ、あれ、何の荷物?」
「えっ?・・・あぁ、あれ・・・化粧品!買っちゃった!」
ちょっと申し訳なさそうに言いながら、テレビ前のソファーに座っている私の隣に腰を下ろした。
「あのさぁ、宅急便ってさぁ、受け取りハンコいるんじゃなかったっけ?」
「えっ?そりゃあ、そうよ・・・」
「でも、さっきの荷物、郵便受けに突っ込んだまま、宅配便行っちゃったけど・・・」
「そっ、・・・あぁ、そういう会社もあるわよ、かっ、会社によって違うみたい。ねっ、ねぇ、今日、駅前に買い物行こうか!パパ!」
「・・・うん、いいけど・・・」
私は今日子の様子に何か違和感を感じた。
「今日子、まだ調子悪いのかい?」
「えっ!?どうして?私、何かおかしい?行くでしょ?買い物!健ちゃん、行こうね~買い物!」
そう言って今日子は健司のほっぺたにチューをした。
その夜は、さんざん今日子の買い物に付き合わされて、疲れて熟睡のはずだった。
ふと目が覚めてベッドの照明を付ける。壁時計を見ると、朝の三時だった。
“ノドが渇いたな・・・麦茶でも飲みに降りるか・・・”
私はベッドから降りた。
ふと隣を見ると、今日子のベッドも空になっている。
“あれっ、今日子も・・・下にお茶でも飲みに行っているのかな?”
私は寝室を出た。出るとすぐに階段がある。廊下の明かりをつけた。
「わっ!!」
階段に明かりが当たった瞬間、私はびっくりして声を出した。
「きょっ、今日子!」
今日子が、階段の横壁に寄りかかるようにしながら、半分くらいまで上がってきているところだった。
「どうしたんだい!電気もつけないで!」
「あっ、・・・ビッ、ビックリした・・・パッ、パパどうしたの?・・・」
「おっ、俺は・・・お茶を飲みに、下へ・・・」
「あっ、・・・そう、・・・私も!暑いとノド渇くねぇ!」
そう言う今日子の右手に、なにやら黒い物が見えた。私の視線に気付いたのか、今日子がサッとそれを後ろに隠す。
“ビデオテープ?”
今は隠れて見えないが、多分、そうだろう。なぜ、そんな物を持っているのだろう?持って上がってきても、2階にはデッキもテレビもない。テープはみんな、テレビ台の中に、しまってあるのに・・・只、私のアダルトビデオだけは違う。それは、寝室の押入れの奥のほうにしまってあるからだ。今日子に見つからないように・・・
「じゃっ、じゃぁ、私はこれにて!失礼!」
おどけながら、そう言って私の横を通り、寝室に入る。
“ビッ、ビデオテープを何処へ!?何のビデオ?”
私は気になり、寝室のドアをちょっとだけ、開けて中を伺ってみた。
壁際のタンスの前に今日子がしゃがみこんでいる。一番下の引き出しが開いていた。そこは今日子用の衣類が入っており、下着類もその段だった。ゴソゴソと手を動かした後、立ち上がり、すぐさま自分のベッドに飛び込んだ。
それを見届けた後、私はゆっくりドアを閉めた。
“あのビデオ・・・下で、今まで見ていたのか?”
階段を下りながらそう考える。リビングに入り、私はテレビの前に歩を進めた。テレビ台の中に収まっているビデオデッキを触ってみる。それは、燃えてるように熱かった。
“やっぱり、あのビデオを見ていたんだ・・・あれは一体なんのビデオ?私に隠したというのはどういう事だ?・・・今日、来た変な荷物・・・あれも、今日子が上に持って・・・変な宅急便・・・あっ!!”
その時、わたしの頭の中からとんでもない記憶が蘇ってきた。
“この間、・・・土曜日に、あの集会所で、その中の話で・・・確か、あいつと、自己紹介した時に、その時に、あいつが・・・運送会社に・・・勤めてるって!!・・・あぁっ!・・・あいつ!・・・家に来たときに、ビデオカメラ持って・・・あの日の!!!”
しばらく忘れていた、高橋の顔が脳裏に蘇ってきていた。
- 2014/06/10(火) 03:56:37|
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寝室に戻り、ベッドに潜り込んでから、そのまま寝ずに、私は朝を迎えた。その間、何度こっそり、ビデオテープを抜き取って、リビングに下りようと思った事か。だが、今日子に見つかってしまっては、という気持ちから、結局、実行できなかった。今日子が眠り込んでいる確信などなかったし、もしそうだったとしても、子供が暴れだしたらおしまいであっただろう。私はベッドの中で考え続けた。
“あぁ・・・一体、どうなっているんだ・・・今日子と高橋の間に、何かがあったのか・・・私に秘密の何かが・・・”
とにかく、今日子があのビデオテープの中身を、私に知られたくないのは確実だ。という事は、見られたら今日子が困るのも確実だ。私は、今日子が困るようなことはしたくない。このまま知らん振りしてほって置くのか?当然、それはできない。月曜日、運送会社に勤める高橋が、ビデオカメラ片手にやってきた。私が帰った時にも家の中にいて、そして、玄関にはチェーンロック、出迎えた今日子の狼狽した様子。
しかし、その後の今日子はいつもの今日子、高橋にちょっとでも、何かされたのならば、あんな態度は取れるはずもない。それに、その時の事情は今日子からきちんと聞かされている。何かあったのか?何もなかったのか?私の判断は後者だった。
それから昨日、妙な宅配便が届いた。高橋は運送会社に勤めている。その晩、今日子はこっそりと、あるビデオを見ていた。そしてそれを私から隠す。
“アダルトビデオ?・・・”
今日子が興味半分に関心を示し、通販で注文してみた。そして、何か秘密の配送方法があって、受取人が顔を見せないで済むような受け取り方法。ちょっとした冒険心で、私が寝ている間に見てみる。そして、その下品さに嫌気がさして、後悔している。
“高橋は本当に運送屋勤務って言ってたっけ?”
そんなこと言って無かったような気がしてきた。言っていたとしても、運送屋と言えば、普通、トラックの運転手の事であろう。高橋はトラックの運転手だ。
とにかく、どうしてもあのビデオテープの中身を見たかった。それですべてが分かる。また、私の杞憂に終わるのだ。どうも最近、いらぬ事をよく考えてしまう。こんな幸福な毎日なのに。やさしく、元気な妻がいて、かわいく、元気な子供がいる。今日子が、他の男と・・・なんてことになったら、えらい事じゃないか。この毎日が崩れ去ってしまう。今日子に限って、そんなことは有り得ないが。もし、そんな事になったら、私は、戦う。今日子と、健司と、この家を守るために。相手が誰であろうとも、その覚悟はいつでもある。
“今日子は私に何を隠しているんだい?フフッ、どうせ、子供の好奇心みたいなものだ”
とにかく、あのビデオが見たい。そうすれば、私のこの一抹の不安も、消え失せる。
「やっぱり、寂しいと思うよぉ。毎日でも会いたいんじゃない?」
「そっかー、こっちに気兼ねして、電話で催促するわけにもいかないもんねぇ・・・」
「行ってあげなよ、親父もお袋も、飛び上がって喜ぶよ」
「えっ、今日?これから?」
「うん・・・何か用事あるのかい?」
「・・・ううん、そうね!こんなに近いもんねっ、行こうっ、あなたは?」
「あぁ、・・・ちょっと、仕事持って帰ってるんだ。それやらないとなぁ・・・」
「明日の日曜日にしたら?」
「いや、結構たまってるんだよ、これが・・・」
「そっかー、じゃ、健ちゃんと行ってくるっ」
「そうしてやってくれ、晩御飯も食べてくるといいよ。こっちは適当にやっとくからさっ」
「じゃあ、行ってくるっ」
「あぁ、車に気をつけてな!健ちゃん、バイバイ!」
両手に子供を抱え、育児セットの入ったリュックを背負いながら、今日子は出て行った。時間は午後一時を過ぎたとこだった。
玄関ドアが閉まると同時に、階段を駆け上がる。寝室に入って、タンスに向かった。
“一番下の段だったな・・・”
私はしゃがみこんで、ゆっくりと引き出した。
今日子の下着類が三分の一くらいを占めている。イエローの物が多かった。今日子はその色が好きなのだ。下着コーナーを掘り返してみる。
“あった・・・”
コーナー隅にひっそりと、それはあった。やはり、ビデオテープだった。手にとってみる。ラベル類が一切貼られていない。普通、アダルトビデオでもそれは付いている。
“裏ビデオ?・・・”
とにかく、見たら分かるのだ。早いとこ確認して楽になりたい。そしてその後、駅前まで出て、今日子の好きなお菓子を買って来るのだ。今日子が帰ってきたら一緒に食べる。
これまた駆け足で、リビングに飛び込み、テレビ前のソファーに腰を下ろす。テレビをつけ、デッキにテープを差し込んだ。一旦、立ち上がり冷蔵庫から麦茶を取り出しにいく。コップに移し、戸棚からクッキーを取り出した。
“まだ時間もあるし、アダルトだったら、ちょっと、楽しむか・・・”
変な期待が私を興奮させた。クッキーとお茶をローテーブルに置き、もう一度ソファーに座りながら再生ボタンを押した。
そして、それは始まった。
「あっ、どうです?映ってますか~?」
リビングのテーブル椅子に座り、子供を抱いたまま、空いた右手でピースサインをつくる今日子の姿が映し出された。対面の席にカメラを持った高橋が座っている。
「あっ!映ってます、映ってます!よかったぁ・・・これで一安心ですよ!健ちゃ~ん」
「ほら!健ちゃん、高橋のおじちゃんがビデオに撮ってくれてるよ~。ワ~イ、うれしいね~!」
今日子が健司の手を取り、ビデオカメラに向かって手を振らせる。
「あぁ、これでばっちりですよ!」
カメラが部屋のあちこちを捕らえる。高橋が立ち上がり、窓際に移動した。窓を開け、庭に出る。そして、外の景色をあちこちと撮り始めた。
「結構、綺麗に撮れるものですねぇ!あっ、これで・・・ズームかぁ!」
しきりに感心しながら、声を張り上げている。
しばらくそうした後、高橋がリビングに戻ってきた。そして再び、今日子の対面に腰を下ろす。カメラがまた、真正面に今日子を捕らえた。
「イヤ~、実際やってみると簡単なものですねぇ?しかし、こうやって構えてみると、何かカメラマンになったようですよ!」
「ですよねぇ!私もこの子が生まれた時から何かにつけてビデオに撮ってますけど、あっち向いて~とか、こっち向いて~とかって気分はカメラマンですもん!」
「じゃぁ、ちょっと慣らしついでに奥さんのインタビューでも撮りたいな!」
「エェッ!?、高橋さん、もう~、なに言ってるんですかぁ?」
「いいじゃないですか、ビデオカメラが使えるようになってうれしくてしょうがないんですよ!忘れないように完璧に覚えておかなくちゃ!奥さん協力してくださいよう」
「そうですかぁ?」
「お願いします!」
「はぁ・・・」
「じゃあ、まず、お名前をどうぞ!」
一瞬、今日子が恥ずかしそうにうつむき、意を決したようにカメラに向き直った。
「おっ、大山今日子ですっ!」
そう言ってカメラに向かって手を振って見せた。
「お歳は?」
「えっ!ちょっと・・・それは、恥ずかしい・・・」
「そんな、いいじゃないですか~、まだ言えない年じゃないでしょう?さっ、どうぞ!」
「えっ、とっ、年は・・・30才です、やだ、恥ずかしい・・・」
笑いながら、顔を赤らめ、うつむく。
「ダメダメッ!カメラ見て、奥さん~」
「あっ、はいっ・・・」
高橋の声に従うように、カメラに向き直る。
「イヤ~、とてもそんな風に見えませんよ、顔が幼いから小学生みたいですよ!」
「ちょっと!それは言いすぎですよ~」
「そんな事無いですよ、こうやって見てると子供が子供を抱いているように見えますよ、ヘヘッ、じゃぁ、ご主人の名前と、お子さんの名前をどうぞ!ちゃんとカメラ見てね~」
「・・・主人の名前は、大山、忠31才です・・・子供は一人で、大山健司、健ちゃんです!1才で~す!」
また、健司の手をとり、カメラに向かって手を振らせる。
「おっと!」
そういう高橋の声がして、カメラがブレた。
「部品を落とした!」
そう言った時には、ビデオカメラの映像がテーブルの下を映し出していた。すぐさま、対面に向けられる。そして、ピンクのスカートに無理やり押し込められた、ブリッブリの腰回りとムチムチに発育した太もも、ふくらはぎが飛び込んできた。
「だっ、大丈夫ですか?壊れたんですか?」
今日子の声が飛んでくる。
「えぇ、大丈夫ですよ、ヘヘッ、コレだよ、コレ!凄い!すごいですよ、奥さん!」
カメラが今日子の下半身を捕らえて離さない。その中心にはピンクのスカートに影となったVゾーンが、ムチムチの太ももに挟まれて、申し訳なさそうに顔を出している。
「ありました?探しましょうか?」
カメラの前で今日子の尻が浮いた。その瞬間、カメラが持ち上がり、再び今日子の上半身を捕らえた。
「はい!奥さん、カメラ見て~、大山今日子さ~ん!ほら・・・こっち見て!!」
高橋が声を張り上げた。
「あっ、はっ、ハイッ・・・」
びっくりしたように、ビデオカメラに向き直る。というより、高橋の顔を覗き込んだという方が正解かもしれない。
「じゃあ、インタビューの続き、いきましょうか!」
「えっ、えぇ・・・」
カメラを見たままの今日子の表情が曇った。
「その前に、奥さん、健ちゃんベビーベッドに移しましょ?おねむのようですよ」
「・・・あっ、じゃあ今日は、この辺で、私、これから・・・」
「ま~だいいじゃありませんか!もうちょっとで終わりますから!早く、早く!」
「はっ、はぁ・・・」
そう言って今日子が席を立ち、リビングの隅にあるベビーベッドに向かう。その後姿をビデオカメラが捉えた。
「ヘヘッ、ヘヘヘッ、ブラ線丸見え!ケッ、ケツが歩くだけでブルンブルン!・・・この、スケベ!!」
今日子にはギリギリ聞こえないくらいの声で高橋が罵声を吐いた。
「はいっ、早く戻って!座って!」
「・・・えぇ」
また今日子が席に付いた。それと同時に目線をカメラに合わせる。さっきからしつこく高橋に言われているせいか、知らぬ間に、癖になってしまった。
「はいっ、小学生アイドル、大山今日子ちゃんの独占インタビュー再開!」
「そっ、そんな、高橋さん・・・」
「ジョ~ダンですよお、奥さん、ただの遊びじゃないですか?どうしたんですかぁ?じゃぁ、小学生アイドル、大山今日子ちゃん!スリーサイズをカメラに向かってどうぞ!」
「ちょっ!ちょっと!それは・・・高橋さんっ」
「どうしてですか~?アイドルのビデオじゃ当然でしょうが!僕はねぇ、将来プロカメラマンをめざしているんですよ!その為の予行演習に協力してくださいよぅ?只の遊びなんですから!でしょ?はい!スリーサイズ!」
「でも・・・」
「バストは!!」
「・・・・・」
「何センチ!!」
「・・・・・」
「言って!!」
「・・・きゅ、90センチです・・・」
消えるような声でそうつぶやき、今日子はまた、目を伏せた。
「ほらぁ!目を伏せない!声聞こえないよ、今日子ちゃん!もう一回!ビデオカメラ見て、いつものような元気な声で!奥さん!言って!!!」
「・・・バストはっ!きゅっ、90センチですっ!!」
「はい~!いいよ~、次!ウエスト言ってみよ!」
「あぁ・・・ふっ、太いんですぅ・・・」
眉間にしわを寄せ、カメラの向こうの高橋に懇願するように今日子が言った。
「そんなのご近所のみんな知ってるよぉ!どうせみんなにバレてんだから!もう一緒!はいっ、言って!いつものように元気よく!言って!ウエストは!!」
「あぁ・・・ろっ、65センチですぅ!本当ですっ!!」
「はい~!よく言った!そんな恥ずかしいことよく言った!次はお待ちかねのヒップいってみよーーー!小学生アイドル、大山今日子ちゃん!言って!!」
「ダッ、ダメですぅ・・・こればっかりは、だめですぅ!一番、気にしてるんですぅ・・・」
「な~に言ってんの、奥さん!奥さん最大のチャームポイントじゃぁないか!こっちはこれから、そのヒップでプロモーターに売り込んでいかなきゃならないんだよ!アイドルの世界は厳しいんだよ!奥さん!町内ナンバーワンの巨尻奥さん!はいっ!自慢して!!みんなの前で!言って!!!」
「あぁ・・・ヒッ、ヒップは・・・きゅっ、95センチですぅーーー!!みっ、みなさん!ごめんなさいぃ!!」
そのまま今日子はワッと両手で顔を覆い、テーブルにうつ伏せた。
「・・・この、スケベッ!!小学生アイドルのくせして!なっ、なんて事言うんだ!おっ、おいっ!!ドスケベッ!!!」
ビデオカメラが今日子を捕らえたまま、すぐ傍まで高橋が歩んでいく。そのまま空いている左手でショートカットの綺麗な髪を鷲?みにした。
「はい!その顔カメラに見せて!!ママッ!!!」
今日子の顔がテーブルから引っこ抜かれ、上を向かされ、アップになる。大きな両目からは涙がツッーと流れ出ていた。
「やっ!止めて下さい!こっ、怖いっ、もう、帰ってくださいっ!」
「そうはいくかっ!このスケベママがっ!今からボコボコにしてやる!大人しくしろっ!!」
「イヤー!!いっ、痛いっ!助けてっ!!」
今日子が必死になって、両手で高橋の胸を押すが、今日子の髪の毛を鷲?みにした左手だけの力で、引き寄せて、離さない。それを右手のカメラが伸長差30センチはあろう上空から見下ろして、捕らえていた。
「しょ~がねぇなぁ!ちょっと、・・・大人しくさせるか!!」
高橋がそういった瞬間、画面がぷつりと消え、真っ黒になった。
そして、その暗闇から、見覚えのある文字が次々に浮かび上がってくる。
大山今日子・・・
専業主婦・・・
30才・・・
B90 W65 H95・・・
平成○○年7月30日 自宅にて撮影・・・
何かアダルトビデオのオープニングタイトルのようなそれが、テレビ画面いっぱいに広がる。
そしてそれが段々と消えかかった時、私は震える手でビデオの停止スイッチを押した。
“きょっ、今日子が・・・今日子がこんな事・・・あの日、こっ、こんな事が・・・やっぱり、あの日・・・今日子が、高橋に・・・それなのに、あいつ・・・気丈に、私に・・・こんな、後なのに、・・・私に、悟られまいと、・・・気丈に、振舞って・・・小学生アイドルだって・・・スケベママだって・・・高橋に、いっ、隠語をさんざん言わされて・・・怖がりの今日子を脅かして、あぁ・・・これから、大人しくって・・・この、ビデオの先、今日子は・・・無事に・・・俺の今日子は・・・止めさせないと!・・・この・・・先は・・・”
いつからかは知らない。私の右手は、ずり下げたブリーフの間から突き出たペニスを、ゆっくりと、じらすようにこねくり回していた。
そして私は、再び、震える手で、再生ボタンを押した。
- 2014/06/10(火) 03:57:36|
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真っ暗になったテレビ画面から映像が蘇った。
いきなり、ベビーベッドの中で半寝の健司が、映し出されている。真上から見下ろすように捉えていた。
「子供って・・・かわいいよなぁ・・・、まさしく天使だよ!俺も子供ほしいな、こんなの見てるとさっ、こんなかわいい子の為なら、何だってできるよ、何振り構わず、ねぇ・・・今日子・・・さんっ!!」
カメラが思いっきりブレた。高橋の手の動きについていけなかったらしい。カメラの中で、映像が落ち着いたとき、今日子の姿が映し出された。
ダイニングテーブルの横で、さっきまでと同じテーブル椅子に座っている。体は正面を向いているが、顔はソッポをむいて、髪の毛に隠れて、見えない。
「はいっ、奥さん、こっち見て~!」
カメラがドンドン近づいてきた。椅子に座る今日子の全身が、フレームすれすれになった所で、ピタリと止まる。
今日子は、椅子に、座・・・らされていた。
紫色した、野太い組紐が、真っ白いTシャツの上から、今日子の上半身を、がんじがらめにしている。重みに耐え切れず、釣鐘型の今日子の豊乳を上から二巻き、下から二巻き、隙間なくビッシリと食い込んでいた。下側に廻された紫色のそれは、ブラジャーと、Tシャツをつけたその下からでさえ、零れ落ちる豊乳に隠され、見えなくなっていた。
両の手は、背もたれを挟むように後ろに回され、クロスにあわせられた両手首もろとも、背もたれの棒部分に、組紐でみっちり縫い付けられている。
その下でピッチリと両足を閉じ、ピンクのスカートに押し込められた、身悶えを繰り返す下半身があったが、そこには、呪縛は、なかった。
「お母さん!こっち見て!!」
「イヤッ!!・・・イヤですっ!とっ、撮らないで下さいっ!・・・あぁ・・・どうしてっ、・・・こんなっ・・・こっ、怖い事をするんですかっ!?」
「・・・奥さんのせいじゃないか・・・」
「わっ!・・・私がっ・・・何をっ、したって言うんですかっ!!」
「商店街で、ストリップショーをしてたクセに・・・」
「なっ!?私がっ・・・いつ、そんな事をっっ!」
「・・・この町に来てから、毎日毎日、男を挑発するようなイヤラシイ服着て、商店街の中を、練り歩いていたクセして・・・」
「そっ、そんなっ!・・・私じゃありませんっ!・・・そっ、そんなっ、イッ、・・・イヤラシイ服なんかっ、わっ、・・・私、持ってませんっ!!いつも、普通の服ですっ!!人違いですぅー!!」
今日子が顔をそむけたまま、大きく首を振る。
「ヘヘヘッ・・・分かってないなぁ、奥さん・・・その・・・普通がこっちゃイヤラシイんだ!!商売女がボディコン着てたって、そんなモン、ちっとも興奮しないんだよ!どこにでもいる、普通の奥さんが、ヘヘッ、普通の服着て・・・買い物する姿、ヘヘヘッ、・・・奥さん!・・・たまらねぇ!!」
「ひっ、ひどいっ!そっ、それなら・・・私じゃなくてもいいじゃないですかっ!!よっ、・・・ヨソでやって下さいっ!あぁ・・・お願い、します・・・私は・・・許して、下さいぃ・・・」
「・・・ダメだ・・・奥さんじゃなきゃ、ダメだ、もっ、モッチモチの肌して・・・こっ、子供みたいなかわいい顔してるくせに!はっ、はしたない体しやがってっ!!・・・この、ドスケベッ!!」
「イヤですっ!!あぁ・・・そんな、イヤラシイ事、言わないで下さい!もう・・・帰ってくださいっ!お願しますぅ!!」
「分かってるって!そもそも俺は、こんな事をしに来たんじゃないんだよ、仕事上で、ちょっと研究したいことがあってさ、それを奥さんにちょっと手伝ってもらいたいだけなんだよ。それさえ終わりゃぁ、俺も急いで仕事に戻らなきゃならないんだ!それさえ済んだら、すぐ帰るから・・・とりあえず、こっち見て!まず、こっち見て!」
「・・・・」
「大山さんトコの奥さん!ホラッ!!カメラ見て!!」
ゆっくりと、今日子がカメラに向き直った。眉間にしわを寄せ、涙で潤ませた大きな目を細めながら、その奥からカメラのレンズをオロオロと覗き込む。
「はいっ、いいよ~!今日子ちゃん、おねむだけど、もうちょっと、がんばろうね!じゃあ、さっさと研究やって終わらそうよ!!・・・・さぁ、奥さん、・・・そっ、その、ムチムチの太ももと、ふくらはぎ・・・ガバッっと開いて、パッ、パンティー見せろっ!!」
「あぁっ!ひっ、ヒドいっ!!イヤですぅ・・・もう、・・・帰ってくださいぃ!!・・・」
そう言って今日子はまた、目をそむけた。
「その研究さえ済めば、とっとと帰るから!早く!奥さん!!早くっ早く!いつまでたっても俺、帰れないよ!!奥さん次第だよ!終わるも終わらないも!ホラこっち見て!!奥さん、見ろ!!」
また、今日子の顔が正面に向き直った。
「・・・あぁぅ、ひどい・・・」
うめき声を発しながら、大きく深呼吸をする。上から下から搾り出され、飛び出したバストがそれだけでブルルンと揺れた。
「・・・さぁ、奥さん・・・ムチムチパンティーを見せるんだ・・・」
「・・・・」
「・・・足を、ガバッと・・・一気に・・・思いっきり開いて・・・」
「・・・・」
「・・・奥さん・・・かわいいよ・・・」
「・・・あぁ・・・もう・・・」
「・・・見せろっ!!!」
カメラを見据え、くぅっ、と呻きながら、今日子の膝が勢い良く割れた。ピンクのニットスカートが、その太い腿に押し広げられ、一気にズリ上がる。スカートが腰元まで押しやられた瞬間、今日子の下半身は見事に、ガニ股開脚にされていた。
「ああぁ!・・・いっ!イヤラシイ!!なっ、・・・なんて事をするんだっ!!子供のクセに!このっ、・・・へっ、変態女!!あぁ・・・まっ、真っ白だ!奥さんの内太股、真っ白だ!その真っ白な太股の付け根に、いっ、イヤラシイ・・・きっ、・・・黄色の、パッ、・・・パンティーが、キツそうに・・・おおぅ!ピチピチ状態!おっ、・・・おパンティー可哀想っ!!」
くぅっ、と再び今日子が呻いた。下唇を噛み、顔をのけぞらせて、プルプルと、頬を震わせながら、泣きそうな顔でカメラを見据えている。
「よし!そのまま、・・・そのまま動くなよぅ・・・」
カメラがブレた。コトッと音を立て、ダイニングテーブルに置かれる。画面はあさってのほうを向いていた。
「いいか?そのままで待ってろよ!?ヘヘヘッ、逃げるんじゃねぇぞ!?」
出来る筈も無い事を、わざと言って会話が途絶えた。キィとリビングのドアが開く音がかすかに響き、しばらくして、バタンッとそれが閉じられた。
「ヘヘッ、奥さん、コレコレッ・・・俺が履かしてやる。オマタおっ開げたまま、じっとしてろよ!?・・・・・・・・・・・・あぁ、それと玄関の鍵、開いていたから、しっかりと施錠してきたよ!何時、変質者が進入してくるか分からないからなぁ、今のご時世は!」
「・・・あぁ、ひどぃ・・・」
「・・・よし、と・・・・・・・」
あさっての方向に向いていたカメラが、テーブル上でクルリとアングルを変えた。さっきと同じ格好をした、今日子の姿が、横向きで映る。その全身が収まった時、カメラの動きが止まった。
「ヘヘッ、ヘヘヘッ・・・」
楽しそうに笑いながら、画面上に、高橋が入ってきた。今日子の後ろに周り、背もたれをがっちり掴む。
「かわいい奥さん・・・1児のママ、大山今日子さん・・・・・ほらっ!!」
そのまま椅子ごと、今日子が90度、回転した。
「あぁ・・・また、こんな・・・」
股を全開にさせた今日子の姿が、再び、正面に捉えられる。その両足には、さっき高橋が下駄箱から持ってきた黒いハイヒールが履かされていた。今日子お気に入りの、よそ行き用ハイヒールだった。
「ほらっ、カメラ見ろ・・・」
高橋が紙袋を持って、画面の中に帰ってきた。そのまま、今日子の後ろに回る。ごそごそと袋の中を物色してから、話を切り出した。
「・・・奥さん、これ、何か分かるかい?ヘヘッ」
背後からそれは、今日子の目前に現れた。
「・・・イヤッ!そっ、そんなモノ・・・どこから・・・」
高橋が両手でそれをこねる。
ビイィーーーーーーー!ビイィィィィーーーーーーー!
太油性ペンぐらいの太さで、真っ黒な色をしたそれが、一斉に騒ぎ立てた。
ぬぅー、っと高橋の日焼けした顔が、今日子の顔、右隣に並んだ。高橋のせいで、肌の白さが一層増す。同じ様に、背後から高橋の両手が、それぞれ手前に回りこんで来る。右手には、ビィビィと鳴くバイブが、親指と人差し指二本でつままれていた。
高橋の左手が、今日子の左内股にジトッと触れた。
「ヤッ!・・・」
それまで、無残に、開脚していた両足が一斉に閉じる。
「ほらぁ!また閉じたぁ・・・おっぴろげて・・・」
内股をゆるゆるとさすりながら、高橋が促す。
「・・・・もう、お願いです・・・勘弁して下さい・・・もう、いいでしょう?研究なんて・・・終わりに・・・あっ、やっ!!」
今日子の体が、一瞬にして飛び跳ねた。顔が天を仰ぎ、白い喉があらわになる。
ぴっちり閉じ合わせた今日子の股間に、黒くて、細いバイブが滑り込んでいた。
ビィビィと高橋の手につままれたバイブが、今日子の閉じあわされた股間の中を、力なく上へ下へと移動を繰り返している。今日子は顔を伏せ、ヨワヨワしく首を振りイヤイヤをしていた。
「奥さん・・・もうちょっとで、研究は終わるんだ・・・俺の言うことを聞いてくれないと、俺も帰れないんだ・・・さぁ、俺の言うことを聞いて・・・」
急に高橋の声が聞き取れなくなった。しかし、今日子の右耳のすぐそばにある高橋の口は、小声でなにやら、つぶやき続ける。
「・・・・くぅぅ・・・」
その呻きと同時に、今日子の股がまた、開きだした。コツコツとハイヒールがフローリングの床を蹴る。そして、前回同様、これ以上ないくらい今日子の両足が、ガニ股全開された時、高橋の右手の動きが活発になった。あくまでも、ソフトに、黄色いパンティーの上をかすかに先端が、当たった状態で、バイブが上下し、円を描く。
ブィン、ブィン、ビィ!、ビィ!
その度に今日子は、硬く目を閉じ、大きく口を開けたまま、天を仰ぎ、左右に首を振り、大きくうな垂れる。閉じそうになる両足を、その度に、限界まで開きながら。
「・・・奥さん・・・声出してもいいんだよ・・・我慢しないで・・・さぁ・・・」
今日子がうつむいたまま、大きく首を振った。
「そうかい・・・じゃあ・・・」
ユルユルと太股を這っていた高橋の左手が、上に移動し、今日子のお腹をさすり始めた。手のひらだけでソフトに、撫で回す。そしてまた、手が上に動いた。
狙いを、左の胸に定めたようで、組紐にくびり出されて飛び出し、垂れた下乳をTシャツ越しに捉えた。そのままその手が上昇を始める。下から持ち上げられた左の豊乳は逃げ場なく、一緒に持ち上がっていく。右で垂れ下がっている片乳とのコントラストが強烈になった時、高橋が手を離した。
「・・・くうっ・・・」
重力が蘇った瞬間、バフンッと音を立てて、左乳がバウンドする。その乳をすぐさま、また高橋の手が捉えた。手のひらだけで、やさしく、万遍に左乳をスリスリとさすり始めた。白いTシャツと高橋の左手の間で、乾いた摩擦音がかすかに響く。カメラに向かって全開にされた股間の中心では、黄色いパンティー上をあいかわらず、黒いバイブが微妙な快感を与え続けている。高橋の指二本で、操られるバイブが、上から下へ、下から上へ、時にはクルクルと円を描きながら。
ビィーーー、ビー――、ビュル、ビュル、ジジッ・・・・・ビィ!!ビビィィィィ!!!
「・・・!!、ぁふ・・・」
乳か、股間のどちらかが、ツボを捉えたようで、のけぞらせ、大きく開けた今日子の口から声が漏れそうになった。それを飲み込み、大きく首を振る。今日子の髪が、すぐ横に陣取った高橋の顔に、パシャパシャと音を立てて、ぶつかった。
「・・・奥さん・・・いいんだよ?・・・声を出しても・・・奥さんが悪いんじゃない・・・このっ、肉が悪いんだ!・・・ご主人だって、仕方ないよと、笑ってくれる・・・裏切られたと、怒りゃしないさ・・・」
「イヤですッ!・・・ぁふ・・・いっ・・・・・」
「ご主人のこと、そんなに愛しているのかい?・・・・たった一回の浮気だよ?・・・」
「・・・ああっ、愛してますっ!・・・主人も、・・・健ちゃんもっ!・・・まっ、まじめなうっ、人なんですっっ・・・浮気してしまったら・・・しゅっ、主人に・・・離婚されてしまいますぅ!!ああっ、・・・だからもうやめてくださいぃ!!お願いしますぅ!!!」
「貞操な奥さんだねぇ、全く!・・・遊び心がないよ!真面目すぎるんだな、・・・まぁ、そう言わずに・・・・気分を楽にして・・・これは、夢の中、なんだ・・・奥さんは今、お昼寝中・・・淫靡な、夢の、中なんだよ・・・罪なんかにはならないのさ・・・さぁ・・・奥さんの気持ちいい泣き声を・・・聞かせろ・・・」
「イヤですッ!・・・ぁぁふっ・・・・絶対に、イヤですぅ!!・・・」
「もぉ!・・・しょうがねぇなぁ・・・ホントにガンバリ屋さんなんだからぁ・・・」
高橋の両手が、同時に今日子の身悶えする肉体から離れた。
「・・・くふぅ・・・!?・・・」
「ヘヘッ、その格好のままでいろよ?・・・ズベ公!」
- 2014/06/10(火) 03:58:41|
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「世間知らずなお子様だよ全く、・・・こりゃスパルタ教育してくれる人間が必要だな」
わざと深刻そうに喋りながら、高橋が今日子の前に回った。
「おぉっ!こりゃすげぇ!特等席が空いてるじゃないか、どっこいしょ!」
そのまま今日子の目前にドッカと座り、その痴態と対面する。
くふぅ、と今日子の両足がまた閉じた。
「もう、しつこいなぁ・・・あぁ!じらし作戦かい?そんな、テクどこで憶えた?誰に仕込まれた?・・・ははぁん・・・さてはご主人と結婚する前に、こましの男に捕まって、ボコボコにされていたな?えぇっ?そうだろっ?そいつに仕込まれたんだろっ?・・・そいつの事まだ好きなのかっ?人妻になってもまだ、その男の事が忘れられないのか?」
「なっ!そっ、そんな人いませんっ!うぅ・・・どうしてそんな悪いことばっかり言うんですかっ!うぅ・・・ほんとにっ・・・じらしてなんかないんですっ!ほんとにっ・・・イヤなんですっ!イヤなだけなんですっ!もう、ほんとに許してくださいっ!ほんとに許してくださいっ!!」
「はぁ?許してほしいのはこっちの方だよ!さっきからウマい事ばっか言って、一人で楽しんでるじゃないか!?付き合わされるこっちの身にもなってくれよ!俺も早いとこ帰りたいんだよっ!」
「あぁっ!・・・もう、一体どうしたら帰ってくれるんですかっ!私に、何をっ・・・どうしろとっ・・・うぅ・・・」
「だから、さっきから言っているじゃないか?・・・この、ムチムチの太股を・・・ガバッっとおっ広げなさいっ!!」
高橋の手が、今日子に伸びた。右手は今日子の左膝に、そして左手は右膝に。
「・・・あぁぅ・・・」
「さぁ、俺の目を見て・・・言ってみろ・・・今日子のムレムレパンティー見て、ってよ・・・」
「・・・ヒドイッ!・・・酷いですぅぅぅ・・・」
今日子の目が懇願する。イヤイヤと諭すように首を振った。
「・・・・・・」
高橋はその姿勢のまま動かない。無言で下から今日子の顔を見上げている。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・そんな・・・ぁぁ・・・そんな事・・・もう・・・きょっ、今日子の・・・・ムッ、ムッ・・・ムレムレッ!・・・ムレムレパンティー!・・・みっ、見っ・・・きょっ、今日子の、ムレムレパンティー!見てくださいいっっ!!!!やっ!あああっ!!」
「それっ!」
今日子の言葉を遮るようにして、高橋が今日子の膝に掛けていた手を、一気にガバッと押し広げた。
カツツツツウゥゥーーー!
履かされたハイヒールが、音を立てながらそれぞれ反対方向に割れていく。
その音が止まった時、高橋の目前には再び、下半身を大開脚された今日子の姿があった。
「やぁーーーッ!はっ!恥ずかしいいっっ!!はしたなくてすみませんんっ!はっ!恥ずかしいいっっ!!」
「ヘヘヘッ、ヘヘヘッ、はしたないぞ!今日子!!これは、・・・確かにはしたないっ!!」
高橋が顔を今日子の股間に近づける。
「だって、・・・もう、泣いてるじゃないか?奥さんの、女の子が、泣いてオパンティーを濡らしてるじゃないか?・・・・あぁ・・・かわいそうに・・・」
そう言って高橋は、泣き叫ぶ黒バイブをまたそこにあてがった。
「あっっ!!!もうヤメて下さいいいいーーーー!!!!」
「よしよし、よく我慢したもんね~、がんばったもんね~」
あやすように、そこをバイブで撫で付ける。
「ああぅ!あぁ・・・もう・・・ああぅ!ああぅ!ヤメて下さいっ、ヤメて下さいいぃぃぃ!!!」
「な~にを止めるの?何を止めてほしいの、奥さん?」
「・・・くぅ!・・・そっ、そのっ、あのっ、・・・ああっ!・・・ぶいんぶいんするの・・・ヤメて下さい・・・恥ずかし・・・・ああぅ!!あっ、あっ、ああっ!」
「ヤメてったって、口でそんな事言ったって、下のお口は、キャンデー食べようと必死だよ?奥さん!」
高橋の右手が、黄色いパンティにペットリと張り付いた今日子のそれに、薄い生地越しから、むず痒いばかりの微妙な快感を与え続ける。
「今日子ちゃん、コンニチワする?コンニチワするの~?」
高橋が問いかける。今日子にではなくて、トロけて泣く、今日子の股間に。
「ダメですぅっ!・・・ダメですぅ・・・」
「そっかそうか、息苦しいね~、こんなピチピチパンティー履かされたら、ムレちゃうよねぇ?よし!おじちゃんが取ってやろう!・・・フンッ!!」
パンティーの横脇をムンズと掴み、そのまま横に引っ張る。パンティーが残された伸縮性のみでその動きに必死についていく。ズラサれ、黄色い一本の線になった生地の隣にそれは顔を出した。
「やっ!ダメですぅっ!・・・ダメですぅ・・・あああああっっ!!丸出しにっ!あああっ!恥ずかしいぃ!!イヤラしくてっ、恥ずかしいぃーーー!!」
「ああぅ!きれいだ!奥さん!こんな綺麗なマンちゃんが、トロトロとトロけて・・・・かわいいねぇ!こんなかわいい子にはこうしてやるっ!ブッ、ブブーーーッ!!!」
高橋がそれに向かって、勢いよく唾を吐きかけた。
「あぁっ!!!そんな!・・・・ヒドイですっっ!ヒドイですっっ!!・・・」
顔をそむけながら、今日子が言った。横目で股間の様子を覗き込む。
「ヘヘヘッ、ヘヘヘッ!、世間知らずのピンク色しやがって!!小学生のクセにもうマン毛生えてるじゃないか?ませた子だ!スパルタ先生は怒ったぞ!」
そのまま無造作に、右手のバイブが根元まで、今日子のそれに一気に突き刺さった。
「ああああっ!!やあぁーーー!!!」
今日子が叫びながら大きく仰け反る。
「よ~し・・・味わって食べるんだぞぅ・・・フンッ!」
手が、これまた無造作に、バイブの出し入れを始めた。根元まで入れ、抜けるギリギリまで引っこ抜き、そしてまた、根元まで突き刺す。細めのバイブは、斜めに入ったり、その中をかき回したり、自在に暴れだした。
ブイィーーー、ィッ、ィッ、ィッ、ィィブイィ!ジョルジョル、ビィビィーー!!
「アアアアッッ~~~~~~ッ!イイ~~~~~~~ヤァァァァァァァァァッ!!」
「大声出すなよ、みっともない・・・・小学生のくせにすでに感じてやがる。このっ、スケベッ!」
ブジュゥ、と今日子のそれが淫水を吐き出した。
「もう!なにコレ~!?奥さん言われたら燃えるほう?」
無造作に手を操りながら、今日子の顔を覗き込む。
「いやっ!言わないで下さいぇぇぇぇぇぁぁぁあああああぅぅぅぅぅ!!」
「ホラッ!ご近所さん見に来たよ、奥さんの後ろにもう五、六人来てるよ、みんな奥さんのこと、やっぱりズベ公だったってよ!!」
ブジュゥ、ブジュゥとまた勢いよく吐き出した。
「アハハハハハッ!アハハハハハッ!マン汁吐き出すオモチャかよ?健ちゃんのオモチャかよ!?」
「いやああぁぁぁぁーーー!!!健ちゃんの事は言わないで下さいいいいいぃぃぃぃ!!!いやああぁぁああ~~~~~!!!只の主婦なのにっ、どうしてこんな事におおぉぉぉわわわわっーーー!!!」
そう言いながら、またブジュゥと淫水を吐き出す今日子の顔を覗き込みながら、高橋が言った。
「あ~あぁ、・・・たくさんガマン汁飛び出してきたよ!こりゃ、よっぽどご主人のが奥まで届いてないんだねぇ?奥さんの下半身、もうペチョペチョだよ・・・結局、俺が後始末をしなきゃならねぇんだよなぁ・・・しゃぁねぇ、俺が口で掃除してやるよ、ちょっと、奥さん、腰突き出して・・・」
「イッ、イヤですーーーッ!!じっ、自分でやりますっ!自分でやりますからっ、縄をほどいてくださいぃぃっ!!!」
「こらっ、子供が大人びたこと言うんじゃないよ!」
高橋の手が今日子のふくらはぎを掴み取り、一気にそれを手前に引いた。
ガクンッと今日子の体が沈む。背もたれ棒に回されていた組紐達もそれと同時に棒の下までずり下がった。なおも高橋が、今日子の体を上下左右に揺さぶる。
高橋が手を離したとき、今日子の体は、腰掛部のシートと平行に、首から上は、背もたれ部と平行、シート部に対して直角にひん曲がっていた。
今日子が目を開けると、高々しく突き出た両乳の間から高橋の笑う顔があった。
「イッ、イヤーーー!はっ、はしたないいぃぃっっ、見ないで下さいいいぃぃぃっ!!!」
「いいかい?もうお股は閉じるんじゃねぇぞ?こんなムチムチ太股に挟まれたら、俺の頭つぶれちまう・・・どれどれ・・・」
高橋がそう言ってもう一度、今日子の股を割り開き、股間に刺さったままの黒細バイブをまた操りだした。根元まで突き刺し、先端まで引っこ抜く。突き刺したまま、上下左右にその中を引っ掻き回す。今日子の女の子をバイブで擦り上げ、それが絡みつくとまた、引っこ抜かれる。
高橋が口を突き出し、今日子のそれにプチュっと吸い付いた。
「いやーーー!らしいーーー!!!そんなトコをうううぅぅぅぃぃぃいいいっっ!!!」
プチュウ、プチュウ、レーロレロ、レロレロ、ビィーーー!ビィビィ!レロレロレロレロレロレロ、ブジュゥ!、ブジュゥ!レロレロチュウチュウ、ブジュゥ!、ブジュゥ
バイブが引き出されるたび、掻き出されるようにして流れ出てくる淫水を、なめ取っては掻き出し、掻き出してはまた、すすりあげる。
「んっ?・・・ははぁ、そっか!これがマン汁止めるスイッチか?このビンビン!のピンコ立ちになったクリトリスが!?どれどれ、俺が淫乱ママのピンピン!クリクリをフェラチオしてやるっ!ジャブジャブとしゃぶってやるっ!そ~れ!!」
口をすぼめて高橋がそれに吸い付いた。
「おっ!!!おあぁ!!!おあぁあああ~~~~~!!!いっ!いっ!いいっ!いいぃィィィィーーーーー!!!!!!!おわっ!いいぃィィィィ!!!!!!」
「あぁ!?今何て言った?今何て言った?!いいのかい?気持ちいいって言ったのか!?このマセた子がっ!!!」
高橋が口を離した。右手は一層無造作を増し、ボコボコとそれをかき回し、空いていた左手が、今日子のそそり立ったそれをバチンッと、人差し指で弾き飛ばした。
「あわわぁぁーーー!!!いっ!痛っ!いいっ!!痛っ、いいっ!!痛気持ちいい~~~~!!!!!!!!痛気持ちいい~~~~!!!!!!!!」
「ヘヘヘッ、やっと言ったな?えぇ?気持ちいいか?大山家の今日子奥さんようっ!!」
「・・・うぅっ!・・・よっ!よくないですぅぅ!!よくないですぅぅ!!独り言ですぅぅぅぅ!!!こっ、これは独り言ですうううういいいいイイぃぃーーー!!!」
「なっ!?なんてしっかりした子だっ!まだ狂ってなかったかっ!!もう、いいよ、俺の負けだよ奥さん!独り言でいいから!独り言でいいから!俺は聞かないことにするよ!いつものようにハキハキとした大きな声で!イッったらいいよ!!」
高橋の右手が無残なまでに、独りよがりに掻き回し始め、左手はクリトリスをまるでパンチングボールをするようにバチバチと弾きだした。
「あやゃ~~~~~!!!まっ!、またっ!!いっ!痛っ!!いいっ!!痛っ!!いいっ!!イタ気持ちいい~~~~!!!!!!!!イタ気持ちいい~~~~!!!!!!!イキますっ!イキますっ!イキますっ!イキますっ!今日子イキますっ!お母さんのクセにイキますっ!!!イカされちゃいますっ!!!イクゥゥゥゥゥゥーーーー!!!!」
今日子の体が大きく飛び跳ねた。それと同時に高橋が飛び起き、駆け足で今日子の後ろに回りこむ。そのままあっという間にがんじがらめの組紐を乱暴に取り払った。支えを失った今日子が、はらはらと床に崩れ落ちる。
「ほらっ!起きてママッ!!今度は俺の番だぜ!!もう、爆発しそうだっ!ホラッ立って!奥さんっ!!!」
- 2014/06/10(火) 04:00:24|
- 悪夢・覆面
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パチーーン!
画面に割り込んできた左手が今日子のお尻を引っぱたいた。
「ああっ!あぁぁぅぅ・・・イイ・・・」
今日子が声を上げて首を振る。
「そうじゃねぇよ、マゾ奥さん・・・立ちバックだよ、立ちバック!!手はそのまま、床に付いたままで、膝を立てるんだ。ほらっ、・・・・そうそう、そうそう!そうやってろ!」
画面いっぱいに今日子のお尻が広がる。突然、真っ赤なものが飛び込んできた。いつの間にか引っ張り出されていた高橋の砲身だった。
ドクリドクリと脈を打ち、真っ赤に怒りながら天を睨んでいる。
「さぁ・・・そろそろファックするかい?・・・こんな朝っぱらから、旦那が仕事に行った後で・・・旦那が汗水流して働いて買った家に男引きずり込んで・・・・ファックするかい?」
高橋がそう言いながら、左手で自分の怒張をを?んで、目前にある今日子のヒップをビタンビタンと叩きつける。
「ああぁ・・・ああぅ・・・だっ、ダメですぅ・・・ヤメてくださいぃ・・・ヤメてくださいぃ・・・こんな事・・・こんな悪い事・・・しゅっ、主人にバレたら・・・私・・・あぁっ!・・・・あぁっ!・・・・あぁっ!・・・・」
怒張が、パンティの薄い生地に包まれた今日子のそれをズリズリと擦り上げている。
「ヒヒヒヒヒッ、ヒヒヒヒヒッ、行くぞ?・・・・行くぞ?・・・・・・そりゃぁ!!」
高橋の左手が今日子のパンティを掴み、横に一気にズラす。今日子の女の部分すべてが映し出された。
「ああーーーーっ!!!恥ずかしいですっ!!・・・撮られちゃってますっ!!!あなた、ごめんなさいっ!!きょっ、今日子・・・・ひっ、人前でっ・・・恥かいてますっっ!!恥ずかし~~~~~~~~!!」
「それじゃぁ、いくぜ・・・マゾ奥さん・・・」
「あっ、あなた、助けてぇっ!!こっ、興奮するっ!・・・興奮するぅ!!」
「フンッ!!!」
いつものように、無造作に高橋のペニスが今日子のそれに突き刺さった。思いやりのない、自分勝手なペニスが根元まで埋まった瞬間、一気に引っこ抜かれ、そこからまた根元まで突き刺ささる。いきなり全開で、高橋の腰がスパートをかけた。
パンッパンッパンッ、ズボジュボズボジュボ、パンッパンッパンッ、ブジュゥブジュゥ、パンッパンッパンッ、ズボジュボ、パンッパンッズボジュボパンッパンッ
カメラの前では高橋のペニスが引っこ抜かれる度に、今日子の肉が絡みついたまま引っ張り出され、ブジュゥブジュゥと淫水を撒き散らしている。そしてまた、肉を裂き割われ、絡みついた後、引っこ抜かれる。
「あああああああーーーーーー!!!いいですっっ!!いいですっっ!!いいですっっ!!いいですっっ~~~~~!!いいですっっ~~~~~!!いいですっっ~~~~~!!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!イィ、イィ、イィ、イィ、イィ!!!!!!ハメッ、ハメッ、ハメッ、ハメッ、ハメッ、ハメェェェ~~~~~!!!」
「いいかい?いいかい?奥さん、俺と不倫しちゃってるよ~~~!!不倫っ!!!不倫っ!!!さっきまで普通の奥さんだったのにねぇ?」
「あああああ~~~~~!!!ヒドイですーーーー!!!ヒドイですーーーー!!!むっ、あっ、イィ~~~!!むっ、むり、やっ、イィ~~~!!むっ、無理矢理じゃないですかぁぅぅぅ~~~~!!!はっ、犯罪ですっ、こんなの犯罪ですっ~~~~~!!!!イィ、イィ、イィ、イィ、イィ!!!!!!」
バコバコと音を立てながら、高橋のそれが突き上げられる度に、それを咥え込み、吐き出す。咥え込み、吐き出す。また、咥え込み、吐き出す。
高橋が腰を突き上げるたび、今日子の体が前に前に滑り続ける。その度にカツカツと履かされたハイヒールが音を立てた。
「ご主人はいつも何時に帰ってくるんだいっ!毎日大変だねぇぇ!!こんな不良娘のためになぁ・・・」
「はっ、はっ、七時ですうぅぅ!あああ~~っ!!まっ、まっ、まじめな人なんですうぅぅ!あああああああっ!!いっ、いつもっ、七時きっかりに帰ってくるんですうぅぅぅ!!キクぅ!キクぅ!キクぅ!キクぅ!!!」
「そうかいっ!んっ・・・んんっ!いいご主人じゃないかっ!くぅ!くぅ!人間、まじめが一番だよ!いい旦那捕まえたねぇ?!普通の女の振りして騙くらかしたのかい?くぅ!くぅ!・・・あぁっ!・・・イィ!!!あ~~~~っ、締りがいいよっ!!何か運動してたのかい、奥さん?・・・クゥ!!クゥ!!」
高橋の腰が激しさを増す。左手で腰をつかまれたまま、後ろから突き上げられ、女の部分を擦り上げられる。
「あああああ~~~~~!!キクぅ!キクぅ!!!くぅぅぅぅ!!!!・・・・しょ、小学からああああぁぁぁああああ~~~~高校までえええぇぇぇえええっ!!!ずっと!バッ、バレ~~~~ボ~~~ル~~~やってましたあああぁぁーーーー!!!!!」
高橋にファックを決められ続けながら、髪を振り乱し、必死に声を絞り出す。
「なっ!何いぃ?!バレーボールだとぉ!!!こんなオチビちゃんでやってたのかぁ!!クゥ!!」
「セッ!!!!セッターだったんですうううぅぅぅぅ!!!!!あぁっ!イィッ!!イィッ!!イイイイイイイイィッ!!」
「そっ、それでっ!!・・・ブッ、ブッ!ブルマー履いていたのかっ!こんなデカイケツにブルマー履かせていたのかっ?このっ、ドスケベがっ!巨乳をブルンブルンさせながら練習してたのかっ!!」
「はいいいいぃぃぃいいいいいっ!!!ブッ、ブルマー・・・クゥ!!!履いてましたあああぁぁぁぃぃぃイイイイイィィィ!!!!」
「そっ、それでっ!顧問の先公やっ!・・・んんっ!・・・男子部員に視姦されながらっ!濡らしてたんだろうっ!!!小学校から高校までずっと、濡らしてたんだろうっ!!!家に帰ってあの視線を思い出しながらっ、自分でヤッテたんだろうっ?!小学校のときからずっと!!!!」
「いやややあああああぁぁぁ!!!!そんなことしてませんんんんっぁぁぁあああああっ!!」
高橋の言葉責めに、より一層今日子が乱れる。
「言えっ!!!!ヤッテたって言えっ!!!!・・・言うんだっ!!!!」
「いやややあああああぁぁぁ!!!はいいいいぃぃぃいいいいいっ!!ヤッテましたあああぁぁぁっ!!!!!家に帰ってえええぇぇぇおおおおお、おっ、おっ、オナッ、オナッ、オナッてましたあああああおおおお、お父さんんんんっ、お母さんんっ!!!!ごめんなさいいいいいぃぃぃきききききょきょきょ、きょっ、今日子は不良ですううううっぅぅぅ!!!!!」
「よ~~~~しっ!!!そろそろ行くぜっ!・・・今日子っ!!」
バゴッバゴッバゴッジュポンバゴッバゴッ、ジュポンジュポンジュポン、パンパンパンッ、ズボジュボズボジュボ、パンッパンッパンッパンッ
「あああああああぁぁぁぁぁ~!!!!!!!ボコボコにっ、ボコボコにっ、私ボコボコにっ、イクッ!イクッ!イクッ!イクッ!イクッ!イクッ!こんなのっ、こんなのっ、イクます、イクます、イクます、イクます、イクます、いくぅぅぅううううううきききききいいいいぃぃ!!!!!!!!!!!!」
「オラァ!!」
高橋が左手を離し、大きく一突きした。支えをなくした今日子の体がその一突きで吹っ飛ぶ。そのまま前に倒れこんだ。
カメラが今日子の顔に近づいて、また髪を鷲?みにし、引っ張りあげて正座させる。
「ホラッ!上向けっ!他人の妻にぶっかけてやるっ!!」
「・・・・ああぅ・・・あなた、ごめんなさいぃ・・・今日子、顔面シャワー浴びますぅ・・・ヤラれた後、仕上げにシャワー浴びますぅ・・・うぅ・・・」
画面下からそびえるペニスを高橋の左手がシゴキ倒す。
「いくぞっ!・・・せいやっ!!」
見事なまでにそれは今日子の顔めがけて飛び出して行った。後から後から、それが脈打つたびに延々と飛び出してくる。今日子の前髪にベットリ、そしてオデコにタップリ、顔中に張り付いてそれらが一斉にたれ落ちてくる。今日子の丸い顔がそれで覆われた。
「くぅ、くぅ、くぅ、・・・ヘヘッ、やったぜ・・・ボコボコにしてやったぜ・・・今日子・・・俺は奥さんを初めて見たときから、一発キメてやるって決めてたんだよ・・・そのスケベな体、スッポンポンにひん剥いてやるって決めてたんだよっ!!」
高橋の手が今日子の髪を後ろに撫で付ける。スペルマが絡みつき、ポマードのようにそれは髪の毛を浸していった。
「・・・もぅ・・・もう、帰って下さい・・・はやく、帰ってくださいっ・・・帰ってくださいぃ、帰ってくださいぃ・・・帰ってくださいぃぃ・・・」
「分かったよ、もうテープも残り少ないしな・・・研究も終わったし、帰るか・・・ビデオも切るわっ」
いきなり画面が切り替わった。リビングの壁時計が映っている。それは、六時五十五分を示していた。
「・・・あれからずっと、やりまくってま~すっ!」
状況を説明するような高橋の声が聞こえた。カメラの目がゆっくりと近づいてくる。高橋の足元にはやはり、今日子がいた。生まれたまんまの姿にされて、高橋の股間の前に正座をさせられていた。相変わらず、髪を掴まれている。そして激しく揺さぶられていた。
「奥さんは今日一日で、おしゃぶりもこれだけ上手になりましたよ~!」
口で高橋の怒張を咥え込み、目は何かを訴えかけている。
「さぁ~、早くしないと、ご主人帰ってきちゃうよっ!早く早くっ!こんなトコ見られたら即離婚よ、離婚っ!!」
「・・・ぐっ、ぶはぁ!おっ、お願いですっ!もう勘弁してくださいっ!もう、主人帰ってきますっ!、もう、主人帰ってきますっ!、おっ、お願いですっ!お願いですっ!お願いですっ!お願いですっ!お願いですうぅぅ!!!」
「だから、後一回イッタら帰るって!早く早くっ!しゃぶって!!!奥さんっ!!!」
高橋が怒張で今日子の顔をビタンビタンはりつける。ふっくらしたホッペに擦り付けられ、今日子の顔が大きく歪んだ。今日子がそれを咥えようと、大きく口を開けたまま追いかけた。否応無しに今日子がそれにしゃぶり付く。ジャブジャブと音を立てて吸い込み、口でこすり上げ、舌を出してペロペロペロと一生懸命舐め上げる。
「俺の教えたままじゃねぇか!ちょっとはオリジナルの技開発しろよっ」
「・・・早くっ、ジュポジュポジュポ、早くっ!、出して下さぃい!!出して下さぃい!!出して下さぃい!!」
「あぁ~~~っ!もうちょい、もうちょい」
ズボッズボッズボッレロレロレロズボッズボッズ、チュッチュッチュッ、ボッボッボッボッボッ、チュルチュルチュルチュル~~~
「ピンポーン」
ついにそれが、鳴った。
今日子が目をむく。目線が一気にリビングのドアに移った。
「ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン」
今日子が咥えたそれを吐き出そうとする。それを高橋の手が制止した。
「心配はいらねぇ、ヘヘッ、チェーンかけてあるんだ、早くしろっ!」
「きょっ、今日子~!」
遠くで声がした。
「ほらっ、ご主人のお帰りだ!やさしく声をかけてやれ!」
ズボッズボッズボッレロレロレロ
「・・・ぶはぁ!・・・はっ、は~い!いっ、今!・・・イキますーーー!!・・・はっ、早くイッテ下さいいいぃぃぃ!!!」
ズボッズボッズ、チュッチュッチュッ、ボッボッボッボッボッ、チュルチュルチュルチュル~~~~~~!!!!!!!!
「おおぅ!イク~~~!!!」
今日子の口の中でそれがビクビク飛び跳ねた。同時に今日子の喉がゴクリゴクリと鳴り響く。そして、怒張を一気に吐き出した。
「早くっ、早くっ、早くっ、早くっ、服を着てくださいっ!服を着てくださいっ!」
そう言って今日子も床に散らばった服を着始める。
「どうしたらいいんですかっ!・・・どうしたらいいんですかっ!どっ、どう言ったらいいんですかっ!こんな事っ・・・」
高橋がトランクスとスラックスを引き上げる。服を着る今日子を撮りながらうれしそうに笑った。
「ヘヘヘッ、うまいこと言いなよ?うまいこと振るまいなよ?バレたらちょっと、ややこしくなるぜぇ!?」
お尻を無理やりスカートに押し込め、乳も無理やりTシャツに押し込めて今日子が狼狽した。
「ああぅ・・・どうしたら・・・どう言ったら・・・どうしてこんな事に・・・」
「とりあえず、健ちゃん連れて出なよ、全部健ちゃんのセイにしちゃえば?どうせ喋れないんだし・・・まぁ、全部見られたけどなっ」
その言葉に従ったのかは分からないが、今日子が健二に走りより、抱きかかえた。
「おっ、お願いですっ!お願いですっ!うまくあわせて下さいっ!話をうまくあわせて下さいっ!!!お願いですっ!お願いですっ!」
そう叫びながら、今日子がリビングを出て行った。
高橋のククッという笑い声がして、ビデオが完全に終わった。
“・・・・なんて事だ・・・・こんな・・・こんな・・・事って、こんな事って!きょっ、今日子が、・・・高橋に、・・・きょっ、今日子!!それなのに、私に気づかれまいと、・・・気丈に、振舞って・・・こんな事の、後なのに・・・気丈に、振舞って・・・怖がりの今日子が・・・あの今日子が・・・子供を生んで・・・お母さんになって・・・強くなって・・・いつの間にか・・・私なんかより、ずっと・・・強くなって・・・家庭を壊すまいと、何もなかったように振舞って・・・なんて事だ、こんな恐ろしい事、わっ、私は・・・どうしたら、・・・こんな怖い現実をどう受け止めたら・・・あぁ・・・あぁ・・・あぁ・・・あぁ・・・あぁっ!・・・そっ、そうかっ・・・こっ、これは、夢、なんだ・・・怖くて、悪くて、・・・そして淫靡な、只の夢・・・そうか・・・それなら納得できるさ・・・今日子の、あのイヤラシイ姿も・・・ヘヘヘッ、俺の妻の今日子が、高橋のやつにメス豚扱いされてたぞっ!スッポンポンにされて、高橋の、チッ、チンポをジャブジャブしゃぶってたぞっ!私の妻が・・・淫売扱い・・・ヒヒッ、ヒヒッ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッッッ!!!!”
股間から真っ白いスペルマを撒き散らしながら・・・
寝不足の私は、ゆっくりと眠りの中へ引きずり込まれていく。
でも、何も怖くはない。
今見た、悪夢よりも怖い夢など、この先、一生見るわけがない。
- 2014/06/10(火) 04:01:21|
- 悪夢・覆面
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今日子が隣のベッドで寝ている。
私は、起きていた。
あのビデオも、何事もなかったかのようにタンスの中で知らん顔している。
私が悪夢から目覚めたのは、午後六時、それから床に散らばっていた自分の残骸を雑巾でふき取り、ビデオテープを抜き取ってから、またこっそりと元に戻しておいたのだ。
今日子はそれから二時間後の午後八時に帰ってきて、私の母が作ったという散らし寿司を持ち帰って来ていた。
それを食べて、寝るまでの時間、表面上はいつものように、私も今日子も、そうしていた。
時計を見る。日付が変わる五分前、さっきから何度も確認していたので、まだか・・・という苛立ちと、迫り来るその時への緊張が入り混じっていた。
“今日子はなぜ、私に訴えなかったのか・・・”
あれから心の中でずっと考えていた事だった。
レイプという事は犯罪だ。今日子は被害者になる。只、今日子の気持ちの中では、あの出来事は浮気という事になってしまっているのかも知れなかった。
“まっ、まじめなうっ、人なんですっっ・・・浮気してしまったら・・・しゅっ、主人に・・・離婚されてしまいますぅ!!”
“・・・・ああぅ・・・あなた、ごめんなさいぃ・・・今日子、顔面シャワー浴びますぅ・・・シャワー浴びますぅ・・・うぅ・・・”
ビデオの中の今日子の言葉を思い出していた。
今日子が無理矢理、高橋に体を使われてしまったのは確実だ。しかし、そうされるうちに、今日子にも快感を感じる気持ちがあったのも事実であろう。その後ろめたさゆえに、私に負い目を感じてしまっているのではないか・・・
自分を背徳な妻、背徳な母と思い込み、罪を感じているのではないだろうか・・・
“今日子は犯されたのだ・・・高橋に無理矢理、力ずくで今日子の女の部分を使われてしまったのだ・・・”
隣で眠る今日子の姿を見て、私の高橋に対する怒りが溢れ出してくる。犯された事実と、その時の恐怖と、不貞を働いたのではないかという気持ちと、私への懺悔の気持ちと、私にその事実を悟られたくない気持ちと、それに怯える気持ち、それら全ての意識に苛まれて、心の中で泣き叫びながら過ごす、普通を装った毎日・・・
こんな弱虫の今日子を救ってやれるのは、夫だ。
時計の針が重なり合っている。零時になったら事を起こそうと決めていたのだ。私はベッドからのそりと起きだした。
リビングにある電話機の目前の壁、そこには私たち家族に関係する主要な人々の電話番号が書かれたメモ紙が貼り付けてある。その一番最後の行、最新の連絡先として高橋のそれがあった。
ブルブルと指先を震わせながら、プッシュボタンを押していく。恐怖に慄いていた。さっきまでの怒りの感情をドンドンと無くしながら、最後の一桁を押し終えた。
“やるしかない・・・悪いのはアッチだ、悪い事をしたのはアッチだ・・・”
プルルッ、とコールが鳴りはじめた途端、いきなり受話器があげられた。
「はい」
ワンコールも待たない高橋の即答に私は不意を突かれ、出鼻を挫かれた。その声はもちろん、まだ起きていたという事を示すようにはっきりとしたものだった。
「あっ、・・・あっ、あの、たっ、高橋さんの、お宅で、しょうか・・・」
「そうですけど」
もっ、もちろんお前だ。お前が今日子の体を勝手に使ったのだ。私の妻の女の部分を、私の妻であるから私のモノであるはずの今日子の女の子を、人のモノである人妻の女の部分を、ただの淫売と同じように無造作に使ったのだ。許せない。当たり前だ。夫の私が怒って当たり前だ。怒ってやる!
「・・・どちらさん?」
「・・・おっ、大山ですっ!」
「えっ?・・・あぁ!、大山さんのご主人?・・・どうしたのですか、こんな時間に?」
“そ知らぬ振りしやがって!なめるんじゃない!私をなめるんじゃない”
「あっ・・・あんたっ!よっ、よくも今日子に!きょっ、今日子に酷い事をしてくれたな!!」
“この野郎!!許さない!!”
「・・・・・・酷い・・・事?えっ?奥さんに、酷い事・・・何の事ですか?えっ?私がですか?・・・何の事ですか?」
「しっ、しらばくれるんじゃないっ!おっ、俺は知ってるんだっ!あんたっ、今日子に酷い事をしただろうっ!!」
「酷い事?・・・さて、私・・・奥さんの気に触るような事・・・何かしましたっけ?何だろ?・・・私、何かしましたっけ?」
“とっ!とぼけやがって!”
「おぉ、おいっ、貴様!いい加減にしろよっ!げっ、月曜日に、今日子に何をしたっ!?」
「月曜日ですか?・・・えーと・・・あぁ、確か、打ち合わせに・・・行きました・・・ねぇ・・・その時に、何か奥さんの気に触るような事したのかなぁ、僕・・・」
とぼけ続ける高橋の態度に、私の怒りが調子に乗り出した。このまま逃げ通せると思うなよ!
「俺は見たんだよっ!!貴様っ!昨日っ、ビデオテープ持って来ただろうがっ!あっ、あの時俺は、家に居たんだよっ!あんな、いっ、イヤらしいビデオをわざわざ持って来やがって!!きょっ、今日子は、俺に知られまいと、こっそりそれを隠しているんだぞっ!!おっ、俺は、そっ、それを見たんだよっ!!!!あんなイヤらしい事っ、今日子にしやがって!それを、ビッ、ビデオにまで撮りやがって!そっ、それを今日子に!・・・押し付けやがってーーー!!!こっ、これはっ、犯罪だぞっ!!!レイプだぞっ!!!けっ、警察に!・・・警察に訴えてやるっ!!!!かっ、覚悟しろっ!!!貴様ぁーーー!!!!」
“刑務所行きだっ!お前は刑務所行きだぞっ?!どれだけ泣いても、叫んでも、許さないっ!!人妻を無理矢理、犯した罰だっ!!えぇっ?!どうだ?!コラァ!!!!”
「・・・・・・・・・・」
返答がない。恐怖に慄いているようだ。どうだ?どう許しを乞うきだ?!えぇ?えぇ?!
「ふっ!・・・ふざけるんじゃなねぇーーー!!!」
“・・・えっ?”
慌てふためき許しを乞う高橋の狼狽を予想していたわたしの期待に反して、高橋の返答は、怒声で帰ってきた。
「ぼっ、・・・僕に無理矢理あんな事させておいてっ!警察だとっ!!なんという夫婦だっ!!」
“なっ?!!!むっ・・・無理・・・矢理・・・無理矢理ぃ?!はぁ?!!!何のことぉ~~?????・・・無理矢理は、今日子が・・・お前に・・・無理矢理・・・ヤラれて・・・”
「おっ!奥さんがっ!無理矢理僕にあんな事をさせたんじゃないですかっ!!嫌がるっ、僕にっ!こっ、断ったら、犯されるぅぅぅ!!!って、そっ、そう言って表に飛び出してやるって!!そうされたくなかったら私と一発ファック決めろって!!!そう言って無理矢理僕にあんな事をさせたんじゃないですかぁーーーー!!!!」
“・・・はぁ?何がっ、どうなってんのぉ?!・・・一体どうなってんのぉーーー?!!!!きょっ、今日子が・・・君を犯したってのぉぉぉおおお??????!!!!!!”
「あっ、あんなっ、惨い事・・・僕にしておいて・・・悪い夢を見たと思って・・・もう・・・忘れようと思っていたのにぃぃぃ!!!!」
「いやっ、あの、ちょ・・・」
「それをっ!あなた達はっ!・・・私を脅迫するんですかっ!!!僕がっ、奥さんと無理矢理ハメハメしたとっ!?警察だとっ!!わっ、私を脅迫してっ、お金でもゆする気ですかっ!!!!」
「いっ?!そっ、そんな気は!・・・」
「んぼっ、僕はっ!あんなイヤらしい事っ、警察沙汰にしてしまったら、この町内に波風が立つと思って・・・ぼっ、僕だけがっ、我慢したらっ、何もなかった事になるって!そう思って黙ってたのにぃ!」
「いやっ、あのっ、一体、一体全体どうなって・・・いるのか、何が、何だか・・・」
「いいですかっ!ご主人っ!もう二度とその話は僕にしないでくださいっ!!僕はもう、あんなこと忘れたいんですよっ!もし今度っ、僕にそんな話をしたらっ、その場で警察に駆け込みますよっ!!奥さんに犯されてっ、その上、百万円をよこせと脅迫されていると訴えますよっ!」
「いっ?!ひゃっ、百万円って!そんな事いつ・・・」
「そればかりじゃないっ!町内の皆さんにもこの事をバラしますっ!こんな恐ろしい夫婦が同じ町内にいるなんてっ!みんなに知らせないとっ、また誰かがあなた達夫婦の犠牲になってしまいますっ!!!!」
「そっ!そんなぁ!おっ、お願いしますっ!勘弁してくださいっ!警察やご近所さんにチクるのは止めてくださいっ!お願いしますぅ!お願いしますぅ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめ・・・」
「ガチャリ!・・・ツー、ツー、ツー、ツー」
私の懇願に対する返答もなく、電話が切られた。持っていた受話器を手から落とし、私は天を仰いだ。
「・・・何だ?・・・何だ今の?・・・何だこれ?・・・どうなってんの?一体どうなってんの?確か俺・・・今日子が・・・高橋に・・・レイプされて、怒って、電話、して・・・あれっ?・・・俺・・・怒られてなかったっけ?高橋に怒られてなかったっけ?・・・あれっ?俺が怒られた?・・・何で?・・・レイプしたのって・・・誰だっけ?・・・今日子なの?あんな、ちびっ子今日子が、高橋を無理矢理犯したの?・・・だって・・・今日子は人妻よ?・・・ママよ?・・・あれぇ?・・・フフッ・・・フフフッ・・・俺・・・ごめんなさいだって!フハハッ、アハハハハハッ!俺、謝っちゃったよ~!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!・・・アハハハハハッ!アハハハハハッ!アハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」
さっきの自分の様子が可笑しくてしょうがなかった。もしこれが、他人事なら、このバカなシーンにもっと大笑いしていただろう。
一夜が明けていた。
私はもちろん、一睡も出来ずに、朝、今日子に起こされる振りをして、日曜日の今日が始まった。
どうしたらいいのか分からない。
昨日言われたように、高橋にこれ以上問い詰めることは出来ない。私の口からその言葉が出た途端、この家族は崩壊し始めるだろう。
もちろん、高橋のあの言葉を鵜呑みにはしていない。只、全くのデタラメとも思えなかった。なぜなら、今日子からの、あの事についての訴えなり、相談なりが皆無だからだ。そればかりか、そんな様子さえも見せない。今日子からの意思表示がないという事は、私にあの事を知られたくないということだ。自分がレイプされたと知ったら、私が今日子の事を嫌いになると思っているのか?レイプされたと言いつつも、自分もそれを楽しんでしまったという罪の意識があるのか?それとも、高橋の言ったことが事実なのか?私には分からない。
レイプされたとして考えられるのは、それを私なり、警察なりに表沙汰として、それでどうなるのかと思っているのかも知れない事だ。こんな小さい町では警察沙汰になったりすると、即、広まる。町中にだ。
自分がレイプされた事を世に知らしめて、得するか?損するか?
それならばいっその事、昨日、高橋が言ったように、あの忌まわしい出来事を自分の中で無しにしてしまった方が得策ではないか?ご近所にももちろん、夫にさえも知られず終わりにする。そう考えているのではないか?
それならば私はどうする?黙っている今日子のように、私も黙るのか?もし、私があの話を勿論、今日子擁護で切り出して、私に知られているという事実を知った今日子が、鶴の恩返しではないが、あなたに私が汚された事を知られてしまった以上、もうこの生活を続けていくことができません、なんて言われたりしてしまったら・・・これもまた崩壊だ。
そっとしておけばいいのか?それで終わってくれるのか・・・
問題は高橋だった。
あの男がこれからどうするのか。あの一回で終わりにしてくれるのだろうか?私には分からない。そんな事を聞き出そうにも、昨日のことがある。
“僕はもう、あんなこと忘れたいんですよっ!”
私が今、考えている状況と、高橋の言い分は正反対ではあるが、高橋のこの言葉を信じたかった。もし、高橋が今になってあんな犯罪を犯してしまった事を悔いているなら、彼も口を噤むし、この先、今日子に近づくこともないだろう。彼から来なければ、今日子から行くことは無い。
みんなが喋らなければ・・・何も無しになるんだろうか・・・
気がつけば、お昼時になっていた。
ダイニングテーブルにはいつの間にか、ご飯が並んでいる。
「パパさんっ、できたよっ」
「あぁ・・・」
そう言って私は席についた。
「あの、子供習字教室どうなった?行ってるの?」
対面で健二に離乳食を食べさせつつ、ご飯を食べている今日子に、私は尋ねた。今日子と高橋の接点・・・この先、それがあってはならない。
「えっ?うっ、うんっ・・・やっぱり止めとこっ・・・たっ、高橋さんもねっ、よく考えたら一人で充分事足りるってさ!」
言葉に詰まりながらの今日子に私は、念を押した。
「でも、役員は続けるんだろう?」
「・・・そっ、それも止めとくっ。わっ、私・・・そういうの・・・苦手だから・・・」
完全な嘘だった。今日子は人のお世話をしたり、みんなでワイワイと一つの事をやったりするのが好きなのだ。
“あんな事がなければ、続けたかっただろうな・・・”
嘘をつく今日子を、私は可哀想と思い、それでも安心も、した。
「そっかっ」
ご飯がちょっとすすみだした。
「ちょっと出てくるから、健ちゃんお願いっ」
今日子が唐突に、私にそう言ってきたのは、昼御飯の片付けも終わり、ソファで三人、ゴロゴロとしていた時だった。
「えっ?・・・何処・・・行くの?・・・」
朝方、そんな事は言ってなかった。突然の今日子の言葉に、私はびっくりし、そして不安になった。
「うんっ・・・ちょっ、ちょっと・・・近くのお友達のうちに行って来るっ」
「・・・どうして・・・そんな急に・・・友達って、誰?」
「えっ?・・・あっ、ぱっ、パパの知らない人だからっ、・・・最近知り合ったんだっ・・・そっ、その人ん家に・・・私・・・けっ、健ちゃんの育児用具忘れてきたのを、忘れてたっ!」
そう言ってテヘヘッと笑う今日子の表情に、堅いものがある。私にはそう見えた。
「べっ、別に、今度でもいいじゃないか・・・」
「ちょっ、ちょっと、いっ・・・やっぱり今行って来るっ。こっ、今度いつ会うか分からないし、また忘れちゃうかもっ。・・・じゅっ、準備してくるっ」
そう言って今日子は立ち上がり、二人を残して寝室への階段を上がっていった。
“おかしい・・・おかしいぞっ!明らかに様子がおかしい!・・・どこへ・・・どこへ行くんだよ、今日子?!急すぎるじゃないか!どこ行くんだよ・・・どこ行くんだよ、今日子っ!!!”
健二を抱いて私は、今日子が下に降りてくるまでの間、またもや疑心と不安と一緒に、途方にくれ続けた
- 2014/06/10(火) 04:02:33|
- 悪夢・覆面
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