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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

変貌する妻 第3回

温泉旅行の日が来ました。
私は妻と集合場所に行きました。既にサロン付の大型バスが2台来ていました。
ママと妻は別々の車両に分乗することになり、私は妻のいる車両に乗り込みました。我々の乗った車両には社長が乗っていなかったので、私は何となくホッとしました。
バスが発車すると、中はすかさず宴会モードになりました。
妻は私とバスの前方に座っていたのですが、後方のサロン席から早速妻にお呼びがかかりました。
「美由紀さん、そんなとこ座ってないでこっちおいでよ~」
妻は私に目配せして彼らの中に入っていきました。
「今日の美由紀さんは人妻OLって感じだな、なかなかいいね」
「旦那になんて言って来たんだ?」
妻は昨年買ったサマースーツを着ていましたが、やや短めのスカートが彼らのエッチモードをさらに加速させていきました。
「温泉に行って来るねって言っただけですよ。うちの主人は寛大ですから…」
本当にそう思っているのかな…私は前で新聞を読む振りをして聞き耳を立てていました。
「おっ、いいこと言うなあ、ってことは美由紀さんも今晩はハメをはずすってことだな」
「相変わらずムチムチのうまそうな太モモだな、今日のパンティ何色なんだ?見せなよ」
「今晩は寝られないぜ、ヒーヒー言わしてやるからさ」
妻を酒の肴にしてバスの中は盛り上がっていました。この調子では晩の宴会も思いやられるところですが、以前のスナックでの騒ぎに比べればまだ落ち着いている感じでした。

温泉街のホテルに着き、6時から宴会が始まりました。幸運というべきか、こういう宴会には付きもののコンパニオンも数人呼んであったので、男たちの関心は妻からコンパニオンに移っていったようでした。
妻は浴衣に着替えて、お酌をして回っていましたが、私の見ている範囲では触られるようなこともなく、一人だけ悪酔いした男に帯を解かれそうになり、浴衣の前がはだけてブラが少し見えてしまうようなこともありましたが、それ以外は平穏無事でした。
心配するほどでもなかったかな…ひとまず私は安心しました。
ところが宴会も2時間ぐらいを経過し、もうそろそろ中締めかなと思いかけた時でしたが、どうも腹の調子が悪くなってきました。最近すごく暑い日が続いており、冷たいものを取り過ぎたからでしょうか、私は慌ててトイレに駆け込みました。
用を足していた時、ドヤドヤと2~3人の男がトイレに入ってきました。会話の感じからどうやら建設会社の社員たちであることが分かりましたが、彼らの会話は私を地獄の底に突き落とすような内容でした。
「今日あたり、社長やっちまうんだろうな」
「ああ、間違いないぜ。大体今頃社員旅行なんか変だと思うだろ。それも急に決まったしさ。最初から目的は彼女なんだぜ」
「そうだな、あの社長は大の女好きだもんな」
「でもあの男振りだからな、男前で体格が良くて金があって、そこにきて超デカチンとくりぁどんな女でも堕ちるぜ」
「しかし、彼女人妻だろ?」
「そんなもの関係ないって噂だぜ。狙った獲物はどんな手を使っても、自分の物にしちまうらしいからな」
彼女とは妻のことに間違いありません。彼らがトイレから出ていった後も、私は身体が凍りついたようになり、その場からしばらく動けませんでした。

私は宴会場に戻りました。社長は相変わらず上座に座ったままで、周りにコンパニオンが二人いました。
私は社長の行動をじっと見ていました。
やがて従業員代表の中締めで宴会もお開きとなりましたが、社長がママを呼んで何か耳打ちし、ママは小走りに宴会場から出て行くのが見えました。
ママがどこへ行ったのかわかりませんでしたが、私は妻を外に連れ出してしまおうと思いました。
「ちょっと外をブラブラしてみようか?」
妻の側に行き、こっそり声をかけました。
「ごめんね、社長さんの部屋で飲まないかって言われているの」
やっぱり誘われていたのか…と思いました。
「おいっ、それって…?」
「あはは…あなた、もしかして心配してる?大丈夫よ、ママも一緒だし、他の従業員さんも来るって聞いてるから」
妻は事も無げに言いましたが、私は不安でした。すかさずママの携帯に電話しましたが、留守電になっていて連絡がとれません。
「じゃあ、行ってくるわね」
妻は社長のところへいき、宴会場から出ていきました。
後をつけて社長の部屋を確かめようと思いましたが、またしても腹痛に襲われトイレに直行です。宴会場に戻った時は誰もいませんでした。
私は行き場を失い、とりあえず自分に当てがわれた狭い個室に戻りました。
これからどうしたものか部屋で考えていた時、ママから携帯に連絡がありました。
「あっ、雄治さん?1010号室にミネラルと氷を持ってきて」
一方的に言われ電話は切れました。
なんだ…水と氷ぐらい自分でフロントに言えばいいのに…ママの命令口調に最初は腹がたちましたが、これはママが気をきかしてくれていることがわかりました。水と氷を持って行けば、社長の部屋に入る口実ができます。私は急いでフロントで水と氷をもらい、1010号室へ行きました。
部屋のチャイムを押すとママが出てきました。
「ありがとう、雄治さんも飲んでいきなさいよ」
「あっ、じゃあお言葉に甘えて…お邪魔します」
部屋に入った私はその広さに驚きました。VIPルームでしょうか、20畳ぐらいのリビングの中央に豪華な応接セットがありました。
部屋にいたのは、社長と二人の黒人、そしてママと妻の5人でした。
「そこに座って適当に飲んで」
「はい…いただきます」
私はガラス張りのテーブルに置いてある缶ビールを開け、飲みながらあたりを見回しました。
妻はソファに社長と並んで座り、話をしていました。建設業界の話のようでしたが、妻は時々相槌をうちながら聞いていました。
向かいのソファには、ママを間にして、黒人が両側に座っていました。
私はしばらくいましたが、会話にも入っていけず、一人ポツンといるだけで不自然でしたので、不本意でしたが自分の部屋に戻ることにしました。
「では、私はこれで…おやすみなさい」
するとママが声をかけてくれました。
「ありがとうね、雄治さん」
妻も社長の話を聞いてましたが、チラッとこちらを向き、微笑みながら言いました。
「おやすみ…」
妻なら絶対大丈夫だ…私は自分にいい聞かせて社長の部屋を出ていきました。
  1. 2014/08/25(月) 00:30:48|
  2. 変貌する妻・雄治
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変貌する妻 第2回

温泉旅行の誘いがあったことは妻には黙っていました。普通の夫ならあんな集団の男たちと自分の妻を一緒に行かすことなど考えられないことです。
私はスナックが休みの日にママを訪ねてキッパリと断りました。
「ママには悪いけど、美由紀を温泉旅行には行かせられないよ」
「そう言うと思ったわ…」
「だってそうだろ?あんな性欲の塊みたいな連中の中に美由紀が入ってみろよ、彼らの餌食になるのは目に見えてるよ。この間だってすごかったじゃないか。行かせたいなら、他の若い女の子にすりぁいいだろ」
胸の谷間やパンティラインを食い入るように見るギラギラした男たち、胸を揉みながらスカートを捲り上げようとした黒人、そして下半身を押し付けてきた社長……刺激的な服装をした妻を責めたい気持ちも少しありましたが、私はあの日のことを思い出しながら、はき捨てるように言いました。
「わかってるわ。奥さんはすごく上手に相手してくれたし本当に感謝してるわ…でも奥さんは社長からの直々のご指名なのよ」
「そんなこと、おれたちには関係ないことだよ」
しばらく押し問答が続きましたが、やがてママは半分諦めたかのように、やや伏目がちに言いました。
「あの会社には、今の社長の先代の社長の時から御贔屓にしていただいているの。社長や会社の人たちがこの店を使ってくれなかったら…」
「そんなこと、おれに言われても…」
「ねぇ、雄治さん、もう一度私のわがままをきいて。この前みたいなことがないように、私が奥さんを守るから…私が宿泊代負担するから雄治さんも一緒にね…」
ママに頼み込まれて私は困り果てました。
今まで店を支えてくれたお得意様、それも社長の指名なら断れないのは当然だろうし…断ればこの店はやがて閑古鳥が鳴いて、近いうちに廃業に追い込まれるでしょう。
かといって自分の妻を差し出すようなことは…
迷っている私の隣にママが座りました。
「雄治さん…抱いて…」
ママは私に抱きつき、私の手を持って自分の太股の奥へ持っていきました。
今、ママを抱いてしまえば妻を差し出すことに…そう思いつつも私はブレーキがききませんでした。私はママをボックス席に押し倒しました。
妻が辱められたあのボックス席で…私はママの服や下着を乱暴に剥ぎ取り、自分のいきり立ったものを押し込みました。久しぶりに味わうママの秘部はしっとりと潤っており、私のものをすんなりと受け入れました。
「すごいわ…今日の雄治さん…ああっ…メチャメチャにして」
私はママを四つん這いにさせ、バックからお尻を抱えて力任せにママの子宮を突きまくりました。
「出して…いっぱい出して」
温泉旅行に行けば妻もこんな風に犯されてしまうのでは…そんな思いが頭を過ぎりましたが、それを振り払うように、私はママの子宮の奥に熱いザーメンを注ぎ込みました。

「ねぇ、お願い…奥さんに来てもらって」
ママは行為の終わった後、私の胸に頬をすりよせながらささやきました。
「…わかったよ、美由紀を説得するよ。なぁ ママ、一つだけ聞いていいか?」
「なぁに?」
私は気になっていたことを聞いてみました。
「ママと社長は…できているのか?」
「…身体の関係は…あるわ」
「やっぱりそうか…それでどんな感じなんだ?…なんて言うか、その…社長のものは?」
妻の身体に食い込むように下半身を押し付けていた社長の姿が目に浮かびました。
「言わなきゃいけない?…」
「ああ…」
「…いいわ、すごく…」
「いいって?」
「……信じられないぐらい…大きいの…それに…」
「それに…なんだよ?」
「社長と奥さんがそうなるわけじゃないから別にどうでもいいじゃない」
「もちろんそうだけど…」
ママは何か隠しているようで私は気になりました。
「社長は奥さんのこと、かなりお気に入りみたいよ…美由紀さんが来ないなら温泉旅行もやめだって言ってたもの」
「ほんとかよ?美由紀は38だぜ。社長より年上じゃないのか?」

ママはこれ以上私に何も言わさないよう、私の口を塞ぐように自分の口を押し当ててきました。

スナックを出た私は温泉旅行のことを妻にどう言おうか迷いながら家路につきました。

あれこれと思いを巡らせながら私は帰宅しました。
「何か言ってよ。びっくりするじゃない」
何も言わずに勝手口から入ってきた私を見て妻が言いました。
「ああっ、すまない」
「お食事済ませてきたのよね、お茶漬でも食べる?」「いや、いい。風呂に入るよ」
私はママを抱いたことを思い出し、慌てて風呂に入りました。

風呂から出た私は、リビングのソファに座って、台所で後片付けをしている妻を見ました。
今日も暑い一日でしたので妻はTシャツに短パン、そしてエプロンを腰に巻いていました。
四つん這いになって、雑巾で床を拭いている妻のふくよかなお尻を眺めながら、私は妻に声をかけました。「美由紀も早く入れよ」
「ええ…」
いつの頃からか、早く風呂に入れよという言葉は、夫婦の営みをするという合言葉になっていました。

私は何と言おうか考えながら寝室で妻を待ちました。やがて妻が私の布団の中に入ってきました。
「今日はどこで飲んでたの?」
妻は私の胸の上に自分の顎をのせて、私の顔を見ながら言いました。ここ最近妻を抱いてなかったので、やや積極的な感じでした。
「ママのところに行ってた…」
「へーっ、そうだったの。ママさんその後お元気だった?」
「ああ…」
私は正直に言うことにしました。
「また…頼まれたんだ」
「そうなの?今度はどんなこと?」
私は温泉旅行のことを言いましたが、社長が妻を指名していることは黙っていました。
「温泉かー、長い間行ってないわ」
「なんだ、行くのか?」
「だって、せっかくママが誘ってくださってるのに…あなたは?」
「おれは…行くとしたら、またバーテンだ」
「じゃあ、いいじゃない」私は妻が予想に反して行く気になっていることに唖然としました。
「お前…この間のこと、覚えてるだろ?」
「うん、ごめんね。ちょっと羽目をはずしすぎたわ。少し酔っちゃったし…」
「でもな…」
断わられてもママとの約束がありますので困るところですが、かといっても行かせたくない気持ちも強くありました。
「ねぇ…」
私の迷いをよそに、妻は身体を押しつけてきました。1時間余り前にママを抱いたばかりでしたが、久しぶりに抱く妻の身体に、私の下半身は瞬く間に硬くなりました。
「美由紀!」
私は荒々しく妻のパジャマを剥ぎ取りました。ブラをつけてないので、豊かなバストが波打って露になりました。バストにむしゃぶりつきながらパンティーを引き下ろすと、四つん這いにさせて私のいきり立ったものを思い切りぶち込みました。
「美由紀はおれのものだ!誰にも渡さないぞ!」
「当たり前よ… あっ! あなた…すごいわ!」
私はバックから激しく妻を突き続けました。
「今日のあなた すごいわ もっと…美由紀をメチャメチャにして…」
妻も興奮し、自分から猥褻な言葉を口にしました。
「美由紀ー!」
結婚依頼最も激しいと言ってもいいぐらいの営みでしたが、これが妻との最後のSEXになるとは、私も妻も考えもつきませんでした。
  1. 2014/08/25(月) 00:29:31|
  2. 変貌する妻・雄治
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変貌する妻 第1回

45才のサラリーマンです。妻は38才で、高校生の息子がいます。
話は私の行きつけのスナックに妻といっしょに行ったことが発端でした。

スナックのママは40代後半で、私とは2回肉体関係があります。
妻と喧嘩をしてムシャクシャしている時に、いろいろ話を聞いてもらいなんとなく身体の関係ができてしまったという感じでした。ただ、私自身妻と別れる気はまったくありませんし、ママは×1ですが私に離婚を迫ることもなく、時々飲みにいっては他愛もない話をして帰るというパターンでした。

今年の夏前のことでしたが、浮気隠しということと、私がどんなところで飲んでいるか妻に見せておくのもいいかなと思い、妻をスナックに連れて行くことにしました。
その日は他に客もなく、私と妻はカウンターに座り、ママと3人で飲みました。ママは妻のことを「きれいな方ね」と言って褒めちぎっていました。最初は冗談かなと思っていましたが、妻がトイレに行った時も私に言いました。
「奥様 すごくきれいな方じゃないの。スタイルいいし気品があるわ。こんなきれいな奥さんいるのに、雄治さんて悪い人ね」
確かに妻は胸もまあまあ大きいし、出産して15年以上たち、最近ややふっくらしてきたとはいえ、肉感的な体型はそそるものがありました。
「それって褒めてくれてるのかどうかわかんないな…」
私は笑いながらも満更ではありませんでした。

するとトイレから戻ってきた妻に、ママは思いがけないことを言いました。
「奥さんって本当に素敵だわ。もしよかったらこのお店手伝ってくださらないかしら…?」
私はビックリしてママに言いました。
「おいおい、やめてくれよ。美由紀には無理だよ。それに…」
水商売なんて…と言いかけて私はやめました。
思いかげないママの誘いに、妻も思いかげない返事をしていました。
「そうですね…私 こういう仕事したことないですけど やってみようかな…」
「おい、お前まで…いいかげんにしろよ」
私がやや真顔で言ったので二人ともそれ以上言わなくなりました。
話題を変えて、子供のことや私の好きな野球の話をしてその日は帰りました。

そんな会話をしたこともいつのまにか忘れてしまってましたが、その後1ヶ月ぐらいして突然ママから連絡がありました。
「いつだったか、奥さんにお店手伝って欲しいって言ったことあったでしょ。1日だけでもいいからお願いできないかしら?」
理由を聞くと、ママの店の常連客で、小さな建築会社の社長がいるらしいのですが、店を貸し切って従業員や取引先の業者を招いて宴会をするということでした。忙しい時は単発で女の子を入れたりするようですが、翌週の急な話で誰も都合がつかないとのことで、苦肉の策で妻のことを思い出したようでした。
ママも前にスナックで話をしたときとは違い、真剣に困っているという感じでした。
私は返事に困りましたが、
「本当にその日だけでいいから。雄治さん、奥さんのこと気になるんでしょ。もしよかったら、その日は雄治さんも一緒に来てよ」
バーテンのような振りをして私も一緒にいてもいいということでしたので、私は渋々でしたが了承しました。妻もぜひやってみたいということで、翌週私と妻は1日だけママのスナックで働くことになりました。

いよいよ当日になりました。私は会社を早退して、夕方5時に妻とスナックに行きました。
いかにもバーテンに見える服が用意してあり私は着替えました。
妻は普段着でいいとのことで自分で服を用意していたようですが、着替えて出てきた妻を見て、異様な胸の高なりを覚えました。
やや胸元が開いて身体にフィットしたサマーセーターに白のミニタイトで、いかにも男性を意識した格好でした。
妻は私のほうを見て「どう?少しは若く見えるかしら」と言うので「むしろ若く見え過ぎぐらいじゃないか」と半分嫌味を込めて言いました。
6時を過ぎた頃、20人ほどの男性が集団で入ってきました。一目見て肉体労働者という感じの男性や、外国人労働者と見られる二人の黒人に混じって30代半ばに見える男性がいました。ママの歓迎振りでこれが社長なんだなとわかりました。

全員が席につくとママが妻を紹介しました。
「今日からここで働いてくれる美由紀ちゃんです。みなさんよろしくね~」
今日から…?今日だけじゃないのかと私は思いながらも、妻はやや恥ずかしそうにしながら挨拶をしました。20人の男たちが獲物を見る野獣のように、妻の身体を上から下まで舐めまわすように見ているのがわかりました。
「美由紀ちゃんて呼ばれる年じゃないんですけど…よろしくおねがいします」
妻が挨拶すると一斉に拍手が起こり、宴が始まりました。
私はママの指示にしたがって、オードブルや酒を用意してどんどんボックス席へ運びました。
妻は水割りを作ったり、ビールを注いだりして男たちの間を回っていました。私は忙しく働きながらも、妻の行動を横目で見ていました。
妻はもともと派手な方ではなく、どちらかというと落ち着いていて癒し系タイプかなと思いますが、素人っぽさが逆に新鮮だったのか、宴が進むにつれて、あちこちから声がかかり始めました。
「美由紀さん、こっちも来てよ」「さっきそっちにいただろう、もう少しここにいてよ」
前屈みになってお酒をついでいるときに胸の谷間が見えたり、中腰になった時にパンティのラインが透けているのが見え、それを食い入るように見ている男たちもいました。
「美由紀さんって人妻?」「子供はいるの?」「旦那に内緒なんだろ?」妻はあちこちから質問攻めに合いながらも、笑顔で答えていました。
宴も盛り上がり、酒もかなり入ってきた男連中は、妻にエッチな質問も浴びせ始めました。
「旦那と最近いつエッチしたんだ?」「旦那だけじゃ物足りないだろ?」「どんな体位が好きなの?」「フェラチオ得意なんだろ?」
男たちの間に座り、胸を軽く触られたり、太股やお尻を触られても軽く受け流す姿は、今日初めて水商売に勤めた女には思えませんでした。
「おっ、美由紀さん 今日は白だ。人妻の純白のパンティが見えたぜ」
妻の正面に座っている男性が叫んだ時も、妻は「あらっ、見えちゃった?」と言いながらわざと太股を見せるかのように足を組み直しました。
酒もかなり飲まされたのか、男たちに促されテーブルに置いてあったバナナを手にとって、男のものをしごく仕草をしたり、皮を剥いて先っぽを舐めたり、口に入れて上下に舐めたり…キャバクラ嬢でも照れるようなことを、妻は少し躊躇しながらもやってのけ、宴は最高潮に達しました。
「人妻のテクニックは最高だぜ」「美由紀さん やらしてよ」「美由紀さんにパイスリしてほしいなー」
カウンターの奥で見ていた私は、最初こそ嫉妬を感じていたものの、いつのまにか何とも言えない興奮を覚えました。

宴もお開き近くとなり、最後は社長が立ち上がって閉めのカラオケを歌うこととなりました。
妻はその時二人の黒人に両側から挟まれていました。彼らはそういう店と勘違いしたのか、妻のセーターを捲り上げブラの上から胸を揉み始めました。
周りの男性から「おおっ!」と歓声が上がり、危うくスカートも捲り上げられるところでしたが、社長に制止され、妻は促されて前に出てきました。
社長は妻と身体をぴったり密着させて歌い始めました。妻の胸が押しつぶされて、横にはみ出るぐらいに二人は密着し、社長の下半身が妻の身体に食い込んでいるように見えました。
妻も雰囲気を壊さないよう、社長の背中に両手を回してややもたれかかる感じで立っていました。

嫉妬と興奮の3時間がようやく終わり、社長たち一行も帰っていきました。ママは大変喜んでくれて、二人分で5万円のアルバイト料を払ってくれ我々も帰宅しました。
しかし、その後ママより、また妻に手伝って欲しいとの依頼がありました。
会社の1泊2日の温泉旅行にママと妻が誘われているというものでした。
  1. 2014/08/25(月) 00:27:59|
  2. 変貌する妻・雄治
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嫁が借金作って、後輩に金で買われた

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  1. 2014/08/25(月) 00:23:22|
  2. 1話完結■借金

妻の秘密 第45回

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  1. 2014/08/24(日) 11:29:49|
  2. 妻の秘密・光一

妻への夜這い依頼 第11回

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  1. 2014/08/24(日) 11:25:57|
  2. 妻への夜這い依頼・則子の夫

売れない芸人と妻の結婚性活 第24回

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  1. 2014/08/24(日) 11:19:57|
  2. 売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー

戦い 最終回

6月6日(日)の2
しばらく説得していましたが、やはり妻は首を縦には振りません。
「俺が自由に成るだけではない。美鈴も自由だ。野田と別れてからでは卑怯な気もしたが、やは
り、俺を裏切った野田と美鈴の関係だけは、今でも許せない。今日からの新しい恋は裏切りに成
らないから、好きな人が出来たら俺を気にしないで、付き合ってもいいのだぞ。野田との関係は
これからも許せないと言っても、美鈴が追い掛けて行ってしまえば、それまでだがな。野田も両
手を上げて歓迎してくれるだろうし。」
「課長とは二度と会いません。新しい恋なんて考えられません。私はあなたを・・・・・・。」
「まあそう固く考えるな。今すぐに見つけろと言っているのでは無い。もしも好きな人が出来た
らの話だ。・・・・・・・・・さあ俺も、新しい恋でも探すか。」
その時妻は、涙がいっぱい溜まった目で、私を睨みつけました。
「嫌です。他の女を見ないで。私以外の女を見ないで。勝手な事を言っているのは分かっていま
す。こんな自分勝手な事を言える立場で無い事も分かっています。でも嫌です。あなたがまた私
を好きになってくれる様に、愛してくれる様に・・・・私・・・・・・・・・・。」
妻はまた泣き出しましたが、私は考えていた、別れた後どうするかを告げました。
「出来る限り相手を干渉しない。
連絡は必要な時だけとする。
同居が始まってからも生活は分け、寝室も別にする。但し子供達が帰って来た時は、今まで通り
に振る舞う。
好きな相手が出来ても、子供達が結婚するまで正式な離婚はしない。」
ようやく妻は、泣きながら頷きました。
「それと、1番大事なお金の事だが、子供達に掛かるお金や、共同生活に掛かるお金は、収入の
割合で負担する事で良いか?ローンの残っているこの家の名義や、他の事は追々決めていこう。
それでいいか?」
「いいえ。慰謝料として、私の給料は全額あなたに渡します。生活費はそこから出して下さい。」
「いや。食事も別になるから美鈴にも自由なお金がいる。それに慰謝料はいらない。美鈴がこん
な事をしたのも、私にも何か悪いところが有ったのだと思う。」
「あなたは何も悪くない。みんな私が・・・・・・。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「好きな人が出来ても相手が既婚者の時は、お互い、身体の関係は持たない様にしような。こん
な夫婦を、もう出さない様に。」
妻は頷き。
「1つだけ教えて下さい。私にもチャンスは有りますか?またあなたに選んでもらえるチャンス
は有りますか?」
「分からない。分からないと言うより、そんな事を考えないで、昔の美鈴ではなくて今の美鈴を、
1人の女として見て行きたい気持ちは有る。」
また声を出して泣き出した妻を残し、後ろ髪を引かれる思いで赴任先に戻りました。

9月15日(水)
8月の末に単身赴任が終わり、我が家に帰って来るまで妻は、電気代がどうしただとか、下らな
い内容の電話を毎日欠かさず掛けてきて、週末には、相談したい事が有ると言って、毎週赴任先
に来ていました。
単身赴任が終わって一緒に暮らし出してからは、慰謝料をとって貰えなかった代わりに、家政婦
として仕事で返すと言い、炊事、洗濯、掃除をしてくれ、あんな偉そうな事を言っていた私は、
また妻のコーヒーを味わっています。
寝室は別にしましたが、恥ずかしい事に、この家政婦に夜の方まで、毎晩お世話になっている始
末です。
妻は何事にも、私に対して必死で、早くも妻をまた選んでも良いかと考えている、本当に情けな
い私です。
しかし前回も、安心した頃に問題が持ち上がったので、しばらくはこの生活を続けようと思いま
すが、本当はそれだけの理由では無く、ベッドの中の妻は、私を喜ばせようと更に必死で、今の
生活が、居心地が良いのも有ると思います。

だらだらと長い話で皆様を引っ張り、こんな結末で申し訳御座いません。
ただ全て忘れられた訳では無く、今は自分との“戦い”です。
また何か変化が有りましたらここに書き込ませて頂くと思います。(アンチの方、ごめんなさい。)
その時は宜しくお願い致します。
  1. 2014/08/24(日) 11:18:16|
  2. 戦い・MM
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戦い 第74回

6月6日(日)の1
朝になり、いつもの様に妻が煎れてくれている、コーヒーの良い香りで目覚めると、妻が寝室に
呼びに来てくれました。私は何も無かった時と同じ様に、新聞を見ながらコーヒーを飲んでいま
したが、新聞の内容など頭に入りません。
「やはり美鈴が煎れてくれたコーヒーが1番美味い。長年親しんだこの味を、今日で味わえなく
なると思うと寂しいな。もう一杯もらえるか?」
一瞬微笑みかけた妻の顔が見る見る青ざめて行き、この様な形で、別れを切り出すつもりでは無
かった私も、急に自分の心臓の音が聞こえ出しました。
「嫌です。私は嫌です。」
「きちんと話す。聞いてくれ。」
妻はテーブルに泣き伏し、肩を揺すっても泣きじゃくるだけで聞こうとしません。私は、野田の
所で久し振りに吸ったタバコの味を思い出し、家を出ると、タバコを1箱とライターを買い、近
くの公園で吸いながら“禁煙していたのに、これでまた元に戻ってしまうのかな?”などと考え
ていました。
1時間ほど時間を潰して家に戻ると、妻は抱き付いてきて。
「許してください。お願いします。許してください。」
そう言うだけで、私の話を聞こうとしません。
「話を聞いてくれ。離婚届を出す訳ではない。」
妻は私の顔を見上げ、一瞬泣き止みましたが、また泣き出したので妻を寝室へ連れて行き、落ち
着くのを待ちました。
「もう話してもいいか?」
「別れるけれど、離婚届は出さないと言う事ですか?」
「ああ。俺は美鈴と別れたいと思っている。だが、古い考えかも知れないが、あの子供達の為に、
2人が結婚するまでは両親揃っていてやりたい。正式に別れるのはそれからでも良いと思ってい
る。」
子供達の事を考えれば、これは私の本心なのですが、本当はずるい考えで、この問題を先送りし
ているだけかも知れません。しかし妻にすれば、私と別れる事に変わり無いと思えるのか。
「嫌です。私は嫌です。許して下さい。許してください。」
「でもこれは、美鈴が望んでいた事だろ?俺は美鈴を縛り付けたかった。俺自身も縛られたかっ
た。しかし美鈴は、夫婦でいたいが、その他は自由になりたかったのだろ?美鈴の思い通りでは
無いのか?」
それを言われると、妻は泣く事しか出来ません。
「俺の好きだった美鈴は、嘘の嫌いな真面目な女だった。不倫するまでは嘘をつかれた事が無か
った。いや、今までは嘘をつかなければ成らない様な事を、した事が無かったのだと思う。もっ
とも、嘘もつかずに“はい、課長に抱かれました。あなたとは経験出来ない様な快感も教えても
らいました。凄く気持ちが良かったです。気に入りませんか?”と正直に話されるよりはましだ
と思うがな。」
「私、そんな事は・・・・・・。」
「沢山嘘をつかれたが、全ての元は野田との事1つだ。でも今の私には、全て嘘に聞こえてし
まう。許してと言いながら腹の中では、舌を出しているのではないかと思ってしまう。夫婦にと
って一番大事な信頼が無くなって来ている。」
つい厳しく言ってしまいましたが、そこまでは思っていませんでした。しかし、今は本当に反省
して、許して欲しいと思っていても、また何かの切欠で、この様な事が起こらないとも限らない
という思いは有り。
「正式に離婚届は出さないので口約束になってしまうが、お互い自由になって考えてみよう。俺
も以前の美鈴は、間違い無く愛していたが、今も愛しているのか考えてみる。俺を裏切り、他の
男と関係を持って、心まで奪われそうになった、今の美鈴を愛して行けるのか考えてみる。」
また、妻が言い返せ無い様な言い方をしてしまいましたが、何度言っても、首を縦に振る事は有
りませんでした。
  1. 2014/08/24(日) 11:17:09|
  2. 戦い・MM
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戦い 第73回

6月5日(土)の5
妻を前に立たせたまま、恥ずかしいポーズをとらせながら言葉で虐めましたが、素直に従う妻を
見て、妻が惨めに思えるだけで興奮は有りません。これが妻では無くて他の女の人なら、既に飛
び掛かっていたと思います。
妻を虐めるのを止め、ベッドに誘って肌を合わせていると、ようやく私の物は反応しました。
先程お風呂で出していたので、妻が2度ほど達しても私の物は元気なままだったので、横向きに
寝た妻の後から中に入れた格好で抱き付き、息も絶え絶えの妻に耳元で。
「最初から野田と会わないつもりだったのか?」
「いいえ。あなたに会って来いと言われた時は嬉しかったです。会おうと思いました。」
「野田に会える事が嬉しかった?」
「違います。課長に会って一言だけ“もう二度と会いません。さようなら。”と言いたかったの
です。そうすればケジメが付けられると思いました。」
「会ってそれを言わないと、また野田と関係を持ってしまう事が、有るかも知れないという事
か?会わなくても美鈴の気持ち1つで、ケジメは付けられるのと違うのか?」
「その通りです。でもその時はそう思ってしまいました。ごめんなさい。でもよく考えてみたら、
あなたは私が課長と、2人で会う事が1番嫌だったはずです。それが何故会ってもいいと言って
くれたのか考えていて、もう私の事を切り離したのでは無いかと思えて来ました。こんな私は、
あなたに哀訴をつかされても仕方が無いと思いました。
私は今まであなたに甘えていました。主人で有りながら、親の様に思っていました。心のどこか
に、あなたは私を絶対に見放さないという思いが、有ったのでは無いかと思いました。今まで好
き放題あなたを裏切り、勝手なのは分かっていても不安に成ってしまい、課長から誘われたのは
昼食だったのですが、夜だと嘘をついてしまいました。
ところが、あなたに平然と“ご馳走してもらえ”と言われた時、やはり、あなたの中から私は消
えてしまったと思い、もうどうにも成らないのかと・・・・・・・・・・あっ、嫌。」
この時、私の物は小さくなってしまい、妻の外へ出てしまいましたが、後から抱き付いたままい
ると、妻は話を続け。
「夜になって、あなたからの電話をずっと待っていました。10時になり、やっと家の電話が鳴
り、出たいのを我慢して“出なければ、きっと携帯に掛けてきてくれる。こんな遅くまで何をし
ているんだ”と怒ってくれると思って、携帯を握り締めていましたが、携帯は鳴りませんでした。
思い余って電話すると、あなたに“仕事で疲れたので眠っていた”と言われ、私は“大変な物を
無くしてしまった。命より大切な物を無くしてしまった。”と思い、その後何を話したのかさえ
分かりませんでした。あなたが帰ってきたら、その事を切り出させないように、出来るだけ普通
に接しようと必死でした。でも買い物から帰って、あなたを見た時・・・・嬉しくて・・・・。」
「美鈴は“甘えていた。”で済むかもしれないが、俺にとっては、そんな簡単な言葉では済まな
い。」
妻は私の方を向き、抱き付いて来ました。
私はこの時、別れを切り出すタイミングを見計らっていたのですが、妻と抱き合っている体勢で
は、切り出し難く。
「美鈴、俺はまだ出していない。元気にしてくれ。」
妻が必死に口を使っている様子を見て、今は何もかも忘れて快感に身を委ねようと思いました。
その後私の上で前後左右に起用に動く妻の腰を見ていて、別れてもセックスだけは、出来る方法
は無いかと考えている、ずるい私がいます。
結局、喧嘩をしてもその後肌を合わせれば、仲直りが出来るのと同じで、妻を抱きながら、別れ
話は無理だと悟り、その話は明日する事にして、私も下から激しく腰を突き上げました。
  1. 2014/08/24(日) 11:16:18|
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戦い 第72回

6月5日(土)の4
妻が野田と会わなかった時は、許す様に努力しようと決めていましたが、本当は、会ったと言っ
た物のその後2人で何か企み、やはり会わなかった事にしようと、嘘をついている事も有り得る
と思え、どちらにしても、ここまで信用出来なければ夫婦としてはもう無理だと思い、離婚届は
出さずに、夫婦の関係は解消しようと思いました。
妻とはこれで最後になるかも知れないと思うと、無性に妻を抱きたくなりましたが、私が怒って
いる事を分からせたくて、普通に抱く気にはなれません。シャワーを浴びたいからと言ってお風
呂に誘い、いつもの様に洗わせてから、いつもの様に口でさせましたが、そこからはいつもと違
い、出してしまう前に止めさせ、浴槽に手を付かせて大事な所に指を持っていき、咥えていただ
けで濡らしてしまっている事を確認すると、後から入れて最初から激しく動きました。
妻はすぐに気持ちが良い時の声を上げ出し、その声は浴室に響いて、普段より感じている様に聞
こえ、こんな時にもすぐに感じる事に腹が立ち、悔しさをぶつける様に、更に激しく打ち込み、
私が出したくなったその時、妻が若干早く達してしまい、膝をついた形に崩れ落ちたので、妻の
奥深くに、思い切り出してやろうと思っていた目論見は外れ、私の物は寂しく投げ出され、妻の
背中に大量に吐き出していました。
その事が面白く無く。
「腹が減った。簡単な物でいいから、早く身体を洗って用意しろ。」
そう言い残すと、肩で息をしている妻を1人残して出て行きました。
食事をしてから、後片付けをしている妻に。
「そんな事は明日でいい。寝室に行って、去年お前が俺を裏切ってから、買い揃えた下着の内、
一番嫌らしいのを着けて、化粧もしておけ。それと、去年お前が俺を裏切ってから、買い揃えた
中で、お前が1番好きなバイブも出しておけよ。」
「・・・・・・・・どれか分かりません。あなたが選んで下さい。」
「俺では分からん。今まで美鈴が使われて、1番気持ち良かったやつだ。用意が出来たら呼んで
くれ。」
私はサディスティックな気分になっていて、妻を虐めながら自分も気持ち良くなる方法を考えて
いると、妻の呼ぶ声が聞こえたので、寝室へ入って行きました。
妻は首まで布団に入っていたので、私はベッドに腰掛けて、妻に布団から出て前に立つように言
うと、黙って従った妻はパジャマを着ていました。私はそれが気に入らず。
「どうしてそんな物を着ている?野田に言われた時もそうだったのか?素直に従っていたのだ
ろう?言った物も用意して無いし。もういい寝ろ。俺はビールでも呑んでくる。」
私は事有るごとに不倫の話や、野田の事を持ち出して虐めていました。
ビールを呑もうと、冷蔵庫を開けた時。
「あなた、来て下さい。もう一度お願いします。何でも言う通りにしますからお願いします。」
寝室に戻ると、妻はパジャマを脱ぎ捨て、上下とも赤い小さな下着を着けて立っていましたが、
下を両手で覆って隠していたので。
「野田の時も最初は隠していて、言われてから手を退けていたのか?それなら俺も頼もう。手を
退けて足を開いてもらえるかな?俺では駄目か?」
妻は涙を流し、足を開きました。今までは同じ様に虐めていても、妻に嫌われては困るという感
情が何処かに有りましたが、今の私には、不思議とそういう感情が有りません。
妻の泣き顔を見て何故か少し満足感が有りましたが、それでも更に、ベッドの上に置いてあるバ
イブを見付けて。
「美鈴は太いのが好きだったんだ。俺は、この太いのは余り使った事は無いが、野田とはいつも、
こんなので遊んでいたのか?俺に黙ってされていないで、太いのにして下さいと、言えば良かっ
たのに。」
小さいのが出してあれば、それはそれで“野田の時は太いので、俺の時はこんなのか?”と難癖
を付けていたと思います。
  1. 2014/08/24(日) 11:15:24|
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戦い 第71回

6月5日(土)の3
妻の泣いている訳が知りたくて、少し落ち着くのを待ってから。
「どうして泣いている?疑われた事が悲しかったのか?」
「・・・・・いいえ・・・・・嬉しくて・・・・・。」
「嬉しかった?」
私に考えられるのは、泥棒の様にこそこそと探し回っている私を見て、私を軽蔑し、どうしよう
かまだ迷っていた気持ちに、踏ん切りをつける事が出来て嬉しかったという事ぐらいです。
妻が私を馬鹿にしているのかと思うと、妻に手を上げそうになりましたが、ぐっと我慢してキッ
チンへ戻り、冷蔵庫からビールを出して呑み始めると妻が来て、私がつまみの中で1番好きな、
チンゲン菜と油揚げのゴマ油炒めを作り、ビールの横に置いてくれました。
ゴマ油の香ばしい良い香りに、ついお箸を持ちそうになりましたが、子供の様なつまらない意地
を張り、ただビールだけを次から次と胃に流し込んでいると、ペースが速かったのか、2本空に
なった時、眠くなってしまい、ソフアーまで行って眠ってしまいました。
「あなた、起きて下さい。車が止まりました。多分課長だと思います。あなた、お願いですから
起きて下さい。」
「野田が来た?」
何時間寝たのか、酔いは殆ど醒めていましたが、すぐには状況が掴めず、ぼんやりと座っている
とインターホンが鳴り、妻は寝室の方へ引っ込んでしまったので、仕方なく出ると野田の声が聞
こえました。
野田を待たせて水を一杯飲むと、ようやく頭がはっきりとしてきたので玄関へ行き、野田を迎え
入れ。
「ここでは何だから、上がってくれ。」
「いや、電話でもいいかと迷ったが、やはり会って一言お礼を言いたいと思い、来てしまった。
すぐに失礼するからここで充分です。」
「お礼?今美鈴を呼ぶ。おーい、美鈴。」
「呼ばないでくれ。美鈴さんはいい。ご主人にお礼が言いたかっただけだ。・・・・・・最後に
チャンスをくれてありがとう。会って、一緒に行ってくれないか頼む積もりだった。断られるの
は分かっていたが、それはそれでいいと思っていた。気持ちに区切りがつくと思っていた。しか
し美鈴さんに、もう会わないと断られ、水曜も木曜も誘ったが会ってもらえなかった。今思えば
この方が、スッキリとした気持ちで行けそうだ。」
「会わなかったのか?」
「ああ、会ってもらえなかった。何も聞いていないのか?・・・・まあいい。もう私には関係の
無い事だ。・・・それと、ご主人に言われた様に、昨日美代子に会って転勤する事を伝えた。子
供の事も有るので、一応向こうの住所と連絡先を教えてきた。」
「美代子さんは何と言っていた?」
「先生が母親の言い成りらしく、入籍は見合すと言っていた。先生とは無理かもしれないと言っ
ていた。私の所に、遊びに行っても良いかと聞かれたので、来ないでくれと断った。」
「どうして?まだ未練が有るのだろ?」
「未練は有るが、美鈴さんをまだ・・・・・・・・・・。すまん。それに美代子は、離婚してい
たと言っても、私を2度も裏切った女だ。美鈴さんと駄目になったとからと言って、それなら美
代子と、という気分にはなれない。・・・・・暫らく向こうで、ゆっくりと考えるよ。」
月曜日はもう出社しないので、妻によろしく言っておいてくれと言い残し、妻と会わずに帰って
行きましたが、野田の言葉は“私は、1度は許す気になったが、2度は許せない。あんたは美鈴
に、2度も裏切られて許す事が出来るのか?それでも夫婦を続けるのか?”と聞こえました。
寝室に行き、息を潜めていた妻に。
「どういう事だ?本当は会わなかったのか?」
妻は頷きました。
「もう俺には嘘をつかない筈では無かったのか?どうしてだ?」
「寂しくて・・・・・・・つい・・・・。」
今までとは反対の嘘ですが、私は妻に試されたと思い、なぜ私を裏切り続けた妻に、逆に試され
なければいけないのかと思うと怒りが込み上げ、妻の前まで行って、平手で頬を張ってしまいま
した。
  1. 2014/08/24(日) 11:14:32|
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戦い 第70回

6月5日(土)の2
私は何か痕跡が無いか探すのに一生懸命で、妻が帰って来た事に気付かず、不意を突かれた格好
になってしまい、凄く悪い事をしている気持ちになり、妻に掛ける言葉が見つかりません。
妻は涙を一筋流すと、何も言わずにキッチンへ行ったので、私はベッドに座り、まだ手に握られ
ていた白いパンティーをぼんやりと眺めながら、妻を問い詰めることよりも、何故か、今私がし
ていた事の言い訳を考えていました。
暫らくすると妻が寝室の入り口まで来て。
「あなた、遅くなってごめんなさい。仕度が出来ましたから、召し上がって下さい。」
キッチンへ行くとホットプレートの上に、少しの野菜と肉が乗っていて、ご飯やお箸、タレの入
ったお皿は1人分しか有りません。妻は食べないのか聞こうとした時、妻は寝室へ行ってしまい
ました。
本当に焼肉が食べたかった訳では無く、キャベツを1切れ摘み、気になって寝室の前まで行くと、
妻のすすり泣きが聞こえます。
自分を信じてもらえなかった事が悲しいのか、私のそんな姿が哀れに思えたのか、又は他に理由
が有るのか分からず、キッチンへ戻って考えていると、その時電話が鳴り、それは野田からでし
た。
「ご主人が帰って来ていると思い、電話させてもらいました。今夜7時頃にお邪魔させてもらえ
ないでしょうか?話しておきたい事が有ります。お願いします。」
「ああ。俺は構わない。」
「ありがとう。では7時に。」
電話を切ってから嫌な予感がし、悪い方へしか考えが行かず。
「美鈴さんを私に譲って下さい。」
「あなた、お願いですから、私と離婚して下さい。」
2人が私の前に正座して、そう言いながら頭を下げている光景が浮かびます。
勝手にその様な事を想像して、怒りよりも無性に寂しくなり、泣けて来そうになります。今から
問い詰めなければ成らない事が沢山有るのに、可也弱気になっていましたが、そんな素振りは妻
には見せず。
「おい、今夜野田が来るそうだ。何を言いに来るんだ?」
妻は何回も首を横に振っています。
「野田が来る前に、何か俺に言っておく事は無いのか?」
やはり妻は何回も首を横に振りました。
無言で首を振る妻を見ていると、婚約したての時を思い出します。2人で家具を見に行こうと待
ち合わせをした時、待ち合わせ場所に行くと、妻は見知らぬ男と2人でいました。少し離れた所
に車を止めて暫らく様子を見ていると、妻は私に気付かずに凄く楽しそうにしていたので、嫉妬
深い私は腹が立ち、男が去るとすぐに妻を乗せ、矢継ぎ早に質問の嵐です。
その男と妻が、疚しい関係で無い事は分かっていても、疑っている様な言葉が口を突き、その時
の妻は今と同じで、無言で何回も首を横に振っていました。結局、学生時代の同級生に偶然会い、
もうすぐ結婚する事を楽しそうに話していたと分かったのですが、私はそれからも時々嫌味を言
い、悲しそうな顔をする妻に申し訳ないと思いながらも、妻に対して貸しを作った様な、下らな
い優越感を感じた事を思い出しました。
今思えばその頃から、自分に自信の無い、小さな男だったのです。
妻を疑っていても無性に愛しくなり、力一杯抱き締めたく成りましたが、素直にそれが出来ませ
ん。妻を抱き締めて、一緒に泣きたく成りましたが、それが出来ません。
妻をまだ愛していると再確認しましたが、これは、まだ昔の妻を追いかけていて、昔の妻を愛し
ているだけなのでしょうか?
惚れたが負けで、今の自分の気持ちをぶつければいいのに、それが出来ないのです。
これも私のちっぽけなプライドなのでしょうか?
  1. 2014/08/24(日) 11:13:33|
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戦い 第69回

5月31日(日)の2
妻からの電話だと分かっていても、腹立たしくてすぐに出る気にはなれず、しばらく放って置き
ましたが鳴り止まないので、一度大きく深呼吸をしてから。
「美鈴か?今日は疲れてしまって、服も代えずに少しベッドに横になったら、眠ってしまった。」
「起こしてしまって、ごめんなさい。」
「もうこんな時間か。随分と長くレストランにいたのだな?店の人に嫌な顔をされなかった
か?」
「遅くまで、ごめんなさい。レストランでは落ち着いて話が出来なかったので、その後喫茶店に
行ったのですが、そこも人が多く、すぐ隣にも人がいて話せませんでした。課長は呑むつもりで
車は置いて来ていたので、私の車の中で話をしていました。でも本当に話だけで、課長を送って
行った時も、アパートの中には入りませんでした。本当です。」
私は“ホテルにでも行って、抱き合いながら話していたのでは無いのか?仮に車にいたのが本当
でも、車の中で何もしなかったのか?”と言いたいのを我慢して。
「そうか。それで、気持ちの整理は出来たか?」
「はい。今迄ごめんなさい。これで私も、身も心もあなただけを見ていく事が出来ます。本当に
ありがとう。こんな事をしてしまい、汚れた身体は元に戻らないし、あなたを裏切り続けた事は
消せませんが、私の気持ちは、昔の私に戻れると思いました。あなたが許してくれれば、これか
ら一生懸命に償い、あなただけを見て生きて行きたいと思いました。」
この言葉は以前にも聞いた事が有り、素直に喜べない私がいます。もし本当に踏ん切りを付ける
事が出来たとしても、今夜2人の間にどんな会話が有って、そう思える様になったのか気掛かり
でした。もしかしたら、これで最後だと思い、激しく抱かれた後なので、今はスッキリとしてい
るだけかも知れません。
「良かったな。それじゃあ。」
「えっ、それだけですか?」
「ああ。それとも他に、俺に話さなければ成らない様な事が有るのか?」
「・・・・・・・いいえ。今日はありがとう。」
聞きたい事が山ほど有るのに、素っ気無く電話を切ってしまいました。野田と会った事や、帰り
が遅すぎる事への怒りがそうさせたと思いましたが、2人の間に何が有ったのか、聞くのが怖か
ったのかも知れません。2人にまた関係を持たれる事がそんなに怖いのなら、最初から、2人を
会わさなければ良かったのです。自分の馬鹿さ加減に呆れてしまいます。

6月5日(土)の1
妻が野田の誘いに乗り、会ってしまった事が分かり、後は身体の関係を持ったかどうかですが、
気の小さい私は、悪い方へしか考えられなくなっていました。
火曜日から昨日まで、妻は毎日必ず電話をくれましたが“今迄会っていたのではないだろうか?”
とか“電話をしておいて、今から会うのでは?”とか思い、週末が近付くに連れ“野田が毎日家
に来ていて、野田の隣で、裸で電話をしているかも?”とさえ思う様になっていて、自分で仕組
んでおきながら、妻を信用出来なくなっていきました。
待ちきれない私は朝早くに赴任先を出て、昼前には我が家に着きましたが、妻の顔を見ると何故
か聞けません。また、何か疚しい事が有れば、聞いても本当の事は言えないでしょう。
最近はあまり肉を食べなくなっていたので、買い置きは無いと思い。
「焼肉が食べたくなった。外に出るのは億劫だから、家で焼こう。悪いが買ってきてくれない
か?少しでいいぞ。」
「昼から焼肉なんて、珍しいですね。」
そう言いながらも、仕掛けていた昼食の準備を止めて、エプロンを外すと車で出て行きました。
妻がいなくなると、寝室、お風呂、居間からキッチンまで、何か痕跡が無いか探しましたが、何
も変わった事は有りません。もう一度寝室に戻り、妻の下着が入っている引き出しを開けて隅々
まで探し、パンティーを手に取った時、背後に人の気配を感じて振り向くと、スーパーの袋を手
に持った妻が、目に涙を溜めて立っていました。
  1. 2014/08/24(日) 11:12:36|
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戦い 第68回

5月31日(月)の1
昨日は、赴任先のアパートに着く直前に妻から携帯に電話が有り、アパートに電話したが、もう
着いているはずの私が出なかったので、とても心配したと言う内容でした。
明日まで待てずに昨夜会う約束をして、様子を伺いに電話して来たともとれ、裸で抱き合う野田
と妻の姿が浮かび、中々寝付かれませんでした。
今朝も重い気持ちで、だるい身体を引き摺るように出社しましたが、流石に仕事が始まると忙し
く、私にその様な事を考える暇を与えてくれませんでしたが、昼休みに成ると、やはり気になっ
て食欲も有りませんでした。
コンビニで買ったパンを、牛乳で胃に流し込んでいると、妻から電話が掛かり。
「先程課長から電話が有って、今夜食事をしながら話がしたいので、会って貰えないかと言われ
ました。本当に会ってもいいのですか?」
私は“思い止まれ。会うにしても夜はやめろ。”と言いたいのを抑えました。
「ああ。会ってスッキリして来い。」
「会っても話をするだけですから。食事をしながら話をするだけですから。」
「ああ、分かっている。ご馳走してもらえ。」
「ありがとう。それなら6時にレストランで会わせてもらいます。あなたをもう二度と裏切りま
せんから。あなたや子供達を裏切る様な事は絶対にしませんから。ありがとう。」
話しをするだけだと何回も言われると、逆にその事を意識していると思へて、かえって心配にな
ります。
アパートに戻ると9時でした。あれから何も妻からの連絡は無く、私からは電話しない積もりで
したが、10時になっても連絡が無かったので、家に電話をしてしまいました。しかし妻は出ま
せん。やはり妻が野田と会っている事が分かり、1つ目の望みを無くし、落胆しました。
私は男らしく無く、決断力の無い人間です。妻と別れる事を決めてからも、まだ妻を愛している
と気付き、迷っていていました。そうかと言って、自分に対するちっぽけなプライドから、この
まま許す事も出来ず、妻と野田を会わせる様に仕向け、その結果で決めようと思ったのです。
まず、妻が思い止まって野田の誘いを断った時は、無条件で許す様に努力しようと思いました。
次に、妻が野田と会って話だけで済み、きっぱりと気持ちにけりを付けて来た時ですが、何も会
わなくても別れる事は出来るだろうと思っていましたので、離婚届は出しませんが、夫婦の関係
は解消して、フリーになろうと思いました。
次は、気持ちにけりを付けても、最後の関係を持った時です。この時は正式に離婚する積もりで
す。ただ離婚するのではなく、妻に離婚届にサインさせ、妻を奴隷の様に虐め貫いて、私の気が
少しでも収まった時に提出し様と思います。
最後は、また関係を持ち、気持ちの整理も出来なかった時ですが、野田は外国に行っても、行き
っぱなしでは無く、連休を利用して返ってくる事も有ると思いますので、妻とは離婚せず、一生
手元に置いて罵り、自由を奪ってやろうと思いました。
やはり私には、どうなろうとも妻を自由にしてやるだけの度量は有りません。
最初の、誘われても会わないと言うのは無くなった様ですが、携帯には電話せず、妻からの連絡
を待ちました。しかし10時30分を過ぎても電話は掛かって来ません。私の頭の中は、妻と野
田がセックスでしている光景で、一杯に成っていました。
書置きをして出て行った、前夜の妻を思い出し、今頃これが最後だと思い、激しいセックスをし
ているのかも知れません。日本に帰った時は必ず会おうと約束をしながら、激しくキスをしなが
ら、交わっているのかも知れません。
私の中でどんどんと、嫌な妄想が膨らんでいきます。野田が自分の物を妻の中に入れ、動かずに
妻の髪を撫ぜながら、話している2人の声が聞こえます。
「美鈴、私と縁を切れるか?」
「私には無理です。」
「向こうへ行って、生活する為の準備が出来次第呼ぶから、その時はすぐに来い。」
「はい。必ず連絡してね。・・・・・課長、それよりも動いて下さい。」
「課長と言わず、昔の様に呼んでくれ。」
「はい・・・・。あなた、早く動いて。」
その時急に電話が鳴り、そんな妄想をしていた私は驚き、心臓が止まりそうでした。
  1. 2014/08/24(日) 11:11:33|
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戦い 第67回

5月30日(日)の6
野田の話によると、ハードな行為までは望まなかったそうですが、妻に恥ずかしい格好をさせ、
恥ずかしい言葉を言わせたりして、普段会社で見ている清楚な感じの妻との、ギャップに興奮し
ていたようです。
そう言えば、私も初めて美代子さんに会った時がそうでした。野田は当然妻である美代子さんに
も、その様な行為をしていたと思っていたので、お淑やかそうに見えた美代子さんが、縛られた
り他人には言えない様な事をされていると思うと、性的に凄い魅力を感じました。美代子さんの
崩れ様を見てみたいと思った覚えが有ります。
「旅行に行き、仲居さんに見せたのは?」
「旅行に行ったのは、美鈴さんが私から離れて行きそうな気がしたからで、美鈴さんを愛してい
た私は、美鈴さんがご主人の元に戻ってしまう事が一番怖かった。美代子も愛していたが、どち
らを取るかと聞かれれば、子供の事や今迄の生活を考え無ければ、間違いなく美鈴さんを取って
いたと思う。
しかし美鈴さんは、私の事を好きだと言ってくれていても、どちらを選ぶかと聞けば、ご主人の
方を選ぶ事は分かっていたので、旅行に行き、現実から気持ちを引き離そうと思った。私とは離
れられないと思わせたかった。
美鈴さんはずっと罪悪感を持っていて、何回会っても1つ返事で受け入れてくれる事は無かっ
た。旅行に行こうと誘った時は尚更だったが、いざ旅行に行ってみると旅館に入る時以外、自分
から腕を組んで来たりして、今迄に無く積極的だった。部屋に入ってからも、今までの様に、拒
むような素振りは微塵も見せなかった。
最初は、旅行に来て開放的に成っているのだと思ったが、次第に、美鈴さんはこの旅行で、私と
の関係を最後にする積もりでは無いのかと思えて来た。仲居さんに見せたのも、普通では有り得
ないような事をしたかった。
帰りの車の中で“美鈴は凄いな。他人に見られながらイケる女はそうはいない。普通の生活に戻
れるのか?あんな事をした女が、何も知らない、あの真面目な旦那の顔を見ながら、何食わぬ顔
で生活していけるのか?出来るとしたら美鈴は、とんでもない悪女だな。”と自分の事は棚に上
げて言い続けた。何とか引き離そうと必死だった。」
「美鈴は何と答えた?」
「・・・・・・・・・・いや、ただ声を上げて泣いていた。」
他にも、もっと詳しく聞きたい事は有ったのですが、聞く気力が無くなっていき、野田から聞け
るチャンスは、もう無いと思いながらも、今迄の事を聞き出すのを止めました。
「本当に外国へ行くのか?」
「ああ。ご主人を前にして言い難いが、ここまで話したついでに聞いてくれ。私は本当に美鈴さ
んと行きたかった。もし断られれば、会社を辞めて日本に残ろうかとさえ思っていた。ところが、
あの便箋を見せられ、美鈴さんはご主人と別れる事は出来ないとよく分かった。正直ショックだ
ったが、探し回っている内に、もしもまだ死んでいなくて、私と一緒に行った喫茶店とか私との
思い出の場所にいたら、まだ望みは有ると思い直して、余計必死に探し回った。しかし、結局見
付けたのは私では無くご主人の方だ。多分思い出の場所にいたのだろ?・・・・・・・・私は外
国に行くよ。」
「俺の推測だが、転勤の話があった時、美代子さんと行こうと思ったのでは無いのか?」
「・・・・・・・お見通しか。私は卑怯な人間だ。その通りあいつと行こうと思った。しかし再
婚すると知り、犯罪者に成ってでも2人の仲を壊してやろうと思ったが、その時頭に浮かんだの
が美鈴さんの顔だった。ずるい考えだが、私にはまだ美鈴さんがいると思ってしまった。」
私は良いタイミングだと思い、ここへ来たもう1つの目的を話しました。
「課長は明日会社に行くのか?」
「いや、思ったより早く腫れはひいたが、唇がまだこの色だ。準備が有ると言って、2日ぐらい
休もうと思う。引継ぎぐらいで大した仕事も無いし、会社にそのぐらいの無理は言ってもいいだ
ろう?」
「明日は美鈴も休むと言っていた。俺はこの足で赴任先に戻る。会って、スッキリとした気持ち
で日本を離れたらどうだ?」
「いいのか?2人で会ってもいいのか?会ってしまって、また・・・・・・・・・・・・・・・・。」
野田は言葉を濁しましたが、何を言いたいのか分かりました。
私がドアの外に出ると野田も付いて出て来たので、美代子さんがいつ籍を入れるのか聞くと、相
手の母親が引き伸ばしていて、早くても秋だと、子供から聞いた事を話しました。
「美代子さんには転勤の話はしたのか?話せば何らかの・・・・・・・・・・。」
「いや、子供達の事も有るから、行ってから連絡はしようと思っていた。美代子と会っては話さ
ない積もりだが、子供達には話してから行く事にするよ。」
この事を話したのは、野田に対する優しさでは有りません。妻と野田が会う段取りをとりながら、
気付かない内に、妻だけに目が行く事をさせない様にしていました。
  1. 2014/08/24(日) 11:10:10|
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戦い 第66回

5月30日(日)の5
野田の表情が少し変わったので、飲みたくは無かったのですが、もう1杯コーヒーが欲しいと言
うと、野田は急いでキッチンへ行き、コーヒーを煎れて来てくれました。
「怖い顔をしていたか?つい今迄の怒りを思い出してしまった。でも今は、もう美鈴との問題だ
と思っているから安心してくれ。これを飲んで少し落着く事にするよ。」
野田はあの時の恐怖を思い出していたのか、怯えた様な表情になっていましたが、私の言葉を聞
き、ほっとした表情になり。
「もう止めておこうか?」
「いや、もっと知りたい事が有る。途中で俺が怒った様な顔になっても、何もしないから話を続
けてくれ。頼む。」
野田は頷きました。
「最初の内は、普通に関係を持っていた様だが、いつから縛ったりとか・・・・・・・つまり、
SMのような事をした?」
「最初の内は、美鈴さんと関係を持てるだけで充分だった。嫌な事を忘れられる唯一の時間だっ
た。しかし、回を重ねる内に、それだけでは満足出来なくなり、勝手な考えだと分かっていても、
私は美鈴さんとしかしていないのに、ご主人とも関係を持たれる事に嫉妬心を覚える様になった。
独占したくなった。美鈴さんに、ご主人の事を好きでも構わないから、身体の関係だけは持たな
いで欲しいと頼んだが、当然拒否され、色々考えた末に・・・・・。」
「俺に知られるのが怖かったのだろ?美鈴が俺を拒否し続けたら、当然ばれるとは思わなかった
のか?」
「私に美代子以外にも好きな人が出来たせいか、美代子との関係は益々悪くなっていた。私は自
棄になっていて、その頃には、ばれても殺される事は無いだろうと思っていたので・・・・・・・。」
「それとSMの様な行為と何の関係が有る?それは課長の性癖だろ?」
「勿論それも有る。若い頃からずっと願望は有って、その様な雑誌や小説をよく読んでいて詳し
かったが、実際には、変態だと思われないか心配で美代子には出来ず、そうかと言って、他に女
を作る勇気も無かった。美鈴さんにも嫌われないか心配だったが、私にはご主人と引き離す為だ
という、大義名分が有った。」
私には、それでどうやって、私と妻を引き離す事が出きると考えたのか、理解出来ませんでした
が、野田がまた、ぽつりぽつりと話し出し。
「美鈴さんを見ていて、その様な行為と美鈴さんは結び付かず、絶対にした事が無いと思ってい
た。もしそうなら、その様な事をすれば、それで感じる事が出来れば、真面目な美鈴さんは“私
はこんな事をしてしまった。こんな女になってしまった。私は普通の女では無くなった。”と思
い、ご主人に顔向けが出来ず、ご主人と関係を持つことをためらうと考えた。実際私の考え通り
に行くかどうかは分からなかったが、どちらにしろ、私がその様な行為をする、自分に対しての
言い訳にはなった。私が何も言わなくても、実際ご主人との行為を避け出したので、その事が原
因かどうかは分からなかったが、上手く行ったと思った。」
本当にそこまで考えていたのか、ただ自分の欲望を満たす為にしていたのかは分かりませんが、
他人事の様に、感心しながら聞いていました。しかし野田の言葉が途切れた時、本来聞きたかっ
た事を思い出し。
「最初、どのような事をした?美鈴はどうだった?」
「美鈴さんが前戯だけでイッてしまい、まだ余韻に浸っていて朦朧としている時、持って来てい
たロープで、両手首を縛ると、気が付いた美鈴さんは可也嫌がり抵抗したが、そのロープの端を
ベッドの上に縛った。それでも私を罵りながら、足をばたつかせて抵抗していたので“何もしな
い、暴れると足も縛るぞ、それに、手首に痕が残って旦那にばれるぞ”と脅すと大人しくなった
が、私がバイブとローターを出してきたのを見て、また暴れ出した。それを見て私は逆に興奮し
てしまい“両手首に痕が残れば、普通の男は何をしていたのか分かる。旦那だけでは無くて、会
社のみんなにも分かってしまうぞ”と脅すと、それからは抵抗しなくなった。
それで私はローターを当てると、言葉とは裏腹に感じ出したが、次にバイブを使おうとすると“怖
い。止めて、怖い”と少女の様に怯え、それがまた、かえって私を興奮させた。
しかしこれも、嫌がっていたのは最初だけで“美鈴はこんな物でイクのか?”とか言葉で辱めな
がら使っていると、美鈴さんは腰を上下させながら、何回も達してくれた。
その後ロープを解いて自由にし、私がコンドームを着け終わると同時に私を押し倒して、始めて
自分から私に跨って腰を振り出した。しかし腰の動きはぎこちなく、思った快感を得られない様
だったので、私も下から助けてやると、我を忘れたかのように両手で自分の髪の毛を掻き毟り、
口からは涎を垂らしていた。
あの可愛い顔からは想像がつかない、下品に涎を垂らしている美鈴さんを見て、もっと色々な事
を試したくなった。」
野田の話を聞いていて、以前の怒りを思い出して拳に力が入りますが、ぐっと我慢しました。
  1. 2014/08/24(日) 11:08:51|
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戦い 第65回

5月30日(日)の4
野田は余程感激が大きかったのか、興奮気味に話し出しました。
「セックスに興味が無かった訳ではないので、知識だけは豊富だったが、妻との経験しか無く、
実践には乏しいので、はたして私のやり方で、美鈴さんを喜こばせる事が出来るのか、凄く心配
だったが、美鈴さんは何回も何回も達してくれて、これが普段会社で見ている、あの清楚な美鈴
さんかと、疑いたくなる程の乱れようだった。私は美鈴さんを、喜ばせる事が出来た事で、有頂
天になった。会社で美鈴さんの姿を見ているだけで、あの嫌らしい腰の動きや、妻の低い声とは
違う、可愛い喘ぎ声、達する時の表情までも思い出し、デスクの下で、あそこを硬くしていた。
美鈴さんと目が合うと、恥ずかしそうに下を向く仕草がまた可愛く、私は美鈴さんの虜に成って
いった。」
「美鈴は最初からすんなりと受け入れたのか?」
「いや、ホテルの部屋に入ると、正気に戻った様に“やはり私は主人を裏切れない”と言って帰
ろうとしたので、抱き締めてやや強引に・・・・・すまん。」
「次に関係を持った時は、すぐに付いて行ったのか?」
「美鈴さんは凄く罪悪感を持っていた。もう二度と裏切れないと言われたので“美鈴さんだけが
生きる糧で、美鈴さんと付き合えないなら、死んでしまいたい。”と言って、優しさを利用して
しまったが、美鈴さんを手放したくなかった。1度結ばれただけなのに、愛してしまっていた。
嘘をついてでも、脅してでも、もう離したく無いと思った。」
「別れた奥さん、美代子さんの事は、もう愛していなかったのか?」
「・・・・・・・・いや、愛していた。怒られそうだが、2人とも愛していた。」
私にはこの感覚が分かりませんでした。昨年不倫していた時の妻もそうだったのですが、気にな
るとか、素敵だと思うとか、あの人を抱いてみたいまでは分かっても、2人の人間を同時に、同
じ様に愛せるという感覚が、私には理解出来ません。
「細かい事を聞くが、この頃はちゃんと付けていたのか?」
「美鈴さんを愛していて、大事に扱っていたから必ず付けていた。」
「その後、中に出した事も有ったのだろ?大事に扱っていたのなら、どうしてそんな事をした。」
「そうだな。嘘はいかんな。本当は大事に扱っていたからでは無い。最初の頃、私の興奮も凄く、
美鈴さんが達するまで我慢出来る自身が無かった。早く出してしまって、美鈴さんに馬鹿にされ
ないか心配で、少しでも感覚を鈍らせる為に付けていた。それに妊娠でもして、ご主人にばれる
のが怖かった。そうかと言って、出る直前に外へ出す自信も無かった。」
「それでも中に出す様になった。そうだろ?」
「すまん、安全な時だけだ。何回か関係を持った頃、私はどうしても付けずにしてみたくなった。
最初の内は、付けずに入れても少しの間だけで、危なくなる前に付けていた。しかし有る時、誘
惑に勝てず、中に出してしまった。たまたま安全な時期なので良かったが、美鈴さんは泣いて抗
議して来た。しかし、その時の征服感、優越感は言い様が無いほどだったので、逆に安全な時は
教えて欲しいと頼んだが拒否され、それで私は、“私は子供が出来ても構わない。美鈴との子供
が欲しいくらいだ。”と腹にも無い事を言って脅した。ご主人にばれるのが怖かったくせに。た
だでも、美鈴さんがご主人に打ち明けてしまわないか、毎日ビクビクしていたのに。」
どうしてこんなにも、中に出された事に拘るのか、自分でも分かりませんでした。この事に付い
て、もっと事細かに聞きたかったのですが、やはり耐えられず、他に聞きたい事も有ったので、
次の質問に移ろうと思ったのですが、私は険しい顔になっていたらしく、私の顔を見た野田は、
黙り込んでしまいました。
私の顔が険しくなったのは仕方が無い事です。ここに来た時から、出来る限り友好的に接してい
ますが、野田への怒りが、全く無くなっていた訳では有りません。妻と私との問題だと思う様に
なっていて、確かに以前ほどの怒りは有りませんでしたが、それでも私の生活を壊した、責任の
半分は有る男です。妻を真剣に探してくれたぐらいで、そう簡単に許せるものでは有りません。
しかし私には、妻の事を聞き出したいのと、もう1つ目的があったので、出切る限り、険しい顔
にならない様にしていたつもりなのですが、野田の話を聞いていて、妻と野田の様子が頭に浮か
び、悔しさから、自然と怖い顔になっていた様です。
  1. 2014/08/24(日) 11:07:59|
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戦い 第64回

5月30日(日)の3
野田は黙って席を立つと、コーヒーを煎れて来てくれたのですが、妻の煎れてくれたコーヒーを
飲んだ後の私には、正直あまり美味しく有りません。
「何から話せばいい?何でも聞いてくれ。」
「ああ。知ったところで、どうにも成らない事は分かっているのに、どうして知りたいのだろう
な?正直に言うと、もう関係を持たれるのは何より嫌な筈なのに、課長と美鈴の行為をこの目で
見てみたかった。しかし、私がいては本当の姿は見られないと思い、思い直した。男らしく過去
の事として忘れれば楽になるのに、それが俺には出来ない。女々しいと思うだろ?」
「ああ、確かに女々しい。しかし私もそうだった。2人の会話は勿論の事、その時の反応、ちょ
っとした指の動きまで、全て知りたかった。別れた今でも知りたい気持ちは有る。気になると言
う事は、美鈴さんを愛している証拠では無いのか?」
野田の“今でも知りたい”と言う言葉の中に、別れた奥さんへの、未だに断ち切れない思いを感
じました。
「最初、美鈴とそうなった切欠から話してくれるか?」
そう言うと野田は、ぽつりぽつりと話し出し。
「私は妻の浮気を知り、目の前が真っ暗になった。晴天の霹靂とは正にこの事だった。妻を責め、
相手を罵り、いくら2人が謝っても心は晴れない。誰かに聞いて欲しいと思っても誰にも話せず、
おかしく成ってしまいそうだった時、目の前にいたのが美鈴さんだった。
以前から、可愛くて真面目で素敵な人だと思っていて、気になる存在では有ったが、それ以上の
感情は無かった。しかし、妻との事から一時でも逃げ出したい私は、いつしか美鈴さんを目で追
い、色々空想する様になっていた。そう思って見ていると、美鈴さんの仕草は可愛く、次第に“も
しも美鈴さんが私の妻だったら”とまで思い描く様になってしまい、1度でいいから2人だけで
お茶でも飲みたいと思っても、気の小さな私は、どの様に声を掛ければ良いのかも、分からなか
った。」
「気が小さい?」
「こんな大それた事をしておいてと思うだろうが、私は気が小さくて臆病な人間だ。会社で威張
っていたのも、その事を知られたく無いからなんだ。小さなミスでも、舐められない様に厳しく
叱った。しかし怨まれるのは怖いから、仕事以外では優しく接した。それがいつの間にか、普段
は優しいが仕事には厳しいと、部下から慕われる様に成っていた。」
「美鈴も、女子社員から人気が有ると言っていた。」
「妻の方が積極的に不倫していたと知り、誰かに私の胸の内を、知ってもらいたいと思った時、
もう美鈴さんしか考えられなかった。優しい美鈴さんなら癒してもらえると思ったし、ただお茶
に誘うのと違い、相談なら誘い易かった。
何回か話を聞いてもらい、今まで妻にも見せた事の無い、弱い私を見られてしまい“しまった”
と思ったが、美鈴さんの反応は逆で、より私に優しく接してくれる様に成った。ある時酒に誘っ
たが、その時点で下心が有った訳ではない。いや、多少有ったが、そこまでの勇気が無く、考え
ない様にしていたと言った方が、正しいかもしれない。
しかし、酒に弱い美鈴さんは、少し呑んだだけで顔がほんのりピンクになり、その顔を見ていて
凄い色気を感じてしまい、妻と遠ざかっていた私は人肌が恋しく、酒の力も借りて思い切って誘
ってみると、良い返事は無かったが、強く拒む事もなかった。
その後ホテルで見た美鈴さんの裸は、妻しか知らない私にとって、凄く眩しく綺麗だった。」
「えっ、妻しか知らない?」
「ああ。恥ずかしい話だが、私は美鈴さんを知るまで妻しか知らなかった。一生それでいいと思
っていた。」
「いや、馬鹿にしているのでは無い、以外だっただけだ。」
妻を手玉に取っていた様に思っていましたが、野田も妻に溺れていたのだと思いました。
  1. 2014/08/24(日) 11:06:35|
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戦い 第63回

5月30日(日)の2
2日間休んだので、早く戻って月曜からの仕事の準備をすると言って、早い昼食にしてもらい、
赴任先へ戻る準備を始めると、妻も大きなバッグを出してきて、暗い表情で自分の衣類を詰め出
しました。
「美鈴、何をしている?」
「あなたと一緒に・・・・・・・・・。」
「そんなに休んでも大丈夫なのか?」
「えっ、仕事を続けてもいいのですか?」
「ああ。今の仕事が好きなんだろ?」
「ありがとう。ありがとう。続けさせて下さい。」
目には涙が溜まっているのですが、表情は少し明るくなりました。
「でも、流石に明日1日ぐらいは休みたいのですが、電話をしてみないと分かりません。」
「そうだな。1日ゆっくりしろ。野田がお前を探してくれている時、会社関係らしい人に、親戚
で不幸が出来たと嘘を言ってくれていたから、そう言えば休み易いだろ?」
「そうします。ありがとう。」
そして玄関を出る時に。
「来週はまた俺が帰ってくるから、来なくてもいいぞ。それと、野田と2人で会ってもいいぞ。
話も有るだろ?」
「いいえ、もう課長とは・・・・・・・・・。」
「自棄に成って言っているのでは無い。もう野田は日本にいなくなる。このままモヤモヤした気
持ちを持っていられるよりは、俺もその方がいい。そうは言っても、美鈴からは誘えないだろう
から、野田が誘って来たらの話だがな。」
「・・・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・。」
「美鈴から誘って、勘違いされても嫌だから、野田から誘われたらの話だ。その時は会ってスッ
キリとして来い。本当に俺は構わないから。」
「ありがとう。あなた、ありがとう。」
私はその足で、野田のアパートに向かうと、野田はすぐにドアを開けて、中に入れてくれました。
「課長、昨日は連絡が遅れて悪かったな。」
「課長?」
「ああ。まだ怨みは消えないから、野田さんとは呼び難い。美鈴がそう呼んでいるから、俺もそ
うした。」
野田は何回も頷いてから。
「私を訴えないのか?」
「いいや、微妙だからな。第一美鈴が被害届けを出すかどうかも分からん。それより課長も、警
察に行かなかったのか?」
「こちらも微妙だったから・・・。私の方の非が大きいし・・・・・・。それなら慰謝料は前の
口座でいいのか?」
「どうでもいい。・・・・・・・・・・そうだな。けじめだから貰っておくか。金額は任せる。
そこから治療費を引いておいてくれ。」
私は本題に入りました。
「今日お邪魔したのは、課長と会えなくなる前に、聞きたい事が有って来た。俺にとって敵の、
課長に聞くのも変な話しだが、課長なら、俺の気持ちを分かってくれると思った。」
“俺と同じ様に、妻に不倫された。”と言う言葉は飲み込みました。
「知りたい事の想像はつく。知りたい気持ちも分かる。しかし聞けば、普通ではいられないのと
違うのか?」
「もう大丈夫だ。また怒り出して、暴力を振るう事は絶対に無い。何にでも誓う。」
「・・・・・・そうか。あの時は本当に殺されると思った。」
“今更聞いて何になる。”という気持ちも有りましたが、知っておきたい欲望に勝てませんでし
た。
  1. 2014/08/24(日) 11:05:22|
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戦い 第62回

5月30日(日)の1
前夜は一睡もしていなかったのか、妻はベッドに入るとすぐに寝てしまい、私の横で寝息をたて
ています。私も一度は眠ったのですが、疲れているはずなのに早くに目が覚めてしまい、その後
寝付かれずに、妻との事を考えていました。私にとっての夫婦とは何なのか考えていました。
勿論、婚姻届を出した時から、法律上夫婦で有る事は間違い有りません。
しかし、
お互いに相手に対する愛情がないと、それはただの共同生活者だ。
たとえ実際には束縛していなくても、夫婦なら相手を束縛したい気持ちが有って当然だ。
育った環境も違い、お互い1人の人間だから、考えや方が違うのは仕方ないが、時には自分を殺
して、お互いに歩み寄るのが夫婦だ。
片方の気持ちが離れた時、離婚届は出さなくても、それはもう夫婦では無い。
と思っていました。
それともう1つ。
長い結婚生活、間違いの1度や2度は有るかも知れないが、気持ちまで相手に行かなければ、
夫婦でいられる。
とも思っていましたが、私を愛していても、妻の身体が他の男を求めてしまった今、この考えは、
私に都合の良い考えだったと気付きました。風俗など私が妻を裏切る事は有っても、妻に限って、
私以外の男と関係を持つ事は、考えられなかったからこそ思えた事だったのです。
人間と同じ様に、夫婦と呼べるのかどうかは分かりませんが、多くの生物は、子孫繁栄の為の生
殖行為をしたものが、夫婦の様な形をとります。1度その様な行為をしただけで死んでいく者も
有りますが、前回とは違う相手と、行為を行う者も少なく有りません。それは、より強い、より
良い子孫を残す為だと思います。
当然、夫婦の関係はセックスだけでは有りません。それ以外の部分の方が大きいかも知れません。
お互いに納得して、セックスレスでも仲の良い夫婦でいられる方もみえますし、歳を取り、その
様な行為が出来なくなっても、夫婦でいられます。
しかし、人間も1つの生物だと考えると、子供に恵まれたかどうかは別にしても、以前私達は間
違い無く夫婦でした。ところが、妻の身体が野田を選んだとしたら、妻の雌の部分が野田に惹か
れたとしたら、今は野田と妻の方が、夫婦に近いのでは無いかと思えるのです。
ただ、人間は他の生物と違い、遊びも覚えました。子孫を残す為だけにセックスをする訳では有
りません。私も今では、子供を作ろうと思って交わった事は有りません。それどころか、子供が
出来てしまわなかったか心配な時も有ります。しかし、そこまでの過程は遊びでも、男が女の中
に入り、腰を振っている瞬間は、子孫を残そうとする生殖活動その物ではないかと思えるのです。
これらは私の夫婦感です。勿論人それぞれで、10人いれば10通りの考えが有ります。それら
を否定するつもりは有りません。当然妻にも妻の考えが有って当然です。しかし、お互いに歩み
寄るなど、今まで考えていた夫婦の形を、自分で否定してしまう事になるのですが、今の私は、
妻の身も心も私に向いていないと、夫婦として満足出来ません。夫婦としてやって行く自信が無
いのです。
夫婦はセックスだけでは無いと分かっていても、妻と野田とのしてきた行為を考えた時、私の中
で、その部分が大きな割合を占めてしまうのです。
外が白み出した頃、ドアの音で起こしてしまったのか、トイレから戻ると妻が。
「ごめんなさい。私のせいで眠れなかったのですね」
「違う。トイレに行きたくて目が覚めてしまった。やはり歳だな。」
お茶を煎れてくれると言う妻に、コーヒーにしてくれと頼み、2人でコーヒーを飲みました。
「くどい様だが、やはりどうしても気に成っている事が有る。」
「何でも聞いて下さい。今なら何でも話せる気がします。」
「そうか。俺の事を愛してくれているのは分かった。では、野田の事を愛してはいないと言って
いたが、嫌いでは無いのだな?野田にはどういう感情が有るのだ?」
「はい。昨年は同情から、課長の事を好きだと勘違いしてしました。あなたを愛しているのとは
違った感情でしたが、愛に近い物を感じていました。それは間違いだったと気付いてからも、そ
れらの感情は無くなりましたが、嫌いには成れませんでした。」
「それは今回、脅されて無理やりされたと思っていても、そうだったのだな?自分と向き合って
みて、分かっているのだろ?」
「ごめんなさい。気付かない内に、私も抱かれたいと思う気持ちが何処かに有って、そのせいか
も知れませんが、あなたには嫌いだと言いましたが、どうしても嫌いには成れませんでした。」
「それも愛の一部では無いのか?」
「違います。それだけは、はっきり違うと言えます。」
「気持ちが身体に負けてしまうのか?本能がそうさせるのか?」
「よく分からないのですが、何となく思うのは、あなた以外、私にとって始めての男の人だった
からかなと・・・・・・。あなたしか知らなかった私が、課長という男の人を、知ってしまった
からかも知れません。」
今まで敵から命を掛けて群れを守り、食べ物を調達し、交尾の時期を迎えた時、自分より強い雄
が現れて群れを追われ、その雄と今まで妻だった雌の交尾を、横目で見ながら群れを出て行く、
はぐれ猿の姿が頭に浮かびました。私には負け犬根性のような物が、染み付いてしまった様です。
「俺しか知らなかったのが、野田に抱かれて、もっと気持ちの良い世界を知ったと言う訳か?俺
より野田の方が、気持ちが良かったという訳か?」
「そんな事有りません。あなたと課長を比べた事など、1度も有りません。私の言い方が悪かっ
たです。ごめんなさい。」
私は妻を責める為に、質問をしたのでは有りませんでしたが、また妻を責めている事に気付き。
「悪い、悪い、そんな事を聞くつもりでは無かった。元へ戻るが、それなら野田に、情が移って
しまったと言う事か?野田の身体に愛着が有ると言う事か?」
「それとも違う様な気がします。誤魔化している訳では無くて、上手く説明出来ません。ごめん
なさい。・・・・・・・ごめんなさい。」
「そうか、謝らなくてもいい。美鈴、コーヒーをもう1杯もらえないか?やはり何処の喫茶店よ
り、お前の煎れてくれたコーヒーが1番美味い。」
妻はやっと笑顔を見せ、コーヒーを注いでくれましたが、この時私は、妻と別れようと思ってい
ました。それは妻の答えを聞いたからでは有りません。その前から考えていた事でした。
  1. 2014/08/24(日) 11:03:46|
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戦い 第61回

5月29日(土)の2
辺りが暗くなり出した頃、私は海沿いにある公園に向かっていました。ここは私が妻にプロポー
ズをした場所です。野田のアパートを出た時、思わない事も無かったのですが、そんなドラマの
様な事は無いと思い、後回しにしてしまったのです。
公園へ着くと、もう真っ暗でしたが、駐車場の一番奥に妻の車が止まっているのを発見しました。
しかしまだ喜べません。一度立ち寄ったものの車をここに置いて、また何処かに行ってしまった
可能性も有ります。最悪、海に入ってしまった事も考えられます。
何組かのカップルに、変な目で見られながら探し回っていると、1人でベンチに座っている、妻
らしい人影を見付け、静かに近付いて前に立つと、顔を上げた妻は人目も憚らず、急に泣き出し
て抱き付いて来ました。
しばらくベンチに座り、昔の事を思い出しながら、真っ暗な海を見ていましたが、気が付くと妻
は、右手でしっかりと私の上着の裾を握っています。
「俺達の家に帰ろうか?」
妻はゆっくりと頷き、心配なので1台は置いて行こうと言う私に、もう大丈夫だからと言い残し、
自分の車に乗り込みました。家に着いても何を話していいのか分からず、キッチンのテーブルを
挟んで、向かい合ったまま黙っていると、その時携帯が鳴り。
「心当たりは全て探したが、見つからない。すまない。これも全て私のせいだ。美鈴さんに、も
しもの事が有ったら・・・・・・・・・。」
「ちょっと待て。連絡が遅れたが少し前に見つかった。美鈴は無事だ。」
野田は怒った声で“どうしてすぐに”と言い掛けましたが、“良かった。そうか。良かった。”と
言って他は何も聞かずに電話を切ってしまいました。
「美鈴。これから俺達はどうなるか、どうすれば良いのかまだ分からんが、こんな事だけはする
な。こんな事は許さん。一生お前を怨むぞ。」
「ごめんなさい。もうしません。ごめんなさい。あなたや子供達の顔が浮かんで、私には出来ま
せんでした。1人では怖くて出来ませんでした。私はずるい女です。あそこにいれば、あなたが
来てくれると思いました。あそこで待っていれば、必ず迎えに来てくれると信じていました。本
当にずるい女になってしまいました。」
悪く考えれば、最初から死ぬ気など無くて、これも妻の計算通りだったのかも知れません。しか
し私は、そこまで妻が変わってしまったとは、思いたく有りませんでした。
安心したせいかお腹が減り、朝から2人とも何も食べていなかった事を思い出し、インスタント
ラーメンを2人で作って食べていると、家の前で車の止まった音がしたので、こんな時間に誰だ
ろうと思い、窓から覗くと、それは私が少し援助して、娘が買った古い軽自動車で、助手席から
は息子も降りて来ました。
娘は入って来るなり。
「お母さん、帰っているの?帰っているのなら電話ぐらいしてよ。」
娘と息子は険しい顔で座り、携帯をテーブルの上に置き。
「お母さん。これはどう言う事?どう言う意味?」
俺の所にも来たと言う、息子の携帯メールを見ると。
〔ごめんなさい。お母さんはお父さんを裏切ってしまいました。あなた達を裏切ってしまいまし
た。取り返しの付かない事をしてしまいました。あなた達の母親でいられる権利を、自分で放棄
してしまいました。お父さんの事をお願いします。こんな母親でごめんね。ごめんね。〕
その時娘が。
「お父さんを裏切ったって、まさか・・・・・・・そうなの?お母さん、そうなの?」
子供達が来てから、ずっと俯いていた妻は顔を上げ、私の目を見詰めて涙を流しました。私もそ
んな妻が心配で、妻の顔を見ていると、2人の様子を見ていた息子が。
「なんだ、心配して損した。親父、勘弁してくれよ。脛をかじっていて言い難いけど、俺達も忙
しいんだ。夫婦喧嘩は2人でやれよ。子供まで巻き込むなよ。」
娘がまた妻に何か言おうとしましたが、息子がテーブルの下で娘の足を蹴りました。それは妻に
も分かったと思います。娘は大きな溜息をつくと。
「そうね。心配して損したわ。お母さんは家をすぐに飛び出すし。お父さんはお母さんの姿が、
少し見えないだけで大騒ぎだし。お母さん、今日のガソリン代と、高速代はお母さんが払ってよ。」
そう言うと、私を見詰めながら涙を流している妻の前に手を出しました。すると息子も手を出し
たのを見て、娘が。
「途中で食べたハンバーガーも私が出したし、あんたは何も払っていないでしょ?」
「俺だって、バイトを途中で抜けさせてもらったから、半日分のバイト代は、もらう権利は有る。」
娘と息子が言い争いを始めましたが、わざとそう振る舞ってくれている事は分かっていました。
知らない内に、2人は大人になっていた様です。妻だけでなく、私も救われた気持ちでした。
今日は遅いから泊まっていけと言うと“そうするか。”と言う息子に、今度は娘がテーブルの下
で息子の足を蹴り“明日もバイトで夜の方が道も混んでいないから。あんたも明日バイトが有る
でしょ。”と言って席を立つと、妻は慌てて自分の財布からお金を出し、泣きながら2人に渡し
ていました。子供達も赤い目をして帰って行ってしまいましたが、これも私達に気を利かせた事
は、言うまでも有りません。
子供達の成長に感謝しましたが、これで問題が解決した訳では有りません。私の中では、これで
元の夫婦に戻れるほど、簡単な問題では有りませんでした。
  1. 2014/08/24(日) 11:02:51|
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戦い 第60回

5月29日(土)の1
昨夜は、何がどうなったのか分からないぐらい私も興奮し、達しても、達しても求めて来る妻に、
私も激しく応戦したせいか熟睡してしまい、目が覚めると昼前でした。隣で寝ていたはずの妻
の姿は無く、家中探しましたが何処にもいません。窓から外を見ると妻の車が有りません。
訳が分からず、水を飲もうとキッチンへ行くと、先程は気付きませんでしたが、テーブルの上に
1枚の便箋を見付けました。
〔あなた、ごめんなさい。私もずっと昔の事を思い出していました。私も昔に戻りたいと思いま
した。あなたに出会った時から、現在までの自分と向き合っていて、その時私は、気付いてしま
いました。あなたの言う通り、心のどこかで課長に抱いて欲しくて、アパートに行っていたと気
付いてしまいました。そんな筈は無いと、またその事を打ち消したのですが、シャワーを浴びな
がら考えていると、色々な事が分かって来ました。昨年あなたを裏切ってしまい、あなたに許し
てもらえたのに、今年になってからも、あなたがいない夜、何回も課長との行為を思い出して、
自分で慰めていた事も分かりました。いいえ、分かっていたのに今まで、そんな事は無いと、自
分で自分を否定して来ました。結局昨年から、ずっとあなたを裏切り続けていたのです。言われ
た通り、今回も私は、脅されて無理やりされたと、自分に言い聞かせていただけで、本当は気持
ち良くなりたくて、被害者を装いながら通っていたと、はっきりと分かりました。でも本当にそ
れまでは、脅されたから仕方無かったと思っていました。私は被害者だと思っていました。こん
な事を書いてから、信じてもらえないでしょうが、私が愛しているのは、あなただけです。課長
との行為に溺れてしまった私ですが、愛しているのは、あなただけです。あなたを愛しています。
それだけは信じて下さい。自分のしてしまった事に気付いた以上、もうあなたの目を見る事は出
来ません。本当は、人生最後の瞬間はあなたに手を握り締めていて欲しかったのに、それも自分
で駄目にしてしまいました。あなたと出会えて良かった。あなたと夫婦になれて良かった。あな
たの妻で凄く幸せでした。今まで本当にありがとう。愛しています。〕
この便箋は、何箇所か文字が滲んでいます。
私の頭に“自殺”という文字が浮かび、昨夜の妻を不思議に思いながらも、気が付かなかった事
を悔やみました。
妻の携帯に電話しても、電源が切られています。こんな緊急事態でも、詳しい内容までは話せず、
夫婦喧嘩をしたら出て行ったと、妻の実家や、子供達の携帯に電話をしましたが、妻は何処にも
いません。いつ出て行ったのかさえ分からず、今向かっている可能性も有り、もしもそちらに行
ったら連絡が欲しいとだけ言い、警察に行くと。
「夫婦喧嘩で、それも今朝いなくなったばかりでしょ?一応探しますが、心配無いと思います
よ。」
私が真実を話せず、便箋も見せなかったので無理も有りません。野田の所には行っていないと思
いながらも、アパートに急ぎました。
野田は私と分かると、ドアを開けてくれなかったので、もしや?と思いましたが、妻がいなくな
った事を言うと、ようやく中に入れてくれました。野田に便箋を見せると、野田の表情は見る見
る変わり。
「私も心当たりを探します。」
そう言って、すぐに誰かに電話し。
「君の所に、美鈴君は行っていないか?そうか。実は今、ご主人から連絡が有って、親戚で不幸
が出来たそうなのだが、携帯を切ったまま忘れているらしくて、何処に行っているのか分からな
いそうなんだ。もしもそちらに行ったら、すぐ私に連絡をくれ。」
流石野田です。咄嗟の嘘が上手だと、こんな時にも感心してしまいます。
野田の所には来ていないと思いながらも、微かな期待を持っていたのですが、慌てようから、野
田も妻の所在を、本当に知らないのだと思いました。
野田は、見つかり次第すぐに連絡すると言い残し、唇が腫れた顔と、まだ梳かしていないボサボ
サの髪のまま、また誰かに携帯を掛けながら車で出て行ってしまいました。その後私も、心当た
りを探し回りましたが、妻は見つかりません。
  1. 2014/08/24(日) 11:01:35|
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戦い 第59回

5月28日(金)の7
以前は私が責めて泣かせていても、妻が涙を流している姿を見ると心が痛みました。ところが今
では、慣れてしまったのか、さほど感じなくなっています。私は意地に成っているだけで、妻へ
の愛情が醒めてきているのかと、考えている自分に寂しさを覚えました。
別れるかどうかは別にしても、もう元の夫婦には戻れないと思うと、昔の事が頭の中を巡ります。
付き合っていた頃、初めて結ばれた時、結婚式、子供が生まれた時、子供が手を離れて行った時、
色々な事が頭の中を通り過ぎて行きます。
「美鈴、昔は楽しかったな。子供が生まれ、子供達と動物園へ行ったり、遊園地へ行ったり。こ
の家族がいれば、他には何もいらなかった。美鈴や子供達が笑っていれば、他には何も望まなか
った。子供達が成長して、手を離れていった時は寂しかったが、喜ばなければいけないと、自分
に言い聞かせた。まだ俺には美鈴がいると思った。美鈴だけを見て、生きて行こうと思った。で
も美鈴は違っていたんだな。美鈴には俺だけでは無かったんだな。昔に戻りたいな。昔を懐かし
く思うのは、歳を取った証拠かもな。昔には戻れない、以前の夫婦には戻れないと分かっている
のに・・・・・・・・・・・。」
昔を思い出し、つい出てしまった言葉が、結果的に妻を責める事になってしまい、妻は、近所に
聞こえるのでは無いかと思うほど、大きな声で泣き出しました。
妻が泣き止むのを待っていて、野田の事を思い出し、野田の服とセカンドバッグを抱えて玄関を
出ると、野田は片方の手で股間を隠し、もう一方の手で口を覆って隅の方に蹲り、身を隠してい
ます。“これがあの雄弁で強気だった野田か”と思えるほど、野田は小さく見えました。その姿
を見た時、私の家庭を、私の人生を無茶苦茶に壊した男なのに、妻を辱め、その妻を奪い去ろう
としている男なのに、何故か哀れに思えました。しかし、優しい言葉は掛ける気にならず、持っ
ていた物を投げ付けると。
「野田、いつから転勤になる?いつ向こうへ行く?」
「来月の・・8日に・・・・日本を発とうかと・・・・・・。」
私が部屋に飛び込んでから、野田の声を聞いたのは初めてです。
妻の所に戻ると、妻はまだ激しく泣いていたので、頭を冷やす為にもシャワーを浴びようと、服
を脱いでいると、ドアの外に人の気配がしました。
「美鈴、今日は洗ってくれないのか?」
妻は裸のまま入って来て、ボディーソープを付けたスポンジで、私の身体を力一杯擦りながら泣
いています。いつも通り最後の場所は手で洗ってくれ、泡をシャワーで洗い流すと、何も言わず
俯いていたので。
「今日は、最後のサービスは無しか?」
それを聞き、妻はむしゃぶりついて来ました。精一杯、私にサービスするつもりで、一生懸命し
てくれているのですが、流石に今日は、私の物も反応しません。
「もういい、気持ち良かった。美鈴もシャワーを浴びて来い。」
まだまだ知りたい事が有り、寝室で待っていましたが妻は来ません。余りに遅いので様子を見に
行こうと思った時、バスタオルを巻いただけの格好で妻が入って来ました。
「遅かったが何をしていた?まだ聞きたい事が有ったが、今日はもう寝よう。」
すると妻は、私の質問には答えないで、立ったままバスタオルを下に落とし。
「あなた、抱いて下さい。こんな私ですが抱いて下さい。一生のお願いです。今夜だけはどうし
ても抱いて欲しい。無茶苦茶にして欲しい。」
私の返事も聞かずに、飛び掛るように私を押し倒し、乱暴に私を裸にすると、夢中で体中に舌を
這わせて来ます。私は呆気に取られ、妻のしたい様にさせていました。妻の執拗な攻撃で、今日
は無理だと思っていた私の物が反応を示すと、妻は上に跨り、自分で中に収めると、凄い勢いで
腰を使って来ます。この時の妻は鬼気迫る物があり、達して胸に崩れ落ちても、またすぐに起き
上がり、腰を使って来ます。私が一度放出したにも関わらず、妻の物と私の出した物で、べとべ
とになった物を、また口に含み、これでもかと言うぐらい舌を使い、また元気にすると腰を沈め
て来ました。
  1. 2014/08/24(日) 11:00:42|
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戦い 第58回

5月28日(金)の6
妻は上半身を捻って私の方を向き、縋る様な目で、私の目を見詰めました。
「お前が嫌がっていたのは聞いていた。でも、どうしてキスされた時に抵抗しなかった?」
妻は弱々しい小さな声ですが、ようやく口を開き。
「抵抗しました。課長に抱き付かれて抵抗したのに、強引にキスされた瞬間、あなたが入って来
て・・・・・・・・・・・。」
「そもそも、何故あいつを家に入れた。少しは期待していたのだろ?」
「違います。帰ってくれる様に何度も頼みました。あのままでは近所の人に・・・・・・・。」
「近所に自分の事を知られるよりは、抱かれた方がいいと思った訳だ。俺が来た時鍵が掛かって
いたが、お前が掛けたのか?」
「抱かれるなんて、思ってもいませんでした。課長が大事な話があるから、聞いてくれればすぐ
に帰ると言ったから、玄関先で騒がれるよりはいいと思って。それと、鍵を掛けたのは私では有
りません。課長です。」
「鍵を掛けられたのを知っているじゃないか。普通そこでおかしいと思うだろ?鍵を掛けられた
時点で、何をされるか想像がつくだろ?やはり野田の言っていた様に、自分に言い訳が欲しいだ
けで、抱かれたかったのだろ?今日だけでは無い。今までも、無理やりされていると思いたいだ
けで、抱いて欲しくて野田のアパートに行っていたのだろ?」
「違います。そんな事有りません。違います。課長が、重大な話だから、途中で誰にも邪魔され
たく無いと言ったから・・・・・・・。」
「美鈴、お前はどうして野田をそこまで信用する?家に入れた時も、鍵を掛けられた時も、どう
して信用する?お前を脅して犯した男だろ?お前は俺に殺したいほど憎いと言っていたよな?
そんな憎い奴をなぜ信用する?なぜ俺達の家に入れる?本当は野田の事を・・・・・・・・。」
今まで縋る様な目をしていた妻の目が険しくなり。
「違います。私が愛しているのは、あなただけです。あなたが好きです。あなたを愛しています。」
私は妻の真意を計り兼ねていました。妻の目を見ていると、本当に私を愛しているのだと思って
しまいます。私の知人にも、若い時は真面目だったのに、歳を取ってからギャンブルに嵌ってし
まい、未だに抜け出せない奴がいます。また、昔は真面目で、隣に女の子が座る店でさえ、そん
な店は汚らわしいと言っていたのに、女遊びに嵌ってしまい、離婚した奴も知っています。
妻も彼らと同じで、若い頃から超が付くほど真面目でした。それが野田との不倫で、今までとは
違ったセックスの良さを知ってしまい“こんな事はいけない、こんな事は止めよう”と思ってい
ても、抜け出せないでいただけなのでしょうか?
しかし、自分は人妻なのだから夫以外を愛してはいけない、夫の事を愛していなければ駄目だと、
思い込んでいる事も考えられ、本当は野田の事が好きでも、世間一般の概念で許されない事だと
いう思いから、野田への思いを閉じ込め、その裏返しに私の事を好きだと、思い込んでいる可能
性も有り。
「本当に俺を愛しているのか?野田を愛しているのでは無いのか?」
「課長を愛してなんかいません。あなたを愛しています。あなたが好きです。」
「そうか・・・・・。それなら、どうして野田に抱かれた?どうして好きでも無い奴で感じた?
さっき聞いてしまったが、愛してもいない奴で、どうして自分が分からなくなってしまうほど、
感じる事が出来たんだ?本当は野田が好きなのでは無いのか?愛していてはいけないと思って
いるだけだろ?そうでないと、そこまで感じる事は出来ないだろ。」
「ごめんなさい。分かりません。どうして感じてしまうのか分かりません。ごめんなさい。でも、
愛しているのはあなただけです。本当です。本当です。」
この質問は昨年から何回もしています。答えもほとんど同じです。嘘でも妻に“あなたを愛して
います。”と言って欲しいだけかも知れません。自分に自信が無く、そう言われないと、不安な
のかも知れません。
私も結婚前は、愛の無いセックスもしました。最近も、野田の別れた奥さんと、そうなれる事を
期待していました。愛が無くても快感を得られる事は知っています。しかし、男のエゴかも知れ
ませんが、女である妻が、愛も無いセックスで快感を得る事は許せませんでした。愛も無しに男
の所に通う女では、あって欲しく有りませんでした。そうかと言って、野田との間に愛が有れば、
もっと許せないのでしょうが。
  1. 2014/08/24(日) 10:59:19|
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戦い 第57回

5月28日(金)の5
私の目の前で、妻と野田にセックスをしろと言ってしまい、その時は、思ってもいない事が口か
ら出たと思いましたが、妻の泣き声を聞きながら考えていて、本当にそうだったのかと、自問自
答していました。
私には、野田と妻のセックスを見てみたい気持ちが、ずっと有りました。それは勿論、見て興奮
する為では有りません。興奮どころか、悔しさが増すだけだと分かっています。それでも、妻と
野田だけの世界が有る事に我慢出来ません。私の知らない妻がいることに我慢出来ません。例え
それが、私にとって辛い事でも、妻の事は何でも知っていたいのです。
野田が海外に行ってしまうと聞き、もうチャンスは無いという思いが何処かに有って、あんな事
を言ってしまったのだと気付きました。
それならば、あのまま飛び込んで行かなければ、2人はそう成っていたかも知れませんが、妻の
言葉が途切れ、キスをしていると思った瞬間、その後に進む事は許せませんでした。私の意思で
は無く、野田の意思で結ばれる事は、我慢出来ませんでした。される事は同じかも知れませんが、
勝手にされるのかどうかでは、私の中で大きな違いが有ります。
私が客間に戻ると、野田は大事な所が見えない様に、膝を立ててソファーにもたれ、涙を流して
います。この涙は、恐怖心からでは無く、何もかも失ってしまった思いから、出て来たのだと思
いました。今は下を向いて泣いていますが、私が入って来た時、妻は泣きながら野田の顔を見て
いました。いいえ、見ていたと言うより、私には見詰めている様に見えました。
私の考え過ぎかも知れませんが、まだ妻を疑っている私には、こういう小さな事も気になり、そ
の事でまた怒りが増し。
「2人共何をしている。俺の言った事が分からないのか?泣いても誤魔化されないぞ。早く服を
脱げ、俺の前でしてみろ。それ以外絶対に許さん。美鈴、今更恥ずかしく無いだろ?俺が脱がせ
てやる。」
妻は抵抗するだろうと思っていましたが、以外にも、何の抵抗もしないで、私にされるまま全裸
になりました。妻は涙を流していても、もう泣き声は無く、焦点の合わない目で、一点を見詰め
ています。
「野田、美鈴は素直に裸になったぞ。美鈴に恥を掻かせる気か?お前も俺が脱がさないと出来な
いのか?」
野田も焦点の合わない目をして、ゆっくりと上着の釦を外しだしました。
妻の背中を押して、長いソファーまで連れて行き、仰向けに寝かせましたが、妻は恥ずかしい所
を隠しもせずに、人形の様に横になっています。
「野田、どうした。美鈴が待っているぞ。」
野田は力無く立ち上がり、妻の前に立ちましたが、何もせずに立ち竦んでいました。私は妻の足
元に回り、妻の片足をソファーの下に落とすと、足が開いた格好になりましたが、それでも妻は
隠す事をせずに、じっとしています。
野田の後頭部を掴み、妻の中心に顔を押え付けようとしましたが、片手をソファーにつき、初め
て抵抗しました。私は2人から少し離れた所に座り込んで、2人の様子を見ていましたが、2人
共魂が抜けてしまった様に動きません。この部屋の中で生きているのは、私だけの様でした。
妻を見ていて、私が知りたかった妻は、こんな姿の妻では無かった事に気付き、今日は無理だと
思いましたが、この行為で見てみたい気持ちは更に大きくなり、野田が外国に行ってしまう前に、
私には見せない妻の姿を見る事が出来ないか、先の事を考えてしまいます。
今日は無理だと知ると、今度は気の小さな私が現れ、この行為で、妻の気持ちが野田に向いてし
まったのではないかと、少し心配になり。
「もういい。美鈴と2人で話しをするから。お前はこっちで待っていろ。」
また髪の毛を掴み、玄関まで引っ張って行ってドアを開けると、全裸の野田は流石に少し抵抗し
ましたが、私は野田を外に蹴り出して鍵を閉めて部屋に戻り、涙を流して、そのままの格好で寝
ている妻の枕元に座り。
「もう俺の事が嫌になっただろ?別れたくなっただろ?」
その言葉を聞き、ようやく身体を起こして座ると、両手で大事な部分を隠した妻は、勢い良く何
度も首を横に振りました。それが本当かどうか分かりませんが、少し安心した私は。
「美鈴、今日俺がいなければ、抱かれるつもりだったのか?俺達のこの家で、抱かれるつもりだ
ったのか?」
妻はまた、何度も首を横に振りました。
  1. 2014/08/24(日) 10:58:24|
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戦い 第56回

5月28日(金)の4
部屋に戻ると、妻は泣きながら震えていましたが、私の右手に包丁が握られている事に気付き、
私の所に走って来て。
「あなた、やめてー。止めて下さい。ごめんなさい。私・・・・・私・・・・・。ごめんなさい。
許して下さい。」
「そんなにこいつが大事か?見るのが嫌なら隣の部屋に行っていろ。」
「違います。私があなたを犯罪者にしてしまう。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「お前が謝るのは聞き飽きた。それに、もう犯罪者になっている。野田の顔を見てみろ。」
「これ以上は。これ以上は・・・・・・・・。」
妻を突き飛ばして野田の所に行きました。包丁を取りに行った時は、殺してやりたいと思いまし
たが、私には刺せません。刺せないどころか私の足も震えています。
本当に自分の弱さが嫌になります。暴力もそうです。自分が弱い人間だと分かっているから、逆
に強く見せようと、すぐに手が出てしまいます。喧嘩が強い弱いでは無く、人として弱いのです。
私には人を殺せないと何処かで分かっているのに、カッとしてこの様な行動に出てしまいます。
殺す事は無理だと分かると、今度は脅しに変わっていました。軽く蹴りながら仰向けに寝る様に
言うと、野田は首を捻って私を見て、手に包丁が握られている事に気付き、顔を両手で覆ったま
ま、素直に仰向けになって震えています。私は一度包丁を置いて、野田のズボンとパンツを剥ぎ
取りましたが、余程怖いのか、野田は何の抵抗もしません。野田の物は恐怖の為か、縮まってい
る様でしたが、私が包丁の背で軽く叩くと更に小さくなり、子供のそれの様になっています。
私はずっと、くだらない事が気に成っていました。見た事も無い野田の物に、コンプレックスを
持っていました。妻をここまで虜にした野田の物は、私より遥かに太くて長いと思っていたので
す。特に昨年夢で見た、一升瓶ほど有る野田の物が頭から離れず、当然そこまでは有る筈が無い
のは分かっていますが、私が見た事も無い様な、大きな物を想像していました。
野田の物を見て、この様な時に、今後どうなるか分からない大事な時に、少し気が楽になりまし
たが、またちっぽけなプライドが邪魔をして、自分のと比べたくて裸にしたとは、気付かれたく
有りません。咄嗟に次の言葉を用意しているずる賢い私です。ずる賢さは野田以上かも知れませ
ん。
「これが美鈴の中に入ったのか。こいつを切り取れば、幾らかでも気が収まるかも知れない。お
前も殺されるよりはいいだろ?」
私は妻の所に行き、髪の毛を鷲掴みにして連れて来ると、野田の縮んだ物に、妻の顔を擦り付け
様としました。野田は恐怖心からか、仰向けのまま、じっと動かずに震えています。
「小さくなり過ぎて、切り取り難い。美鈴が大きくしてやれ。早く口に咥えないか。得意だろ?」
妻は必死に野田の物から顔を背け。
「ごめんなさい。許して下さい。ごめんなさい。」
私は妻を放し、包丁を持ったまま、テーブルを挟んだ向かい側のソファーに座って、次に何をす
れば良いのか、考えようとしましたが、一度殺すと言った手前、引っ込みが付かなくなっていて、
思ってもいない事が、口から出てきます。
「野田、死にたくないか?俺の言う事を何でも聞けるか?」
野田は仰向けに寝転んだまま、手で覆った顔で何度も頷きました。
「美鈴、お前も俺の言う事を聞けるか?そうすれば、包丁は置く。」
「はい。何でも聞きます。言って下さい。あなたの言う事は何でも・・・・・・。」
「そうか。それならここで、俺の目の前でしてみろ。今まで、俺に隠れてしていた事をしてみろ。
もう美鈴を妻とは思わん。こんな女を妻と思いたくない。お前達がしている所を見れば踏ん切り
がつく。野田、チャンスだぞ。俺達が別れれば、お前の思い通りに成るかも知れないぞ。」
しかし、野田は震えているだけで動きません。
「あなた、許して。出来ません。そんな事出来ません。」
「あなたと呼ぶな。お前を妻だとは思わないと言っただろ?今何でもすると言ったのは嘘か?早
くしろ。美鈴の1番好きな事だ。それに、他人に見られている方が感じるんだろ?どうする?俺
が野田を殺すか、俺の前でこいつとセックスをするか、2つに1つだ。」
「ごめんなさい、出来ません。許して下さい。出来ません。」
「美鈴は自分が可愛いだけだろ。俺を犯罪者にしたく無いと言ったのは嘘だろ?・・・・・・・
・・・野田、悪いな。出来ないそうだ。」
私が包丁を持ったまま立ち上がると、妻が夢遊病者の様に野田に近付き。
「・・・・・分かりました。・・・・・・・あなたの気が済む様に・・・・・・。」
「そうか。早く野田の物を大きくしてやれ。」
妻は野田の横に座って手で触ろうとしましたが、すぐに手を引っ込め。
「ごめんなさい。やはり出来ません。私には出来ません。」
妻は泣き崩れました。
「野田。俺がいては大きくならないか?美鈴、俺はキッチンに行っているから、その気になった
ら、大きな声で呼んでくれ。」
私はドアを開けたまま、キッチンへ行って水を1杯飲むと、気持ちが少し落着きました。
気持ちが落着くと、そこには、傷害で警察に捕まった時の言い訳を考えている、気の小さな私が
いました。
  1. 2014/08/24(日) 10:56:09|
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戦い 第55回

5月18日(金)の3
妻の身体だけが私を裏切ったのか、気持ちまで裏切っていたのか知りたくて、耳に全身系を集中
させていました。
「それと・・・・少し言い難いのだが、美鈴の旦那は精神的におかしいぞ。美鈴の前ではどうか
知らないが、あれは可也苦しんでいる。もう楽にしてやってはどうだ?別れたいのに、自分では
決断出来なくて苦しんでいる。旦那の為にも私と遠くへ行って、楽にしてやれ。一緒に行ってく
れるな?」
しばらく沈黙が続いた後。
「嫌です。私が愛しているのは主人だけです。主人には一生責められても、仕方が無いと思って
います。課長とは行きません。私は主人といます。本当に主人がおかしいとしたら、それは私が
原因です。尚更私は側にいます。第一、主人に離婚されても、好きでも無い課長と一緒になる事
は有り得ません。」
妻に交際を申し込んでから、返事をドキドキしながら待っていて、やっと付き合いを承諾してく
れた時を思い出しました。ずっと野田の話を聞いていて、妻に裏切られた気分でいました。しか
し、妻の答えを聞いて、何故かほっとしたのですが、すぐに返事をしなかった事が気になります。
私から責められて過ごす人生か、野田と楽しく暮らす人生の、どちらが良いか迷っていたのでし
ょうか?それとも、本当に愛しているのは、私なのか野田なのか考えていたのでしょうか?その
事を思うと、ほっとしてはいられません。
「だからそれは、未練が有るだけだと言っているだろ。それに、私の事を好きでは無いと言うな
ら教えてくれ。私の事は嫌いか?顔も見たくないほど嫌いか?正直な気持ちを教えてくれ。」
「嫌いとか好きとかでは有りません。仕事では尊敬していますし・・・・・・。」
「ほら見ろ。脅されて犯されたと思っていたら、嫌いになるはずだ。顔を合わせてしまう会社に
は、出て来られないはずだ。美鈴の言う、脅す様な形で結ばれた次の日も、会社に出て来たのを
見て、私の事をまだ好きなのだと確信した。美鈴が“全て脅されて関係を持った。”と言ってい
た事を旦那から聞かされた時、もう諦めたはずが、それなら何故、まだ会社を辞めずに普通に接
してくるのだろうと考えたら、やはり、まだ私の事を好きなのだと思った。」
「だから違います。負け犬になりたくなかっただけです。あのまま辞めてしまったら、課長に負
けると思いました。仕事で見返してやろうと思ったから・・・・・・・・・。」
「それなら聞くが、あのセックスは何だったんだ?美鈴は、嫌いな男でもイク事の出来る女か?
嫌いな男に抱かれて、何回も達してしまう様な女なのか?違うだろ?私の事を好きなんだろ?」
「違います。私が愛しているのは主人だけです。」
「それなら美鈴は、ただの淫乱な女と言う事か?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「美鈴はそんな女ではない。今の生活を変える事が怖いだけで、本当はまだ私を好きなんだ。」
「違います。私が愛しているのは主人・・・・やめて下さい。離して。何をするのですか?止め
ないと大きな声を出します。」
「美鈴が迷っているから、背中を押してやるだけだ。また私と1つになれば、きっと本当の自分
の気持ちに気付く。」
「止めてください。嫌です。大きな声を出し・・・・。」
妻の言葉が途中で途切れた時、私は部屋の中に飛び込んで行きましたが、そこで私が見た物は、
唇を野田の唇で塞がれた妻の姿でした。
2人は私に気付いてすぐに離れましたが、なぜ私がいるのか訳が分からず、急な事で言葉も出せ
ずに固まっています。私が無言で近付いて行くと、ようやく妻が駆け寄って来て。
「あなた、違います。これは違うんです。これは・・・・・・・。」
「何が違う?どう違う?」
妻の頬を平手で張ると、妻は泣き崩れました。
私が野田に近付くと、野田は崩れ落ちる様に座り込んでしまいましたが、少なくなった髪の毛を
掴んで上に引っ張ると、素直に立ち上がりました。
私は1歩下がって思い切り殴ると、野田はソファーに尻餅をつきましたが、それでも気が収まら
ず、今度はまた髪の毛を掴んで顔面を膝で蹴りました。すると、歯に当たってしまったのか、膝
に痛みが走りましたが、野田も歯で上唇を酷く切ったらしく、口から可也血を流しています。
野田の唇はどんどん腫れていき、小さなタラコの様になっていきました。野田は余程痛いのか、
両手で口を覆いましたが、また髪の毛を掴んで、覆っている手も一緒に、もう一度膝で蹴ると、
流石に野田は呻き声を上げて、顔を手で覆ったまま床に蹲りましたが、私は更に、蹲っている野
田の腹を1発蹴って部屋を出ました。
  1. 2014/08/24(日) 10:55:01|
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戦い 第54回

5月28日(金)の2
私は忍び足で客間のドアの前まで行き、聞き耳を立てていると。
「だから、どうしてアパートに来てくれなかったかと訊いているだろ。」
「もう許してください。もう嫌なんです。帰って下さい。」
「許して?それでは私が脅している様に聞こえるじゃないか。確かに最初は脅す様な形になって
しまった。そうでもしないと会ってくれないと思った。しかし、それからは違うだろ?」
「いいえ。ずっと脅されて・・・・・・。」
「本当にそう思っていたのか?俺は遊びのつもりだった。最初の日を覚えているか?口では嫌が
っていたが、今迄に見た事も無い様な乱れ方だった。美鈴は何回も達してしまい、私も2回出し
てしまったので、もう終わりにしようと思ったが、美鈴は“もっとして。もっと頂戴。欲しい、
これが欲しいの。お願い、入れて。入れて下さい。”と言って私のを咥えて来た。何とか硬くし
ようと必死に口を使っていた。」
「・・・・・・私・・・・・・そんな事は・・・・・・・・。」
「覚えてないのか?その時私は思った。美鈴は“主人が有りながら、他の男に犯されている。嫌
なのに無理やりされている”と思う事で、余計に感じているのだと。だから私はゲームのつもり
で、その役になり切った。美鈴も分かってくれていると思っていた。」
「違います。私は脅されて・・・・・・・。」
「本当にそうか?嫌がるのは最初だけで、自分から私の物を触ってきた事も有っただろ?私が何
も言っていないのに、後からされるのが好きな美鈴は、自分から四つん這いになった事も有った
だろ?それも覚えていないか?」
「私・・・・・そんな事は・・・・・して・・・・・・。」
「私は最初から、写真なんて他の者に見せる気は無かった。美鈴に嫌われる様な事をするはずが
無い。真面目な美鈴は、その方が私の所に来易いと思った。“行きたくないのに、脅されている
から仕方なく行くんだ”と自分に言い訳が有った方が来易いと思った。何より、その方がより感
じている様子だったし。本当に脅すつもりなら、写真を処分なんかしない。本当にもう1枚も持
っていない。」
「だって、今日。」
「今日?今日は大事な話が有るから、アパートに来て欲しいと言っただけだ。写真なんて一言も
言っていない。会社の窓から見ていて、タクシーに乗ってくれたので、来てくれていると思って
いたが、帰っても居なかったので、少し興奮してしまった。でもタクシーに乗ったところを見る
と、本当は迷っていたのだろ?」
「・・・・・・・・・・・。もう帰って下さい。ここには来ないで。早く帰って、帰って。帰っ
て。・・・・・・いやー、離して。離して。」
おそらく、野田が妻に抱きついたか何かしたのでしょう。私は、飛び込んで行きたい気持ちを我
慢しました。
「美鈴、落着け。私の話を聞いてくれ。別れた妻が再婚する。」
「えっ。」
妻は知らなかった様で、それを聞き、抵抗を止めたのか静かになりました。
「あいつが再婚する事になった。それも相手は以前不倫していた先生だ。私は何もかも嫌にな
り、2人共殺してしまいたいと思った。しかし出来なかった。何故だか分かるか?私ははっきり
と気が付いたからだ。別れた妻に有るのは未練だけで、本当に愛しているのは美鈴だけだと、気
が付いたからだ。」
「そんな・・・・・・・一方的に・・・・・・・・・・。」
「みんなには黙っていたが、来月の初め海外に転勤する。部長待遇にはなるが、小さな支店で、
ほとんど左遷と同じだ。今海外に飛ばされると、また転勤が有ってもたぶん海外で、もう定年ま
で帰れないかも知れない。会社も勝手な物で、私が独身になったから、遠い所にでも自由に移動
させやすくなったのだろう。先月の初めに打診が有り、別れた妻にその事を言いに行こうとした
時、再婚する事を知った。」
私は、ただ言いに行ったのではなく、向こうでもう一度やり直す為に、一緒に行ってくれる様に、
頼みに行ったのだと思いました。野田はずっと、復縁を持ち掛ける機会を伺っていたのでしょう。
良い切欠が出来、今日こそ言おうと張り切って出かけた。しかしその時、楽しそうに食事をして
いる所を見てしまった。野田にすれば天国から地獄だったでしょう。野田の悔しさは、私の想像
以上で有った事を知りました。
「でも良かった。再婚話のお蔭で、自分の本当の気持ちに気付いた。私はどうしても美鈴と一緒
に行きたくなったが、こればかりは1人で決められない。それで美鈴を試してみたくなった。
美鈴が私の事を、どの様に思っているのか知りたかった。美鈴と何回か会い、身体を重ねていて
“美鈴は付いて来てくれる。私からは離れる事は出来ない”と確信し、一緒に来てくれと、いつ
切り出そうか考えていた時、旦那に分かってしまった。それでも私は美鈴を信じていたが、私が
ずっと脅して関係を持っていたと聞かされた時、私とはセックスだけの関係で、本当に愛してい
るのは旦那だと思って諦めた。」
「勝手な事ばかり言わないで。私は脅されて・・・・・・・。」
「本当にそうか?そう言い切れるか?自分でそう思いたいだけでは無いのか?私はそんな女で
は無いと、自分に言い聞かせているだけでは無いのか?」
私は妻が、野田の言う通りだったのでは無いのかと思いました。自分では気付かなくても、気付
きたく無くても、何処かに引け目が有り、訴えるとかいう、強い態度に出られなかったのでしょ
う。
もしもその通りだとすると、2人共が私を騙していた事になります。
「一度は諦めたが、よく考えたら、美鈴は、以前の私と同じでは無いかと思えてきた。旦那には
未練が有るだけで、それを愛と勘違いしていないか?本当に私と、もう会えなくなってもいいの
か?今の生活を守りたいだけだろ?このまま旦那に責められながら、一生を終わってもいいの
か?そういう人生でいいのか?もう子供も大きくなった。これからは美鈴自身の事を考えてもい
いのではないのか?」
妻の声は聞こえません。私は心の中で“どうして黙っている。違うとはっきり言ってやれ。脅さ
れていただけで、お前は嫌いだと言ってやれ。”と何回も叫んでいました。
「もう一度よく考えてくれ。確かに私と美鈴は、旦那に対して取り返しの付かない事をした。だ
からと言って、一生責められるだけの人生でいいのか?まだ人生、半分有るのだぞ。何もかも忘
れて、私と向こうで楽しく暮らそう。別れた妻や子供達の為に、ほとんどを渡してしまったから、
財産と呼べる様な物は無いが、持っている物全て、旦那に慰謝料として渡す。美鈴も全て置いて
出て来い。向こうで1からやり直そう。」
私は固唾を飲んで、妻の返事を待ちました。
  1. 2014/08/24(日) 10:53:27|
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戦い 第53回

5月23日(日)
あれから1週間、1度も妻の声を聞いていません。私の歳ならよくある事かも知れませんが、や
はり不安になります。ここ2、3日は嫌な夢ばかり見ています。昨夜などは、我が家に帰ると、
妻と子供達だけではなくて、妻の両親も一緒に食事をしているのですが、私の席には野田が座っ
ているのです。その後寝付かれず、今日は寝不足で疲れました。
今日も昨日も出勤しました。妻には言っていませんが、26日に本社で会議が有り、そのまま4
連休にして向こうにいる為です。もし妻が嘘をついていた時、電話も掛かって来ないのを良い事
に、次の日から、もう野田に会っている事も考えられますが、前回の事も有り、まだ警戒してい
て、その可能性は少ないと思いました。1ヶ月と言っていても、いつ私が帰って来てしまうか分
からないので、動くとすれば来週辺りだと読んでいますが、大した根拠では有りません。
私がしばらく帰らない事を、野田には伝えて有りませんが、毎日妻を観察しているあいつの事で
す。必ず妻の変化に気付くはずです。野田が嘘をついていた場合も、気付けばそろそろ、何か接
触を持つと考えました。

5月27日(木)
昨日は本社での会議が午後からだった為に、終わるのが遅くなり妻を見張る事が出来ず、夜8時
半頃家の前を通りましたが、明かりが点いていて、妻は何事も無く帰宅している様子でした。
今日は朝早くから、妻の会社の真向かいの、ビルの1階に有る喫茶店で様子を見ていましたが、
妻は普段通りに出社した為、宿泊先のビジネスホテルに一旦戻り、また昼前にこの喫茶店で様子
をうかっていました。この喫茶店は、落着いた雰囲気のお洒落な喫茶店なのですが、少々高い為、
ほとんど利用した事が無いと、以前妻と待ち合わせをした時に聞いた事が有り、妻の会社もよく
見え、見張るのには絶好の場所でした。
妻の言うとおり、多少高めのサンドイッチを食べながら見ていたのですが、野田が出てきただけ
で、妻は出て来ません。今日はお弁当を持って行ったのでしょう。夕方も妻が退社する1時間も
前から見張っていましたが、定時に退社すると駅の方に歩いて行きました。私はタクシーで先回
りしましたが、渋滞にあってしまい、すでに家には明かりが点いていて、今日も何事も無く帰宅
したようです。やはり、私の思惑通りには進みません。

5月28日(金)の1
2日間で自信を無くし、半ば諦めながら昨日の喫茶店で昼食をとっていると、今日は外食なのか、
妻が若い女子社員と2人で出て来ました。すると野田が小走りで出てきて、2人を呼び止めたら
しく、2人は立ち止まったのですが、少しして気を利かせる様に若い女子社員1人が歩き出し、
妻と野田は何やら深刻そうに話しています。その後妻は、少し離れた所で待っている女子社員の
所に行き、野田は1人で反対方向へ歩いて行きました。
仕事の話だったのかも知れませんが、今週、どちらかが行動を起こす事を期待していた私は、今
夜何か有ると思いしまいました。
今日も定時に退社した妻は、すぐタクシーに乗り込みました。駅までは近く、普段タクシーを利
用する事は有りません。私は慌てて喫茶店を出るとタクシーを拾いました。妻の乗ったタクシー
はもう見えませんが、行き先は想像が付きます。
タクシーを降りてアパートに入ろうとした時、もう1台タクシーが着いたので、野田だと思った
私は、急いで2階の踊り場に駆け上がり、身を隠しました。ドアが開いて、閉まる音がしたので、
野田の部屋に行こうとすると、足音が近付いて来ます。2階から外を見ていると、野田が不機嫌
そうな顔で、携帯で何やら話しながら、自分の車に乗り込むと出て行ってしまいました。訳が分
からない私は部屋まで行くとチャイムを鳴らしてドアに耳を当てましたが、人の気配は有りません。
タクシーで我が家に急ぐと、家の前に野田の車が止まっていましたが、すでに野田の姿は無く、
妻が我が家に野田を入れたかと思うと、怒りが込み上げて来ます。少し通り過ぎた所で降り、ど
ちらが嘘をついているのか確かめる為に怒りを静め、静かにドアを開けようとすると、どちらが
閉めたのか鍵が掛かっていました。合鍵で開けて入ったのですが、少し音をたててしまい、気付
かれたかと思いましたが、中に入ると、客間の方で2人の言い争う声が聞こえました。
  1. 2014/08/24(日) 10:51:38|
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戦い 第52回

5月15日(土)の3
彼の部屋を出ると、野田の所へ寄り。
「野田。今日は悪かった。時々発作の様に訳が分からなくなる。自分で何をしているのか、何が
したいのか分からなくなる。もう別れた方がいいのかも知れん。疲れた。」
それだけ言い残し、車で帰途に着きました。野田は、私の精神状態が不安定だと思ったはずです。
やはり真実が知りたくて、野田に何らかの行動を起こして欲しかったのです。
しかし、車を運転していて、どこかで妻を信用したい気持ちが有り、野田だけに行動を興させる
事ばかり考えている事に気付きました。それでは片手落ちで、妻が嘘をついている場合も考え、
妻が行動を起こせるチャンスも与えなければならないと思い、家に着くと。
「美鈴、今から濃い目の化粧をしろ。」
妻が素直に従って化粧をしている間に、2人の夜の為に買い揃えたセクシーな下着の中から、赤
い透けた物を選んで、妻に穿き代える様に言いました。
「1杯呑みたくなった。その格好でビールの用意をして、お酌してくれ。」
「あなた、許して下さい。許して下さい。」
「野田や見ず知らずの男の前では出来ても、俺の前では出来ないか。そうか。」
妻は目に涙を溜めながら、渋々従いました。
「ビールを呑みながら見ていてやるから、あの時と同じポーズをしてくれ。」
妻の目から涙がこぼれました。妻に色々な格好を要求している内に、酔いも手伝ってか、妻では
なくて、淫乱な娼婦でも見ている気分になってしまい、その後口でさせました。
シャワーを浴びてからベッドに寝転ぶと、妻が横に来て私の物を摩って来ます。
「泣いていたのに興奮したのか?」
「違います。・・・・・・・・寂しくて。」
「俺はもう出したから、する気にならん。脅されたにしろ、美鈴は俺の他に野田ともしていて、
ここのところ、俺よりも楽しんでいたから、もういいだろ?」
「ごめんなさい。でも、楽しんでなんかいません。」
「楽しんでいないのに、大きな声を上げて何回も達したのか?美鈴は器用だな。野田の部屋へ何
度も行ったが、隣の部屋の話し声や、物音は何も聞こえない。楽しんでもいないのに、余程大き
な声を出していたんだな。」
「・・・・・・ごめんなさい。」
「それよりも、生理の間は、手や口でさせられていたと言っていたが、土、日は朝から夜まで、
1日中させられていた訳では無いだろ?」
「・・・・・・はい。朝と昼過ぎと夜の3回させられました。」
「どんな格好でさせられた?」
「2日とも、朝、着くなり玄関で・・・・・昼はエプロンをしたままキッチンで・・・・・夜は
ベッドで、上だけ裸にされて・・・・・・・・。」
「他の時間は何をしていた?」
「掃除、洗濯、買い物、食事の用意と後片付け、それと喫茶店にも行きました。」
「それに下の世話までしていた。まるで夫婦じゃないか。買い物は何を?」
「スーパーで食材や、課長の下着なんかを・・・・。」
私の脳裏に、仲の良い夫婦の姿が浮かびました。
「買い物の時、まさか手は繋いでないだろうな?」
「・・・・・・・腕を組まされて・・・・。でも、1日中セックスの相手をさせられるよりは、
精神的に楽でした。」
どちらも嫌ですが、何故か私にはこの方が辛かったです。
「美鈴、警察に行こう。野田の犯罪を立証出来ないかも知れないが、このままで良いのか?悔し
く無いのか?子供達ももう大人だ。仮に知れても、きっと分かってくれる。美鈴の事を蔑んでも、
あいつらに限って、母親を捨てる様な事はしない。」
「あなた、許して。私には出来ません。私に有利な証拠なんて何も無い。例え何らかの罪に出来
ても、子供達に知られてしまう。今回あんな事をさせられていたと知られるだけでも、死ぬより
辛いのに、当然課長は、有利になる昨年の事も話してしまう。子供達はそれを知り、私を軽蔑し
て許してくれない。普通の不倫でも許してもらえないのに、あんな行為を、普通しないような行
為をしていたと知って、私を蔑み、きっと私から生まれた事を後悔する。もう一生会ってはくれ
ない。あなた、許して。ごめんなさい。ごめんなさい。・・・・・・・・子供達だけではなくて、
親戚、会社、近所の人にも知られてしまう。もう私のいる場所は無くなってしまう。生きていら
れなくなってしまう。」
妻の話を聞いていて、レイプされた女性のほとんどが、被害届けを出さないのと同じだと思いま
した。裁判で恥ずかしい事を、事細かに話さなければなりません。その上、配慮はしてくれても
何処からかみんなに知られてしまい、悪い事をしていないのに、世間の好奇の目に晒されます。
被害者が悪い事をしたかのように噂されます。ましてや妻の場合、野田との過去が有り、万が一
罪に問えても、誰が見ても、妻にも非が有るように見られて当然です。
「でも、全て事実だろ?お前のして来た事だろ?それで苦しんだ俺はどうなる?今も苦しんでい
る俺はどうなる?お前だけでは無い。俺だって世間から後ろ指を指される。妻を寝取られた、情
けない男だと噂される。お前と違い、俺は何もしていないのに、好奇の目で見られるのは同じだ。
このままで、俺を犯罪者にしたいのか?」
妻は泣いて謝るだけで、話になりません。
妻の言っている事も分かります。何より証拠が有りません。残っているのは妻がクシャクシャに
してしまった、妻が微笑んで足を開いている写真だけです。この写真は証拠になるどころか、逆
効果だと思いました。やはり、私が思ったように誰が見ても、昨年まで不倫していた人妻が、旦
那が単身赴任になってしまい、寂しくなって因りを戻した。ところが旦那にばれ、自分から男の
アパートに通っていたにも関わらず、自分可愛さに強姦されたと言い出した。と思う方が自然で
す。
これは、妻の話を信用した場合ですが、妻が自分から進んで会っていたか、それともまだ私に話
していない何らかの理由が会って、訴える事が出来ないので、そう言っている可能性も有り、考
えていた事を実行に移す事にしました。
「美鈴、明日から少しの間、距離を置かないか?俺の気が済むまで会わないでおこう。しばらく
帰って来ないから、お前も来るな。勿論電話もしない。1ヶ月ほど掛かるかも知れないが、1人
になって色々考えたい。」
「嫌です。お願い、許して。別れたく有りません。許してください。」
「別れる事を考えたいのでは無い。今後俺は何をすれば気が済むのか、1人で考えたいだけだ。
美鈴には悪いが、1度誰の事も気にしないで、自分が納得の行くように考えたいだけだ。」
「それにしても、1ヶ月も嫌です。お願いします。お願いします。」
「1ヶ月も身体が我慢出来ないか?野田の所へ行ってしまいそうか?」
「違います。その様な事は決して有りません。そんな事を言わないで。お願いします。もう、許
して下さい。お願いします。せめて電話ぐらいは・・・・お願いします。」
泣いて謝っていた妻も、私の意思が固いのを知り、どうにか承諾しました。
  1. 2014/08/24(日) 08:52:45|
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戦い 第51回

5月15日(土)の2
妻は口数の少ない私に、腫れ物にでも触る様に接していましたが、私が出掛けようとすると。
「あなた、今頃何処へ行くの?お願いだから一緒にいてください。私が悪かったです。ごめんな
さい。何処にも行かないで。」
私が何かするのでは無いかと思って、心配しているのは分かりますが、今の私には優しい言葉を
掛ける余裕は有りません。
「お前の様に、浮気しに行く訳では無いから心配するな。」
そう言われると妻は何も言えません。
アパートに着くと、野田の部屋にも隣の部屋にも、明かりが点いていました。
インターホンを押すと、ようやく彼が出たので。
「美鈴の亭主だが、妻が大変世話になったそうなので、お礼を言いに来た。ドアを開けてくれ。」
彼は上擦った声で。
「僕は何もしていない。関係ない。帰ってくれ。」
「何もしていなかったら、開けてくれてもいいだろ?とにかく、ここを開けろ。そうか、まあい
い。それなら月曜日に、△△商事にお邪魔する。遅くに悪かったな。」
そう言うと、慌ててドアを開けてくれた彼は、メガネを掛け、いかにも一流企業のエリートサラ
リーマンといった風情でした。玄関先で話そうとする彼を無視して、土足のまま上がって行くと、
テーブルの上に座り。
「妻が色々世話になったそうで、どうしても会ってお礼がしたくてな。すぐにお礼をしようと思
ったのだが、その高そうな眼鏡が割れると困るだろ?メガネを外してくれ。」
「どうして僕が、そんな事をされなくてはいけない?もう帰ってくれ。警察を呼ぶぞ。」
彼は電話の所まで行き、受話器に手を掛けましたが、その時、口では強がっていても、手が震え
ているのが分かりました。
「早く警察に電話しろ。警察に来てもらって何と言う?他所の奥さんに恥ずかしい事を3日もさ
せたら、旦那が押し掛けて来て困っている、とでも言うのか?早く電話しろ。」
彼は受話器から手を放し、私を必死に睨み付けていました。
「そうだな。俺も興奮しすぎた。ここへ来たり会社に押し掛けては、脅迫と言われても仕方が無
い。きちんと弁護士を連れて来るから、またその時に話をしよう。」
「弁護士?僕は何もしていない。ただ隣に行ったら、あんたの奥さんがHな格好でいただけだ。
指1本触れていないから慰謝料も発生しない。脅して無理にさせた訳でも無いから、強制猥褻
も当て嵌まらない。どういう理由で弁護士と会わなければならないか、教えて欲しい。」
「流石エリート。若いのに何でも知っているな。俺もお前を、何の罪に出来るか分からん。罪に
出来たとしても、お前は何も知らずにしていたのだから、民事かも知れない。ただ、女房を笑い
者にされて黙っていられるか?まあ、ここで話していても仕方がない。弁護士を連れてくるから、
6月13日に○○ホテルのロビーで会おう。何時が都合いい?」
「どうしてそれを?それは脅迫じゃないか。そんな所で話したら、みんなに知れる。破談になっ
てしまう。完全な脅迫だ。」
「お前は可笑しな事を言うな。お前は、自分は悪い事は1つもしていないし、自分のした事に非
は無いと思っているのだろ?それならどうしてみんなに知られては困るんだ?悪い事はしてい
ないのに、どうして破談になる?お前の両親にも、奥さんになる人にも、相手の両親にも聞いて
もらおうじゃないか。そこでお前は、他所の奥さんに恥ずかしい格好をさせたけれど、僕は悪く
ないと、はっきり言えばいい。それが脅迫と思うなら訴えろ。脅迫でも名誉毀損でもいいから訴
えろ。受けて立つ。奥さんになる人も、お前がどういう趣味か知っておいた方が、夫婦生活がし
易いのではないのか?」
私が帰ろうとすると、震えが大きくなって泣き出し。
「すみませんでした。許して下さい。お願いします。許して下さい。」
「簡単に謝るな。お前は悪く無いと思っているのだろ?そんな口先だけで謝るな。失礼する。」
彼は走ってきたかと思うと、私の足に縋り付き。
「許して下さい。30万・・・・・・・・30万払います。慰謝料として30万払いますから、
許して下さい。お願いします。」
「お前も想像してみろ。今度結婚する彼女が、同じ目に合ったらどうする?30万貰って満足す
るか?俺の女房も楽しんでいたから仕方が無いと、笑って済ます事が出来るのか?話にならん。」
「すみません。50万出します。お願いします。お願いします。」
「誰が金額の話をした?お前の誠意は金か?お前の謝罪は金か?もういい。13日に会おう。」
「許して下さい。どうやって謝罪すれば良いのか分かりません。教えて下さい。お願いします。
気の済む方法を教えて下さい。」
「そうだな・・・・・・・実は俺も分からん。本当は殺してしまいたい気持ちだが、そこまでは
出来ん。お前が結婚してから俺の前で、奥さんに同じ事をさせれば気が済むかもな。まあ、いつ
になるか分からんが、気が収まる方法が分かったら電話する。携帯の番号を教えてくれ。勤め先
も分かっているから、逃げたり、携帯を代えたりしても無駄だぞ。」
彼は野田に、利用されただけかも知れません。若い男があのような状況の中にいたら、無理も無
い事かも知れません。しかし、妻の事を考えると、そのままにしておく事は出来ませんでした。
私は、もう彼に連絡する気は有りません。彼はこれから結婚式まで、いいえ、結婚してからも、
いつ何を言ってくるのか、何をされるのかビクビクしながら過ごすと思います。
  1. 2014/08/24(日) 08:46:49|
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戦い 第50回

5月15日(土)の1
今日は早い時間に、自宅に帰るつもりでいましたが、家に着いたのは、午後の4時でした。昨夜
はあれから、妻を可哀想に思ってしまい、両手でしっかり抱いてやって眠りました。当然その様
な事をするつもりは無かったのですが、妻を抱いているだけで、何故か私の物は元気になってし
まい、気が付くと妻を裸にしていました。妻の話を聞いて怒りを覚えながらも、知らない内に興
奮していた?いいえ、その様な事がある筈が有りません。今考えても、怒りで手が震えてきます。
しかし、妻もいつに無く激しく乱れ、結局寝るのが遅くなり、寝過ごしてしまったのです。
今日帰って来たのには目的が有ります。野田の他に、もう一人許せない男が出来たからです。
野田との問題の前に、まずはこの男を何とかしようと思い、会ってみたくなったのです。
家に着くとすぐに、妻を残して野田のアパートに向かいました。勿論、野田に会うためでは有り
ません。駐車場には野田の車以外1台も無く、留守かと思いましたが、一応部屋まで行ってイン
ターホンを鳴らすと、やはり返事は有りません。アポを取って有った訳ではないので、留守でも
仕方ないのですが、この時の私は苛付いていて、彼が留守だった事に腹が立ち、隣の部屋に行っ
てしまいました。
「やあ、あれから連絡もせずに申し訳ない。慰謝料の事だが・・。」
その瞬間、私は野田の顔を殴ってしまいました。野田は倒れずに、頬を押さえながら1歩近付い
て来て。
「気が済んだか?1発は仕方ないが、これ以上・・。」
言い終わらない内に、今度は鳩尾を殴っていました。野田は一瞬息が出来なかったのか、呻き声
を上げて蹲り、私は一言も話さず、力任せにドアを閉めて車に戻りました。暴力では解決出来な
い事は分かっています。しかし、殴らずにはいられませんでした。
1時間ほど近くの喫茶店で時間を潰し、もう一度アパートに行くと、今度は野田の車の他に2台
車が止めて有ります。彼は車を持っているのかさえ知りませんでしたが、帰っている様な気がし
て、部屋に行ったのですが、彼はまだ留守でした。すると、また腹が立ち、野田の部屋へ行って
ドアを何回も叩いていると、鍵は開けてくれたのですが、ドアを開けても野田の姿は有りません。
すると奥から。
「もう暴力は御免だ。流石の私も、今度したら警察を呼ぶ。」
私が上がって行くと、野田は部屋の隅に立っています。私はソファーに座り、気を落着け様と、
目に前に置いてあったタバコを、無断で1本出すと火を点けました。最近止めていたので、久し
振りのタバコは美味く、フィルターの近くまで吸ってしまい、火を消すのにガラスで出来た、大
きな灰皿にタバコを擦り付けていると、ふと、これで野田を殴りたい衝動に駆られ、灰皿を持つ
と野田の方を向いて、頭の上に振りかざしましたが、野田の怯えた目を見て我に返り、テレビに
向かって投げ付けました。幸いテレビには当たりませんでしたが、隣にある趣味の悪い洋酒棚に
当たり、静かな部屋にガラスの割れる音が響きました。
結局この時も、一言も話さないで部屋を出ましたが、話す事が無かった訳ではありません。話せ
ば声が裏返ってしまいそうで、声を出せなかったのです。
一旦家に帰ると、私が何処で、何をしてきたのか分からず、心配そうな妻に。
「野田の隣の部屋の奴について、知っている事が有ったら教えろ。どんな小さな事でもいい。」
「はい。彼は△△商事に勤めているらしいです。一度、仕事帰りの彼に、部屋の外で会ってしま
い、冷やかされました。その時、△△商事と印刷された大きな封筒を持っていました。課長が、
一流企業に勤めていると言っていたし、間違い無いと思います。・・・でも、どうして?」
「お前は知らなくてもいい。他には?」
「6月の13日に○○ホテルで、結婚式を挙げるらしいです。」
「もうすぐじゃないか。あいつ、その様な時期に・・・・・・。美鈴はどうやってその事を知っ
た?」
「はい。3回目に彼が来た時、課長が結婚祝いだと言って、エッチな下着をプレゼントしていま
した。彼は“真面目なお嬢さんなので、こんなのを穿いてくれと言ったら、結婚してすぐに離婚
になってしまいます。”と笑いながら断っていました。その時の2人の会話を聞いていて・・・・。」
私は彼が留守で良かったと思いました。あの時いたら、たぶん殴って終わりだったでしょう。ど
の様な奴かも分からないので、今頃警察沙汰になっていたか、または、若い彼の方が強く、逆に
殴られて、より悔しい思いをしていたかも知れません。
その時、頭に浮かんだ、警察沙汰という言葉で野田の事を思い出し、今頃、暴行と器物破損で被
害届けを出していないか、少し心配になっている、気の弱い自分に気付きました。
  1. 2014/08/24(日) 08:44:59|
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戦い 第49回

5月14日(金)の5
どちらが嘘をついているにせよ、隣の男に妻の恥ずかしい姿を見せたのは事実だと思いました。
妻は証人を作る為だと言っていますが、それは妻が脅されていた事が本当であった時のみ成立し、
野田が脅していない時は、ただ他人の前で、妻を辱める事が楽しくてしている事になります。
妻も野田に気に入られようとして従っていたか、その行為で快感を得ようとして、していた事に
なります。
どちらにしても、旅行に行った時もわざと仲居さんに見せた事を考えると、野田には、そういう
事をして興奮する、性癖が有るのだと思いましたが、妻はどうなのだろうと気になり。
「野田が話した事は全て嘘だろ?美鈴を辱める為に嘘を言っていたのだろ?」
「課長が言った事は嘘です。私が脅されていて何も言えないのを良い事に、事実ではない酷い事
を言われました。・・・・・ただ・・・・枕と・・・・・もう1つだけは・・・・・・・。」
「枕ともう1つ?」
「・・・・・・あなたに嫌われても、もう隠し事はしない、嘘はつかないと決めたから話します。
以前あなたを裏切っていた時に、あなたとセックスをするなと言われ、それは出来ないと言って
逆らった時に・・・・・その様な事を・・・・・・・・。」
「焦らされて、枕で達したのか?それも、野田に見られながら?」
「・・・・・・はい・・・ごめんなさい。でも、その後言った事は嘘です。その事を思い出して、
従ったのでは有りません。脅されていたから・・・・・・仕方なく・・・・・・本当です。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・もう1つは?」
「・・・・・・・・・・私、濡らしてしまいました。早く終わって欲しい、夢なら醒めて欲しい
と思っていても、濡れて来るんです。こんな時になぜ?感じてなんかいないのになぜ?と思って
いても、濡れて来てしまうんです。ごめんなさい。ごめんなさい。嫌で、嫌で、興奮なんかして
いないのに・・・・・私・・・・・・。」
妻は、感じていなかったと思っていますが、ただ濡れてくる事は有り得ません。自分を否定して
いるだけで、その様な自分では無いと思いたいだけで、おそらく感じてしまっていたのでしょう。
私だけの妻を野田に見られたと知った時も、妻が私と野田の両方が好きだと思っていた時も、心
のどこかに“野田に何が分かる、野田は口先だけで、妻を1番理解しているのは俺だ。”という
自負が有りました。“妻と俺には歴史が有る。セックス意外、野田と妻に何が有る。”と思ってい
ました。私には出来なかったセックスをされ、私では与える事の出来なかった快感を、野田に教
え込まれたと知った時も“夫婦では、したいと思っても出来ないだけで、浮気だからこそ出来た
だけだ。”と自分に言い聞かせていました。これらは全て、妻を寝取られた男の、負け惜しみな
のかも知れません。しかし、そうでも思わないと、妻と前には進めませんでした。
妻の話を聞き、当然怒りも有りましたが、それよりも、性行為に関しては、野田の方が妻の本性
を見抜いている様で、妻さえも気付かない妻の姿を知っている様で、無性に寂しさを感じました。
その様な事を考えながら妻の顔を見ていると、若かった頃を思い出します。
妻と初めて結ばれてから、しばらくの間会うのを断られました。私は嫌われたと思っていたので
すが、そうでは無く、恥ずかしくて顔を合わす事が出来なかった様です。結婚してからも、妻か
ら誘われた事は無く、あまりセックスは好きでは無いと思っていました。40歳を過ぎてからは、
いざ始まると、何回も求める事も有り、少しは積極的になりましたが、それでも妻から誘われた
事は有りません。不倫するまでは、一緒にお風呂に入っても、明るいから恥ずかしいと言って、
必ずタオルで隠して入って来ました。
私はずっと、それが妻だと思っていました。妻はいつまでも、恥じらいを忘れない女だと思って
いました。妻自身もそう思っていたと思います。それが野田の手によって変えられていった。い
え、本来の妻を引き出されていったと言う方が、正しいかも知れません。その事は、身体の関係
を持たれたのと、同じぐらい悲しく寂しい事でした。
妻の涙を見ながら、その様な事を考えていましたが、野田にその様な性癖が有るとすれば、これ
で済んだとは思えず。
「その他にも、知らない男の前で何かされなかったか?外で恥ずかしい事をさせられなかった
か?」
「いいえ。それは無かったけれど、隣の彼にはその後2回、同じような事を・・・・・・。」
「エスカレートしなかったのか?触られたり、それ以上の事をされなかったか?」
「いいえ。同じ様に恥ずかしい下着姿で、お酌をさせられたり、色々なポーズをとらされたりし
ましたが、それ以上は、課長が断っていました。」
裸同然の格好をさせ、恥ずかしいポーズをとらせて、ビールを呑みながら、指を刺して冷やかし、
笑っている2人の姿が目に浮かびました。泣きながら惨めな格好で、2人の男の機嫌をとってい
る、妻の姿が目に浮かびました。
私だけの妻の身体を、妻の恥ずかしい姿を、野田だけでも許せないのに、何回も見ず知らずの男
に見せたか思うと、怒りで胸が苦しくなります。その時の妻の姿を想像すると、胸が張り裂けそ
うになります。妻を自分の物の様に扱い、同性の仲居さんでも許せないのに、他の男の前で辱め
たと思うと、いくら感じていたとは言っても、妻が惨めに思え、野田に対しての怒りが、私の中
で限界を超えてしまいました。
例え嘘をついているのが妻だとしても、もう法的な制裁だけで済ませる気は有りません。まだ、
どういう方法が有るのか分かりませんが、慰謝料を貰って済ませるような事は、絶対にしないと
心に誓いました。
  1. 2014/08/23(土) 11:35:08|
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戦い 第48回

5月14日(金)の4
私がキッチンに行くと、普通に話していても充分聞こえるのに、わざと大きな声で。
「伊藤君、どうした?」
「だって美鈴さんは泣いていましたよ。」
「伊藤君は若いな。美鈴は虐めて欲しくてわざと逆らい、興奮を高めているんだ。まだ外には溢
れていないが、おそらく、濡らしているのは頬だけでは無いぞ。」
「そうなのですか?本当に、こんな世界も有るんだ。」
「ああ。全て言わなかったが“言う事を聞かなくてもいいのか?私は構わんぞ”の後に“その代
わり、この前みたいに、またお仕置きだぞ。”と続くんだ。」
「お仕置き?」
「ああ。前にも私の言う事を聞かなかった事が有って、その時は何回もイク寸前で止めてやった。
すると、自分でしようとしたので、両手を使えないように縛ってやると、大声で泣き出して大変
だった。結局、可哀想になってしまい、美鈴の股に枕を挟んでやると、器用に腰を使いながら、
あそこを擦り付けて、枕で達してしまった。さっきは、もう少し逆らっていようと思っていたが、
私の言葉で、また同じお仕置きをされると思い、その時余程辛かったのか、慌てて従った。」
「でも、泣きながら従うと言う事は、やはり嫌なのでは無いのですか?」
「いや。涙は流しているが、恥ずかしい事をさせられている自分に酔い、興奮している。その内
伊藤君にも分かる。美鈴は本当に淫乱な奥様だ。セックスが好きで仕方が無いんだ。私は週1、
いや2週間に1回でいいと思っているのだが、旦那が単身赴任しているから、毎日来ると言って
聞かない。私も嫌いではないが、流石に連日では身が持たん。」
課長の言った事は、ほとんど嘘でしたが、言い返せない私は、彼が信じたかと思うと恥ずかしく
て、仕方が有りませんでした。
「そうですか。心配をして損しました。それにしても分からない物ですね。今の格好ではなくて、
普通に服を着ていたら、とてもその様な女性には見えません。あの様な声を出すとは分かりませ
ん。今でも顔だけ見ていると、真面目そうで可愛いし、セックスなんてしない様に見えます。そ
れなのに、あの身体とあの下着、堪らないです。」
それからの彼は、やはり課長の話を信じたのか、私が恥ずかしいポーズをとらされて、涙を流し
ていても同情してくれなくなり、それどころか“もう少し足を開いて欲しい”とか、注文まで出
すようになりました。
課長は私と彼の顔を交互に見ながら、嬉しそうに。
「美鈴。美鈴はあの時に、声を出さないでいられるか?これからも大きな声を出して、迷惑を掛
けてしまうだろ?それなら、伊藤君の言う通りにしないか。」
その言葉で調子に乗った彼は。
「美鈴さん。四つん這いになって、僕の方にお尻を突き出して下さい。もっと足を開いて。」
彼は野田がいる事を忘れているかの様に、次々に恥ずかしいポーズを要求しました。
「次は寝転んで、両足を胸に抱えて。駄目、駄目、もっと足を開いてくれないと。凄い、凄い、
前も後も丸見えだ。あれ?美鈴さん濡れていませんか?触られてもいないのに、まさか違います
よね?しばらくそのままの格好でよく見せて下さい。」
彼は私に近付いて来て、恥ずかしい所を覗き込んでいました。
すると、笑いながら見ていた課長が。
「伊藤君、泣いているが、本当は喜んでいると言っただろ?今に分かると言った通りだろ?きっ
と中は凄い事になっているぞ。最初に言った様に、私は嫉妬深いから、中まではお見せ出来ない
のが残念だ。外と違い、中はまだピンクがかっていて綺麗だ。濡れていると更に綺麗に見える。
見せてやりたいが、そこだけは私しか見る事の出来ない場所だ。いや、違うか。もう一人、奥さ
んがこんなに淫乱だとは知らずに、隠れて何をしているのかも知らずに、一生懸命働いている馬
鹿な男がいる。」
私はあなたを思い出し、声を出して泣きました。
課長は、そんな私を無視して、私の身体のどこをどうすれば感じるのか説明し出し、それを真剣
な顔で聞いていた彼は、少し酔いが回ったのか、下着を脱いで中まで見せて欲しいとか、少し触
らせて欲しいとか言い出しました。すると課長は怖い顔になり。
「明日も仕事だ。今日はこれで終わりにしよう。また機会が有ったら呼んでやるから。帰る前に
写真をお願い出来ないか?」
彼にデジカメを渡し、課長とキスをさせられているところや、座った課長の膝の上で、恥ずかし
い下着姿のまま、大きく足を広げられているところを、何枚も撮られました。
「伊藤君。美鈴はノーマルなセックスさけでは満足出来ない女だ。これからも“いやー”とか“助
けてー”とか言う声や、泣き声が聞こえるかもしれないが、本当に嫌がっているのでは無い事を、
分かってくれるか?悲しくて泣いているのでは無い事を理解してくれるか?今の美鈴を見てい
ても分かってくれただろ?」
「はい、よく分かりました。」
「そうか。本当に嫌なら、どの様な理由が有っても、初対面の男の前で足は開けない。ましてや、
あそこを濡らしたりはしない。辱められるのが好きなくせに、嫌いな振りをした方が燃えるんだ。
それに、嫌な事を私の為に、頑張ってしたと思わせた方が、その後、いっぱい可愛がってもらえ
ると思っている。好き者と言うのは、美鈴の様な女を言うのだろうな。」
「はい、泣いていても美鈴さんが、喜んでいる事は分かりました。お二人が仲の良い事も、よく
分かりました。」
彼は酔いも手伝ってか、課長が喜ぶ事を言って帰って行きました。
「美鈴、良かったな。私の部屋は端だからお隣は彼だけだ。上の部屋も先日引っ越して行って、
今は空き部屋だし、これで心置きなく大きな声を出してもいいぞ。それに彼は、私達の仲が良い
事も、美鈴が嫌がっているのではなくて、喜んでいる事も分かってくれた。お隣が理解の有る人
で良かった。」
課長の言葉は“この部屋で私に何かされた時、助けを呼んでも無駄だぞ。それに、もし訴えても
証人もいるから、恥を掻くのはお前だ”と聞こえ、どうして彼を来させたのか、やっと分かりま
した。
  1. 2014/08/23(土) 11:04:27|
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戦い 第47回

5月14日(金)の3
私が息を潜めて身を隠していると、課長が大きな声で。
「美鈴、ビールを持って来い。」
そう言われてもこの格好では、出られるはずが有りません。課長は怖い顔でやって来て、耳元で、
小さな声で。
「聞こえなかったのか?心配しなくても、美鈴には指1本触れさせない。ただその格好でお酌を
してくれればいい。嫌なら帰っても構わんぞ。そんなに写真を見せたいのか?本当は子供達に“お
母さんもまだ捨てた物では無いでしょ”と自慢したいのと違うのか?」
私は諦めて、何か身体を隠せる物を探していましたが、また課長に怒られて仕方無く、その格好
のまま、ビールとグラスが乗ったトレーを持って行きました。
部屋に入ると課長の前のソファーに、20代後半ぐらいに見える男の人が座っていました。裸同
然の私は恥ずかしくて、トレーを胸の高さに上げて、乳首が見えない様に隠し、足が少しでも開
かない様に太腿を閉じて、ゆっくり歩いていると。
「早く来い。お客さんを待たせるな。伊藤君、こいつが美鈴だ。名前は知っているな?君が想像
していたのとどうだ?お乳も少し垂れているし、腹の周りにも少し肉が付いている。おばさんで
驚いただろ?」
「いいえ、そんな事は無いです。想像以上です。顔は凄く可愛いし、オッパイといいウエストの
括れといい、若い僕が見ても堪らないです。本当に40を過ぎているのですか?」
「伊藤君は、お世辞が上手いな。これでも若い頃は、我が社のマドンナだったんだぞ。」
「いいえ、今でも充分通用しますよ。それに、何よりその格好にびっくりしました。」
彼は、私の全身を嘗め回すように見ながら言いました。
私は恥ずかしくて、トレーをテーブルに置くと部屋の隅に行って、身を縮めていました。
「伊藤君は、美鈴のファンだ。そうは言っても、会った事は無かったから、正確には美鈴の声の
ファンと言った方が正しいな。」
「いいえ、声だけでは無く、今、美鈴さんのファンになりました。」
「そうか。美鈴、何をしている?伊藤君がこんなに褒めてくれているのに。早くこっちに来て、
お酌をしないか。」
そう言われても、恥ずかしくて行けません。
「心配しなくてもいい。この人は隣に住んでいる伊藤君だ。隣同士でも、今までほとんど話した
事が無かったので、名前と一流企業に勤めている事ぐらいしか知らなかった。それが、今朝ゴミ
を出しに行った時、一緒になったので“昨日は、何度も大きな声が聞こえただろ?迷惑にならな
かったか?”と訊いたら“いいえ、楽しませて頂きました。”と正直に答えてくれた。伊藤君は
出かける予定だったのに、美鈴のあの声が大きいから、つい壁に耳を当てたまま聞き入ってしま
い、結局出掛けられずに、自分で4回も抜いてしまったそうだ。」
それを聞き、更に恥ずかしくなった私を見て、楽しむかの様に。
「美鈴は達する時に“美鈴イキます。”と大きな声を出すだろ?その声を何回も聞き、名前を覚
えてしまったそうだ。私は数えた事も無いが、美鈴は名前を覚えてもらえるほど、達したんだな。
美鈴はこれからも毎日、大きな声を出してしまうだろうから、その声でまた伊藤君が興奮して、
後から実物を見てガッカリするといけないので、今夜見に来るか聞いたら“是非お邪魔させてく
ださい。仮病を使ってでも早く帰ってきます。”と言ってくれたので来てもらった。」
私はただ恥ずかしくて、消えてしまいたい思いの中、何度も課長に急かされてお酌をさせられま
した。
「伊藤君どうだ?実物を見ても、また声が聞こえた時に自分で出来るか?」
「勿論です。美鈴さんを思い出して、昨日以上に興奮すると思います。」
「美鈴、聞いたか?嬉しいだろ?美鈴の身体を思い出して、声だけで出してくれるそうだ。お礼
を言わないか。どうした、早く。」
「ありがとう・・・・・・・ございます。」
「週末は朝帰りも多かったし、今朝、あの様な事を話してくれたので、堅物ではないと思ってい
たが、伊藤君とは気が合いそうだ。私は嫉妬深いから、触らせる事は出来ないが、もう少しサー
ビスしてやろう。美鈴、身体を隠していないで、立ち上がってよく見てもらえ。こら、手で隠す
な。手は頭の後ろに組め。」
課長は彼には分からない様に私を睨み、私は仕方なく従いましたが、涙が出てきて止まりません。
「よし。今度は向こう向きになって、お尻を突き出せ。どうした?言う事が聞けないのか?私の
言う事を聞かなくてもいいのか?私は構わんぞ。」
私が泣きながら従うのを見て。
「野田さん、もう充分満足しました。もうやめましょう。」
それを聞いて課長は、私にビールを取りに行かせました。
  1. 2014/08/23(土) 11:01:12|
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戦い 第46回

5月14日(金)の2
まだ妻を疑っている私は、野田以外の誰と何が有ったのか、早く知りたい焦る気持ちを抑えて、
話に辻褄の合わない所は無いか、黙って妻の話を聞きました。
私が犯されてから2日後の19日“今日からは平日なので、しばらくは呼び出される事も無い。
もしかしたら2日間だけで、もう満足したかも知れない”と思いましたが、昼休みに白い封筒を
渡され、トイレでその中を見た時、私の考えが甘かった事を知らされました。
中には、昨日の日付の入った新しい写真と、メモ書き、アパートのスペアキー、お金が入ってい
て、メモには。
“今は暇な時期なので残業も無いから、仕事が終わり次第私のアパートに来い。私もすぐに帰る
が、美鈴の方が早いだろうから、部屋の中で待っていてくれ。タクシーなら10分掛からない距
離だから、そのお金で今週は足りると思う。昨日の写真もきれいに撮れているだろ?こんなに上
手く撮れると、美鈴の子供達にも見せて、自慢したくなる。このメモは私が処分するから、読ん
だらすぐに返してくれ。つまらぬ事に使われては困るからな。会社のみんなに知られない様に気
を付けろ。俺はもう独身だからいいが、美鈴は嫌だろ?”と書いて有りました。
アパートには行かず、このメモを証拠に警察に行こうか迷いましたが、裁判にでもなれば、子供
達に私のしてきた事が知られないか気掛かりで、何より、自棄になった課長が写真を送り、子供
達がそれを見ている姿を想像すると、とても私には逆らう勇気は無くて、結局アパートに行って
しまいました。
アパートに着くと、すぐに課長も帰って来て。
「メモはどうした?どうしてすぐに返さなかった?余計な事を、考えていたのでは無いだろう
な。」
「違います。みんなに知られずに、渡す機会が有りませんでした。」
私がメモ、スペアキー、お金を差し出しながら言うと、課長はメモだけを受け取り、破りながら。
「本当か?まあいい。今日でその様な気は起こらなくなる。それより、美鈴はこれから毎日ここ
に来るのだから、そのスペアキーとお金は持っていろ。」
「もう許して下さい。もう何もしないで。」
「許して下さい?それじゃあ私が無理に来させている様に聞こえるな。嫌なら来なくてもいいん
だぞ?さあ、話はその位にして服を脱げ。今日は時間が無いから、早くしないと美鈴は最後まで
いけないかもしれないぞ。最後までいきたいだろ?」
課長は、私が逆らえない事を知っていて好きな事を言い、黙って俯いている私を遠まわしに脅し
ながら、剥ぎ取る様に服を脱がせると、シャワーも使わせてくれずに、最初から恥ずかしい場所
に吸い付き、すぐに入れると激しく腰を使ってきました。
課長が“もう出そうだ。中にいいか?”と脅すので、私が何回も“愛しています”と言うと、満
足そうにお腹の上に出しました。流石に平日は早く帰してもらえると思い、汚された身体をシャ
ワーで洗い流し、濡れた身体を拭いていると、課長が箱を持って入って来て、タオルで前を隠し
ただけの、裸の私に中を見せながら。
「美鈴。今から着ける下着を選べ。昨日あれからアダルトショップまで行って、美鈴に似合いそ
うな、美鈴が興奮しそうなのを買ってきてやった。結構選ぶのに時間が掛かったし、高かったん
だぞ。」
箱の中には、色取り取りな下着が何枚も入っていましたが、私が黙って目を背けると、課長はそ
の中から赤いのを出して。
「迷っている様だから選んでやった。これを着けろ。どうした?嫌なら無理にとは言わん。」
そう言われると余計に怖くて、それを受け取りましたが、ブラジャーもパンティーも透けていて、
恥ずかしい所を隠してくれる様なフリルも付いていないので。
「他の物にしてください。私に選ばせて下さい。」
「もう遅い。だから選べと言っただろ。」
課長は箱と私の服を持って出て行ってしまいました。仕方なくそれを身に着けると、思った以上
に透けていて、乳首も恥ずかしい毛も丸見えです。少しでも足を開けば、全て見えてしまいます。
課長は様子を見に来て、私の姿を見ると満足そうな笑みを浮かべ。
「思った通りよく似合う。その格好のままビールの用意をしてくれ。」
「今日はもう帰してくれるのでは・・・・・・。」
「誰がその様な事を言った?美鈴は黙って俺の指示に従えばいい。グラスは2個用意しろ。」
「私は呑みたく有りません。それより、もう帰して下さい。」
「美鈴は呑まなくていい。黙って用意しろ。」
私はキッチンでビールとグラスを用意していましたが、この格好では落着きません。その時チャ
イムが鳴って誰かが入って来た様なので、私はキッチンの隅に身を隠しました。
  1. 2014/08/23(土) 11:00:01|
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戦い 第45回

5月14日(金)の1
アパートに帰ると、私の部屋に明かりが点いています。中に入って靴を脱ぐと同時に、妻が抱き
付いて来ました。私も抱き締めそうになりましたが、ぐっと堪え。
「来なくてもいいと言ったのに、どうして来た?俺に帰られては、不都合な事でも有るのか?」
「違います。お疑いなら、明日私も一緒に帰ります。ただ1日でも早く、逢いたかっただけです。」
妻がより強く抱き付いたので。
「俺は疲れているのに、いつまで抱き付いている。風呂に入りたい。用意は出来ているだろう
な?」
妻は慌ててお風呂に行って、バスタオルなどを用意し、私の前を通り過ぎたかと思うと、あわた
だしく下着などの用意をしていました。
私がお湯に浸かっていると、妻は下着だけの姿で入って来て、狭い洗い場に正座しています。
私がお湯から出ると、妻は1ケ所を残し、頭の先から爪先まで洗ってくれ、1度全身を洗い流す
と、仁王立ちの様な格好で立っている私の後に回り、ボディーソープを付けた両手を前に回して、
残された所を、時間を掛けて丁寧に洗ってくれました。あまりに丁寧に洗われたので、私は反応
してしまい、それを手に感じた妻は洗うのを止めてシャワーで流し、前に来て跪いたかと思うと
口に含んできたので、一瞬“この様な時に何を考えているのだ”と思いましたが、前を大きくし
てしまっている私には、その言葉は言えずに、黙って妻のする事を見ていましたが、この時の妻
の動きは、今の自分を忘れてしまいたいかの様に、今までに無く激しく、私は堪らず妻の口に出
してしまいました。
妻は顔色1つ変えずに、口の中の物を全て飲み込んで、その後も私の中に残っている物を、1滴
も残さず吸い取るかのように、吸い付いています。
この前の時は野田の顔を思い出してしまい、この様な事は考えられませんでしたが、私も変われ
ば変わるものです。
私がビールを飲んでいる間に妻も入浴を済ませ、2人で遅い夕食を摂りましたが、その間2人共
無言でした。食べ終わっても、妻は片付けようとせず、無言で俯いていたので。
「どうした?何か話したい事でも有るのか?」
「あなた、すみませんでした。どうしても自分を庇ってしまって・・・・・・。嘘はつきたく無
いのに、言い難い事はつい隠してしまい、その後苦しくなって話したくても、何を今更と思われ
そうで、言い出せなくなってしまって・・・・・・。でも、昨日あなたに聞いてもらって、少し
楽になりました。あなたは余計辛くなったのに、ごめんなさい。」
「何でも話せ。野田と不倫するまでのお前は、嘘や隠し事が大嫌いだったよな?身体だけで無く、
そんな事まで野田に変えられてしまった様で、どんな小さな嘘でも分かる度に、俺はどんどん辛
くなる。まだ聞きたい事は沢山有るが、それは追々聞くとして、今までの事で隠している事は、
もう無いだろうな?」
「それが、実は・・・・・・。その事を早く言おうと思って、今日来ました。電話では嫌だった
ので・・・・・・・。」
「何だ?早く話せ。」
「私が課長のした事を、犯罪には出来ないと言ったのは、もう1つ理由が有って・・・・・。」
「分かっている。写真の事だろ?前に不倫関係にあったとか、美鈴からアパートに行ったとかだ
けでは無くて、あの微笑んだ写真を見せられたら、おそらく誰も信用しない。俺もあの写真が未
だに気になっている。無理やり犯された女が、いくら脅されたにしても、微笑んで写真を撮られ
る事が、出来る物なのかと疑っている。以前なら、何が有ってもお前を信用したと思う。しかし、
不倫中やその後のお前は、嘘や隠し事を平気で出来る女になってしまった。昔俺が好きだった美
鈴とは別人の様だった。最近になって、ようやく信用出来る様になったと思った矢先に今回の事
だ。お前の言っている事が本当かも知れない。しかし、余りにも嘘や隠し事が多い。正直、今の
俺は、お前の言う事全て、疑いながら聞いている。」
妻は、信用されない事が辛いのか、そういう女になってしまった事が辛いのか分かりませんが、
大粒の涙を流しました。
「あれは本当です。心から微笑んではいません。本当です・・・・・・・。これからは何も隠し
ません。どんなに恥ずかしい事でも、話せばあなたに嫌われてしまう様な事でも、正直に話しま
す。どの様な小さな事でも話します。あなたに嫌われたくない。昔の私に戻りたい。」
妻は涙を拭いて、大きく深呼吸をすると。
「今日聞いて欲しいのは、写真の事では有りません。もう1つ課長のした事を犯罪行為に出来な
い理由が有ります。もし訴えても課長には、有利な証言をしてくれる、証人がいるんです。」
「なに?証人?詳しく話せ。」
証人がいると言う事は、妻と野田の関係を知っている人間が、もう1人いると言う事です。
私にはそれが誰なのか、何故知っているのか見当も付かず、聞くのが怖い反面、早く聞きたいと
焦っていました。
  1. 2014/08/23(土) 10:59:03|
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戦い 第44回

5月13日(木)
昨日は流石にメールではなくて、携帯とアパートに電話して来ましたが、私が出なかったので、
留守電に“どんなに遅くてもいいので、電話して来て下さい。”と入れて有りました。
子供染みた考えですが、何か私の様子が変だと思わせ、妻に心配させたくて、色々聞きたい思い
を我慢して電話に出ませんでした。ただこれは、妻がまだ私の事を心配してくれれば、の話しで
すが・・・・・・・。
今日も留守電に入っていて、口だけかも知れませんが、可也心配している様子だったので、電話
しましたが、妻が話す前に。
「美鈴、どうして嘘をつく。最初の日にも中に出されていただろ?お前の全てが信用出来なくな
った。そんな小さな事をと思っているのか?お前には哀訴が尽きた。」
「ごめんなさい。ごめんなさい。言えませんでした。無理やりされて、その上・・・・・・。自
分が惨めで、言えませんでした。」
私に圧倒されたのか、その事はすぐに認めました。
「どうして正直に言わない?まだ隠している事が有るだろ?生理前に、中に出された事は話せた
のに不自然だ。お前の嘘が分かる度に、どんどんお前を疑ってしまう。本当は、自分から進んで
抱かれに行ったのでは無いのかとさえ思えて来る。隠すな。」
妻が泣いているのが分かりました。
「それは本当です。信じて。脅されて無理やり・・・・・・。信じて。」
「お前が逆の立場なら信じられるのか?色々聞きたいが、今日はもう時間が遅い。どうしてその
事を黙っていたのか、その事だけでいいから、正直に詳しく話せ。」
妻は涙声で、ぽつりぽつりと話し出しました。
最初の日、1回目が終わった時に中に出された事を知り、私は泣いて抗議しましたが、課長は聞
き入れてくれず、その後も全て中に出さました。次の日、また脅されてアパートに行くと。
「どうだ、美鈴。私を思い出したか?私を未だに愛している事を思い出したか?」
「愛してなんかいません。思い出すも何も、私が愛しているのは主人だけです。」
「いや、違う。そう思い込んでいるだけだ。美鈴は今でも私の事を愛している。何か私が脅した
様な形になってしまったが、昨日来てくれたのは、写真を見て愛し合っていた時を思い出し、自
分の本当の気持ちに、気付いたからだと思っていた。しかし、美鈴は優しい言葉を掛けてくれな
い。以前の様に愛していると言ってくれない。それならば美鈴が早く気付く様に、2人の愛の証
を作ろうと思った。」
「酷い。愛してもいないのに。それに、もしも出来たとしても私は生みません。年齢からしても
生めないし、何より課長の子供など生みたくも有りません。」
「生むか生まないかは、どうでもいい。2人の愛の結晶が出来たかどうかが重要なのだ。」
私が帰ろうとすると、前日撮られた写真を出し。
「いいのか?私も脅すような事はしたくないが、これも美鈴の為だ。いつか自分の本当の気持ち
に気付いた時、必ず悔やむ。私の人生はこれで良かったのかと、必ず悔やむ。私は美鈴に、その
様な悔いの残る人生を送らせたくない。」
課長の話は真実では無い事ばかりでしたが、写真を見せられると、逆らう事が出来ません。
この日課長は、わざとゆっくり動きながら。
「昨日1日だけでは、出来てないかもしれない。今日からもがんばろうな。美鈴が私の子供を身
ごもれば、必ず本当の自分に気付く。今は知らず知らずの内に生活の事や、子供達の事を考えて
しまい、自分の本心を隠してしまっているが、そうなれば必ず本当の自分に気付く。」
私は何も言えずに、ただ泣いていました。
「どうした?生むにしろ生まないにしろ、年齢的に危険が伴うから怖いのか?それならどうして、
自分の本心にふたをして、素直になろうとしない?私の事を愛していると言えない?私も美鈴を
危険な目には合わせたくない。自分に正直になり、私を愛していると言ってくれれば、本当の自
分を曝け出してくれれば、この様な事はしたくない。どうだ?私を愛しているか?正直に言って
みろ。」
そう言いながら腰の動きを早くされ、出されてしまうと思った私は“本当はあなたを愛していま
す。”と言ってしまいました。それを聞き、また動きをおそくしましたが、時々早くしては“出
そうだ”と言われ、その度に私は“あなたを愛しています。”とか“本当はあなたと一緒に暮ら
したい。”とか言わされ続けました。
その後も関係を持つ度に、中に出したいと脅されながら、同じ事を言わされましたが、私はそれ
よりも妊娠していないかが心配でした。生理前に嫌々ながらも、中に出される事を承諾したのは、
課長に“安全な日は中に出させろ。そうしないと誘惑に負けて、いつ出してしまうかも分からん”
と言われたからです。
生理が来た時は、凄く嬉しかった。今の私の境遇を忘れるほど嬉しかったです。しかし、生理中
も手や口でさせられ、すぐに現実に引き戻され、生理が終わった後の事を考えると、怖くて仕方
が有りませんでした。生理後も写真で脅されて、仕方なくアパートに行きましたが、あの様な苦
しい思いは二度と嫌で、課長のを入れられている時は、もう脅されなくても“あなたを愛してい
ます。”“もうあなたと離れたくない。”と言って、機嫌をとる様になってしまいました。
特に課長は、あなたにライバル心を持っていて、あの最中に“あいつとどちらが気持ちいい?”
とか“本当はあいつの物では満足出来なくて、ずっとこいつが欲しかったのだろ?”とか聞いて
きました。あなたの事を言われ、あなたを思い出して辛かったのに、恐怖心の方が強く“比べ物
にならない。”“ずっとこれが欲しかった。”“もうこれでないと気持ち良くなれない。”とあなた
を侮辱するような事も、色々言っていました。
自分からその様な事を言っていたと、あなたに知られたくなかった。恥ずかしい事をされた事よ
り、その様な事を言っていたと、知られる方が辛かった。
妻を可哀想に思い、野田に対して怒りが込み上げましたが、それとは違った感情もありました。
しかしそれが何なのかは分かりません。
「本当に愛していたのでは無いだろうな?」
「違います。本心で言ったのでは有りません。信じて。あなただけを愛しています。信じて。」
「でも、そこまでされても感じたんだろ?気持ちいい声を出したんだろ?野田の方が気持ちいい
と言ったのは、本心じゃないのか?」
「本心じゃ有りません。あなたの方がずっといいです。信じて。家にいても会社にいても、毎日
が地獄でした。特に課長のアパートにいる時は、死にたいほど嫌でした。本当です。でも、ごめ
んなさい。嫌だと思っていても、色々されている内に私の身体が、身体が勝手に反応してしまっ
て。次第に快感に負けて、もっと気持ち良くなりたいと思ってしまって。ごめんなさい。ごめん
なさい。」
明日の午後、会社を早退してこちらに来たいと言う妻に、明後日私が帰るから来なくてもいいと
言って、電話を切りました。
  1. 2014/08/23(土) 10:58:07|
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戦い 第43回

5月11日(火)
出社すると、昨日休んだのが響き、仕事が山積みになっていて、アパートに戻れたのは11時で
したが、それでも仕事は片付かず、何日かはこの状態が続きそうです。
今朝は寝坊をしてしまい、昼もどうにか食事が出来る時間しか無い状態だったので、今日は1回
も妻に連絡が出来ませんでした。妻からは今帰ったと7時にメールが入って来ましたが、返事も
出せませんでした。
帰ってすぐに電話をしましたが、それは妻にでは有りません。
「もう寝ていたのか?お前はいいな。された俺はなかなか眠れない。」
「いや、まだ起きていた。そんな言い方をしないでくれよ。本当に私も反省している。」
「まあいい。少し聞きたい事が有るのだが。お前は妻の中に出していたそうだな。妊娠したらど
うするつもりだった?美鈴の身体に傷を付けるつもりか?いい加減にしろよ。もう、どちらが嘘
をついているかなんて、どうでもいい。何もかも嫌になって来た。お前だけは絶対に許さん。」
中に出していた事を聞きたい思いも、怒りも有りましたが、この様な言い方をしたのには、それ
以外にある考えが有りました。
「すまん、許してくれ。確かに最初の日と生理前の2日間は誘惑に負けてしまった。言い訳にな
るが、美鈴さんが途中で止めるのを嫌がって望んだ事だ。いや、言い訳にならんな。誘惑に負け
て、我慢出来なかった俺が悪い。生理が来てくれて良かった。その3日だけで、あとは必ず外に
出していた。本当だ。」
昨年の野田なら得意になって、もっと私が悔しがる様な言い方をしたでしょう。下手に出て謝る
ような態度が、美代子さんの話を聞いた後の私には、余計不気味に感じました。
「あとは外に?スキンを付けた事は無いのか?」
「すまん。美鈴さんに聞けば、ばれる事だから正直に話すが、いつもそのまま・・・・・。」
妻に私以外の男の物が入れられるのは、耐え難い事です。ましてや、何も付けずに入れられると
いう事は、性器と性器が直に触れ合い、悔しさも違ってきます。その上、中に出される行為は、
私が中に出した時に、征服感を感じるのと逆に、妻を征服された様でとても許せる行為では有り
ません。また、同じ中に出されたとしても、安全な時期かそうで無いかでは、大きな違いが有り
ます。たとえ妊娠しなくても、妻の中で妻と私以外の男が結び付こうとするのです。新しい命を
作ろうとするのです。それは何より許せる事では有りません。
妻の話では、最初に犯された日、妻が野田に跨る体位の時、野田はスキンを付けてその中に出し、
あとは外に出したと言っていましたが、野田に途中で付けるだけの配慮があるとは思えません。
また、快感に負けてしまっていた妻が、途中で止めるように強く言ったとは思えず、ましてや、
両方がある程度の歳だと、妊娠し難いと思っているとしたら、途中で止めないで欲しいと、頼ん
だ可能性も有ります。
私に言ったのと同じ様に“お願い、止めないで。美鈴はもうすぐなの。そのまま、そのまま中に
出して。”とお願いしたかも知れません。最初の日、中に出されたのは間違い無いと思いました。
「それ以外は、本当に中に出していないだろうな?あとは何処に出していた?」
「お尻やお腹の上にも出したが、ほとんど・・・・・口に・・・・・。」
「飲ませたのか?」
「すまん。以前に関係があった時は、飲めと言って飲ましてしまった事は有ったが、今回は違う。
何も言わなくても、口に出すと飲んでくれた。他に出した時も、自分から吸い付いてきて、残り
を飲んでくれたりもした。俺からは何も言っていない。本当だ。・・・・・・言い訳にならない
な。君にしたら大した違いは無いな。本当に悪かった。」
私は唖然としました。不倫していた時、度々野田に言われて、飲まされていた事は聞いて知って
いました。飲まされる行為は、中に出されるのとは違っていても、何故か同じくらい嫌な物です。
野田の話を信用している訳では無いのですが、自分から進んで飲んだと聞き、飲まされたのとは
比べられないほどの、怒りや寂しさを感じました。その話が本当なら、その行為には妻の野田へ
の愛しさ、野田の物への愛着を感じてしまうからです。
私が野田に電話をして、今までなら悔しくて野田に聞けないような事を聞いたのも、野田の話を
信じて、野田のペースに嵌った振りをするためなのに、危うく引き込まれてしまうところでした。
「お前は美鈴に何をした?美鈴がその様な事をしたのは、何かされたからに違いない。くそー。
あんな奴、俺から捨ててやる。いや、離婚はしない。別れないでこのまま飼い殺しにしてやる。
やはり着の身着のままで放り出した方が楽になれそうだ。違う、離婚だけはしない。」
そう言って一方的に電話を切りました。
野田が嘘をついているとすれば、それはただ犯罪行為を誤魔化したいだけでは無く、美鈴を自分
の物にする為に、私の気持ちを揺さぶり、私を追い詰める事が目的だと思い、その作戦にわざと
乗り、精神的に追い詰められている振りをしようと思ったのです。
今の言動で、もう一歩だと思ってくれれば、何らかの行動を興すはずです。
  1. 2014/08/23(土) 10:56:51|
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戦い 第42回

5月10日(月)の3
一瞬野田に同情してしまいましたが、同情出来る相手では有りません。野田は離婚した奥さんと
私の妻の2人共を、自分の物にしようとしていた男です。私の妻を、今でも狙っている男です。
同情などしていると、今度は私の席を野田に盗られてしまいます。
「野田は最後に“教育委員会へ行って今までの事を全て話してやる。あんな奴が教育者で良いの
かと抗議してやる。お前達だけ幸せにはさせない。”そう言って電話を切ってしまいました。
ただの脅しだと思っていましたが、本当に抗議しに行ったらしく、後日彼は、教育委員会に呼ば
れました。しかし、生徒の親と不倫関係になった事は遺憾だが、過去の事で、すでに法的責任も
取っている。ましてや今回の結婚は、お互いに独身なので、何の問題も発生しないという判断を
してくれた様です。野田もそう言われているはずで、もう諦めがついたのか、その後、今まで何
も言ってきません。」
美代子さんは何も分かっていないと思いました。そんな簡単に諦められる事では有りません。
「前を向いて歩いていく事に決めました。そういう訳で、言い難いのですが、もう私の所へ来る
のは、今回で最後にして頂きたいと・・・・・・・。過去は忘れて、前だけ見て生きて行きたい
ので・・・・・・・・・。」
美代子さんは勝手だと思いましたが、彼女の人生に口出しできる立場ではなく。
「分かりました。幸せになってください。」
新幹線の中で考えていて初めに思ったのが、昨年の様に妻が同情して、また関係を持ってしまっ
たのではないかという事でした。しかしこの場合、私に知られて急に怖くなって保身に走ったと
しても、同情している野田を、犯罪者にしてまで自分を庇うでしょうか?
やはり、自棄になっていた野田は、本来なら美代子さんに向くはずの、どうする事も出来ない感
情が目の前にいる妻に向き、また自分の物に出来れば、少しでも楽になれると思ってしまった。
その為には、多少犯罪行為になろうとも、身体の関係さえ持ってしまえば、妻の身体は野田を思
い出して、また離れられなくなると考えた。しかし、いくら犯罪行為になっても良いと思ってい
ても、ずる賢い野田は、出来れば犯罪行為が立証され難い方法は無いかと考えて実行に及んだ、
と考える方が自然では無いかと思えました。
そうだとすれば、自棄になっているはずなのに、あの冷静な話し方は、逆に今までに無い怖さが
有ります。最初に感じた、ストーカーの様な陰湿な怖さを思い出しました。
野田が少し酔っている時に言った、“離婚してくれないか”という言葉が、今では“別れさせて
奪ってやる”と言われた様に思えます。
妻に多く向けられていた疑いは、これで大きく野田に傾きました。
アパートに着いて1人になると、私の不安は大きくなり、妻を連れて来なかった事を悔やみ、家
に電話すると、妻は帰って来ていたので少し安心しました。
「野田はどうだった?何か言われたり、されたりしなかったか?」
私の心配を他所に、妻は明るい元気な声で。
「いいえ、何も。今日はずっと課長を睨み付けていました。私と目が合いそうになると、下を向
いて目を合わさないのです。今度2人になった時は、私を脅した事や、嘘をついている事を、強
く抗議してやります。罪を償えと言ってやります。」
私は不思議でした。いくら脅される事はもう無いと思っていても、野田は男で妻は女です。妻は
怖くないのか不思議でした。
「もうお前はあいつに関わるな。それに2人になる事が有るのか?あんな事が有ってもお前は2
人になれるのか?例え仕事でも、2人にだけになる様な事があるのなら会社を辞めろ。俺が嫌な
事は知っているだろ?本当に無理やりされたのか?」
「ごめんなさい。つい調子に乗って言ってしまいました。課長と2人だけには、絶対になりませ
ん。約束します。ごめんなさい。」
仕事を辞めるか辞めないかは別にして、明日にでもこちらに来させるつもりで電話しましたが、
私の事を気遣い、わざと明るく振る舞っている様には聞こえず、妻への疑いも完全には消える事
が無く、そのまま電話を切りました。
私はこの時、今までに無いぐらい、会社を辞めさせたいと思いました。昨年から今までに何度も
考えた事ですが、自分に色々理由を付けて、初めから決めていたように思います。
お金の問題も有りましたが、それは二の次で、仕事を辞めさせても、妻の心が変わらなければ同
じだとか、野田から逃げる事に私のちっぽけなプライドが許さないという理由が、1番だと思っ
ていました。勿論それらの理由も有りますが、冷静に考えると、それは自分に対する見栄で、お
金の問題が1番だったのではないかと思えて来ます。
私の育った家は、とても私を大学に行かせる事の出来る経済状態ではなかったのですが、父は1
つ返事で笑って許してくれました。しかし家に帰る度、父も母も、いつも同じ服を着ており、私
は下宿代や食費などは勿論ですが、アルバイト学費の一部も出し、月末にはバイト代が入るまで、
酒瓶を拾い集めてパンに代えてもらい、食い繋いだ事も有りました。
しかしそれは、苦労したとは思っていませんし、今では良い思い出だと思っているのですが、や
はり子供達にはさせたくないのが本心です。特に息子の入った学部は学費も高く、4年で卒業出
来ません。回りにはバイトもしないで、高級外車を乗り回している者が何人もいるそうです。上
を見れば桐が無く、とてもその様な生活はさせられませんが、学費とアパート代くらいは、出し
てやりたいと思ってしまいます。
子供達は、私が何も言わなくても、家に帰る間が無いほどバイトをしてくれ、食費などの生活費
は、自分で稼いでくれています。レベルは違っても、自分の学生時代を思い出し、これ以上は言
い難いのが正直な気持ちです。夫婦が壊れるかも知れない時に、くだらない親の見栄かも知れま
せん。
家のローンと今後の生活を考えれば、2人の退職金も当てにならず、バブルの時代に、どうして
大きな家を買ってしまったのかと悔やみます。自分の甲斐性の無さ、不甲斐無さが嫌になります。
  1. 2014/08/23(土) 10:55:41|
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戦い 第41回

5月10日(月)の2
今日の午後、妻と2人で赴任先へ戻るつもりが、半日空いてしまい、1人でいても仕方が無いの
で、今から戻ろうと駅に向かいましたが、色んな事を考えながら歩いていて、急に野田の別れた
奥さんの事を思い出し、駅に着くと電車ではなく、タクシーに乗り込みました。
すぐに玄関を開けてくれた美代子さんは、白いTシャツにオレンジのミニスカートという、歳に
似つかわしくない格好でしたが、スタイルも良く、違和感は有りません。
「ご無沙汰しております。急にすみません。」
「それは良いのですが、今は私1人なので、ご近所の目も有り・・・・・・・・・。」
昨年訪問した時、私を誘っている様な素振りを見せていたので、もう一度行ってまた同じ対応な
ら、その時は抱いてみたいと思った事が何度も有りました。しかし、妻との関係が前向きになり、
私と妻と野田との関係をこじらせたく無かった私に、また来る勇気は有りませんでした。
何となく野田の事を聞きたくて来たと思っていましたが、美代子さんの言葉を聞いて、がっかり
した自分に、下心が有った事を知り。
「すみません。何の配慮も無くて。大した話では無いので失礼します。」
恥ずかしくなり、逃げ帰ろうと思った私に。
「家には上がって頂けませんが、この先にファミリーレストランが有ります。私もこの機会に聞
いて頂きたい事が有りますから、そこで待っていて貰えないですか?」
ファミリーレストランへ行くと、食事の時間から外れているせいか、客は数組しかいなかったの
で、1番離れた席に座ると、少しして美代子さんが来ました。
「お待たせしました。お話って何ですか?」
「いいえ、美代子さんからどうぞ。」
「そうですか。実は・・・・・・・私・・・再婚する事になったのです。」
相手は野田だと思い、その様な時に、妻と関係を持った事に怒りは増しましたが、感情を隠し。
「おめでとうございます。元の鞘に納まった訳だ。」
「元の鞘と言うか、何と言うか。ただ手放しでは喜べませんでした。余りに歳が違うので、お母
様に大反対され、やっと許してはくれたのですが、一緒には暮らしたく無いと言われ、私の家で
暮らす事になりました。でも反対されて当然ですね。私は四十過ぎの子持ち。彼は若くて初婚。」
「えっ。相手は野田さんでは無いのですか?もしかして先生?」
「あら嫌だ。私言いませんでしたね。どおりで元の鞘なんて、皮肉な言い方をされると思ってい
ました。そうです。」
美代子さんが、若い格好をしている訳が分かりました。
「でもあの時は、まだ野田さんの事を・・・・・・。」
「はい。彼には悪いのですが、野田に未練が無いと言えば嘘になります。でも決めました。お正
月に神社で偶然会い、これも神様が引き合わせてくれたのかも知れないと言って、あれからも私
だけを想い、誰とも付き合わずにいた事を打ち明けてくれました。それからお付き合いする様
になり、私も決めました。このまま生活していても何も変わらない。私だけを見ていてくれた、
彼の一途な愛に応え様と。」
「この事を野田さんは知っているのですか?」
「はい。4月の初めに彼とここで食事をしていたら、私の所に来るつもりだった野田が、偶然こ
こに来たらしいのです。彼の話が面白くて、夢中になって聞いていた私達は、野田に全く気付き
ませんでした。その夜電話が有り、どういうつもりだと凄い剣幕で怒っていたので、正直に話し
て謝りました。しかし野田は怒ってばかりで私の話など聞いてくれず、つい私も、もう他人なの
だから干渉しないで、いつまでも夫面しないでと、きつく言ってしまいました。」
「私達と言う事は、2人だけでは無かったのですか?お子さん達も?」
「はい、子供達も一緒でした。それが何か?」
私は入り口を見ると、その時の野田の姿がはっきりと見えました。別れたと言っても、まだ愛し
ている美代子さんや、子供達にこれから会える。その前に食事をしようとファミリーレストラン
に入った。すると、これから会おうと思っていた美代子さんや、子供達が楽しそうに食事をして
いる。しかし、もう一度自分が座りたいと、思い焦がれていた席には他の男が座り、それもその
男は自分達の家庭を壊した憎い男。家族全てを横取りされた気がして、寂しさで立ち尽くしてい
たが、子供達までもが楽しそうに笑っていて、誰も自分の存在に気が付かない。寂しくてどうに
も成らなくなり、その場を立ち去ると今度は怒りが込み上げて来た。夜電話すると、あの憎い男
と再婚して、美代子さんや子供達との思い出が、いっぱい詰まった家で暮らすと言われた。今ま
で自分がいた空間を、出来るなら、また自分が埋めたいと思っていた空間を、憎いあの男が埋め
る。自分が築き上げた物全てをあの男に奪われる。何もかも、子供達まで。どうにかしたいが正
式に離婚している以上、法的にはどうする事も出来ない。
私には野田の怒り、寂しさが、手に取るように分かりました。
  1. 2014/08/23(土) 10:54:34|
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戦い 第40回

5月10日(月)の1
朝、コーヒーの心地良い香りで目覚めましたが、意識がはっきりしてくると現実に戻され、昨夜
の事を考えていました。前回不倫された時は、野田の物が妻の中に入ったと思うと、悔しくてセ
ックスなどする気になれませんでした。しようと思っても私の物は反応しませんでした。
ところが昨夜は、妻と野田が関係を持ったと分かって日も浅く、その上、妻を疑惑の目で見てい
るはずなのに私の物は反応しました。
野田の物が妻の中に入る事に、妻が野田の物で歓喜の声を上げる事に慣れてしまった?その様な
事は断じて有りません。妻と野田の行為を想像するだけで、今でも居た堪れなくなるのですから。
コーヒーの香りに誘われてキッチンに行くと、妻はスーツ姿でした。
「もうすぐ用意が出来ますから、顔を洗ってきて下さい。」
「それより、そんな物を着て何処へ行く?会社にはもう行か無いだろうし。」
「・・・・・・・・・・。」
「どうして黙っている?行くつもりなのか?俺はもう会社は辞めると思っていた。辞めさせよう
と思っていた。昨夜の事で安心したかも知れないが、完全にお前を信用出来た訳では無い。野田
と会わさないように、赴任先に連れて行くつもりだった。何を考えている?まさか、野田と逢い
たくて・・・・・・・・・・・・。」
「違います。課長に負けたくない。このまま私が辞めれば負けになってしまう。ごめんなさい。
ごめんなさい。」
妻は走って寝室に行き、1人残された私は椅子に座って今後の事を色々考えた後、寝室に行くと、
妻はベッドに座り、ぼんやりと壁を見詰めています。
「そうだな。美鈴の言う通りかも知れない。行って来い。美鈴が行けるのなら、俺はそれでいい。」
「本当にいいの?ありがとう。ごめんね。ありがとう。」
私の言った事は本意では有りません。本意で無いどころか、二度と妻と野田を会わせたく有りま
せん。しかしこのままでは、どちらが嘘をついているのか、分からないままになってしまいます。
私は2人をもう少し泳がせてみようと思ったのです。しかしこれは、危険が伴います。もう二度
と関係を持たれるのは嫌です。
「俺もそうは休めないから、美鈴が帰って来た時はもう居ない。くれぐれも気を付けろ。」
妻を送り出した後、それまで気付かなかった疑問が頭を駆け巡りました。いくらバリバリ仕事を
こなすキャリアウーマンとは言っても、妻は女です。はたして、自分を無理やり犯した男に、会
える物なのでしょうか?不倫していた時に、恥ずかしい姿を散々見られた相手なので、初めての
男に犯されたよりは、羞恥心は少ないにしても、脅して強引に関係を迫った男と、一緒に仕事が
出来る物なのでしょうか?妻に対する疑惑が、また大きくなりました。
  1. 2014/08/23(土) 10:53:30|
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戦い 第39回

5月9日(日)の6
ベッドに来た妻はすでに裸で、私に添い寝するとパジャマの上から、右手で私の物を擦ってきま
す。妻は、後ろめたさを隠す為にしているのか、私に信じて貰えずに、寂しくてしているのか、
または、こんな時でも身体の疼き、ただ抱かれたいだけなのか計りかねていた私は、手を頭の後
ろに組んだまま、妻のすることを見ていました。
私の物は妻に擦られ続けて、多少は元気になってきたのですが、完全とは言えません。すると妻
は、私のパジャマの上着の釦を全て外して開き、乳首にキスをしながら擦り出しました。それで
も完全には元気にならないのを見て、今度はパジャマのズボンをパンツと一緒に脱がせて咥えて
来ました。妻は頭を上下させると同時に、下にぶらさがっている物を右手で、時には強く、時に
は触れるか触れないかぐらいに、強弱をつけて触り、その内に息遣いがおかしくなって来たので、
咥えているだけで興奮しているのだと思ったのですが、妻の下腹部に目をやると、空いた左手で
自分の感じる所を触っています。
私の物が完全に元気になると妻は口を離し、上に跨り、私の物に右手を添えて、自分で中に入れ
ると同時に、激しく腰を使ってきました。私はそれでも一切動かず、手を頭の後ろで組んだまま、
別の生き物のように激しく前後に、時には円を書くように動く、妻の腰を見ていました。
妻は結婚前、普段は物静かで大人しく、何かする時は活発にテキパキとこなす、笑顔の可愛い女
でした。それは結婚してからもあまり変わらず、それが私の自慢でした。その妻のこの様な姿を
誰が想像出来るでしょう。私だけが知っている妻の姿と言いたいのですが、もう1人、妻のこの
様な姿を、いいえ、これ以上かも知れない姿を知っている男がいます。それを思うと、遣り切れ
ない気持ちになります。寂しさを感じます。
そんな事を考えていると、妻の腰の動きが激しくなり、声が一段と大きくなったかと思うと、叫
ぶように最後の言葉を口にして、私の胸に崩れ落ちました。
私はようやく、頭の後ろで組んでいた手で妻を抱き締め。
「美鈴。美鈴はエッチが好きか?そんなに気持ちいいか?」
「好き。大好き。」
「毎日でもしたいか?」
「したい。毎日したい。毎日気持ち良くなりたい。」
「それは俺でなくても同じか?気持ち良くなれれば、俺でなくてもいいのか?」
「ごめんなさい。課長にされても気持ち良くなって・・・・・・ごめんなさい。でも、あなた
しか嫌。あなた以外の人に、感じさせられたくない。もう、あなた以外とは絶対に嫌。」
「俺と一緒にいない日はどうしていた?したくならなかったのか?誰でもいいからして欲しい
と思った事は無いのか?」
「あなた以外は考えもしなかった。だから、その時は・・・・・・自分で・・・・・・・・。」
この様な会話は、妻が不倫するまで考えられませんでした。長く夫婦をしていても、何処かに照
れが有って出来ませんでした。例え私が聞けても、妻は答えなかったと思います。
妻の目に涙が溜まっているのを見て、今は涙に誤魔化されては駄目だと思いながらも、妻を強く
抱き締めて腰を動かすと、妻は自由に動きたいのか腕の中で身悶え、私の動きに合わせる様に、
大きくは動かす事の出来ない腰を動かしています。
「気持ちがいい様に、美鈴が動いてごらん。」
抱き締めていた手を離すと妻は起き上がり、先程のようにしばらくは、腰を前後させたりしてい
ましたが、その内立膝になり、激しく腰を上下させました。妻がまた最後の言葉を告げた時、私
も限界になったので、妻に降りるように言いましたが、妻は。
「中に。大丈夫だから、中にください。そのまま中に。」
妻がまた崩れ落ちるのと同時に、中に出してしまいました。中に出すのは言い様の無い征服感が
有り、気持ちの良いものです。しかし、妻にまだ生理が有る以上妊娠の可能性も有るので、妻の
呼吸が落着くのを待って。
「どうして大丈夫なんだ?今は安全な期間ではないだろ?」
「以前本で読んだ事が有ります。ある程度の歳になると、男性の精子も活動が弱まり、女性の卵
子も生殖機能が弱まるらしいです。ですから妊娠の確立は、可也低くなると。」
「確立が少なくなるだけで、完全では無いだろ?」
「はい。でも多分大丈夫です。途中で止めて欲しくなかった。今日は中に欲しかったです。あな
たを中に感じたかった。」
そう言われて悪い気はしませんでしたが、また嫌な事を思い出し。
「同じ事を野田には話していないだろうな。野田には中に出させていないだろうな。」
「言っていません。ただ・・・・・・。正直に話します。生理が来そうになったら教えろと言わ
れ、教えなければ生理中もすると脅されて、4月の20日に、もう来そうだと言うと、生理が来
た22日前の2日間は、今は安全な期間だろ?と言って、嫌がる私を無視して・・・・・・。」
「・・・・・・・・・そうか・・・・・・・。」
聞けば悔しさは増しますが、それでも聞きたいと思ってしまうのは、本当に妻の全てを知りたい
からだけなのか、自問自答していました。
  1. 2014/08/23(土) 10:52:17|
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戦い 第38回

5月9日(日)の5
課長は私を全裸にすると、もう待ち切れないとばかりに入れて来て、いきなり激しく動かれたの
で、敏感になっていた私は、すぐに達してしまいましたが、課長は動き続け、お腹の上に出され
るまで、私は何回も達してしまいました。課長はそれでも許してくれず、自分の物が回復するま
ではまたバイブを使われ、回復すると今度はスキンを付けた課長の上に乗せられ、課長が出すと
またバイブを入れられ、また回復した課長の物を、後から入れられたところまでは覚えているの
ですが、私は気を失ってしまったらしく、気が付いた時はすでに外が暗かったです。
「気が付いたか?相変わらず美鈴は激しいな。そうだ、また縁が戻った記念に、美鈴の笑った写
真を撮ってやろう。俺の言うポーズで撮らせてくれ。」
「写真はもう嫌だし、今日だけで終わりにして下さい。」
私がそう言うと、課長の態度が急変し。
「そうか。それならもういい。これを見ろ。」
課長は私が気を失っている間に撮った、日付の入った恥ずかしい写真を見せました。
「今日から美鈴は俺とここで暮らせ。旦那もこれを見れば、また関係を持った事を知って哀訴を
つかし、子供達もこの写真を見れば、美鈴を軽蔑して諦めるだろう。ここが嫌なら、誰も知らな
い土地へ行って、2人で暮らすか?仕事探しから始めなければならないが、その方が後の面倒が
無くて良いかも知れないな。早速何枚かプリントして送ってやろう。」
そう言いながらパソコンの前に座ったので、私はあなたに離婚されても、課長に付いて行く事は
無いし、現実に出来る訳が無いと思いながらも、このままでは何をするか分からない課長が怖く
なり、課長が要求するポーズで写真を撮られる事を承諾してしまい、何枚も撮られました。
それも、微笑んで“お願い、私のここを撮って”と言わされながら。
妻の話を聞き、悔しさが込み上げます。怒りが込み上げます。しかし、それらの感情以外に、も
う1つ、何か自分で気付かない感情もある様に思えました。当然、性的興奮など有りません。そ
れどころか悔しさと怒りが大きくなって行きます。それなのに、もっと聞きたい、全て知りたい
と思ってしまいます。
嫉妬心を楽しんでいる?いいえそんな事は有りません。普通の生活、妻が野田を知らなかった、
元の生活に戻れるなら戻りたいです。
妻の話は即席に作れるような物ではなく、野田との間で本当に有った事だと思いました。しかし、
プレーの1つとして、これに近い会話や状況が過去に有り、それに色々付け足して、17日の出
来事の様に話したのかもしれません。私は可也疑い深くなっています。
「17日に野田の所へ行った時、どんな下着で行った?」
妻は寝室に行き、下着を持って戻ってきましたが、それは白い普通の物です。
「本当にそれか?赤いのではなかったのか?」
「これに間違いないです。あの時これとスカートを少し汚してしまい。帰ってすぐに、泣きなが
ら洗ったので覚えています。これに間違いないです。」
私は何を質問しているのでしょう。仮に妻が嘘をついているにしても、セクシーな真っ赤なのを
着けて行きましたとは、言わない事ぐらい分かっています。一度質問を止めて、頭を整理しない
と駄目だと思いました。
夕飯を食べてから、仲が戻ってからは、一緒に入っていた風呂に別々に入り、別々のベッドに寝
て、私は頭の後ろに手を組んで考えていました。
まず思ったのは、離婚してしまえば楽になれるのかと言う事でしたが、これは考えるまでも無く
すぐに答えが出ました。野田が嘘を言っている場合、元々妻が蒔いた種で自業自得ですが、妻は
被害者です。強姦された妻を二重に苦しめる事になります。次に妻が嘘を言っている場合ですが、
この場合、離婚すれば妻と野田は再婚する可能性が有り、これは何より耐えられません。自分の
器の小ささが嫌になりますが、2人が幸せになるのは耐えられないのです。
人は変わって行きます。当然私も、昔のままの私ではないでしょう。妻も同じだと分かっていま
す。心だけで無く、あの様なセックスを教えられた身体も変わったと思います。しかし昔の妻を、
2年前までの妻を追い掛けてしまいます。妻が嘘をついていて、私が想像している妻の姿が、今
の本当の妻かも知れません。しかし、その様に変わってしまったとは思いたくないのです。
これは私のエゴです。しかし理屈ではなく、歳をとった時、隣にいて欲しいと思ってしまいます。
昔の妻が隣にいて欲しいと思ってしまいます。
それで次に考えたのは、妻と離婚出来ないのなら全面的に妻を信じ、野田には犯罪の立証は無理
でも、不倫としての責任をとらせて、この問題を終わらせれば良いという考えでした。しかし本
当の妻の姿を知らなければ一生気になり、その時隣にいてくれたとしても、妻を責めたり、問い
詰めたりするでしょう。結局、全てはっきりとさせなければ、私は満足出来そうに有りません。
ではどちらが嘘をついているのか?野田は昨年の事でも明らかな様に口が上手く、自分の為なら、
平気で嘘をつける人間です。妻はと言えば、以前の誠実で嘘の嫌いな妻なら、全面的に信用して
いたでしょうが、今回でも、脅されていたにせよ、野田と会っていた事を仕事だと言って、嘘が
上手くなりました。小さな事ですが、自分が少しでも有利になる様に、電話も野田から掛かって
来たと言いました。何より、妻の話を聞いた後でも、あの微笑んで写っていた写真が、気になっ
て仕方が有りません。
嘘を暴く方法なんて無いのではないかと、イライラした気持ちで考えていると、妻が私のベッド
に来ました。
  1. 2014/08/23(土) 10:51:24|
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戦い 第37回

5月9日(日)の4
家に着くともう午後の4時でした。明日の仕事を考えると、赴任先へ戻らなければいけない時間
ですが、このままでは帰れません。明日の朝にでも部下に電話して、妻を病気にするか、親戚の
叔父が死んだ事にしてでも休もうと思いました。今の時期、生きるか死ぬかの下請け業者も多い
中、申し訳無いとは思いましたが家庭の方が大事です。私は、サラリーマンとしては失格です。
「今、野田と話をしてきて、写真は全て処分してもう残っていない。」
「あなた、ありがとう。」
「でも、写真を渡した事は認めたが、脅してはいないと言っていたぞ。」
「本当です。子供達に見せると脅されました。信じて。私を信じて。」
「お前は電話が掛かってきたと言っていたが、野田はお前から掛かってきたと言っていた。まあ
これは、通話記録を取れば分かる事だ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「どうした?」
「ごめんなさい。あの時は興奮していて、ついそう言ってしまいましたが、私が電話しました。
でも本当に抗議の電話で、課長は私から電話してくるだろうと待っていたのです。写真を処分し
て欲しくて電話したんです。本当です。」
これで妻への疑いも大きくなり、何を信じて良いのか分からなくなりました。野田には、どちら
が嘘をついているのか、はっきりさせると言い切りましたが、妻の事も疑っている今、正直、ど
の様に嘘を暴けば良いのか分かりません。妻が強姦されたにしても、旦那が単身赴任している間
に、昨年不倫関係に有った相手のアパートまで行き、無理やりにしろ、関係をもった事を半月以
上旦那に隠し、ばれたら今度は強姦されたと言っても、私が疑っているぐらいですから、警察も
信用しないでしょう。手錠などが見つかっても、証拠にもなりません。散々そういった行為をし
ていたのですから。
「美鈴が最初強引に犯された日、ベッドに手錠で繋がれたところまでは昨日聞いた。その後を詳
しく話してくれ。辛いだろうがお前の潔白を証明する為にも、今後野田に対抗する為にも、一昨
日までの事を全て詳しく知りたい。俺が知っていないと、野田に言い返す事も出来ない。」
詳しく聞いて、妻か野田の嘘を指摘出来る所はないかという考えも有りましたが、野田だけが知
っている、私の知らない妻の姿を、2人だけの秘密にさせたくないという嫉妬心も有りました。
「課長に手錠を掛けられ、足も縛られて、1時間以上経ってから、口のガムテープは外してくれ
ましたが、服も全て脱がされました。」
「ちょっと待て。1時間以上も放って置かれたのか、縛られたままでは脱がせ無いだろ。それと
も服を破られたのか?その時手錠を外されたなら、抵抗して逃げようとは思わなかったのか?詳
しく話せと言っただろ。」
「ごめんなさい。1時間以上触られていました。手だけで無く・・・・・・・・。」
「もっと詳しく。」
妻の話が本当で無理に犯されたのだとしたら、妻に対して私は、とんでもない酷い事をしている
事になります。
妻は目に涙を溜めながら、詳しく話しだしました。
最初課長は、服の上から触っていましたが、私が睨みつけているのを見て、スカートの裾から手
を入れて、確かめる様に下着の上から触り。
「以前ならもう濡らしていたのに、このぐらいの刺激では感じなくなったのか?」
そう言いながら上着とブラウスの釦を全て外され、ブラジャーを乳房の上に上げられました。今
度はスカートを上に捲くり、パンティーの股の部分を横にずらされ、乳首と大事な所を直に触ら
れていましたが、私は感じるどころか、悔しくて涙が出てきました。それを見た課長は。
「美鈴、どうした?まだ泣かなくても、嫌と言うほど泣かせてやるから。そうか、すまん。手だ
けでは嫌で泣いているのだな。これを使って欲しいのか?やはりそうか。」
課長は私が口を塞がれていて話せないのをよい事に、好き勝手な事を言いました。
「この白いのと黒いのとどちらがいい?どちらでもいいから早く入れて欲しいのか?黒い方が
太くていいのか。相変わらず美鈴は欲張りだな。でも太い方なら、もう少し濡らした方が良くな
いか?これでしてやろう。これも好きだっただろ?」
そう言うと、私の敏感な所に右手に持ったローター当て、左手は乳首を触っていました。私は感
じそうになり、必死に快感と戦っていましたが、私がどうされれば感じるのか熟知している課長
には勝てず、次第に濡れていく自分の身体が恨めしかったです。
私の反応を見て、今度はスイッチを入れた黒いバイブを大事な所に摩り付け。
「もう欲しくなった様だな。久し振りだから今日は焦らさないで、もう入れてやろうか?そうか、
口が利けなくても美鈴の身体は正直だな。腰がバイブを追いかけて来る。」
左手に持ったローターで乳首を刺激され、右手のバイブは出し入れされて、私は続けて2回も達
してしまい、その後、手錠と口のガムテープが外され、足の紐も解かれましたが、私にはもう抵
抗する気力は有りませんでした。
  1. 2014/08/23(土) 10:44:44|
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戦い 第36回

5月9日(日)の3
私は心の中で、信用してはいけないと何度も自分に言い聞かせ。
「4月の16日に写真を渡しただろ?それも美鈴の嘘か?」
「いや、それは本当だ。その時点で誓約書の内容を破っていた。すまなかった。しかし、写真で
脅した事はない。」
「それなら何の目的で渡した?何故まだその様な写真を持っていた?」
「すまん。君には耳を覆いたくなるような話だろうが、怒らず聞いてくれ。美鈴さんと関係を持
っていた時、美鈴さんの嫌がる顔が見たくて、あの最中に写真を撮ってみた。やはり怒って嫌が
ったが、その後の乱れようは今までに無い物だったので、怒りながらも興奮していると感じた私
は、時々撮る様になり、その内美鈴さんは、口では怒りながらも、私の要求するポーズもとって
くれ、撮られている間も興奮している様子だった。2人で会った時に写真を見せると、それを見
ているだけで、美鈴さんの息遣いが変わってくるのが分かった。私はその写真を、他の者が見ら
れない様に、ロックを掛けてパソコンに保存していたのだが、特に気に入った何枚かを、すぐに
は分からない別の所に保存していて、その事をすっかり忘れてしまっていたが、先日ふと思い出
し、悪ふざけで渡してしまった。・・・・・いや、これも正直に言うと、また私との事を思い出
して欲しかったのかも知れない。すまん。」
野田は深々と頭を下げましたが。
「都合の良い様に言うな。それで脅したのだろ?」
「君が私を信用出来ないのも分かる。当然だ。君には殺されても仕方がない事をしてきたから
な。昨年発覚してからも、散々な事をしてきた。私が言うのも変だが、私も浮気された亭主の辛
さは分かる。絶えず君には、悪い事をしているという気持ちは有った。盗人猛々しいと思うだろ
うが、君にすまないという気持ちはいつも持っていた。本当だ。しかし私は焦っていた。毎日美
鈴さんを見ていて、どうしても美鈴さんが欲しかった。正確には、妻も美鈴さんも同じ様に愛し
ていて、2人とも自分の物にしたかった。君達を別れさせ、美鈴さんを自分だけの物にしたかっ
た。勝手な考えだと重々分かっていても、美鈴さんが君とセックスしていると思うだけで狂いそ
うだった。妻と離婚してからは尚更だ。美鈴さんへの愛が大きくなった。いや、また怒られそだ
が、今の方が大きいかも知れない。」
「2人とも?まあいい。脅していないと言うなら、写真を渡しただけでなく、どうして電話して
きた?電話で何を言った?どうやって美鈴をアパートまで呼びつけた?」
「いや、言い難いが、私からは電話していない。美鈴さんが電話してきた。」
「お前の話を信用している訳ではないが、仮にそうだとして、何を言ってきた?」
「美鈴さんは怒っていた。すぐに処分してくれと言うので、私は現実に戻されて写真を渡した事
を後悔した。美鈴さんに嫌われたと思って悔やんだ。今からすぐに削除すると約束したのだが、
信用出来ないので今から確かめに行くと言われ、本心は来て欲しかったが、また誠実な振りをし
て“変な誤解を受けてもいけないので来るな。それに、私は今から出かけるので留守になる。”
と嘘を言うと、明日の朝行くと言って一方的に電話を切られてしまった。次の朝、美鈴さんが来
たので玄関先で、もう何も無い事を説明したのだが、確かめさせてもらうと言って勝手に上がっ
て行き、しばらくパソコンを見ていたので、内心嬉しかった私は、コーヒーを煎れて勧めると、
凄く嬉しそうな顔をしてくれた。君には悪い事をしたが、その後、コーヒーを飲みながら不倫し
ていた時の話で盛り上がり、美鈴さんが上着を脱いで横に置いたのを見ると、白いブラウスから
真っ赤なブラジャーが透けて見えていた。顔を見ると潤んだような目で私を見詰めていたので、
美鈴さんが誘っていると感じた私は、隣に座って抱き締めてしまった。美鈴さんは“やめて、主
人をもう裏切れない”と言ったので一瞬躊躇したが、そう言いながら美鈴さんも抱き付いて来た
ので唇にキスしてしまった。唇を離すと“主人に悪いので私には出来ない”と言われたが、久し
振りに柔らかい唇に触れて。我慢出来なくなっていた私は、美鈴さんのスカートを捲ると、パン
ティーも赤いセクシーな物だった。そのパンティーを見て、私の所に来た理由を確信した私は、
君に殴られようが、慰謝料をいくら請求されようが、会社にいられなくなろうが、どうなっても
良いと思った。その時は君に殺されてもいいとさえ思った。すまなかった、許してくれ。」
野田を信用している訳ではないのですが、私は話に引き込まれていました。
「次の日からも、勝手に美鈴が押し掛けて来たのか?」
「いや。最初はそういう事だが、その後誘ったのは私だ。すまん。写真が効果的だと思った私は、
その時また写真を撮って渡し、明日も来て欲しいと頼んだ。美鈴さんは、もう主人を裏切れない
ので二度と来ないと言ったが、その写真を持ち帰り、結局は来てくれた。それで味を占めた私は
毎回写真を撮って渡しながら誘った。美鈴さんを繋ぎ止めようと必死だった私は、もう君の事は
頭の片隅にも無かった。自分だけの世界に浸っていた。本当に悪い事をしてしまった。許して欲
しい。出来る事なら君と別れて、私と一緒になりたいと言ってくれたので、あの最中の話だから
当てにならないと思っていても、有頂天になっていた。しかし美鈴さんがあの日の事を、君にそ
の様に言ったという事は・・・・・・・。すまん。君に話すような事では無かった。許してくれ。」
野田はそう言い終ると目に涙を溜め、また深々と頭を下げたまま上げません。野田の話は、自分
の非は認め、違う事は違うとはっきりと言っている様に聞こえ、信じそうになりました。
「まあその内、どちらが嘘をついているのかはっきりさせるが、どちらにしても、お前が約束を
破った事に違いは無い。1度ならず2度までも、人の女房に手を出した事に違いない。責任はと
ってもらう。その上、もしもお前の言う事が嘘で、妻を無理やり犯したと分かったら、俺も人生
を捨てる覚悟で徹底的にやってやる。」
私はそう言い返すのが精一杯でした。初めて私以外の男で有る、野田の物が妻の中に入ったと知
った時よりは、その行為についての怒りが小さいのは感じていましたが、当然怒りが無い訳では
有りません。悔しさが無い訳では有りません。2度目という事で、精神的な裏切りに対する悔し
さは、今度の方が大きいです。
嘘だと思っていても、出来る事なら私と別れて、野田と一緒になりたいと聞いた時は、言い表し
ようが無い寂しさを感じました。しかし、殴るどころか言い返しもせずに、じっと野田の話に聞
き入ってしまいました。
勿論、野田の、今までと違う好意的な話し方も有ったと思います。しかし、この男は私の家に土
足で踏み入った男です。野田の話が本当だとしても、許しがたい男です。私の1番大事な物を奪
いたいと思っている男です。私はどうして怒りもせず、こんな話をじっと聞いているのか、自分
でも分かりませんでした。
「私がしてしまった事の責任はとる。逃げはしない。金の事ばかりですまんが、当然慰謝料も前
回より多く、借金してでも払う。本当に悪かったと思っている。ただ、気持ちを逆撫でしてしま
うが、美鈴さんを愛している。今は美鈴さんだけを愛している。これは何を言われても、殴られ
ても、私の気持ちだから変え様が無い。もう私からは連絡しないと約束するが、今度の様に、美
鈴さんが私を必要としてくれた時は、美鈴さんから来てくれた時は、殴られようが殺されようが、
後がどの様になろうとも、受け入れたいと思っている。」
私は釈然としない気持ちで、野田のアパートを後にしました。
  1. 2014/08/23(土) 10:43:35|
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戦い 第35回

5月9日(日)の2
「片付けは後にしろ。俺には時間が無いから、早くここに来い。野田に抱かれたのは、何日と何
日だ?それと何処で抱かれた?まだ1ヶ月も経っていないから覚えているだろ?」
「・・・はい・・・・。4月17日から5月1日まで、毎日課長のアパートで、それと5月6日
7日です。ごめんなさい・・・・・・・。」
「生理の日もか?」
「・・・・・・その間は手や口でさせられ・・・・・・。」
「・・・・・・何だそれは・・・・・・・。でも俺が電話した時は、必ず家にいたよな?」
「あなたは、平日は夜の10時。休みの日は夜7時にしか電話をして来なかったので、それまで
には帰してもらっていました。」
「それも野田の指示か?」
「いいえ、課長はあなたに知れて離婚になった方がいいと言いました。あんな写真を撮られてい
た事を今更言い難く、その事をあなたに知られず解決しようとして、もっと酷い状況になり、ま
た嘘をついて誤魔化そうとしました。1度嘘をつくと、その嘘がばれないように、またそれより
大きな嘘をつかなければならなくなり、結局あなたを傷つけてしまいました。私が馬鹿でした。
ごめんなさい。ごめんなさい。元はと言えば去年、あんな男とは知らずに、あなたを裏切った事
が既に間違いでした。あなたが言っていたのも聞かず、そんなに酷い人では無いと思っていた私
が馬鹿でした。今頃分かっても遅いですね。ごめんなさい。ごめんなさい。」
確かに妻を見ていて、野田に対しての好きとかいう、恋愛感情はもう無いと思っていました。し
かし、嫌いな訳では無いと思っていたので、妻の話が本当ならば、野田の正体を知って殺したい
ほど嫌いになった事は、身体の関係を持たれた事を除けば、私にとっては良い事でした。
しかし、信用し切れない私がいます。
「まだ聞きたい事は沢山有るが、少し出かけてくる。」
話が聞きたくて、また野田の所に向かいました。野田の顔を見れば、また手が出てしまいそうで
す。しかし手を出してしまえばまともな話は聞けないと思い、また、どの様な事が有っても、妻
の裸の写真を持たれているのは耐え難いので、妻の画像を残らず消してこようという目的の為に
も、冷静でいようと心に誓いました。
チャイムを鳴らすと、待っていましたと言わんばかりに部屋の中に通され、アイスコーヒーを出
してくれました。
「また来ると思っていたよ。まさかもう慰謝料の話では無いだろ?写真の事では無いのか?」
「ああ。写真を全て返せ。あとパソコンに取り込んである物と、デジカメの記憶媒体もだ。」
「君が帰ってから俺も考えた。知っている通り俺も妻に浮気された。相手が妻の裸の写真を持っ
ていたら、どうしていただろうと。きっと殺したくなる。違うか?いくら快感を高める為のお遊
びだと言っても度が過ぎた。君にとっては耐えられないだろう。済まなかった。許してくれ。プ
リントして有る物はもう無い。パソコンの中も全て削除した。デジカメはこれだ。全て削除して
ある。そう言っても、今までの君と私の関係では信用できないだろ?しかし本当だ。デジカメで
撮った画像を記憶させる、この小さな物も1つとは限らない。家中探してもらっても結構だが、
小さい物なので何処にでも隠せる。信用してもらうしかない。何ならパソコンは初期化しよう
か?」
野田は奥の部屋に行き、しばらくして呼ばれたので覗くと、パソコンは確かに初期化作業の途中
でした。今まで見たことも無い野田の態度に戸惑っていると。
「昨日は少し酔っていて、すまなかった。殴られても仕方が無い事をした。殺されても文句言え
ないが、流石にまだ死にたくない。もう1発殴って暴力はもうそれで勘弁してくれ。何も責任を
逃れる為に媚を売っているのではない。法的な責任は取るつもりだ。さあ。」
野田が立ち上がったのでいきなり殴ると、野田はソファーに倒れ込み、殴られた左の頬を押えて
います。
「何を格好つけているんだ。お前のやった事は犯罪だぞ。」
「その事だが、美鈴さんがそう言ったのなら、その通りだと言ってやりたい。しかし、内容が内
容だけに私もその通りだとは言えない。誓約書に書いた事を守らずに、また関係を持ってしまっ
たのは事実だ。また殴られそうだが、まだ美鈴さんを愛していて、諦め切れないのも本心だ。し
かし、いくら私でもそんな事はしていない。私より自分の妻を信用するのも分かる。でも本当だ。
私はこの1年、美鈴さんが私のところに来てくれるのを待っていた。その為に、会社では好感を
持たれる様に振る舞っていた。それが、その様な事をしてしまっては、身体の関係を持てても嫌
われるだけだ。・・・・・正直に言おう。美鈴さんを見ていて、また抱きたいと毎日のように思
っていた。しかし、無理やり犯そうと思った事は1度も無い。本当だ。」
私の目を見て話す野田に、私は益々混乱していきました。
  1. 2014/08/23(土) 10:42:15|
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戦い 第34回

5月9日(日)の1
家に戻ると日付が変わっていました。妻は寝ずに待っていて、私の顔を見ると少しほっとした表
情をしましたが、妻が貰ったのと同じ封筒を持っているのに気付き、私の所まで走ってくると、
奪い取ろうと必死でしたが、私が手を上げて届かないようにすると。
「それは見ないで。お願いです。それは違います。脅されて、課長が都合の良いように撮られた
物です。」
「離せ。見られて困る物なのか?俺は野田を信用していない。しかし俺には見る権利が有る。」
私の力には勝てずに、諦めた妻は泣きながら寝室に走って行きました。私はなかなか見る勇気が
出ずに、しばらくテーブルに置いた封筒を見詰めていましたが、ようやく決心して、中の写真を
取り出すと、それは妻と野田との行為中の写真でした。これには日付が入っていて、全て妻が最
初に呼び出されたと言っていた4月17日の物でした。
テーブルに並べると6枚有り、ベッドの上で大きく足を開き、自分の指で中心を開いて、中まで
見せている物が2枚。自分でローターを一番敏感な所に当てている物。中心に先が埋もれた真っ
黒なバイブを自分で持っている物。あとは野田で有ろう男の上に跨っている物が2枚です。しか
しこの6枚の写真は、妻のバッグに入っていた物と違い、有ろう事か写っている妻は、全てカメ
ラの方を見て微笑んでいる様に見えます。これを見て私の頭は益々混乱して、整理が付きません。
妻と野田が関係を持ったのは、写真からも動かせない事実です。しかし、妻が言う様に脅されて、
無理矢やりされたのか、または野田の言う様に、私に知られて咄嗟についた嘘なのかでは、大き
な違いが有ります。強姦にしろ、不倫にしろ、野田は許す事が出来ず、何らかの報復はするつも
りですが、その事がはっきりしないと、私の対処の仕方も違ってきます。勿論妻を信じたいし、
今まで野田のして来た事から考えても、妻を信用しなくてはいけない事は分かっています。
しかし、昨年の不倫についてこの1年で、全て事細かに話してくれたと思っていたのですが、写
真を撮られていた事は聞いていませんでした。そこへまた、この6枚の写真に写っている妻の表
情を見て、完全には妻を信用出来なくなっているのも事実です。
寝室に行き、ベッドで泣いている妻に。
「このままでは俺達は終わりだ。終わりと言うよりも、写真を見て、終わらせた方が楽になれる
という思いも少し有る。美鈴がまだ俺と一緒にいたいと思っているなら、泣くのを止めて詳しく
説明してくれ。俺よりも野田と一緒になりたいのなら説明はいらない。リビングで待っているか
ら、話せるようになったら来てくれ。」
私はソファーに寝転んで待っていると、その内眠ってしまいました。以前ならとても眠れる状況
では無いのですが、この様な事に慣れてしまったのでしょうか?こんな時に眠れる自分が分かり
ません。
妻に肩を揺すられて目覚めると、もう夜が明けようとしていました。
「あなた、ごめんなさい。もう泣きません。今度の事はあなたに疑われても仕方の無い事です。
どの様な理由でも、私が課長のアパートまで行き、抱かれたのは事実です。脅されて、毎回最初
どんなに抵抗しても、最後には感じてしまいました。あなたに離婚と言われても仕方が無いほど
気持ち良くなってしまいました。でも私は別れたくない。信じて下さい。前回と違い、脅されな
かったら関係を持つ事は絶対に無かった。感じさせられても、また会いたいと思った事は1度も
無かったです。またその時の写真を渡されて、呼び出されるのが嫌だった。課長を殺したいとか、
自分も死んでしまいたいと思った事も何回か有ります。あなたを裏切りたくなかった。でも、子
供達に私のあんな姿を見られる事は、何をされるより嫌でした。殺されるより耐えられない事で
した。疑いを晴らしたい。何でも話します。信じて。私を信じて。」
妻の強い口調から、信じたい気持ちは有りましたが、私には聞きたいことが山ほど有り。
「去年の事を全て詳しく話してくれたと思っていたが、どうして写真を撮られていた事だけは隠
していた?」
「ごめんなさい。あんな写真を撮るなんて。あんな普通では考えられない事までしていた事を、
言い辛くて。」
「はー。お前の普通の基準が分からん。縛られ、後ろに指を入れられて、感じてしまった事は話
せてもか?野田が処分したと言っていたので、隠しておけば知られる事は無いと思った訳だ。俺
は今まで、野田との事を全て話せと言ったはずだ。今までに聞いていれば、今度の事は防げたか
も知れない。この分だと、まだ隠している事が有りそうだな。」
「他には有りません。本当です。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「聞きたい事はまだ沢山有る。しかし腹が減ったから、その前に何か作ってくれ。」
こんな時にもお腹は減ります。以前なら食欲も無かったのでしょうが。
  1. 2014/08/23(土) 10:40:47|
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戦い 第33回

5月8日(土)
一晩中妻の泣き声を聞いていましたが、朝方少し眠り、妻も泣きつかれて眠ってしまいました。
また妻の泣き声で起こされ、少し眠ったつもりが時計を見ると、もう午後の3時でした。
妻にシャワーを浴びて来る様に言い、シャワーを浴びて泣き止んだ妻に。
「本当に脅されたのか?無理やりされたのか?」
「本当です。4月の16日に会社で封筒を渡されました。家に帰って開けてみると、去年撮られ
て、あなたに課長との関係が知られた時に、全て処分したと言っていた写真でした。しばらくし
て電話が掛かり、懐かしい写真を見てくれたかと言うので、全て返してくれる様に頼んだら、今
からアパートまで取りに来てくれと言われたので、夜1人では行けないと断ると、明日来てくれ
と言われました。あなたはもう来なくていいと言ってくれましたが、私は行くつもりだったので、
明日は主人の所に行くのでそれも無理だと断ると、課長は急に怒り出し、今まで私が聞いた事の
無い様な口調になり、それなら何も知らない子供達の所へ送ってやる。インターネットにも載せ
て日本中、世界中の人間に見せてやると言いました。あなたに相談しようと考えましたが、やっ
と最近上手くいっていた関係を壊したくなかった。一晩考え、隣の部屋には人がいるだろうし、
何か有ったら大声を出せば何とかなるし、朝ならその様な気も起こらないのではないかと思いま
した。何より、課長は無理やりその様な事をする男では無いと思っていました。私が軽率でした。」
「野田のアパートに行ったんだな。それからどうした?」
「課長のアパートに着くと、課長は今までの紳士的な話し方に戻っていて、人に聞かれるから中
に入る様に言われました。私が、約束が違う、全て処分してくれたはずだと抗議すると、パソコ
ンに取り込んだ物を処分するのを忘れていて、私の目の前で削除すると約束してくれ、パソコン
のある奥の部屋に通されたのですが、そこは寝室だったので入り口で躊躇していると、課長はパ
ソコンの前に座り、私の写真を沢山画面に出して、心配ないように自分で削除しなさいと言われ
たので、パソコンの前に座って全て削除しましたが、立ち上がったところをベッドに押し倒され、
そして・・・・・・・・・。」
野田の顔が浮かび、頭の中で何かの線が、音を出して切れていくのを感じました。
「押し倒されてどうなった?抵抗しなかったのか?もう俺には何でも話す約束だろ?詳しく話
せ。」
涙を流しながら話し出した、妻の話はこうでした。
「課長、止めて下さい。嫌です。大きな声を出します。」
「ああ、出してもいいぞ。その内、嫌でも大きな声を出させてやる。ただ違う声だがな。残念な
がらこのアパートはほとんどが1人者だ。みんな休みの日は遊びに行っているのか、ほとんど誰
もいない。お隣さんは昨夜から留守のようだ。例え誰かが気が付いたとしても、そういうプレー
だと言えば、恥を掻くのは美鈴だ。」
そう言われましたが私が暴れて抵抗すると。
「大人しくしろ。写真を子供達に送って、母親がこんなに淫乱だと知られてもいいのか?」
「今、写真は全て削除しました。」
「ああ、あそこに入っていた分はな。もう1箇所他の所にも少しだけ保存して有る。」
「卑怯者。課長がそんな人だとは思いませんでした。何かしたら死にます。」
「死にたければそうしろ。美鈴が死んだら俺の人生も終わったような物だ。俺も一緒に死んでや
る。そうなれば世間には、仲良く心中した事になる。それに一緒に死ねば、あの世で一緒にいら
れるかも知れない。」
そう言われて私が怯んだ隙に、用意してあった手錠をされてベッドの上につながれ、口にはガム
テープを貼られましたが、自由な足で蹴ったりして抵抗すると。
「そんなに暴れて大丈夫か?いくらその手錠には痕が付かない様に、柔らかい布が付いていると
言っても、そんなに暴れると付くぞ。両手首に痕が残ればあいつはどう思うかな?」
抵抗出来なくなった私の足も片方ずつ縛られ、その後課長に夜まで抱かれました。
「それは完全な犯罪じゃないか。どうして警察に行かない。今からでも行こう。」
「あなた、ごめんなさい。警察には行けません。証拠も有りません。課長に都合が良い様な写真
も撮られました。私の事がみんなに知られてしまう。その上課長の犯罪は成立しない。」
「どうしてだ?写真があれば尚更証拠になる。」
妻が泣いて答えないので、焦れた私は、車で野田のアパートに向かいました。
アパートに着くと野田の車は止まっているのですが、明かりが点いているのは1部屋だけで、野
田の部屋も真っ暗でした。一応部屋の前まで行ってチャイムを鳴らしましたが、やはり留守のよ
うです。しばらく車で待っていましたが、たまに通る人が不振な目で見て行くので、車を違う所
に止め、時々野田のアパートの前を通って、明かりが点いていないか確かめていると、ようやく
4回目で明かりが点いていたので、部屋の前まで行きチャイムを鳴らしました。
出てきた野田は呑みに行っていたようで、酒の匂いがし、少し酔っているようです。
「久し振りだな。今年になって電話もしていないので、懐かしく感じるよ。君が来たという事は、
ばれてしまった様だな。確かに美鈴とまた関係を持ってしまった。慰謝料でも何でも払う。裁判
にしてもらってもいい。それより離婚してくれないか?君が離婚を承諾してくれれば、美鈴と再
婚する約束もしている。」
野田の勝ち誇った顔を見て、気が付くと殴り倒していました。
「また暴力か?もっと殴れ。俺にはもう怖い物は無い。会社をクビになってもいいと思ってい
る。怪我をさせられたら今度は警察に行く。」
「何が警察だ。ふざけるな。」
倒れている野田を思い切り蹴りました。
「もっと殴れ。蹴れ。あんたが刑務所に入っている間、邪魔者がいなくて、美鈴と自由に逢える。」
殺したいと思いましたが、現実にはそこまで出来る勇気が無く、その代わり、足腰が立たなくな
るまで殴るつもりでした。しかし私が警察に行っている間、妻が無理やりされている姿が浮かび、
無抵抗の野田に対して、ストーカーの様な不気味な怖さを感じ。
「勝手にしろ。お前のやった事は脅迫と強姦だ。美鈴を連れて警察に行く。」
「脅迫?強姦?何か勘違いしていないか?これは美鈴も合意の上だ。美鈴がそう言ったのか?」
「去年撮った写真で脅し、強引に関係を持っただろ。そしてまた写真を撮ってそれで脅した。卑
怯な奴だ。絶対に許さん。」
「いくら俺でもそんな犯罪の様な事はしていない。第一その様な事をすれば、美鈴に嫌われてし
まう。たとえあんた達が離婚しても、俺と結婚して貰えなくなる。」
野田は奥の部屋に行き、しばらくして、持って来た封筒を私に手渡し。
「これは私達二人だけの思い出だから、他の奴には見せたくなかった。しかし、脅迫だの強姦だ
のと言われ、卑怯者と思われるよりはましだから見せてやる。これを見てから判断してくれ。確
かに美鈴が来ても何もしなければ良かった。我慢出来なかった俺の責任も大きい。俺は逃げも隠
れもしない。まずはこれを見てくれ。・・・・・・そうか、美鈴はその様な事を・・・・・・・・・。」
野田お得意の嘘だと思っても、頭が混乱して訳が分かりませんでした。
  1. 2014/08/23(土) 10:38:58|
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不貞の代償・信定 (77)
妻の浮気を容認?・橘 (18)
背信・流石川 (26)
鬼畜・純 (18)
鬼畜++・柏原 (65)
黒人に中出しされる妻・クロネコ (13)
最近嫁がエロくなったと思ったら (6)
妻の加奈が、出張中に他の男の恋人になった (5)
他の男性とセックスしてる妻 (3)
断れない性格の妻は結婚後も元カレに出されていた!・馬浪夫 (3)
ラブホのライター・され夫 (7)
理恵の浮気に興奮・ユージ (3)
どうしてくれよう・お馬鹿 (11)
器・Tear (14)
仲のよい妻が・・・まぬけな夫 (15)
真面目な妻が・ニシヤマ (7)
自業自得・勇輔 (6)
ブルマー姿の妻が (3)
売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー (25)
ココロ・黒熊 (15)
妻に射精をコントロールされて (3)
疑惑・again (5)
浮気から・アキラ (5)
夫の願い・願う夫 (6)
プライド・高田 (13)
信頼関係・あきお (19)
ココロとカラダ・あきら (39)
ガラム・異邦人 (33)
言い出せない私・・・「AF!」 (27)
再びの妻・WA (51)
股聞き・風 (13)
黒か白か…川越男 (37)
死の淵から・死神 (26)
強がり君・強がり君 (17)
夢うつつ・愚か者 (17)
離婚の間際にわたしは妻が他の男に抱かれているところを目撃しました・匿名 (4)
花濫・夢想原人 (47)
初めて見た浮気現場 (5)
敗北・マスカラス (4)
貞淑な妻・愛妻家 (6)
夫婦の絆・北斗七星 (6)
心の闇・北斗七星 (11)
1話完結■不倫・不貞・浮気 (18)
■寝取らせ (263)
揺れる胸・晦冥 (29)
妻がこうなるとは・妻の尻男 (7)
28歳巨乳妻×45歳他人棒・ ヒロ (11)
妻からのメール・あきら (6)
一夜で変貌した妻・田舎の狸 (39)
元カノ・らいと (21)
愛妻を試したら・星 (3)
嫁を会社の後輩に抱かせた・京子の夫 (5)
妻への夜這い依頼・則子の夫 (22)
寝取らせたのにM男になってしまった・M旦那 (15)
● 宵 待 妻・小野まさお (11)
妻の変貌・ごう (13)
妻をエロ上司のオモチャに・迷う夫 (8)
初めて・・・・体験。・GIG (24)
優しい妻 ・妄僧 (3)
妻の他人棒経験まで・きたむら (26)
淫乱妻サチ子・博 (12)
1話完結■寝取らせ (8)
■道明ワールド(権力と女そして人間模様) (423)
保健師先生(舟木と雅子) (22)
父への憧れ(舟木と真希) (15)
地獄の底から (32)
夫婦模様 (64)
こころ清き人・道明 (34)
知られたくない遊び (39)
春が来た・道明 (99)
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それぞれの秋・道明 (25)
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