主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。
私は独りきりになると布団に潜って発声の練習をし、深夜みんなが寝静まってからは歩行訓練を続けていましたが、昔自転車に乗った事の有る人が数十年経っても乗れるのと同じで思ったよりも回復が早く、すぐに腹筋や腕立て伏せの筋力トレーニングも出来るようになっていきました。
しかし、みんなの前では赤ちゃんの振りを続け、安心させておいて様子を伺っていたのですが、妻にその事を伝えられないのが一番辛く、妻や娘と会うと、つい抱き締めたくなってしまいます。
「紗代もどんどん大きくなっていくわ。早く私達をここから連れ出して。早く私達を抱き締めて」
(ごめん。もう少し我慢してくれ)
とにかく、まずはここが何処なのか知りたかったのですが、妻や明美が私に話しかける会話の中には出て来ません。
窓から見える景色から、海沿いなのは分かりますが見た事の無い風景です。
しかしそのチャンスは、意外と早くやってきました。
「旦那様から電話があって、ママは今から東京まで書類を届けに行かなければならなくなったから、明日まで美保の言う事を聞いてお利口にしていてね」
私は知りませんでしたが、沢田は昨日から3泊の予定で妻を連れて東京に行ったそうで、妻が娘も一緒でないと嫌だと愚図った為に、急遽照子も連れて行ったそうです。
それを聞いた私は、どうして照子も連れて行ったのかを考えると辛くなります。
普通なら妻が娘を看れば済むのを、娘が邪魔になる時があると言う事で、おそらくそれは夜なのでしょう。
「ママはもう行かなければならないから、美保が買い物から戻ってくるまで独りになるけど、お利口にしているのよ」
明美は慌てて出て行こうとしましたが、ドアの所まで行くと戻ってきました。
「健ちゃん、美保の前でママの時のようにオチンチンを大きくしたら駄目よ。健ちゃんのオチンチンが硬くなるのはママしか知らないんだから、何をされても絶対に大きくしないでね。ママのお願いを聞いてくれたら、明日帰ったらすぐに、また健ちゃんの好きなお尻をしてあげるから。分かった?分かる訳ないわよね。ママ心配だわ」
明美が名残惜しそうに部屋を出て行って少ししてから、私は部屋を出ようとしましたが外から鍵が掛けられていて出られません。
そうこうしている間に階段を上ってくる足音がしたので、慌てて四つん這いになると、それは美保でした。
「健ちゃん、ベッドを降りてどうしたの?明美さんの後を追おうとしていたのかな?あれだけ可愛がってもらえば仕方ないわね。明美さんは、若い時に事故で亡くした息子が帰って来たぐらいに思っているのだから」
もっとその事を詳しく聞きたかったのですが、赤ちゃんの振りをしている私に聞けるはずもありません。
「みんな東京か。いいなー。これで明日まで健ちゃんと二人だけか。汗になってしまったから、シャワーでも浴びようかな。少し早いけれど、健ちゃんも洗ってあげるから来なさい」
そう言うと服を脱ぎだし、下着姿になってしまいました。
以前は美保の下着姿を見ても何も感じなかったのですが、美保を見る事自体久し振りで、明美のお蔭で性的にも回復していた私は、股間が硬くなり始めています。
「どうしたの?早く来なさい」
美保に追い立てられるようにバスルームに行きましたが、紙おむつを外されればオチンチンを大きくしているのを知られてしまいます。
私は必死に妻が今どうしているかを考えて何とか股間を落ち着かせましたが、私の気持ちなど知らない美保は下着まで脱いでしまい、引力で少しは垂れていても形の良い大きな乳房や、きれいに手入れされた陰毛の奥を下から見ていると、また股間は膨らんできてしまいました。
(明美も歳の割には綺麗な身体をしているが、美保の方が若くて乳房も大きく色白の分、興奮してしまって駄目だ)
「先に洗ってあげるからマットの上に乗りなさい。早く。どうしたの?ここのところ会っていなかったから、私を忘れてしまった?」
私は諦めて、どうにでもなれという気持ちでマットに乗って仰向けに寝ました。
「お利口さん。どれ、オシッコは出てないかな?」
美保が紙オムツを下げると、オチンチンは勢いよく飛び出して上を向いています。
「えっ!うそ!こんな事って・・・・・・・・」
彼女は目を丸くして、暫らく硬くなっている一点だけを見詰めていましたが、そっと手で握ると口に入れてしまいました。
彼女の舌使いは明美に負けないほど絶妙で、しかもねっとりと絡み付いてきて、これでもかとばかりに延々と責めて来るので、私はつい口の中に出してしまいましたが、これで赤ちゃんの振りをしているのが、ばれてしまったのではないかと気が気ではありません。
「フェラで出す事も出来ると言う事は、当然オチンチンを触られれば感じるのね。気持ちいいという感覚は分かるのね。ここだけ大人に戻ったんだ。」
私は少し安心しましたが、彼女の私への疑問はそれだけではなかったのです。
美保は下着を付けて私をベッドに寝かせ、部屋を出て行くと食事の用意をしてきてくれて、自分も一緒に食べました。
「触りもしないのに、健ちゃんはどうして大きくしていたのかしら。私の裸を見て?まさかね。そうだとすると、私を女として見ていた事になる。頭の中は赤ちゃんなのに?」
食事が終わると、彼女はまた下着姿になって私を呼びました。
「健ちゃん見て。ほら、こちらを向いて」
私が彼女を女として見ているのかどうかを試そうとしているのが分かり、私は目を閉じて眠った振りをしました。
「眠っちゃったの?やっぱり赤ちゃんね。私も今日はここで寝ようかな」
彼女は隣のベッドに寝るもののだと思っていましたが、私の布団に入って来ました。
- 2014/09/20(土) 06:39:50|
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私に添い寝した美保は下着を着けておらず、おまけに顔を覗き込んできたので大きな乳房が肩の辺りに押し付けられ、私は沢田といる妻の事を考えて、悔しい思いをする事で性的興奮を抑えようとしていました。
「明美さんはこれがあったから、自分だけで健ちゃんを看ると言い出したのね。・・・・いや、それは無いか。明美さんは健ちゃんの事を、本当の息子のつもりでいるもの。うふっ。仮にそうなら、近親相姦になってしまうわ。駄目、駄目。変な事を想像していたら、おかしな気分になってきちゃった。・・・・・・・私の隣で眠っているのは赤ちゃんだけれど、体は若い男。それにオチンチンだって、ちゃんと大きくなる・・・・・・・・・」
彼女の手は下に降りてきて、紙オムツの上からオチンチンを弄っています。
「眠っているのに、大きくなってきたわ」
終に彼女の手は、紙オムツの中に入ってきました。
「もう駄目。我慢出来ない。健ちゃん、眠っているのにごめんね。少し悪戯させて」
彼女は飛び起きると掛け布団を剥いで、紙オムツを外してしまいました。
「健ちゃん許して。こんなの見たら欲しくなってしまう」
私のオチンチンは、彼女の口の中で更に硬さを増していきます。
彼女は私の顔を跨いだので薄目を開けると、目の前にオマンコがあったので堪りません。
「健ちゃんではなくて若い男だと思ったら、つい夢中になって飲んじゃった。気持ち良かった?なんだ、まだ眠っているのね」
彼女は横に降りたのですが、オチンチンを握っていて放さないので目を開けると、私の寝顔を見ていた彼女と目が合ってしまいました。
「起こしちゃった?ごめんね。でも気持ちよかったでしょ?愛人にされてから、ご主人様に可也仕込まれたから」
彼女は私が何も分からないと思い、身の上話を始めました。
「昔主人が事業に失敗して、借金を返すために仕方なくホテトルの仕事をする事になったの」
その時の始めての客が沢田だったそうです。
沢田はまだ他の客はとっていない人妻の美保を気に入り、他の男には抱かせないように、毎晩指名してきました。
幸か不幸か、美保はホテトルをしていても客は沢田しか知らず、何度か抱かれる内に親しくなって家庭の事まで話せるようになり、沢田の申し入れで借金を全て立て替えてもらう代わりにホテトルを辞め、沢田が呼び出されればいつでも抱かれに来る、専属の女になりました。
しかし沢田はそれだけでは満足せずに、美保の夫に自分の女になった事を告げて揺さ振りを掛けます。
妻がホテトルをしている事でさえ口惜しい思いをしていた夫は、愛人のような事をしていたのを知って精神的に追い詰められ、その上関係を持った日は、必ず沢田がその時の美保の反応を詳しく電話で伝えて来るようになったので、自棄になっていた夫は「美保と離婚したら、ご主人名義の借金は無かった事にしてやる」という言葉に乗ってしまい、離婚を決意してしまいました。
「私名義の借金だけ残ってしまって、旦那様の愛人にされてここに連れてこられたから、仕方なく子供は旦那の所においてきたの・・・・・・でも・・不幸なのは私だけではないものね」
明美は実家の借金を返すために、ご主人に黙って昼間だけソープに勤めたそうです。
美保同様、初物を頼んであったのか明美の場合も初めての客が沢田で、やはり明美を気に入ってしまった沢田は、明美の出勤する日は必ず来て、他の客には指一本触らせなかったそうです。
不思議な事に、勤める事が決まってからも接客を何も指導されず、明美は沢田に指導されてソープの仕事を覚えました。
勤務は自由のはずが、小学生の息子が熱を出して休んでいた日に沢田から指名が入り、マネージャーに泣き付かれて仕方なく出勤したところ、運悪く留守の間に息子が階段から落ちて亡くなってしまいます。
通夜の日、悲しみに暮れる明美と夫の前に沢田が現れ「私が悪かった。奥様を指名しなければ良かった。あまりに奥様のオマンコの具合が良いので、つい無理を言ってしまった」と、明美が内緒で勤めていた事を知っていながら全て暴露したために、夫は子供を亡くした悲しみと、妻に裏切られていた怒りが爆発してしまい、葬儀にも出席させずに家から叩き出してしまいました。
しかし沢田は、子供を亡くし離婚されて抜け殻のようになっていた明美に再度近付き、実家の借金を明美名義に書き換えて肩代わりするとマンションに囲い、2年前にここ伊豆に別荘を建てると、マンションからここに移したそうです。
(ここは沢田の別荘で、伊豆なのか?)
美保は誰にも話せなかった沢田の悪行を、堰を切ったように私に話して聞かせます。
「可哀想なのは照子さんも同じ。彼女は先代のお妾さんだったそうで、先代が亡くなるとそのままご主人様に囲われたの。以前ご主人様が言い掛けた事があったけれど、先代が見ている前で、ご主人様の筆おろしをさせられたそうよ」
照子もまた離婚暦があり、離婚してすぐに妾になったそうなので、2人と同じ様な理由だったのでしょう。
照子は先代と沢田に抱かれる日々を過ごし、時には2人同時に責められて、先代が亡くなってもそのまま沢田の妾にされました。
「不幸を言えば、ご主人様の東京の奥様も同じだわ。実家の借金をご主人様が払い、生活の面倒まで看てもらっているから、何人女を囲おうと何も言えない。自宅で私達を抱いて奥様に行為を見せた事もあるし、逆に奥様との行為を私達に見せる事もあったのよ。それでも奥様は何も言わずに耐えている」
私は彼女達を可哀想に思いましたが、今標的になっている妻を思うとそれどころではありません。
いいえ、標的になっていると言うよりも、私と離婚していないだけで、おそらく既にその様な事をさせられているはずです。
- 2014/09/20(土) 06:40:51|
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美保の話を聞いた私は、今頃妻が沢田にさせられている事を考えると焦りを感じていました。
「この生活に何とか慣れようと思っているけれど、思い出すと無性に寂しくなってしまう。特に子供・・・・・・・・健ちゃん、少し借りてもいい?何もかも忘れたいの」
しかし妻の事が気掛かりな私は、そのような気など起きません。
「どうしちゃったの?続けては無理?それとも健ちゃんまで悲しくなった?そんな訳無いわよね。話の内容なんて、健ちゃんには分からないだろうし」
彼女は指で擦りながら、必死に先を舐めていました。
「あれは、たまたまだったのかな?・・でも・・お願い硬くなって・・・・何もかも忘れさせて」
彼女の目には涙が浮かび、必死に口や舌を使ってくるのを見ていると可哀想になり、一時妻の事を考えないようにして、彼女の行為に神経を集中させていました。
「健ちゃん、ありがとう」
彼女はすかさず跨ると、前後左右上下に激しく腰を使って果ててしまい、私の胸に顔を埋めています。
「結果的に沙紀さんを裏切らせてしまったわね・・・・・ごめんね」
これを聞いた私は妻を思い出しましたが、先程とは違って明美との時のように怒りが力となり、もっと美保を無茶苦茶にして、何もかも忘れさせてやりたいと思う気持ちも重なって、彼女を下から強く抱き締めると突き上げていました。
「ええっ・・・そんな事って・・・あー・あー・・・・健ちゃん・・健ちゃん・・・あー・・・無意識にやっているのね・・・・あっ・あー」
私が戻っているのを気付いていない事を知り、心置きなく動く事が出切るようになったので、その度に彼女の身体が浮き上がるくらい、更に強く突き上げていました。
「ああー・・・凄い・・健ちゃん凄い・・・・こんな・・・こんな・・・・あああああー」
私と妻とのセックスは私が早漏気味だったので、妻をオチンチンでいかせた事は無かったかも知れませんが、明美の時もそうだったように、まだ感覚が多少鈍っているのか、ちょっとやそっとでは終わりません。
「えっ・・まだなの?・・あー・・ああー・・・また来ちゃう・・・また・また・あああああー」
彼女のオマンコの中は、口の中と同じでねっとりと絡み付いてきて、凄く気持ちが良いのですが、その後3度ほど彼女が達しても、まだ出してはいませんでした。
「終わって・・・・・・・・・・・・・終わって・・・・・・・・・・・・・うっううー」
彼女からは喘ぎ声も消え、私の上でぐったりと動かなくなってしまったので、彼女を横に降ろして裸のまま部屋を出ました。
まず隣の部屋のドアを開けましたが、ここは狭くて物置に使っているようです。
その向こうには二部屋ありましたが、どれもホテルの部屋のような作りの客間で、ベッドはあってもシーツは無く、使っているような形跡はありませんでした。
その向こうは、パーティーでも出来るような広いテラスになっていたので外へ出てみましたが、
可也人里離れているのか見渡す限り人家の明かりは見えません。
(これでは、もしもの時にも助けは呼べない)
もう一度部屋を覗くと、美保はあのままの格好で寝息を立てていたので、階段を降りて1階に行きました。
そこは玄関やキッチンも広く、特に応接室は広くて可也の人数のパーティーが出来そうです。
1階の奥には沢山の部屋があり、部屋の隅にベビーベッドが置いてある部屋があったので、そこが妻の部屋だと知り、ベッドに寝転んで妻の匂いの染み付いた枕を抱き締めました。
しかし、いつまでもそのような事はしていられず、隣の部屋のドアを開けるとそこは広く、部屋の中央に特注品だと思われる、見た事も無いような大きなベッドが置かれています。
(沢田はここで妻を・・・・・・・・)
次の部屋は書斎で、その次の部屋だけには鍵が掛かっていて入れなかったので、気になった私は書斎に戻って鍵を探していると、机の一番上の引き出しには数冊の保険証が入っていました。
それらは同じ住所になっていて、おそらくここの住所で有ろう事から、ここは伊豆半島の先端に近い所だと分かります。
照子62歳・明美46歳・美保39歳
みんな綺麗に化粧をしていて肌にも気を使っているからなのか、私にはそれぞれ5、6歳は若く見えていました。
「健ちゃーん。何処へ行ったの。健ちゃーん」
私は急いで部屋を出ると、四つん這いになりました。
「こんな所にいたの。良かった。それにしても、どうやって階段を降りてきたの?ハイハイしてはとても無理だし・・・・・・・・まさか・・・・・・・・」
私は立ち上がると、美保に抱き付きました。
「放して!何なの?何がどうなったの?放して!」
「騙していて、ごめんなさい。もう少し前から全て思い出していました」
「怖い。放してー」
彼女は突然の事に訳が分からず、大きな声で泣き出してしまいました。
「何もしません。落ち着いて下さい」
彼女は少し落ち着いて、徐々に分かってきたようですが、それでも泣き止まないので手を放すと、その場に座り込んでしまいます。
「ずっと赤ちゃんの振りをしていたの?・・・・・さっき・・・私を抱いた時も・・・・・」
「ごめんなさい」
彼女は私を睨みつけながら、下着姿の身体を腕で隠しました。
- 2014/09/20(土) 06:42:08|
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美保を私の部屋に連れて行って外から鍵を掛け、着られる服を探しましたが、沢田のはどれも小さくて着られません。
どうにかワンサイズ小さいけれども、何とか穿ける買い置きのパンツを見つけ、バスローブを羽織って1階のソファーで夜を過ごしましたが、いつしか眠ってしまったようで、車が止まる音で目が覚めて窓から外を覗くと、それはタクシーで帰って来た明美です。
私は咄嗟にソファーの後ろに隠れ、着ていた物を全て脱いで隠し、四つん這いで出て行きました。
「ただいま・・・・・・健ちゃん!どうしたの?美保は何をしているの!」
明美は私に駆け寄ってくると私を強く抱き締めてきたので、私も仰向けになって明美を逃がさないように抱き締めていました。
「寂しかったのね?可哀想に。それにしても、美保はどうして健ちゃんを下に連れてきたのかしら」
私はどの様に話して良いのかも分からずに、とにかく逃がさないように強く抱き締めました。
「健ちゃん、分かったから放して。そうか、ママが変な事を教えたから、して欲しくなったのね?でもここでは美保が来るかもしれないから駄目。お部屋でしてあげるから、放してちょうだい」
「違うのです。俺は元に戻っているんです」
私が辛くなって声に出してしまうと、明美からは言葉も出ません。
「騙していてごめんなさい。最初に俺の・・・つまり・・オチンチンを・・・・・・その時から戻っていたのに、今まで騙していました」
しばらく沈黙が続きましたが、徐々に明美の私を抱き締めていた手に力が入ります。
「そうよね。性欲がある赤ちゃんなんて、おかしいわよね」
私が抱きしめていた手を放すと彼女も放し、目には今にも溢れそうなほど涙が溜まっていました。
「それで健ちゃんはどうしたいの?」
「ここから逃げたい。沙紀と紗代を連れて逃げたい。だから協力して欲しい」
「それは出来ないわ。私もご主人様は怖いの。それに健ちゃんと紗代は放してくれるでしょうけど、沙紀は無理よ。私と同じで、借金があるもの。どんなに逃げても、諦めてはくれない」
「でも逃げたい。何があっても逃げたい・・・・・・・ママお願い」
明美の表情が変わり、私の手を握り締めてきます。
「分かったわ。逃げてみる?後の事は、後で考えればいいわよね」
美保にも協力を頼みましたが、彼女は脅えていて無理のようです。
「それなら諦めるから、何も知らない振りをしていて欲しい」
「美保、そうしてあげて。私と健ちゃんが勝手にした事で、美保は知らなかった事にするから」
それには美保も頷いてくれたので部屋から解放し、明美は街まで私の服を買いに行ってくれると言って、車で出掛けて行きました。
その夜私達は3人で食事をし、逃げる手筈を話し合っていましたが、協力出来ないと言っていた、美保が積極的に良い案を出してくれます。
「沙紀さんと何処かに行って帰って来た夜は、必ず私を寝室に呼んで沙紀さんは休ませるから、明日の夜がいいわね。沙紀さんを寝室に呼ぶ時は照子さんに紗代ちゃんを預けるけど、私が呼ばれた時は沙紀さんと一緒にいるし」
美保の話しからすると沢田はあの歳で、毎晩のように誰かしらを抱いている事になります。
「明日ご主人様が帰って来ると、ここには車が2台になるから、追い掛けて来られないように今ある車のキーを捨ててご主人様の車で逃げるの。ご主人様の車の方が、もしもの時にスピードを出せるから。電話で東京の部下に手を回しても、高速に出たら西に向かえば追い付けないと思う」
その時、頷きながら話を聞いていた明美が、テーブルの上にお金を置きました。
「この家にあった全財産よ。35万しかないけれど、これを持って行きなさい」
「えっ?明美さんは来ないのですか?」
「私は大丈夫。いくらご主人様でも、殺すような事はしないから」
「私も3万ぐらいならあるから持って来る」
次の日沢田は帰って来て、まっすぐに私の部屋に来ました。
「明美さん、変わった事はありませんでしたか?」
「はい、ご主人様。何も変わった事はありませんでした」
「それはご苦労様でした。沙紀さん、昨夜は凄く頑張ったので、ご褒美に30分ぐらいなら旦那様の所にいても良いですよ。昨夜の感想でも教えておあげなさい」
しかし終始俯いていた妻は、何も言わずに部屋を飛び出して行ってしまいます。
(昨夜沙紀に何をした!)
私はじっと堪えて夜を待っていると、夕食の後片付けをした明美が入って来ました。
「美保が8時に寝室に来るよう言われそうだから、8時半に決行しましょう。私は下で様子を伺っていて、何も変更がなければ8時を過ぎた頃には来るから、それまでに着替えておくのよ」
私は8時を過ぎると着替えを済ませて待ちましたが、8時半になっても9時になっても明美は現れません。
心配になった私は様子を見に行こうとしましたが、いつのまにか外から鍵が掛けられています。
ようやく明美が現れたのは10時半を過ぎていて、足がふらついていて部屋に入るなり入り口で座り込んでしまいました。
明美は肩で息をしていて、驚いた事にパンティー一枚しか身に着けていません。
「明美さん!」
その時ドアの陰から沢田が現れ、私が飛びかかろうと思って駆け寄ると、明美が力を振り絞って叫びました。
「駄目!手を出しては駄目!」
「明美さん、好きにさせてあげなさい。我慢は体に良くありません」
「駄目!手を出したら、沙紀と紗代が・・・・・・」
沢田の話では美保が私達を裏切り、妻と娘は照代と共に、美保の運転する車で東京に向かったそうです。
「私が今日中に電話しないと朝一番の飛行機で、沙紀さんと紗代ちゃんは香港に観光に行きます。
香港が気に入ると良いですね。綺麗な所ですから、表の顔は。おそらく沙紀さんなら気に入ってくれて、一生日本に帰って来る事は無いかも知れませんね」
私は力が抜けてしまい、その場に座り込んでしまいました。
- 2014/09/20(土) 06:43:35|
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