2ntブログ

闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

イヴとなった妻 第44回

「・・暗くしては、顔や体が見えない」
男の声がしました。あの彼の声なのかどうか、記憶を手繰りましたが10年ほど前に一度会っただけの男の声を覚えているほど、私がいい記憶力も耳も持っているわけがありません。巻き戻して男の声を何回か聞き、男の言葉の調子から、妻との関係を推測しようと試みましたが、やはり男の正体は判りません。

二人は、しばらく黙っていました。(この時点では画面の外にいる男が一人なのかどうか判っていたわけではありませんが、私はすでにそう思い込んでいました)
きっと男は、妻の全身を嘗め回すように見ているのでしょう。
そう、ビデオの中の妻は、画面の外の男のためにハダカになり、その全身を、これからその男に見せようとしているのです。
絶望的な猜疑心と嫉妬心が私の胸をふさいでいます。
妻はどんなつもりで、私以外の男の前でそんな格好をしているのでしょうか。
妻はこの場面を、ビデオに記録されていることを知っているのでしょうか。
そして、これから男の前で、何をしようというのでしょうか。

妻はまるで貴婦人のように、横顔をこちらに見せています。視線は男のほうに向かっています。頬に浮かんだ微笑は、女の幸せを体現しているかのように、平和な微笑みでした。
もう話としては知っている、私以外の男に下着姿を見せているという事実より、妻からの告白には現れないこの妻の微笑のほうが、私の自尊心を砕くには最適です。
私の知らないところで、こんな微笑を下着姿で男に投げかける妻。
これはアダルトビデオの一場面ではなく、私の妻を写したものなのです。

「こうかしら・・」
男に何も言われないうちに、妻は胸をいっそう前に張り出し、ヒップを後ろに下げました。手を後ろについて、脚をつま先立ちして・・。
そうすることで、妻の美しい横顔から長い首、女らしい量感のある胸が自然に強調されます。むっちりした右足の太腿と、そこからすらりと続くひざとふくらはぎ、締まった足首も。

黙ったまま、妻は手を持ち上げたり、体をねじったりして少しずつ姿勢を変化させてゆきます。まるで愛する者の前で、自分の姿態を見てもらうために、あるいは写真を撮られるためにポーズをつけている様に。

私は一応、一眼レフデジカメを持っていますし、写真のイロハぐらいは知っているつもりです。匿名で妻のヌードを公開するサイトが世の中にたくさんあることも知っています。しかし、公開するしないを別にしても、妻はこれまで、私にヌードを撮られることを拒んできました。何度も妻に誘い水を向けて見ましたが、ことごとく拒絶にあってきました。
長時間頼んで、もういいかと思うと、「美容院に行ってくるから、それからね」とか、「あと2キロ、痩せてからね」といってはぐらかされて来たのです。

その妻が、夫の私以外の目の前で、こんなポーズを取っていることが、私にはにわかに信じられないのでした。逆に、愛する私の前ではできないのだと、自分を慰めて見ましたが、男の前で媚態を振りまく美しい妻は、私にはやはり刺激的でした。
私の胸をいっぱいに満たした猜疑心と嫉妬心は、少しも収まるものではありませんでしたが、私はふと、自分の股間が膨らんでいるのに気がつきました。

「少し、脚を広げてごらん」
また、男の声がしました。
  1. 2014/10/05(日) 13:15:46|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第45回

「いやねえ・・」
甘えたような声を出した妻の顔はいつの間にか上気して、眼も発情したときの潤んだものになっていました。妻が恐ろしく興奮しているのは遠目にも明らかでした。

言葉では嫌がりながらも、妻はそろえた脚を少し開きました。両手は持って行き所をなくしたように、軽く握られたまま、へその前でフラフラとさまよっています。今まで比較的落ち着いて見えた妻が、にわかにあわてているように見えます。極度の興奮が、そうさせているのかもしれません。

「手を後ろについて、いいんだよ」
男は優しげに声をかけますが、それによって妻は自在に脚を広げられる体勢に追い込まれるのでした。

しばしの無言劇が続きます。
両手を後ろについた妻がそれ以上脚を開かないでいると、男はいつまでも黙っています。
妻も、目を泳がせて、少しまぶたを震わしながらそれ以上の体勢を取りかねているようです。(ビデオ画面なのでよくわかりませんが、この辺は私の主観です。)

「んんっ・・」
少し大きめの鼻息のような嘆息と共に、妻は脚を30度ほどに開きました。
顔を心持ち左側に伏せて、目を閉じています。
妻の感じているであろう嗜虐感に、ビデオを見ている私も興奮していました。
まるで私の前で、妻がいじめられているような。
私の目の前で、男の命令で裸体を無理やり晒されているような切ない感覚。

告白しますと、このとき私はパジャマ代わりのジャージの下を脱ぎ、(もともと寝るときは下着を着けていませんので、これで下半身はハダカです)右手をペニスに持っていきました。
ビデオ画面の前でオナニーの態勢をとった私をよそに、画面では無言劇が続いていました。
男は辛抱強く、妻の行動を待ちます。妻はその無言の重圧に耐えられないかのように、少しずつ脚を開いてゆきます。

「ああっ」
妻は目を閉じたまま、感極まったかのような声を出しながら天井を仰ぎ、脚を90度まで開きました。

「動かないで」
少しの沈黙のあと、男の声がしました。
画面の右端に男の手が映り、ビデオカメラのほうに近づいてきました。
男の顔は確認できません。
ビデオカメラは男の腰の高さくらいに据えてあったようで、男の黒いブリーフのみの下半身がチラッと映り、三脚からカメラをはずしているようでした。
妻の前で平然と作業を行っていることからすると、妻はビデオカメラの存在を知っていることになります。
あれだけビデオやカメラに撮られることを拒絶していた妻が、この男の行動には唯々諾々と従っていることになります。

きっとビデオカメラを手持ちにして、妻を写すつもりなのでしょう。
嫉妬心はその男の行動を否定していますが、同時に期待感が私の下半身を直撃します。
これから見られるであろう映像を想像して。
  1. 2014/10/05(日) 13:31:34|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第46回

三脚からはずされたカメラは、止まることなく妻のほうへと移動してゆきます。
撮影者は妻を真正面から捉えられる、妻の座るソファとテーブルを挟んだ反対側に立ったようでした。ビデオ画面は少しズームして妻の上半身を捕らえて止まりました。

妻は右手のスタンドの明かりから少し顔を背け、目を閉じていました。
まぶたは少し震えているように見えます。美しい眉を心持ちしかめ、頬は上気して薄赤く染まっていて、少しつぼめた唇には、普段より鮮やかな紅が注してあります。

ビデオにこうして改めて撮影した妻は、やはり私が内心自慢する以上の美人でした。
妻は私以外の男のために、いつもより鮮やかな口紅を注し、真新しい下着を付け、着飾っていたのです。そしてその服を脱ぎ捨て、もっとも貴重な宝物を男に与えようとしているのです。
たぶん街で妻を見た男たちが感じたであろう切なさを、この瞬間私も感じたのでした。

ビデオカメラはゆっくりと妻の顔から胸に移動してゆきます。

90センチCカップと常々妻は私に言っていますが、着けている周りがレースに縁取られたブラウンのブラジャーは、レース部分を内側から押す肉感的な圧力によって外側に広がっているかのように見えます。
乳首はかろうじて隠れていますが、バストを下から支える形の不透明な部分から乳輪が少しはみ出し、周囲のレース部分に三分の一ほど覗いています。

近くで見る妻のバストの量感は、すばらしいものでした。私の胸にある嫉妬を差し引いたとしても、画面越しでさえその量感に圧倒されて、息ができなくなるくらいでした。

カメラのほうを一瞬薄目を開けて見た妻は、胸が狙われていることを知って、手を胸の前で泳がせました。しかし、画面は冷酷にバストから動かずにいます。
男は息を殺して、じっと妻の次のアクションを待っているようでした。
画面の前の私も、同様に息を殺して妻の行動を待っています。

男の意図に気づいて、しばらく逡巡していた妻はついにあきらめたようで、両手を後ろに回しブラジャーを外しにかかりました。男との奇妙な連係プレーを感じて、また嫉妬が胸にわきあがります。
耐え切れないといった雰囲気で妻は密やかに、しかし深く息を吐きました。
まるで呼吸と一緒に、決意も胸から押し出してしまうかのように。
  1. 2014/10/05(日) 13:33:05|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第47回

画面の妻は、ゆっくりとブラジャーを自慢のバストから外し始めました。その少し小さめに見えた枷を外された胸は、瞬間ふわりと横方向に広がったように見えました。

目の前で見る時には、女の体に立ち上る乳臭い甘い香りが立ち上がる瞬間ですが、もちろんビデオではそんな香りは漂ってきません。それを感じることができるのは、画面の向こうの男だけです。わたしの中で、その香りをかいだとき感じる数万倍の切なさが去来します。

妻は外した下着を両手で握りつぶし、胸の前に泳がせることで、つまらない抵抗をしているようでした。しかし、自分の意思で夫以外の男とホテルにいて、下着姿をビデオカメラの前に晒していても、なお胸を隠すようなしぐさをする妻の感覚が、私には理解できないながら愛しいものに感じていました。それと同時に、先ほど感じたような目の前で妻がいじめられて感じるような、被虐感と呼べる興奮も。

私は気づきました。ブラジャーを今取ったばかりの妻の胸の周囲には、ほとんど跡がついていません。妻は皮膚がやわらかいほうなので、一日着けた下着を取ったのなら、柔肌にはっきりとした下着の跡がついているはずです。妻はこのビデオが始まったときには、すでに風呂に入っていたか、長時間ハダカで過ごしていたことになります。

これはどういうことなのでしょうか。特に夜間、妻が外で私以外と長時間過ごすことができるのは、この数年を思い起こして見ても、あの彼との旅行のときぐらいでしょう。
私はこのビデオがあの夜のことであって欲しいと思っているのでした。
このビデオを撮った相手が、20年間妻を思ってきた男であると思いたいのでした。

どの男が相手だろうと、それが夫である私ではないのは事実なのに。
私以外の男と妻が姦淫を行っているのは事実なのに。
  1. 2014/10/05(日) 13:37:53|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第48回

私のさまざまに乱れる思いをよそに、画面は新たな展開に入っていました。
「もういちど、後ろに手をついて・・」
男の言葉はやはりあくまで優しいのですが、妻はうまく誘導されてゆきます。

あまり長い逡巡も見せず、妻は男の言葉に従いました。
両手をピンとのばして腰の後ろに回し、胸を張るようにしたのです。
カメラを避けるように心持ちあごを引いて目を伏せていますが、妻の大きな乳房がぐっと前に張り出し、先端は左右で斜め上を指しています。子供を2人、母乳で育てたにもかかわらず、堂々として張りのある、私の自慢のオッパイです。
妻が別の男のために見せているバストを誇らしく思っている自分にあきれながらも、私の右手はペニスを擦っていました。

妻はその体勢のまま、ゆっくりと脚を開き始めました。注意してみていなければわからないほどゆっくりと。
しかし先ほどのようなためらいは感じられません。ゆっくりとはいえ、ほとんど等速度で両足を開いてゆきます。
カメラはほぼ妻の真正面にあるので、こちらに向いていた膝頭から続く、人妻らしくむっちりと脂を乗せた太ももが左右に割れて、パンティに包まれた魅力的な場所がすぐに見え始めました。
先ほどの角度、ちょうど90度くらいまで来て、妻の動きが止まりました。

妻はその肉の乗った太ももを割り裂いていました。ブラウンのハイレグパンティを内側から盛り上げる股間が、重たげな存在感を示しています。
妻が学生時代から、いや、高校時代から多くの男たちを悩ませてきた、魅惑の丘が画面の中央にありました。人妻となってさらに全身に乗った肉感はこの丘にも乗って、さらに男にとって究極のふくらみとなった感じです。

妻はいつもハイレグラインの手入れをしていますので、パンティの脇からはみ出すような状態にはなっていませんでしたが、中央部に切れ込むレース部分の下端には、刈りそろえられた陰毛が覗いています。

カメラが妻の全体像から、下半身のみへズームします。
妻の両足は閉じられていましたが、男はまた先ほどと同じように、無言の重圧で妻の脚を開こうと考えているのでした。
  1. 2014/10/05(日) 14:22:17|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第49回

妻の抵抗は今までのうちで最も長時間続きました。
「うう・・・」
うめき声がして、無言の圧力に屈した妻は、さらに両脚を開き始めました。

パンティをはさんだハイレグラインから付け根の両端の肉に凹みが走り始め、妻の脚がほぼ120度になったころ、カメラは思い切りズームをして妻のいやらしいパンティのふくらみをアップで捉えました。

このくらい画面に大きくパンティが写されてみると、妻のパンティが重たげに見えるのはその丘の量感だけでないことがわかりました。
パンティの下側はぐっしょりと濡れて、色が少し濃くなっているのです。妻はこの濡れそぼった下着に気がつき、それを見られるのがいやで開脚を止めていたのでしょう。
下着をぬらした液体が他のものではないのは明白です。妻は男とのこの営みの中で、私が見たこともないほど愛液を分泌し、パンティをぐっしょりと濡らしていたのです。

それだけではありません。
それが判っていながらなお、妻は男の求めに応じたのです。
男が静かに待っているだけで意図を感じて、私がいくら願っても実現できなかったことを、やすやすとカメラの前でしてみせたのです。恥ずかしい、濡れそぼったハイレグパンティを晒して見せたのです。

長い間の夫婦というのは嫌なものです。こんなとき、妻の下着の濡れ具合で、この画面までに妻がどんなに感じてきたのかが想像できるのですから。
私との長年の結婚生活の間には、確かに妻は下着をびっしょりにするくらいの濡れ方をしたこともあります。しかし、正面から見ても判るくらいに濡らしたことはないはずです。
それくらい、妻は強く、長い時間感じていたのでしょう。

カメラが動き、再度妻の全身を捉えました。
妻は握り締めた両手を大きく割り開いた太ももの外側で泳がせながら、相変わらず豊かな胸を突き出すようにして、目を閉じていました。
男なら誰もが見ていたい姿をカメラがしばらく映していましたが、また突然、画面の外から男の声が聞こえました。

「もっと拡げて・・」
男も当然興奮しているのでしょう。少し声がかすれて聞こえました。
妻のこの姿は、どんな男をも興奮させずにはいないほどの猥褻感と美しさを兼ね備えています。男と同様、私も興奮してペニスを擦り続けました。
  1. 2014/10/05(日) 14:23:12|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第50回

妻は少し躊躇してから、なおも脚を拡げて行きます。
やわらかいカラダをしていますので、最近は見せてもらっていませんが、たぶん今でも立った姿勢から前後に180度開脚することが可能なはずです。
妻はどんどん脚を開けてゆき、それに伴って上半身を後ろに倒してゆきました。
背中がソファの背に沈み、妻が目をつぶったまま顔を上向きに仰ぐのとほとんど同時に、妻の脚はほぼ180度を描きました。

ソファに腰掛けたまま開脚したため、妻の足は腰の部分では直線になり、膝を90度に曲げた状態になっています。
カメラが全身を映してみると、両手はいつの間にか上に挙げて、頭の上で交差させています。その上、今まで映っていなかった足先には、少し高めのブラウンのピンヒールを履いています。
カメラは再度ズームしながら、妻の手の先からゆっくりと下に、舐めるように移動し始めました。

交差させた手の指が、何かに耐えるように反対の肘あたりを掴み、そこから腕は直角に曲がって、女らしい肉を載せた二の腕に続きます。
二の腕には熟れた肉が薄く付いていて、スタンドに近いほうの左腕は輝いています。妻は少し汗ばんでいるのかもしれません。

手入れされた脇が傍らのスタンドの柔らかい光で影をつくり、あまり筋肉がない肩を乗せていて、そこから裸の豊かな胸につながる、絶妙な曲線を描いています。
スタンドの光を受けた豊かな乳房の上側が光り輝き、その先に直径4センチくらいの乳輪と、授乳によって色素をつけた乳首が乗っていて、横に広がるばかりでなく斜め上に向いた乳房は、手を挙げて胸を張ったためにへこんだ腹に深い影をつくっています。
よく見ると、妻は快感からか嗜虐感からなのか、胸が小さくフルフルと震えていました。

足の付け根側と中央がレースになったブラウン色のハイレグパンティが、細くなった腰の部分で妻の柔らかい肉に少し食い込んだようになっていて、中央のレース部分から妻の刈り込んだ陰毛が見えています。
妻の柔肌に腰の左右で引っ張られた頼りない生地は、妻のカラダの中央のふくらみをよりいっそう強調するように張り詰めて、愛液に濡れて光沢を増したシルク部分を包みます。
その蠱惑的なふくらみは、脚を思い切り割り開いているために少し足を開いた時ほどには強調されていませんが、上半身をソファの背に倒してしまったために後ろの器官のほうまでが見えていて、妻の官能を示す濡れ方のすごさを明らかにしています。

その布地は鼠径部を過ぎたところから急激に幅を狭くして、妻の後ろ側へ回り込み、尻の肉が少しだけ前側にはみ出しているのがエロチックです。
足を開ききったことによって付け根の凹みが大きく出来ていて、妻の官能のふくらみを挟んでいます。
太ももは人妻らしい肉感と、内側からにじむような女の生命力に張り詰めていて、90度に曲がってから続く、生意気そうなふくらはぎと、そこから急速に狭まった足首に、力をみなぎらせています。
細くなった足首は、先端が尖ったブラウンのピンヒールを履いた妻の小さい足まで、一気に続きます。

この画面を見たときの私の衝撃を、どのように書き表したらいいのでしょうか。
私の前では一度もしなかった、まるで映画に出てくるような裸像を、妻はビデオカメラに捉えられているのです。
思春期に見た「愛の嵐」という映画の、シャーロット・ランプリングが胸を露わにしたまま軍服を着てソファに座っているポスターを見たときの性的衝撃といえば、私と同年代の方にはわかっていただけるでしょうか。

そう、私にはこの情景は、妻が新たな官能の舞台に立つ、そのポスターのように美しい映像なのでした。胸を圧迫する大きな嫉妬と下半身を支配する興奮、それに私の頭を支配する、妻という美しいオブジェに対する讃美が加わったのです。
  1. 2014/10/05(日) 14:24:56|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第51回

私は先ほどから、違和感を持っていました。下着の跡がほとんど素肌に残っていないという事実もそのひとつですが、ビデオの中で妻が正体不明の男の前で裸体を晒す異常さとは別の、もっとモヤモヤした違和感。

少し考えて私はその違和感の理由に思い当たりました。
ひとつは、あの日、長々とベッドで聞いた妻の話の中には、こんなシーンが無かったという事実です。
もちろん寝物語が、そんなに正確であるとは思っていません。
妻が四つんばいで彼にオマンコを広げて見せた話は聞きました。
しかし、あれだけ不必要なくらい細部まで私に伝えた話の、どのシーンにも今の状況は当てはまらない感じなのです。

それともうひとつ、この部屋にはある種の落ち着きが感じられることです。不倫にしろなんにしろ、女が夫以外の男とホテルの一室にいたら、ある種の興奮が立ち上るのではないでしょうか。そして美しい人妻を前にした男にも。今この部屋には、それが感じられないのです。
これはあくまで感覚的なことなのですが・・。

「上へあがってごらん」
しばらく私同様、妻の魅惑的な全身に見とれていたように無言だった男が、思い出したように妻に声をかけました。
妻はハッとした様に目を開き、カメラのほうを見ました。
そうして、探るような目つきでどうしたらいいのか、男に目で尋ねます。

甘えながら、すがるようなその妻の表情を見たその瞬間、私にはわかりました。
妻は、もうこの男に抱かれています。この目は、抱いた男を見る、女の眼です。
肉体的にも、精神的にも、男に屈服してからの女の眼です。
やはりさっきから感じている違和感、妻の下着の後などからの推理はきっと間違っていません。
妻はもう、この男のものです。

この私の直感が正しいかどうかは、もう少し後になって解かることになります。
  1. 2014/10/05(日) 14:25:51|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第52回

妻はようやく男の意図を察したようで、カメラの上方を見ながらためらっています。
脚を広げた時から妻の顔は上気して真っ赤にみえますが、スタンドの明かりがオレンジ色であるためだけではありません。妻は、男のために羞恥と戦っているのです。

この時まで、妻は最大の角度ではありませんがかなり大きく足を開いたままにしていました。妻はゆっくり足を閉じ、一度足をそろえると、ソファの前に立ちました。右側にあるスタンドのほうに背を向けて立ちましたので、顔は暗がりになって見えていませんが、妻は手を胸の前に持っていって、少し胸を隠すようなそぶりを見せます。

妻はおずおずとソファの上に足を乗せ、膝立ちになりました。
そうして、両手を前について、パンティ一枚のままソファの上で四つんばいになったのです。

「美しい・・」
男が嘆息のように妻に声をかけます。この男でなくても、美しい人妻が目の前のソファで四つんばいになってくれたら、こんな感嘆の声を上げるのでしょう。
またもビデオカメラは横顔を見せている妻の顔にズームしてから、嘗め回すように全身を映してゆきます。
妻の豊かな胸がプルンと揺れながら、重たげに垂れています。学生時代に運動をしていたため、妻の肩は少し幅がありますが、その肩幅からウェストにかけて急激に細くなり、そこから反転してむっちりとした尻へと、横から見ても美しいカーブがなだらかに続いています。
妻の臀部はまるで男を吸い寄せる磁力を持ったように、スタンドの光を浴びてまあるく見えました。

「こちら側の足を、少し前側に進めて・・」
一通り妻の四つんばいをビデオに収めた男が声をかけます。
言われたとおり妻が動くと、横から映す画面にも、妻の尻の割れ目が見えてきました。

「ほら、もっと」
妻は両膝をソファに埋めたまま、左足を前に、右足を後ろにずらしてゆきます。
豊かな尻の肉が角度を変えて行き違い、間からパンティに包まれた悩ましいふくらみが見えてきました。正面で捉えたときよりも小さい感じでしたが、ぷっくりと後ろ方向にはみ出しています。人妻が、夫以外の男の前でする姿勢ではありません。まるでヌードグラビアで見るような、扇情的でいやらしい姿です。

ビデオは情け容赦なく、妻の秘密のふくらみへズームしてゆきます。
スタンド側になったヒップはすこし汗を乗せたように明るく輝き、毛穴の凹凸が見えます。
そのうえ、自分では処理できなかったのでしょう、もう肛門に近いと思われる後ろのほうの陰毛が、脇から少しはみ出しているのさえ判ります。
  1. 2014/10/05(日) 14:26:36|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第53回

しばらく画面をその部分に固定しておいた男は、もう一度妻のカラダ全体が捉えられるところまで画面を広げました。
四つんばいになったまま、妻は助けを求めるようにビデオカメラのほうを見ます。
妻の気持ちがわかっているのでしょうが、男は何も言わず、カメラを動かすことすらしません。

「さっき、僕にお願いした言葉を言ってごらん」
さっき?お願い?何のことでしょうか?
「でも・・」
妻が言いよどみながら、またビデオを構える男に向かってあの甘えを含んだ、頼るような眼をしますが、男は辛抱強く待ちます。

「ああん、イジワル・・」
妻は目を泳がせて、顔ばかりでなく体中を赤くしています。
妻の中で、羞恥と服従が戦っているのでしょう。
やはりここでも、妻の負けでした。いや、服従したいという気持ちが勝ったというべきでしょうか。

「わたしの、・・いやらしいカラダ、全部ビデオに収めてね・・」
妻はその言葉をカメラに眼を向けて言いました。男に言い含められているのではとも疑いましたが、妻の振る舞いは無理強いという雰囲気ではありませんでした。
その言葉を聞いて、わたしは脱力感と下半身のみなぎりを同時に感じます。

画面は少し揺れてから右に動き、お尻を大きく捉えられる位置に移動しました。
手前側にあるスタンドの光を受けて、妻の立派なお尻が輝いています。光量を増した照明によって、丸いヒップの上側は白く飛んでいますが、妻の隠すべきところはすべて、毛穴からシワにいたるまで明瞭に映っています。
しばらく画面には動きがありませんでしたが、男は待ち続けています。

ついに妻の手が左右から、パンティにかかりました。
妻の指が、両側からブラウンの頼りない布地を握り締めました。
そのとき、私はある発見をしたのです。
  1. 2014/10/05(日) 14:27:41|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第54回

妻の左手の薬指には、なんと結婚指輪がいつもどおり輝いているではありませんか。
それはうれしいような、悲しいような不思議な感覚でした。
ツーンとした切なさがペニスの根本に内側から刺さります。

「ああ、下ろすな!」
妻の指に力が入ったのを見て、私は声を出しました。
耐え切れなくなった画面の前の叫びと同時に、ゆっくりとパンティが下ろされ始めます。

少ない布地で出来たパンティが、妻の豊かなヒップからはがされ始めました。
人妻らしく、周囲に少し色素が沈着した肛門が現れ、続いて妻の穴が現れました。画面はズームされ、妻の恥ずかしい部分がこれでもかとクローズアップされます。
こうしてビデオ画面で見ると、モロ画像で見るAV女優よりも年の割に色が薄い綺麗な小陰唇が少し左右に開いています。妻の羞恥に合わせて規則的な収縮をしている膣口は、もの欲しそうな穴を開けています。

同時に、はがされた下着のほうも、わたしの注目を集めるのに充分なおかずでした。一瞬ですがはがしていく途中で、パンティは妻の秘部に貼り付くように抵抗し、はがれる瞬間ブラウンの生地には縦に白い筋が見えたのです。もちろんパンティ自体は濡れているために重くなっているようでした。
また、ツーンとした切なさがペニスの根本に刺さるのを感じながら、わたしは急いでリモコンを探します。
妻のオマンコからパンティがはがれる瞬間をコマ送りで見て、妻の欲情が実体化したような存在である、濡れたパンティの質感と白っぽいスジを確認しながら、激しくペニスをしごいていました。

「ああん・・・」
ビデオを再生に戻したとたん、妻の悩ましげな声が聞こえ、それと呼応するように膣口がヌラヌラと光り始めました。愛液があふれているのです。

「そんなところ、撮らないで・・」
「・・・」
「恥ずかしいわ・・もう・・」
「・・・」
男が沈黙を守ったままなので、ますますいたたまれない雰囲気で、妻は羞恥の言葉を重ねます。しかし妻は、隠すような行動をとるつもりはないようでした。きっと、本心では目の前の男に見てもらいたいのでしょう。
そう思ったとたん、私の心に怒りが湧いてきました。
男にではなく妻に。

私の怒りをよそに、画面はズームアウトして妻の全身を映しました。
妻は横顔を見せて、目を閉じていました。頬が赤く上気し、まぶたがぴくぴくと痙攣しています。
しばらく無言の重圧を送った後、男がぼそりと命令しました。
  1. 2014/10/05(日) 14:28:36|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第55回

「自分で開いてごらん・・」
言い方は優しいのですが、人妻に命令しているという事実は忘れていないような、低い重みのある言葉でした。

「そんなこと・・・」
小さい声で妻は言うと、それ以降の言葉を飲み込みました。妻の喉がごくりと動きます。妻のたわわに実った胸も、揺れたように感じられます。
憎らしいことに、ビデオは妻がその言葉に従うことを見越していて、再度妻の秘部にズームしてゆきました。妻がそれを行うであろうという自信に満ちた、ブレのない画面の移動です。

逡巡に少し揺れる尻を見ながら、命令に素直に従うな!と思う私を置いて、妻の手が尻の双球にかかりました。妻がもっと平然と行動したら、私はこんな気持ちにはならなかったのでしょう。しかしそうならば、私はもっと妻に対して怒りを燃やしていたに違いありません。妻の逡巡が、私には愛しいものに思え、同時に下半身への刺激になっていました。

「くううっ・・」
妻は悩ましい声と共に、お尻にまわした両手を左右に開きました。性器の周囲に用意された女らしい8本の指が、妻のすべてを露わにします。強く開いたことで、ぷっくりと膨れたクリトリスが亀裂から顔を出しました。
そうして、小陰唇が大きく左右に分かれて、ヌラヌラと濡れ光るピンク色の膣口がひろがってゆきました。
「うう・・う・・」
羞恥にさいなまされた妻のうめき声が画面の外から聞こえると同時に、わたしのペニスからスペルマが飛び散りました。

時間にすると十数秒のコトなのでしょうが、果てて脱力感の中にいる私には永遠のような時間が過ぎ、ゆっくり動き出してズームアウトした画面は再び妻の全身を捕らえました。
その瞬間、私はまたひどく驚かされたのです。
  1. 2014/10/05(日) 14:29:29|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第56回

ビデオ画面が拡がるにつれて、妻の全身がほぼ捕らえられるようになり、妻の顔が映ったのですが、妻はなんと、左の頬をソファの座面につけ顔はこちらを向けて、カメラに向かって微笑んでいるではありませんか!

私の知っている妻ならば、この状況では羞恥の大きな波に飲み込まれて、笑うことはおろか、目を開けることさえしないはずなのです。
それなのに、妻は男の構えるカメラに向かって、優しく微笑んでいるのでした。

ここで突然ビデオが切れ、画面が変わりました。いままで長回しで鮮明な画面を見ていたために、ふとビデオ画面ではなく現実に妻の不貞を覗いているような錯覚に陥っていた私は少し驚きました。

ビデオカメラはまたベッドのうしろの三脚に据えられたようで、最初の画面に戻りました。
ベッドの向こうにソファがあり、そこに妻が座っています。
妻は、全裸です。先ほどまでつけていたパンティも着けていません。しかし、不思議なことにハイヒールは履いたままです。これはきっと男の指示なのでしょう。この男の指示に、私の中のひとりも喜んでいます。

初めて、画面の右側から男が現れました。
ベッドの向こうでそんなに大きく写っているわけでもありませんし、カメラのほうには後ろ向きになっているので、誰なのかわかりません。もしかしたら例の男なのかもしれませんが、10年近く前に一度だけ会った男です。たぶん彼だ、彼であって欲しいと私は切実に思いました。
私には見せたことのない、妻のこんなに淫らな姿を晒すのは、あの彼に対してであって欲しい、このビデオはあの旅行であって欲しいと、私は願っているのでした。

男は、黒いビキニのブリーフのみを身に付けていました。
引き締まった体を見て、私の嫉妬心が燃え上がります。
男は落ち着いた様子で、当然というように妻の隣に腰を下ろしました。
ビデオカメラに背を向けて男が座ったために、妻はこちら側に顔を見せることになりました。妻は男を見つめています。
  1. 2014/10/05(日) 14:30:23|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第57回

妻は男の手を取って、指を絡めました。
熱い視線で見つめ合いながら顔が近づいてゆき、妻はゴクリと唾を呑み込みました。

ああ、妻が。
私の妻が、他の男とキスをする。
その光景を、自分が見る。
もう何度も妄想してきたことが、ついにビデオ画面に映るのです。
妻と同様、私もゴクリと唾を呑み込みました。

妻と男の顔がなおも近づいてゆき、画面では二人の頭が重なります。
ソファの上で、熱烈なキスが始まったのです。
妻が少しこちら側に顔を傾けているため、閉じた目が時折見えます。顔が少し動いているので、アグアグと口を動かしているようでした。
妻の両手は男の両肩に回され、力のこもった手のひらが男の背中を掴んでいます。男は左手で妻の華奢なうなじを持って自分に引寄せ、右手を妻の二の腕に乗せていました。

長い長いキスは、そのまま画面で続けられました。このビデオを撮り、編集した人間のねっとりとした思いが感じられます。
見慣れているアダルトビデオであれば、単純なキスのシーンをこんなに続けて移し続けることがないというくらい、無言の、ほとんど動きのない画面が続きます。

考えて見ると、私は妻からの話で、妻が男とさまざまなことを一晩中、したことを知っています。しかし、話だけではあくまで今までの妄想の延長でした。妻を煽るために話してきた想像の世界と一緒なのです。
しかしこうやってその光景を目の当たりにすると、妄想や言葉とは別の何かが、私の胸を嫉妬でふさぎ、同時に下半身へエネルギーを送ります。
果てたばかりだというのに、また私はペニスを擦り始めました。

男の広い背中に隠れて、妻のカラダはほとんど見えないのですが、顔の上半分と足の膝から下は見えていました。長い官能的なキスによって二人のカラダの位置が少しずつ動き、ふと気がつくと妻のヒップが男の尻の向こうに見え始めていました。
黒いブリーフの向こうにある妻の尻は、もぞもぞと動いています。ちょうどそんな位置でなければわからないほど小さい動きなのですが、ブリーフの黒から妻の白い肌がちらちらと見え隠れしているのです。

そうやって腰が動き出すのは、妻がかなり感じている証拠でした。
妻が男とキスをしながら、性的興奮によって尻を揺らす。中学生でもなければ、女の尻が動いたくらいで興奮などしないでしょうが、やはり妻の尻は特別なのでしょう。私はひどくそそられました。

男は右手を胸に向かわせます。
張り出しながら人妻らしくむっちりと垂れる妻の乳房の上に、男は右手を乗せました。
しばらくそのままキスを続けてから、バストを丁寧に揉み始めます。
「ううう・・・うぐう・・うぐう・・」
耐え切れないように妻の口からくぐもった声が漏れ、男の手の動きと同期しています。

二人は、私に見せつけるようにキスを続けます。
濃厚なキスと同時に、男の右手は見せびらかすように妻の胸を揉み続けます。
気がつくと、妻の右手が男の背中にありませんでした。妻の手は、このカメラの角度では男の背中にさえぎられて見えませんが、間違いなく男の股間に伸びていました。
キスはもう5分以上に及んでいるでしょう。呼吸がしにくいせいか、妻の胸が大きくあえいでいます。

「はぁぁ・・」
唇を離すと同時に妻の口から漏れたのは、感極まったようなため息でした。妻の欲情が肺からあふれ出てきたように、私には思えました。
その後妻の口から出てきた言葉は、私を再度驚かすものでした。
  1. 2014/10/05(日) 14:31:43|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第58回

妻は右手に続き、左手も男の肩から外すと、微笑みながら男の目をねっとりと見つめて言います。
「ねえ、すごいオッパイでしょ・・ほら、こんな風にもっと強くしていいのよ・・」

男の顔を見ながら、妻は自分で胸を揉みながら誘っているのです。妻の右手はまだ男の背中に隠れていましたが、左手は自分の豊満な乳房を揉みまわしています。男がしていたよりずっと激しく。
妻は男の性器に右手で刺激を与えながら、自分の胸を揉んで男を誘っているのです。
もう結婚十年になろうとする、私には見せてくれたことのない姿です。

男が妻の胸をもっと激しくもてあそび始めました。
「うふふ、強く揉んで・・」
「もっと強く、もっともっと強く!」
激しい愛撫によって、妻はひどく興奮しています。

「まだまだ夜は長いのよ・・ほら、お楽しみはこれからよ・・・」
妻の両手が男の股間に向かっています。
「うふふ、・・大きいオチンチン・・・」
「ほうら、こんな風に貴方のオチンチンをいじってあげるわ・・」
「ずっと、貴方のオチンチン触りたいと思ってたの。電話で話してるときも・・」
「・・ほんとは、・・最近、夫のを触ってるときも、貴方のを想像してたのよ・・」

本当に愛おしそうに、丁寧に妻は男根をさすっているようでした。
「ううん、・・また、おしゃぶりしたくなっちゃった、・・また、舐めさせて・・」
また!、そうです、妻は“また”と言いました。やはりこのシーンは、相手が彼だとすれば“最初のシーンではない”のでしょう。
さっきの違和感どおり、妻は間違いなくもう男に犯られています。

妻はいそいそとソファの上で自分の下半身を後退させ、男の股間に顔を持ってゆきました。
右足はソファの上に膝立ちとなり、左足だけがカーペットの上に残っています。
妻の顔がしばらく、男の股間にうずまりました。尻が男の向こう側で揺れています。たぶん舌で男の物をなぶっているのです。
唾液を出しているのでしょう。だんだんとピチャピチャといういやらしい音が大きくなってきました。
  1. 2014/10/06(月) 09:30:13|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第59回

「うふふ、おいしいわ」
「ずっと、舐めたいと思ってたの。夫にしてる時も、貴方にしてあげてるつもりになってたの。・・だからね、夫に、最近熱心になったって言われちゃったのよ・・」
これは本当です。
妻は、彼との旅行を宣言した前後くらいから、とても情熱的にフェラチオするようになっていました。もともとそんなにフェラの好きな女ではありませんでしたから、鈍感な私でも気づくくらい、その変化は劇的だったと思います。

妻の頭が上下し始めました。数度上下しては口の中で転がし、それを繰り返す妻のスタイルです。とは言っても、私へのフェラはそれを2~3度すれば終わってしまうのですが。
予想通り、画面の妻の愛撫は私にするより何倍も繰り返されました。彼のペニスへの情熱に見合うくらいに。


男の股間に埋めた妻の頭は数度上下すると低い位置で止まり、とどまっている間は頭よりも上になった豊かな尻がゆらゆらと揺れます。
その時は足先から尻まで見えている、左足の太ももとふくらはぎに力がこもるのが、とてもエロティックです。

妻はその行為を何度も何度も熱心に繰り返してから、男の股間から顔をあまり上げないで言いました。
「ああん、頂戴。また、貴方のペニスが欲しくなっちゃったの・・」
妻は再度“また”と言いました。やはりフェラチオだけでなく、オマンコも “また”なのでしょう。

股間で数回上下しては、妻はいやらしい誘いを言葉にします。
「このおっきいので、突き刺して欲しいの・・」
「ああ。わたしのオチンチン・・」
「こんな太いチンチンで、いじめて欲しいのよ・・」
テラテラと濡れ光る妻の口の周りが見えました。
  1. 2014/10/06(月) 09:31:29|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第60回

「お願い、早く頂戴!」
妻は短く叫ぶと、すばやく上半身を後ろに倒し、背中を持たせるのにちょうど良く丸くなったソファの肘の部分に乗せました。
「そうよ、ずっと入れたかった私の中に、貴方のペニスを差し込んでいいのよ。
今日のわたしは貴方のもの・・何でもしてあげるし、何をしてもいいのよ。」
「さっきしたばかりだからね・・」
「ああ・・おねがい・・」
「男はすぐには回復しないんだよ・・」
「そんなに大きく回復してるじゃない・・」
「・・もっとゆっくりでもいいだろ?」
「そんなこと言わないで・・早くぅ」
妻を言葉でなぶりながら、男は妻とは打って変わってゆっくりと覆いかぶさってゆきます。

「そうだね・・じゃあこうしようか」
男は妻の足を抱え挙げると、左右に容赦なく割り裂き、両脚をM字にして上から眺めました。
「はは、いい格好だ、女神ちゃん・・」
「ああん、そんなこと言わないで、・・早くぅ」
「・・いや、しばらく眺めていたいね」
「ああ・・おねがいよぉっ!」
「・・・」
「・・わたしの、いやらしい穴を、ふさいで!」
男は妻の上に体を乗せながら、挿入せずにいます。

「ああん、○○クンっ!早く、わたしを、むちゃくちゃにしてえっ!」
妻はついに、相手の名前を言いました。さっきの私の直感は、やはり当たっていました。
妻の叫びで、相手の男が例の彼であることがわかり、私の胸にどす黒い嫉妬が急速に込み上げてきます。
しかし同時に、何度も書きますが相手が彼であることが判って、安堵感も拡がりました。少なくとも、彼以外の男の存在を消すことができたのが、この時点での私の精一杯の安心だったのでしょう。
それに、相手が彼であることで、このビデオがあの日のものであることも決まったように思われました。
客観的に考えれば、他の可能性もたくさんあるのですが、少なくともビデオを見ている時点での私は、そう得心していたのです。

私の安堵を打ち砕くように、妻に覆いかぶさった男の引き締まった尻が、少し沈みました。
「ううぐうぅ・・」
止めを刺された妻のくぐもった声が聞こえます。
男は押し付けながら左右にひねりを加え、少し打ち込んでは休む戦法でした。
「・・ああ、・・ああ、・・ああ、・・」
妻の声と彼の尻が、こっけいなくらい同期しています。

「あああっ、すごい、すごいの!貴方のおちんちんが!わたしの中にっ!
そうよ!そうなの!これをずっと、想像してたの!
夫と寝ていても、貴方のオチンチンを想像してたの!
このオチンチンよっ!」
突然妻が叫びました。
男に下半身を打ち付けられながら、大きくM字に広げた脚を規則的に空中でさまよわせながら、絶叫しているのです。
  1. 2014/10/06(月) 11:50:05|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第61回

彼は少し足を開き気味にして、打ち込みを続けました。男の股間越しに、二人の性器が見えました。ビデオ画面とはいえ、夫の目の前に、他の男の性器が出し入れされる妻のオマンコが広がっているのです。

あの日の告白ではちょっと大きいと言っていた彼のペニスは、私のものより二まわりくらい太く見えます。ストロークの高さから、その長さも私より勝るのは間違いありません。

男が顔を突き出すと、目をつぶっていたと思った妻の顔がさっと近づき、びちゃびちゃと舌を絡め始めました。
ベッド越しで少し遠いとはいえ、性器と口が両方見える絶好のカメラポジションです。
「あああっ!」
口を離すと妻の叫びが漏れてきました。
「うぐうぐ・・・」
また男の口で、妻の叫びがふさがれ、くぐもった声になりました。
二人は何度もそれを繰り返し、官能の急坂を登ってゆきます。

そんなビデオを見ながら、私は妙な精神状態の中にいました。まったく無いわけではありませんが、強い怒りも、深い悲しみも湧いてこないのです。
胸から腹にかけて、ポッカリと大きな空洞が開いてしまったような感覚。
心臓がコトコトと、その空洞の中心で小さくなって動いています。
それなのに、私の性器はいきり立っていました。

他の男に貫かれる妻。
貫かれて快感を叫ぶ妻。
下半身で繋がりながら、男の舌をしゃぶり続ける妻。
この世に相手の男だけしかいないような振る舞いの妻が、そこには居ました。
いや、妻にはこの瞬間、相手の男のペニスだけが存在したのでしょう。
もう何年も想像し続け、オナニーにも、性交にも使ってきた情景です。

妻は嘘をついていました。
あれだけいろいろ卑猥な言葉を私に報告しながら。
そう、本当に妻は、言わなくてもいいところまで詳細に話をしました。
彼のペニスをねだったこと。
私にもしていない、さまざまな行為。
彼に愛の告白をしたこと・・・。

しかし、彼のペニスを受け入れたことだけは、私に伝えなかったのです。
ほかの枝葉末節をこと細かく言葉にしたのは、この大きな嘘を隠すためだったのです。
これを隠すために、愛の告白すら私に報告したのです。

私の大きな空洞などお構いなしに、画面の中の妻は男に激しく突き動かされていました。
「・・ああっ、ああっ、ああっ、大きいわ!」
「すごい、すごいの、貴方のが、ああっ、わたしの中に!」
「・・オマンコが、あっ、ああっ、むぐ、ぐうう」
二人は唇と舌を、音を立てながらしゃぶりあい、唾液を交換しながら、激しく腰を打ち付け合っていました。下になった妻の口の端から、飲みきれない唾液がたらりと滴り落ちます。
二人の、絡み合う男女の性欲が、セックスで使いきれずにあふれ出しているように、私には見えました。
  1. 2014/10/06(月) 11:51:12|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第62回

「ああっ!ああっ!ああっ!」
妻は男の激しいストロークによって追い詰められてゆきます。
M字型に折り曲げられていた妻の両脚は男によって伸ばされ、妻の形のよい足が虚空で激しく揺れています。
「うぐうう・・」
妻の両脚が痙攣して、うめきの中で男の打ち込みが続きます。妻は一度往ったようでした。

妻とは関係なく、男はしばらく動きを続けて妻の絶頂をやり過ごしてから、妻の左足を下ろし、責め続けながら体勢を入れ替え始めました。カメラに近い方の足を下に下ろして右足は高く上げたままの妻のからだは、髪を乱した頭から、ブルンブルンと揺れる胸、男の手を添えられ絞られたウェスト、ペニスが出入りしている腰から男の動きにあわせて力がみなぎる太もも、締まった足首と未だに履いているピンヒールのつま先まで、全身がくまなく晒されています。

妻は協力して上半身を浮かせ、いとしい彼の顔を見ながら彼の快楽を手助けしているようでした。
彼が手前側のソファの肘に背中を付けると、妻は上半身を完全に起こし、体重を自分から彼の性器に乗せました。
男が攻める体勢ではなく、妻が自分から動いています。

「ああっ、太いわ!太いわ!おちんちんが、わたしの中で、暴れているの!」
妻は男の上でしゃがみこむように下半身を上下させます。ずぶずぶと音がして、男の性器が出入りしているのが見えます。
「ああ、君の全身が見えるよ・・いやらしい格好だね・・」
「ああっ!そうよ、貴方の上で、オッパイを揺らして自分からオマンコしてるの!」
「ふふ・・・」
「・・夢にまで見た貴方のおちんちんをくわえ込んで、オマンコでも奉仕しているのよ!」

妻の白い胸を男の浅黒い手が揉みまわします。まるで美しい玉に絡みつく蛇のように。
蹂躙されながら形のいい双球はさまざまに形を変えてゆきます。いやらしい愛撫が妻の乳房も自分のものだと主張しています。

揉みしだく男の手が、頂にあるむくりと頭を持ち上げた乳頭を強調させるように握り込み、それを中指がカリカリと引っかくようにしています。先端は堅く張り出して、妻は痛いのではないかと思われました。

「ああっ!もう、たまらないわ!わたし往くわ!」
私の心配など関係なく、そんな痛々しい愛撫さえ、今の妻には媚薬なのでしょう。
妻のしどけなく開いた口元から、忘我の唾液がこぼれています。
妻は髪を振り乱し、形のいい胸を振りたてながら、下半身を激しく上下し続けました。私であれば10秒も持たないくらい激しい動きでしたが、男は落ち着いていました。
  1. 2014/10/06(月) 11:52:14|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第63回

男は妻の豊かな乳房を中ほどで握り込んで、さらに乳首を突き出させました。妻の胸先は、私が見たことがないほど、限界まで尖りきっています。私が愛で、育ててきた乳房が男の手で蹂躙されているのです。

「きゃああっ!」
男はその尖りきった先端を、容赦なく中指で突き刺しました。乳房を貫通する衝撃にたまらず、妻は嬌声を上げてしまいます。

「ううっ、今度は、中に、出しても、いいかい?」
「ああっ!出して、出して、わたしの中に!」
「よし、・・じゃあ、行くよ・・」
「ああん!来て!来てっ、来てぇ!」
男は、“今度は”と言いました。
妻は当然のように中出しを許します。

「ああっ!ああっ!ああああっ!」
前髪を汗で濡れ光る額に貼り付けたまま彼の上に突っ伏しました。
妻は恍惚の表情で気を失ったように顔を彼の顔に重ねていましたが、妻の尻はびくりびくりと大きく痙攣しています。
男がペニスを抜くように下半身を少し引くと、妻は支えを失ったようにズルズルと床に滑り落ちました。

男は往ってはいないようで、床に座り込んでソファの座面に顔を着けた妻を見下ろし、足を床につけて立ち上がって、ベッドの傍らに立ちました。
撮影しているビデオカメラの近くになったため、少し逆光ですが男の下半身が大きく写るようになりました。

近くで見る男のイチモツは圧倒的でした。
妻の肌の白さと較べるとそれは黒々として、妻の肌の滑らかさに較べるとグキグキとした質感を持っていて、醜悪な凶器と言った感じです。
こんな大きなもので狂わされたら、もう私のペニスに帰ってくるとはとても思えません。

妻を追いやったペニ棒に残る液体を、テラテラと光らせながら、妻の滑らかな頬に塗りつけました。
「ああん・・すごい」
妻は感極まったように自分から頬を押し付けているように見えます。うっとりと目を閉じ、私以外の男のペニスに、頬ずりしているのです。

男の性器は首筋から鎖骨の中心へ、ゆっくりと移動してゆきます。妻も彼の意図を察したようで、カラダを持ち上げて協力しています。巨大なペニスは胸の間へ向かい、そこで往復し始めました。
なんと妻はそのペニスに唾液をタラタラと垂らし、摩擦を少なくして両手で乳房と共に男根を握り込み、刺激を続けます。いつの間に、妻はこんな事を知ったのでしょうか。
このビデオが始まる前のシーンでしょうか、それとも・・・。
  1. 2014/10/06(月) 11:53:07|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第64回

柔らかい肌に亀頭を擦りつけているうち、萎えていた彼自身がよみがえってきました。
胸の間の大きなモノの成長を見下ろし、うれしそうに微笑むと、彼の目を見つめました。
「○○クン、また、咥えさせて・・」
「また?さっきあんなに・・」
「うふふ、淫乱な人妻は、ずっと貴方のペニスを咥えたいのよ・・」
言い終わらないうちに、妻の右手は男のペニスを握りました。
「ああ・・この貴方のペニスに、ご奉仕させて・・」
熱っぽい視線を男根に注ぎながら、妻がかすれた声で言いました。
妻が口を寄せると、男は腰を引きました。
「ああん、イジワルしないで、私に、淫乱人妻に、貴方のオチンチン舐めさせて!ご奉仕させてくださいっ!」

言い終えた妻の口元に男根が寄せられると、妻は自分からすばやくそれを頬張りました。男のものはムクムクと力をみなぎらせ、恐ろしく巨大なものに変身してゆきます。
いつのまにか妻は両手を男根に添えて、一心不乱にストロークを始めています。
「そんなに激しくしたら、往っちゃうよ、女神ちゃん」
目を閉じて必死に口で奉仕している妻には、その言葉が聞こえていないのかと思いましたが、何回かストロークした後に妻はそれを口から出し、舌を這わせ始めました。そうしながら、男の顔をまぶしそうに見上げ、右手で竿を支えながら、左手で男の袋から肛門にかけてをサワサワと刺激しています。

「まだ、続けられるかもね、・・女神ちゃん」
彼は例の男前の顔でやさしく笑うと床の上でひざまずき、妻と同じ体勢を取りました。
物理的な大きさでも、スタミナでも、男が私に勝るのは確実です。
妻は男根から手を離さず、やわやわと揉んでいます。

「もう、たまらないわ、もういちど、私のオマンコを味わってっ!」
妻は男をいざなうと向きを変え、背中をカメラのほうに回して男を引っ張るようにベッドに倒れこみました。
男は少し微笑むようにすると、妻の上に覆いかぶさりました。

男はペニスを妻の股間にあてがって、笑いながら妻を覗き込み、カラダを止めます。妻をじらしてなぶっているのです。
妻の頭だけが映っていて、顔は見えないのですが、妻が彼の顔を覗き込みながら叫びました。
「欲しいの!このオチンチンを体に入れて!体の奥まで!このオチンチンで泣きたいの!狂わせて欲しいのっ!」

男は反り立つペニスを、妻に侵入させました。いやらしく左右に捻りながら、ゆっくりと。妻を弄び、味わい尽くすように。
亀頭を妻の肉壁に強く擦りながら挿入しているように、私には見えました。
「あああああっ!」
耳を覆いたくなるような妻の声が響きます。快楽の虜になった、男根に屈服した妻の声が。
  1. 2014/10/06(月) 11:54:27|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第65回

再度妻を追い詰めておいて、ゆるゆると腰を動かしながら、男はやさしく声を掛けます。
「・・どう?」
「ううん、素敵よ・・」
「まだ、欲しいの?」
「ああん、もちろん、欲しいわ・・」

「僕のを?」
「そう、あなたのを・・」
「この太いのを?」
「貴方の、太いのを・・太くて、硬くて、熱いのを・・」
見つめあった二人は、私の怒りを育てるように甘いささやきをつづけています。

「お願い、強く・・して・・」
「・・・」
妻のリクエストに答えて、彼が強く腰をえぐりました。たぶん彼のペニスの先端が、妻の奥に当たったのでしょう。妻の目が大きく開かれ、男を見つめます。
男は妻のくびれたウエストに手を掛けると、いっそう腰を激しくゆすり始めました。
絶頂に近づき、妻は切羽詰った声を上げながら、男の腰の動きに合わせてペニスをむさぼります。

「気が変になりそうよっ!」
「ああっ!往くわ!わたし、貴方ので往くわ!」
「来てっ!あなたも!・・ああああっ!」
絶頂を迎えた二人はその体勢のまま体中を痙攣させました。きっと妻の中で、男の精液が爆発しているのでしょう。

彼の下でいやいやをするように首を振っていることも、今の妻は気づいていないでしょう。まるで獣のように叫んでいることも。
普段の妻からは想像もつかないくらい、はしたない嬌声を上げながら妻は上り詰めました。

静かになった妻は近づいてきた男の口を反射的にしゃぶりたてましたが、妻の目は憑かれたように曇ったままでした。

「いっしょだったね・・」
男の優しい言葉が、画面を通して私の胸に刺さります。
  1. 2014/10/06(月) 11:55:54|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第66回

画面が切り替わりました。
カメラの位置は先ほどと同じですが、少し時間が経過したのでしょう。
妻はベッドの上に上半身だけを乗せて、カメラのほうに頭を置き、後ろにいる彼のほうを向いて叫びます。
両手で、自分のお尻を思い切り拡げながら。
丸みのある尻を高く掲げ、彼に見せ付けているために妻の伸びきった左足が、後ろ側の大きなスタンドの光でオレンジ色に輝きながら伸びています。

「ああっ、○○クン!来てっ!私のお尻の穴に、あなたの大きなペニスを差し込んで!私の処女を、あげたいの!あなたに、捧げたいのよっ!」
ベッドヘッドにあるスタンドの光で妻の姿は良く見えましたが、妻の後ろにいる男の顔は、後ろに明るい照明が写っているため、暗くてよく見えませんでした。しかし逆光でも、男の引き締まった体と下半身、特に大きな男根はテラテラと光って、はっきりと見えます。

「ああああ、○○クン、私のお尻に、オチンチン頂戴!頂戴!お願い!」
妻が叫びます。
「私の全部の穴にっ!貴方っ!さっきお口でしたわ!さっきはオマンコに入れてもらったわ!あとはお尻よ!お尻の穴よ!夫にもあげてないお尻の穴よっ!」
確かに私は、妻の後ろの穴を味わってはいません。指を入れることは何度かありましたが、そこまででした。妻がとても嫌がったからです。

男はタラタラと妻の大きな尻の谷間に、多量の唾液をたらしました。
妻は短い悲鳴のような声を上げて、なおも懇願します。
「あぐっ!・・そうよ、さっき広げてくれたから、大丈夫よ!切れてもいいの!裂けてもいいのよ!」
「ほうら、私のお尻のヴァージンを、貴方、破って!わたしのお尻、あなたのペニスで切り裂いてっ!」
「両膝をベッドにのせて、足を開いて・・・」
「・・・こう?」
「・・じゃあ、体の力を抜いて、口をあけて息をしていてごらん・・」

彼が妻の尻の上にのしかかりました。
妻は尻を彼に向けた体勢のまま、顔をこちらに向けました。
先ほどまでの性行為に乱れた髪の毛ではなく、もう一度整えたヘアスタイルと、化粧直しで強くひいたルージュが映えて、妻はセレブと呼ばれる奥様たちのようにきれいでした。
ただ、妻の後ろには、これから尻の穴を犯す男が立っているのですが・・・。

妻は目を見開き、口を開いたまま、時間が止まったかのように全身が固まります。
彼が下半身を押し付けるに従って、妻の瞳は上へあがってゆきます。

「・・あがあああっ!」

妻は断末魔のように声をあげました。「あ」とも「が」ともつかない、体全体からほとばしり出る声でした。私は、妻のこんな声を聞いたことがありません。
状況を細大漏らさず聞き取ろうと、大きくしていたボリュームのせいもあると思いますが、耳をふさぎたくなるような、大きな叫びでした。

妻は白目をむいたまま、口を開けっ放しでいました。妻の目から、涙が流れ始めました。妻の口の端からは、唾液の糸が滴っています。
  1. 2014/10/06(月) 11:56:48|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第67回

「・・ああ・・あがああ・・あああ・・」

男のゆっくりした動きにあわせて、妻の声が続きます。
何と言う顔でしょうか。
直前までセレブ奥様風だった妻の顔が、一瞬にして、男の剛直によって破壊されたのです。

あの美しい妻が、お尻の穴に男根を埋め込まれて、白目をむいて、涙を流し、よだれを垂らしているのです。
恐ろしいほどの快感が妻を襲っているのでしょう。
妻が経験したことのないほどの。
私が与えたことのないほどの。
エロ漫画では見たことがありますが、妻がこんな顔をするとは・・。

妻はついに、ベッドに突っ伏してしまいました。
妻の両手は尻を離れ、頭の前でシーツを掴み締めています。
くぐもった、連続した悲鳴が聞こえます。
男はなおもゆっくりと、下半身を前進させます。
割れた腹筋が、妻の尻にゆっくり近づいてゆきます。

妻のカラダが、痙攣しているようにビクビクと震えます。
妻は、長い間そのままの体勢でいました。
尻を男根に貫かれて、長い時間連続して往っているようです。
ヒップのバージンを男に与えて。
肉体的にも、精神的にも、満足しきって。

いつの間にか、私の頬にも涙が流れていました。
不覚にも、妻が男根に屈服するビデオを見ながら、私は泣いていたのです。
ソファにあったクッションを、私は顔に押し当てました。
クッションを顔から離すと、ビデオが終わり、画面とヘッドホンの中はノイズだけになっていました。
家族の誰もいない、一人だけの居間で、私はもう一度クッションを顔にあて、何十年ぶりなのか、号泣をしました。
ヘッドホンの中のノイズで、自分の泣き声が聞こえないのだけが、幸いでした。
  1. 2014/10/06(月) 11:57:48|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第68回

翌日の日曜日は、繰り返し妻のビデオを見て、どす黒い嫉妬に息を詰めながら、オナニーに浸るという酷いものでした。視まいと思っても、家の中には私とそのビデオテープしか存在しないようなものです。何度射精したか、判らないくらいです。

夜遅く、妻は子供を連れて帰ってきました。
妻の態度はまったく変わりがありません。きっと私の顔はすごいものに変化していたでしょうが、そのことに気がついたそぶりさえ見せません。眠くてむずかる子供たちと、さっさと寝てしまいました。

その深夜、妻の隙を見ながら、妻の携帯から彼の番号を探り出しました。携帯のメモリには彼が本名で載っていたため、すぐに見つかりました。堂々としたものです。発着信メモリもついでに確認しましたが、怪しい履歴も残っていません。

月曜日、妻が起きて来ないうちに家を出ました。始業前の会社で時間をやり過ごしてから、行動予定に遠距離の取引先の会社名を書いて出かけました。
会社から遠く離れた喫茶店を見つけて、モーニングを頼みます。
10時が過ぎ、どうしても彼に目的を聞きたくて、電話してみました。何度しても出ません。思い余って彼の会社の番号を調べ、公衆電話を利用しました。
適当な会社名と本名を名乗って、ビジネスライクに電話をしたのですが、彼の会社の人間によれば、彼は出張中とのことでした。先週の頭からドイツに行っていて、水曜日に帰ってくるそうです。

毎日早く出て遅く帰って、妻とできるだけ顔をあわせないようにしながら、水曜日を待ちました。

私の名前を伝言で聞いたのでしょう。水曜日の午後、携帯にかけた電話に、彼は応答しました。
「ああ、・・まさかあなたからお電話をいただくとは・・」
「いや、こちらも、君に電話するつもりはなかったんだ・・」
「・・・」
「・・・」
「・・それで、用件は・・」
「いや、どうして私にあんなものを送ったのか、理由を聞きたくてね」
「・・・」
「あまりにひどいじゃないか・・」
「・・・」
「君がそんな男だとは思わなかったんだ・・。あんなものを送りつけて、こちらの家庭をどうするとかと言うことなのか、それともほかの意図があるのか、・・いづれにしろ理由を聞きたいんだ」
「・・・」
「ああいうものを送っておいて、まさか君は知らないと言うのじゃ・・・」
「・・・」
「あのビデオテープだよ!」
「・・・」
「・・何とか言ったらどうなんだ」
「・・・」

「・・お会いして、お話したほうがいいかもしれませんね・・」
「なんだ、電話では話せないということなのか?」
「・・とにかく、・・そうですね、そちらが指定する場所で今晩でもお会いしましょう」
「・・よし、君が言うなら、かまわないが・・夜8時、○○ホテルのロビーでどうだろう」

いよいよ彼が本性を現して牙をむいてくるのか、あるいは金をねだるのか。
それとも妻の隷属宣言でもするつもりなのか。
それにしては送りつけてから、まったくコンタクトして来なかったのも不思議です。
送りつける意図と共に、直接会いたがる彼の本心が分かりません。
  1. 2014/10/06(月) 11:59:27|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 第69回

警戒しながら約束の場所に近づくと、すでに彼は窓際の席に座っていました。
結婚式のときに会っただけの彼は、それなりに年齢を重ねてはいましたが、落ち着いた良い男でした。
この男と妻が・・。そう考えると血が頭に逆流してきます。
しかし彼は冷静でした。私の顔をゆったりと見て、とても恐喝を働こうと言う男の顔には見えませんでした。
二人とも無言でした。私も少し、落ち着いてきました。
私の分のコーヒーが運ばれたところで、私は口を開きました。

「・・電話で聞いた件、どういうつもりなんだ」
「・・・」
相変わらず、彼は私の顔を観察しているようです。
「・・じゃあ、質問を変えよう、あのビデオを撮ったのは君か?」
「・・そうです。あなたには申し訳ないと思いましたが、私たちの記念に・・」
記念という言葉は、この時になってもまだ私の心に刺さりました。そしてその傷口から、怒りがあふれ出てきます。

「・・ん・・、で、どうして送ったんだ?」
「・・・」
「撮ったことを認めておいて、送った件になるとダンマリか・・」
「・・・」
「それで、妻はビデオの存在を知っているのか」
「ええ、記念に撮りたいけれどと聞いてから、カメラをセットしましたから」
「・・・」

黙り込むのは私のほうでした。
妻はビデオに記録されることを知っていて、あのような痴態を繰り広げたのです。
「・・それじゃ、もう一度、送った理由を聞こう」
  1. 2014/10/06(月) 12:00:15|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

イヴとなった妻 最終回

長い沈黙のあと、彼が口を開きました。
「・・本当に正直に言えば、私は送っていません・・」
「そんな、君以外に、誰がビデオを送れると・・」
そこまで言いかけて、鈍感な私にも、彼の伝えたいことが分かりました。
そう、ビデオテープを私に送りつけたのは、彼ではなく、妻自身だったのです!

彼は最近、確かに出張していたのでしょう。
出張している彼が不可能ならば、それを私に送ったのは妻しかありえません。妻はわざわざ彼の勤め先の近くで郵便物を投函して、あたかも彼が私に送ったかのように見せかけたのです。
こんな簡単なことに、私は今まで気がつかなかったのです。
今回、彼は恐喝するつもりでもなんでもなく、やんわりと気づかせるつもりで私と会ったのです。

「・・奥様が欲しいと言ったので、あのあとダビングして彼女に送ったのは私です。しかし、それはあくまで奥様宛でした」

妻は、告白の中でひとつだけ重大な嘘をついていました。
彼とセックスしなかったという、最も重要な一点です。
そして、あの日告白しなかったことによって、妻は私に大きな負い目を感じていたのでしょう。その負債から逃れるために、妻は私にビデオを見せたのでしょう。

「・・それで、旦那さんは、どうして奥様がそうしたと考えていらっしゃるのですか」
「・・・?」
「・・奥様が嘘をついたことに耐え切れないで、送ったとお考えですか?」
「・・え」
彼はまったく、私の心を見透かしたように、静かに話し続けます。
「そ、それはどういう・・」
「奥様がもっと、直接的な意味で行動されたとは考えられませんか?」
「直接的・・」
「そうです。自分の本当の姿を見せるための・・」
そう、この期に及んでも、まだ私の心は、妻を貞淑な、麗しい妻にしておくつもりのようでした。
彼の言うとおり、妻が自分の淫蕩な姿を私に見せる目的を持っていることも、十分考えられるのでした。

妻にはあの旅行から、次の日の告白まで、充分な時間がありました。その間に妻は本当のことを私に伝えるか、嘘をつくか、熟慮することができたはずです。
それでも、いざと言う段になって、愛する妻は私を傷つけないために嘘をついてしまったのだと思いたい。
そして、嘘を後悔して、ビデオを彼が送ったようにして私に見せたと思いたい。
それともやはり、妻は私に自分の本当の姿を見せるために・・・。
あるいは新たな性的な冒険の扉を開くために・・・。

私の思いつめたような顔を、彼は心配そうに見ていました。彼は最後まで紳士でした。彼の表情の中に、憐憫や軽蔑を探して、見つけられずにいたのは、私のほうでした。

私は彼に、完全に負けたのです。
妻が身も心も捧げたと言う意味で。
妻を完全に征服されたと言う意味で。
妻の心を私より知っていると言う意味で。
そして、この場で愕然としている私を、優しい目をして見守っていると言う意味でも。



フラフラと立ち上がった私は、彼とどう言って別れたのか、どう帰ってきたのかも覚えていません。気がつくと私は自宅の前にいました。
呆然としながらも習慣に従ってポストを開けた私は、そこにまた、ふくらんだ封筒を発見したのでした。

妻の新しいビデオが入っている封筒を・・・。



『他の男から誘惑されたとき、イヴの心の平衡は破れる。
イヴはアダムとの安全な関係のみでは我慢できなくなる。
そして、イヴは誘惑を受け入れる。
男に官能を燃え上がらせたイヴ、そのことをアダムに伝えた妻イヴ・・』
  1. 2014/10/06(月) 12:01:31|
  2. イヴとなった妻・忍兄さん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング はじめに

信頼していた妻に裏切られた時、多くの夫は怒り、絶望し、相手を殺したいほど怨むと思います。
しかし中には、その事に興奮し、性的な喜びに変えられる人もいます。
それどころか、そうなる事を望む性癖の人まで存在する事をここ(妻物語)で知りました。
私は前者で、妻が他の男に抱かれている姿を想像するだけでも、怒りと絶望感に襲われます。
では、何故ここ(妻物語)に居るのか。
妻に裏切られた時、目的は全く違っても、妻が男に抱かれている姿に興奮する人達と同じ様に、妻と男の行為を知りたくなりました。
知れば知るほど、自分を苦しめると分かっていても、妻の指の動き一つ、息遣い一つまでも知らずにはいられない。
妻に対して怒りが増すだけなのに、私の知らない妻の姿が存在する事を許せない。
離婚する、離婚しないは別にして、そんな妻の姿は自分の中から、早く切り離してしまえば楽に成れる事が分かっているのに、まだ本当に愛しているのか長年の情なのかも分からずに、関わりを持ち続け、妻に怒りをぶつけて、責めていなければ気が収まらない。
以前MMさんも触れておられましたが、妻や相手の男に怒りをぶつけ、責めて喜ぶSなのか、妻を責め、真実を知る事自分をより苦しめて喜ぶMなのか?
しかし、勃起を伴う性的興奮を得られない以上、それとはまた違った物だと思います。
もしかすると、寝取られ願望の人達より屈折した性癖なのかも知れません。
最近ではバーバラさんの話や、美鈴さんに捧げるさんの話しを読み漁る。
読めば自分の事を思い出して、より辛くなってしまうのが分かっていながらここ(妻物語)から離れる事が出来ない。
気持ちを上手く説明出来ないのですが、そんな私の過去に起こった話を聞いて下さい。
  1. 2014/10/08(水) 00:08:00|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第1回

親子3人幸せに暮らしていた私に、突然の海外赴任の話が持ち上がったのは今から4年ほど前で
した。
妻と何日も話し合いましたが、赴任先が地球の裏側と遠い事や期間が1年と短い事、娘の学校の事や、娘が幼稚園に行き出してから、妻が以前勤めていた同じ銀行の比較的近い所に有る支店にパートとして雇ってもらえた事などを考えて、ついて行きたいと言って譲らない妻を説得して、
単身で赴任するという私の意見を押し通しました。
最初、1年ぐらい頼むと言われていた赴任でしたが結局半年延び、ようやく帰国出来たのは、私が43歳、妻智子38歳、結婚5年目にやっと授かった娘、理香が8歳になった初夏でした。
空港に着いて、当座必要な身の回りの物を詰め込んだスーツケースを受け取って出ると、そこには家族や知り合いの人を迎に来た、大勢の人達でごった返していましたが、私を迎に来た者は誰もいません。
それもその筈、海外赴任が終った事や、私が今日帰国する事を、妻や身内には誰にも知らせていないのです。
それは私が赴任して7ヶ月ほど経った頃にかかってきた、私の母からの一本の電話から始まりました。
「おまえ、一度帰ってこられないのか?休暇ぐらいは有るのだろ?」
「それは無理だ。ここは地球の裏側だぞ。日本までどれだけかかると思っているんだ?お金だってかかる。」
「旅費なら私が出すから。」
「お袋、だうした?何か有ったのか?」
母の話によると、1ヶ月ほど前から妻の行動が変わったと言うのです。
残業だと言っては帰りの遅い日が何日も有り、先週の土曜日は休日出勤になったと言って娘を預け、その後友達の相談に乗っていて遅くなったから泊めてもらうと電話が有り、娘を迎に来たのは日曜の昼近くだったそうです。
「智子と喧嘩でもしたのか?それとも理香を預かるのが疲れるのか?」
「いや、智子さんは良くしてくれるし、理香ちゃんを預かれる事は嬉しいよ。」
「もうやめておけ。お前の思い過ごしだ。」
その時後ろから父の声が聞こえ、電話は切られてしまいました。
母が何を言いたかったのかは想像がつきましたが、その様な事は私にはとても信じられる事では有りませんでした。
妻の両親は妻が小学生の時に離婚し、それも父親の暴力が原因だったので怖い思いをした記憶が残り、母親と姉の女だけの家庭で育ち、女子高、女子短大と進んだ妻は、男性恐怖症とまでは行きませんが、男性には人一倍慎重でした。
会社の隣に有った銀行の窓口に座っていた妻の、制服を着ていなければ高校生でも通りそうな、童顔で可愛い顔と、それとは反比例するかのように制服を持ち上げている胸のギャップに惹かれて交際を申し込んだのですが、なかなかデートに応じてもらえず、今のように携帯も無かったので、半年以上手紙の交換が続きました。
手紙の内容では私に好意を持ってくれているようだったのですが、初めてデートを承諾してくれたのは半年以上経ってからで、その時も私の横ではなくて、少し後ろを歩いていたのを思い出します。
2人で逢う様になってからは見掛けだけではなくて、妻の真面目で可愛い性格に惚れ、結婚後も妻の真面目で誠実な面は変わる事が有りませんでした。
その妻が浮気をする事など想像も出来ません。
何より、妻が私を愛してくれているという自負が有りました。
赴任する前日の夜に妻を抱いた後。
「絶対に浮気はしないでね。もしも浮気したら離婚します。いいえ、あなたと相手を殺しに行きます。私は何があってもあなたを裏切る事は無いから。あなたも我慢してね。」
そう言っていたのは妻でした。
その様な訳で、その時は母の話しを一笑に伏し、あまり気にもしませんでした。
  1. 2014/10/08(水) 00:09:37|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第2回

私達夫婦には、家のローンを1年でも早く返し終わろうという目標がありました。
土地は親から貰ったので、私の退職金まで充てにしなくても良いと思っていましたが、結局凝った作りにしてしまった為に予定以上にお金がかかり、退職金の一部も充てにしなければならなくなってしまいました。
しかし、娘に老後を見てもらう事は考えず、退職金は全て残そうという事になり、妻も勤めに出たのです。
その様な訳で海外赴任に伴う色々な手当ても使わずに、出来る限り節約に心掛けていたので日本に帰る事もしないで、電話も極力控えてEメールで我慢していました。
母からの電話から数週間経った頃、私の様に単身赴任して来ている関連会社の仲間達から、女を買いに行こうと誘われましたが断りました。
決して日本人の海外買春問題を考えるような大それた理由ではなくて、妻を裏切る事が嫌だったのです。
しかし、その様な理由で断るのは、男として情け無い様な風潮が有ったので、家のローンを理由にしたのですが、日本とは違って5千円も有れば充分楽しめると強く誘われて、その様な事から遠ざかっていた私は少し迷いながらも、結局断ったのでした。
1人で宿舎に戻って妻の事を考えていた時、忘れかかっていた母の電話を思い出しました。
結婚して何年かは妻から求める事など有りませんでしたが、娘が生まれてからは徐々に積極的に成り出し、妻から求めて来る事も珍しくなくなり、海外赴任が決まった頃には、普段の大人しい感じの妻からは、誰も想像も出来ないほどセックスを楽しむ様になっていました。
以前使おうとした時には嫌がって、そんな物を使ったら離婚するとまで言われ、決して使わせてもらえなかった玩具なども、その頃には、一応最初は嫌がる素振りを見せるものの口だけで、いざ使い出せば、それだけで何度も気を遣るほど感じていました。
そんな妻を思い出していると、私が我慢している様に、妻も我慢しているはずだと思いながらも、少し不安になり出し、妻に限って浮気など無いと自分に言い聞かせながらも、海外に電話などした事の無かった母が、苦労して電話をかけてきた事が気になりました。
それでも赴任から1年が過ぎた頃には、考えたところでこれだけ離れていてはどうにも成らないので、妻を信じる事にしようと思ったのですが、そんな時に母からまた電話がかかり。
「まだ帰して貰えそうもないのか?社長に頼んで1日でも早く帰らせてもらってくれよ。」
「どうした?また智子の様子が可笑しいとでも言いたいのか?」
母の話では、あれから妻の服装が徐々に派手になり始め、次第に化粧も濃くなり、髪も明るい栗色にして、見た目5歳は若くなったと言うのです。
その上、残業だと言って帰りが遅い日も増え、土日も休日出勤だとか、娘の役員会だとか言って、子供を預けて外出する事が増え出し、最近では泊まりの慰安旅行が有ったり、友達の相談に乗っていて帰れないから子供を頼むと電話して来て、朝帰りした事も何度か有るそうです。
それからの私は流石に妻の浮気を疑い、会えないだけに身を切られる様な思いをしていました。
電話で問いただしたい気持ちも有りましたが、浮気ではなかった時の妻の気持ちや、母が告げ口をしたと知った時の、妻と母との関係を考えると出来ません。
間違いだった時は、妻の気持ちを逆に裏切った形になってしまいます。
そうかと言って、このままの気持ちでは笑って妻に逢えないと思い、この様な帰国になってしまったのです。
乗り継ぎの時以外はほとんど眠っていて、日本に着いたのは朝だったので大した時差ぼけも無く、空港を出るとレンタカーを借り、赴任する時に携帯を解約していたので新しい携帯を買いました。
会社の方は今日を入れて四日間、来週の月曜までは出社しなくても良かったのですが、万が一自宅に電話でもされて帰国した事が妻にばれない様に、会社に帰国の挨拶に行って、連絡は全て携帯にしてもらうように頼んで来ました。
  1. 2014/10/08(水) 00:10:40|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第3回

その日の4時前には、妻の勤めている銀行の近くに行き、車を止めて見張っていると、5時を少し過ぎた頃に銀行から出てきた妻は、すぐ近くのバス停で立っています。
確かに一瞬、妻に似ているが妻だろうかと戸惑ったほど、若い時からずっと肩位までだった髪を肩甲骨よりも長く伸ばし、色も栗色に染め、眉も細くし、アイシャドーも濃く、唇には濡れたようなピンクのリップを塗っていて、1年半前よりも逆に可也若返った様に見えますが、ただ服装は決して派手な事は無く、バスを待っている様子もおかしな素振りは有りません。
妻の心が離れてしまったかも知れないと少し疑っていた私は、今すぐ妻の前に飛び出して行き、今夜にでも妻の愛を確かめたくなってしまいましたが、そんな気持ちをぐっと我慢して、私の実家に先回りしました。
私の実家は我が家から200メートル程しか離れていません。
実家は兄夫婦が跡を継ぐ予定だったのですが、兄が遠くに転勤になってしまった為に、今は両親が二人だけで暮らしていて、近くにあった土地を貰って家を建てた私達が、面倒を看ています。
面倒を看ていると言っても妻が勤めに出だしてからは、娘の幼稚園バスまでの送り迎えや、学校に上がってからは学校が終ると、娘は実家に帰るという生活だったので、昼間の娘の世話はほとんど母や父がしてくれていて、こちらが面倒を見てもらっている状態でした。
娘もその様な生活に慣れてしまい、最近では1人で実家に泊まる事も珍しい事では無いそうです。
実家の見える所に車を止めていると暫らくして妻が入って行き、すぐに娘の手を引いて出て来ました。
「理香。」
思わず娘の名前を呼んでしまいましたが、離れていて2人には聞こえるはずは有りません。
今出て行けば娘を抱き締める事も出来るし、今夜は親子3人で楽しくすごせると思いましたが、今やめてしまっては、一生心の中で妻を疑って暮らさなければ成りません。
私の気が済むまで調べて、何も無ければその方が良いのです。
妻の浮気を確かめたいのでは無くて、本当は妻の潔白を証明したいのだと自分に言い聞かせ、心を鬼にして我慢しました。
次の日も妻に疑わしい行動は無く、その夜ホテルに帰ると。
〔休みは後2日。時差ぼけはほとんど無いと言っても、疲れは有るのに明日も明後日も、俺はこんな事をするのか?妻が2日間の内に何か行動を起こすという保証も無いし、仮に不可解な行動をとったとしても、素人の俺に上手く調べる事が出切るのだろうか?何より、お袋とそれを聞いた俺の誤解かも知れない。〕
そう考えていると急に馬鹿馬鹿しくなってしまい、明日の朝は家に帰り、残り2日間ゆっくり過ごしてから、この事は追々問いただそうと決めて眠りにつきました。
朝になって我が家から近い駅に有るレンタカー屋に車を返し、2日も前に帰っていながら連絡もしないでこの様な事をしていた後ろめたさから、電話をして迎えを頼む事もせずに、後で車で取りに来ようと駅のロッカーにスーツケースを預けると、この事がばれた時の言い訳を考えながら、我が家に向かって歩いていました。
するとその途中、向こうから妻が歩いて来るでは有りませんか。
妻は赤いシャツに白のミニスカートという、今まで見た事も無い様な格好だったので気付くのが遅れ、危うくニアミスになりそうだったのですが、慌てて私がコンビニに飛び込んだ事など、私が日本にいるとは夢にも思っていない妻は全く気付きませんでした。
私には、今にもパンティーが見えそうなぐらい短いスカートが気になって仕方が有りません。
何故なら、妻は若い頃から普通のミニスカートでさえ、穿いていた事が一度も無かったからです。
私は雑誌で顔を隠しながら、妻が通り過ぎるのを待って後をつけると、妻は駅に行き、切符を買って改札を通って行きます。
ホームに通じる階段を上って行く時には、前を歩く男達の視線は全員、妻のお尻に向けられていました。
妻はバッグを後ろ手に持って隠しているつもりでしょうが、歩く度にバッグが左右に揺れるので、私よりも近くを歩いている男達にはパンティーが時々見えているのかも知れません。
おまけに、そのミニスカートはタイト気味な為に、お尻の形や恐らく白で有ろうパンティーの形まで、はっきりと分かってしまうのです。
こんな気持ちで尾行している私でさえ、相手が妻にも関わらず男のスケベ心が出てしまい、視線はお尻や白くムッチリとした太腿に行ってしまいます。
私が乗った時はドアが閉まる直前だったので妻と同じ車両になってしまい、少し離れているとは言っても平日とは違い、比較的空いていたので見つからないか心配しましたが、妻は私に気付くどころか車両の隅の方に行って、ずっと顔を隠す様に俯いていました。
  1. 2014/10/08(水) 00:11:50|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第4回

妻が降りたのは銀行に一番近い駅だったので、やはり休日出勤かとも思いましたが、私の家からではバスの方が遥かに便利が良く、バスなら定期券も持っている筈で、わざわざお金を払って電車に乗る事は考えられませんでした。
妻が駅のトイレに入って行ったので、私は少し離れた柱の陰で待ったのですが、今まで、妻を見失わない様に、妻に見つからない様に必死だった私の気持ちに余裕が生まれると、この1年半の間に妻に何が起こったのか、どの様な心境の変化でこの様な姿で人前に出られる様になったのか、不安で押し潰されそうです。
妻は人一倍他人の目を気にする方で、私は色気も有って丁度良い太さだと思っているムッチリとした太腿や、私が自慢の豊満な胸でさえも、妻にしてみればコンプレックスのほか何者でも無く、出来る限りその事を気付かれない様な服を選んで着ていました。
娘を連れて海水浴に行った時も水着になる事を嫌がり、1人日傘を差して浜辺に座って見ていました。
その妻が、ワンサイズ小さいのを買ってしまったのかと思える様な、今にも胸のボタンが弾け飛びそうなシャツを着ていて、しかもそのシャツは人目を引く赤なのです。
若い人達でも余り穿いていないような、今にもパンティーが見えそうなほど短いスカートを、子供のいる38歳の妻が穿き、コンプレックスだった太腿を人目にさらしているのです。
当然この様な姿を近所の人達にも見られているのでしょうが、以前の妻なら、死ぬほど恥ずかしい事だったに違い有りません。
暫らくして、トイレから出て来た妻はサングラスをしていました。
妻が私の方に向かって歩いてきたので、私は柱に隠れてやり過ごしたのですが、歩く度に片方ずつお尻がスカートに張り付いた様な状態に成り、穿いているパンティーが、男子の水泳選手が穿く水着の様な、超ビキニの物だと分かりました。
妻がトイレで穿き替えて来たのかとも思いましたが、階段を上がって行く時に、はっきりと下着の形が分かったと言うのは私の思い違いで、私の距離からでは下のラインしか分からず、私が知る限りではこの様な下着は持っていなかった為に、勝手に上のラインを想像して、頭の中で作ってしまったのかも知れません。
どちらにしても、これでは前の黒い翳りは隠し切れずに、パンティーから、はみ出てしまっている事でしょう。
この様なパンティーを穿いている事からも、妻に何か有ると確信した私は絶望感を覚えましたが、何とか尾行を続行すると、やはり妻は銀行には向かわずに、駅を挟んで銀行とは逆方向に歩き出し、私は隠れながら後をつけたのですが、他人から見れば、ストーカーと間違えられないか心配でした。
暫らく後を付けて行くと、妻は4階建ての部屋数が16ほどの小さなアパートに入って行ったので、私も入って行こうとしたのですが、入り口がオートロックになっていて入る事が出来ません。
ここまで不審な行動が重なると、否が応でも事実を受け止めなければならなくなった私は、貧血をおこしそうになり、その場に座り込んでしまいました。
すると、サングラスをかけてヘッドフォンをした坊主頭の若者が、頭でリズムをとりながら出て来て。
「おっさん、大丈夫か?救急車いるか?」
言葉使いは無茶苦茶ですが、それでもしゃがんで私と同じ目線で話してくれ、親切な若者だと感じたので。
「ありがとう。それよりも今入って行った女の事を知らないか?今日初めて会ったとか、よく見掛けるとか、どこの部屋に行ったとか。」
「おっさんは刑事か?そんな訳ないよな。張り込みで蒼い顔をして座り込んでしまう刑事なんて聞いた事がない。それとも探偵?その顔だとそれも無いな。どっちにしても俺は他人のごたごたに巻き込まれるのは嫌だから。じゃあな。」
私に背を向けて、手を何度か振って去って行こうとする若者に、1万円札を出して。
「これで何とか頼む。」
振り向いた若者は。
「ウワー。そんな必殺技を出されたら断れないな。ここでは話し辛いから向かいの喫茶店にでも行くか?」
喫茶店に入って話を聞くと、妻とは以前からよく階段ですれ違うと教えてくれました。
「どこの部屋に入って行くか分からないか?」
「俺の丁度真下に住んでいる、1人暮らしの親父の所さ。ここから見えるだろ?2階の一番右端の部屋さ。俺が301だから201。」
「いくつ位の男だ?」
「親父の歳は分かり難いからな。おっさんの少し上ぐらいじゃ無いのか?普段やあの女が来る時は、きちんと7、3分けにしているが、あの女が来ない休みの時は髪もぼさぼさで、昼間でもパジャマのまま新聞を取りに来る、冴えない親父さ。」
若者が指差した郵便受けをみると、201号室の所に稲垣と貼って有りました。
建物から見ても、おそらく独身の1人暮らしか単身赴任者が借りるアパートの様で、部屋番号の所に名前が貼ってあるのは稲垣だけです。
「あの親父は見栄っ張りなのか、高い車に乗ってやがる。俺ならそんな金が有ったら、もっと広いアパートに引っ越すよ。どちらにしてもあの女と親父は普通の関係では無いな。女はいつもサングラスをしていて、俺とすれ違う時は必ず俯いているし、2人で出掛ける時は決まって親父が先に出て、あたりをキョロキョロ見渡してから女が出てくる。女もそうだが、あの親父も女と一緒の時は夜でも必ずサングラスをしていて、車に乗り込むまでは外さない。まあ、よく有る不倫の関係というやつかな。」
私の顔が見る見る蒼ざめて行くのが自分でも分かりました。
  1. 2014/10/08(水) 00:12:48|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第5回

私の動揺を察した若者は1万円札をテーブルに置くと。
「本当は、おっさんがあの女の旦那だろ?そんな血の気の引いた顔をされたら、可哀想でこれは貰えない。」
「ありがとう。でもこれは取っておいてくれ。また何か聞きに来るかも知れないから、その時は頼む。本当にありがとう。」
まだ若者と話していた時はよかったのですが、彼が出て行った後1人になると足が震え出し、意識すればするほど、震えは大きくなってしまい止まりません。
怒り、悔しさ、絶望感。
水を飲んで落ち着こうと思うのですが、グラスを持つ手までが震えて水を溢しそうです。
私は2階のあの部屋をずっと見詰めていましたが、中で行われている事を想像すると重機を借りてきてでも、今すぐこのアパート自体を壊して無くしてしまいたい衝動に駆られます。
頭の中では、透けた小さなパンティーだけを身に着けた妻が、男の物を美味しそうに嘗め回してから口に含んで、頭を前後に動かしている姿が浮かびます。
男が我慢出来なくなり、妻を押し倒して豊満な乳房にむしゃぶり付いている姿が浮かびます若者に頼んで、ドアの中に入れてもらえばよかったと悔やんでも、もうどこに行ったのか分かりません。
私は悔しさで、妻がいる部屋をずっと睨んでいましたが、前の道を携帯電話で話しながら歩いている人を見た時、妻の携帯に電話すれば良いのだと気付き、慌てて携帯を出しました。
しかしそこには何も登録されておらず、スーツケースに手帳を入れてきてしまい、携帯番号が分かりません。
日本に着いてから暇な時間は沢山有ったので、妻の携帯番号ぐらいは入れておくべきでした。
今にして思えば、実家の電話番号は覚えているので、妻の携帯番号を聞くという手段も有りましたし、部屋番号は分かっていたので、オートロックのドアの横に付いているインターフォンで呼び出すという手段も有ったのですが、そんな事すら気付かないほど気が動転していたのです。
若者が出て行ってから1時間もすると我慢の限界が来て、2人のいる部屋をじっと見ているだけの自分が惨めに思え、家に帰って妻が帰ってきてから殴ってでも説明させようと思ったのですが、ここから離れる勇気が有りません。
スーツケースを預けたロッカーの有る駅まで戻り、妻に電話をしようと思っても、妻が男と愛を確かめ合っているので有ろう部屋が見える、この場所から離れる勇気が有りません。
その時、見詰めていた部屋からサングラスをかけた妻が出てきて、それに続いて出てきた男はドアに鍵を掛けています。
私は慌てて喫茶店を出ようとしましたが、こんな時に限って前のおばさんが財布の中の小銭を探していて、レジを済ませる事が出来ません。
「釣りはいらない。」
おばさんを押し退けるように喫茶店を出ると、2人は車に乗り込むところです。
エンジンが掛かったばかりの車の前に立ちはだかると、じっと助手席の妻を睨みました。
妻は最初、状況が飲み込めずにキョトンとしていましたが、私だと分かった瞬間、驚きで顔が引き攣り、声も出せずに私を見ています。
私は怒りから両手を思い切りボンネットに打ち据えると、ボンネットは少しへこみましたが、興奮からか手に痛みは感じません。
状況の分からない男はサングラスを外し、怒った顔で左の運転席から降りて来て。
「何をする。警察を呼ぶぞ。」
私は何も言わずに思い切り男を殴ると、男はよろけてボンネットに手を付き、私を精神異常者とでも思ったのか、殴られた左頬を手で押えたまま、脅えた目をして固まってしまっています。
妻への怒りが大き過ぎて自分の中で処理し切れずに、妻を引き摺り出して殴りたい気持ちを通り越し、逆に冷静になっていく自分が不思議でした。
今私が何か言ったり行動を起こしたりするより、この後どう出るか任せた方が返って2人は困るのではないかと思い、その場を黙って立ち去ると大通りに出て、タクシーを捕まえて乗り込みました。
いつもの習慣で私のキーホルダーに付けたまま、赴任先まで持って行ってしまった家のスペアキーが、駅のロッカーに預けたスーツケースに入っているのを思い出し、途中駅に寄ってもらってから我が家に帰り、私が最初にした事は妻の服や下着を調べる事でした。
  1. 2014/10/08(水) 00:13:53|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第6回

私がすぐには帰って来られない様な遠い所にいて、他にここを開ける者がいないので安心し切っていたのか、クローゼットの中には私が見た事も無い、これをあの妻が着るのかと唖然とする様な、豹柄などの派手な服が普通に掛けて有り、ミニスカートも数着有りました。
それらは色や柄が派手な物だけではなく、身体の線がはっきり出てしまう様なニットで出来たミニのワンピースなど、色は地味でもデザインが派手な物も有ります。
次に下着を探すと、普通の下着が入っているすぐ下の引き出しに、私がいた時には持っていなかった、色取り取りなセクシーで高価そうな下着が有りました。
しかし、もう1段下の引き出しの中を見た時、私は絶句しました。
そこには普通の下着売り場には絶対に売っていない様な、セクシーと言うよりは卑猥な下着ばかりが入っていたのです。
いいえ、それらは下着としての機能を果たさない、下着とは呼べない様な物がほとんどなのです。
これをあの妻が身に着け、あの男に見せていたのかと思うと悔しくて涙が出そうです。
私はそれらの下着を手に取り、ぼんやりと見詰めながら落ち込んでいましたが、今は弱気に成っている場合では有りません。
下着を元に戻してから2個のバケツにお風呂で水を汲み、それを玄関の上がり口に置いて居間で待っていると、それから3、40分経った頃に家の前で車が止まりました。
気付かれない様に半身になって窓から見ていると、運転席からあの男が降りて来たのですが、妻は降りて来ようとはしません。
すると男が助手席のドアを開けて妻に何か話し、ようやく降りてきた妻はハンカチで涙を拭いながら、近所の人に見られるのが嫌なのか、小走りで玄関に向かいました。
帰って来るのに時間が掛かったのは、きっと口裏合わせでもしていたのでしょう。
私は玄関に先回りをして、水の入ったバケツを構えているとチャイムが鳴りましたが、返事もせずに無視しました。
すると次の瞬間ドアが開いて妻が入って来たので、持っていたバケツの水を頭から勢いよくかけて次のバケツを持ち、続いて入って来た男には、頭を狙ってバケツごと投げ付けましたが、男は咄嗟に手で防いだのでバケツは当たりませんでした。
それでも頭から水を被ったので2人共びしょ濡れです。
「智子だったのか。まさかおまえが、この家に帰って来られるとは思わなかったので、泥棒でも来たのかと思ったよ。いくら嘘つきで人を裏切る事が平気な女でも、2度とこの家には帰って来られないと思っていたが、夫や娘、世話になった親を平然と裏切る事の出来る女は、流石に図々しさが違うな。身の回りの物でも取りに来たのか?」
「あなた、ごめんなさい。違うのです。誤解なのです。」
妻が水浸しの土間に泣き崩れると、男も慌ててその場に土下座して。
「ご主人には要らぬ誤解を招く行動をとってしまい、本当に悪かったと反省しています。今日は休日出勤だったのですが、私が昨夜から熱っぽかったので起きられずに、携帯が鳴っているのにも気付かずに寝ていたので、部下が心配して出勤前の奥様に、様子を見て来て欲しいと電話をしたらしいのです。昨夜から食欲が無くて何も食べていなかったので、ファミレスに付き合ってもらってから出勤しようと車に乗った所にご主人が・・・・・・・・。」
この男はべらべらと言い訳を並べていましたが、妻は泣きじゃくっていて、何も話す事が出来ずにただ土下座していました。
私はその場に胡坐を掻き、返事もしないでただ煙草を吸っていましたが、この男のいい訳に腹が立ち、私がいない間、何度も妻が行っていた事を知っていると言おうかとも思いましたが、相手に嘘を言わせておいた方が、その嘘を指摘する事で他の事も聞き出し易くなると考えて、あえて何も言わずに黙ってキッチンに行くと包丁を持って来ました。
「申し遅れましたが、私は支店長の稲垣と申します。奥様には大変お世話に・・・・・。」
その時少し顔を上げた稲垣は、私が包丁を持っている事に気が付き。
「ご主人、本当です。誤解を招いた事は謝ります。これは誤解なんです。本当です。そんな物は置いて下さい。」
その言葉で顔を上げた妻も包丁に気付き。
「やめて~。許して~。ごめんなさい。ごめんなさい。」
私の足に縋ろうとした妻を思い切り蹴飛ばしたのを見て、支店長は謝りながら飛び出して行きました。
支店長の言い訳に腹がたち、少し黙らせる為の脅しに持って来た包丁ですが、逃げなければ刺していたかも知れません。
  1. 2014/10/08(水) 00:15:00|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第7回

どうしてあんなに誠実だった妻が、この様な事に成ってしまったのか皆目見当も付きません。
単身赴任の間に妻が不倫。
世間ではよく有る話かも知れませんが、私の妻に限って、その様な事が有る筈は無いと思っていました。
遊び好きな妻ならまだしも、あの真面目な妻に限って、その様な事とは無縁の筈でした。
しかしこれは、浮気された夫は皆思う事なのか?
そうだとすれば妻の不倫も、世間でよく有る普通の不倫で特別なものでは無い。
私は未だに信じられずに、どこかで、何かの間違いだという微かな期待も持ってしまいますが、不倫が事実だとしても、世間でよく聞く不倫では無くて、妻には何かもっと重大な訳が有ったに違いないと思ってしまいます。
何か特別な理由が有る筈だと思いたくて、全て知らなければ今後の事を決められません。
これも皆思う事で、私の妻だけに特別な理由は無いのかもしれませんが。
泣きじゃくる妻を残して実家に行くと、母は驚き、嬉しそうな顔をしましたが、娘を暫らく預かって欲しいと頼むと、只ならぬ私の態度に妻の事だと察した母は、目に涙を溜めて頷きました。
1人で海外にいて愛に飢えているのに、妻を抱き締められなくなった私は、せめて娘だけでも抱き締めたいと思う感情を殺して、父と出掛けているという娘には、まだ私が帰って来た事は言わないで欲しいと頼みました。
娘に今の妻の見せなくても良い分、父と母が近くにいてくれた事を、これ程感謝した事は有りません。
家に戻っても妻は濡れた土間で、びしょ濡れのまま泣いていました。
私にすれば泣いている事自体許せずに、何も話す気が起きません。
何故なら、泣きたいのは私なのです。
狂ってしまったのではないかと思うほど、ただ泣き続けていた妻も翌日には少し落ち着きを取り戻したのですが、私が何か言う度に涙を堪える事が出来ずに、まともに話が出来ません。
夕方になり、そんな妻が涙声で。
「あなた、いつ帰って来られたのですか?」
「そんな事を聞いてどうする?帰って来る日さえ分かっていたら上手く隠し通して、こんな事にはならなかったと言いたいのか?」
「違います、誤解なんです。あなたには嫌な思いをさせてしまいました。誤解されても仕方がないです。でも本当に誤解なんです。」
「誤解?派手な化粧。派手な服。ミニスカート。残業。休日出勤。泊まりで慰安旅行。友達の相談に乗っていたと言って、度重なる朝帰り。」
妻は何か言ったのですが、泣いている上に小さな声なので聞き取れません。
「泣かずに本当の事を話せる様になったら呼びに来い。それまで何日でも実家に行っている。」
娘には、まだ不安を与えたく無かったので実家に行く気は有りませんでしたが、持ち帰ったスーツケースを持って出て行く振りをすると。
「少し待って。私もどの様に説明したら良いのか分からないです。」
「どの様に説明?正直に事実を全て話せばいいだけだろ?他にも知っているぞ。おまえが絶えずあいつのアパートに入り浸っていた事も。それなのに奴は、いかにもおまえが初めて来たみたいに、何が心配した部下が電話しただ。」
妻は更に大きな声で泣き出したので。
「泣いて誤魔化すな。30分待って泣き止まなかったら実家へ行く。実家へ行ったら、おまえがここを出て行くまで、もう絶対に帰って来ない。」
暫らく待っていても泣き止まない妻に腹がたち、立ち上がってスーツケースを持つと、妻は泣きながら。
「ごめんなさい。あと5分待って下さい。お願いします。」
そう言い残して、洗面所へ走って行きました。
  1. 2014/10/08(水) 00:16:10|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第8回

居間で待っていると顔を洗って入って来た妻は、黙って入り口に正座しています。
「何か話したらどうだ?」
「ごめんなさい。何からお話ししたら良いか分かりません。あなたから訊いてもらえませんか?」
「全て最初から順に話すと思っていたが、そうか。俺が訊いてもいいのだな?それなら訊くが、俺がいない間、毎日抱いて貰っていたのか?あいつの物は大きかったか?一度のセックスで何回ぐらい気を遣った?あいつの物も毎回口に含んでやったのか?尻の穴も舐めてやったか?おまえの尻の穴も舐めてもらったか?俺には許さなかった尻の穴にも入れてもらったのか?」
「そんな酷い事を言わないで~。そんな事はしていません。身体の関係など有りません。本当です。本当です。」
「そんな酷い事をしていたのは誰だ?身体の関係が無いなんて信用出来る訳が無いだろ。俺は絶対に許さない。おまえもあの男も必ず地獄に落としてやる。どちらにしても俺達はもう駄目だ。離婚するしかない。」
まだ考えてもいなかった離婚という言葉を言ってしまい、言ってしまった私自身、動揺してしまいました。
「離婚なんて言わないで。浮気なんてしていません。あなたを愛しています。」
「浮気ではない?浮気で無いなら本気という事か?」
「違います。あなたを愛しています。私が愛しているのは、あなただけです。」
「あいつに言われたのか?何とかこの場は嘘をつき通して乗り切れと。もう旦那など愛していなくても、愛していますと言ってやれば許してもらえると。1年半も知らない土地にいて、どうせ愛に飢えているから、愛していますと言ってやれば泣いて喜ぶから、辛くても我慢して言ってやれと。お気遣い頂きましてありがとうございました。」
また泣き出したのを見て玄関に向かうと、追い掛けて来た妻は私の足に縋り付き。
「そんな事は絶対に有りません。愛しているのはあなただけです。ごめんなさい。もう少し話だけでも聞いて下さい。」
また居間に戻ると今度は近くに正座して、昔の事から順に話し出しました。
妻が短大を出て銀行に就職し、初めて配属になった支店に稲垣がいたそうです。
稲垣は一流大学を出ていて、仕事も出来るのに偉ぶった素振りも無く、話し方もソフトだったので女子行員に人気が有ったそうですが、歳も一回り上で既に結婚していた事も有り、妻にとっては恋愛対象ではなくて良き先輩でした。
銀行は転勤が多く、転勤が仕事だと言う人もいるぐらいだそうですが、妻が私と結婚をして、娘が生まれるまで勤めていた別の支店で偶然また一緒になり、以前一緒の支店にいた事からお互い親近感を覚え、昼食が一緒になった時や飲み会の時などには、お互いの家庭の事などプライベートな事なども、何でも話せる間柄に成っていきました。
ここでは2年弱しか重ならずに、稲垣が別の支店に転勤となったのですが、私が海外に赴任した翌月、妻がパートで働いていた支店に支店長として赴任して来て、三度一緒の職場で働く事になったそうです。
  1. 2014/10/08(水) 00:17:12|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第9回

稲垣が歓迎会の席上で、今回が初めての単身赴任だと挨拶した事が気になったので、2次会でビールを注ぎに行った時に事情を聞くと、その時は子供達の学校の関係だと説明されましたが、その後妻がトイレにたった時に稲垣もついて来て、相談に乗ってもらいたい事が有るのでお開きの後、付き合って欲しいと小声で誘われたそうです。
他の者に誤解されない様に、一旦別れてから待ち合わせた喫茶店に行き、そこで妻は稲垣から、子供達の学校の事情だけでなく、奥さんの浮気が原因で離婚も考えていて、その為の別居の様なものだと打ち明けられました。
「それが可哀想で、身体を使って毎晩慰めてやっていたと言う事か。」
「違います。身体の関係は有りません。本当です。色々愚痴を聞いてあげたり、相談に乗ってあげたりしていました。でも、朝まで話しをしていただけなんて信じて貰えないですよね。誤解されても仕方の無い軽率な行動でした。あなたに嫌な思いをさせた事は、本当に申し訳無かったと反省しています。私が愛しているのはあなただけです。支店長に特別な感情は有りません。どうか離婚だけは許して下さい。あなたがいないのを良い事に、あなた以外の男性と2人だけで会っていた事の償いは、例え一生掛かってもさせて下さい。お願いですから、離婚だけは許して下さい。」
私は拍手をしながら。
「大変良く出来ました。どうせそれも、あの男にそう言えと言われたのだろ?それともおまえが考えたのか?そうだとしたら立派なものだ。嘘のつけなかったおまえが、1年半でそこまで平然と嘘が言える様になったとしたら、余程毎日嘘ばかりついていて、嘘になれてしまい、嘘をつく事など平気な女になったと言う事だな。」
自分自身の保身も有るのでしょうが、妻の必死に話す姿を見ていると、余計に稲垣との只ならぬ繋がりを感じてしまいます。
完全に黒に近い行動をしておきながら、未だに関係を認めない事は自分への保身だけで無く、妻の稲垣を気遣う、稲垣に対しての普通では無い感情を感じてしまいます。
妻は私と初めて関係を持った時に、痛がりはしましたが出血は有りませんでした。
スポーツなどで破れてしまい、初めての時に出血しない事も珍しくは無いと聞いた事が有りましたし、それ以外にも色々な理由で出血しない事はよく有ると聞いていたので、私が初めての男だと言う妻の言葉を信じていましたが、実はそれも嘘で、初めての男は稲垣だったのではないかと勘ぐってしまいます。
処女と思わせる為にわざと痛がり、演技をしていたのではないかとさえ疑ってしまいます。
ただこれは、私と付き合う前の事なら許せますし、本来、許す許さないの問題では無いでしょう。
しかし、私が赴任中にずっと関係を持っていたとしたら、それは許す事など到底出来ません。
「残業だと嘘をついて、あいつと会っていたのだな?」
「はい。」
「休日出勤や役員会だと嘘をついて、あいつと会っていたのだな?」
「はい。」
「友達の相談に乗っていると言った友達とはあいつの事で、朝まであのアパートに2人だけでいたのだな」
「はい。」
「慰安旅行というのも嘘で、あいつと旅行に行ったのだな?」
「・・・・・・・・・。」
妻は最初から小さな声で返事をしていましたが、この時は更に小さくなり、何を言っているのか聞き取れません。
「明日銀行に行って他の行員に聞けば、本当に慰安旅行が有ったかどうか分かるから、言いたくなければそれでいい。」
「それだけは許して下さい。銀行だけには行かないで下さい。支店長にも迷惑をかけてしまいます。どうか、それだけは許して下さい。」
この期に及んでもあの男を庇う事が許せず、銀行に行かれる事がそれ程嫌なら、逆に行ってやろうと思いました。
  1. 2014/10/08(水) 00:18:16|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第10回

旅行について妻は。
「気晴らしに旅行にでも行きたいが、1人では余計に滅入ってしまうので付き合って欲しいと誘われ、2人で旅行に行きました。でも支店長に特別な感情は無いし、特別な関係では有りません。
当然部屋も別々で身体の関係も有りません。今になって冷静に考えれば軽率な行動でした。疑われても仕方のない非常識な行動でした。ごめんなさい。許して下さい。」
「既婚者同士が隠れて旅行に行く関係が、特別な関係ではない?その上何度もあのアパートに泊まっておきながら、旅行の時だけ部屋を別にしたのか?あいつがホモでも無い限り、そんな事を信用する奴なんていないだろ。なのにおまえは、それを俺に信じろと言うのか?おまえが逆の立場なら信じられるのか?」
男と女の間にも恋愛関係でなく、親身になって相談に乗ってやるような、友情だけの関係も存在するでしょう。
また、服の趣味も心境の変化で変わって行く事は考えられますが、妻の身形は変わり過ぎで、何か余程の事が無いとあれほどの変化は考え難いです。
何より、あれらの下着を持っている説明がつきません。
これだけの疑惑が有りながら、身体の関係は無いと言い張る妻の心理が分かりませんでした。
考えられるのは離婚の時の条件を少しでも良くすることか、離婚して稲垣と再婚した場合の生活を考えて、稲垣の銀行での地位を守っておきたいという事ぐらいです。
嘘をつき通したまま、私と結婚生活を維持して行く事は無理だと分かっていると思います。
残された道が有るとすれば、それは正直に全て話して謝罪し、何年掛かっても償っていく以外無いと思うのですが、妻はそれをせずに、稲垣と自分の保身に走っているとしか思えないのです。
もしかすると、この問題を何とか穏便に済ませ、暫らくしてから性格の不一致とか何とか他の理由を付けて、離婚を切り出すつもりかも知れないという思いまであり、1番肝心な身体の関係を未だに隠そうとする、妻の話しは何一つ信用する事が出来ませんでした。
私は強気の態度に出ていますが、それとは裏腹に心の中は心配で仕方がないのです。
今まで幸せだった家庭が、壊れていくのが怖くて仕方がないのです。
妻はまた泣き出したので。
「もういい。俺は遠い所から帰って来て疲れている。勝手にいつまでも泣いて、この事から逃げていろ。俺は寝る。」
口では強がりを言っていましたが、この問題をどうしたら良いのか分からずに、眠る事など出来ません。
次の日、会社に行ったのですが、そんな事情を知らない上司は私の疲れきった様子を見て、気候の違いや疲れから体調を崩しているものと思い込み、早く帰ってゆっくり休めと言ってくれたので銀行に急ぐと、着いた時は閉店間際でシャッターが閉まる直前でした。
銀行に飛び込んで、最初に目に入ったのは妻が書類を運んでいる姿です。
〔どうして智子がいる?まさか、あいつに逢いたいからなのか?それとも、携帯を取り上げたので、あいつと会って今後の事を相談をする為か?〕
私が出勤する時には出掛ける素振りも無く、何の用意もせずに時々思い出した様に、ただ泣いていたので当然仕事は休んでいて、こんな事になった以上、銀行を辞めるものだと思い込んでいた私は一瞬唖然としましたが、何とか気を取り直し。
「支店長にお会いしたいのですが。」
その言葉で妻が私に気付いて不安そうに立ち尽くしていると、一番奥のデスクにいた稲垣が、横目で妻を見ながら早足でこちらに歩いて来ました。
  1. 2014/10/08(水) 00:19:34|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第11回

稲垣は周囲の目を気にして口だけは平静を装っていましたが、表情は不安でいっぱいです。
「これは、これは、わざわざお越し頂きまして恐縮です。どうぞこちらに。」
本当はその場で大きな声を出して罵倒したかったのですが、逆に私が名誉毀損で訴えられてもつまらないので、案内された応接室に入りました。
「こちらの銀行では社内不倫についてどの様なお考えをお持ちですか?」
「いや、それは、その・・・・・・・・・。」
「人妻の行員を朝までアパートに連れ込む。2人で旅行にまで行く。この様な行員がいたらどの様な処分をしてくれますか?」
すると稲垣はテーブルに両手をついて。
「ご主人には本当に申し訳ない事を致しました。でも本当に不倫なんかでは無いのです。信じて頂けないでしょうが、身体の関係どころか手も握った事は有りません。本当です。しかし奥様を付き合わせた責任は感じておりますので、大変失礼かと思いますが誤解を与えた慰謝料という形で償わせて下さい。」
稲垣は妻が上手く誤魔化してくれただろうと思っていたのか、アパートの事や旅行の話しをした時に、一瞬驚いた表情をしたのを見逃しませんでした。
この事で、今日はまだ妻とは何も話し合っていないと感じた私は、鎌をかけてみる事にしました。
「誠実に対応すれば穏便に済ませようと思って来たが、この期に及んでまだ嘘で塗り固めようとするのか?分かった。おまえに誠意を期待していた俺が馬鹿だった。こうなれば俺にも覚悟が有る。」
「すみません。しかし、そう言われましても本当に不倫などしてはいません。身体の関係なんて無いのです。」
私は両手でテーブルを叩いて立ち上がり。
「昨夜女房が全て話したんだよ。アパートに行っては抱かれていたと。旅行でも抱かれたと話したんだよ。もう名誉毀損も関係ない。俺はどうなってもいい。まずは手始めにここの行員達に、こんな支店長で良いのかと聞いてみる。」
私の言葉を聞き、稲垣は慌てて床に土下座して。
「すみませんでした。正直に話したかったのですが、ご主人のお気持ちを考えると話せませんでした。決して自分を守る為に話さなかったのでは有りません。取り返しの付かない事をしてしまいました。どうか許して下さい。」
「俺の気持ち?そんな事を考えられる人間なら最初からしないだろ?ばれたからって、尤もらしい事を言うな。自分を守る為に、何とか誤魔化そうと嘘ばかりついていて、いざばれたら俺の為に嘘をついていた?何を食べれば、そんなに自分に都合の良い言い訳が、次から次へと言える様になれる?俺にも教えてくれ。」
私はずっと、この事実を知ろうともがいていましたが、いざ認められると私の全てが終ってしまった様なショックを受け、尻餅をつく様にソファーに座り込んでしまいました。
  1. 2014/10/08(水) 00:20:31|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第12回

その時ドアがノックされたので、稲垣は慌ててソファーに座りました。
「支店長、ズボンの膝が汚れているぞ。」
床はきれいに掃除されていたので汚れてはいなかったのですが、私が嫌がらせにそう言うと、慌てて膝を掃いながら、縋る様な目で私を見ています。
若い女子行員がお茶を置いて出て行くと、また床に土下座して。
「ご主人、どうかこの様な事は・・・・・・お願いします。」
「何を?」
何をお願いしたいのか分かっていても、私が素っ気無い返事をしたので、今度は額が床に擦りそうなほど頭を下げました。
「妻から全て聞いたが確認の為に、おまえにも同じ事を訊く。妻と話が食い違わないように、よく思い出して答えろ。ただ、気を付けて話した方がいいぞ。俺にとって何よりも大事な家庭を壊された以上、もう何も怖い物は無い。」
「・・・・・・・・はい。」
「女房とはいつからの関係だ?」
「奥様にして頂いたのが、こちらに赴任して来て3ヶ月ほど経った頃で、結ばれたのはその一ケ月ほど後かと。」
して頂いたというのは何をして貰ったのか聞きたいのですが、妻が全て話したと言った手前聞けません。
「結ばれた?お互い既婚のくせに、独身の恋人同士の様な事を言うな。お前達のしていた事を美化するな。不法行為、不貞を犯していたのだろ。」
「すみません。言葉を間違えました。」
「まあいい、最初どちらから誘った?」
「私からです。」
妻が私を裏切った事に変わりは無いのに、この事は私の気持ちを少し楽にしました。
どちらが誘おうと、どちらの非が大きかろうと、妻が私を裏切って、私だけにしか開かない筈の身体を開き、私だけにしか見せない筈の顔を見せていたという事実は変わりません。
いいえ、私にも見せた事の無い顔を、この男には見せていたのかも知れません。
それでも、どちらが誘ったかという小さな事にも拘ってしまいます。
結局私は、まだ妻に未練が有るのです。
「あいつはおまえのアパートに何回ぐらい泊まった?」
「月に1回ぐらいかと・・・・・・・。いえ、2回の月も有ったかも知れません。」
「旅行には何回行った。」
「すみません。2回行かせてもらいました。」
「それら全ての時に女房を抱いたのだな?」
「はい、申し訳無かったです。許して下さい。」
「謝るな。謝ったところで許す筈がないだろ?他の日も残業だと嘘を言って帰りが遅かった時は、女房を抱いていたのだな?」
「毎回では有りません。食事だけの時も有りましたし、私の帰りが予定よりも遅くなってしまい、ただ待たせてしまっただけで、電話して帰ってもらった事も有りましたから。」
「そんな細かな事を言うな。そんなのは数回だけだろ?毎回の様に抱いたのだろ?」
「はい、すみません。そのとおりです。」
自分で訊いておきながら吐き気を覚えてきますが、訊かずにはいられないのです。
  1. 2014/10/08(水) 00:22:00|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第13回

本当はどの様なセックスをしたのか気に成っていましたが、その事を訊くと、稲垣が腹の中で私を小さな男だと馬鹿にしないか気になり、それを訊く事はプライドが許しませんでした。
「女房を抱いたのは、旅行以外はおまえのアパートでだけか?」
「いいえ、私の車でラブホテルに行く事も有りました。」
やはりどの様な行為をしていたのか気に成り、その物ズバリは訊けなくても、それらしい事を訊いて、その事から想像出来ないかと迷っていた時。
「私からこの様なお願いが出切る立場では無いのですが、今夜お伺い致しますので、ここでこれ以上は許して下さい。」
ここに来る前は、稲垣を社会的に失墜させてやる事ばかり考えていましたが、色々聞き出している内に、私の知りたい欲求を満たす為には、それは今やらない方が得策だと思う様に成り。
「分かった。家で待っているから6時に来い。ただ、今日はもう女房を連れて帰るぞ。文句は無いな?」
「勿論奥様の事は構いませんが、私の仕事が早くても7時迄は掛かりそうなので、6時にお伺いする事は無理かと・・・・・・。出来れば8時、せめて7時30分にして頂け無いでしょうか?」
「仕事?俺は仕事も手に付かない状態なのに仕事だ?俺の家庭を壊しておきながら、それよりも大事な仕事とはどの様な仕事だ?俺は頼んでいる訳でも、相談している訳でも無い。6時に来いと言ったのだ。俺に合わせる気が無いならもういい。やはり今から話そう。今のおまえの対応で、このまま2人だけでいると何かしてしまいそうだから、ここから出て皆のいる所で話そう。」
「すみませんでした。必ず6時にお伺い致します。」
「出来るのなら、最初からそう言え。今後は全て俺の都合に合わせろ。俺はおまえに合わせる気は無い。仕事中で有ろうが、夜中で有ろうが、俺が来いと言ったらすぐに来い。嫌なら今後、話は全てここでしよう。行員どうしの不倫だから、銀行事態にも何らかの責任は有る。話し合いの場としてここを貸してもらえる様に、俺が本店に行って直談判してもいい。」
「私が立場も考えずに、勝手な事を言いました。ご主人のご都合に合わせますから、どうか許して下さい。」
私は妻と稲垣に打ち合わせをされるのが嫌で、妻を連れて一緒に銀行を出ました。
「久し振りに喫茶店にでも行くか?」
一瞬妻は嬉しそうな顔をしましたが、すぐに俯いて黙って頷きました。
喫茶店では気まずい空気が流れ、何を話していいのか分からずに黙っていると妻が。
「あのー。支店長とは何をお話になったのですか?」
「おまえには関係ない。俺とあいつの話だ。」
「はい。ごめんなさい。」
妻には、稲垣と話した内容は勿論の事、今夜来る事さえ話しませんでした。
「そんな事より、どうして今日も銀行へ行った?あいつに逢いたいからか?あいつに今迄の様に逢えなくなると思うと不安になったか?俺の事が、愛する2人の仲を邪魔する悪魔に見えるだろ?」
「逢いたいだなんて、そんな事は絶対に有りません。あなたは仕事に行ったのに、あなたにこんな思いをさせてしまった私が、何もしないで家にいるのが悪い気がして。」
「俺に悪い?俺が今、あいつに会われる事が一番嫌だと分からないのか?逆の立場になって考えた事は無いのか?そうか、あいつに夢中のおまえに俺の気持ちなんて考える気も無いだろうし、考えたところで分かる訳が無いよな。俺を思う気持ちが少しでも有れば、最初からこんな事はしないか。」
妻は泣きそうになるのを堪えている様で、黙ったまま俯いてしまいました。
そんな妻を見ていると付き合いだした頃を思い出します。
妻と喫茶店に行って向かい合わせに座ると、恥ずかしいのか必ず今の様に俯いていました。
しかし、今俯いている理由は全然違います。
あの純情だった妻が、あの誠実な妻が、あの恥じらいを持った妻が、私以外の男に恥ずかしい姿を見せ、恥ずかしい声を聞かせ、気を遣った時の恥ずかしい顔を晒していたのです。
このまま妻を見ていると私が泣いてしまいそうになり、急いでレシートを掴んで立ち上がると、妻も慌てて席を立ちました。
  1. 2014/10/08(水) 00:23:27|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第14回

家に着くと妻を前に座らせて話しました。
「俺は節約の為に電話一本我慢していたのに、あの派手な服はおまえが買った物か?」
「支店長がいつも付き合わせているお詫びだと言って、プレゼントしてくれました。」
「何着も有ったが、全てあいつからのプレゼントか?ミニスカートも。」
「・・・・・・はい。」
妻は消え入りそうな声で返事をしました。
「俺が昔、たまにはミニスカートを穿いて欲しいと頼んだ時も、恥ずかしいと言って絶対に買わなかったし、一緒に買物に行った時、似合うと思って俺が選んだ少し派手な服も、こんな派手なのは嫌だと言って買わなかったおまえが、随分気に入って着ていたらしいな?」
「それは・・・・・・・。」
「化粧も派手にして髪の色もそんな明るい色にしたのは、稲垣がそうしろと言ったからなのか?
おまえはあいつの着せ替え人形か?あいつの好みに合わせるのが、そんなに楽しかったのか?」
「いいえ、折角のプレゼントを着ないのも悪いと思って。」
「着ないと悪い?それならその化粧はどんな言い訳をするつもりだ?化粧品もプレゼントされて、使わないと悪いので派手な化粧をしましたか?それに卑猥な下着も沢山有ったが、あれもプレゼントだろ?おまえがあんな下着を買う訳が無いよな?」
「いいえ、あれは私が・・・・・・・・・。」
「そうか。あんな、大事な所に穴の開いた様な下着はどこへ行けば売っている?俺も興味が有るから今から見に行こう。さあ、案内してくれ。」
私は立ち上がって妻の腕を掴み、妻を立ち上がらせようとすると。
「ごめんなさい。あれもプレゼントされた物です。下着までプレゼントされていたと知られたら、益々あなたに誤解されると思って嘘を言ってしまいました。ごめんなさい。」
「そうか。やはりあれらもプレゼントしてもらった物か。プレゼントされた物を着ていないと悪いと言う事は、今日はこれを穿いてきましたと言って見せていたという事だな?見せないと折角のプレゼントを、おまえが穿いているのかどうか分からないよな?」
「いいえ、それは・・・気持ちの中だけで・・・・・。」
「そうか、分かったぞ。だからあんな小さな下着であいつの所に行ったのか。プレゼントしてもらったパンティーを穿いてきました。本当かどうか分からない?これならどう?そう言ってスカートを捲ったのか?それとも奴に下から覗かせたのか?違うか、スカートを脱いだのか。」
自分で言いながらその様な光景を想像してしまい、どんどん辛くなってくるのですが、言わずには居られないのです。
「そんな事、有りません。許して。私が軽率でした。もう許して。」
「だいたい、人妻に下着をプレゼントするだけでも普通は有り得ない事なのに、身体の関係も無い奴があんな下着を贈るか?それに、身体の関係も無いのに、あんな物をプレゼントされて、喜んで穿く奴などいるのか?」
「喜んでなんかいません。」
「それなら嫌だったという事か?贈られて迷惑だったのか?どうなんだ、返事をしろ。」
「・・・・・はい。」
「それなら立派なセクハラだ。嫌がる部下に、上司が穿いてくれと言ってあんな物をプレゼントしたら、完全なセクハラだ。」
「明日俺と一緒に、あれらを銀行に持って行って抗議しよう。あいつのデスクに全て並べて抗議しよう。そしてセクハラで訴えよう。いいな?」
「それは・・・・・・・。」
「もういいだろ?抱かれていたのだろ?ここまで来たら本当の事を話せ。頼むから話してくれ。」
これが、今から私がしようとしている事を止められる、妻への最後の問い掛けでした。
しかし妻は。
「ごめんなさい。どう説明すればいいのか分かりません。でも本当に身体の関係は有りません。」
ここまで言ってもまだ認めない妻を、やはり虐めていなければ狂ってしまいそうなのです。
妻を虐めながら、どうすれば妻がもっと辛い思いをするか考えているのです。
その為に稲垣が白状した事も、今夜来る事も黙っていました。
「分かった。智子がそこまで言うのだから、今回は信じる様に努力するが、後で関係が有ったと分かった時は離婚だぞ。これは赴任する前に智子から言い出した事だ。それでいいな?」
「・・・・・はい。・・・・ありがとう・・・・・ございます。」
妻は今にも泣きそうな声で返事をしましたが、泣けば私が実家に行ってしまうという思いからか、唇を噛んで我慢していました。
  1. 2014/10/08(水) 00:25:05|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第15回

稲垣は6時に来るので、私はシャワーを浴び終え、続けて妻にもシャワーを浴びさせ、キッチンで妻の身体を触りながら服を脱がせようとした時、妻は嫌がって抵抗しました。
「俺にされるのが嫌になったのか?」
「違います。嬉しいです。でも、まだ時間が早いのでせめて夜になってからお願いします。」
「俺は1年半も我慢していたから、もう我慢出来ない。智子はそうでは無い様だな。やはり奴に抱いてもらって、欲求を解消していたのかな?」
「違います。それなら、ここでは落ち着かないから寝室でして下さい。ベッドでお願いします。」
「折角仲直りの切欠になると思っていたのに、それならもういい。」
「ごめんなさい。私が悪かったです。でも・・・・・・・。せめてカーテンを閉めて、明かりだけでも消して下さい。お願いですから、明かりだけでも・・・・・・・・。」
そう言って、妻は頑なに拒みました。
「やはりそうか。智子を信用しなければ駄目だと自分に言い聞かせたが、あいつ以外には抱かれる事も、裸を見られる事すらも嫌になったのか。あいつに言われているのか?例え旦那でも俺以外の男に抱かれたら、もう抱いてやらないと。」
「違います。支店長とはその様な関係では有りません。あなたに抱かれたいです。」
「それなら自分で脱いで、テーブルの上に寝て脚を開いてくれ。このままだと俺が無理やりしているみたいだからな。」
そう言われた妻は、涙を堪えながらゆっくりと服を脱ぎましたが、最後の1枚は脱がずに、両手で乳房を隠して俯いたまま動きません。
「どうした?早くそれも脱いでテーブルに乗れ。」
しかし妻は、それを脱がずにテーブルに乗って仰向けに寝たので。
「俺は全部脱いで股を開けと言った筈だ。もうやめておこう。」
「恥ずかし過ぎます。せめて明かりを消して。せめて暗くして下さい。お願いします。」
『稲垣の前では、平気で股を開いていたくせに。』と言いたいのを我慢して、妻自身の手で脱がす事を諦めた私がパンティーに手を掛けると、妻は乳房を隠すのをやめて両手でパンティーを掴み、脱がされない様に上に引っ張って抵抗しました。
少しサディスティックな気分になっていた私は、料理鋏を持ってくるとパンティーの両横を切ったのですが、妻はそれでも切られた布を押えて抵抗を止めません。
私が強引に剥ぎ取ると今度は両手で隠したので、手首を持って力任せに引き離した時、どうしてここまで頑なに拒んだのか、その訳がはっきりと分かりました。
妻のそこは小さな逆三角形を残して、他はきれいに剃られていて、この様な気持ちの時の私でさえ、少しおかしな気分になるほど卑猥に見え、これならば全て剃ってしまった方が余程ましなくらいです。
「何だこれは?」
「友達にスポーツジムに誘われて行った時に、水着を着なければならないので剃ったのですが、上手く剃れなくて、段々小さくなってしまって・・・・・・・。」
妻は抵抗しながらも、この言い訳を考えていたのでしょう。
あの誠実だった妻を思うと、嘘に嘘を重ねる妻を見る度に、浮気された事以上に悲しくなって来ます。
妻は両手で顔を覆っていたのですが、それは恥ずかしさからそうしているだけでは無くて、溢る涙を隠すためでした。
恐らく稲垣は、私が帰って来られない遠い異国にいるのを良い事に、妻の身体を好き放題、自分の思う様に扱っていたのかも知れません。
まるで自分の妻で有るかの様に、いいえ、自分の妻にはさせない様な事まで強要していたのかも知れません。
私はそんな妻の身体に触れる事も出来ずに、椅子に座って妻の秘所をただじっと見ていました。
「あなた、恥ずかしいです。触って下さい。お願いします。」
妻にすれば何もされない事の方が屈辱的で、羞恥心も大きいのだと思います。
「智子も1年半の間に随分淫乱な女になったな。キッチンのテーブルの上で、裸で股を開いて、触って下さい?」
「それは、あなたが・・・・・・・・・。」
「なに?聞こえないぞ。」
「何でも無いです。ごめんなさい。」
こんな事を強要すれば、以前の妻なら泣いて怒ったのでしょうが、私に隠し事の有る妻は逆らう事も出来ません。
「正直に言うと、俺はまだ智子に不信感を持っていて触る気になれない。しかし俺にも性欲は有る。1年半も我慢していたから無性に出したい。智子が自分で気持ち良くなって充分に潤って来たら、中で出そうと思っている。協力してくれるな?」
「自分でなんて出来ません。どの様にしたら良いのかも分かりません。お願いです。あなたがして下さい。お願いします。」
「他の男と旅行になんて行かれたら、身体の関係が有ろうと無かろうと、普通の旦那は一生奥さんとはする気になら無いと思うぞ。俺もまだ普通にはする気になれ無いが、徐々にでも何とかして元の関係に戻りたいと思ったが、それも聞いては貰えないのか。あいつの言う事は何でも聞き、人前であんな短いスカートを穿いていたおまえが、俺の頼みはこんな事も聞けないとは。分かった、もう止めよう。そこから降りて服を着ていいぞ。」
「ごめんなさい。別に穿けと言われていた訳では・・・・・・・。そんな事言わないで。あなたの言う通りにやってみますから、そんな事は言わないで。」
妻が自分でするのは初めて見ます。
私が単身赴任してしまってからは分かりませんが、多分それまではした事が無いと思います。
童顔な妻がテーブルの上で脚を開き、豊満な胸を自分で揉んで感じ様としていれば、普通なら我慢出来ずに飛び掛るのでしょうが、不倫の事実を知った私は、どうしても冷静な目で見てしまいます。
  1. 2014/10/08(水) 00:26:47|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第16回

妻はまだ恥ずかしいのか、ただ乳房を揉んでいるだけで乳首を触る訳でもなく、これでは計画が狂ってしまうと思った私は。
「智子が脚を開いた時から気になっていたのだが、どう見ても1年半前よりもクリが大きくなっているよな。これは何もしないでただ大きくなる事は無い。誰かに擦ってもらっていたか自分でしていたかだが、確か智子は、自分でする仕方が分からないから俺にしてくれと言った。と言う事はやはり、俺以外の誰かにして貰っていたという事になる。どうなんだ?答えろ。」
別に大きくなったとは感じませんでしたが、私の出任せな話に妻は。
「・・・・・自分で・・・・・していました。」
「自分でしていた?そうか、あいつに擦られたり、吸われたりされていたのでは無くて良かった。
智子は寂しくて自分でしていたのか。それならどうしてその様にしない?俺とでは気が乗らないのか?」
妻は、右手は乳房を揉んだまま、左手の指をクリに充てて擦り始めました。
「なかなか潤って来ないな。普段自分でしていた時はどうだった?もう感じて来ている頃だろ?
きっと智子の身体は、もう俺の物を受け入れたくないのだな。」
それを聞いた妻は、乳房全体を揉んでいた右手で乳首を摘み、左手の指を一度舐めて唾液を付けてからまたクリに持って行き、指の動きを早くしました。
すると少し潤って来たようで、時々襞の中に指を入れては愛液をすくい、その指で強くクリを擦り出し、徐々に喘ぎ声も漏らす様になっていきました。
妻の秘所も充分に潤ったのを見て、時計を見るともう5時50分です。
もうそろそろ来る頃だと思い、乳首を揉んでいた右手の手首を掴んで下に持って行き。
「指を中に入れて動かしてみろ。自分でしていた時も、当然そうしていたのだろ?」
「お願い、もう。もうください。」
「まだ分かっていないようだな。俺がどの様な思いで、智子と交わろうとしているのか。これ以上気分を壊す様な事を言うならもういい。止めておこう。」
「ごめんなさい。逆らいません。言われた通りにします。」
妻が右手の人差し指一本だけを入れたので、中指も入れて動かすように言うと、次第に喘ぎ声が大きくなり、クリを擦る左手の指の動きも早くなって行きました。
私の言い付けに従っているとしても、離婚する事に成るかもしれないという、こんな気持ちの時にでも感じる事の出来る妻に呆れて、益々私は冷静になっていきます。
その時、外で車が止まる音がしたので。
「ちょっとトイレに行って来るから続けていろよ。絶対に指の動きを止めるなよ。だからと言って、自分だけ気を遣ってしまったらそこで終わりだからな。俺との仲直りの行為も無いからな。」
「早く、早くお願いします。もう、もう我慢出来ません。もう、もう。」
今回の余りにも不利な状況の自分から抜け出したいだけなのか、本当に私と別れたくないからなのかは分かりませんが、何とか私に気に入られようとしていて、妻を苦しめたいが為に行っている行為を疑おうともしません。
私が先に玄関のドアを開けたので、稲垣は驚いた顔をして挨拶をしようとしましたがそれを制止し、妻に気付かれない様に小さな声で。
「今、妻はお楽しみの真っ最中だ。それを邪魔したく無いから黙ってついて来い。話はその後で聞く。」
稲垣は訳が分からず、不安そうな表情で私の後ろをついて来たので、キッチンの前まで連れて行くと、微かに妻の喘ぎ声が聞こえて来ます。
稲垣もその声に気付き、驚きの表情で私を見たので、また小さな声で。
「ここに座って待て。」
その場に正座をしたのでドアを開けると、今度は妻の喘ぎ声が、はっきりと聞こえてきました。
私はよく聞こえる様に、わざとドアを開けたままにして妻に近付くと、外で何が行われていたのか知らない妻は。
「もう我慢出来ません。早く入れて。早く、もう、もう。」
「入れているじゃないか。」
「違います。あなたのを早く、早く入れて。もう駄目。もう駄目。」
「俺の何をいれて欲しい?指か?はっきり言わないと分からない。」
「言わせないで。虐めないで。」
「嫌なら言わなくてもいい。俺が赴任する前は言ってくれたじゃないか。やはり智子は変わってしまったな。もうやめよう。」
「ごめんなさい。言います。あなたのチ○ポです。早くチ○ポを入れて下さい。」
私は妻の言葉にショックを受けました。
妻がセックスに積極的に成り出してから、妻に色々な事を言わせて楽しむ事も有りましたが、妻にはオチ○チンと教えていて、オチ○チンとしか言わせた事は無かったのです。
稲垣も妻に卑猥な事を言わせていて、男性器をチ○ポと呼ばせていたのでしょう。
「どこに入れて欲しい?どこに欲しいか言ってみろ。」
「オ○コです。もう駄目。駄目になる。智子のオ○コに入れて下さい。」
妻は感じてしまっていて気付いていないでしょうが、これもオマ○コと言わせた事は有っても、オ○コと言わせた事はありませんでした。
その上妻は『私の』とは言いましたが、『智子の』などと、子供の様に自分の事を、名前では言ったりした事は有りません。
稲垣が嫌らしい下着を穿かせ、妻にこの様な事を言わせていた事を知り、2人のセックスが見えた様な気がして、妻に絶望感を味わわせる為に仕組んだ事で、逆に私が絶望感を味わう羽目になってしまいました。
  1. 2014/10/08(水) 00:27:49|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第17回

私の怒りは妻の秘部に向かい、妻の手首を持って激しく前後させて。
「おまえの様な女に俺のを入れる気にはなれない。自分の指で充分だ。指で逝ってしまえ。」
妻は入れて欲しいと言い続けながらも、我慢の限界が来たのか。
「いや~。いや~。逝ってしまいます。逝ってもいいですか?逝かせて頂きます。ごめんなさい。
智子だけ逝かせて頂きます。」
この言葉を聞いて更に怒りが増した私は、妻が気を遣る寸前で、掴んでいた手首を引っ張って指を外に出してしまい、クリを擦っていた左手も、そこに届かない位置まで遠ざけてしました。
私の知る妻は『逝く~』と言っても、決して『逝かせて頂きます』などとは言いません。
『逝きたい~』とか『逝っちゃうよ~』とか言う事は有りましたが、今にも逝ってしまいそうな時に、この様な敬語など使った事は有りませんでした。
私を気遣っているのかとも思いましたが、気を遣る直前で顔を左右に激しく振りながら、完全に自分を見失っている状態の妻からは、その様な気遣いは考え難く、この言葉で稲垣との、セックスでの主従関係まで分かった様で許せなかったのです。
「いや~。こんなのいや~。」
「何を言っているんだ。智子には羞恥心は無いのか?お客が来ているのだぞ。稲垣、入って来い。」
ドアが開いているので全て聞こえている筈の稲垣は、私が呼んでも入って来なかったので、廊下に出ると稲垣は正座したまま、両手を大事な所に置いて隠す様にしています。
私が腕を掴んで強引に退けさせると信じられない事に、ズボンの前を大きく膨らませていました。
「自分の立場を分かっているのか?俺の悔しさも知らないで、何を勃起させているんだ。」
「すみません。すみません。」
稲垣の謝る声で他に誰かいると知った妻は、キッチンで泣き叫んでいます。
稲垣が興奮していた事で、穏便に済ませる為に謝ってはいても、何の反省もしていないと思った私は、嫌がる稲垣の髪を掴んで引き摺る様に入って行くと、妻は脱いだ服を抱えて部屋の隅で泣いていました。
「俺はおまえの様な汚れた女を抱く気なんて無い。おまえも途中で止められて不満だろ?こいつも、もう勃起させて準備が出来ているようだから、もう一度テーブルに寝て股を開いて入れて貰え。俺は居間にいるから終ったら来い。今後の事を話し合おう。」
当然本心では有りません。
今そんな事をしたら、2人共殺してしまうかも知れないです。
「いや~。どうして、どうして支店長が?いや、いや~。」
「何が、いや~だ。俺がいない1年以上もの間慣れ親しんだ、おまえの大好きな支店長様の、もっと大好きなオチ○チンを入れて貰え。どうせ俺のよりもずっと気持ち良いのだろ?」
「そんな事はしていません。いや~、いや~。」
「何がしていませんだ。今日こいつが全て話してくれたよ。」
妻は一瞬泣き止むと、頭を激しく振って狂った様に泣き叫びました。
「えっ?」
稲垣はそう一言叫ぶと私の顔を見ましたが、目が合うと慌てて俯いて立ち尽くしています。
私が居間に行くと、後を追うように入って来た稲垣は土下座して。
「すみませんでした。どの様な償いも致します。どうか許して下さい。」
「ああ。言われなくても償いはしてもらう。それに、どんなに謝られても許す事はしない。一生償わせて苦しめてやる。先ずはおまえの奥さんに電話しろ。奥さんが出たら俺に代われ。」
「いや、それだけは許して下さい。妻にだけは・・・・・・。」
「今、何でもすると言ったばかりだろ?早くしろ。」
私が何度言っても許してくれと言うだけで、決して電話しようとはしません。
妻が言っていた通り、奥さんの浮気が原因で離婚を前提とした別居をしているのなら、ここまで強行に奥さんに知られるのを拒む必要も有りません。
もしもそれが事実なら夫婦関係破綻後の不倫になり、奥さんに対しては、慰謝料はおろか離婚の妨げにも成らない筈です。
妻の気持ちは分かりませんが稲垣にすれば、夫婦仲が悪いと嘘を言い、同情をかって気を引く、どこにでも有る様なただの浮気なのかも知れません。
  1. 2014/10/08(水) 00:28:50|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第18回

何度言っても、ひたすら謝るだけで電話をかけない稲垣に苛立ち。
「分かった。今日はもう帰ってくれ。続きは明日銀行で話そう。」
稲垣はそれを聞いてようやく携帯を出すと奥さんに電話したので、私は携帯を取り上げ。
「初めまして、迷人と申します。実は私の単身赴任中にお宅のご主人と私の妻が、1年以上に及ぶ不貞行為をしておりまして。」
それを聞いた奥さんは声も出せない様で、少しの間沈黙が続きましたが一言だけ。
「明日そちらにお伺いさせて頂きます。」
そう言うと、一方的に電話を切ってしまいました。
稲垣を帰らせてからキッチンに行くと、妻はまだ裸に服を抱えたまま泣いています。
「ごめんなさい。あなた、ごめんなさい。本当の事を言えば離婚されると思いました。身体の関係が有った事を認めれば離婚されると思いました。ごめんなさい。」
「ばれたから離婚になるのでは無いだろ?おまえが離婚されても仕方の無い事をしたから、離婚になるのだろ?本当は認めずに、少しでも条件を良くして離婚したかったのと違うのか?こんな事をしたという事は、俺よりもあいつを選んだという事だろ?」
「違います。あなたを愛しています。離婚だけは許して下さい。」
「本当か?それならどうして俺を裏切った?どうしてあいつに抱かれた?」
「それは・・・・・。ごめんなさい。ごめんなさい。」
その時私の携帯が鳴り、それは私の身体を気遣ってくれた上司からで、医者に行って診てもらい、2、3日ゆっくり休めと言われ、この様な状態で仕事なんて出来ないと思っていた私には、何よりも有り難い話でした。
「離婚するにしてもしないにしても一生許す気は無い。でも、何も真実を知らないまま結論を出すのは嫌だ。しかし、おまえが泣いていて真実を話せない状態では、俺が精神的に持ちそうも無い。だから今決めた。おまえが今すぐ泣き止んで全て話すのなら、話ぐらいは聞こう。それが出来無いのなら今夜の内にこの家を出て行ってもらう。出て行かなければ殴ってでも放り出す。離婚して稲垣と再婚したいのならそのまま泣いていろ。本当に離婚が嫌で話し合いたいのなら泣くな。話し合いをしたところで離婚にならない保障は無いが。」
「泣かないようにしますから少し待って下さい。泣くのを止めますから話だけでも聞いて下さい。」
妻は何とか泣き止もうと唇を噛んでみたり、天井を見上げたりしましたが、そう簡単に感情をコントロール出来るものでは有りません。
妻が泣き止もうと努力している事は分かり。
「暫らく待ってやる。」
私はそう言い残すと寝室に行き、どうしてこの様な事をしてしまったのか、ベッドに寝転んで考えていました。
妻の恥ずかしい声は、私以外の誰にも聞かせたく有りません。
例え稲垣が何十回聞いていようとそれは同じで、二度と聞かせるのは嫌なものです。
それなのに、この様な事をしたのは妻を虐めたかっただけなのか?
いいえ、それだけでは無い様な気がします。
私の中の牡が、そうさせてしまった部分も有る様な気がします。
妻を寝取られた負け犬が『まだ俺は負けていない。』『まだ妻は俺を求めている。』と、寝取った牡に吼えたかったのかも知れません。
寂しさを紛らわすだけの、セックスをしたいだけの浮気など、妻には出来ないと思っているだけに、脅してでも、妻の口から私を求める言葉を聞きたかったのかも知れません。
その言葉を稲垣に聞かせたかったのかも知れません。
妻と稲垣に心の繋がりが有れば、その様な事をしてもその場だけの事で、無駄だという事が分かっているのに。
  1. 2014/10/08(水) 00:30:13|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第19回

その様な事を考えていた私はいつしか眠ってしまったのですが、嫌な夢に魘されて飛び起き、時計を見ると、長い夢を見ていた感覚なのに1時間しか経っていません。
夢の中の私は妻を探し回り、あのアパートに行って郵便受けを見ると、稲垣の下に妻と娘の名前が書いて有ります。
それを見た私が絶望感と激しい孤独感に襲われていると、妻と稲垣が手を繋ぎ、楽しそうに話しをしながら出て来て、私の事など見向きもせずに通り過ぎて行きました。
それまでは2人だった筈なのに次の瞬間、稲垣のもう一方の手には娘の手が繋がれているのです。
私は走って追いかけ、惨めな格好で妻の足に縋り付いたのですが、見上げるとそれは妻では無くて稲垣で、私を見下ろして不気味に微笑んでいました。
すぐには夢と現実の区別が付かずに、不安な気持ちのまま妻を捜したのですが何処にもいません。
キッチンの椅子に座り込んで考えていると、夢の中で感じた気持ちが本心で有り、夢の中の私が、今の私の本当の姿ではないかと思え、妻は稲垣のアパートに行ったのかも知れないと心配になって玄関まで行った時、妻がドアを開けて入って来ました。
「帰って来たのか。どうせ奴の所に行ってしまい、もう帰って来ないと思ったから、これで楽になれると思っていたのに帰って来たのか?」
「違います。もうあそこには二度と行きません。」
妻が戻って来てほっとしている筈なのに、口からはこの様な言葉しか出て来ませんでした。
やはり私には、妻に縋り付く様な真似は出来そうにも有りません。
「それなら何処に行っていた?」
「すみません。理香に会って、お仕事が忙しいから少しの間会えないと言ってきました。」
私はまた嫌な事を言って妻を虐めたいと思いましたが、妻の言葉には感情が無く、目も虚ろとしていて様子がおかしかったので、何も言わずにキッチンへ行くと、妻も夢遊病者の様に後をついて来て、椅子に座りました。
「上手い事を言って、本当は稲垣の所に行こうと思ったのでは無いのか?何か忘れ物を取りに来たのでは無いのか?お前の言う事は何も信用出来ない。」
「いいえ、本当に理香に会いたかっただけです。勝手な事をして、ごめんなさい。」
妻は嫌味を言われても泣く様子も無く、焦点の合わない目でテーブルをじっと見ながら、口では謝っていても、やはり言葉に感情が有りません。
「俺の質問に答えるのが嫌で、逃げようと思ったのでは無いのか?」
「いいえ、もう何でもお話します。」
私は『もう』という言葉が気になったのですが。
「それなら訊くが、おまえは稲垣の事が好きになったのか?もう俺の事は嫌いなのか?」
「支店長の事は好きです。でも恋愛感情では有りません。私が愛しているのはあなただけです。」
「意味が分からん。好きだが恋愛感情とは違う?それなら、どうして抱かれた?本当に俺を愛していたら、その様な行為はしないだろ?さっぱり意味が分からない。俺が不審に思っている事に答えてくれ。もう昔の事だが、そもそも俺が初めての男だったと言うのは本当だったのか?俺と関係を持つ前に、稲垣とそういう関係は無かったのか?本当は何か有ったのだろ?」
「はい、あなたと知り合う前にキスまでは有りました。ベッドで抱き合ってキスはしましたが、
それ以上の関係は無かったし、キスをしたのも恋人としての愛情からでは有りません。」
私は、妻の理解不能な話から、妻と稲垣との得体の知れぬ、普通では無い関係を感じていました。
相変わらず妻の言葉には感情が感じられず、魂が抜けてしまったかの様な状態です。
「稲垣との繋がりを、最初から詳しく教えてくれ。俺の知らない智子全てを教えてくれ。」
妻はゆっくりと頷いて、淡々と話し出しました。
「あなたもご存知の通り、私の父は酷い暴力を振るっていて、それは母だけに留まらず、私や姉にも及んだ為に、母は離婚を決意しました。幸い父の実家は資産家だったらしくて、父の両親は私達と完全に縁を切らそうと、今後、養育費やその他の権利を全て放棄するのを条件に、多額の手切れ金を払ってくれたので、私達の生活は困らなかったのですが、それまで優しかった母が、寂しさからかお酒に溺れる様になり、絶えず違った男を家にまで連れて来る様になりました。母の連れてくる男達は私や姉を嫌らしい目で見る事が多く、中には胸やお尻を触ってくる男までいて、父の事で男性不信になっていた私は、余計に男性を避ける様に成って行きました。」
妻が短大生の時に母親は病気で亡くなったのは聞いていましたが、まさか母親がその様な状態だったとは知らず、それまで親子3人幸せに暮らしていたと、勝手に思い込んでいました。
  1. 2014/10/08(水) 00:31:52|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第20回

妻が私に話した事の無かった、私と知り合う前の話は更に続き。
「母が死んでから姉と2人、寂しいけれど平穏な生活を送っていました。しかし私はこのままでは駄目だと思い、男性のお客さんとも接する事が多い、銀行員を希望して就職したのですが、働き出して半年を過ぎた頃に姉が結婚をして、義理の兄が私達の所に転がり込む形で3人での生活が始まってしまい、私はその義兄の私を見る目がどこか怖くて、慣れない仕事と家庭の両方が辛く、気の休まる場所は何処にも有りませんでした。私は義兄と、決して2人だけには成らない様に気を付けていたのですが、ある時姉が私には何も言わずに買物に行き、義兄は鍵も掛けずに油断していた私の部屋に入って来て、私をベッドに押し倒しまいた。幸い姉が忘れ物をして帰ってきた為に、事無を得ましたが、その後姉がとった行動は、義兄には怒らずに、私から誘ったと言う義兄の話だけを信じて、その話になる度に私を叩き、私を罵倒する事でした。私は耐えられなくなって家を飛び出し、向かった先が彼のアパートです。」
妻は姉が嫌いだと言って全く付き合いが無かったので、それを不思議には思っていても、まさかその様な事が有ったとは考えた事も有りませんでした。
妻が辛い人生を送って来た事を知り、思わず抱きしめたくなりましたが出来ません。
何故なら、妻が向かった先は稲垣の所なのです。
妻の話に引き込まれていた私も、今の支店長という言葉で、妻に裏切られた現実に戻ってしまい、とても抱き締める事は出来ませんでした。
私が何も言わなくても、まるで他人事でも話しているかのように、淡々と話し続ける妻の話によると。
稲垣は、妻が仕事で分からない事が有ったりした時に、優しく教えてくれる頼りになる先輩で、当時の支店長は女性にも厳しく、ミスなどが有ると顔を真っ赤にして怒鳴ったそうですが、ただでも男性に恐怖心をもっていた妻が泣きそうになっていると、稲垣は必ず助け舟を出してくれ、後で優しく慰めてくれたそうです。
妻は、稲垣だけは他の男とは違うと思い始め、やがて全幅の信頼を置く様に成っていたので、自然と足は稲垣のアパートに向かったのです。
何処にも行く所の無い妻は、その夜稲垣のアパートに泊めてもらい、次の日からアパートが見つかるまでの一週間は、当時稲垣と婚約していた今の奥さんの所で世話になったそうです。
「その時、稲垣とキスをしたのか?婚約者がいながら、あいつはおまえに迫ったのか?おまえもその様な事をしておきながら、よく奥さんの世話に成れたものだな。」
「違います。そんな嫌らしいキスでは有りません。多少奥様には悪い気もしましたが、罪悪感を持ってしまうと私達の関係が、その様な関係だという事になってしまう。上手く説明出来ませんが、その様な感情はお互いに無かったです。父のようで父とも違う、兄のようで兄とも違う、やはり上手く説明出来ません。ただ、恋愛感情は無かったです。」
満員電車で男と肌が触れてしまうのも嫌だった妻が、稲垣にベッドで抱き締められた時、不思議と男に対する嫌悪感は無く、逆に何故か安心感を強く感じたと言います。
抱き締めながら「ごめん。でも決して嫌らしい意味でしているのでは無い。ただ君を守りたくなってしまう。大事な妹の様な感覚で、抱き締めたくなってしまった。」と言いながらキスをして来たそうですが、ただ上手い事を言っているだけで、本当はその気だったのでは無いかと思ってしまいます。
私には、婚約者の事や銀行の事を考えてしまい、その先に進む勇気が無かっただけだと思えるのですが。
  1. 2014/10/08(水) 00:33:01|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第21回

妻は稲垣に対して良い印象、良い思い出だけを持ったまま、また同じ支店勤務となってしまいます。
「あなたと結婚してから、偶然また一緒の支店になった時期、私は不妊に悩んでいて、その悩みも聞いてもらい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
他にも色んな相談に乗ってもらったりしました。」
妻が途中押し黙ってしまった事が少し気になり。
「どうして途中で黙ってしまった?その時も何か有ったのか?」
すると、今までとは違って妻の瞳に光が戻り、強い口調で。
「何も有りません。当時の事を思い出していただけです。周りの人から、会えば挨拶の様に子供はまだかと言われ、辛かった時の事を思い出してしまっただけです。」
その時の事を言われると、私は何も言えなくなってしまいます。
若さのせいには出来ませんが、当時気持ちに余裕も無く、この事で妻とはよく言い争いもしました。
私自身、友人や同僚に種無しの様な言い方をされたり、無神経な奴には、セックスが下手だからだとまで言われ、私も辛いのだと言って、妻への思い遣りが足りなかったと反省しています。
当時の事を思い出したからなのか、妻は正気に戻ってしまい。
「本当なら離婚されても仕方が無いです。それだけの事をしてしまいました。愛しているのに、大事なあなたを裏切ってしまいました。私からは何も言えない立場だと分かっています。でも離婚だけは許して下さい。あなたと別れるのは嫌です。」
「上手い事を言って、本当はその逆だろ?自分の歩が悪いままで離婚をしたく無いだけだろ?」
「違います。それだけは信じて。今でもあなたを愛している事だけは信じて。」
私だって信じたいのです。
しかし、信じる事が出来ない事をしたのは妻なのです。
「離婚する事に成ったとしても、このままでは気が収まらない。全てを知らないと、一生俺は立ち直れない気がする。全て聞かせてくれ。」
「はい、必ず話します。話せるようになったら必ず話しますからり、今日はもう許して下さい。」
そう言うと、妻は走って寝室に行ってしまったので後を追うと、妻はベッドにうつ伏せになって泣いていました。
娘の所に行ってから、何処か様子がおかしい事が気になっていた私は。
「どうした?実家で何か有ったのか?」
妻はすぐには答えずに、暫らく声を出して激しく泣いてから。
「理香に会いたくて行きました。暫らく会えないと言ったら、理香は泣いて愚図るかも知れないと思い、その時の言い訳まで考えながら行きました。それなのに理香は・・・・・・・・。」
「理香がどうした?何が有った?」
「理香は『いいよ。』と一言だけ言って、笑いながらお義父さんの所に走って行ってしまいました。いったい私は何をしていたのだろう?理香はもう私を必要とはしていない。母親を必要とはしていない。理香が生まれた時、この子さえいればもう何もいらないと思ったのに、この子だけは私の様な辛い思いは絶対にさせないと思っていたのに、結局辛い思いをさせてしまう。でもこれは全て私がしてしまった事。私はとんでもない事をしてしまった。私は今迄、何をしていたのだろう?」
妻は、多少は罪悪感に目覚めたのだと思いましたが、それは娘に対してだけで、私に対しての罪悪感が本当に有るのかどうか、未だに信じきれていない私の怒りは収まっておらず、苦しむ妻に追い討ちを掛ける様に。
「今頃気付いても遅い。おまえは父親を憎んでいるが、同じ事をしたのだぞ。暴力ではないが、それ以上に俺は傷付いた。理香もこの事を知れば、一生おまえを怨むぐらい傷付くだろう。母親に対してもそうだ。色々言っていたが、おまえに言える資格など無い。おまえの母親は色んな男と付き合ったそうだが、離婚していたから独身だったのだろ?それに引き換え、おまえは夫が有りながら、他の男に跨って腰を振っていたのだろ?おまえの両親の事を悪く言いたくは無いが、人を傷つける事が平気な父親と、例え寂しかったとは言っても相手も選ばずに、オチ○チンさえ付いていれば、誰にでも跨って腰を触れる母親。おまえのしていた事は両親と同じだ。いや、それ以下だ。」
ここまで酷く言いたくは無かったのですが、話している内に自分で自分を抑える事が出来なくなってしまいます。
自分の言葉に反応しては、段々とエスカレートして行ってしまいます。
  1. 2014/10/08(水) 00:34:22|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

インプリンティング 第22回

妻はその後一言も話す事無く、泣き疲れて眠ってしまいました。
翌朝目覚めると、妻は朝食の仕度をしていて、味噌汁の良い香りがして来ます。
日本に帰って来てからはホテルの食事以外、店屋物かコンビニの弁当しか食べていなかったので、久し振りの妻の手料理に一瞬喜びましたが、今の妻との関係を考えれば食べる気になれません。
「俺のはいらないぞ。おまえの汚れた手で作られた物など、口に入れる気に成れない。そこのコンビニに行ってパンを買って来い。パンは1個でいいが牛乳も忘れるな。」
妻は慌ててエプロンを外すと、財布を持って走って出て行きました。
「何だこのパンは?奴はこんなパンが好きなのか?俺の好みも忘れたのか?俺が好きなのは干しぶどうの入ったパンだ。」
別に何のパンでも良かったのですが、一言でも文句を言ってやらないと気が収まりません。
この様な事を続けていては駄目だと思いながらも、止める事が出来ないのです。
この様な事を続けていては、妻が狂ってしまうかも知れないという思いも有りましたが、私の方が既に、精神的におかしくなって来ているのかも知れません。
干しぶどうパンを買って、走って戻ってきた妻に。
「悪い、悪い。タバコを頼むのを忘れた。」
妻は銘柄も聞かずにまた小走りで出て行くと、私が以前吸っていたタバコを覚えていたので、それを買って来たのですが、私は赴任中に向こうで軽いタバコに変えた為に、日本に帰って来てからも、以前とは違う銘柄の軽い物を吸っていました。
今の状態では、妻はそこまで気付く筈が無いと思っていても、私は嫌味ったらしく残り少ないタバコを持って来て、妻の目の前に置き。
「それも稲垣が吸っていた銘柄か?俺が今吸っているのはこれだ。見ていて知っていると思っていたが、俺の事などもう眼中に無いか?」
「ごめんなさい、気が付きませんでした。すぐに交換して来ます。」
「それでいい。おまえの好きな男と同じタバコを吸ってやる。」
「支店長はタバコを吸いません。」
流石の妻も私の嫌がらせに怒れて来たのか、少し語気を強めて言いました。
しかし私は、それがまた面白く有りません。
「そうか。タバコを吸わない男がおまえのお気に入りか。それは悪かったな。今時タバコを吸う人間なんて最低だと言っていなかったか?さすが40代で支店長になれる様なエリート様は、俺の様な人間とは違うな。おまえが俺を裏切ってでも、一緒になりたい訳だ。」
「そんな事は思っていません。それに支店長と一緒になりたいなんて思っていないです。」
「どうかな?どうせ2人で俺を馬鹿にしていたのだろ?今時タバコを吸っている駄目人間と笑っていたのだろ?」
「いいえ、支店長も以前はヘビースモーカーでした。タバコを吸う人がどうとか、出世がどうとかではなくて、お医者様に止められたので今は吸っていないだけです。」
「俺がタバコを変えた事も気付かないおまえが、流石にあいつの事は何でも知っているのだな。
将来を共にする、愛する旦那様の事は何でも知っているという訳か。」
また僻みの様な、嫌がらせを言ってしまいました。
何を言っても私の気が収まる事は無いのに、私自身、いつまでこの様な事を続けてしまうのだろうと不安に成ります。
「言い忘れたが、今日、奴の奥さんが来るぞ。」
それを聞いた妻の顔が蒼ざめて行き。
「許して下さい、私は会えないです。典子さんに合わせる顔が有りません。とても会えないです。どうか許して下さい。」
「そうか、典子さんと言うのか。おまえがしてしまった事の責任ぐらい自分で取れ。会って謝罪しろ。奴と再婚したいのなら、ついでに離婚して下さいとお願いしたらどうだ?」
私の嫌がらせも妻の耳には入らない様で、ただ俯いていて、少し体が震えている様にも見えました。
  1. 2014/10/08(水) 00:35:57|
  2. インプリンティング・迷人
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ

名作の宝庫リンクサイト

このブログをリンクに追加する

プロフィール

シーザー

Author:シーザー
闇文庫は個人文庫です。
非公開の記事を公開する事はありません。
もしお読みになりたい場合は下記メールフォームに作品を指定していただければ、可能な限り掲載しているサイトをお知らせいたします。
問い合わせされる前に、お読みになりたい作品は一部を除き「オナニー三昧」の”逝く”ボタンで掲載サイトにリンクしますので大半が閲覧可能です。

yahooメールでお問合せいただいた場合、当方からの返信が迷惑メールとして扱われている場合があります。
返信が無いと思われる場合、迷惑メールのホルダーを覗いて見てください。

メールフォーム

カテゴリ

■完結名作 (1784)
別れた妻・七塚 (34)
妻は銀行員・貴子の夫 (5)
夢の中・弱い男 (29)
変身・KYO (43)
変わってしまった・柴田 (27)
気持ちの置場に・レタス (23)
心の隙間・松本 (7)
薬剤師・津島正義 (49)
表裏・所 (24)
本性・拓也 (32)
蜃気楼・WR (63)
妻の想いは…?・ムーア (19)
彼方なら・マサユキ (13)
待っていてくれる紗代・呑助 (6)
水遣り・CR (73)
CRの妻・洋子 (35)
喪失・バーバラ (25)
永遠に夫婦でいるために・ルイ (11)
役員会・KYO (102)
隣の芝生・石井 (42)
留守番・赤とんぼ (15)
家主・えりまきとかげ (32)
雲の上を歩く・MMさん教えて (62)
Booby Trap・道化師 (51)
チョコレートの伯父ちゃ・思い出 (31)
立場・Retaliation (42)
白き花・男とは? (38)
黒の凱歌・TELL ME (35)
女友達と妻・KYO (49)
赦さない・・・・ヨシキリ (34)
戦い・MM (75)
誤解の代償・美鈴さんに捧げる (24)
子は鎹・種無し (10)
魔性・樹氷 (43)
品評会・ミチル (33)
帰省・N (5)
妻の同窓会・間抜けなそして幸せな夫 (37)
奈落・RHM (27)
侵略・流石川 (23)
二人の妻・桐 (93)
神の悪戯・弱い鬼 (36)
イヴとなった妻・忍兄さん (70)
インプリンティング・迷人 (64)
よき妻・BJ (26)
卒業・BJ(よき妻 第二部) (24)
卒業後・BJ(よき妻 第三部) (74)
2つの我が家・鎌田 (14)
ミコと美子・美子の夫 (21)
暗黙の了解・裏筋舐太郎 (34)
■職場関係 (591)
上司と妻・陽太 (6)
知らなかった・みつる (6)
妻の初体験・変な夫 (7)
堕ちていく天使の影・赤いかげろう (7)
私の妻・つよし (5)
僕の不貞な妻・カウニッツ (6)
招かれざる、客・使徒 (14)
屋上・古屋二太郎 (2)
デジカメ・龍 (6)
壊れかけの絆・叶 (34)
本当の妻・加藤 (17)
嫁が俺の会社の先輩に、デートの練習をした・不詳 (5)
二人の?妻・木下某 (27)
未完・修司 (19)
空白の2時間・ナガネギセブン (3)
妻・友子の不倫告白!・ヘタレ旦那! (18)
妻の浮気を知ってしまった。・美作 (2)
ピアノレッスン・悦 (5)
アルバイト・凛 (14)
元ヤクザの情婦にされた妻・574 (13)
観光温泉ホテル・公務員亭主 (16)
奥手でおとなしい妻が後輩に仕込まれた・名無し (6)
寝取られ妻が本気で妊娠まで・浩二 (5)
ナース妻を寝取られて・由美子命 (10)
写真館派遣の妻・無知な夫 (7)
私の身に起きた事実。・ファイター (10)
イケメン部下と妻・・・リュウセイ (9)
変貌する妻・雄治 (18)
僕の厄年・田舎おやじ (10)
訪問介護・サンコウシン (6)
狙われた人妻・亜紀・恋愛小説家 (7)
マラソンを愛する妻・スポーツトレーナー (3)
妻が汚れてしまった・常陸の親方 (10)
妻は専務のおもちゃだった・道騎士 (6)
妻の二人の夫・妻を愛する夫 (27)
見えない檻・生き物係り (30)
美樹がやられた・無能な夫 (41)
愛妻を・・・・川島クロード (12)
序破急・中務 (75)
月の裏側・久生 (14)
婚約者の調教動画が見つかって (12)
官舎 送別会・公務員 (5)
撮られていた妻・スネ夫 (8)
夫婦の恩返し・赤とんぼ (8)
1話完結■職場関係 (20)
■義父または近親 (65)
妻は義父のモノ・クスコ (3)
イトコと親友に、そして・・・ ・正光 (16)
巨乳妻・ゆうき (18)
家族遊戯・六郎汰 (14)
疑わしい行動・圭太 (9)
妻の絶頂・こうくん (5)
■隣人または友人 (491)
はちきれそう・ゆう (7)
仕掛けられた糸・赤いかげろう (6)
本当のこと。・一良 (14)
リフォーム・とかげ (22)
友達・悦 (13)
悪夢・覆面 (10)
ビデオ・はじめ (4)
言えない真実、言わない真実・JOE (17)
私しか知らなかった妻・一樹 (3)
妻の秘密・光一 (54)
清楚人妻 一夜の陵辱劇 ~親友に騙された~・仁 (6)
俺が負けたので、彼女が手コキした (5)
惨めな自分・子無き爺  (6)
田舎・マス夫 (16)
秘密・POST (14)
新妻の幻想・TAKA (4)
遠方よりの友・ちかこmy-love (11)
管理組合の役員に共有された妻・エス (136)
団地・妄人 (50)
抱かれていた妻・ミリン (18)
パーティー・ミチル (33)
友人・妄僧 (7)
甘い考え・白鳥 (22)
乳フェチの友人・初心者 (6)
1話完結■隣人または友人 (7)
■インターネット (54)
チャットルーム・太郎 (19)
オフ会・仮面夫婦 (10)
ターゲット・アイスマン (5)
奇妙な温泉宿・イワシ (14)
落書きの導き・マルタ (4)
1話完結■インターネット (2)
■旅先のアバンチュール (63)
バカンス・古屋二太郎 (7)
妻との旅行で・けんた (5)
無題・ざじ (10)
A温泉での忘れえぬ一夜・アキオ (18)
露天風呂での出来事・不詳 (2)
たった1度の体験・エロシ (9)
旅行・妄人 (12)
■医者・エステ・マッサージ (62)
孕まされた妻・悩める父親 (7)
とある会で。 ・けんじ (17)
亜希子・E-BOX (14)
子宝施術サービス・かえる (23)
1話完結■医者・エステ・マッサージ (1)
■借金 (56)
私達の出来事・不詳 (9)
私の罪・妻の功・山城 (9)
失業の弱みに付け込んで・栃木のおじさん (3)
変貌・鉄管工・田中 (5)
借金返済・借金夫 (5)
妻で清算・くず男 (5)
妻を売った男・隆弘 (4)
甦れ・赤子 (8)
1話完結■借金 (8)
■脅迫 (107)
夢想・むらさき (8)
見えない支配者・愚者 (19)
不倫していた人妻を奴隷に・単身赴任男 (17)
それでも貞操でありつづける妻・iss (8)
家庭訪問・公務員 (31)
脅迫された妻・正隆 (22)
1話完結■脅迫 (2)
■報復 (51)
復讐する妻・ライト (4)
強気な嫁が部長のイボチンで泡吹いた (4)
ハイト・アシュベリー・対 (10)
罪と罰・F.I (2)
浮気妻への制裁・亮介 (11)
一人病室にて・英明 (10)
復讐された妻・流浪人 (8)
1話完結■報復 (2)
■罠 (87)
ビックバンバン・ざじ (27)
夏の生贄・TELL ME (30)
贖罪・逆瀬川健一 (24)
若妻を罠に (2)
範子・夫 (4)
1話完結■罠 (0)
■レイプ (171)
輪姦される妻・なべしき (4)
月満ちて・hyde (21)
いまごろ、妻は・・・みなみのホタル (8)
嘱託輪姦・Hirosi (5)
私の日常・たかはる (21)
春雷・春幸 (4)
ある少年の一日・私の妻 (23)
告白・小林 守 (10)
牝は強い牡には抗えない。・山崎たかお (11)
堅物の妻が落とされていました・狂師 (9)
野外露出の代償・佐藤 (15)
妻が襲われて・・・ ・ダイヤ (6)
弘美・太郎棒 (11)
強奪された妻・坂井 (2)
痴漢に寝とられた彼女・りょう (16)
1話完結■レイプ (5)
■不倫・不貞・浮気 (788)
尻軽奈緒の話・ダイナ (3)
学生時代のスナック・見守る人 (2)
妻・美由紀・ベクちゃん (6)
押しに弱くて断れない性格の妻と巨根のAV男優・不詳 (8)
妻に貞操帯を着けられた日は・貞操帯夫 (17)
不貞の代償・信定 (77)
妻の浮気を容認?・橘 (18)
背信・流石川 (26)
鬼畜・純 (18)
鬼畜++・柏原 (65)
黒人に中出しされる妻・クロネコ (13)
最近嫁がエロくなったと思ったら (6)
妻の加奈が、出張中に他の男の恋人になった (5)
他の男性とセックスしてる妻 (3)
断れない性格の妻は結婚後も元カレに出されていた!・馬浪夫 (3)
ラブホのライター・され夫 (7)
理恵の浮気に興奮・ユージ (3)
どうしてくれよう・お馬鹿 (11)
器・Tear (14)
仲のよい妻が・・・まぬけな夫 (15)
真面目な妻が・ニシヤマ (7)
自業自得・勇輔 (6)
ブルマー姿の妻が (3)
売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー (25)
ココロ・黒熊 (15)
妻に射精をコントロールされて (3)
疑惑・again (5)
浮気から・アキラ (5)
夫の願い・願う夫 (6)
プライド・高田 (13)
信頼関係・あきお (19)
ココロとカラダ・あきら (39)
ガラム・異邦人 (33)
言い出せない私・・・「AF!」 (27)
再びの妻・WA (51)
股聞き・風 (13)
黒か白か…川越男 (37)
死の淵から・死神 (26)
強がり君・強がり君 (17)
夢うつつ・愚か者 (17)
離婚の間際にわたしは妻が他の男に抱かれているところを目撃しました・匿名 (4)
花濫・夢想原人 (47)
初めて見た浮気現場 (5)
敗北・マスカラス (4)
貞淑な妻・愛妻家 (6)
夫婦の絆・北斗七星 (6)
心の闇・北斗七星 (11)
1話完結■不倫・不貞・浮気 (18)
■寝取らせ (263)
揺れる胸・晦冥 (29)
妻がこうなるとは・妻の尻男 (7)
28歳巨乳妻×45歳他人棒・ ヒロ (11)
妻からのメール・あきら (6)
一夜で変貌した妻・田舎の狸 (39)
元カノ・らいと (21)
愛妻を試したら・星 (3)
嫁を会社の後輩に抱かせた・京子の夫 (5)
妻への夜這い依頼・則子の夫 (22)
寝取らせたのにM男になってしまった・M旦那 (15)
● 宵 待 妻・小野まさお (11)
妻の変貌・ごう (13)
妻をエロ上司のオモチャに・迷う夫 (8)
初めて・・・・体験。・GIG (24)
優しい妻 ・妄僧 (3)
妻の他人棒経験まで・きたむら (26)
淫乱妻サチ子・博 (12)
1話完結■寝取らせ (8)
■道明ワールド(権力と女そして人間模様) (423)
保健師先生(舟木と雅子) (22)
父への憧れ(舟木と真希) (15)
地獄の底から (32)
夫婦模様 (64)
こころ清き人・道明 (34)
知られたくない遊び (39)
春が来た・道明 (99)
胎動の夏・道明 (25)
それぞれの秋・道明 (25)
冬のお天道様・道明 (26)
灼熱の太陽・道明 (4)
落とし穴・道明 (38)
■未分類 (571)
タガが外れました・ひろし (13)
妻と鉢合わせ・まさる (8)
妻のヌードモデル体験・裕一 (46)
妻 結美子・まさひろ (5)
妻の黄金週間・夢魔 (23)
通勤快速・サラリーマン (11)
臭市・ミミズ (17)
野球妻・最後のバッター (14)
売られたビデオ・どる (7)
ああ、妻よ、愛しき妻よ・愛しき妻よ (7)
無防備な妻はみんなのオモチャ・のぶ (87)
契約会・麗 (38)
もうひとつの人生・kyo (17)
風・フェレット (35)
窓明かり ・BJ (14)
「妻の秘密」・街で偶然に・・・ (33)
鎖縛~さばく~・BJ (12)
幸せな結末・和君 (90)
妻を育てる・さとし (60)
輪・妄僧 (3)
名器・北斗七星 (14)
つまがり(妻借り)・北斗七星 (5)
京子の1日・北斗七星 (6)
1話完結■未分類 (1)
■寝取られ動画 (37)
■失敗しない為のライブチャット格安攻略 (5)

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

訪問者数

現在の迄訪問数:

現在の閲覧者数:

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新コメント

QRコード

QR