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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

家主 第6回

ひひ親父がシャワーを使う音が聞えて来る。鼻歌まで出ているようで上機嫌のようだ。

静が作った朝ご飯を電子レンジで温めながら、気持ちは振れ動いていた。
部屋が暗かったせいで最初気付かなかったのだが、ひひ親父は夜具の上に白褌一丁で寝転んでいた。
巨体は胴太で鮪を連想させた。異様に腹の部分が長く内臓量の多さを感じさせる。どこもかしこもが、ぶっとい・・・そんな身体の作りだった。
しかし驚いたのは、そんな事では無い、毛むくじゃらの下腹部を覆う唯一の布切れに包み込まれた男根の驚くべき存在感だった。
褌を下から持ち上げる一物はまるで小山のようだった。その塊自体の本体を想像すればするほど全てが本物だとは信じられなかった。だがもしも、紛れもなく正真照明のひひ親父自身だったならば容積は恐らく自分の両手でも抱え切れないほど巨大な物であることは明白だった。
昨夜、むらむらする欲求に突き動かされ閲覧していたアダルトサイトでの黒人達でさえ、あそこまで巨大な物は持っていなかったように思えた。
ひひ親父は、誰にでも有る朝立ちだと言った、しかし高校生の童貞君ならまだしも八十を越えた男が朝立ちなどするものなのだろうか?主人でさえ最近は朝立ちしているのを見た事が無かった。
巨大な膨らみとの出会いを思い出していると太股の合い目がじくじくして来ているのを感じる。「やだ、私・・・何、考えてるの・・・」自分を否定はしてみたものの明らかに陰部は潤んで来ていた。太股同士を擦り合わせて何とかこの状態から抜け出そうとするのだが火に油を注いでいるような感じだ。
堪らない気持ちに成って来ていた・・・あんなので嵌められたら・・・どうなっちゃうんだろう?・・・嵌められたいの?・・・あんなじじいなのよ・・・私には夫だって居るのよ・・・それでも嵌められたい?・・・欲しいの?梓・・・欲しいの・・・欲・・・欲しい・・・あんなの・・・欲しい・・・嵌めて・・・
どうにか成ってしまったようだった。さっきから身体が欲しがって欲しがって狂いそうだ。デニム地の上から股間を椅子の肘掛けに擦りつけながら、腰を前後にスライドさせる。濡れそぼち熱を帯びた女陰に摩擦感が堪らなかった。「うう・・・」軽くいってしまった。
ふと顔を上げると、ひひ親父がバスルームから出て来ていた。にやにや笑いながら。
「梓さん、女盛りっちゅう事や。恥ずかしいことあらへんで。」とこっちを見ている。
「ああ・・・疲れちゃった。」と自分の行為をごまかすためにそのまま椅子に腰掛けた。
ひひ親父は尚もニタニタ笑いながら食卓へついた。
「あれあれ、梓さん。朝からようこれだけ精の付く物ばかり並べたなあ、ひょっとしてあんたも満更でも無いんじゃないか?えっどうなんじゃ!」
「あ。それ、静さんが作って行ったんです。私は温めただけで・・・。」
私、何を言い訳なんてしてるんだろう?ひひ親父の言葉にいちいち反応している自分が憎らしかったし、情けなかった。
食事をとっているひひ親父を食堂に残し、先ほどの夜具を片付けに部屋に戻った。
押入れに布団を押しこみながら、部屋に置かれているデスクトップ型のパソコンの画面を見ていたら“梓”と言うフォルダアイコンが有るのに気付いた。梓以外にも“美穂”だの“玲奈”だの“祥子”だの女性の名前を使ったアイコンが多数有る。
“梓”を開いてみようとマウスに触れた時、廊下で足音が聞えた。慌ててマウスを置くと床に残されているふたつの枕を拾い上げた。
「梓さん、クロの散歩に行ってくるから後頼みますわ。」
枕を押入れに押し込みながら「はい」と返事を返した。
  1. 2014/06/11(水) 02:13:12|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 第7回

梓の姿を始めて確認できた。ベランダから真正面の部屋で何やら腰掛けて作業をしている様子だ。横顔が見えるものの手元は外壁に遮られ覗う事が出来ない。
「何をしているんだろう?」目線は真っ直ぐに正面を凝視しているようだ。
何かを見ている様子だが・・・。テレビ?バイトに行ってテレビにかじり付いているのもおかしな物だな・・・。それとも、パソコンか?家政婦がパソコンで作業をするっていうのも余り聞いた事が無い、ただ油を売っているだけかもしれないな。
それにしても梓の表情は真剣そのもので画面に釘付けになっている様子が伝わってくる。
今、梓が居る部屋は朝になるとよくひひ親父が雨戸を開ける部屋で寝室ではないかと思う部屋である。あの窓からベランダで仕事をする梓を鼻の下を伸ばして観察するのも時々見かける。
そのひひ親父がクロを連れて現れた。家の壁際に沿って注意深く梓の居る窓際へやって来ると、そっと中を覗きこんだ。
梓はそれには気付かず尚も真剣な眼差しを正面に向けている。
ひひ親父は暫く中の様子を覗っていたが突然、窓から身を乗り出し部屋の中の梓に声を掛けたようだ。梓は何か非常に慌てた様子であたふたと手元を動かしているようだが、ひひ親父は手を伸ばして手元を制したようだった。
梓は罰の悪そうな表情を浮かべながら何やら喋っているらしいひひ親父に時折、首を横に振ったり縦に振ったりしていたが、いきなり立ち上がると窓枠の外へ消えていった。
何だか盗みを働く所を見つかってしまった。そんな雰囲気が伝わってきた。
梓が消えた後、ひひ親父はクロを窓脇の植木の根元に結わえ付けると玄関から家の中へ入って行った。
その後、何と窓枠内に梓とひひ親父が揃って現れると、先ほどと同じ位置で共同で何やら作業を始めた。
一体何を見ているのだろう・・・?好奇心は最大に膨れ上がった。
玄関を出て、二人の手元にあたる場所が見える位置まで移動を試みた。家から二十メートルばかり歩くと窓の見える角度が変わり二人の背後が見える。やはり二人はパソコンの画面と向き合って座っている。だが、ひひ親父の大きな頭と肩に邪魔され表示されている画面までは確認出来なかったが、別のショックな光景を確認してしまった。何とひひ親父のごつい左腕が並んで座る梓の大きく張り出した腰に回され抱き抱えているではないか、その手に抗おうともせず時折、左右にむずつかしている。私が見ている事など気付かず・・・ひょっとして気付いていたのかもしれない。ただ、私に見せ付けるためにあんなに身を寄せ合っているのだとしたら・・・。憤りと同時に強いジェラシーを感じた。
暫くそうしてパソコンに集中していた二人だったが、おもむろに梓が立ち上がると押入れの戸を開いた。と同時にひひ親父は開いていた窓を閉じカーテンをかけてしまい何も見えなくなってしまった。
窓際に立った時、ひひ親父は駐車場に佇んでいる私の姿を確認したに違いなかったが何の反応も示さずカーテンを引いてしまった。
私の胸は大きく高鳴った。部屋の中で何が行われようとしているのか、何とか確認したかった。梓は何のために押入れを開いた・・・?押入れと言えば普通は布団を仕舞っておく場所・・・。先ほども梓はその中に布団を仕舞っていたではないか、今更押し入れに何の用が有るというのか?私は無が夢中で外塀のすぐ向こうに有る窓に近寄った。その瞬間、窓の脇の植木に繋がれていたクロが激しく大きな声で鳴き声を立てた。
ひひ親父は全てを読み切ってここへクロを繋いだのだろうか?私は絶望感に打ちひしがれながら我が家へ戻った。ただ、向かいの窓から片時も視線を外す事が出来なかった。
それから十分ほどすると出かけていた静が自転車で戻って来て家に入った。
暫くして、窓のカーテンがひひ親父の手で開けられた。ひひ親父はカーテンが閉まる前といでたちが変わっており、レスリングの選手が着るようなえんじ色のレオタードに着替えていた。
静が帰るまでの時間、部屋の中で何が行われていたのか?想像はどんどん膨らみ今日一日全く仕事に手がつかなかった。
その日、梓の姿は帰宅するまで一度も見る事は無かった。
  1. 2014/06/11(水) 02:14:04|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 第8回

ちらっとパソコンのディスプレイに一瞥をくれた。
“梓”・・・何あれ・・・?
静もひひ親父も外出し邸宅に私一人残されている。いつまでもひひ親父の部屋に留まるのも気が引けるが、あのフォルダが気になって仕方が無い。
マウスを手にしてそっとアイコンをクリックしてみた。胸がドキドキ高鳴り、まるで盗みをはたらく子供のような心境である。
フォルダの中は百を越える大量の画像ファイルで一杯に成っていた。その内のひとつを開いてみる、出て来たのは女性のウエストから下を背後から捉えたデジタルカメラの画像で白のミニスカートは太股を半分以上露出させており、布地に包まれた臀部の肉は厭らしいほど左右に張り出しておりパンツのラインは元より淡い桃色の生地までも薄っすらと透けて見えている。次の画像を開くと今度はデニムジーンズの尻を捉えた写真で厭らしいほど張り詰めた肉がデニム地をパンパンにはちきれさせている。
開く画像、開く画像が全て腰回りを強調した写真ばかりであった。
そしてフォルダ名が示す通りモデルは全て自分である事は着用しているボトムが物語っていた。
延々と続く尻のアップに混じって時折、全身写真や局部のアップ・・・ここで出てくる局部とは唇や耳たぶ、足首、胸の膨らみなどであるが・・・などの写真も点在する。
また、テラスに干されたパンツやブラジャーなどの下着類の写真やジーパンやTシャツなどの写真も見られる。
確かにこの部屋の位置ならテラスで洗濯を干す私を盗み撮りする事は容易いだろう、しかしこれほどの枚数を撮られながら何も気が付かなかった自分の無用心さを改めて思い知らされた。
窓越しに見える我が家のテラスを確かめようと視線を光の差し込む窓に転じ、愕然とした。クロを散歩に連れて行った筈のひひ親父がニタニタしながら室内を覗っているではないか。
慌てて、フォルダを閉じようとマウスを動かすが、ひひ親父は外から室内へ身を乗り出して私からマウスを奪い取った。
睨み付けてみたもののひひ親父の厭らしい笑みを止める事は出来なかった。
「よく、撮れてまっしゃろ。気づかれんように撮るの苦労しましてな、最初はピン惚けばっかりやったんですが、お陰さんで腕前も上がって・・・ほれ、これなんかよー撮れてまっしゃろ。グンっておケツが盛り上がってて・・・なあ。この写真にはかなりお世話になりましてな十回じゃ効かんやろな。梓さん最高のおケツやさかい全部合わせたら三百回は出しましたな・・・へへへ二十リットルじゃ効かんやろなあ・・・勿体無い事でっしゃろ、みーんな地べたに垂らしたんやから・・・梓さんあんたが座っとる足の裏の有る辺や、あんまりボタボタやったんで畳の色が剥げてまっしゃろ。まあ、ホンマに世話んなっとります。」
「止めてください、私何もお世話なんかした覚え有りませんから。」
「いや、いや。ホンマ世話んなっとるんですよ・・・一番最近では・・・おお、これこれ」
と言いながらカーソルを最後の方へ移動し画像ファイルを開くと、汗でべとべとのTシャツを肌に張り付かせブラジャーまで丸見えになっている写真が現れた。
「覚えてますやろ、梓さんのアルバイト初日の記念に撮らしてもろたんです。まだまだ、有りますで・・・。」
次々に画像を開いて行く。Tシャツを脱ぎブラをずらし、次第に肌を露出させて行く様が克明に記録されている。
最後はブラジャーを取り乳房を完全に露出させた横顔の写真が映し出された。
「梓さん、あんたごっつう迫力有るデカ尻とは対照的な小じんまりしたお乳してはるんやなあ。物干しに干してあったブラジャーは確かCカップやった思たけど、どう見てもこれはB・・・いやいやAカップでも充分や無いんでっか?」
「ホント止めてください。こんな厭らしい写真、全部削除して下さい。」
「勿体無い事言ったらあきまへんで・・・わしの宝物ですさかい。ほーら、可愛い乳首がおっ立ってまんがな汗で濡れたブラで擦れて感じてはったんやろなあ・・・びゅーて上向いてお乳は小っちゃいけど乳首は立派ですなあ、色もピンク色で綺麗なもんやし・・・子供も有れへんし旦那にもあんまし吸われてへんみたいですなあ。吸いごたえの有りそうな長い長い立派な乳首やのに勿体無いのう。」
やはり昨日も窓から覗いていたのはひひ親父らしい。その上こんな厭らしい写真まで撮っていようとは。と言う事は道具倉庫に精を撒き散らしていたのもひひ親父でまず間違いは無いようだ。それにしてもこの歳で何という精の強さだろう。主人はまだ四十前だというのに最近すっかりセックスが弱くなって来ている、せいぜい月に一・二度求めて来るぐらいだし、やってもあっさりしたのを一回だけ、その上勃起力も衰え始めているのか何だかフニャフニャしている上に、根元がゆるゆるである。射精の量も勢いもお粗末なもので二三回漏れ出すように先から零れると足元にそのまま滴る・・・全く飛び出さ無い。昨日の倉庫の中の射精とは余りにもかけ離れていた、同じ人間の射精とは信じられない位の凄まじさだった。
恐らく、ひひ親父に犯されてしまうであろう・・・漫然とそう思った・・・と言うよりも身体が犯して欲しがっているのかもしれなかった。自分でも股間がぬるぬるに泥濘んでいることにずっと気付いていた。
  1. 2014/06/11(水) 02:14:54|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 第9回

「梓さん、あんたなんぼでも逃げよう思たら逃げられるのにそうしてわしの話しをじっと聞いている所をみると、何か期待してはるんでっしゃろう?違うかのう・・・目の回りなんかポッと赤みが差して色っぽくなっとるし、目も潤潤して・・・おなごがこんな顔に成る時はのう・・・だいたいがえろう感じとる時って決まってるんだがのう・・・梓さん、違いますかいのう・・・?」
「ば、馬鹿な事言わないで下さい、私は勝手にパソコンを触ったのを悪かったと思ったから・・・それだけですは。」
「ふむふむ、よかよか・・・。なーんぼあんたが否定しはっても、全てはその顔に書いてあるわ、梓さんさえその気に成ったらなーんの邪魔も無しに生きながらにして極楽を拝めるんじゃがのう。どうじゃ・・・もう、その気に成っとるじゃろ・・・うん。」
「違います!」
思わず語気を荒げてしまった、椅子を蹴って立ちあがると玄関に一直線に向かった。
ひひ親父の言う事は間違っていない・・・と言うか心の内を見透かされてしまっているようだ。ここの所、確かに女としての欲求を痛いほど感じている、夫に対しての不満も人一倍有る。だが、私は人妻なのだひひ親父の思いのままに成る訳には行かなかった・・・。ひひ親父が二十代のハンサムな青年だったなら又違った行動に出れたかもしれない、しかし相手は幾らセックスが強いと言っても八十を過ぎた醜い老人である、肉体的な欲求を満たすためだけの獣のような振る舞いは躊躇われた、よしんば不倫の情交で欲求を満たすとしても、そこには精神的な逃げ道を作っておきたかった。不倫は出来たとしても淫乱には成りたくなかった。
玄関の上がりがまちに腰掛けスニーカーの紐を結ぶ。その時玄関の引き戸が音を立てて開き、ひひ親父が現れた。
スニーカーをはき終えた私はその横を擦り抜けて表へ出ようとしたが、ひひ親父のごつい身体が行く手を遮った。
「出してください、アルバイトとは言えあんまりです。」
「ふふ、まあそう怒りなさんな・・・あんたやご亭主がわしの事を近所でひひ親父なんて呼んどる事だってわしゃ全部知っとるんじゃぞ。」
「・・・そ、それは・・・」
「馬鹿にしちょったろう・・・うん、どうなんじゃ・・・梓!答えてみんかい。」
強く名前を呼び捨てにされた。ひひ親父の目は先ほどまでとはがらっと違い、鋭く私の瞳を睨みつけている。
「馬鹿になんて・・・でも・・・ごめんなさい。」
「何でも知ってるんじゃぞ・・・あんたら夫婦がわしの事をネタに近所で陰口叩いている事も。まあ、その陰口も全くの出たら目とは言えんがのう・・・それでも言っていい事と悪い事が有るんじゃ。わしと静が実は出来とるなんて出たら目は証拠を掴んだとしたって言って良い事ではないぞ・・・。それは侮辱と言う事だ肝に銘じて置けよ。」
「は、はい。済みません・・・。」
ひひ親父は自分の事を棚に上げて私達の事を非難している。私達が陰口を叩いたからと言って隠し撮りをして良いと言うことには決して成りはしない・・・。悔しかった、涙が頬を伝った。
「梓、お前。亭主とのセックスで気をやることが出来ないらしいな・・・。」
「な・・・何を!」
一体何を言い出すのだろう。確かにひひ親父の言う通りだった、だけどどうしてそんな事まで分かると言うのか。
「ふふ・・・わしは何でも知ってると言った筈じゃ。お前の亭主が事業に失敗して今や安アパートの家賃を払う事にさえ四苦八苦している事や亭主がお隣の若奥さんと出来とる事だってな。」
「!」
「驚いたようじゃな、じゃが事実じゃよ。証拠だって有る、今すぐ見せてやる事もな・・・ふふふ、どうかな・・・見てみるか、えっ!」
思いも寄らなかったひひ親父の言葉に頭がくらくらして来た、主人と隣の美穂さん・・・。
隣の部屋には、私達が入居する以前から若い夫婦が住んでいた。奥さんの美穂さんは二十三歳ショートヘアーが良く似合う健康そうな奥さんでそれほど美人ではないが女の私が見ても可愛いと思える、笑うと八重歯の覗く愛くるしい顔立ちをしている又いつも清楚であまり身体の線を強調するような服は着ていないもののスタイルの良さが感じられる、ご主人は三つ年上と聞いているがずっと海外へ単身赴任しており年に1回くらいしか帰ってこない。夫婦には三歳の男の子が一人いて、美穂さんはこの子を保育園に預けてパートに出ている。そう言えば美穂さんのパートはひひ親父の資産管理の事務だと以前に聞いた事があった。

「どうじゃ、見てみるか?梓にはかなりショッキングかもしれんがな・・・ふふふ」
黙って頷いた。そうなのだ私達には生活が懸かっていた、いくら無礼な振る舞いを受けようともひひ親父にすがるしか方法が無いではないか。又、その原因を作った夫が本当に美穂さんと不貞な関係を結んでいるとしたら・・・私は導かれるままに再びひひ親父の寝室へ足を踏み込んでいた。
  1. 2014/06/11(水) 02:15:41|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 第10回

美穂が夫と・・・。ひひ親父に証拠を見せてやると言われても信じる事など出来なかった。
美穂とは入居した時から何故か馬が合うと言うかずっと親しくして来た。彼女はまだ、二十歳そこそこで所謂、出来ちゃった結婚らしく、夫婦揃って若いせいも有り色々と相談にも乗ってきた。ご主人の転勤が決まった時などかなり悩んでいた様子で良く相談にも乗った、私は子供も小さかった事も有り一緒に行く事を勧めたが、結局単身赴任に成ってしまった。行き先のタジキスタンは治安が悪いためご主人が決意したようだ。
その後は子供の面倒を見たり、私達と海水浴や遊園地などへも度々出かけ家族ぐるみの付き合いをして来た。
また、私とは歳も離れている気安さからか下の話題なども話し合うまでになっていた。
やはりご主人が長く留守をしている事は喜びを覚えた身体にとってかなり堪えるらしく悶々とした夜を重ねていたようだ。
そんな時、私も夫との性の不満を隠さず話し、単身赴任だけが寂しい訳ではないと言う事などかなり込み入った話題さえ話せる仲に成っていた。
私が一番辛かったのは、美穂のご主人が帰って来た時で、若い二人は離れ離れの歳月を埋めようとでもするかのようにセックスに明け暮れ、壁の薄い安アパートでも有り猛烈な咆哮が筒抜けで聞えてくるのだ。激しい時には外が明るくなるまで延々と繰り返される事も珍しくは無かった。普通なら苦情のひとつも言えたであろうが事情が分かっているだけに何も言えなかった。その声を聞いても主人は若いからしょうがないよと言うだけで相変わらず私の方は欲求不満を更に蓄積するだけで単身赴任の夫婦の方が遥に恵まれて感じられ辛かった。
それと、今回の私の巨根に対する憧れが芽生えたのも実は美穂夫婦が原因だった。
二年前、単身赴任から帰国した美穂達親子と私達夫婦の五人で一晩泊まりの海水浴に行った。美穂のご主人は競泳用のバタフライパンツを身に付けており厭でも、もっこりが目に付いた。美穂はしきりに恥ずかしがっていたが、若くて筋肉がこりこりと引き締まった日焼けした裸体に怖いくらいセクシーに感じた。
しかも目に付くもっこりはかなりの盛り上がりを掲示しており、ご主人が近くに来ると息苦しいぐらいドキドキした。
宿舎に帰ってからも、もっこりが頭から離れず一緒の部屋に泊まる今夜、何とか中身を拝むチャンスが無いものかと本気で考えていた。仲居が空いた食事の器を下げに来た、夫がどこか、楽しめる所が無いかと尋ねている。年配の仲居はちょっとの間考えていたが、歩いて五分ばかりの所に有る混浴の露天風呂へ言ってはどうかと言い出した美穂さんは冗談じゃないと拒否していたが夫たち二人はかなり乗り気だ。仲居が「奥さんもたまには旦那さん以外の男性の品定めしてみるのもいい事ですよ、旦那さんに失望するか惚れ直すかは旦那さん次第だけどね。」と言ってけらけら笑った。
行こう、行こうと言う夫たちに困り果てた美穂が私に意見を求めてきた。嫌がるのを期待したのだろうが、私は即座に「面白そうじゃない、露天風呂にも入りたかったし。湯船に肩まで浸かってたら裸だって見えないんだし折角来たんだから行ってみようよ。」と答えた。美穂はビックリしたように私の顔を見詰めていた。

男性と女性は脱衣所は別々で中で一緒に成っているらしい。美穂は浴衣を脱ぐのを躊躇っている、そう言う私も不安で一杯だった。さっき浴場へのドアを開いてみた所、湯気で中はよく見えなかったもののかなりの人数の男性の声が聞えて来た。それに対して女子脱衣所に居るのは私と美穂の二人だけで脱衣篭にも他の衣類は無かった。
「さっ、早く行こ!旦那たちもう入ってるよ。星の見える露天風呂なんて素敵じゃない」と言って浴衣の帯を解いた。「梓さん恥ずかしくないの?」美穂さんが聞いてきた。私だって恥ずかしかったが「平気、平気」と前をはだけてすっぽんぽんに成ると胸から下を大き目のタオルで覆った。美穂も観念したのだろう帯を解き全裸に成ると私と同じようにタオルを捲きつけた。美穂のおっぱいが目に入る巨大ではないが充分に重さを湛えつんと上を向いた見事なおっぱいだ。自分のペチャパイが恥ずかしくて浴場へ踏み込むのが怖かったが、思いきって扉を開いた。
浴場はかなり広く薄暗い、その中に二十人ばかりの男達が私達の方を遠慮がちに又はジロジロと見詰めている。痛いほど男達の視線を感じ、夫たちを探している余裕など無かった。一番手近に有る湯船に身を沈めるとほっと一息ついた。
「見たか、二人共かなりの上玉だぜ。」「先に入ってきた方、でっかい尻ぷりぷりさせてたな。」「後で来た方は見事なパイオツだったぜ。」「女二人で来たのかな?」「欲求不満じゃねえのか、それなら俺が手伝ってやるのによ。」「あーダメだチンチン立ってきちゃったぜ。責任とって貰ってくるかな。」などと方々で小声で呟き合う声が聞える。
「やっぱり、やめといたらよかったよ。」美穂が泣きそうな顔で私を見ている。
私も心細く成って来て、辺りを見回して夫たちを探した。そうするとあちこちで手を振る親父どもが目に入る。突然、後方に人の気配を感じて振り返ると目の高さにぶよぶよした腹と重そうに垂れ下がった玉袋、腹の脂肪の下に引っ付くように鎌首をもたげた男根がぶるぶる震えていた。「姉ちゃん達、どこから来た。女だけじゃ詰まらんやろ、わしらと遊ぼうや。」と言いながら勃起した一物を右手に握って扱いて見せた。よく見ると周りにも同じような厭らしい笑みを浮かべた男達が五、六人寄って来ており。それぞれが極限まで男根を勃起させていた。
私は思わず目を伏せてしまった。嘶くような勃起はどれも、見慣れた夫の持ち物と違い驚くほど太かった。
「ちょっとごめんなさい、通してください。」
下品な男立ちの間を掻き分けて、美穂のご主人が近づいて来た、後ろに夫も続いている。
「ごめんなさい、私達の女房なんです。ナンパなら他所でしてください。」
美穂のご主人、中々度胸が有る。私達を取り囲んでいた男達は三々五々散って行った。
私達の居た湯船に夫たちが入ってきた。今、目の前に美穂のご主人の腰が有るのだが生憎タオルを捲いているため膨らみ具合しか見て取る事は出来なかった。ただすぐ隣に居る夫の前の膨らみと比べ遥に出っ張っているのは一目瞭然だった。
夫たちが来ると美穂はべそを掻きながら「私、もう上がるは・・・こんなんじゃ落ち着けないから子供も心配だから先に宿舎へ帰ってるから。」と言い残して浴室を後にした。温泉の湯で濡れて張り付いたタオルを捲きつけた美穂の後姿は圧巻だった。日本人離れした細くて長い脚に深く括れたウエストラインに足首と膝、小尻ながらつんと格好良く上を向いたヒップ、頼りなげでいてしなりを感じる肩から背中のライン。まるでファッションモデルのようだった。横を見ると夫が口をだらしなく開いてじっと見送っていた。

夫たちは流し場で身体や髪を洗っているが私は湯船から出る勇気は無い。本当ならば美穂と同じように早々に退散したいのだが、折角のチャンスだ美穂のご主人のもっこりの正体を暴くまでは上がる訳にはいかなかった。回りから男達の猥褻な視線が尚も注がれていたが何だかもう慣れっこに成って来たみたいだった。それよりも湯に浸かり続けているせいでのぼせてしまいそうだった。
流し場に居た美穂のご主人が身体をシャワーで清め終えると私の待つ湯船に歩いて来た。さっきまで腰に捲かれていたタオルは石鹸を使ったことも有り腰ではなく頭の上に畳んで乗せられている。つまり願ったように股間を丸出しにして歩いて来たのだ。夫を見るとシャンプーを髪に乗せ泡立てている、まだ暫くかかりそうだった。
湯気に遮られていた視界が近づくに連れてはっきりと望めるように成っていた。
思った通りかなりの重量を湛えて歩く度に大きく左右に揺れている。
「凄い。」思わずうめいていた。夫の持ち物など比較には成らなかった、美穂のご主人の一物は頭を垂れているにも関わらず、夫の勃起時の容積の遥かに上をいっている。
美穂のご主人は私が浸かっている、すぐ隣の湯船の縁に下腹部を剥き出したまま腰掛けた。
私の目から数センチの距離にとぐろを捲いたような男性器と毛むくじゃらな卵のような垂れ袋が放置されている。
「ずっと浸かってて暑くない?」と声を掛けられた。
「暑いわ、もう倒れそうよ。」と答えると。
「あの岩の陰に水風呂があるんだ、そっちへ移動しないか僕も暑くてかなわないんだ。」
水風呂は完全に浴場から死角に成っており、湯気の影響も手伝って探しでもしない限りはまず見つかる事は無い場所だった。岩陰から覗いて見ると夫は呑気に鼻歌を奏でながらシャンプーを続けている。

「奥さん、俺の事、昼間からずっと見てたろう・・・?」
水風呂に浸かっていた筈の美穂のご主人はいつの間にか岩陰の私の背後に回っていた。
「え・・・そんな事無いよ・・・。」どきどきしながらも否定してみた。
「正確に言うと俺をと言うよりも、俺の・・・と言ったほうが正解だろうね。」
全てばれていたようだ、恥ずかしくて穴があったら入りたい心境になっていた。
「ずっと視線を感じて平常でいるのが辛かったよ。梓さんみたいな色っぽい奥さんに見詰め続けられちゃ俺みたいな若造じゃ辛抱出来なくなるんだぜ。」
「ごめんなさい。そんな積もりじゃなかったのよ、ただどんな形してるのか見たかっただけなの。」
「そうなんだ、見たかっただけなんだ。じゃ、もう見たんだし満足できたんだね?」
「満足って、うん・・・でも、確認できたから良かった。」
「確認?何を確認したの?」
「え・・・恥ずかしいな・・・えとね、大きさよ。」
「で、ご感想は?」
「うふ・・・おっきかった。やっぱり。」
「誰より・・・?」
「やだー・・・聞かないで。」
「聞きたい。どーしても・・・。」
「やだなー・・・もちろん、あの人よ。しゅ・じ・ん!」
「そーだよな、小さいよなご主人。さっき見てて思った。」
「そんなに、小さい。」
「うん・・・たぶん。立ってるとこは見たこと無いから分からないけど、この風呂の中で一番小さいんじゃないの。」
「やだー、あんまりひどく言わないでよ。私、主人しか知らないんだから。」
言葉を交わしながらも夫の動きを目で追っていた、こんな所を夫に見せる訳にはいかなかった。夫は髪を洗った後、少し目で何かを探していた様子だったが酔いが回っているせいも有るのだろう、さっきの湯船に浸かると目を閉じてしまった。
その時、美穂のご主人が私の手を握って来た。
「ダメよ、美穂さんに叱られるわ。」
振りほどこうとしたが、強い力で手首を握られ女の力ではとても振り払えはしなかった。
彼の手が私の手を掴んだまま強引に引っ張った。
手の指に何か振れる物が有る。
耳元で「握ってみて。」という囁きが聞えた。
指先でそっと触れてみると、それはカチカチに硬く、ドクドクと脈を打っている。
私の手首を掴んでいた手は手の甲に移動し脈拍を伝える物体を強引に握らせた。
ビクッとした。それは私の想像を超える太さと長さを持っていた。夫の二倍・・・いや、それでは利きそうも無かった。
「凄いのね・・・。」
思わず口をついて溜め息が漏れ出した。
「梓さんのお尻だって凄いよ、こんなに張り出してプリプリしてる。」
もう一方の手で濡れたタオルの上から尻肉を鷲掴まれた。
興奮で立っていられなくなりその場でしゃがみ込む、美穂のご主人は私の身体を反転させると目の前に凶棒を突き付けた。口に含めそうも無いほど太く青筋を何十本も浮かべて先から涎を振り撒いていた。
「梓さん。分かるよな、してくれよ・・・お返しにたっぷり突き刺してやるから、まずは口でたっぷり舐ってくれよ・・・。前からずっと梓さんのタラコみたいな唇で搾り取ってもらいたかったんだ。」
両手で頭をがっちりと抱え込むと一気に腰を迫り出し強引に唇を割った。
夫の物とは長さも太さも桁違いな一物を激しく出し入れされて、両目から涙が引っ切り無しに湧いて来た。顎が外れてしまいそうなほど、激しい出し入れとあまりの長さに咽返って咳き込むものの、美穂のご主人は情け容赦無く腰を送り続ける。零れ出る唾液を飲み込む事も流れ出る鼻水を拭う暇さえ与えられない。
暴力的なまでの激しさで唇を犯され、酸欠状態に陥る一歩手前まで来ていながらも、股間では恥ずかしいお汁が後から後から湧いて出て来るのを感じる。
最早、責められるのは限界に達していた。
そのとき、私や美穂のご主人を呼ぶ声が浴室に響いた。
「あなた~!梓さ~ん!もう出てきてよ一人じゃ怖くて帰れないよ~!」
美穂の声だ、その声に呼応するかのように夫の声が聞えてきた。
「美穂さ~ん!二人ともどこに居るのか分からないんだ。分かった~探してみるー。」
美穂のご主人と私を呼ぶ夫の声がだんだんと近づいて来る。
「間抜けな、亭主だぜ!」と噛み捨てながらも、ますます腰の動きは早まり、両頬を押え付けている掌は爪まで立てながら頭を前後に激しく揺さぶる。
あまりの激震に耐え切れず後へ後へと身をずらしていたが背中が遂に私達の姿を視界から遮っている岩肌にまで到達してしまった。強烈に喉奥に突き立つ凶器から頭を逃がそうともがくが、ぶち当たった岩はびくとも動かず喉の奥が岩肌と非情の強棒に挟み込まれる。
最早、白目をむいて生死の境目を行き来しているような状態に陥ってしまった。本当にこのまま死んでしまうのかもしれないなと、遠のく意識と戦いながら漫然と考えていた。
ひときわ激しく楔が突き刺さるのを感じると同時に、喉奥で精が一気に爆ぜた。ブブッと噴き出した熱い白濁は容赦なく喉の奥の奥を焼いた。ズヒッ!ズヒッ!噴出の勢いは猛烈で体内の皮膚に激しくぶち当たりそのあたりを汁で満たすと更に奥に向かって川のように流れ落ちて行く。
「あっ!ご主人こんな所にいらしたんですか。美穂さんが探してますよ、怖くて帰れないんだとか。ずっと呼んでたんですよ気が付かなかったですか?」
「そうですか、この裏に居たら声が全然聞えなくて・・・どうも済みません。」
岩を間に挟んで夫同士の会話が続いている。
その間も美穂のご主人の太茎は、いつ止むとも知れない長い長い射精を私の喉奥で繰り返していた。飲み込み切れない量の多さに下腹部を手で押して身体を離そうともがいてみたが乱暴に根こそぎ鷲掴んだ髪を手綱のように引き絞って、最後の最後まで口の中の奥の奥に根元を扱きながらも注ぎ込んだ。
私は、被虐の中でとうとうエクスタシーを迎えてしまい、力無く美穂のご主人に操られるがままと成ってしまっていた。
「それはそうと、梓を見ませんでしたか?女一人の筈なのに居なくなるなんて・・・もしや何事かに捲き込まれたんじゃないかと思ってるんですよ。館内放送でもしてもらいましょうかね。それでダメなら警察へ行くしかないかな・・・困りました。」
「あっ!ご主人、梓さんなら大丈夫です。ほら、ここに居ますから。」
美穂のご主人は足元を指差す。
「ああ・・・梓、どうしたんだ?」
床にへたり込んでいる私を夫が抱き抱えた。
「いえね、梓さんをここへ運んだんですよ・・・長く湯に浸かっていたからのぼせちゃったみたいでね。水風呂にでも浸かれば良くなると思ったんですがね・・・どうも、具合が悪いみたいだ。出たほうが良かったみたいですね。梓さん一人で出られるかな・・・?」
夫の肩に身を預けて女子脱衣所まで覚束無い足元で歩いた、反対側では美穂のご主人が腰に手を回して身体を支えてくれている、しかしその指先はべったりと身体に張りついているタオルの上から尻肉の合わい目をなぞって肛門のあたりを弄くっている。恐らく後方から見ている野次馬の入浴者達には美穂のご主人の厭らしい手の動きが丸見えに成っている筈だったが、真剣に私に手を貸す夫には何も見えてはいまい。
夫の目が私の顔を心配そうに覗き込んでいる。その私の口の中には吐き出されたばかりの美穂のご主人のザーメンが唾液と交じり合って糊のようなバリバリの形状に変化して大量に残っていた。
「梓、大丈夫か?熱は無いのか?」
このままでは夫の問い掛けに答えることが出来ない。
目を瞑り、吐き気を催しながらも口の中の生臭い塊を一気に飲み込んだ。
美穂のご主人は私の喉がごくりと動くのを見届けると。
「ご主人、もう梓さんは心配有ません。じき喋れるように成りますよ。」と嬉しそうに笑うと、菊座に中指の先を付き立てた。

  1. 2014/06/11(水) 02:16:40|
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家主 第11回

ひひ親父は“美穂”のフォルダアイコンをクリックした。“美穂”の中は“梓”とは異なり三つのフォルダで中が仕切られており、それぞれに番号がうってある。
ひひ親父は“3”のフォルダを開くとやはり数十枚の画像ファイルが有りその中の一枚をクリックした。
いきなり梓の目に剥き出しの男性の股間が飛び込んで来た。ベッドの縁から撮られたと思われる写真は股を開いて横たわる男性の股間を太股の間から捉えたものでベージュ色のネイルカラーを塗った手が中心部を握っている。その、女性の手の甲に阻まれて男根の姿は見えないが付け根に佇む小さな陰嚢が覗いている。恐らく男根を握り締めていると思われる手の親指と人差し指の間の腹には弾き出されたザーメンが手首にかけて流れ出している。
次の画像が開かれた、今度の画像は先ほどの掌は無くなり心持ち上方から撮られている。下腹部の陰毛に埋まるように小さく萎びた男根が力無く寝そべっており、その回りはザーメンで汚れている。
「梓よ、見覚え有るじゃろうが。このふにゃチン・・・。」
横たわっている写真の主は、夫に間違い無かった。極端に小さな睾丸や吐き出した後、完全に埋没してしまう亀頭部など全く疑う余地など無かったが。決定的な証拠として左足付け根の五センチばかりの蚯蚓腫れが物語っていた。この傷跡は夫が学生の頃、スキーで転び付いた傷を、医者に行くことを躊躇いケロイド状に残ってしまった傷跡だと夫から聞かされていた。
続いて正常位で繋がる男女を結合点を中心に男の顔まで捉えた写真が続いた。女が入れられながら撮ったものだろうはっきりと額に汗を浮かべ女を組み敷く夫が写っていた。
そして決定的な写真が開かれた。大きなドレッサーに脚を広げて腰掛けている美穂に立位で挿入している男の股間が男の手にしたデジカメで映し出されていた。しかも鏡に背を凭れさせている美穂の顔のすぐ脇に鏡に映ったカメラを構える夫の顔がハッキリと写っていた。
「この写真は決定的じゃろ。あんたの亭主の雑チンが美穂のオメコを割っとるじゃろう。」
「・・・でも、大家さん。どうしてこんな写真を手に入れることが出来たのですか。」
「ほれ、単身赴任中の美穂の亭主がな、こんな写真を写すのが趣味だったらしいわい。それが美穂にも伝染したらしくてのう・・・。おおそうじゃそうじゃ美穂とご亭主の写真も有るんじゃぞ。ちょこっと見てみるか。」
“3”のフォルダを閉じると“2”のフォルダを開く、同じように並んだ画像ファイルから一枚が開かれた。先ほど夫の顔が写っていた大きなドレッサーの前に椅子を持ち出し、ご主人が美穂を膝の上に乗せ上げて鏡に映し、その鏡を真正面から撮っている。
美穂の花弁には擂粉木のような巨大な一物がめり込んでおり。その目は熱病患者のように宙をさ迷っている。
次の画像は見覚えの有る凶悪な面構えをした凶器が大写しで捉えられており、美穂の唇が醜く張り出した先端部に口付けを与えていた。その唇からは濃厚な白濁が大量に溢れ出ており、堂々とした男根の胴を伝い根元に向かって幾筋も流れ落ちている。
「どうじゃ、梓。美穂の旦那、なかなかの物を持っとるじゃろう。わしには及ばんがこれだけの持ち物はそうは居らんぞ。美穂の奴な、これだけの男に色事を仕込まれとったんじゃから、一人身に耐えられる訳がないからのう。あんたの亭主を誘惑しよったらしいわ・・・あんたの亭主なかなか男前じゃからなあ。あんたが出かける隙を伺うて乳繰り合っとったらしいわい。わしもあんたの亭主が美穂の家に入ったり、美穂があんたの家に行ったりするのを何度も見とるからのう・・・。じゃけどな、長く続く訳はないわなあ。あんたの亭主のセックスは最低じゃから。逞しい亭主に鍛え上げられた美穂を満足させられる訳は無いからなあ。」
「あの、そうじゃ有りません・・・。大家さんがこの写真を手に入れた理由です。」
「ああ・・・。写真がどうやって撮られたかじゃなくて、わしがこの写真を手に入れた理由かい・・・。簡単な事じゃよ・・・。ちょっと考えれば誰でも分かるじゃろ、梓は分からんのか?」
「何となくは・・・。」
「そう、そんの通りじゃよ。」と言うと“1”のフォルダから一枚の画像を開いた。
激しく舌を吸い上げられている美穂が現れた大きな口で美穂の可憐な口をべたべたに汚しているのは確かにひひ親父だ。
続いて、気をやった美穂の顔を大写しで捉えた写真が現れる。額から頬、首筋それにショートヘアの黒髪に至るまでまるで水でも被ったかのように汗まみれに成り、激しく反応している。白目を向いた瞳は完全に切れており、口の端から涎の束が一塊と成って垂れ下がっている。
「わしの、腹の上で昇天した瞬間じゃよ。この後、美穂の奴何度も何度もわしの玩具に成る事を誓いよったんじゃ。亭主以外の男の手で始めて成仏した記念すべきワンショットじゃよ・・・。下からわしの太魔羅で内臓一杯に男精を注入されとる所じゃ。この時の子が今、美穂の腹の中で命を育てとるんじゃ・・・。わしの通算百ニ十七人目の子としてな。」
「ひゃ・・・百・・・。し・・・信じられません・・・。」
「信じられんかったら信じんでも良いは・・・。だが、美穂の腹の子は間違い無くこの時の子じゃ。」
美穂が妊娠している事も知らなかったが、もしひひ親父の話しが本当だとしたら産むつもりなのだろうか。幾ら何でも二十三歳の美穂が八十過ぎの男の種を宿すとは背筋がぞくぞくと震え止まらなかった。
「美穂は言うとった・・・。わしとの出会いが人生最高の出会いじゃとな。今まで最高と思っていた亭主との出会いなんざあ、どうでも良くなったと、日本へ永遠に帰って来なくて良いとな。そして頼んだんじゃよ・・・私に大家さんの子種を植え付けてくれとな。」
気をやらされる美穂の官能の溶け切った表情を見ながら、ひひ親父の刺激的な話しを聞いているだけで自分の情念が蕩け出すのを感じていた。あれほど凄まじい性技を持つご主人が有りながら、ひひ親父によって更に高みを極める美穂が憎らしかった。その上、自分の夫にまで手を出した女・・・。今まで仲良くしてきた分、憎悪の念は余計に燃え上がっていた。
「美穂は、最初はわしに歯牙一本かけては来んでな。二人っきりじゃと口さえ聞こうとせんかったんじゃ、よっぽどわしが怖かったようじゃよ。それもあんたら夫婦の要らぬ噂話のせいじゃ・・・。」
言いながら左腕を私の腰に回して来た。最初こそ理性で払い除けていたのだが、ねっとり肌を撫でつける巧みな指の動きに股間は熱く滾って来ており、最早拒絶の意思は無くなり形だけの抵抗を示したに過ぎなかった。
「そんな美穂にあんたの亭主との不倫話を持ち出して脅迫し、無理やりこの部屋へ連れ込んでレイプしたのが始まりじゃ・・・。」
「それじゃ、犯罪じゃない・・・。」
「さよう、そこまではな。しかし美穂とて肉の味を覚え込んだ生身の女にしか過ぎなんだ。しかも最愛の亭主とは離れ離れ、火遊びの愛人はからっきし弱かったと成ると、禁断の欲望が燃え盛るは必定。レイプされながら何度も何度も絶頂を極め最後は白目を向いて失神してしまいよったんじゃ・・・。レイプなんて事はとうに何処かへ忘れ去られ、快楽と欲望を追い求める一匹の牝に成り下がっておったのよ。“ああー大家さんこれからもずっとずっと美穂を抱いて下さい”などと懇願しながらな・・・。」
ひひ親父の手指は、ジーンズの皮ベルトを外し臍の下のボタンに懸かっている。私は手をその上に重ね抵抗しているかのように装いながらもされるに任せていた。美穂が味わった禁断の地へ自分も連れて行かれたいと願い始めていた。

  1. 2014/06/11(水) 06:08:56|
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家主 第12回

ピチピチのジーンズのジッパーが少しずつ引き下げられる度に窮屈に仕舞い込まれていた下腹部の肉が後から後から前開きを割り裂きながら溢れ出した。
妖しい何事かを期待して着用して来た小さなおろし立ての藤色のTバックが土手の高みを晒した。膣の辺りまでジッパーを下げ終えた無骨な指の先がパンツの上から性器を弄る。既にそこは洪水のように愛液を溢れさせており指でなぞられる度に水を弾かせるような音を響かす。
「凄いな。梓、垂れ流し状態やないか。ビチャビチャで割れ目からはネバネバの液まで出て来とるで。興奮するんか?なあ、梓よ。」
視界にはジーンズのジッパー部分から侵入し下腹部で蠢くひひ親父の手が見える。親指で蕾を押し潰しながら中指で割れ目を上下になぞり薬指がパンツの縁を越えて侵入して膣口に潜り込んで来た。
「ああ・・・あう・・・」
声を堪える事が不可能に成りつつある。更に深く薬指が挿入されると声を堪えてもヒュッヒュッと空気を吸いこむ音が漏れる。
「辛抱しないで良いから、思い切りいきたいんやろう・・・。肩の力を抜いて思うが侭に身を委ねるんや。どうしてもらいたいのか素直に口に出して言ってみいな。」
「はあ・・・あ・・・はあ・・・お願い・・・いかして・・・」
「美穂のようにして欲しいんじゃろ・・・ほれ、お願いしてみんかい。」
「う・う・・・み・美穂さんみたいに梓も思いきりいかせて下さい・・・もう・・・我慢できないの。」
「よしよし、よくお願いできたのう。叶えたるで梓の願い・・・それも、梓の想像を遥かに超える、最高の快楽をなあ。」
うんうんと頭を縦に振った。どうなっても構わなかった。ただただ、いきたかった。いくと言う事がどんな事なのかどうしても知りたかった。
「よっしゃ、よっしゃ。ひひ親父に全てを任せるのじゃ。お前の亭主となどでは到底叶える事の出来ないホンマモンの男の味をたっぷりとその熟れ切った身体に仕込んでやろう。ただ、これだけは覚悟しておけよ・・・。一辺わしの味を覚えてしまったなら二度と亭主に抱かれる事の出来ない身体に成ってしまうそれでええなあ。」
更に激しく頭を振った。とにかく持て余しているこの身体に早く決着をつけて欲しかった。それ以外は何も見えなく成ってしまっていた。
ひひ親父は弄んでいた股間から手を引いた。突然愛撫を中断された私は腰を手指を追うように上下にバウンドさせた。
「ふふ・・・はしたない奥さんじゃのう。待て待て、まずは梓とわしが一つに成れる場所が必要じゃ。梓よわしの手にかかって過去の自分と決別し、女に生まれた喜びを受取るための神聖なる場所を自らの手によって準備するのじゃ。」
私は覚束無くなっている足元でふらふらと立ち上がると、さっき夜具を仕舞い込んだ押入れの襖を開いた。
ひひ親父は窓側に立つとにやりと笑みを漏らしながらカーテンを引いて外部からの明かりを遮断してしまった。部屋の照明を灯し、椅子に座ってニタニタしながら見詰めているひひ親父の前で、押入れから再び取り出した敷き布団を畳の上に二組並べて敷きつめた。掛け布団を重ね枕を二つ並べ終えると、ひひ親父に向かって正座し三つ指を突き「お願いします。」と頭を下げた。
「ふふふ・・・よ~しゃ。これからは、わしの言う事に何でも従うんじゃ分かったなあ。」と言うと着ていたシャツを脱ぎ捨て上半身、裸になると手招きで梓を呼びつけた。
歩み寄る梓の肩を抱きかかえると頭を厚く迫り出した毛むくじゃらの胸板に押しつけた。
むっとするような体臭が鼻腔を刺激した、夫の匂いとは全く違う、動物性のような濃厚な匂いがする。
「乳しゃぶってくれや、わし物凄い乳が感じるんや。唾たんとだしてべろべろ舐めるんやで。」
椅子に掛けるひひ親父の膝と膝の間に割って入ると乳首に舌を這わせた。唾を塗し込んで吸ったり押え付けたり、歯を軽く立て噛んでみたり。自分が知っているあらゆるテクニックを駆使して乳首を愛撫した。ひひ親父の乳首は見る見る膨れ上がり女性の乳首を凌駕するほどの大きさに硬く勃起した。
「そうや、上手いもんやなあ。ごっつー気色ええで今度は舌の腹で転がしてくれや、優しく優しくな。」
乳首を愛撫しながらひひ親父の下半身に変化が生じている事にさっきから気付いていた。だぼだぼした綿パンを履いた下腹部は最初、肉まんが中に入ってでもいるかのようにもっこりとだぼパンの布地を押し上げていただけだったのが乳首の勃起と呼応するかのように蠢き出している。徐々に布地を引っ張りながら盛り上がりを増してゆき今やだぼパンの生地を完全に押し上げ、まるでズボンの中に大根でも入っているのかと思う程、巨大な膨らみを見せている。
嘘でしょ・・・。ひひ親父の膨らみを凝視しながら胸の内で呟いた
その時、窓の外でクロがけたたましい鳴き声を発した。ビックリして身を起こした私に向かって、ひひ親父はニタつきながら「のろまないも虫か泣き虫毛虫でも来たんじゃないか。」
と答えた。
  1. 2014/06/11(水) 06:09:52|
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家主 第13回

「ああ・・・梓、気持ち良いぞ・・・。噛んでくれ。歯で噛んで・・・。」
歯を立て甘ま噛みすると、ひひ親父は目を瞑りうっとりした気色の悪い表情を浮かべ「ああ・・・いい・・・いい・・」とうめき声を発する。
眼下の下半身はだぼパンの布地を目一杯伸ばし切っているにも拘わらず、更に膨張を増しているのだろう、布地の皺をギジギジと引き絞りながら鋭角に持ち上がって来ており、身を浮かせて奉仕する私の胸に遂には到達してしまった。
一体どこまで大きく成るのだろう・・・あれ以来、美穂のご主人との露天風呂での背徳の行為を思い返しながらあの時達成されなかった膣口への巨根での挿入にいつも胸を焦がして来た、八十を過ぎた醜い男とのこんな行為に没頭してしまっているのも全ては巨根への憧れからだ・・・。しかし眼下で跳ねるひひ親父の一物がそんな梓の願望を超越した巨大さを持つことは実物を目にせずとも明らかだった。
確かにずっと夫よりも遥かに大きなペニスを持つ美穂のご主人のような・・・露天風呂で目にしたその他の男達のような・・・雄大な一物で貫かれてみたかった、セックスで一度で良いから我を忘れて果ててみたかった。ひひ親父とこう成ってしまったのも人間離れした巨大な一物を有すると言う噂を耳にしたからに他ならなかった。確かにその噂は事実だったようだ・・・ただ、あまりにも大きすぎる。顔の下でむずがる膨張はまるでビール瓶か大根を連想させる。無理なのではないか・・・そんな不安が胸内に大きく広がっていた。ただ、かつてないほど興奮している事は溢れつづける愛液を確認せずとも間違い無かった。
「よーしゃ・・・!もうええ。梓の舌技堪能したわい・・・。今度はお返しじゃシャツのボタンを外してパイパイ見せてみい。」
黙って頷くと、迷彩柄のシャツの前ボタンを上から外していく。前を肌蹴るとパンツと同じくこれも真新しい藤色のブラが現れる。この下着を買いに行った時、十代くらいに見える髪を金髪に染めた店員の女の子にサイズを聞かれ、本来ならさっきひひ親父が言った通りAカップで充分なのだが、その娘のTシャツのボーンと大きく迫り出した胸に恥ずかしくて本当の事がどうしても言えずCカップを買ってしまった。今までにも何度も有った事だしCカップなら中はかなり余るがシリコンパットを入れれば付けられなくも無かった。
ひひ親父は気にも留めずパイパイ見せろと言ったのだろうが私にとっては最大のコンプレックスで女子大では梓ボーイなどと言う有り難くない仇名を頂戴した。実際その当時は殆ど乳房が無いに等しかった、鏡に写して見るとまるで男の子のように見えた。発展的な女の子が回りに沢山居たし、言い寄る男も後を絶たなかったにもかかわらず、結婚するまでバージンを捨てられなかったのはそれが大きかったと思う。結婚し夫は「俺は小さい胸が好きなんだ。」と言ってくれたが、たまにテレビにビキニ姿の女の子が登場したりするとじっと見ていたし、「この子、胸大きいな。」などと発言し、その気では無いにしても度々私を傷つけた。結婚し三十に成ると流石に少しはふっくらしたものの、いまだにAカップが適サイズだ
シリコンパットが下に落ちないよう注意しながらブラを引き上げた。
「ふふふ・・・梓・ホンマにお乳無いんやなあ。まるで男の子みたいやな・・・。」
「恥ずかしい、分かってるんですから・・・言わないで。」
「ふん、こいつはなあ、主人の責任じゃよ。梓ほどむっちりした腰付きしたおなごが乳だけがぺたんこな訳が無い。それはな梓が人より少し遅かっただけなんじゃよ・・・。性の満つる時期にねっとりとした快楽と男性のホルモンを注入されとったなら、今ごろは美穂なんぞに負けん立派な豊乳に成っとるはずじゃぞ。子が出来んのもそのせいじゃ。じゃがなあ・・・安心するがええぞ、わしはお前の亭主の百倍以上のホルモンを毎日でも与えてやる事が出来るんじゃ、男の質が圧倒的に違うからのう、美穂くらいになら一月でしてやれるからのう・・・ふふふ・嬉しかろう。整形外科なんぞより遥かにわしのホルモン剤の方がよー効くからのっ・・・ふははははは・・・楽しみじゃ。じゃがのう何度も言うようじゃが一度わしを咥え込んだなら二度と亭主とは出来んように成ろうぞ、美穂がそーやったようにな。ええな覚悟せえよ、亭主には今の内にさよならを言うておけ、事が済んでしまえば梓は亭主を男とは見れんように成ってしまうさかいになあ。」
そう言うと首の下に引き上げられているブラパットの中から隠していたシリコンパットを掴み出し私の頬に押し付けながら。
「可愛そうにのう、梓。わしの気持ちは早うから知っとったじゃろうに、素直にさえ成っとればこんな思いなどする事は無かったんじゃぞ。」
両の手で僅かばかりの乳房の肉を掻き集めながら強く握られた。同時に親指と人差し指の腹で乳首を摘まれこりこりと刺激を与えられる。
「ふ・ふう・・・」
敏感な乳首を触られると早くも声が漏れ始めた。
分厚い舌先にたっぷり唾液を乗せて左右交互に転がされると根元から先に向けて順に芯が入り出す。
「これや、これや。昨日始めて見してもろうて、もの凄い気に入ったんや・・・梓、ごっつい長い乳首やのうビューて伸びて来よったでこんな乳首の女めったにおらへん。これを根っこから吸い上げとうて堪らんかったんじゃ。念願叶ったって訳よ・・・。梓も見たじゃろう・・・?倉庫にぶちまけたザーメンを・・・こいつを思って扱いて出したんじゃ、今日は吸い上げながらベちょベちょのオマンコにぶっかけられる思たら、もういつお迎えが来ても本望じゃ。」
チュバチュバと湿った音を部屋中に響かせながら、指のニ間接分は有ろうかと思われる長い乳頭がやに臭い薄い唇に吸い立てられる。唾を次々と吐き出したっぷりと潤滑を与え出し入れを繰り返す。腹部にはズボンの前を持ち上げている勃起がめり込んで来る。
「あう・・・あう・・・」
吸われる度に靡声が漏れ出る。最早、官能の渦は押さえを失っていた。
そして、昨日の倉庫での生々しい記憶が甦る。そこで目にした精の残骸は人の能力を超越していた・・・。私は、北海道の酪農農家で生まれた。今では年老いた父母が後継ぎも無く昨今の輸入攻勢に持ち堪える事が出来ずに廃業を余儀なくされてしまったものの当時は競走馬の生産を行っていて、ダービーや天皇賞で勝つような優秀なサラブレッドも出した。男兄弟がなかった事も有り長女の私は小さい頃から良く手伝いをさせられていた。今でも瞼に残る強烈な記憶は種付けの時、種馬が水道パイプのような長大でグロテスクな生殖器からバケツに満々と満たした水をぶちまけたかと思う程、大量の精液を肌馬の人の頭部でも楽々と入ってしまいそうな巨大な局部に注入するシーンだった。
サラブレッドの種付けはあっという間の短時間で終了するのだが、優秀な種馬は九割以上の高確率で種を植え付ける。
その父親も今年、八十の大台に乗る既に足腰は立たず車椅子の生活を送っている。ひひ親父は八十を超え九十も近いとさえ聞いている。この体力と精力が信じられなかった、そんな父親よりも遥かに年上の醜老に身を委ねる自分が信じられなかったし又、ひどく興奮しているのも事実だった。
「あ・・・ああ・・・お・大家さん・・・一つだけお願いが・・・あ・・ああ・・・有る・・・ん・・・です・・・あああ・・・」
「何じゃ?要らん事考えんと、快感に没頭せんか!」
「あんん・・・で・でも・・・ひ・ひとつだけ・・・お願い・・・」
「何じゃ、手短に話せよ。」
「は・はい・・・実は・・・出す時だけは・・・そ・外で・・・」
「外じゃと?」
「はい・・・あうう・・・だって・・・今日危ないんです・・・あんなに一杯、中で出されたら・・・」
「どうなると言うんじゃ。」
「で・・・出来ちゃいそうで・・・こ・・・怖いんです・・・」
「成るほどな、出来るだろうな。ほぼ、十割の確率で梓は身篭る事に成ろうのう。」
「は・はい・・・そうなったら・・・私・・・主人に何て言えば良いか・・・」
「主人?あんな種無しの能無しなんざどうでもええ。子が出来んばかりか、梓ひとり満足に養う事もいかせる事さえも出来んような最低の男じゃ、いつ捨てても未練など有るまい。」
「わ・・・私・・・そこまで考えていません・・・主人は今までずっと私を愛してくれました。」
「ははは・・・簡単に美穂の誘惑に溺れた亭主に愛など有ろうものか・・・ご亭主は美穂にこう言うたらしいぞ・・・、こんな大きなおっぱいに憧れてたんだ、女房は男みたいにぺったんこだから、してても男を抱いているようで興奮できないんだ。俺はホモじゃ無いからな・・・ってな。分かったろう亭主に義理立てする理由などどこにもありゃあせん。亭主が梓と暮らし続けるホンマの理由はのう金も無く地位も無くした今、他にええ女を獲得する事など不可能だと言う事を亭主自身が自覚していると言う事に過ぎんのじゃ」

その時、私の後方の寝室の扉が開かれる音が耳に飛び込んで来た。
「あら・・・ここに居たの。クロは狭い所に繋ぎっぱなしだし、二人とも靴が有るのにどこにも居ないし・・・。もうお昼だっていうのにカーテン締め切って、何やってるのよ。」
静の声だ。
私は突然の事にどうして良いか分からず、ただ身を硬くしていた。ひひ親父の手は私のシャツの前をそっと閉じ合わせると中程のボタンを掛けた。
静の位置からは中腰の私の背から尻、椅子に座ったひひ親父の足と顔から肩にかけてしか見えてはいない筈だった。
「これから、トレーニングを始めようと思ってな。梓さんに着替えを手伝って貰っとたんじゃ。」
「トレーニングも良いけど布団くらい仕舞ってからにしたらどうなの。誤解されるわよ、そうでなくても色々噂されてるんだから。それに、梓さんだって、そんな頼み困っちゃうでしょ。さあ、梓さんゴメンナサイねもういいからこっちへいらっしゃい。」
シャツの前を掻き合わせながら静の立つ出口へ向かう。
ひひ親父はズボンと下着を一緒に脱ぎ捨てピチピチのトレーニング用のタイツに着替えるとカーテンを開け放った。

先に寝室を後にしてキッチンで先ほどの食事の洗い物を片付けていると。静がやってきて、「梓さん、あなた良く考えた方が良いわよ家の兄は、あなたが考えている以上に物凄く危険な男なのよ。」とだけ言い残して居間のソファへ移動しテレビを点けた。

  1. 2014/06/11(水) 06:11:05|
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家主 第14回

「今日はえらく早かったじゃないか。」
三時過ぎに帰宅した梓に声をかけた。
「ええ、使わない部屋の掃除は少しずつで良いんだって。」
「それじゃああんまり稼げないな。」
「うん、でもしょうがないわよ。不必要な仕事を時間給のためだけにする訳にはいかないでしょ。」
「まあそうだけど・・・嫌な仕事を引き受けた訳だし金くらいは充分貰わなきゃ割りに合わないだろ。」
「嫌な仕事って、別に私、嫌々やってる訳じゃないわよ。」
「でも、ひひ親父の家だぜ。嬉しい訳無いだろ。」
「大家さん、そんなに変な人じゃないわよ。静さんだって凄く良くしてくれるし。それに私、あなたにちゃんと暮らせるだけの収入さえ有れば、こんなバイト引き受けなかったわよ、家賃だって帳消しに成るんだし他に何処にこんな良い話が有ると思ってるの。」
そう言われると実際そうだし何も返す言葉が無かった。
「私、汗かいたからシャワー浴びて来る。あなたは明日、大事な打ち合わせが有るんでしょ、私に絡んでる暇があるんならしかっり構想練ってよ。数少ない大口クライアントなんでしょ。」

湯船に湯を注ぐ音が聞える。シャワーだけではなく湯に浸かる積もりでいるらしい。
ひひ親父とパソコンで何を見ていたのか聞いてみようと思っていたのだが、予想外に挑戦的な態度をとった梓の前に口にする事が出来なかった。
カーテンの奥で何が行われていたのだろうか。疑念は益々膨れ上がっていた。
脱衣所へ忍び込むと梓の下着を探した。バスルームでシャワーを使っている梓の後姿がすりガラス越しに見える。パンツは直ぐに見つかった、綿素材で白地に小さな薔薇の花が幾つもプリントされている以前から良く見かけるパンツである、裏返して調べてみたが股間の当たる部分の内張り布に長い使用期間を思わせる茶色い染みが付着している程度で思っていたような疑惑を裏付けるような痕跡は何処にも無かった。

湯船にはぬるめの湯が張ってある。ゆっくりと肩まで浸かり今日の出来事を反芻してみた。
あの後、ひひ親父は地下に有るトレーニングルームへ消え、静と二人リビングに残された。洗い物の後、昼食の鯵の開きをグリルで焼いていると、テレビを見ていた静の前のテーブルに置かれたビジネスフォンの内線が鳴った。応対した後、静はキッチンへやって来ると冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、「マシーンルームに届けてくれって。」と言いながら私に手渡した。
「鯵は、見ておくから。」と言って菜箸を取り上げた。
「玄関脇の階段を降りたら正面よ、他には地下には部屋は無いから。」
レンガ造りの階段を降りると“MACHINE ROOM”と表示された大きな鉄製の引き戸が現れた。開くのにかなり力が必要だった。
中へ入ると中央のベンチにひひ親父が仰向けに寝ており、その上部には百キロの表示の有るウェイトを積んだバーが架けられている、左右合わせて二百キロ。八十を過ぎた老人がこれを持ち上げようと言うのだろうか。
「おお、梓。ご苦労だったな、そこのテーブルに置いておいてくれ。」
と言うとバーベルに石灰の粉を塗りつけた手をかけた。
「うりゃあああああ!!!」
掛け声もろともバーベルは重りを軋ませる音を立てながら仰向けに寝そべる頭上へ高々と持ち上げられた。「やっ!!」今度は胸の上まで降ろされると「えやっ!!」再び頭上へ差し上げられる。その度に重しが悲鳴を上げ、ギシッギシッとバーベルを軋ませる。
過重がかかったひひ親父の腕や胸の筋肉は先程までとは桁違いの張り具合を呈しており、その太さはプロレスラーかボディビルダーを思わせる。歳が八十を過ぎているとは知らない人にはとても信じては貰えないであろう。ひひ親父の強さはこのトレーニングによってもたらされた物なのだろう。
ギシッギシッギシッギシッ!!!既に十回近く上げ下げは繰り返されており、流石のひひ親父も背をベンチの上で反り返らせ逆海老反りの姿勢になって来ている。
それでも驚くべき強靭さでバーベルと闘う「オリャッ!!」「オッシャ!!」身体中、汗でテカテカに光っている。しかし私の目はさっきから別の物に釘付けに成っていた。
私はベンチに寝転ぶひひ親父の足の方向に立っているため、身体を反らすひひ親父の下腹部が嫌でも目に付く。ピチピチのボディスーツ一枚で包まれただけの下半身は脚を踏ん張る度に尻をベンチから浮かせ股間を突き上げる。
サポーターは着けていないのであろう、股間の大きな生殖器はもっこりどころかくっきりとした形まで完全に浮かび上がらせている。
「オオリャッ!!」必死でバーベルと格闘しているのを良いことに、真っ直ぐ足元に近づき、屈み込んで股間の間近まで顔を近づけてみる。
先程の屹立状態は治まっているにもかかわらず、自分の手首ほどの太さが有る。それは途中で二度ほど折れ曲がり先端は右腰骨の上まで達しており、そこに鶏の卵ほどの亀頭部の瘤を作っている。思わず溜め息が出てしまう、平常でも勃起した夫の三倍は楽に有る。これがさっきの様に膨張したなら・・・恐らく五倍、いやいや十倍ほどの容積に成るのではないだろうか。
もう一つ私を驚かせたのが丸々とした睾丸だ、片方の玉だけでも自分の手に収まり切れないであろう、両方の玉を合わせたなら一リットルは入りそうだ。昨日の凄まじい噴出量もこれなら納得が入った。ひひ親父がいつもだぶだぶの綿パンツを履いているのも頷けた、もしぴったり目のズボンなど履こうものなら脱腸と間違えられるだろう。
この怪物のような物を自分が受け容れる事に成るのだろうか。ぞくぞくと背筋に冷たいものが走るのと同時に股間は妖しい期待で再び蜜を吹き溢した。

ガチャン!!!「ふううう~~~」
ようやくベンチプレスは終了した。
「梓、残念だったな。静の奴、今日に限ってえらく早くに帰って来やがったもんじゃ。いつもは一度出掛けたら最後いつまでたっても帰って来んくせに・・・。その上、めったに外出する事も無いしのう・・・。やっかいな婆さんじゃ、折角念願が叶って梓が来てくれたというにじゃまもんが居っては願いが叶わん・・・。さて、どうしたもんじゃろうのう。来週の通院日まで待てそうに無いんじゃがのう・・・。」
「あの、私の家では拙いですか?」
「あんたの家は亭主が居ろうが。」
「明日は主人、大事な打ち合わせが有って、たぶん夜まで帰りません。」
「成る程な、梓もわしを待きれんか?あんたの家なあ・・・。ご主人との愛の巣でわしに夫婦の引導を引かされるわけじゃな・・・。悪くないのう。人妻を寝取るのには最高の舞台じゃ。大事な打ち合わせをしている真っ最中に、己が妻を愛し続けたベッドの上で最愛の妻は醜い老人の手にかかり夫との決別を声高に誓わされながら何度も何度も快楽の果ての果てを嫌と言うほど味合わされる。仕事で疲れきった体を休めに帰宅してみれば、そこに妻は無く、居るのは無頼漢の性の奴隷に落とされた淫乱きわまりない生身の女の性のみ・・・。ええシナリオじゃ。よっしゃよっしゃ、明日は梓には休みを取らせようただし外出は禁止じゃ、ええな約束さえ守ったならボーナスに三十万、いやいや百万出そう。梓ほどの女を食らえるんじゃそれくらいな~んも惜し~無いわ。一生懸命打ち合わせしようとも梓の旦那の仕事にはそんな価値は有りゃ~せんじゃろうが梓の身体には充分それだけの価値が有るんじゃよ。ええな、お前から言い出した事じゃ最早、後戻りは許さんぞ。」

湯船の中で脚を広げて股間を弄くる。
想像しただけで蜜は止めど無く湧き出し湯の中に白い濁りを吐き出す。
中指と人差し指の抽送に加え薬指までも参加させズボズボと卑猥な音を立てながら腹の中を掻き混ぜる。白い濁りは驚くほど大量に浮かび上がって来て今や湯面から股間部の眺めを奪い去っている。
「うう・・・やっぱり、三本はきつい・・・。」
三本の指を挿入したのは生まれて始めてだ、夫の細いペニスしか受け容れた事の無い膣口は指二本が限界で三本では痛いばかりで感じる事さえ出来ない。再び指を二本に戻し膣内の上壁を擦り上げる。「あああ・・・い・いい・・・」やっぱり二本の方が数段気持ち良かった。「はあ・はあ・・・」マスターベーションの快感を更に高めるため尻を浮かせ女性器を湯面の上に持ち上げる。滑りを洗い流していた湯が無くなると膣の入り口付近の摩擦が無くなりぬるぬるしたジュースで全体が潤う。指も遥かにスムースな出し入れが可能に成り早くもアクメを迎えつつあった。
しかし明日の事がとても不安に成っていた。ひひ親父の人間離れした巨根を果たして自分が受け入れる事が出来るのだろうか。
そして何故かロストバージンの事を思い浮かべていた。
入社してすぐに夫は私を口説いてきた、最初の内は何度もやんわりと交わして来たのだが相手が社長だという事を考えればいつまでも曖昧な態度を取り続けるわけにもいかず、真剣に考え出したのは一年を過ぎた頃だっただろうか。
夫は歳はかなり上だったが中々の男前だったし、脛っかじりとはいえ業績を伸ばしている会社の社長でも有った。断る理由も見つからず夫を受け入れる決意をした。
最初、私が嫌がった事も有り夫は性急な肉体関係を強要はしなかった、いたわりの気持ちだとばかり思っていたが、今思うとするとその頃から既に性に対して淡白だっただけなのかもしれない。
しかし、私もいつまでも拒みつづける訳にもいかず、ついには当時一人暮らしをしていたワンルームマンションで処女を捨てた。
今までずっと拒みつづけていたもののセックスに対して興味が無かった訳ではなく、コンプレックスに成っていた小さな胸を晒すのが怖かっただけだった。
夫は何もかも優しくしてくれた。私の要求には全て従がってくれたし無理な要求もしては来なかった。
私は、キャミソールを付けたまま下半身だけ露出して夫のペニスを受け入れた。
余りの激痛に何度も動きを制限したのだが、その要求も全て受け入れてくれた。私は夫に動かす事を禁じた、最後は自分の手でティッシュペーパーの中に吐き出し果てた。
私の出血はかなりの量でシーツに真っ赤な大染みを付けた。
あれほど痛かった初体験を思うと、夫がかなりの短小なのが不思議だし、ましてひひ親父の巨大な一物を己が受け入れなければならなくなった現実が恐ろしかった。

バスルームは湯の熱気と我が身の火照りで、灼熱の様相を呈して来ていた。
身体中に汗がべっとり張り付き息苦しささえ覚える、ただこのまま上がる訳にはいかなかった。あと少しで気をやる事が出来るのだ。
空いている方の手を使い水道の蛇口を捻りシャワーで冷水を頭上から雨のように降らせた。
火照りきった肌に冷水の滴が当たると白い湯気が立ち上る。二本の指を激しく出し入れさせ官能を追い込む事に必死に成った。あと少し、あと少しでいってしまえる、だが手の届く所まで来ている絶頂の扉にどうしても手が届かない、もどかしさに気が変に成ってしまいそうだった。
冷水シャワーの影響で肌の火照りは鎮められそうに成っていた。「また・・・また、ダメなの・・・。」瞳からは大粒の涙の玉が零れた。
ひひ親父・・・閉じた瞼の裏側に卑猥にニタニタ笑うひひ親父が現れた。その淫靡な顔を遮るように下方からもりもりと巨大なペニスが伸びてくる。「ああ・・・凄い・・・顔まで届いてる・・・。」ひひ親父は大きく口を開け頭ほども有る亀頭の先端に自ら吸い付いた。
「嘘でしょ・・・自分でフェラチオ出来るの・・・どうして・・・そんなに・・・凄いの・・・どうして・・・私を苦しめるの・・・」
抽送を繰り返す二本の指に、再び薬指その上に小指と親指まで加え掌を丸め込んで五本指を一気に膣口へ捻じ込んだ。
「ぎゃあああああああ!!!!!!うううう!!あああああああああああ!!!!」
その一突きが十数年に渡り頑なに閉ざされていた禁断の地への扉を開いた。
「おおおおおおおお!!!はっはっははははあはあああ・・・ああああ!!!おうん!」
ドボンと音を立てて浮かしていた尻が湯船の底に落下した。生まれて始めて果てる事の出来た喜びに涙が後から後から湧き出してきた。

「どうした!」夫があまりの大声に驚いてバスルームへ飛びこんで来た。
私は何も答える事が出来ず、夫も恐らく凄まじい光景に全てを悟ったに違いなかった。
ピンポーン!
チャイムの音が響き、玄関の扉を激しくノックする音と「どうしたの!梓さん!何か有ったの!」と叫ぶ美穂のけたたましい声が耳のどこか遠くの方で鳴り響いていた。
湯船にへたり込む私は髪は乱れ果て前髪が顔の全てを覆い隠すように濡れて張り付いている。左足はだらしなく浴槽の縁に引っ掛かり大股を開き右手は五本指を女性器の中に挿し込んだままで身体全体、とりわけ内腿の筋肉が引き攣ったように痙攣を繰り返している。
張られた湯は全体に乳白色に濁りを見せ、五本指の挿入されたままに成っている膣口からは身体を震わす度に真っ白な本気汁を塊と成って噴き出している。
そんな私を夫はまんじりともせずに、ただ黙って見詰めていた。
美穂の叫びが聞えていたが、やがて何も聞えなくなった。どうやら気を失ってしまったようだった。
  1. 2014/06/11(水) 06:12:17|
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家主 第15回

「冷たいお水下さい。あっ、それから水でタオルを冷やして持ってきて。」
「医者へ連れて行かないで大丈夫かなあ。」
「うん、お湯で逆上せちゃったのね。軽い熱中症みたいに成ってるね。でも心配無いわ、冷やして少し休めば大丈夫。明日には元気になるわ。」

美穂は梓の枕もとに座り、固く絞ったタオルを額に乗せながら。
「今日は大人しく寝ててね、動くと貧血を起こしちゃうから。」
と、梓に声を掛けているのだが、気付いているのだかいないのだか梓は何も答えようとしなかった。

「じゃ、ご主人。私はこれで帰ります梓さん大事にして上げてね。おやすみなさい。」
「おやすみ、ありがとう。」
玄関でお礼を言って送り出すつもりでいたのだが、美穂の愛くるしくスレンダーな姿態は私の劣情に火を点けつつあった。
想えば半年ほど前までは梓の目を盗んでしょっちゅう不倫の情交を重ねていた。それなのに、この頃は私の誘いに全く乗って来なくなり、何かと言い訳をしては態良く断られ続けていた。
あれほどセックス好きな美穂が何の置換策も無しに私を遠ざける理由は新しい彼氏が出来たとしか考えられなかった。そして丁度その頃、美穂もひひ親父の事務所で経理の仕事を始めており、今回の梓の件と全く無関係だとは思えなかった。
ひひ親父・・・あの醜悪な老人に美穂を奪われ、今回は何と妻の梓までも奪われようとしているのかと思うと、どうにも成らないもどかしさに気が狂ってしまいそうだった。

背を見せ部屋を出ようとしている美穂の肩からふくよかな胸にかけて両手を回し羽交い締めのように抱きしめると耳元に小さな声で囁いた。
「俺、もう我慢出来ないんだ。どうして避けようとする?」
美穂は何も答えず、身を硬くしながら腕を振り解こうとしている。
「子供、もう寝たって言ってたよな。なら俺も一緒に行くよ、もう堪らないんだ。」
「だめです、堪えてください・・・あんな事続けていたら梓さんの顔まともに見られなく成ってしまいます。貴方だって同じでしょ・・・あれは一時の過ちだったの・・・これ以上罪を重ねる事はお互いの破滅に繋がります。その思いは私にではなく梓さんに向けてあげて・・・。お願いします。」
と言うと、私の手を振り切って逃げるように自室へ引き上げて行った。
残された私は惨めに立ち竦むだけだった。梓も美穂も近くに居ながら、とてつもなく遠くて手が届かない場所へ行ってしまったような気がした。

リビングへ戻ると寝室から梓の声がした。
「どうして美穂を呼んだの?」
額にタオルを乗っけたまま、身動ぎもせずに問い質すような口調で告げた。
「呼んだんじゃない。声を聞いて驚いて飛んで来たんだ、強盗かと思ったらしいよ。」
「・・・あなた、美穂に何か喋った?」
「いや・・・風呂場で倒れたとしか言ってない。逆上せたと思ってるよ・・・。」
「貴方に見られたのね・・・。でも、あれは私のせいじゃないから・・・。分かってるでしょうね。」
「何となくは・・・。」
後はお互いに無言に成った。何か喋ろうとしたのだが気の利いた言葉を見つけられなかった。
額から汗が流れて目に沁みた。気が付くと全身汗だくになっている。シャワーを浴びに先程、梓が気をやったバスルームへ向かった。
肌に張り付いたTシャツとショートパンツ、下着を一気に脱ぎ捨て全裸になる。洗面台の鏡に勃起して上を向いたペニスが写っている。「何を興奮してるんだ・・・梓も美穂も絶望的な状況なんだぞ・・・。」ピクピク上下するペニスを見詰め苦笑いがもれた。
足元を見ると梓愛用の手提げバッグが床に置かれている。何故、脱衣所に置いて有るんだろうと疑問を感じながら、何気なく中を覗いて見た。
「ん?」藤色の小さな布地がポリ袋に入れられ、隠すように底の方に置かれていた。
手に取り袋から取り出してみる。布地の正体はパンツだった、あまり見たことの無い色で生地の感触からも、かなり新しい物でひょっとすると下ろしたてかもしれない。

藤色のパンツはグッショリ湿っており、見た目から判断できる重量の倍くらいの重さになっている。
ドキドキしながら布地を裏返して見ると女性器に触れる部分の当て布一杯に厚紙ほどの厚みの黄色っぽい分泌物が乾いてバリバリに成り幾重にも層をなしてこびり付いていた。恐らくは何度も蜜を溢れさせ、乾いた上から再び蜜を吐き出したと思われる。勘定してみると少なくても四回の上塗りを重ねてあるように思われる。
なるほど、着替えを持って行ってたのか。とすれば・・・梓がひひ親父に何らかの感情を抱いているのは確実だった。しかも、おニューの下着を着けて・・・。俺だって始めての女を抱くチャンスがある日には、きっとこうするに違いないと思った。
倒れなければ、入浴後に洗濯機に移すつもりだったのだろう。
一体、梓は今日一日で何回欲情していたのだろう。女性特有の臭気を放つパンツを手にしたままバスルームに入った。

湯船の湯は既にぬるま湯に成っており、今の自分を暗示しているかのように感じた。
それは梓が吐き出した大量の分泌液により、薄っすらと白く濁っている。その中に身を浸し、生ますっぱい匂いを湛えた梓のパンツを鼻っ柱に擦りつけて大きく息を吸いこみ嗅いでみる。
梓よ、どうしてこんな厭らしい汁を一杯、溢したんだ・・・ひひ親父に何をされた・・・何がお前をあんなに興奮させ、気を失うまでオナニーに耽らせたんだ・・・。
梓の樹液でカリカリに乾いた内布を唇を尖らせチュウチュウしゃぶると、乾いた液は再びぬるぬるとした感触を取り戻し、口一杯に酸味の効いた塩辛い味を広げた。
そうしながら、ひひ親父の巨大な一物に舌を這わせる梓の姿を・・・又、美穂の姿を想像し、その想像上の一物よりも遥かに微小な己のペニスを激しく湯の中で磨いた。

物の一分とかからなかった。口一杯に梓の藤色のパンツを頬張って、あっという間に果てた。鶉の卵よりも小さい睾丸がピクピク蠢き、力なく精子を吐き出す。湯の中で梓の愛液と己の精液が触れ合っているのだが、劣情に苛まれる今の自分には湯に触れ水分を抜かれ固まりのようになりながら漂う、己の残骸が湯と溶け合う梓の愛液に拒絶されているように見えた。
  1. 2014/06/11(水) 06:13:25|
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家主 第16回

湯の音で主人が風呂場に居るのが分かった。そして、重大な忘れ物が脱衣所に有る事を思い出していた。

身体はまだシャンとはしておらず、立ち上がると足元がふらつく。だが、行かねばならなかった。
ようやく脱衣所に到着すると手提げバッグの中を改めたが、忘れ物は既に無くなっておりポリ袋のみが無造作に脱衣篭の中に置かれていた。
バスルームの扉は完全には閉ざされておらず、ほんの少し隙間を空けている。扉を完全に閉めないのは主人の癖で、風呂場に限らずトイレでも玄関でもいつも少しだけ開いているのだ。昔からよく注意して来た事だったが、未だに直ってはいなかった。

音を立てぬよう注意しながら、そっと隙間を窺がった。
主人はバスタブの中央部に少し前屈みになって私に背を向けて座っていた。
その左手には、しっかりと私の忘れ物が握られており、あろう事かそれを口に含んで吸い立てているではないか。そうしながら右の肩が小刻みに揺れ出したかと思うと大きく頭を仰け反らせ浴槽の縁に背を投げ出した。
仰向けに浴槽に寝そべるような格好に成ったため口一杯に頬張った忘れ物も、忙しなく上下する右肘もしっかりと確認できた。
握り締めているペニスから湯の内に吐き出され浮かび上がるザーメンや、歯を立てて噛み締められる私の忘れ物も見て取れた。

危うくベッドに潜り込むと、元通りにタオルを額に乗せた。
私の身に興った性の疼きを見落とす筈は、いくら淡白な主人でも有り得ないだろう。それほどあのパンツには大量の分泌物が付着していたのだから。
ひひ親父の存在に身の内を疼かせている事もばれてしまったかもしれない、そうでなくても勘繰っている節が有ったのだから。だとしたらこれ以上のひひ親父との接触はかなりの危険を伴うだろう。しかし自制を促す自分に抵抗する欲望は更に膨れ上がっている。
ただ、主人はひひ親父と私の事をどう考えているのだろうか?
妻の肉欲の証を手に入れながらも責めるのではなく、こそこそと隠れて自慰に耽っていた主人の考えが分からなかった。
興奮してオナニーで果てた自分と同じように、ひひ親父に汚されようとしている妻の貞操に逆に興奮しているのではないのだろうか?そんな考えが頭をもたげる。
どっちにしても自分は既に後戻りできない欲求に支配されており、今更、あれほど身を疼かせた目の前にぶら下がっているひひ親父との背徳の肉交を諦める事など出来よう筈も無いし、あの強引なひひ親父がここまで期待させた女をみすみす見逃す事など有り得はしない。もし拒めば美穂と同じように類稀な腕力で無理やりレイプされるのは火を見るよりも明らかだった。
いずれにしろ、決定権は奪い去られた後でしかなかった。主人が万が一にもひひ親父に対抗しようとも、腕力、金力、精力どれを取っても勝ち目は無かった。

明日の合瀬に対する不安とは別物の新たな不安感が湧き上がっていた。
私だけが生贄に成ろうとしているとばかり思っていたのだが、きっとそうではなくて夫婦揃ってひひ親父の祭壇に供えられようとしているのだろう。
私だけでなく主人を巻き込んでしまっている事は、さっき覗き見した自慰にふける主人の姿からも明らかだった。
夫に対する罪悪感が大きく胸を締め付け出していた、間違いなく主人を傷つける事に成ってしまうような行為が許される行為なのか自問自答が始まっていた。
その時、音も無く襖が開き主人が寝室に入って来た。タンスに下着を出しに来たなと思っていたのだが、全裸のままでベッドの私の隣に入り込んで来た。
とても意外に思った、普段主人は夜型に変わった作業のパターンのせいも有るのだが、週の殆どの夜をリビングで過ごすようになっていた。今日のようにベッドに潜り込んでくる時には決まって、身体を求めてくる。だが今日は先程、自慰により放出したばかりで淡白な夫が一晩に二度もその気に成ることなど、未だ見たことが無かった。

ベッドに入るや直ぐに手を私の胸に這わせてきた。その手を払いのけて背を向けた。
主人が本当にもう一度、やろうとしているとは思えなかったし、またいつものように触るだけ触ってその気にさせておいて、いざと成ると寝息を立ててしまうのが落ちのように思えた。
主人の求めを拒否し背を向けたものの美穂との不倫の事実から来る憤りと、自分の置かれた現状から来る申し訳ない気持ちが胸内で渦を捲いていた。
私は主人を拒んだこのベッドの上で、留守をいいことに明日、背徳の契りを結ぼうとしている。ひひ親父は言った、わしに抱かれたなら亭主とは二度と出来ない身体に成ってしまうと・・・。事実ならば今夜が夫婦で愛を確かめ合える最後のチャンスなのだ。
このダブルベッドは売却したマンションから私が無理にここへ運び込んだベッドだ。
主人は反対した、それはそうだろうと思う。四畳半しかない畳みの寝室にはどう考えても大き過ぎたし、不釣合いだった。
しかしこのベッドは結婚のお祝いに郷里の友達がみんなでお金を出し合ってプレゼントしてくれたもので、メッセージカードにはこう書かれていた。
「二人のそばでいつも二人を見守って、喜びや苦しみも悲しみも包み込んで、老いたなら慈しみ守り。二人の終生のパートナーで有らん事を。」
誰が考えた文句なのだろう・・・たぶん、秀才の敬子当たりだろうか?
敬子は三人の子供に恵まれ、札幌で幸せに暮らしていると聞く。
先だって同窓会の案内状が届いたが、札幌までの旅費は今の私達には重過ぎ、泣く泣く欠席の返状を送った。
そんなメッセージカードの言葉通り、良きにつけ悪しきにつけ私達を見守り続け、特に私を何も言わずに優しく毎晩、抱いて眠ってくれた。
このベッドには主人と私の生活の全てが記されているような気がする。

背を向けたまま、手を這わせて長きに渡り私の唯一だった男性を探った。
驚いた事に出してから一時間も経っていないと言うのに、そこは充分な硬度を甦らせていた。
ゆっくりと上下に擦りながら顔を向け主人を見た。目と目が出会い、どちらからともなく唇を重ねた。激しく口を吸い合いながら主人を愛している自分に気付いていた。
そう私は主人を愛している、どんなに苦労しようとも私にとってかけがえの無い人・・・。ひひ親父に勿論、愛などは無い。有るのは熟し切った怨めしい己が身体が示す肉欲のみ。
だから貴方が満足させてくれたなら、明日ひひ親父を拒絶する事も出来るかもしれない。祈るような思いでペニスを握り締めた。

私が上になりお互いの性器を貪り合った。既に女陰はしとどに蜜を溢れさせており主人の口の周りをベトベトに汚している筈だった。蕾を刺激する舌先の動きと膣口を出入りする指の動きに、はしたなく尻を打ち振りながら、口の中を唾液で満々と満たして慎重にペニスを飲み吐きする。慎重に扱わなければ主人は直ぐに口の中で果ててしまう、今まで何度も味わった苦い経験である。今日だけはそれを許しては成らない。今夜が最後のチャンスなのだ、ここで私一人取り残されるならば明日はひひ親父の良いようにされてしまうのは目に見えている。今は夫婦の絆を作る事が全てなのだ。
「もう入れていい・・・?」
媚びるように聞くと、上に跨った身体を下方にずらし、ペニスの根元を握って上向きに固定して主人の顔に背を向けた体勢でゆっくりと腰を沈めた。
慣れ親しんだ夫のペニスが根元まで埋没した。中腰で尻を上げ下げしながら、指先で自ら蕾を押し潰した。
「ああ・・・いい・・・いい・・・」
何時ものように媚声を吐く振りをしながら腰の動きを早めた。そうしながらも夫がいつ先にいってしまうのか心配で思いっきり動けない。尻を最大まで落とし、跨ったまま座りこんで膣口をこれでもかと言うくらいまで押し付けてみるのだが、やはり少し届かなかった。痒い背中を掻こうと手を回すのだがあと少しで痒い場所まで届かない、そんなもどかしさももう慣れっこになっていた。
「もう少し・・・もう少しなの・・・」と心の内で叫びながら、口からは「あああ・・・いいの・・・いいの・・・奥まで来てる・・・」と言いようの無い演技を繰り返す。

二度目と言う事も有るのだろう、今日の主人はいつもより数段頑張ってくれていた。背面騎乗位の後、後背位そして今は正常位で蜜壺を責めている。額には大粒の汗がいくつも光り吐く息も荒く成っていた。
私も官能がかなり疼き始めていた。演技ではなく本音で言葉が発せられた。
「もうちょっと・・・もちょっとだからいかして!もっと早くやってエ!」
はあはあと息を弾ませ腰を激しく打ちつける。私も我慢が出来なくなり主人の腰に両手を回し引き付けて猛烈に尻をブンブン振り回した。
「あああああ・・・いきそういきそう!お願い!お願い!」
と突然主人の動きが止まり、私の尻たぼに手をかけ動きを封じた。
ど・・・どうして・・・。
涙が零れそうに成った。主人に限界が来ていることは分かっていた、続ければ直ぐに果ててしまうため一時中断して間を取ろうというのだろう。いつもならとっくに果てているはずだが今日の主人の頑張りには危機迫るものを感じる。
主人も私とひひ親父に只ならぬ気配を感じている筈だった、恐らくは自分の手で私を取り戻そうとしているのだろう。
しかし、全ては水泡に帰してしまった。後少しの所で寸断された官能は十歩以上後戻りしてしまっていた。
再び激しく出し入れをしたかと思うと、また中断してしまった。
こんな行為を幾ら繰り返されても、果てるどころかだんだんと冷めて行く自分を感じていた。
最早これまで・・・諦めの念が決意と成った。
主人の動きと呼応させて声を発した。
「あ・あ・・・あああ・・・いっ!いちゃう!・・・あああいく――――!!!」
身体を仰け反らせ、口を大きく開き。結婚以来、主人によって仕込まれた最高の演技で応えて見せた。

主人は満足した様子で動きを緩め、まだ果てていないペニスを引き抜こうとしている。
口で吸い出されるのが好きな主人は度々、私の演技に気を良くして抜いたペニスをフェラチオさせ果てた。
果てる演技だけの私は、もんもんとしながらも主人を絶頂へ導いてやった。
しかし今日は、それでは決意を果たせない。
主人の尻に手を回し、抜去を封じ。
「お願い、今日の貴方最高だった。だから、中に欲しいの。このまま出して。」
「子供、大丈夫か今は作れないって言ってたじゃないか?」
「うん、今日は安全日だから・・・それにアルバイトで少し楽になりそうだし、だからもうそろそろ作ってもいいかな・・・。ねっ!お願い。」

主人は動きを再開すると呆気なく膣内に精をしぶかせた。
主人の性癖と子作りを制限していたため、もろに精子を注がれたのは一年振りくらいに成るかもしれない。
主人が抜け落ちた後の膣口を指で弄り、流れ出る白濁を確認すると。
「これで、ばれないよね・・・。」
と小さく呟いた。
  1. 2014/06/11(水) 06:14:27|
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家主 第17回

まだ八時前だというのに今日の暑さは強烈で拭っても拭っても汗は次から次から吹き出してくる。
プラットホームは通勤の会社員で一杯で今日の暑さを更に増殖させる。
回りの人と肩と肩とを接し合わせながら郊外の駅から都心へ一時間かけて到着した時には既にクタクタでこれからの大事な打ち合わせに向かわせる足取りを重くしていた。
九時、まだ約束の時間まで三十分早い。冷房の良く効いた喫茶店に入り一息入れる。
昨日から今日の約束をキャンセルできないものかと悩みつづけていた。梓とひひ親父を放って外出するのが躊躇われた。
しかし今日の約束の相手は残された唯一といって良い大口契約をくれている代理店でもあり簡単にこちらからキャンセルと言うわけにもいかない。
だが、今の私にとって一番大事な相手は梓であり疑念を抱きながらも放置する事はそれ以上に辛い選択だった。しかし昨夜久々に身体を重ね、そろそろ子供を作っても良いねと言って中出しを許した梓に不安感は単なる杞憂に過ぎなかったのかとも思った。
それに今日は家政婦のアルバイトが休みなので近くに住む友達の家へ行って来ると言う言葉にも少し安心して家を出てきた。
だが、梓が下着をおびただしく汚していた事は勿論事実だし、風呂場で自慰行為に耽っていた事も間違いは無く、アルバイト以前とは明らかに梓の中で何かが変化している事は明白だった。
壁の時計が五分前を指している。なるべく早く終わらせよう、と考えながらレシートを取りレジへ向かった。

「申し訳ありません。あいにく、部長は出張で関西へ今朝出発致しまして不在で御座います。御訪問の件は伝えておきますので来週以降にお連絡下さい。」
スタイルの良い受付嬢が丁寧では有るが極めて事務的にこう告げた。
ふざけるなっ!心のうちで罵りながら、丁寧にお辞儀を返す。
汗だくに成ってここまでどんな思いで出てきたのか分かってるのか!と吐き捨てながら。
「そうですか、お忙しいようですね、分かりました。じゃあ又連絡致します。」
と言って取引先を後にした。真っ白な夏用のタイトな制服に包まれた若い受付嬢の姿態は眩しく見送る笑顔に嘲りを感じた、自分の惨めさが強調されたように思った。

さあこれからどうしようか。何時もなら折角出て来たのだから気を使わない他の取引先を幾つか立ち寄りで訪問していただろうし、今朝出かける前に梓にも打ち合わせの後、二三の得意先をついでに訪問するので帰りは遅くなるよと言って出た。
だが元々の不安感に加え、この暑さが私の気持ちを萎えさせる。
結局、さっき下り立ったばかりの駅に戻り早すぎる帰路に着く。
車内は往きとは大違いで、ピークを過ぎた時間と逆の方向のためがらがらでゆっくり座って乗れた。
「どうした・・・どうした・・・大丈夫か?」
肩を揺り動かされて目がさめた。見ると老婆が心配そうに隣から窺がっている。
「あ、すいません。夢を見てたみたいです。」
「びっくりしたよ、あんまりうなされとるから。どっか痛いのかと思うたよ。疲れとるんじゃろう、少し休んだ方がええぞ・・・。」
「はい、有難う御座います。もう大丈夫ですから。」
冷房の冷気が心地よく居眠りをしていた。昨夜からの不安が夢となって姿を現したのだろう、私の出かけた後の我が家へひひ親父が厭らしい笑みを浮かべながら消えていった。私は飛び込もうとドアのぶに手をかけたのだが、同時に中から施錠する音が冷たく響いた。ドアをどんどんと外から叩き梓の名を呼び続けた。
そのとき、肩を揺すられ目がさめた。
見ると電車は我が家の有る駅まで後僅かの地点に到達しており、丁寧に老婆に礼を言うと、今朝出た駅に下り立った。

駅前のバスターミナルを抜け、日差しを避けるため商店街のアーケードの中を通り、田畑の残る閑静な住宅街を行くと、まもなく我が家だ。
時計は十二時を大きく過ぎており、家を出てから既に五時間が経っている。
昼過ぎと言う事も有り腹が減っていたが、それよりも留守をしていた間の我が家が気になってどこにも寄り道せずに真っ直ぐ帰路をたどっていた。
梓は友達と会っている筈で帰っても誰も居ない筈だが、カップラーメンくらいは確か有った筈だ。
思った通り部屋の窓やサッシ戸は締め切られており内からカーテンが引かれている。テラスには洗濯物が干してあり例の藤色のパンツも風に揺れている。女性用の下着を無造作に干しておくのはあまり感心しなかった。我が家は一階だし手前の駐車場との境のフェンスと物干し竿は一メートルと離れておらず、今でもちょっと背伸びして手を伸ばせば簡単に藤色のパンツまで手が届きそうだった。

その時、フェンス越しに洗濯物を見ている目の先に有るクーラーの室外機が勢い良く回転しており設置されているコンクリートの地面にかなりの量の排水が零れているのが目に入った。
更に注意をサッシ戸に集中して見るとカーテン下部の十センチほどの隙間から室内に明かりが点いている事が確認できた。
梓、居るのか?
カーテンの隙間から内側を覗いてみようと背を屈めてみたが、フェンスを設置した下部のブロック塀に遮られ外側からではほんのカーテンの足元しか見る事が出来ない。
意を決してフェンスによじ登って内側へ下りようと手を掛け身を持ち上げた瞬間、背後で「誰か!泥棒!!」と言う悲鳴に慌てて元の駐車場の地面に戻った。
声の主は静だった。
「あれ、ご主人かね?ビックリしたじゃないか。てっきり下着泥棒かと思ったよ、最近この辺多いらしいからね。この前も警察からチラシが回とったから。それにしても何をやってたのよ。」
「は、はあ。実は洗濯物が風で外れそうに成ってたので・・・。」
「人騒がせな事しないでさ、中に入ってからやれば良いじゃないか、そしたら誰も泥棒だなんて思わないんだからさ。」
「は、はい。済みません。」
「まあ、泥棒じゃ無くて良かったけどね。それにしても梓さんにはこの前注意しといたのにね。下着はなるべく隠すように干してくれって・・・。泥棒ばかりじゃなくて家の爺さんにも刺激が強すぎるからってねえ・・・。あの爺さん年甲斐も無くホント女子に目が無いんじゃから特に梓さんにはなあ、まったく。」
「ご冗談を。まあ、確かに下着ドロには気を付けた方が良いし。梓には私からも言っておきます。」
「頼みましたよ。今だってよりによって爺さんが居ない時にどうしようと思ったんだから。」
ひひ親父、居ないのか?
家主宅を見るとクロは小屋の中で暑さにグロッキーの様子で舌をだらしなく伸ばして寝そべっていた。
「大家さんお出かけですか?」
「そうなんだよ珍しく早起きしてたんだけど突然消えちゃってね。ランニングシャツにステテコ姿なんだし直ぐに帰ると思ってたんだけど、まだ帰って来ないんだよ。クロの散歩もほったらかしてねえ・・・でも、珍しいねえ、クロを忘れるなんて。」
「そうですか・・・。大家さん居なくなったの何時頃だったんですか?」
「そうだねえ、私が洗濯してる間だから・・・。八時頃かね。」
八時・・・私が家を出て間も無い。それから、五時間あまり・・・一体何処で何を・・・。
まさか・・・。

静はぶつぶつ文句を言いながら家に入って行った。
私はとんでもない所へ帰って来てしまったのかもしれなかった。
帰ろうと思えば直ぐにでも帰れる目の前の我が家がとてつもなく遠くに感じた。煙草に火を点け辺りを見回す。夏の暑さを避けているのか、何時もなら小さな子を遊ばしている近所の若い奥さん達や夏休みの子供達の姿はどこにも無く、炎天下に私だけがぽつりと取り残されていた。
直ぐには玄関へは向かわず家の横や裏手に回ってみたが、何処の窓もきっちり閉じられカーテンで隠されている。聞き耳を立ててみるのだがうるさいほどの蝉の鳴き声以外は聞き取る事が出来なかった。安アパートとは言っても最近の軽量鉄筋住宅は密閉度も相当に強化されており少々の音は遮断してしまう。
辺りを良く確認した上で再びフェンスを越えた。サッシ戸脇の壁に我が身を隠しそっとカーテンの隙間を覗った。手前のリビングと奥の食堂の足元が見て取れたが特に変わった物も人の姿も見ることは出来なかった。しかし、おかしな事に洗濯籠に洗濯物が残されたままサッシ戸脇に放置されている。梓は洗濯を干すのを途中で中断して戸を締め切ってしまったようだ。食堂の脇に有る寝室への襖は三分ばかり開いているようだがこの角度からは入り口の柱しか見て取れない。その寝室への入り口付近には今朝私が脱ぎ捨てたパジャマがそのまま転がっていて、そのパジャマの上に麦藁帽子が無造作に放り投げてある。
麦藁帽子・・・。最早、間違いは無かった、あの麦藁帽子は紛れもなくひひ親父がクロを散歩させたりしている時に着用している麦藁帽子だった。

あまり長くここに留まる事は出来ない。ショックで身動きが禁じられたように固まってしまっている身体に鞭を入れフェンスを引き返した。
どうすることも出来ずに玄関へ向かう、鍵を握り締めた掌がじっとり汗ばむ。ドアの真ん前に立って・・・鍵を差す事が出来ない。
その時、人の声を聞いた・・・。見るとドアの内つけポストに朝刊が挟まったままになっており、その僅かな隙間から漏れ出ていた。
人の声と言ったが、その二色の音色は既に人というよりは獣の声に他ならなかった。

入室を諦め、フラフラとした足取りで駅から今しがた我が家へ帰りついた道呈をまた逆に当ても無く駅に向かわせていた。
胸には絶望と敗北感が渦巻き、立っていられるのが不思議なほど疲れ切っていた。
そんな私の頭上から真夏の日差しが情け容赦無く降り注いでくる。
  1. 2014/06/11(水) 06:15:38|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 第18回

やっとの思いで駅まで到達したものの何をする当ても無かった。
バス停のベンチに腰を下ろし自動販売機で買った栄養ドリンクで喉を潤した。
身体から気力もやる気も全てが失せていた。ドリンク剤でも飲めば少しは回復するかと思ったのだが何の効き目も得られなかった。ただ、喉の渇きは癒され一息つけた。

目の前の小さな公園で恐らく一歳くらいだろうか、小さな子供を楽しそうに遊ばせている若い夫婦のはしゃぐ声が聞えてくる。
梓とあんなに楽しそうに笑い合ったのは何時以来だろうか、漫然とそんな事を考えていた。子供を作らなかった事が全ての始まりに成ってしまったように感じた。
夫婦とは所詮は他人どうし、子供はその絆を結ばせ危機を乗り越えさせる大切な架け橋に成っているのかもしれない。
どうしてひひ親父と対決してでも梓を取り戻そうとしなかったのか・・・。それは、梓との愛に確信も自信も失っていたからに相違無かった。梓から決定的な決別の言葉を聞く事が怖かった、あのまま部屋へ踏み込んでいたならば必ずそうなっていただろうと思えた。既にずっと前から我々夫婦は形式的な夫婦と成り下がっていたのだから。ただ、直面して始めて梓の掛け替えの無さ、梓への思いの強さを噛みしめていた。だがこの気持ちが梓に届くとは思えなかった。

突然、胸の携帯電話が着信音を響かせた、梓の携帯電話からだった。
「あ、あなた・・・ごめんなさいね。今、打ち合わせ中?」
この電話が最後のチャンスに成るのかもしれない・・・。もっとも梓の貞操が無事という事は、最早有り得はしないのだったが。
「いや・・・。あの約束キャンセルになっちゃったんだよ、急な出張とかでな、馬鹿にしてるよな暑い中出掛けて来たのにさ。別の得意先に来てるんだけど、くそ暑いしこれで帰ろうと思ってるんだ。お前は友達の家か?」
「あ・・・ううん、駅前に来てるの。美子、洋服を買うって言うから。えっ今?うん、POCOでお茶してるの、ほら正面のビルの知ってるでしょ・・・。ええ、もう出るわ。これから分からない・・・うん、帰るかもしれないけど。美子の家に行くかもしれないから。ご飯食べたの?あ、じゃっ外で食べて来て私、いないかもしれないから。うん、じゃ・あなたも気をつけて帰って来てね。それじゃね。」
梓の電話に特に変わった所は感じられなかったが、声は妙にかすれていた。まるでカラオケで張り切り過ぎて声帯が潰れたようになった時の、まさにそんな声だった。
もしやと思いPOCOに入ってみたが梓の姿など当然有る筈は無かった。
クラブハウスサンドとコーヒーを注文して煙草に火を点けた。これでどうにか家へは帰れそうだった、ただ梓は私がまだ都心に居ると思っている筈で、あまり早すぎるとひひ親父とばったり、何て言う事も考えられる。もう少し時間を潰さなければならなかった。
腹ごしらえをして店を出るとPOCOの二軒隣に有るひひ親父の所有する商業ビルへ向かい、エレベーターで最上階に上がる。
“株式会社 新星商事”ひひ親父の資産を管理している会社で以前営業回りをしていて偶然見つけた事務所だ、たしか中はかなり狭く事務員の女性が一人きりで勤務していた。
この事務員がかなりの美人で驚いた事を思い出した。こんな寂れた町の薄汚れた事務所勤務をしなくても一流企業の受付嬢や秘書にでも成れそうなくらい洗練された都会的な女性だった。
しかし今日はその女性ではなく中には美穂が居る筈だった。美穂は退職する前任の事務員に代わって、ひひ親父の事務所でバイトを始めたと言っていた。と言う事は梓や美穂と同じようにあの女性もやはりひひ親父のお相手を務めていたと言う事なのだろうか。
次から次へと狙った獲物を物にして行くひひ親父の甲斐性に驚かされる。
二度ノックし扉を開く。正面で美穂がビックリした顔で見ている。
美穂は電話中で受話器を耳に当てハイハイと返事をしながら私に指を立て沈黙を求めている。
「はい、分かりました。じゃあそのように。はい、成るべく早くします。それじゃ失礼します。」
電話を切ると何しに来たと言わんばかりの視線を向ける。
「ちょっと、駅前まで来たから。美穂いるかなと思って。」
「こんなとこに来ちゃダメよ。家主さんが知ったら私が怒られるじゃない。」
「わかったよ、二度と来ないさ。だけど俺の気持ちも分かってくれよ、それに最初に誘って来たのは美穂じゃないか。」
「昨日も忘れようって言ったじゃない。それに・・・あなた、私の所へなんて来てる場合なんかじゃないかもしれないわよ。」
「梓の事か・・・。」
「・・・。」
「やっぱりそうか・・・。俺、どうすればいい・・・。な、美穂。」
「どうにも成らない・・・。気の毒だけど。今言えることは梓さんを大切に思っているのなら知らない振りをしている事だけ。それと、今日は家に帰っちゃダメ。貴方が傷つく事に成るわ。」
「・・・。」
美穂の返答に言葉が出ず、ただ目の縁が熱くなった。
「私、これから直ぐに出掛けなきゃ成らないの・・・。悪いけどこれ以上時間は取れないから・・・。さっき言った事きっと守ってね。」
こう言うと美穂は帰り支度を始めた、私は無理に居座りはせずに事務所を後にした。
再びバス停のベンチに座り様子を覗う。
すぐに美穂はビルから現れると自宅の方向へ足早に去って行った。

一時間くらい時間を空けて自宅へ向かった。時間は四時を過ぎていた。
美穂の忠告の意図はわかっていた、しかしどうしても全てを確認したかった、猜疑心に苛まれ続けるのはもう沢山だ、何が待ち受けていようともここまで受けたショックによって免疫力は充分ついている筈だった。
自宅へ戻ると物干しの洗濯物の量が昼間より増えていた。相変わらずサッシ戸は閉じられているもののカーテンは開いている。
鍵を開け中へ入ると強烈な香水の匂いが部屋中に充満していた。一体どれほどの香水を使用したのだろう、目が痛いほどだった。
梓は思った通り不在だったがスイッチの切られた冷房の冷気はまだ充分に残っており、つい今しがたまでここに人が居た事を知らせていた。
台所の換気窓が開けられており、換気扇もうなりを上げて最強で回転していた。
とにかく、寝室へ急いだ。
そこは綺麗にかたづいており、昼間覗き見た時に転がっていた私のパジャマはきちんと畳まれてベッドの上に置かれていた。ただ香水の匂いはこの部屋が一番強烈で瓶ごとぶちまけたのではないかと思う程の凄さだった。
とにかく痕跡を探すため、まずはベッドの掛け布団をめくってみるが真新しいシーツが掛けられており縮れ毛一つ発見できなかった。
ベッドサイドのくず入れの中は綺麗に始末されており空っぽだった。
もしやと思い洗濯機の中や台所の生ごみ用のごみ袋の中も調べてみたがそれらしい物は何も無かった。
ひひ親父のロングピースの吸殻が無いかと灰皿も調べてみたが私のマイルドセヴンの吸殻しかなかった。
バスルームの中もシャワーを使った形跡は有るもののそれ以外には何も無かった。出ようとした時、換気扇を通して、あの時の声が聞えてくるのに気付いた。
なるほど、昨夜美穂が梓の声を聞きつけて飛び出してきたのはこのせいだったのだろう。
とすると聞えて来ているよがり声は隣室の物なのだろう。
美穂が慌てて帰って行った事を思い出した。ひひ親父の奴め今度は美穂を呼び付けやがったらしい、本当に昼間、梓を抱いていたのだとしたら・・・。夕方からは美穂を相手に・・・どこまでタフな老人なのだろう。本当に八十を過ぎているのだろうか?ただ老けて見えるだけではないのだろうか。
しかし今の私は美穂の情事に心を奪われている暇は無かった。梓とひひ親父がここで結ばれたとすれば必ず痕跡が有る筈だった。何としても探し出さなければ気持ちのけじめが付かない。何事も無かったなどとは最早信じる事など出来はしないのだから。

帰ってからかなりの時間が経過し既に七時半。夏の長い日もさすがに暮れて夕闇が我が家を包み込む。
だが、痕跡は今だ見つからないままだ。ひょっとして取り越し苦労だったのかだろうか?
早くしなければ・・・。タイムリミットは梓の帰宅まで、この時間だしいつ帰っても不思議ではない。それにしても梓は何処へ言ってしまったのだろう。ひひ親父はとっくに美穂に相手を切り替えているというのに・・・。本当に友達の所へ言っているのだろうか?昼間の声は疑心暗鬼に陥った私の空耳だったのだろうか。
サッシ戸から家主宅の脇を通りアパートに通じる私道の先を眺める、梓が歩いて現れそうな気がした。
“!”私道を見詰めていてある事に気付いた。
私道脇にはアパートの共同のごみ置き場が有る。決まりでは猫などに荒らされる事があるため、ごみは朝出さなければ成らない。それなのに大きな黒いごみ袋がひとつ既に置かれている。
どうして今まで気が付かなかったのだろう。痕跡が家の中に有るとは限らないではないか。
大急ぎで屋外のごみ置き場へ走り人目を避けるように辺りを見まわしながら大きくパンパンに膨らんでいる黒いポリ袋を屋内へ持ち込んだ。
ポリ袋は大きさの割りに意外なほど軽く中に生ごみなどは捨てられていない事は直ぐに分かった。玄関先で胸の鼓動を鎮めようと大きく深呼吸を二度ばかりすると、固く結ばれたポリ袋の口を指先を使いきれいに開いていった。
その時、携帯電話が着信を知らせる。右手で袋の口を解しながら、左で応答する。
「あ・・・あ、あなた・・・あ、ああ・・・あた・し・・・うう・・・」
梓からだった。様子がおかしい。
「ご・ごめんなさい・・・おそく・・・うっ!な・なっちゃ・・・あう・う~んん・・・てえええ・・・」
「梓?一体どうした?どこにいる?」
「う・うう・・・よ・よしこ・・・よしこんち・・・ああ・・・ちょっと・・・よっちゃって・・・うう・きぶんわる・・・はああああ・・・もうだめ!はなせない・・・だから・おそく・・・なっちゃ・・・あうああああ!」
一方的に切れた。そして格闘していたポリ袋の結び目がやっと解けた。
強烈な生臭さい匂いが辺りに漏れ出る。
それは紛れも無く男と女の性の分泌物の匂いだ。しかも半端な量ではない事は、むせ返るような悪臭が証明している。
今の電話・・・。まさかセックスしながら掛けて寄越したのか・・・?
はっと気付いた!急いでバスルームへ飛び込み、換気扇の吸い取り口に耳を近づける。
「オオオ―――!いっちゃう!いっちゃう!またあ・・・またよお・・・。狂っちゃう・・・狂っちゃう!」
「牝豚め!何回、いったら満足するんだ!美穂の目の前じゃぞはしたないと思わんのか。」
「わかんない、わかんない!・・・あ~あ・・・あああ・・・いっちゃう―――!見ないで!見ないで!」
「ほれほれ、いっちまえ!いっちまえ!腑抜け亭主はこんなにいかしてくれんじゃろうが!」
「は、はい。主人はもう要りません・・・あああ――!梓は大家さんの物です。もっともっと!・・・は・あああ・・・いっく――――――!!!」
何と言う事だ、己の鈍感さを呪った。隣の声は当然、美穂の声だとばかり思っていた。最初から梓は隣へ連れ込まれていたのか。美穂は鍵を開けるために呼び出されたのだ、私の帰宅を交わすために。昼間の美穂の忠告の意味がよく分かった、これは正に生き地獄だった。

ポリ袋の中からはぞくぞくと動かぬ証拠が現れた。
梓の朝着ていたワンピース、ブラとパンツ。ベッドのシーツに枕カバー。ティッシュペーパーの空箱が何と四個も、そしておびただしい数の使用済みのティッシュペーパーの山。その上、私愛用の薄い掛け布団まで。
そしてその全てが驚くほど大量の体液でベタベタに成っており。縮れ毛や口紅や梓の物と思われる髪の毛など。正にセックスの残骸は全て揃っていた。
ただ、どこにもコンドームの姿は無かった。

開け放ったままにしてあるバスルームから再び大きな咆哮が漏れて来る。
朝、家を出てから十二時間。延々とやり続けているというのだろうか。

「オオオ――!わしも出すぞ!しっかり受け取れよ!!!」
「あー!あー!頂戴頂戴!一杯出して――――!」
「何処に出す?ええっ、梓あ!」
「中に中に一杯!ああ、出してえ!」
「おおおおおおお!」
「あああああああ!あ・あはあ・・・あーあーあー!」
強烈な絶頂を伝える声を最後に静けさが訪れる。
妻と淫獣の断末魔の声を聞きながら手の中で握り締め、精を吹き溢した。
  1. 2014/06/11(水) 06:16:34|
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家主 第19回

「それじゃ、行って来るよ。」
「行ってらっしゃい。いい仕事が取れれば良いね。」
「うん、それはそうと。打ち合わせは昼には終わるから、お前もその頃出て来ないか?久しぶりに街で食事でもしよう。」
「うーん、行きたいけど。美子と時間掛かりそうだし・・・。今日はやめとくは。又、今度誘って。」
「残念だな。美子さんも一緒に出て来れば良いのに。」
「うふ、もし行くんなら携帯に電話するは。それはそうと昼からついでに集金とかして来たら?」
「うん、集金は無いけど二三軒寄りたい得意先が有るから、帰りは少し遅くなるかもしれないよ。」
「そう、じゃあ気をつけてね。」

主人は私を残して行ってしまった。
一人残されると急に不安感が襲ってきた。
昨日の私はどうかしていたのかも知れない、いざ今日になるとあまりの恐怖感に逃げ出してしまいたくなっている。
洗濯物を干しながら、家主宅を眺める。やがてあの玄関からひひ親父が剥げ上がった頭頂部をテカテカさせ、欲望に濁った目で現れる筈だった。
梓、あなた本当に醜い化け物のような老人の肉欲を満たすためにじっと待っているつもりなの・・・。自問自答を繰り返す。だが昨日約束を交わしてしまったのは紛れも無く事実なのだ、それも私の方から・・・。
あの巨大な持ち物に思いきり欲情していたのは事実だし、今でもその事を考えると胸の内がざわめき出す。しかし相手は自分の父親よりも十以上も年上の老人なのだ、ロマンスの欠片も感じられない相手を、ただ肉と肉との繋がりのためだけに夫の留守を狙ってまで自宅へ引きずり込もうとしているのである。
面と向かっていると巧みな誘導によって、蕩けさせられる欲望も冷静に成れば成るほど貞操感と恐怖感の方が勝って行く。
昨夜の夫とのセックスも私に平常心を取り戻させた大きな理由だった。やはり夫は私を絶頂へ導く事は叶わなかったものの、必死で射精を堪え何としてでも私を取り戻そうとでもするかのような懸命なセックスに、いくら強いからと言っても自身満々で女を玩具としか見ていないようなひひ親父とでは心の通じ方に雲泥の差があった。
確かに美穂との事は許しがたい裏切りだった。だが私だって温泉で主人を裏切ったではないか、挿入が有ったか無かったかはあまり大きな問題ではない、口だけとは言え欲望を搾り取ったのは事実だし、未だに美穂のご主人に抱かれたいと思う事だって有る。その美穂のご主人にしたって私を欲望を解き放つ道具としてしか扱わなかった。やはり私には主人をおいて愛すべき相手はいないのだ。
このままでは、今まで気付かずにいた大切な人を失ってしまうかもしれない。
ひひ親父が現れたら全て手遅れに成ってしまう。洗濯物を干す手を早めた、とにかく逃げ出そう、後の事を考えている余裕は無い。主人が居る日なら何か方法も有ろう、アルバイトも仕方が無い上手すぎる話には裏が有ると言う事だ。

“!”家主宅の玄関の引き戸のすりガラスを通してがっちりした人影が見えた。靴を履いているのか屈み込んでいるのが解る。
しまった!洗濯物を干す手を中断して、慌てて家の中へ掛け込んでサッシ戸をピシャリと閉め鍵を掛けカーテンを引き、家中の電気を消した。
馬鹿だった、洗濯なんて放っておいてさっさと家を出れば良かったのだ。だが今となっては後の祭だった、じっと居留守を使ってやり過ごすしかなかった。
インターホンのチャイムが鳴り響く、寝室の隅でじっと息を潜めた。
インターホンはだんだんとせっかちに続けざまに鳴らされ、ドアを拳で叩く音が加わる。
ドアを叩き破って入ってくるのではないかと生きた心地がしなかった。
閉め切った室内は夏の暑さでむっとして来ており。額から玉の汗がぽとぽと畳に落ちる。
ガチャ! 何と鍵が外から開かれる音がするではないか。
一瞬、主人が忘れ物でも取りに帰ったのかと思ったが、私を呼ぶ声が淡い期待を裏切った。

「梓さん、居るんでっしゃろ・・・。さっきまでベランダにおったんやし急に留守に成る筈あらへんもんなあ。」
甘く見ていた・・・。相手は家主である、合鍵を持っていても何の不思議も無い。しかしいくら家主とはいえ無断で人の家に侵入して良い筈が無かったが、この家主は草履を脱ぎランニングシャツにステテコ姿で、ずかずかとリビングまで上がり込んで来た。
最早、隠れていても見つかるのは時間の問題だった。意を決するとリビングへ出向いた。
「ひどいのう、今日会えるとゆうたのは梓さんあんたじゃなかったんかのう?」
「済みません・・・。身体の具合が悪くて・・・。」
「身体のう・・・。洗濯途中で干すのを止めて、部屋を閉め切ってしまったのも具合が悪かったからかのう。」
「ごめんなさい、だから今日は無理なんです。お願いします一人にしておいてください。」
「ふん、女心と秋の空って言うからのう。まだ真夏じゃと言うのにのう。梓さんあんたの身体の具合が悪いのは欲求不満のせいじゃよ。安心せいよ、わしがたっぷり治療してやるからのう。」
「それは・・・夫婦で何とかしますから、大家さんの手はお借りしないでも大丈夫です。」
「そっちが大丈夫でもこっちは大丈夫じゃあらへんぞ、期待だけさせといて裏切るような女子は通常より、ちーときつい責めに成るかもしれんでなあ。覚悟・・・じゃなかった、楽しみにしとれよ。」
「そんな、謝ってるじゃありませんか。昨日はどうかしてたんです・・・。それより、大家さん酷いじゃないですか!勝手に合鍵を使って入って来るなんて、いくら家主さんでもこんな事する権利は無い筈ですよ。」
バシーン! 頬に激しい痛みを感じてその場に崩れ落ちた。
ひひ親父はそんな私の髪の毛を鷲掴みにし寝室へ引っ立てた。
「手荒な真似はしとうないんじゃ・・・。あんたさえ素直にしとれば、乱暴はせんから。いずれにしても今日は一日中、この老いぼれ相手にとんでもない位に、女を搾り取られる事に成るんじゃ。どうせなら、楽しまんと勿体無いで。」
張られた頬の熱みと、根こそぎ引っ掴まれ引き回される髪の激痛に悔しくて涙が後から後から零れ落ちる

  1. 2014/06/11(水) 06:17:24|
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家主 第20回

横目で床にうずくまっている私を眺めるながら、ひひ親父は遠慮なくベッドの上に寝そべって、リモコンでエアコンを操作している。
「この熱さじゃ、こっちが参ってしまうわい。窓を開ける訳にもいかんじゃろうしなあ。」
強風で回されたエアコンは勢い良く冷風を噴き出す。
冷気がじっとり汗ばんだ身体の熱を冷ます。
今日のいでたちは淡い水色と白のチェック柄のゆっくり目のミニ丈のワンピースで肩紐のみで吊られており胸から上は露出しているため最強にされた冷風は寒いくらいだ。

「昨夜は、ご主人とお楽しみだったみたいだな。」
ひひ親父はベッド脇の屑篭を覗き込み、中から丸まったティッシュペーパーを引っ張り出した。
顔がカーッと熱くなる。
「止めてください!」ひひ親父の手からティッシュをひったくる。
その動作が隙を作り。太い腕に抱き留められベッドに押し倒された。

「お楽しみって聞いたがのお・・・。本当に楽しめたのか?どうせまた、置いてきぼりを食らったんじゃないのか?ええ、梓どうなんじゃ・・・?」
上から大きな身体でのしかかられ、両手で頭の動きを封じ込まれる。真上から老眼用の眼鏡の奥に光る細長い目でじっと見詰められた。
「止めてください、大きなお世話です。止めないと大きな声を出しますよ!」
「ほう、梓はなかなか勇敢じゃなあ・・・。ふふ、出すなら出したらええぞ。けど、ご近所はみんな仕事に行っとるから、この時間じゃ誰も居らんよ。あんたもよう知っとるじゃろ。今の時間居るのは内の静くらいじゃが静はこんな熱い最中、外へ出たりはせん。大方家でテレビでも見とる筈じゃ冷房して窓を閉め切ってのう・・・。聞えやせんよ、ここからじゃあなあ。」
巨体に組み敷かれ最早、絶体絶命の危機だった。手足をばたつかせて何とか緊縛から逃れようともがくものの、簡単にぶっとい片手で両手首を押さえ込まれ、丸太のような両股で太股を外側から固定されてしまう。柔道の寝技を決められたかのように全く身動きを封じ込まれてしまった。
空いている右手で顎を掴まれ、背けようとする顔の動きをも制御されてしまう。
「梓、わしゃあなあ、あんたに惚れちまったんじゃよ・・・。こんな気持ちはほんま久しぶりなんやで。あんたさえわしの望みを叶えてくれるなら、わしゃあ何も惜しい物なんて無いんじゃ。金じゃって望み通りにくれてやってもええんじゃ・・・。どっちが得かよう考えてみいや。」
がんじがらめに身体を羽交い締めにされ、巨体の重量感で息苦しい。
じっと見詰めて来る厭らしく濁った瞳をキッと睨み返してみるが、ひひ親父の下品な笑みを引き出しただけだった。
「怖い顔や、そんな目で睨まれたら興奮してくるわい。ホレ、感じるじゃろうお腹の辺りに・・・。」
毛むくじゃらの下半身で巻き取られた下腹部の恥骨の辺りで感じていた、もこもこしたゴムのような感触が次第に変化して行く。
力を込めて絡み付き強く密着しているため、もろにその蠢きを自覚させられていた。
その塊は、驚くほどの速度で膨張している。それはまるで風船にエアポンプで一気に空気を送り込んでいるような、そんな性急さで無理やりに腹の肉を割り裂いてめり込んで来ていた。
「ああ・・・。だめです・・・。今日は許してください。」
「わかるじゃろう。わしの気持ちが・・・。最愛の梓と二人っきりでベッドの中に居るんじゃ。堪えられる筈が無かろう。愛しとるんじゃ、のう・・・梓よ。」
「愛してる?愛してるなんて言わないで!美穂さんにも同じ事をしといて!」
「阿呆!美穂とはな、ただの遊びなんじゃ・・・。解っとろうが、わしの性欲が並外れて強いのを・・・。誰かとしちょらんと漏れてしまうんじゃ・・・。じゃがな梓が止めろと言うならいつでも止めたる。その代わりのう・・・梓、解るな?」
今やひひ親父の陽根は下腹部全体を押し潰すほどの太さまで膨張しており、恥骨辺りから始まる塊は私の臍を通り越してみぞおちの辺りまで届いている。
凄い・・・、思わず溜め息が漏れる。ひひ親父の巨大な持ち物の全容がしっかりと腹全体で感じ取れる。想像を絶するほど巨大なだけでは無く、木の杭を思わせるほどに硬く腹にのめり込んでおり、大河の流れを思い浮かばせる脈拍をドクドクと伝えて来る。
「凄いじゃろ・・・?」
ひひ親父の目を見詰めて黙って頷く。何かが再び身体の内部で溶け出すのを感じた。
口を重ねられた・・・。イヤイヤをするように唇を歯の裏側で噛み締め舌先の侵入を必死で防ぐ。だが巧みに右掌であやされ陽根を押し付けられ、思わず溜め息が漏れ出る。瞬間的にひひ親父のやに臭い舌先が歯の裏側まで侵入してくる、その辺りをひと舐めふた舐めすると唇ごと吸い取られ、舌の根ごと根こそぎ奪われる。唾液をたっぷり乗せた舌腹で何度も何度もねぶられ、嫌と言うほど蹂躙された。下になって口を犯され続け、大量に流し込まれた唾液が口端から垂れ出て頬を伝い、首筋をベトベトにしてベッドのシーツに大きな染みを作る。
既に私の抵抗は終焉を迎えており、唇と舌による愛撫と下腹部の感触に股間は、湿りを帯び出していた。

ひひ親父は私の両手を封じていた左手の戒めを解くと、ワンピースのウエストまでの前ボタンを上からふたつ外し。白いストラップレスのスポーツブラを押し上げると敏感な乳首を両手で摘み取った。
「・・・む・・・ぐぐ・・・」
重ね合わせた口の奥で悲嘆がくぐもった。
見詰め合う瞳で、ひひ親父は愉悦を梓は戸惑いを語っていた。
やに臭い唇から開放されたとたん、梓の唇からは引っ切り無しにそれと解る呻き声が漏れ乳首を抓られ手の腹で薄い乳肉を捏ねられると、最早どうにも堪らない風に腿と腿を擦り合せる。
「堪らんようじゃなあ・・・。何をそんなに感じちょるんじゃ?もう、いきそうって顔に書いてあるぞ。」
「いやん!いやん!」
拒絶の意思はどこかへ消し飛んでいた。
理性は踏み止まるよう何度も忠告を繰り返していたが、溶け切った欲望が踏み止まる事を許さなかった。
ひひ親父曰く、見た事も無い長くて尖った乳首を唇でひと吸いされ。
「あ・・・ひいいいい・・・ああああいい・・・いい・・・い・・・いっちゃう――!」と歓喜の声を張り上げた。
尚も、ひひ親父は右の乳首をチュバチュバしゃぶり上げつつ左の乳首を右手で捻くり、左手をスカートの中に侵入させ内腿を際どく指先でなぞり上げる。
「だめー!だめー!ああああ・・・またよー・・・またいく――――!」

梓は肩でぜいぜいと息をしながらベッドに力無く横たわっている。その髪を撫でながらひひ親父は。
「良い声で鳴いたなあ・・・。けど、まだまだ序の口じゃぞ。これから梓には鳴き声が出んようになるまで鳴いてもらうんじゃからのう。」と告げ、ロングピースを美味そうに燻らせた。
最強にセットされた寝室の冷房は普通なら寒い位、効き過ぎているのだが、梓の肌は水を被ったように汗だくでワンピースの背には大きな汗染みを浮かべていた。
  1. 2014/06/11(水) 06:18:13|
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家主 第21回

あっという間に二度も気をやらされた・・・。あれほど追い求めていた物がこうも簡単に手に入るとは思ってもみなかった。
そういえば最近の主人とのセックスでは満足のいく前戯は殆ど受けてはいなかった、自分で努力して股間を濡らしてそのまま挿入される。そうしなければいつも久々で溜まった状態の主人は挿入前でもお構いなく精を吹き上げ、それで終わりに成ってしまうのである。とにかく早く入れてもらうというのが常と成っていたのだ。
今、軽い前戯だけで呆気なく果ててしまったのは、勿論それだけが理由では無く極度の興奮状態がもたらした事なのだろうが、あれほど果てる事を拒んでいた身体が乳首のひと吸いでいかされてしまった事実は驚き以外の何物でもなかった。

ひひ親父は横たわる私の枕元に胡座をかいて、左手指で露出したままの乳首をコリコリと擽りながら、右手でベッド上部の小さな引出しを何やら探っている。
「有った、有った・・・。これこれ、ご主人の・・・。」
見ると右手にコンドームの箱を持ち出していた。
「やだあ、止めてください。そんな所を開けないで・・・。」
「バイブとかも有るかと思ったんじゃが、それは見当たらんな・・・。」
「そんな物、無いですよ。いやだ、止めてください。」と言ってコンドームの箱を手から奪い取った。
「昨夜のセックスでは使わなかったみたいだな。屑篭に入ってないから・・・。中で出させたのか?」
「ううん・・・。もう、嫌だわ・・・。中でなんて出させてません・・・。危ない日だし、今子供が出来ても経済的に困るから・・・。」
「本当か、じゃあどうやって避妊したんじゃ。」
「・・・外で出したの・・・お腹の上。もう、何でそんな事聞くのよ。」
「外じゃと?その割にはティッシュかすが一個しか無いぞ・・・。外で出したなら梓の濡れ濡れのオマンコと旦那のザーメンを拭くティッシュが最低ふたつは必要な筈なんじゃがなあ。」
「・・・・・。」
「中に出させたろう・・・。本当の事を言うてみいて。」
何もかもお見通しと言わんばかりの大きな顔で見詰められ、隠し通す事は不可能と感じた。
「・・・そうです。昨夜は、中で・・・。でも、それが何なの!夫婦が中出ししちゃいけないっていうの・・・。」
「いやいや、いけないのは夫婦では無くて、梓あんたじゃよ。」
「何がよ・・・!!」
「ふふ・・・あんた、今日もしもの事態に備えて旦那のザーメンでカモフラージュしようとしたじゃろう。」
「・・・。」
指摘された通りだった。何時ものように抜去しようとする主人に中出しをせがんだ、もし出来たとしても夫との間の子だという既成事実を用意しておくために・・・。それにしてもひひ親父の洞察力の前には何事も隠し立ては出来そうに無いと観念した。
「まあ、梓が至れり尽せりの準備を整えてくれている訳じゃし。安心して事に向かえるって事じゃなあ・・・。昨夜は着床しなかった事を望むよ、わしの種を植え付けたいでなあ。・・・はははははは。」

ひひ親父は、横たわる私に添い寝するように身を寄せて来た。
やはり近づかれると自制心が湧き上がる。腰を密着させようとする動きから身をずらして逃げるが直ぐに壁に到達し追い詰められた。
「逃げんでもええ、怖い事あらへん。三十にも成ってセックスの良さをよう知らん可愛そうな梓にたっぷりと女子に生まれた喜びを教えてやるだけじゃ。もちろん始めて桁違いのちんちんを咥え込むんじゃから最初は優しくソフトに扱こうてやるから心配無い。女子の身体はのう・・・どんな男でも受け容れられるように成っとるんじゃよ。けどなあ、こいつの味を一辺覚え込んだら最後、自分から・・・もっと、もっとと必ずせがむように成るんじゃ。梓、今日からあんたはわしのもんじゃ!」
ひひ親父は髭面を頬に擦りつけながら身を硬くしている私の手を取ると猿股の前部を大きく持ち上げている股間へ導いた。
  1. 2014/06/11(水) 06:19:30|
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家主 第22回

ちくちくと頬を刺激する髭面から顔を背けるものの、左手で猿股の上から握り締めた男根から手を引く事が出来ない。筒の周囲を指でぐるりと捲いてみるも親指が他の指に届かない。
そしてそれは掌の中でビクッビクッと水から上げたばかりの魚のように蠢き、手の押さえを意に介さぬように根元から跳ね上がる。
何て、力・・・。巨大なばかりではなく熱を帯びた太茎は信じられないパワーで上下動しており、支える掌さえ振り回していた。
ひひ親父はといえばその動きを凝視しているものの特別下腹部に力を込めている風でもない。大筒はそれ自身の脈動と血液の流入と海綿体への膨張で腕を振るような力強さで頭を上下させている。
「はあっ!」
握っているだけで溜め息が漏れる。
「梓、気に入ったみたいやな・・・。一発目はあんたの中に思いっきり濃いーのをたっぷり注いでやりたくてなあ、おととい用具倉庫でぶちまけてからはずっと出すんを堪えとったんじゃ・・・。もう堪らん言うて駄々を捏ねとるじゃろうが。」
「はあ・・・はあ・・・」恐るべき凶器に手を添えている興奮で喉がからからに乾く。
「顔を背けとらんで正面向いて挨拶せえや、これから梓に子種を仕込んでくれる大切な宝物なんやで。」
頭をこずかれ上体を起こし、自らの左手の先を見る。驚いた事に根元を握り締めた掌に収まり切れずにはみ出した棍棒の全長は両手で上下を握ったとしても、その倍以上を優に余すように見える。
「猿股捲って、生で見てええんやで・・・。興奮してオマンコ、ヌルヌルになっとるんやろ。」
言われる通りだった、さっきから夫の持ち物とは雲泥の差の真の巨根を握らされ、股間は恥ずかしい汁を大量に溢れさせている。
黙って俯いて目を閉じ両手を猿股の腰の部分にかけ、ゆっくりと引き降ろす。嘶く勃起の先端が布に突き立って思うように下げられない。右手を猿股の内に入れ、直に陽根の頭を下げさせ布地を引き下げる。
膝の辺りまで猿股を下げ終えると、そっと瞼を開いてみた。

そして目にした光景は、私の度肝を抜いた。
牡馬! 本当にそう思った。かつて実家の牧場で何度も目にした種牡馬の生殖器を思い浮かべていた。その頃まさか自分が将来、家畜の性器で繋がれようとは予想だにしなかったが、今現実の事として振りかかろうとしている。
「どうだ?梓、感想は、亭主のちんぽと違ってるか?」
「ああ・・・もちろんです・・・。大きさも何もかも全く比べ物には成りません。」
ひひ親父の生殖器官は肌の色を留めず真っ黒に色素が沈着しており、まるで黒人の持ち物のようだった。その全容は夫の10倍以上は有りそうで、これから行われようとしているセックスの凄まじさは容易に想像できた。そして回りの皮膚は皮膚と言うよりも鯉の鱗のようにテカテカと輝くと同時にざらざらとした強い強度をも感じさせ、その上を血管が無数に這い回っており、その一本一本は自分の小指ほどの太さが有りまるで瘤のように茎との凹凸を大量に作っている。先端の亀頭部は鈴口を頂点に鋭い尖りを見せ、カリ首にかけて大きく外へ膨らんでいる。カリと胴の継ぎ目は小指の第一間接以上の括れを作っており、研ぎ澄まされた槍の穂先を思わす。その部分から括れた胴体は中心部分くらいで最大の膨らみを見せ根元にかけて狭まる、こけしのような格好をしていて、中心から上部に反り返る。又、勃起力も凄まじく仰向けに寝そべるひひ親父の身体に逆らうように天井を向いてそそり立ち、ビクビクと跳ね、その度に膨張を更に高めているように見える。そして根元に鎮座する殖栗は重く垂れ下がりベッドのシーツまで達し、そこで大きく広がっており。ふたつの睾丸はそれぞれがソフトボールくらいの大きさをしており、中に詰まる精子の莫大な量を思わせる。
夫と比べる・・・比べられる代物ではない。鳶と鷹、と言う言葉があるがこれは犬鷲と雀ほどの違いがあった。

巨大な亀頭の鈴口からは透明な先走りがだらだらと漏れ出ており、それが強烈なフェロモンの香りを漂わせている。それもその筈だった、カウパー脂腺液の量だけでも夫の射精量の倍以上が分泌されていた。
それを見ていると、本当に恐ろしくなった。
「お願い!私もう逆らいません。家主さんの逞しいのが欲しいの・・・。」
「おうおう、梓、望みは完全に叶えてやるぞ。嫌と言うほどなあ。」
「でも、怖いんです。だから・・・ひとつだけ聞いて・・・。私、大家さんとの子供だけは作れない・・・。だから・・・。」
ひひ親父に小さなパウチのシートを手渡す。
見詰めていたひひ親父が急に大声を出して笑い出した。
「ご主人のコンドームじゃな。これにわしのが入ると思うとるのか?」
袋を破いてゴムを取り出すと、私の手に握り返して装着を促す。
畳みこまれたゴムを先端に乗せ指先で引っ張りながら被せようとするのだが、装着はおろか亀頭部分さえも収まらず爪の先に当たってとうとう裂けてしまった。

「せっかく、目一杯貯めこんだ子種じゃ。勿体無い事を言うでない。すべてわしにまかせるのじゃ。そうしなければ真の快楽は得られん。」
ひひ親父の言葉に中出しは避ける事の出来ない運命と悟った。今更、私の身体も後へは戻れなく成ってしまっていた。
  1. 2014/06/11(水) 06:20:34|
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家主 第23回

長年の間、夫との愛を確かめ続けた夫婦のベッドの上で無遠慮に大の字に寝そべって口を使っての奉仕を要求しているのは夫とは似ても似つかない巨根の持ち主のひひ親父である。顎が外れてしまうのではないかと思うくらい目一杯に口を開いて隙間なく含まされるが、それでも全体のの三分の一も飲み込めてはいなかった。
野球のボールほども有りそうな亀頭部を含み込むだけでも口腔内は満杯状態に成っているにも拘わらず、後頭部に手を添え更に奥へと押し込む。
切っ先は口腔と喉の境界線を遥かに越えて奥へと侵入して来ているにもかかわらず、口の中まで入る事の叶わない男根の付け根は今だ両手で握れる長さを残している。
息が出来ず窒息しそうな意識の中、新めてその長大さを思い知らされる。しかもその先からは例の先走りの液体がとろとろと流れ続けているらしく、息が叶わず真っ赤になって堪える喉奥に飲み込めずに滞ってきており息苦しさに今にも、胃の内容物と共々戻しそうになる。
真っ赤に紅潮し眉間に幾筋も立て皺を浮き出させ、冷や汗と共に涎と目からは流れ出す涙で顔全体がベトベトに汚れて行く。壮絶な表情でコックの付け根を思い切り両手で許しを請うがごとく押え付ける。喉奥では声に成らずにただ「うっ・・・うっ・・・」と嘔吐のうめきが漏れてくる。塞がれているため出ないだけでとっくに嘔吐は何度も繰り返し訪れていて、この状態が続けば鼻の穴から未消化物が溢れそうだった。
無常な責めに苛まれながらも、身体はしっかりと反応を示していた。
陰部は火のように火照り、ねっとりとしたネバネバの液体を湧き出させ覆われたパンツの股間をベチャベチャに濡らしている。
ひひ親父は右手で後頭部を固定したまま左でワンピースのスカートを捲くり四つん這いで口腔奉仕を続ける突き出された臀部を剥き出しにして純白のパンツを一気に膝上まで引き降ろして感嘆の声を上げる。
「梓、凄いぞ。捲ったとたんにオマンコからボタボタ助平汁が垂れ落ちたぞ。」と言いながら二本の指を中に埋め込む。
「ん・・・ん・・・」声が出ないがひひ親父にはしっかりと歓喜の嬌声が伝わっただろう。身を小刻みに震わせて再び果てた。
頭の戒めを解かれひとしきりゼイ!ゼイ!とむせた後、愛液を滴らせる股間を晒してひひ親父の顔を跨がされる。
分厚い舌腹で幾度も陰部をなぞられ溢れ出す粘りの強いよがり汁を音を立てて吸い取られる。臍の穴程の太径を持つ鈴口からドクドクと引っ切り無しに溢れ出るカウパー脂腺液からもひひ親父の興奮も加速をつけて高まっているのが見て取れる。
「こんな粘っこい助平汁は始めて見たぞ。まるでとろろ汁みたいじゃ・・・。味の方も恐ろしく濃い口じゃのう。梓お前、相当な好きもんみたいじゃなあ。これじゃあ、亭主に満足出切る訳がないのう。」
「そんな・・・。でも、助平なのは間違いじゃないかも・・・。だって、凄く興奮するの。大家さんのこれが悪いのよ・・・。」と言って先端から滲み出る塩辛い先走りを舌先で啜る。
「好きなんじゃろ?これが。欲しいと言うてみい。わしも梓のこのむちむちしたおケツが大好きじゃった。いつか食ろうてやろうと思うとった。今日は人生最良の日じゃ。」
「・・・はい・・・大家さんの大きなのにずっと興奮してました・・・。早く入れて欲しいです・・・でも・・・。」
「でも・・・?」
「う・・・うん・・・怖い。主人との事もあるし・・・。」
「亭主に義理立てして諦められるのか?」
頭を横に振り、ひひ親父の巨根を口に含んで舌を絡めて情熱的に吸い上げる。
「うう」
ひひ親父の方も官能のうめきを漏らしながら尻の合わい目に舌先を突っ込み激しく捏ねくりだした。

「うん・・・うん・・・」
「はう・・・はう・・・」
寝室には男女の吐息が溢れ、ピチピチャと互いの性器をしゃぶり合う水音が響く。
巨大な殖栗を優しく揉みしだき、太茎を激しく扱きながら唇を亀頭に被せ舌で舐めまわす。溢れ続ける液がどんどん濃度を増しているのがはっきりと感じ取れる。
ひひ親父は三本の指を花弁に差し込み、片方の手の中指を尻の穴に根元まで沈めて両穴を激しく掻き回す。膣と腸の境の薄皮を通して両手指が交差するのが解る。舌先は蕾を舐め回し、膣口から流れ出すジュースを啜る。
「ああ・・・ああ・・・も・・・もう。」
先に根を上げたのはやはり私の方だった。
「も・・・もう、だめ・・・欲しいの。」
「何が?」
「こ・・・これえ、これ・・・。」
ひひ親父の勃起を両手を使って激しく扱いて見せた。
「ちゃんと言わんか、これじゃ分からんわい。」
「意地悪う・・・。欲しいの大家さんのチンポ・・・梓の・・・オマンコに入れて・・・もう我慢できない。」
にたにた笑いながらひひ親父は身体を起こし、ベッドの中央に胡座を掻いた。股間の勃起は垂直にそそり立ち、獲物を狙う大蛇のように見えた。
「よーしゃ・・・よう言えた。梓の望み、よう解った。叶えてやるぞ今すぐになあ。」
手招きされるままに真ん前に立ち、脚を開いて胡座を跨ぐ。
下から見上げるひひ親父と視線がぶつかる。目を瞑りゆっくりと腰を沈める。
「もう少し、前じゃ。」
指示の通りに腰を迫り出しながら膝を折って行く。
「ああ・・・」
予想よりも相当早く股間が先端部と触れ合ったのが感じられた、まだ中腰にも成っていなかった。
いよいよね・・・。期待と恐怖感がごちゃ混ぜに成った心理状態の中で何故か夫の事を考えていた。もう打ち合わせは終わった頃だろう・・・。お昼ご飯でも食べているのかしら、真っ直ぐに帰ってくる事は無いと言ってたけど・・・もし帰って来たらどうしよう。こんな所、見られたら間違い無くお仕舞いね・・・。悲しくなった・・・本当に良いの梓?胸の中で理性が囁く。しかし私の欲望はとどめを刺される事を明らかに望んでいた。禁断の果実を諦める事は今となっては不可能だった。

ウエストの括れを節くれ立ったひひ親父の両手で掴まれた、ワンピースのスカートをたくし上げて切っ先を食い込ませる。
あなた・・・サヨナラかもしれないね・・・ごめんなさい・・・悪いのは、全部梓です・・・。
夫との日々が走馬灯のように浮かんでくる。そして一気に消し飛んだ。

そして夫は暑い夏の日差しの中へ電車から降り立った。運命が大口を開いて待ち受ける中へ・・・。
  1. 2014/06/11(水) 06:21:26|
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家主 第24回

既に入り口は熱い滾りでベトベトに泥濘でいて、受け入れ体勢は万全の備えを整えている。
密着する矛先がぴたりと当てがわれ、今正に狙物を割裂く構えをとりながら上から止めど無く滲み出る潤滑液を頭部全体に行き渡らせる。
腰に置かれた両掌の十指の先が肉に食い込み、二の腕に筋肉の太い瘤を浮かび上がらせながら少しずつ、少しずつ尻を降下させる。
花弁の全てが丸々と肥えた先端部分で押し潰され、やや上方で真っ赤に充血した肉芽まで一度に捕らえていた。女性器の全部を覆い隠してしまう程の径を持つ亀頭部が容易く膣口へ潜り込めるとは考えられなかった。

「ああ・・・やっぱり、無理です・・・入る訳ありません・・・ふ・太すぎます。」
「そうじゃろう、そう思うのも無理ない事じゃ。じゃがのう梓、美穂だって他の女達だって、ちゃんと根元まで飲み込んだんじゃ。梓は子供を産んでおらんからそう思うんじゃろうが女子の性器はいくら太くとも、ちゃーんと男を受け入れられるように出来とるんじゃ。」
最先端の尖りが肉襞を掻き分けて更に粘り気を増した液を吐き出す膣口へ到達する。
「あああ・・・怖い・・・お願いですから、ちょ・・・ちょっと待って。」
「待ってどうなる!入れなければオマンコは、始まらんわい。ぐずぐずしとったら旦那が帰ってくるぞ。このような姿を晒してもええのか・・・どうなんじゃ。」
「あ・あの人には、み・・・見せられません・・・。どれほど傷つくか・・・。」
「そうじゃろう、そうじゃろう。妻が寝取られる瞬間を目の当たりにして傷つかん亭主など居りゃせんよ。ましてや留守中の自宅で、それも己が寝床の枕の上で白昼堂々と近所の顔見知りのお爺相手に山ほど本気汁を垂れ流しとるんじゃからのう。」
「いやあ~!やめて!」
両の耳を手で塞いだ、それは紛れもない事実・・・だが、決して耳にしたくない言葉だった。
先程までは、ほんの数センチだけ膣口に侵入していた亀頭部はズリッズリッとゆっくりゆっくり確実に連結を深めている。
大切な性器を破壊されるのではないかと言う不安感で狼狽した。とりあえず逃れたかった、後の事はそれから考えても遅くはない・・・無理やりこじ開けられる感覚が一歩一歩増して来て時間的な猶予は僅かしかなかった。
尻を逃そうと腰を引こうとしたが、脇腹と腹筋に食い込んだ握力は信じられないほど強靭だった。後ろへも上へも固定された腰はびくともしなかった。ただ、下に向かいゆっくりゆっくり降下を続けていた。
「何をそれほど恐れる・・・生娘でも有るまいに。わしゃあなあ梓よ幾人もの娘っこを大人の女にして来たんじゃ。一番若い娘は中学の三年生じゃった、もちろん発育のええ娘でのう乳もオケツも大人顔負けにパンパンに張り切った娘じゃったし、好奇心も性感も旺盛じゃったが、歳は紛れもなくあんたの半分じゃ・・・。もちろん痛がったさ、けどな最後には完全に気をやりおってエエ声を聞かせてくれよった。それからはわしとのエッチが病み付きに成ってしもうてのう・・・。二十歳を過ぎ人の嫁になった今でも、わしに抱かれに通って来おるんじゃ。昨日も久しぶりにやって来おったんじゃがの、今日の梓との記念すべき日に備えて放出には堪えたんじゃ・・・ふふ。辛かったんやで・・・。まあ、そんな小娘でも女子の性器は充分に丈夫に出来とってのう、三十路を迎えて成熟し切った梓に出来んわけは無いんじゃ。幼稚な事を何時までも言うとらんで覚悟を決めえや。のう梓よ。」

ひひ親父の亀頭は丸々と肥えていたが全長の長い円錐形をしており、狭まった切っ先は容易く道を切り開き、大きく張り出している根元のかりの部分まで外向きの緩いカーブを描きながら徐々に径を増す、この形状はきつく閉じ合わさる経験の浅い性器に道を付けるのに多いに力を発揮する。
梓の秘口は花弁を膣の内側にズルズルと捲き込みながら徐々に押し開かれ、今だ嘗て開けた事のない広さまで広げられている。
「ああ・・・き・・・きつい・・・もうダメ耐えられません。」
べそを掻くような表情で訴えるが、もちろん聞き入れられる筈は無い。両側の五指で引っ掴んだ腰骨から蜂腰に至っての左右への厭らしいほどの張り出しを総身の力を集中して押し下げる。
「ぐうっ!」
声にならない悲鳴が貫通を伝えた。
巨根の先で圧倒的な存在を掲示した矛先は最太に張る返しのかり首までを一気に内へ消し去る。矢が貫いた肌は中に埋没した大玉に内側から押し上げられ股間部を盛り上げている。そこから連なる中太りの長竿は、梓に尻尾を生やしているように見せた。

唯一、梓の支えと成っているひひ親父の両手を中心に身体は大きく折れ曲がった。
手から下はだらしなく両脚を広げひひ親父の目の前に全てを曝け出し、膝から下で足下のマットレスを踏み締めスプリングを軋ませる。真っ白な内腿は尻尾の生えた部分を中心にガクガクと痙攣を繰り返す。扉を叩き破られ肉矢の矛先が埋没した瞬間、大量の潮を噴き出し自らの脚は元より、ひひ親父の裸の胸板や顔、ベッドのシーツをびしょびしょに濡らす。
そして手から上は後方に大きく仰け反り、支えなくしてはもんどりうってベッドに投げ出されていたであろう。顎先を天井に向け瞼は見開かれ白目を向いた目でグルグル回転する天井を見詰める。肉厚の唇はわなわなと小刻みに震えながら、まるで金魚のようにパクパクと呼吸を求めるかのように開閉を繰り返し端から涎を垂れ流す。そこからはヒュッヒュッと空気を吐き出すような絶息のみが聞き取れる。
瞬時に果ててしまっていた、それと知らせる鳴き声さえ失って・・・ただ・・・天空か?奈落かへ突き落とされた。
惨たらしく亀頭がめり込んだ牝裂からは栓をされ内側に滞っていた高濃度のよがり汁が一度に溢れだし真っ黒な竿の胴体を伝って大きな殖栗の上に流れ出し糊のように張り付き、尿道あたりからは汐吹なのか小便なのか判別のつかない透き通った液体がずっと噴き出している。
強烈な挿入感は、まるで拳を丸ごと飲み込んだような衝撃だった。そして内側ではその拳により合わさった細かい襞を押し広げられ、このまま真っ二つに割り裂かれて仕舞うように感じた。

「どうじゃ、ちゃんと嵌ったじゃろう。だが嵌ったのはまだ先だけじゃぞ、気をやるのはちと早過ぎるんじゃないかのう。この分じゃ今日は何回、果てるか見物じゃのう。」
何処か遠くの方でひひ親父の声が聞えていたが何を喋っているのか皆目判断がつかなかった。それは念仏か何かそのような意味の無い響きに聞えていた。

  1. 2014/06/11(水) 06:22:20|
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家主 第25回

「う・・・うっうっ・・・」
腰を固定していた両手は背に回され、強く掻き抱かれ口腔を濃厚に舌で犯され、鼻から引っ切り無しにうめきがもれ出ていた。
自由を取り戻した腰の中心には亀頭の楔が依然として打ち込まれたままで、そこから伝わる電流が、支えを失った中腰の姿勢を維持する事を困難にしていた。しかし上半身は抱き抱えられ動きを封じられているため、矛先を交わすには尻を打ち振るしか手立てが無かったのだが、膣口にがっちり食い込む亀頭は、いくら尻をずらしてみても決して外れる事は無かった。

膝を折り曲げ爪先立つ足下に限界が訪れつつあった。ひざはがくがく前後に揺れ動き、脹脛には痙攣を起こす前触れの引き攣るような痛みを感じる。
ドロドロに潤み切った股間は更に多量のジュースを溢れさせており、膣口から連なる太茎をズルズルに泥濘ませている。このまま、腰を降ろせば否応無く長大な勃起をはらわたまで飲み込む事に成ってしまう。
必死で危機から逃れようとひひ親父の肩に手を掛け身体を浮き上がらせようともがくのだが、脇の下から後頭部、腰骨にかけてしっかりロックされておりびくとも動かせなかった。

前屈みに丸まった背中に回されたひひ親父の腕が上から体重を乗せてくると、耐え続けていた膝の辛抱も遂に事切れた。
踏ん張って耐える左の膝がまず崩れ落ち、ベッドに片膝を降下させる。とたんにメリメリッと太茎が斜交いにめり込んで来る。あまりの衝撃で右の脹脛が悲鳴を上げ両膝でベッドにしゃがみ込み膝立ちになる。入り口付近を押し広げていた掘削機が更に身奥を拡張しながら前進し、子宮口にハンマーでぶっ叩かれたような痛みが襲う。捻じ込んで来た極太の一物で膣内の襞と言う襞が押し広げられ裂けてしまいそうな恐怖感が襲った。

夫とのセックスでは、決して到達する事の無かった子宮口が猛烈な勢いで押し潰される。
「かは・・・はああ・・・ぐっ・ふ・・・」
押し広げられる痛みは衝撃的な快感へと変わっていた。必死で官能と戦うのだがとても勝ち目は無かった。
「どうじゃ?梓よ、亭主とは比べ物に成らんじゃろうが?」
大きく何度も頭を振った、夫とのセックスとは全てにおいて次元が違っていた。
子宮口をこれでもかと言わんばかりに抉っておきながら、未だ全長の半分ほどを余したままだった。

ひひ親父は、再び大きな尻に手を回して円を描くように牝肉を捏ねくる。
「あああ・・・・ひっ!・・・おおおおお・・・だっだめー!」
「ほれほれ、どうじゃ、どうじゃ。まだ、もつか?ええ・・・梓」
「う―――ん・・・んっん・・・もう、もう・・・」
尻肉を揺り動かす手の動きを早め、梓の官能を追い詰める。
「うきー!いいい・・・いっちゃうー!あああーお・・・あーおおおおおおおお」
口から涎を垂れ流しながら、高らかに絶頂を告げる。
髪を振り乱し首を狂ったように振りまわしながら、肩を突っ張らせベッドに踏ん張る。
狂態を確認すると、ひひ親父は連結を解かぬまま梓をベッドに押し倒し、膝の裏を両肩に乗せ上げ官能の渦の真っ只中でのたうつ身体を海老のように小さく折り曲げて組み敷くと、真上から強烈な一突きを打ち込む。
「あぎ――――――――ッ!」
断末魔の悲鳴が鳴り響き、ひひ親父の背に回された指が力の限り爪を肉に食い込ませる。
根元まで完璧に食らい込まされ、切っ先が臍の下まで侵入しているのが感じられる。
ズンッズンッズンッズンッ!ただでさえ奥の壁が強烈な衝撃を受けているというのに火花が散るほど連続して打ち込まれ、悲鳴を発し続ける喉奥から刺し貫かれた先端が飛び出して来るのではないかとさえ思われた。

ひひ親父との肉交は、梓の想像を遥かに超えていた。
様々に体位を入れ替えながら延々と喜悦の声を搾り続ける。しかも激しい腰使いは止まる所を知らず、そのスタミナは無限を感じさせる。

四つん這いで犬のように髪の毛を引っ掴まれて、丸々と突き出されたブイのような尻を見下ろしながら激し過ぎるストロークを送り続ける。
パン!パン!パン!と、肉のぶつかり合う音が高らかに鳴り続ける。
「お・・・お願いです・・・も、もうダメ!これ以上したら死んじゃう・・・ねえ、もう許して下さい・・・。」
息も絶え絶えに懇願する。幾度、気をやらされたか皆目見当がつかなかった、もう精も根も尽き果て身体を支える事さえまま成らなかった。それなのにあそこだけは、まるで別の生き物でも有るかのように歓喜の汁を吹き続け、巨根に食らい付いている。
「もう、限界か?」
「は、はい・・・もう・・・。」
ひひ親父の抜き差しは、驚くほど長いストロークを送って来る。内部の肉襞と言う肉襞を奥へ奥へと捲き込みながら子宮の壁をひしゃげるくらい強く押し潰し、ズルズルと何もかも掻き出すように去って行くかと思うと全長を納めたままでグルグルと回転運動を加えるかと思うと、小刻みに抜き差しして一気に埋め込まれる。様々に変化をつけた動きに翻弄され尽くし、あまりの呻き声で喉は枯れ果て息も付けない。

「そうか、そうか。限界か・・・わしもそろそろフィニッシュじゃよ。だがのう、ちゃんとおねだりせんと願いは叶わんぞ・・・男を喜ばす言葉でお願いしてみい。わかるな?梓。」
ひひ親父の方も限界が近い事は、眉間に刻まれた立て皺が物語っている。
「はあ、はあ・・・何を・・・あああ・・・お願い、大家さん。い・・・一緒にイって。はあ、はあ・・・わ・私もうダメ、またイっちゃうう!」
「ほう、ほう・・・そうか、そうか・・・わしにイって欲しいのか、うんうん、よいじゃろう、よいじゃろう。わしもそろそろ堪らんように成って来おったからのう。けど、梓よこのままイってもエエかのう・・・?梓のオマンコの中で大往生したいんじゃがのう。」
「ああ・・・な・中はダメえ!最後に抜いてください。お願い・・・恐い!」
「それじゃあ、目的が果たせんなあ・・・。しょうがない梓が良いと言うまで、もうちょっと辛抱するかいのう・・・。」
再び激しい抜き差しを再開する。そうしながら眼下に見下ろす尻のおちょぼ口に右の中指を当てがう。噴き出す液体でベトベトに汚された蕾は何の苦も無く根元まで中指の侵入を許してしまう。
産まれて初めて味わう菊蕾への悪戯に、激しく狼狽し尻を揺り動かす。
「こっちは亭主にもさわらせとらんようじゃな。なあに直ぐにこっちでもセックスが出来るように広げてやるさ・・・。こっちの味も格別じゃぞ・・・。」
太茎でがしがし貫かれ、肛門への刺激も加わり又しても絶頂を迎えつつあった。
「いやあああ・・・もう・もう・・・はあはあはあ・・・うっくく・・・」
「我慢は身体に毒じゃぞ・・・素直に成ってみい、梓よ。本当は欲しいんじゃろ、わしの絶頂を身体の奥で噛み締めたいんじゃろう。正直に言うてみい。」
「あはあ・・・ひ・ひどい・・・ひどいです。うっうっ・・・そうよ、そうです・・・中に・・・中に欲しいの、でもダメ・・・許されません。」
「何が許されんのじゃ、これだけバカバカ嵌められ、気をやって・・・まだ、許されるとでも思ってるのかい。どうせ許されんのじゃ、ならば本能に従がえ・・・のう、梓。」
「うう・・・つ・辛いです・・・。はあ、大家さんのが欲しい・・・欲しいのう。でも・・・でも・・・。」
「ばれやせん、亭主の精子は絞ってあろう・・・。ばれやせん・・・ばれやせんぞ、梓。」
「うくく・・・」
涙が零れた。これほどまでに私を征服した男に最後の止めを差されたかった。しかし、それがどのような結果を招く事に成るのかも充分に分かっている積もりだった。されど幾ら抵抗しようともひひ親父の思いのままに種子を子宮に撒き散らされることに成るのは、火を見るよりも明らかだった。現に中で射精しようと思えば私が抗おうがどうしようがこのまま出してしまえば全ては終わるのだし、ただ私に同意させたいだけなのも充分に理解できた。ひひ親父にとって、それが私の屈服の証となるのだから。

「ほれ、ほれ。いつまでやせ我慢が続くかのう・・・。これでどうじゃ。」
尻の穴に突き刺さっている中指が激しい出し入れを開始した、膣の男根と呼応するように腹の中を掻き回す。
「く・・・ふうう・・・」
イってしまう・・・。またしてもイってしまう、ひひ親父の腰と指の動きに合わせるように独りでに尻が蠢き、自ら快感を追い求めた。もう、どうにでも成れと言う捨て鉢な思いがグルグルと子宮を掻けまわる。
「ああ・・・イくう・・・イっちゃうう・・・!お願い一緒に・・・一緒に・・・。お願-イイ!」
「このままいいか・・・出すぞ!いいんじゃなあ・・・。」
うん、うんと頷いた。最早、限界だった。夫への思いも・・・しがらみも・・・モラルも全て消し飛んで、ただ尻を打ち振り頂点を目指した。
「はい・・・はい・・・出してえ・・・一杯、一緒にイってえ・・・はうあうううう・・・」
「中じゃぞ、オマンコの中に出すぞお!ええなあ!ええんじゃなあ!」
「はい、はい。中で梓の中でイって-ああああ――――あ-あ-あおおおおおおお」

バチ-ン!バチ-ン!
尻と下腹部が激しくぶち当たる、太腿の付け根には大きな大きな、毬のような睾丸がビンタをくれるようにぶち当たる。
ひひ親父は、ラストスパートに入ったマラソンランナーのようにゼイゼイと息を切らしながら太鼓腹を揺すってピッチを上げる。
顔面は汗だくで口許で何やらぶつぶつと呟きを漏らす。
「梓あ・・・あ・梓。やっと、やっと、わしのもんじゃ!誰にも渡さん・・・わしだけの梓じゃあ・・・どうじゃ、どうじゃ・・・たっぷり種付けしたる・・・そうじゃ、種付けじゃ!孕ましたる・孕ましたるでえ・・・梓ア・・・梓ア・貯め込んどった子種じゃ・・・一杯出すぞお・・・逃がしはせんぞう・・・夢にまで見た梓の子宮じゃあ・・・ぶっ掛ける・・・ぶっ掛けるぞう!」
「あ・はあああ・・・イって、イってえ。一緒にイってエエエエ・・・アオオオオオオオ!」
激しく襞を擦り上げる巨根が更に膨れ上がるのを胎内で感じた。腿で感じていた睾丸のぶつかる位置が迫り上がり、今や肉芽を激しく叩いている。
「オ――オ!ウオオオ!出すぞ!梓!出すぞ!・・・全部食らえ!全部飲みこめええ!」
膨張を続ける男根が最大に膨れ、ひひ親父の口から歓喜のうめきが発せられた。
子宮を打ち続ける亀頭の先から熱い塊が噴き出したのを真奥で感じた。同時に私にも絶頂が訪れる、それは強烈な今までの絶頂を更に超越した最高峰の頂であった。
「オオオオ_・・・アアアアアア・・・イくう、イくう!ア・ガハア!」
顔をシーツに突っ伏し両手で枕を掻き抱き果てた。背は背筋に逆らうように仰け反り足のつま先が反り返る。シーツに埋まった顔は、涙やら唾液やら汗やらでぐちゃぐちゃに汚れており、白いシーツに溶けて流れ出し化粧の色をべっとり擦り付ける。
爆ぜたザーメンはあまりに大量だった。最初の爆発だけで男根の嵌り込んだ膣口から溢れたザーメンがシーツの上にボタボタと音を立て滴った。
立て続けに射出される度に滝のように結合部から流れ出し、シーツに盛り上がるように糸を引きながら次々に垂れ落ち、それでも巨大な睾丸がビクビク蠢く度に後から後から垂れ下がる。
梓も、次々に塊と成って子宮に叩きつけられるパワーに震撼させられていた。それはまるで口を塞いだホースの水を一気に開放したような、そんな激しいぶつかりが連続して胎奥の粘膜を焼き尽くしていた。

何度、発作が続いたのだろうか。恐ろしいほどの回数で完璧に注がれ、その度に気をイかされ、意識もうろうと成りながらベッドに崩れ落ちた。
上から、ひひ親父の巨体が覆い被さるように落ちて来て、部屋には粗い男女の息遣いとむせ返るような男性ホルモンの匂いが満ちていた。
うつ伏せに寝た尻の上に、ひひ親父の下腹部が乗っかっており二人の連結は未だ解かれていない。完全に尻の上に下腹を重ね合わせているというのに男根は、まだ子宮口に届いており、その長大さを新めて教えていた。
乗り掛かられている重量に耐えきれず腿を動かしてみて新たな衝撃を受けた。腿の周りは吐き出されたザーメンで沼のように成っており、身動きする度にズルズルと濃厚な粘液の滑りがモロに伝わってくる。
ベッドのクッションで沈んだ腿の半分ほどの高さにまで濃いザーメンが層となって貯まっている。
とうとう、取り返しの付かないことに成ってしまった・・・。
絞り尽くされた女の身体が本能で妊娠を伝えていた・・・。産婦人科など必要は無い。疑いでも、恐れでもなく・・・。確信を持って知覚していた。
  1. 2014/06/11(水) 06:23:20|
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家主 第26回

取っても、取っても、毛むくじゃらな股間を汚す白濁はとても取り切れるような量では無かったが、口舌での後始末を命じられるままに舌を這わせ次々に絡め取る。
今までにも茎吸いで自失した夫の射精を口腔内で受けとめたことは何度も有ったが、ひひ親父のそれは、全くの別物のようにさえ感じる。
水っぽい夫の液体と違って、垂れ落ちても形さえ崩さない上に色も白というよりもクリーム色に近く、夫の米の洗い汁のような白濁よりも数十倍の濃度が有りそうだった。
こんなに濃かったら精虫の量だって桁違いなんだろうな。
垂れ落ちて殖栗の皺肌を汚す練乳のようなザーメンを舐め清めながら、目には見えない夥しい数の生命を想像していた。
ひと舐め、ひと舐め流れ込む液体の細部に渡りうよめく生き物が口の中で溢れている。
驚くほど大量に放出されたザーメンは舐め取っても舐め取っても、まだまだ股間全体にへばり付いているし、ベッドのシーツにはオネショ染みのような大きな地図を描き自分の股間と未だに糸を引いて繋がっている。
どれほどの生命が無益に地に放たれたのだろうか。その数は想像を絶する数であろう。
しかし、自分の子宮にも確実にこれら競争に打ち勝った一握りの兄弟が存在しており、命を繋いでいる筈だった。
これほどの力強さを有するひひ親父の分身が、ただの一体も残さずに全滅する事は絶対に有り得ないだろう。私がひひ親父の子を宿さないですむ最後の希望は昨日の性交で夫の精子が着床を果たしている事、これを祈るのみだが、もしもそれが果たされていたとしても、ひひ親父の精子は夫の精子を難無く追い払ってしまいそうな、そんな気さえする。

口だけでは、とても掃除しきれない量をそれでも懸命に磨く。
口腔内は直ぐに白濁で一杯に成り、強烈な嘔吐感と闘いながら必死で喉奥に次々と飲み込む。だが、その生臭さで次第に気分が悪く成って来ている。すきっ腹に大量に飲み込まされたザーメンが胃の中で凭れて来ている。
「大家さん・・・。もうこれ以上は無理です、幾ら何でも飲み切れません・・・。ティッシを使わせて。」
懇願するのだが、ひひ親父は「あー、いい気持ちじゃ・・・もっと、ベロベロやってくれや。」などと言うだけで一向に取り合わない。
放出後やや硬度を失っていた、男根は舌腹の刺激で再び頭をもたげ始めている。
すごい・・・。眼前でブルブル胴震いを見せる巨根は完全に復活を遂げており、その威容は先程までの激しい交合を再び思い起こさせ、被虐的な胸の締め付けを感じる。

ひひ親父は嘶く男根を私の口に捻じ込み、頭の両サイドを鷲掴み激しく出し入れを開始する。
大口を開いて飲み込まされた巨根が我が物顔に口の中を支配する、あまりの苦しさで涙が零れ、今にも胃の中の物を吐き出しそうだった。
苦しくて苦しくて、突き飛ばして逃れたいような気持ちとは裏腹に官能が再び口を開いて訪れつつあり自身を戸惑わせる。
「梓・・・。もう一回、いかせてくれ・・・。今度はあんたがわしをいかす番じゃ。」
「ふ・・・ふん・ふ・ふんん・・・」
飲み込んで唾液を塗し込み、舌腹を擦り付けて、出し入れを続ける。そして、とても入り切らない根元に両手を添えて扱きをくれて、ひひ親父の官能を追い込む。
「あー・・・あー・・・ええぞ・ええぞお・・・梓・あっ梓ああああ・・・」
喉の奥で先端が大きく膨れ上がるのを感じた。手の動きを一層早めて追い込む。
「うおおおおおお・・・・・」
唸り声を耳にすると同時に、睾丸がポンプのように収縮して激しい射精が口内で発生した。
喉奥で放出を感じ慌てて頭を上げようとしたが、ひひ親父は両手で後頭部を抱え込み更に力を込めて押さえ込む。
頭を上げるどころか、もっと深みまで飲み込まされて。そこで暴力的な射精が繰り返し繰り返し襲って来る。
飲み込まなければ窒息してしまう・・・。必死に喉仏を蠢かせ呑下するのだが射精のスピードに付いて行く事が出来ない。筒一杯に溢れ尚も吐き出されるザーメンが行き場を失う。

ブバッ!
一杯に巨根を含んで隙間が無くなっている唇の端から激しい勢いで白濁の飛沫が飛び散る。それは口ばかりか鼻の穴からもダラダラと溢れ出て、呼吸を完全に遮断する。
顔を真っ赤に紅潮させ殺されるのを待つ心境に陥った。
「ふああ・・・最高だあ・・・梓よ最高の心持ちじゃあ・・・。」
後頭部の手が緩められ、男根がゆっくりと外される。
思いを再び遂げて大の字で寝転がるひひ親父の傍らに取り残された私は、あやうく危機を逃れ「げえ!げえ!」と激しくむせ返りながら口内を焼き尽くした白濁を吐き出そうとしていたが、大量の粘液は容易く吐き出す事さえ出来ず。口から重く垂れ下がり顎から喉元乳房にかけてベットリと張り付く。また、鼻の穴に残ったままの液体も容易には出ては行かずに呼吸を遮る。
「はあ・・・はあ・・・」
やっとの思いで口から空気を取り込んだ私の耳に冷たい物が押し当てられた。

「まだまだ、時間が掛かりそうじゃよ・・・。亭主の予定を確かめとけよ。」
耳に当てられたのは、私の携帯電話で既に夫の携帯を呼び出す通信音が聞えていた。
「や、息が出来ないの・・・これじゃ・・・話せません。」
しかし、時既に遅く夫の声が「はい!」と響いた。

「うまく、ごまかしたな。上出来だよ・・・駅前のPOCOだってさ・・・ふふん・・・梓、お前も悪だよなあ。」
「何て事を・・・酷すぎます。勝手に電話したら・・・ああ言うより無いじゃないですか・・・。」
「いや、いや、わしは梓を誉めとるんじゃよ。よう出来た演技じゃ思うてな。アドリブであれだけ喋れりゃバラエティ番組のレギュラーにでも成れるぞ。ははは・・・」
「・・・。もう充分でしょ。今日はもう帰ってください・・・。主人もじき帰りますから。」
「いや、いや、充分なら電話なんぞさせやせんよ・・・。そうか旦那は、もうすぐ帰るか。どうしたもんかのう・・・。」
しばし思案顔を覗かせ腕組みをしていたひひ親父だったが、おもむろに私から携帯電話を奪うと何処かへ通話を始めた。
「わしじゃ、おう・・・。どうせ暇じゃろ。今すぐ家に帰って来い。ああ・・・鍵を掛けて出て来りゃ良い・・・。かまわん電話は何時ものようにお前の携帯に転送されるようにしておけ。いいな、直ぐじゃぞ・・・帰ったら隣へ来い・・・。ああ・・・そうじゃ101号室じゃ、分かったな。早くじゃぞ。」
何処へ掛けているのだろう・・・?ひどく不安な気持ちに支配される。
「おっと、帰りにコンビニでも何でも良いから食いもんを買って来い。二人分じゃ。ええか、早くじゃぞ・・・。」
  1. 2014/06/11(水) 06:24:09|
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家主 第27回

扉に鍵は掛けられてはおらず、ノブを捻るとスッと音も無く開いた。
インターフォンを何度も鳴らしたのだが中からの返答は無かった。
新聞受けに残されている朝刊を手に取り玄関へ踏み込むと、即座に室内の淫靡な様子が感じ取られた。
足下には夫婦の履物がきちんと整理され並んでいたが、ただ一足くたびれた男物の草履が無造作に左右バラバラに脱ぎ捨てられており、性急な訪問を伝えている。
玄関から覗えるリビング奥の和室の襖は開け放たれており、そこから噴き出すクーラーの冷気が汗を光らせる額に心地よい涼気を与える。
カーテンを閉め切った和室内の明かりは灯されたままで、四畳半の和室には不似合いな大きなダブルベッドの上に散らばる男女の衣類や荒れ果てた寝具を垣間見せていた。
そして自分自身も幾度も体験した強烈な男性ホルモンの香りが遥かに微小な雌の媚香に混じって部屋全体に溢れている。

もう終わってしまったみたいね・・・。気の毒だけど諦めるしかないようね。
靴を脱いでリビングに入り、食卓に購入したばかりのコンビニエンスストアの袋を置きながら、ベッドの上や下に大量に転がる使用済みのティッシュを見下ろし、先程の突然の訪問者・・・この部屋の主を思った。
この和室と逆の方向に位置し隣接したバスルームからシャワーの音に混じって気をやる雌の咆哮が響いている。

「来てるのか!もう少しだからちょっと待ってろや。そうそう、この後、場所換えするさかい直ぐ出られるようにそこら辺、きれいに掃除しとけや。」
「は・・・はい、分かりました。」
バスルームでは、抗う様子が伝わる。
「な・・・何・誰が来てるの・・・やあ・だめ・だめ・・・こんなとこ・・・こんな・・・あああ・・・やだ――!聞かれちゃう・・・うっ・ううん・・・聞かれちゃうよーおお!」
「気にせんでエエ・・・気にせんでエエ・・・梓と同じで、わしの子の母親じゃ・・・聞かれたって全然、平気じゃ、平気じゃ。」
「いやあああ・・・平気じゃない・・・酷い・酷すぎ・・・う・あああ・・・ダメ―――!」
「ほれ、ほれ・・・それどころじゃ有るまいが。」
「うーん、うーうーんん・・・あは・や・・・やめ・・・ああああああああ」
「ふはは、いけ・いけ・・・ほれほれ・・・どうじゃ・どうじゃ」
「あーあ・・・あーあ・・・はあ・あっ・・・う・うふう」
いきっぱなしに成っている梓のうめきを聞きながら、和室に散らばる丸まったティッシュペーパーを拾い集めてポリ袋に放り込む。ひとつひとつのティッシュは異様に重く、ひひ親父のザーメンの濃さを思う、梓さんもとうとうお母さんに成るのかもね・・・。
二人目を宿した腹を擦りながら、兄弟に成るかもしれない梓の子の事を複雑な思いで考えていた。

梓は、ぐったりとひひ親父の腕に横抱きにされてバスルームから姿を現した。
散々、感情を揺さぶられながらも絞り尽くされた裸体は女の目から見てもハッするほど艶めかしかった。
「ご苦労じゃったな。おう、弁当じゃ・・・。朝から何も食っとらんからのう、さすがに腹、減ったわい。ま、その代わり人妻をたんまり食ったがのう・・・。のう、梓。」
全裸のまま梓を椅子に降ろすと早速コンビニ弁当をパクつきだした。
正体を失ったようにぐったりしていた梓だったが、ひひ親父の手から離されると消え入りそうな声で「美穂さんを何処かへ遣って・・・この子だけにはこんな姿を晒したくない。」と訴える。
「阿呆・・・。これから美穂に世話に成るんじゃから、そんな我が侭を言うんじゃないわい。それより早う食え、スケジュールが山ほど貯まってるんじゃぞ。」
前も隠さずに、箸を進める。
「欲しくありません・・・。食欲が無いんです。」
「食っとかんと身体がもたんぞ。まあ、あれだけわしのザーメンを食らったんじゃ無理も無いがなあ。わしのホルモンは栄養満点じゃから食わんでも平気かもしれんがのう。」
梓は言葉を発する事の無駄を悟ったのか、無言で俯き椅子の傍らに転がっているご主人のパジャマで裸の前部を覆った。

ドロドロに汚れ切ったベッドのシーツを剥がし、脱ぎ捨てられた梓の衣類とまとめて洗濯機に入れようとすると、ひひ親父が嗜めるように指示を出す。
「おい、おい。そんなもん洗って干したらチョンばれじゃ、ごみと一緒にまとめてポリ袋に放り込んで、ごみ置き場へ出して来い。」
食事が済むとステテコとランニングシャツを身に着け、梓にも簡単な着衣を着けさせると、一足先に隣の私の部屋へ鍵を受け取って向かった。

私は掃除の仕上げに梓のドレッサーの中に有った香水をスプレーで空中に大量に散布して大きく膨らんだポリ袋を提げて部屋を出た。
ひひ親父から預かった鍵で戸締りをして、ごみ置き場にポリ袋を置くと自室へ向かった。
  1. 2014/06/11(水) 06:25:02|
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家主 第28回

この部屋へ遊びに来たのは一度や二度の事ではない、しかし今日は今までの訪問とは余りにも事情を異としている。
情事の後始末を命じられた美穂も、まもなくこの部屋に現れよう。美穂は私達に自宅を提供するために呼び戻されたのだから、段取りさえ整えば後は事務所に戻っても問題は無い筈だし、そうで有る事を願った。ひひ親父に更に抱かれる覚悟は出来ている、その積もりが無ければこんな段取りをする訳が無い。しかし同性である美穂の目の前で失態を晒すのだけは我慢できなかった。

並んでソファに腰掛けミニスカートから露出している生脚に手を這わせるひひ親父に、それとなく尋ねてみる。
「美穂さんは、事務所に戻られるんでしょう・・・?」
ひひ親父はスカートの裾を押さえる、私の手を邪魔そうに払いのけながら。
「そんな事は、梓には関係が無いことじゃ。」
と、ぶっきらぼうに答えた。
「保育園へも迎えに行かなくては成らないんじゃないかしら?」
「それは心配要らんよ、母親に頼むように言っておいたからのう。美穂の事など心配要らんから自分の事だけに集中せえ。」
パンツの裾を割って無骨な指が肉芽を探り当てる。
「そうはいきません・・・。美穂さんがここへ戻るなら、これ以上はさせません!」
「させませんじゃと・・・、偉そうに何をほざくか。梓・・・お前、自分の立場がよう分かっとらんようじゃな。」
侵入していた指先が強く芽を捻り潰す。
「う!い・・・いたい!」
肉芽を摘んだまま膣口にも指を潜り込ませて乱暴に掻き混ぜる。
「お前には、決定権など残されてはおらんのじゃ!わしの命令に従がうのみじゃ。分からんなら分からせるまでじゃ。」
と言うと、パンツを一息に膝までズリ下げ、二本指を根元まで奥深く埋め込み抉るように指の腹で擦りたてる。
午前中からの荒淫によって、すっかり敏感に成っている柔襞が乱暴に押し揉まれると、自分でも情けなくなるくらい呆気なく花蜜を溢れさせる。
「ほーれ、助平汁がたーんと溢れてきおったでえ。させません・・・どころじゃ無さそうじゃぞ。」
「いや、触らないで・・・く・・・うう」
悔しくて、悔しくて目尻から熱い物が込み上げて来る。しかし明らかに身体は反応を示し始めており、きつく閉じ合わせていた太腿が緩み出し、クチャクチャと卑猥な水音を響かせ始める。
「ははははは・・・。梓よ亭主が有りながら、この有り様で何を偉そうにほざいとるんじゃ。お前はさっき亭主に何と言った・・・。確か食事を済まして来てって言ったよなあ?あれはわしに抱かれるための時間稼ぎだったんじゃろう?違うか?ええ。」
「そ、それは・・・ああ・・・だって・・・だって。あんな所に帰って来られたら・・・どうあがいてもばれちゃうから・・・だ・だから・・・はああ」
「まあ、どんな理由を並べたって真実はひとつじゃ。良かったんじゃろ?わしとのセックス!違うとは言わさんぞ、あれほど昇天し捲くったんじゃからのう・・・。産まれてからこれまでに味わった全ての快楽を足したって今日ほどの快楽には遠く及ばんじゃろう・・・。
どうじゃ、違うか。」
「はう・・・はあうう・・・は・・・はい・・・その通りです・・・。で・・・でも、でも・・・美穂さんに見・・・見られるのだけは・・・や・・・やなの・・・お願い・・・それだけは許して下さい。」
眼前に嘶く巨根が突き出される。三度も精を放っていると言うのに隆々と腹にへばり付くほどに上を向きブルブルと上下に揺れる。
ああ・・・何て、逞しいの・・・。興奮で見ているだけで達してしまいそうだった、今やその一物から立ち上る濃厚な雄の香りは、肉欲を呼び起こす禁断の媚薬に成っていた。

ずっぽり喉奥まで吸いこんで唾液を塗し込みながら愛撫する、ひとりでに身体が行動に移っていた。美穂が戻って来るかもしれないと言う不安は何時の間にか頭の片隅に追いやられていて、身体が条件反射のように動いた。
口の中で更にカチコチに固まるのが感じられる。股間は相変わらずグチュグチュと音を立てながら指の攻撃に晒される。
「また欲しいんじゃろう?エッチな人妻さん。」
小馬鹿にされたような言葉で尋ねられ、うんうんと首を縦に振っていた。衝撃の肉交は私から理性をも奪い去っていた。
椅子に掛けるひひ親父に背を向けて腰に跨る体勢で下から挿入される。初めて咥え込んだ時、あれほど窮屈で苦痛をもたらした太茎が難無くズルズルと胎内に呑み込まれる。
「ふ・はああ・・・」
結合の喜びに震える真っ白な首筋が正面の鏡に映し出される。
先日、ひひ親父の部屋のパソコンで見せられた夫と美穂の情事を映し出していたドレッサーの姿見に、太い腿の上に乗せ上げられ、はしたない液を吹き溢しながら、散々掻き回され真っ赤に充血した女性器を極太魔羅で田楽差しにされる己の醜態がまざまざと映し出されている。
自分のあられもない姿を惨いほど真正面から見せられる。尻をくねらす度に太茎の腹が顔を現しては淫肉に呑み込まれる。
「ああ・・・は・・・恥ずかしい・・・いやだあ・・・見えてるの・・・全部・・・全部う・・・。」
厭だと言いながらも、その光景が興奮を煽り立てているのは疑う余地が無かった。

「はああう・・・や・・・ははあ・・・おおうおおお」
今や快感を求める一匹の雌と化して、ひたすら腰の上で尻をスライドさせる。
ひひ親父は背後から回した手で肉芽や乳首を刺激して更に官能を追い込む。
めくるめく波に翻弄され、玄関の扉が開いた事にさえ気付く余裕は無かった。
「はう、はうう・・・」
だらしなく涎を垂れて、気を追い込む我の姿を半ば白目を剥いた瞳が捉えた瞬間、嬌声が悲鳴に変わる。
「ふはああ・・・はっ!はああ・・・やあ――!やーよ!だめえ!見ちゃ・・・見ないでえええ・・・お・・・お願・・・ああ・・・はあ――――・・・ダメダメエエエエ・・・イッチャウウウゥゥ・・・見ちゃ、見ちゃああああああああ・・・キ――――――――!」
ひひ親父の肩越しに鏡に映し出されたデジタルカメラを構えた美穂の姿を確認した。瞬間にフラッシュが焚かれる。繰り返し繰り返し閃光が鏡面に反射し目が眩んで前が見えなくなる。
同時に下からひひ親父の腰が激しく上下動を加え、呆気なく昇天する。どうやら、その表情の一分始終が美穂のデジカメに記録されたようだった。

それから、どれほどの時が経ったのか全く判別出来なくなっていた、流石に三度精を放っているひひ親父に四度目はなかなか訪れなかった。だが、この老人のスタミナは並大抵では無い、長い長い交尾の間中、一切動きを緩めることは無く、梓の体力は既に枯れ果てされるがままの状態に成っていた。それなのに官能だけは未だ燃え盛っており女の身体の業の深さを教えていた。いっそ気を失ってしまいたかった、そうしなければ本当に死んでしまいそうな・・・それほど追い詰められた快感に浸っていた。
かんかんに照り付けていた真夏の太陽はとっくに沈み、窓の外には夜が訪れようとしていた。
「もう日が暮れるなあ、梓・・・旦那が心配してるんじゃないかな。」と告げると、傍らで成り行きを見守る美穂に目配せをする。
美穂は梓が身に付けていた着衣の残骸のポケットから携帯電話を取り出した。
「梓さん、ご主人よ。」と言いいながら、それを私に手渡す。
ひひ親父に貫かれたままで夫との会話を要求される。
「あ・・・あなた・・・。」
その間も肉の凶器は激しい出入りを繰り返す。
「ふ・・・あ・おお・・・そくな・なりそうなの・・・おお・・・」
とてもまともには会話ができない。ひひ親父は無情にも、尻肉を引っ掴んで上下動を更に早める。
「む・・・ぐう・・・そ・・・ハッハッ・・・き・気分が悪くて・・・あう・・・あうう」
ばれる、ばれてしまう・・・。演技も最早、限界だった。
「かはあ・・・だ・からああ・・・よ・しこ・・・とこ、と・・・とまるかも・・・フッフッ・・・ごめんなさい・・・はう・・・」
これだけ息を荒げたなら、よほど鈍感な男でも気が付くだろう。電話を切った後、ひとしきり嗚咽を漏らしはしたものの、ひひ親父の追い込みは、感傷に浸っている暇さえ与えなかった。
  1. 2014/06/11(水) 06:25:49|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 第29回

妻の鈴音は、延々と鳴り続けていた。まるで台風の中、軒下に吊るされたまま放置された風鈴のように気違いのように止む事を忘れて轟く。このまま屋内へ取り込んでやらなければ剛風に引き千切られて何処かへ吹き飛ばされてしまうであろう。

助け出さなければ・・・。
だが、梓がそれを望むとはとても思えなかった。
猛烈な善がり声に混じって、幾度も幾度も自分との決別を告げる言葉を吐き続けていた。
それが、ひひ親父の巧みな誘導によって引き出されているのは、まず間違い無いだろうが、これだけ女悦を搾り取られてしまっては誘導尋問による発言だろうとも本心を吐露させられているのは疑いようも無かった。
「ふああ・・・う。あん、もちろんです。あの人なんかと・・・く・比べ物に成りません。」
「っすっごいのっ・・・裂けちゃう裂けちゃう!おおお・・・お・お腹まで入って来てる。」
「はい・・・はい!言う通りにします・・・だから・もっともっとお・・・してえ!!!」
「しゅ・・・主人なんて・・・要らない!大家さんがいい!大家さんが最高!あああああ」
「梓もう・・・大家さんと離れられなくなりそうです・・・ずっと・・・梓を捨てないで」
「もうだめ、もうだめ・・・ねえ、いってえ!一緒にいってえ!梓・・・壊れちゃう・・・」
助け出す・・・?一体誰を助ければ良いのか・・・。それよりも自分を救って欲しかった。嫉妬心は今や被虐の感情に変化していた。
己の稚拙な性技では到底、与える事の叶わない圧倒的な快楽が梓を決して手の届かない遥か彼方へと連れ去ってしまった事を教えていた。

「うあああ・・・うあ・・・はあ・あっあっあああああああ・・・もうもう・・・きいい!」
性の限りを暴き出される声が響く。
「おお・・・お・お願い・・・いっ・一緒に一緒にいいい・・・。出して出して!!一緒にいきたいのおお・・・はい・はい・・・中で・・・梓の中で・・・いってええええ!」
自身を握り締めた手に力が篭る。梓を思いながら、強烈な嫉妬の中で何度も何度も吹き溢していたが、信じられないくらいの興奮が何度でも襲いかかってくる。嫉妬心がこれほど性欲を煽る事を初めて知った。
「う・・・おおおおおお・・・梓あ・・・梓あ・・・あう・・・おおおおおおおお」
ひひ親父の種子が吐き出された事を示す絶叫が響き渡り、その声に梓の絶息の悲憤が被る。
妻の膣に精子が振り撒かれる合図を耳に、みじめに掌に今日何度目かのどろりとした白濁を垂らした。

隣室の阿鼻叫喚は、梓の断末魔の叫びを最後に鳴り止んでいた。
正に台風一過の静けさのように感じられた。だが台風は本当に行ってしまったのだろうか。いや台風はまだ遣って来たばかりで、この先我が家にいつまでも居座り続けるのは、ほぼ確実だった。
隣室の扉が開く音が聞える。慌てて飛び起きると床に点々と散らばっている己の惨めな残骸を拭き取ったティッシュペーパーの塊を拾い集めてゴミ箱へ処分すると寝室のベッドへ潜り込んで固唾を飲んで梓の帰宅を待った。
枕元の目覚し時計の針は、あと少しで四時に成ろうとしている。隣室での異変に気が付いてから、もう八時間の時が流れていた。その間一時の休息も無く、梓のあられもない声を聞かされ続けていたが、交合はその遥か以前から繰り広げられていたのだから梓の身が気に掛かると同時にひひ親父の凄まじさを思い知らされた。

玄関の鍵が開けられ、開いた扉から梓の身体が滑り込むように玄関に崩れ落ちるのが、開かれた寝室の襖の先に確認された。
しばらくそのまま床に蹲るまま放置されていた梓だったが、私の気配が無いことを確認するように美穂が姿を見せた。
小声なので何を喋っているのかは分からなかったが、耳元で何やら囁くとゆっくりと梓の腋に手を差し伸べて抱き起こした。
初めて正面から梓の姿態を確認した。白い綿のショートパンツにオレンジのTシャツと言う軽装で覚束無い足下で立ち尽くす梓の姿に、今まで感じた事も無いようなむんむんとした女の匂いが嗅ぎ取れた。たった一日で全く別の人格を植え付けられたように感じた。
身を覆う部分の少ない着衣から食み出している素肌は、妖しく上気したように赤みを帯びねっとりと汗の水分で潤んでいるようで、肩から腹部にかけての小刻みな震えが荒げられた後の息切れを伝えている。
バラバラに乱れ切った髪の毛が肉交の激しさを物語っており、額から頬に掛けて垂れ下がる髪の毛から僅かに覗いた表情は憔悴し切ったように力を失い、半開きの瞳の下にはくっきりと淫欲の隈が刻まれる。
パクパクと蠢き息を吐くぷっくりとした肉厚の唇にひひ親父の男根を咥え込まされていたのかと思うと信じられない事に再び愚息が頭をもたげ始めていた。
  1. 2014/06/11(水) 06:26:42|
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家主 第30回

霞が掛かったように虚ろな意識だった、しかし我が家へ辿り着いた事はおぼろに分かっている。だがそれ以外何も考える事が出来なかった。
ただ酷く疲れた身体が休息のみを欲していた。とにかく一刻も早く身体を横たえ眠りに着きたかった、さもなければこのまま倒れてしまいそうだ。
いや・・・既に倒れてしまっているのかもしれない・・・頬に床の硬く冷たいビニールクロスの感触を感じる。
どう成ってしまうんだろう・・・急に不安が込み上げて来たものの、すぐに意識は遠のいた・・・。

「さっ!梓さん、しっかりして・・・。このまま寝込んじゃ御主人に気付かれちゃうわよ。もう少し頑張って、ベッドまで歩いて・・・それからゆっくり眠れば良いから・・・。」
耳元で囁く小声に我に返るも、依然として考える力は失われたままで掛けられた言葉をそのまま飲み込むのが精一杯だった。
ただ“御主人”と言った言葉のフレーズが胸に響いた。そうだ主人だ・・・主人にだけは見られては成らない・・・。おぼろな頭の中で主人と言う単語が繰り返し現れては薄れて行く・・・。
誰かが私の身体を支えてくれていた。だが、このままではいずれ気を失ってしまいそうだった。
鉛のように重く瞳に被さる瞼を歯を食いしばってそっと開くと寝室のベッドで横に成って休んでいる夫の寝姿がぼんやりと覗えた。
「さ・・・あそこまで行って。起こさないようにそっと隣に潜り込んで・・・。」
再び小声が私に意志を吹き込む。
・ ・・行かなきゃ・・・あと少し・・・あと少し行かなきゃ・・・。
ふらつく脚を引き摺るように前へ進める・・・。僅か数メートルの距離が壁のように立ち塞がる。
・ ・・辛い・・・。苦行のように感じられる歩行に残された最後の力を込めた。

・・・暑い・・・暑くて暑くて・・・。酷く喉が乾く・・・。
「う・・・う・ううむう・・・。」
大きく手を差し上げ伸びをする。
頬を埋める真綿の感触は、間違い無く使い慣れた自分の枕の感触だった。
開け放たれた窓から吹き込む生温い風が引かれたままのカーテンを揺らす度に、真上ほどに上り詰めている夏の日差しが額に振りかかる。
リビングへの襖は閉ざされており、窓は開いているとはいえムッと蒸せ返っており、酷く暑い。
薄暗い中、時計を確認する。
酪農家で産まれて早起きにだけは自信があったのだが、今日はもう一時を過ぎていた。風邪引きで寝込んでいた時を除いては、結婚してからの最大の朝寝坊だろう。
どんなに夜更かししても必ず六時には目が覚めていたのに・・・。それも・・・この、茹だるような暑さの中で・・・。

身を起こそうとしてみたが、身体中が気だるく容易には起きる事が出来ない。
昨日の激淫の名残は、余りに重く身体に刻み付けられていた。
気だるい身体ばかりではなく、十数時間に渡って咥え込まされていた股間は未だに麻痺したように痺れを残しており腰の感覚を奪い取ったままだった。
喉の渇きは最早限界で、早く水分を補給しなくては脱水症状を起こしかねないほどに切迫しているし、昨夜から身に付けたままのTシャツと綿のショートパンツは汗でグッショリ湿って肌にへばり付いて、思いっきり不快感を与えており、一刻も早くシャワーを使いたかった。
ここは我が家の寝室なのだから、そんな望みは普通なら容易く叶う事だった・・・だけど・・・。
寝室とリビングを仕切る襖を開く事が出来ない・・・。その先にもし・・・いや。恐らくは夫がパソコンに向かって座っているに違いない・・・。
夫と顔を合わすのが恐かった。昨日の事を隠し通す事が果たして私に出来るだろうか・・・。
願わくば外出していて欲しかった。夫より朝が遅かった事など一度も無かったのに・・・。よりによってこんな日に・・・、天を怨んだ。

暫く逡巡していたものの、寝起きのボーとした頭がハッキリし出すと意を決してベッドから立ち上がった・・・。幾ら迷ったところで、いずれは通り抜けなければ成らない試練だった。


その後、梓は隣に潜り込むや否や、直ぐに寝息を立て始めた。驚いた事にそれは、寝息と言うよりも鼾を掻き始めたと言ったほうが正確だろう。
よほど疲れたのだろう、今までに梓の鼾など一度も耳にした事など無かった。
私はそんな妻を横目で見ながら不謹慎にも股間を勃起させていた。興奮状態はずっと続いており、このままではとても眠る事など出来そうも無かった。

傍らの妻にそっと手を伸ばし太腿の上部を撫でてみたが、何の反応も返っては来なかった。思い切って股間に手を差し入れてみたものの、結果は同じだった。ただその部分は、かなり粘りの強い液体でドロドロに泥濘んでいた。
手を戻し、そっと鼻先に指を近づけ紛れも無い男性のホルモン臭を確認した。
梓は確かに中で出してと叫んでいた・・・。そして何の遠慮も無しに実行され、シャワーはおろか後始末さえも適当に済まして、ザーメン塗れで放置されていた。
再び梓の肌に手を這わせ、汗まみれでベトベトの肌目とむっとする男女の入り混じった体臭を腹一杯に吸い込むと、愚直は最早、我満の限度を超えた。
踏ん切りを付けて梓の身体を抱き寄せ唇を重ねてみるが、むづがるだけで一向に目を覚まさない。乱暴に乳房や股間を愛撫するものの、立て板に水の如く何の効果も無く妻は眠り続けた。
散々、誘いを掛けてみたのだが、極度の疲労感から来る熟睡は解かれる事は無さそうだった。
いら付きが増し己の枕を握り拳でしばいてみると、感情が溢れ涙が零れた。情け無くて情け無くて・・・後から後から涙が溢れシーツの上に音を立ててボタボタと垂れ落ちた。これほどの屈辱感は事業拡大を諦めた時でさえ感じなかった。
子供のようにしゃくり上げながら嗚咽を漏らした。横では梓が無関係に寝息を立てている。
絶望の断崖の上で、ただ局部だけが隆々と勃起状態を保っていた。

結局、自らの手で再び慰めた・・・。だが、数度に渡る自慰は、既に精を枯れつかせザーメンさえも吐けず、虚しい痙攣だけが惨めさを増幅させた。
そして、梓は眠り続けた。あれほど勤勉で早起き者の梓が、未だ起きて来ておらず猛淫の威力の凄まじさを教えていた。

ディスプレイと向かい合いながらも一向に手が進まない・・・。考えるのは妻の事ばかり、自分が梓をこれほど愛している事が、こんな結果を招いた事によって知らされようとは皮肉な物だった。
さっきからテラスの先でひひ親父が何度も何度も駐車場を横切っていた。梓の事が、かなり気に成るようだ。梓に会ってどうしようと言うのだろうか・・・。また、昨日あれほど激しく精を使いながらも、再びまぐわいを狙っているのだろうか・・・。もしも強引にひひ親父が梓を連れ出そうとしても、梓が拒まなければ阻止する自信も無かった。
パソコンチェア-の上で腹が空腹を告げる音を出した。もう一時を過ぎている。食事と言えば昨昼、POCOでとったクラブハウスサンドが最後だから無理も無かった。

意を決して立ち上がり、寝室の襖の前に立った・・・。
妻はどう言い訳をするのだろうか・・・?それとも包み隠さずに白状するのであろうか・・・?
いずれにせよ、もう起こした方が良いだろう・・・。これ以上の朝寝坊は梓を更に追い詰める事に成るだろうから・・・。本当は自分が外出してやるのが妻にとってベストなのだろう・・・。しかし、ひひ親父がうろつくこの場を離れる事など出来なかった・・・。


決意を固めて立ちあがったものの、まだ心の中は揺れ動いている。
まさか無言のままバスルームへ直行する訳にもいかない。
主人に何と声を掛ければ良いのだろう・・・。
「おはよう。」
これだけでは余りに不充分だった。
「ごめんね、寝坊しちゃった・・・。お腹空いたでしょ。」
こう答えるより無いだろうが、説明が抜け落ちている・・・。
「調子に乗って呑み過ぎちゃった・・・。まだ、頭が痛い。」
主人は、あれこれ詮索して来るのだろうか・・・?一応電話ではよしこと一緒だった事を伝えては有るが、あの電話は明らかに不自然だった・・・。でも、その事を貫くしかない・・・。事実を白状する訳には勿論いかない・・・。

ガラッ・・・その時、突然襖が開いた。
予期せぬ事態に、その場で立ち尽くしたまま、瞬時に固まってしまった。
主人は突っ立ったまま無言で私の瞳を見詰めていた。
準備していた言葉など、まるで役目を果たさず、ただ黙って俯いてしまっていた。
二人の間を流れる沈黙の時は、ほんの一瞬だったのだろうが、後ろめたさを厭と言うほど抱え込んだ身には余りに長い時のように感じられた。
最初に口を開いたのは主人だった。
「おはよう、良く寝てたな。お前にしては珍しいじゃないか?」
「う・・・うん、ご・ごめんなさい・・・。」
「謝る事無いさ。たまには友達と羽目を外すのも良いことさ。昨日は遅かったの?俺、退屈で早くに寝ちゃったから分からないんだけど・・・。」
「うん・・・かなり・・・。」
「何してたんだ?そんな遅くまで・・・?」
「ずっと、呑んでた・・・。」
「よしこさんに何か有ったのか?」
「えっ・・・う・うん・・・よしこ、育児と御主人の事で悩んでて・・・だ・だからあ・・・愚痴の聞き役ってとこかな・・・。」
「お前も、愚痴ってたんじゃないの?俺に相手にされない・・・とかさ・・・。」
「う・・・ううん。で・でも、少しは言ったかな・・・?酔っ払って余りよく覚えてないの。」
「ふ~ん、かなり呑んだのか?」
「え・ええ・・・結婚してから一番かもしれないは・・・。」
「へ~え・・・。でもさあ・・・?」
「な・・・なに?」
「あんまり、酒の匂いはして無かったなあ。」
! しまった・・・。呑んでないのだから酒臭い訳が無かった・・・。嘘がばれた子供のように顔が火照って油汗が滲んだ。
しかも主人は、確かに酒の匂い“は・・・”と言った・・・、なら何の匂いがしたと言うのだろう・・・?主人への罪悪感が、あらぬ心配まで呼び起こしていた・・・。
「凄い汗だな。そうか、寝室に冷房するの忘れてた・・・。ごめんごめん、そりゃ暑いよな。気持ち悪いだろう・・・。直ぐシャワーでも浴びてこいよ。」

汗ですっかり重くなった着衣を肌から外すと呪縛から解き放たれたような開放感を感じた。
淡いピンクのショーツ一枚の姿が洗面所の鏡に映し出されている。
その姿は一昨日までの自分とは、明らかに違って見えた。
しかし、ひひ親父に完璧に蹂躙され尽くしたとは言っても、たった一日でそれほどの変化が現れる筈が無いと思うのだが、鏡の中の自分は余りに淫らな悪女に見えた。
細いウエストから連なる腰のラインは厭らしいほど左右に張り出し、まるで男を誘惑するために肉を付けているように思えた。
相変わらず小振りの乳房は激しいキスの吸い跡を無数に浮かべており、決して主人の目にはふれられてはならないと教えていた。又、行為の間中、必要に吸われ続けていた背高の乳頭は色素の濃度を極端に増しており、真っ赤に充血して倍ほどの大きさに膨れ上がっていた。
前屈みになって、ショーツの両脇に手を掛けたっぷりと肉の乗った腿へ引き下げる。しかし、何時ものようにするりとは引き下ろせなかった・・・。
何とクロッチ部の内側の当て布が性器に張り付いて剥がれない。指で摘んで引き剥がすと陰毛を引っ張り、バリバリと音を立てる。まるで痂に張り付いたガーゼを引き剥がすような感触が局部の粘膜を襲う。
一気に引っ張ると痛みを伴いそうで、慎重に少しずつ剥がしていくと膣から零れ出たひひ親父のザーメンがカリカリに乾いてセメダインのように布を付着させているのが分かった。
ようやく剥ぎ取って指先で触れてみる。おりもののように厚みを持ってこびり付く残骸はショーツの布地を揉む度にぽろぽろと剥がれて脱衣所の床に散らばる・・・。そして膜化したザーメンは剥がれながら強烈な性臭を漂わせた。
その刺激的な匂いが私を又しても淫らな世界へと誘っていた・・・。
つい今までカリカリに乾いたザーメンを張り付かせていた内側の肉襞に薄っすらと分泌液が滲み始めていた。


シャワーから勢い良く噴き出されるぬるま湯が激しく肌で弾けて壁に水滴をしぶかせる。
膝を折り曲げ尻を前方に迫り出して、壁面に凭せ掛けた肩で身体を支える。
シャワーは股間に据えられて、左手でしっかりと握られ切っ先を上に向けて噴水のように湯を吹き上げ、右手指で割り開かれた女陰内部にまで勢い良く侵入している。
上側の前歯で下唇をぎゅっと噛み締め声を堪える。

ああ・・・だめ・・・やめなきゃ・・・。同じ場所で晒した一昨日の失敗の記憶がまざまざと甦る。
分かっているのに行為を中断する事が出来ない・・・。私、一体どう成ってしまったの・・・。このままでは又しても失態を晒しかねなかった。
それなのに・・・おまんこが気持ち良くて気持ち良くて、自制心を完全に制御してしまっていた。
身体を支えていた肩はズルズルとずり下がって、尻は大量に湯が流れる床面に崩れ落ちていた。

今やシャワーは激しく噴出を続けながら足下に放り捨てられ、勢いでバスタブにごんごんとぶち当たる。
だめだめ・・・いけない・・・いけない・・・夫が居るの・・・もしかしたら、聞き耳を立てているかもしれない・・・でも・・・だめ・・・我慢できない・・・。
右手の中指と薬指を刺し込んで内部の天井を抉る。同時に左の中指で肉芽を強く押し揉む。
「はあ・・・」「はう・・・」
だめえ・・・声が・・・声が出ちゃう・・・。
必死で声を押し殺しながらも、昨日の激烈なひひ親父との交合で得た快感を追い求める自分が居た。

ピンポーン
その時インターフォンの鳴らされる音を微かに残っていた理性が聞き取った。
一杯に開かれた水道栓をきゅっと締めると、じっと様子を覗った。
「はい。」
主人の応答する声が聞える。
「あ・・・こんにちは・・・はい、ちょっと待って下さい。」
玄関のドアが開く音と同時にひひ親父の野太い声が響く。
「梓さんは、居らんのですか・・・?」
「い・・・いえ。居ますけど・・・今、シャワーを浴びてます。」
「シャワーじゃと・・・。今何時じゃと思うとるんですか?遅れるなら遅れると言うてくれなんだら困るや無いですか。」
バイト・・・?昨日あんな事が有ったというのに・・・。ひひ親父の神経の図太さを今更ながらに再確認させられた思いがした・・・。
「は・・・はあ、てっきり今日は休みと思ってたんですが。」
「休みなら昨日取ったやないですか・・・。御主人は知らんかったんですか?」
「い、いえ・・・。ですが・・・。」
「でも、何なんですか。当てにして今日は静の奴は朝から出かけとるんじゃ。わしゃ朝から何も食っとらんのですぞ。それやのにのんびりシャワーですか。」
「済みません・・・。」
「御主人に言うても始まらん・・・。はよう梓さんを呼んで下され。たっぷり説教せんとならんからのう。あれだけたっぷり可愛がってやったと言うに、最近の若い者は責任が無さ過ぎる。」
「はあ・・・。可愛がる・・・?何の事です?」
「あんたには関係ない、梓さんに後でじっくり聞きゃあええ。」

大変だ。ひひ親父の機嫌を損ねては、何を言い出すか分かった物では無かった。
慌てて脱衣所に飛び出したのは良いのだが、困った事に着替えを持って来ていなかった。辺りを見回して見ても、脱ぎ捨てた汗でぐしょ濡れの先ほどまでの着衣以外、身に付ける物は無かった。
寝室まで取りに行くにはリビングを横切らねばならず、玄関からは丸見えに成ってしまう。
脱衣所との仕切りのアコーディオンカーテンを僅かに開いてリビングを覗うと、椅子の背に夫のパジャマ替わりのロングTシャツが脱ぎ捨てられていた・・・。あれなら玄関からの死角をキープしながら取れそうだった。
「梓さ~ん!梓さ~ん!早よう出てこんかいな!」
ひひ親父が大声で呼び声を立てる。
猶予は最早なかった、全裸でリビングの隅を伝いロングTシャツを手に取り素早く脱衣所に戻る。

下着は無い・・・。仕方無しに地肌に白い無地のTシャツのみを纏う。
出向く前に洗面台の鏡に我が身を映してみる。男物のロングTシャツだけにたっぷりしている上、胸も無いので上半身はそれほど違和感は無かったが、ただでさえ人より迫り出した丈の有る乳頭が先程までの行為によって完全に硬く勃起してしまっており、ブラを着けていない事が一目瞭然に露呈してしまっている。
その上、下半身はロングとは言え太腿の半分以上を露出しており、ストッキングを履かない青い血管を浮き出させた色の白い生脚のむちむちの肉が羞恥心を煽り、背を向けるとパンパンに張り出した臀部に布地が直に張り付きお尻の割れ目に食い込んでしまっている。裾を引っ張って食い込みを外すものの手を離せば直ぐ元通りにしっかり割れ目に食らい付く。
こんなはしたない格好で人前に出た事は一度も無かった・・・。まさか、このまま玄関へはとても出られない・・・。素早くリビングを横切って寝室で着替えをしなくてはならない。

意を決して脱衣所を後にリビングへ飛び出す。わき目も振らずに寝室へ掛け込む・・・筈だった・・・の・・・だが。
痺れを切らしたひひ親父の巨躯が真ん前で腕を組んで仁王立ちしているではないか。
引き止める夫を強引に振り切って侵入して来たらしく、ひひ親父の肩に背後から手をかける夫と目が合った。
「梓さん、わしゃあなあ・・・あんたの事をよう働くし別嬪じゃし、凄う買うとったんじゃよ・・・だからアルバイトも破格の給料で頼んだんじゃ。一体何処に家政婦まがいのバイトでこれほど銭を稼げるバイトがあるんじゃ。それやのにあんたは昼過ぎまで寝坊しておいて慌てて来るんじゃのうて、のんびり昼風呂か!」
「す、済みません・・・。直ぐ支度します。」
「支度じゃと・・・?わしゃあ朝から何も食っとらんのじゃぞ。この後に及んでまだ、のんびりした事をぬかすか!」
「で・・・でも、この格好じゃあ・・・。」
「格好などどうでも良かろうが・・・。それともまだわしに対して恥ずかしい所なんぞが残っとたんか?んん・・・梓。」
「や・・・やめて。」
私を見詰めるひひ親父の細い目が卑猥ににたついている。
これ以上、ひひ親父の発言を許せば私達夫婦に待っているのは破局以外の何物でもなかった。
「大家さん、幾ら何でも人の女房を呼び捨てにする事は無いだろう。」
「おお、御主人の前じゃったのう・・・。不甲斐なくとも亭主は亭主じゃからのう・・・ふははは。」
「どう言う意味だ!」
このままでは破滅だった・・・。とにかくこの場だけは収めなければ成らない。
「大家さん、申し訳ありません・・・。これまで余り役に立ってないような気がしてたので・・・つい・・・。」
「ふっははは・・・役に立たんのは、あんたの亭主の方じゃろうが。」
「き・・・貴様!言って良い事と悪い事が有るぞ!」
「やめてー!あなた・・・お願い・・・大家さんもこれ以上、何も言わないで下さい・・・。
直ぐに食事の支度をしますから・・・。」
ひひ親父は無言でニタニタと厭らしい笑みを浮かべながら私の手首を掴んだ。

引き立てられるように我が家を後にした。
玄関を出ると、すぐさまひひ親父は身体を密着させ、夫の目を気にする私を狼狽させる。
腰に手を回し、尻肉を抱くと耳元で。
「梓あ・・・わしの味が忘れられんで、こんな刺激的な格好をして来たんじゃろう・・・。この下は何も着けとらんようじゃなあ。直ぐにおっぱじめられるようにして来たんじゃな。エロい女子じゃのう・・・、梓は。安心せえよ今日は静は居らんから、これから又たっぷり、鳴かしてやるからのう・・・ふへへへ」
腰に回した手でTシャツの裾を引かれる・・・。裸の尻肉が背後のコーポから丸見えに成ってしまう・・・。夫は勿論、他の部屋の居住者にまで知られてしまう恐れが有った。
必死でひひ親父の手を制すが、そんな努力を幾らした所で、この状況は見ている者が有れば子供でも異常に気付くのは間違い無いだろう。

ひひ親父宅までの卑猥なパレードはようやく終わりを迎えた。
玄関の引き戸が開けられ、中へ連れ込まれる。
間口を潜りながら、恐る恐る背後を振り返る。
コーポ二階の東の部屋では三人の小学生の母親が洗濯物を取り込みながら、覗うような目線をちらちらと送っている。
コーポ二階の中の部屋では年金暮らしのお爺さんがベランダの植木の隅に身を隠すようにしてじっと此方を凝視している。
コーポ一階の東の部屋では三歳になる豪君が若い母親に家に入るように諭されながら、珍しい物でも見るような目線を投げている。
そして、コーポ一階の西の部屋では、夫がカーテンの陰に身を潜めながら、じっと見送っていた。

間もなく私の視線を遮るように引き戸が閉ざされた。
  1. 2014/06/12(木) 02:04:14|
  2. 家主・えりまきとかげ
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家主 最終回

テラス越しに夫の存在さえまるで気に留める様子も無く、目の前で繰り広げられている光景はあまりにも衝撃的で汗ばんだ肌から一気に水分を蒸発させてしまい、背筋を悪寒が襲う。

強引に引き立てられて行った筈の梓だったが、今や完全に身体をひひ親父に凭せ掛け、腰を抱きかかえられながら隙間無く肌を密着させている。
腰・・・と言うよりもその手は、歩みを進める度に左右にダイナミックに揺れる丸々とした肉丘を露骨に撫で回し、耳元ではしきりに何やら語を吹き込んでいる。
言葉は聞えなくても、むづがるように腰や頭を上下動させる様子からは、明らかに猥褻な匂いが感じとれる。
その上、梓のいでたちは夫の私までが赤面してしまうほど高い露出度・・・と言うよりも、上半身が身を摺り寄せる巨体によってあらかた覆われてしまっているため、剥き出しに成っている太い腿から下の素足しか目に入らず、まるで裸で引き立てられているかのようにさえ見える。
ここからでは確認する事は叶わないが、二人の姿は、他のアパートの部屋からも丸見えに成っている筈だ。誰が見ても只ならぬ異常さを感じるのは、まず間違い無いだろう。
高く迫り出した尻肉のボリュームには、男物のTシャツでさえ窮屈そうに布地をパンパンに引き伸ばし切っており、ウエストに掛かったひひ親父の腕に手繰られて、歩く度に太腿の露出を増している。
遂に裾は腿と臀部の境界線にまで達っしてしまい、こうなっては打ち振られる大尻によって陵戒線を割ってしまうのは確実だった。

アアッ・・・!思わず身を乗り出して顔を網戸に押し付けるほどに接近させた・・・。目は大きく見開かれ、だらしなく緩んだ口許からくぐもった声を発していた。
Tシャツの裾は遂に尻の丸みの頂に乗り上げてしまい、後はウエストラインへと連なるなだらかな斜面を一尺ずつずり上がるしかなかった。
お・・・おまえ・・・何も着けてないのか・・・。呻きに成らない呻き声が独りでに漏れ出た。
プリンプリンの尻肉は夏の日差しに眩く輝き、日焼けした脚と真っ白な尻のコントラストを水着跡のビキニのラインがくっきりと仕切っていた。
恐らく梓は後ろが丸出しに成ってしまった事に気が付いていないのだろう、相変わらずひひ親父の肩に頬を預けたまま、幾分ふらつきながらも変わらぬ歩みを刻んでいる。
まるで“裸の王様”を地で行くような、余りに惨めな姿だった。

梓とひひ親父が家奥へ姿を消してからも私はいつまでもテラスから離れる事が出来なかった・・・。
夏の長い日も西へ傾こうとしていた。
目線は家主宅へ向けられてはいる物の、何の変化も見つける事は出来なかった・・・。ただ家屋全体がとてつもない淫臭を漂わせているように感じた。
そして頭の中では、狂おしいばかりの妄想が渦を巻いていた。
愛する妻、梓の中で凶暴に牙を剥き荒れ狂うひひ親父の巨根・・・それに応えるかのごとく打ち振られる豊かな尻肉・・・愉悦を極め咽び泣きながら刻まれた眉間の皺を極限まで深めながら歪むきつく閉じ合わされた瞳・・・激しく突き破り夥しく子宮にぶちまけられる大量のザーメン・・・美味そうにいとおしく情交の名残を清め取るぽってりとした肉厚の唇・・・。
そして耳には昨日の身の毛もよだつ程の歓喜の声と、私との決別を意味するひひ親父への隷従の声が繰り返し繰り返し聞えていた。

網戸越しに掛けられた声に、やっと我を取り戻した。
真夏の日差しは山の稜線に消え去ろうとしており夕焼け空の橙色の光線が辺りに立ち込め夜の訪れを告げていた、家主の邸宅の長い影法師が我が家のテラスにまで掛かっており。
その影の中心に、日差しを避けるためのつば広の帽子を被ったしずが自転車に跨って私に手を振っていた。

真夏の炎天下、開け放たれたテラスに向かい一体何時間たたずんでいたのだろう、着衣は汗だくで気味が悪いほどに水気を含んでいた。
ランニングシャツとステテコはベットリと肌に張りつき密着しており、あからさまにツッパリを浮き出させる勃起が眼下で奮い立っている。
こんなみっともない姿でずっと一日中窓辺に突っ立っていたらしい・・・。
その上、限りなく続いた妄想の中で幾度か精を噴いたのだろう紺色のステテコの中心部ではどぎつい大染みが紺地を黒く塗り変えていた。
昼には殆ど出払っていた前方の駐車場の契約車の粗方が既に戻っており、今頃は部屋で眉をひそめて陰口を叩かれているのは確実だった・・・。それも最も辛辣な表現で・・・。

「御主人のあの姿を見りゃあ、だいたい何が有ったかくらいは見当がつくよ。兄とは気が遠くなるほど長い事一緒じゃからのう。」
しずは梓が出て行ってから、ずっと開けっ放しに成っていた、玄関から遠慮無く入り込んできて、食堂の椅子に座って煙草をくゆらせ始めた。
私は汗とザーメンでベトベトの着衣を着替えたかったのだが、でんとしずに居座られて、ばつの悪さに股間を食卓の下に隠すようにして向き合って座っていた。
「気の毒じゃが・・・御主人、奥さんの事は諦めにゃならんかもしれんよ。」
「あ、諦め・・・。そんな・・・。」
「内の兄の噂は、御主人だって知らん訳じゃないじゃろう・・・。昔から言うじゃろ“火の無い所に噂は立たない”って・・・のう。全くその通りでのう、兄に一辺でも色事を仕込まれた女子は、自殺でもせん限りは、その肉欲から逃れられんように成ってしまうんじゃよ・・・。梓さんだって例外じゃありゃあせんよ・・・、現に今だって二人は延々と肉を食らい合っとる筈じゃよ。」
食卓を両手でバンッと打ち据えて声を荒げた。
「梓はそんな女じゃない!あんたに何でそんな事が言えるんだ!」
しずは、驚いた素振りも見せず、キッと強い目線を私に向けて。
「いくら吠えたところで、事実は曲げられやせんのよ。経験者の私が言うんじゃから間違いは無い・・・。情けない姿を晒さずにじっと私の話しを聞け。ええかそれしか道は無いんじゃから。」
「け・・・経験者・・・。」
「さよう、さっき言うたじゃろ・・・“火の無い所に噂は立たん”と。」
脳天をハンマーで一撃にされたような衝撃を受けた。これ以上は、しずの言葉に反論する気力さえも失ってしまった。

しずは、静かに一人語りを始め、私はただ俯きじっとそれを呑み込んだ。
「兄はのう、あんたらが陰口を叩いている通り、私の・・・それも始めての男やったんじゃ・・・、始めは親の目を盗んでお互いに異性への好奇心で身体を触り合っておるだけじゃった。じゃがのう年頃に成りゃあのう・・・情報の少ない時代でもだんだんと増せた知識を持つようになる。そんでのう・・・見たんじゃよ、てて親と母様が寝床で声を堪えてふける姿をのう。兄に急かされ襖の陰から声を殺して・・・、てて親が兄と同じ棍棒をおさねに突き刺して・・・枕を噛み締めて声を殺しながら熱病患者のようにうなされているような母様の表情をのう・・・。」
ここまで言い終えると、さすがに喉が乾くとみえ、私に飲み物を催促した。
氷を浮かべた麦茶のグラスを傾けると、再び語り始めた。
「次の日、母様が買出しに行く留守番を言い付けられると兄は早速、私の部屋へ遣って来て胸や股をいらい出しよった。私もいつものように兄を白褌から取り出してゆるゆると扱いてやった・・・。ここまでは日常の悪戯で、私が手を使って兄を導いて悪戯は終わるのじゃが今日の兄は、いつもと違っておった・・・。扱けど扱けど吐き出さん・・・、そうして私に“俺もとう様みたいに、しずの股へ出したい・・・”とせがんだ。いくら子供と言えども、既に女学校へ通うていた私には、兄とそんな事になる事が許されよう事で無いのは充分に理解していたのじゃが、欲望に我を忘れた兄は、抗う私を省みずに圧し掛かってきおったんじゃ・・・。」
ふう~。溜め息をついて、かっと開いていた目を閉じて続けた。
「昨夜、てて親の性器が膨らんでいる所を始めて目の当たりにした時、兄の物がてて親のそれよりも数段、巨大な事に気付いておった・・・。母様のおさねを破るてて親のそれは、薄暗い中で遠目ではあったが、いつも目にしていた兄の物の半分の大きさも無いことが覗えた。そんな兄と一つに成る事が心底、恐ろしかったのじゃが。自制心が失せた兄は昨夜の光景を真似るが如く、私の処女を一気に割り裂いたんじゃ・・・。」
しずの話は余りに痛々しく、聞いているのも辛かった・・・、だが股間はその禁断の相姦絵巻と、しずとは違い処女では無くとも稚拙な性技にしか経験の無い梓の受けた衝撃を夢想して嘶きを増し続けていた。
「それから兄は一日も空ける事無く私の中に毎日毎日、精を注ぎ続けおった・・・。許されざる行為である事なぞ私だって百も承知しておった・・・。じゃが・・・兄に寄って極めさせられた悦楽は、麻薬のように私から理性を奪い取ったんじゃ。勿論、兄弟じゃからとて子種は容赦はしてくれる筈も無く、堕胎を繰り返し・・・。親にもばれて引き離された・・・。私とて馬鹿では無い、兄を忘れようと幾度も恋をした・・・しかし遂には、兄を超える・・・と言うよりも私を悦ばせる事の出来る男とは、めぐり合わず仕舞いじゃった・・・。今から思えば当然の事なのじゃが若かった私は、それでも男を捜し歩き・・・。遂には子宮は使い物にならなくなってしまい・・・。女としての私の生涯は二十歳で終わって仕舞ったんじゃよ・・・。」
話し込むしずの目尻には薄っすらと涙の粒が光っていた。

玄関で履物を着けながら、しずは「兄の慰み者になったとは思うておらんよ・・・。破天荒な兄じゃが心は特に女子には、限りなく優しい兄じゃ・・・。余りある性欲を向けた相手には、最後まで面倒を見よる・・・。今でも養育しとる子の数は両手両足の指を合わせても足らんほどじゃ。まあ・・・資産が有るから出来るんじゃがの・・・。だが、資産なんて使えばいつか底を尽こう。兄が事業に手を出しとるんは、そのためじゃ・・・。」
ただ、私は黙ってしずの話を聞いていた。普通に考えればしずは、哀れなひひ親父の犠牲者で悲劇の半生を生きて来たとも思えるのだが、しずにはそんな悲劇性は微塵も感じなかった。金が有るから・・・そうは思えなかった。金が悲劇の縁で喘ぐしずを救える訳は無い・・・。

「御主人・・・私、さっき梓さんを諦めろって言ったじゃろ・・・。じゃがのう、あんたさえ耐える事が出来るのならば、今一度よう考えてみんさい・・・。あんたの辛さはよう分かる、私だって今のあんたの何倍もの苦汁を舐めてきたんじゃ・・・。梓さんとて手放しで兄と愛し合とる訳じゃあないんじゃ・・・。ただ、今は心でのうて身が兄を求めよるんじゃ・・・わかるな。だがのあんたさえ耐える勇気を持つならば、やがては梓さんは、あんたの元へ帰って来よう・・・。なんせ兄は来年には米寿を迎えるんじゃからのう・・・。あんたが許せるか否かにかかっとるんじゃよ・・・それは、あんたばかりで無く、梓さんの生涯ものう。悲劇の私を救ってくれたのも・・・愛じゃった、人は愛無しじゃ生きられん・・・。肉欲や失望などは、ほんの一時の気の迷いじゃよ。歳を取りゃ分かる・・・。」

ようやく、ひひ親父がこの齢まで妻を娶らなかった理由がはっきりと分かった。

しずは、最後に「な、御主人・・・悪い話ばかりでもないぞ。暮らしに困ることは何も無くなるんじゃからのう・・・。」と言い終えると、玄関の戸を開けてどっぷりと暮れた闇にとけた。

私は、梓がいつ帰っても良いようにベッドへ潜り込み、冴え切った目を無理に閉じて睡眠を演じた。
               ―終―
  1. 2014/06/12(木) 02:10:53|
  2. 家主・えりまきとかげ
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隣の芝生 第1回

私達夫婦は家を探していました。
その時住んでいたのは、結婚して1年後に親に少し援助してもらって買ったマンションなのですが、やはり老後は土の上で暮らしたかったのと、子供が大きくなって、狭くなってしまった事が主な理由です。
郊外にある10年ほど前に出来た大規模な住宅地が、最近造成工事をして頻繁にチラシを入れて来ていたので、妻とピクニック気分で見に行きました。
既に何軒か建ち始めていましたがどの家も日当たりが良く、説明を聞くと朝の通勤時間は、中心部まで高速バスが10分おきに出ているとの事です。
条件は凄く良くて、残るはお金の問題だけでした。
「マンションも安くなってしまったしローンも残っているけど、それでもある程度残るから、新しくローンを組んでもそう高額には成らないと思うから大丈夫よ。沙絵も中学生に成るから私もパートに出られるし」
妻は以前から働きたがっていたのですが、私は家にいて欲しかったので、子供が小学生の内は専業主婦でいる約束をしていたのです。
妻はここでの新しい生活を夢見て、舞い上がっているようでした。
妻は口に出しませんが、セックスの事も家を持ちたい理由の1つだと思います。
セックスの良さを覚え出した妻は、日に日に積極的に成ってきていました。
しかしそれと反比例して子供は大きく成るので、妻は出したい声も抑えているようなのです。
「あなたこれを見て」
仮にここで家を建てたとすると通勤はバスになるのですが、一応駅も見ておこうと車を走らせ、駅前のロータリーに車を止めて外に出ると、妻が小さな不動産屋の張り紙に目を止めました。
「あなた方は運が良い。この物件は昨日委託された物です」
対応してくれたのは年配の方で、どうも一人でやっているようです。
「築5年でこの価格は絶対にありません」
これならローンを組まなくても、マンションを売った残りに少し足せば、私にも充分買える破格の安さです。
しかし誰にでも売ると言う訳ではなくて、その物件の所有者が色々条件を付けていました。
所有者は名を片山正一と言い、68歳でこの不動産屋さんの幼馴染みだそうです。
昔はこの駅前で魚屋を営んでいたのですが、持っていた山が住宅地になった事で大金が転がり込み、今では住宅地の真ん中でスーパーを経営している社長です。
「真面目で大人しい夫婦。奥様がスーパーにパートとして勤める事ができて年齢は40歳まで?
これは何ですか?まるで求人広告みたいですね」
話によると片岡は売りに出した物件の隣に住んでいて、隣に変な人が住んで、暮らしにくくなる事を嫌っているとの事です。
「いつも自分で会ってからでないと決めないので、一度物件を見ながら会ってみますか?片山は昔から、優しくて気の良い男ですよ」
「いつもと言いますと?」
「ええ、あの家はこの間引っ越された方で3家族目です。」
「5年で3家族も引っ越されてみえるのですか?」
「訳は分かりませんが、最近は他でも結構おみえになるのですよ。会社が潰れたとかリストラにあったとかで、ローンが途中で払えなくなって」
それにしても、5年で3家族は多いと思いましたが価格ばかりが気になって、この時はその事をさほど気にもしませんでした。
その家はこの住宅地の入り口一番右奥に有って、手前に片山の家が有ります。
「裏の倉庫の様な建物は?」
「あれは片山の倉庫兼車庫です」
ここは住宅地の端なので前や東側には家は無く、西に敷地の広い片山の家が有り、裏には大きな倉庫があっては、まるで他の住宅と隔離されているみたいです。
その時私達の前に国産の高級車が止まり、中から初老の紳士が降りて来ました。
「片山です」
「初めまして。私は石井浩次と申します」
「妻の真美です。宜しくお願いいたします」
髪も黒く染めて、きちんとスーツを着こなしていたので、とても68歳には見えませんでしたが、
近くに来ると顔のシワも深く、握手を求めて差し出された手の甲もシワだらけで、流石に歳を感じさせます。
目が少し垂れ気味で、聞いていたとおりの優しいお爺さんという印象を受けたのですが、私と握手をしている時も、目は横に立っている妻を見ていました。
  1. 2014/06/12(木) 17:53:38|
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隣の芝生 第2回

妻を見る目が少し違うと思いましたが、優しく微笑む顔から厭らしさは感じませんでした。
「失礼ですが年齢をお聞かせ頂けますか?」
「私が40歳で妻は36歳です」
明らかに妻のほうを見て聞いたのですが、その事が面白くなくて私が答えると、ようやく私を見て会社の事などを聞いて来ましたが、やはり隣の妻を気にしている様子でした。
「宜しければ中を見ていって下さい」
私達はどうも合格したようで、片山は先頭に立って中を案内してくれたのですが、私達を気に入ってもらったと言うよりは、妻を気に入った様な気がして成りません。
しかし外観だけでなく、内部も築5年とは思えないほどきれいで、断るには惜しい気がします。
「私は井上さんご夫婦のような方に、是非お隣さんに成って頂きたいです。畳や襖、壁紙なども新しく張り替えましょう。そうだ、ユニットバスやトイレの便座も新しくしましょう。誰が使っていたか分からないお風呂では、ゆっくりと疲れを取る事も出来ないでしょうから」
私の迷いを断ち切るかのようにこの様な事を言い出しましたが、確かに知り合いから譲ってもらう場合でも、この様な好条件は無いでしょう。
「あのー、以前何家族か・・・・・・」
私は条件が良過ぎて逆に、あまり気にしなかった事が気に成りだしました。
「聞かれましたか。5年で3家族も引っ越した。どうしてだろう?そう思われるのも当然です。
幽霊でも出るのではないかと?」
「そんな事は・・・・・・」
「ハッハッハッ。幽霊なんか出ません。もしもそうなら、一度私も見てみたいです。最初の方は離婚されて手放されました。次の方は遠方への急な転勤。その次の方は理由まで聞きませんでしたが、おそらくローンが払えなくなったのかと・・・・・・・・。私は隣におかしな方が住まわれるのが嫌で、その度にこの幼馴染みに頼んで買い戻してきました。この歳になると損得よりも、お隣さんとも仲良く暮らしたいですから」
「日当たりは良いし、庭には夢だった芝生が敷かれていて申し分は無いのですが、どうしても妻がパートに出なければ駄目ですか?」
「あなた待って。それは願っても無いお話だわ。私は働きたかったから、どちらにしても探さなければ成らないと思っていたし」
「そう難しく考えないで下さい。一応条件に書きましたが、この家があなた達の物になったらその様な強制など出来ません。私としては奥様のような方に来て頂きたいのですが、契約書を作る訳でも無いので、今だけの口約束で、来てくれるかどうかは強制しせん。当然来てくれても仕事が合わなければ、いつ辞めても自由ですし」
娘の卒業を待って、私達は引っ越してきました。
引っ越した翌日に庭に出てみると、隣とは簡単に跨げる境界線程度の低い塀が有るだけなので、我が家の10倍は有るかという庭が丸見えです。
やはりそこにも芝生が敷いてあり、まだ肌寒いというのにデッキチェアーに寝転んで、日光浴をしていました。
「こんにちは」
「やあ、石井さん。住み心地はいかがですか?これは失礼しました。まだ昨日引っ越されたばかりでしたね」
「いいえ。静かだし快適です。本当にありがとうございました」
片山にお茶を勧められ、隣のデッキチェアーに座ると、きちんと化粧をした私と同じ歳ぐらいの、可愛い顔をした上品そうな女性がお茶を持ってきてくれました。
「奥様・・・ですか?」
「いいえ私は・・・・・・」
「残念ながら違います。こんな若い妻がいれば嬉しいのですが。家内は6年前に病気で亡くなりました。娘も20年も前に遠くに嫁ぎましたし、息子も『スーパーの親父になんか成りたく無い』と言って勤めに出たので、今は仕事の関係で外国に住んでいます。魚をさばく事以外は何も出来ないので、彼女に世話に成っているのです」
「由美子と申します。よろしくお願い致します」
内縁の妻と言う言葉が頭に浮かびましたが、彼女が家の中に入って行くと、それを見透かしたかの様に小さな声で言いました。
「勘違いしないで下さいよ。この歳でその様な元気は有りませんから。家内が亡くなってから、あちらは男として、使い物に成らなくなってしまいました。情け無いかな、今はオシッコをする為だけの道具です。寂しい限りですが仕方有りません。ハッハッハッハッ」
まさか妻が32歳も歳上の男と、どうにか成ってしまうとは思いませんでしたが、あの妻を見る目が気に成っていた私は、それを聞いて安心しました。
娘の入学式の翌日からパートに出た妻は、14年近く働きに出た事の無かった疲れも見せずに、毎日が凄く楽しそうです。
「そんなに楽しいか?」
「ええ、近いから歩いて通えるし、みんな良い人ばかりで社長も優しいし、遣り甲斐の有る部署にまわしてもらえたから、言う事無しだわ」
「レジでは無いのか?」
「商品管理。月末は残業に成る事も有るらしいし、商品入れ替えの時は、閉店以降にするから夜中までかかる事も有るらしいけれど、年中無休が売りのスーパーだから仕方が無いの。でも普段はレジの人よりも楽だし、レジの人達はシフトを組んでいてほとんど日曜が休みに当たらないけど、私は2日ある休みの内1日は日曜にしてもらえたから贅沢は言えないわ。社長が『石井さんは手際も良くて飲み込みも早いから、もう少し慣れたら正社員に成ってもらって、全て任せたい』
とまで言ってくれたので、凄く遣り甲斐があるわ」
「遣り甲斐は良いが、正社員になると帰りが遅く成るだろ?月末などの特別な場合は仕方ないが、
沙絵が中学の内は6時までだと言う約束を忘れるな」
この様な良い家を安く買え、今までよりも30分早く起きなければならない事さえ我慢すれば、高速バスは必ず座っていけるので満足していたのですが、何より妻が以前よりも明るく張り切っている事で、この時の私はこの幸運に感謝していました。
  1. 2014/06/12(木) 17:54:40|
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隣の芝生 第3回

妻の話によるとお客さんや従業員の間では、片山は優しくて面倒見も凄く良いと評判で、誰一人彼の事を悪く言う人はいないそうです。
「社長の家に住んでいる由美子さんは、最初にこの家に住んでいた奥さんだったそうよ。相手は分からないらしいけど由美子さんが不倫してしまって、3年前に慰謝料代わりに財産分与も何も無しで離婚されて困っていたのを、社長が助けてあげて面倒を見ているらしいの。それも、このままスーパーで働いていては世間の好奇の目に晒されるからと言って、由美子さんが自立出来るまで家事をやってもらって」
「3年も?」
「私も聞いた時は、えっ!と思ったけれど、社長に限って人の弱味につけ込んで、おかしな事をする人では絶対に無いって。本当に面倒見の良い仏様の様な人だと、みんなが言っていたわ」
「そうか。真美もそうなるなよ。」
「私が誰と不倫するのよ。おじさんばかりで、そんなカッコイイ人なんていないわよ。一人若い子がいるけど新婚さんで愛妻家だし。分かった。それが心配で今まで専業主婦でいろと言って、家から出してくれなかったのね」
「違う。沙絵の事を考えてだ」
「本当?でも若くて素敵なアルバイトの子でも来たら、私も分からないわよ」
「そんな子が来ても、向こうが相手にするか」
冗談を言っている妻に答えていましたが、私の中では片山に対して、何か割り切れない物が残りました。
「あなた今日も・・・・・いい?」
ここに引っ越してきてからの妻は、思い切り声を出せるのが良いのか、生理の時を除いて毎日の様に求めてきます。
「最近の真美は声も大きいし、凄い乱れようだな」
「だって凄いの・アァァ・凄く・感じてしまうの・アッ・アッ」
「普段は大人しそうで澄ました顔をしているのに、こんな真美を知ったらみんな驚くぞ」
「アァァァ・いや・恥ずかしいから・アァーン・言わないで」
「恥ずかしいといいながら、今も凄く締め付けてきているぞ」
「アアッ・そんな事ばかり・アッ・アッ・アッ・言ったら・イヤー」
私の中に少し残っていた片山に対する不安も、こんな妻を見ている内に徐々に消えて行きました。
しかし5月の中頃から、また私を不安にさせる事が続きます。
「今日も遅かったらしいな」
「ごめんなさい。今日は午後から、野菜を直で分けてもらっている農家を回って来たから・・・」
「約束しただろ?月末や商品の入れ替えの時以外は残業しないと」
「ごめんなさい。断れる雰囲気では無かったから」
「この間、納入業者の所に行って遅かった時の様に、また社長と2人だけで行ったのか?」
「そうよ。それよりもこれを見て」
妻が出して来たのは、ダイヤの付いたネックレスでした。
「どうした?そんな高価な物」
「凄いでしょ。社長が履歴書で見た私の誕生日を覚えていてくれて、いつも頑張ってくれているご褒美だと言って、今日プレゼントしてくれたの。あなた覚えていてくれた?」
私は妻の誕生日を、危うく忘れるところでした。
「あたり前だ。片山さんは間違っているぞ。真美の誕生日は明日だ」
「社長は間違えた訳では無くて『明日は私用で会えませんから、1日早いのですが』と言っていたわ」
「とにかく、そんな高価な物をくれるのは普通じゃない。もらえないと言って返してこい」
「もしかして社長との仲を妬いているの?社長は私の父よりも年上よ。そんな事有る筈がないじ
ゃない」
「馬鹿、妬くか」
「それならいいでしょ?勿論私も、何度も断ったわよ。けれど『稼いでもこの歳では、たいした使い道もないのですよ。だから頑張る人にはそれなりの事をしてあげたい。そう言わずに、どうか受け取って頂けませんか?』と言われて断れなかったの。それよりも、あなたも1日早いプレゼントをくれる?」
「いや、明日だからまだ用意してない」
「こんな家をプレゼントしてくれたから、しばらく何もいらない。それよりもベッドで」
「それなら毎日プレゼントしているだろ?」
「いつもよりも、今日は特別・・・・・・・・・」
妻は片山を信じ切っていますが、私は得体の知れぬ不安を覚えました。
  1. 2014/06/12(木) 17:55:24|
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隣の芝生 第4回

妻は益々仕事の面白さにのめり込み、初夏になると、片山の秘書の様な事までするように成っていました。
あれだけ毎日求めてきたセックスも、仕事に熱中すればするほど減っていき、今では私から求めた時に応じる程度で、ほとんど妻からは求めてきません。
部活の地区予選が近付いて、娘の帰宅が遅くなった事を良い事に、妻も遅く帰る事が平気に成り、私よりも遅くなる日も度々です。
「いい加減にしろよ。約束と違うだろ」
「ごめんなさい。今度体に良いものだけを扱うお店を出す計画が有って、どうしても抜けられないの」
「仕事を始めて3ヵ月ぐらいで何が出切る?」
「私はこの仕事に向いているって言われるし、自分でもそう思う。社長も『経験も大事だが長さだけでは有りません。一番は持って生まれたセンスです。井上さんは、持って生まれた何かが有る』と言ってくれていて、そのお店を私に任せてくれそうなの」
仕事の話になると目付きも変わり、とても辞めろと言える状態では有りません。
片山は男としての機能は果たさないのだし、そんな事を心配している自分も情けなく思って注意するに止めたのですが、翌日の仕事の打ち合わせだと言って、夕食後に片山の家に行く事も増えてきたので、思い悩んだ私は朝早く起き、庭の掃除をしている振りをして片山を待ちました。
「おはようございます。朝早くから清が出ますね」
「おはようございます。丁度良かった。少しお時間を頂けますか?」
私は片山に、このままでは家族がバラバラになってしまうので、何とか早く帰してもらえるように頼みました。
「それは申し訳ない事を致しました。ただ本当に勝手なお願いですが新しい店を開店させて、軌道に乗せるまでは、もう少しだけ目を瞑っていて頂けませんか?」
「妻が役に立つのですか?」
「役に立つどころか、奥様抜きでは考えられません。私は新しい店の事を、全て奥様に任そうと考えています。何しろ発想が素晴らしいです。新しい店が軌道にさえ乗れば、早く帰れるようなシフトを組みますので、助けると思ってどうかお願い致します」
この家を格安で譲ってもらい、売り出した時の条件には無かった、お風呂なども好意で新しく改装してもらっていたので、助けてくれと頭まで下げられては断る事も出来ません。
この夜、私が帰って来ても妻の姿は有りませんでした。
途中で一度帰って来たらしく、夕食は温めるだけになっています。
娘と2人で食べてから寝室で寝転んでいると、心地良い音楽が微かに聞こえてきたのでカーテンの隙間から見ると、向かいの部屋のカーテンが開いていて、由美子さんの姿が見えました。
最初見た時も不思議に思ったのですが、片山の家は敷地の東よりに建っているのに、後から建てたはずのこの家は西側いっぱいに建てられている為、間は4m程しか有りません。
間取りからしても、私達の寝室はこの部屋以外考えられず、普段は厚いカーテンを閉めたまま開ける事も無かったので気付きませんでしたが、向かいの部屋は由美子さんの部屋だと初めて分かりました。
由美子さんの部屋の窓は大きくて、ここからは室内の半分が奥まで見えてしまい、ベッドや大きなドレッサーが見えます。
由美子さんはお風呂上りなのか、バスタオルを巻いただけの格好だったので、私は覗いている事が分からない様に部屋の明かりを消すと、スケベ心で目が離せなく成っていました。
すると由美子さんは、カーテンが開いているのを忘れているかのように、バスタオルを外してしまったので、私の目は彼女に釘付けです。
垂れかけた大きな乳房とその先の小さな乳首、少し弛んだお腹、肉付きの良い腰。
この少し崩れかけた体が凄く卑猥に見え、上品な顔とのギャップが更に私を興奮させます。
それからの私は、妻が遅い日や隣に行って留守の時は、必ず由美子さんの部屋を覗くように成ってしまい、由美子さんも私の時間に合わせているかのように、必ずカーテンを開けたまま、色っぽい下着姿や卑猥な裸体を見せてくれ、妻の帰宅が遅い事が苦にならなくなってしまいました。
何日かそんな事が続いた土曜日、妻は仕事、娘は部活だったので、一人退屈凌ぎに車を洗っていると、隣の庭から由美子さんが声をかけてくれました。
短い時間でしたが、初めて近くで向かい合って話しをし、目を見て話さなければと思いながらも、この良家の奥様の様な服の中には、あの卑猥な体が有るかと思うと、どうしても胸や腰の辺りに目が行ってしまいます。
それどころか下半身に変化までおきてしまい、腰を引き気味にして話していました。

  1. 2014/06/12(木) 17:56:23|
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隣の芝生 第5回

妻の仕事へ執着は、更にエスカレートして行きます。
勤めだした頃は、ほとんどGパンにトレーナーかポロシャツだったのが、今ではブラウスに丈の短いタイトスカートのスーツに変わり、中には可也のミニも有ります。
「そんなに足を出して行くのか」
妻は会社からの支給なので仕方が無いと言いますが、おそらく片山が個人的に買ってくれているのでしょう。
他にもノートパソコンを常に持ち歩くなど、一端のキャリアウーマンを気取っています。
「あなた・・今度1泊で研修に行きたいけれど・・・駄目?」
「何の研修だ?」
「お客様からのクレーム処理についての研修がホテルで有るの」
「誰と行く?また社長とか?」
「いいえ、私一人です」
妻が研修に行った夜、残業で遅く帰った私は、ああ言いながらも片山と一緒に行っているのではないかと、心配で仕方が有りませんでした。
裏の車庫はシャッターが下りていて、片山がいるのかどうかも分かりません。
幸い周りに家は無いので意を決し、庭の境にある低い塀を跨ぎ、明かりが点いていた一番東の部屋に近寄って耳を澄ますと片山の声が聞こえてきたので、一先ず安心して帰ろうとした時、由美子さんの妖しい声が聞こえました。
「旦那様・・・こんな所では嫌です・・許して」
「ソファーを汚してしまうからですか?」
「違います・アァァー」
「それよりも由美子さんは、私に何か話しが有ったのでしょ?」
「アアーン・・指を・指を止めて下さい・・これでは・・話せません・・アン・アン・アン」
「でも由美子さんは、ここをこうされるのが好きでしょ?止めろと言われても、この蕩けたオマンコが可哀想で、私には止められません。そうだ、それなら一度イッてから話せばどうですか?」
「アン・アン・アン・旦那様・・旦那様・・ダメです・・ダメ~・ダメ~~」
やはり片山と由美子さんは、ただの関係では有りませんでした。
「おや?可哀想に。軽くしかイケなかった様ですね。さあ、もう話せますか?」
「ハア・ハア・ハア・あんな恥ずかしい事は・・ハア・ハア・・もう許して下さい」
「何の事です?」
「ハア・ハア・お隣の・ご主人に」
「ああ、あの事ですか。別に私はそうしろと強要した覚えは有りませんよ。由美子さんが嫌ならやめれば良いでしょ?私はただ、奥様の帰りが遅くて寂しいだろうから、由美子さんの厭らしい体でも見せてあげれば、気も紛れて喜んで頂けるだろうなと、一人言を言っただけです」
片山は優しく話していますが、その事が逆に、由美子さんに威圧感を与えているようです。
私も偶然にしては、出来すぎていると思った事も有りましたが、由美子さんの魅力に負けて、その事を自分の中で打ち消していました。
しかしこれは、妻の帰りが遅い事や夕食後片山の所に行く事に、私が不満を持っている事を知って、片山が全て仕組んだ事だったのです。
「可哀想に。ここでは深くイケないのですね?それなら私の部屋に行きましょう」
「あの部屋は、あの部屋は許して下さい。もう逆らいませんから、せめて私の部屋で・・・・・・」
「そんな言い方をされては、私が虐めているように聞こえるじゃないですか。私は由美子さんに喜んで欲しいだけです。私の部屋での方が激しくイク事が出切るでしょ?さあ行きますよ」
「許して下さい」
「これでも由美子さんには、本当に申し訳ないと思っているのですよ。私のオチンポさえ硬くなれば、もっと喜ばせてあげる事が出切るのに、あんな事でしか喜んでもらう事が出来なくて。
それでは先に行って待っていますから、早く来てくださいね」
由美子さんを少し可哀想に思いながらも、今からされる事を想像してしまい、私は気付かない内に、股間を両手で押さえていました。
  1. 2014/06/12(木) 17:59:21|
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隣の芝生 第6回

翌日私が帰った時に妻の姿は無く、娘の話では帰りに弁当を買って来て、先に食べていて欲しいと言って隣に研修の報告に行ったまま、未だに帰って来ないとの事でした。
部屋に行って着替えてから、カーテンを少し開けて隣を見ると、やはり由美子さんはカーテンを開けたまま、真っ赤なブラジャーとパンティーだけで、ドレッサーの前に座って髪を梳かしています。
しばらく見入ってしまいましたが、妻が昨夜の由美子さんと、同じ様な事をされているのでは無いかと心配で、また低い塀を跨いでしまいました。
昨夜の部屋には明かりが点いていても人の気配は無く、一番西の部屋にも明かりが点いていたので、足音がしない様に芝生の上を歩いて近付くと、微かに妻の話す声が聞こえてきました。
昼間カーテンが開いている時に見えるのですが、ここは確か和室の筈です。
和室とこの窓の間には廊下が有り、遠くを車が通るだけで聞こえ難くなくなってしまうので、耳に全身系を集中していました。
「社長、駄目です」
「何がですか?」
「何がって、私のお尻を触っている手です」
「あっ、すまない、すまない。無意識の内に手が行ってしまいます。こんな事は死んだ家内以来です」
「またそんな事を言って。こんどしたら、セクハラで訴えますよ」
「怖い、怖い。反省していますから、そう年寄りを虐めないで下さい。こうやって真美さんにマッサージしてもらうと、本当に疲れがとれます。」
「そんな事を言いながら、また手が。5秒以内に止めないとセクハラ裁判ですよ。5、4、3」
私には信じられませんでした。
妻はこの様なセクハラまがいの事が、一番嫌いなタイプだった筈です。
その妻が冗談で返して笑っている。
あくまでも私の想像ですが、最初妻は本気で怒った事でしょう。
それを若い者の様には焦らずに、気長に日数を掛けて少しずつ慣らしていき、妻が冗談を言いながら笑って済ますまでに、もって行ったのではないかと思いました。
このまま行くと数ヵ月後には、今の由美子さんの様に成ってしまわないかと心配でしたが、まさか庭に忍び込んで、盗み聞きしていたとも言えません。
取り越し苦労かも知れませんが、そう成らないように根気よく注意しながら、止めさせようと思いました。
しかしこれは、仮に片山がその様な事を考えていたとしても、そうなる前に妻なら必ず自分で歯止めを掛けるに違いないという、甘い考えも有ったのです。
もう老人で男として役に立たないと言う事も、私にこの様な余裕を与えていました。
「沙絵を放っておいて、隣で何をしていた」
「ごめんなさい。研修の報告を・・・・・」
「それだけか?ずっと報告をしていただけか?」
「いいえ、社長のマッサージも・・・・・」
まだ私に本当の事を話すと言う事は、それ以上は何も無いと確信しましたが、これ以上エスカレートしない様に、やはり釘を刺しておく必要が有ります。
「真美はマッサージ師として雇われたのか?体を使って男を喜ばせるのが真美の仕事か?」
「そんな言い方、酷い」
妻は泣き出しました。
「自分のやるべき仕事は何か、よく考えろ。沙絵を残して社長のマッサージをするのが仕事かどうか、もう一度よく考えろ」
私が寝室に行くと、しばらくして入って来た妻は抱き付いてきました。
「あなた、ごめんなさい。今後気を付けますから今の仕事だけは続けさせて。仕事が凄く楽しいの。こんな充実した生活は初めてなの」
そう行ってまた泣き出しました。

  1. 2014/06/12(木) 18:00:27|
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隣の芝生 第7回

それから半月ほどすると、また妻に変化が起こりました。
毎日では無いのですが、以前の様に妻からセックスを求めてくる様になったのです。
最初は妻が戻って来た様で嬉しかったのですが、何か腑に落ちません。
それは妻が求めてくるのが、連日だったり3日もなかったり様々だったからです。
あれ以来、妻は隣に行っても私が帰って来る前には、必ず家に戻っていた為に気付きませんでしたが、いつ妻が隣に行っていたか娘に聞くと、どうも隣に行った日と私に求めて来る日が一致しているのです。
「今日は残業で、帰りは10時頃になると思う」
家を出る時に妻にはそう言って9時に帰ると、案の定妻はいません。
「お母さんは8時30分ぐらいに、明日の打ち合わせをすると言ってお隣に行ったわ」
「着替えて行ったか?」
「ううん。帰って来てそのまま」
それと言うのは今朝見た時に、妻は一番短いミニのタイトスカートを穿いていたからです。
私はまた隣の庭に忍び込むと、東の応接室から妻の声が聞こえました。
「それでは明日、開店3日間の目玉商品を何にするか、決めておきます」
「ええ、全て真美さんに任せたのだから、詳しい報告はいりませんよ。それよりも、今日はマッサージではなくて、また耳掃除をお願いしてもいいかな?」
打ち合わせは本当でしたが、片山へのサービスはまだ続けていたようです。
「耳掃除ですか?いいですけど、この前の様に変な所に手を置かないで下さいね。それと、絶対にお触りもなしですからね。それでは布団を敷いてきます」
「ああ、真美さんも疲れているのに悪いね」
西の和室に明かりが点いたので、私も急いで移動しました。
「ここに寝て下さい」
「真美さんの太腿は、ふっくらと柔らかくて凄く気持ちが良い。」
「キャッ。社長、変な所に手は入れないでと言ったでしょ?」
「太腿の間に手を入れていると、母の懐に抱かれている様で安心出来るのですよ。これ以上奥は触れませんから、許して下さい。あー、極楽、極楽」
「もー、手を置くのは許してあげますから、動かさないで下さい。耳の中を傷付けても知りませんよ。はい、反対の耳をしますから、こちらを向いて下さい」
タイトのミニで正座をすると、スカートは脚の付け根辺りまで上がってしまいます。
その状態で、太腿に頭を乗せて妻のほうを向けば、片山からはパンティーが見えているかも知れません。
その時私は、怒鳴り込もうかと思いましたが、忍び込んで盗み聞きしていた負い目から、躊躇してしまいました。
「もう社長ったら。本当に止めて下さい」
「何がですか?」
「何がではなくて、脚の間にある右手も動いているし、左手までお尻を触っているでしょ?」
「そう怒らないで下さいよ。前にも言った様に、私は男としては終わっています。これは厭らしい意味で触っているのではなくて、こうしていると本当に安心出来て、凄くリラックスするのです」
片山は男としての機能を果たさない事を、妻にも話していたのです。
その事で妻の心に油断が生じ、この様な事を許しているのかも知れません。
「真美さん大丈夫ですか?息遣いがおかしくないですか?」
「少し足が・痺れてきた・だけです」
「それなら良いのですが、気分でも悪くなったのではないかと心配しました」
「きれいに・なりました・もう主人が帰る時間なので・失礼します」
私が慌てて家に戻ると、すぐに妻が帰ってきました。
「あなた!早かったのですね。気付かずにごめんなさい。明日の打ち合わせに、社長の家に行っていました」
「打ち合わせだけか?」
「はい」
私はあの様な事をされていた事よりも、嘘をついた事が許せませんでした。

  1. 2014/06/12(木) 18:01:10|
  2. 隣の芝生・石井
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隣の芝生 第8回

妻はシャワーを浴びたいと言って、慌てて寝室に着替えを取りに行ったので、私も後を追って寝室に行きました。
「小さな虫でも入ったのか、耳の中が痒くて仕方がない。耳掃除をしてくれないか?」
「えっ!耳掃除ですか!」
「そんなに驚いて、どうかしたのか?」
「いいえ。それなら急いでシャワーを浴びてきます」
「いや、今からすぐにしてくれ。それとも今出来ない訳でも有るのか?」
私の機嫌が悪いので妻は仕方なく、耳掻きを持ってベッドに正座しました。
妻が必死にスカートを下げても、やはりスカートは脚の付け根まで上がってしまい、太腿に頭を乗せると、妻の黒いパンティーが見えます。
その時、妻から出ている微かな牝の匂いに気付き、起き上がって妻を後ろに突き倒すと、足を閉じていて見えなかった、パンティーの中心に小さな染みを見つけ、隣に行った日に限って求めて来る理由が分かった気がしました。
「この染みは何だ?隣で何をしていた?」
「明日の打ち合わせを・・・・・・」
起き上がると正座してそう言いましたが、私と目を合わせる事もなく、声も弱々しいものでした。
「打ち合わせをしていただけで染みが出切るのか?そんな仕事なんか辞めてしまえ」
妻は激しく泣き出しました。
「あなたなら断れますか?あなたの社長さんが肩を揉んでくれと言ったら、仕事では無いと言って断りますか?耳掃除をして欲しいと言われたら、そんな事は自分でやれと言えますか?」
「それとパンティーに染みが出切るのと、何の関係が有る。マッサージや耳掃除で真美は濡らすのか?感じてしまうのか?」
「社長に少し触られました。でも社長は、厭らしい気持ちで触ったのでは有りません。私が勝手に・・・・・・」
「それを世間ではセクハラと言うのだ。セクハラされて喜んでいるような、淫乱な女房なんていらない」
私は初めて、妻に手を上げてしまいました。
「仕事を取るのか、俺と沙絵を取るのか決めて、返事をしに来い」
私が居間で待っていると、入って来た妻は泣きながら土下座しました。
「ごめんなさい。私が間違っていました。私にとってあなたと沙絵は命よりも大切です。仕事なんかと比べる事も出来ません。でも一生懸命準備してきたお店が、もう少しで開店出来るところまで来ました。私はこのチャンスを失いたくない。どうしてもやり遂げてみたいです。今後あなたを裏切る様な事は絶対にしません。勿論、マッサージなども断ります。それでクビになったらなったで諦めます。不信な事が有れば何でも聞いて下さい。嘘はつかずに何でも正直に答えると約束します。ですから、どうか仕事を続けさせて下さい。お願いします」
そう言って妻は、私の前に2個の携帯を開いて置きました。
1つは前から持っていた妻の物で、もう1つは仕事用に渡されている物です。
「そこまでは疑っていない」
私は妻の必死の願いを聞いて、また許してしまったのです。
妻はその後約束を守り、翌日の打ち合わせなどに隣に行っても、15分ぐらいで帰って来ているようです。
私は片山にも一言注意しておこうと思っていましたが、家事も必死にこなす様になった妻を見て、会社での妻の立場も考えてやめました。

  1. 2014/06/12(木) 18:02:04|
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隣の芝生 第9回

妻の任された店の開店が1週間後に迫り、流石に帰りの遅くなる日が続きましたが、それは仕方のない事だと諦めていました。
久し振りに寝室の窓から由美子さんの部屋を見ると、座って何か飲んでいた彼女は私に気付いて急に立ち上がると服を脱ぎ始めたので声を掛けたのですが、聞こえないのか止めません。
由美子さんが、乳首まではっきりと見える、透けた白いブラジャーと、同じく黒い陰りが見えてしまっている、透けた白いパンティーだけになってしまったで、私は近くに有ったボールペンのキャップを外して、窓を狙って投げました。
上手く窓に当たったので、こちらを見た由美子さんに、窓を開けるように必死に手真似すると、窓は開けてくれたのですが何も言わずに俯いています。
「由美子さん。もう、しなくても良いのですよ」
しかし由美子さんは何度も首を振ると、ブラジャーを外してしまいました。
「ありがとう。本当にもういいのです。片山さんには、私が見ていた事にしておいて下さい」
これを聞いて、黙って俯いていた彼女はようやく顔を上げて話し出しました。
「お店の開店はいつですか?」
「1週間後だそうです」
「まだ始めて数ヶ月の素人が、1人で出来るほど甘い仕事では有りません。奥様は必ず失敗します。開店したら、奥様を注意して見ていてやって下さい」
詳しく聞きたかったのですがそれだけ言うと、窓とカーテンを閉められてしまいました。
それまでは関心の無かった、妻が任された店の事が気に成って仕方が有りません。
「真美が任された店は大きいのか?」
「ううん。20坪ほどのお店。でも敷地は150坪有るから、駐車場には女の人でも楽に車を止める事が出来るし、有機野菜や無農薬野菜、天然物の魚介類や有精卵など、体には良いけど値が張る物ばかり置くから高級感を出す為に、店内には結構お金を掛けてあるのよ」
「そんなにお金を掛けて、採算は合うのか?」
「大丈夫。他に利益率の高い健康食品も置くし、十分利益は出る筈だから」
「場所も、前に聞いた所だろ?国道からあんなに奥に入った、目立たない場所で客は来るのか?」
「心配性ね。ちゃんと考えて有ります。最初は可也広範囲にチラシを入れるし、不況だと言っても、みんな健康にはお金を掛けるから、お店さえ覚えてもらえれば、きっと遠くからも来てくれるわ。それよりも、このお店が軌道に乗ったら、今度はもう少し大きな2号店を開店させる計画も有るの。勿論それも私に任せたいって」
妻が夢を語れば語るほど、私の不安は大きくなって行きます。
開店当日、妻が帰って来たのは深夜でした。
「遅くなってごめんなさい。思ったよりも沢山のお客様が来てくれて、あと2日分の目玉商品が、とても足りそうに無いから走り回っていたの」
「そりゃあ普通の野菜よりも、随分安く売るのだから客は来るだろうが、個数限定では無かったのか?」
「ええ、でも最初の印象が大事だから、宣伝費だと思えば・・・・・」
「そんなに大盤振る舞いして大丈夫なのか?明日からの土日は、もっと沢山の客が来るぞ」
開店当初張り切っていた妻も、1週間を過ぎた辺りから元気が無くなり、次第に塞ぎ込む事も多くなってきました。
妻は疲れているだけだと言いますがそれだけではないようなので、気になった私は休日に店の前を通ってみると、広い駐車場に車が3台しか止まっていません。
「あなた、お店をしばらく閉める事になりました。駄目だと思ったらいつまでも引っ張らずに、早く決断する事が商売の鉄則だと言われて・・・・・・・・・」
「しばらく閉める?」
「ええ、今回は準備期間も短かったから、次は十分時間を掛けて・・・。つまり・・・・一から
計画を練り直す事に・・・・・・・」
由美子さんの言葉を思い出して不安になりましたが、損害は可也の額になる筈です。
妻をどうにかしたい為だけに、この様なお金を継ぎ込む事は私の常識では考えられず、これは単に失敗に終っただけだと思ってしまいました。
  1. 2014/06/12(木) 18:03:10|
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隣の芝生 第10回

その後何日か残務整理だと言って、帰宅の遅い日が続きました。
「あなた・・・閉めたお店と同じような商品を扱っていて、成功しているお店の見学に行きたいの。今回お店に携わった人達の慰安を兼ねて、来週2泊3日で温泉に行かせて下さい」
「その費用はどうする?」
「会社が出してくれます。私以外はパートさんやアルバイトの人達だけでやっていたので、全員急な解雇になってしまいました。次に始める時の事も有るので、社長が一人一人謝りに行ってくれて、その時に旅行に参加してもらえる事の承諾も得ているそうです」
「駄目だと言っても、行かなければならないのだろ?」
「責任者だった私が行かないのは変だし、何よりもあの時はバタバタしていて、自分の事だけで精一杯で、みんなに声も掛けられなかったから、会ってきちんと謝らないと・・・・・」
夏休みも後半、試合も終って部活も休みになったので、娘はしばらく妻の実家に泊まりで遊びに行き、出勤する私は妻と一緒に家を出ました。
すると家の前には、片山の大きな車が止まっています。
「片山さんも行くのか?」
「はい」
「集合場所まで、乗せていってもらうのか?」
「いいえ、お店の見学は社長と2人だけで、みんなは後からマイクロバスで、直接旅館に来ると聞いています」
その時片山が車から降りて来ました。
「今回の事は、任せ切りにして見てやれなかった私のミスです。奥様には嫌な思いをさせてしまいました。本当に申し訳ない事を致しました」
嫌な予感はしましたが、何度も頭を下げる片山に対して、スケベ心で触っていたという確証のなかった私は何も言わず、愛想笑いまで浮かべていました。
これも、もしも妻を狙っていたとしても最後までは出来ないと言う、安心感が働いていたのだと思います。
帰宅してから1人でいると嫌な想像ばかりが膨らんでしまい、今になって旅行を止めさせなかった事を後悔して、何度も携帯を握り締めるのですが、私が仕事の事で出かけている時に電話させるのが嫌なのと同じで、妻にも掛ける事が出来ません。
私は寝室に行って、またカーテンを開けてしまうと、由美子さんもカーテンを開けてくれていて、私に気付くと今日は窓を開けました。
「宜しければ、一杯付き合って頂けませんか?」
妻の事を心配するのに疲れ、翌日は休みという事も有って、気が付くと境界線の低い塀を跨いでしまっています。
通されたのは東の応接室で、由美子さんはビールとグラスを2個持ってきて、私に注いでくれました。
「由美子さんは、ずっとここで暮らされるのですか?」
「他に行く所も有りませんから。もうお聞きになられたと思いますが、私が不倫してしまって、行く所がなくて困っていたのを、社長に助けてもらったのです」
不倫相手は片山ですかとは聞けません。
「子供がいなかったという事も有るのでしょうが、女一人で生きて行く自信がなかったのかな。情けない女でしょ?」
「由美子さんほどの魅力的な女性なら、ここを出れば素敵な方と再婚だって出来るでしょ?」
「真面目な方だと思っていましたが、口がお上手なのですね。お世辞でも凄く嬉しい」
目の下がピンクに染まり、更に妖艶となった由美子さんにお酌をしてもらい、呑むペースも次第に速くなっていきます。
「ウイスキーに代えませんか?」
「由美子さんは強いのですね」
「他に楽しみも有りませんから。寝る前は必ず呑まないと眠れないし・・・・・・・。そうだ、私の部屋に行きましょう。色々なお酒も有るし、この部屋は広すぎて落ち着かないから、その方がゆっくりと呑めるわ」
ガラスのテーブルをベッドの近くまで持ってきて、床に座ってベッドにもたれ、私達は並んで水割りを呑み始めました。
  1. 2014/06/12(木) 18:04:03|
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隣の芝生 第11回

由美子さんは私よりもペースが速く、強いと言っても流石に目が据わってきています。
「ご主人さん、今日の事は社長にも奥様にも内緒にしておいて下さい」
「えっ?この事は片山さんに言われてしていたのでは?」
「やっぱり知っていたのですね。でもこれは違います。ただ窓から楽しませるだけで、挨拶や世間話以外の接触は固く禁じられています。」
「それならどうして?」
「・・・・ご主人さんが・・・・可哀想になったから・・・・・」
「私が可哀想?」
妻も娘も留守で、私一人でいるのが侘しそうに見え、その事を可哀想に思ったのだと勘違いしてしまいました。
「もうこんな話はやめて、今夜は何もかも忘れて楽しく飲みましょう。お洋服が苦しくなってきたから、楽な格好で呑ませて頂いてもいいですか?」
「それはいいですが・・・・・・・」
由美子さんは立ち上がると服を脱ぎだし、見覚えのある真っ赤なブラジャーとパンティーだけになってしまいました。
「由美子さん、それは不味い。何か羽織って下さい」
すると彼女は微笑んで。
「この方が楽だから、気にしないで下さい。もう私の下着姿なんて見飽きたでしょ?それよりも、ご主人さんも脱いで。お互い楽な格好で飲み明かしましょう。ほら、手を上げて」
完全に酔ってしまっている由美子さんはそう言うと、強引に私の服を脱がせてきます。
結局私もトランクス1枚だけの格好になり、下着姿の由美子さんと並んでまた呑み始めたのですが、隣が気になってしまって逆にリラックスなど出来ません。
「これも苦しいから脱いじゃお」
由美子さんはブラジャーも外してしまい、大きな乳房が顔を出すと、今まで起き上がり掛けていたのをどうにか抑えていた物が、完全に頭を持ち上げてしまい、その事を悟られないように、伸ばしていた足を立膝にしました。
「あー!私のこんな体で興奮してくれるの?嬉しい」
しかし彼女に見つかってしまったようで、そう言うが早いか横から手を伸ばして、触ってきます。
「由美子さん駄目です・・・・・」
由美子さんはトランクスの前を下げて取り出すと、顔を埋めてきました。
脳にまで温かく柔らかな感触が伝わり、私はこの気持ち良さから逃げる事が出来ません。
正直に言えば逃げられないと言うよりも、酔っているせいにしながら由美子さんの部屋まで付いて来た時から、この様な事を期待していた筈です。
「この感触が欲しかったの。ずっとこの硬いのが欲しかったの。お願い、ベッドに寝て」
ベッドに寝た私のトランクスを取り掃うと、他の部分には目もくれずに、必死の形相でむしゃぶり付いています。
「由美子さん、そんなに激しくされたら出してしまいそうだ」
すると彼女は口を離して自らパンティーを脱ぎ、上に乗ると自分の中に納めてしまいました。
「アァー・凄くイイ・アン・アン・これが欲しかったの・アン・アーン」
彼女はゆっくりと動いていたので、物足りなくなった私は下から応戦しました。
「ダメー・・待って・アァーン・・動かないで・久し振りの感触を・もう少し味わいたいの・イイ・イイー・イイー」
しかし私が少しの間早く動いたために、彼女も遅い動きでは物足りなくなったのか、私が動きを止めると、彼女の動きは速くなっていきます。
「イヤー・イヤ・イヤ・まだイキたくない・イヤ・イヤ・イヤ」
嫌と言いながら由美子さんは、大きなウエーブのかかった長い髪を振り乱して、激しく頭を振り続けています。
腰も壊れた玩具のように、カクカクと前後に動き続けていて止まりません。
「もう出そうだ」
「アァー・イイー・出して・・私も・もう・アン・アン・・中で大丈夫だから・出して・・中にちょうだい・中に・・・イイ・イイ」
「駄目だ。中に出してしまう」
「いいのよ・心配しないで・中にちょうだい・・イイ・イイー・早くー・イッちゃう・お願い・いっぱい中に・イク・イク・イクー・イクー・イヤ~~」
由美子さんが崩れ落ちるのと同時に、私は彼女の奥深くに弾け飛んでしまいました。

  1. 2014/06/12(木) 18:05:04|
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隣の芝生 第12回

私は下から由美子さんを抱き締めたまま、酔いも手伝い少しの間ウトウトしてまったようで、彼女のすすり泣く声で目が覚めました。
「ごめん。こんな事になってしまって」
「違うの。私が悪いの。酔ってしまって、私のせいで奥様を裏切らせてしまった。それに・・・・」
「それに何?」
「これで完全に、別れた主人とは終ってしまった」
「えっ!まだ繋がっていたの?」
「ううん。私の気持ちの中でだけ。主人を裏切って離婚されたけど、まだ私の心の中では別れられなかった。だって今まで、主人以外のオチンチンを入れてもらった事は無いもの」
「でも・・・・・」
「不倫の事?不倫した相手は出来ないの。ただ私の身体を弄ぶだけ」
やはり相手は片山だと確信しました。
「それならお相子だ。私も初めて妻を裏切った。由美子さんも別れたご主人を裏切った」
「ありがとう」
そう言って由美子さんはキスをしてきました。
由美子さんの唇は柔らかく、舌が口の中に入って来て、私の舌を探し回っています。
よく考えるとセックスをしたのに、キスすらしていません。
私は唇を引き離し、柔らかく大きな乳房を揉みながら小さな乳首に吸い付いて、今度は由美子さんを責め続けました。
由美子さんは私に責め続けられて、何度も何度も達してしまい、今は死んだ様に眠っています。
1階のトイレに行って戻ろうとした時、明かりの点いている応接室を見て、前にこの部屋を盗み聞きした時の、彼女の言葉を思い出しました。
『あの部屋は許して下さい』
私は片山の部屋を探し回り、2階の一番西の部屋を開けると立派な机と椅子が有ったので、この部屋だと思いました。
部屋の左右はクローゼットになっていて、大きなベッドが置いて有り、ある1点を除いては普通の部屋に見えます。
その1点とは、この部屋に似つかわしくないパイプベッドが、隅に置いて有る事でした。
それも左側の小さい方のクローゼットを塞ぐ位置にある為、ベッドを一々退けなければ、開ける事が出来ません。
普段使わない物でも入れてあるのかとも思いましたが、よく見ると床にはベッドを引き摺った様な傷が無数に有るので、そうでもないようです。
気になってベッドをずらしてクローゼットを開けた瞬間、私は固まってしまいました。
そこにはセーラー服やナース服など、コスプレと呼ばれる様々な衣装が掛けて有ったのです。
見てはいけない物を見てしまったショックで、一度はずらしたベッドに座り込んでしまいましたが、クローゼットの中にある、2個の衣裳ケースのような箱が気になって開けると、1つには手錠やロープなどSMに使われる道具、もう1つにはバイブなどが入っています。
全て元通りに戻すとクローゼットを閉め、ベッドも元の位置に戻したのですが、まだ心臓の鼓動が激しいままの私は机まで行って、立派な椅子に座り込んでしまいました。
すると、きれいに整頓されていて何もない机の上に、無造作に3個の鍵が付いたキーホルダーが放り出されています。
おそらく片山が忘れていった物で、3個の内2個は家か倉庫の鍵らしいのですが、あとの1個は小さな鍵で、私にはこれが何の鍵かすぐに分かりました。
それと言うのも、この様な立派な机では無いのですが、私の机にも鍵が付いているからです。
手に取ると、机の引き出しの鍵穴に突っ込みましたが、これは立派な犯罪です。
しかしそれを言うなら、この部屋に入って来た事自体が犯罪なのでしょう。
大きな引き出しの中には書類に隠れて、4冊の分厚いノートのような物がありました。
  1. 2014/06/13(金) 00:48:06|
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隣の芝生 第13回

分厚いノートの表紙には、それぞれ由美子、美代、典子、真美と名前が書かれています。
これは私の家に住んでいた、歴代の奥さん達の名前だと想像が付き、何が書かれているのか怖くて、妻の名前が書かれたノートを開く事が出来ません。
典子と書かれている、会った事のない奥さんのを開くと、それは正にその奥さんとの関係を、片山が綴った日記だったのです。
〔ようやく4組目にして、新しいお隣さんが決まる。典子33歳、飛び切りの美人と言うほどではないが、どこか愛くるしい顔をしている。胸も大きそうだが前回の美代の様に、パットを入れているかも知れないので、それは裸にしてからのお楽しみ。旦那は見るからに気が弱そうなので安心だ。ただ子供がまだ小学生なので、夜は無理かも知れない。取りあえず最初は昼間だけのシフトを組もう。あの愛くるしい顔が快感で歪んでいくのを早く見たいが、ずっと隣に住むのだから焦る必要は無い〕
やはり片山は、自分の好みに合った奥さんのいる家族を選んで、隣に住まわせていたのです。
何ページか飛ばして見ると、そこには驚愕の内容が書かれていました。
〔いつもの様にマッサージをさせながら、パンティーの上からではあったが、初めて典子のクリトリスを触る。死んだ家内や、由美子や美代よりも可也大きく感度も良さそうだ。やはり一度何人かの先頭に立って仕事をすると、その快感から逃れられないのだろう。またレジに戻すと言っただけで、触っていても何も言わない。感じているくせに、感じては旦那に申し訳ないという気持ちから、必死に耐えている顔が何とも言えず魅力的だ。次回は直に触ってやろうと思っていたが、必死に感じていない振りをして、声も出せずに唇を噛んで耐えながら、そのくせパンティーを濡らしているのが愉快なので、我慢出来ずに声を漏らしてしまうまでは、しばらくこのやり方で虐めてやろう〕
由美子さんの部屋を覗くとまだ熟睡していたので、声は掛けずに日記を家に持ち帰りました。
典子さんという奥さんの日記の続きを読むと、片山の手に落ちていく様子が克明に記されていて、その中には卑猥な表現も可也あり、片山がこの部屋でこれを書きながら、一人興奮していた様子が見て取れます。
結末が気になった私は、最後のページを開きました。
〔典子は今日も出社してこなかった。私ともあろう者が焦ってしまい、大失敗をしてしまったようだ。あれだけ時間を掛けて、ローターで悪戯出来るまでになったのに残念だ。結局この部屋に連れ込むのは、典子にはまだ早すぎた。それにしても、典子ほど白いナース服が似合う女はいなかった。ナース服でベッドに縛り付けられた姿を見ているだけでも、私のオチンチンが回復したのかと錯覚を起こすほど、下半身に快感が走った。それで焦ってしまったのが、失敗したそもそもの原因だ。もうバイブを使っても良い頃合いだと思ったが、あの様な格好で縛られた上に、バイブを使われた事が余程ショックだったのだろうか?それとも、あの様な物でイキ続けた自分が怖くなったのか?どちらにしても、それだけ典子は、まだ初心だったという事だろう。バイブを見て異常に怖がった時にやめておけば良かった。同じ使うにしても、最初からあの様な太くグロテスクな物を使わずに、もう少し可愛い物にしておけば、ショックも少なかったのかも知れない。
とにかく焦らずに、もっと時間を掛ければ良かった。もう旦那に話してしまったかも知れないが、あの旦那では何も言っては来ないだろう。もしも何か言って来たとしても、セックスはしていないのだから、200万も掴ませれば何も言わずに引っ越すに違いない〕
何度も、焦った事による失敗を悔やむ様子が記されてあったのですが、次を読むと、もう片山は立ち直っています。
〔きょう突然引っ越してしまった。やはりあの旦那は何も言って来ないで、ただ逃げて行った。
どこの不動産屋に声を掛けるのか分からないが、蛇の道は蛇で、またあいつに調べさせて買い戻させよう。せっかくあそこまで調教して残念ではあるが、考え様によっては、次はどの様な奥さんが来るかという楽しみも出来た。次回は失敗のないように、焦りは禁物だ〕
日記の重ねてあった順番からして、次の奥さんと言うのが妻だと思い、私は恐る恐る妻との日記を開きました。
〔私は何と幸運なのだろう。売りに出して翌日に、こんな奥さんが来るとは。真美36歳。顔も死んだ家内にどこか似た、私好みの可愛い顔をしているが、肉付きも私好みでややぽっちゃりしている。この顔と体なら何を着せても似合いそうだが、この体形の女はタイトのミニを穿かせれば、太腿のムチムチとした感じが強調されて堪らないだろう。ただ旦那は、真面目そうだが、ずっと私の目を見て話していた。室内を案内している時も、私がどの様な男か監察するかのように、私から目を逸らす事は無かった。この様な旦那は、ばれれば厄介な事になる危険性が有るかも知れない。普通ならパスするのだが、真美のように、これほど私の好みに合った女は、そうそういない。旦那に注意しながら、焦らず慎重に進めよう〕
やはり最初から妻は狙われていたのです。
怒りに体全体が震えました。
  1. 2014/06/13(金) 00:49:13|
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隣の芝生 第14回

更に読み進むと、妻が片山の蟻地獄に落ちていく様子が、克明に綴られていました。
〔やはり専業主婦だったというのは正解だった。今までの退屈な日々を抜け出し、活き活きとしている。もう家庭を守るだけの女には戻れないだろう。それにしても、見れば見るほどそそる女だ。この女が、旦那に抱かれて歓喜の表情を見せているかと思うと、歳甲斐もなく妬けてしまう。
最後には旦那とのセックスを禁じ、私だけの真美にしてやる〕
〔狭い倉庫の中で商品の説明をしながら、半日真美の側にいたら我慢出来なくなって、初めて真美のお尻を触ってしまった。すると真美は怖い顔で睨みつけてきた。人妻はこうでなければ駄目だ。貞操観念が強ければ強いほど、それを取り除いていく楽しさも増す。間違って触れてしまったと言って謝ると、すぐに笑顔を見せたが、私の掌には未だに柔らかな感触が残っている。やはり真美は、何から何まで私好みの女だ〕
〔作ってやったスーツが出来上がってきた。ムッチリとした太腿には、窮屈そうなタイトだったので嫌な顔をしたが、商談相手は見掛けでも判断して来るので、タイトスカートでないと仕事が出来る女には見えないと嘘をついて納得させる。膝上10センチ程度のミニなのに、やたらと裾を気にしていたのが可愛い。やはり最初に睨んだ通り、真美はタイトがよく似合う。はっきりと分かる腰のラインと太腿で、しばらくは目の保養が出来そうだ〕
〔3着目のスーツが出来上がってきた。今度のは膝上20センチだ。2着目が15センチだったので、さほど抵抗も無いようだ。早速着せて助手席に座らせたが、どうしてハンカチを置いて隠す。そんな事ぐらいで恥ずかしがってどうする。最後には初めに採寸した時に内緒で作らせた、何もしないで立っているだけでも、パンティーが見えてしまうほど短いスカートのスーツを着なければならなくなるのだぞ。でも安心しろ。それは私を楽しませるだけ為に、この家の中だけで着せて、旦那とゆえども他の男には見せないから〕
〔真美のマッサージは本当に気持ちが良くて、つい目的を忘れそうになる。最初お尻を撫でた時は、本気で怒っていたが、ようやく触られるのにも慣れてきたようで、口では怒っていても目が笑っている。その笑顔が快感で歪むのも、そう遠い先ではない。ただし焦りは禁物だ〕
〔太腿を触られるのにも、可也抵抗が無くなってきたようだ。私の手を置く位置が、毎回3センチぐらいずつ奥に向かっている事も気付いていない。ただし最後は数センチの違いでも、太腿とオマンコでは雲泥の差が有る。どのようにその数センチを克服するか考えるのも、また楽しい〕
〔やはり店は失敗に終った。しかし私には痛くも痒くも無い。お金などあの世までは持っていけないのだから、真美を落とす為なら、そんな金など惜しくもない。レジの方が楽だぞと言ったら案の定、泣きそうな顔で縋ってきた。真美には何度でもチャンスをあげよう。ただしそれと引き換えに、その厭らしい体を私に差し出すのだぞ。店を失敗したぐらいで泣かなくても良い。その内声が枯れるまで、夜通し可愛い声で泣き続ける事になるのだから〕
〔閉めた店の控え室で、もう一度店を再会させるか、諦めてレジにまわるかの話し合いをした。
もう一度店を始めたいのなら、仕事の話をしている時は女を忘れろと言って、服の上から乳房を掴んでやったら、すぐに手で掃ってきた。そんなに女である事を意識していては、上手く行くはずがないと言って、もう一度掴んで少し揉んでやったが、今度は体を固くしただけで抵抗もせず、今にも泣き出しそうな顔で耐えていた。可哀想に。さぞかし屈辱的だったと思う。でも真美、もう少しの辛抱だぞ。もう少ししたらその屈辱を、可愛い口から涎を垂らすほどの快感に変えてやるから〕
〔あれから真美は私と二人きりになると、無意識の内に腕を前で交差させたりして、乳房をガードしてしまう。しかし、そうでなければ面白くない。お尻や太腿を触られるのに慣れてしまったからと言って、次もすぐに許してしまうような女では駄目だ。最後まで人妻としての、罪悪感や羞恥心を持っていてくれ。ここまで来るのに、由美子の時よりも時間が掛かった。由美子は酒に酔うと開放的になると偶然知って、その後は比較的早く事を進める事が出来たが、真美の場合、この部屋で遊んでやるには、まだまだ時間を掛けた方が良さそうだ。典子の時の失敗を踏まえて、もっと慎重に事を進めよう。〕
妻との日記はここで終っていましたが、典子さんという奥さんとの日記を見ても、何日分かまとめて書いてあるところも有ったので、この時点よりも妻への行為は先に進んでいると思いました。
妻の事が心配になって、まだ夜明け前だというのに携帯に電話しましたが、眠っているのか何度掛けても出ません。
妻に聞いていた温泉地までは車で3時間ほどなので、すぐに車を走らせたのですが、案内所になっている土産物屋で聞くと、この温泉街には妻から聞いていた名前の旅館など、周辺を含めて、何処にも無いとのことでした。
旅館の名前を聞き間違えたかと、地図をもらって全ての旅館を回ったのですが、片山の車はどこにもありません。
また携帯に電話しましたが、呼んではいても妻は出ずに、その後も妻が出る事は有りませんでした。

  1. 2014/06/13(金) 00:50:59|
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隣の芝生 第15回

諦めて帰る途中、サービスエリアに寄って昼食にラーメンを食べたのですが、この様な時にお腹が空き、何も考えずにスープまで残さず食べられた事が不思議でした。
これは、日記を読んで慌てて飛び出したものの、片山は時間を掛けて慎重に進めている事を思い出し、まだ大して進んではいないのでは無いかという、余裕が生まれていたのでしょう。
妻が汚い手で厭らしく触られる事は勿論の事、そのような目で見られるのも嫌な事なのですが、やはり片山が不能で最後までいけない事は、私に大きな余裕を生み、聞いていた旅館が無い事も最初は慌ててしまったものの、2人だけで何処かに泊まるまでに進んでいるとは考えられず、温泉地の名前を、妻が勘違いしたのだと思うようになっていたのです。
ただ、携帯に出ない事だけは気掛かりでしたが、徹夜の後7時間も車を運転していた疲れから眠ってしまい、時計を見ると夜の8時を過ぎていました。
この時私は、妻の事ばかり気にしていて気付かなかった、重大な事に気付くのです。
それは、妻の事を怒っていながら、私が妻を裏切ってしまったという事です。
ずるい考えだと分かっていても、この事は妻に知られたくありません。
日記を持ち出した事がばれれば窃盗だけでなく、浮気までばれる恐れがあります。
私は日記をスキャナーで取り込みながら、どのように元に戻せば良いか考えていましたが、方法は1つしか思い浮かびません。
それしか浮かばなかったと言うよりも、罪悪感がありながら、またそう成りたかったのだと思います。
カーテンを開けると、由美子さんは私を待っていたかのように、カーテンを開けたままお酒を飲んでいて、私に気付くと一瞬嬉しそうな顔をした後一度大きく頷き、恥ずかしそうに俯いてしまいました。
玄関に行くと鍵を開けてくれてあったので、日記を下駄箱の陰に隠し、鍵を掛けて由美子さんの部屋に行ったのですが、彼女は既に黒いブラジャーとパンティーだけの姿で、ベッドに横になって目を閉じています。
私はゆっくりと脱ぎながら、そんな由美子さんの下着姿を目で楽しんでいました。
しっかりと閉じた太腿を両手で割ると、その部分には既に染みが出来ています。
「何もして無いのに、もう濡らしてしまったの?」
「来てくれると思ったら、それだけで・・・・・・嫌、恥ずかしい」
私が酒の匂いのする口にキスをすると、堰を切ったかのように強く抱き付いてきて、乳房を私の身体に擦り付けてきました。
乳房を責めて欲しいのだと分かり、ブラジャーを外さずに上に押し上げ、飛び出した大きな乳房に吸い付きましたが、乱れた下着姿が更に私を興奮させます。
手と口と舌で、柔らかい感触を楽しんでいると由美子さんの腰が動き出し、それは次第に跳ねるような動きに変わっていきました。
「アーン・お願い・お願い・・アーン」
昨夜も情を交わしている事で、今日は私にも彼女を弄ぶ余裕があります。
「お願いって?」
「イヤ・クリ・・・イヤー・お願い」
「クリトリスの事?クリトリスがどうしたの?」
「イヤー・・・虐めちゃイヤー・・・触って欲しい・アーン」
手を持って行くと、そこは激しく濡れていて、薄い生地を透して溢れ出ています。
「こんなに濡らしていては、気持ち悪いだろ?パンティー脱がせてやろうか?」
「アッ・アッ・イヤ・・アッ・アッ・そのまま・もう少しだからそのまま・アッ・アーン・イキそう・・イキそうなの・・アッ・アッ・アッ・イク・イク・イクー・イクー・イヤ~」
由美子さんはパンティーを穿いたまま、呆気なく達してしまいました
  1. 2014/06/13(金) 00:53:57|
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隣の芝生 第16回

彼女の中に入りたい衝動に駆られましたが、彼女にも知られずに日記を返す為には、意識が朦朧とするほど達してもらわなければなりません。
「ねえ・欲しい・これが欲しい」
彼女は私のオチンチンを掴むと、濡れた瞳で見詰めながら強請ってきます。
私も入れたいのは山々なのですが、出してしまって、また回復する保証はありません。
「まだ駄目だ。今日はこの厭らしい身体を、もっと虐めてからだ」
そう言って脚の間に寝転んで股間を見ると、膨らんだクリトリスやオマンコの形まではっきり分かってしまうほど、パンティーが濡れて張り付いています。
そのまま濡れた部分に吸い付くと、彼女の腰はまた動き出しました。
「イヤー・欲しいの・・もう欲しい・・アァーン」
股の部分の布を横にずらして舐めてやると、由美子さんは私の頭を両脚で挟んできます。
「欲しい・欲しい・また・また・ダメなの・・ダメ・ダメ・・またイク・イク・イクー・イク~」
由美子さんは、また達してしまったようですが、それでもまだ許しません。
横に寝て、抱き締めてキスをしながら、中に入れた2本の指を動かし、親指でクリトリスを擦ってやると、面白いように感じ続けていました。
「もうイヤー・・指はイヤー・またイッちゃうよー・イク・イク・イク」
彼女の声は、いつしか泣き声に変わっています。
その時由美子さんは急に起き上がり、反対向きになって私に跨り、不意をつかれたオチンチンは、彼女の口に収められてしまい、情け無い悲鳴を上げていました。
「駄目だ。もう出してしまいそうだ」
それを聞いた彼女は、慌てて口を離すと自分で収めて、最初から激しく腰を動かして来ます。
今まで由美子さんの痴態を見続けて、我慢の限界を迎えていた私は、今にも出してしまいそうな状態でした。
「由美子、出してもいいか?」
「あなた・出して・・・アッ・アッ・由美子の中にいっぱい出して・あなた・あなた・出して・由美子もイク・イク・イク・あなた・イクー」
私が呼び捨てにした事で、彼女は別れたご主人に抱かれているのと、錯覚を起こしたのでしょう。
彼女のその言葉で、危うく出してしまいそうだったのを、思い止まる事が出来、私の胸に崩れ落ちた彼女を横に降ろし、また入れ直して腰を動かすと、彼女も目を閉じたまま動きに合わせて、下から腰を突き上げてきます。
「アーン・・あなた・凄い・・もっと突いて・・もっと・もっと・・由美子を滅茶苦茶にしてー」
私は少し彼女が可哀想になり、今だけでもご主人の夢を見させてあげようと思いました。
「由美子、愛している。ほら、イッてもいいんだよ。こんなのはどうだ?」
「アー・・あなた・嬉しい・イイ・イイ・あなたも一緒に・一緒に・・アッ・アッ・アッ」
「私の事はいいから、イキなさい。こうやって奥まで突いてやるから」
「アッ・アッ・凄い・・・あなた・凄い・いいの?・・・また由美子だけイッてもいいの?」
「ああ。今まで寂しい思いをさせた分、沢山イカせてやるから」
「あなたー・イイ・イイ・イイ・そんなに・されたら・アー・また本当に・由美子だけー」
「いいから、思い切りイキなさい」
「イー・イー・イク・イク・イク・・あなた・・嬉しい・・イク・イクー・イク~・イク~~」
その後もう一度いかせてから、次には彼女の奥深くに、我慢していた物を全て吐き出させてもらって、死んだように眠る彼女を残して日記を返し、家に戻って眠りました。
チャイムの音で目覚めるともう昼を過ぎていて、玄関のドアを開けると由美子さんが立っています。
「昨夜は、ありがとうございました」
「いや、こちらこそ・・・・・」
「凄く気持ちよかったわ。あなた」
由美子さんは私と知っていて、私をご主人と思いながら抱かれていたのです。
「勝手なお願いに来ました。この鍵を、社長に渡しておいて頂けませんか?」
由美子さんの足元には、大きなバッグが置かれていました。
  1. 2014/06/13(金) 01:21:18|
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隣の芝生 第17回

由美子さんの格好と様子から、片山の家を出て行くのだと思いました。
「何処に行かれるのですか?」
「別れた主人の所に行こうと思います」
「そうですか。戻れるといいですね」
「ご主人さん達が引っ越して来られてから、ご主人さんを見ていたら別れた主人を思い出してしまって、隠れて様子を見に行った事があって、まだ主人も1人のようだったので、謝ってみようと思います。駄目でも、何度でも何度でも謝って、家政婦としてでも側においてもらえるように頼んでみようかと・・・・・・・」
「頑張って下さい」
「ありがとうございます」
由美子さんが復縁出来て幸せになる事を願いつつ、情け無い事に昨夜の彼女の乱れようを思い出し、少し惜しい気持ちにもなっていました。
しかし、いつまでも感傷に浸っている場合ではありません。
もうこれで片山の側には、妻しかいないのです。
その時、由美子さんから預かった鍵を見ていて良からぬ事を思い付き、その夜片山の車が家の前に止まった時には、私のポケットの中に2個のスペアキーが入っていました。
「片山さん。由美子さんからこれを預かりました」
片山は自分の家が真っ暗なのに気付いて顔色が変わり、慌てて家の中に入って行ってしまいました。
「あなた、ごめんなさい。何度も電話してくれたのですね。あの後、資料を取りに事務所によって、その時バッグごと置き忘れて行ってしまって・・・・・・」
妻は帰って来てから私の顔を一度も見ずに、今も俯いて話しています。
明らかに嘘をついていると分かりましたが、私にも後ろめたい気持ちがあって、その事を追求出来ません。
「いや、大した用では無かったから気にするな。それよりも、あそこの温泉の湯はどうだった?」
「それが・・・・・私が勘違いしてしまって・・・・言っていた温泉ではなかったの・・・・・どうしてあんな・・・勘違いを・・・・・・・」
妻の行ったという旅館は、私が探しに行った所よりも、更に1時間近く山の奥に入った所にある温泉地です。
途切れ途切れに話す妻から、何か後ろめたい事があるのだと思いましたが、今は責めても何も真実は話さないでしょう。
私は詳しく聞くのをやめましたが、これは妻から聞かなくても、私には知る方法があったからです。
「もう仕事を辞めたらどうだ?」
「どうして!あんな・・・・・・やっと1年後に、また始めさせてもらえる許可をもらったのに。
今度こそ失敗の無いように、1年間勉強させてもらえる事になったのに。」
まさか、由美子さんとセックスをして、寝ている隙に日記を見たともいえません。
「仕事の事で、真美が辛そうだから」
「そんな事無いです。汗になったから、シャワーを浴びてきます」
小走りでシャワーを浴びに行ってしまいましたが、目には涙が溜まっています。
妻が言いかけて止めた『あんな』と言うのは『あんな事まで我慢して』と言いたかったのではないかと不安になって待っていたのですが、泣いているのか出てこないので寝室に行くと、由美子さんの部屋を覗いていた窓のカーテンが開いたままになっていたので、それを閉めようとした時、猛烈な罪悪感に襲われました。
妻のしている事は私に対する裏切り行為ですが、妻は片山との関係を望んでいないのに対し、私は進んで妻を裏切ってしまったのです。
この事を知れば、自分は耐えていた分、私が安易に浮気した事を許せないかも知れません。
由美子さんに限って話す事は無いと思っていても、由美子さんという人間を全て理解出来ているとは言えません。
由美子さんとは一緒に酒を飲み、二晩情を交わしただけなのです。
片山が耐え切れずに、由美子さんに連絡を取れば。
由美子さんがご主人に受け入れてもらえずに、また戻って来てしまったら。
私の考えは悪い方へ、悪い方へと向ってしまいます。
以前と違い仕事を持っている妻は、我慢する事無く離婚を望むかも知れません。
勿論妻を愛していて、離婚など耐えられる事ではありませんが、もし離婚にでもなれば妻は由美子さんのように、片山の好きにされてしまうでしょう。
浮気を知られて、離婚になる事だけは避けたい私の頭の中には、今まで考えた事も無かった事が浮かんでいました。

  1. 2014/06/13(金) 01:22:04|
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隣の芝生 第18回

翌朝、私が出勤の仕度をしていても、妻はパジャマのままで出掛ける様子がありません。
「今日は休みなのか?」
「頭が痛くて・・・・・」
昨夜の妻は、横になってからも寝付かれないようでした。
この日は1日中家にいたようですが、その事が逆に、旅行で余程の事があったのではないかと私を不安にさせ、早く日記を見たくて仕方ありません。
次の日妻は出社したのですが帰りも早く、隣に行く事もありませんでした。
しかしその次の日の昼休み、遅くなるので食事を済ませてきて欲しいと妻からメールが入ったので、早く仕事を切り上げて急いで家に帰ると、懐中電灯を持って片山の家に忍び込みました。
泥棒のように電気もつけずに懐中電灯を当てて読むと、思った事を手帳にでも書き溜めてあったのか、あの時に読んだ以前の日付の物まで、数日分の出来事が書かれています。
〔乳房を触られてからの、真美の様子が少しおかしい。まだ仕事からは離れられないと思うが、迷いが出てきているのかも知れない。焦らず進めてきたつもりが慎重になり過ぎて、真美に考える余裕を与え過ぎてしまったようだ。このままではこの先、仕事を辞めると言い出さないとも限らないので、まだ仕事に対して未練がある今の内に作戦を変更して、私から離れられないように持って行った方が良いかも知れない。〕
〔今回短期間でクビにした連中の話をしたら、優しい真美は迷惑を掛けた事が耐えられず、みんなに謝罪する事しか考えていないようで、謝罪旅行の話に疑いもせずに乗ってきた。途中で邪魔が入ると嫌なので違う温泉地を教えたが、頭の中は何処に行くかよりも、どのように謝罪するかだけで精一杯なのか疑いもしない。旦那も、いつでも携帯で連絡が取れるという安心感から、旅館の電話番号すら聞かなかったようだ。楽しみな2泊3日になりそうだ。〕
〔最初、聞いていた温泉地とは違う事に不信感を示したが、歳のせいで間違ったと謝ったら、すんなり信じてと許してくれたようだ。しかし流石に皆は来ないと言うと、帰ると言って駄々を捏ねた。〕
旅館に着いてからの事は今迄に無く詳しく書いてあり、片山の興奮が手にとる様に分かります。
読んでいた私にも2人の姿がはっきりと見え、会話の内容まで聞こえて来るようでした。
「騙したのですか?私帰ります」
「確かに騙しました。でも、こうでもしなければ真美さんは来てくれなかったでしょ?私はただ、仕事の事について誰にも邪魔されずに、一度2人だけでゆっくりと話したかった。それと、温泉にでも浸かって、失敗など忘れてリフレッシュして欲しかった。そんな事は思っていないと怒られるかも知れませんが、私は真美さんに女を感じていません。歳からしても娘のように思っていて、女だと意識した事はありません。ただ、恥ずかしいのですが、マッサージをしてもらったりしている時は、娘と言うよりも母を感じてしまっていましたが・・・・・・。娘が精神的に疲れているようなので、父親が温泉に連れてきた。それでは駄目ですか?」
「でも・・・・2人だけと言うのは・・・・・」
「こんな老人を、男だと意識してくれるのですか?それは有り難い事ですが、残念ながら私は、もう男では無くなってしまいました。」
「いえ、そんな意味では・・・・・・」
「正直に言います。本当はそれだけの理由だけでは無くて、今回は失敗に終りましたが私はまだ真美さんが、会社に必ず利益をもたらしてくれると信じているのです。長年商売をしてきた、私の目に狂いは無いという自信があるのです。しかしこれは真美さんが、どこまで真剣にやる気があるのかで大きく左右されます。パートナーとしての私をどこまで信用してくれて、どこまで心を許してくれるかで大きく違ってきます。例え2泊でも同じ部屋で寝起きすれば、何ヶ月も毎日会っているより相手の事が分かって来るものです。ですから3日間一緒にいて、真美さんの気持ちを試したかった。」
仕事を任せる事が出切るかどうか試す為に連れて来たのだと思い、次第に妻の目の色は変わっていきました。
「2度の失敗は許されません。やり掛けて途中で引き返す事も出来ません。今後も私をどれだけ信頼して、共に仕事をしていってもらえるのか本当の気持ちを知りたかった。私は娘のように思ってと上手い事を言いながら、会社の事も考えているずるい人間なのです。でも、娘のように思っているのは本当です。それは信じて下さい」
娘のように思っているという話だけでなく、会社の利益の事まで言われて、妻は片山が正直に話していると思ってしまいました。
私に対して後ろめたい気持ちを持ちながらも、断って帰って来なかったのは、目の前にまた店を任せてもらえるという、人参をぶら下げられた事も大きかったのでしょう。
「折角温泉に来たのに変な話ばかりしてしまいました。この部屋には露天風呂も付いています。
仕事の話はまたにして、まずはお湯にでも浸かってゆっくりしましょう。」
この3日間は、何でも片山に従おうと決めた妻でしたが、この言葉で2人だけで旅館に泊まるという現実を思い知らされ、2人並んで小さな露天風呂に浸かっている姿を想像してしまい、また少し躊躇してしまいます。
「他にもう一部屋とってもらって、寝るのだけは別の部屋という訳にはいきませんか?」
「旅館にも親子だと言ってあります。そんな事をしたら、余計変に思われるでしょ?私も3日間は真美さんを娘だと思う事にしますから、真美さんも私を父親だと思ってもらえませんか?娘も嫁に行ってから殆ど帰って来ないし、息子などは電話すらしてきません。外では強がっていますが、本当は寂しいのです。こんな弱い姿は、真美さんにしか話せな・・・・・・・」
「分かりました。私もそう思う事にします。」
初めて片山が見せた寂しそうな顔を見て、お金はあっても哀れな老人に思え、この3日間だけでも親孝行の真似事でもしてあげようと決めてしまうのです。
  1. 2014/06/13(金) 01:24:27|
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隣の芝生 第19回

部屋に付いている露天風呂に一緒に入ろうと勧められましたが、流石にそこまでは出来ずに断ったようです。
〔下着の替えと浴衣を、わざと忘れて露天風呂に入った。風呂から出て、真美に持って来させると一瞬目を伏せたが、私の身体が弛んでいた事で、老人だと再確認出来て安心感をもったのか、すぐに普通の表情に戻ってしまった。私は真美の、恥ずかしがる仕草を見たかったのだが期待外れに終ったので、わざと前を隠していたタオルを落として、自慢の物を見せてやると驚いた顔をして、一時真美の目は一点に釘付けになる。すぐに我に返った真美は、ようやく羞恥の表情を浮かべると、脱衣所から飛び出して行った。こんな立派な物を見た事があるかと自慢したかったが、これは役に立たない。もっと凄い姿になった時のこれを、真美に見せられないのが口惜しい。でも、不能になった老人にも性欲はあるのだぞ。今に嫌と言うほど思い知らせてやる〕
動揺した妻は脱衣所を飛び出した後、すぐに部屋も飛び出して大浴場へ行ったようですが、それほど片山の物は凄かったのでしょう。
「湯上りの色っぽい浴衣姿と石鹸の香りに、下半身は熱くなっても口惜しいかな変化はなかった。
酒は飲めないと聞いていたので、食事の時に飲みやすい甘口のワインを注文して勧めたが、真美はそれでも飲めないと言って口もつけない。「これからは、商談で酒の席に出なければならない場合もあるかも知れない。一口も飲まないというのは失礼なので、沢山は飲まなくても良いが自分の酒量を知る事も大切だ」と言うと、やっと飲みだした。真美は本当にアルコールには弱いようで、少し飲んだだけでも、すぐに真っ赤な顔になった。真美は可也酔っている様子だったが、食事が終っても「嫁いだ娘と飲んでいるようで、こんな美味い酒は久し振りだ」と言って、更に口当たりの良いスパークリングワインを強引に勧めると「もう飲めません」と言いながらも、後からもっと酔いが回ってくる事も知らずに飲んだ為、布団の敷かれた隣の部屋に行って苦しんでいた」
片山に少しは付き合ってやろうと、飲めない酒を飲んだのですが、湯上りの火照った体に冷えたワインは心地良く、勧められるまま飲みすぎてしまい、その後も強引に勧められ、酔った勢いも手伝って更に飲んでしまったようです。
〔よほど苦しいのか、浴衣の裾の乱れを直す事もしないので太腿はあらわになり、淡いピンクのパンティーが見え隠れする。胸元を覗いたが残念な事に、風呂上りだというのにブラジャーをしていた。その時急に起き上がると、ふらつく足で歩き出したのでトイレに行きたいのだと知って身体を支えてやったが、初めて抱きしめる肉付きの良い身体が堪らない。トイレに着くと待ち切れなかったかのように、真美は戻し続けた〕
また片山に支えられて布団まで戻った妻は、布団に寝かされるとすぐに寝息を立ててしまいます。
〔肩を揺すって呼んでも返事もしない。そっと浴衣の帯を解いて浴衣の前を開くと、そこには想像通りの厭らしい身体があった。抱き心地の良さそうな肉付きの良い身体。〕
「汚してしまったから、脱いでしまおうね。」
〔真美はまだ苦しそうだったが朦朧とした意識に中、身体を捻って私が脱がせるのに協力する。
おそらく頭の中には、汚してしまったという意識しか無かったのだろう〕
「苦しいからこれも外してしまおう。楽になるぞ」
〔想像していたよりも乳首は大きい。立ち上がって身体全体を眺めていたが、まさに女として一番脂の乗った食べ頃だ。魚でもそうだが、腐る手前が一番美味い。世間では新鮮な物を有難がるが、確かに歯ごたえは良くても旨みから言えば敵わない。真美も、今から10年が一番美味い時期かも知れない。体力が続けば、その10年を私の物にしたい。〕
その時片山は、妻のパンティーに小さな染みを見つけます。
「可哀想に。戻した時に少し漏らしてしまったのだね。汚いからこれも脱いでしまおう」
妻は片山の手によって、生まれたままの姿を晒してしまったのです。
〔真美の陰毛は髪の毛と同じで柔らかく、おまけに薄いのでポッテリとした美味しそうなオマンコもまる見えだ。土手はやや高く、クリトリスは完全に包皮に隠れてしまっている。おそらく酔いが醒めた後、全て覚えていないという事は無く、途切れ途切れにしても、何をされたか多少は覚えているだろう。ここ迄にしておいて、布団を掛けてやれば言い訳が立つ。まだ明日もあるのでそうしようと思ったが私も酔っていて、クリトリスを見たくて我慢出来ずに包皮を剥いてしまった。するとクリトリスはきれいな薄いピンク色をしていたので、思わず指に唾を付けて触っていた。由美子の時のような事を期待して飲ませたが、由美子のようにはならなくても結果は同じような事に〕
片山の日記は、ここまでで終っていました。
出て行った由美子さんを思い出したくなくて、妻の事だけに没頭して書いていたのでしょうが、ここで由美子さんとの時を思い出してしまい、書くのを止めてしまったのでしょう。
  1. 2014/06/13(金) 01:25:25|
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隣の芝生 第20回

家に戻って妻に電話しましたが、しばらく呼んでいても出ないので諦めて切ると、少しして妻の方から掛かって来ました。
「電話に出られなくてごめんなさい。丁度手が放せなくて」
「今何処にいる?すぐに帰って来い」
「会社にいるけれど、何かあったの?」
「いいから、すぐに帰って来い」
「商品の在庫確認をしていますから、あと1時間ほど待ってもらえませんか?」
妻はそう言いながらも私の様子が変なのを察したのか、30分ほどで帰って来ました。
「もう仕事は辞めろ」
「どうして?帰りが遅いからですか?」
私は日記を見たとは言えませんでした。
言えば私の事までばれてしまう気がしたのです。
それに例え言ったとしても、それらは事実では無くて片山の妄想だと言われれば、他には何の証拠も無く、私が他所の家に忍び込んで、こそこそと他人の日記を盗み読んでいた事実だけが残ります。
「ああ、俺が帰って来て家が真っ暗なのはもう沢山だ。今はいないが、夜に沙絵が一人だけでいるのも不安だ。」
「すみません。今仕事を辞める事は出来ないの。出来るだけ早く帰れるように頼んでみますから」
「俺よりも仕事をとると言う事だな?」
「違います。あなたと仕事を比べる事など出来ません。分かって」
そう言うと涙目になり、それを隠すかのようにシャワーを浴びに行ってしまいました。
妻が出てから私もシャワーを浴びて寝室に行くと、妻は既にベッドで寝ています。
「真美、眠ったのか?」
返事が無いので仕方なく私もベッドに入ると、急に抱き付いてきた妻は全裸です。
「真美・・・・・・」
妻は何も言わずに私のパジャマとパンツを一気に下げると、口に含みながら両足から抜き取ってしまいました。
私の物が硬くなると妻は足元に回り、私を赤ちゃんがオムツを替えられるような格好にして、手で掻きながら玉や肛門に舌を這わせてきたのですが、この様な積極的な妻を見るのは初めてです。
私は何もせずにただ快感に身を任せていましたが、また口に含まれてクチュクチュと音を立てられながら激しく顔を上下されては、我慢も限界になってしまいました。
「真美、出そうだ」
妻は口を離すと私に跨り、ゆっくりと腰を使ってきたのですが私にはその動きがもどかしく、妻を跳ね上げるように下から応戦しました。
「アッ・アッ・待って・アァーン・・あなたはしないで・・私にさせて・・アッ・アッ・アッ」
私が動きを止めると妻の動きは激しくなり、このままでは私一人が終ってしまいそうだったので、結合部に手を持っていってクリトリスを擦ってやりました。
「しないでー・・イッてしまう・アッ・アッ・アッ・イイ・イイー・イッちゃうから・やめてー・まだイヤー・・イイ・イイ・イイ・イク・イク~」
「口で散々されたから俺も出そうだ・・・・真美もイッてくれ」
「イヤー・・イヤー・・イク・イク・イク・イク・イクー・イク~・イク~~」
次の日から私が帰宅するまでには帰って来ているようになり、妻の実家から娘が帰って来てからも毎晩妻から求めてくるようになったのですが、やはりこの日のように妻に主導権をとられ、出したと言うよりも出されたと言う感じでした。
妻との事を書いた日記の続きが気になるのですが、妻の帰りも早く、片山も早く帰って来ているようなので忍び込む事が出来ません。
その時、日記に書かれた最後の言葉を思い出しました。
〔由美子の時のような事を期待して飲ませたが、由美子のようにはならなくても結果は同じような事に〕
家族が寝静まってから、パソコンに取り込んでおいた由美子さんとの日記を読みました。

  1. 2014/06/13(金) 01:26:09|
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隣の芝生 第21回

由美子さんも引っ越して来てから片山のスーパーに勤め、店長候補として仕事を覚えるように言われて、絶えず片山と行動を共にしていました。
引っ越してくるまでは工場にパートとして勤めていたようですが、今までの流れ作業とは違って仕事が面白くなり、子供がいない事も手伝って、どんどんのめり込んで行きます。
やがて妻の様に片山の家に行ってマッサージをするようになり、お尻や太腿を触られる事に対して抵抗が薄れた頃、売る物がどのように作られているのか見ておいたほうが良いと言われ、遠方の農家に野菜作りを見学に行こうと誘われて、妻と同じ旅館に泊まる事になりました。
2部屋とってあると言われて納得した由美子さんは、着いてから一部屋しか予約していなかった事を知って帰ろうとした時、やはり妻のように説得されて渋々泊まる事になったのですが、妻同様、片山が男として機能しない事に安心感もあったのでしょう。
妻とは違って酒に強い由美子さんは、勧められるままにビール、日本酒、焼酎と飲み続けてしまいます。
酔った由美子さんは次第に開放的になっていき、片山に聞かれるままご主人しか男を知らない事や、最近セックスの回数が減ってきて、ここ3ヶ月ほど関係をもっていない事など、普段ではとても話せない事まで話してしまいます。
〔酔って笑い上戸や泣き上戸になる奴は見た事はあるが、淫乱になる女もいると聞いた事はあっても見た事はなかった。もしかすると由美子は、普段は上品そうにしていてもそれかも知れない。
横に座りなおして話をしながら、浴衣の上から太腿を擦ってやったが何の抵抗もしないで飲んでいた。それどころか徐々に股が開いていく〕
裾を割って直に擦っても抵抗をしない由美子さんに気を良くした片山は、擦る手を徐々に上にずらしていってパンティーの上から初めて触ると、流石に我に返ったかのように抵抗をみせました。
「変な事は止めて下さい。何をするのですか」
「大きな声を出すと、旅館の者が来て変に思いますよ。こんな姿を見られても良いのですか?」
片山は押し倒して上から押さえつけ、パンティーの上から擦り続けながらキスをしようとしましたが、顔を背けてそれを許しません。
「やめてー。お願い、やめてー」
「由美子さんはそう言いますが、ここは違うと言っています。もっとして欲しいと言って、涎まで垂らしていますよ」
「アーン・・・違う・・アーン・・違いますー」
「悩ましい声を出して、何が違うのです?」
いつの間にかパンティーの脇から進入した指で、膨らんだクリトリスを触られていては、口では拒否していても、身体は更なる快感を求めて反応してしまっていました。
「女盛りのこんなに豊満な身体を、3ヶ月も放っておくなんて・・・・・」
酔いも手伝って淫乱になり、最後までいきたい由美子さんは片山が擦るのを止めると、自ら腰を動かして指に擦り付けてしまいます。
「可哀想に。よしよし、今夜は私が手伝ってあげましょう」
片山はまた指の動きを再開し、起き上がって横に座ると胸元も開いて、空いた手で乳房を揉みはじめました。
「イヤー・・やめてー・・・これ以上されたら・・アッ・アッ・アーン・アーン」
「これ以上されたらどうなるのですか?」
「イヤー・もう・もう・イヤ・イヤ・イヤ・イヤ・イヤー・イヤ~」
片山の年季の入った指使いに呆気なく達してしまった由美子さんは浴衣を?まれ、引き摺られるように布団の敷いてある隣の部屋に連れて行かれました。
〔浴衣を剥ぎ取り、由美子らしい白いパンティーを脱がせて身体を見たが、私好みの豊満な身体で興奮してくる。襞も開いて中まで見てやったが、一度私の指でいかされた由美子は、マグロのような状態で隠す事もしない。まだ身体が治まっていないのか、乳首に吸い付いただけで色っぽい声を上げ続けていた。こんな身体を目の前にしても勃起しないのが恨めしい。〕
乳首とクリトリスへの責めだけでまたイカされてしまいますが、口惜しさをぶつけるかの様に片山の責めは更に続きます。
「そろそろ中が寂しいでしょ?」
片山は節くれだった太い指を一本入れると、そっと動かしているのですが、女の急所を知り尽くしているのか、由美子さんは頭を掻き毟って悶えていました。
「イヤー・・こんなのイヤー・・アーン・アーン」
「そんなに腰を動かすと、指が抜けてしまいますよ。1本でそんな事では、2本になったらどうなるのでしょうね」
「ヒィー・・きつい・・アッ・アッ・アッ・アッ」
「2本ぐらいで根を上げられては困ります。今は役に立ちませんが、私のオチンチンはこんな物ではありませんよ。その替わりですから最低でも3本、出来れば親指以外の4本は咥えてくれないと」
「イヤー・・無理です・・アーン・・ア~ン」
「でも2本では物足りないでしょ?2本では気持ち良くないのでしょ?その証拠に『イヤー』ばかりで一度も『イイー』とは言ってくれません」
「イイ・イイ・イイ・気持ちイイ・・凄い・・イイ・イイ・凄い・・イイー・イイー・イイ~~」
妻も同じ事をされて、片山にイク時の顔を晒したかも知れないというのに、私は右手で硬くなったオチンチンを握り締め、手を前後に動かし出していました。
  1. 2014/06/13(金) 01:27:00|
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隣の芝生 第22回

片山の由美子さんに対する責めは、射精して終わるという事が無い為に、片山が飽きるまで延々と続けられました。
焦る事の無い熟練した指や舌での巧みな責めで、何度も頂上へ押し上げられた由美子さんはいつしか眠ってしまったのですが、息苦しさと快感で目が覚めると全裸の片山が上に乗っていて、丁度目の前にはグロテスクな物があり、酔っていた昨夜と違い、完全に酔いが醒めた由美子さんはその大きさに恐怖を覚えます。
「イヤー・・怖い・・・もう許して下さい・・アァーン」
〔由美子は私が上に乗っているから逃げられないと思っているようだが、それは自分に対する言い訳で、本当は昨夜散々吸われて膨らんだままのクリトリスに吸い付かれていて、その快感から逃げられないのだ。〕
「アッ・アッ・アッ・こんなのイヤー・もう・もう・イヤ・イヤ・イヤ・イヤ・イヤ~・ヒィ~」
〔達して敏感になってしまった由美子は感じ過ぎると言って嫌がったが、それでも止めずに吸い続けていると面白い事が起こった。あれだけ飲めば当然の事で、私もそれで早く目が覚めたのだが〕
「アッ・アッ・・おトイレに・・・おトイレにいかせて・・・ダメ・ダメ・漏れちゃう」
流石に布団にされては困ると思った片山は由美子さんを解放したのですが、その時良からぬ考えが浮かんで、由美子さんが浴衣に袖を通している隙にトイレに入ってしまいました。
「まだですか?お願い、早く。もう、もう」
ドアの外に由美子さんの気配が無くなるとトイレを出て、部屋に付いている露天風呂に急ぎまた。
「イヤー、見ないで。イヤー、イヤー、見ないでー」
思惑通り由美子さんは、洗い場で裾を捲り上げて用を足していたのですが、片山が側で見ていても途中で止める事も出来ずに、夫にも見せた事の無い姿を最後の一滴まで見られてしまいました。
「ごめん、ごめん。歳をとると我慢出来なくて、悪い事をしてしまった。」
由美子さんはし終わるとトイレに行って拭いてから、泣きながら帰り仕度を始めました。
「こんなに早く、何処に行くのです?」
「帰ります」
「そうですか。それなら私も一緒に帰ります。ご主人にも会って謝らなければなりませんから」
「えっ?主人に・・・・・・」
由美子さんはご主人の顔を思い出し、罪悪感からよけい涙が溢れて止まりません。
「ええ。わたしは大変な事をしてしまいました。いくらセックスはしていないと言っても、裸にして身体の隅々どころか中まで見てしまい、体中嘗め回して何度となく達する時の顔を見てしまいました。それにオシッコをする姿まで。どのような理由があっても、私がご主人なら耐えられない。きっと許す事が出来ずに、離婚まで考えてしまうと思います。こんな事をしてしまって、このまま知らぬ顔をするのは男として自分を許せません。悪い事をしたら謝る。どのような償いでも要求通りに受け入れる。それが間違いを犯してしまった私の責任です」
「お願いします。主人には・・・・・」
〔由美子は旦那に知られるのが余程嫌なのだろう。知られれば離婚されるかも知れないと言われれば当然だ。私も言う積りなどない。折角ここまで来た関係が壊れるような事はしない。これで由美子には弱味が出来た。弱味を握られた人間は、もう強く出る事は出来ないだろう〕
「酔っていたと言っても、由美子さんはこのような事になってしまって、ご主人に黙っていられるのですか?私には出来ません」
「主人には知られたくない。お願いですから、そのような事はやめて下さい」
「そうですか・・・・・・。由美子さんがそこまで言うなら・・・・。でも私の男としての責任が・・・・・。分かりました。では、こうしましょう。由美子さんを娘の様に思っていると言いましたが、酒を飲んだらつい死んだ家内を思い出してしまって、寂しくてこの様な事をしてしまいました。この旅行の間だけは家内の代わりになって頂けませんか?そう納得出来れば、昨夜からの行為も自分に言い訳が立ちます。由美子さんは他所の奥さんでも無く、娘でも無く、旅行中は家内だと思い込む事が出来れば自分に言い訳が出来ます。そうでなければ罪悪感で潰れてしまいそうです」
優しく言っていても、明らかにこれは脅しなのですが、ご主人に知られる事だけは避けたい由美子さんは、この脅しに屈してしまいました。

  1. 2014/06/13(金) 01:27:46|
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隣の芝生 第23回

由美子さんはご主人に知られたくない一心で、旅行中は片山の奥さんでいるという事とは、どのような事なのか深く考えもせずに同意してしまいましたが、すぐにその意味を思い知らされます。
「では早速、一緒に朝風呂に入りましょう。」
「えっ、一緒に・・・・・・」
「何を驚いているのです?夫婦なら普通にしている事ですよ」
先に入っているように言われた由美子さんは、しっかりとバスタオルを巻いて入っていると、片山は自慢するかのように隠しもせずに、大きな物をブラブラさせながら入って来ました。
並んで入っていると、狭い湯船では肌と肌が密着してしまいます。
「由美子さん、夫婦の証にキスをしてくれますか?」
昨夜も散々迫られたのですが、いくら感じていても本能的にそれだけは避けていました。
ご主人を裏切るという意味もあったのでしょうが、それよりも親ほど歳の離れた男の唇に嫌悪感を持っていたのです。
「・・・・・・出来ません」
「そうですか。やはり夫婦だと思う事は無理なようですね」
そう言って片山が立ち上がると、ご主人に打ち明けられると思った由美子さんは、慌てて手を掴みました。
「キスします。頬で良いですか?」
「付き合い始めたばかりの恋人同士では無いのですよ。夫婦なのだから当然唇です」
由美子さんはギュッと目を閉じて、そっと唇に触れたのですが、片山に抱き締められて唇を押し付けられ、舌の侵入まで許してしまいます。
由美子さんは、口の中を這いずり回る老人の舌に吐き気さえ覚えたのですが、逃れられないように片手で強く腰を抱かれ、もう一方の手で後頭部を押さえられていては、どうする事も出来ないで身悶えていました。
「さあ、今度は私の身体を洗って下さい」
洗い場に背を向けて据わった片山を見て、背中を流すだけだと思って洗い始めたのですが、当然それだけでは済みません。
片山は立ち上がるとお尻も洗わせ、それが終ると今度は前を向いて座りました。
「今度は前もお願いします」
首筋から胸へと洗って行ったのですが、そこから下は洗えないどころか見る事も出来ずに、顔を背けて足に移っていきました。
「あとはオチンチンと玉だけですね。ここはタオルでゴシゴシ洗われては痛いので、手でお願いします」
「出来ません」
「家内はいつも洗ってくれましたが、ご主人のを洗ってあげた事は無いのですか?」
「無いです。主人の事は言わないでー」
「ごめんなさい、そうでした。今は私の家内でした。それなら早くお願いします」
由美子さんは手にボディーソープを取って泡立てると、顔を背けたままそっと握りました。
「もう終わりですか?ここは念入りに洗って下さい。私がもう良いと言うまでは止めてはいけません」
〔やはり勃起はしないが、全身の血液が一点に集中したようで気持ち良い。硬くならなくても快感はある。目の前のポッチャリとした唇に包まれれば、更に快感は増すだろう。しかし朝食の時間も迫ってきたので、今夜の楽しみに残す事にした。薬を飲んでも駄目だったが、このような事を続けていれば、もしかしたらと思った。〕
妻も同じような事をさせられたかも知れないと思いながらも、由美子さんの顔と身体を思い出してしまい、さも自分が洗われているかのような感覚に陥り、右手の動きは早くなって行きました。
  1. 2014/06/13(金) 01:28:30|
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隣の芝生 第24回

この日は由美子さんと、直接野菜を買っている農家を2軒訪問したのですが、その事が目的ではなかった片山は野菜作りを見学するどころか、少し話をしただけですぐに切り上げ、途中で昼食をとると旅館に戻ってしまいました。
「汗になってしまいましたから、露天風呂にでも入りましょうか」
「野菜作りの見学は?」
「今日はあの2軒への顔合わせだけで終わりにしましょう。顔を覚えてもらうというのも大事な事です。」
由美子さんは、成り行きでこうなってしまったと思っていたのですが、この時ここに来た片山の目的をはっきりと知り、騙された自分の愚かさを後悔するのですが時既に遅く、ご主人に知られたく無いという感情の方が勝ってしまうのです。
また朝のように洗う事を強要され、それが終ると今度はもっと恥ずかしい行為を迫られました。
「朝は時間が無くて、私だけ洗ってもらって悪かったです。今度は由美子さんを、私が洗ってあげましょう」
「いいえ、結構です。社長が出てから自分で洗いますから」
「社長はやめて下さい。今は夫婦なのですよ。今はご主人も洗ってもらった事の無いオチンチンまで洗ってもらった、あなたの夫なのですよ」
由美子さんには、ご主人には言えない秘密がどんどん増えていってしまいます。
「さあ、バスタオルを取ってそこに座って下さい」
片山は最初からタオルは使わずにボディーソープを手で泡立てて、洗うというよりも愛撫でもしているかのような指の動きで、時間を掛けて洗って行きます。
「背中は終りました。前を向いて下さい」
「いいえ・・・背中だけで・・・・」
片山は由美子さんの背中に身体を密着させると、両手を前に回して首筋から順に洗い出し、豊満な乳房は揉み解すかのような動きで洗ってから腹部に達したのですが、また乳房に戻ると時折乳首を摘むなどして、いつまでもそこから離れません。
「ウッ・・もう・そこは結構です・・から・・・・・」
「そうですか。では、お尻を洗いますから立ってください」
「いいえ、もう・・・・・」
「何度も言いますが、今は夫婦ですよ。私は夫ですよ。由美子さんの中まで見た、オシッコをするところまで見た、オチンチンまで洗わせた夫ですよ。由美子さんがその気になってくれなければ、私まで罪悪感からご主人に謝りたくなってしまいます」
仕方なく立ち上がると片山の手はお尻を厭らしく動き回り、由美子さんはその間しっかりとお尻を閉じて耐えていたのですが、泡だっている手は難なく割れ目に滑り込んでしまいました。
「あっ、そこは・・・・」
「ここはウンチの出る所ですから、よく洗っておかなければなりません」
〔由美子は指が滑り込まないように肛門に力を入れ、お尻で私の手を挟んできた。しかし、しばらく擦り続けていると徐々に力は弱まり、石鹸で滑り易くなっている指はするりと第一関節まで入ってしまった〕
「イヤ!」
乳房と肛門への愛撫で、由美子さんが感じ始めている事を気付いていた片山は、この事で逃げられるよりは一気に感じさせてしまおうと、指を抜いてそのまま前に滑らせて行きました。
「昨夜から今朝まで、厭らしいお汁で散々汚した所ですから、ここも念入りに洗っておきましょう」
もはや由美子さんに逆らう力は無く、ただお尻をくねらせる事しか出来ませんでした。
由美子さんは立っているのが辛くなり、その場に座り込んでしまいましたが、片山の指から逃げる事は出来ません。
次第に自分が誰に何をされているのかさえ忘れてしまい、頂上に向かって駆け上がろうとした時、片山は意地悪にも指を離してしまいました。
「アーン」
「どうしました?もう綺麗になりましたよ」
今度は並んでではなく、片山に後ろから抱かれるような形で湯船に浸かると、お湯の中では片手で乳房を揉まれ、下に回したもう一方の手でクリトリスを擦られていたのですが、頭では拒否していても、あと一歩のところで放っておかれた身体は逆らう事が出来ませんでした。
「ウ・ウ・ウッ・・ウ・ウ」
「気持ち良いのでしょ?声を出しても良いのですよ。夫婦なのですから恥ずかしい事などありません。ほら、声を出してごらんなさい。もっと気持ち良くなりますから」
耳元でそう言われると、堰を切ったように喘ぎ声を上げていきました。
「アッ・アッ・アッ・アッ」
「ほら、もっと大きな声を出して良いのですよ」
「アッ・アッ・アー・アー・アー・アー」
大きな声を出せば出すほど自分の声で、更に興奮は高まって行ってしまいます。
「ほら、もっと、もっと大きな声を出しなさい」
「アー・アー・アー・イヤー・もう・もう・イヤー・イヤー」
「もうイキたいのですか?良いですよ。夫婦なのですから、恥ずかしがる事はありません。思い切りイッてごらんなさい。今度は止めずに、イク時はもっと激しく擦ってあげますから、大きな声で『イク』と言って教えて下さい」
「イヤー・もう・もう・イク・イク・イク・イク~・イキます~・イク~~」
その時私も、床に白い物を飛び散らせていました。
  1. 2014/06/13(金) 01:29:18|
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