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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

女友達と妻 第34回

次の場面は私が目撃した、玲子さんと遠藤、妻と竹井のダブルデー
トの様子です。妻は玲子さんに買い物に誘われてそこで遠藤と竹井
に会ったと私に話していましたが、写真の風景は私も何度か妻と行
ったことのある海の近くの大きな公園でした。

私は妻の説明から、妻は竹井とはその時お茶を飲んだだけで、すぐ
に私に見られて別れることとなったとばかり思っていたのですが、
その日4人はA駅から3駅ほど離れた駅の近辺にある公園にまで出
掛けていたのです。

玲子さんと遠藤、妻と竹井の写真が何枚か続きます。それは花見の
時以上に親しげで、妻の笑顔も自然に見えます。中には妻と竹井が
恋人のように手をつないでいる写真もありました。

新しい画像がPCのディスプレイに現れる度に、私は神経を切り刻
まれるような思いでした。特に日常的な場面で妻と竹井が親しげに
ふるまっているものは、2人のセックスシーン以上に私の嫉妬と悲
しみをかき立てました。私はもはや妻の私に対する愛情を殆ど信じ
ることができなくなっていました。

次に現れたのは妻と竹井のキスシーンでした。場所は例の中学校の
体育館。妻と竹井はトレーニングウェア姿です。妻の話では一度だ
けキスをすることが出来れば妻のことをあきらめるという竹井が申
し出でて、拒絶すると竹井と妻のメールのやり取りの件を私に話す
かもしれないと脅迫して、無理やりに行われたというものです。

しかし、ディスプレイ上の妻と竹井はまるで恋人同士のような熱烈
な接吻を交わしていました。私はその写真からはどうしても、妻が
竹井に強制されたと見做すことは出来ませんでした。

その後のCDーRに収録されていた膨大な画像は、私にとって見る
に堪えないものばかりでした。竹井の屹立したものをうっとりした
表情で咥えている妻、竹井の背中にしっかりと腕を回して抱かれて
いる妻、竹井の上に乗せ上げられて腰部を淫らに揺らしている妻――
様々な妻の痴態がこれでもかとばかり収められていました。私はす
っかり神経が麻痺してしまい、無感動にスライドショーの画面をク
リックし続けるばかりでした。

いつの間にか私は5枚のCDーRをすべて見終わっていました。窓
の外はすっかり暗くなっています。子供たちはもう学校から帰って
いるころです。母親は実家に帰り、父親は会社を休んで部屋の中に
閉じこもり、子供たちの食事のことも気にかけない。まさに崩壊寸
前ともいうべき状況にある家庭を子供たちはどう思うでしょうか。
私は慌てて立ち上がり、キッチンに向かいます。親として子供たち
に何か夕食を与えなければなりません。とはいっても、日頃料理を
していない私は冷凍食品と、冷蔵庫の中の残り物を使った総菜くら
いしか出来ませんが。

キッチンの手前のリビングダイニングのドアまで行くと、部屋の中
から明るい笑い声が聞こえて来ました。訝しく思ってドアを開ける
と、中には2人の子供と玲子さんがいました。

「あっ、お父さん」

夢中で玲子さんと話していた2人の子供が私の方を向きます。2人
は食卓につき、夕食をとりながら玲子さんと話をしていました。内
容は学校での出来事や最近夢中になっているゲームといった他愛も
ないものですが、その光景はまるで本当の母子のように見えました。

実際玲子さんは妻に比べると社交的で、性格も男性的なところがあ
り、子供たちにとってはおとなしい妻よりも波長が合うようです。
子供たちは妻の不在にもかかわらず、普段よりも楽しそうにしてい
ました。

玲子さんは私を見ると席を立ちます。いつもはパンツルックの多い
玲子さんは、今日はミニスカートにサマーセーターという女っぽい
格好でした。大きな胸がセーターの布地を押し上げているのが、玲
子さんの身体を知った私に生々しく感じられます。

「会社を休んだんでしょう。お身体、大丈夫ですか?」
「あ、ああ……」

私は玲子さんの意図を計りかねてあいまいな返事をします。

「子供たちの食事の用意をしてくれたんですか。どうもありがとう
ございます」
「あら、そんな他人行儀な。いいんですよ」

玲子さんは微笑すると、キッチンに向かいます。

「○○さんの分もすぐに用意しますね。お食事は普通で大丈夫です
か?」
「あ、構わないでください。申し訳ないです」
「いいんです。うちの子供たちの用意はして来ましたから、勝手に
食べていますわ」

玲子さんはそう言うと、大人2人分の夕食を手早く用意します。妻
のビデオと5枚のCDーRを見て完全に気力がなくなっている私は
それ以上何も言うことも出来ず、玲子さんのペースに嵌まっていま
す。

「それじゃああなたたち、自分たちの部屋に行きなさい」
「はあい」

ふだんなら食事が終わっても愚図愚図とリビングでテレビを見たり
して、妻が勉強を始めるようにいってもなかなか聞かない子供たち
が、玲子さんの言葉には素直に従います。私はまた部屋の中で玲子
さんと2人きりになりました。
  1. 2014/07/16(水) 10:07:52|
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女友達と妻 第35回

「おビールは飲まれますか?」
「ああ……」

酒でも飲まなければ神経がもちそうにありません。私は玲子さんの
問いにうなずきました。

玲子さんは微笑するとグラス2つにビールを注ぎ、自分もグラスを
手にとると私のグラスにカチンと軽くぶつけます。

「乾杯」

玲子さんは私の目をじっと見つめてそういいます。

「今夜は何に乾杯なのか聞かないのね」
「……」
「もちろん○○さんと私が完全に結ばれたことによ。昨夜のことを
忘れた訳じゃないでしょう?」
「やめろ」
「あら、まだ奥様に未練をもっているの?」
「どういう意味だ?」

私は玲子さんを見返します。玲子さんは挑発的な視線をじっと私に
注ぎ込んでいます。

玲子さんは立ち上がると、バッグの中から紙袋を取り出しました。

「奥様のビデオテープがデッキに入ったままになっていたわよ」
「……」
「お子さんが見たら大変よ。気が付いたので回収しておいたけれど」

迂闊でした。気が動転していた私はうっかりビデオをデッキに入れ
てそのままにしていたようです。確かに妻がデリヘル嬢の真似事を
しているようなビデオを子供たちが見たら、大変なことになってい
るところでした。

それもそうですが、私は妻の痴態が収められたビデオを観ていたこ
とを玲子さんに知られて、なぜかいたたまれない気持ちになりまし
た。

「ありがとう……助かった」

私はようやくそれだけを言いました。

「いいのよ……でも、○○さん、最後までビデオを観たのね?」

玲子さんは囁くような声で言います。

「かわいそう……あんなに愛していた奥様に裏切られるなんて……」
「裏切る?」
「だってそうでしょう? 奥様は喜んで竹井さんとあんなプレイを……」
「悦んでいたかどうかはあれだけでは分からない。強制されていた
のかもしれないじゃないか」
「まだそんなことを言っているの? CDーRの写真もご覧になっ
たでしょう? 奥様と竹井さんの愛の記録を」

玲子さんは私に身を寄せて来ます。

「奥様は竹井さんに本気よ。もうここには帰って来ないかも知れな
いわね」
「紀美子は実家に帰っているだけだ」
「奥様から連絡はあったの?」
「……」

確かに妻からは一昨日の月曜に電話があって以来話していません。
それも妻は自分の携帯からかけて来たため、実家にいたかどうかの
証拠はないのです。玲子さんの言う通り、実家に帰ったと偽って竹
井のところにいる可能性は否定出来ません。私は日曜の午後、妻が
家を出る時に見せたほっとしたような微笑を思い出していました。
あれは夫も子供も忘れて恋人と2人だけの時間を過ごせるという幸
福感から出た微笑だったのでしょうか。

「日曜からだから、今日でもう4日目ね。奥様と竹井さん、誰にも
邪魔されずに心行くまで愛し合っているでしょうね」

動揺している私に追い打ちをかけるように、玲子さんが話しかけま
す。

「そうそう、奥様は私に話していたことがあったわ。奥様が竹井さ
んのマンションにいる時は素っ裸か、裸エプロンか、Tバックのビ
キニか下着、それともいつかバレーボールの練習で着ていたハイレ
グのユニフォーム、その4通りしか許されないんだって」
「……」
「とても恥ずかしいんだけれど、その恥ずかしさがだんだん悦びに
なって来た、って嬉しそうに言っていたわ。その中で特に奥様のお
気に入りは何だと思う?」
「……」
「それはね……裸エプロン。竹井さんが一番燃えるらしいのよ。竹
井さんは奥様の大きなお尻を鷲づかみにして、バックからするのが
大好きなんだって」
「……やめろ」

玲子さんが私を動揺させるために、あることないことを吹き込んで
いるのだ。そう思った私はようやく制止の声を上げました。

すると玲子さんはいきなり片手を私の股間に延ばし、まさぐるよう
にしました。

「何をするんだ」
「堅くなっているじゃない……○○さん」
  1. 2014/07/16(水) 10:09:08|
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女友達と妻 第36回

玲子さんは勝ち誇ったような笑みを浮かべます。

「奥様のエッチな話を聞いて興奮したの? ○○さんってそういう
趣味があったの? 奥様が他の男に抱かれるのを想像して興奮する
なんて」

私は何も言い返せません。確かに玲子さんの話から、竹井に犯され
ている妻を想像して不思議に興奮したのは事実です。もちろん腹立
たしさもあるのですが、それと同時に性的に刺激された自分の気持
ちを説明することが出来ませんでした。

「違うわよね。○○さんはそんな変態じゃないはずだわ。私の胸を
見て興奮したんでしょ?」
「……」
「ねえ、どうなの」
「妻が寝取られるのを想像して悦ぶ男がいるはずがないだろう」
「あら、それがいるのよ。寝取られマゾとでもいうのかしら」

私は以前お話した通り「妻物語」の愛読者でしたから、もちろん世
の中にそういった趣味の男がいることは良く知っています。しかし、
自分はそうではない。少なくとも現実に自分の身にそんなことが起
きれば興奮するどころではないと思っていました。

仮に今、目の前で妻が竹井に抱かれていたらどうするか。私は間違
いなくこの前と同じような行動を取ると思います。竹井を殺さない
までも大怪我をさせることでしょう。そこで性的に興奮するとはあ
り得ないことです。

しかし玲子さんの口から語られる、私を裏切り自ら進んで竹井に抱
かれていたという妻の様子を聞くと、私はなぜか興奮せずにいられ
ないのです。

「でも、もし○○さんがそういう趣味だったとしても私は軽蔑しな
いわ。いえ、むしろ○○さんをより理解出来るかもしれない」
「どういうことだ」
「死んだ主人がそういうところがあったのよ」
「何だって?」

私は耳を疑いました。

「主人は私とセックスする時、時々私の昔の男関係を執拗に聞くこ
とがあったわ。最初は煩わしかったし、そんな昔のことをほじくり
返されるのが不愉快で相手にしなかったのだけど、私が根負けして
誰にどんなふうに抱かれたとか話すとすごく興奮して、あそこも信
じられないくらい堅くなって……ごめんなさい……そのうちに私も
進んで話すようになったの」
「そのうちに話のネタも尽きてしまって、本当にあったことよりも
誇張して話したり、時には全くの作り話をすることもあったわ。主
人がどうしてそんなことを聞きたがるのか理解出来なかったけれど、
私は主人を悦ばせたくて付き合っていたの」
「でも、今○○さんを見ていたらようやくわかったわ。主人以外に
もそういう趣味の人がいるんだって」
「俺は玲子さんのご主人とは違う。そもそもそんなプライベートな
話は聞きたくない」
「ごめんなさい……でも奥様に妬けてしまったの。いつかは、私が
遠藤に抱かれた話をして、○○さんを興奮させてみせるわ」
「とにかく、妻が俺を裏切ったという確証はない。食事の最中にそ
んな話はやめてくれ」
「まだそんなことを言っているの。呆れたわ」

玲子さんはクスリと鼻で笑うとグラスのビールをぐいと飲み干しま
した。

「そうそう、面白いものを持って来たのよ。○○さんが絶対に観た
がるもの」

玲子さんはカバンを取ってくると紙包みを取り出し、テーブルの上
に置きます。

「……例のビデオの続きよ。奥様があれからどんなに乱れたか、観
たいとは思わない?」
「……」
「寝室にもビデオがあったわよね? お食事が終わったら2人で観
ましょうか?」
「……」
「それともこのまま持って帰りましょうか? ○○さんが奥様を信
じているのなら、観ても観なくても同じでしょうし」
「……」
「どうなの? 観るの? 観ないの」
「……観る」

私は憮然として小声で言いました。

「聞こえないわ。もっと大きな声で言って頂戴」
「観る、これでいいだろう」

私はさすがに腹立たしくなり、声を荒げます。

「観たいなら観たいと最初から言えばいいのに……」

玲子さんはクスクス笑うとカバンの中にビデオをしまいます。

私はその後、何を食べているのか全く味が分かりませんでした。食
事が終わるや立ち上がろうとする私を玲子さんは引き留めます。

「先にお風呂に入りましょう、いいわね?」
「もったいをつけるのはいい加減にしろ」
「でも、ビデオを観たら必ずしたくなるわよ。わかるでしょ?」
「勝手にしろ」
  1. 2014/07/16(水) 10:10:12|
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女友達と妻 第37回

私は浴室に行き、さっさと服を脱ぎます。玲子さんが下着とタオル
を持って追いかけて来ます。

「もう、子供みたいに拗ねちゃって。可愛いわ」

玲子さんはそういいながら素っ裸になると、私の後から浴室に入っ
て来ます。

「洗って上げるわ」
「自分で出来る。放っておいてくれ」
「後で私の口の中に入るものよ。奇麗にしておかないと嫌だわ」

玲子さんは無理やり私を座らせ、ボディソープを手に取ると私の股
間を丹念に洗い出します。

「こんなに大きくしちゃって……頼もしいわ」

私のペニスは玲子さんの手の中で無様に膨張しています。私は自棄
的になって、玲子さんのなすがままに任せていました。

「でも、まだ出させて上げないわ。後でビデオの中の奥様と一緒に
イカせて上げる」

玲子さんはそう言うと硬化した私のペニスを持ち上げ、睾丸から肛
門に至るまで丁寧に洗います。

「奥様のイキっぷりは凄いわよ。○○さん、観たらきっと驚くわ。
身体をブルブル震わせながら、ああ、紀美子、イキますっ、なんて
可愛い声を出しちゃって」

私は耐えられなくなって立ち上がりました。

「あら、もう出るの? ○○さんはお風呂好きなのに、もったいな
いわねえ」

玲子さんはクスクス笑いながら私を見上げます。

「先に寝室に行って待っていてね。一人で始めちゃダメよ」

私は乱暴に浴室のドアを閉め、外へ出ました。玲子さんの笑い声が
中から響いてきます。私は完全に玲子さんのペースに乗せられてし
まっているのを自覚しました。

パジャマを着て寝室に入った時、聞きなれた着信音がしました。机
の上に置きっぱなしにしてあった私の携帯電話が微かな光をを放っ
ています。ディスプレイを見ると「紀美子」という表示があります。
私は携帯電話を手にとり、通話ボタンを押しました。

「もしもし」
(あなた、紀美子です)

妻の声はどことなく深刻な響きを帯びていました。

「ああ……どうした?」
(どうした……って、あなたがどうしているかと思って……)
「ずっと電話をかけてこなかったじゃないか」
(さっき自宅の電話にかけました。あなたの携帯にも何度かかけた
のだけれど、出なくって)

そういえば電話を手に取るとき、いくつか不在着信が入っているよ
うでした。

(それより……電話に△△(上の子)が出たんだけれど、玲子さん
が家に来ていたの? それも昨日も今日もだって)
「ああ……」
(どうして彼女が来ているの? 彼女が私に何をしたのか知ってい
るでしょ?)
「別に来てくれと頼んだわけじゃない。勝手に来て子供たちの夕食
を用意してくれたんだ。子供たちには事情を知らせていないのだか
ら、断るわけにはいかない」
(昨日だけならともかく、その時点で断ってくれれば今日また来る
なんてことはないはずじゃない。あなた、玲子さんに何か言われた
の?)
「何も言われていない。それより、紀美子は今どこにいるんだ?」
(どこって……実家にいるに決まっているじゃない)
「お義父さんとお義母さんは?」
(下の居間にいるわ。どうして?)
「なぜ実家の電話からかけない」
(父と母には私が帰省した本当の理由を知らせていないわ。今は父
と母の前であなたに電話することは出来ない)
「お義父さんかお義母さんと話をしたいんだが」
(……もう遅いから明日にしてくれない?)
「どうしてだ? 話をすると何かまずいことがあるのか」
(そんなことはないわ。あなたこそどうしてそんな風な言い方をす
るの)

妻が苛立ったような声を上げたとき寝室の扉が開き、玲子さんが入
ってきました。

「お待たせ。夫婦の寝室にお邪魔するのは二回目ね。いえ、もうす
ぐ私と○○さんの部屋になるかしら」

玲子さんは黒いレースをあしらったパンティに、シースルーのキャ
ミソールという格好で、豊満な乳房が布越しにはっきりと形を見せ
ています。私は慌てて携帯の通話口を手で塞ぎました。

「あら、ひょっとして奥様から? 竹井さんと仲良くやっているの
かしら」

玲子さんは口元に笑みを浮かべると、私の傍に近づきます。
  1. 2014/07/16(水) 10:12:09|
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女友達と妻 第38回

「紀美ちゃん、今からご主人と一緒にあなたの素晴らしいビデオを
観ながら、とっても楽しいことをさせていただくわ。ごめんなさい
ね」

玲子さんは携帯電話に向かってそんな風に話しかけます。

「やめろ」
(どうしたの? あなた。誰かいるの)

私は携帯を持ったまま寝室の外へ出ました。ドアの後ろから玲子さ
んのさも楽しげな笑い声が響きます。

「なんでもない」
(玲子さんがまだ家の中にいるんじゃないの?)
「彼女は食事の支度だけして、もう帰った」
(お願いだから玲子さんを家にあげるのはやめてください。私は明
後日の金曜日には帰ります。夕食の支度が大変なら小夜子にお願い
しておきますから)

小夜子さんというのは妻の短大時代からの最も親しい友人で、この
マンションにも遊びに来たことがあります。

「わかった。そういう風に言っておく」
(私の甘さからこういうことになったのは分かっています。でも、
玲子さんがあんな人だとは思わなかった
。いえ、ご主人が亡くなったから彼女は変わってしまった)

妻は電話の向こうで涙ぐんでいるようです。
「わかった。こっちのことは心配しないでゆっくりしていろ」
(不自由かけて申し訳ありません……)

妻はそういうと電話を切りました。

妻が竹井たちからレイプされ、ビデオやCDーRに収録されていた
さまざまな痴態も玲子さんや竹井から脅迫されてのものなら、しば
らく彼らの手の届かないところで心の傷を癒したいというのも分か
ります。私や子供たちのいない昼間に彼らがマンションに来たら、
と思うと恐怖でいられないでしょう。

玲子さんの話を聞いて高まっていた妻への不信感が少し弱まって行
きました。妻はやはり竹井のところではなく、実家にいるのかも知
れません。私はそう思いながら玲子さんの待つ寝室に戻りました。

いきなり部屋の中に女の嬌声が響き渡りました。見ると寝室に置い
たテレビの画面に四つん這いになって、後ろからバイブを突っ込ま
れ、顔の前に仁王立ちになった男のペニスに口唇による奉仕を行っ
ている妻の姿が映し出されていました。

(あ、ああっ、そんなにされたら……紀美子、イキそうっ)
(遠藤さんより先にイッたらお仕置きよ。また浣腸責めにあいたい
の?)
(い、嫌っ、お浣腸は許して……)
(それじゃ、もっとしっかりお口を働かせるのよ)
(は、はいっ)

私は部屋の入り口に立ち、テレビの画面を呆然と見ていました。

「奥様との熱い電話は終わったの? 待ち切れないから先に始めち
ゃったわ」

ベッドに横たわった玲子さんが振り向きます。キャミソールはまく
れ上がり、薄いパンティに包まれた形の良い尻に思わず私の目は奪
われました。

「そんなところでぼおっと立っていないで、こっちで一緒に見まし
ょうよ」

私は玲子さんに誘われ、ふらふらとベッドに近づくと彼女の隣に横
たわりました。

画面の中の妻は一心不乱に遠藤の肉棒に奉仕しています。妻の中に
出たり入ったりしているバイブは愛液で濡れ、表面がねっとりと光
っています。

「奥様ったら、あんなに美味しそうに遠藤さんのオチンチンを嘗め
ちゃって……私、あんまり妬けるものだからこの時は少し意地悪し
ちゃったの」

ビデオの中の玲子さんは片手でバイブを操作しながら、もう一方の
手で小さなピンクローターを取り上げ、妻の肛門にそっと押し当て
ます。

(あっ、ああっ……)

いきなり肛門を責められた妻は思わず遠藤の肉棒から口を離し、う
ろたえたような声を出します。

(駄目じゃないの、紀美ちゃん。勝手にお口を離したら。お仕置き
にかけるわよ)
(だ、だって……)
(早くアナルファックが出来るように調教してあげているんじゃな
い。感謝してほしいわ。さあ、続けるのよ)
(は、はいっ)

妻は再び遠藤の肉棒を口に含みます。敏感な二か所を執拗に責めら
れる妻の悶えは次第に大きくなり、もはや絶頂は間近のようです。
  1. 2014/07/16(水) 10:13:15|
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女友達と妻 第39回

「奥様ったら、あんな風に嫌がっている振りをしているけれど、最
近はすっかり後ろの方も感じるみたいで、前だけを責めていると物
足りない、ってはしたなくお尻を振っておねだりをするのよ。ねえ、
ねえ、紀美子のお尻の穴も一緒に苛めて、って」

妻がそんな行為をするとは信じられませんが、確かに画面の中の妻
の身悶えは、肛門への責めが始まってから一層大きくなったようで
す。

(ほらほら、このままじゃ先にいっちゃうわよ。黙っていたら駄目
じゃない)
(ああ……)

妻は喘ぐような声をあげ、とろりとした視線を遠藤に向けます。

(え、遠藤さんのオチンチン……太くて、長くて……素敵ですわ……
紀美子、こんな素敵なオチンチンをしゃぶれるなんて……し、幸せ
です)
(紀美ちゃんはご主人のオチンチンをしゃぶったことはあるの?)

思い掛けぬ質問に妻はうろたえたような表情をしますが、玲子さん
のバイブで深く突かれて「あっ、ありますわっ」と声をあげます。

(ご主人のものを飲んだことは?)
(あ……ありません……)
(それじゃあ、飲んだことがあるのは誰のもの?)
(……た、竹井さんと、遠藤さんのものです)

確かに私は妻にフェラチオさせたことはありますが、妻は恥ずかし
がってほんのまね事のような愛撫しかしたことはありません。今見
ているビデオの中の妻のように、口の中全体を性器にしたような情
熱的な愛撫をされた経験はないのです。

「○○さん、奥様に飲んでもらったことがないの?」

玲子さんが私に身を寄せて囁きます。

「愛情があれば飲めるはずだわ……。私も昨日○○さんのものを一
滴残らず飲んだでしょ?」

玲子さんはパジャマ越しに私の股間の逸物に触れてきます。

「○○さん……かわいそう。奥様に本当に愛してもらったことがな
いのね」

そんなことで愛情が量れるとは思っていませんが、妻が私にはした
ことがない行為を竹井や遠藤には行ったのだと思うとやはり、激し
い嫉妬を禁じえませんでした。

(これからも、竹井さんと遠藤さんのものしか飲んじゃ駄目よ、わ
かった)
(は、はいっ)

ビデオの中の妻は素直に答えます。

(これからはご主人のものもしゃぶっちゃ駄目。紀美ちゃんのお口
は竹井さんと遠藤さん専用よ)
(わ、わかりました……)
(わかったらこんなふうに言いなさい)

玲子さんが妻の耳元で囁くと妻は嫌々をするように首を振っていま
したが、やがて根負けしたように口を開きます。

(き、紀美子のお口は竹井さんと遠藤さんのオチンチン専用のお便
所ですっ。い、いつでもお好きな時にお使いくださいっ)
(まだ続きがあったでしょ)

玲子さんが妻の豊満な尻をパシンと平手打ちします。

(竹井さんと遠藤さん専用ですから、しゅ、主人には二度と使わせ
ないことを誓いますわっ)

妻の言葉を聞いて3人の男女はいっせいに笑います。

(可愛そうな亭主だぜ)
(ほんと、こんな紀美ちゃんの姿を見たら、○○さん、どう思うか
しら)

妻は3人の嘲笑を浴びて肩を震わせています。

「ひどいわ……奥様ったら。○○さんに対する完全な裏切りだわ」

玲子さんは私のパジャマのズボンとパンツを脱がせると、堅くなっ
たペニスをやわやわと揉み上げ始めます。

「かわいそうな○○さん……玲子が慰めてあげる」

玲子さんは私のペニスの先端にチュッ、チュッと接吻を注ぎ出しま
した。

「最近奥様にお口で愛してもらったことがないんじゃないの?」

そういえば妻とのセックスでここのところフェラチオされた経験は
ありません。妻があまり好まないので私のほうも求めなかったこと
もあるのですが、ビデオの中の妻が私に二度と口を使わせないこと
を誓っているのを見ると、まるで妻は竹井たちに操を立てるために、
私に対する口唇での愛撫を拒絶していたように思えるのです。
  1. 2014/07/16(水) 10:14:23|
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女友達と妻 第40回

「いかが? ○○さん。奥様の本当の姿を見た感想は?」
「……」
「こんなに大きくしちゃって……奥様のエッチな姿を見て興奮しち
ゃったのね」

確かに私の目はビデオの中の妻に釘付けになっていました。夫であ
る私に対して行ったこともない愛撫を、他の男に注ぎ込む妻。玲子
さんの言う通りそんな妻の姿を見て私は興奮しているのです。

「素敵だわ……○○さんのオチンチン……もう玲子のだけのものよ」

玲子さんは溜息をつくようにそういうと、私の怒張を深々と口に含
みました。同時にビデオの中の妻も遠藤にせきたてられて、屹立し
た肉棒を再び咥えます。妻に対するバイブとローターによる玲子さ
んの責めも再開されました。

玲子さんと妻の「うっ、うっ……」というくぐもったような声がシ
ンクロしていきます。すでに高まっていた私は、玲子さんの巧みな
舌技でたちまち追い上げられていきました。

(あっ、ああっ……もうっ……)
(イキそうなの?)
(は、はいっ)
(先にイクとお仕置きだと言ったわよね。それでもいいの?)
(ああ……それは嫌っ……)
(それじゃあもっと頑張るのよ)
(はいっ)

妻はもうイク寸前なのでしょう。裸身をブルブル痙攣させながら猛
然とした勢いで遠藤を責め立てます。

「ビデオの中の奥様と同時にイカせて上げるわ……」

玲子さんは私のペニスから一瞬口を離してそう言うと、額にかかっ
ていた前髪を跳ね上げ、激しく私を責め立てます。

(おっ、おおっ……)

ついに絶頂を迎えた妻が獣のような声を上げて全身を激しく震わせ
ました。それを見た私は玲子さんの口の中に緊張を解き放ちました。

「ううっ……」

玲子さんは眉をしかめ、必死に私のものを飲み下しています。画面
の中では快楽の余韻に震えている妻の口内に遠藤が溜まっていたも
のをぶちまけています。

「たくさん出したわね……○○さん……美味しかったわ」

私は玲子さんに丹念に後始末されながら、妻が口の中にたっぷりと
溜まった遠藤のザーメンを見せ、それをごくりと飲み込むのを呆け
たように見つめていました。


ビデオの中の妻の痴態はさらに続きます。素っ裸の妻は浴室の洗い
場で立ったまま放尿を強いられていました。

(あ、あなた……これから……紀美子はあなたの前で立小便をお見
せしますわ……ひ、ひっかけたりしませんから、よくご覧になって)

妻はそう言うと両手で陰唇を開き、竹井に向かって尿道口まで見せ
つけるようにします。
「奥様ったら、凄いわね……あんなこと、商売女でもやらないわ」

私と玲子さんは裸のまま並んでベッドに横たわり、ビデオを観てい
ました。私の心は次第に麻痺していき、画面の中の妻をまるで他人
のように眺めていました。

(ああ……)

妻の股間から一条の水流がほとばしります。妻はさすがに羞恥のあ
まり裸身をピンクに染めてくねらせていますが、私にはそれがまる
で竹井たちの前で媚態を示しているように思えます。

「奥様……好きな人のまで恥ずかしい姿を見せるのを悦んでいるの
よ……だいぶマゾっ気があるみたいね」

玲子さんはそう言うと私にのしかかるようにして、身体のあちこち
に接吻を注ぎだします。

「ご主人は寝取られマゾで、奥様もマゾっ気があるんじゃあ、あま
り相性が良いとはいえないわね」
「……」
「そういえばさっき、遠藤さんより奥様が先にイッちゃったでしょ
う。このビデオには映っていないけれど、プレイが終わってから奥
様に浣腸のお仕置きをしてあげたの」
「……」
「奥様ったら、少し便秘気味みたいだったようで、びっくりするほ
どたくさんウンチをしたのよ。私と遠藤さんは臭いのはごめんで、
一度でうんざりしたんだけれど、竹井さんが浣腸プレイにはまって
しまって何度も奥様に繰り返すもんだから、最後は透明なお薬しか
出なくなったわ。その後も竹井さんと奥様が2人で会うときは、よ
く浣腸プレイをしたみたい」
「……」
「竹井さんったら、必ず奥様をアナルファックできる身体にするん
だ、って張り切っていたわ。奥様も満更嫌いじゃないみたいで、竹
井さんに浣腸されるんで便秘も治ったし、肌の艶がよくなったって
私に話していたことがあったわ。今も竹井さんのマンションで浣腸
されているのかしら。それとももう奥様はお尻の処女を竹井さんに
捧げちゃったかしら……」
  1. 2014/07/16(水) 10:15:22|
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女友達と妻 第41回

私は玲子さんに妻を侮辱するような言葉を投げかけられても、もは
や言い返す気力もありませんでした。実際、妻は考えられなかった
ような淫らで卑猥な行為を、ビデオの中で平気で行っているのです。

「○○さんを裏切った奥様なんて、竹井さんにあげちゃいなさい……
玲子が奥様の分までたっぷり愛してあげるわ……」

玲子さんはそう言うと唇を私の唇に触れさせました。

「ねえ……○○さんのこと、あなた、って呼んでもいい?」

私は視線をテレビの画面に向けたまま頷きました。

「うれしい……」

玲子さんは再び私にキスします。今度は濡れた絹のような感触の舌
先まで入れてきました。

「あなたも私のことを、玲子、って呼んで」
「……わかった」
「じゃあ、呼んでみて」
「……玲子」
「あなたっ」

玲子さんは叫ぶようにそう言うと、私の身体にしがみついてきまし
た。豊満な胸が肌に押し付けられ、私は傷ついた心が微かに癒され
ていくのを感じました。

ビデオの場面は変わり、妻は目隠しをされたままベッドの上に大の
字の形で固定されています。玲子さんと竹井が手にもったローター
で妻の肌をくすぐりだしました。

(あっ……ああっ……)

首筋からうなじ、胸元と責められた妻は左右の乳首をローターで刺
激され、舌足らずの悲鳴をあげています。

(オッパイは小さいけれど、なかなか敏感じゃないか)

竹井はクスクス笑いながら乳首を責めつづけます。妻の茶褐色の乳
首はすっかり勃起し、ローターの刺激にフルフルと震えてているの
がわかります。

「あなた……あなたも玲子のおっぱいを……」

玲子さんにせがまれて私は大きな胸に顔を埋めるようにし、乳首を
口に含んで舌先で転がします。

「ああ……感じるわ」
(き、紀美子……おっぱいが感じますっ)

竹井は次にお臍、下腹部と責めた後、クリトリスにローターを触れ
させます。妻の身体が魚のように跳ねました。

(あっ、あっ……そこはっ)
(お前は本当にここが弱いな)
(だ、だって……)

玲子さんは私の上で身体の向きを変え、シックスナインのポーズを
とると再び屹立した私のペニスに接吻しながら、すっかり濡れた女
陰を私の目の前に突き出しました。

「あなた……お願い……クリトリスを……」

私は吸い寄せられるように玲子さんの女の部分に口をつけ、硬く尖
ったクリトリスを舌先で嘗めました。「はあっ」という溜息に似た
声が玲子さんの喉から迸ります。

「ああ……素敵よ……あなた……」
(あっ、あなたっ、そんなにしたらっ)
「ああ……感じるわ……お願い……今度は下のほうを」
(オマンコを……紀美子のオマンコを責めて……)
「そう……そうよ……もっと舌を使って)

私は舌先を尖らせて、玲子さんの熱い蜜壷の中に突き入れます。玲
子さんは「ヒイッ」と声を上げて、私の上でガクガクと身体を震わ
せました。玲子さんの熱い愛液が私の顔を濡らすのを感じました。

「素晴らしかったわ……今度は私が……」

玲子さんはそう言うと身体の向きを変え、私の怒張を深々と口に含
みます。再び開けた私の視界に、玲子さん、遠藤、竹井の3人がか
りで責められている妻の姿が飛び込んできました。

(あっ、もう、もうっ、イキそうっ……)

遠藤のローターで乳房を責められ、肛門にローターを押し込まれ、
さらに玲子さんのローターでクリトリスを、竹井の持つバイブでオ
マンコを責められている妻は崩壊寸前を告げる声を上げました。す
ると3人はいっせいに責め具を引き、頂上近くの妻を再び7、8号
目まで引き下ろします。

それに合わせるかのように、玲子さんも私の怒張から口を離し、熱
を冷ますように豊かな乳房を押し付けるようにします。

責めが再開され、妻はまた頂上近くに追い上げられます。それと同
時に私への玲子さんの攻撃も再開されました。
  1. 2014/07/16(水) 10:16:15|
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女友達と妻 第42回

(い、イっちゃう……イっちゃいます……)

私のペニスは爆発寸前になります。画面の中の妻も思わず裸身をの
けぞらせたとき、また責めが中断されました。そんなことが何度も
繰り返された後、妻はついに泣きじゃくり始めました。

(意地悪しないでーーお願いーー)
(イキたいのか? 紀美子)
(は、はいっ。もうイカせてーー。気が、気がおかしくなってしま
います)

ビデオの中と妻と同様、何度も射精寸前で中断された私の精神も限
界を迎えていました。

「ねえ? あなた……もうイキたい」

私は催眠術にかけられたように頷きます。

「それなら、もう奥様のことは諦めて、私のものになるって約束す
る?」
「それは……」

ぐっと言葉を詰まらせた私の耳に、妻の叫ぶような声が聞こえてき
ました。

(紀美子は、紀美子は、主人を捨てて、身も心も竹井さんの女にな
りますっ)
(俺のためなら何でもすることを誓うか?)
(は、はいっ。誓いますっ。だから早く紀美子のオマンコに竹井さ
んの太いオチンチンを下さいっ)

遠藤と玲子さんの笑い声が響きます。竹井は満足そうに笑うと妻の
上にのしかかりました。

(ああっ)

それまで焦らしぬかれていた妻は、竹井の肉棒で貫かれた途端、悲
鳴のような声を上げました。数回ピストン運動をされただけで妻は
早くも絶頂寸前になります。

(ああっ、イクっ。紀美子っ、イッちゃいますっ)

妻の痴態を呆然と見つめる私の肉棒を、玲子さんは舌の先でチロチ
ロとくすぐるように嘗めています。

「どうなの? あなた、約束する? 私のものになるって」
「……玲子のものになる」
「本当? 奥様のことは諦めると約束してくれるのね」
「約束する……」
「嬉しい……」

玲子さんは私の上に騎乗位になり、私の肉棒を深々と呑み込むと激
しいグラインド運動を開始しました。

「奥様とのお別れの記念に、同時にイカせてあげるわっ」

玲子さんは勝ち誇ったような笑みを浮かべ、私のペニスを締め上げ
ます。

(もうっ、もうっ、イカせてっ、紀美子をイカせてくださいっ)
(よしっ、イケっ。イッていいぞっ)

玲子さんの肉襞が私のペニスに絡み付いてきます。その妖しいまで
の感触に私はついに限界を迎えました。

(ああっ、あなたっ、イクっ)

妻が竹井の下で海老のように身体を反らせ、絶頂に達しました。同
時に私も玲子さんの膣内に熱い迸りを放ちました。玲子さんは私の
精液を絞り尽くすように巧みに肉を収縮させます。

妻は快楽の余韻に時折身体を震わせながら、竹井に舌を吸わせるが
ままにしています。私は妻との関係が完全に終わりを告げたと感じ
ていました。

「悲しまないで……あなた……私がいるじゃない」

玲子さんは私の耳元でそう囁きます。私は玲子さんに求められるま
ま、再び接吻を交わしました。

「私は奥様のようにあなたを裏切らないわ……玲子はもうあなたの
女よ……そうでしょう?」

私は力なく頷きました。

「紀美ちゃんのことは忘れましょう……あんな女、もうあなたの奥
様とは呼べないわ」
「……」
「たとえ竹井さんに捨てられて戻ってきても、もうこの家に入れな
いで……あなたはもう私のものになるって約束したんだから」
「……わかった」

(素晴らしかったわ……あなたのオチンチン)
(紀美子のオマンコも最高だったよ)
(嬉しい……あなた……紀美子を捨てないで)

「……汚らわしい……もうビデオは止めるわね」

玲子さんは枕元のリモコンを手に取ると、ビデオを停止させました。

妻の姿が消え、私の胸は深い喪失感で締め付けられるようでした。
  1. 2014/07/16(水) 10:17:19|
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女友達と妻 第43回

私と玲子さんはその後もう一度セックスをし、そのまま裸で抱き合
って眠りました。朝起きるとベッドは空だったため、てっきり自分
のマンションに戻ったのかと思っていたら、扉の外から声がしまし
た。

「あなた、起きて下さい。会社に遅れてしまいますよ」

扉が開き、エプロンをつけた玲子さんが立っていました。

「おはようございます」
「帰らなかったのか……」
「何を言っているの? あなた。昨日言ったことをもう忘れたの」

玲子さんは驚いたような顔をします。

「私はあなたの妻、ここはもう私の家よ。どこに帰るっていうの?」
「待ってくれ……」

確かに妻に裏切られた衝撃のあまり気持ちが不安定になって、そん
な約束をした覚えはあります。

「……すぐにそうするとはいっていない」
「今さら何を言うの?」

玲子さんはきっと私を睨みます。

「紀美子はもう俺の妻じゃない。竹井に捨てられて戻ってきてもも
う家に入れない。これからは玲子が俺の女だと何度も誓ってくれた
じゃない。あれはただの寝物語だというの?」
「そう言うわけじゃない。少し待ってくれ」

私は玲子さんの迫力に押されそうになるのを、必死でこらえます。

「妻が……紀美子が明日の金曜日には帰ってくる。その時にちゃん
と話す」
「……わかったわ」

玲子さんはようやく声を落ち着けます。

「せっつくようなことを言ってごめんなさい。早くあなたと一緒に
暮らしたいものだから」

私は頷きます。妻を失った今、私には玲子さんしかいないとぼんや
り思っていました。

「子供たちが起きてこないうちに、私はいったん家に戻りますね」

玲子さんはそういって微笑むと私の首に手を回し、キスを求めてき
ました。私もそれに応えます。

「今晩また来るから、待っていてね」
「今晩はまずい」
「どうして?」

今日は妻の短大時代の友人の小夜子さんが、子供たちの食事を作っ
てくれることになっています。そう説明すると玲子さんは少し不満
そうな顔をしていましたが、最終的には「わかったわ」と返事をし
ました。

「明日、あの女にちゃんと話をしてね。いい? 財産分与なんか一
円だってする必要はないのよ。有責なのはあっちなんだから。子供
たちの養育費と相殺すればいいわ。あの女と竹井から慰謝料をたく
さんふんだくってやりましょうよ。それと、私とあなたの関係につ
いては話す必要もないけれど、仮に知られたとしてもどうというこ
とはないのよ。婚姻破綻後の関係は不法行為にならないわ」

玲子さんはそこまで言うと帰っていきました。玲子さんは妻のこと
を既に「奥様」とも「紀美ちゃん」とでもなく、「あの女」と吐き
捨てるような表現を使っていました。私自身も裏切られた衝撃から、
妻に対しては憎しみと軽蔑の気持ちしかありませんでした。

力ない足取りでキッチンへ行くと、テーブルの上には厚く切ったハ
ムを使ったハムエッグ、トースト、サラダ、ヨーグルトにフルーツ、
そして珈琲といった豪華な朝ご飯が並んでいました。私はこういっ
たホテルで出るような朝ご飯が好きでしたが、さすがに普段はあま
り食べることは出来ません。玲子さんの心遣いに感謝しながら全部
平らげ、2日ぶりに会社に向かいました。

通勤電車の窓際に立ち、ぼんやり外の景色を眺めていた私はふと、
急に夢から覚めたような気持ちになりました。

(ひょっとして……妻は私を裏切ったのではないのかもしれない)

私が目にしたのはビデオや写真であり、妻の実際の姿ではありませ
ん。私が聞いたのはビデオの中の妻の声であり、実際の妻の声では
ありません。そして、ビデオや写真で記録されている以外で妻がど
ういう行いをしていたのかは、妻から聞いたのではなく玲子さんか
ら聞いたに過ぎないのです。

真実がどうだったのかを自分で確認もしないで、15年近く共に暮
らした妻を捨てるなどと、なぜ玲子さんに約束してしまったのだろ
う。とんでもないことをしてしまったのではないかという気持ちが
湧き起こってきました。

会社に着いても私は心ここにあらずといった状態で、一日休んだた
めに溜まっている仕事もほとんど手をつけることが出来ません。ふ
と気がつくと総務部長の川崎が机の横に立っていました。
  1. 2014/07/16(水) 10:18:48|
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女友達と妻 第44回

「専務、どうしはりました? ぼんやりして。まだ体調が戻らんの
ですか?」
「いや……そんなことはないんですが」

説明が遅れましたが、私は小さなベンチャー企業の役員をやってい
ます。川崎という総務部長はオーナーである社長が会社を立ち上げ
た当時からの社員で、最初は社長の運転手のようなことをしていた
と聞いています。私は最近、この企業の営業強化のためにスカウト
されて入社しました。

川崎は言葉が示すとおり関西出身で、普段はろくろく仕事もしない
でインターネットで韓国マッサージのサイトをチェックしているよ
うな男です。会社の立上げ時代には相当の荒業も行ったと聞いてお
り、見かけだけではなかなか判断が出来ません。

「会社の営業は専務にかかってますからな。しっかりしてください。
頼りにしてまっせ」

川崎はそういって私の肩をポンと叩くと、と自分の席に戻ろうとし
ました。

「あ……川崎さん」

私は川崎を呼び止めました。

「今晩ちょっと付き合ってくれませんか」

川崎は怪訝な顔で私を見ています。私はこれまで彼と2人で飲みに
行ったことなど一度もないのですから無理もありません。しかし彼
はすぐに頷きました。

「いいですよ。そんなら早めに仕事を切り上げてしまいましょ」

川崎はそう言うとにっこり笑って立ち去りました。私はふと思い立
って携帯電話を手にすると、会社を出ました。メモリに登録してあ
る妻の実家に電話をかけます。

(はい、△△(妻の実家の姓)です)

電話から義母の声が聞こえてきました。

「XXXXです」
(あ、どうも、ご無沙汰しています)

義母の声はあくまで屈託がありません。私は胸の鼓動が高まってく
るのを押さえながら続けました。

「紀美子がそちらにお世話になっていると思うのですが」
(はい、XXXXさんにはご不自由をかけて申し訳ありません)

妻は言葉通り実家に帰っているようです。私はなぜかほっと安堵し
ていました。

(なんでも喧嘩をしたとかで、紀美子がなにか我儘を申したんじゃ
ないですか?)
「喧嘩……ですか。私と紀美子がですか?」
(いい年をして夫婦喧嘩くらいで実家に帰るなんて、と私も呆れた
んですが、本人も事情を話さないもので……何か深刻なことですか?)
「いえ……たいしたことではありません。私も少し言い過ぎて……」

妻は義父母には私と喧嘩したから実家に帰っていると話しているよ
うです。私は咄嗟に話をあわせました。

「紀美子はいますか?」
(それがあいにくあいにく朝から出かけているんです……久しぶり
に友達とゆっくり話をしたいということで。夜には戻るといってい
ますが)
「そうですか……」

私はふと思い立って義母に尋ねます。

「あの……紀美子がそちらにお邪魔したとき、お義母さんとお義父
さんは留守にしていらっしゃいましたか?」
(はい。2人で旅行に行っていました)
「旅行ですか?」
(先週の土曜から三泊四日で……帰って来たのは一昨日の、火曜日
の午後です)
「すると紀美子は、日曜から火曜まではひとりだったんですか? 
どうやって家の中に入ったんですか」
(あの子はうちの合鍵を持っていますから、私たちが留守でも入れ
ますよ)
「そうですか……」

私はしばらく当り障りのないことを話してから電話を切りました。

義母が妻と口裏を合わせていないとしたら、妻は確かに実家に帰っ
てはいるようです。しかしそのことがすなわち、妻と竹井が会って
いないという事にはなりません。

日曜の午後に家を出てから、義父母が帰ってくる火曜日の午後まで
の2日間、妻にはいわゆる「アリバイ」はないのです。

月曜の電話も昨日の電話も妻は携帯からかけてきました。それにい
ずれも実家の二階からかけていると言っていました。昨日の電話は
そうだったかも知れませんが、義父母の話では月曜の夜は妻一人き
りです。確か妻は義父母の外出はその日一日で夜には戻るといって
いました。

義父母もいない実家で妻がひとりきりで過ごすというのは不自然で
す。その時点では妻はまだ実家に帰っておらず、竹井と会っていた
のかもしれません。
  1. 2014/07/16(水) 10:20:02|
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女友達と妻 第45回

それに今日だって、友人と会っているというのは嘘で、やはり竹井
と密会しているのかも知れないのです。

疑いだすと切りがありません。私はすっかり疲れてしましました。

その日は結局仕事はほとんど手につかず、終業時間になりました。
私は川崎と連れ立ってオフィスを出ました。

「私の知ってる店でいいですか?」
「お任せします」
「あんまり綺麗なところでやないですが、客が少ないので落ち着い
て話が出来ますよ」

川崎は私が何か込み入った相談があることに気づいているようです。
私は頷き、川崎の後に続きました。

着いたのは小料理屋と居酒屋の中間のような店です。暖簾をくぐる
と中年女の「いらっしゃい」という声がします。時間が早いせいか
2人ほどの客がカウンターにいるだけで、店の中は閑散としていま
した。

「あら、川崎さん、久しぶりやねえ」
「二階の座敷、空いてる?」
「空いてるよ、どうぞ」

狭くて急な階段を上ると、小さな個室が3つほどありました。川崎
は一番奥の部屋に入ります。

「なんか考え事をしたいときや、人に聞かれとうない話をするとき
はようここに来るんです。あんまりはやってませんからねえ」

席に着いた川崎はそういいます。お絞りを持って部屋に入ってきた
女将が「はやってなくて悪かったわねえ」と声をかけます。

「あれ、聞いてたんか。女将」
「川崎さんの声は大きいからねえ。下まで聞こえますよ」
「そりゃまずいな……今日は込み入った話があるんやが」
「冗談です。ここの声は少々のことでは外へは聞こえませんよ。心
配しないでください」

女将は笑いながら注文を聞き、階段を下りていきました。

私と川崎はしばらくの間ビールや酒を飲みながら、会社の話をして
いました。だいぶ杯を重ねたところで川崎が切り出しました。

「それで専務、悩み事は何でっか? 女でっか?」

私はどきりとしました。

「どうしてそれを……」
「単なる当てずっぽうです。専務が仕事の相談を僕にするとは思え
んし、真面目やから金の相談でもない。そうすると女の悩み事しか
ないかなと思いまして」

私は目の前のグラスに半分以上入っている日本酒を一気に飲み干し
ました。

「実は……」
「あ、先にお代わりをもらときましょ。おーい、女将」

川崎は襖を開けて階下の女将を呼びます。

「酒のお代わりや。僕と連れに日本酒、同じのを持ってきて」

女将は一升瓶を抱えてくると、グラスと枡からこぼれんばかりに酒
を注ぎ、降りていきました。

「さあ、準備万端や。聞かせてもらいましょ」

川崎はグラスの酒を一口すすると、にっこり笑いました。


私の長い話の間、川崎は一度も口をはさまず、時々酒をすすり頷き
ながら聞いていました。私が話し終わると川崎は腕を組んでしばら
く考えていたようですが、やがて口を開きました。

「専務は仕事はよう出来ますが、女のことについてはさっぱりでん
なあ」
「え?」

川崎の言葉に私は意表を突かれました。

「どういう意味ですか?」
「どういう意味て……専務はそもそもどうして15年近く連れ添っ
た奥さんのことを信じんと、その玲子ていう女の言うことを信じる
んですか?」
「それは……」

酒の勢いもあって川崎にはこの数ヶ月の間に私たち夫婦の間に起こ
ったことについて詳細に話をしましたが、川崎は妻が登場するビデ
オやCD-Rを観たわけではありません。私はこの眼で妻の裏切り
を観たからこそ妻を信じられないのです。そう説明すると川崎は苦
笑して首をひねりました。

「奥さんかて生身の人間ですからね。気持ちええことをされたらそ
れなりの反応はしますよ。しかしそこに強制があったのかもしれな
いんでしょ?」
「それはそうですが……」
「玲子とかいう女がどうも怪しいですね。すべての黒幕はそいつや
ないですか?
  1. 2014/07/16(水) 10:21:01|
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女友達と妻 第46回

私は驚いて聞き返しました。

「どうしてそう思うのですか?」
「単なる当てずっぽうですよ」

川崎はさっきと同じことを言って笑いました。

「というのは冗談です。話を聞いていると玲子という女には動機が
あると思ったんです」
「動機……なんですか? 動機って」
「まあ、証拠がない段階でこれ以上話をしても専務も納得できんで
しょう。どうも玲子に骨抜きにされとるみたいやし……」

川崎は再び酒をすすりました。

「しかし私としても専務にふらふらされてると困ります。会社の経
営にかかわりますからな」

私が今ひとつ納得出来ずに口を開きます。

「しかし玲子さんは、妻が竹井という男の家にいるだろうというこ
とを知っていました……竹井から聞いたということでしたが」
「奥さんが男のところにいたということを知っていたんではなくて、
専務の家にいないのを知っていたということでしょ」

確かに川崎の言うとおりです。妻が実家にいたという証拠がないか
らといって、竹井のところにいたとは限らないのです。

「今夜家に帰ったら、電話機の周りを調べてください。静かにやる
んですよ」
「どういうことですか?」
「盗聴されている可能性があります」
「盗聴?」

私は思いがけない言葉に驚きました。

「専務……これくらいのことで驚かれたら困ります。よくある話で
すよ」
「しかし盗聴なんて普通の人間、しかも家庭の主婦に出来るんです
か?」

玲子さんはご主人が亡くなってからは、パソコンの設定も私に頼ん
でいたほどの機械音痴です。

「盗聴器なんて通販で誰でも買えますし、取り付けも簡単であっと
いう間に出来ます。専用の受信機がなくてもFMラジオがあれば問
題ありません。最初はその若い恋人にやり方を教わったんやないで
すか?」
「それにしても……」
「専務、家庭の主婦が旦那の浮気調査のために、GPS端末を車の
トランクに仕込む時代ですよ。盗聴器の取り扱いなんてたいしたこ
とはありません」

今までの電話での会話が盗聴されているかもしれない。私は急に酔
いが醒めるのを感じました。

「何か怪しいものが見つかったらそのままにして、別の部屋から私
に携帯で連絡してください。いいですね?」

川崎はそう念を押すとグラスを置き、女将を呼びました。

「おーい、女将、お勘定たのむ」


川崎と別れた私は家へと急ぎました。駅からは普通なら歩くのです
が、気がせいておりタクシーに乗りました。家に着いたら時計は11
時近くを指していました。と子供たちはもう寝たようです。夕食は
妻に頼まれて小夜子さんが作ってくれたようです。久しぶりに家に
玲子さんがいないことを私はなぜか物足りないように感じていまし
た。

私は居間の電灯をつけて電話の周りを探ります。そっと電話機を持
ち上げ、裏返して見ます。何も異常はありません。

(電話の中か? いや、それは手間がかかりすぎる)

私は電話線をたどっていきました。電話線は棚の背面を廻り、壁面
ジャックに繋がっています。私は慎重に棚をずらし、状態を確認し
ます。電話線の間に厚さ2センチほどの小さなユニットが接続され、
棚の背面に貼り付けられているのを見て私は息を呑みました。

私はその小さな機械の型番を控え、そっと棚を元に戻すと寝室に行
きました。そこで携帯を取り出そうとして、私は慌ててやめました。

(玲子さんは寝室にも入っている。ここも盗聴されていたとしても
おかしくない)

私は携帯を持ったまま家を出ると、非常階段に出ました。そこで川
崎の番号を呼び出します。

(専務、どうでした?)
「川崎さんの言ったとおりでした。電話機に発信機のような小さな
機械が取り付けられていました」

私は機械の型番を川崎に告げました。

(それは電話用のユニット型盗聴器ってやつですな。FMラジオで
50メートルくらいまでなら受信できます。専務の家と玲子という
女の家はどれくらい離れています?)
「マンションの同じ棟で、フロアは3つ違うだけです。30メート
ルも離れていないでしょう)
「間違いないですな」

川崎は確信に満ちた声でそういいました。
  1. 2014/07/16(水) 10:22:00|
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女友達と妻 第47回

他の部屋も盗聴されている可能性はないですか?」
(大丈夫やとは思いますが、盗聴器発見器が会社にありますから明
日お貸しします。それで家の中を探ってみてください)

どうしてそんな機械が会社にあるのだろう。私は川崎という男に底
が知れないものを感じました。

(それより奥さん、いつ帰って来られるんでしたっけ?)
「明日の金曜日ですが」
(それなら今から奥さんに電話をかけて、自宅に電話するように言
いなさい。やっぱり帰るのは延ばす。そう……日曜の夜くらいにす
ると言わせるんです)
「えっ? 自宅の電話は盗聴されているんですよ」
(そこが付け目じゃないですか)
「あ……」

私は川崎の言うことをようやく理解しました。

「家内に芝居をさせるんですね」
(そういうことです)

私は川崎に礼を言って電話を切ると、その場で妻の携帯に電話をし
ました。妻は最初、私の言っていることが理解できない様子でした
が、長い時間をかけてようやく納得させました。

私が家に戻ると5分ほどして、自宅の電話が鳴りました。

「○○です」
(あなた……紀美子です)
「こんな遅くにどうしたんだ?」
(すみません……ちょっと申し上げにくいんですが……)

紀美子はためらうように声を小さくする。

「なんだ? 明日には帰ってくるんだろう。その時じゃまずいのか?」
(いえ……それが、明日、帰れなくなったのです)
「何だって?」

私は驚いたような声を出します。

(今日江美子たちと会っていたら、急に明日から旅行しようという
話になってしまって……私がなかなか実家に帰れないものですから、
ぜひ一緒にと)

江美子さんというのは小夜子さんと同じく妻の短大時代の友人で、
他の多くの友人と同様妻の実家がある県に住んでいます。

「旅行? どうして急に? そもそもそんなに簡単に宿が取れるの
か?
(それが……江美子たちは前から予約していたようなのです。4人
まで泊まれる部屋だから、私一人が増えても大丈夫だと)
「日曜にそちらに帰ったんだから、今日でもう5日目だぞ。金曜ま
ででも相当長いのに、さらに2日も延びるのか」
(ごめんなさい……)
「わかった。旅館の電話番号を教えてくれないか?」
(それが……メモを取るのを忘れてしまって、覚えていないのです)
「しょうがないな。それじゃあ、旅館の名前は?」
(それもちょっと……着いたら電話しますから……)
「紀美子、お前、本当に旅行は江美子さんたちと行くのか」
(どういう意味ですか?)

妻の声が急に尖ります。

「ひょっとして……竹井と一緒なんじゃないのか」
(馬鹿なことを言わないで下さい。何を考えているのっ)

妻が声を荒げます。

「竹井がお前と一緒にいるということをある人から聞いた」
(玲子さんですか……)

妻の声は怒りに震えています。

(私は玲子さんに騙され、竹井と遠藤からレイプされたのです。ど
うしてその男と一緒にいなければいけないのですか)
「それは俺にも分からない。ただ、玲子さんから見せられたビデオ
や写真では、お前が進んでやつらに抱かれているようなものもあっ
た」
(それはそうしないとビデオをあなたの職場に送る、写真をマンシ
ョン中にばら撒くと脅迫されたからです。長年私と一緒に暮らして、
あなたはそんなことも分からないのですかっ)

妻は興奮して涙声になっていました。

(とにかく……あなたがそんな風ではとても家には帰れません。も
うすこし気持ちを落ち着かせてください)
「紀美子……」
(不自由をおかけして申し訳ございません。子供たちをよろしくお
願いします)

最後にそういって妻は電話を切りました。

妻は私の期待以上の演技をしてくれましたが、途中からは演技と本
当の感情がごちゃ混ぜになってしまったようです。私の心の中から
妻に対する疑いが拭い去れていないことを敏感に感じ取ったのでし
ょう。
妻は決して器用な人間ではありません。演技と分かっていてもつい
本気になってしまったのでしょう。やはり妻の気持ちは竹井にはな
いのではないかと私は考えました。
  1. 2014/07/16(水) 10:22:52|
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女友達と妻 第48回

翌日の金曜日、私は会社いつもより2時間ほど早めに出ました。も
ちろん川崎から盗聴器発見器を借りてもって帰りました。

家に着いた私は、盗聴器発見器で各部屋を丹念にチェックします。
幸い、居間の電話に取り付けられたものから以外の盗聴電波は探知
できませんでした。

塾から帰って来た子供たちが、私の帰りが早いのを不思議そうにし
ています。私は仕事で近くまで来たのでそのまま帰って来たと言い
訳をしました。

6時半頃に玄関のチャイムが鳴り、思ったとおり玲子さんが現れま
した。

「あら、あなた、今日は早いのね」

玲子さんは平然とした顔つきでそう言うと、部屋に上がろうとしま
す。

「今日はまずい。妻が帰ってくるんだ。2人で話をしないと」
「残念ながらあの女は帰って来ないわよ」

玲子さんはそう言い放つとさっさと部屋に入り、キッチンに向かい
ます。

「なぜだ? なぜそんなことが言える」
「竹井さんのところから連絡があったのよ。あの女と今日から旅行
に行くらしいわ。2泊3日の温泉旅行だって」
「なんだって?」

私は驚いたような声を出します。

「温泉だと? どこの温泉に行くといっていた?」
「さあ……そこまでは聞いていないわ。あの女からあなたは何か聞
いていないの」
「いや、何も聞いていない」
「本当なの? 竹井以外の人間とどこかの温泉に行くとかいってい
なかった?」
「本当に聞いていないんだ。今日帰ってくるものだとばかり思って
いた」
「あなた、何か隠していない?」

玲子さんが苛立ったような顔で私に聞きますが、私はゆっくりと首
を振ります。

「……まあいいわ。いずれにしても今日はあの女は帰ってこないわ
よ。竹井さんと一緒にいることは間違いないわね」

玲子さんは薄笑いを浮かべてそういいます。

「だけど、これであなたも踏ん切りがついたでしょう。あの女の心
はあなたにはもうないわ。あんな女、竹井さんにくれてやればいい
じゃない」
「玲子、教えてくれないか?」
「何を?」
「玲子は妻の……紀美子の親友だと思っていた。どうしてそんなに
悪し様に言う?」
「親友なんかじゃないわよ」

玲子さんはさもおかしそうに笑います。

「あの女は鈍感なのよ」
「鈍感?」
「自分がいかに恵まれているか、いかに幸せなのかに気がついてい
ないわ。それを守るための何の努力もしていない」
「そんなに恵まれても、幸せでもないだろう」
「あなたもわかっていないわ」

玲子さんが再び苛立ったような声を上げます。

「たとえばあなたの2人の息子さん、2人ともうちの子と同じよう
な年頃なのに、あなたの息子たちのほうがほんの少し良く出来る。
どちらもお父さん子なのに、うちの子にはもう父親はいない」
「遠藤は玲子さんの息子を可愛がっていたようだが」
「遠藤なんて薄っぺらい男、死んだ主人とは比べものにならないわ」

玲子さんは吐き捨てるように言います。

「それでも主人が生きている間は、そんなことはあまり気にもなら
なかった。私には最高の夫がいたから。だから紀美ちゃんとも仲良
くやれたわ。心にゆとりがあったから。主人は最高の男だと思って
いたから……」
「でも主人は突然事故で死んでしまい、私たちは死に目にも会えな
かった」
「妻にとって玲子さんはスポーツ万能だし、綺麗だし、自分にはな
い行動力があって一種、憧れの存在のようだったが……」
「ただの40女よ……今から勝負するには遅いわ」

玲子さんは自嘲的にいいます。

「遠藤と付き合ってみて思った。確かにそれほど悪い男ではない。
スポーツマンだし、子供も嫌いじゃない。ただ、あの男とこれから
の人生をずっと共にすごせるかと思うと、それは違うと思った」
「私よりも8つも若い。今はいいかもしれないけれど、いつか必ず
若い女のほうがよくなる。その時に惨めな思いをしたくない。でも、
年齢的にも吊り合いが取れて、死んだ主人と比べてもそれほど悪く
ない男なんていまどき独身でいるもんじゃない」
「それで私を罠に落として、夫を奪おうとしたの?」

玲子さんが声のする方を向くと、キッチンと居間の間に妻が立って
いました。
  1. 2014/07/16(水) 10:23:47|
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女友達と妻 最終回

「紀美ちゃん……」

玲子さんは呆然として妻を見ています。

「旅行に行ったんじゃなかったの……」
「寝室でFMラジオを聞いていたの。盗聴器って玩具みたいなもの
かと思っていたら、部屋の声まで随分良く聞こえるのね。びっくり
したわ」

妻は電話線を壁面ジャックから抜くと、ユニット型盗聴器を取り外
し、テーブルの上に置きました。玲子さんは表情を引きつらせて、
目を背けています。

「玲子さんがどうして俺の心理を言い当てることが出来るのか、不
思議だった」

私は静かな声で話します。

「だが良く考えると、俺が見ていないときの紀美子の行動について
指摘されることで、俺の紀美子に対する不安や疑いが増幅されてい
るのだと気づいた。特に、紀美子が日曜から実家に帰ったというの
は嘘で、本当は竹井と過ごしていると聞かされたのが堪えた。それ
までは紀美子を信じていたが、あれ以来一気に紀美子への疑いが深
まり、最後には猜疑心の塊になってしまった」
「しかし、紀美子が実際に実家にいることを俺が確認できていない
と知っていれば、俺の不安をかきたてるのはいとも簡単だ。盗聴と
いう手段に今まで気づかなかったのは俺の不覚だった」
「今さら否定しても無駄のようね……」

玲子さんは苦笑いを浮かべながらそういいました。

「紀美ちゃん、○○さんは一度はあなたを捨てて、私と一緒になる
といったのよ。それでも今までどおりやっていけるというの?」
「今までどおりは無理です」

妻は私のほうをちらりと見るとはっきりした声で言いました。私は
妻に対する申し訳なさで顔を伏せました。

「なぜなら、私も汚れてしまったから……」

玲子さんはいぶかしげな顔を妻に向けました。

「私も主人を捨てて、竹井さんの女になるといったのです。それが
たとえ強制されてのことだろうが、訳がわからなくなって口走った
ことだろうが、主人にとっては許すことが出来ないことです」
「なら、あなたたちはこれからどうするの?」
「もう一度、最初から夫婦をやり直します。もちろん主人がいいと
言ってくれたらですが……」

妻は今度はまっすぐ私を見ました。私も妻の視線を受け止め、頷き
ました。

「私はお邪魔みたいね」

玲子さんは静かな声でそう言うと、立ち上がりました。

「玲子……」

私は思わず声をかけました。玲子さんは「何? あなた」と微かに
笑います。

「これから……玲子さんはどうするんだ?」
「私のほうこそ今までどおりは無理だわ。近々このマンションから
は引っ越します」
「遠藤と一緒に暮らすのか?」
「まさか……」

玲子さんは寂しげに笑いました。

「母子三人で静かに暮らすわよ。もうあなたたちには付きまとわな
いから心配しないで。それと、ビデオや写真は責任を持って処分す
るわ」

玲子さんは次に妻の方を見て尋ねます。

「レイプの件は表沙汰にするつもり?」
「いいえ」

妻は首を振りました。

「私にも隙がありました。訴えることはありません」
「あの2人からろくな慰謝料は取れないわ。私が代わりに払います」
「玲子さん……」

妻が声をかけました。

「何?」
「バレーボール、もうしないんですか?」
「……無理よ、それは」

玲子さんは首を振ります。

「折角良いコンビだったのに……」
「そうね、悪くなかったわ。それだけは残念ね」

玲子さんは静かに笑いながら玄関に向かいます。

「それじゃあ、さようなら。紀美ちゃん、ご主人を大切にね」

玲子さんはそういって深々と頭を下げ、帰っていきました。


2週間後、玲子さん一家は行き先も告げずに引っ越していきました。
それからしばらくたって玲子さんから妻へ200万円の現金が送ら
れてきました。私と妻はそれぞれの身に何が起こったのかを追求し
あうことはありませんでした。私は妻が私をまったく裏切らなかっ
たとは思っていませんし、妻もそうだと思います。

しかし、真実とは常に相対的なものです。映画化もされた『藪の中』
という小説がありますが、私は妻の語る真実を信じることにしました。

時々私は玲子さんの情熱的な目と迫力に満ちた身体、そして最後に
見た寂しげな顔を思い出します。もちろんそれを妻に話すことは決
してありませんでした。(完)
  1. 2014/07/16(水) 10:25:03|
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立場 第1回

あっあぁいいっもっと・・・もっと突いてぇ・・はぁん
いっあぁもっともっとお願い・・・すごくいいのぉ・・・・・・・・・

寝室のドアが開く気配がした、ふとドアに目をやると外から覗く男と目が合った、しかし私はそんな事は気にせず女を抱き続けた

いいっ逝っちゃう・・・もう少し・・・あぁイクッ

女が逝くと同じに私も限界に達し女の中に熱いものを流し込み、そのまま二人はベットに倒れこんだ、横目でドアに目をやるとまだそこから男はこちらを覗き込んでいる。

私「なぁ旦那とどっちがいい?」
女「アナタよ、アナタの方がいい」
私「そうか・・・だってよ旦那さん」

そう言いながらドアの方を見る

私「入ってこいよ、ここはアンタの家なんだし遠慮する事ないだろ?」

ゆっくりと男が寝室に入ってくる

男「・・・ただいま」
女「あらおかえり、なんだ帰って来てたの、じゃ見られちゃったの?」
私「そうみたいだな、まぁ別にいいんじゃないの」
女「それもそうね」
私「そうだあの事はもう言ったの?」
女「あぁまだだったわ、ねぇあなた私今度の連休に○○(私の名前)さんと旅行に行ってくるから」
男「えっ旅行?」
女「そう旅行、何?何か言いたい事があるの?まさか行くな、なんて言わないでよ」
男「いやぁその・・・」
私「まぁそういう事だから宜しく、あっそうだ俺達が居ないからってハメを外さないようにな、まぁそんな事は出来ないと思うけど」
女「そうそう、私達はしっかり見てるからね」
私「じゃ今日はもう俺は帰るよ」
女「えっもう帰るの?」
私「あぁ今度の土曜日にまた」
女「そう残念、楽しみにしてるわ、気をつけてね」
私「あぁそれじゃ」

起動中だったノートPCを電源を落としカバンに入れる、身支度を整え寝室を出る、男はボーっとした顔でこちらを見ていた。
玄関のドアを開け外に出る、時間は夜の7時を回ったところだ、私は自分の家に帰る

私は別に寝取りが趣味なわけでもないし不倫がしたかったわけでもない、勿論あの旦那に頼まれてあの人妻を抱いてるわけでもない、一言で言えば復讐、いや仕返しと言った方が当てはまるのかもしれない、そう子供みたいな考えで始まった仕返しだ。
  1. 2014/07/17(木) 22:44:44|
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立場 第2回

なぜ私がこんな事を始めたのか、それは2ヶ月前の出来事が原因である。それは妻の不倫だ、妻の不倫相手は私が抱いていた人妻の旦那である、「まさか自分の妻が?」私にとってそれは晴天の霹靂みたいなものであった、夫婦仲が悪いわけでもないし、セックスレスでもない、むしろ私の方に何か原因があったのならいくらかはこのショックを和らげたのかもしれない、しかし今まで私達夫婦にはそんな事は無縁と思っていた事が起こっていると知り想像以上のショックを受けた。妻の不倫を疑いだしたのは妻の不審な行動からだった、今までなら決まった位置に置いていた携帯を常に肌身離さず持ち歩く、ロックをかける、残業が増える、私の予定を頻繁に聞いてくる、そして意を決して妻の携帯のロックを解除し中を見ると、男との情事を匂わすメールが残されていた、そのメールを見るまでは「いや私の思い過ごしだ」とそれを望むように思っていたがそのメールを見た瞬間に私の中で何かの糸が切れたように脱力してしまった、それと同時に「仕返し」という子供染みた考えを持ってしまった。不思議な事にモヤモヤと悩んでいた事が悪い結果にも関わらず冷静な私がそこにいた、まずはこの不倫の証拠を掴まなくてはならないと思い、妻の隙を狙いその日からメールを盗み見る様になった、そしてわかったのはお互いの時間がなかなか合わないために最近会っていないという事、なら私自身がその会うチャンスを作ってやる事にした。

私「あぁそうだ、明後日から2日間出張に行くことになったから」
妻「そうなの?わかったわ、大変ね」
私「まぁ仕事だしね」

勿論そんな出張などはない、私はこの2日間のうちに妻が不倫相手と会うことに賭け興信所に依頼することにした。
  1. 2014/07/17(木) 22:46:25|
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立場 第3回

1日目

私「じゃあ行ってくるよ」
妻「えぇ気をつけて行ってらっしゃい」

一先ず荷物は会社近くのコインロッカーに預け会社に向かった、昨夜妻が寝た後に携帯のロックを解きメールを見る。どうやら罠に嵌ってくれたようだ会う約束がされていた、万が一私の自宅で会う場合でも大丈夫なように興信所の方には自宅の鍵を渡し、勝手に上がり込む許可を出しておいた。
仕事が終わり予め予約しておいたホテルに向かった、部屋に入り興信所からの今日の報告を待った、報告は電話であっけないものだった。

興信所「奥さんと不倫相手がホテルに入りその撮影に成功しました」
私「そうですか、わかりました」

どうやらあちらも今日はホテルに泊まるようだ、普段は飲まない酒を軽く飲み寝ることにした。

2日目

ホテルから会社に向かう、いつもと同じ様に仕事をこなしまたホテルに戻り、興信所からの報告を待った。

興信所「どうやら二人はホテルに泊まったようですね、今朝二人が出てきたところも撮影出来ました、それと頼まれていた不倫相手の男の調査も終わりました」
私「どうもご苦労様でした」

興信所の人間と話し終え家に電話をかけた

妻「はい、○○です」
私「あぁ俺だけどなんとか仕事も片付いて予定通り明日に帰るよ、そうそう昨日家に電話したら出なかったんだけどどこかに行ってたの?」
妻「お仕事ご苦労様、ゴメンなさい昨日は友達と久しぶりに朝まで飲んでいたの、だから家の電話にも気付かなくって」
私「そう、久しぶりだし楽しめたかい?」
妻「うん、楽しかったわ」
私「なら良かった、じゃ明日に帰るからオヤスミ」
妻「えぇ待ってるわ、オヤスミ」

至って普通の会話、女はこういう時も冷静なもんなんだな
その日も酒を少し飲み寝た。

次の日は仕事を早めに終え興信所に向かった、そこでビデオと写真を見させられ妻と不倫相手を確認した、写真とビデオを手に家に帰る、さぁここからが仕返しの始まりだ。
  1. 2014/07/17(木) 22:48:13|
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立場 第4回

私は33歳、妻の名前は洋子32歳の共働きの夫婦です。興信所に依頼して不倫相手の男を調べてわかったのは、男の名前は吉崎豊35歳、どうやら妻が勤める会社の取引先の人間のようだ、吉崎は既婚者で理香(31歳)という妻がいる。


家に帰ると既に夕食の用意がされていた

私「ただいま」
妻「おかえりなさい、お疲れ様」

いつもと変わらない妻がいた、しかしこの女は既に私の知っている女ではなくなっていた、いや最初からそういう女だったのかもしれない、私はずっと欺かれていたのかもしれないと今は思っている。

私「なぁ昨日電話で言ってた、友達って学生時代の友達?」
妻「えぇそうよ、久しぶりだからついつい朝まで飲んじゃって」
私「へぇ、洋子は友達と遊ぶのにラブホテルに入るんだな」

妻の顔色が確かに変わった

妻「えっ何いってるの?」
私「吉崎豊って、洋子が働く会社の取引先の男だろ」

言うと同時に興信所が撮ったラブホテルに入っていく写真と出てくる写真を妻に見せた。写真を見るなり妻の顔は血の気が引いたみたいに顔面蒼白になっていった。

私「いつからだ、いつから不倫をしていた、俺を騙して楽しかったか?」
妻「ごっごめんなさい、ごめんなさい」
私「誰が謝れと言った、俺の質問に答えろよ、いつからだ、いつから俺を騙していた、ハッキリ答えろっ」

ゆっくりと妻が話し始めた、不倫が始まったのは半年前からだそうだ、取引先に妻が行った時に吉崎と一緒に昼食を食べたらしい、その時は他にも何人かいたみたいだ、そこで仕事の事や趣味の話をし吉崎と意気投合し、そしてアドレスを交換したらしい最初は普通に仕事や趣味のやり取りをメールでするだけだったのがいつの間にか昼食を一緒に食べる中になっていたみたいだ、そこからはもう転げ落ちて行くように不倫関係になったらしい。

私「何故だ何故そんな事をした?俺に何か不満があったのか?」
妻「いいえ、不満なんかありませんでした、ただ・・・」
私「ただ?ただなんだ?」
妻「ただ、貴方以外の人に久しぶりに女として見られて嬉しかった、それで浮かれていたんです」
私「お前はそんな事で簡単に股を開く女だったんだな、どうせバレて離婚してもいいと思ってたんじゃないのか」
妻「そんな事はありません、離婚なんか考えた事なんてありせん」
私「なら俺と離婚したくないって事か」
妻「はい、許して下さい私が馬鹿でした、どうか離婚はしないで下さい」
私「なら当分は俺が洋子の携帯を預かる、それと吉崎との連絡は今後一切取るな、もし連絡を取ったらその時点で離婚だ、いいな」
妻「はい、わかりました」

妻は私と離婚する気がないとなぜか最初から確信を持っていたので面白いほどに予定した通りの事を言ってくれる、一先ずはこれで成功だ、次は・・・
  1. 2014/07/17(木) 22:49:19|
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立場 第5回

次の日私は吉崎の自宅の前に来ていた、会社には事前に有給休暇を取っている、興信所に頼み吉崎の住所と勤務時間は調べてあった、この時間吉崎は仕事に行っており家には吉崎の妻の理香が一人でいるはずだ、チャイムを鳴らすとすぐに応答があった。

理香「はい、どちら様でしょうか」
私「あの私は○○と申します、本日はご主人の事で奥様にお話があり参りました」
「主人の事ですか?あのどういうお関係でしょうか?」

下手に隠しても仕方がない、いずれ理香も知ることになるのだからと思い切って言ってみる

私「実は家の妻とお宅のご主人が不倫してまして、その事についてです」
理香「・・・少々お待ち下さい」

玄関のドアが開いた、中から出てきたのは想像してた以上に美人な女だった、確かに私の妻もそこそこの顔をしているがここまで美人ではない、こんな美人な妻がいるというのに吉崎はなんて贅沢な男なんだと心の中で思った。

理香「あの・・・本当なんでしょうか?その・・・」

持ってきていた証拠の写真を見せる、それを見た理香は落胆の表情に変わった、その時に本当に小さな声で「また」と理香が言ったのを私は聞き逃さなかった。

理香「家の主人が本当にスイマセン・・・」
私「いえそんな奥さんが謝らないで下さい、家の妻だってしたんですから、こちらこそ申し訳ないです」

滑稽な話だ、なぜ不倫をされた人間同士が謝らねばいけないんだ

理香「あの、それでお話というのはこの事についてでしょうか?」
私「はい、そうです、しかし他にちょっと聞いてもらいたい事がありまして・・・」
理香「あっそうですねスイマセンこんな所で、立ち話もあれですからどうぞ家に入って下さい」
私「はい、それではお邪魔します」

家に入る事に成功した、問題はこの後であるこの仕返しには理香の協力が絶対に必要だ、その事を話すと以外にも理香は引き受けてくれた、理香と話してわかったのは吉崎という男は実は前にも一度不倫をしてたみたいだ、そんな事も関係し理香が私の仕返しに協力をしてくれた。勿論理香がこの仕返しを手伝わないと言った場合には、慰謝料や「取引先の女に手を出す男を働かしているのか」などの事を旦那の仕事先に言うぞ、と脅してでも協力させようと思っていた。理香に仕返しの説明をしその日は家に帰った。
  1. 2014/07/17(木) 22:53:30|
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立場 第6回

家に帰ると妻が暗い表情で待っていた

妻「どこに行っていたの?何度も連絡したのに出ないから心配してた」

何が心配だ白々しい、誰のせいだと思ってるんだこの女は

私「ちょっと用事があってな、そうだお前の不倫相手と話がある今すぐ連絡しろ」
妻「えっ・・・あのそれは」
私「あぁ今回だけは関係ない、早く連絡を取れ」
妻「・・・はい、わかりました」

取り上げてた妻の携帯を渡し、連絡を取らす

妻「・・・あっもしもし私、洋子です、あの・・・その・・・」
私「貸せ」

携帯を取り上げる

私「もしもし、吉崎さんですね?私は洋子の旦那です、なぜ私が電話に出てるかお分かりですか?」
吉崎「・・・・・・・・・」
私「黙っていても意味ないですよ、全てわかってるんですから、それに証拠の写真もありますから、何か言う事はないんですか?」
吉崎「あっ・・・その、申し訳ありませんでした」
私「今更謝られてもね、実際に会ってお話がしたいんですが、勿論そちらの奥様も呼んでいただいて」
吉崎「いや、会いますからこの事はその妻には・・・」
私「会います?随分偉そうですね」
吉崎「いえ会わせて頂きます、ですから妻にはこの事は話さないで下さい、お願いします」
私「何言ってるんですか?アナタの意見なんか聞いてないんですよ、今日家に帰ったらこの事を奥さんに話して下さいね、会う日ですが・・・」
吉崎「おっお金ならいくらでも払います、ですから妻には」
私「そう、なら1億」
吉崎「いっ1億はちょっと・・・」
私「ふっ冗談だよ、アナタが奥さんに言うのが嫌だと言うのなら私が直接アナタの自宅に伺いますよ、既に調べてありますから」
吉崎「・・・わかりました、自分で伝えます」
私「そう、それでいいんですよ、それじゃ会う日は今週の週末の金曜にしましょう」
吉崎「そ、その日はちょっと・・・」
私「はっ?さっきも言いましたがアナタの意見は聞いてないんですよ、いいですか、今週の金曜、場所は・・・そうですねそちらの自宅に伺わせて頂きますよ、時間は7時頃に、それじゃ」

そう伝えると吉崎の返事を聞く前に電話を切った

私「そういう事だからしっかり空けておけよ、まぁその日は俺がお前の職場まで迎えに行くよ」
妻「・・・・・・・・・」
私「自分のした事だろ、ケジメを付けろ、わかったな」
妻「はい、わかりました」

さぁ下準備は全て終わった、これから本当の仕返しを始めよう。
  1. 2014/07/17(木) 22:54:20|
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立場 第7回

金曜日

妻の携帯に吉崎からメールが届いた、既に妻には携帯は返してある、妻の携帯にはメール自動転送を仕掛けたので私の携帯に届くようになっている

(今日会う日だけどそっちは離婚するの?こっちは離婚しない事になったよ)
(そう、そっちも離婚しないんだね、それじゃ慰謝料も相殺になるね、この事が終わったらまた付き合わないか?)

懲りない男だ、まぁこれぐらいの馬鹿の方が仕返しのやりがいがある

仕事を終え妻の職場に向かった、向かってすぐに妻の携帯を取り上げた、そこには吉崎に返信したメールが残っていた。

(こちらも、離婚はしないみたいです)
(もう、主人を裏切る事はしません、もう連絡はしてこないで下さい)

私「ふ~ん懲りない男だな、まぁお前がやりたいならやればいいんじゃないか」
妻「いいえ、もう馬鹿な事はしません、スイマセンでした」

吉崎の家に向かう車中では終始無言だった、吉崎の家に着きチャイムを鳴らす、すぐに返事があった。

理香「はい、どちら様ですか」
私「あの、私は○○と申します、本日は・・・」
理香「お伺いしてます、少々お待ち下さい」

玄関の扉が開き理香が現れた

理香「初めまして吉崎の妻の理香です」
私「こちらこそ初めまして○○です、こっちは家内の・・・」

と、言ってる途中で妻が理香に謝りだした

妻「今回は本当に申し訳ありませんでした、本当にスイマセンでした」

理香は落ち着いた感じで冷静に妻を見ている

理香「まずは家に入って下さい、どうぞこちらです」
私「お邪魔させてもらいます、行くぞ」

妻は俯いたままの状態で頷くだけだった

リビングに案内されると既にそこには吉崎がいた、私を見るなりいきなり土下座をしてきた。

吉崎「ご主人本当に申し訳なかったです、本当に・・・」

白々しい男だ、まさかあのメールを私が見てるとは思ってもいないのだろう

私「まずは話をしましょう、顔を上げて下さい」
理香「どうぞ、こちらに座って下さい」

理香に言われ私と妻はソファーに座った、私の正面に理香
妻の正面に吉崎という形で4人が向き合った、私が妻の方を見ると何を言いたいのか理解したのか、妻は理香に謝りだした先程と違い理香の妻を見る目はまるで格下の人間を見るような冷たい目に変わっていた、一通り妻が理香に謝り終えると今度は吉崎が私に対して謝罪してきた。
  1. 2014/07/17(木) 22:55:12|
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立場 第8回

私「もう結構ですよ、単刀直入にお伺いします、私達は離婚しません、そちらはどうなさるのかよろしければお伺いさせて下さい」
理香「私達も離婚はしない事にしました」
吉崎「あの、慰謝料の事なんですが、出来る限りお支払いさせて下さい、勿論お金で解決出来る事ではないとわかっています、しかし・・・」
私「ですが私の妻も奥さんに対して払うわけですから、意味が無くなってしまうでしょ、それに私はそんな金を貰ってもちっとも嬉しくもないし、今回の事を簡単に水に流すことも出来ない、奥さんもそうじゃないですか?」
理香「えぇ、私もご主人と同じ気持ちです」
妻「本当にスイマセンでした、どんな事をしても償いをさせて下さい」

少し沈黙が流れた後、私は妻の方に向き妻に話かけた

私「不倫の期間はどれくらいだったんだ?」
妻「・・・半年です」
私「そうか・・・慰謝料も相殺になる、どんなに詫びられても今回の事を簡単に水に流すことは出来ない、むしろこの気持ちをお前達二人にも味合わせてやりたい」

そういうと妻と吉崎がこちらを見つめました

私「もし奥さんが良ければ私達も同じ事をしませんか?」
理香「えっ同じ事?」
私「そうです、同じ事です勿論期限は決めます、そうですね倍の1年、この二人にはその間私達と同じ苦しみを味わってもらうんです、そしてその後でそれでも夫婦でいたいと思うのなら離婚はせずに夫婦を続けていく」
吉崎「いや、それはちょっと待って・・・」
理香「・・・はい、私もそうしたいです、この二人には苦しんで欲しい」
吉崎「いや、お前何を言ってるのかわかってるのか?」

吉崎は先程までのが演技かと思うほど、相当弱った顔をしています

理香「何?嫌なの?それが嫌だと言うのなら私は今すぐアナタと離婚します」
私「・・・私もそのつもりだ、お前が嫌だと言うのなら離婚を考える」

妻の方を見ると既に俯き泣いてるようでした、少し酷いことをしてるなとも思いましたが、今はそんな気持ちよりも仕返しがしたいという気持ちの方が勝ってました、すると妻が

妻「わかりました、それでいいです」
吉崎「えっおい、ちょちょっと待ってくれ、そんな・・・馬鹿な・・・」
理香「どうするの?、嫌なら今すぐに離婚しましょう」
吉崎「いや、だからそんな・・・」
理香「ハッキリしてっ」
吉崎「・・・・・・・・わかった、私もそれで・・・・・」

理香の迫力に吉崎も押されたようで渋々納得しました、そこで決まった事は1.期間は1年 2.その間妻と吉崎はGPS携帯を持ち必ず居場所を特定させていなければいけない 3.その約束を1回破る事に期間は1ヶ月増えていく事 4.そしてそれが終わった時に離婚かこのまま夫婦を続けるか決める 以上の事が決まりました。
  1. 2014/07/17(木) 22:56:07|
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立場 第9回

吉崎の家に7時過ぎに到着し私達が話し合いを終えたのは2時間後の9時過ぎでした、最後に私と理香は携帯の番号とアドレスを妻と吉崎の目の前で交換しました、その時に妻はしっかりと私と理香を見つめていました、一方吉崎は余程この約束がショックだったのか、うなだれてぐったりし俯いていました、自らが犯した過ちのせいで自分の妻が不倫をする、確かにこれ程自尊心を砕かれる事もそうはないでしょ、しかし形は違えど私と理香もこの似たような苦しみをこの二人に味合わせられたと思うと、吉崎には一切の同情は出来ません。交換し終えると理香が口を開きました。

理香「それじゃ、楽しみに待ってますね」
私「えぇ、私も楽しみですよ、それじゃ私達はこの辺で」

そう言うと妻の方を見ました、妻は理香に深々と頭を下げ私の後ろに付いて玄関に向かいます、吉崎は本当にショックのようで座ったまま私に頭を下げその場に残りました。
玄関で再度理香の方を向き「それじゃ」と言って私は玄関の扉を開けました、妻は理香に最後に深々と頭を下げながら「本当に申し訳ありませんでした」と言っていました。

帰りの車の中で最初に話しかけてきたのは妻の方でした

妻「本当にスイマセンでした・・・ゴメンなさい」
私「・・・別に今更謝られても過去が変わるわけじゃないしな」
妻「ゴメンなさい・・・本当にゴメンなさい」
私「そんなに謝るなら最初からこんな事をするなよ、お前は不倫がバレた時の事は考えなかったのか?俺が笑って許すとでも思っていたのか?それともバレなければ良いとでも思っていたのかっ」

やはりどうしても怒りが込み上げてきてしまいます。

妻「本当に私が馬鹿でした、どんな事をしても償わせて下さい」
私「あぁそのつもりだ、でもお前に耐えられるのか?吉崎は既に理香さんと俺が約束を交わしただけであんなにショックを受けてたみたいだぞ、それに例え約束の1年が過ぎたとしても、それで終わりじゃない離婚するかもしれないんだぞ?つまり1年間が無駄に終わる可能性もあるって事だ」
妻「・・・はい、それでも私は待ちます、それでもその時に貴方が離婚だと言うのなら私は・・・私は従います」
私「なんなら今すぐにでも離婚してもいいぞ、今なら何も言わずに離婚してやるぞ、どうだ?」
妻「嫌っ嫌です、こんな事は私が言える立場じゃないですが、貴方と離婚したくない、お願いします1年間耐えます、だから離婚なんて・・・離婚なんて言わないで・・・」

そう言うと妻は泣きだしました、しかし私も疑い深い人間になってしまいました。以前なら妻の涙を見たら「なんて事をしたんだ」と後悔していた事も「今のは演技なのか?」と無粋な考えが頭の中をよぎります、不倫の影響はこういった事にも及んでしまうものなんでしょう、そんな事を考えながら車を運転し自宅に到着しました。自宅に着くと妻はすぐに風呂を沸かしました。

妻「あの、何か作りましょうか?何も食べてないと思うので」

時間を見ると10時を過ぎていました。

私「じゃカップラーメンでも作ってくれ」

二人でラーメンを食べ、それぞれ風呂に入りその日は寝ました、隣には妻が寝ています、本当なら別々に寝た方がいいのでしょうが、そこまでは余り気にしませんでした、ふと隣を見るといつもと変わらない寝顔で妻が寝ています、今日は泣き疲れたのかグッスリと眠っています。私はゆっくりとベット抜けるとリビングに向かいました、そこで自分の携帯を開け中を見るとメールが届いていました、それは理香からでした。

(初めてメールを送ります、理香です。今日はありがとうございました、本当に○○さんの仰ってた通りになりましたね、私も主人のあんな顔が見れて少しスッキリしました)

〈○○です、こちらこそ私の勝手な仕返しに理香さんを巻き込んでしまってスミマセンでした、早速なんですが来週の日曜は大丈夫ですか?〉

(はい、大丈夫です、思いっきりお洒落していきますからね、そうそう読んだ後のメールもしっかり消去しておきますね、それと携帯にはロックをかけておきます)

〈えぇ期待してますよ、携帯の事も事前に言った通りでお願いします。後は1年間二人の前で言った通りに不倫をしましょう勿論「不倫をしてる振り」ですけどね・・・〉
  1. 2014/07/17(木) 22:56:53|
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立場 第10回

そう仕返しただの仕返し、だから実際に不倫をする必要はないし、それに不倫をしようとも思っていなかった。妻と吉崎に同じ苦しみを味あわせたかっただけ、だから最初に理香に会いに行った時にした説明でもあくまで「不倫をしてる振り」と言って理香の協力を得た。その仕返しの最初の日はあの話し合いから日から一週間後にやってきた、車で理香を自宅まで迎えに行く、自宅の前に到着すると車から降りチャイムを鳴らす、理香が出て到着した事を告げると「今行きます」と返事をする、本当は電話でもいいのだが直接自宅のチャイムを鳴らすことにより吉崎に私の存在を確認させる為である、外で待っていると少しして玄関の扉が開き理香が出てきた、「綺麗だ」そう思った、しかしこんなに綺麗な妻がいるのに不倫をする吉崎の神経がますますわからなくなった。そんな事を考えながら理香を車に乗せ走り出した、車を30分程走らせた所にある繁華街に行く、理香とは時間を決め別れ別行動を取った、そして時間がくると待ち合わせの場所で理香と落ち合い自宅まで送る、車から降りる時に理香の服装を少し乱れた感じにして降ろす、後はすぐに風呂に入るように伝え別れた。そんな仕返しを3ヶ月程続けた、変わった事といえば理香と会った日は必ず妻が夜に求めてくるようになった、しかも理香と「どんな事をしたのか?」と聞きながら、勿論理香とはそのような行為自体をしていないので適当に言っていた、すると妻は私が適当に言った理香との行為以上の事をするようになった、よく自分の妻が他の男とセックスするのを見たり聞いたりして興奮する人間がいると聞くがまさに妻はそんな感じで今までに見た事のない乱れっぷりだった。そんな感じの事が繰り返され仕返しを始めて4ヶ月目に入った時その出来事は起こった。
  1. 2014/07/17(木) 22:58:19|
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立場 第11回

その日も理香を迎えに行く為に吉崎の家に車で向かった、いつもなら明るく笑顔で出てくるのだが、その日の理香は少し暗い表情だった、車に乗り走り出すが車内では無言、その事がどうしても気になり車を停車させ理香に「何かあったのか?」と聞いてみた。

私「今日はいつもと違って少し暗いけど、どうしたの?何かあった?」
理香「・・・・・・・」
私「大丈夫?気分でも悪いの、もしそうなら今日は辞めて家に送ろうか?」
理香「・・・違うんです、あの・・・」

理香は私の方を少し見てまた俯いてしまった

私「何か悩み事があるなら、こんな関係になった間柄だしさ俺でいいなら聞くよ」

私がそう言うと理香はゆっくりと顔を上げ再び私の方を見る、理香の口から出た言葉は私の予想もしない事だった

理香「私って魅力がないんですか?」
私「えっ魅力?」
理香「はい、魅力です」
私「いや、そんな事はないよ、君は綺麗だしスタイルもいい、初めて会った時からそう思っている」

理香はまた俯き少し何かを考えているみたいだった、そして顔を上げ

理香「・・・じゃ私を抱いて下さい」

私は理香から「抱いてくれ」と言われ驚いてしまった。確かに不倫にセックスは付き物だ、しかしそれは本物の不倫での事、私達がやっているのは仕返しという名の不倫の真似ごと、なぜ突然そのような事を言い出したのか理香に聞いてみると、実は理香と吉崎はセックスレスだったらしい、それも随分前から、理香がこの悩み持ち出したのは吉崎の一度目の不倫が発覚した時からだった、「なぜ私(理香)という妻がいるのに夫は不倫をするのだろうか?」「なぜ私とはセックスをしてくれないのか?」そう考えるようになったらしい、しかも今回2度目の不倫が発覚しさらにその悩みは大きなものになったのだと理香は言う、私も疑問に思った「どうしてこんなにも綺麗な妻が居るのに吉崎はセックスをせずに不倫をするのだろうか?」と

私「本当に・・・いいんだね?」
理香「はい、お願いします」

車は進路を変えホテルへと向かう、ラブホテルなんか何年ぶりだろうか、そんな事を考えながら車で入っていく、部屋を決めるパネルの前で出来るだけ清潔感がありそうな部屋を選びボタンを押す、出てきた鍵を手に持ちエレベーターに向かう、理香は無言で私の後ろを付いて来る、部屋の中はキングサイズのベットに大型の液晶テレビという普通のホテルとなんら変わりのない部屋だった、理香は部屋に入ると上着をハンガーにかけ「シャワーを浴びてきます」と一言声をかけバスルームに入っていった。私はソファーに座りタバコに火を着ける、正直まだ私は迷っていた「このまま不倫をしてしまっていいのか?」と、勿論このまま理香を抱いてもなんら問題はない、当然だが私は結婚してから不倫をした事がない、いや結婚する前からも浮気などの行為はした事がない、別にモテない訳じゃなかった女性からも何度か告白された事もあった、しかし私はその時に付き合っている彼女を裏切るような事はした事がない、「つまらない男」そう思われるても仕方が無い、しかし何故かそのような行為をしようとも思わなかった、風俗にも行った事がない、理由は興味がないからそれと病気が怖いからと、妻には不倫をされたが私にはどうしても妻を裏切ることは出来ない、だから理香がシャワーを浴びて出てきたら謝りこのまま理香を家に送ろう、そしてこんな関係も今日で終わりにして妻と向き合おう、そう思った。
  1. 2014/07/17(木) 22:59:33|
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立場 第12回

ホントウニソレデイイノカ?

タバコを消そうとした時に頭の中でそう声がした

(何を考えてるんだ、これでいいに決まってる)
〈本当にそうか?〉
(そうだ)
〈お前は恐がっているだけだろ〉
(恐がっている?俺が?馬鹿な事を言うな)
〈いやお前は恐がっているだけだ、今の状況に甘えているんだ〉
(何を訳のわからない事を・・・)
〈お前が今まで浮気をしなかったのは、付き合っていた女を裏切りたくなかったんじゃない、ただその居心地の良い立場を壊したくなかっただけだろ、誰かの為じゃなく自分の為にな〉
(たとえそうだとしても別にそれでいいじゃないか)
〈よく考えろ、今のお前の立場はたとえその女を抱いてもけして悪くなる立場じゃない、抱いたとしても何の問題もないんだぞ〉
(そんな事はわかっている、既に妻と吉崎は俺と理香がそんな関係だと思っているだろ、しかし実際に俺はそんな事は・・・)
〈出来ない、と言いたいのか?本当にそう言えるのか?あんなに良い女は滅多に抱ける事じゃないんだぞ、しかも女から抱いてくれと頼んでる〉
(でもそれは・・・)
〈それは?何だ?抱く理由なんか気にする必要はないだろ、今のお前は何も気にする必要がない立場なんだよ〉
(何も気にしなくていい・・・)
〈そうだ、何もな、だから遠慮なんかしてないで抱けばいいんだよ、お前は洋子と吉崎からそれだけの事をされたんだぞ?、お前は今まで十分良くやってきたんだから〉
(俺は良くやってきたのか?)
〈あぁ十分な〉
(抱いても・・・問題ない?)
〈そうさ何も問題ない〉
(そう・・・だよな?俺は今まで良くやってきたよな?)
〈ここら辺でお前も良い思いをしても罰は当たらないよ〉
(あぁその通りだ、俺は今までしっかりやって来た、それを妻と吉崎が踏みにじったんだ、だから俺だって好きにやる権利がある、そうだろ?)
〈やっと理解したか〉
(あぁ理解したよ、アリガトウ・・・)

そうだ私は今までしっかりやって来たじゃないか、どうして私がこんな思いをしなきゃいけないんだ、なぜ私が我慢しなきゃいけないんだ、そう思うとタバコを消し服を脱ぎ捨てバスルームに向かった、ドアを開けるとちょうど理香が体を洗っている最中だった、私が急に入っ来た事に理香は「キャッ」と驚き、両手で胸を隠した

理香「もうすぐ終わるので待ってて下さい」

しかしその声を無視し私そのまま理香の方に近づいて行く、近くで見た理香の裸体は本当に美しかった、胸を隠す理香の両手を広げ体をまじまじと見る、理香は恥ずかしいのか少し俯いていた「理香」と呼び捨てて呼ぶと理香は驚きコッチを向いた、その瞬間に私は理香の唇を奪う、とてもやわらかい唇だ、味わうように感触を確かめ、舌を入れる、最初は堅く閉じていた理香の唇が徐々に開き、私の舌を受け入れた。
  1. 2014/07/17(木) 23:00:30|
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立場 第13回

堕ちるならとことん堕ちて行こう・・・

こんなにも長い間キスをしたのは初めてだ、最初は戸惑っていた理香も今では私の背中に手をまわし、抱き合いながらキスをし自らの舌を私の口に入れてくる、キスをしながら理香のアソコに手を伸ばす、水とは違うヌルッとした感触が指先に伝わる、既に濡れているみたいだ、そっと唇から顔を離し理香の目を見つめるとトロンとした目をしている「ベットに行こうか」そう言うと理香は黙って頷いた、お互いの体を拭きベットに移動する、理香をベットに寝かせ改めて確認する。

私「それじゃ、するよ」
理香「・・・はい」

まずは先程たっぷりと味わった唇にキスをする、今度はすぐに理香が舌を入れてきた、キスも程ほどに首筋に舌を這わす「あぁ」と言う理香の声が洩れる、理香の胸は形が良くまた感触も抜群だ「吉崎は本当に馬鹿な男だ」そんな思いが頭をよぎる、理香の足をM字型に大きく広げる、理香は恥ずかしがり両手で顔を隠す

理香「そんなに見ないで」

しかし私はじっくりとアソコを見つめ舌を這わす

あぁ、んっはぁ、いぃあんっ

理香の声が洩れだす、それと同時に小刻みに体がピクッと跳ねる、アソコが完全に濡れたことを確認すると指を入れる、それと同時に理香の「はぁ」という声が大きくなる、もっと愛撫に時間をかけたかったが、今は挿入したい気持ちが大きいので、愛撫もそこそこに挿入する。

私「入れるよ」

理香は黙って頷く

・ ・はぁぁぁぁぁ~~・・・んんーーー

完全に入った、私は無我夢中で腰を打ちつけた

あぅっ・・・いいっ・・・いいーーーっ・・・・・・んーーーーっ・・・・はぁっ・・・いいっ・・・・いいーーーっ・・・はぁぁぁぁぁ~~・・・んんーーーーっ・・・あぅ

久々のセックスのせいなのか、理香はすぐに逝ってしまった。私はまだ逝っていなかったが、理香が肩で息をするぐらいに疲れているみたいなので、抜こうとした。

理香「・・・はぁはぁ、待ってアナタは・・・まだ逝ってない・・・でしょ」
私「あぁ、でも君が・・・」
理香「いいの続けて」

その言葉を聞きもう一度理香に挿入する。理香の反応は一段と良くなっている

あっああ・・うん・うん・いいっあっあっ・・・・あああああっ・いいっ・・・いいぃ・・んーっ・・・・

理香はまた逝ったようだ、しかし今回は私も同時に果てた

理香の隣に倒れこむ、お互い無言で部屋には二人が息をする音だけがしている。数分後理香が口を開いた

理香「ありがとう」
私「えっ?どうしたの?」
理香「抱いてくれて、嬉しかった」
私「・・・いや、こちらこそありがとう」

理香の顔見ると少し泣いてるようだった

私「どうしたの、涙が・・・」
理香「・・・私もまだ男の人に抱かれるだけの魅力が残っているんだって思ったら、嬉しくて」

綺麗な女は理香の他にも沢山いる、しかし綺麗さと同時に可愛さを持ち合わせた女を見たのは理香が初めてかもしれない

私「君は自分で思っている以上に魅力的な女性だよ、それにとっても素敵だ」

そう言うと理香は嬉しそうに頬笑み、私の胸に顔を埋めた。

私「あれ、もしかして照れてるの?」
理香「もうっ・・・でも本当に良かった」

その後少し休み2度目のセックスをした。
  1. 2014/07/17(木) 23:02:08|
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立場 第14回

1年前の私が今の私を見たらどう思うだろうか?きっと軽蔑するだろう「お前は一体何をしているんだ」と、しかし今の私の姿こそが本来の姿、そう心の奥底に長い間閉じ込めてしまっていた私自身のなのだ。

理香と完全に一線を越えてしまった日以来私達は会う度に求め合った、まるで発情期の猿のように、連絡は毎日取り合い、少しでも時間があれば仕事が終わった後に待ち合わせホテルに行く、そんな状態になっていた。それに比例して私の帰宅時間は遅くなる一方だった、しかし妻はそれでも私の帰りを起きて待ち食事の用意をしていた。

ある日セックスを終えベットの上で抱き合ってる最中に理香からこんな提案が出された

理香「ねぇ、話があるんだけど」
私「話って?」
理香「私ね、もっとアナタとしたいの」

理香は変わった、あの一線を越えた日から徐々に、最初はやはり抵抗があったみたいだが今では理香の方がこの関係を楽しんでるみたいだった。

私「そういう事を言われると何か嬉しいな、俺もだよ」
理香「でもね、いつもホテルじゃお金が勿体無いでしょ」
私「いや、別にそんな事は気にしなくても」
理香「駄目、だって私ほら専業だし、いっつもアナタに」
私「だからそんな事は気にしなくていいよ」
理香「本当に優しいね、でもこれからは私の家でしない?」
私「えぇ、君の?」
理香「そう、私の家で」
私「いや、でもそれは」
理香「あの人の事を気にしてるのね」

流石に私も理香の家でやるのは吉崎に対して少し罪悪感を感じる
私「あぁそうだ、でもどうして急に?本当は違う理由があるんじゃないの?」

少し黙り込む

理香「・・・金銭的な事も本当なの、でも実は・・・」
私「実は?どうしたの言ってみて」
理香「実はねあの人とアナタの奥さんが以前私の家を使っていたみたいなの、勿論発覚する前の事よ」

確かにそれは辛いことかもしれない、自分の家に他人を上がらせ、そこで情事を繰り広げる、もし私の家でもそんな事があったのなら私は到底そこには住めないだろう

私「本当に?そうだとしたら・・・ゴメン」
理香「どうして?どうしてアナタが謝るの?」
私「いや、それは妻が」
理香「でもアナタは悪くないでしょ、ね、だから私の家でこれからはしましょ、それにあの人は配属先が変わって帰宅時間が前よりも遅くなったから大丈夫、もし見られたとしても何も気にする必要はないじゃない」
私「・・・わかったよ、そうしよう」
理香「どうせならご飯も作って待ってようか?」
私「いや嬉しいけどそれは遠慮しておくよ」
理香「そうだよね、奥さんが作ってるわよね」

理香が悲しそうな表情をする、しかしそこまでの事は流石に出来なかった、理香のそんな表情を見たくなかったので前々から思っていた事を理香に言った

私「そうだ、旅行に行かないか?」
理香「えっ旅行?」
私「あぁ、一泊ぐらいで温泉にでも行かないか?勿論都合が合えば、だけど」

とたんに理香の表情が明るくなった

理香「うん、勿論喜んで行くわ」

その後もう一度セックスをしシャワーを浴び帰宅した。
  1. 2014/07/17(木) 23:07:48|
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立場 第15回

家に着くと11時を過ぎていた、ここ最近は会社を定時に退社してもまっすぐに家に帰ることはなかった、理香と会いホテルに向かう、すっかりそんな生活になっていた。しかし家では妻が料理を作り私の帰宅を待っている、最初はその事に罪悪感を感じていたが、今では感覚が麻痺し何とも思わなくなっていた。

私「ただいま」

そう言うとすぐに妻が玄関までやってきた

妻「お帰りなさい」
私「あぁ」
妻「あの、食事は」
私「食べるよ」
妻「すぐに用意します」

料理は二人分用意される、不倫が発覚して以来、妻はいつも私が帰宅するまで食事を取らないようになった、以前なら私が遅い時は先に妻だけ食事をし、遅く帰ってきた私の分を作るのが普通だった、まぁこれが妻なりの謝罪の一つなんだろう

私「いつも言ってるだろ、先に食べててもいいと」
妻「いえ、私は大丈夫だから」
私「俺が遅い理由は知ってるだろ?自業自得とは言えよく耐えられるよな、気が狂いそうにならないか?俺なら気が狂ってるかもな」
妻「・・・私にはこれくらいしか出来ないから」
私「もし、俺が離婚を選んだらどうするんだ?こんな事も水の泡になるんだぞ」
妻「・・・その時はアナタに従います」
私「ふ~ん、まぁ頑張れよ」

嫌な奴になってしまった、自分でもそう思っている、しかしそう自覚していても妻にはきつく当たってしまう、本当に嫌な奴だ

私「そうだ、今度旅行に行く事にしたから」
妻「旅行?誰と・・・行くの?」
私「わかるだろ?理香だよ、一泊で温泉にでも行こうと思ってる」
妻「理香・・・さん、とですか」
私「あぁ理香と、何か言いたい事があるのか
?」
妻「・・・いえ、何もありません」

さすがにこれには妻も落ち込んだようだ、まぁ当然と言えば当然か

私「そうだ、理香との旅行が終わったら、お前とも旅行に行こうか?まぁお前が行きたいんならだけどな」

まぁ今私が出来る精一杯の気遣いがこれかもしれない、しかしそんな私の勝手な提案に対して妻は次第に嬉しそうな顔になる

妻「本当?本当にいいの?」
私「あ、あぁお前が良いのならな」
妻「行きたい、連れて行って欲しい」
私「なら、お前が行きたい所を選んでおいてくれ」
妻「はい、わかりました」

妻の予想外の反応に少々戸惑いながらも食事を終え風呂に入った。少しすると妻も風呂に入り私の背中を流す、これも妻なりの謝罪の一つみたいだ、風呂を出て寝室に向かい携帯を手にする、そこには既に理香からのメールが届いていた。

〈今日はありがとう、本当に楽しかったよ、今度は私の家でね、さっそくだけど来週は空いてる?〉

私はすぐに返信する

〈来週は木曜日なら大丈夫だよ、それじゃあ君の家に行くから待ってて〉

理香からの返信もすぐに着た

〈うん、楽しみにして待ってるね、それじゃお休みなさい〉

問題は何も解決していない、しかし今はこの奇妙な関係を期限一杯楽しもうと思う、たとえ待っている結末がどんな結末になろうとも・・・・・・
  1. 2014/07/17(木) 23:08:43|
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立場 第16回

男「○○(私の名前)ちょっといいか?」

私に声をかけてきたのは会社の同僚の佐々木という男で、年齢は私と同じ33歳、独身です。顔はそこそこ良い方なんですが「女と自由に遊びたい」と言う理由から結婚をしていない典型的な遊び人タイプの男です。遊び人と言ってもこの男にはそれなりのポリシーがあるみたいで「特定の彼女は作らない」「関係を持つ女性には自分がどんな男か伝えておく」「既婚女性には手を出さない」と決めているらしい、以前の私とは正反対の人間なんですが、何故かこの男とは話が合い同僚の中でも特に親しく付き合いがありました。お互いに違う「真面目さ」を持つ者同士が何かを感じあっていたのかもしれません。佐々木から突然呼ばれた私は二つ返事で呼び出された場所に向かいました。そこは会社の近くの喫茶店、そこに私が到着すると既に佐々木の姿がありました、店内はお昼を少し過ぎていたので人もそんなにいない状態です。

私「待たせたな」
佐々木「いや、俺も今来たところだよ」
私「そうか、で話って?」
佐々木「あぁ、ちょっとな」
私「一体何だよ、言ってみろよ」
佐々木「・・・こんな事を俺が聞くのも変な話だけど、お前さ、洋子ちゃんと上手くいってないのか?」
私「おい、何だよ突然」
佐々木「いや、上手く行ってるならいんだけど、ちょっとな」
私「だからどうしたんだよ?はっきり言えよ」
佐々木「最近さ△△(ホテル街の名前)でお前に似た奴を見たんで、お前が不倫してるのかな?と思ってさ」
私「・・・・・」
佐々木「いや、悪い見間違いだよな、お前がそんな事をするとは思えないし、いや本当にスマン、今のは忘れてくれ」
私「いや、間違ってないよ、それ俺だよ」
佐々木「もう嘘はいいって、お前が・・・」
私「俺だよ、そう不倫してる、相手は人妻だ」

佐々木の目の色が変わるのがわかりました

佐々木「どうしてお前が?何でだよ」
私「何でって言ってもな、俺も男って事かな」
佐々木「いやそれは嘘だろ、正直に話せ、お前がそんな奴じゃない事は俺はわかってる」

遊びなれた人間はそういう事を見分ける嗅覚が発達してるのでしょうか?佐々木には嘘は通じないと何故か思い全てを話しました。

佐々木「そうか、あの洋子ちゃんが、でどうするんだよ」
私「どうするって?」
佐々木「その今の不倫が終わった後だよ」
私「さぁ今は何も考えてない」
佐々木「じゃ離婚も有り得るって事か?」
私「あぁ、それも考えてるよ」
佐々木「じゃ洋子ちゃんはどうなるんだ、今の償いは意味がないって事か?」
私「それはアイツも納得してるよ、俺は今はこの関係を楽しみたいだけなんだ、見損なったか?まぁそう思われても仕方ないけどな」
佐々木「いや、お前がここまで変わってしまうんだ、それだけショックが大きかったって事はわかるよ」
私「そうか、で何を言いたかったんだ?」
佐々木「いや、俺が見たのは本当にお前だったのかな?と思ったのと、もしそうなら何故かと思ってさ」
私「もしかして俺の家庭の事を心配してくれてたのか?」
佐々木「まぁな、今までのお前を知ってるからなお更な」
私「そうか、でも今は何も考えたくないんだ、だから・・・」
佐々木「あぁわかってる、何も言わないよ、それじゃ行くわ」

そう言って佐々木はレシートを手に持ち私を残し店を出て行きました。
  1. 2014/07/17(木) 23:09:56|
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立場 第17回

一人残された喫茶店で私は昔の事を思い出していました。

私と佐々木は些細な事から一度だけ口論になったことがあります、それは確か佐々木の知り合いが不倫している、と佐々木がボソッと漏らした事から始まりました。今から考えれば他人が何をしようが私には関係のない事なので怒っても仕方がなかったのですが、その時の私はそういった中途半端な事に対して何故だか嫌悪感を抱いてしまう性格でした。

私「よくそんな事が出来るな、お前は何とも思わないのか?」
佐々木「まぁ俺が口を出す事じゃないしな、それに結婚したって恋愛をしてもいいんじゃないのか?」
私「恋愛?馬鹿じゃないのか、何が恋愛だよ、不倫だぞ不倫、そんなに恋愛をしたいなら一生独身でいればいい話だろ」
佐々木「まぁ落ち着けよ、本当にお前は真面目な男だな」
私「真面目とかじゃなく、常識だろ」
佐々木「あぁそうだよ、常識だ、でも気持ちは自分でどうこう出来るものでもなし、仕方ないと思うけどな」
私「そりゃ気持ちはどうにも出来ないよ、でもそれを行動に移す必要はないし、行動に移さないようには出来るだろ、結局そういう人間は猿と対して変わらないよ」

みたいな感じの言い合いをした思い出があります、今の私を過去の私が見ればきっと殴りかかってきたでしょう、でも人間の根本は猿に毛が生えた程度の理性しかないのかもしれません、妻にしてもまさか不倫をするとは思ってもいませんでした、そして私まで、たかが不倫されど不倫、この不倫には当事者にしかわからない高揚感と都合の良い罪悪感を持つことで最高の快楽を得ることが出来る魔法の関係かもしれません、しかしその代償は想像以上に大きく、今まで築いてきた人間関係を一気に破壊するだけの力があります、だから不貞行為は一回でも離婚の事由になるのでしょう、想像力が豊かな人間なら不倫をする前にその「破壊力」と傷つく人間の事を想像して、けして不倫をする事はないでしょ、人間がもう少し想像力の豊かな人間ならばこんな愚かな行為をする事はないのかもしれません

そんな事を考えてるうちに笑いがこみ上げてきました、必死にこみ上げてくる笑いを抑えながら、私も喫茶店を後にしました。

「何をやってるんだ俺は」
  1. 2014/07/17(木) 23:11:14|
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立場 第18回

理香と約束をした木曜日、仕事もそうそうに切り上げ理香の家に向かいました、チャイムを鳴らすとすぐに理香が玄関のドアを開け中に入りました。家の中は以前訪れた時と比べどこか暗い雰囲気が漂っていました、一言で表すなら生活観が全く感じられない、という感じがしました。部屋の中を様子を見ていた私に理香が声をかけました。

理香「どうしたの?」
私「いや、別に」
理香「・・・やっぱり気付いた?」
私「部屋の事?」
理香「うん」
私「前に来た時と変わってる、というかちょっと雰囲気が違うね」
理香「やっぱり気付いたかぁ、でもあまり気にしないでね、今コーヒーを淹れるから」

コーヒーを飲みながら話を聞くと、今回の事(正確には私と関係を持った日から)があってから完全に理香は吉崎と離婚する事を決めたみたいで、家の事も自分の分の家事しかしなくなったみたいです、そんな事をソファーに座りながら話をしいる最中に理香が私にもたれかかってきました。理香の顔を見ると軽く瞳を閉じキスを待っているようです、それに答える為にそっと理香の顔に自分の顔を近づけキスをします、最初は唇を合わすだけのキスから徐々に舌を入れていき激しいキスに変わります、同時に理香の胸に手を持っていこうとした時に「待って」と止められました。「続きは寝室で」と理香に手を引っ張られ寝室に向かいます。寝室に入ると理香の服を脱がし下着姿にすると今度は理香が私の服を脱がします、下着も脱がされ丸見えになった私のモノを屈みこんだ理香がそっと口に咥えゆっくりと頭を上下に振る「・・・んん・・・んふ・・・」と吐息が漏れてくる、溜まっていたせいかすぐに絶頂を向かえそうだったので、理香の口から抜き、理香をベッドに寝かせアソコを愛撫する、舌でアソコを掻き回すように舐めると理香の体が小刻みに震えピクッと跳ねる既にアソコは濡れ切っている。

「入れるぞ」

理香は黙ったまま頷いた、そこからはもう無我夢中で腰を打ちつけた

「・・はぁぁぁぁぁ~~・・・んんーーーーっ・・・あぅっ・・・いいっ・・・・いいーーーっ・・・・・・んーーーーっ・・・・はぁっ・・・いいっ・・・・いいーーーっ・・・」

ベットの横にある時計に目がいった、時間は19時を回っていた

あっあぁいいっもっと・・・もっと突いてぇ・・はぁん
いっあぁもっともっとお願い・・・すごくいいのぉ・・・・・・・・・

寝室のドアが開く気配がした、ふとドアに目をやると外から覗く男と目が合った「吉崎」どうやら理香が言っていた「吉崎の帰りが遅い」というのは嘘だったみたいだ、この関係を吉崎に見せる為に私に嘘を付いたんだろう、女とは恐いものだ、しかし私はそんな事は気にせず理香を抱き続けた

いいっ逝っちゃう・・・もう少し・・・あぁイクッ

理香が逝くと同じに私も限界に達し理香の中に熱いものを流し込み、そのまま二人はベットに倒れこんだ、横目でドアに目をやるとまだそこから吉崎はこちらを覗き込んでいる。どうせなら吉崎をもっと苦しめてやろう、そんな考えが頭をよぎる

私「なぁ旦那とどっちがいい?」
理香「アナタよ、アナタの方がいい」
私「そうか・・・だってよ吉崎さん」

そう言いながらドアの方を見る

私「入ってこいよ、ここはアンタの家なんだし遠慮する事ないだろ?」

ゆっくりと吉崎が寝室に入ってくる

吉崎「・・・ただいま」
女「あらおかえり、なんだ帰って来てたの、じゃ見られちゃったの?」
私「そうみたいだな、まぁ別にいいんじゃないの」
理香「それもそうね」
私「そうだあの事はもう言ったの?」
理香「あぁまだだったわ、ねぇあなた私今度の連休に○○(私の名前)さんと旅行に行ってくるから」
吉崎「えっ旅行?」
理香「そう旅行、何?何か言いたい事があるの?まさか行くな、なんて言わないでよ」
吉崎「いやぁその・・・」
私「まぁそういう事だから宜しく、あっそうだ俺達が居ないからってハメを外さないようにな、まぁそんな事は出来ないと思うけど」
理香「そうそう、私達はしっかり見てるからね」
私「じゃ今日はもう俺は帰るよ」
理香「えっもう帰るの?」
私「あぁ今度の土曜日にまた」
理香「そう残念、楽しみにしてるわ、気をつけてね」
私「あぁそれじゃ」

起動中だったノートPCを電源を落としカバンに入れる、身支度を整え寝室を出る、男はボーっとした顔でこちらを見ていた。
玄関のドアを開け外に出る、時間は夜の7時を回ったところだ、私は自分の家に帰る
  1. 2014/07/17(木) 23:12:37|
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立場 第19回

自宅へ帰る途中に寝室のドアの隙間から私と理香のセックスを目撃した吉崎の顔を思い出した、凍りつく表情、きっと胸の内は失意の底だろう、私が妻の不倫を知った時も全身が凍りつき、全てが崩れ落ちていくかの様な感覚に陥ってしまった、その後には裏切られたという想像を絶する感覚になり仕事すらも殆ど手に付かなかった、しかも吉崎はその様子を自分の目で見たのだ、私以上のショックを受けたかもしれない、いやしかし私と理香との関係は元々知っているんだからそこまでのショックはないのかもしれない、しかし多かれ少なかれショックを受けたに違いない、そんな事を考えていると自然に口元が緩んでしまっていた。

「本当に嫌な人間になってしまった」

帰宅すると妻がすぐに玄関に迎えにきた

妻「おかえりなさい」
私「あぁただいま」

夕食をしながらふとさっきの出来事を妻に話してみることにした、特に理由はないがたぶん妻を苦しめたかったのだろう

私「さっき理香の家にいたんだ」
妻「・・・」
私「そうしたら何があったと思う?」
妻「・・・」
私「そうしたらさ、俺と理香がやってる最中に吉崎が帰って来て見られたんだよ、あの時のアイツの顔は忘れられないよ」
妻「・・・」
私「あれ?面白くないか?凄い顔だったよ、今でも思い出すよ、でもまぁ俺と理香の関係は知ってるんだし、そういう事をしてるって元から知ってたからそんなにショックじゃないかもな」
妻「・・・」
私「何で理香の自宅でやったかわかるか?」
妻「・・・いえ」
私「理香から言い出したんだけどな、最初は吉崎は最近帰宅が遅いから大丈夫って言ってたんだよ、でもあれ嘘だな絶対に俺との関係を吉崎に見させる為だよ、お前と吉崎が自分の家でしてたって言ってたからきっとその復讐だな」
妻「・・・そうですか」
私「そりゃ自分の家に連れ込んでやられるのは辛いと思うよ、まさかこの家に連れ込んだりしてないよな?」
妻「それはありません」
私「本当か?」
妻「はい、本当です」
私「ふ~ん、まぁそれは信じるよ」
妻「ありがとうございます」
私「吉崎に自宅に誘われた時に何とも思わないで行ったのか?、理香に対しての罪悪感は無かったのか?」
妻「最初は仕事の話と言われてたので」
私「へ~洋子は仕事の話なら、男の自宅にも行くんだな、なら今までもそういう事があったんじゃないのか?」
妻「ないです、そんな事をしたのは初めてです」
私「じゃどうして今回は行ったんだ?」
妻「・・・不倫関係になった後で『今日は仕事の話がしたいから自宅に来てくれ』と言われて・・・スイマセンでした」
私「そういう関係になった後か・・・じゃあ少しはそういう事も期待してたんだろ?」
妻「・・・」
私「別にこれ以上嘘を付く必要もないだろ、正直に言えよ」
妻「・・・はい、ありました」
私「やっぱりな、まぁこんな話を続けても仕方がない、風呂に入るよ、ご馳走様」

そう言うと私は風呂に向かいました、テーブルに一人残された妻は俯いていました。あんな事を言わされ妻は今どんな心境なのでしょうか、しかし今の私にはそんな考えはなくただ妻の苦しむ顔を見たいという気持ちで一杯でした。
  1. 2014/07/17(木) 23:13:49|
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立場 第20回

「3ヵ月後にはどうなってるんだろうか?」

風呂につかりながらふと思いました、この関係が終わった時、私達夫婦はどうなってるんだろうか?理香はこの関係が終了すると同時に離婚すると言っていたが、私はまだ何も考えていませんでした、当初の予定では1年間不倫関係の振りを理香とし吉崎と妻を私が味わった苦しみと同じ気持ちにさせる事だけが目的で離婚までは考えてもいませんでした。しかし今確実に私が予想していたシナリオからだいぶ外れてしまいました。
まず第一に理香と本当の不倫関係になってしまった事、第二にこの関係(不倫)の良さに私は溺れてしまっている事、そして第三に確実に私の考えが昔に比べ変わってしまった事、この三つが予想していたシナリオから外れてしまった大きな原因です。

今回の事で不倫が与える影響のメリットとデメリットを身を持って知ることが出来ました、勿論あの妻の不倫が発覚した時の全てが壊れていくかの様な感覚を味わうのは二度と御免願いたいところです、この関係から学んだ事は私と理香、妻と吉崎が味わっている苦しみは全く違うものじゃないか?という事です、最初私は仕返し、上にも書いた通り私と理香が受けた同じ苦しみを妻と吉崎に与える為に始めました。しかし気付いたのは「けして同じ苦しみを味合わす事は出来ない」という事です、私と理香が味わったのは全てを壊される程のショック、そして再び裏切られるかもしれないと思う疑心暗鬼の心だと気付きました、一方妻と吉崎が味わってるのは「裏切られている」という嫉妬心と戦う苦しみだけかもしれません、しかも私や理香の事を愛していて初めて味あう苦しみです、もし妻が不倫した事を反省の振りだけをしていた場合、全く苦しみを味あわす事は出来ないのです。こんな事を考えているうちに段々と私は不安になりこんな事を考えていました。

「妻は本当に私の事を愛していたのか?」

そもそも不倫とは配偶者以外の人間と肉体関係を持つ事を意味します、しかしもしそれを配偶者が知っていたらそれを許可していたら不倫になるのでしょうか?それとも不倫ではなくSW?単独プレイ?不倫がもたらす一番のダメージは配偶者に与える裏切られたという精神的苦痛だと私は思います。そのショックはセックスをしたから来るのではなく「心を奪われた」と感じるからショックが大きいのではないかと私は思いました。SWや単独プレイも配偶者が許可しているので「裏切られた」と思うことはなく、嫉妬心を煽るスパイスになるんだと思います、しかしSWや単独プレイでも心が奪われてしまったらそれは本当にただのスパイスで留まるのでしょうか、きっと留まる事はなく不倫を知った人間に近い気持ちになるんじゃないかと思いました、勿論SWも単独プレイも経験した事がないのであくまで想像ですが、私はそう思いました。肉体関係が無い以上は慰謝料も発生しません、だから心が奪われたとしても配偶者はなにも手が出すことが出来ません、私が裏切られたと思ったのは勿論妻が私以外の人間に抱かれた事ですが、本当に私が恐れていたのは肉体関係を持った事ではなく少しの間でも妻の心が私から吉崎に移っていた事に対する裏切りの方を恐れていたのです。勿論心だけが奪われていてもそれを行動に移さない限り、何の問題もありません、しかしむしろ心が奪われてしまうこと程恐いものはないと思いました。
  1. 2014/07/17(木) 23:14:43|
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立場 第21回

あんな事を考えていたせいで少し長湯になってしまいました、リビングにいる妻に「風呂に入った後に話がある」とだけ告げ、キッチンに水を飲みに行きました。数十分後妻が風呂から上がり私の元に来ました。妻を正面に座らせこう切り出しました。

私「洋子にとって不倫とは何だ?」
妻「えっ・・・」
私「これは怒ってるんじゃない、単純に聞きたいんだ、不倫とは何だと思う?」
妻「・・・私がした事です」
私「洋子がした事って?」
妻「・・・アナタ以外の人と・・・その・・・」
私「セックスした事か?」
妻「・・・はい」
私「なら今私がしている事は不倫だと思うか?」
妻「それは・・・」
私「本当に怒ってるんじゃないんだ、言ってみてくれ」
妻「確かに不倫だと思います、でも私がした不倫とアナタがしてる不倫は全く違うものです」
私「どうして違うと?」
妻「それは・・・」
私「それは?」
妻「まずアナタと理香さんの関係を私は知っています、でも私の時は・・・その・・・アナタには隠していました」
私「何で隠していたんだ?」
妻「それは・・・やってはいけない事だから」
私「私に知られたくないから隠していた、という事か、ならやってはいけないと知りつつどうして不倫をしたんだ?」
妻「ゴメンなさい」

ここで妻が泣き出してしまいました、我ながら甘いと思いますが、そっと妻を抱きしめ話を続けました。

私「本当にこれは洋子を責める為に聞いてるんじゃないんだよ、だから答えてくれ、何故悪いと思いつつ不倫をしたんだ?」
妻「あの人が食事に誘ってきて、その誘いに乗り食事をしました、そこであの人に『好きだ』と告白され・・・」
私「告白されて?」
妻「最初はお互い既婚者なのにこの人は何を言ってるんだろう、と思いました、でもその反面まだ私も女として見られてるんだ、とも思いました」
私「じゃ洋子は私が女と見てなかったから不倫したと?」
妻「違います、アナタは私の事をキッチリ女として見てくれていました、でも・・・」
  1. 2014/07/17(木) 23:15:28|
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立場 第22回

私「でも?何だい?」
妻「アナタ以外の人に女として見られてた事が嬉しかったんです、今思うと本当に馬鹿でした、ゴメンなさい」
私「いいんだよ、それで?」
妻「それで頭の中では不倫はいけない事と判っていてもどうしても辞めれませんでした、アナタに悪いと思いつつ続けていました」
私「なら、私が気付かなかったら今も続けていたって事だね?正直に言ってみて」
妻「・・・はい」
私「そうか、私よりもあの男を愛していたって事か」
妻「違います、こんな事をして信じてもらえないでしょうが、アナタの事は誰よりも愛していました」
私「じゃ、なぜ不倫をしたんだ?バレた時に俺が何も思わないと思っていたのか?」
妻「上手く説明出来ないのですが、頭の中ではアナタにこの事が知られた時にどんなに苦しめる事かも想像出来ました、でも・・・」
私「辞めれなかったって事か」

どこかの掲示板で読んだ事があるのですが不倫をしている人間には「ラリ期」というのがあるみたいです、このラリ期というのは不倫をしている人間が周りを見る事が出来ず不倫する事や、頭では不倫はいけないと判っていても辞める事が出来ない状態をラリ期というらしいのです、特に不倫の初期に現れるのがこのラリ期みたいです。

妻「ゴメンなさい」
私「じゃ今回の事で不倫が周囲にどれだけの影響を与えるか、わかった?」
妻「・・・はい」
私「洋子はこれからどうしたいんだ?」
妻「・・・アナタと一緒にいたいです」
私「・・・正直まだ離婚するか、このまま夫婦を続けるかを私は決めていない、でももう二度とこんな事は勘弁してもらいたい」
妻「はい、わかっています」
私「もし、こんな事がまたあったら・・・」
妻「二度とこんな事はしません」
私「そうか、わかったよ」

その晩、妻を抱きました、隣で寝ている妻の寝顔を見ながら私はあることを実行しようと思いました、その結果次第で今後の人生を決めようと決意しました。
  1. 2014/07/17(木) 23:16:15|
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立場 第23回

数日後、私は以前佐々木に呼び出された喫茶店に来ていました、今回は私が佐々木を呼び出し待っているところで、今から佐々木に話す事をもう一度頭の中で思い出し確認していました。

数分後、佐々木が到着し話を始めました

私「悪いな忙しいのに呼び出したりして」
佐々木「いや大丈夫だよ気にするな、で話って?」

私の話を聞いた佐々木は驚き困惑していました、まぁ当然でしょう、予想した通り佐々木は断ってきましたが粘り強く説得していくと、徐々に耳を傾けてくれ最後には納得してくれました。

佐々木「・・・本当にいいのか?」
私「あぁ」
佐々木「でも、それじゃもし・・・」
私「もう決めた事なんだ、こんな事はお前しか頼めない」
佐々木「お前がそこまで考えてるなら、俺は協力するよ、でも万が一そういう風な事になったらどうするんだ?」
私「その時はその時さ、ただキッカケが欲しいんだよ、終わりにするにもやり直すにも、いや正直に言うと口実が欲しいだけだ」
佐々木「・・・わかったよ、でも俺も本気でやるぞ、いいんだな?」
私「あぁ頼むよ、スマンなこんな事を頼んでしまって」
佐々木「いやいいよ、お前には色々世話になったんだし」
私「ありがとう」

佐々木が店を後にし残った私はもう一度コーヒーを頼みこれから妻に起こるであろう出来事を想像し、その時に妻はどんな行動を取るのか、そしてその結果が導き出す私達夫婦の行方は・・・。そんな事を考えながらコーヒーを飲み終え私も店を後にし会社に戻りました。

その日はいつもよりも早く仕事が終わり、理香との約束もなかったので私はある場所へ向かいました。とある会社の前で車を停め時計を見ます、時間は18時を過ぎていました。退社していく人を見つめ私はある男を捜します。そう今私は吉崎を捜しているのです。この間理香の自宅に行った時に吉崎に会ったのですがその時は部屋の明かりは点けていなかったせいで吉崎の顔をジックリと見る事が出来ませんでした。しかし吉崎の顔は確かに変わっていたのです。もう一度会社の入り口に目をやると、一人の痩せこけた男が歩いてきました、目の周りには隈があり顔には生気がなく暗いオーラを放っている人物、そうそれこそが今の吉崎なのです。私は吉崎の顔を見た瞬間にある事に気付きました。「あの男は理香を愛しているんだ」と、あのやつれ様は異様な程でした、一年も経っていないのにまるで数十年もの歳を一気にとったような老けようでもあります。もし吉崎が理香の事を愛してなければあそこまでの変化はしないでしょ、まさに今吉崎は「裏切られている」という嫉妬心に襲われているのです。本来私が妻に望んだ事が吉崎に起こっています。あの時に理香の家で吉崎の顔を見たことで今回の計画を思いつきました。そう私は妻に「目に見える償い」を求めていたのです、しかし残念ながら妻にはそれは現れなかった、だからこそ無理やりにでも妻が持つ私への愛を見たい。たとえそれが全てを失う事になるかもしれないような行為でも、それでも見たいと思っていました。本当に私は器の小さい男です。
  1. 2014/07/17(木) 23:20:24|
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立場 第24回

よせばいいのに私は車から降り、吉崎の方へ歩いて行きました。吉崎に近づくにつれ、吉崎の変わりようがハッキリと見てとれました。吉崎の後ろに近づき声をかけました。

私「お久しぶりです」

そう私が声をかけると吉崎は振り返り私の方を見ました。しかし私だとわかるとすぐに目を逸らします。

吉崎「あっ・・・どうも」

かつての間男と寝取られ亭主、そして現在の寝取られ亭主と間男。妙な組み合わせ、そう考えると少し笑ってしまいそうになりました。

私「偶然お見かけして、声をおかけしました、お急ぎでしたか?」
吉崎「・・・いえ、急いではいません」
私「そうですか、それは良かった、それにしても少しお痩せになりましたか?」
吉崎「・・・えぇ少し」

今私の頭の中で二つの考えが思い浮かんでいます。

「もう、この男の事はいいだろ」
「いや、もっといたぶってやろう」

そんな考えを思い浮かべながら私の口から出た言葉は・・・

私「やっぱり辛いものでしょ?自分の女房が浮気してるのは」

本当に嫌な人間だ、しかし今はそれに快感を感じてしまっている。吉崎は困った顔をして、小さく「はい」と言うのが精一杯のようでした。

私「こんな事を私が聞くのも変ですが、今後はどうされるんですか?」
吉崎「いえ、まだ考えていません」
私「そうですか、まぁ簡単に決められるものでもないでしょうね」
吉崎「・・・あの、○○さんはどう・・・」
私「私ですか?私もまだ決めてませんよ、今はこの関係を楽しんでるんでね、あっ失礼」

吉崎の顔が一瞬ピクッと動いたのが判りました。さすがにこれ以上この男を苦しめるのも酷なので、これ以上は止めておきました。「寂しい」そんな印象を吉崎から受けました。

自宅に帰り妻にさっきの事を話しました。

私「今日さ吉崎に会ったよ」
妻「そうですか」
私「あれ、気にならないの?」
妻「いえ」
私「何か以前とは全然変わってたよ、最初に見たときは本当に本人か?と思うぐらいに」
妻「・・・」
私「やっぱり、ショックを受けるとあそこまで人間変わるもんなんだな、まぁ自業自得だけど、それにしても洋子はあまり変わらないよな」
妻「・・・」
私「あっ悪かった、言い過ぎたよ、ゴメン」
妻「いいんです、当然ですから」
私「もう本当にあんな事はよそうな」
妻「はい」

妻と話すとどうしても嫌味な事を言ってしまいます。妻が苦しんでる姿は見たくない、と思いつつも苦しんでる姿を見て少し気持ちよくなってしまいます。このままでは確実に私達夫婦は遅かれ早かれ終わってしまいす。今は佐々木に任せ私は待つことにしました。その日から私は妻とは必要最低限の言葉しか交わさなくなり、結果を待ちました。
そんな日を送りながら理香との旅行の日がやってきました。
  1. 2014/07/17(木) 23:21:26|
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立場 第25回

旅行当時、やはり妻は浮かない顔をしています。当然です。夫と不倫相手の女が旅行に行くのですから、そんな妻に私は「嫌か?」と当たり前の事を聞いてしまいます。妻は何も言わずに私の旅行鞄を渡します。

私「それじゃ行って来るよ」
妻「はい、気をつけて」
私「そうだ、旅行に行く場所はもう決めたのか?まだなら早く決めておけよ」
妻「はい、そうします」

家を出た私は理香の家に向かいます。到着すると既に理香は旅行鞄を片手に待っていました。

私「ゴメン、待たせたかな」
理香「うぅん、待ってないよ」
私「そう、それじゃ行こうか」
理香「うん」

理香を車に乗せ目的地に出発しました。車内での会話も弾み自然に笑みがこぼれます。会話が少し途切れ車内が無言になった瞬間に理香が切り出しました。

理香「突然なんだけど、○○さんはこれからの事をもう決めたの?」
私「えっ?あぁ実は・・・まだなんだ」
理香「そう」
私「優柔不断な男だろ」

そう、私だけが何も決まっていないのです。理香は既に離婚する事を決意し、吉崎もそれに同意してると理香から聞いていました。妻も私との夫婦生活を続ける事をあらかた決めているところでしょう。しかし私は何も決めていませんでした。

理香「そんな事はないよ、だって私たち夫婦と違って○○さん達にはまだ望みがあるから」

理香が少し悲しい表情になった様に思いました。

私「でも、俺もあと少しで結論が出そうだよ」
理香「そっか」
私「今はこの旅行を楽しもう」
理香「うん、そうね」

それから程なくして目的地の温泉宿に到着しました。部屋に案内され入ると、そこは今流行の室内露天風呂が付いた部屋でした。

理香「うわ~、良い部屋ね」
私「あぁこういう部屋が今は人気があるんだって、予約を取るのに結構苦労したよ」
理香「ありがとう」
私「いえいえ、どういたしまして」

少し運転で疲れたので、座椅子に座り一服しながら、部屋を見回しました。部屋の作りは10畳の本間、窓の外にデッキがありそこに露天風呂が完備されています。そこから見える風景は山々の自然を一望出来る、贅沢な造りになっています。理香は嬉しそうな顔で部屋の中を見て周り、デッキに出て大きく伸びをし自然の空気を吸っていました。笑顔の理香が近づきこう言います。

理香「ねぇ、お風呂に入りましょう」
私「えぇ、もう入るのかい?」
理香「だってあんなに素敵なんですもの、ねぇ入りましょうよ」
私「わかったよ」
理香「やった~」

まるで子供の様にはしゃぐ理香を見て、さっきまでの疲れも飛んでしまったかのようです。服を脱ぎタオルを片手に露天風呂に向かいました。
  1. 2014/07/17(木) 23:22:39|
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立場 第26回

服を脱ぎタオルで前を隠しデッキに出ました。目の前に広がる山々を見ていると、まるで大自然の中に全裸で立っているかのような錯覚を覚えました。かけ湯をし一気に湯船に体を沈めました。湯につかりながら景色を楽しんでいると後ろから「お待たせ」と理香の声がしました。私は湯船につかりながら首を後ろに向け理香を見ます。理香は前をタオルで隠し少し恥ずかしそうに俯きながらこちらに向かってきました。

私「綺麗だよ」
理香「えっ、ふふ」
私「景色がね」
理香「もうっ」

そんな事を言いながら、かけ湯をし理香も湯船につかりました。しばらくお互いに無言で景色を楽しんでいると、理香が私のそばに寄ってきて頭を私の肩に預けてきました。

私「どうしたの?」
理香「うぅん、別に、ちょっとこうしたかったの」
私「そう」
理香「良いところだね」
私「あぁ、そうだな」

理香の肩に手を回し、ギュッと肩を寄せ抱き合いました。「ねぇ」と理香の声がしたので理香の方を向くと、そっと私の口に理香がキスをしてきました。少し驚きましたが、すぐに瞳を閉じ理香の唇を味わい、ゆっくりと舌を理香の口に入れ様とすると、理香もそれに答え少しずつ口を開けていきます。いつの間にかお互いの舌を絡ませあう激しいキスに変わりました。キスをしながら右手を理香の胸に持って行くと「んっ」と理香が少し反応し、口を離しました。しかしすぐにキスを再開し、その間も私は右手で理香の胸を揉んでいます。理香の乳首は既に興奮しているみたいで硬くなっています。

理香「ここに座って」
私「えっ」
理香「いいから、ここに座って」

そう理香に促され私は腰を上げ風呂の淵に腰掛けました。既に勃起した私の肉棒を見つめ「ふふ」と笑い理香がそっと口で包みました。亀頭を舐めたり、裏筋に舌を這わしたり、深くくわえたりタマに舌を這わせたりしながらフェラをし「ジャブ、ジャブ、ピチャ、ピチャ」と厭らしい音をたてています。逝きそうになったので理香を私の膝の上にそのまま座らせ挿入します。理香のアソコは既に十分過ぎるほど濡れていたので、スムーズに入りました。「あぁ~んアァ‥」と声を漏らす理香、外というのがいつも以上に興奮を誘っているのでしょう。ゆっくりと味わう様に腰を振ると理香も合わせて腰を振ります。理香の顔を後ろに向かせ、キスをします。舌を絡め吸い合いながら肉棒を激しく理香に打ち付けます。「あぁ~んアァ‥ダメ‥ダメ‥」理香の声も次第に大きくなります。「うぅ‥外なのにアァ…ダメ!止めて!ウゥ‥」、少し理香に意地悪をしたくなり、「じゃ止めた方が良いい?」と聞くと理香は「いや…イジワル‥もっとして。気持ち良い‥」と言います。腰を掴みパンバン‥と打ちつけると理香は「ダメ~もうイッちゃう!イヤ!」と、私もそろそろ限界に近づき「逝きそうだ」と伝えると、理香は「なっ中に、中に出してっ」と叫びます。もう無我夢中で理香の腰に打ちつけ、最後は思いっきり肉棒を押し付けドクドクと中に放出しました。「あぁ‥」肩で息をする理香をギュッと抱きめたまま、後ろに仰向けに寝転びました。理香はまだ私の腕の中で「はぁ…はぁ」と目を瞑り息を切らしていました。暫く抱き合ったままでしたが、外という事で体が冷えるといけないので、理香ともう一度風呂に入り、体を温めなおして部屋に戻りました。
  1. 2014/07/17(木) 23:24:02|
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立場 第27回

自宅に戻ったのは夕方過ぎです。周りの家は既に明かりが灯り、今晩の夕食であろう香が所々から漂ってきます。ふと我が家の窓を見ると明かりが点いていませんでした。「妻はまだなのかな?」と思いながらも玄関のドアを回すと鍵がかかっていました。そこで私は鍵を取り出し、ドアを開けました。「ただいま」薄暗い家に私の声が吸い込まれす。リビングのソファーに鞄を置き辺りを見回します。特に変わった様子もありません。テーブルの上に何か紙が置いてありました。電気を点けてなかったので、テーブルに近づき手にとって見ました。「離婚届」その緑の紙は紛れもなく離婚届けでした。しかも妻の記入欄の方には既にサインがされていました。
離婚届けの他にもう一枚紙がありました。そこには「貴方ゴメンなさい、離婚して下さい」と妻からの書き置きが残っていました。それを見た瞬間に腰が抜けたみたいに「ストン」とその場に座り込んでしまいました。「何故?何故?離婚届が?この旅行の間に何があったんだ?」そんな事を考えていると、どこからか声がしてきました。

ウゥ‥んアァ‥アァ…ダッダメ

「洋子?」その声、いえその喘ぎ声は洋子のものでした。その声がする方に歩いて行くと、寝室のドアが少し開いています。声はこの中から聞こえてきています。隙間から中を覗くと。女の背中がこちらを向き、上下に揺れていました。そう男の上に跨り必死に揺れる洋子の姿でした。その時「逝くぞ」と男の声がしました。「佐々木?」その声の主は佐々木でした。一段と洋子の動きが激しくなり、「アァッアァ」と洋子も背中が弧を描き逝ったみたいです。そのまま前に倒れこみ佐々木に抱かれる形で「ハァハァ」と肩で息をしています。そう私と理香が露天風呂で最後に抱き合った様にです。

佐々木「どう?良かったかい?」
洋子「うん」
佐々木「でもいいの、その・・・」
洋子「さっきも言ったでしょ、もう決めたの」
佐々木「そう」

そんな会話が聞こえてきました。本来ならばここで飛び込んで行くところでしょうが、私にはそんな勇気がありませんでした。がっくりとうな垂れながらリビングまで戻り、ソファーに座り込みました。

何故か携帯を手に理香に電話をかけていました。

理香「はい、もしもし」
私「あっ私だ」
理香「・・・何?」
私「いや、ちょっと話がしたくて」
理香「・・・あの、もうかけてこないで」

そう理香に言われ電話を切られました。私は呆然としました。「一体どうなってるんだ?理香は?私だけが何も進めずに留まっているのか?」そんな情けない事を考えていると、また何処からか声がしてきました。「・・・ん、○さん・・・○○さん・・・○○さんっ」

ふっと周りが暗くなり、ゆっくりと目を開けると理香が私の顔を覗き込んでいました。「はっ」と目を開け辺りを見回すと、そこは自宅ではなく理香と泊まりにきた旅館でした。
「夢か・・・」どうやら私は露天風呂から上がった後に眠っていたようです。しかしあの夢は思い込みのせい?それとも予知夢?そんな事を考えながら、理香が持ってきてくれた水を飲み干しました。理香から私が寝てる間に着信があったと言われ携帯を渡されました。そこには「佐々木」の名前が表示されていました。
  1. 2014/07/17(木) 23:24:57|
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立場 第28回

理香に起こされた私は時計を見ました。せいぜい1時間程しか寝ていないと思っていたのですが、実際は2時間近くも眠っていたみたいです。携帯を開き佐々木からの着信のあった時間を見ると私が起こされる30分前と、10分前の2回着信があったようです。

理香「どうしたの?掛け直さなくてもいいの?」

そう理香に言われ「あぁ」と力のない返事をします。あの夢のせいなのか、なかなか佐々木に掛け直す事が出来ませんでした。

(何を躊躇してるんだ?自分で望んだ事だろ?)

そう自分に言い聞かし、理香には「会社からだよ」と言い、窓の外のデッキに出ました。一呼吸し佐々木に電話を掛け直しました。

佐々木「もしもし」
私「あぁゴメン、ちょっと眠っていたんだ」
佐々木「そうか、起こして悪かったな」
私「いや、いいんだ、それよりもどうした?洋子の事か?」

佐々木は数秒程黙り込み、喋りだしました。私はこの無言の数秒間に、「洋子は佐々木と会うのを断ったんだろうか?」と考えていました。しかし佐々木の口から出た言葉は違っていました。

佐々木「あぁ洋子ちゃんの事だよ」
私「で、誘い出せたのか?」
佐々木「あぁ」

佐々木のその言葉を聞いた瞬間にまたまた夢で見た事が頭をよぎりました。心のどこかで私は妻が佐々木の誘いを断ってくれると思っていました。勿論この時点で妻には何も疚しい事はありません。ただ夫の同僚に、それも仲が良い人間から誘われただけなのですから、しかし私の中では、不倫問題があった後に、いえ夫ではない男に誘われれば普通は夫に言うか断るかのどちらかだと勝手に思っていました。その小さな希望も打ち砕かれてしまい、まだ佐々木と寝ると決まったわけではないのに、すでに私の中では妻は佐々木の手に堕ちたかの様になってしまっていたのです。そこで私は恐る恐る、佐々木にどうやって妻を誘い出したのかを聞いてみました。あくまでも平然を装いながら

私「なぁ、どうやって誘い出したんだ?」
佐々木「お前には悪いかと思ったんだけど、お前の事で少し話したい事があるって言ってな」
私「そうか、で洋子はどんな感じだった?」
佐々木「ちょっと考えるように少し黙ってからわかった、と一言だけ言ったよ」
私「で、落せる自信はあるのか?」
佐々木「う~ん、それは会ってみないとな、でも本当に・・・」
私「あぁ、もう決めた事だ。俺の事は気にしないでくれ」
佐々木「そうだったな。スマン、俺も最善を尽くすよ」
私「頼む」
佐々木「報告はどうする?すぐにした方がいいか?それとも・・・」
私「報告は後日、仕事が終わった後にして欲しい」
佐々木「あぁ、わかったよ、それじゃ行ってくる」
私「あぁ」

佐々木との電話を終え、私はまた変な希望を勝手に持とうとしていました。器の小さい男です。

(洋子が佐々木と会うのは、私が関係している話があるからだ、けして佐々木に会いたいからじゃない)

こんな事を考えるという事は私は妻の事をまだ愛しているのか?それとも嫉妬?と自問自答を繰り返していました。

「風邪を引くよ」と携帯を握り締め外に一人突っ立っている私に理香がそう言い、私は部屋に戻りました。
  1. 2014/07/17(木) 23:25:49|
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立場 第29回

部屋に戻った私を理香は心配そうに見つめていました。それに気付き「仕事の事だよ、気にしないで」と言うと理香は安心した様で、また笑顔が戻ってきました。暫く話をしていると仲居さんの声がし、料理が運ばれて来ました。料理は美味しく話も弾み、あっという間に食べ終えました。食後の一服をしていると、デッキに出ていた理香に呼ばれました。呼ばれて私も外に出ると「星が綺麗」そう言って理香が夜空を指差します。見上げると空一面に星がキラキラ光り輝いています。いつの間にか理香は私の隣に寄ってきていました。それに気付き、そっと理香の肩に手を伸ばし私の方へ抱き寄せました。二人は無言で空を見つめていました。理香の顔を見ると目を輝かせ、星を見ていました。私が理香の顔に自分の顔を近づけると理香は少し微笑み、瞳を閉じます。私はゆっくりと理香の顔に近づけキスをしました。時間が経つのを忘れキスをしていると、少し肌寒いのに気付き、キスを止め部屋に戻りました。

この旅館の自慢は室内露天風呂の他にも色々な種類の風呂があるという大浴場があり次はその大浴場に行こう、と言う事になり部屋を出ました。女湯の前で理香と別れ、私は男湯に向かいました。男湯に入るとシーズンオフという事もあり私の他には2~3人の人がいるだけでした。数種類の風呂に入った後に私はサウナへ向かいました。ドアを開け中に入ると誰もいません、貸しきり状態です。砂時計を回転させ砂を落します。ボーと座りながら、時間が経つのを待ちました。その時ふと妻と佐々木の事が頭に浮かびました。サウナの中に備え付けられた時計を見ると時間は20時を回ったところでした。

今頃二人は・・・そんな事を考え出すと、すぐにあの夢の事が思い出されます。このモヤモヤとした妻に対する気持ちは、果たして愛なのか?それとも私に秘密を作ろうとする(勿論今回の事は私が作った事ですが)妻に対しての怒りなのか?そんな身勝手な気持ちになる理由を考えていました。妻の不倫が発覚してから私は度々妻に対して言いようのない感情が沸いて来ます。妻の私への裏切り対しての怒りのせいで妻を傷つけたい、苦しめたいといった感情その反面、妻を手放したくなく、いつまでも私の方に向かせておきたいという二つの感情が同時に沸いてきます。妻に嫌味を言い、それで苦しみ悲しんでいる妻の表情を見て喜んでいる私がいるのです。そして私が言う優しい言葉で妻が喜び、感謝している姿を見て、また私は喜んでいるのです。私はたぶん妻に対して常に優位な位置にいたかったのです。それはこの不倫問題が起こる前からそうだったのでしょう、しかし妻の不倫が発覚するまではあくまでも無意識のうちに思っていただけで、それを態度に出したりはしませんでした。それが妻の不倫が発覚し「妻は私に対して秘密を持っていた。不倫をしてる間の妻の気持ちは私よりも不倫相手にあった。妻は何も知らない私を見下していた」という私の強い思い込みから、この感情が態度や言葉に表れてきたんだと思いました。

ふと砂時計に目をやると砂が全て落ちきろうとしていました。
  1. 2014/07/17(木) 23:26:31|
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立場 第30回

もう一度時計を見て時間を確認すると、私は立ち上がり砂が落ちきった砂時計を回転させました。またもや時間が過ぎるのを待っていると、私はある出来事を思い出していました。

それは2年前、私は大学の同窓会に出席していました。そこでは社会に出てから疎遠になってしまった友人達と久し振りに再会する事が出来ました。そんな中で学生の時によく皆で一緒に遊んだうちの一人の、女友達に会いました。彼女を含むメンバーとは卒業後も定期的に会っていました。彼女の方が先に結婚し、その後すぐに私も結婚しましたがそれでもいつものメンバーで会う時はお互いに参加していました。しかし彼女に子供が生まれてからは徐々に疎遠になってしまいました。彼女の話しは面白くいつも私達を楽しませてくれました。彼女とは異性というよりも同性に近い間でした。同窓会に出席した目的の一つは彼女と会い、思い出話や近況を語り合いたいと思っていたからです。

彼女を探しながらも、旧友達と会うたびに思い出話や近況を話していたので、中々彼女を見つける事は出来ません、そんな中でふと会場の端を見ると、数人の女性が飲み物を片手に談笑していました。その中に私が探していた彼女もいました。少し痩せたようにも見えましたが、相変わらず笑顔が似合う女性でした。その女性達に近づくと私と気付いた彼女が、少し驚いた表情をしながらも、女性達の輪を抜けこちらに近づいてきました。彼女と会うのは数年ぶりでしたが、お互いの近況などを話すと、すぐに思いで話になりました。昔と変わらず彼女の話は面白く、まるで学生の頃に戻った様な感覚になっていました。

私と彼女が話してるのに気付いた、いつものメンバーが一人、また一人と増えていき、いつの間にか定期的に会っていたメンバーが全員揃っていました。そうなると話はこの後、2次会の話題になっています。久しぶりに全員が揃ったという事で勿論全員が2次会に行く事になりました。ふと彼女の方を見ると顔は笑っているのですが、いつもの様なキラキラとした目ではなく、少し悲しげな目をしていました。友人達と少し離れたところで彼女に思い切って「どうしたの?楽しくない?」と聞くと、彼女は「うぅん、大丈夫よ」と答えました。しかし初めて見る彼女のそんな態度にもう一度「本当に大丈夫?何かあったのなら話を聞くよ」と言うと、少し悩んだ後に彼女は「じゃ少しだけ、聞いてくれる」と言いました。私と彼女はそれぞれ別の理由で2次会には少し遅れて行くと伝え、同窓会が行われたホテルにあるBarへ行きました。

Barに着くとそれぞれ軽めの酒を頼み、カウンター席に座りました。注文した酒を少し飲み「どうしたの?」と私から切り出しました。彼女は少し俯いた後、顔を上げ話し始めました。彼女の話はこうです。夫の行動がおかしく変だと思った彼女が調べると、夫が浮気していた。そして彼女に問い詰められた夫は事実を認め謝罪をしたが、彼女はそれから夫を信じる事が出来ず、不安で苦しんでいたみたいです。今日の同窓会も少しでも気分転換になればと思い参加したみたいでした。この話を聞き彼女が少し痩せた事も納得が出来ました。この時の私にはまだ浮気をサレた人間の気持ちが判りませんでした。彼女が少し苦笑しながら「でもズルイのよ、こっちが『離婚しましょう』って言っても謝るばかりで、離婚は嫌だって言うの、なら最初から浮気なんかしなきゃいいのに」そう言った時の悲しげな表情が印象に残っています。この後私達は先に2次会に行ったメンバーと合流し、思い出話で盛り上がりました。その時の彼女は以前と変わらない、話が面白いままの彼女でした。しかし今から思えば、それは少しでも辛さを紛らわし、他の人間に悟られないための強がりだったのでしょう。

砂時計に目をやると、砂が完全に落ちきっています。サウナから出て、シャワーで汗を流し風呂から出ました。脱衣所の時計を見ると既に21時になろうとしていました。
  1. 2014/07/17(木) 23:27:22|
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立場 第31回

大浴場から出ると既に理香が待っていました。

私「ごめん、待った?」
理香「うぅん、私もさっき出たところ、はいこれ」

そう言うと理香は私に缶ビールを手渡します。

自販機が並んでる所に椅子があり、そこに座ってビールを飲んでいると、この時期には珍しい家族連れの客が前を通りました。浴衣姿で肩にタオルを乗せた父親、ニコニコとしながら子供と手を繋ぐ母親、そして母親と楽しそうに手を繋いでいる5歳くらいの男の子、3人は男湯の入口の前で止まりました。どうやら子供がどちらに着いて行くか決めてる様です。そんな家族の様子を私と理香は眺めていました。その時父親が「今度はお父さんと入るか」と子供を抱き抱えました。子供は嬉しいそうに「うん」と答えた、母親に「お母さん、またね」と手を振り父親を一緒に男湯に入って行きました。母親も笑顔で子供に手を振り返し、見届けた後に女湯の方に入っていきました。それを見ていた理香が「あぁいうの何か、いいね」と言い、私も「あぁ」と答えます。

「部屋に戻ろうか」

そう理香に促され椅子から立ちました。歩いていると理香が私の腕に手を回し抱きついてきました。部屋に着き鍵を開け中に入るといきなり理香がキスをしてきました。一瞬驚いた私ですがすぐに瞳を閉じ理香の唇を味わいます。
浴衣を脱がそうとする理香の手を止め「酔ってるの?」と聞くと、理香は答えずに私の帯を解きます。そしてその場に跪き、トランクスを脱がすといきなり咥えました。
部屋には理香が私のモノを舐める音だけがします。そして私のモノが硬くなったのを確認すると、手を引き布団に導き、私を寝かせるといきなり跨ぎだし自分の手に持ちながら挿入しました。理香のアソコは既に濡れている状態でした。理香は私の上に跨り自分で腰を動かし必死に私を気持ちよくさせようとしていました。こんな積極的な理香を初めて見た私は少々驚きました。理香の絶妙な腰の動きに私のモノは早くも限界を迎えていました。「このまま中に出していいの?」そう聞くと理香は「いいの、こっこのまま中に出して、一杯出してぇ」と叫びます。限界を迎えた私は理香の腰をしっかり持ち、中に出しました。私が逝くと理香はそのまま倒れこみ、キスをねだります。それに答えキスをしていると私のモノが小さくなっていくのを感じた理香が私の上から降り、私のモノを咥え綺麗にしました。

私のモノを舐め終えた理香が隣に戻り甘えるように抱きついてきました。

私「どうしたの?」
理香「えっ何が?」
私「だって、あんな風に積極的にした事は今までなかっただろ、だから何かあったのか?」

そう聞くと理香は黙り込みました。少し沈黙が流れた後、理香は私の目を見つめこう言いました。

理香「○○さんは離婚する気ないでしょ」

突然の事で驚いた私は何も言い返せませんでした。そんな私を見てまた理香が話し出しました。

理香「○○さんを見ていたら解るの、離婚はしないだろうなって、勿論私が『離婚して』なんて言う権利もないし、言うつもりもないわ。この関係だって○○さんが考えた事でも、本当に関係を持とうと迫ったのは私の方だし、今だから言うけどね。私が○○さんに迫ったのは、自分の魅力を確かめたかったからじゃないの、あれは口実なの、本当は・・・本当は○○さんの事を好きになってた、気付いた時は好きになってたの」

そう言うと理香は泣き出してしまいました。
突然の理香の告白に私は情けない事に何も答える事が出来ませんでした。ただそっと理香の体に手を廻し抱きしめることしか出来ません。暫くの間、理香はまるで子供みたいに声を出して泣いていましたが、徐々に収まり泣き止みました。そしてまた理香が話し出しました。

理香「最初に○○さんの事を好きだと思ったのは、この関係が始まって、2ヶ月目だった。それまではまだ夫に対して気持ちがあったの、毎週出掛ける私を悲しそうな顔で見つめてるのを見て、私も辛かったわ。でもそれが段々と気にならなくなり、2ヶ月目には夫の事は完全に忘れていた。そんな事よりも早く○○さんと会える日が来ないかなって思うようになっていたわ。○○さんに会える日が近づくと胸がドキドキしてた。あんな気持ちになったのは本当に久しぶりで、凄く楽しかった。でも○○さんは当然だけど私に何もしてこなかった。だから私から誘ったの、やっと一つになれた時は本当に嬉しかった。そして凄く気持ちよかった。だからこのまま○○さんを奥さんから奪ってやりたいって思ってたの。でもね、私気付いちゃったの『あぁ○○さんは離婚する気はないな』って、でもそれは仕方がない事だし、○○さんらしいって思ったわ」

そう言い終えた理香は私の耳元で囁く様な声であるお願いをしてきました。「答えは今出さなくてもいいから」そう最後に言うとキスを求めてきました。その後私達はまたお互いを求め合いました。さっきのセックスとは違い、優しくじっくりと時間をかけたセックスをしました。疲れきった理香はスヤスヤと寝息をたて寝ています。そんな時にサウナで思い出した同級生の事をまた思い出していました。
  1. 2014/07/18(金) 02:11:34|
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立場 第32回

彼女に再び会ったのは同窓会の約2ヶ月後でした。仕事で彼女の住む街の近くまで寄ったので食事に誘いました。同窓会で彼女に会い、あんな事を聞いた後だったので彼女の気分転換にでもなれたら、と思っていました。
しかし現れた彼女の顔を見て私は驚きました。そう同窓会で会った時の彼女ではなく、以前のあの明るい彼女に戻っていたのです。その顔を見て私は「許したのかな?」と思っていました。

食事をしながら世間話をし、話題が尽きた頃に「明るくなったね。ご主人の事を許したの?」と彼女に聞きました。すると彼女の笑いながらこう言いました。「うぅん、許してない、正確には許そうと思ったの、でも許そうとすればする程、あの人がやった事が頭の中に浮かんで来て、許すことが出来なかった。だからね諦めたの、いくら私が悲しんでもあの人のやった事は消す事が出来ない、かといって許そうと思う程、裏切られた事が頭をよぎる、そんな事ばかりを考えてたんだけど、ある時に『諦めるしかない』
って思ったの」そう彼女は言いました。この時の私は彼女の言った本当に意味は解りませんでした。ただ彼女に以前の笑顔が戻り良かった。その時はその事しか思っていませんでした。

しかし今の私には彼女の言った「諦める」という気持ちが解るような気がします。そういくら私が妻を責めたところで妻がした事は消せない、既に過去になってしまった出来事は消す事が出来ない、許そうと思っても「裏切られた」という気持ちになり、妻の事を許せず、逆に怒ってしまう。そんな悪循環の中に居た私には彼女から聞いた「諦める」という言葉が唯一の救いに思えました。そう妻がした不倫は私にはもう諦める事しか出来ないのです。そう思うと随分と気持ちが楽になってきます。今まで悩んでた事がまるで小さな、ほんの些細な出来事に感じてしまいました。少し汗をかいたので、理香を起こさないように室内露天風呂にいきました。

風呂に入りながら、佐々木と妻の事を思い出しました。しかしさっきまでの不安はなく「なるようになれ」と思えるようになっています。この旅行から帰り、佐々木からの話を聞き、この先の妻との関係を考えよう、そう改めて思いました。風呂から上がり少し寝ることにしました。もうすぐ夜明けです。

体を揺らされるのを感じ目を覚ますと、既に理香が起きていました。目覚めたばかりだというのに理香に手を引かれ露天風呂に連れて行かれました。朝日を見ながらの風呂は気持ちがいいものです。理香が寄り添ってきたので手を伸ばし、理香の肩を持ち抱き寄せました。お互いに無言で、景色を楽しんでいました。朝食の時間が近づいたのでそろそろ出ようと、すると突然理香にキスをされ、驚いてる私を置いて、理香は部屋に入りました。

朝食を食べ終え少し散歩に行く事にしました。

理香「ねぇ、何かあった?」
私「ん?どうして?」
理香「だって昨日と表情が少し違うから」
私「そうかな?どう違う?」
理香「う~ん、なんて言うかすっきりしたって感じがする」

女の感は鋭いとよく言いますが、どうやら本当のようです。

理香「ねぇ、あの約束考えておいてね」
私「あぁ、わかったよ、でも・・・」
理香「いいの、今は何も言わないで」

散歩を終え部屋に戻り、理香を抱いた後に最後に二人でもう一度露天風呂に入りました。旅館を出たのがお昼過ぎ、理香を家に送り、自分の家に戻ったのは夕方でした。そう夢の中で見たのと同じ夕方でした。
  1. 2014/07/18(金) 02:13:36|
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立場 第33回

夕方、玄関の前に立っていました。

夢の中で見た状況と同じです。しかし今の私は躊躇なくこの扉を開ける事が出来るでしょう。たとえ鍵が閉まっていようが、そしてその奥の寝室で、妻と佐々木が交わっていようが、そんな馬鹿な事を考えながら扉に手をかけました。しかし扉には鍵はかかっていません、少し拍子抜けしてしまいました。

「ただいま」

そう言うとすぐに妻が現れました。

「おかえりなさい」

妻の表情は少し暗く、あまり寝ていない様に感じました。
「昨日は佐々木と・・・」そんな事を考えながらリビングに向かいソファーに腰掛けました。

私「何か変わった事はあったか?」
妻「いえ、何もありません」
私「そうか」
妻「食事はどうしますか?それとも先にお風呂に?」
私「あぁじゃ風呂に入ろうかな」

そう言って風呂に向かいました。露天風呂も良いですが、使い慣れた我が家の風呂もまた良いものです。風呂から上がりテーブルの席に着くと既に料理が並んでいました。その日の料理は私の好物ばかりです。食事中の会話に旅行の話は出てきません、勿論妻が聞いて来る事もなく、私から話し出す事もありませんでした。旅行前の私なら平気で話し出していたでしょう。食事を食べ終わると、妻が風呂に入り私の向かいのソファーに腰掛けました。

会話はするものの妻は確実に旅行の話題は避けていました。そこで私が「旅行」と言うと妻の体はビクッとかすかに反応しました。

私「旅行だけど、何処に行くか決めた?」
妻「えっ、あぁはい」
私「そうか、で何処に?」

妻は私と理香の旅行ではなく、自分と私の旅行の話だとわかり安心したのか、行き先や日程を話してきました。その話が終わると妻はおもむろに立ち上がり、何かを取りに行き、またソファーに座りました。手に持っていたのはレンタルDVDです。

妻「あの、これ借りてきたの一緒に見ない?」
私「あぁ良いよ」

私がそう言うと妻はデッキにDVDをセットし明かりを消しました。驚いたことに私の隣に座ります。見始めると少しずつ妻が私に近寄ってきたのがわかりました。私が気付かない振りをしていると、とうとう私の真横まで近づき頭を肩に乗せてきました。妻なりに私に甘えているのでしょう。そっと右手を伸ばし、妻の肩に手を乗せギュッとこちらへ寄せました。妻の不倫発覚以来こんなに落ち着いて妻と一緒にいたのは初めてかもしれません。まるで不倫が発覚する以前の夫婦に戻ったみたいです。「あぁこんな幸せもいいな」と思いながら妻と理香が私にもたらす幸福の違いを考えていました。そんな事を考えているとDVDが終わったみたいです。しかし動こうとしない妻の顔を見ると、「スゥスゥ」と寝息をたて寝ているようでした。佐々木が眠らせてくれなかったのか、はたまた私と理香の旅行の事を思うと昨夜は一睡も出来なかったのか、そんな事が頭によぎりましたが、正直どうでもよかったです。そっと妻を抱きかかえ寝室に連れて行くとベッドに寝かせました。妻の寝顔はとても幸せそうです。

翌朝、私が起きると既に隣に妻の姿はありません。リビングに向かうと、妻が朝食の準備をしていました。

私「おはよう」
妻「おはよう、私昨日は途中で寝ちゃったみたいね」
私「あぁ気持ち良さそうにね」
妻「ベッドまで運んでくれてありがとう」

そんな会話を交わし席に着き朝食を済ませました。その日は休みだったので、もう一度妻が借りてきたDVDを2人で見た後、ショッピングに出掛け外食をし家に戻りました。久しぶりに夫婦水入らずで過ごし幸せな一日でした。

そして次の日、仕事を終えいよいよ佐々木と会う時間になりました。
  1. 2014/07/18(金) 02:15:42|
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立場 第34回

仕事は残業もなく定時に終わりました。携帯を見ると新着メールが届いています。送信者は「佐々木」そこには「○×にある△□って名前のBarに来てくれ」そう書かれています。「わかった」とだけ書き込み返信をします。会社からそのBarまではタクシーで20分程で到着しました。そこにあったのはお洒落なBarでした。佐々木の事です。いつも女性を口説く時に使っているのでしょう。

店内に入り辺りを見回すと佐々木はカウンターに座っていました。私に気付くと「こっちだ」と手を上げました。

私「待たせたな」
佐々木「いや、俺も今来たところだよ。ビールでいいか?」
私「あぁ頼む」

軽く酒を飲み雑談を交わした後にいよいよ本題に入りました。

私「で、どうだったんだ?気にせず言ってくれ。嘘だけは付かないでくれよ」

流石にこの時はドキドキとしながら佐々木の口が開くのを待ちました。残ってる酒を一気に飲み干し佐々木は口を開きました。

佐々木「結果は・・・何もなかったよ」
私「・・・」
佐々木「信じてないのか?本当に洋子ちゃんとは何もなかったよ。つうか何も出来なかったってのが本音かな」
私「本当に?何もなかったのか?」
佐々木「あぁ口説けなかったよ。お前、俺が手を抜いたと思ってるのか?俺は本気で口説いたよ。でも無理だった」
私「そうか・・・」
佐々木「あっ!やっぱり信じてないだろ?」
私「いや、そんな事は・・・」
佐々木「いやいや、顔を見ればわかるよ。じゃちょっと待って」

そう言うと佐々木はちょうど私達が座っている、カウンターの後ろのテーブルに座っていた女性に声をかけました。その声をかけられた女性はこちらに近づき、私に会釈し佐々木の隣に座りました。その様子を見て訳が判らない顔をしている私に佐々木は苦笑しながら説明しだしました。

佐々木「あっコイツは真紀、こんな紹介の仕方もあれだけど、今さ俺達付き合ってるんだ」
真紀「初めまして、真紀です」
私「あぁどうも、○○です」

ますます訳が判らない私の戸惑いの表情を見て佐々木が説明しだしました。

佐々木「ほら、俺もさこんな事を頼まれたの初めてでさ、まぁこの頼みはお前からの事だし、断るつもりはなかったんだけど、洋子ちゃんを口説けなかったとしてもお前が素直に俺の言った事を信じてくれるかなって思ったんだよ。そこでもう一人、それも女性の方が良いんじゃないかって思ってコイツを呼んだんだ。あぁ気にするなよ。付き合ってるって言っても、そんな将来を誓い合ったみたいな堅い関係じゃないから」

真紀「そうなの?私は結構考えたりしてるんだけどなぁ」

佐々木「いや、そんな。今はちょっと・・・」

私「スイマセン、アナタまで巻き込んでしまって、知っていればこんな事は・・・」

真紀「いえいえ、そんなに気にしないで下さい。私も少し面白そうって思っちゃったから、そうそう今○○さんが座ってる席に奥さんが座ってたんですよ。でこの人は今の席、そして私はさっきまでいたあそこのテーブルに、だからこの人が奥さんを口説いてる声は全部聞こえてたんですよ。私が言うのも変な感じですけど、この人かなり本気で口説いてましたよ。私も途中で少し嫉妬しちゃいそうになりましたから」

佐々木「なっ?ちゃんと真剣に口説いただろ?でもそれでも洋子ちゃんは堕ちなかったよ。最初にさお前が浮気してるかもって言ったんだよ。そしたら洋子ちゃんさ『なんだその事か』って苦笑したんだよ。で俺に『もしかして話したいことってその事だったの?』って聞いてきたんだ。俺がそうだよって言うと、洋子ちゃんさ『その事ならいいの、私が悪いから』って言うんだよ。しかもどうして?って聞いても『いいの、私が悪いから』しか言わないんだよ。まさかそんな答えが返ってくるとは思わなかったから、ちょっと拍子抜けしたけど頑張ってあの手この手でやってみたんだぜ?でも全部軽く流されたよ。ありゃどんな男が相手でも落ちないな。お前に相当惚れてるよ」

真紀「女の私から見ても奥さんは○○さんの事を本当に愛していると思いますよ」

そこまで話を聞くと私はトイレに行きました。
  1. 2014/07/18(金) 02:16:33|
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売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー (25)
ココロ・黒熊 (15)
妻に射精をコントロールされて (3)
疑惑・again (5)
浮気から・アキラ (5)
夫の願い・願う夫 (6)
プライド・高田 (13)
信頼関係・あきお (19)
ココロとカラダ・あきら (39)
ガラム・異邦人 (33)
言い出せない私・・・「AF!」 (27)
再びの妻・WA (51)
股聞き・風 (13)
黒か白か…川越男 (37)
死の淵から・死神 (26)
強がり君・強がり君 (17)
夢うつつ・愚か者 (17)
離婚の間際にわたしは妻が他の男に抱かれているところを目撃しました・匿名 (4)
花濫・夢想原人 (47)
初めて見た浮気現場 (5)
敗北・マスカラス (4)
貞淑な妻・愛妻家 (6)
夫婦の絆・北斗七星 (6)
心の闇・北斗七星 (11)
1話完結■不倫・不貞・浮気 (18)
■寝取らせ (263)
揺れる胸・晦冥 (29)
妻がこうなるとは・妻の尻男 (7)
28歳巨乳妻×45歳他人棒・ ヒロ (11)
妻からのメール・あきら (6)
一夜で変貌した妻・田舎の狸 (39)
元カノ・らいと (21)
愛妻を試したら・星 (3)
嫁を会社の後輩に抱かせた・京子の夫 (5)
妻への夜這い依頼・則子の夫 (22)
寝取らせたのにM男になってしまった・M旦那 (15)
● 宵 待 妻・小野まさお (11)
妻の変貌・ごう (13)
妻をエロ上司のオモチャに・迷う夫 (8)
初めて・・・・体験。・GIG (24)
優しい妻 ・妄僧 (3)
妻の他人棒経験まで・きたむら (26)
淫乱妻サチ子・博 (12)
1話完結■寝取らせ (8)
■道明ワールド(権力と女そして人間模様) (423)
保健師先生(舟木と雅子) (22)
父への憧れ(舟木と真希) (15)
地獄の底から (32)
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