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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

贖罪 第7回

【#07 決意】
 正月のテレビがつまらないのは毎年のことだが、その日ばかりは、番組の内容のなさ、タレントたちの馬鹿騒ぎぶりがありがたかった。
 私はリビングのソファにだらしなく身を沈め、ブラウン管をただ眺めていた。目まぐるしく落ち着きのないショット、正月ムードを演出するための極彩色のセットが私の注意を促し、ネガティブなものになりがちな思考の邪魔をしてくれていた。
 今夜は遅くなる、とFは言ったが、何時頃になるんだろうか。現在、午後九時三十分。Fに伴われて妻が出ていってすでに十二時間近く経つ。妻がどんな目にあっているのかがわからないだけに、焦燥感が募る。
 F以外の男に組み敷かれているのは確かだが、十二時間は長すぎる。五時間におよぶFの性的な玩弄に陥落した妻だったが、夫以外の男との性交に対するハードルをすでに越えてしまった今、初対面の男に体を開くことへの抵抗は、そう強くはないだろう。
(なんちゅうこと考えてるんや!)
 妻を庇護し、妻が味わう苦痛を和らげるために存在していると自負していた私は、胸に忍び込んできた邪悪な思いに愕然とした。
 Fの口ぶりでは、妻が相手をさせられるのは、社会的地位の高い人物ばかりだそうだ。そんな紳士たちが、一介の主婦をカネで買ったりするだろうか。素性の知れないFのようなやつから女を買うような危険を冒すだろうか。
 そんな楽観的な発想は、湧いてくるそばから、もう一人の私に却下された。
 社会的地位の高い人物が紳士とは限らない。Fの素性は確かで、それなりのステイタスを持っているのかもしれない。
 長年、広告代理店の営業マンをしていれば、財界、学会、医師会、そしてマスコミ業界の噂話が当然耳に入ってくる。私自身、いろんな業界のトップたちの接待に同席してきたが、清廉な人物もいればゲス野郎もいた。特に、社会的な地位があるだけにゲス野郎は始末に負えなかった。
 そんなやつらに、今、妻が組み敷かれているのではないかと思うだけで、屈辱感で胸が押し潰されそうになる。
 玄関のチャイムが鳴った。
 午後十時。夜更けという時間ではない。バラエティショーの効果音かとテレビに注意を向けたとき、再びチャイムが鳴った。うちだ!
 あわてて玄関に向かい、ドアを開けた。
 妻が立っていた。
 朝、出ていったままの姿だった。異なるのは手にペーパーバッグを提げていることだけだ。
「……おかえり」私は自然な笑みをつくろうとしたがうまくいかなかった。
「………」妻の唇がこまかく震え、私を見上げる眼から涙があふれた。「ごめんね、お正月なのに……ひとりにしちゃって」
 そのとき、妻がまったく化粧をしていないことに気づいた。そういえば、家を出るとき手ぶらだった。メイクを直そうにも化粧品はなかったのだ。
 リビングに入っても、妻はコートを脱ごうとはしなかった。
「寒いんか? 今、ヒーターの温度上げたるから」
 ファンヒーターに歩み寄ろうとする私を制して、妻はコートのベルトに手をかけた。うなだれたままでボタンをはずし、前を開く。
 セーター・ドレスはなかった。ブラジャーもない。ショーツもストッキングも着けていなかった。
 場違いな全裸に私は言葉を失い、ただ凝視するほかなかった。
 寒さのためか性交の余韻か、乳首は固くしこっていた。柔らかく繁っているはずの陰毛はヘアジェルを塗りたくられたように恥丘に張り付いている。私は、他にも異変はないかと妻の白い肌に視線を這わせた。
 乳房と脇腹に赤紫の痣が散っている。キスマークだ。
 妻は私の眼の動きを読み、コートを足下に落として回れ右した。
 肩、腰のくびれ、臀部、ふくらはぎにもキスマークがつけられていた。
 今夜のことを妻に決して問い質すまい、と私は決意していた。性交のあからさまな痕跡を目にした今となっても、私の心は変わらなかった。
「くやしい……」床に広がったコートに膝をつき、妻が泣きじゃくった。「この体が、憎い。この体が……」
 私は寝室から妻のパジャマを取ってきた。上着を羽織らせ、ソファに座らせると肩を抱いてやった。
 妻が落ち着きを取り戻したのは、小一時間ほど経ってからだった。
「風呂に入ってさっぱりしてきたらどうや」
「何があったか訊かへんの?」
「いやなことを思い出させとうないし、もう済んだことやんか」
「済んでへんよ」妻は両手で乳房を持ち上げ、キスマークを私に見せつけた。「ずっと、こんなもんがつくのよ、私の体に。消える前に新しいのをつけられ、それが消える前にまた新しいのをつけられ……。きっと、こんな私がいやになると思う。別れるんなら、早いうちがええやない。そやから、聞いてもらいたいの、あれから何があったか」
 妻の眼には真摯な光が宿っていた。私は深くうなずき、すべてを聞く心構えができたことを伝えた。

 あれから、妻はFのクルマで大阪に連れていかれたという。
 駅前にある外資系のホテルで早めの昼食をとり、ふたたびクルマに乗せられて、中央区にある寺の駐車場に入った。
 場慣れしている様子のFは、鉄筋コンクリート建ての庫裡に妻を案内した。迷路のような廊下の先にあったのは茶室だった。Fの後からにじり口をくぐると、そこにはテレビでときどき見かける僧侶が作務衣姿で座っていた。
 僧侶とFは神妙に年賀の挨拶を交わした。
「管長、初詣などでお忙しいんじゃないんですか」
「かまわん、かまわん。そういうことは、下っ端の坊主にまかせておけばよろしい」
 七十年輩にしては張りのある声だったそうだ。勤行で鍛えているせいかもしれない。
「お約束のご婦人をお連れしました。なにぶん初めてですので、お手柔らかに」
「初めて? まさか、生娘というわけではあるまい」
 ご冗談を、と追従笑いをしながら、Fは妻のバックグラウンドを語って聞かせた。
「なるほど。それは責任重大。私のやり方しだいで、あとの者が極楽を見るか地獄を見るか、というわけだね」
「地獄やなんて、正月早々、縁起でもない。お気が済みましたら、ご連絡ください。すぐに引き取りに伺いますので」
 Fはそう言うと、茶室を出ていった。
 妻と二人きりになると、僧侶の態度ががらりと変わった。僧職にある人物ならよもや、という一縷の希望を、妻は絶たれた。
「正月というのに、亭主に留守居をさせて男を漁りにきたか。いい度胸だ。まずは身体検査だ。さっさと裸になれ。ぐずぐずしてると火箸でお仕置きだぞ」
 全裸になった妻はさまざまな姿態をとらさせられたあと、犯された。
 僧侶の陰茎はどす黒く、傘の部分が異常に張り出していた。それは、長年にわたる女遍歴を如実に物語っていた。
 その醜悪な男根に嫌悪感を抱きつつも、羞恥心を刺激され湿り気を帯びはじめていた妻は、腰を沈めずにはおれなかったという。
 仰向けになって妻を乗せた僧侶は余裕と自信にあふれていた。
 乳房を揉みしだいたり、結合部に手を伸ばして肉の突起を嬲られたりされ、妻は完全に性感の虜となってしまった。
 老人斑の浮いた太腿や尻が、妻の白い尻と重なり合うさまは、本来は不自然で醜いものであるはずだ。だが、その光景を思い浮かべた私は、強い刺激を受けていることに気づいた。
 僧侶はなかなかいかなかった。幾度も達し、自分の腹の上に身を投げ出した妻との結合を解き、全身に舌を這わせはじめたという。
 数センチずつというのろさで妻の肌を味わい、首筋から爪先まで時間をかけて舐め下ろすと、次はうつぶせにして同じことを繰り返した。その間、気の向くまま肌を激しく吸い、征服の印をつけていったというわけだ。
 それは、私へのあてつけだったのだろう。自分の女房の不始末にすら気づかず、ついには他人に汚されなくてはならない間抜けぶりを嘲笑っているのだ。
 舌の愛撫だけで、妻はさらに数え切れないほどのエクスタシーを迎えた。そのときには理性などなく、一匹の牝として、男根の挿入を涙ながらに乞うたという。
 僧侶は床の間に置いていた数珠を引き寄せると、妻の尻を掲げさせた。
「魔羅が欲しいか、女?」
「お願いします。く……ください」
「ちょっと締まりがゆるいな。それではわしを満足させることはできん」
「精一杯、締めますから。お願いです。じらさないで……」
「締まるようにしてやろう。管長様じきじきの情けだぞ。ありがたく頂戴しろよ。返事は?」
「ありがとうございます。お情けをくださいませ」
「よく言った。尻の穴の力を抜け」
 言うと同時に、僧侶は数珠を丸めて妻のぬかるみにまぶした。Fとの情交には淫具を使うことが常だったが、数珠の感触はシリコンや樹脂とは異なった感触だったそうだ。
 妻は腰をグラインドさせて、あてがわれた異物をくわえ込もうとしたが、すぐに数珠の感触は消えた。異物感はアヌスに移動したのだ。わずかに残っていた羞恥心によって妻は片手を後ろに回した。だが、すぐにその手も邪慳に払われてしまった。
「もう一度、そんなことをしてみろ。Fに叩き返す。おまえを使わんように、全員に回状を出す。借金は一文も返せんようになる。それでもいいのか」
「申し訳ありませんでした。私が心得違いをしておりました」
「うん、それでいい。反省の証に、自分で数珠を入れてみろ」
 僧侶は妻の手に数珠を握らせた。
 妻は自らの愛液にまみれた数珠を一粒ずつ、臀部のすぼまりに押し込んでいった。
 数珠のほとんどが直腸に消えると、僧侶は肛門から顔を覗かせた数珠の端を手に取り、後背位で妻を貫いた。
 そして、数珠をゆっくりと引き、食い締めようとする括約筋の抵抗を愉しむかのように数珠を引き出した。
 妻は、かつてない鋭い快感を味わった。数珠の一粒を括約筋が解放するたびに、陰茎が打ち込まれた肉洞全体に波が走る。内部の襞が肉棒に密着したところで勃起の抽挿が行われる。
 四粒目が引き出されたとき、妻は完全な牝になった。ひどく盛りのついた牝に。

「いやらしいことをいっぱい言わされたけど、よく覚えていない」
 語り終えると、妻は薄く自嘲の笑みを浮かべた。
「どお? こんな女なんか嫌いになったでしょ」
 私は下半身のこわばりを妻にさとられないように脚を組んだ。妻の体に刻まれたキスマークが、生々しさを増していた。
 私の沈黙を逡巡と受け取ったのか、妻は決定打のつもりで両脚を開いた。
「見える? お坊さんの精液。たった一度だけ、最後に私の中でいったの」
 透明になりつつある白濁液が、充血した肉裂の合わせ目から滴り、妻の会陰部から肛門まで濡らしていた。
「ほんまはもっと溢れてたけど、旦那に見てもらえって、下の毛になすりつけられたのよ」
 陰毛のこわばりは、そのせいだったのか。私は、生き物のように息づいては粘液を吐き出す女陰を、ただ眺めていただけだった。
 もちろん、妻と離婚する気はまったくなかった。新婚夫婦であったなら、感情が先走って事態をさらに悪化させたかもしれない。だが、当時、私たちの結婚は十一年目に入っていた。妻は私の一部であり、人生のパートナーであると信じていた。
 妻の体を男の肉体がよぎるたびに感じる烈しい刺激の正体を確かめたいというのが、私の本心だった。私に対する妻の愛情に変わりがないかぎり、最後まで付き合ってやろうと、心に決めていた。

 何かの本で、「男は三十歳で人生の大きな転機を迎える」というような一文を読んだ記憶がありますが、そんなことはない、というのが私の正直な気持です。男は、いや、夫婦はいくつになろうとも人生の転機を迎えることができると思います。現に、私たちがそうでしたから。おっと、柄にもなく説教じみたことを書いてしまいました。申し訳ありません。では、また後日。
  1. 2014/07/30(水) 06:13:54|
  2. 贖罪・逆瀬川健一
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贖罪 第6回

【#06 接触】
 例の一件以来、妻と私との関係は良好だった。特に、性的な面での充実感は結婚して初めて感じるものだった。新婚時代にもこのような満足感を得たことはない。結婚生活というのは、互いの生活環境の違いからくる違和感をすり合わせる過程にもっとも時間を使うものだ。新鮮な悦びを代償にしながら。
 結婚十一年にして、このような新しい視野が開けるとは思わなかった。Fという男と今でも会っているのは確かだが、純粋に肉体だけの関係だろう。私の心がざわめかなかったといえば嘘になるが、その心の揺れすらをも官能の加速剤にできるほど、当時の私には余裕のようなものがあった。さらに、マネージャーに昇格したからといって、妻の収入が飛躍的に上がることがなかったことにも安堵していた。妻自身がディーラー勧誘を行っているのではないことを、収入の横這い状態が意味していたからだ。
 妻がTと知り合ってからすでに半年。もうすぐ事業熱も冷めるだろうと、たかをくくったまま、新年を迎えた。
 私の実家と妻の実家に年賀の電話を入れ、屠蘇代わりのビールを冷蔵庫から取り出したとき、玄関のチャイムが鳴った。
 おれが出るよ、と言って玄関に向かった。オートロック解除を求めずにいきなりチャイムを鳴らせるのはご近所の者か、極々親しい友人だけだ。
 相手の確認もせずにドアを開けた私の前に立っていたのは、Fだった。
 タートルネックのセーターに目の粗いウールのジャケット、厚手のチノパンツという出で立ちだ。満面に人なつこそうな笑みをたたえているが、薄い色のついたサングラスの向こうの眼は笑ってはいない。
「明けまして、おめでとうございます」
 名乗りもせずにFが言った。私はつられて同じ言葉を返した。
「すでにご案内いただいているかと思いますが、私はFと申します。昨年の夏から奥さんにはいろいろお世話になりまして」
「いえ、こちらこそ、……どうも」
 迂闊だった。妻のビジネスと自分はいっさい関係がないというスタンスで接するべきだった。
「あら、Fさん!」
 妻が廊下に姿を現した。Fと新年の挨拶を交わすと、私に向かって言った。
「せっかく来られたんだから、あがってもらいましょうよ」
「よろしいんですか?」Fは私を見た。「大手広告代理店の管理職をなさってるんでしょ。部下の方が新年のご挨拶に見えるんやないんですか」
「もう五年も前から、そんな虚礼は廃止になったんです」すかさず妻が答えた。「さ、遠慮なさらず、どうぞ、お上がりください」
 リビングのソファにどっかと腰を据えたFは、遊び人風の格好からは想像できないほど、よく気のつく男だった。妻の料理をほめ、私の仕事をねぎらい、次から次へと話題を繰り出した。
 だが、相槌を打ちながらも、私は上の空だった。
 今、Fが座っているソファで、妻に口腔奉仕をさせていた光景が脳裏から離れない。出張期間が延びたと偽ってマンションにとって返した私が見た、あの夏の宵の光景が……。
 Fの話題が一段落つくと、妻が腰を上げた。「あ、そうそう。Tさんに年始の電話をしておかなきゃ」
「そらええこっちゃ」Fが大きくうなずいた。「このビジネス、基本は人間関係やからね。節目節目のコミュニケーションは大切や」
「ほな、話が長くなるかもしれへんから、あっちの電話使うね」
 寝室へ消える妻を見送り、Fが目尻を下げた。「ほんまにええ奥さんやねえ。ご主人、幸せ者でっせ。あんな嫁はんを毎晩、抱けるっちゅうのは」
 露骨な言葉に唖然となっている私にかまわず、Fは続けた。
「ご存じやと思いますが、ご主人のお留守にときどきお邪魔してるんですわ。そのたびに奥さんを抱かしてもろてますが、いやあ、最高やね。天国に昇る心地とはあのこっちゃね」
(挑発してるんか?)
 私は決して血の気の多いほうではないが、このときばかりは獰猛な怒りが膨れあがるのを感じた。次の言葉を待って、殴るなり、マンションから叩き出すなりの行動を起こすつもりだった。
「悪いとは思たけど、ご主人のパソコン、見せてもらいましたで」
 頭にのぼった血が一気に下がった。まさか……?
「ぎょうさんコピーしたファイルが残ってましたな。いくら夫婦いうたかて、奥さん宛のメールを勝手に覗くのは、ええ趣味とちゃいますな」
「そ、それは夫婦の問題やろ。あんたに指図される筋合いは――」
「奥さん宛のメールには、私らの商売のノウハウが詰まってるんです。夫とはいえ、部外者に洩れたら困るノウハウがね」
「ぼくは誰にも――」
「それに」Fは私をさえぎって声を低めた。「ただでさえ、大損しそうやいうのに」
「……大損?」
「元旦からこういうことは言いたくはないんやけど、奥さんの成績がいまいちでねえ。Tさんや私が保証人になって、どうにかマネージャーの地位をキープさせてやってるんですわ。どういうことがわかりますやろ?」
 私は首を振った。Fは溜息をついてから、経緯を語った。
 マネージャー以上のレベルにある者は毎月のノルマを果たさねばならないという。商品の売上か、ディーラーの勧誘かどちらかのノルマを。だが妻は、マネージャー昇格以来、ノルマを果たしていないのだそうだ。マネージャーに固執するあまり、妻は商品を自分で買い取って見かけ上のノルマをどうにか維持してきたという。
「奥さんの負債、知ってはります?」
 Fはますます声をひそめた。
「元金だけで三百万いってまっせ。私もTさんも、もう保証人としては限界や」
「私に払え、とおっしゃるんですか」
 元金だけで三百万円。利息を合わせればどれくらいになっているのだろう。
「まさか。名義は奥さんですから、ご主人には関係のない話や。いちおう、情報としてお耳に入れておこう思たんですわ」
 しかし、と反論しようとした私を、Fは押しとどめた。
「奥さんは、自力で返済する言うてます。あんたにできることは、おとなしく見守ってやることだけや。奥さんが家を空けたりしても、騒がんこと。できますやろ、それくらい。私と奥さんとの関係を黙認していたくらいやから」
 私にはぐうの音も出なかった。声を荒げるわけでもなく、ドスを効かせて恫喝するでもなく、Fは事実の積み重ねだけで私を圧倒した。
「そうでもしないとノルマが消化できないんですか」
「いや、そうやない。ここまでくれば、商売で返済することは無理ですわ。レベルアップとかの問題やのうて、返済のみに絞ってもらわんとね」
「とにかく負債の額を確認して、返済できる分は何とかします。あとは、夫婦でパートでも何でもして――」
「無理やと思うけどね。こうしてる間も金利はどんどん膨らんでるんやから。ほんまにトイチいうのは怖いわ」
 トイチ――十日で一割の金利という融資だ。元金が三百万円だとしたら、十日で三十万円の利子がつく。月収十五万という妻の収入では、利子の半分でしかない。利子が元金に繰り入れられ、さらに負債がかさんでゆく無間地獄だ。
「どうすればいいんでしょうか」
「だから、さっきから言うてるやないですか。奥さんの行動にとやかく口出ししないこと。これで丸く収まるんやから楽なもんや」
(主婦売春!)
 ひらめいたのは、その言葉だった。私の表情の変化を、Fは咄嗟に見抜いていた。
「おっと。想像するのは勝手やけど、そんなしょうもないもんちゃいまっせ。人品骨柄卑しからぬ人物と付き合ってもらうだけですわ。まあ、半年もすれば借金はきれいに無くなります。心配せんかてよろしい」
 私はうなだれた。
「まあ、心配するな言うほうが無理やろな」Fは腕組みをして天井をにらんだ。「気になるんやったら、あんたも来たらどうや? そのかわり、単なるオブザーバーに徹してもらいまっせ。約束できるんやったら、できるかぎり便宜を図ったるわ」
 私は激しくうなずいた。妻の帰りを、この部屋で悶々として待つ日々を想像するだけで気が狂いそうだ。妻が誰に、何をされているのかを見るほうがまだましだ。
「そういうことやから」いつの間にか、リビングに入ってきた妻がぽつりと言った。「ごめんね。こんなんなるまで黙ってて。あなたには決して迷惑をかけたくなかったの」
 片腕にコートを掛けた妻はセーター・ドレスを着込み、すでに化粧まで済ませていた。髪はオールバックになでつけられている。
 Fが立ちあがった。「奥さん、ほれぼれするくらいべっぴんやなあ。ほな、行こか」
「どこへ?」私はソファにへたり込んだまま訊いた。
「ご主人。借金返済のためのお仕事や言うたやろ」
「い、一緒に行ってもいいですか」
「あかん。今日は先さんに話を通してへんから。次は連れてったるわ」
 玄関先で妻にコートを着せてやるFは、私よりも夫然としていた。
 妻は振り返ることなく出ていった。
「今夜は遅くなるで」
 Fの最後の言葉が、私の脳裏に突き刺さっていた。

 またまた中途半端なところで終わってしまい、申し訳ありません。次の土日で悪夢の正月を総括した文章をしたためたく思います。どうかよろしくお付き合いくださいませ。では、後日。
  1. 2014/07/30(水) 06:12:36|
  2. 贖罪・逆瀬川健一
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贖罪 第5回

【#05 停滞】
 週末に、また急な出張が入ってしまった。得意先の年末キャンペーン企画の詰めを行わねばならない。担当者が夏の休暇に入るまでに決済事項をクリアするのだ。
 妻が風呂に入っているときを見計らって、すべての預金通帳の残高を確認したが、使い込みや無断の解約などの証拠は見つからなかった。やはり、Tが連帯保証人になったのだろうか。それほど、Tたちの事業は将来性があるのだろうか。
 今となっては、私の手元にあるネタは例のデジタルフォトのみだ。妻からFへのメールがあればまだしも、Fからの一方的なメールだけでは、いくらでも言い逃れができる。デジタルフォトにしても、電子的にコラージュした“悪い冗談”だと言われればそれまでだ。
 妻の不倫を暴く最後の手段は、現場に踏み込むこと。
 だが、それでどうなる。離婚か?
 妻がどうしようもない性悪女ならまだしも、家事はそつなくこなすし、近所づきあいにも如才ない。夫婦仲はいたって円満だし、家を空けることもない。
(あれ……?)
 心の中のバランスシートは、プラス面に傾いている。自分ひとりが熱くなって空回りしているような錯覚にとらわれた。Fが妻の人生に登場したこと以外、これまでと何も変わりはしない。夫婦関係にヒビが入らないかぎり、Fとの浮気は妻のプライベートな出来事、単なる気晴らしだと言えるのかもしれない。
 私は自分が醒めていくのを感じた。この一週間の懊悩はいったい何だったのだろう。自分で掛けた梯子を自分で外してしまった今、着地点が見つかるまで、私は宙ぶらりんのままでいなくてはならない。出張の間中、その思いがエンドレスで私の脳裏を去来した。
 課長、と呼びかけられて、私は我に返った。出張に同行している部下のMだった。出張帰りという安堵感のせいか、表情がゆるんでいる。Mの無防備さにつけこむことに胸の痛みを感じながらも、私は訊かずにはおれなかった。
「M、おまえ確かバツイチやったな。ええ人はもう出来たんか」
「まさか。今でもヨメはん思い出して枕を涙で濡らしてますよ」
「ほんなら、なんで別れたんや」
「アホな亭主に愛想づかしいうとこですわ。ヨメはんが男作って抜き差しならんようになるまで気づかんかったんです」
「修羅場……やったんやろな」
「いや、円満離婚でした。すっかり男に馴染んでしもた言われると、怒る気ものうなってしもて……。今でも、その男といろいろしよるんやろな思うと、もやもやしてきます。男はほんまに損や。いや、ぼくだけかもしれへんけど」
 車内販売のワゴンが車両に入ってきた。私は札入れを取り出した。新幹線は米原を過ぎたあたりだ。ねぎらってやってもいいだろう。「ビール、飲むか」
「ええんですか?」
「どうせ直帰や。ビールくらいかまわんやろ」
 私は、Mの話に着地点を見つけた思いがした。不倫によって妻がどう変化してゆくかを見守るのもいいかもしれない。結婚して十一年間、男といえば私しか知らなかった妻が、どう変貌してゆくかを。
 Mは法的にも物理的にも伴侶と別れなくてはならなかった。だが、精神的には、まだ妻の面影を追い続けている。それに比べて私の恵まれた境遇はどうだ? 夫婦関係の維持と性的好奇心への刺激との両方が満たされようとしているのだ。
(歓迎すべき状況ということかな)
 わだかまりが消えたような気がした。喉を滑り降りるビールの冷たさが、なんとも心地よかった。
 その日を境に、私は二日に一度、妻と交わるようになった。
 義務感ではない。見慣れていたはずの仕種、肢体、声、ちょっとした表情に新鮮な色気を感じ、三十三歳の肉体を貪らずにはおられなくなったのだ。
 ベッドでの妻は、別人と言ってもよいほどの豹変ぶりを見せた。
 これまでおざなりだったフェラチオがねちっこくなった。以前は唇をかぶせて舌を蠢かすだけだったのが、今では一方の手で陰嚢をやわやわと揉み込みながら、もう片方の手で軸をしごき、舌全体で亀頭を圧迫するなど、さまざまな技巧を弄するようになった。とりわけ、私の反応を窺うかのように投げかけてくる視線にとても興奮させられた。
 もちろん、変化はフェラチオだけにとどまらなかった。
 私を最初に受け入れる体位は騎乗位が定番となった。自ら両の乳房を握りしめ指を食い込ませながら、腰をグラインドさせ、スライドさせ、打ち込み、早々にいってしまう。
 だが、それはまだ妻にとっては前戯に等しい。
 結合を解くと、ふたたび私の怒張を咥えて自らの愛液を舐め取り、その口でキスを求めてくる。私の先走りの粘液と妻の愛液が混ざり合った唾液は獣じみた匂いを発し、私の理性は消し飛んだ。
 それまで三十分ほどで終わっていた夫婦の交歓が、最低一時間かかるようになった。週末の夜は二時間たっぷり使って快楽を共有する。それで厭きることはなかった。妻の肉体を貪る私の脳裏には、常にFから妻に送られてきた写真の残像があった。その一ショット、一ショットがフラッシュバックするたびに、男根に力がみなぎった。
 そんな自分は変態ではないか、と自己嫌悪に陥るほど私はうぶではない。妻の密やかなアバンチュールを認めた以上、その見返りを受ける権利がある。どこまで妻が淫らになるか、私をどれだけ愉しませてくれるか……。それは新婚時代以来の性的興奮と言えた。
 秋の気配が漂いはじめたある日。帰宅した私を迎えたのは、ドレスアップした妻と、華やかに飾られたダイニングテーブルだった。特上のにぎり寿司と大吟醸の一升瓶をキャンドルの柔らかい光が彩っていた。
(何の祝いだ? いや、記念日か?)
 とまどう私に、妻が封筒を差し出した。
「マネージャーの認定証なの。誰でもなれるディーラーは、もう卒業。これからは、ディーラーを育てる役割やから大変やわ。もちろん、収入かて増えるから楽しみにしてて」
「まだ二か月も経ってへんやんか。ずいぶん無理したんとちゃうか」
 私は水を向けてみた。
「カネかてちょっとは遣うたんやろ」
「ちょっとだけ、ね。マネージャーになるためには避けて通れん借金やったけど、もう全額返済ずみやから心配せんとって。さあ、いよいよ事業主への第一歩。一緒に祝って」
 私はそそくさとシャワーを浴びると、テーブルに着いた。
 いつになく、妻は饒舌だった。商売のシステムを得意げに説明してくれたが、マルチ商法に関する書籍を読みあさっていた私にとって目新しいものではなかった。
「それで、会社でも興したりするわけ?」
「ううん。まずはTさんのアシスタントをしながらマネージャーの仕事を覚えようと思てる。Fさんいうエリアマネージャーも力を貸してくれるらしいから心強いわ」
(Fってのは、エリアマネージャーだったのか)
 マルチ商法はいずれもそうだが、レベルアップするためには上位レベルの者の推薦が必要だ。マネージャーTの一存では妻をマネージャーに引き上げることはできない。推薦の代償として、妻の肉体を要求したのだろう。このようなことは日常茶飯事なのだろうか。
 問題は、いつ妻にストップをかけるかだ。幸い、妻は被害者にはならなかったが、加害者になりうる可能性は十分ある。
 だが、妻に言い出すタイミングが掴めない。それを考えると、うまいはずの寿司が急に味気ないものになった。
 停滞の始まりだった。

 今回は、あまり変化のない話で申し訳ありませんでした。このときに手を打っておかなかったことが、非常に悔やまれてなりません。停滞だとばかり思っていたこの時期に、妻と私が絡め取られることになる罠の布石が次々と打たれていたことは想像の埒外でした。
 では、また後日。
  1. 2014/07/30(水) 06:11:13|
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贖罪 第4回

【#04 馴致】
 朝の青白い光が差し込む書斎に、マウスの乾いた音が響いた。
〈五点目〉ベッドの上の妻は全裸に剥かれ、仰向けにされていた。両手を頭上に引き上げられ、二の腕はロープで固定されている。手首をまとめたロープはヘッドボードの上部の壁のブラケットの支柱に留められていた。両脚は、四点目の写真と同じようにロープの張力で強引に割り広げられていた。妻の顔は屈辱感に歪み、頬は膨らんでいる。よく見ると、口の端からグレーの布きれがはみ出していた。ショーツだ。今まで履いていた下着を猿轡代わりに頬張らされているのだ。涙でアイラインが流れ、妻の目尻に黒い筋を描いていた。極度の緊張のために、両の乳首が完全に尖っていた。
(強姦……なのか?)
 私は、食い入るように画面を見つめた。SMという特殊な趣味を持つ人々がいることは知っていたが、その実際に関する知識はまるでなかった。だから、どこまでがプレイかどうかは判然としない。妻の表情はプレイを盛り上げる演技なのかもしれない。
〈六点目〉泣き濡れた妻の顔のアップ。眉間に皺を寄せ、頬に押しつけられた男根から逃れようとしている。軸の部分の直径が五センチを超える勃起に添えられた男の指には、太い指輪が光っていた。左の手首にはロレックス。
〈七点目〉妻の局部。肉芽に卵型の性具が当てられている。その下には、四枚の花弁を割って男根状の黒い淫具が半ばまで挿入されていた。花弁は膨らみきってほころび、透明な蜜と白い粘液にまみれている。
〈八点目〉男性器と女性器の結合ショット。肉の隘路を自らの容積と固さで押し広げ、勃起の根本まで打ち込まれている。激しい抽挿のせいで花蜜が泡立ち、クリームを塗りつけたような惨状を呈している。
〈九点目〉Fの男根のクローズアップ。亀頭のてかり、軸を這う血管、雁首のくびれに溜まる白い花蜜を質感たっぷりに捉えている。眺めているだけで、生臭ささが匂ってきそうだ。戦果をレンズに向かって披露するFの得意げな表情が浮かぶ。
〈十点目〉妻の顔。もう泣いてはいない。屈辱感に貌を歪ませてもいない。焦点の合わぬ眼をレンズに向けている。すっきりと伸びた鼻筋から片頬にかけて、白濁した粘液がこびりついている。口紅が半ばほど落ちてしまった唇にあてがった男根が、残液を吐き出していた。
 無惨な光景だったが、やはり、これはプレイなのだ。ついさっきまで泣いていた妻が、これほどまで陶然とした表情を浮かべるものだろうか。下半身を強ばらせながらも、私の心は重いもので満たされていた。
 溜息をつこうとしたそのとき、写真に写り込んだサイドテーブルの時計に気がついた。ピンぼけだが、長針と短針の角度はわかる。
 二点目から確認をしていった。時計が写っているものは四点あった。
 三点目――三時。
 四点目――三時十分。
 五点目――三時三十分。
 十点目――八時二十分。
(冗談やろ! 五時間やで)
 私は呆気にとられ、もう一度、確認した。妻が全裸にされてから約五時間。淫具で責められはじめたのは、その直後か……?
 五時間にわたって性感を刺激し続けられたら、始まりは強姦であっても、最終的には快楽の高みに押し上げられるのではないだろうか。
 固く閉じられた女陰の合わせ目を熱い唾液で溶かされ、機械の淫らな振動で肉芽を揺すぶられるうちに、体は心を裏切りはじめる。そこに張形を押し込まれてはひとたまりもないだろう。乳首への刺激と相まって、下半身の疼きは急速に高まってゆく。すでに花蜜はおびただしい分泌量となり会陰からアヌスまでぬめ光らせているにちがいない。機械の無機質な振動とシリコンの質感に、やがて妻は物足りなくなる。その瞬間を狙って口元に男根があてがわれる。本物の快楽を与えてくれる肉棒。オーガズムへのパスポート。妻の理性ははじけ飛び、重たげに揺れる男根に自ら唇を近づけてゆく。Fに命じられるままに性器の俗称を口走り、腰をせり上げて挿入を請う。
 あり得るだろう。一種の性的拷問に妻は屈したのかもしれない。
 私は三枚目のフロッピーディスクを挿入した。

*****************************
もう、私無しではいられないのがよくわかったでしょう? F
*****************************

 相変わらず素っ気ない文面だ。日付は昨日の午後六時。私が帰宅する五時間ほど前に送信されたものだ。それが削除済みアイテムにあるということが、妻が頻繁にメールチェックを行っていることを示している。
 このメールには、画像ファイルが六点、添付されていた。
 妻とFの初めての交わりを記録した映像ほどのインパクトはなかった。俗に“ハメ撮り”というやつだ。しかし、醜い交合が行われてる場を確認したとき、私は激しい脱力感とやりきれなさに見舞われた。それは、今、妻が穏やかな寝息を立てている寝室だったのだ。
 見慣れた家具、インテリア、そして寝具……。私と妻が入ることだけが許される空間に、かつてFの体臭や声が満ちたのだ。写真の一枚に写り込んだ掛け時計は六時すぎを示している。カーテンを開けっ放しにした窓から風景が見える。影の向きから、それが朝であることがわかった。ちょうど二十四時間前だ。
 私の留守をいいことに、Fは一泊したのだ。
 ――もう、私無しではいられないのがよくわかったでしょう?
 Fの自信たっぷりのメッセージが、真実味を帯びて私の胸に突き刺さった。
 妻は、マネージャー昇格という餌に釣られ、Fの男根と性技の罠にかかってしまったのか。
 私は、妻との交わりの回数をもっと増やすべきだったと悔やんだ。性的な欲求不満を、新事業でまぎらわせようとしたのかもしれない。もし、そうであったなら、原因は私にあることになる。夫婦のトラブルは、妻か夫かどちらか片方が引き起こしたものにせよ、その責任は双方で負わねばならないのだ。
 Fに飼い慣らされつつある妻が不憫でならなかった。同時に、妻の性感がどのように開発されてゆくのかということに一抹の興味があったことは確かだ。
 フロッピーディスクの中身をハードディスクに移し替えて作業を終了した。
 窓を開けると蝉の声が飛び込んできた。
 私に睡魔が訪れる気配はなかった。

  本日は公休日のため、文章書きに専念することができました。当時の状況を冷静に思い出しながら文章にしてゆくうちに、いろいろなことが見えてきました。愚かなほどの楽観主義。妻の性感がどう変わるかなどと考える無責任さ。自己嫌悪に陥りそうになります。
 泣き言はここまで。続きは、また後日。よい週末をお過ごしください。
  1. 2014/07/30(水) 06:10:08|
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贖罪 第3回

【#03 発見】
 どんな顔をして妻に接すればよいのだろう。いつもの笑みを浮かべて「ただいま」と言えるだろうか。最寄り駅から自宅へ続くだらだら坂を上る私の足は重かった。
 昨夜はクルマの中でまどろんだ。仕事中に身が入るわけはない。外せないアポイントメントをどうにかこなしたものの、脳裏に浮かんでは消える妻の裸体に思考能力を奪われていた。
 八十二センチのバストはやや手に余り、すくい上げるように持ち上げると量感を増して柔らかさと重みを掌に伝えてくる。Fは、その双乳をどのように揉みしだいたのだろうか。節くれだった十本の指を食い込ませ、淡い褐色の乳首をこね回したのか。くそっ! フラッシュバックのように、リアルな映像が現れる。清潔感のある相貌からは想像できない濃い陰毛を、Fの赤黒いナメクジのような舌がかき分ける。やがて密やかな突起を探り当て、つついたり舐め上げたりしながら、肉襞のほころびを促すのだろう。その間も、Fのどす黒い男根は妻の口に収まり、巨大なアメリカンチェリーを思わせるその先端は軟口蓋で暴れまくっているのだ、今、この時間にも……。ふざけやがって! 果てのない妄想を、私は力を振り絞って頭から追い出したのだった。
 マンションのエントランスに入った。エレベーターのボタンを押したが、三階からなかなか降りてこない。
(三階建てのくせにエレベーターなんかつけんなよ!)
 何に対しても当たらずにはいられない精神状態に気づき、私は激しく首を振り、両頬を掌で叩いて気合いを入れた。営業モードに入ればいいのだ。いつものテンションを保て。感情を完全に殺し、相手の心の動きを読んで場をもたせろ。取引とか金銭の授受とかがないだけ、仕事よりも楽だろうが。
 その作戦は成功した。私はいつもの夫を演じきった。週明けの会議に資料作りだと偽って妻を先に休ませ、スコッチのボトルとグラスを携えて書斎にこもった。ベッドにもぐりこむには、もう少しアルコールの助けが必要だった。
 シーツは洗濯してあるだろうし、マットレスも干してあるだろう。例えそうであろうとも、見知らぬ男と妻が汚した寝室はすでに夫婦の聖域ではない。そんなところですんなり眠れるわけなどありはしない。
 グラスを空にするほどに、私の思考は冴え渡った。これからのことを考えなくてはならなかった。いつまでも営業モードを続けるわけにもいかない。妻の本音を糾すとともに、状況を把握しなければならない。
 妻と私は、一緒に映画や芝居を観て感想を話し合い、自分が気づかなかったことを互いに発見するのが楽しみだった。いわば人生のパートナーだ。食わせてやってるという気持を私は持ったことはない。肉体的なコミュニケーションよりも精神的なつながりを尊重していた。
 それが大きな間違いだったのだろうか。月に二、三度の肉体の交歓では、妻の渇きは収まらなかったのだろうか。もし、それが原因なら、私はいくらでも反省し、改めよう。だが、だからといって男を自宅に引き込んでいいという理由にはならない。
 夜が白み、スズメのさえずりが聞こえはじめても、私は眠れなかった。アルコールは胃の底に溜まっているだけで、活性化する気配もない。
 妻が熟睡しているのを確かめて、居間に入った。妻のコンピュータの電源を入れる。まずは状況の把握だ。先日、こっそり覗いたときはざっとチェックしただけだったので、きっと見落としがあるに違いない。
 メールソフトを立ち上げ、書斎から持ってきたフロッピーディスクをドライブに挿入する。受信済みアイテム、送信済みアイテム、削除済みアイテム、受信トレイ、送信トレイの全フォルダの中身をコピーした。フロッピーディスク三枚が必要だった。
(たかだか一か月で、この容量はいったい……?)
 書斎に戻り、私のコンピュータでフロッピーディスクをじっくりとチェックした。
 最初の二週間はTとのやりとりのみだった。どうせマルチ商法の洗脳メールだろうとたかをくくっていた私は、その文面を目にして声を上げそうになった。

*****************************
クレジットOKです!
よく決心したね。成功の階段が目の前に現れた気分でしょう?
心からお祝いするわ。おめでとう\(^o^)/。
投資を怖がる人がいるけど、そういう人は、
所詮、そのレベル止まりなのよね。
私達が目指しているのは、チンケな夢じゃないもんね。
ディーラー10日目でマネージャーへの昇格資格を取得するなんて、
まったく、何てすごい人なの!
さて、クレジットの件だけど、
明日、AM9時に迎えに行くから、一緒に契約しましょう。
その足で、エリアマネージャーのアシスタントに会います。
そこで5セット購入すれば立派なマネージャー候補!
あとは、エリアマネージャーと昇格時期の相談ね。
地域での競合を避けるための割り振りが大変らしいから、
ちょっと待たされるかも。それだけは覚えておいてね。
じゃ、また明日。今夜は眠れるかな? ふ・ふ・ふ。
*****************************

(五セット? いったいいくらになるんだ)
 答えは翌日の受信メールにあった。補正下着一セット二十万円。つまり百万円分を現金一括払いで買ったことをTがほめちぎっていた。クレジットなのに現金だと? 変だ。
(個人融資だ!)
 私にはピンときた。だが、消費者金融の融資額は通常五十万円のはずだ。それ以上になると連帯保証人が必要だ。Tが保証人にでもなったというのか? それは考えられない。知り合って十日目の妻の保証人になどなるはずがない。
 まさか預金の一部で半金をまかなったのではないだろうか。通帳は寝室にある。妻がいないときに確認しておくことを心のメモに刻んだ。
 その他のメールは、二、三行程度の連絡だった。次に削除済みアイテムのチェックに取りかかった。メール数の割には、フロッピーディスク二枚を消費する容量があった。

*****************************
昨日の記念です。楽しいひとときをありがとう。F
*****************************

 文面はこれだけだ。日付は、私の出張初日。つまり、妻がショーツを履かずに帰ってきたあの日の翌日ということだ。
 添付ファイルは六点。拡張子はいずれも“.jpg”――画像データだ。
〈一点目〉麻のスーツに身を包んだ妻とロングヘアの女とのツーショット。神戸北野あたりの洒落たレストランだろうか。一目で上等なものとわかるプレートが卓上にあった。隣の女が、Tだろうか。メールで「チンケな」という下卑た言葉を使っていたような女には見えない。胸の谷間が覗きそうなワンピースを着ているが、高級な素材と上品なプリントが品格を醸していた。どこか緊張気味の妻と対照的に、女は自信にあふれ、自分の美貌がもたらす効果を知り尽くした笑みを浮かべている。
〈二点目〉ホテルの一室。無人。ベッドのサイズはダブル。そのままホテルのパンフレットに使えそうな無味乾燥な構図。
〈三点目〉ベッドに伏せた妻。後ろ手に手錠を咬まされている。限界までねじってこちらを睨みつける眼から、混乱と激しい怒りが伝わってくる。
〈四点目〉両足首それぞれにロープが結わえられ、ベッドの脚に固定されている。妻の体は“人”の字を描いている。スカートは腰まで捲り上げられ、パンティストッキングはショーツごと太腿の半ばまで引き下げられていた。ジャケットを着けたままの上半身とのアンバランスさがエロチックだった。
 私は深呼吸をして、この先に待つ映像に備えて気持を落ち着けた。妻はSMじみたプレイまで行っているのだろうか。それとも、ホテルでFに強姦されたのだろうか。いや、それはないだろう。女としての誇りを蹂躙した男を自宅に招待するわけはない。
 私の下半身は、すでにこれ以上固くなりえないほど充血していた。パジャマのズボンの上から軽くしごいて、再びマウスに右手を伸ばした。

 またまた長く書きすぎました。管理人さま、もし私の駄文が掲示板のスペースを空費しているようでしたら警告くださいますよう、お願いいたします。
 明日は休みですので、続きを送らせていただきます。では、おやすみなさい。
  1. 2014/07/30(水) 06:09:08|
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贖罪 第2回

【#02 疑惑】
「それって、マルチ商法じゃん」
 出張二日目。接待の席で、得意先の担当者に「こんな知り合いがいるんですが……」という調子で例のメールのことを切り出したところ、この言葉が返ってきた。
 大手洗剤メーカーの広報部長の彼は公正取引委員会との付き合いも長く、マルチ商法からネズミ講に関する知識は半端なものではなかった。
 現在、ネズミ講や悪質なマルチ商法は法規制により全滅してはいるものの、法の網を巧みにくぐりぬけたマルチまがい商法は後を絶たないらしい。
「『商品を信じること。頑張れ、頑張れ』ってのは、下の者にハッパかけるときの常套句さ。被害者が加害者に化ける恐ろしい世界だ。その知り合いには近づかないほうがいいよ。ヤケドどころじゃすまなくなるから」
 ホテルに帰り着いたときには、午後十一時を回っていた。自宅の妻は、まだ起きている時間だ。
 だが、耳に押し当てた携帯電話からは空しい呼び出し音が続くだけだった。
 もし寝ていたとしても、私の職業柄、寝室にも電話を置いているので目を醒まさないはずはない。
 スモールランプだけが灯るマンションの部屋を思い浮かべたとたん、私の中で疑惑が現実的なものになりつつあった。新事業が忙しいのか? いや、そもそも自宅でできるという魅力にひかれてSOHOなるものを始めたのではなかったか。なぜ、家にいないんだ?
 翌日正午。業務を消化した私は、東京駅に向かいながら自宅に電話した。
 妻はすぐに出た。どんな微妙な口調の変化も聞き逃すまいと携帯電話を耳に押し当てたが、いつもと変わらぬ妻の声だった。私の質問に先んじて、昨夜は気分が悪かったから電話の呼び出し音はすべてオフにしていたと言った。
 出張があと二日延びたこと、接待が続くから電話はできないことを伝えて電話を切った。もちろん嘘だ。にわか探偵として、週末まで妻の張り込みをするつもりだった。といっても、会社に通いながらだから、限られた時間しか私には許されていない。
 報告書を書き終え、交通費等の伝票を経理に渡して会社を出ると、すでに午後七時前だった。レンタカーを借りて自宅に向かった。
 マンションはなだらかな丘陵の斜面に建っている。風致地区のため、高さも三階建てだ。自宅は二階。近づくと、クルマの中からでも室内の人影が判別できる。
 初夏の宵闇の中、意外にも、自宅のリビングから蛍光灯の光が洩れていた。私は、胸に温かいものが満ちるのを感じた。すべては私の狭量さから生じた疑惑だったのだ。あのメールに関しても、主婦同士の内緒のおしゃべりの域を出ないものなのだろう。マルチ商法にしても、私の思い込みだったのだろう。
(馬鹿だった。おれは大馬鹿者だ)
 妻に猛アタックしたあの日、結婚式、新婚旅行、妻と過ごした十一年の歳月……。愛おしい一シーン、一シーンがよみがえった。
 レンタカーを最寄りの営業所に返して自宅に帰ろうと思った。出張が予定どおり終わった件は、何とでも理由がつけられる。
 勇んでエンジンキイを回そうとした私の手が止まった。
 ベランダに妻が現れたのだった。
 黒のビスチェに同色のチョーカー。短めの髪はジェルかムースでぴっちりと固められている。片手にはタンブラーらしきグラス。
 それが自宅のベランダでなかったら、パーティの一コマと見間違うほど、妻の顔と身のこなしはよそ行きのものだった。
 妻が室内を振り向き、何事かしゃべっている。
 客か? SOHO仲間が集まっているのかもしれない。主婦ばかりのホームパーティのまっただ中に帰っていくのはぞっとしない。
 妻の背後に人影が立った。
 私は息をのんだ。男が現れ、妻のむき出しの両肩に手をかけたのだ。男は四十年輩。見たこともない顔だ。深紅のポロシャツに白っぽいジャケット。首には金色の太いチェーンが見て取れる。
 妻がこちらに視線を向けた。この距離で暗い車内に座る私の顔がわかろうはずはなかったが、私は反射的に顔を伏せた。
 顔を上げたときには、すでにベランダから妻と男は消えていた。
 すぐに窓が閉じられ、カーテンが引かれた。
 さきほどまでの温かい気持と良心の痛みは霧消していた。私が目撃したのは不倫の現場に違いなかった。ホームパーティなどでは決してない。私の不在をいいことに、妻は男を自宅に引き込んでいたのだ。
 私は深呼吸して息を整えてから携帯電話をプッシュした。
『はい、逆瀬川ですが』妻の声。固さがにじんでいる。
「おれやけど、ちょっと時間ができたから。気分はどないや?」
『もう、だいじょうぶ。心配かけてごめんね。明日、帰れるん?」
「ああ。最終の新幹線や。それまで羽伸ばしたらええよ」
『あなたがいないと退屈やわ』
 心のこもらない、上滑りの言葉。それだけ聞けば十分だ。私は、おやすみを言って電話を切った。
 男と外出するという可能性に気づいた私は、マンションの前にクルマを停めて見張った。この事態に対するさまざまな感情がわき起こるのを辛うじて押さえつけた。今は、感情にまかせて暴走するときではない。営業という職業柄、感情をコントロールする術は身につけている。
 午後十時。クルマを移動してからすでに二時間以上経っていた。妻が出かけた様子はなかった。三十三歳の主婦と四十男が二人きりでマンションの一室にいれば、することは一つだ。
 意を決して、クルマを降りた。
 暗証番号を押してエントランスに入る。近所の顔見知りと出くわすのを避けて階段を使う。自宅の玄関ドアの前に立ったが、戸内の気配はまったく窺えない。キイホルダーを取り出し、ひとつ大きく息を吸い込んで鍵穴にキイを押し込んだ。細心の注意をはらってキイを回す。ドアを開けた瞬間、修羅場が始まる。私は腹に力を入れてドアを引いた。
 エアコンの冷気が流れ出してきた。三和土には、男物の革靴が揃えられている。あの四十男には似合いそうもない白いウイングチップ。
 ぼそぼそとしゃべる声を聞いたような気がした。間違いない。男が一人で話しているようだ。妻の嬌声を耳にするものとばかり思っていた私は、ふたたび甘い連想にすがろうとした。やはり男は、妻のSOHO仲間なのだ。ビギナーの妻に商売のコツを教えにきてくれただけだ、と。
 だが、私の心の深い部分では、疑惑は強まるばかりだった。靴を履いたまま、上がり框を踏んだ。リビングは廊下を突き当たって右。音を立てずに進んだ。リビングのドアは全面ガラスになっている。薄いグレーに彩色されたガラスを透かして室内が見えた。
 部屋のコーナーに配したソファに、全裸の男がふんぞり返っていた。妻の姿を探して部屋をさまよった私の視線が、男の股間でうごめく黒い影に吸い寄せられた。
 ちょうどテーブルが妻の姿を遮っていたのだ。白い体が床に跪き、男の股間に顔を埋めていた。一心不乱に上下する後頭部しか、ここからは見えない。男が言った。
「もうぼちぼちディーラー卒業やな。奥さんの情熱には、頭が下がるで。ふつう、マネージャーへの昇格は、早くとも入会後半年はかかるもんや。そないに焦らんかて……」
 快楽のツボを刺激されたのか、男は太い吐息を洩らしながら天井を仰いだ。
 妻の頭が男の性器から離れた。妻の甘えた声が私の耳を打った。
「Fさん、いつマネージャーにしてもらえるんですか」
(あいつが、Tからのメールに出てきたFか!)
「そうやな。来週早々ちゅうとこやな。奥さんの頑張りはエリアマネージャーにもしっかり伝えてあるから、大船に乗った気でおったらええ」
 返事の代わりに、妻は立ち上がった。
 蛍光灯の光に白く浮かぶ妻の肩、くびれた腰、双臀には淫らがましさがまつわりついていた。この二時間あまりの間に、Fと何度情を交わしたのだろうか。いや、あのメールを見つけた日にもホテルでFと交わっていたはずだ。ショーツを記念品代わりにFに奪われたに違いないあの夜に。昨夜もきっとFと……。
 本来なら、怒声を上げながら室内に踏み込むべきなのだろうが、私にはできなかった。痛いほどの勃起が、夏物の薄いスラックスを突き上げていたのだ。成り行きを見守ってからでも遅くはない、と私の中でささやく別の声があった。
 妻はFをソファに腹這いにさせた。Fはにやにやしながら膝立ちになり、尻を掲げた。その尻を妻が両手が割り、中心部に口を寄せた。Fが女のような声で呻いた。
 体側から見るFの肉体は堅太りだが要所に筋肉がついている。揃えた太腿と腹がつくる三角形の空間に揺れる男根のシルエットが見えた。今しがたまで妻の口腔を犯していた勃起は、太く長く猛々しかった。妻にアナルを責められるたびに重たげな肉塊がびくっ、びくっと跳ねる。
 Fの尻を責めながら、妻は腕を伸ばし、勃起を掴んでゆるゆるとしごきはじめた。Fの甲高い呻き声に遠慮はなかった。
「奥さん、いいよお、いいよお。旦那に……ずいぶん仕込まれたんとちゃうか。なんべんされても……天国やで。もっと速くしごいてえな……ああ、そやそや、その調子や」
(おれがいつアナル舐めなんかさせた?)
 リビングのドアは、日常と非日常を隔てる結界のようだった。向こう側で男の尻を舐める妻は、姿形こそ妻だが、これまでの妻ではない。いや、少なくとも私と接してきた妻ではない。マネージャーとやらに昇格するためなら男に体を開き、積極的に男に奉仕することも厭わない、見知らぬ女だ。
 やがて妻はFを仰向けにすると、獰猛な勃起に唇をかぶせていった。唾液が口のまわりをてらてらと光らせ、顎にまで流れ出すのもかまわず、口腔による奉仕が続いた。聞くにたえない下品な音がガラス越しに聞こえてくる。
「おっと、そこまでや」
 Fはあわてて身を起こした。口を男根の太さに半開きにした妻を軽々と抱えると、寝室に消えた。
 私は、股間に生暖かいものを感じて我に返った。スラックスの中で射精してしまったのだ。それでも、私の性器は硬度を失わずにいた。
 寝室で繰り広げられているであろう痴態を観察したかったが、これ以上、深追いすべきではない。懸命に思いとどまった私は、後ろ髪を引かれる思いで玄関にとって返し、戸外に出た。
 熱帯夜を告げる重く熱い夜気が、私を包んだ。

 また長々と書いてしまい、申し訳ありません。書きながら、三年前のあの夜が鮮明に浮かび上がってまいりました。記憶の底に封印し、風化したはずの記憶がそっくり残っていることに、我ながら驚いています。
 では、また後日、続きを書かせていただきます。おやすみなさい。
  1. 2014/07/30(水) 06:06:44|
  2. 贖罪・逆瀬川健一
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贖罪 第1回

 はじめまして。逆瀬川健一と申します。数週間前にこのサイトを発見したときの衝撃と安堵感は言葉では言い表せません。
 妻と私を襲った三年来のトラブルに気持の面で折り合いのつかぬ日々を送っているときに、このサイトにめぐり会いました。みなさんの赤裸々な告白を読ませていただくうちに、胸のわだかまりが薄らいでゆくのを感じました。トラブルの経過と夫婦の心情を文章にすることによって、心と感情が落ち着くような気がしましたので、ここに書き込みさせていただきます。
 自己憐憫や自己満足に陥らないように心がけるつもりですが、利用者のみなさんのお邪魔になるようでしたらご指摘ください。すぐに削除させていただきます。

【#01 発端】
 三年前、妻の口から“SOHO”という言葉を聞いたときには、てっきりニューヨークにある芸術家の街のことかだとばかり思った。十一年前、新婚旅行で訪れたことがあったからだ。中堅の広告代理店の営業部に勤務する私には、芸術家の街など、どこか浮世離れしたものに見え、羨望と反感という奇妙な感情にとらわれたことを思い出す。
 だが、妻の言うSOHOとは、コンピュータネットによって可能になった新しい勤務形態のことだった。結婚するまではバリバリの営業ウーマンであった妻にとって、子どももいない専業主婦の生活は退屈だったのだろう。私も、インターネットによる情報収集の必要性を感じ、得意先の家電量販店からデスクトップコンピュータを二台購入した。
 妻がSOHOの可能性を知ったのは、地域のタウンペーパーの特集記事によってであった。私鉄沿線に住む主婦たちが独自にネットワークを作り、SOHOを始めたのだそうだ。プロバイダにサインアップした翌日、妻はその主婦サークルに連絡を取り、面談に行った。
 今から思えば、その日が妻と私の地獄の始まりだったのだ。
 営業以外の特殊技能を持たない妻の前途を私は危うんだが、主婦サークルの中にもそのような女性がいて、多忙を極めているという。
「八年のブランクがあるけど、営業の基本に変わりはないと思うの」
 妻は私の疑念をあっさりと否定した。
「現に、Tさんなんて営業の経験はまったくないんだって。私が仲間になれば鬼に金棒って言ってくれたわ」
 Tさんというのは、SOHO主婦サークルの中でも独自にe-コマースに取り組み、月間数十万円の利益を上げている女性だそうだ。まだ三十になったばかりだという。
「補正下着を売ってるんだけど、倍々ゲームで売上が伸びてるらしいの。昔は訪問販売しか手はなかったけど、ネットのおかげで全国展開できるようになったって」
「物販は難しいんじゃないのか。広告代理店とはわけがちがうぞ」
 私は釘を刺したつもりだったが、妻は挑発と受け取ったようだった。
「だからこそやり甲斐があるんじゃない。働けば働いただけ収入があるし。私は自分の伎倆を試してみる」
 勝ち気な営業ウーマンであった頃の表情に戻って、そう言った。
「家庭を犠牲にすることは決してないから。まあ、見ててちょうだい」
 もし、家庭に入らなければ部下を率いていたであろう妻の実力を認めるにはやぶさかではない。だが、物販とはずいぶん思い切ったことを……。
 それから一週間は平穏に過ぎた。
 専用ソフトのインストール、データのコピーなど、妻は自力でなんとかやりおおせたようだった。
 だが、二週間以降、私たち夫婦のライフスタイルが急速に変化しはじめていった。
 広告代理店営業部課長である私の帰宅時間は遅くなりがちだが、出張の前日などは早めに帰ることにしていた。
 その日、午後八時に帰宅した私を待っていたのは、スモールランプだけが灯された薄暗いリビングだった。
 もちろん、夕食の準備もされてはいなかった。
 事業開始の前後は雑事に振り回されがちだということはわかる。それに、明日からの出張は急に決まったことであり、妻には伝えてはいなかった。
 梅雨独得の重たい湿気をエアコンで追い払い、シャワーを浴びた。冷蔵庫から缶ビールを取り出して書斎に向かいながら、ふと、妻のコンピュータのことを思い出した。
 電源を入れ、OSが立ち上がるまでの間、ビールを呷った。
 妻のプライバシーに干渉するつもりはなかった。ただ、管理職の悪い癖で、業務の進捗状況を見てみたかったのだ。そして、Tという女がどのような指示を出しているかということにも興味があった。
 メールソフトを開いた。
 膨大な数のメールが受信済みフォルダに入っていた。
 その内容は、明らかに普通の業務指示ではなかった。
“努力”“前進”“自分を信じること”“商品を信じること”“レベルを上げることが最優先課題”“頑張れ! 頑張れ!”
 そんな空疎な言葉が目についた。
 妻の送信済みメールも読んでみた。
“頑張る!”“前進あるのみ”“商品は世界一”
 やはり虚しい言葉の羅列。私は愕然とした。これはまっとうなビジネスではない。私は、新しいメールが来てはいないか確かめるため、ダイヤルアップしてみた。
 新着メールが一通あった。
 Tからのものだった。
*******************************
お帰りなさい。今夜はご苦労様でした。
さっき、Fさんから報告を受けました。
とても満足されているご様子よ。
「天国のようだった」って(*^_^*)。
このぶんなら、目標より早くレベルアップできるかも。
私も、あなたくらい魅力があれば苦労しなくてもすんだのにね。
いちばんのネックは夫バレだから、十分気をつけて、
おやすみなさい。
*******************************
 この文面からは、いろんなことが推測できた。だが、いずれにせよ、それは憶測の域を出ない。「天国のようだった」というのは、商売仲間の符丁かもしれない。「あなたくらいの魅力があれば苦労しなくても」というのは、いったいどういうことなのだ? そして、「夫バレ」とは……まるで風俗嬢のような物言いではないか。
 混乱する頭で、なんとかメールを未開封の状態に戻してコンピュータからログオフして電源を落とした。
 それから一時間もしないうちに妻が帰ってきた。
 講習会が長引いたからと言っていたが、抱き寄せると、汗の匂いに混じってかすかに石鹸が香った。
 私はリビングのソファで雑誌を読むふりをしながら、妻の動きを目で追った。
 いつもと変わりはないように見えた。気怠げな雰囲気があるような気がしたが、この暑さのせいとも、研修の疲れのせいとも見えなくもない。
 妻が浴室に消えると同時に、私は洗濯機の蓋を開けた。
 パンティストッキング、ブラジャー、スリップ、ハンカチがひとかたまりとなって、私の下着の上にあった。
 ――ショーツはどこにあるのだ?
 私は妻の下着を取り上げて確認した。やはりショーツはない。
 ショーツをはかずに帰ってきたのだろうか。それとも、浴室で洗濯しているのだろうか。すりガラス越しに蠢く妻のシルエットを見る限り、そんな様子はない。
 私の頭はさらに混乱した。明日から三日、関東の得意先回りをしなくてはならない。このような疑念を抱きながら、まともに仕事ができるのだろうか。
 どうせ移動時間は長い。この疑念に対する可能性をじっくり考えるのにちょうどよい。私は、自分に都合のよいように考えながら、リビングに戻った。

 長々と書いてしまい、申し訳ありません。当時の自分の愚かさや事なかれ主義がよく見えてきました。これでは、妻ばかりを責めることはできません。
 次に私を見舞った衝撃を克明に書くことに非常に抵抗がありますが、匿名ということに甘えて、続けさせていただきます。何度も申し上げますが、迷惑でしたら遠慮なくおっしゃってください。
 では、また後日。
  1. 2014/07/30(水) 06:05:31|
  2. 贖罪・逆瀬川健一
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妻を輪姦した男達  名前:真実君

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  1. 2014/07/30(水) 05:33:34|
  2. 1話完結■レイプ

仕組まれた温泉旅行  名前:夫

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  1. 2014/07/30(水) 05:28:13|
  2. 1話完結■隣人または友人

巡りあい  名前:祐二

優香と結婚する事がきまった時から始まった。
私は再婚のため慎重にしており、優香とは婚前交渉はまったくありませんでした。
それだけ優香はいい女だったからでもあります。
この女と結婚したい ・・・・
優香と結婚して一緒に暮らしたい一心でやっと結婚の約束まで漕ぎ着けた。
そして・・・・
初夜がやってきました・・・・
私は優香を抱ける喜びで手が振るえました。
優香が浴室から出てくると、優香に抱きつき、男としての幸せを噛み締めながら優香に頬ずりをしながら、身体を触りはじめました。
そして、ベットへ入ると優香も私の愚息を触りました。
しかし、あまりの喜びと興奮で、不覚にも、私は優香が触っただけで
ピューッ、ピューツと射精してしまったのです。
私は仮性包茎なので当然、早漏です。
そは言ってもこんなに早く射精してしまって・・・・・・・
男として立場が無い・・・・・・・・
まして中年男が女に手コキで二こすり半では話しにならない
結局初夜から優香に夜迫るのが気まずい雰囲気になってしまいました。
そんなこんなで1週間、私はまだ優香を抱いて、二人の子供を作る作業はまったくしていない状態でした。
なんとか雰囲気を作って、優香を抱き、優香の体内で、濡れそぼった膣内へ男の喜びの証を立てたい。
そこで、優香と二人で映画を見て食事をする計画を立てました。
二人とも働いているために、結局優香とのデートは月末の給料日後と言う事になりました。
仕方が無い、今は気まずいのでそれまでお預けだ。
そしていよいよデートの日、映画館に二人で入りました。
売店でコーラを買い、席についた時の事です。
優香はちょっとつまずいてコーラを少しこぼしました。
それが、お隣の御夫婦らしきカップルのご夫人の服に降りかかってしまったのです。
優香は何度も謝びました。
そして、映画が終わり、映画館を出ると・・・・・・
そのご主人が「ちょっと、待ちなさい」
「はぁ、あ、あっきは、どうもすみませんでした」
「典子の服は幾らだと思っているんだ。」
いかにも水商売のような40代の女で、確かに服は高いものなのかもしれない・・・・
さらに男はまるでヤクザだ。
困った事になった ・・・・・・・・・・
優香は「弁償させてください。私がこぼしてしまったんです。」
男は優香の顔を見ると、女にヒソヒソと耳打ちをしました。
すると女の様相は怖そうになって
「そう、弁償してくれるのね。いいわ」
「はい、わたしがこぼしたのですから・・・・」
「じゃぁ、遠慮なく言うけど、3千万円よ。さぁ、今払って!」
「さ、三千万円・・・・・・・・・・・」
思わず私は「いくらなんでも三千万円なんて服は無いでしょう」
すると、男は「三千万だって事を証明してやるよ。ちょっと二人とも一緒にきてもらおうか」
わたし達は池袋にあるマンションに連れ込まれてしまいました。
「そこに座んな!」
「あっ、はい」
私と優香は正座してリビングに座らされてしまいました。
「あのね、私はね、典子、私はSMクラブで働いているのよ。あなたが汚した白い服はね、客からプレゼントされたものなの。今度服を来て客に会うのよ、その彼はマゾで、私に財産くれる事になってるのよ。とりあえず3千万円で、まだまだ続く予定よ。それをあなたが!」
「お、同じ服を・・・」
「何言ってるの、この服をプレゼントされたのよ。」
「同じ服を探して、それで勘弁してください」
私は必死になってすがったのですが
「駄目!弁償するって言ったよね。してもらおうじゃない。ほら、今、ここに3千万置いてよ!」
「そっ、そんな大金、ありません」優香は泣きそうになって言いました。
するとヤクザ男は「金が無い!よく弁償するって言ったな!このやろう。なら身体で払うしかねぇだろう!おう、そうだろう。お前ら夫婦か?」
「あっ、はい、そう、そうです」
男は威嚇し、脅してきました
私たちはとうとう男の言いなりにならざる得なくなって行ったのです。
そして、その場で男は服を脱ぎ始めたのです。
パンツを脱ぐと、男根がそそり立っています。
立派な男根で、あんなオチンチンで優香が犯されたら・・・・・・・・・・・
しかも、真珠でも入っているのでしょうか、カリの下にぼこぼこと小さなこぶのようなものまで何個かあります。
あのイボイボが優香の膣内でこすれて・・・・・・・・・・・・・・
典子と言う女は
「ねぇ、あなたの奥さん、あのオチンチン突っ込まれるのよ、ねぇ。どんな感じ?答えなさいよ!服脱ぎなさいよ、どうなってるか見なせさいよ、早く!」
私まで丸裸にされてしまいました。
優香があのオチンチンで・・・・
私は意志に反して愚息が直立してしまっています。
情けない・・・・・・・・・・・・・・
「ほら、やっぱり、ねぇ。あなた。この男、立ってるわよ。マゾよ。ほら」
「おう、優香、お前の亭主はお前が抱かれるの喜んでチンポコおっ立ててるぜ、ほらよ。」
私はどうにも言葉が出ませんでした。
ヤクザは優香を抱きしめ、横にしました。
そして、スカートに顔を突っ込むようにしてゆきます
もう、とめられない・・・・・・・
荒々しく優香に触れてゆくヤクザ男に、優香は悶えながら身体がうごめいています。
ヤクザも私が興奮している証拠を確認して満足げに、遠慮などしないといった態度です。
私の愚息は意志に反して、よけい堅く、直立してしまいます。
「あなたはマゾね。私はSMクラブで毎日何人ものマゾ男を相手にしているのよ。毎日、毎日何人ものマゾ男が私の命令で、私の目の前で屈服してセンズリするのよ。みんな女みたいな声あげちゃってイカせて下さいなんて私にお伺いを立てるの。私が許可すると震えながら射精するわ。私は出した跡のお掃除まで命じるんだけど、たいてい、それを経験すると何度も通ってきて、オナニーを強制される喜びが病みつきになるのよ。あなたね、奥さんを寝取られてセンズリしたら、もう病み付きになるわよ。あははは」
「そっ、そっ、そんな・・・・」
「それにね、あのオチンチンでやられたら、あなたの奥さんも病み付きになると思うけど。」
私はどうにもならない状態に頭がボーツとしてしまいました。
「典子!アレ持ってこいよ、」
「ああ、そうね」
典子は引き出しから張り型とローションのようなものを取り出してヤクザに渡しました。
男は張り型にローションを塗ると、そのまま優香のスカートの中へ
きっとパンツをづらせて膣へ挿入しているのでしょう。
最初はゆっくりと、そしてだんだん早くして優香を責め上げてゆきます。
何度突き上げても射精して果てることない張り型を抜き差しされては、優香は女の嵯峨をあらわにせざる得ないでしょう。
次第に優香の喘ぎ声が大きく、切なく、そして色気のあるしぐさへと移り変わってゆきます。
ヤクザ男を誘惑するかのような色っぽさです。
他人の妻を張り型一つで操るのは男にとって何にも増して満足感、征服感があるでしょう。さらに、その跡には人妻の膣内で思う存分抜き差しを楽しみ、思う存分射精を楽しむのですから。
典子は、引き出しから色々な道具を持ち出してきました。
なんと、男性用の自慰グッツのようです。
典子はどれを使うのか迷っている様子で、なにやらオチンチンがすっぽり収まるようなオナニーグッツを取り出しました。
そして、私の愚息に被せたのです。
私も優香も何も抵抗できないまま、ただされるままです。
オナニーグッツを被せられると、思わず「うっ」と声を上げてしまいました。
気持ちがいいです。
「あああああ」オナニーグックはぬるぬるして典子が動かすとカリの部分を刺激して、これじゃすぐ射精してしまいそうです。
「これ、いいでしょう。どんな男も喜びの声を上げるわよ。」
1分としないうちに、典子がピストンを早めると射精感が沸いてきて
「あっ、でっ、出ちゃう」
典子はピストンを止め、すばやくグッズを外しました。
「あはははは・・・・・・・・・・」
私のオチンチンは充血して真っ赤です。
ぴくんぴくんしてしまいます。
「今にね、女みたいによがるわ。いい年して。馬鹿みたい」
典子は何度も、何度も、私を絶頂間際まで追い詰めてはピストンを中止しました。
私はもう敗北です。
どうなってもいい、射精させて欲しいと思うようになったのです。
男の嵯峨とでもいうのでしょうか・・・・・・・・・・・
優香が弄ばれている横で、こんな寸止めで責められると、被虐的で、なんとも言えない興奮が私を襲います。
そうしているうちにヤクザは優香に挿入しようとしています。
私は思わず
「そっ、そのまま、そのまましたら、でっ、できちゃうから」
すると典子は、今度はグッズではなく手で私のオチンチンを摩りながら
「彼はパイプカットしてるから大丈夫よ。これからあんたの奥さんのオマンコの中にピューッって出すのよ。あなたそれ見ると興奮するでしょう。マゾだものね。」
私はその言葉に余計興奮してしまいました。
「あっ、いっ、いきそう、でっ、出る」
しかし、典子は射精を許してはくれませんでした。
輪を描いた指の上下運動は中止されてしまいました。
そのうちに優香の喘ぎ声がだんだん大きくなってゆきました。
激しいピストンを繰り返しても男は射精まで至らないようです。
優香は何度絶頂を極めたでしょうか・・・・・・・・・・
男はゆっくりと出し入れを楽しみ、また時には激しく出し入れをして優香を狂わせました。
ヤクザは「優香、俺のチンポコいいだろう、ほらよ」
「あっ、い、いい、いいです、あああああ」
「亭主もよがってるから気にしないでいいぞ。」
延々とピストンが続きます。
男は優香のうなじや乳房を舐めたり、またほお擦りしたり、若妻の肌を楽しんでいます。
やがて男は射精が近い事を告げたのです。
「ああ、俺もイクぞ。抜いて欲しくないだろうな」
「あああ、はっ、はい」
「俺の女になるな優香、な!」
「ああああ・・・・」
すると典子は
「優香さん、彼の女になりなさい。あなたのご主人は早漏みたいよ。こんなオチンチンじゃ女の喜びは得られないでしょう。お願いしなさい。ほら」
「あああ、なっ、なります」
「お願いしなきゃ駄目!」
「おっ、お願い、あなたの女にして!」
「出してやるからな、そうだ、典子、亭主はマゾなんだろう。」
そして典子は私に対する手コキを止めて
「ほら、自分でしてよ。早く」
典子は私にオナニーを強制しました。
正直、私はこの瞬間は生まれてこのかた体験したことも無いような興奮に包まれたのです。
うれしかったのです。
私はこの喜びの時を早く終わらせたくないとの気持ちから、ゆっくりと自分のオチンチンを摩りだしたのです。
「優香さん、あなたのご主人興奮してオナニーしているのよ。嫌でしょう?」
情けない
恥ずかしい
でも、興奮する
「あなたね、自分の奥さんが他の男に抱かれてんの見ながらセンズリしてんのよ。変態マゾよ。そんなお粗末なオチンチンしてるからマゾになるんだわ。」
ああ、気持ちがいい
興奮する
嫉妬する
こんな被虐的な気持ちは・・・・・
うれしい
私はうれしい

典子は「あなたはこれで屈服したわね。奥さん寝取られて、中出しされるのよ。興奮するでしょう?いいでしょう?マゾだもの。これで中出しされなかったらだめでしょう?マゾだから・・・お願いしなさい。優香に中出ししてくださいって!」
私は何度も中に出してくださいと言わされました。
いや、優香に中出しして欲しいと本心で思ったのです
強制的に優香が寝取られ
夫である私が若妻に中出ししてくれとお願いをする
そしてオナニーをしてそれを見届ける
なんて興奮するんだろう
こんな喜びがあるとは・・・・・
マゾ男や寝取られマゾの気持ちがよく理解できる
この喜びなんだ

そして、ヤクザはひときわピストンのゆさぶりを大きくすると
「うう。いっ、いく」お尻周辺を震わせ始めたのです。
とうとう、とうとう膣内に射精しているのです
私が、私がそうする権利がある最愛の妻の膣内に・・・・・・・・・・・・
ピュッー、ピューッとする度に男はピクン、ピクンとした動きをして、射精しているのが手にとるようにわかります。
優香も男を自ら抱きしめて、女の歓喜の声を上げています。
優香は自分から男に接吻まで求めている・・・・・・・・
私は男が中で出しているのを見届けると、私も射精したくてたまらなくなりました。
思わず「いっ、いく」
しかし典子は私の射精は許しませんでした。
「まだ、駄目よイッちゃ!駄目。あなたはマゾなんだから、勝手にイクんじゃないわよ。」
私は典子の予言通り
「ああ、いっちゃう、あああ、駄目」などと女のようによがり狂いました。
そんな状態の中、ヤクザ男は優香の体内での射精を楽しみ、さらに若妻の肌と膣内射精の余韻を楽しんでいます。
男と優香はお互いに性の喜びを分かち合った二人にだけ許されるスキンシップを楽しんでいるかのようです。
男は美しい若妻を亭主から奪い、亭主の見ている前で膣内射精まで至った。
男として最高の喜びでしょう
しかも、間抜けで弱虫亭主は見ながら自慰をしているのです
男は満足げにオチンチンをゆっくり抜きました。
「おい、亭主、掃除しろ!マゾ男はそういうのがたまらんのだろう。」
「あなた、このタオルで彼のオチンチンきれいに拭きなさいよ。そそうの無いように。あなたがお願いした事してもらったんだから」
私はボーとしたままヤクザのオチンチンを
今、優香の膣内で射精を楽しんだオチンチンをそっとぬぐいました。
すると典子は
「優香、そこであんたの旦那に見えるように股開いて」
典子は強制的に優香に股間をひらかせ優香の両手で自分の足を持たせ、中出しされ、やくざの精液が溢れ、流れ出てくる証拠を私に見せさせたのです。
新婚の若妻が見も知らないヤクザ男に抱かれ、しかも夫の目の前で膣内射精され、歓喜に悶え、女の喜びを味わい、その見も知らない男の女になると誓いを立てた代償として中出された事実を夫に見せつけるかのように強制させられている。
しかも、肝心な優香は抵抗さえしないありさまです。
「あなた、よかったわね。マゾなんだから。うれしいでしょう。中に出してもらった跡を見ながらセンズリしなさい。」
するとヤクザは「マゾ男はこれがいいんだよな。女房がオマンコされてセンズリすんのがうれしいんだろう。馬鹿が!」
男は薄笑いをしています
私は誘導尋問のような、こんな異常な行為をそのまま受け入れ
激しいオナニーに没頭したのです。
それでも典子は何度も絶頂間際で自慰を中止させ、また少し経つと再開すると言う行為を繰り返しさせ、最後に私に射精を許可した時には
優香をヤクザ男の女にしてください、何度も中出ししてください、センズリさせてください、とお願いしながら射精に至ったのです。
優香にはけして言えない事ですが、このときの射精は明らかに私にとって喜びの時でした。典子の予言通り、これでセンズリをしたら病み付きになると言うのは、恐らく本当の事でしょう。
背徳、非道徳な行為、でも、それがいい
けして自分からこれがいいなどと言えない
こんなふうにしてもらって、私はうれしい

私の射精が始まると、典子とヤクザはゲラゲラ笑い出しました。
何故か、それがよけい私の射精事の喜びを増したのです。
妻の優香、典子、そしてヤクザ男の見ている前で、オナニーで射精した後始末を自分でするのも、なんとも言えない被虐感と、居直りと、満足と、情けなさとが入り混じった感覚がありました。

よく、自分の妻を他の男に抱かせて、被虐的な興奮に浸るプレイをするご主人がいると聞いていましたが、その喜びがこれなのか・・・・・・・・
そうしたプレイをする夫は単に妻が他の男に犯されるだけでは気がすまなくなり、中出しして欲しいとか、SMで抱いてくれとか、エスカレートして行くそうです。
どこかの掲示板で、そうしたプレイを望んでいるご主人が世の中にはたくさんいると書いてありました。
しかし、たいていは奥さんがそんなプレイを嫌悪するのでできないのだと・・・・
でも、プレイに至った幸せ者のご主人は、大抵、自分は手を出さないから好きにしてくれと言い、部屋の片隅でじっと見ながら自慰に至るそうです。
こうしたプレイの場合、ご主人が見ているだけのケースとご主人が自慰までしてしまうのでは大きな開きがあるそうだ。
自慰をしてしまうと、被虐的喜びを体得し、セックスよりも、最愛の女性を他の男が中出しをしているのに、自分は自慰をしていると言う状況にひどく興奮し、ノーマルには戻れなくなってしまうと言う。
さらに、それで夫が自慰をしたと言う状況で妻は浮気と言う罪悪から開放され、夫がそれで喜ぶ、さらに、マンネリした夫を相手にせず、新鮮な男達に抱かれる喜びから離れられなくなる。
妻は夫が自慰をする事に嫌悪感を持ち、夫の交渉を拒むようになる。
これはスワッピングと似ているようで、実は全く異なるりもののようだ。
この手のプレイで妻が唯一納得できる事は、夫は他の女を抱かないと言う点で安心感があると言う事だろう。
たいていは中出しまでは許さないが、中出しを許してしまった女にとっては、中出し自体は特に快楽的には何もないが、それを許したと言う事が肉体的に夫離れを意味する。
私はそれを強制的にさせられてしまったのです。
しかも、典子はSMクラブで長年マゾ男を相手にしてきた女だ。
私をそのように誘導したのも多いに影響しているだろう。
しかし、優香も強制から始まったとは言え、女の喜びを味わい、快楽に悶えた楽しんだのも事実だ。
なにより私がマゾ男の喜びを知ってしまった。
強制されてこうなる喜びは言葉につくせないものがあった。
生まれてこのかた数え切れないほど自慰を重ねてきた私が、これほど喜びと快感を感じた事があっただろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・


ヤクザ男と典子は、わたし達の家を確認するために車で送ってくれました。
男は「おい、優香、判ってるだろうな。嫌なら弁償してもうぞ」
優香は「あっ、はい」
典子は「優香さん、あなた彼の女になったんだからね。わかってるわよね。」
「はい」
「彼ね、浮気は許さない人よ。このセンズリ亭主にさせちゃ駄目よ」
「あっ、は、はい」
そして二人が去ったあと、優香と私は1時間以上も会話ができなかった
優香は犯されたといえども、明らかに性の喜びを楽しんでいた
私は最愛の若妻が他人男に犯されていると言うのに止める事もできなかったし、まして自慰で喜びの声をあげてしまった。

私は自慰をしたとはいえ、興奮がおさまらなかった・・・・・
私は優香に抱きついて行きました
しかし、優香は嫌悪する態度で拒んだのです
「あっ、あなたは・・・・・」
女にとって男の自慰姿を見るのは物凄い嫌悪感があるようだ・・・・
そしてまた沈黙が続いた・・・・・・・
私は自分に色々問いただした
私は今、置かれている立場がうれしいのではないだろうか
どうせ優香を抱いても優香に女の喜びを与える事はできないのは事実だ
まして、優香が抱かれているのを見ながら自慰をするのは私にはとても興奮する
いや、一言で興奮するという浅はかなものではない
それ以上の興奮と喜びは無いと感じたぐらいだった
そして、優香と正直な気持ちをもってゆっくりと話をした
その態度に優香も正直に答えてくれた
お互い、強制的に始まったと言う点でやや罪悪感が薄いのも二人が素直に話しができた要因になっていたのではないかと思う。
そして、優香はあの男に犯され、感じ、絶頂を何度も極めたと言う
身体が知ってしまったので、私の早漏相手にセックスする気がおきないと言う意味の話をした。
やはり私があの時自慰をした事は複雑な気持ちだったと
さらに、私がそれで喜びを感じていると思ったと
そんな会話から私たちはあの男に優香がこれからも抱かれ続けると言う事で一致したのでした。
優香もゆっくり話しているうちに、私の被虐的な興奮状態も理解してくれた。
さらに私は嫉妬したい、もっと嫉妬させて欲しい、そんな気持ちも理解してくれたのです

ただ、あの男はパイプカットしていると言ってはいたが、念には念をしておいた方がいいのではないだろうか
また、あの男にコンドームを着けろと言っても言う事を聞くはづもない
そこで優香が避妊リングを入れる事にしました。
そして、今度はわたし達からヤクザ男と典子にお願いに行こうというと
さすがの優香も最初は躊躇していましたが、私が話しをすると言う事で納得してくれました。
また、優香に一つだけお願いを聞いてもらいました

優香にセックスは迫らないかわりに、優香の手でしてくれないかと言う事でした。
優香は手でするのは面倒だと言ったので、優香の前で自慰をさせて欲しいと願いした。
優香は自慰を見るのは嫌だといったのですが、横を向いていてもいいからと言う事で承諾してくれました。
さらに気が向いたら手でしあげても言いといいました。

そしてさっそく、自分がまだ興奮している事を伝え、優香の前で私は裸になりました。
優香のしなやかな手は輪を描き、私の愚息のカリ周辺をやさしくなで摩ります。
「堅くなってるわね。あなた私が抱かれてるの見て、本当に興奮しているのね」
「ああ、興奮したんだ、あああ」
「ねぇ、やっぱり手でするのってなんか、嫌だわ、自分でしてくれる?面倒だし・・・」
「そういわれると余計興奮するよ・・・・・・」
「馬鹿みたい」
私は自分の手で摩り出したのです
優香まで私の被虐的自慰を楽しませてくれるような態度をしてくれるのには喜びを隠せませんでした。

翌日、ヤクザ男から連絡があり、優香と二人で来るように言われました。
部屋に入ると、ヤクザ男と典子の他にいかにもチンピラ風の柄の悪い男がいました。
「佐藤、この男か」
ヤクザ男は佐藤と言う名前だったようですが、このとき初めて知りました。
「川田よ、この男の女房は優香ってんだが、いい女だろう」
「おう、いい女だな」
「俺が優香とオマンコやったら、この男センズリかきやがったんだ。」
すると川田と言うチンピラ風のヤクザは私の襟元を掴み
「テメエ、お前の女房オマンコされてウレシイのか?えっ!オラ!」
私にピンタしながら脅すように迫りました。
私は震えて声が出ませんでした。
そこへ典子まで口を出したのです
「川ちゃん、こいつ、中出ししてくださいって言ったのよ。」
川田は私をいいように頭を小突いたり、襟元を掴んでピンタをしたりして私を脅しました。
佐藤は「こいつらに貸しがあんだよ。2千万」
「それじゃ、こいつら売るんか?」
「ああ、1本でいいんだがな」
川田はそこで携帯電話をかけました。
「ああ、会長ですか、へい、自分は今××の佐藤とこにいるんですけどね、おもしれえ女がいるんですよ。へい、夫婦なんですがね、佐藤が貸しがあって、  えっ、一千万なんすけど。へい、そんで、はい、いい女です。へい、そんで亭主が女房がオマンコされてんの見てセンズリ扱くのが好きなんでっせ。えっ、はははは、そうなんで。へい、ほほう、そうですか、おう、わかりました。」
川田は電話を切ると
「佐藤よ、うちの会長がな、客がいるってんで、まず女みて決めるっていってんですがね。そんで亭主のセンズリは余分だなって言ってますがね、まぁ、とりあえず二人を一度使ってからでいいでしょう。決めるのは。」
「ああ、会長によろしく言ってくれ。典子を同行させっからよ。」
「おう、それは有りがてぇ」
わたし達は川田と典子に連れられて××会の事務所へゆきました。
会長とヤクザが6人事務所で待っていました。
会長は鋭い眼光で、やはり普通の生活をしてきた人間ではないと目つきで判るタイプでした。
「おう、この女か、確かにいい女がな。川田、総会屋の竹原さんがな、飼ってもいいって言ってんだよ。」
「そっすか。」
「おい、女、何て名だ?」
「ゆっ、優香です」
「そうか、ワシと隣の部屋へ行こう。よし、よし」
典子は「会長!、この亭主、優香がオマンコされんのみてセンズリ扱くんですよ」
「ああ、聞いたが、そんなの見たくもねぇから、便所でセンズリ扱かせておけ!なぁ、典子。ワシはこの女とオマンコするからな。」
会長は優香を連れて隣の部屋に入ってしまいました。
典子は無言でトイレへ私を連れて行きました。
トイレはシャワーと一緒なので典子と二人で入っても多少、余裕がありました。
そして、トイレに入ると、「ほら、センズリしなよ。見ててあげるから。ほら、裸になんないと気分でないだろう!ほら、脱ぎなよ」
私は裸になってオナニーを始めました。
するとトイレのドアが急に開いて、川田が立っているのでした。
「おりゃ、おい、おめえ、センズリしてんのか、この野郎!」
オナニーに浸っている私を足で蹴ったのです。
「典子、こいつに出なくなるまで何回もセンズリさせろって会長が言ってる。」
そういうと、川田は出てゆきました。
典子はバックから持参してきたのか、あの、男性用のオナニーグッツを出して私に手渡しました。
「これなら何度もできるわよ。でもね。イク時は手で出してね、私がどのくらい出るか見るんだから。イキそうになるまではこれでしなよ。」
こんなオナニーなんてできるわけない
でも、グッツを被せてピストンすると、物凄く気持ちが良くて、すぐイキそうになりました。
唯一、典子は私が自慰しやすいように協力してくれた事がありました。
それは私に横になって自慰をさせ、私の顔を跨いでくれたのです。
スカートの中の白いパンティーが見える状態での自慰
さらに、この異常な状況での自慰
私はあっとい間に一回目も絶頂を向かえたのです。
イク寸前はグッツを取り、手で自分のオチンチンを虐め、ピューツ、ピューツと射精をしました。
典子は続けてオナニーを強制しましたが、イッた直後はこそばゆくてきもちいどころではありません。
そして、いい年をした私は、5回もオナニーをしたのです。
さすがに5回目はピューッ、ピューッと言う射精感はあっても精液は出ませんでした。
オチンチンがピクンピクンとして
でも、なんどもする自慰は射精の時は物凄く気持ちがいいのに自分でも驚きました。
5回もすると、もうオチンチンが痛くてできませんでした。
典子も射精しても精液が出ないのを確認するとそれで許してくれました。

そして、総会屋の竹原と言う男のもとへ、川田と典子の二人に優香と私は連れてゆかれたのです。
竹原はその場で優香を気に入り、川田に多額の金を渡しました。
そこで言い渡されたのは二人とも竹原のお屋敷に住み込む事でした。
そして、夜は何人もいる女たちと竹原は寝ています。
当然、優香も一緒に寝るそうですが、夫の私が変な気でも起こさないようにと、毎日自慰を義務付けられたのです。
竹原は裏社会で巨万の富を得た男です。
自分の経営しているソープの女を1人、私の担当にして、毎日自慰管理をさせました。
今の私はその女に命令されるまま、来る日も来る日もひたすら自慰をさせられています。
いくら自慰が好きでも、何度も何度も射精しなくなるまで毎日させられるのは地獄です。

みなさんも、おかしな巡り合いをされないよう気をつけてください。

  1. 2014/07/30(水) 05:24:54|
  2. 1話完結■脅迫
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他の男性とセックスしてる妻 第3回

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  1. 2014/07/29(火) 13:21:50|
  2. 他の男性とセックスしてる妻

他の男性とセックスしてる妻 第2回

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  1. 2014/07/29(火) 13:20:55|
  2. 他の男性とセックスしてる妻

他の男性とセックスしてる妻 第1回

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  1. 2014/07/29(火) 13:19:52|
  2. 他の男性とセックスしてる妻

魔性 あとがき

【魔性】を読んで下さり本当にありがとうございました。

仕事の合間や、睡眠時間を削り書き綴ってきました。
途中で、あまりにも話が長くなり過ぎて投げだしたい時もありました。

みなさんのレス、メールが、後押ししてくれました。

当時を思い出し、苛立つ事や悲しい事など考えると改めて、男と女の難しさを感じ、私自身の戒めを思い返す良いきっかけにもなりました。

世の中には、私達みたいな夫婦も居るし、私のような悩みを抱えている方も居る事でしょう。

何かしら共感を持って読んで戴けたなら嬉しい限りです。

最後まで私の拙い文章にお付き合い戴き、本当にありがとうございました。
樹氷
  1. 2014/07/29(火) 13:07:03|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 最終回

あの夜に、互いの心を照らし合わせて、私達は、私達夫婦の性の在り方を互いに理解し、認め、二人の嗜好を合わせる事が二人にとっての【セックス】であると結論づけた。

セックスのやり方、感じ方、それは十人十色なのだ…

この先に様々な問題が起きても、智恵を搾りながら二人で解決していけば良いのだ。

私は巨根に抱かれた妻の映像を観て、妻の私とのセックスでは有り得なかった【乱れに乱れる牝の官能の姿】に酔い知れて興奮する…

妻は妻で、自分のショーツに染み着いた、その匂い…
男のエキスと愛液の入り混じる匂いを、私に嗅がせ…
自身の映像を観て感じ…私の射精を促す…
妻にとっても先程までしていたセックスの後戯みたいな物なのだ…

それからも週に数回、妻は巨根に抱かれ、ハメ撮りして来る。

あの話し合いを設けた夜から二年の歳月が流れた…

妻は、艶を増して女っ振りを上げた。
藤田から逆指名される事もしばしばだ。

ヴァギナは、ラビアもクリトリスも当時とは見る影も無く肥大して、イヤらしさを増している。

山田君に頼んで、更なるボンデージも作った。

日常の中では、妻との距離が縮まった。
そして、お互いを思いやる気持ちが濃くなった。
一緒に過ごす時間も増えた。

この先、いつまで、こんな形が続くのかは分からないけれど、今は妻が美しく幸せであってくれたら良い。
本当に、そんな事を考えている。

【ハプニングバー】で、遊びたい…

そんな妻の希望も良いではないか。

【黒人としてみたい】

そんな妻の希望も叶えてやりたい。

私は、それら通じて、快楽を得ている…

【二人で楽しめる…
こんな形があっても良いじゃないか…】

樹氷
  1. 2014/07/29(火) 13:06:03|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第41回

画面の中の、もう一人の自分が、男から翻弄され、快楽に悦びの声を上げる姿と、ソファーに座り、画面の中の妻の姿に興奮を隠せないでいる私とを交互に見つめ、満足そうな表情の妻…

先程までのセックスの余韻と、画面に映し出されれた狂態、それを興奮し見入る私の姿…
魔性のボンデージを身に着けた妻は、このシチュエーションに酔い知れているように、熱を帯た目をして、そのイヤラしい体型を際立たせ、体全体からフェロモンを放射している…
染め上げて、巻いた髪と、プロに施されたメイクが、眩しさを増幅させている。

「キツイいわぁ…むちゃキツいわぁ…締め付けハンパやない…でもな、ファスナー閉めれたで。
あふぅ~ … でもな…凄いんや…藤田ハンが、突き上げて…来る…
あっ…ん…ぐぅぅん…」
妻は立ったまま、身悶えし、体をよじりながら、右手をボンデージの股間部に押し当てていた…

「お、お前…それファスナー下りなくなるで!!」

「大丈夫や…パパ居るやん…自分て無理でも、パパがしてくれたらエエ…ウッ…前より凄いわぁ…あぁ… 」

私は敢えて言う事は止めた。
この淫靡な空間に水を差したくなかったのだ。
妻は再び私の横で食い入るように画面を観ていた。
・br>画面が切り替わり、ベッドの上で、妻が女の子座りをして、左右に立つ男達の巨大なペニスを、口に含み、しごき、弄ぶ姿が映し出された…

妻は、欲しかった物を手に入れた子供のように喜色満面で、恍惚とした瞳を妖しく輝かせていた。
隣に座る妻から、甘い吐息が聞こえだし‥やがてヴァギナから溢れ出る淫臭が満ちて来た。

妻は内腿に力を入れ、右手は挟み込み、口を半開きに開けて、「ハァ…ハァ…ハァン…」とフェロモンを上と下の口から撒き散らかして行く…

妻のブーツを履いた脚が私の腿に当たり、やがて妻がしな垂れかかって来た。
私を包む淫臭の密度が上がり、画面との相乗効果で、ペニスには痛いぐらいに勃起していた。

妻は、何を思ったのか、しな垂れかかり体重を私に預けたままで、私のパジャマの上からペニスを、ゆっくり、ゆっくりと揉みしだき始めた。

私は画面に釘付けになりながら固まった…
妻の体から溢れる淫臭に脳を痺らせながら、私は固まってしまっていた…
妻が、私の耳元で囁いた…

「感じてるんやろ?エェんや…ウチばかり申し訳無いやん…抜いたるよ…挿入さす訳にはイカンけどな… 」
画面では、一方の男が妻のヴァギナに巨大なペニスを横バックから挿入しているシーンが映し出されていた…

口を大きく開け、喘ぐ妻。
ペニスが出し入れの幅が凄い…
【あんなに腰を使ったら抜け落ちてしまうのでないか?】

自分のペニスならば抜けてしまうに違いない…

しかし画面のペニスは妻のヴァギナから抜け落ちるどころか、大きく張り出し亀頭が、妻の膣壁に食い込むように外れない…
妻のヴァギナも逃がすまいと締め上げているのだ…

隣に座りしな垂れかかる妻の指はボクサーパンツから私の固くなったペニスを引っ張り出していた。
ゆるやかに、ゆるやかにしごいている…

左手でしごき、右手には何かが握られていた。

妻は左手で、しごきながら右手を私の鼻の位置に持って来て囁いた…

「動いたらアカン… 」

何か布地のような物が私の鼻と口を覆った…

思わず私は鼻と口で息を吸い込んだ…

【脳天を刺激する牝の匂い…】

「ウチの匂いやで…
ザーメン塗れのウチのアソコの匂いや…
どうや? エェ匂いやろ?ウチを感じて…」

私のペニスは破裂しそうなまでに固さを増した。
脳が痺れて‥不思議な快感が身を包んだ‥

「観て‥画面のウチを観て…」

私は言われるがままに視線を画面に向けた…
私は、妻に左手でペニスをしごかれ、右手に握った妻が先程まで穿いていた【愛液とザーメンの染み込んだTバック】で、鼻と口を塞がれながら画面を見入っていた…

結合部のアップ映像が映し出され、男のリズミカルな腰の動きにペニスが【ヌリュッ…ヌリュッ…】と出し入れされている…

充血し肥大したクリトリスを左手で擦り上げながら繰り返えされるピストン運動…

耐えられない快感に悲鳴わを上げる妻。

「アカン…アカン…おかしゅうなってまう…
嫌や…アカン…ダメ…止めないで…ヒィッッ…
ま、またイッてまう…イッてまぅ~ 」

男は、妻の歓喜の声に呼応するように動きを速める…

妻の体、男の体からも汗が噴き出して玉のような粒が体から落ちている…
快楽が増したヴァギナは赤く染まり、巨大なペニスを離すまいと締め上げていた…

男が快感の極限に近付き、動きのピッチを早め、
「ウッ…イッてまう…」
と呟き、やがて律動を繰り返した。

合わせるように妻も痙攣を繰り返し果てた…

【ズルッ…ズルッ…】

長大なペニスはゆっくりと抜き取られた。

ぽっかり口を開けた妻のヴァギナからは白濁色の男のエキス…ザーメンが滴り落ちている…

【ヒクッ…ビクッ…】

妻のヴァギナが痙攣する事に流れ出るザーメン…

隣に座る妻の指の動かし方が早まり…
私の鼻面にTバックを押し当てる力が増した…

「イッていいんやで…
エェ匂いやろ?
ごめんな…パパ… 」
私は思わず息を大きく鼻腔から吸い込み、その淫靡で倒錯した匂いが、私の脳を刺激した…

体験した事の無い快感が全身を貫き、私は勢い良く射精した…

まるで10代を彷彿させるように勢い良く飛び散るザーメン…

あまりもの快感に、呼吸が乱れ、全身も【ジワッと】痺れたままだった…
放心状態の私の射精した後の力が抜けかけた私のペニスを【ペロペロッ…】と舐め、零れた精子を舐め取った…

それは性行為としてのフェラチオでは無く、可愛い我が子を舐め、慈しむような行為であった…

映像は続いていた…
しかし妻はスイッチを消した。

無音の世界が続き、妻の体から溢れる淫臭が、焚いたお香のようにさえ思えた…
脳を刺激した快感の余韻は消える事なく続いている…

「なぁ…パパ…
こんな性の形があってもエェんやないやろか?


妻は続けた…
「パパはな…このままウチが、家で、じっとしていて、スポーツクラブへ行くだけで老けていく方がエェんかな…… 」

「ウチはパパとのセックスに満足してなかったのはホンマやし、何年も我慢して諦めてもいたんやで…
けどなウチの体に火を着けたんはパパちゃうの?……
無理矢理、寝た子を起こしたのは誰?
ウチなん?ウチなんか?ちゃうやろ?」

私は、妻の搾り出すような訴えを聞いた。

「身体のな…身体の仕組みがちゃうのは仕方ないんとちゃう?
藤田ハンに抱かれ…昨日、今日とインストラクターに抱かれ…嫌でもどうしょうも無い物に気付くやんか?
パパ?… 答えてや?
ウチのアソコに挿入したいか?
それでパパは体も心も気持ちエェんか?
ウチはパパが好きや…
今回の事でパパを傷付けた…酷い事して、酷い言葉吐いて。
離婚されてもしやぁないかも知れん…
けどパパもそれでエェんか?
ウチらの10年って、こんなん?」

私としても妻の必死の訴えは、ショックだった…あの日、私が興味本位であの【魔性のボンデージ】を妻ね前に置かなければ、こんな事には、ならなかったのだ。

愛する妻の【性の真実、本当の姿】を、自分の力、自分のペニスで掘り起こす事が出来なかったもどかしさ…

蒔いた種…私が蒔いたのだ。

「ワシは、由香利の事は愛しているんやで…
でもな…悔しかったんや…情けなかったんや。
ワシのチンポじゃ、本当の、お前を感じさせてやれん…
回りクドイ真似して悪かった…
ワシだけじゃ無く、お前も人知れず苦しんだやろ?」

妻は瞳から[ぽろぽろ]涙を零し

「ウチこそ悪かったねん…許してな…」

「お前のさっき言った、こんな形があってエェっちゅんは、ハメ撮りしてワシに見せて二人で楽しむっちゅう事かい?」

「そうや… パパとウチが納得すればエェんやない?
藤田ハンの件で思うたんや…
アレもパパが私が藤田ハンに抱かれる反応を見たくて仕組んで、のぞき見したんやろ?
パパはウチが誰かに抱かれ、ウチの淫乱な姿を見る事が…自分の女を誰かに汚される事が興奮するんちゃうの?」

返す言葉も無く私は一言
「そうや… 」と認めた。

この夜、私達夫婦は今後の二人の在り方や、心の奥に蟠っていた事を全て吐き出し話し合った。

言い合いをする事も無く、互いの考え、セックスについてを…。
  1. 2014/07/29(火) 13:05:05|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第40回

「奥さん‥ し‥締まる‥凄いわぁ‥」

バックから腰の動きを速める双子の片割れ…

【バチッ‥バチッ‥】
妻のヒップに、下腹部を打ち突ける‥

【ジュボッォ‥ジュボッォ‥ジュボッォ‥】

ヴァギナからペニスが激しく出し入れされて行く‥
ストロークのピッチが上がり、ペニスに纏わり付く愛液の色が透明から、白濁して泡を噴いた物に変わりだした。

「あ‥わぁぁぁ‥当たる‥当たる‥固いのが‥固いのが当たる…
イクッ…イクッ… 」

「奥さん…俺もやっ…ウゥ…」

男が、渾身の力で、腰を打ち込み、

「ウグッ…ウゥ…」

妻も、全身を痙攣させながら

「イクッ、イクッ‥イクッ‥アァァァアァァァ…」

男はペニスを引き抜き、妻の背中に大量のザーメンを吐き出した…

激しく、イッた妻は突っ伏して俯せで荒い呼吸のままで痙攣を続けている…
今、射精した双子の片割れが、妻の背中のザーメンを丁寧に拭き取っていた。

レンズが再び、妻のヒップの谷間から、たった今、巨大なペニスを引き抜かれたヴァギナを写している…

ラビアを広げ、クレバスの穴からは【トロトロ】滴り落ちる愛液…

「たまらんワ…代わってや」

妻にしゃぶられていた方が、妻の体を仰向けにした。
妻の両脚を持ち上げ、抱えるようにして、破裂しそうなまでに膨脹したペニスを妻のヴァギナに押し当てた。

「ヒィッ!!アァァァ…アフゥ…アァァァ…」

妻の歓喜の声が響き

男は、ゆっくり味を確かめるように妻のヴァギナを掻き回し始めた…

先に射精した方の男が、妻の張りのあるバストを揉みしだく映像が写り、カメラは結合部を大きく捉えて行く。

巨大なペニスの出し入れで、アナル周辺の薄皮までが引っ張られ、変形しだしている。

【ジュボッ…ジュボッ…ジュボッ…】

「イィィ…ァァ…アァァァ…アッ、アッ、アッ…アッ…」

妻のよがり声が続く

ふと気がつくと、隣に座る妻の姿が無い。
しかし私は大して気にする事も無く、画面にくぎづけになっていた。
テレビに写る妻の3Pを食い入るように観る私。どんな裏モノより、私を興奮させ、刺激した。
【もう認めるしか無い…私の心の中にあった小さな芽…寝とられ願望】
自分には、違うと言い聞かせていた…
自分のイメージしていた性に淡泊な妻。
しかし、あの魔性のボンデージ、伝説の竿師、藤田のディルドにより肉体の扉を、頑なに閉められた鍵を開けられて、妻の体の中に潜む『淫靡で性に貪欲な牝の本性』は解き放たれてしまった。

それは私には出来なかった事なのだ。
私とて、自分の力で妻をイヤラしい女にしたかった。
素材としては最高の物を持っていたのだから。
エキゾチックな顔立ち、豊かな釣り鐘型のバスト、括れたウエストに、張りのある引き締まったヒップ、スラリと伸びた脚。
そして私には未開発と思えたヴァギナ。
しかし成し得なかった。最高の素材を生かしきれぬ腕の無い料理人のような物だ。
しかしその素材は、生かしきれぬ事に諦めていた料理人をよそに確実に熟成されていた。
そして熟成された素材は、出会うべくして、腕の良い料理人に出会い、素晴らしい料理へと作り変えられ、あるべき姿に変貌したのだ。

【寝とられ願望】
これを認めたくなかったのは、妻を牝に変える事の出来なかった自分を認めたくなかったから。
自分の成し得なかった事を、自分に無い物(巨大で逞しいペニス)によって成し遂げられた悔しさ…
巨根に完膚なく負けた自分を認め…尻尾を巻いてしまうようだから。

しかし今、私は画面の中で巨根に翻弄され、乱れ、喘ぎ、悦びに浸る妻を観て、興奮し脳を痺れさせている。

淫乱な妻に興奮を隠せないでいるのだ…

画面の中の妻が激しい叫びにも似た喘ぎ声を上げ、大きく体を痙攣させた… その時リビングの中に、あの覚えのある匂い… 妻のヴァギナとラバーの入り混じる淫臭が漂い、私の鼻腔を刺激した。

匂いの方向に振り返ると、そこにはあの姿…ボンデージを身に着けた妻が居た!?
  1. 2014/07/29(火) 13:02:53|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第39回

私のハメ撮りの提案に、考え込む妻。

「ん…… どないしょ…
相手、嫌がるんやない?なぁ…パパ、あのボンデージを返してくれるならエェよ。
もう綺麗になってるんやろ?」

私も 考えてしまった。
結局、元のもくあみになってしまうのでは無いのか?

「アカンな!!
何か、勘違いしてるんやないか?
じゃあ、エェわ!
その代わり、今日は行くなや。
分かったな!!」

私は知らん顔で席を立とうとした。

「分かりました‥分かったぁ。
ハメ撮りしてきますゥ‥」

妻は、私に媚びた目をしながら、口を尖らせて言った。

「で、何時に約束してるんや?」

「7時や… でもハメ撮りって、デジカメで撮るん?ビデオで撮るん?」

「両方、持って行けばエエやろ?
こないだ付き合いで買わされたのあったやろ?
4時間くらい楽に撮れる言うてたで。」

「分かったわぁ…
ウチ美容院行ってから行くさかい、3時頃出るで、エエやろか?」

「あぁエェで。
ワシは出かけたとしても、遅うならんうちに帰るわ」

私はリビングで観る訳でも無いテレビを点けて、考えていた。

[妻の、この一ヶ月の所業、私の心境の変化を…]
結局、私は妻の変化を喜んでいるのでは無いか?妻が私とでは味わえのぬ、巨根とのセックスによる快楽により乱れ、理性を失い、牝に成り下がり、巨大なペニスに、身も心も支配される姿に。
あの暴言、行為、それらを割り引いたとしても‥
嫉妬心を越える痺れるような興奮に酔い始めているのだろうか…

時計の針が2時半を回った頃、妻が下着姿のままで私の前に立った。

「どやろ、コレ?」

ゴールド地に黒の刺繍をあしらったブラジャーとペアのTバック‥Tバックはフロント部分の[淫媚な蝶の刺繍]が妙に、そそる。

[まったく誰の為なんだよ…]

「似合うやないか。
カッコえぇやん」

妻は嬉しそうだった。

妻が出かけた後、私は山田君の所に行った。
あのボンデージを消毒してもらった事は事実なのだ。

「遅うなってスマンかった、もっと早くに取りに来なアカンかったのにな」

「エエんや‥キッチリ綺麗にしておいたで。
パウダーも別封してあるから使わな、また、かぶれるよってな」

「おおきに… 」

「嫁ハンは、どないや?相変わらず暴走してるんかいな?」

「しとるなぁ…困ったもんや」

私は言葉を続けた。
私は、ここ数日の顛末を山田君に話した。

山田君は「まぁ、やはり、たまには怒ってみるもんやな?
けど、お前、もう嫁ハンとはセックスせぇへんのかい?
出来んか?…」

「出来んやろ?お前も知っての通り、ワシのチンポじゃムリや…
お互いの体の作りが違い過ぎる… これから考えなアカンな…」

「お、おい‥変な事は考えるなや?
離婚はアカンぞ! 」

「何を言うとるんや‥
ワシは、まだ冷静や。
アイツが変わった事にはワシが関与している以上、はい、そうですか、とは、いかんやないかい?アカンもんはアカン、けどな、ワシが理解してアイツに合わせてやらなダメな事もあるねん…」

「人事で言う訳やあらへんけど、大変やなぁ…
あの時にボンデージを見せたワシにも責任あるわな…」

「山田‥ お前は何も悪い事あらへんよ。
ワシが‥ワシが地雷を踏んだんや。
けどな‥セックスの形は人それぞれや。
藤田ハンとアイツがセックスしているのを目の当たりにして、ワシは、ごっつう興奮した‥
心臓と頭が、破裂しそうやった。
そんな、[性の形][、セックスの形]が、あってもエエような気もしとるんや‥」

[そや!ホンマ、人それぞれやで! 頑張りいや! アッ‥そうや!忘れとったけど、あのボンデージのファスナー、お前に言われた通りに付け替えたで。
でもエエんかい?
アレ、外れんで‥
アンダーバストの幅を4センチ詰めて、付け替えたんや。
脱いだ状態なら左右に引っ張られる事が無いからロック掛かっても外れるし、ファスナーも下がる。
けどな、着てしまった段階で、左右に引っ張られ締め付けられるだけじゃ無くて、裁断、縫製の関係で負荷がファスナーに掛かるんや‥
あのファスナーは、構造上、上には上がり易いけど、下には下げ辛いんや、力ずくなら破けると思うわ‥
嫁ハンが痩せな着せれへんよ。
結構な嫌がらせやなぁ」
「エエんや、エエんや‥アイツには説明する。
それでなくてもアレで痛い目に合ってるんや‥
アイツは元々、痩せ気味なんや‥
これ以上は、よう痩せん筈や‥飾って、見るだけで我慢さすわ。」

私は妻の悔しそうにボンデージを見つめる姿を想像し、笑いが込み上げた。

山田君も、そんな私を見て、目を細め、笑った。
自宅に戻り、妻の帰宅を待った。

不思議と胸の重さや、苛立つ気持ちも感じない。妻だけで無く、私の意識、感情までも、変化したようだ。


以前ならば、時計ばかりを気にして、時の経つ遅さに苛立ち、重苦しい胸の内に耐えかねていた私だが、今夜は何故か、ゆとりが感じられ、妻の帰宅を待つ間に飲んだ缶ビール一本で、うたた寝をしてしまっていた。

浅い眠りから覚め、時計を見ると23時40分を指していた。

[お楽しみやな…まぁエェわ‥]

妻への愛情が薄らいだのだろうか?
あるいは、諦めの境地になってしまったのだろうか?

考えてみれば、ボイスレコーダーで録音した、妻の狂態、藤田とのセックス現場で見た私の知らない妻の姿。
今夜の事より余程インパクトがあるように思えるのだ。

しかし結果として、私のこれらの見解は[大ハズレ]であった。
今夜の妻こそ、仕上がった牝だったのである。

日付が日曜日に変わる頃に、インターホンが鳴った。
[ピンポーン‥ピンポーン‥ピンポーン‥ ]

受話器を取ると

「ウチやぁ‥ただいまぁ‥終わったでぇ…」

気怠い妻の声

しばらくして[ガチャガチャ] 玄関のドアが開いた。

リビングに入って来た妻は、雰囲気が違っていた。
「何や、エラいゴージャスなヘアスタイルにしたやんか?
化粧も、家出た時とちゃうな?」

妻は、髪を明るい栗色に染め、パーマをかけて、髪を巻いていた。
化粧も入念で、時間をかけたイメージがあった。
「フゥ… そうなんや、美容院の先生がな、【似合いますよ】って、髪やってくれた後に、着付けの方のメイクさん呼んでくれて遊ばれてしもうた‥変やろか? 」

髪を染め上げ、パーマを当て、髪を巻いたヘアースタイルも、派手目に、見えるメイクも、妻の顔立ちのせいなのか?
美容院のメイクさんのテクニックが凄いのか?
下品では無く、驚く程に似合っていた。
「似合うで。ちょっとビックリやな…」

「ウチも驚いたねん、【あれって?】感じやろ?
美容院の先生まで[何か、あったかぁ?綺麗になったやん]ってな。
それで、いつもと違うようにイジられてしもうたんよ… 似合うなら良かったわぁ。」

妻は私の言葉に素直に喜び、上着を脱いだ。

「それで、どないやったんや? 」

妻は熱を帯びた瞳で
「凄かったで。 まだアソコ、グチョグチョや…腰もフラフラやわぁ…
バッチリ撮って来たしな」
イヤラしい目つきを私に向けて、バックの中から[ガサガサ]と、ビデオカメラとデジカメを取り出し、テーブルの上に置いた。
私は、さっきまでの余裕が嘘のように、指先を奮わせビデオカメラを手にし、リビングのテレビに接続した。

その時、妻が「ウチも一緒に見るぅ、ちょっと待っててぇなぁ…」

と衣装部屋に上着を置きに行った。

「あぁ~。何や、パパ‥山田さんの所から取って来てくれたん?」

クロゼットの中に、しまっておいたボンデージを見つけ出してしまったようだ。

「あぁ‥ついでやったからな‥けどな、着たらアカンで‥ファスナーいじったから痩せな着れんのや。あのままじゃ自分で脱げないやろ?
だから自分で脱げるように山田君に頼んだんや‥」

私は口から出まかせを言った。

「そうなんやぁ…
残念やなぁ… 」

下着姿になっている妻は、恨めしそうに袋に入っていたボンデージを取り出し、手に取って見ていた。

私は、ソファに座り、ビデオの再生ボタンを押した。
妻も、私の隣に座り、画面を見ていた。

画面に映像が写り出した。
【いきなり下着姿の妻が、ペニスをしゃぶっている…
赤紫色に怒超したペニス、デカい!!
藤田より若干細いが、長さは、こちらの方が長い。】

《ジュルッ‥ジュルッ‥んふぅ‥ジュルッ‥ジュルッ‥むふぅ‥》

鼻を鳴らしながら、ペニスに舌を這わせている。
その異様なシチュエーションに身を置いているせいか、【トローン】とした目で、左手でペニスの胴体をシゴキ、口を大きく開けて亀頭を頬張っている…

《ングゥ…ングゥ…ジュルッジュルッ…》

画面が切り替わった。

四つん這いになった妻のTバックの食い込みのアップが写り、レンズが上を向くと、妻の背中‥うなじ‥やがて妻の栗色の髪が写り、その先には後頭部が見え、仁王立ちの男のペニスをしゃぶる姿が鮮明に写された。

レンズは再び、ゆっくりと妻の食い込みに向かって、下げられて行く‥

《ムゥフゥ‥ムゥフゥ‥うぅっ‥ムゥフゥ…》

ペニスが太過ぎる為に息継ぎが、出来辛いのだろう。

食い込みは、濡れて、卑猥な縦スジがはっきりと浮き上がっていた。

カメラを回す男の左手がTバックの食い込みを横にずらした。

朱色のヴァギナが写されている。

ラビアは羽を広げ、大粒の真珠は艶やかに光り、肥大している…
欲望の入口からは、枯れる事を知らない蜜が溢れ出て、滴り、映像を通して淫靡な匂いが洩れてきそうだった…
やがて、妻がくわえているモノと寸分違わぬペニスが写し出された。
さすがは双子、見事なまでにペニスも似通っていた。
そのガチンガチンに勃起し、血管と筋を浮き上がらせ、今にも火を吐きそうな巨根が、妻の濡れたヴァギナに押し当てられた。

上からズームアップして写しているのだろう。
妻のヴァギナに、めり込む巨根が画面いっぱいに写し出されている。

ラビアを巻き込み、大きく張り出した亀頭が埋没した。

《うっ…うぅぅ…あぁ…はぁぁ…ん…うふぅ…》
【ズリュッッ‥ズブッ‥】

男は、両手を妻のヒップに置き、【グイッ‥ズブリッ‥ズブズブっ‥】

力強く腰を入れた。

《アァヒィ…イィ…あぁたまらない…あぁ大きいぁ…》

19センチ近くありそうな巨大なペニスは根元まで深く突き刺さっている。腰を引く度にラビアが、めくれ上がり、その太く逞しい胴体に【ぴとっ】と、貼り着いていてる。ペニスは、ニスを塗ったように光り、腰を出し入れする度に15センチは行き来している。
男のストロークの速さがリズミカルに増して、打ち着ける音が激しくなって行く。

《アウッ…アァァァ…ハァ…アッアッアッ…イクッイクッ…イッてまう…アァァァ……》

ペニスから口を離し声・br>を上げる妻。

自身の乱れて翻弄される姿を、画面を通して見つめる、妻の吐息も荒くなっていた。
  1. 2014/07/29(火) 13:01:38|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第38回

洗濯機の中から、丸められたTバックを取り出し、恐る恐る開いてみた。
瞬時に立ち込める[性の宴の残像]…

ザーメンと、愛液の混ざりあった独特の淫臭…

クロッチ部分には、白濁色に染まった[妻のヴァギナの型が染み着いたマン拓と、膣口部分には、白く盛り上がるように、ザーメンの跡が着いていた]

やはり浮気していたのだ…

一体、何処で? 誰と?
私は、問い質す事にした。
自分の範疇でやられるならまだしも、何も分からない状況で、不安を抱える事は耐えられない。

リビングに戻り、食事を準備する妻に、私は言った。

「なぁ‥昨日、ホンマにカラオケやったんかい?正直に言えや?」

動揺する様子も無く、妻は答えた。

「カラオケや。ご飯食べて、カラオケ行って、それで終わりやで。
何言うてるん?」

「あのな‥言いたかないが、この間、お前が買うた下着‥洗濯機の中のや‥何で精子だらけやねん?浮気すんなら証拠は上手く隠せや!
洗濯機からガーターのストッキングはみ出してるわ!」

「最低やね‥アンタ‥何を漁ってんのや?
洗濯機の中のウチの汚れたパンツ見つけてセンズリでもこくんか?
何やの?一体‥」

「ワレ‥エェ加減にしいや!何問題すり替えてるんじゃ!優しくしてれば付け上がりおって‥
ワシを本気で怒らす気かい?」

私はシレッとして、ふてぶてしいしい妻の態度にキレていた‥

「あんま調子に乗るなや?出て行ってくれても結構やで。お前名義のクレジットカード、銀行口座、全て凍結してやるわ!好きにせいやぁ。
ド阿保が!! 」

妻は私の剣幕に固まった。
目には怯えの影て、不安が写し出されていた。

「な、何やの?出てけって…カード、通帳止めるて…」

「好き放題やってるんや?仕方ないやろ…
そないに亭主を舐めくさってなら、どうぞお好きにや。大体、ウチと別れて吐かしたんわ、ワレやないかい…
吐いた唾は飲まさんで!お前が言い出した事や、慰謝料もやらん、カード、通帳、凍結も当たり前やないかい!
裁判でも何でも受けて立つで…出てけや」

「ど‥どないして生きてけ言うんや?
ひ、酷いわぁ…」

妻は、気が動転し、瞳をうるましていた。

「ワシが、何も言えん、何も出来ん思うて、舐めくさるからや…どうやって生きて行く?
大好きなチンポしゃぶって生きて行けや!!」
「そないにセックスが好きなら、オメコ使って生きたらエェやん…
好きにせんかい!!」

普段、温厚を装い、怒鳴りつける事など無い私の反撃に妻は固まった。
妻の甘い予測を越えた、[出て行け!!」の、
オマケ付きで!
まして兵糧攻めを宣言されたのである。

もちろん私には、本気で出て行かせるつもりなどは無かった。

ただ、本来あるべきの根っこの部分での主導権を取り戻せば良いだけなのだ。

しかし妻には、私が本気で怒って決断したように思わせなくてはならない。

幸い、妻も私の剣幕、言葉に、ここで何か言えば、確実に叩き出されてしまいかねないと感じたようだった。

妻なりに瞬時に計算もしたのだろう…
ここで出て行く事、離婚に至るような流れ…
いかに妻自身に不利益かを。

妻は、急に媚びた目になり、上目使いで言った。
「ごめんなさい。
ウチが調子に乗り過ぎやった…ホンマ…ホンマにごめなさい。
ウチが阿保やったん…
許して、パパ…」

「はぁ? 今更、何を言うてんのや?昨日かて、何処の誰とか知らへんが、乳くりあっとたんやろ?」

「そ‥それは…」

「何や、言えんのかい?エェわ…言いたくないなら言わんでエェ。
出てけや…出てかんかい!!」

[ビクッ!!]

そのドスの効いた言葉に妻の体は反応した。
普段見せない私の姿に戸惑い、怯え、初めて心底状況を察したようだ‥

涙を流し、鳴咽しながら
「ごめんなさい‥ごめんなさい‥」

と繰り返している。

私は「で、昨日は何処で、何をやっていたんや?隠しても無駄やで!」

鳴咽し声を上擦らせる妻。
肩が鳴咽で揺れていた、しかし、この瞬間すら、頭の中では様々な事を計算しているのかも知れないのだ‥今は、信用も出来ない‥その涙を零す姿に同情も出来ない‥
まして愛惜の念などは、浮かばない。

ようやく昨晩の事について、妻が口を開いた。

「あのな… 」
妻は観念して語りだした。
ボンデージによる発疹、ティルドによる感染症。更には、今週頭からの生理。

妻は苛立ち、情緒不安定になり、一日も早くの完治を願い、耐えた。

あのボンデージ、ディルド、そして、藤田に植え付けられた[牝の芽は枯れる事無く発芽して成長していたのだ]

昨日、金曜日にスポーツクラブへ行った妻は、例のスイムウェアに着替え、久々の泳ぎを楽しんだ。
その時に顔なじみのインストラクターに声をかけられたらしい。

「随分、お休みでしたなぁ?風邪でも引いていたんでっか?」

「えっ… そ、そうなんや… ようやく良くなったんや。」

さすがに妻も、休んでいた本当の理由など言える訳も無い。

このインストラクターは、夏はライフセーバーのバイトなどもしている、身長190センチ、筋肉ムキムキの逆三体型の名物インストラクターらしい。

クラブ会員の奥様、お姉様方からは、ビキニパンツにクッキリ浮き上がる[巨根]が羨望の的で、噂を聞き、彼を目当てに通う会員も居るらしい。

今までは、敢えて名物インストラクターの、モッコリとした膨らみを見ないようにしていた妻も、この日は、彼のビキニパンツに浮き上がるモッコリを知らず知らずに見つめ、釘づけになってしまっていたようだ。

そんな発情した牝のフェロモンを感じたのか、名物インストラクターから声をかけて来て来たらしい。

「食事に行って、カラオケでも行きまへんか?」
みたいな感じで。

以前の妻ならば、[何言うてんの?]
だった筈だが、発情した牝の妻には、渡りに船とだった。
インストラクターの、誘いに乗って、一度自宅に戻り、例の下着に着替え、のこのこ出かけて行ったようだ。

結局、食事もソコソコにホテルへの、お決まりのコースとなり、あの時間に帰宅となったのだった。

「で、どないだったねん?」

さっきまでの私の剣幕、辛辣な言葉の毒に当たった妻は、素直に答えた。
「えっ?… 怒らんか?正直に言うて怒らん?」

「やってしもうたんならしゃあないやんか。
コソコソされより、よっぽどエェわ。
で、どうやったん?」

妻は上目使いで、私の表情を読みながら、私の怒りが少し収まり安心し、正直に言った方が得策と感じたようだ。

「若いから凄かった…
3時間で、4回もされてしもうた」

私は、煙草をくゆらせ、動揺を悟られぬように聞いた。
「カチカチやったし、ごっつい大きかった…
けど、アレに馴らされてたし、藤田ハンの事もあったからなぁ‥ちょうどエェ感じやった」

「そないに良かったんかい?」

「あぁ良かったで…。
ウチしたくてしょうがなかったし、ウチのヴァギナに合うサイズやったし‥ 途中から訳分からなくなるぐらい良うなってしもうて‥最後は中出しされてもうた‥」

「大丈夫なんかい!
出来たらどないすんねん?」

「大丈夫や。パパに言わんかったけど、産婦人科通ってたやん?
子宮の具合いの事もあって、先生にピル薦められたんや。
もう飲んでるから大丈夫や…」

「そうか… 」

「でもな…これからどうするつもりや?
あっちこっちにセフレ作って、セックス三昧する気かいな?」

「…… 」

「黙っていも分からんで…
どない考えてるんや?」

妻は自嘲気味に笑いながら

「叩き出されてしまうやん?
言えんわ…」

「まぁ、やる、やらんは別として言うたらエェやんか? そやないとワシかて、ずっと疑心暗鬼や。そやないかい?」

「あのな…ウチの体が変わったのはホンマやねん…
パパとしてもムリやろ?我慢出来ない思う」

「そうか … お前、そのインストラクターとは、どうするんや?
また会うんかい?」

「誘われてる…」

「いつや? 」

「今日…‥ 」

「ハァ? 今日やて?」

「だってな‥向こうが、したい言うんやもん‥」
「お前がしたいんやないのかい?
他に何か隠してるんや無いのかい?何やおかしい感じするで?」

妻は、少し困った顔をしていた。

「あのな… その人な…双子やねん…ウチも昨日会って初めて聞いたんやけど…弟も連れて行ってエェですかて?」

「あぁ?何やて?双子?3Pちゅう事かいな?
アホか?‥」

私の表情を見て困った顔をする妻。

「お前、やりたいんかい?どうなんや?」

「ん… 昨日一人でも、あれだけ良かったんやから、同じのが二人やで?‥凄い事になるんちゃうか?興味無いって言えば嘘になるわ‥」

私は妻が、巨根の双子に変わる変わる責められている事を想像した。

[半端やないやろな‥
見たい!]

素直に思った。

「条件がある 」

「えぇっ?!やってエェの??」

「あぁ、エェで。
けど条件がある…ハメ撮りして、終わったらワシに見せるんや、どうや?」
  1. 2014/07/29(火) 12:58:16|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第37回

結局、妻の病気?が、ほぼ完治するまでは10日間程度を要した。

山田君と私は結託し、[設備の調った専門の場所で消毒しなくては、あのボンデージとディルドは使えない‥せっかく感染症が治癒しとも再び、再発を繰り返すのだ]と
言い聞かせ、一時[魔性のボンデージ]を取り上げた。

その間の妻は、事ある事にイラ立ち、感情の起伏が激しく‥ある意味、見ていて不憫でさえあった。
妻にしてみれば、[これから]と思う事が、沢山あったのだろう‥

妻は、自分が変わりゆく姿に酔い知れていたのかも知れない。


[夫婦二人の平穏な生活‥子は無くとも、不自由の無い生活‥]

私は、妻は満たされていて幸せなのだろうと信じて疑わなかった‥

しかし、そんな一方的な考えが、妻から発っせられていたシグナルを見逃していたのかも知れない。
淋しかったのだろう‥
耐えていた事もあったのだろう。
私の[仕事]の名を借りた傲慢さに、心が病む部分もあったのだろう。

そんな時にスポーツクラブで過ごす時間が、妻の気持ちを楽にし、性の満たされ無い要素をも、発散していたに違いないのだ。
善し悪しは別にして、[あのボンデージ、ディルド]は、そんな満たされない日々、見えない重しを、解放するアイテムだったのだ。
そして、あの[伝説の竿師、藤田]の存在も‥

先日、西島氏が、私に語ってくれた事柄を思い出しながら改めて思う事もあった。

[これ以上、妻との距離を離す訳にはゆかない。]

イラ立ち、理不尽さを剥き出しにするような妻に対して、腫れ物にでも触るように接してしまっていた。

しかしそれは逆効果に過ぎなかった‥

私の、場あたり的な優しさが、妻を増長させ、勘違いさせてしまったのだ‥

あの藤田に抱かれた日から数えて二週間目の金曜日、私は滋賀の栗東に営業に出掛け、仕事が長引き、帰宅したのは夜の10時を過ぎた頃だった。

エレベーターを降り、自宅のドアノブを回したのだが、鍵が掛かっている。
[ピンポーン‥ピンポーン‥ピンポーン‥]

返事が無い‥

[寝ているのか?‥それとも‥不在なのか?]

鍵を開けて、中に入った‥
「おーい?居ないんか?ただいまぁ‥」

返事は無い‥気配も無い‥
こんな時間なのに、妻は不在だった。

私は、ふと、思う処が有り、先日、妻が買った下着の有無を調べるべく、妻の箪笥の引き出しを開けた。
箪笥の引き出しを開けて中を調べた私は、先日、妻が買った、数点の下着の中でも、一際目を引く下着が見当たらない事に気が付いた。

黒地に豪華な朱とゴールドの刺繍をあしらった、ブラジャーとTバック、ガーターのセットが無いのだ…
今まで、妻が身に着けた事も無いゴージャスでエロティックな下着‥
嫌でも、目についてしまったのだ。

違う場所にしまい込んでいるのか?と、クロゼットの中から、洗濯機の中まで探したのだが、見当たらない

苛立ちと、欲求不満が募っていた妻なのだ。

[これから…]というタイミングで何も出来なかったのだ…体調悪化が、それを許さなかったのだ。

それらが完治した、このタイミングでの不在に、私は不安がよぎった。

[一体、何処に? 連絡も入れずに何をしているのだ?」

私の心配を、知ってか知らずか、妻が帰宅したのは日付が変わる頃だった。

「パパぁ、だだいまぁ。
スポーツクラブの、お友達が快気祝いしてくれたねん。
食事して、カラオケしてきたんや~。
楽しかったわぁ。


機嫌良く語る妻。

「出掛けてるなら連絡ぐらいせんとアカンやろ?心配するやないかい。
体調悪うして、治ったばかりやろ?」

「ごめんなぁ‥こんな遅うなるなんて思わんかったねん‥」

妻は悪びれる様子も無く舌を出した。

「ウチ、飲むのも、カラオケも久々で楽しかったけど、疲れてしもうた‥寝るな‥おやすみなさい。」

妻は、寝室へ行ってしまった。

あれから、私達は寝室を別にし、私は衣装部屋で寝ていた。

私は胸の中のモヤモヤが晴れぬまま床についていた。


翌朝、休日という事もあり、私は遅い起床だった。

リビングで、テレビを見ながら、妻は妙にご機嫌な感じで、

「おはよう‥良く寝てたなぁ‥朝ご飯食べるやろ?」と、
キッチンへ立った。

私は顔を洗うべく洗面所に行った。

顔を洗い、何気なく洗濯機に目をやった。
すると洗濯機から何やら黒い布地がはみ出し‥垂れていた。

[何だ?ストッキングか?だらし無い‥]

私は洗濯漕を開け、はみ出た布地を放り込もうと手に取った。

それは、ストッキングだった‥何かが、ぶら下がっている。
何とあのガーターベルトに装着されて脱がれたストッキングだったのだ‥
私は無意識に洗濯漕の中を漁った。

そこには、黒いTバックが裏返しのまま、丸められ放り込まれてあった。
  1. 2014/07/29(火) 12:56:10|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第36回

週が明けた月曜日の夜、私は西島氏と会っていた。

話の内容が、内容なだけに、人目の憚れる場所と言う事で、堂島の隠れ家的なラウンジで会う事になったのだ。

このラウンジは、奥が座敷のような造りになっており仕切りがあった。

あの日… 妻が、藤田に抱かれ、粘膜を通し、実物の巨根を体感した土曜日の夕方に、こちらから西島氏に連絡を入れ、電話に出れなかった非礼を詫びて、今日の運びとなったのだ。

「どや?嫁ハン、少しはクールダウンしたかいな?
不治の病やないんやから元気出しぃな?
ちょっと手強い流行り病みたいなモンや…」

私はグラスを片手に、大きくため息をつき

「ハァ~ァ…簡単に言わんといて下さい。
電話でも説明したやないですか?
[別れて!]まで言われたんや…
元気出ませんワぁ…」

「けどな?藤田にしたらヤツからアンタの嫁ハンに連絡する事なんて有り得ないんやで?
アイツの回りは女だらけや…
アンタの嫁ハンは確かにエエ女なんやろうけど、藤田は[竿師]なんや。金にならんセックスは、ようせんのや…
それにナ、ワシの絡みで藤田が、後先考えないマネは絶対無い。」

「藤田、アンタのとこで、嫁ハンとしていて、途中で止めたんやろ?
あれは、あれ以上やると嫁ハンのスイッチが、二度と戻らんと、藤田なりに感じて止めたみたいやで…
アンタの嫁ハンかて、藤田の連絡先知らんのや。これ以上どうにもならんやろ?」

「でも… 藤田ハンに、ウチのが会えないのは分かるんやけど、体が変わった今、何の解決にもなりませんがな?
何やアイツ、女としての意識が変わったんか、昨日も山のように何や買い物してきて…」

「何を買うてきたん?」
「心斎橋の下着屋から、高級な下着を、ビックリするぐらい買うて来ましたワ!!」

「嫁ハン‥アンタにソレ見せたんかい?」

「ひとつも見せませんワ…。
エラィごっつい袋を持って帰って来たんで、アイツが風呂入ってる時に、寝室に置いてあったのを見ましたんや…」

「でもなぁ…嫁ハンが、女として下着とかに気を使うんわ悪い事やないやろ? まぁタイミングがタイミングやけどなぁ‥」

「ホンマですわ‥ワシに見せる為や無いんやから‥たまりまへんわ!」

「まぁアレや‥シンドイやろうけど、少し様子見たらエェ。
藤田には会えんのや。
嫁ハンかて、出ていく訳やないんやろ?」

西島氏は続けた。
「何度も言うが、アンタの興味本位が招いた事やろ? ワシかて片棒を担いだんや‥罪悪感あるんや‥でもな?大切な事は、嫁ハンが、出て行く、出て行かんやない。
アンタと嫁ハンが、腹を割って今後のお互いが、一緒に楽しめる形を考えて、作り上げて行く事やろ?
嫁ハンが藤田に抱かれていた時に、アンタは嫁ハンの姿、言葉にショックを受けたんやろ?
でもな‥それ以上に他人に抱かれる嫁ハンを見て、興奮していたんやないのかい?」

「今、アンタの嫁ハンは余りにもの快楽と刺激で、心と体がゴチャ混ぜになっとるだけや。
今に、心と体は上手いように分離される…
割り切って考えるようになる。
そないなった時に、アンタも、割り切らんとな‥」

私は西島氏の言葉を真摯に受け止めた。

[アンタも割り切って考えんとな」

分かっては、いたのだ‥矛盾した自分の行為も。ショックを受け、傷付きながらも、妻のその姿、行為に刺激され、味わった事の無い興奮‥痺れを感じる自分自身を。

私は暫くの間、様子を見る事にした。

どちらに転ぶのかは、分からない。

妻をこのように変えたのは私なのだ。

しかし、私の決意を他所に次から次へと事件は起こった。
「な‥何やのぉ‥痒い‥痒いわぁ‥」

西島氏に会った翌朝、妻の尋常じゃない叫び声で起こされた。

「何や?やかましい!
朝っぱらから何なんや!」

怯えにも似た表情で私を見つめて、自分の腕、腹部に目を落とす妻。

[えっ?えぇっ?な、何だ?それは?]

妻の体は、腕、胸、腹部、下腹部、背中、お尻と赤い発疹が一面に出ていた。

寝ている間に、知らず知らずに掻いていたのだろうか…掻きむしり、晴れ上がり、血が滲んでいる箇所もある。

「どないしたんや?
一体それは…」

「汗もや‥汗もやと思う‥ボンデージで蒸れたんやわぁ‥」

「お前‥それ酷いで。
医者行けや。
大変な事になるわ」

私は、これを作った山田の言葉を思い出していた‥

[コレはな‥素材がラバーや。通気性がムチャクチャ悪いねん、着る時にクリーム付けなアカン。脱いだ後も、肌のケアせなボロボロになるから気をつけんとな‥」

私は、すっかり忘れていた。

毎日、毎日、着ているのだ‥
寝る時にまでも。

この痛々しい姿になるのも当たり前だったのだ。
しかし、この姿を見ても妻に対し、申し訳無いとか、可哀相とか思えない自分も居た。

その日のうちに妻は皮膚科に行き、治療を受け、暫くの間、通院するはめになった。

更に不幸は続いた。

妻はボンデージを身に着けると同時に、あのディルドを、藤田の分身を常時ヴァギナに挿入していた事により、感染症である[カンジタ]になってしまった。
使った後に、毎回、ディルドを清潔に洗っていなかった為だった。

膣から[豆腐のカス]のような物が大量に出て来るやっかいな病気だ。
性病では無いが、感染した本人は気持ち悪くて、たまった物ではない。

これによって妻は、皮膚科と産婦人科に同時滲んで通うはめになり、日課であるスポーツクラブにも、必然的に行く事は出来なくなった。

肉体の、より処である、ボンデージ、ディルドを使う事が出来ず‥日々の日課であったスポーツクラブにも通えない‥
ある意味スポーツクラブは妻の社交場でもあった訳だから、友人達とも会えなくなってしまった。
想像を絶するストレスが妻を襲ったのだ。

これらの事と、私との冷えた要素が絡み合い、妻の体が完治した時、溜まりに溜まったマグマが噴火した如く‥妻の暴走が始まった。
  1. 2014/07/29(火) 12:54:47|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第35回

藤田が出て行った後のリビングには、冷めた静寂な空気が流れていた…

ガウンを羽織り、仏頂面でソファーに、もたれかかる妻‥

「ハァぁ~ぁ…ブチ壊しやなぁ…凄く良かったのに…]

妻の呆れた言葉に

「あのなぁ…物事には限度があるやろ?
別れる?別れるって何や?人妻のお前がや…亭主の前で他人にブチ込まれているだけでも異常やのに…チンポ入れられ、ヨガリ声、ヒィヒィ上げながら別れてくれ?
ワシには、今後、指一本触れさせんやて?
おかしいやないかい!!」

私はソファーに座る妻のガウンの胸ぐらを掴もうとした。

「触らんといて!!」

私の腕を払いのける妻。
「冗談やと思うたん?
ホンマ触らんといて!」
妻は、私を睨み据えながら、ソファーから立ち上がり、私の前でガウンを脱いで全裸になった…

眩しいぐらいに色香を放つ妻の肢体…

釣り鐘型の豊かなバストは張りを増して、乳首はツンと固くなっている…
無駄肉の無い細く引き締まり、括れたウエストがそそる…

張り出したヒップライン‥均整の取れたスラリと伸びた脚。

クレバスの上‥モッコリと膨らむ土手には薄いヘアが生え‥クレバスに向かって濡れた筆先のようなヘアの先端が、先程、放出された藤田のザーメンで湿らせている…

ヴァギナの色、形、匂いもそうだが、体が変わった!!

スポーツクラブでは鍛えきれない部分…
内面から滲み出る物。

あの[魔性のボンデージ]が、巨大でリアルな[藤田の分身]が、‥妻の理性を蝕み、妻の中に潜んでいた淫乱な牝を蘇らせ‥育み‥そして開花させた‥

《これが女なのだ…
男の独りよがりな都合や屁理屈を軽く淘汰し、頭では無く、子宮で物を感じ、行動する…》

妻はその見事な肢体を‥藤田のザーメンをヴァギナから吸収し、艶を増した体を私に誇示するように見せつけ、右手の人差し指と中指を淫裂に持って行き‥ラビアを広げて見せながら言った…

「ムリやろ?分かるやろ‥パパ‥?」

二本の指で押し広げてられたラビアから、藤田のザーメンが、[タラ~リ]糸を引くように垂れ落ちた‥

ヴァギナから滴り落ちる藤田のザーメン‥

妻のラビアを広げた指には、滴り落ちた藤田のザーメンで濡れている。

妻は、藤田のザーメンで濡れた指を唇に持って行き、舌で舐め取りながら言った。
妻は、言った‥

「ウチもな、驚いてるねん。アノ人のペニスで貫かれて‥激しく責められる度に、私の色が…パパと過ごした年月が…色あせて‥アノ人の色に塗り替えられて‥染められて‥」

虚ろな視線で身をよじりながら、遠くを見つめている妻‥

「愛の形はそれぞれや‥今のウチはアノ人に責められ‥蹂躙されている時が‥女に生まれた悦びを感じられるんや…」

私は妻の言葉に‥匂い立つような妻の姿に‥暗闇で後頭部を不意にバットでブン殴られたような衝撃を受けた…

胸は張り裂け…はらわたは煮え繰り返っていた…
このまま、すぐにでも妻を張り倒してやりたい衝動に駆られた…

だが、私の爪先は、[ワナワナ]と奮え‥四股からは、力が抜けていた…
そんな私を、妻は見下すように

「話しても無駄やな…
パパに分かる筈も無いワ…
なぁ‥パパ?
アンタ今まで、大人の女とセックスして‥その小っさいペニスで、相手イカした事あるんか?
ソレ挿入して‥締め付けられ感を味わうた事あるん?…
…無いやろなぁ…」

「な‥な‥な‥何を…」
言葉にならない声を上げる私。

「なぁパパ… あのボンデージも‥あのディルドも‥アンタが興味本位で仕組んだ事やろ?
今日の事もや!
自業自得やないんか?
寝た子を起こしたアンタのミスやないなやの!」
そして続けざまに

「今更ムリやわぁ…」

妻は捨て台詞を吐き、寝室からあのボンデージを持って来て [トローン]とした目で裏地からはみ出た《藤田の分身》を見つめ、握り締めて、しゃぶり始めた…

[チュルッ‥チュッパッ‥チュッパッ‥ジュルッ‥ジュルジュル‥チュッパッ‥」

私を睨み据えながら、自我をアピールするように、しゃぶり続ける妻…

やがてボンデージに脚を通し‥受け入れ準備の整ったヴァギナに押し当て‥一気に刺し込んだ‥

《ズルズル…ズルッ…ズボッ》

藤田の分身は、妻のヴァギナに吸い込まれるように埋没した…

それはまるで[名刀と、それを納める鞘]のようだった…
長さ‥太さ‥寸分違わず造られた一対の形。

藤田の分身をヴァギナに深く納めた妻

「う‥うふ‥ん‥エエわぁ‥」と呻き

[ピチッ‥キュッ‥ピチッ‥パチッ‥]

ラバーと肌が、擦れ合う乾いた音…

妻は腕を袖を通し、背中に後ろ手を回して

[ジッジッ…ジジジジィ…カチッ‥]

ファスナーを上げて、ロックを閉じた‥
[魔性のボンデージ]を身に着けた妻

ボンデージは、すでに妻の、由香利の皮膚のようだった‥
そう‥そうなのだ‥
あのディルド‥藤田の分身も、今では妻の体の一部分なのだ‥

私はボンデージ姿の妻を見て改めて深い感慨を覚えた。

徐々に遠くなる景色‥

届かなくなる物‥

妻は妖艶に、体をくねらせ、私を一瞥し、寝室に閉じこもってしまった。
私は、リビングで、この世界に私しか存在していないような寂しさを感じ‥張り裂けそうな胸の苦しさを覚えた‥

呆然として‥何一つ手に付かない。

テーブルの上に置いた、私の携帯が音も立てずに点滅を繰り返し、着信を告げている‥

サブウィンドゥには、発信者[西島]の名前。

私は点滅する携帯を、いつまでも見つめていた…
  1. 2014/07/29(火) 12:52:56|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第34回

「ハァ…ハァ……ハァ…‥フゥ…ハァ…」

藤田との濃厚なセックスの強烈な余韻に身動きの取れない妻が、荒い吐息を吐きながらベッドに俯せている…

以前の妻とは…いや‥一週間前の妻とは別人のようなヴァギナ…

荒い吐息と今だに続く小刻みな痙攣。

藤田の巨根に責められ、支配された、妻のヴァギナは陰唇が無軌道にヒクつき、朱色に染まった陰裂からは、トロトロとした愛液が滴り流れていた…

私は、意識が飛び、[心ここに非ず]状態の妻のヴァギナを見てア然とした。

クリトリスの包皮はめくれあがり、艶やかな、朱い真珠は南洋玉ぐらいに肥大していた…

縦に伸びた陰裂…
間違い無く3センチは伸びている。

藤田の巨根を迎え入れる為のみの膣口は、大きく口を開けて、腹を空かせた肉食獣のように涎れを垂れ流していた…

本来は、私と妻が睦合う為の寝室には、妻と藤田の体液の匂いが充満している。

白銀色のシルクのシーツには、妻のヴァギナから飛び散った潮の染み跡が広がっていた…

数年間かけて、妻と私の匂いに染めた寝室は、僅か2時間で所有者が変わってしまったようだ。

妻は、まだ私の存在に気付く事も無く、自然な流れで、藤田の巨根を指で弄び始めた…

「なぁ…アンタ、イッてないやろ?ウチのアソコ気持ち良く無いんか?」
[不安に怯えた眼差し]を、藤田に向けた。

その表情は、男の心の琴線を刺激するに足りる物だった。
私ですら見た事の無い、小悪魔的な表情…

「由香利…何言ってるんや?気持ちエェに決まってるやろ?
さっきかて、危うく出してまうとこやったんや…ゴムしてないからナ…ヤバいやろ?」

「エェんよ。ゴムなんて要らへん…避妊なんてせんでエェ…
なぁ…ウチの中に出して…
アンタの精子…ウチ…感じたい…子宮で感じたいんやで…」

藤田は、
「由香利…何を言ってるんや?
アカンやろ?
間違って、出来たらどうするんや?
そんなん困るやんか?」
「出来たら、出来たやんか。ウチはエェよ…」

「…… 」

藤田は、無言で妻の挑発をかわした。

私は、妻の言葉に萎え、凹んだ。

妻のどんな姿、どんな言葉より深く胸に突き刺さった。

妻は、ベッドの上で胡座をかいている藤田の股間に顔を埋め、藤田の巨根に入念に舌を這わせ、右手でシゴキ始めた。

「チュプッ‥チュプッゥ‥チュル‥チュプッッ‥」

見る見るうちに、力を漲らせ怒張した。
藤田のそれは、あっという間に筋張り‥血管を浮き上がらせ、直立しヘソに貼り着いた。

「あ‥あ‥あぁぁ‥‥」
見事なまでに勃起した、藤田の巨根を見て、感嘆の声を上げる妻‥

一回目のセックスから、時間が経っているにもかかわらず、妻のそこは、渇く事無く涌き水のように愛液が、[トロトロ]湧き出ている…

妻は自ら、藤田の上に跨がり、直立する藤田のペニスを陰裂に当てがった‥

[ヌルッ‥‥]

目を細めて、顎を上げ気味にして、ぽってりしたを、口を半開きにし、腰を沈め出す妻‥

「ズブズブ‥スブッ‥]
「あぁ‥1番奥まで‥当たるぅ‥当たるぅ‥」

藤田は、妻を下から腰を廻しグラインドし始めた。

[ニュプッ‥ニュプッ‥ニュプッ‥ニュプッ‥]
私の覗いている場所からは、妻の後頭部、首筋、背中‥ヒップ‥そして、藤田の巨根が、妻のヴァギナに上下に出入りしている所が見える‥

ヴァギナを押し広げ、陰唇を、ビラビラをめくり上げ、藤田の巨根は妻の子宮を突き上げている‥
「アゥッ‥アゥッ‥ウゥ‥‥」

妻は、苦しみにも似た、快感に顔を歪め、自ら快感の度合いを増すように腰を擦りつけ始めた。

寝室の中を、鼻を突く淫臭の密度が増して行く‥
突き上げる藤田のペニスは、蜜を塗り着けたように、光っている‥

「いぃ‥あぁ‥あぅぅ‥おぅ‥ぁぁ‥ちょうだぃ‥中に‥中にぃ‥」

藤田のストロークの速さが、どんどん増して行く、藤田の額から汗が滲んでいる。
妻は、全身を上気させ、藤田の腰の動きに、答えている。

「あぁ‥由香利‥締まるっ‥締まるっ‥」

藤田の、この言葉が妻の快感を一気に倍加させた。

「イクッ‥イッちゃう‥イクッ、イクッ、中で、中に頂戴ぃ‥あぁぁん‥イ‥イックッゥ~」

「俺もやぁ!由香利‥由香利‥出すでぇ‥うぅ」
藤田は、両腕で上に乗る妻の腰をグィっと引き寄せ、渾身の力で突き上げ、射精した。

その瞬間、妻はのけ反り[ガクッ‥ガクッッ‥ガクッ‥]と
大きく痙攣した。
次の瞬間‥
「あぁ‥熱い‥当たる‥アンタの‥当たるぅ‥」
藤田も、射精し、最後の一滴までもを妻の子宮にぶち当てた。

「うぁ‥うおぅ‥‥う‥」
妻は、そのまま‥藤田と結合したままで、藤田の体に突っ伏した‥

二人とも、酸欠状態のように、大きく呼吸を続け上半身を揺らしている‥
私は痺れた頭で考えていた‥
藤田の巨根なら‥妊娠し辛い、由香利の子宮の機能が生き返り‥‥
[まさかな‥しかし、あんな巨根で、じっくり掻き回され、子宮を突き上げられれば、妻の子宮はビックリして、永い眠りから目覚めるかも知れない‥]

私はそれ以上考える事を止めた‥

この寝室の異様な雰囲気が‥立ち込める淫臭が‥そして藤田と妻の激しいセックスが、私の思考能力を奪っていった。

壁に掛かった時計は、すでに1時を示していた。

私は、朧げな頭で
[これは何時まで続くのだろう‥]
そんな事を考えていた‥
私は、いたたまれなくなり、音を立てずに後ろずさりで寝室を出た。

リビングのソファーに座り、ポケットからクシャクシャに潰れた煙草を取り出して、火を着けた‥
「フゥーゥー」

吐き出す煙りが、力無く揺れた。

そして、冷蔵庫から冷えた水を取り出し、一気に飲み干した…

体の隅々に水が染み入って行くようだ。

少しづつ思考が甦る。

[取り返しのつかない事をしたな…この先一体どうなるんだろう……
変貌を続ける妻の意識、肉体…自分の妻のヴァギナの中を他人の精子で、いっぱいにされる屈辱…]

「あ…ん‥あぁ‥あぁ‥」

寝室から妻の喘ぎ声が聞こえて来た…

さすがは[伝説の巨根竿師…ただ者では無い‥歌い文句に掛け値無しだな…]

タフな奴だ…そのタフな藤田を余さない妻。 そんな妻も、ただ者じゃない…

「アヒィ~ウウ…凄い…凄いのぉ…アゥッ……こんなの初めてぇ~」

妻の絶叫が響く

私の力無く萎えていたペニスが固さを取り戻し始めていた。

私は再び、寝室へ二人のセックスを覗きに行った…
再び、妻の狂態を覗くべく、寝室の扉を開けた…
むせ返る淫臭と、

[パチン‥パン‥パン‥パン‥]の音…

私は油断していた…
先程まで妻に[覗きが見つからない]妻が、私の存在を気付かない状況が続いた事が私の中の注意力を散漫させ、油断させていた。

ベッドの上で妻は、四つん這いになり、腰を抱えられ、後ろから藤田に貫かれていた。

先程とは逆方向を向いて…
私は、いきなり妻と目が合ってしまった。

《ヤバイっ!!》

金縛りになったように、動けない私
私は、固まった…
私に気付き凝視する妻の視線を私は外せないでいた。

しかし、妻の私を見た驚きは一瞬だった。

平然と声を上げ、バックから貫かれる妻。

藤田も、この事態に気付いた。

しかし、藤田は慌てる様子も無く、腰の動きの力強さを増して妻を責めた。
「あうっ‥あうっ‥アンタぁ、アンタぁ‥イイッッ‥もっと‥もっとぉ‥」

私への視線を外す事無く、挑発的に喘いだ…

藤田も私の顔を見つめ、[ニャリ]と笑い

「由香利ぃ‥俺のチンポはどうや?コレ無しで生きていけるかい?」

「バシッ‥バシッ‥バシッ‥」

激しく腰を打ち着けながら言った。

「あふぅ‥ん‥生きていけへん‥コレ無しやなんて‥ムリやぁ~」

「じゃあ一生、旦那とせえへんな?お前は俺の女やろ?」

「せえへん‥ウチ‥アンタだけや‥せえへん‥」
藤田は、[グィっ‥グィっ‥]と、自身の下腹部と、妻のヒップを密着させて、

「じゃあ‥旦那に言ったれや‥アンタには一生、抱かれない‥体にも、指一本触れさせないってや‥言えるかい?」

私は、藤田の意図を理解出来なかった‥しかし、自信もあった…

[いくらこのシチュエーション、異様な雰囲気とはいえ、ワシと由香利は夫婦や…一つ屋根の下に住んでいるんや…体に一生触れさせないなんて出来る筈が無い… 妻も、雰囲気で《セックスは、させない》とは言わされるかも知らんが、体に、指一本触らせないとは、言わん…言えんやろ?]
しかしそんな私の独りよがりは、いとも簡単に覆された…

激しく腰を打ち着けられながら妻は、私の想像、理解を超える事を言ってのけたのだ。

「あふっ…ん…パパぁ…ウチと‥ウチと別れてぇな…もうムリやわ…ウチの体はな…この人のモンや…パパは指一本、ウチの…ウチの体に触れんで…うぅ…アハァン…セ…セックスなんて論外やろ?そ…そんな小っさいチンポいらん…」
私は耳を疑った!
「別れて?別れてくれ?」
私は、藤田の巨根と繋がったままの妻に「何を‥何を言うとるんや!エェ加減にせんかい!冗談もほどほどにせんかい!!」と、一喝した。

妻は、まったく慌てる様子も無く、藤田に貫かれたままで

「一人しか居ない女房を満足させれん奴に言われとうないワ‥じゃあ、満足させてや!その小っさいのでウチを満足させれるの!!」

「旦那さん‥由香利を満足させたってぇな‥」

[ズルリ‥ズルズルッ‥]

「な‥な‥何やのぉ抜かんといて!」

藤田は、隆々と勃起する巨大なペニスを見せつけた。

ヴァギナから抜かれたペニスを恨めしげに見る妻。
藤田は、リビングに脱ぎ捨てていた自分の服を拾い、着替えた。

「ア、アンタ‥何処に行くん‥ウチも‥」

「エェやんか‥今後の夫婦の身の振り方でも、ゆっくりと話し合ったらエエんや‥どうせ、お前は俺の女や‥」

藤田は、意味ありげに私を横目で見て

「ほな、おじゃまさん!」と、
出て行ってしまった。
  1. 2014/07/29(火) 12:51:22|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第33回

押し入れの中の私は、心臓の鼓動だけで無く、呼吸までも荒くなって来た。
この押し入れの空気が無くなり、薄くなってしまった樣な感覚だった。
15分で着く… 時間を確認する。

あの、西島氏のメールから10分が経過していた。
静まり返った衣装部屋…
【ピンポーン…ピンポーン…ピンポーン…】

インターホンが鳴った!
「はーい…」

インターホンの受話器を取り、答える妻。

「あらっ…早いのね‥ウチの人、11時って言っていたから‥今、開けます‥」

【伝説の巨根竿師、藤田の登場だ‥】

しかし、一体、藤田は、どのように妻とのセックスに持って行くのだろう…

30秒…そして1分が経過した…

【ピンポーン‥ピンポーン‥】

来た!!

[は~い‥]

妻が玄関に出て行った。
[ガチャ‥ガチャ‥]

玄関を開ける音。

「失礼しまーす。」

巨根竿師、藤田の声だ‥
「じゃあ見せていただきますね」

リビングから藤田の声。
沈黙が流れた。

「あっ、そうだ!コレ、ご主人からのお届け物です‥」

「えっ? 何?‥」

「コレ‥ご存知ですよね?‥」

「えっ?えっ?あぁ‥」
私は、胸が張り裂ける思いで、音を立てずに衣装部屋のドアを開けた‥

そこに見た物は‥

竿師、藤田が大胆にもファスナーを下ろして、その類い稀な逸物を出していた。

[で、デカイ!!しかもすでに力強く勃起していた!」

やはり普通じゃない‥

しかし普通じゃないのは、我が妻だった‥

遠目に見ても、目を大きく見開き‥呆けたように口を半開きに開けて‥
固まっていた‥

次の瞬間‥

「ア、アンタ誰?クロス屋さんや無いの?ハァ‥ハァ‥け、警察呼ぶよ‥ハァ‥」

妻の足元が震えている‥
「えぇ~っ? 警察?何を言うてるの? 俺はアンタの旦那に言われて来てるんやで。
コレ届けろって‥」

藤田は、いきり起ったペニスの根元を掴み、[グィっ]と、妻の方向に向けた‥

妻は、荒い吐息をハァ‥ハァ‥ハァ‥と吐きながら、藤田の逞しいペニスを凝視していた。

藤田は、妻の意識がペニスに向かったのを見逃さなかった。

次の瞬間‥藤田は妻の腰に手を廻し‥引き寄せて妻の唇に自身の唇を重ねた。
妻は、数秒間は手をバタつかせ、身をよじり、抵抗を示したが、
すぐに「ふふん‥あふぅ‥]と鼻を鳴らし、舌を絡ませていた。
藤田は神懸かり的な早さで、キスをしながら妻のノースリーブとスカートを脱がせ、左手で妻を抱き寄せ、右手一本で流れるようなスムーズさでストッキングを片足ずつ脱がしてしまった。

ワインレッドのセクシィな下着姿になった妻は、藤田と立ったままで抱き合いながら、藤田のゆるやかな愛撫に喘ぎ声を漏らしていた‥

「あぁ‥うふぅ‥あぁ~ん‥ハァ‥ハァ‥」

腰に廻した藤田の左手が、ショーツ越しにヒップの谷間をなぞり、妻の欲望の源に降りて行った‥
藤田の左手の中指と人差し指が、妻のヴァギナに優しく触れて、中指がワレメに食い込んだ‥

「あぁ‥ん‥あふぅん‥ん‥ん‥いぃ‥」

「もうグチョグチョじゃないか‥なぁ奥さん?
スケベなオメコやなぁ?」

「あぁ‥言わんといて‥ハァ‥ん‥ん‥あ‥ん」
藤田は妻のワレメに指を滑り込ませ、イヤらしく捏ねくり回し始めた。

[クチュッ‥クチュッ‥グチュックチュッ‥]

溢れ出る蜜を掻き回す音が、私の元まで聞こえて来る。
妻は声にならない声を上げ、足元をガクガクと小刻みに震わせ‥

「あぁ立ってられん‥あん‥」と、膝まづいた‥
私の位置から妻が、お尻を向けて膝まづいている場所までは、約2メートル。
この距離からでも妻のショーツのクロッチ部分が濡れて、染みになっているのが分かる‥

[カチャッ‥カチャッ]
藤田はベルトを外し、ボクサータイプのパンツを脱ぎ、恐ろしいまでに起立した巨根を妻の前に持って行った。

[ハァ‥ァァ‥凄い‥やっぱり大きいわぁ‥」

ノロノロと伸ばした妻の手が、その巨根に触れた‥
そして妻の唇が、強力な磁石に引き寄せられるように藤田の巨根に近づいて行った‥

やがて淫靡な音が響き‥それを見る私は、嫉妬で気が狂いそうだった‥

[ちゃぷっ‥ちゅぷっ‥ちゅぷっ‥ジュルッ‥ジュルッ‥ちゅぷっ‥」

妻はトローンとした目で一心不乱に藤田の巨根をしゃぶっている。

「奥さん、美味しいかい?どうなんだ?コレが好きなんだろう?」

妻は、ぐもった声で、

「美味しい‥あふ‥美味しいのぉ‥あぁ‥大きいの好き‥あふぅ‥」

「奥さん、アンタのオメコ凄い匂うな‥スケベな匂いが、プンプン漂って来るで‥旦那にいつも舐めて貰って‥チンポ突っ込まれてるんやろ?ヒィヒィ言いながら?」

「イヤぁ‥あの人の事は言わないでぇ~イヤぁ‥」

「何だ?旦那に操でも立ててるんかい?俺にやられる罪悪感か?」
妻は、藤田の巨根の傘から唇を外し、ショーツ越しにヴァギナをなぞり、挑発的な視線を藤田に、ぶつけながら言った。

「ココは‥旦那のモンちゃう‥アンタのモンや‥アンタも触りながら‥分かったんちゃう?
ウチは大きいのが好きやねん‥」

「おい、おい、俺は嬉しいけど‥旦那に悪いんやないかい?言い過ぎやろ?いくら俺ので型取ったディルドでエエ思いしたって、アンタと俺は今日が初めてや‥まだ挿入てもいないんやで?」

妻は藤田のペニスの根元を右手で掴み、裏筋に舌を這わせながら

「フンっ‥誰が、あんな短小に 挿入さす訳無いやろ‥」

その言葉に衣装部屋の私は、目の前が真っ暗になり、全身の力が抜けて行った。

藤田は藤田で、私がリビングの隣の部屋‥衣装部屋に潜んで覗いている事を、西島氏から聞いて知っているだけに複雑な表情を浮かべ、衣装部屋の方に視線を向けた‥

本物の巨根竿師‥実物の藤田に会って、その巨根を唇に含んだだけで、妻の中のリミッターが外れ、少なくとも、この一週間で、妻が本心から感じて、ごまかしきれない気持ちが爆発したようだ。
理性を淘汰する性欲‥否‥長年積み重ね育んだ愛情をも一撃で粉砕する快楽‥信じたくない‥信じられない‥しかし、目の前の妻が、それを実証している‥
妻をこのようにしたのは紛れも無い私なのだ。

藤田も妻の言葉に高ぶりを覚えたのか、妻のブラジャーのホックを軽く指で弾き外して、その形の良いバストを揉み、ショーツを脱がし、妻を裸にした‥

「ハァ~ン‥フゥ‥あぁ‥]

悩ましい喘ぎ声を漏らす妻。

藤田は、その淫靡な声に触発されるように、妻にテーブルに手をつかせ、後ろから抱え込むようにし、濡れたワレメに当てがった。
妻は、リビングのテーブルに上半身を預けるようにして、私の位置からは引き締まったヒップと、スラリと伸びた脚を大きく開いている。
剥き出しのワレメは、赤々として欲望の滴を垂れ流している‥

藤田が妻を後ろから抱え込むようして、その長大で逞しいペニスをワレメに当てがった。

質量タップリの亀頭が、妻のワレメに埋没し始めた‥

[ズブッ‥ズブズブッ‥]

同時に妻の、せつない声が響いた‥

「あっ~あぁぁ‥入って来るぅ‥入って来るぅ‥大きぃ~」

藤田はグィッと腰に力を込めた。

その瞬間、妻は眉間に深い皺を寄せ‥苦悶の表情で、呻いた‥

[スブリッ‥ヌルッヌルッ‥]

「あぁ‥イイ‥アソコが アソコがいっぱいや‥当たる‥当たる‥」

藤田は、妻のヴァギナに巨根を根元まで挿入し、ゆるやかに‥力強く‥腰を打ち付けている‥

[パンバン‥パンバン‥パンバン‥‥]

藤田の腰と妻のヒップの当たる音が響き‥

[グチュッ‥グチョ‥グチュッ‥グチョ

巨根に、掻き回されるヴァギナから悦びの音が、している。

藤田は涼しい顔で腰を使っているが、妻は全身汗だくで、快感のあまり悶え苦しんでいた‥

「アウッ‥オゥ‥アウッ‥アァ‥凄い‥凄い‥突いてぇ‥もっと‥イクっ‥イクッ‥イクッゥ‥」
その声に呼応するように藤田のストロークのピッチが上がった。

[ガクガクッ]っと痙攣し、最初の絶頂を迎える妻。

しかし藤田の腰の動きは休まない‥
激しくグラインドして、妻のヴァギナを責めたてる。

[ジュボッ‥ジュボッ‥ジュボッ‥]

巨根が、ヴァギナを掻き回す音が変化してきた。
妻は、唸り声とも、喘ぎ声ともつかぬ声を上げ、痙攣を繰り返していた。
私は、この圧倒的なセックスを目の当たりにし、その藤田のテクニックに、タフさに、感心した。しかし、その藤田の巨根をヴァギナ奥深くに受け入れ、藤田のセックスに着いて行く、妻の姿にも驚いた‥
自分には、こんな妻の姿を引き出す事は出来ない。
これが、成熟した牡と牝のセックスなのだと思うと、自分が惨めだった‥
「あぁ‥イイ‥こんな‥こんな‥凄いのぉ‥また‥また‥イッちゃう、イッちゃう!!」

激しい痙攣‥紅潮する肌‥妻の体から溢れ、流れる汗‥

こんな妻は見た事が無い‥
リビングでの二人のセックスは続いている。
衣装部屋にまで、二人の汗と体液の入り混じる淫靡な匂いが充満していた。
二人の圧倒的な魂をぶつけ合うようなセックスに私のペニスも起ったままだった。

すでに妻と藤田が絡み始めてから一時間半が経過している。

藤田は体位を変えて、妻を上に乗せた。

妻のヒップを、わし掴みにし、下からリズミカルに腰を打ち付けている。妻も藤田の腰の動きに合わせ、憑かれたように腰を動かしている。

「あふぅ‥あふぅ‥堪忍‥堪忍や‥あぁまたイッてまう‥あぁ‥あぅぅ‥」

藤田が衣装部屋から覗く私を左手で、手招きしている‥大丈夫‥大丈夫と口パクで伝えている。

私は、藤田の手招きに、音を立てないようにリビングに入った。

藤田は、巨大なペニスを[ズルリ」と抜き、限界を超えた快感に朦朧とする妻の手を取り寝室へ移動した‥
藤田は、朦朧とする妻に悟られぬように、私に手招きし、私に着いて来いと促した。

私はダブルベッドの陰に身を置き、藤田と妻の絡みを間近で見ていた。

優しく、優しく、妻の体を愛撫する藤田‥

呻き声を上げ続ける妻。
妻が、藤田に唇を求め、濃厚に舌を絡ませ合っている。
唾液が糸を引き、どちらとなく唾液を吸い合う。
正直、私は妻と、こんなにまで情感のこもったキスをした事が無いのではないだろうか‥

二人は、自然な流れでシックスナインの形になり、お互いの性器を官能的に舌を使い愛撫を繰り返した‥間近で見る藤田の巨根は赤黒く、あのディルドより更に一回り大きく感じた。

妻は、虚ろな目で、口いっぱいに藤田のペニスを頬張っていた。
藤田も、妻のヴァギナを[人は、こんなにも優しく、入念に舐め続けられる物かというぐらいに‥]舐めていた。

妻を見ると涙を流している。

その涙に藤田が気付き、体勢を変えて、妻のヴァギナに二本の指を埋めながら、
優しく「どうしたの?大丈夫?」と囁くと、
妻は、藤田に抱き着き、「嬉しいの‥嬉しいの‥」と、
譫言のように答えた。

藤田が、妻の髪を優しく撫でながら

「奥さん‥可愛いね‥」と囁き、横バックの体勢でペニスを挿入した。

妻は「あぁ‥うわぁぁ‥」と呻き、痙攣を繰り返した。

藤田は、妻の髪を撫でながら、その巨根の持てる長さいっぱいに、ゆっくり、ゆっくりと出し入れして

「奥さん、可愛い‥本当に綺麗だよ‥」と言った。
妻は、横バックで挿入されたままで、優しく髪を撫でられ、藤田から
「奥さん、可愛い‥本当ぬ綺麗だよ‥」と囁かれ
「イヤぁ‥イヤだぁ‥奥さんなんて呼ばないで!ウチは‥ウチは‥もうアンタのモンやろ?
由香利‥ウチは由香利って言うんや‥」

私は、洒落にならない衝撃を受けて目の前が‥頭の中までも、真っ暗になった。
しかしそれは、妻を、藤田を、殺してやりたいとか、そんな感情が湧く類いの物では無く、どうにもならない物に対する、私自身の無力さを呪う物だったように思えた。

藤田は、腰の動きのピッチを上げながら

「由香利‥可愛いよ‥由香利‥由香利‥」と、

呪文のように囁いた。

妻は、否、由香利は、激しく喘ぎ、悶えながら、瞳から涙を零し、

「あぁ~嬉しい‥またイッてまう‥イッイク‥イクッ‥あぁ‥ウチはアンタの‥アンタの女やろ?なぁ‥なぁ‥イ‥イク」
「ああ‥由香利、お前は俺の女やで‥」と、

更に激しく腰を動かした。

由香利は、この日最大の痙攣を繰り返し‥凄まじいイキ方をして、藤田がまだ射精していないペニスを、ヴァギナから抜いた瞬間、ヴァギナからは大量の潮が噴き零れた。
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

あまりもの快感による、エクスタシーに、由香利の荒い呼吸は中々、治まる事は無かった。
  1. 2014/07/29(火) 12:49:16|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第32回

「おはよう‥」

私は、朝食の準備をする妻に声をかけた。

「あっ、パパ、おはようさん‥せっかくの土曜日なのに仕事なんてなぁ‥時間、遅くなるん?」

「いや‥夕方ぐらいには、帰れそうや‥今日は、姫路の谷村さんのとこ行かなならん‥姫路のお城でも見て、癒されて来るわ‥」

「エェなぁ‥姫路城、綺麗やもんな‥」

「今日、リビングのクロス貼り替えの業者の件‥頼むナ‥」

「うん。分かっとるよ‥でも、時間かかるん?」
「いや‥たいした時間かからんやろ」

妻は、何一つ違和感は感じていないようだ。

「パパぁ‥何時頃、出るん?」

「せやな‥9時過ぎやな‥」

私は、睡眠不足でフラフラの体に喝を入れるべく、熱いシャワーを浴び、[取り敢えず、偽りの出社準備をした」

妻は、私がバスルームから出るのを確認すると、「ウチも、シャワー浴びて来てエエやろか?
パパ、まだ時間あるやろ食べるのそれからでエエか?」

「あぁ‥エエよ。まだ1時間近く、時間あるさかい‥」

「クロス屋さんかて、お客さんは、お客さんやろ?綺麗にしとかんとイヤやろ‥」

「そりゃそうや、男前の兄ちゃんが来るかも知れん、バッチリ化粧した方がエエで!」

「言われんでも、キチッとするわ!」

妻はバスルームに消えた‥

私は、衣装部屋に行き、敷きっ放しの布団を上げ、押し入れの前に積み上げた。

妻には、私が、しばらくは衣装部屋で寝る事は了解済みなので、私の性格を知る妻は、必要以上に部屋を弄らない筈だ。

押し入れを開け、後ほど私が隠れるスペースの確認をした。

後は、妻がシャワーを浴びている、このタイミングで、玄関に置いた私の靴を隠し、急な仕事で、いかにも慌ただしく自宅を出たシチュエーションを作れば良い。

トイレの心配もある為に搾り出すように、用を足し、最悪を想定して2㍑の空のペットボトルと、普段履いている靴を押し入れに隠した。

私は、バスルームへ行き、シャワーを浴びる妻に声をかけた。

「悪い!! 急ぎで行かなならんくなった。メシはエェわ‥なるべく早く帰るさかい、頼んだで!」

「え~、ゴメンな、シャワー長くて、今、出る‥」

「エェんや‥エェんや‥ゆっくり浴びたらエエ‥ほな、行ってくる」

「行ってらっしゃ~い」
私は、携帯をマナーモードにして、押し入れに隠れた。
暗い押し入れの中で、私は、[息を殺し、じっとしていた]

まだ時間はあるのに、全身が緊張感で満ちている。
後頭部から、肛門まで、痺れに似た物が[じわじわ]と、走っている。

押し入れの引き戸は、2センチ弱開けている。
衣装部屋の入口からは、積み上げた布団によって死角になり、見えない筈だ。

物音が聞こえた…

[ガチャ…ガチャ…]

バスルームから妻が出て、衣装部屋に入って来たのだ。
頭にバスタオルを巻いて、裸の妻…
クロゼットを開けて、下着を取り出した…

[ん?んんん?]

見覚えの無い、ワインレッドに、所々に黒のレースをあしらったショーツ。

[パチッ…]

ショーツを引き上げ、ヒップが隠された…

[フゥ~]

熱いのか、右手を団扇代わりにパタパタさせ、ペアのブラを片手に衣装部屋を出て行った。

[何だ?あんな下着持っていたか?仮に持っていたにせよ、今まで何で着けなかったんだ?
昨日の黒いレースの下着といい、妻の意識が変わって来ている事は確かなようだ。]

しかし押し入れに隠れるぐらいで、こんなにも緊張するとは!
これで竿師が現れたら、ワシの心臓、口から飛び出すかも知れん…

どれぐらい経っただろうか?

再び、[ガチャ…]
衣装部屋に妻が入って来た。

髪を乾かし、セットして、あの、ボンデージを着ている時のように、やや濃いめの化粧をしているブラとショーツ姿の妻。
エロぃ‥エロ過ぎる‥]
《こいつ、こんなにカッコ良かったんかな?
斜め横から見る妻は、本当にイイ女に見えた‥》
妻はストッキングを穿き、ノースリーブのカットソーと、スカートに着替えて衣装部屋を出て行った。

暗い押し入れの中で時間を確認すると、9時50分。
まだまだ、時間がある。緊張し過ぎて変になりそうだ。

携帯が光った‥西島氏からのメールだ!

『おはようさん。
藤田は気合い十分。
ワシがアンタの嫁ハンが、美人でナイスバディ、藤田マニアやで、って伝えた。
ディルドの事も、ボンデージの事もや。
やる気マンマンで、ドーピングまでして、もう向かったデ。15分ぐらいで着く筈やから楽しんでな。』

[な、な、何ぃィ?もう出た?15分で着く?]

私の心臓は、早鐘のように鳴り始めた。
暗い押し入れの中は、私の心音しか聞こえない‥
隣のリビングからは、テレビの音声が聞こえている。

妻は、これから起こる事を知らない…
  1. 2014/07/29(火) 12:46:17|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第31回

その夜、久々に私は妻と食事に出かけた。
昨夜の事で、私にも、妻にも、蟠りが有る筈なのだ‥

気まずい重苦しい時間を、同じ空間で過ごすのは正直疲れる。

日常の生活の中、この数日は、性の比重が勝ち過ぎている‥妻との性生活が破綻しかけている今、一般的範疇までギクシャクさせる訳にはいかない。
それは妻とて、同じ考えの筈なのだ‥

アルコールが回り、空腹の満たされた妻は上機嫌だった。

妻も、朝起きて私が、既に出社して不在だった事に罪悪感を感じ、気まずい思いでいた‥
アルコールが回り始めて、ようやくリラックスし、妻の方から私に詫びてきたのだ。

「パパ‥堪忍なぁ‥ウチ‥アレ着ている時、訳分からなくなってしもうて‥覚えてはいるんや‥何や、いっぱい酷い事言うてしもうて‥スマンかったなぁ‥」

「いいんや‥いいんや…元を辿れば、ワシが興味本位で仕掛けた事や…薮を突いたら蛇が出たっちゅう話や…」

妻は私の言葉をキョトンとした表情で聞いていた。

「お前‥まさか、今、あのボンデージを、その服の中に着ているんやないやろな?」

「えっ?‥着て無いて~!‥着てる訳無いやん?‥嫌やわぁ‥さすがにあんなん着て歩けんわぁ‥だって‥アレがウチのアソコに刺さったまま街中歩けんやろ~ よういわんわぁ~」

私も悪戯っぽい顔で、テーブルの上の鳥串を手にし、

「そりゃそうやな‥!これと同じや、串刺しや!」
と、笑った。

妻は、私の親父ギャグに眉をしかめながら、

「ホンマやで‥アレ‥デカ過ぎて、口から串出て来るんちゃう?」

まったく下品な二人だった‥

更にアルコールが回り、頃合いだと判断した私は妻に尋ねた‥

「なぁ‥別に怒らへんから正直に答えて欲しいんや‥昨日‥ワシに色々言った後、寝室行って‥またあのディルド使ったんかい?どうなん?」

「… 使ったで…あのボンデージ着たまま寝てもうた…ファスナーを自分で下ろせなくなったらエライ事やから、ファスナーは閉めんかったけどな‥何で?」

「すると‥ヤレを刺したまま寝てたんかい??」
「そうや‥気持ちようイッてもうて、そのまま寝てもうた‥ゴメンなぁ‥寝坊してまもうて‥」

ほろ酔いな妻は舌を出して詫びた。

「完全に、体が変わってしまったんやなぁ…
今更‥知ってしまったアノ味を忘れろ‥諦めろと言ってもなぁ‥
けどな…人間の欲に際限は無いんやで…もっと…もっと…気持ち良くってなるんやで?」
「そやな…多分そうなる思う…今もな…アソコ、ジンジンしてるんや…何で、こないな体になってもうたんやろ……」

「昨日の夜な‥ワシに言った事、覚えてるか?。
妻は、ポッテリした口をへの字に歪め、困ったように言った。

「うん‥ アレやろ?あのディルドの型を取った‥モデルになった本人としたいって言った事やろ?‥」

「あぁ、そうや‥
今も、そう思ってんのかい? 怒らんて‥言うてみぃ…」

妻は私を見詰めて、口を尖らせ、言った。

「したい‥したいんや!! ホンマのアレで…ホンマのアレにして欲しい!」

あらためて妻の口から出た言葉だと思うと、腹も立つし、持って行き樣の無いジェラシーも感じた。
「そうか… やっぱりなぁ…」

私の問い返した言葉に、妻は、返答に困り、俯いていまった。

「まぁ、そのうちエエ事もあるやろ? けどな‥あまり、おかしゅうならんといてな?」

「うん。分かっとる」

妻は答えた。

その後、自宅に戻り、気持ち良く酔った妻は、

「シャワー浴びて寝るぅ~」と、リビングで素っ裸になり、バスルームへ行ってしまった。

妻の脱ぎ捨てた衣類を見て私は

[珍しいな‥アイツがこんな下着を着けているとは?]と、脱ぎ捨てた下着を手にした。

黒いレースの下着‥
ブラとTバックのペア。
普段は、カラフルながらシンプルなデザインばかり身に着けている妻。
スポーツクラブに熱心に通う妻はスポーツブラなどをしている方が圧倒的に多い。

脱ぎ捨てた黒色のTバックの裏地のクロッチ部分には、さっき妻が言った《ジンジンするんや》を裏付ける樣に、白い幅広な牝の刻印がベットリ印されていた。
妻の体が、意識が、急激に動き出している‥
シャワーを浴びに行った妻の体も、シャープさを増し、括れが、際だって見えた‥
妻の中で、牝としての部分が準備を始めている。まだ見ぬ相手を喜ばせ、自分も相手から褒められ‥相手を妻自身に執着させる為に。
三日後に西島氏から連絡が入った。

「例の件、明日どうやろか?
土曜日やし、アンタも休みやろ?」

「明日?大丈夫、思いますけど、何処で?何時頃ですやろ?」

私は意外な程に、胸がドキドキして、喉がカラカラになっていた。

「アンタ見ていたいんやろ? 奥さんに分からんように?」

「そりゃそうなんやけど‥場所なぁ‥」

西島氏は

「アンタの家でエエんやないかい?
都合エエやろ?」

「えぇっ?ウチでっか?…ウチで… ですか?
《竿師の方が、こんにちはぁ~って》、ですかいな?ムリがあるんとちゃいますか?ウチ使うのはエエですけど、ワシは妻に分からんと見たいんですよって…」

「アンタは、出かけたふりして隠れとったらエェねん? 」

「しかし、あらかじめ妻に、今日、竿師の方来るから準備しといてや、とは言えんでしょ?」

「う~ん…そやなぁ…どないしよか?何かエェ、アイディア無いのかいな?アンタの…否、アンタの嫁の希望なんやから‥」

「困りましたなぁ‥あっ!! こんなんどうでっか?今ウチのリビングのクロスがシワ寄ってしもうて、貼り直さなアカン言うてたんですワ!
業者さんのフリしてもろうて‥後は竿師ハンの腕次第で‥アカンやろか?」

「そやな‥嫁ハン騒いだら、アンタも隠れて居る訳やし、大事にはならんか‥ホナ、それで行こか?後でヤツに電話で詳しい打ち合わせして、本決まりになったら、また電話入れるさかい…ホナ‥」

私は明日を思い、異様な興奮の中に居た。
とんとん拍子に進む、[妻の浮気への流れ]、一体どうなってしまうのか?
明日を思い、今夜は眠れそうに無い。
それにしても、大丈夫なのだろうか‥
何か大切な物が壊れ、失ってしまう‥そんな予感が、私の胸の苦しさを加速させていた。
暫くして、西島氏からの電話があり、明日の午前11時に決行と決まった。この時に初めて、西島氏の口から竿師の苗字が、[藤田]と告げられた。
「藤田も、体調を万全の状態で行く、言うてたから明日は大変な事になるでぇ‥」

西島氏は「ワシも見たいから、写せるならデジカメで何枚か撮っておいてや」と、電話を切った。
私は自宅に戻り、[明日はクロスの貼り替えの業者が来る事を告げ]、[出かけないで家き居るように]、妻に伝えた。
妻は何の疑いも持たずにいるようだ。

私は、明日一体何処に潜んでいようか思案していた。

この大柄な体を何処に?
思案の末に、衣装部屋の布団を収納している押し入れの下段にスペースを作り、隠れる事にした。ここならば、リアルタイムに音も聞こえるし、いざ、事が始まれば、ここから出て、ノゾキもやりやすい。

準備は終わった。

後は明日を迎えるのみだ。
この夜、私は当然のように寝付く事が出来なかった。
あのボンデージを山田君の所で見て、そのデザイン、素材、内蔵されたリアルで毒々しいディルド、それらが融合した姿に魅了され、[妻に着せたい!][これを身に着けた淫靡な姿の妻を見たい!! ]
しかし、それは底無し沼の樣な物だった。
私自身が、知らず、知らずに、[更に、もっと]、と欲望に歯止めが利かず、結果として、妻の本質を甘く見た結果が、明日だ。
私は何を求めたのか?
明日の事にしても、先に見える不安よりも、明日の、乱れに、乱れるであろう妻の狂態を期待する気持ちが優先されているのだ。

場所の設定にしても、他の選択は無かったのであろうか?
利便性のあるホテルといった選択も。
結局は妻に浮気させる以上は、[それを見たい!!]この気持ちが優先されたのだ。
自宅ならば、私の身の置場も自由に選べる。
ノゾキをするにしても、自宅ならば、何処に何が有るかを全て把握しているのだ。
突発的な事にも対応が出来る。

妻が魔性のボンデージによって、巨根竿師のディルドによって、封印していた牝の本能を解き放ち、性の自我に目覚め、私をセックスの対象と見なくなった今、私は私の中で、妻を性の対象とするには、歪んだ、自虐的な選択しか残っていなかった。
妻が、他の男に抱かれ、私には見せた事の無い、《単純にペニスに溺れ、その男に支配され、悦びを感じる姿‥》。

《究極の怖い物見たさ》なのだろうか?

夜が更け、朝が訪れようとしていた‥

私の自問自答は続いた。
どれぐらい時間が経っただろうか?‥

[ガチャ‥ガチャ‥]

朝だ‥妻が起きてきた。時計の針は7時を回っている。

後、数時間で、それは始まろうとしている。
  1. 2014/07/29(火) 11:07:27|
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魔性 第30回

西島氏と数日内に連絡を取る約束をし、私は職場に戻った。

近いうちに行われるであろう、妻と巨根竿師の濡れ場を想像し、私は自分の内面に潜む不可思議で、偏執的な思いを認めざる得なかった。

《ジェラシー》と、《羨望》

ボンデージを身に着け、巨根竿師のディルドをヴァギナに納め、封印を解き放つように[性の自我]に目覚め、覚醒した妻。
私には引き出せなかった…感じる事すら出来なかった、妻の牝としての資質。

活発ではあるが、性に関しては、控え目であった妻が、快楽を追い求める為に、欲求と欲望を明快に口にした。

しかし、それは私の中のプライドを傷付けるに足りる事だったし、その行為、発言は、いつまでも私の心に暗い陰を落とした。

妻は、私相手では得られない快楽の高みを、自らの意思で掴み取ろうとしている…我慢した10年の歳月の溜まりに溜まった欲求を爆発させ、昇華させようとしているのだ…
私は、私には成し得ない妻の体を満足させる行為が可能な巨根竿師に激しいジェラシーと羨望を感じていたのだ…

訪れるその時を思い、苦しみと高揚感が、私を痺れさせている。
  1. 2014/07/29(火) 11:05:52|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第29回

蕎麦屋に入り、待ち合わせだと告げると、奥の座敷に案内された。

座敷には、相変わらず全身からエネルギッシュなオーラを放ち、その人は居た。

「おう!!こっちや、こっち。聞いたでぇ‥エライ事やったみたいやなぁ‥」

私は、会釈をし、西島氏に促されるままに、西島氏の向かい側に腰を降ろした。

私は当惑を隠さないまま「あのボンデージも、かなりのもんやけど、例の《伝説の竿師のディルド》と、《南米のインディオ御用達の媚薬》効果あり過ぎでしたわぁ‥別人になってもうた‥‥」

西島氏は、私の話を血色のツヤやかな額を光らせ、目を細めながら聞いていた。

私は西島氏に事のあらましを、身振り手振りで説明を続け‥豹変した妻が、ディルドの型を起こした巨根竿師に会いたがっている旨を話した。

「効果覿面やないかぃ‥アンタな、慌てるのは分かるデ‥けど何の為に‥何を望んで、あのボンデージを着せたんや?
ただのオーダーしたボンデージやない‥着ている本人がボンデージに犯され‥支配され続けるようなモンなのは最初から分かっとった筈や‥
ディルドにしても、最初のディルドでも、かなりえげつないモンや‥けど、竿師の持ちモンを型取ったディルドをアンタかて見てる訳や!奥さんが、それをな、ヴァギナに挿入しないと着れんボンデージやで‥ハマれば、奥さんの[牝の本能]に火が着く事かて薄々分かってたやろ?
失礼やが、アンタの願望やったんやないかい?
アンタ自身では、引き出す事が出来ん部分を見たかったんや無いのかい?」

私は、西島氏の熱のこもった口調をうなだれながら聞いた。

「だからや‥だからワシも、ディルドにしろ、媚薬にしろ、奥さんの女としての引き出しを開ける小道具として、良かれと思って提供した訳やで‥」

「イレギュラーが、想像を越えましたワ‥
まさか‥あそこまで‥」
私の苦虫を潰した表情を困った奴やなぁ‥と言った感じで西島氏は

「ディルドの虜だったり、ボンデージの虜だったりならアンタも我慢も出来た‥多少‥限度を越えてもアンタの刺激に‥欲望や願望が満たされた訳やろ? けど‥ディルドを恋され‥実物に‥ワシの友人‥巨根竿師の生身の‥本物に恋されたら、かなわんっちゅう事やな‥」

私は力無く頷いた‥

西島氏は無言で腕を組み、私を見詰めていた。

沈黙が続き‥やがて西島氏が口を開いた。
沈黙の後に西島氏が口を開いた。
「アンタな‥実際‥アンタの本心はどうなんや?本当は、ワシの友人の巨根竿師に奥さんが、ヒィヒィ言わされる事を、巨根に溺れる姿を期待してるんやないのかい?
ちゃうか?」

「そ‥そんなん‥」

「そないな事無い言うんかい?」

私の心の奥底で暗澹たる黒々としていた霧の間から、薄日が漏れて、霧が晴れて行くような不思議な感覚になり、妻が巨根竿師にヒィヒィ言わされる姿を想像しただけで、私の股間は熱くなった。
西島氏は、私の表情を凝視し、ニャリと笑いながら一言、言った。

「図星みたいやな…」

「し、しかし、そんなん可能なんですか?その竿師の方って‥まさか、西島ハンやないですよね?」

西島氏は、眉毛をヒクつかせながら

「よう分かったナ‥ワシや‥ワシなんやデ‥」

ア然とする私に、西島氏は、顔をクシャクシャして笑いながら

「嘘や‥ウソやがな!アンタの驚いた顔‥傑作やなぁ‥冗談やがな‥勘忍したってや」

「ハァ~…」

私は深いため息の後に

「あ~驚いたワ …悪い冗談やワァ…」

「アンタな、ワシがアイツぐらいの逸物持っとったら人生変わってるがな‥ワシも自信無い訳やないが、アイツのモノとじゃ雲泥の差やなぁ‥」

西島氏は「さぁて‥どないする‥早い方がエェんやろ?」と、ジャケットから携帯を取り出し、電話をかけはじめた。

「おう‥ワシや‥景気はどうや‥ワシか?ボチボチやなぁ‥ お前に頼みあるねん‥人妻をな‥これ以上無いぐらいに‥イワわせて欲しいのや‥あぁ何やエェ女らしいデ‥大丈夫や‥旦那さん公認やがな‥えっ?心配あらへん‥ 何せ‥ご指名や‥あぁ詳しい事はまた後や‥」

西島氏は、巨根竿師との会話をしながら、私の表情を見据え、私の心理を読み取っているようだった‥

巨根竿師との電話を終えた西島氏は

「大丈夫やで‥楽しい事になりそうやな‥で、アンタの希望は何や?
何でも言うた方がエェ‥」

私は即座に「妻に覚れないように‥現場で‥現場で生々しい形で、妻が乱れに乱れ、巨根に溺れるとこ見たいんやけど‥」と、答えた。

自分自身でも不思議だった‥妻にそんな風になって欲しく無い気持ちより‥妻が狂う姿が見たい‥その場面に直面したいと願う気持ちが勝ってしまっている‥
  1. 2014/07/29(火) 11:04:48|
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魔性 第28回

翌朝、睡眠不足の中、普段より早く自宅を出た。午前中に仕事を片付けて、山田君の事務所を訪ねなくてはならない。

私は自分のオフィスで、慌ただしく雑務をこなしていた。
携帯が鳴り、発信者を確認すると、山田君だった。

朝の段階で一度、山田君には昨夜の顛末を電話で伝えてあった。

電話に出ると山田君は
「スマンなぁ‥急な用で事務所に居らんのや‥
でな‥朝の電話で話していたように西島ハンに連絡入れておいたワ‥
ワシらでは、良う分からん事、多過ぎやん。
その道の達者な人の意見に耳を傾けるがエェやろ?」

私は不安を抱えながら、しばし沈黙していた‥

「まぁそうやろけど‥」
「西島ハンに相談して、悪く転がるの心配なんやろ?」

山田君は私の図星をついた。

「あぁ‥そうや‥あの人にすれば、淫乱な巨根マニアに変身した、ウチの奴は、オモロイ奴、楽しめる奴っちゅう事やろ?あの竿師のディルドにしても媚薬にしても、ひょっとして、山田君からウチの奴の話を聞いて、読んでいたのかも知らんやろ?」

山田君は「う~ん‥考え過ぎちゃうか?確かに、西島ハンは、エロに関しては偏執的なとこ有るけど、ワシのツレのカミさんを、どうこうは無いやろ‥」

「それもそうやなぁ‥で、ワシは、どないして西島ハンと連絡付ければエェんや?」

「昼前に、西島ハンから電話さすわ‥」

「ほな、頼んだデ‥」

私は山田君との会話を終え電話を切った。

溜まりに溜まった雑務を片付けていると、

正午前に、西島氏からの電話が入った。

昼食を取りながら話をする事となり、指定された梅田の蕎麦屋に向かった。

20分後に蕎麦屋に着いた時には、既に西島氏は蕎麦屋に到着していた。
  1. 2014/07/29(火) 11:03:22|
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魔性 第27回

萎えて縮み上がった、私のペニスを妻は一瞥し、「なぁ‥頼むで‥居るんやろ?会わしてぇな‥
そうや‥コレ山田さんも一枚噛んでるんやろ?アンタ動いてくれへんならウチ明日、コレ着たまま山田さんとこ行って‥問い詰めたろ‥」

「お‥おい‥な‥何、考えとるんや‥洒落にならん事止めぇ!大体な‥ソレのモデルなんて居る訳無いやろ!頼むわぁ‥ホンマに‥」

「嘘や‥ウチには分かるねん‥ウチのアソコが‥あのペニスが‥ウチに訴えてるねん。頼んでや!聞いてくれへんのならホンマに山田さんのとこ行って‥従業員さん達、居る前でウチ、ボンデージ姿になって、ある事、無い事ぶちまけるで!」

そう言うと、妻はシャワーを浴びにバスルームへ行ってしまった。

一体、何で、こんな事になってしまったのだ‥
どうしてなのだ?
私は、単純に妻が、あの[魔性のボンデージ]を身に着けて、私自身のどうにかなる範疇で、私の知り得ない要素を見て、楽しみたかっただけなのに‥
《さじ加減》
私の頭には、この言葉が重くのしかかっていた。どんな良薬も、適正な量だからこそ、効果もあり、効能もある。
しかし、良薬も与える量を間違えてしまえば‥
《劇薬》にしかならない‥否、この場合は《激薬》かも知れないが…
明らかに投与する量を間違えてしまった。
あのボンデージ、あの巨根竿師のディルド、劇薬だった…
あるいは、薬中の過去を持つ人間に再び、危険極まりない薬物を渡してしまったような物だった。私は途方に暮れた…

シャワーを浴びた妻は、ボンデージとブーツを大切そうに抱え、「今夜から、パパは衣装部屋で寝てな…」と言い、寝室へ行ってしまった。

私は、眠れぬまま思案していた…
しかし、決定的な解決策など思いつく訳も無く、眠れぬ夜を過ごした…

寝室からは、妻の喘ぎ声が、絶える事無く洩れていた…
私は眠れぬまま、不在時のボイスレコーダーを聴いていた。

先程まで目にしていた妻の変貌具合いと、ボイスレコーダーの中に記録された妻とを、重ね合わせ、このあまりに受け止めがたい現実を消化しようとしていた。

確かに私の仕掛けた行為は、興味本位では済まなかったかも知れない。
しかし、ここまでのイレギュラーを想定は出来なかったのだ。
あのディルドの原型である[伝説の巨根竿師]
仮に、西島氏に頼み込んで、その人を紹介して貰ったとしても、その後の事を想像して‥連想して‥ムリだ‥有り得ない!ディルドに、あれ程狂う妻だ‥これが生身の本物にやられたら?
私は、失う物の大きさを改めて感じ、焦燥感に苛まれていた。しかし、すでに目に見えない力が動き始めていた。
どんなに抵抗しようと止める事など出来ない‥それは全て、最初から決められていた事のように‥
  1. 2014/07/29(火) 11:02:22|
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魔性 第26回

私は妻の「ファスナーのロック、外してぇな‥」の言葉に、ペニスを固くしたままで、言われるがままに従った。

[カチッ‥カチャッ‥]
ボンデージのファスナーのロックを外すと、妻は後ろ手で器用にファスナーを引き下ろした。

ハイネックのホックを外し、肌とラバーが張り付くように密着していた腕を袖から抜いた‥
[キュッ‥キュッル‥ピチッ‥]
妻は、「フゥ…」っと、軽く吐息を吐き出し、薄桃色の肌に、細かい玉のような汗が光る上半身を晒した。

Eカップの釣り鐘型のバストと、[ツン]と、上を向いた乳首が眩しい‥
妻は、片脚ずつブーツを脱ぎ、無造作に傍らに投げ棄てた‥
そして、妻はヒップを上げて、ボンデージを引き下ろした。

ボンデージを脱ぐとともに、あっという間に妻の体から立ち込める濃密な淫臭。

裏返しになったボンデージは、巨根竿師のディルドだけが、そのまま妻のヴァギナに埋没したままで繋がっていた。

妻のヴァギナに‥巨根竿師のディルドに、強い意思があるように…

「ハァぁ~熱いわぁ…
‥」
妻はディルドを埋没させたままで、私に向き直り、腰を降ろし、挑発的に脚を広げた‥

「見えるやろ?もっと近づいて見てえなぁ‥早よう!もっとや!」

私は戸惑いながらも、顔を近づけた‥鼻を突く淫臭‥包皮が剥け、朱く肥大したクリトリス‥淫烈のビラビラは、[このペニスを離さない‥このペニスだけは何があっても離さない!!]とするように逞しいペニスの胴体に張り付いている。
突き刺さる巨根竿師のディルドは、[本物]にしか見えない。
その見事な巨根竿師のペニス(ディルド)は、極限まで、突き刺さる淫烈を広げて、赤黒い胴体を妻の愛液でヌラヌラと濡らし、浮き上がる血管、筋が、より肉感さを増してしてた。

「パパ‥これ抜いてみてぇな‥」

私は 「…あ‥あぁ‥」と、この非現実的な異様な空間に圧倒されながら妻に突き刺さるディルドの根元部分‥ボンデージのクロッチ裏地に固定されたディルドの根元部分を恐る恐る掴み、《グイッ》っと、引き抜いた‥《ズルッ‥ズルッ‥ズルリ‥》まるで大蛇が巣穴から出て来るようだ‥

「あふぅ‥ん‥ん‥」
妻の甘い吐息が漏れた‥
しかし‥その長大で極太なペニスは、ヴァギナから半分抜けた時点で、「ピクリっ」とも、動かなくなってしまった。

「な‥な‥何や?‥抜けんで!! お前?締め付けてんのかい?」
「ウチは何にもしてないで‥ウチは抜いてもエエ思ってるよ‥けどウチのアソコがな‥このペニス離すのを嫌がってるねん。」

「そ‥そんなアホな事あるかい!人馬鹿にすんのもエエ加減にせい!」

「嘘やない、パパがな‥今、半分、引き抜いたコレ見てみぃ‥何か感じへんか?」

私は妻に言われるがままに、マジマジと妻の淫烈に突き刺さる巨大なペニス(ディルド)に、目をやった。

[えっっ?]

先程、半分引き抜いた筈なのに、妻のヴァギナからは、根元部分が、申し訳程度にしか顔を出していない!?何故だ?一体どうなっているのだ?

妻は、私に[だから言ったでしょう?という目をしながら]

「あのな‥ホンマにウチは、何もしてないんや‥ウチのアソコと、このペニスが、勝手にな‥ホンマやで‥」

[妻は当たり前や]という表情のまま続けた‥

「コレな‥ちょっと違うねん‥変やの‥」

妻は、ヴァギナに深く突き刺さる巨大なペニス(ディルド)を指差しながら言った。

「はぁ??」
私は訳が分からなかった。

「ボンデージ着てな‥コレをウチのヴァギナに挿入したやろ?その段階からおかしいのや‥だってな‥この間のサイズで、ウチのココは奥行きもMAXの筈や‥だってな‥ボンデージ着て‥ベッドで横になっていたら、何もせんのに3センチぐらい、アソコから出て来るんやからね。分かるやろ?このボンデージはハイネックやろ?後ろにヒップの割れ目の上から首下までファスナーや‥着ていて分かるんやけど、立体裁断と、物スゴい、しっかりした縫製で、このラバー素材なんやで?半端じゃないホールド感があるんや?寝そべるとな‥首からアソコまでが、縦にギュッと締め付けられる訳や‥それでも、ウチのアソコからは、股間部位のラバー生地を押し上げるようにディルドの根元がな3センチ飛び出していたんやで?」

私は妻の話しを、頭の中でイメージを作りながら聞いた‥妻の言わんとしている事を理解し、状況をキチンと把握すべく。
「でな‥コレはな‥」
妻はなと、ヴァギナに刺さるディルドに目をやり「どう見ても、この間のよりデカイやん?長さも太さも、カリの張りも‥リアルさも違うけどな。そうなんやろ?パパ?」
「あぁ‥そうや‥前のは長さが16.5センチ、太さが5センチや‥今、お前が挿入てんのは、長さが18.5センチ5.5センチや‥」

「ひぇ~大きいなぁ‥そやろ?前のより、かなり大きい思うたわぁ‥」
妻は、具体的なディルドのサイズに驚きながらも続けた。
「でもコレな‥変なんや‥これ挿入た時な、ウチ確かに興奮してたけど、この間程じゃ無かったんや‥濡れ方もな‥けど、ウチのアソコに押し当てた時にキツイ事はキツかったんやけど、亀頭がな‥[メリッ‥ズブッ‥]って‥そしたらな、造り物の筈やのに、コレな、冷たくないねん‥人肌なんや‥でな‥半分まで挿入した所で、ウチ、息んで力入れて押し込んだんや‥したらな‥《ズルッ‥ズブッ‥ズルッン‥》って根元まで‥自然に入ってもうたんや‥パパには‥アンタには分からんやろけど‥今まで誰も入って来れなかった場所までや‥でな‥コレな‥ホンマにウチの中で[ビクッ‥ビクッ‥]って動いたねん‥」

「そ、そんなアホな‥造りモンやないかい‥」

私は正直、妻が快感のあまり狂ったのではないかと思ってしまった。

妻は、私の態度、言葉を敏感に感じたのか、

「あのなぁ‥ホンマなんやで‥それでな、コレ着て‥コレ挿入されたまま‥ソファーに横たわったんや‥どないやった思う?しっかりウチのアソコに納まってもうて、1センチも出てこんのや?変やろ?この間のは、3センチぐらい根元が出てたんやで?あ‥あん‥あふぅ‥い‥今もな‥今もな、ウチの中で動いてる‥コレ造りモンちゃう‥ウチを‥ウチを女に目覚めさせてくれたウチの男やぁ!抜ける訳あらへん‥ウチ‥さっきな‥生きてて‥女としてな‥こんな気持ちエエ事あるんか?ってイカされ方したんや‥」

私は、言うまいと思ったが言ってしまった。

「そのディルドには‥ボンデージには、強力な媚薬が‥催淫剤が塗り込んであったんや!だから、そう感じてしもうてるんや!なぁ‥しっかりしてくれ!」

「フン‥薬?‥そんなモン関係無いわ‥アンタ‥抜けるモンなら抜いてみぃ‥」

妻は、あらためて私の方に向き直り、寝そべり、太腿を両手で抱え、大きく開脚して、ヴァギナに突き刺さるペニス(ディルド)を私に向けた。
[グィっ]と、力を入れて引き抜こうとするのだが、[ズルッズルッ‥]と、半分までしか抜けない‥そして妻の意思とは関係無く、ヴァギナは、ペニスを引き戻そうとするのだ。
「ん‥ん‥くっ‥ぅ‥なぁ?ムリやろ‥ホンマに変なんや‥オシッコも、したくならないねん‥全部、この人に吸い取られてるみたいや‥」

「こ‥この人?お前何言うとるんや?しっかりせい!」
「フンっ‥アンタが望んだ事やろ?ウチの淫乱なとこ見たかっ たんやろ?でも、アンタじゃウチを狂わす事なんか出来んやろからなぁ‥」

私は逆上しかける自分を抑え、ディルドを引き抜く力を増した。

「うぅ‥痛いわぁ‥えっ? 何?‥分かったわぁ‥」

妻は意味不明な独り言を言い、次の瞬間、[ズルッズルッ‥ズルリッ‥ズルンッ]と、巨根竿師のペニス(ディルド)は抜けた‥薄っすら湯気をたて、筋張り、正に、怒張と言った感があった。
妻のヴァギナの膣口は、大きな口を開き、タラリと白濁色の粘着性のある汁を滴り落としていた。

「アンタ‥ウチの人が、思い知らせてやれやて‥抜かんとムリやしな‥」
私は妻の言葉に固まった‥何を言いたいのだ?
妻は、[ふらふら]と立ち上がり、残忍な表情をして私に近づき、固くなったままの‥スラックスから出されたままのペニスの上に跨がった。

[スルっ‥??]

[エぇッ?挿入したのか?しかし‥何も感じないのだ!温かさも、ヌルヌル感も‥締め付け感も‥]

騎乗位の妻は、私を見下すように言った。

「なぁ‥わ、か、る、や、ろ、? 今な、アンタのウチのアソコに入ってる筈やねん‥でもな‥ウチの何処にも当たらへん‥アンタのが入ってるのも感じとらへん‥ウチのアソコのサイズにアンタのソレ‥合わへんのや‥今夜‥たったの二時間や‥二時間でウチのアソコあの人に変えられてしもうたんや‥アレじゃなきゃ‥あの人のペニスやないとウチもうアカン‥なぁ‥なぁ‥パパ‥あれはモデルが居るんやろ? そやないと、こんなん作れる訳無いやん?
ウチ、その人としたいわぁ‥なぁ‥誰か知ってるんやろ?なぁ、なぁ‥」
私の妻の中にあったペニスは、妻の言葉を聞き、一気に縮み上がり‥萎えた‥しかし妻のヴァギナには私のペニスが縮み上がり萎えた事などは感じないのだ‥

私の思い描いていた[嫌な予感]なんて可愛い物だった‥それを遥かに凌駕する事が起こり始めていた‥何か見えない企みに‥抗えない渦に飲み込まれて行く自分を‥妻を‥
「なぁ‥なぁ‥エェやろ‥会わしてぇな‥」
妻の言葉がいつまでも続いた‥
  1. 2014/07/29(火) 11:01:00|
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魔性 第25回

「あふぅ‥んぐぅ‥あぁ‥アカン‥また‥またやぁ…アソコが…アソコが熱い‥たまらんわぁ‥グチョグチョやわぁ‥このペニス‥エエわぁ‥なぁパパぁ‥見てえなぁ‥」
立ちながら自慰に耽り出した妻が、快感を抑えきれずにソファーに腰を下ろし、背もたれに全体重を架け‥腰を迫り出させ、思いきり両脚を開脚させ、ヴァギナから数センチ飛び出したディルドの根元部分をボンデージの上からリズミカルにかるに出し入れ始めた‥

「あふぅ‥あふぅ‥見てぇ‥ペニスの根元がヴァギナから出入りしてるの分かるやろ‥あぁぁ‥当たるぅ‥当たるわぁ‥大きい‥中が‥ヴァギナの中が‥カリで擦られるぅ~‥エェわぁ‥」

ボンデージと股間部位の隙間から、本物と見紛う巨根が、ヴァギナから出入りする度に、妻の発達したビラビラをめくり上げ、愛液で極太な胴体をヌラヌラと濡らし、《グチュ‥グチュッ‥グチョッ》と、音を立て、白濁色の泡を飛ばしている。
リビングに充満している淫臭が、密度を増した。
「ハァ~ン‥中で‥中で‥大きいペニスの形が‥形が‥はっきり分かるわぁ‥凄い‥な‥な‥見えるやろ?あふぅ‥あふぅ‥イクッイク‥イク!!アッ‥アァ~!」

[ビクッビクッ‥ヒクッヒクッ‥]妻は小刻みに体を痙攣させた。

[ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ…フゥ‥ハァ‥」

妻は上半身を揺らしながら、ゆっくり息を整えていた。

私は、目の前で繰り広がる、その刺激的な光景に、妻を妖しい危険な取り返しのつかなくなる方向から引き戻す事など忘れてしまい、興奮し、固くなったペニスからは我慢汁が流れ出していた。
ソファーで横たわる妻が私の股間の慎ましい膨らみに気付き、おもむろに起き上がり、意地悪な顔で、私に近づいた…

「動いたらアカン!!」
妻は私に言い放ち、スラックスのファスナーを下げて、痛い程に固くなったペニスを引っ張り出した。

妻は左手を自身のボンデージと、ヴァギナの隙間に滑らせ、ディルドの根元部分に指を回し、右手は、私のペニスを掴んでいた。

「あ~ぁ…ムリやわぁ…分かるやろ?」と、妻は私のペニスを一瞥し、自身のボンデージとヴァギナの隙間に滑り込ませた左手に視線を移した。
妻の視線につられ、妻の左手を…ボンデージとヴァギナの隙間のディルドを凝視する私に、
「しゃあないなぁ…」と、けだるそうに私に背中を向けて「ファスナーのロック外してぇな‥なぁ‥早う‥」

  1. 2014/07/29(火) 10:58:20|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第24回

妻は言葉を続けた。
「でもウチは、浮気だけは考えへんかった…子供が出来辛い体の事をパパに隠していた負い目と罪悪感や…」
私は妻のヴァギナに顔を押し当てられたまま、妻の衝撃の告白を聞いた…私の脳は、真っ白に‥真っ白になっていた。
ショックだった‥心の中が、凍りついたようだった。
[パパのは小さい‥] [パパのは細い‥][パパのじゃ届かない‥]そして[パパは早漏‥]‥分かってはいた‥分かってはいたのだ‥私だって若い頃からヤンチャして、数え切れぬ程の女を抱き、現実を知り、己のペニスの小ささを嘆き、しかし、どうにかなるのでは?と、悪あがきを繰り返し、色んな女性とセックスを重ね‥舌技、指技を磨き‥時には、大人のおもちゃ迄駆使し‥
しかし‥女性の中には[生身じゅなきゃダメ‥巨根じゃなきゃダメ!]という人も居る事は確かなのだ‥
本来、女性とは本能で強い男を求める生き物であるのは明白。
女性の、その本能の根元は[子孫を残す]事なのだ。
力強く逞しいペニスに惹かれ、それに貫かれた時の悦びは、男の単純で浅はかな考えなど及ぶ物では無い。

私は全身から力が抜けて行くのを感じていた‥しかし、ヴァギナに押し当てられた鼻腔からは、妻の牝のフェロモン溢れる淫臭が、絶える事無く流れ込み、太腿の付け根から垂れる愛液は、私の口に流れて落ちてきている。力の抜けた体なのに、私のペニスは痛い程に固くなっている。

妻は、瞳に涙を潤ませて、「寝た子を起こしたのは、パパなんやで‥この間、山田さんの所から、このボンデージが送られて来て、裏側のクロッチ部分から生えた生々しいディルドを見て‥ウチは震えた‥子宮が、キュンってなってもうた‥見ているだけでアソコから溢れて来るのが分かった‥でもな‥ウチ宛てに届いても、《パパが、こんなのを私に贈る?山田さんが宛て先、間違えたんや‥》 って…封印していた物が、顔出さんように頑張ったんや…けど‥気付けば、あの生々しいディルドに手を添えてしもうた‥頭にカァっと血上ってしもうて‥しゃぶってもうて‥自然とパンツ脱いで‥ボンデージに脚通して、アソコに、あの逞しいディルド押し当ててた‥久々やった‥挿入する時、アソコからメリメリ音聞こえそうな、大きなペニス。でもウチのアソコは‥アソコはな、嬉しそうに飲み込んでしもうた‥次の瞬間、ウチは躊躇無くボンデージの袖に手を通し‥背中のファスナーを上げていたんや‥
「ウチは鏡の中の自分に驚いた‥《こ、これが‥ウチ?ほんまにウチなん?》女のウチから見ても、エロい‥ごっつうエロかっかたん‥その時アソコの中のディルドが動いたんよ‥《ズン!》ってな‥もうアカンかった‥後は覚えて無いんや‥パパからの電話までな‥したら今度はファスナーがロックされてて脱げんやもん‥驚いたわぁ‥天罰やて思うた‥パパは帰って来るし、オシッコは漏れそうやし‥そしてパパにボンデージ着てるのバレて‥ウチの体‥火ぃ着いてしもうてたから‥あのザマや‥しまいにオシッコ漏らしてもうて‥]
私は妻のヴァギナの匂いにクラクラしながら‥先程、妻の放った、短小ネタを心に引きずりなら、妻の言葉に反論する気力も無く、妻の言葉を聞いていた。

「でもな、パパ?あの後でウチは酷く後悔したんやで‥何でこのボンデージ着てしまったんやろ?あのディルドをアソコに受け入れてしまったんやろ?ってな‥パパに見せた事の無い姿‥パパでは引き出す事の出来ない私の姿‥見せてしもうた‥何をやってるんやウチって‥ウチが汚したカーペット洗いながら泣いたんやで‥パパを傷付けたんやないか?怒らせたんやないか?ってな‥」

「もうコレを着るのも‥ディルドを受け入れるのも、あの日限りや、って決めてたんや‥後戻りが出来るうちにな‥」

妻の瞳から大粒の涙が、零れ落ちた‥

「でも、今夜パパからの電話で‥私の中の何かが‥壊れたわ‥壊れてもうた‥この間より生々しい‥誰が見てもドキドキするようなディルド見せられて‥ウチ‥ムリやった‥でもな‥欲しい思うたけど、こんなん入りきらん思うたんや‥この間のが元カレサイズや‥アレでも立派過ぎる程に立派や‥アソコ壊れてまう思うた‥押し当てて‥キツい‥キツいてな‥でもウチのアソコ‥アレを欲しがったんや‥隙間も無いぐらいにキツキツなんやけどココに全部‥全部、根元まで納まってもうた‥妻は私の頭を抱え込む両腕に力を込めて私の口を巨根竿師のペニスを型取ったディルドが納まる部位に押し当てて「ここや‥ここになんやで‥ここに全部納まってるんやで‥あの大きいのが‥全部や‥」
沈黙が流れた‥

「体がな‥体が勝手に動いてまうねん‥さっきコレ着てから気持ち良うて、気持ち良うて、何度イッたか分からへんのや‥」
妻の瞳の涙は乾き、恍惚の表情になっていた。

私は小料理で感じた胸騒ぎが現実の物となった事で、ようやく我に還った。
我に還った私だったが、一体どうすれば良いのが分からなかった…
しかし、後戻り出来るならば、する事に越した事は無いのだ‥話し合って、趣味、遊びの範囲で止めなくてならない!!
言葉を尽くして伝えなくてはならない‥私は、私の頭を押さえ付けていた、妻の両腕を払い、淡々と妻に語りかけた。

「スマンかった。ワシはただ‥その特殊な構造のボンデージを、お前に着て欲しかっただけなんや‥ワシは、お前が性に淡泊な女やと思い込んでいた‥だから、そのディルドを果たして受け入れるのか?受け入れて、ボンデージを着たお前が、どれだけ変貌するのか?ワシの欲や‥欲望やったんや…この間、お前が、そのボンデージを着て、ワシに初めて見せるようなエロい姿見てな…こりゃもっと凄いモンが見れるんやないかと思うて、更にエスカレートして、それら用意してもうたんや…でもな‥今の、お前の姿だけじゃなく、様々な思い、言葉を聞いてワシの愚かさが…いかにアホなんかが分かる……
ワシがホンマに悪かった‥もう脱いでくれ!!もうエエ」
妻は、私の言葉を冷めた表情で聞いていた。
そして人変わりような口調で言った。

「嫌や‥アンタが望んだ事やろ?もうムリや‥」

「何でや?ワシが興味本位やったんは謝ったやないかい‥な‥な‥勘弁したってくれ」

私の言葉に、妻は立ったまま右手をディルドが納まったヴァギナに持っていき、人差し指、中指、薬指の3本で[グィっグィっ]と、ボンデージのラバー地の上から、腰をゆるやかに前後しながらまさぐり、左手は、Eカップの胸を揉みながら 「あふぅ‥アカンねん‥この間のまでは我慢出来た思う‥あぁ‥見て‥なぁ‥この指、この腰‥勝手に‥勝手に動いてるんやで‥あんっ‥このボンデージ着てな‥このディルド入れてるとメッチャ気持ちエエんや‥あぁ‥ん‥ディルドがな‥ウチのアソコの中で、ビクッ‥ビクビクッって動くねん‥嘘やない‥あふぅ‥でなぁ‥どんどんキツい感じが薄れて、まるでウチのアソコの為に生まれた‥ウチのヴァギナのサイズを正確に計って作ったようなペニスや!!]
これはディルドに塗り込めた媚薬の劇的な効能なのか…媚薬が妻を狂わせたのか?

「お‥お前‥ペニスて、それは確かに本物から型を取って作ったモンやけど、ディルドはディルドやないかい!]

私は自分でも不思議な程に気色ばんで答えた。
  1. 2014/07/29(火) 10:57:01|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第23回

リビングからは妻の…否‥魔性のボンデージの虜に‥巨根竿師のペニスを型取ったディルドの虜になった[淫乱な牝]の、甘く、せつない、淫靡な声が絶える事無く聞こえている。
あの巨根竿師のディルドは、閉ざされていた扉の中で、息を殺して潜んでいた[性に貪欲な淫乱な牝]を、解き放つ鍵なのかも知れない…
[鍵]…それどころか、妻の鍵穴は、この鍵でなくては開かない鍵穴になるのでは無いのか? [鍵]は、その先端の形状、長さ、太さ、材質、その全てが、鍵穴に寸分違わずに、隙間無く、合っていなくては鍵穴が回る事は無い。
今、妻のヴァギナと言う名の鍵穴は、巨根竿師のディルドと言う[類い稀な鍵]によって作り替えられているのでは無いのか?
私は、そこまでの事態になっている事など知らずに小料理屋で、酔えぬ苦い酒を飲んでいた。
そう‥ここまで書いたボイスレコーダーの中身は、この夜、全てが終わった後に一人確認した物なのだ。

時計の針は10時を指そうとしていた。
私は、頃合いとばかりに小料理を出て、自宅に向かうべくタクシーに乗り込んだ。
自宅までは、タクシーなら5分足らずの距離だが、私にはタクシーでの時間が、酷く長い物に感じていた。
[期待と胸騒ぎの交差する]異様な思いを胸にして。
やがてタクシーは、自宅マンションの入口に横付けされた。
数日前に山田君と謀って、妻にボンデージを着せた時でも、こんな不思議な、複雑な感覚にはならなかったのに…
私の体の中の何かが、危険なシグナルを送り続けいるのだ。
早鐘のようなシグナルの音は、ヘッドホンで音楽を聴いている時に、緩やかにボリュームのダイヤルをMAXにされていくように、大きくなっている。
心臓の鼓動が、尋常じゃない。
私は、意を決して玄関を開けた。
[ガチャッ‥ガチャガチャ]
長い夜の‥淫靡な夜の扉は開いた。
[ガチャッ‥ガチャガチャッ]
玄関を開けると、蒸せ返るような淫臭が漂っていた。
普段なら必ず点いている、玄関、廊下の照明が点いて無く、真っ暗だ。 リビングから薄暗い間接照明の明かりだけが漏れている。
物音は一切無くて、妻の所在すら分からない…
ヴァギナから漏れたのであろう、牡を本能で刺激する愛液とラバーの入り混じった[淫臭]だけが確実に妻の所在を告げていた。

私は自分の家だと言うのに何故か、音を立てるが憚れるように、忍び足でリビングのドアを開けた。

薄暗い間接照明に照らされて、そこに妻は居た!
まるで香を焚きつめたように淫臭が充満したリビングの中で、巨根竿師の巨大なペニスを型取ったディルドを自身のヴァギナに余す事無く納めて、ボンデージを身に纏い、踵の高い太腿までの長さのロングブーツを履いた妻を、間接照明は妖艶に照らし出さしていた。

私は、その妻の姿を見て[ゴクリ]と、喉を鳴らし、立ち尽くしていた。
妻は、数日前の夜に見た、あの時よりも格段に艶を増している…
あの時は[ボンデージに、着られている感、妻自身にも戸惑いと罪悪感による抵抗感]が否めない部分もあったが、目の前の妻は、オーダーメイドだからでは無くて、そのボンデージ自体が妻を着手として選んだ…正に正真正銘に妻の為の物であるようだ。

限界まで締め上げられようなウエストの括れ…
谷間が強調されたバスト…ハイレグデザインにより脚長を際立たせ、股間部の土手を盛り上がらせ、牡を挑発しているかのようだ…
そして、西島氏からのブーツは、ボンデージ姿の妻を‥巨大なディルドをヴァギナに飲み込んだ妻を、より妖艶に見せている。
私が初めて見るような、メリハリのあるメイクをしている妻‥真紅のルージュが、眩しい。
薄暗い間接照明の中で、濃いめのシャドウで彩られた目が妖しく光っていた。
間接照明で、照らされ、私を見つめる妖しく光る目は、何故か哀しみと哀れみを宿しているように見えた。

妻は、無言で私の方へ、一歩、一歩、カーペットを外されたフローリングを[カツッ‥カツッ]と、ブーツの踵の音を響かせて、近づいて来る…
近づく妻とともに牝の淫臭が私の鼻をついた。
無言のままで妻は、私の腕を掴み、体を入れ替え、妻が先程まで座っていたソファーに[ドンッ]と、私を突き倒した。
私はソファーに尻餅をつき、私の目の前に立つ、妻を見上げた。
妻は、無言のまま、[スゥっ]と右手を伸ばし、私の後頭部に手を回し、[グイっ]と、私の鼻腔を、妻のボンデージに覆い隠されたヴァギナに‥巨根竿師の巨大なペニスを型取ったディルドが余す所無く埋まるヴァギナを覆うラバーに押し当てたのだ。

驚きのあまりに固まり、身動きの出来ない私に、妻は、左手も私の後頭部に回して、左右の腕で私の顔を抱え込むように、自身のボンデージに覆われたヴァギナに押し当てた。
鼻腔を突く、濃厚なヴァギナとラバーの匂い。
太腿の付け根からは、トロトロの愛液が、溢れ、滴り落ちて来ている‥ 鼻腔を通じて伝わる妻の淫臭は私の脳を痺れさせ、股間を熱く‥固くさせた。
私は痺れを感じながら、上目使いで妻を見上げた‥そこには、哀れみを瞳に映した妻の顔があった。
妻は私と目が合った瞬間、初めて口を開いた。
「パパ‥アンタ、阿保やろ?もう‥もう無理やで‥分かってるな?] 妻の言葉に私の脳は更に痺れを増して行った。
私は妻の言葉に‥妻の淫靡なヴァギナの香りに、軽い目眩と痺れを覚え、固まったままだった。
妻は、私の頭を抱え込む両腕の力を強めながら、上から見下すように言った‥
「パパに‥パパに隠していたけど‥パパと結婚する前に、付き合っていた彼って、パパと違って、ペニスごっつい大きくて‥長くて‥太かったんや‥セックスもメチャ強かった‥私は、その人に娘から女にされたんよ‥
でも‥ろくに仕事もせん遊び人やった‥何度も‥何度も、別れよう思うたし、逃げ出そうとも思うた、でもな、18、9の娘にはようできん‥毎日、毎日、何度も抱かれ‥女の悦びを教え込まれたんや‥都合が悪くなると、組み伏され‥金をよこせと組み伏されて‥頭ではこんな、ろくでなしと居ったらエライ事になるて分かってはいたねん‥けどな‥体が‥体が言う事聞かへんのや‥その時に気付いた‥ウチは底抜けに淫乱なんやって‥]

「あげくの果てに、避妊もしてくれへんから妊娠や…。親にも言えへん…彼氏は、堕胎しろしか言わん‥けど堕胎するお金も無い‥しゃあないさかいモグリの産婦人科行ったわぁ、したら子供の出来辛い体になってしもうた‥私は身も心もボロボロ‥ズタズタや‥それでようやく彼氏と別れる決心が出来て‥きちんとした仕事にもついて‥その頃や‥パパに出会ったのは。ウチの勤めていた店に、会社興したばかりのパパが出入りしておって‥パパは、いつも笑顔で、優しくて‥傷心だったウチはどれほど救われたか分からん。そして‥お付き合い始めて‥パパに初めて抱かれた時にパパのペニス見て、何で大きくならんのやろ?固くなるだけやって、不思議やった‥元カレの半分もあらへん‥挿入たら挿入たで全然当たらへん‥ウチは元カレのしか知らへんし、それが当たり前やと思っていた‥けどパパのは‥小さくて‥細くて‥それでいて、いざ挿入したらしたで、あっという間にイッてまうし‥
元カレに仕込まれて、作られたウチの体はイク事も出来ん‥欲求不満や‥でもな‥あの頃のウチはセックスの快楽より、人間の思いやりや優しさが心地良かったんや‥だから‥だから‥後ろめたい気持ちもあったけど、パパのプロポーズを受けてお嫁にしてもろうた…
その時にウチは心に決めたんや…《性に淡泊な女を演じ続けようて。自分の中に居る淫乱な好きモノな女は一生封印しようて》でもな、ウチも女や…もう30にもなる女盛りやで?だからや、だからスポーツクラブ通って‥欲求不満を解消して‥」
  1. 2014/07/29(火) 10:55:10|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第22回

リビングからは妻の‥否、ボンデージを身に纏い巨根竿師の逸物を型取った巨大ディルドを根元までヴァギナに収めた[淫乱な牝]の、甘く、せつなく、それでいて野性的な官能の声が聴こえている。
「あぅ…あぁぁ…いぃ…お…大きいのぉ…うぅ‥こんなに‥こんなにエエなんて‥あぁ‥」

何故なのか、ソファーの軋む音まで聞こえて来る‥
[ギィ‥ギシッッ‥ギシッッ‥ギシッッ…]
リズミカルに一定の間隔で軋むソファー。

「あうっ…もっと…もっとや…つ…突いてぇ…もっとぉ…あぁ…イクッ…イッてまうわぁ…あぁ…あぁ…」

激しい断末魔のような叫びとともに、妻は一度目のエクスタシーを感じたようだった。
しかし、沈黙は数秒でしか無かった。
またしてもソファーの軋む音とともに妻の、せつない喘ぎ声が聞こえて来た。
これは、塗り込められた媚薬の強烈な作用なのか!「何やの…何やの…体が…体が…いぃ…あぁぁ…体が勝手に…勝手に動いてまうぅ…あひぃっ!!何処まで…何処まで入ってるん?こんな奥まで入って来るんは初めてやぁぁ…あぅ…あひぃぃ…」
後で分かった事だが、この時、妻はソファーに腰掛けて、背もたれに体を預けながら、両脚を左右にほぼ全開に近く開脚させて、股関クロッチ部分を両手で押さえ、ヴァギナに挿入された巨根竿師のディルドが、腰を使う度に根元から数センチ飛び出す度に両手でピストンを繰り返していたのだった…
「あふぅ‥あひぃ‥変や‥何で‥こんなに‥感じるんや‥誰か‥誰か、止めてぇな‥ああぁ‥また‥また‥イッてまう‥ああぁ‥出し入れする度にグチュグチュやらしい音が‥あうっ‥あひぃ‥イックッ‥イックッ‥ああぁ~」

ソファーが弾むように激しく軋む音が聞こえた。
「ああぁ~おかしい‥体が‥体が止まらへん‥ああぁ‥感じる‥感じる‥いぃ‥凄くいぃ~」

休む間も無く、またしてもソファーは軋み出した…
そこに居るのは[私の知りうる妻では無い…長い眠りから覚めた牝の淫獣だ]
私は取り返しのつかない事をしてしまったのだ。
  1. 2014/07/29(火) 10:53:26|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第21回

衣装部屋に仕掛けられた、ボイスレコーダーは、全てを記録していた…
そう…私が意を決し、小料理屋から妻に電話を通じて投げかけた言葉…
【クロゼットを開けて見てくれ…】
その後の妻の行動全てを…驚くべく痴態を…

「えっ?何?クロゼットって何なん?」

暫し重苦しい無音の世界が続いた。
どれ程の時間が流れたのだろう…15分?20分?
私には数時間にさえ感じる、胸が押し潰されるような時間…
[ガチャガチャ…]
衣装部屋のドアが開かれた…妻が入って来た!!「ハァ…‥どないしょう‥あれからパパ、何も言わんから‥どうにかなる思うたけど‥やっぱり怒ってるんやなぁ‥ハァ…‥」
言葉尻の深い溜め息が、妻の心境を如実に伝えてきた。

そしてまた無音の世界が続いた…

やがて[ガチャリ‥キィィ…」
クロゼットが開けられた!
「‥何やろ?これ?…」
[ガサガサ‥ガサ‥‥]
どうやら西島氏からのブーツを見つけて、取り出したようだ。

「えっ‥これって‥何?」

また無音の世界になり、やがて、クロゼットの中から、何かを取り出す音が聞こえた。

箱を開けているのか?

「ヒィっ!!‥な、な、何やのぉ‥これって‥」
[ドスン‥]
その見事なまでにリアルに起立した雄々しく、グロいモノを目の当たりにし、驚きのあまり尻餅でもついたのだろうか?

「い、痛ぁぁ… ‥ …ハァぁ…やっぱりパパやったんやなぁ…あの小包も…」

微かに、妻の長く吐き出すような溜め息が聞こえた…
この時に、ボイスレコーダーから伝わる衣装部屋の雰囲気と温度が一変したように感じた。

「ハァ‥ハァ‥何やの‥これ‥握ってるだけでドキドキしてくるやん‥何や生きてるようや‥ハァ‥ハァ‥大きいわぁ‥指が周りきらんわ‥血管まで浮き出てるし‥何や匂いまで本物みたいや…」
[ジュル‥ジュルル‥うふん‥チュパッチュパッ‥ジュルジュル‥ハァ‥ジュルジュル‥あぁ‥]

「ハァ‥熱いわぁ‥ジュルジュル‥あぁ何や体が火照って来るわ‥」

そして長い夜は、ついに始まった。

妻のディルドを[しゃぶる音]と[鼻を鳴らす甘い吐息]が続いた‥

全ての音が、途絶えて[カチャカチャ]と妻がジーンズのベルトを外す音がして、無造作に衣服が傍らに投げ捨てられる音が聴こえてきた‥

[ピチッ‥ピチッ‥キュッ‥ピチッ…]
乾き、弾かれるようなラバーの擦れる音がして、「ん‥ん‥あぁ‥大きい‥こんなん入るんやろか…あぁ…」
短い沈黙の後に、妻の、息む声が聞こえた。
「うっっ‥ん‥むぅ‥んん‥くぅぅ…キツい…キツいわぁ…ハァ‥ハァ‥ハァ…」
妻の激しい吐息が聞こえた。
やがて[キュッ…ピチッ…パチッ…ピチッ…ピチッ…ジッッ…ジジジ…ジ…ジジ…カチッ。]
肌とラバーの擦れ合う、乾いた音とファースナーを閉め、ロックされる音が聞こえた。
遂に巨根竿師のディルドを妻のヴァギナは根元まで飲み込んでしまったのだ!!あの限り無く実物に近い凄まじい巨根を!ファースナーを閉め、ロックされた音は、まるで[妻が私との、性行為を断ち切り、性に貪欲な牝として、私に対しての、肉体の門の扉を堅く閉じてしまったように感じる音だった。]

「あぁ…あふぅ…大きい…」

[ガサガサ…ガサッ]と、音がして、[ギュルッ…グィッ…キュッ……ギュルッ…グィッ…グィッ…キュッ…キュッ]と、ブーツを履く音が聞こえた。

「フゥ‥フゥ‥ハァ‥ハァ‥」

[ガチャガチャ‥衣装部屋を出た‥何処に?]

時を変えずに寝室のボイスレコーダーに[ガチャガチャ‥]

「ハァ‥ハァ‥」

妻の熱く甘い吐息と、[カチャカチャ‥‥カチャ‥何か作業をするような音‥機械的な音と妻の甘い吐息が交互に聞こえる]
かなり長い時間、それは続いた。

どうやら化粧をしているようだ。

[パチッ]と何かを閉じる音が聞こえ、やがて妻の溜め息にも、感嘆にも似た「ああぁ~…]の声が漏れた。
「こ、これがウチ?ウチなん?この間より綺麗やん…これがホンマのウチやったんや…ああぁゾクゾクするわぁ…」

立ち上がる時に[体内の巨根竿師のディルドが子宮を刺激したのか]妻は「ウッッ…」と、苦悶の声を漏らして、[バタン!!]と響く音で扉を閉めて、寝室を出た。

衣装部屋に仕掛けたボイスレコーダーからは、リビングでの妻の狂態が、聴こえてきた。
  1. 2014/07/29(火) 10:52:37|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第20回

山田君の事務所を後にした私は、マンションに戻った。
妻は、スポーツクラブへ行っている筈だ。

玄関を開けて、リビングを抜けて衣装部屋に行き、ボンデージを置いてあるクロゼットを開けた。クロゼットの中からは、微かな淫臭が漂って来る。
あの夜にボンデージに染み付いた残り香だ。
私は、ボンデージが納められている箱を取り出した。
箱を開けると[ファッ]と、牝のフェロモン臭が広がった。
綺麗に折り畳まれているボンデージを広げた。
裏返すと、そこには[妻を牝へと導いた巨大なディルド]が、次の出番を待つように雄々しく起立していた。
それはまるで、10年の歳月、妻に悦びを与える事の出来なかった私を非難しているようにも思えた。
私は、山田君から教えられた通りにディルドを、ボンデージから外した。
[ギュルッ…ギュルッ…]苦しげにも聞こえる、鈍く、擦れた音を立てて、外されて転がされたディルドは、行き場を失い、これから私の身に起こる事を予見して、嘲笑っているようにも見えた。

ディルドを外されたボンデージのクロッチ部分には、ハッキリと牝の印が染み付いていた。
それは、妻が[性に貪欲な牝である事を選んだ、刻印]のようでもあった。
私は西島氏から戴いた【巨根竿師の型を取ったディルド】を、ボンデージのクロッチ部分の台座に嵌め込んだ…
それは音も立てずに、吸い込まれるように装着された。余りに簡単に嵌ったので、すぐ外れてしまうので無いかと、力任せに抜こうとしたが、[ビクとも]しなかった。
それは、最初から対で作られたような強固さだった…
ボンデージに装着された【巨根竿師のディルド】は、妻の体液の染み付いたボンデージから、牝のエキスを吸い上げて、自身の血肉としたように、艶やかになってきたように見える。
そしてボンデージは【巨根竿師のディルド】の持つ絶対的な牡の能力に平伏すように、艶めかしさを増していた。
私は悪寒にも似た物を背筋に感じ、同時に強い胸騒ぎも感じていた。
この時に感じた[とてつも無い嫌な予感]を信じて、この新たな【魔性のボンデージ】を処分していれば、この先に起こる事で、苦しむ事も無かったのだ…
しかし私は胸騒ぎを、押し込めて、見えない力に後押しされるように、次の作業に入った。
ディルドの根元に例のインディオに伝わる媚薬を丁寧に塗り込め、クリトリスの当たる部分にも、同じように塗り込めた。
私は媚薬を塗り込める作業を終えると、ボンデージを、元通りに箱に入れ、西島氏からのブーツとともにクロゼットに、しまい込んだ。

私はリビングのソファーに体を預け、自問自答していた…
[私は何を求めているのだろうか?あのボンデージを着ている妻が見たかっただけだった…しかし…あの全身から牝である事を世の牡にアピールするような淫靡な姿…濃厚な淫臭…そして巨根を求める妻の本能…]

私は牝である妻を見たいのだ!!
そして、如何なる形でも真実の妻を感じたいのだ!!
私は危険極まり無い綱渡りを始めている事を自覚し始めていた。

夕闇のベランダを眺めると、そこにはあの夜に妻が快楽の果てに、我慢しきれずに尿を漏らし、汚されたカーペットが洗われて干されていた。

カーペットは風に揺れながら、何かを暗示するように、夕焼けで、生成色を紅く染めていた…
私は再び、衣装部屋と寝室にボイスレコーダーを仕掛けて、妻の不在時に私が帰宅した形跡を消して、マンションを出た。
私は会社に戻り、車を置いて、行きつけの小料理屋で苦い酒を飲んでいた。
時計の針は8時を指している。
軽く痺れるような酔いの力を借りて、私は携帯を手に取り、自宅に電話をかけたのだった。
数回の呼び出し音の後に妻が出た。
私は、[飲んでいる旨を伝え、夕飯も必要ない事を告げた]
そして、「今日は、スポーツクラブどうやった?楽しかったかい?」

「うん…楽しかったで、パパがプレゼントしてくれたスイムウェア、メッチャ評判エエしな。みんな欲しがってるんやで、山田さんのとこ… 」
ここで、あの夜を、ボンデージを、思い出したのか、黙ってしまった。
受話器越しに、気まずい沈黙が流れた…
私は、酔いの力を借りて意を決して言った。
「クロゼット開けて見てや…ワシ、2時間ぐらいで帰るよってな…」
「えっ?何?クロゼットって何なん?」
「見れば分かるわぁ…」
私は電話を切った。

心臓が、押しつぶされそうだ。
背中に流れる汗がベタついている。
[賽は投げられたのだ…
もう後戻りは出来ない…何が起ころうとも…]
  1. 2014/07/29(火) 10:51:25|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第19回

あの鮮烈かつ淫靡な体験をした翌日、私は約束通りに山田君に事の顛末を報告した。
受話器越しに山田君の興奮する様子が伝わって来た。
しかし、詳しく内容を説明し終えると、逆に重苦しい雰囲気になり、山田君は「やばいんちゃうか?寝た子を起こしてしまったんやないかい?…」私は「しゃあない…成るように成るやろ」と、力無く答えた。
明後日に山田君の事務所に顔を出す旨を伝えて、電話を終えた。

この日、翌日と妻の就寝後にボイスレコーダーを確認するが、何の変化も疑念の種も無かった。
あのボンデージも、妻のクロゼットに箱に仕舞われた状態で、触られた形跡すら無い…

あの日からの夫婦の会話は、あの夜の出来事を避けて、ありきたりな空虚な物ばかりであった。お互いが、妙に気を使い、腫れ物に触るような……それは、夫婦ともどもに、何かを怖れるように…お互いが、見えてしまった答えに背を向けるように。

そして、あの日から3日が経過した。
私は約束通りに山田君の事務所を訪れた。
山田君の事務所には、先客が居た。
その人は、見るからにエネルギッシュな感じで、品が良く、独特の威圧感と、オーラを持ち合わせる希有な人物であった。
山田君は私に「商売で、お世話になっとる、西島はんや」と、紹介してくれ、併せて私の事も西島氏に紹介してくれた。西島氏は右手を差し出し、力強く私の手を握り、「初めまして!西島です。あんさんの事は、山田はんから良う聞いてます。」
私は、やや怪訝な表情で山田君を見た。
山田君は、[パチリ]と意味有り気にウインクをして私に言った。
「例のボンデージをオーダーしてくれたお方や、あのリアルなディルドも、この方が融通してくれたんやで。」
私は、照れと恥ずかしさが入り交じる複雑な表情で「ど、どうもありがとうございました。」と、答えるのが精一杯であった。
「山田はんから聞きましたで…エラい事になったようやなぁ…でも、ここからが、お楽しみやで」私は、山田君を横目で睨みつけて[何を言うたんや!!]とばかりの顔をした。私は、西島氏に向き直り「お恥ずかしい限りです」と、答えた。
山田君が「まぁアレや、この方にしても、お前の顛末は、聞く権利がある思うで。全ては、西島はんのオーダーしてくれたボンデージを、お前が見た所から始まったんやからな」
山田君の言葉を受けて、西島氏は「これからが、お楽しみやで。焦らんと、じっくりやりなはれ。アンタさえ、しっかりしとったら大概の事は大丈夫や!ワシがオーダーしたボンデージを、アンタが見た事が、今回の件の始まりのようやし、アンタの良いように、力にならして貰うで。」
そして西島氏は、私に[ニヤリ]と意味有り気に微笑んで、自身のヴィトンのボストンバックの中から仰々しく梱包された箱を取り出して、開け始めた。

箱の中には何と【あのリアルで巨大なペニスを型取ったディルド】が、納められていた。
あの妻が挿入した物より見た目大きい。
西島氏は「これは、ワシの知人の有名な竿師の物を型に取って作らせたもんや…アンタのとこにある物はポルノ男優から型に取った物をアメリカで市販されていたもんや。これはな、それを作っているハリウッドの特撮のメーカーに、特注でオーダーした物なんや。金に糸目を付けずに作らせたから問題にならんぐらいに精巧や。より人体に近い特殊素材で作り、ハリウッドの特殊メイクの連中が色付けしたんや。これな、同じもんが2つあるさかい、これアンタにやるわ。」

[確かに、これは凄い…凄過ぎる。あのボンデージに装着してある物ですら初めて見る者なら、あまりにリアルで驚愕するのに…これは比べ物にならない。これを夜の街角の路上に捨て置けば、間違い無く(局部切断事件)として大騒ぎになり、警察沙汰になるだろう…
色は使い込んで淫水焼けして黒グロとして、胴体が筋張り、見事なまでに反り返り、亀頭のボリューム、カリの張り出し具合い、赤と青の無数に巡る浮き出す血管、全てにおいて本物と見紛う姿、固さ…]
西島氏は、感嘆の表情で、それを手にする私の姿に対し満足気に言った。「前のヤツより質量で35%デカい。長さが18.5
センチや、太さが胴体の中心で5ミリ、根元部分で1センチ太い。カリの段差も3ミリ大きい…」
「何しろ、型を取った男はな、伝説の巨根竿師や。これにやられて何もかも捨てて、メロメロになった女は数知れんのや…効くでぇ」と、満足気に語った。

私は「し、しかし、これを、妻が使うかどうかなんて…」と、口ごもると西島氏は「アンタが、一番分かる筈や…アンタが実は心の中で求めている事、奥さんにして欲しいと思っている事がな。」その西島氏の言葉は、私の胸に鋭く突き刺さった。
西島氏は続けた。
「今しっかり向き合って行かんと溝が、どんどん深くなるだけや、キチッと手当てせんと修復不能になってまう。夫婦なんてシーソーみたいなもんや。上手にバランスを取り合って均衡を保つんや。アンタの奥さんは、自身の望んだ形では無いにせよ、アンタに全てを見せたんや。アンタも奥さんにアンタの願望、欲望を包み隠さずに、全てぶつけるべきやないのかい?手遅れになる前にや…」

私は返す言葉も無く、ただ、うなだれるだけだった。

西島氏は、うなだれる私の姿に対して、力強く背中を叩き「大丈夫や、きっとアンタの思う、願う通りになるて!しっかりしぃや。そうや、他にもエエもんあるわ…アンタにやるさかい、嫁はんの脚のサイズは、なんぼや?」
「えっ、確か24センチですわ」

「そりゃちょうどエエわ、車から取って来るさかい、ちょっと待っといてや!」と、駐車場に停めた車へ何かを取りに行った。
私は、勢い良く事務所を飛び出して行く西島氏の背中を見ながら、山田君に「凄い人やな…グイグイ引っ張っていかれるわ」
山田君は「悪い人やないで…お前から、事の顛末を電話で聞いて、ワシも片棒を担いだ訳やから責任感じてもうて、西島はんに相談してしもうたんや、したら、お前の来る時に来てくれる言うてな。蛇の道は何とやらや…そうやろ?」
「そりゃそうやろけど…何や圧倒されるわ」
[ドタドタ]と大きな足音とともに西島氏が縦長の袋を片手に戻って来た。「これもやるわ」と、縦長の袋から黒光りしたラバーとPVC素材のロングブーツを取り出した。恐らく太ももぐらいまで長さがあるだろう。
踵の高さも10センチ近くはありそうだ。
「アンタのとこのボンデージに合う筈や、見た目もエエで。それとな…」西島氏は、スーツの右ポケットから何やら小さな小瓶を取り出した。
「これはナ…南米のジャンルに生える木の樹液を精製した物でな、インディオに長く伝わる媚薬や。これを、ひと塗りするとムズムズして来る訳や…まぁ効くか効かんかは神のみぞ知るや!信じる者は救われるて言うやろ。ボンデージのクリトリス当たる部分とディルドの付け根部分に、ベッタリ塗っとき。無臭やし、色らしい色も無いから分からん筈や。じゃあワシ時間無いんで行くけど、アンタ頑張り」と、慌ただしく帰って行った。

山田君はブーツを眺めながら、「確かに、あのボンデージにぴったり似合いそうやな…格好エエわ、良かったやん」
私は山田君の言葉に「あのなぁ…」と、西島氏の置いて行ってくれた【伝説の巨根竿師を型取ったディルド】を、手にし、深く溜め息をついた。 山田君は「あのボンデージに付いているディルドの外し方と、この新しいディルドの付け方はな…」と、丁寧に教えてくれた。

あの夜以来、望みが叶った反面、[妻の真実]を目の当たりにしてしまった事のショックの大きさにブレーキを踏んでしまっていた私ではあったが、ようやく次の一歩に踏み出そうとしていた。
だが、それは明らかにやり方を間違えた事による、私の想像を超えたイレギュラーと、正に【火に油を注ぐような事】の始まりであった。
  1. 2014/07/29(火) 10:49:08|
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魔性 第18回

妻の体から溢れ出た淫臭と、大量の尿による残り香が、[ムッ]と、蒸せ返るリビングで、強烈なエクシタシーを感じて果てた妻は、虚ろな目で、今だに「ハァ…ハァ…ハァ……」と、上半身を息遣いで揺らし、下半身は、自分の意志とは関係無く痙攣させていた。
そして横たわる妻の傍らには、【勝ち誇るように妻の淫水でヌラヌラに黒光りするボンデージに装着された巨大な疑似ペニスが隆起していた】

私が、この[魔性のボンデージ]を、山田君にオーダーした折りに見た時よりも、よりリアルさを増して、赤黒く、雄々しく、青い血管を剥き出しにして、まるで息づいているようだ。そして[妻を女から成熟した牝に変貌させた]と、私に強く誇示しているようでもあった。

異様な空間と静寂の中で、横たわっていた妻が[ノロノロ]と起き上がり、私を見つめ「パパ…、ご、ごめんなさい…うわッッ」と、生まれたままの姿で両手で顔を覆い泣き出した。

体を震わせ、嗚咽をしながら、妻は私に「体が…体が…悪い事やとは思うても…体が言う事を聞かへん…」
「何で…何で…こんなもんが私宛てに送られて来るん?山田さんの会社からやで…何でなん?」
「ウチだって頼んだ覚え無い物やけど、スイムウェアの事あるし、パパがデザイン違いの物も注文してくれたんかと思うたんや…したら…こんな凄いモンが付いているやん…、私…これを見ていたら…これを見ていたら…訳分からなくなって…カァっと体も頭も熱くなって…気が付いたら、着てしもうていたんや……」
「アレ着てしもうたら、訳分からなくなる程に、気持ちエエし、何や自分が自分で無くなるような感覚になってもうて…したらパパ戻って来て…いざ脱ごうにも、ファスナーが外れん事なって…何をどうしても脱げなくて…不思議な事にアソコに入れたアレは[ズンズン]深く、深く、入って来るような感じやし…気持ち良うて、感じてしもうて…今度は脱ぐに脱げなくなってもうて…」
「なぁ…何で?何でアレが私宛てに来たん?パパなん?それとも山田さんが間違って送って来たん?でもな…サイズは、あのスイムウェアよりもピッタリやったで。何で?なぁパパ何でなん?」

私は答えに窮していた。言えない…言える訳など無い。

山田君の所で、取引先のエラいさんから特注されたボンデージを見てしまってからの私の抑えきれない激情など、妻に言える筈など無いのだ。
その夜、私達夫婦は気まずい重苦しさに包まれながら過ごした。

妻は、リビングの尿まみれになったカーペットを、羞恥心を胸に秘めて、剥がし、クリーニングに出すべく整えていた。

お互いが、お互いの確信に触れぬままに、寝室へ行き、眠る事の出来ない時間が過ぎて行った。
私は妻の問い掛けに答える事が出来なかった。
「何で?何でこんなもん私宛てに送られて来たん?何でサイズぴったりなん?」
答える事は出来ない…
何故なら…それらを全て伝えるには、あのボンデージを…あのリアルな巨大な疑似ぺニスの装着されたボンデージを着た妻の予想を遥かに超えた変貌ぶりが、妻の秘めたる本質が重過ぎた。私の手元にある妻が、ボンデージを身に着け、自慰に耽り、乱れに乱れた姿を記録したボイスレコーダーの存在、そして何よりも山田君に私の願望を全て明かし、妻を嵌めたなど説明など出来無いのだ。
しかし…妻が巨根マニアだったとは…
私に嫁ぐ前の妻の彼氏が巨根だったとは…
この10年間は何だったのだろう…私は妻に接しながら、妻が性に淡白な女だと思い込んでいた。
しかし【妻は…妻の中には、性に貪欲な牝】が、深く根付き、長きの間、息を潜めていたのだ。
悶々とした思いの中で、時は過ぎて行き、やがて外は夜の闇が白々と明け始め、明るくなってきた。
眠れぬままに朝を迎えていた。
傍らで眠っている筈の妻も寝苦しそうだ…
案外、妻も様々な、やりきれぬ思いの中で眠れずにいたのかも知れない。
微かに昨夜の妻から発せられた淫臭と尿の匂いが残るリビングで、お互いが言葉少なく朝食を食べ、気まずい空気の中で私は仕事に出た。
しかし衣装部屋と寝室に再度ボイスレコーダーを仕掛ける事も忘れなかった。
形の見えない予感と不安が、そこにはあった。
  1. 2014/07/29(火) 10:47:18|
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魔性 第17回

その妻の姿に呼応するように一心不乱に疑似ペニスを出し入れする私に、「パ…パパぁ…見んといてぇ…いや…あふん…あふぅ…体が…体が勝手に動く…動いてまぅ…」

私は目の前の光景と、鼻を衝く淫臭に脳天を刺激され、更に、更に、疑似ペニスの動きを早めた。
ヴァギナからリズミカルに抜き差しされる巨大でリアルな疑似ペニス。 こちらの動きに合わせて腰を打ちつける妻。

疑似ペニスを締め付ける力が[グィっグィっ]っと増している。
あまりの締め付けに、巨大な疑似ペニスが、押し出されそうにも感じる。出し入れする度に妻のヴァギナから溢れる[牝の本気汁]が飛び散り、私の右手は二の腕近くまでベトベトになっている。
「あふぅ…あふぅ…うぐぅ…大きい…当たるぅ…いいぃ~あぁ~…」

「お前…そんなに大きいのがエエのかい!!デカいチンポが好きなんかい!」

妻は何者かに取り憑かれたように…否…自分の本性を剥き出しに、さらけ出す如くに「ムッチャ好きやわぁ…あふぅ…アヒィィ~いっぱいや…おめこ… おめこの中がいっぱいやのぉ~」
一瞬、ほんの一瞬、妻が苦悶の中、快楽に溺れる中で最後の死力を尽くし素の部分で言った。

「あふぅ…あぁ…違う、違うて、違うんやぁ…体が…体が勝手に…動いて…口が…口が勝手に思うても無いのに言うてまうんや… 誰か…誰か居るねん…嫌やぁ…」

やがて「いぃ…当たる…当たる…いく…いきそうや…いってまう…熱い…あぁ…もっと…もっと…もっとぉ~」
妻の言葉に合わせるように腰の動きが早くなり、私も興奮の中で疑似ペニスを激しく子宮に打ちつけた。
「なんやワレ!ずっと大きいチンポが欲しかっんかい?ワシのじゃ満足出来んかったんかい?言うてみんかい!」

「あぁ…いい…大きいわぁ…いってまう……そうや…ウチ、大きいのが好き…あぁ大きいわぁ…いくぅ…いってまう…パパのじゃ…パパのじゃ届かんのやぁ~」
私は怒りと興奮の入り混じる感情を露わにし、巨大な疑似ペニスを力任せに子宮奥深く打ち込んだ。
「い…いく…いく…あわわぁ…いくぅぅぅ…」

妻は、そう叫び、凄まじいヴァギナの力で巨大疑似ペニスを押し出した。[ズルッ…ズルズル…ズルン…]

その瞬間に「あ、あ…あぁぁ~」の声とともに妻のヴァギナから勢い良く放物線上の黄金色の尿が飛び散った。
その放出される勢いは止まる事無く正面に居た私を、カーペットを、ビショ濡れにした。
リビングは淫臭と、飛び散った大量の尿の匂いに覆われた。

全ての尿を放出した妻は[ビクッ…ビクッと]全身を激しく痙攣させて、口を半開きに開けて、惚けたようになっていた。
そして、10数時間あの巨大な疑似ペニスを受け入れていた妻のヴァギナは疑似ペニスを抜かれた後も、ポッカリと大きく口を開け、時折、[ヒクッ…ヒクッ]っと蠢き、白濁色の牝の本気汁を垂れ流していた…

私は私で、妻のボンデージ姿に、巨大な疑似ペニスを根元まで飲み込む妻の体に、妻の有り得ない淫靡な狂態に…そして[大きいのが好き…パパのじゃ満足出来ない]の言葉に全身の力が抜けて、ただ、うなだれるだけだった。
重苦しい無音の世界には、妻の「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」の吐息だげが響いていた…
  1. 2014/07/29(火) 10:46:07|
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魔性 第16回

「パパ…アッ…アカン…漏れて…漏れて…漏れてまう…そんな…動かしたらアカン…」
両手で、これ以上脱がさまいと私の腕を掴み、内股に力を入れながら、額から脂汗を流し、眉間に苦悶の皺を寄せて懇願する妻。
私は、その妻の姿に興奮は更にヒートアップした。
[グィっ…グリッぅ…疑似ペニスを引き抜く…締め付けがキツい…]

「あぁ~パパ…アカン…アカン」

妻は、やるせない嗚咽を虚ろな目をしながら発している。

私は妻の漏れる寸前の尿意の事など忘れ、何かに取り憑かれたように、濡れて淫靡にヌラヌラと光りヴァギナに…淫臭の匂い立つヴァギナに、激しき出し入れを始めていた。

[ズルッ…ズルッ…グイッ…ズルッ…]

巨大でリアルな疑似ペニスを、本来の朱色から赤黒く色を変えた妻のヴァギナは、歓喜の涎を流し、軽々と受け入れいる…
「も、漏れるぅ…アカン…アカン…ウゥ…いぃ…あぁ~アカンのや…もっと…もっとぉ…もっとぉ突いてぇ~エェわぁ~」
尿意、ボンデージに装着された巨大かつリアルな疑似ペニスを見せまいとする意識…しかし私の知らない妻の…そう妻の中の【牝】としての強い本質が、羞恥心や後ろめたさよりも快楽を、【牝の悦び】を選択しているのだ。

妻は私の動かす疑似ペニスの激しい動きに合わせるように、腰の動きを激しくさせている。

[こんな腰の動きが出来る女だったのか!!私は改めて疑似ペニスを握る手に伝わる、貪欲な牝としての妻の意志に驚きと興奮を覚えた]
  1. 2014/07/28(月) 06:38:58|
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魔性 第15回

ファスナーが下ろされて、ボンデージの強力な締め付けから上半身が開放された妻の思考は[パパに、ボンデージを着ている姿を見られてしまった…どないしょう。]から[限界や…トイレが我慢出来へん…漏れてまうやん…ファスナーを下ろしてボンデージを脱ぎ捨て用を足したい]に変わり、ファスナーが外れた今、新たに[ボンデージの股関部分の巨大な疑似ぺニスを見られてしまったら、それこそエラいこっちゃ!!]に変わったようだ。まして、その巨大なぺニスはヴァギナ奥深く収まってしまっているのだ。

私が、ヌルヌルに濡れたヴァギナとボンデージの隙間に指をねじ込み、無理やりボンデージを妻の体から脱がそうとすると妻は私の指がクリトリスに触れてしまうせいか、「あんッ…あふぅ…」と、甘い声と淫臭を発せながら、腰を捻り、私の指から逃れようとした。その巨大な疑似ぺニスがヴァギナに刺さっている姿だけは見せまいと必死なのだ。妻は「アァ…アゥゥ…パパ…堪忍…なぁ…堪忍や…じ、自分で…もう自分で脱げる…アカン…アカン…大丈夫やから…」と、体を捩った。

私はそんな妻の必死の訴えも、遥か遠くから聞こえるような錯覚に陥っていた。
この異常かつ淫靡なシュチュエーションと、妻の苦悶の表情、妻の体から湧き上がる淫臭…

私の興奮は極限に達し、ぺニスは十代を思わせる程の固さになり、頭には、血が登っていた。
「ええわ、ワシが脱がしたる…」

私はボンデージの、腰の位置を両手で左右を掴み、力任せにズリ下げた。
[ヌルっ…ズルッ]とボンデージのクロッチ部分に装着された巨大な疑似ぺニスの根元部分…根元から数センチが妻のヴァギナから抜け、妻の淫水が染み込みヌルヌルに濡れた胴体が見えた。

「あふぅん…堪忍や…パパ…ごめんなぁ…パパ…許したって…あぁぁ…見んといてえぇぇ…」

私は、裏返しになったボンデージに装着された巨大な疑似ぺニスを引き抜こうと、ヌルヌルになった根元部分を掴み、引き抜こうと力を入れた。

更に3センチ引き抜いた時に「あぁ…あぉぅ…ん…くぅっ…」と、妻は腰をグラインドさせながら呻き、疑似ぺニスは妻のヴァギナに締め付けられて、また子宮深く吸い込まれてしまった。

[な、な、何なんだ…この疑似ぺニスから伝わる妻の締め付けの強さは何なんだ?コイツ…こんなに締まりが良かったか??]
  1. 2014/07/28(月) 06:38:12|
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魔性 第14回

室内に充満する催淫ガスにも似た[妻の体から発せられるフェロモン臭]と、[妻の、あまりにも衝撃的で魅惑的なボンデージ姿]に、そして何よりも【魔性のボンデージに取り憑かれ、清楚な女から、淫靡な牝】に変貌した姿に私は興奮し、混乱し、困惑し、取り乱した。

しかし、まるで、しがらみや、重石が外れて、開き直ったようにも見える妻の姿に[雄としてでは無く、人間としての私が激しく反応してしまった。]

「何なんや!!お前は、どないなっとるんじゃ。その格好は何なんや!エェ加減にせんかい!!】
私は、心の中の願望や、欲望、そして、妻を嵌めた本星としての、理不尽極まり無い自分に、ヘドロのように重苦しい後ろめたさを覚えながらも、怒鳴りつけてしまったのだ。

その瞬間、妻は我に返り、まるで、操り人形の糸が、切れてしまった如くに、ストンと力が抜け、「イヤやぁぁ~、パパ…違う…違うんやぁ、見んといてぇ~」と、頭を激しくイヤイヤしながら、しゃがみ込んで両脚を抱えこんで、がぶりを降った。

小刻みに震えて、膝を抱える妻。

先程までの紅潮して顔は嘘のように[青ざめて]いる。

「ハァ…アカン…ハァ…ハァ…ウフゥ…ハァ…」
「ぬ、脱げへんの…脱げへん…ファスナーが…ファスナーが降りへんの…取ってぇなぁ…ト、トイレ…我慢できへん…も、漏れてまう…」

「パパぁ…脱がしてぇな」と、媚びた目で私に訴えた。

私はロックされ、本人の意志では引き下げる事の出来なくなったファスナーのロックを外し、一気に引き下ろした…

[ジッッ…ジジ…ジッッ…]

ファスナーを下げて、袖口を掴み、[キュッ、キュッ]と、ラバーと、肌の擦れ合う音をさせながら、妻の腕を抜き、上半身を裸にし、その忌々しい程の巨根が突き刺さったボンデージの、下半身部分を下げ、脱がそうとした。

[ムワッとする淫臭…果たして、この匂いに反応しない男は存在するのだろうか…]

上半身部分のボンデージは、裏返しになり、残りは、突き刺さった巨大なぺニスを引き抜き、脱がせるだけだ。

私は、[ボンデージを脱がす]行為に異様なまでの興奮を覚えながら]、そのクロッチ部分に指をねじ込み、隙間を作り、力を入れて脱がそうとしたのだが、熱くヌルヌルと濡れていて上手く出来ない。

ボンデージは、殆ど脱げているのだ…後は妻のヴァギナ奥深く結合されている巨大なぺニスを引き抜くだけなのだ。
  1. 2014/07/28(月) 06:37:25|
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魔性 第13回

私は血が逆流し、頭に[カァっと]血が上る感覚にクラクラし、妻を後ろから抱きすくめ、ジーンズ越しに妻のヴァギナを二本の指で擦り上げた。「ヒィッっ…か、堪忍や…堪忍して…」
腰をくねらせ、内股に力を入れて私の指を挟み込み、指の動きを止めようとする妻…

[指先に温かい、湿り気を感じた。]

私は力任せに妻のタートルのセーターを捲り上げた。
妻が固まった…数秒の事なのだが、無音の世界になり、妻の体…妻のヴァギナから発せられる[濃厚な淫臭]が更に密度を増した。

妻の上半身からは、全体が黒いラバーで、胸のカップの部分が赤色のボンデージが丸見えになっている。

汗ばんだ肌に張り付いているように見えるボンデージは、まるで妻の体の一部分…皮膚のようにまで思えた…ボンデージから息遣いまで感じるような…

妻は秘めた事が私に露見したショックと、絶望感で、虚ろ目をして抵抗する事すら忘れて立ち尽くしていた。

私は当たり前のように後ろから妻を抱きすくめたまま、妻のジーンズのベルトとボタンを外し、ジーンズを引き下げた。
一瞬にして、ムアッっと[ラバーと、妻の淫靡な愛液の入り混じった強い淫臭が立ち込めた。]
私は脳天と股間に痺れを感じながら、遂に妻のボンデージ姿を見た!!
[凄い…凄すぎる。バストの際立った膨らみ、普段よりもシャープにくびれたウエスト、深く切れ上がり、土手の盛り上がりを際立たせているハイレグ…光沢のあるラバー素材は、既に妻の体と同化しているようだ…そう…あの妻の体内に深く突き刺さった巨根から、妻の体液…愛液を吸い取り、その巨根とボンデージに、血を、体液を循環させて艶めかしさを増しているような錯覚に……
妻は絶望感と、秘めたる事を解放された事の理不尽な安堵感が入り混じったような、情けなくも、優し気な表情をしていた。
そしてボンデージを自分の物とし、立ち尽くす姿は、私が知りうる妻では無く、[性に貪欲な牝]その物だった。
「はぁ~ぁ…アカンなぁ…バレてもうた」
大きな溜め息と、その言葉の後に妻の表情、目つき、全身から発せられるオーラの色が変わった。妻は先程までの力が抜けて立ち尽くす弱々しい姿から、背筋をピンと伸ばし、右手を腰に置き、やや脚を広げて、艶やかで、ぽってりとした口を歪めて、クールで刺すような眼差しを私に向けた。
これは[私の知る明るく穏やかな妻]では無い。
  1. 2014/07/28(月) 06:36:33|
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魔性 第12回

ソファーに座る妻は、背もたれに、もたれる事も無く、やや前傾姿勢で両脚を閉じ、そして、内股に力を込めながら、太ももに手を置いている。

何かを堪えるよるに…何かに怯えるように小刻みに両脚を震わせながら。
僅か14畳のリビングは蒸せ返る様な淫臭に包まれていた。
妻は、20分前よりも、10分前よりも濃厚な匂いを放っている。

[このフェロモン塗れの淫臭を嗅いでいるだけで、気が狂いそうだ…匂いだけで…この匂いだけでペニスの根元から熱い物が湧き上がって、固く、固くなってしまいそうだ。]
私の理性が、吹き飛びそうになっている。「ハァウフゥ…ハァァ…フゥ……ハァ…ハァ…ハァ…」甘く、切なく、熱い、吐息を吐きながら苦悶に満ちた表情で妻は、うつむき、小刻みに両脚を震わせながら、何かを耐えている…何かを守ろうとしている。

私は「何なんや!おかしいやろが?何やの?お前、何を隠して、何を我慢しとるねん?」

私は、ソファーに座る妻の腕を[グイッと]力任せに引き寄せて、イヤイヤする妻を無視して、左手で妻の腰に手を回し、張りのあるヒップに触れた。
妻はビクッと前かがみ気味になり、その瞬間[魔性のボンデージに装着された例の巨根が、妻のヴァギナの中で[ズリュッッ…ズリュリ]と、[意志を持つ物であるように]動いたようだ。
「ウァぁぁ……クッ…ウゥォ…」
妻の声は牝の物に変わっていた。
  1. 2014/07/28(月) 06:35:37|
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魔性 第11回

「山田君が、着心地は、どうですか?」って言うてたでの私の作り話に過剰な反応をする妻…

妻は必死に狼狽を隠そうと、平静を装うのだが色白な顔が朱色に紅潮し、額からは、うっすらと汗を滲ませている。
「ス…スイムウェア…そうやね…スイムウェアや…最高やで、って言うてくれた?ホンマあれは最高やなぁ!」

動揺と狼狽の中で、[引きつり笑い]をして答える妻に対して、私は「おかしな奴っちゃなぁ、ちょっと何やおかしないかぁ?お前変やで?顔赤いし、[でこ]から汗かいてるやん?ちょっとここに座り」と向かい側のソファーに促した。

妻は狼狽を隠せぬまま、私に促されるままに、ソファーに腰を降ろした。
腰を降ろした瞬間に「ウッ…」と呻き、妻の表情が歪んだ…。
妻は、顔の眉間に深く皺を寄せていた。
[ん? 何や?エラいシンドそうやな…そりゃそうや、あの巨大なペニスが刺さったままや。座る瞬間に更にグイッと子宮を刺激したんやろな…] しかしすでに妻が[魔性のボンデージ]を着てから10時間近い時間が経過している筈、10時間も、あの巨大なペニスを自身のヴァギナに奥深く迎え入れているのだ。一体、妻の体にどんな刺激を与え、変貌させているのだろう?

「どないした?具合悪いんかい?[ウッ…]って何や?どこか痛いんかい?大丈夫か?」

私は妻に、白々しい言葉をかけながら[限界や…妻のボンデージ姿が見たい…この着ている衣服を全て剥ぎ取って、牝としての妻の真実を目の当たりにしたい] 赤黒い欲望は限界に達していた。
「何でも無いって…どこもおかしい事あらへんよ…パパ、何で?」必死に平静を装う妻の言葉を遮り、私は立ち上がり、向かい側のソファーに座る妻の傍らに腰かけ、「ホンマに、どないしたんや?腹でも痛いんかい?」と、妻の下腹部に優しく手をやった。
その瞬間に妻は、まるで[バネ仕掛けの人形]のように体を仰け反らせ、「何でも無いて!」と、朱色に紅潮した顔で…充血し熱く濡れた瞳で私を見据え、下腹部に置かれた手を払いのけた。

ソファーに座る妻からはむせるような[雄を引き寄せ狂わせる激しい淫臭]が匂い立っている。
  1. 2014/07/28(月) 06:34:50|
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魔性 第10回

マンションの地下駐車場からエレベーターに乗り自宅に向かう私は、ボイスレコーダーの中に秘められていた[妻の真実]に[性に淡泊だと思い込んでいた私の愚かさ、男として…否、自身の雄としての拙さ]に、[あの魔性のボンデージを衣服の下に身に着けた妻の人変わりしたように淫靡な表情、仕草、隠しきれない全身から匂い発つフェロモン臭]に、[私の力不足なペニスを否定し、私に嫁ぐ前に体を重ね合っていた巨根の元カレの名を叫びながら悦びを口にした姿]に対し、果たして理性を保つ事が出来るのか、軽い痺れの残る脳で考えていた。
[形の見えない不安] 、しかしその形の見えない不安を淘汰する[妻の衣服を剥ぎ取り、ボンデージ姿の妻を目の当たりにしたい!!]、[あの巨大なペニスが突き刺さった妻のヴァギナに…妻の隠されていた猥褻な部分…そう…性に貪欲な牝としての妻に問い正したい!] 私は私自身が興味本位で開けてしまった[パンドラの箱]に対する落とし前をつけねばならいのだ…

妻に私の帰宅を認識させる為に、大きな音を立てながら玄関のドアを開けた。

リビングに入りると、妻の存在よりも[猥褻な牝の匂いが充満したフェロモン臭]に圧倒された。
妻自身は、[ボンデージが脱げない事に意識が集中し、この圧倒的なヴァギナから香るのであろう貪欲な牝の匂いに、愛液とボンデージの素材であるラバーの混じり合った異臭]に、気付いていないのか?!

「パパ、お帰りなさい。一時間ぐらいで戻る言うから晩御飯、時間に合わせて作ったのに冷めてしまったわぁ」

私は妻の言葉など耳に入らず、悟られぬように妻の表情、物腰を注視していた。

そこに居る妻は明らかに朝に見た妻とは別人だった。

姿形は同じでも[全身から溢れるオーラが、熱い眼差しと、匂い発つ発情したフェロモンが、そして妻の中で感じているであろう背徳感が] 妻を変えているのであろう。

私は妻の言葉に「すまんなぁ、山田君の所に寄ってたんや」

妻はピクッと反応し、やや上擦った声で「そ…そうなん…パパも、あっちこっち大変やなぁ…」
しばしの沈黙の後で「山田君さん、何て?」
私は、意味あり気に「宜しく言っていたで、着心地は、どないですか?」ってな。
妻は動揺を隠せぬまま、「何が?何のこっちゃ?」
「はぁ?お前は何を言うとるんや?スイムウェアの事に決まってるやろ?」

妻は、衣服の中にボンデージを着たまま、平常心を失いパニクっていた。
  1. 2014/07/28(月) 06:34:00|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第9回

私は、思考回路がグニャグニャな状況の中で衣装部屋に仕掛けたボイスレコーダーを再生させていた。

寝室に仕掛けたボイスレコーダーの、あまりに刺激的な内容に私自身の願望だったとは言えども、[寝た子を起こしてしまった事に][禁断のパンドラの箱を開けてしまった事に] 重苦しい後悔の念が湧いていた。
そして、そのボイスレコーダーの内容から伝わる、私が知らなかった妻の強烈な牝としてのフェロモンに対して、私のペニスは痛い程に固くなってしまっていた。

早送りで再生する事、約二時間。

[ガチャリ…] ドアノブが開かれた…

[微かにクロゼットを開く音が聞こえる…]

[カシャ…ガシャッ…これはクロゼットの奥底に隠してあったビニールに包まれたボンデージを取り出し音か…]

沈黙が続いた…

やがて聞き取り辛い声で「何なん…まるで血が通ってるみたいやん…大きいわぁ…」

「ハァ…ハァ…イヤらしいわぁ…何やのこれ…」
[バサッ…バサッと微かな音]
服を脱いだのか!?

沈黙の中で「ジュルジュル…ジュルル…ハァ…何やの…これ…まるで…まるで…本物やん…血管まで浮いとる……アァ…美味しいわぁ…」

「ハァァ…アカン…辛抱たまらんわぁ…アカン…アカン…」

無音の数秒の後に

「ウグッゥ…キツいわぁ…ウゥゥ…ハァァ…グムゥゥ…]

「ハァ…フゥゥゥ……」
[パチッ、ピチッ…ピチッ…ジッ…ジジ……ジジ…]

「アァ…締め付けくる…何なん…ピタッと…キュゥと…変に…変になるわ…」

どうやらあの巨大なペニスを差し込み、あの開かずのファスナーを上げて着替えが完了してしまったようだ。

「何やの…これが…これが…ウチなん…アンタ誰や…誰なん…」

姿見の前に居るのか…

「ウグゥゥ…何やの…勝手に深く入ってくるぅ…ハァ…ハァ…アゥウォ…ォウゥゥ…」

1分近くの静寂の後に「ハァ…ハァァ…ハァ…ハァ…」

荒い息遣いだけが、微かに聴こえた…

「アァ…何やろ…肌に…肌に…肌に吸い付いてるわぁ…」

[ガチャッ…]

衣装部屋から出て行ったようだ…寝室に行ったのか?

ボイスレコーダーを早送りする。

やがて[ピンポーン…ピンポーン…ピンポーン…]

しばらくして[ピンポーン…ピンポーン…ピンポーン]
私の鳴らしたインターホンの音だ
インターホンの音の後に妻の携帯の着信音が鳴りだした。

けたたましい妻の足音がして衣装部屋のドアが勢い良く開かれた。

「何やの!脱げへんやん?何で…何でや!?あぁパパが来てまうやん…どーしよ?脱げへん!!」
[クロゼットを激しく開き何かを探している…ボンデージが見えない服を探しているのだろう]

やがて私の声が聴こえ、私が衣装部屋に入って来た音が聴こえた…

私は車の中で大きく溜め息をつき、頭の中の混乱と例えようの無い興奮を鎮めた。

しかし、どんなにクールダウンしようとしても、私自身の人生で、これ以上無い興奮の余韻は決して収まる事は無かった。車中でボイスレコーダーを聞く事すでに2時間半…私は、この後に何が起こるのか、屈折した期待と、不安を胸に自宅に戻る為に駐車場を出た。
  1. 2014/07/28(月) 06:32:59|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第8回

私はボイスレコーダーを確認すべくマンションの地下にある駐車場に向かった。
車に乗り込み、まずは寝室に仕掛けてあったボイスレコーダーを聞いた。仕掛けたのは朝8時。
何も聴こえない…三時間が経過した時に何かが聴こえて来たが、寝室からでは無いようだ…
四時間が経過した。
慌ただしくドアが開き、妻の声なならない声が聴こえて来た…
小さい音が聴こえて来た…独り言か?何を言ってるんだろ?約20分が過ぎた。「あぁ~誰や?鏡の中のアンタは誰ぇ?私一体何してんのやろか…ハァァ…ハァァ…こんな化粧した事無いで…アノ人の前でも、こんな…こんな派手な化粧した事あらへんのに…何で…何で…勝手に体が手が動いてしまう…」どうやら鏡台で化粧をしていたのか??やがてベッドに倒れ込む音が聞こえ、やがて「あぁ…たまらん…エエわぁ…アソコが…アソコが、いっぱいやわぁ…どんどん何もせんのに深く入って来るぅ…こんなの久しぶりやわぁ…」
[えっ!!こんなの久しぶり?どうゆうこっちゃ!?]
妻はベッドの聞き取り辛い声で「ずっと…ずっと我慢していたんや…なのに…なのに…ウチはやっぱり大きいのじゃなきゃアカン…」
私は興奮とショックで頭の中が真っ白になっていた。
その後も約一時間、妻の狂態は続いた。
「あぁ~あぁ 懐かしいわぁ…りょう…やっぱアンタの逞しいのがエエ…」
[何ぃ…りょう?りょうだと!! 8年前に妻が私に嫁ぐ前の男の名前やないかい!!どうゆうこっちゃ??]
私は疑念と今まで体験した事の無い興奮の中に居た。
やがて、妻は激しい悶絶の果てに「ハァハァ…ハァハァハァ…フゥ…ハァ」と喘ぎ、やがて沈黙が続きベッドが歪む音がして、妻が起き上がった事が伝わって来た。「えっ…ちょっと何やの…アレっ…下りない。何でや?…ちょっと…マジに洒落にならんわ…」ドアの開く音が響いた…
私は呆然としていた…
[何なんや…今更、りょうて…大きいのがエエて…何や久しぶりて…]
全身が[カァっ]と熱くなり、まるで血が逆流しているようだ。
しかし情けない事に、まるで忘れかけていた10代の頃のような固さで自分のペニスはガチガチに勃起している。
私は無意識に衣装部屋に仕掛けていたボイスレコーダーも再生していた。
  1. 2014/07/28(月) 06:31:47|
  2. 魔性・樹氷
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魔性 第7回

何食わぬ顔で自宅の中に入った私は妻の姿を探した。
リビングに妻の姿は無い。
私は「ただいまぁー、済まんかったなぁ、会社の車で来たんで鍵を会社に忘れてもうたわ。」と、姿の見えぬ妻に言った。隣室から物音が聞こえたが、私は寝室に行き仕掛けていたボイスレコーダーを回収した。
私はリビングに戻り、隣室である衣装部屋のドアノブに手をかけた。
[ここを開けたら、あのボンデージに装着されたリアルな、まるで血の通っているかのような巨大なペニスをヴァギナに差し込んだ、ボンデージ姿の妻が居るのか!?]
逸る心を抑え[居るのか?]の声とともにドアノブを引いた。
そこに妻は居た。
黒いタートルの長袖セーターを着て、ジーンズを穿いていた。
今まで私が妻に対して見た事の無い艶っぽい目、頬も上気してピンク色に染めて。
妻は「ご、ごめんな…探し物してたんや。パパ、何を忘れたん?ホンマ慌てモンやなぁ。今、コーヒー入れるさかい」と、衣装部屋を出て言った。その後ろ姿は、腰から下を妖しくくねらせて、フェロモンを撒き散らしていた。
妻が出て言った衣装部屋で、私は妻の残して行った愕然とする程の卑猥な残り香を嗅ぎ、妻の今、着ている衣服の中に、あの太く逞しい疑似ペニスが深くヴァギナに突き刺さり、ボンデージに身を包んでいる事を確信した。
何故ならば衣装部屋には昨日、洗濯機の中にあった牝の匂いの染み付いたTバックとボンデージのラバーが混ざり合った、牡の脳天と下半身を刺激する匂いが充満していた。
私は衣装部屋にも仕掛けていたボイスレコーダーを回収し、リビングに戻った。
妻は平静を装ってはいたが、明らかに普通では無かった。
私も私で、今この場で妻の衣服を脱がす術など無いのだ。妻にしても、どうせ自力でなど脱ぐ事は出来ない物なのだ。
私は妻に「小一時間で戻るわぁ。書類届けて今日は終わりや。しかしお前、今日は10月とはいえ、外はメチャクチャ温かったのに何でタートルの長袖セーターなんて着てるんや?変やで。」と告げてボイスレコーダーを確認する為に車に戻った。
  1. 2014/07/28(月) 06:31:00|
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