主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。
いつもは画像掲示板のみを拝見しておりました。
しかし、1年半前に私の身に起こった事実を皆様に聞いて(読んで?)いただきたいと思い、スレを立てさせていただきます。
ただ、私には所謂“寝取られ”という性癖はなく、コチラの皆様が読んでくださっても面白味に欠けるかもしれませんのでご了承を。。。
私は41歳のサラリーマンで、妻は37歳の主婦。子供が3人いる、普通の夫婦です。
私が言うのもおかしな話ですが、妻には未だ可愛らしさがあり、20代後半と間違われるような輝きを持ち続けています。
下の子供も幼稚園に通いだし、手が空く時間が増えた事を理由に妻が働き始めました。
働くといってもバイト程度のもので、最初は喫茶店のウェイトレスをしていましたが、不況の為閉店する事になり、辞める事となりました。
ただバイト程度とはいえ、家計の収入が増える事に慣れ始めていた矢先の出来事でしたので、妻も慌てて次のバイト先を探していました。
そんな折、近所の個人経営の和食屋の求人チラシが目に留まり、早速電話してみると翌日に面接したいという店主からの返事があり、妻は喜んで出掛けていきました。
和食屋の店主は妻より年下で、既婚者でしたが奥さんは家業を手伝わず、結婚前からの勤め先へ勤務しているとのことでした。
この和食屋の店主と妻が、まさか男女の関係になるとは。。。
- 2014/08/06(水) 19:37:52|
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妻が和食屋でバイトを初めて暫らく過ぎたある日、本来なら定休日であるはずの水曜日の前日、妻から
「明日、お店の人達と親睦会やることになったの。」
「皆でお昼ご飯を食べて、その後カラオケに行くんだって。行ってもいい?」
私には断らせる理由もありませんでしたし、むしろ仲良くしてもらってありがたい事だと思っていました。
承諾すると妻は喜んでお店の事を話し始めました。
店主の夫婦関係がうまくいっていないらしい・とか、店主は自分より若いのにお腹が出ている上に、服装もダサいんだよ・などと明るく話し、翌日の親睦会も自分の他にもう1人のバイト(主婦)や女将さん(店主の母親)と店主の4人で近くのイタリアンに行くと言っていました。
当日の朝、いつもと何ら変わらず私を見送る妻に子供たちが学校から帰るまでには家にいるように言うと笑顔で返事をしていました。
その夜もお恥ずかしながら、妻と一緒に風呂に入っていましたら、妻が今日はとても楽しく過ごすことができたし、カラオケも何年振りかで思ったように歌えなかったなどと、屈託なく話していました。
その後も、定休日にはたまに皆でカラオケに行ったりランチに出掛けたりするようになりました。
妻が楽しそうに出掛けるのは私としても構わなかったのですが、気になることが一つ。。。
妻のケータイに届くメールが一気に増えたことでした。
そればかりか、ケータイを片時も手放さなくなり、私がそのことを言うと、
「私も面倒くさいんだけどネ・・・」
「ただ、店主とか他のバイトたちもよくメールしあってるみたいなの。」
「だから、私だけ返事もしないってのは、どうかと思って。。。」
確かに、その点では面倒くさがりの妻ですから、私も「ほどほどに・な」と言うだけでした。
その後も妻と私は毎晩のように一緒に風呂に入っていましたので、このコミュニケーションが続いているうちならば・・と安心しきっていたのかもしれません。
後から思えば、妻が毎晩のように私と一緒に風呂に入っていたのは、ケータイの覗き見防止策だったのかもしれません。
そんな事とは知らず、コミュニケーションの一環だと感じていました。。。
妻のケータイにメール着信が増えた頃、丁度長女がケータイを持つ事になり、家族で買い物へ出掛けたついでにショップへ寄って申し込みをしました。
その際に、色々な制限をオプションとして付加し、更に店員から別の申し込みをすれば内容までは確認できなくても、誰とメールや通話をしたか分かるような方法もある事を聞きました。
妻の顔色が一瞬変わったような気がしたのは考えすぎかもしれません。
しかし、妻のケータイの契約は私の名義になっていますので、自分の知らないところで私に調べられてしまうのでは・と感じたのでしょう。
その数日後から、妻のメール着信が極端に減ったのは言うまでもありません。
そんな事柄も、その時点ではまだ『丁度いいタイミングで釘が刺せたな』程度に感じているだけでした。
ある日、私の仕事が遅くなり帰宅したときには妻は風呂に入っていました。帰ってきた事をドア越しに告げました。
その日は丁度月末直前で、翌月の予定がギッシリとつまっており、月に一度は妻と休みを合わせてデート(?)をする事になっていた私たちは、予めお互いのスケジュールを話し合う習慣がありました。
たまたまその日は同僚が休日を調整したい為、早めの連絡が欲しいと言われていましたので、妻は入浴中でしたが、妻の手帳を勝手に見てしまいました。
手帳には子供の行事や勤務日などギッシリ書き込まれており、多忙な毎日を過ごす妻に感謝さえしていました。
同僚に連絡し休日の調整をした後、妻の手帳を閉じてもとの場所に戻そうとした瞬間、私の手に違和感を感じました。
手帳の中に、2~3枚のメモはあったものの、明らかにその厚みがおかしいのです。
よく見ると、手帳とそのカバーの間に幾重にも折られた紙が入っていました。
よくない事だとは思いつつも、もう手を止めることはできませんでした。
丁寧にカバーを外し、その折られた紙を出して拡げました。
店主から妻へ宛てた手紙でした。
- 2014/08/06(水) 19:41:44|
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小さく折られていた手紙は以下の通りでした。
『○○(妻の名前)の事を思うと眠れないよ!
初めてしたキスは体中に電気が走るような衝撃で、今もまだ痺れてる。
感激と興奮が混ざって、今すぐにでも駆け付けてまたキスしたい。
俺が家族と旅行に行った話をした時、機嫌が悪くなったよね?
その時は何故なのか分からなかった。
でも、この前○○が家族旅行にいった話を聞かされてやっと気が付いたよ。
嫉妬だったんだね!?俺もすごく苦しかったんだ。
○○は小悪魔的に拗ねて見せたりして、俺は毎回ドキドキしてるんだ。
このドキドキは○○に嫌われてしまったんじゃ・っていう気持ちだよ。
でも、○○を抱いてる時に言ってくれる言葉を信じてる。
「△△(店主の名前)、愛してる!すごくいいの。」
「もっと・・・もっとして!」
「△△が好き!だから離れないで!」
こんな風に言われたの、○○が初めてだよ!すごく感激したんだ。
店では2人の関係がばれるのはまずいから、何もできないけど・・・
また一杯キスしようね!
またたくさん抱き合おうね!
じゃあ、おやすみ。。。
○○の虜の△△より。』
よく頭が真っ白になったとか、ハンマーで殴られたような・・・という言葉を耳にしますが、全くその通り。。。いえ、それ以上の衝撃でした。
手紙を持つ手の指先から、どんどん冷たくなっていくのを感じました。
口は渇き、耳鳴りまでするようになり、どれだけの時間が過ぎたのか全く自覚がありませんでした。
やっとの事で立ち上がり、風呂場のドアを開けました。
妻は入浴中。
いつもと違う表情をしているであろう私の顔を見て、言葉を発する事もありませんでした。
「ちょっと出て来いよ。」
怒鳴っても良さそうな場面でしょうが、私は力なくそう言うのが精一杯でした。
ただ事ではない私の雰囲気に、妻は濡れた体のまま立ち尽くしていました。
店主からの手紙を妻に見せると、そのまま石にでもなってしまったかのように硬直してしまいました。
妻に説明を促しても黙ったまま・・・。
手紙に書いてあることが事実なのかという私からの問いに首を横に振るのがやっとでした。
しかしながら、それで納得ができる訳でもなく、
―「この手紙、どういう事か説明できるね?」
妻 「・・・」
―「黙っていても解決しないよ。事実という事で間違いないんだな!?」
押し問答にもならない状態です。妻は黙って俯いたままでした。
私は今から店主に会ってくると告げ、その場を離れようとしました。その時妻が私の服を掴み、また首を横に振りました。
煮え切らない態度に我慢が出来ず、一気に妻に色々な言葉を投げつけましたが、今ではどんな内容だったのかすら覚えていません。
妻は顔面蒼白になり、その場にしゃがみ込んでしまって動くことも出来ませんでしたが、パジャマを着るよう促し、その後ケータイを差し出させました。
その後寝室へ移り、再度同じ質問をしたところ、
「・・・ごめんなさい。」
「でも、キスしただけなの!信じて!!」
「店主はいつもそうやってふざけるの。本当だよ!?」
この返事が妻の精一杯のようでした。
それでも何とか聞き出したのは、
・店主との関係はキスだけで、セックスはない。
・2人きりでのデートはなく、もちろん出掛けた事もない。
・恋愛感情もなく“恋人ごっこ”みたいな遊びの関係だった。
こんな話を聞いても合点がいくわけもなく、怒りと落胆、悲しみと苦しみの中で長い時間を掛けて思考を巡らせました。
このまま妻を問いただしても結論が出る訳もなく、翌日に店主と2人で会う事にしました。
もちろん妻のケータイは私が預かったままです。私が納得するまでは返さないことを告げました。
妻は了解せざるをえませんでした。
翌日店主と会って何をどのように聞き出すべきか、静かに考える必要がありましたが中々考えがまとまりません。
妻と楽しく過ごした日々が頭の中を駆け巡り思考を止めてしまいます。
結局その夜は一睡も出来ず、空が明るんでくるのを呆然と見ていました。
妻も眠ることが出来なかったのでしょう。時折嗚咽が聞こえていました。
朝食も喉を通らず、朝一番で妻のケータイから店主に電話しました。
店主 「おはよ~!どーしたの朝から!?」
店主の明るい声が鬱陶しく感じます。
―「早くから申し訳ありません。○○の亭主です。」
店主は無言になりました。
―「実は店主様にお聞かせ願いたい事がありまして。」
店主「・・・どういったお話でしょうか。。。」
―「妻のケータイから私がお電話差し上げるということで、ご理解できますね?」
ここで一気に捲くし立てる事はしませんでした。
必死で平静を装い、その日の午後から少し離れた喫茶店で会う事にしました。
その電話のやり取りを、隣で妻は蒼くなりながら聞いていました。
- 2014/08/06(水) 19:43:47|
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妻から聞いた話ではキスだけ。。。
しかし、手紙に書いてあった妻が言ったとされる言葉に、私は妻が嘘を言っているとしか思えませんでした。
何故なら、セックスの際に妻が昂ぶってくると必ず口から洩らす言葉がそのまま記されていたからです。
それに、私が店主への電話を切って暫くしてから、店主から届いたメールで確信しました。
「どこまで話したの?」
このメール文で十分でした。
約束の喫茶店へ店主より早く着いた私は先に店内に入りました。店主とは面識がありませんでしたので、コチラの服装などを予め伝えてありました。
店のドアが開くたびにそちらへ目をやり、来店する客をいちいち見る私はきっとかなり怪しかったと思います。
数十分待つと、一人の男がオロオロとしながら入ってきました。この男に間違いないだろうとは思いつつも、
(この男と違いますように!)
と念じる私がいました。何故ならその男は袖や裾が伸び切ったTシャツに、今時探すのさえ難しそうなイージーパンツ姿。髪はパーマが掛かってはいるものの、無造作に伸びて、しかも寝ぐせまで・・・。
しかしその男は私に離し掛けてきました。残念ながらその一風変わった風体の男が店主だったのです。
私はガッカリしました。
何故こんな男に。この男の何処が・・・軽いパニック状態に陥りそうでしたが、ここで弱みを見せることはできず、毅然とした態度で座るよう促しました。
座ってすぐに店主は侘びを入れてきましたが私は遮り、
「今日は謝罪を受ける為にご足労願ったわけではありません。」
「妻の口から一通り聞きましたが、間違いがないのかを確認させてもらいたいのです。」
「では、最初から話してください。」
そう言うと鞄からメモとペンを出し店主の言葉を待ちました。
店主は黙ったままでしたので、私は妻が持っていた手紙のコピーをテーブルに乗せ、無言のまま再度ペンを握りました。
観念したのか、店主は記憶を頼りに最初から話し始めました。
私は店主を見る事無くひたすらメモを取りましたが、わざと時折首を傾げるような素振りを見せたり、「ちょっと違うなぁ」と呟くようにしました。
実際は大体同じ事を話していましたが、そうやって私が言う事で隠している事を全部吐き出させようという魂胆でした。
店主は妻がどこまで私に話しているのか分からないので、私の様子を見ながら、言った言葉を訂正しながら自信無さげに話し続けます。
一通り聞いた後、店主は私にまた謝ろうとしましたが、またそれを遮り、
「謝罪はまだ結構です。」
「貴方の言葉と妻の言葉で、少しズレがあるようなので、また妻に確認してみます。」
そう言って最後に白紙の用紙を渡し、誓約書を書かせました。
今回の件について第三者はもちろんの事、家族にも他言しない旨を誓約させ、誰にも相談できないようにするのが、今回の目的でした。
店主を帰らせ私も家に戻りましたが、子供達の手前、いつもと変わらない父親と母親を演じるのが非常に辛く感じたのを今でも忘れる事ができません。
店主と初めて面会した翌日、手紙と前日の誓約書をコピーしたものを持ち、相手の店へ開店前に訪問しました。
店主の母親は何も聞かされていなかった様子で、私が自己紹介をすると席に通され、妻がいつもよく働いてくれて大助かりだと話し始めました。
一通り聞いた後、私は恐縮する態度を見せつつ妻を辞めさせてもらう旨の話をしました。
女将さんは何が何だか分からず、私に説明を求めましたので、まずは店主と妻がメールや電話などを頻繁にし、雇い主とバイト以上の関係になっている事を告げました。
女将さんは、
「この子はちょっと冗談がキツくて・・・」
「○○ちゃんのお宅は夫婦が仲良くて羨ましがっているほどなんです。」
「こう言っては何ですが。。。この子の嫁は冷たい人間なんですよ。」
「何か気に障るような事がありましたらこの子に変わって謝ります。」
この時点ではまだ女将さんは(ただのメールや電話だけだろ!?)という感じでしたので私は、
―冗談がキツいと仰りましたが、これもその冗談の範囲としてお考えですか?
そう言って店主が妻に宛てた手紙のコピーを渡しました。
読みながら手紙を持つ手が震えています。
隣に座っている店主も弁解しようとしましたが、母親の一睨みで萎縮してしまったようで大人しくなりました。
読み終えると女将さんは先程までの態度を改め、私に深々と頭を下げました。
しかし、私はその日は妻を辞めさせる旨の話をしに来ただけですと話し、親子揃っての謝罪を断りました。
ただ前日に店主に書かせた誓約書に店主のみならず、『この事実を知る者は・・・』としてありますので、女将さんもその内の一人だと念押しして店を後にしました。
その夜妻を座らせ、
―店主から全部聞いたよ。
―俺を前にして観念したのか、聞いていない事までペラペラ喋ったぞ。
妻の顔が青褪めました。
妻が私に言ってなかった事までバレてしまったと思わせるように仕向けたのです。
そして私は続けました。
―・・・ショックだったよ。せめてお前の口から聞きたかった。
―でも、お前に対しても情はある。だから今ここで、お前の口から真実を聞かせて欲しい。
この時点ではまだ妻からも店主からも、関係はキスのみとしか聞いていませんでしたが、手紙に書いてあった妻のセックスの際の様子から、私はそれ以上の関係に進んでしまっていると確信がありました。
私の情け深い言葉を信じた妻は重く閉ざしていた口を開き始めました。
- 2014/08/06(水) 19:45:50|
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妻がやっと言葉を発し始めました。
「本当に・・・ごめんなさい。。。」
「私、浮かれてたんだと思います・・・。」
そう言って再び沈黙が訪れました。妻は全てを言うのが怖かったんだと思います。
甘いといわれるでしょうが、私は妻に深く傷付き悩んだが、離婚する意思はないことを伝えました。離婚は・です。
安心したのか、再度話すよう促すと、
「2回・・・セックスしました。。。」
「本当にごめんなさい。どうかしてました。」
直感で、既にその関係があろう事は覚悟していましたが、直接聞かされるのはかなり堪えました。
再び怒り・悲しみ、その他に何と形容していいのか分からない感情で押し潰されそうになり、明らかに動揺を隠せずにいる私に妻は、
「でも信じて!?貴方が1番好きなの!何よりも大切な人なの!!」
必死の弁解でした。
その言葉への私の返事はこうでした。
―・・・そう・・・ありがとう。
笑顔で答えてやりました。ホッとしたのか妻は私に擦り寄って来ようとしましたが、両手で遮り、
―でも、2番がいるって事なんだろ?
―しかも、その2番とは限りなく僅差という事だよな?
凍りついた妻の表情が未だに忘れられません。
妻から聞き出すことはもうありませんでした。
もう、十分でした。
カマを掛けた私の言葉に、こうもあっさりと引っ掛かってしまうのは妻自身に冷静さがなくなっていたからでしょう。
力が抜けながら、妻にケータイを返しました。
さて、ここでまた店主への対応となります。
眠れずに迎えた翌朝、私は店主に連絡しました。今度は感情を隠す事無く、烈火の如く言葉を発しながら呼び出しました。
喫茶店で会う事になり、相手はオドオドしながらやってきました。
喫茶店を選んだのは、周囲の目があれば店主が逆ギレを起こす事もし難いだろうし、何よりも私自身が冷静でいられると思っての事でした。
黙って座る店主に一言、
―先日お話し頂いた事は、全てではありませんね?
―私の口からお話ししましょうか?それとも・・・
私の言葉の途中で、店主が謝り始めました。
妻との関係が2回あった事を皮切りに、洗い浚いを一気に吐き出すように話し始めました。
・店の懇親会と言って妻を呼び出したが、実は2人きりで出掛ける口実だった。
・その日の内にホテルへ半ば強引に誘い込んでセックスをした。
・激しい抵抗がなかったので、受け入れられたと思った。
・昼の閉店後、仕入れに一緒に行って車の中でいちゃついてキスをするのが習慣だった。
・その内、感情が抑えられなくなって、店主の車の中でセックスをした。
・私が妻のメールを怪しんでいると聞き、ケータイのゲームサイトでのメールをすすめた。
・手紙はたまにやり取りをしていた。
こんな事を淡々と話していましたが、私にとって拷問のような時間でした。
ゲームサイトでメールしていた事、仕入れにまで同行していちゃつく時間を作っていた事、懇親会に誘われ、その日の内にセックスに応じた事、車の中で・・・。
なんて事だろうか。知らず知らずのうちに、妻はこうも簡単なオンナに成り下がっていたとは。。。
乾いた口を水で湿らせ、今度は私が話しました。
―わかりました。大体妻から聞いた事と一致しています。
―今回の件で、私は今のところ離婚する意思はありません。
―ただこのまま貴方からの謝罪だけで済ますつもりもありません。
―お2人には何らかのカタチで、ケジメをつけて頂きます。
こう言って、その場を去ろうとしました。
しかし、この男がいきなり私の感情に火を着ける様な事を言い出したのです。
「でも・・・好きになった者同士が付き合うのは普通の事ですよね?」
私の逆鱗に触れました。
耳を疑うような店主の言葉に、一旦離れようと腰を上げた私は再び座りました。
―分かりました。それが貴方の本心ですね!?
―この件について、どう責任を取ってもらおうか考えるつもりでしたが・・・
そこまで言って、店主には次ぎの様に言いました。
・今すぐ店をたたみ、県外へ引っ越すなりして、二度と私達の前に現われないのはもちろんのこと、その存在すら感じさせないようにする事。
・それが出来ないのならば、慰謝料の請求となるが、金額については後日通知する。
この条件を突き付け、店主の答えを待ちました。
店主は店を閉める事は出来ないという返事でしたので私は、
―では、慰謝料で決着するという事ですね。
そう言い残し、店を出ました。
帰路の途中、最後に店主が言った言葉より、妻との行為を明らかにされた事の方が私を苛立たせました。
家に帰るとすぐに妻を『買い物へ』と言って連れ出しました。子供たちが眠る夜まで待てなかったのです。
車中で妻に何時、何処で関係を持ったのかを知った事を話しました。
妻は凍り付いたように固まったままでしたが、私は話を続けました。
―ケータイのゲームサイトでメールしてたんだって?
―随分手の込んだ事を考えたもんだな!
―で、あの男の事が“2番目”に好きだったっていう事だね?
―好きな男に抱かれるのは、どうだった!?
妻は首を振りながら、
妻「好きとか・・・そんなんじゃなくって・・・」
私は自分がどんどん意地悪になっていくのを止める事は出来ませんでした。
―俺以外の男とセックスがしたかった・って事か?
―じゃあ、今からあの横断歩道で信号待ちしてる男に抱かれてこいよ!
―好きでもない男とセックスが出来る女なんだろ?お前。
我ながら最低な質問をしたものだと、深い自己嫌悪に陥りました。妻は終始俯いたまま、泣いているようでした。
その夜、妻に意地悪な質問をした事は敢えて謝りませんでしたが、取り敢えず今のところは離婚の意思はない事を再度伝え、それに妻も承諾しました。
こんな関係になってしまったにも拘らず、私は妙な感情が湧き、妻を抱こうとしました。妻も抵抗などせず、むしろ“仲直り”だと感じていたのかもしれません。
しかし私の体は全く反応しませんでした。
その焦燥感なのか、または再び込み上げてきた怒りなのかは分かりませんが、私はまた妻を責め始めてしまいました。
―あの男にした事はするなよ!俺とあいつは違うんだからな!!
―どうした?やり方をもう忘れてしまったのか?
―まぁ、どうせあの男に『旦那を忘れさせてやる!』なんて言われたんだろ!?
―ひょっとして俺たちのセックスが減ってた理由は、あいつに制限でもされてたからか?
そんな事を半笑いで言う私は、すっかり悪党です。
泣き出した妻に、
―今夜はもういい。
―ただし、これから暫くはお前は“針のムシロ”だから覚悟するんだね。
―それがお前に対する俺の制裁だから。。。
そう言って眠る振りをしました。
今度はあの男です。
どうやって制裁を加えようか考え抜きました。
私の立場上、法に触れる様な事はできませんし、かといって弁護士に頼み、私の知らないところで決着を付ける気も全くありませんでした。
翌日から仕事の合間に知人や自分の経験を駆使しての情報集めが始まりました。
- 2014/08/06(水) 19:47:23|
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私は相手の男について出来る限りの情報を揃えました。
土地建物の所有者、借入状況、売り上げ、店及び店主の評判などです。
所有者については謄本を挙げれば一目瞭然です。また借入先も分かります。
先に述べましたが、借入金とその残債・連帯保証人についても調べる事ができ、店主は元金を据え置きにして、現在は利息のみを返済していくのが精一杯のようです。
また、街金からの借入も多く、1年前に弁護士事務所に泣き付いて、元金のみを返済しているということも聞きました。
そんな状態ですので、新たに借入など出来るわけもなく、妻との情事に使用した店主の車についても、店主の妻名義で信販系に借りていました。
また消費者ローン関係だけでなく、店の運転資金もその妻の実家から融通してもらっており、店主の携帯電話の名義すら同様でした。
面白かった(?)のが私の後輩がこの店主と比較的仲良くしているという事でした。
私はこの後輩を通し、店主の人柄や交友関係を知りました。
やはり何事も長続きするような人間ではなく、会社勤めをしていたものの、成績も伸びず逃げ出すように会社を辞め、結局家業を継いだとの事でした。
しかも、2年前にバイトの人妻に手を出し、この時は女将さんにバレて酷く叱られたそうなのです。結局身内に叱られても反省もないという事ですね。。。
この後輩には事情は話していませんが、若い頃に問題事を収めてあげたのを未だに感謝してくれる者ですので、何ら不振がることもなく、逆に役に立てて喜んでいるくらいでした。
ここまでの情報を持ち、店主と再び会う約束を取り付けました。
この時から、妻には店主と会う事を一切言わなくなりました。
待合せの喫茶店で、店主は既に到着していました。
オーダーを済ませ、店主が何やら話し始めようとしましたが、私から話し始めました。
―慰謝料の件ですが、私が金額を提示する前にどれ位が相場かお調べになりましたか?
そう聞きましたが、全く予備知識を得る事無くやってきた事を知って、私は落胆しました。
不安というものがこの男にはないのか?という感情と一体何を考えているのやら・という気持ちです。
そこで初めから話すことにしました。
もし店主の妻が事情を知ったら、私の妻は慰謝料を請求されるだろう。こちらはその同額を店主に対し請求して相殺させてもらう。
ただ私達は離婚しないので、店主がもし離婚となれば奥さんから店主に対しても慰謝料と子供の養育費が請求されるだろう。
この件に関しては私は全く問題ないし、知るところではない。
そう話したとたんに蒼褪めていきました。
「ぼ・僕は。。。どうすればいいですか?」
やっと出た言葉がこれです。
再度自分には店主がどうなろうが知った事ではなく、先日私に向かって言い放った言葉によって、最悪な事態を引き起こした事を告げました。
私が得た情報で、店主はその妻には絶対知られたくはないだろうと感じていましたし、もしバレて離婚にでもなればその資金繰りから店を失うことも明白でした。
私は金額を提示しました。
店主は、一括では無理なので分割を希望してきましたが、私は早く関わりを断ちたいという理由で一蹴しました。
この時はこれで話を打ち切りましたが、次回までには私も考えておくとだけ伝えました。
妻には店主と会っていることも、慰謝料を請求する事も話していません。
しかし、店主の性格などを少しずつ聞いたりして、わざと会っている事を匂わせていました。
後日。
店主が前回、分割での支払を希望した際に言っていた期間を元に、私は示談書を作成して持参していました。
利息(?)は無しとしたものの、店主の言った期間での支払計画は毎月2万円ほどの支払いになるものでした。
当然ながら、私はその条件で示談するつもりは全くありません。店主が全く的外れな事を言っているのを逆手にとって、更に追い込む手段とする予定です。
店主に支払計画書を見せ、その後示談書を差し出しました。電話で呼び付けた際に、印鑑証明書を2通用意するようにも伝えてありましたので、店主はこれで落着すると思っていたようです。
いざ署名を促すと、
「これは・・・書けません・・・」
予想通りでした。
店主の経済的背景を知っている私には、書ける筈もない事は承知の上でしたが、
―どういうことでしょうか?
―私は、貴方が言った条件を飲んでこれを作成したんですよ!?
―書けないという理由は一体なんでしょう?
私は呆れた顔でそう聞きました。
すると店主は現状では2万円も払う事は出来ず、その理由も全部話しました。運転資金、設備資金も利息しか払っていない事や、自分の名義では借入もできず、奥さんの実家から援助を受けている事など、全て私が調べて知っていた事を聞かされました。
私は自分の得た情報が正しかった事を確認できたばかりでなく、店主がこの件を奥さんにバレるのを必要以上に恐れている事を知る事ができ、更に優位になりました。
理由を聞いた後、
―そんな事は私には一切関係ない事ですよね。
―それに、今貴方が言った事は既に調べてあって、全部承知していますよ。
青褪めた店主の顔を今でも忘れられません。
そして付け加えました。
―ならば、一体お幾らならお支払い頂けるんですか?
店主が呟くように答えた返事は毎月2~3千円なら・という事でした。
全く話にならないと怒りを見せたあと、やはり分割での話は御破算にして一括での支払いを・と求めました。
店主は今度は、
「払えないものはしょうがないじゃないですか。。。」
と呟いたので、私は一層怒りを露わにして、内容証明を送る旨の話を切り出しました。
しかしこの男、内容証明が何たるものかも知らず、手紙でも何でも送ってくださいという始末。
何故私が・と思いつつも内容証明郵便を簡単に分かり易く説明しました。
やっと事の重大さが理解できたようでしたが、今度はこの男、泣き出してしまいました。
罪の意識もあり、謝罪もしたい。しかし慰謝料となると現状では払う事が出来ない。一体自分はどうすればいいのか。。。そんな事を言葉にしながら涙を見せていました。
取り合えず私は、その泣き顔をデジカメで撮影しました。
店主は何故そんな酷い事をと囁きましたが、私はその顔に近付いて小さな声で、
―他人の女房にちょっかい出すのは酷くないんでしょうか?
店主は俯くのが精一杯のようでした。
更に続けて、
―貴方が今、開き直れる状態ではない事をご理解下さい。
―慰謝料が無理ならば、やはり県外へでも姿を消していただく事になります。
店主はせめて弁護士にでも相談させて欲しいと言い、私も今日はこれで十分だと認識しましたので再度、後日連絡する事を伝え店主と別れました。
相手が弁護士に相談するのも予想の内でした。
しかし、弁護士と言っても費用が掛かる事は店主も街金の利息をチャラにした経緯があるので良く知っている筈。
ならば、せいぜい相談できる弁護士といっても、役所等で週一回開催される相談会くらいが関の山。そしてそんな所でこの手の相談をしても、殆ど相手にされない事も私は調べて知っていました。
- 2014/08/06(水) 19:48:59|
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店主と会って進展しない話をした夜に限って妻を抱きました。
『抱きたい』という性欲からくる衝動と、取り戻したいという感情があったように思います。
その頃には私の下半身も正常に戻りつつありましたが、射精に至るまでには回復していませんでした。
行為の最中にも、
(何故あんな男に・・・)
(あの男に一体、どんな事を・・・)
そんな思いが交錯して、悲しく・虚しくなってしまう自分がいました。
妻も今までのセックスの時の反応とは少し違い、悦びの声を上げるものの何処かもの悲しいような感じでしたし、唯一私に抱かれる事によって愚かな行為をほんの少し許されたような気がしていたのかもしれません。
しかし、射精を伴わないセックスが続くと、私自身のイライラが募るようになり、セックスの最中に妻が許されたと思っているのでは?という感情も伴い、つい酷い事を言ってしまうことがありました。
―セックスをしない俺と、無性にヤリたがる店主、どちらがお前に必要なんだ?
―自分の体で悦ぶ男を見るのは優越感を感じるだろ?
―何処ででもしゃぶるのが好きだからなぁ、お前は・・・
そんな事を言う度に妻の体は硬直しました。
そうなってしまうと、もうセックスを続ける事はできなくなり、「もう、いいや。。。」と言って離れてしまうというのがパターンになっていました。
妻も苦しかったでしょうが、そんな常態の私を哀れむかのように私のベッドに入って、キスをしようとしましたが、受け入れる事はできませんでした。
あの男と何度もキスをし、下半身を含んだであろうその唇に私の嫌悪感は拭いきれませんでした。
自分のベッドに戻って啜り泣きする妻に対し、寝たふりで応えるのがやっとでした。
このままでは、いつかこの夫婦関係が終焉を迎えてしまうだろうと、私は一日も早い決着を決心しました。
店主からは絶対に連絡しないことを約束させていたので、私から週一回のペースで連絡することが慣例化してきた頃、いつもと同じように連絡をすると、憔悴しきった声の店主が話し始めました。
「弁護士さんに相談してきたんですが・・・」
電話口で話そうとするのを遮り、直接会って聞く事を伝えました。
相手の隣に誰がいるか分かりませんからね。。。
指定した場所にやってきた店主は、早々に結果を話し始めました。
「弁護士さんが言うには、誠意を見せて謝罪し、お許しを貰うしかないとの事でした。」
「慰謝料についても、できない約束をした時点で、私の方が違法だとも・・・」
「役所の相談窓口でも5千円取られるんですね。。。知らなかったです。。。」
予備知識もない状態で行動するのは、なんと愚かな行為なんだろうと私は思いました。
しかし、全く想像したとおりの行動を取ってくれるこの男は、文字通り私の掌で踊らされているという言葉がピッタリでした。
男は続けて、
「許してもらうのに手ぶらでは・と思ったので・・・」
そういうと封筒を私に差し出しました。
中には現金が5万円入っており、本人曰く、家族と旅行に行く為に3年掛けて貯めた代物だそうです。
私は無言で押し返しましたが、何とかして受け取ってもらおうと必死に食い下がってきました。
こんな所で押し問答をしても埒が明かないので、私は但し書きに『慰謝料の一部として』と記入した領収証を渡しました。
男は少し安心したような表情を見せましたが、待ち合わせの喫茶店を出る際に、レジの隣に置いてあった盲導犬の募金箱に全額を入れた私の行為を見て絶句していました。
私自身、この行為は
(金が目当てではない!)
という意思で見せ付けたものでしたが、この男にはただの嫌がらせに思えたことでしょう。
怒りのせいか、悲しみのせいかなのか、肩を震わせる男に言いました。
-慰謝料の一部を持って来たという事は、店を閉める気が無いという事ですよね?
-残りの慰謝料についてはどのようにお考えかは分かりませんが・・・
-お互い、一日も早く決着する事がベストだと思いませんか?
男は背中越しに頷くのが精一杯のようでしたので、私はまた後日連絡する事を伝え、男より先にその場を後にしました。
その後は2週間ほど何も行動していませんでしたが、頃合かと思い連絡すると以前とは明らかに態度が違う店主が電話に出ました。
「いや~ぁ、ちょっとまずい事になっちゃいましてねぇ!」
明らかに声のトーンが上がっています。
「実はこの前の喫茶店に僕の友人がたまたまいたらしいんですよ~」
「で、その友人が一部始終を見てたらしくて・・・」
要するにその友人が店主を心配して、「恐喝でもされているのか?」「もし困ってるならプロを紹介するぜ!」と親切な助言をしてくれたらしいのです。
この事については自分から相談した訳ではないので、誓約書に反していないという事を言いたかったみたいです。
- 2014/08/06(水) 19:50:36|
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店主が私に言ったプロとは。。。
私には表の世界で堂々と活躍する人種と、裏の世界で暗躍する輩達の2種類しか思い浮かびませんでしたが・・・そんな事は関係ありませんでした。
何故なら、友人関係から始まり、その人脈の殆んどを把握していたからです。
その中でも数少ない友人の一人が私の後輩でしたので、今更何を言っても・・・という状況でした。
鼻息を荒くして踏ん反り返っているだろう店主の滑稽な姿を想像し、込み上げる笑いを必死で押し殺しました。
しかし、もう少し追い込んでやろうという考えもあり、困惑したような声で、
―そう。。。ですか・・・。
―それは参りましたねぇ・・・ではこうしましょう。
私という障壁の一部を崩したと勘違いしているであろう店主に、
―誰にも相談しないという誓約書の一部を追記という形で変更しましょうか?
―そうすればその御友人には今後、相談しても問題無しという事になりますが・・・
店主は自分ではどうしようもない状態から抜け出せる策として、その友人の名を私に教えました。
私はその名前を追記した誓約書を渡したいので、翌日に喫茶店で待ち合わせる事にしました。
店主が言ったその“友人”とは・・・
私が店主の情報を得るために活躍してくれた後輩の名前でした。
自ら更なる深みに自ら落ち込んで行く店主。私が当事者でなければ、流石に憐れんでいた事でしょう。しかしこの男は私の敵なのです。容赦はしません。
私は後輩に店主との待ち合わせの喫茶店に30分遅れで来るよう依頼しました。
当日。
喫茶店に現れた店主は、明らかにいつもと態度が違いました。
いつもなら注文を聞きに来る店員に、「何も要りません」と情けなく答えるだけの男が、大きな声で、「ホットコーヒー二つね!!」と。
そこまで大きな態度を取れたのは、私の姿を見たからでしょう。
私は、困った様子を醸し出すよう心掛けていたのです。
コーヒーを飲みながら、私は“友人”の名前を追記した誓約書を確認の為店主に読ませ、署名させる前にプロとは一体どういった人種なのかを聞きましたが、態度が大きくなった店主は答えようとしません。
もうこれ以上笑いを堪える事が出来なくなりそうになった時、後輩が現れました。
「先輩、今日は何かあったんですか?」
「あれ?○○(店主の名)久し振りだな!」
「半年振りくらいじゃね?」
事情を知らない後輩は何故私と店主が一緒にいるのか不思議そうな表情でしたが、話題を変えながらも30分ほど何でも無い話をした後に帰って行きました。
残った店主と私。
店主の顔には先程までの余裕は一切ありませんでしたので私から話を切り出しました。
―いやぁ、後輩とはご友人だったんですね?
―確かアイツの名前も・・・『!』まさか、プロを紹介すると言っていた知人というのって!?
―まさか、そんな事はないですよね?会うのは半年振りって言ってましたから。
―それに、アイツの知人でこんな事に精通している人間はいませんしね!
―・・・どうかしましたか?
顔面蒼白になって額に汗を流す店主を、今度は私が見下ろすように話しました。
5分ほどの沈黙の後、再度誓約書の追記に署名が必要かどうか尋ねました。
何も答える事ができないので、私は誓約書を破りながら、
―こんな状況で人の上米をハネようなんて考えない事だね。
そう伝え、更に
―貴方、ひょっとして私に恐喝されてるとお思いなんですか?
―では、このまま警察に行きましょう!
―それがお望みなんですよね?
背中を押すように喫茶店を出て、私の車に男を押しこんで最寄りの警察署に行きました。
警察の相談窓口(?)で再び豹変したこの男を見た時は、流石に私も驚きました。
抜け殻の様に力が抜けてしまった店主を半ば強引に警察に連れて行きました。
署内に入るまでは力無く歩んでいた男が、窓口に差し掛かった途端、急に力強く私の腕を掴み、
「この男性に恐喝されています。助けてください!」
呆気に取られました。
窓口近辺にいた警察官は一斉に私達の方を見て、その内の何人かが詰め寄ってきました。
流石に私も動揺し、警察官の言葉に黙って身を委ねるだけになってしまいました。
店主と別部屋に分けられ、2・3回は同じ説明をさせられたと記憶していますが、明確に思い出す事は出来ません。
事情を理解した警察官は、“一応”という前振りの後に住所氏名などを記録していました。その後、取調べ(?)の部屋から出ると店主が長椅子に座らされて別の警察官に何やら諭されているような雰囲気でした。
同時に私に対しても、警察は民事には介入しないという内容の言葉を述べました。
私は警察署を出て、込み上げてくる笑いの理由に自分でも理解できませんでした。
店主に向かって、
―気が済んだかい?
睨み付けるように言いました。
店主が返事できる訳もなく、再び“抜け殻”になっていました。
その夜、私は初めて妻に店主と会っている事を伝えました。
驚くような反面、想像はしていたのでしょう。思ったより冷静な反応だったように感じました。
しかし警察に行って事情説明させられた事を言うと、流石に驚いた様で、店主に電話させて欲しい懇願してきました。
何を言うつもりだったのかは分かりません。
ただ店主に対し、怒りを覚えている様な雰囲気でしたが、私は許す訳がありません。
落胆に何度も私に謝る妻を見ていると悲しくなってきました。
(お前は、こんな男に夢中になっていたんだぞ!)
悲しみの反面、怒りの感情がそんな言葉を吐かせようとしましたが、何も言わずに妻を押し倒すように求めその感情を誤魔化しました。
その時の妻の様子はいつもと違いました。
涙を流す人形の様になり、私が妻の中に入った後も変化はありませんでした。
そんな状態で行為を続ける事はできず、動きを止め妻にその理由を聞きました。
「・・・私が間違っていました。」
「本当に遊び半分のような気持ちで始めてしまった事が・・・こんな事に。。。」
「離婚した方が貴方も私も楽になれる筈だよね?」
「でも、これが私の罰なのは分かってる。。。」
「この私の罰に、貴方までつき合わせる事が辛いの・・・」
そう言って何度も謝りました。
私は妻をやっと取り戻せたような気がしました。
まだ、妻を最後まで抱く事は出来ませんでしたが、そんな状態もそう長くないような気がしました。
ここまでくれば、私の相手は店主のみです。
翌日に開店準備中の店主の下へ乗り込みました。
- 2014/08/06(水) 19:52:01|
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今回は何の前触れも無く店主へ会いに行きました。
開店前の店内には店主とその母親である女将さんだけしかいませんでした。
忙しい時間であるのは百も承知でしたが、相手の親子は立場上何も言う事ができず、私を席に案内するだけでした。
母親の前で、店主と妻の関係を再度確認してもらう意味で全てを話しました。
何も聞かされていなかったらしく、実際に2人に肉体関係があった事や、その行為が何時・何処で何をという細かい説明を聞かされた母親は、肩を震わせ泣くだけでした。
母親は店主に向かい、「何て事を・・・」と繰り返すばかり。
私は続けて、
―貴方と妻の行為は私に対して償うに値する事だというのはご理解できますね?
―当初、○百万円を慰謝料として請求致しましたが、変更させていただきます。
―妻との共同不法行為ですので、その金額の半分で結構です。
―それと、貴方と妻が行為をした車両は手放してください。何故かは分かりますよね?
店主は車のローンは妻名義であり、残債分もあるので売却は出来ないと言った瞬間、母親は店主を殴りつけました。
そして、息子の不始末なので車の処分は自分が責任を持って処理します、と。
私は店主に責任を取って頂くのが大原則だと伝えましたが、それ以上の条件や詮索はしませんでした。
妻と店主が愉しんだであろうその車が、今も店主の手元にあることが許せませんでした。
一週間後に示談書を作成して、また訪問する旨を伝え店を後にしました。
一方的とはいえ、約束の一週間後に私は店主の元へ伺いました。
前回と同じく、準備中の看板を無視するように店内に入ると、その日は店主とアルバイトの主婦がいただけでした。
後に聞いた話で知りましたが、女将さんは過労と心労で寝込んでしまったようでした。
店主に人払いを頼み、店内には私と店主のみになりました。
慰謝料の金額を記入した2枚の示談書をテーブルの上に置き、黙ったまま固まっている店主をよそに、私は署名・捺印して自分の印鑑証明書も2枚鞄から出しました。
理解できないだろうと思い、何故同じものが2部必要なのかも店主に伝えました。
しかし店主は現金を用意できなかった様で、ひたすら謝るだけでした。
当然の事だと予想はしていましたが、請求した金額の内、一銭も用意できていない事に対して誠意の欠片も感じ取る事ができなかった私は、
―貴方の私に対する誠意とは一体、どのようにお考えですか?
―謝罪の言葉だけで許されるものなのでしょうか。。。
―・・・想像してみて下さい。。。
―もし私と貴方の奥様が不倫関係にあったとしたらどうでしょうか。
―私とキスをした唇で、子供にもキスをするんですよ!?
―私の性器が触れた唇や手や体で料理を作ったり、貴方に触れようとするんですよ?
―想像して下さい。。。貴方に・・・耐えられますか?
かなり追い詰めるような事を言ったと思います。
店主は耳を手で塞ぎ、声を押し殺して泣き出しました。
しかしながら、私の身に起こった事実は、想像ではなく現実なのです。
悔し涙が流れたのを店主に見せないように席を立ち、背中越しに、
―10日後にご連絡下さい。
―それまでは必死になって工面して頂きますようお願いします。
車に戻り、走り出すのと同時に抑えていた感情が噴出し、車内で大声で泣きました。
- 2014/08/06(水) 19:53:35|
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店主も流石に堪えたのでしょうか・・・約束の10日後に連絡がありました。
ただ、請求した金額の3分の1にも及ばない現金しか都合できなかったと、電話の向こうではとても申し訳なさそうでした。
今更、反省と後悔の言葉や態度を私に見せても、私は一切動じませんでした。
冷血な人間であるかのように、淡々と話を進めました。
店主が血眼になって集めた現金は、貯蓄等を切り崩したとしても、到底集められない金額だということは事前に調べた事で分かっていました。
店主の妻の実家や、母親の親戚から無心した事は明白です。
私は慰謝料の金額について、店主が用意できた金額で了解する事にしました。
しかし、決して私の方が折れた訳ではありません。
金額を軽減させる替わりに、いろいろな条件を付ける事を店主に告げました。もはや背に腹は変えられない状態だったのでしょう、その条件を確認する事無く、二つ返事で喜んでいる様子でした。
私は2日後に店主と会う事にし、その際には実印と印鑑証明2通、更に運転免許証のコピーを持参するよう伝えました。
店主がその内容を確認しなかった条件を、再度頭の中で整理しました。
どこまでも迂闊な店主に一生後悔して貰うよう、元々考えてあった条件を綿密に洗い直したのです。
その条件とは、
1、今後店主から妻へはもちろんの事、私にも連絡をしない事。
2、現在使用している携帯電話を解約し、新番号と新メールアドレスは私に伝えておく事。
3、外出先等で私達の姿を見掛けたら、例外なくその場から去る事。
4、求人などの折込チラシなど、一切入れない事。
5、現在ある野立看板以外は増やさない事。
6、本件に関し口外を禁じ、新たに事実を知る者が出た場合は、店主側の責任とする事。
7、以上の条件の内、違反等があった場合は都度、違約金を支払う事。
以上の条件を示談書内に書き入れ、3部作成しました。
当日。
店主に示談書を手渡し、内容を確認させるのと同時に、これ以外は一切認めない事を伝えました。
店主は顔を紅潮させ、
「これは、あまりにも酷過ぎませんか?」
想定した範囲内の回答です。
―私にした事を良くお考えの上でのお言葉でしょうか?
店主は一旦黙りました。そして次に、
「近所に住んでいるのに、会わない様にするなんて不可能ですよ。。。」
―外出しないように心掛けて下さい。
―幸い、私は貴方の奥様やお子さんの顔は知りませんので。
-どういう意味かご理解できますよね?
その後は何も意見は出ませんでした。
ガックリと肩を落とした店主は、青褪めた表情で示談書3枚にサインをし押印しました。
店主が掻き集めた現金を確認し、示談書に領収金額を書き込んだ後、私はその一部を私の印鑑証明書に添付して店主に渡し、もう一枚を店主の印鑑証明書と免許証のコピーを付けて鞄に収めました。
机の上にある最後の1枚の示談書と双方の印鑑証明書を怪訝そうに見つめる店主に対し、私はこのセットを公証人役場に持ち込み、効力を持たせる事を伝えました。
手が震え、背もたれに体を委ねる店主は私に対抗する力は残っていませんでした。
店主にとって、非常に厳しい条件付での示談だった事は確かでした。
しかし、この条件を飲む事意外、先に進む事もできないのも承知だったと思います。
示談書を交わし、形式的にはこれで終焉をむかえる事になりました。
しかし私は最後に謝罪をしてもらうつもりでした。その為に、今まで店主が私に対し謝ろうとする言葉を遮ってきたのです。
力なく席から立ち上がり、歩く足元も覚束ない店主を呼び止めました。
―ちょっと待って下さい。
―最後に、私に対して謝罪をして頂きたい!
まだ何か言うのかという表情を一瞬ですが見逃しませんでした。
立ったまま頭を下げようとした店主に対し、私は首を横に振りました。
土下座を請求したのです。
店主は抵抗する事もなく、その場に座り込み、
「この度は・・・大変ご迷惑をお掛けして・・・申し訳ありませんでした。。。」
深々と頭を下げる店主を私は見下ろし、鞄からデジカメを取り出しました。
そして、その惨めな姿を撮影したのです。
顔を背けるようとした店主に、
―ちゃんと顔を見せてください。
―貴方が私に、正式に謝罪をしたという証拠なんですから。
数日後、示談書と都度記録しておいた経緯記録、そして妻の携帯電話の履歴、プリントアウトした店主の土下座姿などをまとめ、自宅に持って帰りました。
妻にその全てを見せ、自分のしでかした事を再認識させました。
涙を流しながらその書類一式に目を通す妻の姿に、複雑な心境を覚えました。
- 2014/08/06(水) 19:55:17|
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